JP2008233819A - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents
情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】
副次コンテンツには、メタデータとして、その副次コンテンツを作成するために直接的に編集素材として二次利用した一次コンテンツ又は副次コンテンツを示す利用編集素材コンテンツ情報を備えておくようにされる。このようにして各副次コンテンツが利用編集素材コンテンツ情報を利用して、或る副次コンテンツを起点として、利用編集素材コンテンツを参照しながら、親となるコンテンツを遡って特定していくという探索処理により、世代構成を認識することが可能となる。
【選択図】図22
Description
なお、共有コンテンツを再生する環境として、1つには、ダウンロードしたコンテンツのデータを情報処理端末装置のローカル上の補助記憶装置に保存させ、この保存したコンテンツデータを再生する仕組みとすることが考えられる。また、また、ローカル上の補助記憶装置には保存させずに、いわゆるストリーミング再生とすることが考えられる。
また、P2P(Pier to Pier)などといわれる技術により、ネットワーク上で、情報処理端末装置同士がコンテンツのデータファイルをやりとりするようにして、コンテンツのデータファイルを共有することも知られている。
このような編集ソフトは、上記もしているように、コンテンツとしての実データ(オーディオ・ビデオデータなど)を対象として編集のための変更を与えるようにして処理を実行できる。このために、例えばオーディオの場合であれば、サンプリング、マッシュアップなどといわれるように、既存の楽曲の一部分を素材として取り込んでの加工・編集なども容易に行える。実際に、例えばプロフェッショナルの音楽家などの間では、このような手法により作成した楽曲も多く発表されている。
そこで、本願発明は、先ず、上記のような一般ユーザの要望に応えるものとして、ネットワーク上で構築されるコンテンツ配信・共有システムとして、サーバからダウンロードするなどしてユーザ端末側にて取得したコンテンツのデータを二次的に利用して編集を行って副次的なコンテンツを作成して、これをサーバなどにより一般公開できるようにしたものを構築するものとされる。そのうえで、このようなコンテンツ配信・共有システムとして、より高い付加価値が与えられるようにすることを目的とする。
この情報処理システムは、ネットワーク経由で通信可能とされる副次コンテンツサーバ、及び端末装置から少なくとも成るものとされる。
そのうえで、副次コンテンツサーバにおいて、副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報と、この副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツである直接利用コンテンツが何であるのかを示す直接利用コンテンツ情報を少なくとも含む付加情報とを少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段と、端末装置において、副次コンテンツである可能性を有してローカル上に存在しているコンテンツのデータのうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手段と、端末装置において、編集処理手段による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手段と、副次コンテンツ情報作成手段により作成された副次コンテンツ情報を、副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために、ネットワーク経由での通信により、端末装置からコンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手段と、副次コンテンツサーバにおいて記憶されている副次コンテンツ情報における直接利用コンテンツ情報の内容を参照することに基づき、副次コンテンツとその直接利用コンテンツとの関係を親子関係として扱っての、特定の副次コンテンツを起点とする所定の世代までの直接利用コンテンツについての親子関係を遡って特定していくようにされた世代探索手段とを備えることとした。
なお、確認のために述べておくと、直接利用コンテンツは、「副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツ」であり、副次コンテンツそのものは、「副次コンテンツである可能性を有してローカル上に存在しているコンテンツのデータのうちの少なくとも1つを二次利用」して編集することにより得られる。つまり、副次コンテンツを作成するのに利用する直接利用コンテンツとして二次利用するコンテンツは、二次利用によらずオリジナルとして作成されたコンテンツ(実施の形態における一次コンテンツが相当する)であってもよいし、他の副次コンテンツであってもよい。
つまり、ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、1以上のコンテンツのデータを二次利用して編集処理を行うことで作成された副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報と、この副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツである直接利用コンテンツが何であるのかを示す直接利用コンテンツ情報を少なくとも含む付加情報とを少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段と、ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報を副次コンテンツ情報記憶手段に記憶保存させる記憶制御手段と、副次コンテンツサーバにおいて記憶されている副次コンテンツ情報における直接利用コンテンツ情報の内容を参照することに基づき、副次コンテンツとその直接利用コンテンツとの関係を親子関係として扱っての、特定の副次コンテンツを起点とする所定の世代までの直接利用コンテンツについての親子関係を遡って特定していくようにされた世代探索手段とを備えることとした。
そのうえで、世代探索手段を備えることで、システム上に存在している或る1つの副次コンテンツを起点とした直接利用コンテンツの世代関係(親子関係)を遡って特定していくことが可能とされる。つまり、上記或る1つの副次コンテンツを起点とするこれより以前の世代についての、直接利用コンテンツの親子関係の構成(世代構成)に関する情報少なくとも得ることが可能となるものである。
この図に示すように、本実施の形態の情報処理システムとしては、先ず、一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3と、多数のユーザ端末装置4とをネットワーク5を経由して接続することで形成したものとしてみることができる。
本実施の形態の情報処理システムは、このような装置構成により、音楽配信・共有システムを実現する。つまり、ネットワーク上での、いわゆる音楽配信(一次コンテンツの配信)と、ユーザが作成したコンテンツ(副次コンテンツ)についてのユーザ間での共有が実現される。
なお、ここでの一次コンテンツとしてのオーディオデータは、例えば提携するレーベル会社などから提供される、アーティスト等が演奏した楽曲などとしての内容を有するものとされる。
後述もするようにして、副次コンテンツ再生制御ファイルは、ユーザ端末装置4から副次コンテンツサーバ2に対してネットワーク経由でアップロードされてくる。副次コンテンツサーバ2は、このようにしてアップロードされた副次コンテンツ再生制御ファイルを、副次コンテンツとして扱って記憶するようにされる。また、ネットワーク経由でのユーザ端末装置4からのダウンロード要求に応じて、指定された副次コンテンツ再生制御ファイルを要求元のユーザ端末装置4に対して送信出力するようにされる。
これらのユーザ端末装置4は、後述するようにして音楽編集・共有アプリケーション100としてのアプリケーションプログラムがインストールされている。ユーザは、この音楽編集・共有アプリケーション100を操作することにより、一次コンテンツサーバ1からの一次コンテンツのダウンロード、ダウンロードした一次コンテンツ(及び副次コンテンツ)を基とする編集作業による新たな副次コンテンツの作成、作成した副次コンテンツ(即ち副次コンテンツ再生制御ファイル)の副次コンテンツサーバ2へのアップロード、副次コンテンツサーバ2からの副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)のダウンロード、コミュニケーションサーバ3を利用したSNSサービスの利用、ブログの書き込み/閲覧利用などを行うことが可能となる。
