JP5577273B2 - 乗客コンベヤシステム - Google Patents

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Description

本発明は、乗客コンベヤシステムに係り、特に、乗客を運搬するコンベヤの側方に立設される欄干部を備える乗客コンベヤシステムに関する。
エスカレータや動く歩道等の乗客用コンベヤには、乗客を運搬するコンベヤの両側に移動手摺を保持する等のための欄干部が設けられる。欄干部は、内側板と外側板とが乗客用コンベヤの移動方向に沿って配置され、その上部に移動手摺が設けられ、その下部であって乗客用コンベヤの近くにスカートガードが設けられる。
例えば、特開2010−168188号公報(以下、特許文献1という)には、乗客コンベヤシステムにおいてメンテナンスをしやすくすることを解決課題としたエスカレータシステムが開示されている。このエスカレータシステムは、乗客を運搬するコンベヤと、コンベヤの移動に対応して移動する手摺部をガイドするとともにコンベヤの移動方向に沿ってコンベヤの両側にそれぞれ立設された欄干部と、欄干部の内側であるコンベヤ側に取り付けられる複数の内側パネルと、内側パネルに対し内部空間を介して向かい合って取り付けられる配置される外側パネルとを備える。そして、内側パネルは、欄干部の基部および頂部に設けられる回転軸に支持され、コンベヤの側に回動可能に開閉され、閉じた状態ではコンベヤの移動方向に平行に欄干部に一体化して配置され、開いた状態では折畳まれて、その開口部から保守作業を行なうことができることが記載されている。
特開2010−168188号公報
乗客用コンベヤの両側に配置される欄干部の下部は、乗客用コンベヤの床下に設けられるトラス空間に接続されている。トラス空間には、乗客用コンベヤの踏段等の駆動系、移動手摺の駆動系等が乗客用コンベヤの移動方向に沿って配置される。これらの駆動系等のメンテナンスには、1つ又は複数のステップを取り外し、あるいは、欄干部の内側パネル等を取り外してトラス空間を露出させることが必要である。
例えば、欄干部の下部には、移動手摺の駆動装置、移動手摺の駆動チェーン等が配置されている。そこで、移動手摺の駆動チェーンの張力調整等を行うときには、欄干部の内側パネルが一時的に取り外される。乗客用コンベヤは狭い通路が欄干部に挟まれているものであるので、取り外された内側パネル等を置く場所に困ることが多い。特に、エスカレータは傾斜して設置されているので、取り外された内側パネルを置きにくく、上層階あるいは下層階の床まで一旦運び出すことが行われ、作業終了後に内側パネルを取り付けるために再び上層階あるいは下層階の床まで内側パネルを取りに行かなければならない。
このように、乗客用コンベヤのメンテナンスにおいて欄干部の内側パネルを取り外す際には不便が伴う。これに対し、特許文献1には取り外した内側パネルの一端を回動可能に軸支するとともに内側パネルを折り畳み可能に構成しており、折り畳んだ状態でコンベヤの側へ内側パネルを開いてメンテナンス作業を行うことが提案されている。この場合、折り畳まれた内側パネルが狭いコンベヤの幅方向に大きく突出することとなり、メンテナンス作業を行う作業員の通行を妨げとなる。
本発明の目的は、欄干部から取り外した内側パネルを簡単に且つすっきりと収納して、乗客コンベヤシステムのメンテナンスをしやすくすることにある。
本発明に係る乗客コンベヤシステムは、無端状に連なって周回移動する移動コンベヤと、この移動コンベヤの側方に立設されている欄干部と、欄干部の両側に取り付けられている内側パネルおよび外側パネルと、欄干部上でガイドされながら前記移動コンベヤと同期して周回移動する移動手摺とを備える乗客コンベヤシステムであって、前記移動コンベヤの移動方向に沿って延伸するスライド溝を有する収納部材を前記空間の下方に配置し、前記取り外した内側パネルの下部を前記収納部材のスライド溝内をスライド移動させながら前記取り外した内側パネルを前記空間に収納する構成とし、前記空間に収納される内側パネルは、上部パネルと、この上部パネルに折り畳み可能に連結される下部パネルとを含み、前記収納部材のスライド溝は、前記内側パネルの収納時に前記内側パネルの先端角部を受け入れるように一端が開放している一方、前記スライド溝内をスライド移動してきた前記内側パネルの先端角部に当接するように他端が閉じているものである。
本発明に係る乗客コンベヤシステムにおいて、前記移動コンベヤの移動方向に沿って延伸するスライド溝を有する収納部材が前記空間の上方にも配置されていてもよい。
