JP2008230727A - 乗客コンベアの改造方法及びその改造方法に用いる走行ローラユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】改造工期の短縮及び改造コストの低減化を図る乗客コンベアの改造方法の提供。
【解決手段】上記課題は、既設乗客コンベアを、既設枠体を残して取り除き、予め複数個に分割した新設乗客コンベアのコンベアユニットを、既設枠体内の所定の設置位置まで移動させて順次組み付けることで、既設枠体に新設乗客コンベアを設置する乗客コンベアの改造方法において、コンベアユニットに、既設枠体の上弦部材上面を当接する小径ローラ部7A及び既設枠体の長手方向に対する略直角方向の動きを規制する大径ローラ部7Bを含む構成の走行ローラユニット6を取り付けた後、その走行ローラユニット6の小径ローラ部7Aを、既設枠体の上弦部材上面を転動させることにより、コンベアユニットを既設枠体内の所定の設置位置まで移動させて順次組み付けことで、既設枠体内に新設乗客コンベアを収納設置することによって、達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エスカレーターなどの乗客コンベアの改造方法及びその改造方法に用いる走行ローラユニットに関するものである。
従来、乗客コンベアの改造方法としては、既設の乗客コンベアのうち既設枠体を残して、既設の乗客コンベアを取り除き、その既設枠体の上面にガイドレールを取り付けるとともに、無端状に配されて移動するステップ、このステップと同期して移動するハンドレール、前記ステップ及び前記ハンドレールを駆動する駆動装置、前記ステップの両端に直立する欄干及び前記ステップを案内するレールを含んだ各種の部品が装着された新しい乗客コンベアを、既設枠体の長手方向に複数個のコンベアユニットに分割し、これら各コンベアユニットに、既設枠体の上面に取り付けたガイドレールに沿って走行移動する走行ローラを取り付けことにより、前記コンベアユニットを前記既設枠体の長手方向に沿って前記既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることで、前記既設枠体に前記新しい乗客コンベアを収納設置するようにしたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−138294号公報
しかしながら、上述した特開平3−138294号公報に記載された乗客コンベアの改造方法では、既設枠体の長手方向の略全幅に亘って上面にガイドレールを設ける必要があり、乗客コンベアの改造工期が長くなってしまうとともに、改造コストが大幅にアップしてしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、既設枠体にガイドレールを設置することなく、コンベアユニットを既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることを可能にする乗客コンベアの改造方法を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、コンベアユニットへの取り付け及び取り外しを容易に行えるところの、乗客コンベアの改造方法に用いられる走行ローラユニットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、既設乗客コンベアのうち既設枠体を残して、既設乗客コンベアを取り除き、無端状に配されて移動するステップ、このステップ及びこのステップと同期して移動するハンドレールを駆動する駆動装置及び前記ステップを案内するレールを含んだ各種の部品が装着された新しい乗客コンベアを、前記既設枠体の長手方向に複数個のコンベアユニットに分割し、その各コンベアユニットを前記既設枠体の長手方向に沿って前記既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることで、前記既設枠体に前記新しい乗客コンベアを収納設置する乗客コンベアの改造方法において、前記各コンベアユニットに、既設枠体の上弦部材上面に当接する小径ローラ部及び前記既設枠体の長手方向に対する略直角方向の動きを規制する大径ローラ部を含む構成からなる走行ローラユニットを取り付けた後、その走行ローラユニットの小径ローラ部を既設枠体の上弦部材上面を転動させることにより、前記コンベアユニットを前記既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることで、前記既設枠体内に前記新しい乗客コンベアを収納設置するようにしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記既設枠体の折れ部を通過するまでは、前記コンベアユニットを、少なくとも新しい乗客コンベアの上部乗場口となる上階床面上方に設置した吊り装置のチェーンによって吊り上げながら前記走行ローラユニットの小径ローラ部を既設枠体の上弦部材上面に沿って転動させた後、前記既設枠体の折れ部を通過したならば、前記吊り装置のチェーンを送り出すことで前記コンベアユニットの自重で前記走行ローラユニットの小径ローラ部を既設枠体の上弦部材上面に沿って転動させるようにしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記各コンベアユニットを前記既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることで、この組み付けられた前記各コンベアユニット全体を、前記吊り装置のチェーンで吊り上げることにより、前記各コンベアユニットと既設枠体の上弦部材の間に隙間を形成した後、その隙間を利用して前記走行ローラユニットを取り除くようにしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記走行ローラユニットを、前記既設枠体の上弦部材上面に当接する小径ローラ部及び前記既設枠体の長手方向に対する略直角方向の動きを規制する大径ローラ部からなる段付き走行ローラと、この段付き走行ローラが回転自在に取り付けられる軸体と、この軸体が固定される取り付け金具と、この取り付け金具を前記コンベアユニットのユニット枠部材に着脱可能に取り付けるためのクリップとから少なくとも構成したことを特徴としている。
