JP2008240705A - 車両用内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】機関本体の前部の前面を電動モータの配置に利用することにより、オイルクーラおよびオイルフィルタの配置の自由度を制約することなく、走行風による電動モータの冷却性の向上を図る。
【解決手段】車両用内燃機関は、オイルクーラ60と、オイルフィルタ50と、クランク軸を回転駆動する電動モータ30とを備える。オイルクーラ60および電動モータ30は、機関本体を構成するロアブロック2の前部20において車両の前進方向を向いた前面21aに配置され、オイルフィルタ50は前部20において側方を向いた側面22aに設けられた取付座28に取り付けられる。オイルクーラ60およびオイルフィルタ50を連通させる連通油路が前部20の内部に設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、オイルクーラ、オイルフィルタおよび電動モータを備える車両用内燃機関に関し、詳細には、内燃機関の機関本体におけるオイルクーラ、オイルフィルタおよび電動モータ(例えばスタータモータ)の配置および取付構造、そして油路構造に関する。
オイルクーラ、オイルフィルタおよびスタータモータを備える車両用内燃機関において、オイルクーラおよびオイルフィルタが機関本体(例えばクランクケース)の前部に配置されるものは知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−42625号公報
車両用内燃機関に備えられる電動モータ(例えばスタータモータ)はその作動により発熱するため、冷却することが好ましい。しかしながら、電動モータが内燃機関の機関本体の背後に配置されて、車両の前進方向に臨むことがない位置に配置される場合には、走行風が機関本体により遮られて電動モータに当たりにくくなることから、走行風を利用して電動モータの冷却性を高めることは困難である。
一方、機関本体の前部に配置される装置には走行風が当たりやすいことから、オイルクーラおよびオイルフィルタを該前部に車両の前進方向に臨んで配置することにより、オイルクーラおよびオイルフィルタが走行風により冷却されて、オイルの冷却が期待できる。しかるに、機関本体の前部における前面および側面から構成される外面には、オイルクーラおよびオイルフィルタにより占有されていない部分が、冷却が望まれる装置の配置に利用されずに残されている。
また、機関本体の前部において、オイルクーラまたはオイルフィルタが取り付けられる壁(例えば前壁)の外面(例えば前面)が外方(例えば前方)に向かって膨らんだ形状で突出する突出面を有することがあり、また該外面には、外方に向かって突出する突出部が設けられることがある。そして、これら突出面や突出部を利用することにより、オイルクーラ、オイルフィルタまたは電動モータが取り付けられる取付ボスの所要剛性を確保しながら、該取付ボスの小型・軽量化が可能になる。
さらに、オイルフィルタおよびオイルクーラを経たオイルをオイル受給部(例えばクランク軸を支持する主軸受)に導く油路については、オイルポンプの駆動による動力損失低減のためなどから、流通抵抗を低減して、オイルの圧力損失の低減を図ることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜7記載の発明は、機関本体の前部の外面を電動モータの配置に利用することにより、オイルクーラおよびオイルフィルタの配置の自由度を制約することなく、走行風による電動モータの冷却性の向上を図ることを目的とする。そして、請求項2,3,5記載の発明は、さらに、オイルクーラおよび電動モータの取付ボスの小型・軽量化を図ることを目的とし、請求項4記載の発明は、さらに、オイルクーラおよび電動モータの配置のコンパクト化を図ることを目的とし、請求項6記載の発明は、さらに、クランクケースの前部にオイルクーラ、電動モータおよびオイルフィルタが取り付けられた内燃機関の車幅方向での小型化を図ることを目的とし、請求項7記載の発明は、さらに、連通油路の形成容易化および主軸受に供給されるオイルの圧力損失の低減を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、オイルクーラと、連通油路を介して前記オイルクーラと連通するオイルフィルタと、クランク軸を回転駆動する電動モータとを備える車両用内燃機関であって、前記オイルクーラおよび前記オイルフィルタが、機関本体の前部に、車両の前進方向に臨んで取り付けられる車両用内燃機関において、前記オイルクーラ、前記オイルフィルタおよび前記電動モータは、前記前部において前記前進方向である前方を向いた前面および前記前進方向に直交する側方を向いた側面から構成される外面に配置され、前記連通油路は前記前部の内部に設けられ、前記電動モータは前方に臨んで配置される車両用内燃機関である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用内燃機関において、前記オイルクーラは前記前面に配置され、前記オイルフィルタは前記側面に設けられた取付座に取り付けられ、前記取付座の一部分は前記側面から前方に張り出す張出部を形成し、前記張出部に、前記オイルクーラが取り付けられるクーラ用取付ボスが前方に突出して設けられるものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の車両用内燃機関において、前記前面は前方に突出する突出面を有し、前記突出面には、前記オイルクーラが取り付けられるクーラ用取付ボスおよび前記電動モータが取り付けられるモータ用取付ボスが、前記突出面から前方に突出して設けられるものである。