また、本発明に係る乗客コンベヤシステムにおいて、前記取り外した1枚の内側パネルを片開き状態で下層階の側に収納可能に構成してもよい。
さらに、本発明に係る乗客コンベヤシステムにおいて、前記取り外した2枚の内側パネルを両開き状態で下層階側と上層階側とにそれぞれ収納可能に構成してもよい。
この場合、前記上層階側に配置される収納部材には、前記スライド溝内に収納されている内側パネルの下端角部に係合するストッパが設けられていることが好ましい。
本発明に係る乗客コンベヤシステムによれば、移動コンベヤの移動方向に沿って延伸するスライド溝を有する収納部材を欄干部の内側パネルおよび外側パネル間の空間の下方に配置し、欄干部から取り外した内側パネルの下部を上記収納部材のスライド溝内をスライド移動させながら内側パネルを上記空間内に収納する構成としたことで、欄干部から取り外した内側パネルを上層階または下層階へ持ち出す必要がない。しかも、取り外した内側パネルを折り畳んで欄干部内の空間に容易に収納できるので移動コンベヤの側に内側パネルが出っ張った状態にならずにすっきりと収納でき、作業員の通行を妨げることもない。したがって、内側パネルを開いて行う乗客コンベヤシステムのメンテナンスの作業効率を向上させることができる。
本発明に係る乗客コンベヤシステムの一実施形態であるエスカレータの構成を説明する図である。 図1のエスカレータにおいてコンベヤの側から欄干部を見たときの平面図である。 図2中のIII−III線断面図である。 収納部材を上方から見たときの平面図である。 取り外した内側パネルを折り畳む様子を示す図である。 取り外して折り畳まれた内側パネルが欄干部内に収納された状態を示す、図3と同様の断面図である。 隣り合う2枚の内側パネルを両開き状態で収納可能に構成したエスカレータを示す、図2と同様の図である。 上層階側に配置される上層階側収納部材を上方から見たときの平面図である。 上層階側収納部材に設けられるストッパを示す拡大断面図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、乗客コンベヤシステムとして、上層階と下層階との間に傾斜して設けられるエスカレータシステムを説明するが、傾斜が少ないか無いところに設けられる動く歩道等の運搬装置等であってもよい。コンベヤとしては、複数のステップを移動方向に連続的に接続したものでもよく、連続したベルト状のものであってもよい。
図1は、乗客コンベヤシステムの一実施形態であるエスカレータ10の構成を説明する図である。エスカレータ10は、上層階と下層階との間に傾斜して設けられるトラス12と、トラス12内を周回移動するコンベヤ14と、コンベヤ14の両側にそれぞれ立設される欄干部16を含んで構成され、上層階と下層階のとの間にコンベヤ14を移動させて乗客を運搬する機能を有する乗客運搬システムである。
コンベヤ14は、複数のステップ18を移動方向に沿って無端状に連ねて接続されており、上層階と下層階との間で周回移動するように構成されている。コンベヤ14の駆動機構は、欄干部16の下側であって上層階および下層階の各床内に設けられる上部機械室20および下部機械室22内に設置される。エスカレータ10の駆動機構の保守作業は上部機械室20および下部機械室22の少なくとも一方に作業員が入り込んで行われるか、または、後述するように傾斜途中で内側パネルやステップを取り外してトラス12内の構成部材に対する保守点検作業が行われる。
欄干部16は、上記のようにコンベヤ14の移動方向の両側に立設された側壁部である。欄干部16の周囲には、無端状の移動手摺24が支持されている。欄干部16には、複数の内側パネル26と外側パネル28とが向かい合って配置され、その間にコンベヤ14の移動方向に沿って延びる縦長の空間29が形成されている。また、欄干部16は、その上部に移動手摺24が設けられ、その下部はデッキボード30となっていてコンベヤ14の近くにはスカートガード32が設けられている。
なお、図1では、図示の手前側の欄干部16については外側パネル28を省略し、また内側パネル26を輪郭線のみとし、透明な内側パネルのように描いてエスカレータ10の全体の様子と、奥側の欄干部16の様子とが見えるようにしてある。また、奥側の欄干部16において1枚の内側パネルが取り外されて開口した状態が示されている。