本発明によれば、既設枠体に新たにガイドレールを設置することなく、既設枠体の上弦部材上面に当接する小径ローラ部及び前記既設枠体の長手方向に対する略直角方向の動きを規制する大径ローラ部からなる段付き走行ローラによって、各コンベアユニットを、安全に、かつ、効率よく既設枠体内の所定の収納位置まで移動させることのできる乗客コンベアの改造方法が得られる。
本発明によれば、クリップにより、コンベアユニットのユニット枠部材への取り付け及び取り外しの作業を容易に行え、かつ、構造が簡単であるところの、乗客コンベアの改造方法に用いる走行ローラユニットが得られる。
以下、本発明に係る乗客コンベアの改造方法の実施形態を、図1〜図4に、基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法により2個目のコンベアユニットを既設枠体に収納する手順を説明するための斜視図である。図2は、図1のA−A部端面図である。図3は、図2のP部拡大図である。図4は、本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法により既設枠体に収納した全コンベアユニットからローラユニットを取り外す手順を説明するための斜視図である。
本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法は、始めに、建物に既に設置されたエスカレーターなどの乗客コンベア(以下、既設乗客コンベアと称する。)は、無端状に配されて移動するステップ、このステップと同期して移動するハンドレール、前記ステップ及び前記ハンドレールを駆動する駆動装置、前記ステップの両端に直立する欄干及び前記ステップを案内するレールを含んだ各種の部品を取り除き、トラス構造からなる既設枠体1のみを残した状態とする。その場合、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面に、ボルトや溶接物等があれば、そのボルトや溶接物等を取り除き、その上弦部材1A、1Bの上面を平滑にするとともに、既設枠体1の上弦部材1A、1Bを、補強のために連結した補強部材が取り付けられていれば、その補強部材を取り除いておく。
次に、建物の設置場所に残した既設枠体1、すなわち、改造現場に残した既設枠体1に組み込むところの、無端状に配されて移動するステップ、このステップ及びこのステップと同期して移動するハンドレールを駆動する駆動装置及び前記ステップを案内するレールを含んだ各種の部品が装着された新しい乗客コンベア(以下、新設乗客コンベアと称する。)2を、既設枠体1の長手方向に沿って3個のコンベアユニット3、4、5に、予め製作工場などにて、分割した状態とする。そして、その分割した3個のコンベアユニット3、4、5を、既設枠体1が設置されている改造現場に運搬する。なお、本実施形態例では、新設乗客コンベア2を、3個のコンベアユニット3、4、5に分割する構成としているがこれに限定されない。新設乗客コンベア2は、建物の搬入経路や耐荷重などを考慮して、任意の複数個に分割して適切な長さ及び重量とするようにしてある。また、3個のコンベアユニット3、4、5は、予め製作工場で正確に芯出し調整された状態となっており、改造現場にて、各々のコンベアユニット3、4、5をボルト等で接続すれば、製作工場で組み立てた通りの正確な寸法で新設乗客コンベア2が再現されて、建物の設置場所に残した既設枠体1に据付けられるようにしてある。
次に、改造現場に運搬された3個のコンベアユニット3、4、5には、複数個の走行ローラユニット6が左右に、図1〜図4に示すように、それぞれ取り付ける。走行ローラユニット6は、図2及び図3に示すように、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面を当接する小径ローラ部7A及びこの小径ローラ部7Aと一体的に形成され、かつ、既設枠体1の長手方向に対する略直角方向の動きを規制する大径ローラ部7Bからなる段付き走行ローラ7と、この段付き走行ローラ7が回転自在に取り付けられる軸体8と、この軸体8が固定されるL字状の取り付け金具9と、この取り付け金具9をコンベアユニット3、4、5のユニット枠部材3A、4A、5Aに着脱可能に取り付けるための2個のクリップ10とから少なくとも構成されている。軸体8の自由端側には、その軸体8から段付き走行ローラ7が抜け出るのを防止するプレート11が固定されている。小径ローラ部7Aの横幅は、図3に示すように、上弦部材1A、1Bの横幅より大きく設定してある。