先ず、ユーザAは、ユーザ端末装置4A(音楽編集・共有アプリケーション100)に対して、自分がダウンロードしたい一次コンテンツを検索し、この検索した一次コンテンツをダウンロードさせるための操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末装置4Aは、一次コンテンツサーバ1に対してダウンロード要求を送信するようにされる。
上記のようにして一次コンテンツサーバ1から送出された一次コンテンツデータは、ユーザ端末装置4Aにて受信される。ユーザ端末装置4A(音楽編集・共有アプリケーション100)は、この受信した一次コンテンツデータを、内部のHDDなどの記憶媒体に記憶保存させる。音楽編集・共有アプリケーション100は、このようにして記憶保存された一次コンテンツデータを、例えばメタデータに基づいて所定の態様により管理するとともに、ユーザ操作に応じた再生制御を実行する機能を有する。
このようにして、一次コンテンツサーバ1に記憶されている一次コンテンツデータは、原則はユーザが購入をするというかたちで、ユーザ端末装置4に対してダウンロードさせることができるようになっている。即ち、手順(動作)1としては、いわゆる音楽配信が行われているものである。
なお、ユーザ端末装置4Aにて記憶保存された一次コンテンツデータは、音楽編集・共有アプリケーション100により再生して、例えばユーザ端末装置4Aに接続したオーディオ装置により聴くこともできる。
ところで、一般に、ネットワーク経由による音楽配信では、ダウンロード後の使用は、ある一定のデジタルオーディオデータのコピー制限が与えられたうえでの再生などの利用に限られている。換言すれば、ダウンロードによりオーディオコンテンツを取得したユーザは、一定範囲での利用が許可されているのみであって、例えば取得したオーディオコンテンツを基として編集を行って二次的創作物としての楽曲を作成する権原は与えられてはいないことが通常である。
これに対して、本実施の形態では、一次コンテンツは、原則として、予め設定された範囲内での二次的創作のための素材として利用すること(二次利用、二次編集)が許諾されたオーディオコンテンツであるものとされる。なお、確認のために述べておくと、本実施の形態における一次コンテンツの二次利用は、その一次コンテンツとしての楽曲の著作者が承諾した権限の範囲において設定されるものである。
そして、本実施の形態の音楽編集・共有アプリケーション100は、自身が管理している(記憶保存されている)一次コンテンツを編集素材として二次利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を実行することで、新たな楽曲としてのオーディオコンテンツを作成することが可能とされている。また、例えばこのようなオーディオコンテンツの編集にあたっては、エフェクトデータベース6において提供される所定の特殊効果に応じたプラグインデータを取得して、これを利用した編集を行うことができる。また、同様にして、素材データベース7にて提供している音声素材を取得して、これを加えるようにして編集を行うことも可能とされる。なお、エフェクトデータベース6や素材データベース7は、ネットワーク上において設置されるものであっても良いし、ユーザ端末装置4Aのローカル上に存在するものであってもよい。
また、ここでは、このようにして作成されるオーディオコンテンツのことを、副次コンテンツということにして、一次コンテンツと区別する。手順(動作)2としては、音楽編集・共有アプリケーション100を起動中のユーザ端末装置4Aに対する操作を行って、ある1つの副次コンテンツを作成するようにされる。
つまり、音楽編集・共有アプリケーション100による二次編集の流れとしては、図3において模式的に例示するように、二次利用の対象である編集素材コンテンツA,B,Cを利用して、ユーザ操作に応じて編集処理を行った結果として、オーディオデータから成るものではなく、再生制御情報から成る副次コンテンツ再生制御情報を作成して出力するようにされる。
このために、一次コンテンツは、著作権者が承諾した権限の範囲において、ダウンロード(購入)を行ったユーザが二次利用することが許可されたオーディオコンテンツであるとして位置付けることとしたものである。即ち、本実施の形態の一次コンテンツサーバ1による音楽配信サービスは、二次利用することが積極的に許諾されたオーディオコンテンツを配信するものである。ただし、本実施の形態の場合には、一次コンテンツの二次利用としての編集作業は、少なくとも本実施の形態の音楽編集・共有システムに対応して開発した音楽編集・共有アプリケーション100上でのユーザ操作に限定されるべきものとされ、例えば、本実施の形態の音楽編集・共有システムとは無関係な他の編集ソフトなどによっては行うことができないものとされる。このための仕組みなどについては後述する。
上記手順2のようにしてユーザAが作成した副次コンテンツとしての副次コンテンツ再生制御ファイルは、ユーザAのユーザ端末装置4Aのみにおいて保存しておいて、図4により後述するようにして音楽編集・共有アプリケーション100の再生機能により処理を行って、その副次コンテンツとしての楽曲内容の音声を再生させることが可能とされている。
そのうえで、さらに本実施の形態では、ユーザが作成した副次コンテンツをネットワーク上で公開することで、本実施の形態の音楽編集・共有アプリケーション100のサービスを受けているユーザが共有できるようにもする。
ユーザAとしては、先の手順2により作成した副次コンテンツが共有されるようにしたいと思ったとされる。そこで、ユーザAは、音楽編集・共有アプリケーション100に対して所定操作を行って、手順2により作成した副次コンテンツを副次コンテンツサーバ2に対してアップロードしたものとされる。これが手順3となる。
先にも述べたように、副次コンテンツとしてのデータの実体は副次コンテンツ再生制御ファイルとされる。従って、この手順3としての副次コンテンツのアップロードによっては、ユーザ端末装置4A(音楽編集・共有アプリケーション100)は、アップロード要求とともに、副次コンテンツ再生制御ファイルを送信出力するようにされる。
副次コンテンツサーバ2は、上記のようにしてアップロード要求を受信すると、原則として、この要求とともに送信されてきた副次コンテンツとしてのデータである副次コンテンツ再生制御ファイルを、データベースに新規に登録するようにして保存する。このときには、副次コンテンツサーバ2は、その保存場所(例えばURL(Uniform Resource Locator)などのアドレスにより表現される)を設定したうえで、副次コンテンツ再生制御ファイルの保存処理と、データベースへの登録を行うようにされる。
なお、副次コンテンツサーバ2は、データベースに登録されている副次コンテンツについての公開機能を有しているものとされる。即ち、副次コンテンツサーバ2は、ユーザ端末装置4(音楽編集・共有アプリケーション100)からのアクセスに応じて、例えばデータベースに登録されている副次コンテンツのリストを提示するようにして公開することができる。また、このようにして公開した副次コンテンツを、後述するようにして、ユーザ端末装置4(音楽編集・共有アプリケーション100)からのダウンロード要求に応じて送信出力することも可能とされている。
副次コンテンツサーバ2は、上記のようにして副次コンテンツ再生制御ファイルを保存管理すると、アップロード要求元のユーザ端末装置4Aに対して、アップロードされてきた副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)の保存場所を通知するために、その保存場所を示すアドレス(保存場所アドレス)を送信する。
ユーザ端末装置4Aの音楽編集・共有アプリケーション100は、上記の保存場所アドレスを受信して、これを所定の記憶媒体に記憶保存して管理するようにされる。ユーザAは、音楽編集・共有アプリケーション100に対する所定操作により、いつでも、自分が手順2によりアップロードした副次コンテンツの保存場所アドレスを出力させることができる。
そして、上記のようにして保存場所アドレスを取得したユーザAは、いくつかの手段により、他のユーザを対象として、自分の副次コンテンツが副次コンテンツサーバ2にて公開されたことの告知を行うことができる。
手順6は、この公開告知の手段の1つに対応するもので、図示するようにして、コミュニケーションサーバ3にアクセスして、例えばSNSにおける自身のページや、自分のブログなどに、自分の作成した副次コンテンツが公開された旨を書き込むようにされる。このときに、手順5によって取得した保存場所アドレスとしてのURLを、ともに書き込むようにして貼り付けておくようにされる。
上記手順6のようにしてユーザAが書き込みを行った後において、例えばユーザBが、ユーザ端末装置4Bにインストールされている音楽編集・共有アプリケーション100を操作して、SNSにおけるユーザAのページや、ユーザAのブログにアクセスして閲覧すると、ユーザAの副次コンテンツが新たに公開されたことを知ることになる。つまり、この場合のユーザBは、ユーザAの作成した副次コンテンツの新規公開についての告知を、SNSやブログを通じて間接的に受けたことになる。手順7は、このような間接的な副次コンテンツ公開の告知が行われることを指す。
