JP4815524B2 - エスカレータのステップ清掃装置 - Google Patents

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Description

本発明は、踏面とライザ面を有するステップを備えたエスカレータに取り付けられ、ステップのライザ面を清掃するエスカレータのステップ清掃装置に関する。
エスカレータは、駅、空港、百貨店などの人の通行の多い場所に設置されることが多く、一般に稼働時間が長くて不稼働時間が短いのが普通である。エスカレータのステップの清掃は、エスカレータの稼動の邪魔にならないように不稼働時間に、すなわち短時間のうちに確実に行なうことが求められている。
ところが、エスカレータのステップは、乗降口のくし歯と噛み合うために前後方向に伸びる溝が多数形成された踏面と、隣接のステップの端部と噛み合うために上下方向に伸びる溝が多数形成されたライザ面とを備えているので、その踏面及びライザ面の溝内の汚れを取り除くのは困難であって、このステップの清掃作業に多大な時間を費やさざるを得なかった。
そこで、エスカレータの躯体に固定して成る取付部材に支持アームを回動可能に設け、この支持アームに、ステップに当接しライザ面の形状に追従可能な清掃具を固定し、その清掃具を、走行するステップのライザ面に対して摺動させることにより、ライザ面の清掃を短時間で行なうようにしたエスカレータのステップ清掃装置が提案されている(特許文献1参照。)。
また別の発明として、上述した清掃具支持アームに、清掃具とライザ面との接触角度を一定にするリンクを追加して設け、清掃効果を高めたステップ清掃装置が提案されている。(特許文献2参照)。
特開平10−45370号公報 特開2007−314297号公報
ところで上述したように、エスカレータは、駅や空港等のように人が多数乗降し、運転時間が長い場所に設置される場合が多く、上述した従来の清掃装置は形状寸法及び重量が大きいことから、運搬時に乗客やエスカレータが設置されている躯体を汚損させてしまう虞があった。このために、清掃装置を分解して現地に搬入することも行なわれている。しかしながら、従来の清掃装置は、構造が複雑で組立に多くの時間を費やさなければならず、現地での限られた不稼働時間内における清掃装置の組み立てを含む清掃作業の実施は困難であった。
また、上述した従来の清掃装置は重量が大きいことから、エスカレータに強固に取り付ける必要がある。そのため、エスカレータの内デッキ凸部を利用し、押し付け圧力を増大させて取り付けていた。しかし、この内デッキ凸部は、エスカレータの機種によって異なり、機種によっては最適な場所に設置することができず、これにより清掃性能の低下を招いていた。
なお、上述した従来の清掃装置は、ステップのライザ面の清掃後、清掃装置自体の清掃に時間を費やす必要があるため、さらに清掃作業時間が限られてしまう問題もあった。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、ステップのライザ面を清掃するものにあって、運搬及び組立を容易に行なうことができるエスカレータのステップ清掃装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るエスカレータのステップ清掃装置は、水平方向に延設される踏面、及び上下方向に延設されるライザ面を有するステップと、このステップの両側部に設けられるスカートガードと、これらのスカートガードの上方にそれぞれ立設される欄干とを備えたエスカレータに取り付けられ、上記ステップの上記ライザ面を清掃するエスカレータのステップ清掃装置において、それぞれ上端部及び下端部を水平に折り曲げられ、これらの上端部と下端部の間は垂直部を形成し、互いにずらして固定され、側面視が平行四辺形に形成される一対の板体と、これらの板体を着脱可能に支持し、上記一対の板体の幅方向に延設され、両端部のそれぞれが対向する上記欄干に押圧固定される一対の伸縮可能なポールとを備え、上記一対の板体のうちの清掃される上記ステップの上記ライザ面に対向する側に位置する上記板体の下端部に、上記ライザ面の溝部に適合する溝形状部を形成し、上記一対のポールを、上記ステップの上記踏面と平行となるように配置するとともに、上記ライザ面の清掃時における上記一対の板体の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、一対のポールを一対の板体から離脱させた状態で、これらの一対の板体と一対のポールを清掃作業が行なわれる現地まで運搬することができ、運搬を容易に行なうことができる。