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の車両用内燃機関において、前方に指向する中心軸線を有する円筒状のケースを有する前記オイルクーラおよび前記前部から車幅方向に突出する駆動軸を有する前記電動モータは、車幅方向に並んで配置され、前記電動モータは、前記駆動軸の回転中心線が前記中心軸線に対して上方に位置するように配置されるものである。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の車両用内燃機関において、前記前面は、前記前面を有する前壁が前記クランク軸のクランクウェブとの干渉を回避するために前方に湾曲して突出することにより形成される膨出面を有し、前記膨出面には、前記オイルクーラが取り付けられる別のクーラ用取付ボスおよび前記電動モータが取り付けられる別のモータ用取付ボスが前方に突出して設けられるものである。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用内燃機関において、前記前部を有する前記機関本体はクランクケースであり、車幅方向での前記クランクケースの幅内に前記オイルフィルタの全体が配置されるものである。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項記載の車両用内燃機関において、前記オイルポンプから前記オイルクーラまで延びる半直線に沿って直線状に延びている孔が仕切部材により仕切られて第1油路および第2油路が形成され、前記第1油路は前記オイルポンプからのオイルを前記オイルフィルタに導く導入油路であり、前記第2油路は、前記オイルフィルタからのオイルを前記オイルクーラに導く前記連通油路であり、前記オイルクーラからのオイルは、導出油路を経て前記クランク軸の主軸受にオイルを供給する油路が分岐するメイン油路に流入し、前記導出油路および前記メイン油路は、前記導入油路および前記連通油路よりも前記クランク軸寄りに配置されるものである。
請求項1記載の発明によれば、機関本体の前部において車両の前進方向に臨む位置に取り付けられる電動モータは、走行風により冷却されるので、その冷却性が向上する。しかも、電動モータは前部の前面および側面から構成される外面に配置されるので、前部において走行風が当たりやすい位置に電動モータを配置することができるうえ、電動モータが前部の内部に設けられる連通油路の形成を制約することがないので、電動モータが前部に配置されるにも拘わらず、オイルクーラおよびオイルフィルタの配置の自由度が制約されない。
請求項2記載の事項によれば、張出部が前方に突出している分だけオイルクーラが取り付けられる取付ボスの突出量を小さくできるので、該取付ボスの剛性が高められると共に、該取付ボスが小型・軽量化される。さらに、取付ボスが取付座に設けられることで、オイルクーラおよびオイルフィルタを近接させて配置することができるので、連通油路を短縮することができて、オイルの圧力損失(したがって流通抵抗)を低減でき、しかもオイルクーラおよびオイルフィルタの配置のコンパクト化に寄与する。また、前方に張り出している張出部の分だけ、取付座と走行風との接触面積が増加するので、張出部が放熱部となって、オイルフィルタを流通するオイルの冷却性の向上に寄与する。
請求項3記載の事項によれば、突出面が前方に突出している分だけ突出面から前方に突出する両取付ボスの突出量を小さくできるので、該取付ボスの剛性が高められると共に、該取付ボスが小型・軽量化される。
請求項4記載の事項によれば、オイルクーラにおける車幅方向での最大幅を規定する部分と、電動モータにおける車幅方向での最大幅を規定する部分とを上下方向でオフセットして配置することができる。この結果、オイルクーラおよび電動モータを車幅方向で一層近接して配置することができて、車幅方向でのオイルクーラおよび電動モータの配置のコンパクト化が可能になり、車幅方向に大型の電動モータを採用する場合にも、車幅方向での駆動軸の突出を抑制することができて、車幅方向での内燃機関の大型化を抑制できる。
請求項5記載の事項によれば、膨出面が前方に突出している分だけクランクウェブとの干渉を回避する膨出面から前方に突出するそれぞれの別の取付ボスの突出量を小さくできるので、該別の取付ボスの剛性が高められると共に、該別の取付ボスが小型・軽量化される。
請求項6記載の事項によれば、オイルフィルタを、クランクケースにおいて車幅方向での中心寄りに配置することができるので、車幅方向でのオイルフィルタの突出が防止されて、内燃機関の外観性が向上する。