また、公開告知のもう1つの手段として、この手順8を挙げておく。この手順8としては、例えばSNSに備えられるメール機能などを利用してメールを作成、送信することで、ユーザB側に対して、自分の作成した副次コンテンツが公開されたことを告知するようにされる。これは、手順6、手順7の流れによる告知に対して、より直接的な態様の告知となる。
また、このようにして、電子メールなどにより告知を行うときにも、例えば本文中に、その副次コンテンツの保存場所アドレスを記載するようにして貼り付けておくようにされる。
上記のようにして、ユーザBは、ユーザAの作成した副次コンテンツが新規公開されたことの告知を間接的、あるいは直接的に受け、このことを知ることができる。そして、ユーザBが、この新規公開されたユーザAの副次コンテンツを聴きたいとおもったときには、先ず、音楽編集・共有アプリケーション100により、副次コンテンツのダウンロードを行うようにされる。これが手順9となる。
この副次コンテンツのダウンロードにあたっては、例えばSNSの日記のページ、若しくはブログの本文内にリンクとして示されている保存場所アドレスに対するクリック操作などを行うようにされる。確認のために述べておくと、SNSの日記のページやブログに対して書き込みを行う際に、URLなどのアドレスの情報を書き込んだ場合には、この文字列部分がリンクとして公開されるようになっている。
上記のようにして保存場所アドレスに対するクリック操作を行ったことに応じて、音楽編集・共有アプリケーション100は、この保存場所アドレスに対してアクセスする。つまり、副次コンテンツサーバ2上のアドレスのうちで、ユーザAが作成して公開中の副次コンテンツのファイル(副次コンテンツ再生制御ファイル)を保存している場所を示すアドレスにアクセスする。そして、この保存場所に保存されている副次コンテンツ再生制御ファイルを、ユーザ端末装置4Bに送出させるようにする。そして、このようにして送出されてくる副次コンテンツ再生制御ファイルをユーザ端末装置4B側で受信して、音楽編集・共有アプリケーション100の制御により保存管理するようにされる。このようにして副次コンテンツのダウンロードが行われる。
上記のようにしてユーザAの副次コンテンツが保存管理されると、ユーザ端末装置4Bの音楽編集・共有アプリケーション100による、この副次コンテンツの再生が可能になる。手順10は、ユーザBによる音楽編集・共有アプリケーション100に対する再生指示操作に応じて、この副次コンテンツとしての楽曲が音として再生出力されるようにするための手順となる。
ここで、編集・共有アプリケーション100による副次コンテンツの再生概念を図4に示しておく。
副次コンテンツの再生にあたっては、先ず、音楽編集・共有アプリケーション100が、その実体データである副次コンテンツ再生制御ファイルについての解釈を行う。この解釈の結果、例えば、少なくとも、どのオーディオコンテンツが編集素材コンテンツとして利用されており、また、各編集素材コンテンツにおけるどの部分が、どの再生時間において、どのようにして利用されているのかなどを認識することができる。なお、この図では、先に説明した図3に対応して、編集素材コンテンツA,B,Cの各オーディオコンテンツを編集素材として利用しているものとしている。そして、この認識結果に従い、音楽編集・共有アプリケーション100は、編集素材コンテンツA,B,Cとしての実オーディオデータを少なくとも利用して再生制御を実行するようにされる。この結果、副次コンテンツとしての楽曲内容が音として再生される。
そこで、上記のような場合には、ローカル上に無い編集素材コンテンツをダウンロードして取得するための手順を行うことが必要となる。図2における手順11は、手順10によるコンテンツ再生の過程において、このために行うべき手順である。
これまでの説明から理解されるように、編集素材コンテンツとしては実オーディオデータであるので、原則、編集素材コンテンツは一次コンテンツであることになる。そこで、手順11としては、一次コンテンツサーバ1にアクセスして、今回の手順10による副次コンテンツ再生に必要で、ローカル上に存在していない一次コンテンツのダウンロードを行うようにされる。このダウンロードにより、副次コンテンツの再生に必要な編集素材コンテンツがローカル上に全て存在することになり、図4による説明のようにして再生出力を正常に実行することが可能になる。
先ず、1つには手順1による通常のダウンロードの場合と同様にしてHDDなどの補助記憶装置に対して記憶保存された状態でローカル上に存在する態様を考えることができる。また、もう1つとしては、RAMなどの主記憶装置において一時的に保持され、例えばこの副次コンテンツの再生操作が可能な音楽編集・共有アプリケーション100の状態ではなくなったことに応じて、消去されるような態様も考えることができる。例えば一次コンテンツは原則有料であると述べたが、後者の場合には、無料とする、あるいは通常のダウンロードよりも安価な料金設定とするなどの運用が考えられる。
まず、図5(a)は、図2により説明した副次コンテンツの作成例と同様に、編集素材コンテンツA,Bがそれぞれ一次コンテンツである場合を示している。つまり、一次コンテンツAを編集素材コンテンツAとし、これとは異なる一次コンテンツである一次コンテンツBを編集素材コンテンツBとして編集処理を実行して副次コンテンツを作成した場合を示している。この場合の副次コンテンツは、図示するようにして、内容的には一次コンテンツAと一次コンテンツBの少なくとも一部を有して成るものとされる。つまり大元の編集素材(原編集素材)として、一次コンテンツA、Bを使用しているものである。
図5(b)は、図5(a)と同じ一次コンテンツとされる編集素材コンテンツAと、一次コンテンツC、Dを二次利用して作成された副次コンテンツである編集素材コンテンツCとを二次利用して編集することで、副次コンテンツを作成できることを示している。この場合の副次コンテンツは、編集素材コンテンツAに含まれる一次コンテンツAの少なくとも一部と、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部とを有して楽曲内容を形成するものとなる。つまり、原編集素材としては、一次コンテンツA,C,Dとなるこものであり、従って、この図5(b)に示される新規の副次コンテンツを再生する場合には、これら一次コンテンツA、C、Dをローカル上に置く必要がある、ということになる。
図5(c)は、副次コンテンツである2つの編集素材コンテンツC、Dを二次利用して編集することで副次コンテンツを新規に作成できることを示している。この場合の新規作成される副次コンテンツは、編集素材コンテンツCに含まれる一次コンテンツC、Dのそれぞれの少なくとも一部と、編集素材コンテンツDに含まれる一次コンテンツE、Fのそれぞれの少なくとも一部とを有して楽曲内容を形成するものとなる。従って、図5(c)に示される新規の副次コンテンツを再生する場合には、原編集素材である一次コンテンツC、D、E、Fをローカル上に置く必要があることになる。
また、上記図5(b)(c)のようにして副次コンテンツを作成するための編集素材コンテンツとして副次コンテンツを利用する場合には、先ず、ユーザは、一次コンテンツを編集素材コンテンツとして扱う場合と同様に、編集素材コンテンツとしての副次コンテンツをローカル上に置くために、例えばダウンロードを行ってユーザ端末装置4に記憶保存させるようにする。
従って、例えばP2P(Pier to Pier)によるネットワーク通信であるとか、電子メールのファイル添付であるとかFTP(File Transport Protocol)などによるユーザ端末装置間での直接的な通信、若しくはリムーバブルメディアを利用したユーザ間でのやりとりなどで、ユーザ同士が直接的に副次コンテンツファイルをやりとりしたとしても、このようにしてユーザが入手したファイルは、副次コンテンツサーバ2により暗号化が施されていないので、適正に再生することができないようにされる。つまり、本実施の形態では、他人の副次コンテンツについては、副次コンテンツサーバ2からダウンロードされたものでなければ適正に再生することができないようにされている。これにより、本実施の形態の音楽編集・共有システムでは、著作権に違反した非合法な副次コンテンツがネットワーク上で流通、増殖するのを避けるようにしている。これにより、例えば一次コンテンツ、副次コンテンツの著作権者の権利保護が図られるようにしている。
音楽編集・共有アプリケーション100は、副次コンテンツの再生機能を有するわけであるが、副次コンテンツ作成のための編集機能も有している。このために、副次コンテンツの再生の態様のとして、単に音声再生のための処理を実行するのみではなく、例えば上記の編集機能のユーザインターフェイスに、再生される副次コンテンツの編集内容を反映させることができる。つまり、副次コンテンツの実体が再生制御情報とされていることの恩恵として、ユーザは、音楽編集・共有アプリケーション100の編集機能を利用して、ダウンロードした副次コンテンツがどのようにして編集されているのかを詳細に知ることができる。