移動手摺24は、コンベヤ14の移動と同期して移動し、コンベヤ14に乗った乗客が手で掴むことができる手摺である。移動手摺24は、トラス12の傾斜部分の中間位置に設けられた手摺駆動部34によって駆動される。手摺駆動部34は、移動手摺駆動チェーンおよび移動手摺駆動ローラ等によって構成される。手摺駆動部34の保守点検作業は、欄干部16の内側パネル26を取り外し、その内側の内部空間29からトラス12に向かって開口する開口部を用いて、作業員によって、移動手摺駆動チェーンの張力調整や移動手摺駆動ローラの交換等が行われる。
続いて、図2および図3を参照して、エスカレータ10の内側パネル26の取り付け構造等について説明する。図2は、コンベヤ14の側から欄干部16を見たときの平面図であり、図3は図2中のIII−III線断面図である。ここで、図2では、図面の理解を容易にするためにエスカレータの傾斜方向を水平にして描かれており、左手が下層階側で右手が上層階側に相当する。また、図3においては外側パネルの図示が省略されている。
内側パネル26は、下部がスカートガード32によって支持され、上部が手摺デッキ36によって支持されている。手摺デッキ36は、L字状の断面形状を有してコンベヤ14の移動方向に沿って延伸する部材であり、その上には欄干部16の上部において移動手摺24をガイドするガイドレール25が固定されている。
また、手摺デッキ36の下面には、パネル取付部材38が溶接等の手法で固定されている。パネル取付部材38は、略コ字状断面を有する金属製の部材であり、コンベヤ14側に垂下する前壁部38aと、図示されていない外側パネル28側に垂下する後壁部38bとを備える。そして、前壁部38aには、内側パネル26を皿ねじ40によって固定するための複数の雌ねじ穴が所定間隔で形成されている。他方、パネル取付部材38の後壁部38bは、前壁部38aを越えて長く垂下しており、後述するように収納される内側パネル26aの脱落防止壁として機能する。ただし、欄干部16の下部のスカートガード32に脱落防止後壁部を設けてそれだけで十分に機能する場合、パネル取付部材38の後壁部を省略してL字型アングル部材としてもよい。
上記のように内側パネル26の下部は、スカートガード32によって支持されている。スカートガード32は、欄干部16の下部においてコンベヤ14の移動方向に沿って延伸する金属製の部材である。スカートガード32は、例えばステンレス鋼板等によって構成され、コンベヤ14を構成するステップ18に平行な側壁部32aと、側壁部32aの上端縁部から水平方向に延伸する支持部32bとを備える。そして、支持部32bの上には、コンベヤ14の側に支持前壁部33aが立設されるとともに、図示されていない外側パネル28側に脱落防止後壁部33bが立設されている。
内側パネル26は、図2に示すように、例えばステンレス鋼板等からなる長方形状の金属板で形成されている。内側パネル26の裏面側、すなわちコンベヤ14とは反対側の表面の下部には、複数のフック部42が例えば溶接等の手法により固定されている。これらのフック部42をスカートガード32の上部の支持前壁部33aに嵌め込むことによって内側パネル26の下部が支持される。この状態で、内側パネル26の上部に形成されている貫通孔をパネル取付部材38の雌ねじ穴に位置合わせして皿ねじ40をコンベヤ14側からねじ込むことにより、内側パネル26が欄干部16に取り付けられるようになっている。
なお、本実施形態では内側パネル26が長方形状をなすものと説明するが、これに限定されるものではなく、例えば平行四辺形等の他の形状に形成されたものであってもよい。
1つのエスカレータの欄干部16には複数枚の内側パネル26が取り付けられているが(図1参照)、そのうち手摺駆動部34に対応する位置に取り付けられる内側パネル26aは、他の内側パネル26とは異なる構成を有している。すなわち、図2,3に示すように、この内側パネル26aは、縦方向幅が比較的小さい長方形状の上部パネル27aと、縦方向幅が比較的大きい下部パネル27bとから構成され、上部パネル27aと下部パネル27bとがヒンジまたは蝶番44によって折り畳み可能に連結されている。これにより、欄干部16から取り外された内側パネル26aは、下部パネル27bに対して上部パネル27aを折り畳むことにより縦方向幅を短縮したものにできるようになっている。
なお、本実施形態ではヒンジ連結によって内側パネル26aを折り畳み可能に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば柔軟性のある布、ゴム等の帯状部材を両パネル27a,27bにまたがって固定することによって折り畳み可能にしてもよい。