走行ローラユニット6は、図1〜図3に示すように、コンベアユニット3、4、5の左右両側方に、それぞれはみだす(突出)ように、2個のクリップ10によって、ユニット枠部材3A、4A、5Aの任意の位置に着脱可能に取り付けられる。ユニット枠部材3A、4A、5Aに取り付けられる走行ローラユニット6は、複数個としてある。そして、走行ローラユニット6の段付き走行ローラ7は、改造時、コンベアユニット3、4、5を既設枠体1内に収納した際に、図2及び図3に示すように、小径ローラ部7Aが既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面に当接し、かつ、大径ローラ部7Bが、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面に接触するか若しくは既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面から極小の間隙ができる状態となるように、設置される。
次に、コンベアユニット3、4、5のそれぞれに複数個の走行ローラユニット6を取り付けたならば、新設乗客コンベア2の上部乗場口となる上階床面上方に吊り装置(図示せず)を設置して、その吊り装置のチェーン12によって、1個目のコンベアユニット3を吊り上げて、その1個目のコンベアユニット3の走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aを既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面に載せるとともに、その1個目のコンベアユニット3の走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の大径ローラ部7Bを、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面に接触させるか、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面から極小の間隙が保持される位置(段付き走行ローラ7が既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面を転動するのに差し支えない位置)となるようにする。
その後、既設枠体1の折れ部1C、1Dを通過するまでは、1個目のコンベアユニット3を吊り装置のチェーン12によって吊り上げながら段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aを既設枠体1の上弦部材1A、1B上面に沿って転動させた後、既設枠体の折れ部1C、1Dを通過したならば、1個目のコンベアユニット3に取り付けた吊り装置のチェーン12を送り出すことにより、1個目のコンベアユニット3の自重で、1個目のコンベアユニット3に設けた段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aが既設枠体1の上弦部材1A、1B上面に沿って転動させられる。これにより、新設乗客コンベア2の下部乗場口となる場所に位置するところの、既設枠体1の下側受梁1F上に、1個目のコンベアユニット3のユニット受梁3Bが接触する状態となるように、1個目のコンベアユニット3が既設枠体1の長手方向に沿って移動させられる。この場合、段付き走行ローラ7の大径ローラ部7Bにより、1個目のコンベアユニット3が左右に大きく蛇行することが阻止されて、段付き走行ローラ7の小径ローラ部6Aが既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面から脱落することがない。
次に、吊り装置のチェーン12を1個目のコンベアユニット3から2個目のコンベアユニット4に付け替えた後、その吊り装置のチェーン12によって、2個目のコンベアユニット4を吊り上げて、その2個目のコンベアユニット4の走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aを既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面に載せるとともに、その2個目のコンベアユニット4の走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の大径ローラ部7Bを、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面に接触させるか、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面から極小の間隙が保持される位置となるようにする。
その後、既設枠体1の折れ部1C、1Dを通過するまでは、2個目のコンベアユニット4を吊り装置のチェーン12によって吊り上げながら段付き走行ローラ7の小径ローラ部6Aを既設枠体1の上弦部材1A、1B上面に沿って、図1の矢印Q1方向に、転動させた後、既設枠体の折れ部1C、1Dを通過したならば、2個目のコンベアユニット4に取り付けた吊り装置のチェーン12を送り出すことにより、図1に示すように、2個目のコンベアユニット4の自重で、2個目のコンベアユニット4に設けた段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aを既設枠体1の上弦部材1A、1B上面に沿って転動させる。これにより、既設枠体1に既に収納されている1個目のコンベアユニット3の上端側に2個目のコンベアユニット4の下端側が接触する状態となるように、2個目のコンベアユニット4が既設枠体1の長手方向に沿って移動させられる。この場合、段付き走行ローラ7の大径ローラ部7Bにより、2個目のコンベアユニット4が左右に大きく蛇行することが阻止されて、段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aが既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面から脱落することがない。また、2個目のコンベアユニット4が既設枠体1内の所定の収納位置まで移動したならば、1個目のコンベアユニット3の上端側と2個目のコンベアユニット4の下端側を、リーマボルトなどで連結することにより、その両者を組み付けられる。