先ず、図6は、一次コンテンツサーバ1の内部構成例を示している。この図に示すようにして、一次コンテンツサーバ1は、制御部11、記憶部12、認証処理部13、検索処理部14、データベース管理部15、決済処理部16、暗号化処理部17、ネットワークインターフェイス18を備える。
記憶部12は、例えばHDDなどを備えて構成され、一次コンテンツデータベース12aを記憶している。一次コンテンツデータベース12aは、配信すべき一次コンテンツとしてのオーディオデータファイルをデータベース化した情報単位とされる。なお、一次コンテンツとしてのオーディオデータファイルは、オーディオデータとしての実データのほか、各種のメタデータが付随された所定形式を有する。
データベース管理部15は、一次コンテンツデータベース12aについての管理を行う。例えば新規の一次コンテンツが供給された場合には、これに応じて、一次コンテンツデータベース12aに対してこの新規の一次コンテンツを登録するようにして更新する。また、同様にして一次コンテンツを削除すべき場合には、一次コンテンツデータの削除とこれに応じたデータベースの更新を行うようにされる。
記憶部22は、例えばHDDなどを備えて構成され、副次コンテンツデータベース22aを記憶している。副次コンテンツデータベース22aは、ここで公開すべき副次コンテンツとしての実体データである、副次コンテンツ再生制御ファイルをデータベース化した情報単位とされる。
データベース管理部25は、副次コンテンツデータベース22aについての管理を行う。例えば副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)が新規にアップロードされた場合に応じては、副次コンテンツデータベース22aに対して、アップロードされてきた副次コンテンツを登録するようにして更新する。また、同様にして副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)を削除することとなった場合には、このための削除処理と、削除結果に応じたデータベースの更新を行うようにされる。
世代管理部25aは、副次コンテンツサーバ2において記憶保存している副次コンテンツの世代についての管理を実行するための部位とされる。なお、本実施の形態におけるコンテンツの世代についての概念と、この世代管理部25aが実行するとされる世代管理処理例などについては後述する。
記憶部32は、例えばHDDなどを備えて構成され、ブログデータベース32aとSNSデータベース32bとを記憶している。例えばブログデータベース32aは、ユーザが開設したブログのデータがデータベース化された情報単位とされる。また、SNSデータベース32bは、SNSのユーザごとのページ内容等がデータベース化された情報単位とされる。
なお、ここではコミュニケーションサーバ3は、SNSとブログに対応して設けられているものとしているが、例えばSNSとブログとで、それぞれ異なるサーバが構築されてもよい。また、例えば、SNS、ブログ以前からよく知られている、ホームページなどといわれる個人のサイト運営など、SNS、ブログ以外で、個人ユーザが情報発信できるようなCGM関連のサービスを提供するように構成しても良い。
先ずユーザ端末装置4は、ネットワーク5を介しての通信を行うために、ネットワークインターフェイス44を備えている。このネットワークインターフェイス44が備えられることにより、ネットワーク5を介して、例えば一次コンテンツサーバ1、副次コンテンツサーバ2、コミュニケーションサーバ3、及び他のユーザ端末装置4などと通信することが可能となる。
RAM43はCPU41のための作業領域であり、CPU41が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
また、入出力インターフェイス45には、メディアドライブ47が接続されている。このメディアドライブ47は、所定フォーマットのリムーバブルメディアに対応してデータの記録再生が可能なように構成されたドライブ装置とされる。
また、入出力インターフェイス45には、画像表示のためのディスプレイモニタ49も接続されている。
この図に示すようにして、実施の形態の音楽編集・共有システムに関連しては、先ず、アプリケーションプログラムのデータとして音楽編集・共有アプリケーション100を記憶させることになる。なお、HDD48に対する音楽編集・共有アプリケーション100の記憶は、インストールの処理により行われる。また、アプリケーションファイルとして、1以上の一次コンテンツファイル(一次コンテンツファイル群103)と、1以上の副次コンテンツ再生制御ファイル(副次コンテンツ再生制御ファイル群104)が音楽編集・共有アプリケーション100の制御により記憶される。
副次コンテンツ保存管理処理部115は、上記副次コンテンツ取得処理部114により取得された副次コンテンツ再生制御ファイルをHDD48に保存する処理と、保存された副次コンテンツ再生制御ファイルを管理するための処理を実行する部位である。
副次コンテンツ再生制御ファイル生成・解釈処理部118は、先ず、副次コンテンツ作成処理部117により作成された副次コンテンツとしての楽曲内容が反映された副次コンテンツ再生制御ファイルを生成するための処理を実行する。また、副次コンテンツを再生する場合には、図4に示した副次コンテンツ再生制御ファイルについての解釈処理を実行して、編集素材コンテンツを利用した再生処理のシーケンスを決定する。
この図に示すようにして、副次コンテンツ再生制御ファイルは、利用一次コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報、再生制御情報、本コンテンツ利用許諾範囲情報、及び本コンテンツ世代情報の各情報部を少なくとも有し、これらの情報部を所定構造により格納して形成されるものとされる。これらの情報部のうち、再生制御情報が、副次コンテンツ再生制御ファイルとしての本体的な情報(本体情報)とされるものであり、これ以外の情報(利用一次コンテンツ情報、利用編集素材コンテンツ情報、本コンテンツ利用許諾範囲情報、本コンテンツ世代情報)が、メタデータ(付加情報)となる。
図5との対応であれば、編集処理により新規に作成される副次コンテンツを形成しているものとして示されている一次コンテンツを示す情報が、上記利用一次コンテンツ情報となるものである。つまり、利用一次コンテンツ情報において、図5(a)の場合には一次コンテンツA、Bが示され、図5(b)の場合には一次コンテンツA、B、Cが示され、図5(c)の場合には一次コンテンツC、D、E、Fが示される。
このような場合に対応した利用一次コンテンツ情報の内容をどのようなものとするのかについてであるが、1つには、副次コンテンツ再生のために実際に必要となる一次コンテンツのみを反映させるべきであるとの考え方に基づき、一次コンテンツA,Cのみを示し、一次コンテンツDは提示しない内容とすることが考えられる。
また、もう1つには、一次コンテンツA,C,Dの全ての一次コンテンツを示す内容とすることが考えられる。つまり、この場合には、現には一次コンテンツDを使用してはいないものの、この副次コンテンツを作成するまでの過程においては、一次コンテンツDとしての楽曲内容の影響を少なからず受けているのであるから、潜在的には使用していることと等価であるとの考え方に立つものである。この場合、結果的には、今回の副次コンテンツが作成される世代までにおいて、一度でも利用されたことのある一次コンテンツが全て、利用一次コンテンツ情報に含められることになる。
なお、利用一次コンテンツ情報には、ここに示される一次コンテンツごとに関連した所定内容のメタデータも有するものとされる。
なお、利用編集素材コンテンツ情報としても、ここに示される編集素材コンテンツごとに関連した所定内容の付随情報を有しているものとされる。
この図に示すようにして、利用一次コンテンツ情報/利用編集素材コンテンツ情報は、大きくは単位ファイル情報の連結により成るものとしている。単位ファイル情報のそれぞれが、1つの利用一次コンテンツ、利用編集素材コンテンツに対応する。なお、記載を簡略なものとする都合上、この図13の説明にあたり利用一次コンテンツと利用編集素材コンテンツとで特に区別しない場合には、「利用コンテンツ」ということにする。
ファイルIDは、対応する利用コンテンツのコンテンツファイルに対して固有となるようにして割与えられた識別子(ID)を示す。つまり、利用コンテンツである一次コンテンツファイルとしてのファイルID、若しくは、利用コンテンツである副次コンテンツ再生制御ファイルとしてのファイルIDが格納される。なお、これらのファイルIDは、利用一次コンテンツについては一次コンテンツサーバ1により付与したものとされ、副次コンテンツ再生制御ファイルについては副次コンテンツサーバ2により付与したものとされる。
