JP2008239966A - 共役ジエン系重合体、共役ジエン系重合体の製造方法及び共役ジエン系重合体組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる状況のものと、本発明が解決しようとする課題は、充填剤としてシリカを配合した場合、省燃費性に優れた重合体組成物を得ることができる共役ジエン系重合体、該共役ジエン系重合体の製造方法、及び、該共役ジエン系重合体とシリカなどの充填剤とを配合してなる重合体組成物を提供することにある。
[式中、X1、X2及びX3は、それぞれ独立に、下式(II)で表される基、水酸基又は炭化水素基を表し、X1、X2及びX3の少なくとも1つが、下式(II)で表される基又は水酸基である。]
[式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、窒素原子、酸素原子又はケイ素原子を有していてもよい炭素原子数が1〜6の炭化水素基を表し、R1及びR2は結合して環構造を形成していてもよい。]
(工程A):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンを含む単量体を重合させ、該触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
(工程B):アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体の炭化水素溶液に、下式(III)で表されるケイ素化合物を添加し、該ケイ素化合物を重合体鎖末端に反応させて、式(III)で表されるケイ素化合物に基づく構成単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
[式中、X4、X5及びX6は、それぞれ独立に、下式(II)で表される基又は炭化水素基を表し、X4、X5及びX6の少なくとも1つが、下式(II)で表される基である。]
[式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、窒素原子、酸素原子又はケイ素原子を有していてもよい炭素原子数が1〜6の炭化水素基を表し、R1及びR2は結合して環構造を形成していてもよい。]
(工程C):式(I)に基づく構成単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体の炭化水素溶液に、共役ジエンを含む単量体を添加して、該単量体を該重合体鎖末端に重合させる工程
[式中、X1、X2及びX3は、それぞれ独立に、下式(II)で表される基、水酸基又は炭化水素基を表し、X1、X2及びX3の少なくとも1つが、下式(II)で表される基又は水酸基である。]
[式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、窒素原子、酸素原子又はケイ素原子を有していてもよい炭素原子数が1〜6の炭化水素基を表し、R1及びR2は結合して環構造を形成していてもよい。]
[式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、窒素原子、酸素原子又はケイ素原子を有していてもよい炭素原子数が1〜6の炭化水素基を表し、R1及びR2は結合して環構造を形成していてもよい。]
(工程A):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンを含む単量体を重合させ、該触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
(工程B):アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体の炭化水素溶液に、下式(III)で表されるケイ素化合物を添加し、該ケイ素化合物を重合体鎖末端に反応させて、式(III)で表されるケイ素化合物に基づく構成単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
[式中、X4、X5及びX6は、それぞれ独立に、下式(II)で表される基又は炭化水素基を表し、X4、X5及びX6の少なくとも1つが、下式(II)で表される基である。]
[式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、窒素原子、酸素原子又はケイ素原子を有していてもよい炭素原子数が1〜6の炭化水素基を表し、R1及びR2は結合して環構造を形成していてもよい。]
(工程C):式(I)に基づく構成単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体の炭化水素溶液に、共役ジエンを含む単量体を添加して、該単量体を該重合体鎖末端に重合させる工程
(ジメチルアミノ)ジメチルビニルシラン、(エチルメチルアミノ)ジメチルビニルシラン、(ジエチルアミノ)ジメチルビニルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、(エチルイソプロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、(ジイソプロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、(n−ブチル−n−プロピルアミノ)ジメチルビニルシラン、(ジ−n−ブチルアミノ)ジメチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジエチルビニルシラン、(エチルメチルアミノ)ジエチルビニルシラン、(ジエチルアミノ)ジエチルビニルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、(エチルイソプロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、(ジイソプロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、(n−ブチル−n−プロピルアミノ)ジエチルビニルシラン、(ジ−n−ブチルアミノ)ジエチルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(エチルメチルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(ジエチルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(エチルイソプロピルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(ジイソプロピルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(n−ブチル−n−プロピルアミノ)ジプロピルビニルシラン、(ジ−n−ブチルアミノ)ジプロピルビニルシラン、