また現地では、一対のポールを一対の板体に装着して、これらの一対の板体を支持させることにより容易に組立てることができる。また、一対の板体の側面視を平行四辺形に形成してあることと、ライザ面の清掃時の一対の板体の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部を備えていることから、ライザ面に対する板体の溝形状部の接触角を一定に保つことができる。また、一対の板体の重量を比較的軽い重量とすることができるので、一対の板体を支持するポールの負荷を軽減できる。これにより、一対のポールのそれぞれをエスカレータの機種の違いに拘わらず、欄干に確実に固定することができる。
また、本発明に係るエスカレータのステップ清掃装置は、上記発明において、上記浮き上がり規制部が、上記板体に切り込み部を形成した後、折れ曲がり部で折り曲げ形成され、側面視がロの字状の上記板体の部分から成り、この浮き上がり規制部の形成によって設けられた上記板体の貫通部のそれぞれに上記ポールを挿入させてこれらのポールによって上記一対の板体を支持させ、上記ポールは、径の大きい筒体と、この筒体内に摺動可能に収容される径の小さい筒体と、全体を伸長させるように付勢するコイルばねと、上記径の大きい筒体の端部に設けられ、対応する上記欄干に当接する滑り止めと、上記径の小さい筒体の端部に設けられ、対応する上記欄干に当接する滑り止めとを備え、上記径の小さい筒体の内部に、上記コイルばねと係合する突起を設けたことを特徴としている。
また、本発明に係るエスカレータのステップ清掃装置は、上記発明において、上記欄干に当接するように配置され、上記ポールを位置決めする位置決めプレートと、この位置決めプレートを上記欄干に固定する固定手段とを備え、上記位置決めプレートは、上記ステップの踏面に平行に配置され上記ポールのそれぞれ端部が挿入されて、これらのポールを位置決めする複数の穴を有することを特徴としている。
また、本発明に係るエスカレータのステップ清掃装置は、上記発明において、上記一対の板体のうちの清掃される上記ステップの上記ライザ面から離れる側に位置する板体の上端部に、上記溝形状部とは異なる形状の溝形状部を設けたことを特徴とするエスカレータのステップ清掃装置ことを特徴としている。
本発明は、ステップのライザ面を清掃する溝形状部を有する一対の板体と、これらの板体を着脱可能に支持する一対のポールと、ライザ面の清掃時に一対の板体の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部とを備えたことから、一対のポールを一対の板体から離脱させた状態で、これらの一対の板体と一対のポールを清掃作業が行なわれる現地まで運搬することができ、運搬を容易に行なうことができる。また現地では、一対のポールを一対の板体に装着させてこれらの一対の板体を支持させることによって容易に組立てることができる。これにより、運搬時における周囲への汚損を防ぐことができるとともに、組立に要する時間を従来に比べて短くすることができ、エスカレータの不稼動時間が限られている場合でも、確実にステップのライザ面を清掃することができる。また、一対の板体の側面視を平行四辺形に形成してあることと、ライザ面の清掃時の一対の板体の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部を備えていることとから、ステップの移動に伴って板体の溝形状部をステップの踏面に平行に移動させ、ライザ面に対する板体の溝形状部の接触角を一定に保つことができ、優れた清掃性能を確保することができる。これにより、ステップのライザ面の美観維持を容易に実現させることができる。
また、本発明は、一対の板体の重量を比較的軽い重量とすることができるので、一対の板体を支持するポールの負荷を軽減でき、一対のポールのそれぞれをエスカレータの機種の違いに拘わらず、欄干に確実に固定することができる。これによりエスカレータの機種の違いに影響を受けることなく、安定した清掃性能を確保することができる。
本発明に係る清掃装置の一実施形態が取り付けられるエスカレータの要部側面図である。 図1に示すエスカレータの正面図である。 本発明に係る清掃装置の一実施形態を示す斜視図である。 本実施形態に備えられる板体の展開図である。 本実施形態に備えられるポールの縦断面図である。 図1に示すエスカレータに本実施形態に係る清掃装置を取り付けた状態を示す要部側面図である。 本発明の別の実施形態を示す要部側面図である。 本発明のさらに別の実施形態を示す板体の要部平面図である。