請求項7記載の事項によれば、オイルポンプからのオイルをオイルクーラに導く油路の一部である第1油路および第2油路が、オイルポンプからオイルクーラまで直線状に延びている孔を仕切ることにより形成されるので、導入油路および連通油路の形成が容易になる。また、導出油路およびメイン油路は、導入油路および連通油路よりもクランク軸寄りに配置されることにより、メイン油路から主軸受までの油路長を短縮できるので、主軸受に供給されるオイルの圧力損失を低減できる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5を参照して説明する。
図1〜図3を参照すると、本発明が適用された車両用内燃機関Eは、多気筒4ストローク内燃機関であり、クランク軸5が車幅方向に指向する横置き配置で、車両としての小型車両である自動二輪車に搭載される。
内燃機関Eは、ピストンが往復運動可能に嵌合する複数のシリンダ(図示されず)が一体成形されたシリンダブロック1(図5も参照)と、シリンダブロック1の下部1aに多数のボルトにより結合されるロアブロック2と、ロアブロック2の下部に結合されるオイルパン3と、シリンダブロック1の上部に結合されるシリンダヘッド(図示されず)とから構成される機関本体を備える。ここで、上側クランクケースとしての下部1aと下側クランクケースとしてのロアブロック2とは、クランク軸5が収容されるクランク室4を形成するクランクケースを構成する。そして、下部1aおよびロアブロック2はそれらの結合面1c,2cにおいて気密に結合され、ロアブロック2およびオイルパン3はそれらの結合面2d,3dにおいて気密に結合される。
また、前記シリンダヘッドにより形成される動弁室内には、吸気弁および排気弁をクランク軸5の回転に同期して開閉駆動する動弁装置が配置される。
下部1aの右端面1eおよびロアブロック2の右端面3eには、それら端面1e,2eにより囲まれて形成される開口を覆うカバー6(図3参照)が結合され、下部1aの左端面1fおよびロアブロック2の左端面2fには、それら端面1f、2fにより囲まれて形成される開口を覆うカバー7(図3参照)が結合される。そして、それらカバー6,7、ロアブロック2およびオイルパン3により、クランク室4に対して外部の空間であると共にオイルパン3に貯留したオイルの上方空間であるオイル雰囲気空間8(図4も参照)が形成される。
なお、明細書において、前後、上下および左右は、内燃機関Eが搭載される車両を基準としたもので、それぞれ、車両の前後、上下および左右に一致する。そして、車幅方向は、前後方向に対して側方であり、左右方向に一致する。そして、左および右の一方を車幅方向での一方または側方での一側方とするとき、左および右の他方は車幅方向での他方または側方での他側方である。
複数の主軸受9(図5も参照)を介して下部1aおよびロアブロック2に回転可能に支持されるクランク軸5は、前記シリンダヘッドと前記ピストンとの間に形成される燃焼室内で混合気が燃焼して発生する燃焼ガスの圧力により駆動されて往復運動する前記ピストンにより回転駆動される。すべり軸受である各主軸受9は、下部1aに設けられる上軸受保持部10a(図5も参照)およびロアブロック2に設けられる下軸受保持部10bから構成される軸受保持部10に保持されて、クランク軸5のジャーナル部5bを回転可能に支持する。各軸受保持部10においては、前後方向でジャーナル部5bを挟む位置で、下軸受保持部10bに設けられた1対の挿通孔11b(図4,図5参照)を貫通して上軸受保持部10aに設けられた1対のネジ孔11a(図5参照)にそれぞれねじ込まれるボルトB1により上下の両軸受保持部10a,10bが結合されており、該ボルトB1によってもシリンダブロック1とロアブロック2とが結合されている。
図1〜図4を参照すると、内燃機関Eは、クランク軸5を回転駆動する電動モータであって、内燃機関Eの始動時にクランク軸5を回転駆動するスタータモータ30と、内燃機関Eの潤滑箇所などのオイル受給部にオイルを導くための潤滑系統とを備える。ドライサンプ式の前記潤滑系統は、オイル貯留部としてのオイルパン3、オイルパン3内に配置されるオイルストレーナ41、クランク軸5の動力により回転駆動されるオイルポンプ42、該オイルポンプ42から吐出された潤滑油を清浄にするオイルフィルタ50、オイルフィルタ50を流通した潤滑油を冷却するオイルクーラ60および多数の油路などから構成される。
そして、前記機関本体であるロアブロック2において、前記シリンダのシリンダ軸線を含むと共にクランク軸5の回転中心線Leに平行な特定平面H(図1参照)よりも前方に位置する部分である前部20には、オイルクーラ60、オイルフィルタ50およびスタータモータ30が、車両の前進方向に臨む位置に取り付けられる。
鋳造された単一の部材であるロアブロック2における前部20は、車両の前進方向に向いた壁である前壁21と、前壁21にそれぞれ連続する左右の側壁22,23と、前壁21において前進方向である前方に向いた面である前面21aと、右側壁22,23において右方に向いた右側面22aと、左側壁23において左方に向いた左側面23aとを有する。ここで、前面21a、右側面22aおよび左側面23aは、前部20の外面を構成する。また、右側面22aおよび左側面23aは、上下方向で見て(以下、「平面視」という。)、前進方向に直交する側方を向いた側面である。