図3を参照すると、欄干部16に取り付けられた内側パネル26,26aと外側パネル28との間であって、スカートガード32とパネル取付部材38との間には、上記の空間29が形成されている。この空間29の下方であってスカートガード32の支持前壁部33aと脱落防止後壁部33bとの間には、例えば樹脂等からなる下部収納部材46が配置されている。下部収納部材46の上層階側の端部は、折り畳み可能な内側パネル26aの略中央付近に位置しており、その下層階側の端部(図2において不図示)は隣り合う内側パネル26の下層階側の端縁部付近に位置している。
収納部材46は、欄干部16から取り外した内側パネル26aを上記空間29に収納するためのものである。下部収納部材46は、略コ字状の断面を有しており、内側パネル26の下縁部またはスカートガード32に沿って延伸するスライド溝48が上面に形成されている。このスライド溝48を形成する後方段部は、スライド溝48へ受け入れる内側パネル26aの下端部が後方への脱落を防止するために、前方段部よりも高く形成されているのが好ましい。
他方、上記空間29の上方であってパネル取付部材38の前壁部38aおよび後壁部38b間には、例えば樹脂等からなる上部収納部材50が固定されている。上部収納部材50の上層階側の端部は、折り畳み可能な内側パネル26aの略中央付近に位置しており、その下層階側の端部(図2において不図示)は隣り合う内側パネル26の下層階側の端縁部付近に位置している。これにより、欄干部16から取り外した1枚の内側パネル26aを片開き状態で下層階の側に収納可能に構成されている。
なお、本実施形態では、上部収納部材50をパネル取付部材38の上部に固定するものとしたが、これに限定されず、パネル取付部材38の後壁部38bに固定するものとして下部収納部材46と同程度の大きさに形成してもよい。また、下部収納部材46だけで、収納される内側パネル26aを立てた状態で保持するのに十分な強度とスライド溝48の深さとを確保している場合には、上部収納部材50を省略してもよい。これにより、部品の点数および製造コストを低減できるとともに組立工数も減らせるメリットがある。
上部収納部材50の下部には、下部収納部材46と同様の形状を有するスライド溝52が下方に向かって形成されている。この上部収納部材50のスライド溝52についても、下部収納部材46のスライド溝48と同様に形成するのが好ましい。すなわち、スライド溝52を形成する後方段部は、スライド溝52へ受け入れる内側パネル26aが後方への脱落を防止するために、前方段部よりも高く形成されているのが好ましい。
図4は、下部収納部材46を上方から見たときの平面図である。図4に示すように、下部収納部材46のスライド溝48は、欄干部16から取り外されて折り畳まれた内側パネル26aの収納時に内側パネル26aの下側角部、より詳細には、折り畳まれて収納されるときにスライド移動方向の先端側に位置する下側角部を受け入れるように一端48aが開放している。一方、スライド溝48の他端48bは、スライド溝48内をスライド移動してきた内側パネル26aの下側角部に当接するように閉じている。具体的には、スライド溝48の一端48aでは、下部収納部材46の長手方向(図4中の左右方向)に関し前方段部46aが後方段部46bよりも短く形成されており、これにより折り畳まれて収納されようとする内側パネル26aを矢印A方向からスライド溝48へと受け入れ可能になっている。そして、このように受入れられた内側パネル26aは、スライド溝48に沿って矢印B方向へ押し込まれて(または自重により滑って移動して)他端48bに当接するまでスライド移動させると、下部収納部材46上に収納された状態になる。
このことは上部収納部材50についても同様である。すなわち、上部収納部材50のスライド溝52は、欄干部16から取り外されて折り畳まれた内側パネル26aの上側角部(先端角部)を受け入れるように一端が開放している一方、スライド溝52内をスライド移動してきた内側パネル26aの先下側角部に当接するように他端が閉じている。
なお、上記においてはスライド溝48,52の他端48b,52bが閉じていることで内側パネルを止める機能を果たすものとして説明するが、これに限定されるものではなく、上記空間29に収納される内側パネル26aの収納位置を決める位置決め部材を別に設けた場合には、収納部材46,50のスライド溝48,52の他端は閉じていなくてもよい。
次に、図5および6を併せて参照して、上記構成からなるエスカレータ10において作業員が保守点検作業を行うときの内側パネルの収納動作について説明する。