以下、本発明に係るエスカレータのステップ清掃装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る清掃装置の一実施形態が取り付けられるエスカレータの要部側面図、図2は図1に示すエスカレータの正面図である。
本発明に係る清掃装置の一実施形態が取り付けられるエスカレータは、図1,2に示すように、水平方向に延設され、乗客を斜め上方もしくは下方へ運搬する踏面1と、上下方向に延設され、踏面1の端部に連設されるライザ面2とを有するステップ3を備えている。また、このステップ3の両側部に設けられるスカートガード4と、これらのスカートガード4の上方にそれぞれ配置された内デッキ5と、これらの内デッキ5の上方に立設される欄干6とを備えている。
図3は本発明に係る清掃装置の一実施形態を示す斜視図、図4は本実施形態に備えられる板体の展開図、図5は本実施形態に備えられるポールの縦断面図である。
本実施形態に係る清掃装置は、それぞれ上端部及び下端部を水平に折り曲げられ、これらの上端部と下端部の間は垂直部を形成し、互いにずらして固定され、側面視が平行四辺形に形成される一対の板体14と、これらの板体14を着脱可能に支持し、一対の板体14の幅方向に延設され、両端部のそれぞれが対向する欄干6に押圧固定される一対の伸縮可能なポール26とを備えている。また、一対の板体14のうちの清掃されるステップ3のライザ面2に対向する側に位置する板体14の下端部に、ライザ面2の溝部に適合する溝形状部10を形成してある。また、一対のポール26を、ステップ3の踏面1と平行となるように配置してある。さらに、一対の板体14の溝形状部10をステップ3のライザ面2に接触させて行なわれるライザ面2の清掃時における一対の板体14の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部を備えた構成にしてある。
一対の板体14のそれぞれは、例えば軽量の段ボール紙から成り。同一形状寸法に形成され、展開図である図4に示すように、長手方向の一方の端部にライザ面2の溝形状に相応する溝形状部10を有し、この溝形状部10の端部側から所定の距離をおいて、平行に2段の折れ曲がり部11を有している。また、これらの折れ曲がり部11の両側のそれぞれに、折れ曲がり部11と直交する方向に伸びる所定長さの切り込み部12を形成してある。また、それぞれの切り込み部12から外側に向かうように形成され、切り込み部12と直交する方向に延設されるそれぞれ3つの折れ曲がり部13を有している。これらの切り込み部12及び折れ曲がり部13によって形成される側面視がロの字状の板体14の部分は、上述した一対の板体14の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部を構成している。この浮き上がり規制部の形成によって設けられた板体14の貫通部33のそれぞれにポール26を挿入させ、これらのポール26によって一対の板体14を支持させてある。一対の板体14は、それぞれの溝形状部10が互いに反対方向となるように配置され、互いに距離L1だけずらした状態で、接着手段32によって固定してある。
また、一対のポール26は、図5に示すように、径の大きい筒体20と、この筒体20内に摺動可能に収容される径の小さい筒体23と、全体を伸長させるように付勢するコイルばね22と、径の大きい筒体20の端部に設けられ、対応する欄干6に当接する滑り止め25と、径の小さい筒体23の端部に設けられ、対応する欄干6に当接する滑り止め25とを備え、径の大きい筒体20の端部付近には、滑り止め25に覆われるように配置され、ばね受けを構成する閉塞部材21を備えている。また、径の小さい筒体23の内部の閉塞部材21に対向する端部付近に、コイルばね22と係合する突起24を設けてある。径の小さい筒体23を回転させることにより、コイルばね22と突起24との係合位置を変えることができるようになっている。
このように構成した本実施形態は、運搬時には例えば一対の板体14から成る構造体から一対のポール26が離脱された状態で、これらの一対の板体14から成る構造体と、一対のポール26とが現地まで運搬される。現地では、一対の板体14のうちの上端部側のそれぞれの切り込み部12近傍の例えば3つの折れ曲がり部13のうちの中央に位置する折れ曲がり部13のそれぞれを押圧して側面視ロの字状に形成し、これによって設けられた貫通部33に一対のポール26のそれぞれを挿入することにより組立が行なわれる。なお、図3に示すように、一対の板体14のうちの下端部側のそれぞれの切り込み部12近傍の折れ曲がり部13は、押圧変形されることがなく、この部分は他の周辺部分と同様の平坦面に保たれる。