次に、吊り装置のチェーン12を2個目のコンベアユニット4から3個目のコンベアユニット5のユニット受梁5Bに付け替えた後、その吊り装置のチェーン12によって、3個目のコンベアユニット5を吊り上げて、その3個目のコンベアユニット5の走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aを既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面に載せるとともに、その3個目のコンベアユニット5の走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の大径ローラ部7Bを、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面に接触させるか、既設枠体1の上弦部材1A、1Bの側面から極小の間隙が保持される位置となるようにする。
その後、既設枠体1の折れ部1C、1Dを通過するまでは、3個目のコンベアユニット5を吊り装置のチェーン12によって吊り上げながら段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aを、既設枠体1の上弦部材1A、1B上面に沿って転動させた後、既設枠体の折れ部1C、1Dを通過したならば、3個目のコンベアユニット5に取り付けた吊り装置のチェーン12を送り出すことにより、3個目のコンベアユニット5の自重で、コンベアユニット5に設けた段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aを既設枠体1の上弦部材1A、1B上面に沿って転動させる。これにより、既設枠体1に既に収納されている2個目のコンベアユニット4の上端側に3個目のコンベアユニット5の下端側が接触する状態となるように、3個目のコンベアユニット5が既設枠体1の長手方向に沿って移動させられる。この場合、段付き走行ローラ7の大径ローラ部7Bによって、3個目のコンベアユニット5が左右に大きく蛇行することが阻止されて、段付き走行ローラ7の小径ローラ部7Aが既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面から脱落することがない。また、3個目のコンベアユニット5が既設枠体1内の所定の収納位置まで移動したならば、2個目のコンベアユニット4の上端側と3個目のコンベアユニット5の下端側を、リーマボルトなどで連結することにより、その両者を組み付けることによって、1個目のコンベアユニット3と2個目のコンベアユニット4と3個目のコンベアユニット5とが、一体化される。そして、新設乗客コンベア2を構成するところの、3個のコンベアユニット3、4、5の全荷重は、1個目のコンベアユニット3におけるユニット受梁3Bと複数個の走行ローラユニット6とに分散して支持された状態となる。
次に、一体化された1個目のコンベアユニット3と2個目のコンベアユニット4と3個目のコンベアユニット5のそれぞれから、走行ローラユニット6を取り除くには、図4に示すように、新設乗客コンベア2の上部乗場口となる上階床面上方に設置した吊り装置のチェーン12を3個目のコンベアユニット5の上端側に設けたユニット受梁5Bに取り付けて、そのコンベアユニット3、4、5全体を、図4の矢印Q2方向に吊り上げることで、1個目のコンベアユニット3のユニット受梁3B側を支点として、コンベアユニット3、4、5全体が上方に回動させることにより、コンベアユニット3、4、5と既設枠体1の上弦部材1A、1Bの間に隙間を設ける。その後、その隙間を利用して走行ローラユニット6を、各コンベアユニット3、4、5から取り除き、吊り装置のチェーン12によってコンベアユニット3、4、5全体を吊り降ろすことによって、そのコンベアユニット3、4、5全体を既設枠体1内に収納設置させる。
以上のように、上記一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法によれば、既設枠体1の上面にガイドレールを取り付けることなく、既設枠体1の上弦部材1A、1Bを利用して、コンベアユニット3、4、5を、既設枠体1内の所定の位置に移動させて、順次組み付けることができるので、改造工期の短縮及び改造コストの低減化が図られる。
さらに、上記一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法によれば、コンベアユニット3、4、5が既設枠体1の上弦部材1A、1Bを利用して移動させる際、走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の大径ローラ部7Bによって、コンベアユニット3、4、5が左右に大きく蛇行して、走行ローラユニット6における段付き走行ローラ7の小径ローラ部6Aが既設枠体1の上弦部材1A、1Bの上面から左右に脱落してしまうことを阻止できるので、安全に、かつ、効率のよく改造作業を行うことができる。
さらに、上記一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法によれば、新設乗客コンベア2の上部乗場口となる上階床面上方に設置した吊り装置のみによって、コンベアユニット3、4、5の既設枠体1内への搬入作業及びコンベアユニット3、4、5の連結作業を行うことができ、改造作業時間の短縮化が図られる。