(ジメチルアミノ)ジブチルビニルシラン、(エチルメチルアミノ)ジブチルビニルシラン、(ジエチルアミノ)ジブチルビニルシラン、(エチル−n−プロピルアミノ)ジブチルビニルシラン、(エチルイソプロピルアミノ)ジブチルビニルシラン、(ジ−n−プロピルアミノ)ジブチルビニルシラン、(ジイソプロピルアミノ)ジブチルビニルシラン、(n−ブチル−n−プロピルアミノ)ジブチルビニルシラン、(ジ−n−ブチルアミノ)ジブチルビニルシラン、
{ジ(トリメチルシリル)アミノ}ジメチルビニルシラン、ジ{(t−ブチルジメチルシリル)アミノ}ジメチルビニルシラン、{ジ(トリメチルシリル)アミノ}ジエチルビニルシラン、ジ{(t−ブチルジメチルシリル)アミノ}ジエチルビニルシラン
などをあげることができる。
ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(エチルメチルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(エチル−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(エチルイソプロピルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(ジイソプロピルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(n−ブチル−n−プロピルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(ジ−n−ブチルアミノ)メチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(エチルメチルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(エチル−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(エチルイソプロピルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(ジイソプロピルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(n−ブチル−n−プロピルアミノ)エチルビニルシラン、ビス(ジ−n−ブチルアミノ)エチルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(エチルメチルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(エチル−n−プロピルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(エチルイソプロピルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(ジイソプロピルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(n−ブチル−n−プロピルアミノ)プロピルビニルシラン、ビス(ジ−n−ブチルアミノ)プロピルビニルシラン、
ビス(ジメチルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(エチルメチルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(ジエチルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(エチル−n−プロピルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(エチルイソプロピルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(ジ−n−プロピルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(ジイソプロピルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(n−ブチル−n−プロピルアミノ)ブチルビニルシラン、ビス(ジ−n−ブチルアミノ)ブチルビニルシラン、
ビス{ジ(トリメチルシリル)アミノ}メチルビニルシラン、ビス{(t−ブチルジメチルシリル)アミノ}メチルビニルシラン、ビス{ジ(トリメチルシリル)アミノ}エチルビニルシラン、ビス{(t−ブチルジメチルシリル)アミノ}エチルビニルシラン
などをあげることができる。
トリ(ジメチルアミノ)ビニルシラン、トリ(エチルメチルアミノ)ビニルシラン、トリ(ジエチルアミノ)ビニルシラン、トリ(エチルプロピルアミノ)ビニルシラン、トリ(ジプロピルアミノ)ビニルシラン、トリ(ブチルプロピルアミノ)ビニルシランなどをあげることができる。
R7 aML4-a (IV)
(式中、R7はアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基または芳香族炭化水素基を表し、Mはケイ素原子またはスズ原子を表し、Lはハロゲン原子を表し、aは0〜2の整数を表す。)
物性測定は次の方法で行った。
JIS K6300(1994)に従って、100℃にて測定した。
赤外分光分析法により、ビニル基の吸収ピークである910cm-1付近の吸収強度より求めた。
JIS K6383(1995)に従って、屈折率から求めた。