図6は、図1に示すエスカレータに本実施形態に係る清掃装置を取り付けた状態を示す要部側面図である。
この図6に示すように、ステップ3のライザ面2の清掃に際しては、板体14の溝形状部10をステップ3のライザ面2に対向させた状態で、上述のようにして組立てられたポール26をコイルばね22の力に抗して一旦収縮させて両欄干6間に配置した後、コイルばね22の力によってポール26を伸長させて、ポール26の両端の滑り止め25のそれぞれを対応する欄干6に当接させて押圧固定することが行なわれる。
この状態で、ステップ3を下方に向けて運転させると、板体14の溝形状部10がステップ3のライザ面2に接触し、このライザ面2の溝部と係合し、ライザ面2の溝部に溜まったゴミ、塵埃等が板体14の溝形状部10によって除去される。この間、板体14の溝形状部10は上方向に押し上げられる傾向となるが、一対の板体14の側面視が平行四辺形の構造体を形成していることと、一対のポール26に係止される一対の板体14の部分がこれらの一対の板体14の浮き上がり規制部を構成していることとから、一対の板体14の下端部は、ステップ3の走行に伴ってポール26を中心として回動しながらステップ3の踏面1と平行に移動する。これにより、ステップ3のライザ面2に対する板体14の接触角を一定に保つことができる。
清掃作業の終了後は、一対のポール26を収縮させてこれらの一対のポール26を欄干6から取り外し、さらに一対の板体14から成る構造体から引き抜いた後、例えば汚損した一対の板体14を廃棄処分にすることが行なわれる。
このように構成した本発明は、上述のように、一対のポール26を一対の板体14から成る構造物から離脱させた状態で、これらの一対の板体14から成る構造物と、一対のポール26とを清掃する現地まで運搬することができ、運搬を容易に行なうことができる。また現地では、一対のポール26を一対の板体14の貫通部33に挿入して板体14を支持させることにより容易に組立てることができる。これにより、運搬時における周囲への汚損を防ぐことができるとともに、組立に要する時間を短くすることができ、エスカレータの不稼動時間が限られている場合でも、確実にステップ3のライザ面2を清掃することができる。また、一対の板体14の側面視を平行四辺形に形成してあることと、ライザ面2の清掃時の一対の板体14の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部とを備えていることから、上述したようにライザ面2に対する板体14の溝形状部10の接触角を一定に保つことができ、優れた清掃性能を確保できる。これにより、ステップ3のライザ面2の美観維持を容易に実現させることができる。
また、本実施形態は、一対の板体14が軽量の段ボール紙から成るので、一対の板体14を支持するポール26の負荷を軽減でき、一対のポール26のそれぞれをエスカレータの機種の違いに拘わらず、欄干6に確実に固定することができる。これによりエスカレータの機種の違いに影響を受けることなく、安定した清掃性能を確保することができる。
また、本実施形態は、上述のように清掃作業の終了後には、汚損した一対の板体14から成る構造体を廃棄処分にすることが行なわれる。これによって清掃作業の終了後の当該清掃装置の清掃を不要とすることができ、清掃作業時間の短縮化に貢献する。
なお、上記実施形態では、一対の板体14と一対のポール26の組み合わせを1組配置してあるが、ステップ3の幅方向に複数のそれぞれ一対の板体14から成る構造体を配置してもよく、また、ステップ3の走行方向に沿って複数の一対の板体14と、一対のポール26との組み合わせを配置した構成にしてもよい。
図7は、本発明の別の実施形態を示す要部側面図である。この図7に示す別の実施形態は、上述した図3〜5に示す実施形態の構成に加えて、欄干6に当接するように配置され、ポール26を位置決めする位置決めプレート40と、この位置決めプレート40を欄干6に固定する固定手段44とを備え、位置決めプレート40は、ステップ3の踏面1に平行に配置されポール26のそれぞれ端部、すなわち滑り止め25が挿入されて、これらのポール26を位置決めする複数の穴41を有する構成にしてある。位置決めプレート40の一方の端部の下方部分は、内デッキ5の傾斜に相応させた切り欠きを形成してある。このように構成した別の実施形態によれば、ポール26の位置決めを簡単に行なうことができ、清掃作業の能率向上に貢献する。