さらに、上記一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法によれば、既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けられたコンベアユニット3、4、5全体を、吊り装置のチェーンで吊り上げることにより、前記各コンベアユニット3、4、5と既設枠体1の上弦部材1A、1Bとの間に隙間を形成することによって、コンベアユニット3、4、5のユニット枠部材3A、4A、5Aから走行ローラユニット6を容易に取り除くことができる。
さらに、上記一実施形態に係る走行ローラユニット6によれば、2個のクリップ10の取り付け若しくは取り外しによって、コンベアユニット3、4、5のユニット枠部材3A、4A、5Aへの走行ローラユニット6の取り付け若しくは取り外しを容易に行うことができる。
上記一実施形態例では、新設乗客コンベア2の上部乗場口となる上階床面側から既設枠体1内に、コンベアユニット3、4、5を搬入するようにしているが、これに限定されない。新設乗客コンベア2の上部乗場口となる上階床面上方と新設乗客コンベア2の下部乗場口となる下階床面上方のそれぞれ設けた吊り装置及び走行ローラユニット6を用いて、新設乗客コンベア2の下部乗場口となる下階床面側から既設枠体1内にコンベアユニット3、4、5を搬入するようにするようにしてもよい。また、上記一実施形態を示す図1〜図4のコンベアユニット3、4、5は、無端状に配されて移動するステップと同期して移動するハンドレール及び前記ステップの両端に直立する欄干が含まれていないが、ハンドレール及び欄干を含むように、新設乗客コンベア2を、製作工場などにて、予め分割した状態の3個のコンベアユニット3、4、5とするようにしたものでもよい。
本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法により2個目のコンベアユニットを既設枠体に収納する手順を説明するための斜視図である。 図1のA−A部端面図である。 図2のP部拡大図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの改造方法により既設枠体に収納した全コンベアユニットから走行ローラユニットを取り外す手順を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 既設枠体
1A、1B 上弦部材
1C、1D 折れ部
1E 上側受梁
1F 下側受梁
2 新設乗客コンベア
3、4、5 コンベアユニット
3A、4A、5A ユニット枠部材
3B ユニット受梁
5B ユニット受梁
6 走行ローラユニット
7 段付き走行ローラ
7A 小径ローラ部
7B 大径ローラ部
8 軸体
9 取り付け金具
10 クリップ
11 プレート
12 チェーン

Claims (4)

  1. 既設乗客コンベアのうち既設枠体を残して、既設乗客コンベアを取り除き、無端状に配されて移動するステップ、このステップ及びこのステップと同期して移動するハンドレールを駆動する駆動装置及び前記ステップを案内するレールを含んだ各種の部品が装着された新しい乗客コンベアを、前記既設枠体の長手方向に複数個のコンベアユニットに分割し、その各コンベアユニットを前記既設枠体の長手方向に沿って前記既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることで、前記既設枠体に前記新しい乗客コンベアを収納設置する乗客コンベアの改造方法において、
    前記各コンベアユニットに、既設枠体の上弦部材上面に当接する小径ローラ部及び前記既設枠体の長手方向に対する略直角方向の動きを規制する大径ローラ部を含む構成からなる走行ローラユニットを取り付けた後、その走行ローラユニットの小径ローラ部を既設枠体の上弦部材上面を転動させることにより、前記コンベアユニットを前記既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることで、前記既設枠体内に前記新しい乗客コンベアを収納設置するようにしてなる乗客コンベアの改造方法。
  2. 前記既設枠体の折れ部を通過するまでは、前記コンベアユニットを、少なくとも新しい乗客コンベアの上部乗場口となる上階床面上方に設置した吊り装置のチェーンによって吊り上げながら前記走行ローラユニットの小径ローラ部を既設枠体の上弦部材上面に沿って転動させた後、前記既設枠体の折れ部を通過したならば、前記吊り装置のチェーンを送り出すことにより、前記コンベアユニットの自重で、前記走行ローラユニットの小径ローラ部を既設枠体の上弦部材上面に沿って転動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの改造方法。
  3. 前記各コンベアユニットを前記既設枠体内の所定の収納位置まで移動させて順次組み付けることで、この組み付けられた前記各コンベアユニット全体を、前記吊り装置のチェーンで吊り上げることにより、前記各コンベアユニットと既設枠体の上弦部材の間に隙間を形成した後、その隙間を利用して前記走行ローラユニットを取り除くようにしたことを特徴とする請求項1若しくは2記載の乗客コンベアの改造方法。
  4. 前記既設枠体の上弦部材上面に当接する小径ローラ部及び前記既設枠体の長手方向に対する略直角方向の動きを規制する大径ローラ部からなる段付き走行ローラと、この段付き走行ローラが回転自在に取り付けられる軸体と、この軸体が固定される取り付け金具と、この取り付け金具を前記コンベアユニットのユニット枠部材に着脱可能に取り付けるためのクリップとから少なくとも構成されることを特徴とする請求1、2若しくは3記載の乗客コンベアの改造方法に用いる走行ローラユニット。
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