そして、スタータモータ30およびオイルクーラ60は前面21aに配置され、オイルフィルタ50は右側面22aに配置される。また、前進方向(すなわち前方)から見て(以下、「前面視」という。)、オイルクーラ60およびオイルフィルタ50は車幅方向で互いに隣接して配置され、スタータモータ30は、車幅方向でオイルクーラ60を挟んでオイルフィルタ50とは反対側に配置される。それゆえ、スタータモータ30、オイルクーラ60およびオイルフィルタ50は、車幅方向に直列に並んで配置される。
図2〜図4を参照すると、スタータモータ30は、モータ本体と、スタータモータ30をロアブロック2の前壁21に取り付けるための複数としての2つのモータ用取付部31a,31bとを備える。前記モータ本体は、電機子を収容すると共にクランク軸5の回転中心線Leに平行で車幅方向に指向する中心軸線L3を有する円筒状のクーラ用ケース32と、中心軸線L3に平行な回転中心線Lmを有すると共にケース32から左方に突出する駆動軸33とから構成される。ケース32は、ロアブロック2の左端面2fを有する左端部に設けられた貫通孔2hに挿入されて該左端部に保持される円筒状の被支持部32aと、右方に突出する突起部である給電用の端子部32bとを有する。
駆動軸33にはピニオン34が設けられる。該ピニオン34は、この実施形態では駆動軸33に一体成形されるが、駆動軸33とは別個の部材であってもよい。そして、駆動軸33は、該ピニオン34を含む歯車列から構成される始動用減速機構を介して、クランク軸5を回転駆動する。また、前面視で、前記モータ本体において駆動軸33は、スタータモータ30における車幅方向での最大幅を規定する部分である。
図5を併せて参照すると、スタータモータ30は、前壁21の一部であって前面21aから前方に突出したモータ用取付座としての2つのモータ用取付ボス24a,24bに、2つのブラケット状の取付部31a,31bのそれぞれにおいてボルトB3により締結されて固定される。すべての取付部31a,31bのうちで下方寄りであると共に中心軸線L3または回転中心線Lmよりも下方に配置される取付ボス24aは、前面21aが有する突出面26に、該突出面26から前方に突出して設けられる。突出面26は、前記シリンダヘッドに設けられた潤滑箇所である前記動弁装置(前記オイル受給部の一部である。)を潤滑したオイルをオイルパン3に戻すための樋状の油路である戻り油路79を形成するために、前壁21の内面21bの一部が平面視で凹面状に湾曲することにより、前面21aの一部が前方に平面視で凸面状に湾曲して突出することで形成された面である。
このように、取付ボス24aが突出面26から前方に突出することにより、該取付ボス24aの突出量は、突出面26とは異なり前方に突出していない面21a1(図3,図4参照)に設けられる場合に比べて小さくて済むうえ、スタータモータ30はケース32と前面21aとの間に空隙が形成されるように前壁21に取り付けられるので、前壁21からの熱伝導が抑制され、しかも空気への放熱面積が大きくなって、スタータモータ30の冷却性が向上する。
取付ボス24aおよび中心軸線L3または回転中心線Lmよりも上方に配置されると共に取付ボス24aとは別の取付ボス24bは、前面21aが有する膨出面27(図1も参照)に、該膨出面27から前方に突出して設けられる。膨出面27は、クランク軸5のクランクウェブ5aとの干渉を回避するために、前壁21の内面21bが、クランク軸5の回転中心線Leに平行な方向から見て(この実施形態では、車幅方向から見たとき(以下、「側面視」という。)でもある。)、凹面状に湾曲することにより、前面21aの一部が前方に側面視で凸面状に湾曲して突出することで形成された面である。
このように、取付ボス24bが膨出面27から前方に突出することにより、該取付ボス24bの突出量は、前記面21a1に設けられる場合に比べて小さくて済む。
図1〜図4を参照すると、水冷式のオイルクーラ60は、クーラ本体と、オイルクーラ60を前壁21に取り付けるための複数としての3つのクーラ用取付部61a,61b,61cとを備える。前記クーラ本体は、熱交換部を収容する共に前方に指向する中心軸線L6を有する円筒状のクーラ用ケース62と、ケース62に設けられてケース62から径方向外方に突出している1対の管継手63,64(図3参照)とから構成される。管継手63は、内燃機関Eの冷却系統を構成する冷却水ポンプから吐出された冷却水の一部が流入する冷却水入口部であり、管継手64は、前記熱交換部でオイルと熱交換した後の冷却水が流出する冷却水出口部である。また、ケース62は、オイルクーラ60における車幅方向での最大幅を規定する部分である。