アーティスト名の情報項目は、対応する利用コンテンツを演奏あるいは作成したとされる演奏者、作成者の名前を示す。
曲名の情報項目は、対応する利用コンテンツについての曲名を示す。
利用項目1〜nには、それぞれ、対応する利用コンテンツの編集(二次利用)に関連した所定の利用内容が対応するようにして割り当てられている。利用項目に割り当てる利用内容の例としては多様に考えられるが、例えば、
・本コンテンツの二次利用の可否に関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツとは違うアーティストのものを利用することに関する内容
・編集素材とする他のコンテンツについて、本コンテンツが属するとされるアルバムとは違うアルバムに属するものを利用することに関する内容
・特定のエフェクトや特殊効果の使用に関する内容
・特定のプラグインモジュールの使用に関する内容
・楽曲全体から一部分を抜き出して編集素材とすること、
・楽曲全体から一部分を抜き出して編集素材とする場合において、抜き出すオーディオデータ部分に関する許可内容
・利用可能な世代数(例えば一次コンテンツとして、孫の世代までの利用を許諾するとした場合には、この一次コンテンツを利用した子の副次コンテンツと、この副次コンテンツを利用した孫の副次コンテンツは作成できるが、この孫の副次コンテンツは、対応する利用コンテンツを利用した部分について編集を行うことはできない)
・本コンテンツと組み合わせて二次利用が可能なコンテンツの数、種類などに関する内容
などを挙げることができる。
そして、これらの利用項目の各々について、例えば許可/不許可をはじめとして、その利用項目ごとに設定した利用許諾に関しての内容を示す情報が記述されるものである。利用許諾範囲の情報としては、これらの利用項目のそれぞれに記述される許諾設定内容を総合することで、対応する利用コンテンツについての利用許諾範囲を示すことになるものである。
この図においては、[ ]により括られる記述部分が、1つの利用コンテンツについての或る1つの再生制御内容を示しているものとされる。
この図14に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容の例について説明しておく。
先ず、図において先頭に示される利用コンテンツ単位の再生制御内容としては、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:00-00:10;
position=vv-zz
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:00(開始時点)〜00:10(再生時間10秒)であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスvvからアドレスzzまでに対応する範囲であることを指定している。
これに続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=AAAAAA;
time=00:10-00:15;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=AAAAAAにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:10〜00:15であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスssからアドレスttまでに対応する範囲であることを指定している。
続く利用コンテンツ単位の再生制御内容は、
[
file_id=BBBBBB;
time=00:15-00:20;
position=ss-tt
]
と記述されている。これは、利用コンテンツがファイルID=BBBBBBにより指定されるものであり、この利用コンテンツを利用する現副次コンテンツの再生時間は00:15〜00:20であり、この再生時間において利用する利用コンテンツのデータ区間は、アドレスppからアドレスuuまでに対応する範囲であることを指定している。
例えば、本実施の形態の音楽編集・共有アプリケーション100の音声再生信号処理部120は、このようにして[ ]により括られる利用コンテンツ単位の再生制御内容を逐次解釈していき、その解釈結果に応じて実際に再生制御を実行することで、副次コンテンツを音声信号として再生出力する。
一次コンテンツファイルは、先にも述べたが、改めて図15にも示すようにして、一次コンテンツとしての楽曲内容を有する所定形式のオーディオデータと、これに関連した各種のメタデータから成るファイル構造を有するものとされる。なお、オーディオデータとしては、所定の音声圧縮符号化が施されていてもよいものであり、音声圧縮符号化を施してデータサイズを縮小することで、一次コンテンツサーバ1における一次コンテンツ記憶のための記憶容量を節約でき、ネットワーク上の伝送にも有利となる。
そして、上記のメタデータ群を形成するメタデータの種類としては、楽曲タイトル、アーティスト、属するアルバムのタイトル、ジャンル、データ形式、データサイズなどの、オーディオデータに対して一般に付随する情報に加えて、利用許諾範囲情報と、本コンテンツ世代情報も含むようにされる。
即ち、本実施の形態における一次コンテンツは副次的な利用が許諾されていることが前提であるが、この利用の許諾は、一次コンテンツの著作権者(例えばアーティストなど)の合意により得られているものである。すると、著作権者が許諾できる利用の内容、範囲などは、楽曲に対する著作権者の考え方に応じて自ずと変化する。そこで、本実施の形態としては、このような著作権者の考え方を尊重することとして、一次コンテンツについても、利用許諾範囲を設定した情報をメタデータとして組み込むこととし、これにより、著作権者の意向を反映するようにしているものである。もちろん、運用の仕方として、一次コンテンツの利用許諾範囲を全て一律に設定することも考えられるが、本実施の形態のようにして一次コンテンツごとに異なる利用許諾範囲が設定できるようにして著作権者の意向が反映されるようにすることの方が、音楽編集・共有システムをより円滑に運用していくためには有効である。
なお、一次コンテンツファイルのメタデータにおける利用許諾範囲の情報を形成する利用項目の内容については、図13に示した副次コンテンツ再生制御ファイルと同じである必要はなく、一次コンテンツとして必要とされる利用項目の内容が設定されればよいものである。
ところで、一次コンテンツとしては一義的に第1世代として定義されるのであるから、一次コンテンツファイルに関しては、本コンテンツ世代情報を削除する構造とすることも考えられる。
しかしながら、例えば副次コンテンツを新規作成したときに、その副次コンテンツの世代が何であるのかを求めるのにあたり、編集素材コンテンツにおいてメタデータとして備えられる本コンテンツ世代情報を利用するようなアルゴリズムとする場合には、一次コンテンツファイルについても本コンテンツ世代情報を含めることとしたほうが好ましい。このようにすれば、一次コンテンツ、副次コンテンツを区別することなく、本コンテンツ世代情報を参照しさえすれば、同じアルゴリズムで新規副次コンテンツについての世代を求めることが可能になるからである。
図16においては、先ず、ステップS101により、編集素材コンテンツとして登録されたコンテンツのデータの取り込みを実行する。確認のために述べておくと、登録された編集素材コンテンツが一次コンテンツの場合には、この一次コンテンツとしてのファイルのデータを取り込み、副次コンテンツの場合には、これに対応する副次コンテンツ再生制御ファイルのデータを取り込むようにされる。
ここでは、先ずステップS201により、編集のための操作入力に応じた、しかるべき編集処理を実行するようにされている。例えば副次コンテンツ作成処理部117は、そのプログラムにより、ユーザが副次コンテンツ作成のための編集操作を行うGUI(Graphical User Interface)を提供する。ユーザは、このGUIを利用して副次コンテンツ作成のための編集操作を行うようにされ、この操作に応じて、ステップS201としての処理が実行される。
そして、上記のようにして編集処理を行っている過程において、ステップS202により、これまでの編集結果を保存するための操作の行われたことが判別されると、ステップS203に進む。ステップS203においては、これまでの編集結果により得られた副次コンテンツとしての楽曲内容に応じた副次コンテンツ再生制御ファイルを生成し、これを次のステップS204により、例えばHDD48におけるしかるべきディレクトリに保存するように制御を実行する。ステップS204の手順が終了したのであれば、ステップS201に戻るようにされる。
なお、ここでは図示していないが、例えば副次コンテンツ作成のためのGUI画面を閉じる操作が行われるなどしたこことに応じて、この図に示される処理を抜けて他の所要の処理に移行するようにされる。