まず、例えば手摺駆動部34について保守点検作業を行おうとする作業員は、内側パネル26aの上部にある皿ねじ40をドライバ等の工具で緩めて取り外し、そして、内側パネル26aを少し持ち上げてフック部42をスカートガード32の支持前壁部33aから引き抜くことにより、内側パネル26aを欄干部16から取り外す。
そして、作業員は、図5に示すように、下部パネル27bに対して上部パネル27aを重ね合わせるようにして内側パネル26aを折り畳む。これにより、欄干部16内の空間29に収納可能な程度に内側パネル26の縦方向長さを短くすることができる。
その後、作業員は、折り畳んだ内側パネル26aの下層階側の下側角部を下部収納部材46の一端48aからスライド溝48に入れ込み、同じく内側パネル26aの下層階側の上側角部を上部収納部材50のスライド溝52の一端に入れ込む。その状態で、内側パネル26aを下層階側へ軽く押し入れると、内側パネル26aはスライド溝48,52に沿って下層階側へスライド移動し、スライド溝48,52の終点端部に当接して止まり、これにより内側パネル26aが上記空間29内に収納される。
このようにして内側パネル26が収納完了すると、作業員は、取り外された内側パネル26aに対応して形成された開口部から欄干部16の内部空間およびトラス12内へ保守点検作業のためにアクセス可能となり、手摺駆動部34の手摺駆動チェーンの張力調整や手摺駆動ローラの交換等を行うことが容易となる。
保守点検作業が終了すると、作業員は、収納部材46,50から内側パネル26aを引き出して図7の上図のように上部パネル27aを展開し、下部のフック部42をスカートガード32の支持前壁部33aに嵌め込んでから上部を皿ねじ40で締結して内側パネル26aを欄干部16に取り付ける。
上述したように本実施形態のエスカレータ10によれば、欄干部16から取り外した内側パネル26aを上層階または下層階へ持ち出す必要がなく、しかも、取り外した内側パネル26aを欄干部16内の空間29に収納できるので移動コンベヤ14の側に内側パネルが出っ張った状態にならずにすっきりと収納でき、作業員の通行を妨げることもない。したがって、内側パネル26aを開いて行うエスカレータのメンテナンスの作業効率を向上させることができる。
次に、図7〜9を参照して、別の実施形態であるエスカレータ11について説明する。この実施形態では、上記エスカレータ10と異なる点についてだけ説明することとして、同一または類似の構成要素に同一または類似の符号を付して重複説明を省略する。
図7は、隣り合う2枚の内側パネル26aを両開き状態で収納可能に構成したエスカレータ11を示す、図2と同様の図である。図8は、上層階側に配置される上層階側収納部材47を上方から見たときの平面図である。図9は、上層階側収納部材47に設けられるストッパ54を示す拡大断面図である。
図7に示すように、本実施形態のエスカレータ11では、隣り合う2枚の内側パネル26aがヒンジ44によって折り畳み可能に形成されており、欄干部16から取り外された2枚の内側パネル26aが両開き状態で欄干部16の空間29内に収容されるようになっている。
具体的には、図7に示すように、上層階側(図中の右側)の内側パネル26aに対応して下部収納部材47が配置されている。図示されていない上層階側の上部収納部材もまた同様に設けられている。
上層階側下部収納部材47は、下層階側の下部収納部材46と鏡面対称をなすように形成されている。すなわち、図8に示すように、下層階側に位置するスライド溝48の一端48aが開放しており、これにより折り畳まれた内側パネル26aの下側角部をスライド溝48に受け入れることができる。また、上層階側に位置するスライド溝48の他端48bは、スライド溝48内を矢印C方向へ移動してきた内側パネル26aの反対側の下側角部に当接して止めるために閉じている。このことは、上層階側の上部収納部材についても同様である。
また、上層階側の下部収納部材47には、スライド溝48の一端48a側の底部にストッパ54が設けられている。ストッパ54は、スライド溝48の他端48bまで内側パネル26aが収納されたときに溝底面から上方へ突出して、内側パネル26aの収納状態を維持するためのもので、下部収納部材47がエスカレータ11の傾斜部分にあってスライド溝48が下層階側に開放しているために、収納された内側パネル26aがずり下がってこないようにする必要があるからである。