図5を併せて参照すると、オイルクーラ60は、前壁21の一部であって前面21aから前方に突出している円筒状のクーラ用取付座29に油密に着座した状態で、前壁21の一部であって前面21aから前方に突出していると共に取付座29にリブ21rにより連結されている3つのクーラ用取付ボス25a,25b,25cに、全体としてフランジ状の取付部を形成する3つの取付部61a,61b,61cのそれぞれにおいてボルトB6により締結されて固定される。
すべての取付ボス25a,25b,25cのうちで下方寄りであると共に中心軸線L6よりも下方に配置される2つの取付ボス25a,25bは、それぞれ、オイルフィルタ50が取り付けられる取付座28の後述する張出部28aおよび突出面26から前方に突出して設けられる。また、取付ボス25a,25bおよび中心軸線L6および中心軸線L3よりも上方に配置されると共に取付ボス25a,25bとは別の取付ボス25cは、膨出面27に、該膨出面27から前方に突出して設けられる。
このように、取付ボス25aが張出部28aから前方に向かって突出していること、取付ボス25aとは別の取付ボス25bが突出面26から前方に向かって突出していること、および取付ボス25cが膨出面27から前方に突出していることにより、各取付ボス25a,25b,25cの突出量が小さくて済む。
図3に示されるように、前面視で管継手64と重なる位置に配置される取付ボス24bは、車幅方向で取付ボス25bよりも中心軸線L6寄りに配置されること、および、取付ボス24bは車幅方向での位置でケース62と重なる位置に配置されることから、オイルクーラ60とスタータモータ30を車幅方向で近接させることができるので、車幅方向でオイルクーラ60とスタータモータ30をコンパクトに配置することができる。
図2〜図4を参照すると、オイルフィルタ50は、濾過部材を収容すると共に車幅方向に指向する中心軸線L5を有する円筒状のケース52を備える。ケース52が油密に着座した状態でオイルフィルタ50が取り付けられるフィルタ用取付座28は、右側面22aに設けられて右方に突出する円筒状の突出部である。そして、オイルフィルタ50は、前記濾過部材を通過して清浄になったオイルが流通する油路を形成する取付導管(図示されず)のネジ部が、取付座28の内側に設けられたネジ部28hにねじ込まれることにより、取付座28に固定される。
取付座28の一部分は、取付座29に一体成形されて該取付座29から右方に突出している(図3,図4参照)。さらに、取付座28の一部分としての前部は、側面22aから前方に向かって側面視で円弧状に張り出す(図2参照)張出部28aを形成する。張出部28aには、張出部28aの前面である張出面28a1から前方に突出する取付ボス25aと、張出部28aと取付部61aとの干渉を回避するための切欠き部28cとが設けられる。
図3に示されるように、前面視で取付部61aおよび取付ボス25aと取付座28とが重なるように配置されること、前面視でケース62と取付座28とが重なること、および、両取付座28,29が互いに一体成形されることにより、オイルクーラ60とオイルフィルタ50とを車幅方向で近接させることができるので、車幅方向でオイルクーラ60およびオイルフィルタ50をコンパクトに配置することができるうえ、後述する連通油路73の短縮が可能になる。
また、オイルフィルタ50は、右方において、ロアブロック2の右の端面2eから右方に突出しておらず(図3,図4参照)、車幅方向でのロアブロック2の幅内にオイルフィルタ50の全体が配置される。このため、オイルフィルタ50が取り付けられた内燃機関Eが車幅方向でコンパクトになる。
図3を参照すると、オイルクーラ60は、オイルフィルタ50に対して、中心軸線L6が中心軸線L5よりも上方に位置するように配置され、スタータモータ30は、オイルクーラ60のケース62に対して、駆動軸33の回転中心線Lmおよび中心軸線L3が中心軸線L6よりも上方に位置するように配置される。
以下、前記潤滑系統について説明する。
図1,図5を参照すると、オイルパン3に貯留しているオイルは、オイルストレーナ41を経てオイルポンプ42に吸入される。オイルポンプ42から吐出されたオイルは、オイルフィルタ50およびオイルクーラ60を流通した後、ロアブロック2に設けられると共にクランク軸5の回転中心線Leの真下で回転中心線Leに沿って直線状に延びているメイン油路76(図2〜図4も参照)に流入する。メイン油路76のオイルは、該メイン油路76から分岐する複数の分岐油路を流通して、内燃機関Eの前記潤滑箇所を含む前記オイル受給部に供給される。前記分岐油路には、複数の主軸受9にそれぞれオイルを供給する複数の油路77が含まれる。各軸受保持部10に対応している各油路77は、メイン油路76のオイルを主軸受9(前記オイル供給部の一部である。)に開口すると共に、さらにシリンダブロック1を経て前記シリンダヘッドまで延びていて、該シリンダヘッドに設けられる前記動弁装置(前記オイル供給部の一部である。)にオイルを供給する。
そして、前記分岐油路を通じてクランク室4内の前記オイル受給部に供給されたオイルは、該オイル受給部からクランク室4内で落下または流下した後にクランク室4内の底部に集まって、スカベンジングポンプにより回収される。該スカベンジングポンプにより回収されたオイルは、シリンダブロック1およびロアブロック2に一体成形されたミッションケース内に収容された変速機の潤滑に供された後、オイル雰囲気空間8を通じてオイルパン3に戻る。