また、副次コンテンツ再生制御ファイルの作成にあたっては、本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容を作成することになる。この本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容をどのようにして設定するのかについては、例えば原編集素材である一次コンテンツそれぞれの利用許諾範囲情報を総合して決まる最小限を越えない範囲で、所定の規則に従って(利用項目ごとの内容を)自動設定することが考えられる。また、ユーザの意図が反映されるように、ユーザが行ったとされる本コンテンツ利用許諾範囲情報の内容に関する指定操作に応じて設定するようにすることが考えられる。ただし、このようにしてユーザ操作に応じて設定する場合においても、原編集素材である一次コンテンツそれぞれの利用許諾範囲情報を総合して決まる最小限は越えない範囲での設定が行われるようにして、これを越える利用許諾範囲(利用項目ごとの内容)の設定は行えないようにされる。
ステップS402では、アップロード要求とともに受信した副次コンテンツ再生制御ファイルの保存場所(URL)を設定する。
ステップS403は、今回のアップロード要求の送信元となるユーザ端末装置4に対して、アップロードされた副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)の保存場所を通知するための通信処理を実行するようにされる。
先ずユーザ端末装置4側においては、ステップS501により副次コンテンツ再生制御ファイルのダウンロードを指示するコマンドが得られるのを待機している。ここで、例えばユーザが、コンテンツ管理・編集ツール101が提供するGUIに対する操作として、副次コンテンツサーバ2にアクセスさせて、ここで保存管理される副次コンテンツのリストを閲覧している状態で、ダウンロードしたいと思う1以上の副次コンテンツを選択し、ダウンロード実行の操作を行ったとする。これに応じて、ステップS501としては肯定の判別結果が得られることとなり、ステップS502に進むことになる。
ステップS602では、記憶部22の副次コンテンツデータベース22aにアクセスして指定された副次コンテンツ(副次コンテンツ再生制御ファイル)を検索し、この検索した副次コンテンツ再生制御ファイルを、要求元のユーザ端末装置4に対して送信するようにされる。
ここでは、ダウンロードにより取得した副次コンテンツデータは、伝送時の暗号化が施されたままでHDD48に保存されているものとしている。そこで、次のステップS703では、読み込んだ副次コンテンツデータについての暗号化を解読するための処理を実行するようにされる。
例えば、今回のステップS701により再生開始すべきことが指定された副次コンテンツデータが、正規にコンテンツサーバ2からダウンロードしたものであれば、ステップS703による解読処理は成功して適正な副次コンテンツデータが復元されることになる。
これに対して、例えば副次コンテンツサーバ2からのダウンロード以外の手段により取得した副次コンテンツデータの場合には、他の方式、アルゴリズムによる暗号化が施されている、あるいは暗号化が施されていない。この場合、ステップS703の解読処理によっては、正常な副次コンテンツデータを復元することができない、あるいは、解読処理を実行する必要はないということになる。つまりステップS703による解読処理の結果としては、解読処理不要の場合を含めて、失敗したものとしてみることができる。
例えばこのような処理が実行されることで、本実施の形態としては、ユーザ端末装置4において、外部から取得した副次コンテンツ情報については、副次コンテンツサーバ2から正当にダウンロードして取得したもののみが再生されるようにして、一次コンテンツ、あるいは副次コンテンツの著作権の保護がより万全に図られるようにしているものである。
なお、副次コンテンツサーバ2から正当にダウンロードした副次コンテンツのみが再生出力されるようにするための仕組みとしては、他にも考えられるものである。例えばダウンロードとしてユーザ端末装置6が受信取得した段階で予め暗号化を解読して、その解読結果の情報付随させたうえで、HDD48に記憶させておき、再生時においては、この解読結果の付随情報を参照して、その副次コンテンツを再生すべきか否かについての判断を行うように構成することも考えられる。また、副次コンテンツサーバ2からの送信時において、ダウンロードのために送信したことを示す特別なコードを、副次コンテンツサーバ2側の処理として副次コンテンツに埋め込んでおくようにして、再生時においては、ユーザ端末装置4側で、このコードの有無、内容などを確認したうえで、再生開始すべきか否かについての判断を行うようにしてもよい。
この図には、一次コンテンツとして、先ずコンテンツAが示されている。本実施の形態では、一次コンテンツが、本実施の形態の音楽編集・共有システムにおいて、編集素材コンテンツにより二次的に作成されたものではない、大元としてのコンテンツとなることに基づき、一次コンテンツを第1世代のコンテンツであることとして定義する。従って、この一次コンテンツであるコンテンツAは第1世代のコンテンツであることになる。
続いては、同様の考え方により、コンテンツBを直接の編集素材として二次利用して作成した副次コンテンツであるコンテンツCについては、第2世代のコンテンツを二次利用したことに基づき、次の第3世代であることになる。さらに、コンテンツCを直接の編集素材として二次利用して作成した副次コンテンツであるコンテンツDについては、第3世代のコンテンツを二次利用したことに基づき、次の第4世代であるものことになる。以降は、同様にして、二次利用によって次世代の副次コンテンツが作成されるごとに、第N世代として表したときの変数Nについては1ずつ増加していくことになる。
また、コンテンツα1としての副次コンテンツの作成にあたっては、音楽編集・共有アプリケーション100は、編集素材コンテンツがコンテンツB、Cであることを示すように利用編集素材コンテンツ情報の内容を生成し、原編集素材としての一次コンテンツ(利用一次コンテンツ)がコンテンツB、Cであることを示すように利用一次コンテンツ情報の内容を生成する。
また、コンテンツα2は、コンテンツCのみを編集素材として二次利用して作成された副次コンテンツとされる。コンテンツCは第1世代(一次コンテンツ)であることから、コンテンツα2は第2世代を設定することになる。また、コンテンツα3も同様にして、コンテンツCのみを編集素材として作成された副次コンテンツであり、従って、第2世代を設定することになる。
コンテンツα2、α3は、ともに、編集素材コンテンツがコンテンツCのみであることを示すように利用編集素材コンテンツ情報の内容が生成され、利用一次コンテンツもコンテンツCのみであることを示すように利用一次コンテンツ情報の内容が生成される。
つまり、本実施の形態としては、世代が異なる複数の編集素材コンテンツにより作成した副次コンテンツについては、編集素材コンテンツのうちで最も後となる世代の次の世代を、新規に作成された副次コンテンツの世代として設定するようにされる。
なお、コンテンツβ1の利用編集素材コンテンツ情報については、編集素材コンテンツがコンテンツA、α1であることを示すように、その内容を生成することになる。コンテンツα1の利用一次コンテンツがコンテンツB、Cであるから、コンテンツβ1は、原編集素材の一次コンテンツとして、コンテンツAと、コンテンツB、Cを利用していることが認識される。そこで、利用一次コンテンツ情報の内容としては、利用一次コンテンツがコンテンツA、B、Cの3つであることを示すように生成することになる。
コンテンツβ3も、第2世代であるコンテンツα2のみを編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツであるので、第3世代として設定される。
コンテンツβ2の利用編集素材コンテンツ情報の内容は、編集素材コンテンツがコンテンツα1のみであることを示すように生成され、利用一次コンテンツ情報の内容は、コンテンツα1の内容を引き継いで、利用一次コンテンツがコンテンツB、Cであることを示すように生成される。
コンテンツβ3の利用編集素材コンテンツ情報の内容は、編集素材コンテンツがコンテンツα2のみであることを示すように生成され、利用一次コンテンツ情報の内容は、コンテンツα2の内容を引き継いで、利用一次コンテンツ)がコンテンツCのみであることを示すように生成される。
また、コンテンツγ2は、第3世代であるコンテンツβ2のみを編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツであるので、第4世代が設定される。このコンテンツγ2の利用編集素材コンテンツ情報の内容については、編集素材コンテンツがコンテンツβ2のみであることを示すように生成し、利用一次コンテンツ情報の内容については、コンテンツβ2の内容を引き継いで、利用一次コンテンツがコンテンツB、Cであることを示すように生成する。