ストッパ54は、図9に示すように、テーパー面を有する先端部54aと、先端部54aよりも横方向寸法が大きく形成されている基端部54bとを備える。そして、下部収納部材47内の収容空間58に収容されているストッパ54の基端部54bは、付勢手段の一例であるコイルばね56の付勢力によって押し上げられている。この状態で、ストッパ54は、先端部54aがスライド溝48の底面から突出した状態で保持されるように構成されている。
スライド溝48へ内側パネル26aが入れ込まれるとき、ストッパ54は先端部54aのテーパー面に向かって矢印A方向に入れ込まれる内側パネル26aの下側角部によって押し下げられることにより、内側パネル26aの収納を阻害することなく可能にする。そして、内側パネル26aがスライド溝48の他端48bまで完全に収納されたとき、コイルばね56の付勢力によって先端部54aが突出してストッパとして機能する。これにより、上層階側の下部収納部材47(および上層階側の上部収納部材)に内側パネル26aが収納された状態を確実に保持することができる。
なお、上記実施形態のエスカレータでは、欄干部から取り外した内側パネルを折り畳んで欄干部内に収納するように構成したが、本発明に係る乗客コンベヤシステムはこれに限定されるものではなく、鉛直方向に対して少し斜めに傾けた状態で内側パネルを欄干部内に挿入および収納可能であれば、一枚物の内側パネルについて適用してもよい。
10、11 エスカレータ、12 トラス、14 コンベヤまたは移動コンベヤ、16 欄干部、18 ステップ、20 上部機械室、22 下部機械室、24 移動手摺、25 ガイドレール、26,26a 内側パネル、27a 上部パネル、27b 下部パネル、28 外側パネル、29 空間、30 デッキボード、32 スカートガード、32a 側壁部、32b 支持部、33a 支持前壁部、33b 脱落防止後壁部、34 手摺駆動部、36 手摺デッキ、38 パネル取付部材、38a 前壁部、38b 後壁部、40 皿ねじ、42 フック部、44 ヒンジまたは蝶番、46 下部収納部材、46a 前方段部、46b 後方段部、47 上層階側下部収納部材、48,52 スライド溝、48a スライド溝一端、48b スライド溝他端、50 上部収納部材、54 ストッパ、54a 先端部、54b 基端部、56 コイルばね、58 収容空間。

Claims (5)

  1. 無端状に連なって周回移動する移動コンベヤと、この移動コンベヤの側方に立設されている欄干部と、欄干部の両側に取り付けられている内側パネルおよび外側パネルと、欄干部上でガイドされながら前記移動コンベヤと同期して周回移動する移動手摺とを備える乗客コンベヤシステムであって、
    前記移動コンベヤの移動方向に沿って延伸するスライド溝を有する収納部材を前記内側パネルと前記外側パネルとの間の空間の下方に配置し、前記取り外した内側パネルを前記収納部材のスライド溝内をスライド移動させて前記空間に収納する構成とし、前記空間に収納される内側パネルは、上部パネルと、この上部パネルに折り畳み可能に連結される下部パネルとを含み、
    前記収納部材のスライド溝は、前記内側パネルの収納時に前記内側パネルの先端角部を受け入れるように一端が開放している一方、前記スライド溝内をスライド移動してきた前記内側パネルの先端角部に当接するように他端が閉じていることを特徴とする乗客コンベヤシステム。
  2. 請求項1に記載の乗客コンベヤシステムにおいて、
    前記移動コンベヤの移動方向に沿って延伸するスライド溝を有する収納部材が前記空間の上方にも配置されていることを特徴とする乗客コンベヤシステム。
  3. 請求項1または2に記載の乗客コンベヤシステムにおいて、
    前記取り外した1枚の内側パネルを片開き状態で下層階の側に収納可能に構成したことを特徴とする乗客コンベヤシステム。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の乗客コンベヤシステムにおいて、
    前記取り外した2枚の内側パネルを両開き状態で下層階側と上層階側とにそれぞれ収納可能に構成したことを特徴とする乗客コンベヤシステム。
  5. 請求項に記載の乗客コンベヤシステムにおいて、
    前記上層階側に配置される収納部材には、前記スライド溝内に収納されている内側パネルの下端角部に係合するストッパが設けられていることを特徴とする乗客コンベヤシステム。
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