また、前記動弁装置を潤滑した後の前記シリンダヘッドからのオイルは、シリンダブロック1およびロアブロック2にそれぞれ設けられた孔で構成される戻り油路78a,78b(図4も参照)を流通して前記戻り油路79に流入し、その後、該戻り油路79およびオイル雰囲気空間8を通じてオイルパン3に戻る。
図1を参照すると、オイル雰囲気空間8に配置されるトロコイドポンプであるオイルポンプ42は、ロアブロック2に取り付けられるポンプハウジング43と、チェーン式の伝動機構を介してクランク軸5により回転駆動されるポンプ軸44と、ポンプハウジング43内に収容されてポンプ室を形成するインナロータ45aおよびアウタロータ45bからなるポンプロータ45とを備える。
ポンプハウジング43には、該ポンプハウジング43に接続されるオイルストレーナ41を経てオイルパン3から吸入されたオイルを前記ポンプ室に導く吸入油路43aおよび吸入ポート43bと、前記ポンプ室からのオイルが吐出される吐出ポート43cおよび吐出ポート43cに連なる吐出油路43dと、吐出油路43dでの過大圧力を開放するリリーフ弁46とが設けられる。
併せて図2〜図5を参照すると、吐出ポート43cから前方に向かって直線状に延びている吐出油路43dは、ロアブロック2に設けられてオイルフィルタ50にオイルポンプ42からのオイルを導く導入油路71に、ロアブロック2におけるポンプ取付面2pにて連通する。したがって、オイルポンプ42から吐出されるオイルは、吐出油路43dから導入油路71を流通してオイルフィルタ50の取付座28に設けられた環状の油路72に流入した後、オイルフィルタ50の前記濾過部材を通過し、さらに前記取付導管を経て、ロアブロック2に設けられてオイルフィルタ50からのオイルをオイルクーラ60に導く連通油路73を流通して、オイルクーラ60の取付座29に設けられた環状の油路74に流入し、次いで前記熱交換部に流入する。該熱交換部で冷却水と熱交換した後のオイルクーラ60からのオイルは、取付座29の内側に配置される導出油路75を経てメイン油路76に流入する。
導入油路71は、上流側の第1油路71aと下流側の第2油路71bとから構成されるL字状に屈曲した通路である。前部20においてオイルフィルタ50とオイルクーラ60とを連通させる連通油路73は、上流側の第1油路73aと下流側の第2油路73bとから構成されるL字状に屈曲した通路である。第1油路71aと第2油路73bとは、前面21aからのドリル加工により、オイルポンプ42からオイルクーラ60まで延びる半直線に沿って直線状に形成された空間である孔80(図1参照)であって、前面21aおよびポンプ取付面2pに開口する貫通孔により構成される。そして、該孔80の途中が仕切部材としてのプラグ81により仕切られて二分されることにより、第1油路71aと第2油路73bとが形成される。
導入油路71、連通油路73、導出油路75およびメイン油路76は、ロアブロック2の前部20の内部に設けられる。そして、吐出油路43d、第1油路71a、第2油路73bおよび導出油路75は、前後方向に直線状に延びており、吐出油路43d、第1油路71aおよび第2油路73bは、吐出ポート43cから一直線上に並んだ通路である。一方、第2油路71b、第1油路73bおよびメイン油路76は、回転中心線Leにほぼ平行に車幅方向に直線状に延びている。
さらに、クランク軸5の回転中心線Leとメイン油路76との距離が最短となる特定方向としての上下方向において、クランク軸5または回転中心線Leに近い順に、メイン油路76と、導出油路75と、導入油路71および連通油路73とが配置される。したがって、メイン油路76および導出油路75は、導入油路71および連通油路73よりもクランク軸5または回転中心線Le寄りに配置される。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
オイルクーラ60、オイルフィルタ50およびスタータモータ30は、前記機関本体としてのロアブロック2の前部20において前進方向を向いた前面21aおよび前進方向に直交する側方を向いた側面22a,23aから構成される前記外面に配置され、連通油路73は前部20の内部に設けられ、スタータモータ30は前進方向に臨んで配置されることにより、ロアブロック2の前部20において車両の前進方向に臨む位置に取り付けられるスタータモータ30は、走行風により冷却されるので、その冷却性が向上する。しかも、スタータモータ30は、前記外面を構成する前面21aに配置されるので、前部20において走行風が当たりやすい位置にスタータモータ30を配置することができるうえ、スタータモータ30が前部20の内部に設けられる連通油路73の形成を制約することがないので、スタータモータ30が前部20に配置されるにも拘わらず、オイルクーラ60およびオイルフィルタ50の配置の自由度が制約されない。