また、コンテンツγ3は、第3世代であるコンテンツβ3と、第2世代であるコンテンツα3を編集素材コンテンツとして二次利用して作成した副次コンテンツとされる。従って、この場合のコンテンツγ3は、は、先の世代定義の規則に従って、編集素材コンテンツなかで最も後となる第3世代に続く、第4世代であるものとして設定するようにされる。
このコンテンツγ3の利用編集素材コンテンツ情報の内容としては、編集素材コンテンツがコンテンツβ3、α3であることを示すように生成する。利用一次コンテンツ情報の内容としては、利用一次コンテンツがコンテンツCのみであることを示すように生成する。コンテンツβ3、α3の何れも、例えば編集結果は異なるものの、原編集素材としては、コンテンツCのみとなるからである。
例えば副次コンテンツ再生制御ファイルにおいては、自身を作成するために直接的に二次利用した親コンテンツ(編集素材コンテンツ)についての情報が編集素材コンテンツ情報に記述されているのであるが、このコンテンツγ1に関しては、編集素材コンテンツ情報により、編集素材コンテンツは、コンテンツβ1のみであることが示されている。
そこで、続いては、コンテンツβ1を対象として、その編集素材コンテンツ情報を参照してみると、コンテンツβ1の作成に利用した編集素材コンテンツは、コンテンツAとコンテンツα1であることが分かる。
ここで、コンテンツβ1の編集素材コンテンツであるコンテンツAとコンテンツα1のうち、コンテンツAは、一次コンテンツであって第1世代にまで遡ったことになる。そこで、副次コンテンツであるコンテンツα1の利用編集素材コンテンツ情報を参照してみると、コンテンツα1は、コンテンツB、Cを編集素材コンテンツとして二次利用していることが分かる。コンテンツB、Cは何れも一次コンテンツであり第1世代にまで遡ったことになる。
これまでの流れは、コンテンツγ1を起点にして、このコンテンツγ1が得られるまでの利用コンテンツについての世代の系譜を、第1世代まで遡って探索しているものとしてみることができる。この結果、図22において一点鎖線により括って示す世代範囲Aにおける系譜が認識されることとなったものである。つまり、編集素材コンテンツと、この編集素材コンテンツを二次利用して得られる副次コンテンツを、親子としてみたとして、図22においては、コンテンツγ1を起点とした以前の世代のコンテンツの親子関係が明確に認識されるものである。
このようにして、本実施の形態としては、副次コンテンツごとに、その編集素材コンテンツが何であるのかを示す情報(利用編集素材コンテンツ情報)を対応付けていることで、この情報に基づいて、ある1つの副次コンテンツに至るまでの系譜を、世代を遡って認識(世代認識)していくことが可能とされている。
例えば、1つの副次コンテンツ単体の場合、そこに格納される利用編集素材コンテンツ情報と、利用一次コンテンツ情報とに基づいては、その副次コンテンツを作成するために直接的に二次利用した一次コンテンツ又は副次コンテンツ(編集素材コンテンツ)と、この副次コンテンツを作成するのにこれまでに利用した一次コンテンツ(原編集素材コンテンツ)のみを知ることしかできないのであるが、上記の世代認識処理を行うことで、副次コンテンツについての世代の系譜(世代構成)についての情報を得ることができる。
そこで、例えば本実施の形態の音楽編集・共有システムにおいて、ユーザ端末装置4から、指定した副次コンテンツについての世代構成の問い合わせを、例えば副次コンテンツサーバ2に対して行い、副次コンテンツサーバ2から返されてきた世代構成の情報を、例えば音楽編集・共有アプリケーション100のユーザインターフェイス画面上で表示させるようにする、というサービスを考えることができる。これにより、ユーザ端末装置4のユーザは、興味のあるコンテンツが世代的にどのような経緯で成り立ってきたのかを容易に把握することが可能になる。
つまり、決済処理にあたって、世代認識処理によって認識した世代構成に、予め設定した報酬分配規則を適用するような処理を実行させることで、世代構成の複雑さにかかわらず、コンテンツごとに対応した報酬金額設定を自動的に行うことが可能となる。
この操作に応じて、ユーザ端末装置4(音楽編集・共有アプリケーション100)は、ステップS801として示すように、指定されたコンテンツを特定する情報であるコンテンツIDとともに、副次コンテンツサーバ2に対して世代構成の問い合わせ要求を送信するようにされる。
ステップS902においては、上記ステップS901により、世代構成の問い合わせ要求とともに受信したコンテンツIDを取得する。そして、例えばデータベース管理部25における世代管理部25aは、副次コンテンツデータベース22aを形成するとされる登録された副次コンテンツの情報部のうちで、この取得したコンテンツIDにより示される副次コンテンツの情報部にアクセスするようにされる、
そして、上記のようにして編集素材コンテンツの探索処理を行って、上の世代のコンテンツの情報部にアクセスするごとに、その情報部において含まれているとされる所要のメタデータについては読み込みを行って保持しておくようにされる。このようにして保持したコンテンツごとのメタデータは、後の処理により世代構成情報を作成するときに利用する。
この世代探索処理が完了した段階では、図22による説明からも理解されるように、問い合わせの対象であった副次コンテンツを起点として、これより上の世代構成が把握されていることになる。また、この世代構成に含まれる各副次コンテンツ及び一次コンテンツについてのメタデータも保持されていることになる。
そこで、ステップS903に続くステップS904では、上記の探索処理の結果として得られた情報を利用して、世代構成情報を生成するようにされる。そして、ステップS905により、この作成した世代構成情報を、問い合わせ先のユーザ端末装置4に対して送信する。
ステップS803においては、受信した世代構成情報に基づいて、世代構成が視覚的に把握できるようにされた所定の態様により、音楽編集・共有アプリケーション100のユーザインターフェイス画面上に表示出力させるための制御処理を実行する。
このような手順の他に、ユーザ端末装置4(音楽編集・共有アプリケーション100)側で世代構成情報を構築していくようにした処理手順の構成とすることも考えられる。
この場合には、例えば先ずユーザ端末装置4からは、世代探索の起点となる副次コンテンツについての編集素材コンテンツについての情報の問い合わせを副次コンテンツサーバ2に対して送信し、副次コンテンツサーバ2からレスポンスとして送信されてくる、編集素材コンテンツについての各種メタデータからなる情報を取得するようにされる。これにより世代探索の起点となる副次コンテンツの編集素材コンテンツについての情報を、ユーザ端末装置4にて取得できることになる。ただし、副次コンテンツとしての副次コンテンツ再生制御ファイルにおいては、編集素材コンテンツについての情報である利用編集素材コンテンツ情報が含まれているので、上記した副次コンテンツサーバ2との通信に代えて、利用編集素材コンテンツ情報から、所要の情報を取得するようにしても良い。
そして、以降においては、ユーザ端末装置4は、取得した利用編集素材コンテンツについての情報から、その利用編集素材コンテンツを作成するために利用した利用編集素材コンテンツについての情報を、副次コンテンツサーバ2に対して問い合わせて取得していくようにされる。この問い合わせによる利用編集素材コンテンツ情報の取得を、第1世代の一次コンテンツに到達するまで行うようにされる。このような副次コンテンツサーバ2との通信を実行して利用編集素材コンテンツの情報を取得していく結果、最終的には、ユーザ端末装置4側において、世代構成情報を構築するのに必要な情報が収集されていることになる。そこで、ユーザ端末装置4(音楽編集・共有アプリケーション100)は、上記のようにして収集した情報により世代構成情報を構築して、これを所定のユーザインターフェイス画面上で表示出力するようにされる。
現実にあっては、例えば第1世代から数十世代、数百世代にまで至るような副次コンテンツも作成される可能性があると考えられる。このような場合において、一律に第1世代に到達するまで探索処理を実行させるものとしておくと、世代探索の処理が非常に思いものになってくるために、副次コンテンツサーバ2に必要以上の負荷をかけることになる。また、世代を構成するコンテンツ数としても膨大なものとなり、これに伴って世代構成情報のデータサイズも肥大化するので、ネットワーク上での伝送についても、伝送時間やトラフィックなどの点で不利となる。また、このような世代構成情報を表示させるためのユーザ端末装置4の処理負担も相当なものとなる。このようなことを考慮した場合には、上記のようにして探索のために遡行すべき世代数を制限することが有効になってくると考えられる。
このような例も含め、副次コンテンツデータ(副次コンテンツ再生制御ファイル)、また、一次コンテンツファイルのデータなどの構造は、適宜変更されて良い。