下記の条件(1)〜(8)でゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を測定し、Mw/Mnを求めた。
(1)装置:東ソー製HLC−8020
(2)分離カラム:東ソー製GMH−XL(2本直列)
(3)測定温度:40℃
(4)キャリア:テトラヒドロフラン
(5)流量:0.6mL/分
(6)注入量:5μL
(7)検出器:示差屈折
(8)分子量標準:標準ポリスチレン
粘弾性測定装置(上島製作所製)を使用し、歪み1%及び周波数10Hzの条件下で、温度50℃、70℃の損失正接(tanδ(50℃),tanδ(70℃))を測定した。この値が小さいほど、省燃費性に優れる。
粘弾性測定装置(上島製作所製)を使用し、歪み1%及び周波数10Hzの条件下で、温度0℃の損失正接(tanδ(0℃))を測定した。この値が大きいほど、グリップ性に優れる。
内容積20リットルのステンレス製重合反応器を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後、ヘキサン(比重0.68g/cm3)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル5.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム14.5mmolをn−ヘキサン溶液として投入して重合を開始し、1,3−ブタジエンとスチレンとの共重合を1時間行った。重合中、撹拌速度を130rpmとし、重合反応器内温度を65℃に調整し、単量体を連続的に供給した。
内容積20リットルのステンレス製重合反応器を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後、ヘキサン(比重0.68g/cm3)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル5.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム13.8mmolをn−ヘキサン溶液として投入して重合を開始し、1,3−ブタジエンとスチレンとの共重合を0.5時間行った。重合中、撹拌速度を130rpmとし、重合反応器内温度を65℃に調整し、単量体を連続的に供給した。
内容積20リットルのステンレス製重合反応器を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後、ヘキサン(比重0.68g/cm3)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル5.0mlを重合反応器内に投入した。次に、n−ブチルリチウム13.6mmolをn−ヘキサン溶液として投入して重合を開始し、1,3−ブタジエンとスチレンとの共重合を1時間行った。重合中、撹拌速度を130rpmとし、重合反応器内温度を65℃に調整し、単量体を連続的に供給した。
内容積20リットルのステンレス製重合反応器を洗浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後、ヘキサン(比重0.68g/cm3)10.2kg、1,3−ブタジエン547g、スチレン173g、テトラヒドロフラン6.1ml、エチレングリコールジエチルエーテル5.0mlを投入した。次に、n−ブチルリチウム13.1mmolをn−ヘキサン溶液として投入し、重合反応器内の温度を65℃に調整し、1,3−ブタジエンとスチレンとを重合反応器に供給して、130rpmでの攪拌下で3時間重合を行い、重合体溶液を得た。3時間の重合での1,3−ブタジエンの供給量は821g、スチレンの供給量は259gであった。
Claims (7)
- 式(II)のR1及びR2が、それぞれ独立にメチル基、エチル基またはn−プロピル基であることを特徴とする請求項1に記載の共役ジエン系重合体。
- 式(I)のX1、X2及びX3の2つが式(II)で表される基又は水酸基であることを特徴とする請求項1又は2に記載の共役ジエン系重合体。
- 式(I)で表される構成単位を重合体鎖に3つ以上有することを特徴とする請求項1に記載の共役ジエン系重合体。
- 下記工程A、B及びCを有することを特徴とする共役ジエン系重合体の製造方法。
(工程A):炭化水素溶媒中で、アルカリ金属触媒により、共役ジエンを含む単量体を重合させ、該触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
(工程B):アルカリ金属触媒由来のアルカリ金属を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体の炭化水素溶液に、下式(III)で表されるケイ素化合物を添加し、該ケイ素化合物を重合体鎖末端に反応させて、式(III)で表されるケイ素化合物に基づく構成単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体を得る工程
[式中、X4、X5及びX6は、それぞれ独立に、下式(II)で表される基又は炭化水素基を表し、X4、X5及びX6の少なくとも1つが、下式(II)で表される基又は水酸基である。]
[式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、窒素原子、酸素原子又はケイ素原子を有していてもよい炭素原子数が1〜6の炭化水素基を表し、R1及びR2は結合して環構造を形成していてもよい。]
(工程C):式(III)で表されるケイ素化合物に基づく構成単位にアルカリ金属触媒由来のアルカリ金属が結合した構造を重合体鎖末端に有する共役ジエン系重合体の炭化水素溶液に、共役ジエンを含む単量体を添加して、該単量体を該重合体鎖末端に重合させる工程 - 請求項1〜4のいずれかに記載の共役ジエン系重合体と充填剤とを配合してなることを特徴とする共役ジエン系重合体組成物。
- 共役ジエン系重合体の配合量100重量部あたり、充填剤の配合量が10〜150重量部であることを特徴とする請求項6に記載の共役ジエン系重合体組成物。
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