オイルクーラ60は前部20において前方を向いた前面21aに配置され、オイルフィルタ50は前部20において側方を向いた右側面22aに設けられた取付座28に取り付けられ、取付座28の一部分は側面22aから前方に張り出す張出部28aを形成し、張出部28aに、オイルクーラ60が取り付けられる取付ボス25aが前方に突出して設けられることにより、張出部28aが前方に突出している分だけ取付ボス25aの突出量を小さくできるので、該取付ボス25aの剛性が高められると共に、取付ボス25aが小型・軽量化される。さらに、取付ボス25aが取付座28に設けられることで、オイルクーラ60およびオイルフィルタ50を近接させて配置することができるので、連通油路73を短縮することができて、オイルの圧力損失(したがって流通抵抗)を低減でき、しかもオイルクーラ60およびオイルフィルタ50の配置のコンパクト化に寄与する。また、前方に張り出している張出部28aの分だけ、取付座28と走行風との接触面積が増加するので、張出部28aが放熱部となって、オイルフィルタ50を流通するオイルの冷却性の向上に寄与する。
前面21aは前方に突出する突出面26を有し、突出面26には、オイルクーラ60が取り付けられる取付ボス25bおよびスタータモータ30が取り付けられる取付ボス24aが、突出面26から前方に突出して設けられることにより、突出面26が前方に突出している分だけ両取付ボス24a,25bの突出量を小さくできるので、該取付ボス24a,25bの剛性が高められると共に、該取付ボス24a,25bが小型・軽量化される。
前方に指向する中心軸線L6を有する円筒状のケース62を有するオイルクーラ60および前部20から車幅方向に突出する駆動軸33を有するスタータモータ30は、車幅方向に並んで配置され、スタータモータ30は、駆動軸33の回転中心線Lmが中心軸線L6に対して上方に位置するように配置されることにより、オイルクーラ60における車幅方向での最大幅を規定する部分である駆動軸33と、スタータモータ30における車幅方向での最大幅を規定する部分であるケース62とを上下方向でオフセットして配置することができる。この結果、オイルクーラ60およびスタータモータ30を車幅方向で一層近接して配置することができて、車幅方向でのオイルクーラ60およびスタータモータ30の配置のコンパクト化が可能になり、車幅方向に大型のスタータモータ30を採用する場合にも、車幅方向での駆動軸33の突出を抑制することができて、車幅方向での内燃機関Eの大型化を抑制できる。
スタータモータ30、オイルクーラ60およびオイルフィルタ50のうちで、ロアブロック2の左の端面2fから左方に突出する駆動軸33を有するスタータモータ30が最も上方に配置され、しかも、最も下方に配置されるオイルフィルタ50は、右方においてロアブロック2の右の端面2eから右方に突出していないので、自動二輪車のバンク角を大きく取ることができる。
前面21aは、前面21aを有する前壁21がクランク軸5のクランクウェブ5aとの干渉を回避するために前方に湾曲して突出することにより形成される膨出面27を有し、膨出面27には、オイルクーラ60が取り付けられる取付ボス25cおよびスタータモータ30が取り付けられる取付ボス24bが前方に突出して設けられることにより、膨出面27が前方に突出している分だけクランクウェブ5aとの干渉を回避する膨出面27から前方に突出する両取付ボス24b,25cの突出量を小さくできるので、該取付ボス24b,25cの剛性が高められると共に、該取付ボス24b,25cが小型・軽量化される。
ロアブロック2はクランクケースを構成し、車幅方向でのロアブロック2の幅内にオイルフィルタ50の全体が配置されることにより、オイルフィルタ50を、ロアブロック2において車幅方向での中心寄りに配置することができるので、車幅方向でのオイルフィルタ50の突出が防止されて、内燃機関Eの外観性が向上する。
オイルポンプ42からオイルクーラ60まで延びる半直線に沿って直線状に延びている孔80がプラグ81により仕切られて第1油路71aおよび第2油路73bが形成され、第1油路71aはオイルポンプ42からのオイルをオイルフィルタ50に導く導入油路71であり、第2油路73bは、オイルフィルタ50からのオイルをオイルクーラ60に導く連通油路73であり、オイルクーラ60からのオイルは、導出油路75を経てクランク軸5の主軸受9にオイルを供給する油路77が分岐するメイン油路76に流入し、導出油路75およびメイン油路76は、導入油路71および連通油路73よりも上下方向でクランク軸5寄りに配置されることにより、オイルポンプ42からのオイルをオイルクーラ60に導く油路の一部である第1油路71aおよび第2油路73bが、オイルポンプ42からオイルクーラ60まで直線状に延びている孔80を仕切ることにより形成されるので、導入油路71および連通油路73の形成が容易になる。また、導出油路75およびメイン油路76は、導入油路71および連通油路73よりもクランク軸5寄りに配置されることにより、メイン油路76から主軸受9までの油路長を短縮できるので、主軸受9に供給されるオイルの圧力損失を低減できる。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