この場合、一次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータは、上記再生制御ファイルのデータとなる。
また、音楽編集・共有アプリケーション100の機能構成としても、図10、図11などにより説明した内容に限定されるものではなく多様に考えられる。
また、図12、図13、図14に示した副次コンテンツ再生制御ファイルの構造はあくまでも一例であり、また、概念的なものであるので、これを基にして適宜変更、拡張されて良い。
また、図16〜図19、図23などによりフローチャートとして示した処理手順、つまりプログラム構成もあくまで一例であり、実際のものとしては適宜変更されて良い。
Claims (5)
- ネットワーク経由で通信可能とされる、副次コンテンツサーバ及び端末装置から少なくとも成り、
上記副次コンテンツサーバにおいて、副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報と、この副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツである直接利用コンテンツが何であるのかを示す直接利用コンテンツ情報を少なくとも含む付加情報とを少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段と、
上記端末装置において、上記副次コンテンツである可能性を有してローカル上に存在しているコンテンツのデータのうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手段と、
上記端末装置において、上記編集処理手段による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、上記副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手段と、
上記副次コンテンツ情報作成手段により作成された副次コンテンツ情報を、上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるために、ネットワーク経由での通信により、上記端末装置から上記コンテンツサーバに送信させる、コンテンツ情報アップロード制御手段と、
上記副次コンテンツサーバにおいて記憶されている副次コンテンツ情報における直接利用コンテンツ情報の内容を参照することに基づき、副次コンテンツとその直接利用コンテンツとの関係を親子関係として扱っての、特定の副次コンテンツを起点とする所定の世代までの直接利用コンテンツについての親子関係を遡って特定していくようにされた世代探索手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - ネットワーク経由での通信を実行する通信手段と、
1以上のコンテンツのデータを二次利用して編集処理を行うことで作成された副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報と、この副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツである直接利用コンテンツが何であるのかを示す直接利用コンテンツ情報を少なくとも含む付加情報とを少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段と、
上記ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、この受信した副次コンテンツ情報を上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶保存させる記憶制御手段と、
上記副次コンテンツサーバにおいて記憶されている副次コンテンツ情報における直接利用コンテンツ情報の内容を参照することに基づき、副次コンテンツとその直接利用コンテンツとの関係を親子関係として扱っての、特定の副次コンテンツを起点とする所定の世代までの直接利用コンテンツについての親子関係を遡って特定していくようにされた世代探索手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - ネットワーク経由で通信可能とされる、副次コンテンツサーバ及び端末装置から少なくとも成る情報処理システムにおける情報処理方法であって、
上記副次コンテンツサーバにおいて、副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報と、この副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツである直接利用コンテンツが何であるのかを示す直接利用コンテンツ情報を少なくとも含む付加情報とを少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を、副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させて管理する副次コンテンツ情報記憶管理手順と、
上記端末装置において、上記副次コンテンツである可能性を有してローカル上に存在しているコンテンツのデータのうちの少なくとも1つを二次利用しての編集処理を実行する編集処理手順と、
上記端末装置において、上記編集処理手順による編集処理の結果に基づき、新規なコンテンツ内容を有するコンテンツ情報である、上記副次コンテンツ情報を作成する副次コンテンツ情報作成手順と、
上記副次コンテンツ情報作成手順により作成された副次コンテンツ情報を、ネットワーク経由での通信により、上記端末装置から上記コンテンツサーバに送信することで、上記副次コンテンツ情報記憶管理手順によって上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶させるようにする、コンテンツ情報アップロード制御手順と、
上記副次コンテンツ情報記憶手段に記憶されている副次コンテンツ情報における直接利用コンテンツ情報の内容を参照することに基づき、副次コンテンツとその直接利用コンテンツとの関係を親子関係として扱っての、特定の副次コンテンツを起点とする所定の世代までの直接利用コンテンツについての親子関係を遡って特定していくようにされた世代探索手順と、
を実行することを特徴とする情報処理方法。 - ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
、上記ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、上記副次コンテンツサーバにおいて、副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報と、この副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツである直接利用コンテンツが何であるのかを示す直接利用コンテンツ情報を少なくとも含む付加情報とを少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段に対して、上記受信した副次コンテンツ情報を記憶させる記憶制御手順と、
上記副次コンテンツ記憶手段において記憶されている副次コンテンツ情報における直接利用コンテンツ情報の内容を参照することに基づき、副次コンテンツとその直接利用コンテンツとの関係を親子関係として扱っての、特定の副次コンテンツを起点とする所定の世代までの直接利用コンテンツについての親子関係を遡って特定していくようにされた世代探索手順と、
を実行することを特徴とする情報処理方法。 - ネットワーク経由での通信を実行する通信手順と、
、上記ネットワーク経由でアップロードのために送信されてくる副次コンテンツ情報を受信したことに応じて、上記副次コンテンツサーバにおいて、副次コンテンツとしての実質的コンテンツ内容を再現するためのデータである本体情報と、この副次コンテンツを作成した際に直接的に二次利用したコンテンツである直接利用コンテンツが何であるのかを示す直接利用コンテンツ情報を少なくとも含む付加情報とを少なくとも有して成る副次コンテンツ情報を記憶する副次コンテンツ情報記憶手段に対して、上記受信した副次コンテンツ情報を記憶させる記憶制御手順と、
上記副次コンテンツ記憶手段において記憶されている副次コンテンツ情報における直接利用コンテンツ情報の内容を参照することに基づき、副次コンテンツとその直接利用コンテンツとの関係を親子関係として扱っての、特定の副次コンテンツを起点とする所定の世代までの直接利用コンテンツについての親子関係を遡って特定していくようにされた世代探索手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラム。
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