図8は、本発明のさらに別の実施形態を示す板体の要部平面図である。この別の実施形態は、上述した図3〜5に示す実施形態の構成において、一対の板体14のそれぞれの板体の形状を一部互いに異ならせたものである。すなわち図3において、清掃されるステップ3のライザ面2から離れる側に位置する板体14の上端部に、上述した溝形状部10とは異なる形状の溝形状部、すなわち別の機種に備えられるステップ3のライザ面2に対応する溝形状部10bを設けた構成にしてある。このように構成したものでは、別の機種に備えられるステップ3のライザ面2の清掃に際しては、例えば、上端部側の折れ曲がり部13を平坦な部分とし、下端部側の折れ曲がり部13を適宜押圧してロの字状の部分を形成した状態で、上下を反転させ、この一対の板体14から成る構造物にポール26を装着させて、該当するステップ3のライザ面2に溝形状部10aを対向させて、そのライザ面2の清掃を行なえばよい。このように構成したものでは、機種の違いに対応可能な汎用性に優れた清掃装置とすることができる。
1 踏面
2 ライザ面
3 ステップ
4 スカートガード
5 内デッキ
6 欄干
10 溝形状部
10b 溝形状部
11 折れ曲がり部
12 切り込み部
13 折れ曲がり部
14 板体
20 筒体
21 閉塞部材
22 コイルばね
23 筒体
24 突起
25 滑り止め
26 ポール
32 接着手段
33 貫通部
40 位置決めプレート
41 穴
44 固定手段

Claims (4)

  1. 水平方向に延設される踏面、及び上下方向に延設されるライザ面を有するステップと、このステップの両側部に設けられるスカートガードと、これらのスカートガードの上方にそれぞれ立設される欄干とを備えたエスカレータに取り付けられ、上記ステップの上記ライザ面を清掃するエスカレータのステップ清掃装置において、
    それぞれ上端部及び下端部を水平に折り曲げられ、これらの上端部と下端部の間は垂直部を形成し、互いにずらして固定され、側面視が平行四辺形に形成される一対の板体と、
    これらの板体を着脱可能に支持し、上記一対の板体の幅方向に延設され、両端部のそれぞれが対向する上記欄干に押圧固定される一対の伸縮可能なポールとを備え、
    上記一対の板体のうちの清掃される上記ステップの上記ライザ面に対向する側に位置する上記板体の下端部に、上記ライザ面の溝部に適合する溝形状部を形成し、
    上記一対のポールを、上記ステップの上記踏面と平行となるように配置するとともに、
    上記ライザ面の清掃時における上記一対の板体の浮き上がりを規制する浮き上がり規制部を備えたことを特徴とするエスカレータのステップ清掃装置。
  2. 請求項1に記載のエスカレータのステップ清掃装置において、
    上記浮き上がり規制部が、上記板体に切り込み部を形成した後、折れ曲がり部で折り曲げ形成され、側面視がロの字状の上記板体の部分から成り、
    この浮き上がり規制部の形成によって設けられた上記板体の貫通部のそれぞれに上記ポールを挿入させてこれらのポールによって上記一対の板体を支持させ、
    上記ポールは、径の大きい筒体と、この筒体内に摺動可能に収容される径の小さい筒体と、全体を伸長させるように付勢するコイルばねと、上記径の大きい筒体の端部に設けられ、対応する上記欄干に当接する滑り止めと、上記径の小さい筒体の端部に設けられ、対応する上記欄干に当接する滑り止めとを備え、
    上記径の小さい筒体の内部に、上記コイルばねと係合する突起を設けたことを特徴とするエスカレータのステップ清掃装置。
  3. 請求項1に記載のエスカレータのステップ清掃装置において、
    上記欄干に当接するように配置され、上記ポールを位置決めする位置決めプレートと、この位置決めプレートを上記欄干に固定する固定手段とを備え、
    上記位置決めプレートは、上記ステップの踏面に平行に配置され上記ポールのそれぞれ端部が挿入されて、これらのポールを位置決めする複数の穴を有することを特徴とするエスカレータのステップ清掃装置。
  4. 請求項1に記載のエスカレータのステップ清掃装置において、
    上記一対の板体のうちの清掃される上記ステップの上記ライザ面から離れる側に位置する板体の上端部に、上記溝形状部とは異なる形状の溝形状部を設けたことを特徴とするエスカレータのステップ清掃装置。
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