オイルフィルタ50は、前部20の左壁に取り付けられてもよく、その場合、スタータモータ30は車幅方向でオイルクーラ60を挟んでオイルフィルタ50とは反対側の右側に配置される。
前記電動モータは、スタータモータ30を兼ねると共に、車両の発進時または加速時にクランク軸5の回転を助勢するものであってもよい。
内燃機関は、クランク軸が前後方向に指向する縦置き配置で車両に搭載されてもよく、その場合、前記特定平面は、最前のシリンダのシリンダ軸線を含むと共にクランク軸の回転中心線に直交する平面であるとする。そして、スタータモータは前部の側面に配置されてもよい。
内燃機関は単気筒内燃機関であってもよい。
前記小型車両は、鞍乗り型の4輪車であってもよい。
本発明が適用された車両用内燃機関のロアブロックおよびオイルパンの要部断面図であり、図4の概略1−1線断面に相当する図である。 図1のロアブロックの、図3の2矢視での要部側面図である。 図1のロアブロックを前方から見た図である。 図1のロアブロックの、図3の4矢視で要部の図である。 図4の概略5−5線での要部断面図である。
符号の説明
2…ロアブロック、5…クランク軸、9…主軸受、20…前部、21…前壁、24a,24b,25a,25b,25c…取付ボス、26…突出面、27…膨出面、28,29…取付座、28a…張出部、30…スタータモータ、31a,31b…取付部、33…駆動軸、42…オイルポンプ、50…オイルフィルタ、60…オイルクーラ、61a,61b,61c…取付部、71…導入油路、73…連通油路、75…導出油路、76…メイン油路、80…孔、
E…内燃機関。

Claims (7)

  1. オイルクーラと、連通油路を介して前記オイルクーラと連通するオイルフィルタと、クランク軸を回転駆動する電動モータとを備える車両用内燃機関であって、前記オイルクーラおよび前記オイルフィルタが、機関本体の前部に、車両の前進方向に臨んで取り付けられる車両用内燃機関において、
    前記オイルクーラ、前記オイルフィルタおよび前記電動モータは、前記前部において前記前進方向である前方を向いた前面および前記前進方向に直交する側方を向いた側面から構成される外面に配置され、前記連通油路は前記前部の内部に設けられ、前記電動モータは前方に臨んで配置されることを特徴とする車両用内燃機関。
  2. 前記オイルクーラは前記前面に配置され、前記オイルフィルタは前記側面に設けられた取付座に取り付けられ、前記取付座の一部分は前記側面から前方に張り出す張出部を形成し、前記張出部に、前記オイルクーラが取り付けられるクーラ用取付ボスが前方に突出して設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用内燃機関。
  3. 前記前面は前方に突出する突出面を有し、前記突出面には、前記オイルクーラが取り付けられるクーラ用取付ボスおよび前記電動モータが取り付けられるモータ用取付ボスが、前記突出面から前方に突出して設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用内燃機関。
  4. 前方に指向する中心軸線を有する円筒状のケースを有する前記オイルクーラおよび前記前部から車幅方向に突出する駆動軸を有する前記電動モータは、車幅方向に並んで配置され、前記電動モータは、前記駆動軸の回転中心線が前記中心軸線に対して上方に位置するように配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車両用内燃機関。
  5. 前記前面は、前記前面を有する前壁が前記クランク軸のクランクウェブとの干渉を回避するために前方に湾曲して突出することにより形成される膨出面を有し、前記膨出面には、前記オイルクーラが取り付けられる別のクーラ用取付ボスおよび前記電動モータが取り付けられる別のモータ用取付ボスが前方に突出して設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の車両用内燃機関。
  6. 前記前部を有する前記機関本体はクランクケースであり、車幅方向での前記クランクケースの幅内に前記オイルフィルタの全体が配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用内燃機関。
  7. 前記オイルポンプから前記オイルクーラまで延びる半直線に沿って直線状に延びている孔が仕切部材により仕切られて第1油路および第2油路が形成され、前記第1油路は前記オイルポンプからのオイルを前記オイルフィルタに導く導入油路であり、前記第2油路は、前記オイルフィルタからのオイルを前記オイルクーラに導く前記連通油路であり、前記オイルクーラからのオイルは、導出油路を経て前記クランク軸の主軸受にオイルを供給する油路が分岐するメイン油路に流入し、前記導出油路および前記メイン油路は、前記導入油路および前記連通油路よりも前記クランク軸寄りに配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の車両用内燃機関。
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