JP2008219791A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】入力画像データを任意の出力デバイスで出力する場合に、出力デバイスの色再現能力に応じて統一された色再現を得る。
【解決手段】出力デバイス特性記憶部220には、画像出力装置が色再現可能な範囲を示す色再現領域情報が記憶され、色再現目標情報記憶部210には、複数の仮想色再現領域情報と、各色再現領域に対応した目標色データが記憶され、色再現領域選択部230は、複数の仮想色再現領域から画像出力装置の色再現領域と類似した色再現領域を選択する。第1色変換部240は、選択した色再現領域情報を参照して、仮想の色再現範囲内へ圧縮写像を行い、圧縮部250で実際のプリンタの色再現範囲内へ圧縮写像を行った後、第2色変換部260でプリンタ用の制御信号に変換する。
【選択図】図2

Description

本発明は、色再現範囲の異なる複数のカラー出力デバイスの色味を統一した画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体に関し、例えばカラー・プリンタ、カラーハードコピーなどの色変換装置や、ワークステーション上で稼動するカラー・プリンタ用ソフトウェアなどに好適な技術に関する。
コンピュータ上のカラー画像データをカラー・プリンタなどのカラー出力デバイスに出力する際の、画像データの色合わせ処理を行なうカラーマッチングシステム(CMS)が開発されている。
CMSの基本は、RGB信号で表される画像データを測色的に一致する出力デバイス用の色信号に変換することにある。しかし、電子写真やインクジェットプリンタの色再現範囲(色域)は、ディスプレイの色再現範囲に比べて極めて狭いため、ディスプレイ上の色を忠実に再現することは不可能である。そこで、従来から出力デバイスが再現できない色を再現可能な色にマッピングする技術(以下、ガマット圧縮技術)が知られており、多くの方式が提案されている。例えば、出力デバイスで再現できない色については、出力デバイスで再現できる色の中で明度差、彩度差、色相差の重みを変えて計算した色差が最小となる色で再現する技術がある。また、無彩色軸上や入力された色信号と同じ色相の彩度軸上に投影目標点を設定し、出力デバイスのガマット外の色については色相を一定にして出力デバイスのガマット内に圧縮写像する技術などがある。
しかし、上述したガマット圧縮技術においては、電子写真やインクジェットプリンタの色再現範囲が、ディスプレイの色再現範囲に比べて極めて狭いため、ガマット圧縮方式の設定条件が若干異なるだけでも、再現色が大きく異なってしまう。また、出力デバイス自体の色再現範囲も異なっているので、同じガマット圧縮方式を適用したとしても色味が異なってしまう。
そこで、複数の出力デバイスの色味を合わせることを目的とした色変換方式が提案されている。
例えば、特許文献1では、入力色信号を標準入力色空間(sRGB)に変換し、標準入力色空間を標準出力色空間(sCMYK)に変換し、標準出力色空間をプリンタの出力色空間に色変換する。また、特許文献2では、デバイス非依存の色空間上で複数の出力デバイスに共通の色処理を行った後、機器固有のプロファイルを用いて出力デバイス固有の色信号に変換する。特許文献2では、複数の出力デバイスに共通の色処理として、複数の出力デバイスがいずれも再現できる共通色再現範囲を求め、その共通色再現範囲へのガマット処理を実行するカラープロファイルを用いて色変換を行なうことで、複数の機種での色味が一致するようにしている。
また、特許文献3では、対象となる出力デバイスとは異なる種類の出力デバイスが有する色再現範囲内に色空間圧縮を行った後、対象となる出力デバイスの色再現範囲内に圧縮する。また、特許文献4では、複数の出力デバイスの色再現範囲を包括する仮想の色再現範囲に基づいてガマット圧縮処理を行った後、装置ごとの色再現範囲に圧縮することにより、概ね同じような印象の色味になるように変換する。また、特許文献5では、複数の出力デバイスに対する目標色を読み込んで、共通の色相線を定義し、ガマット圧縮を行なう。さらに、特許文献6では、複数の画像出力装置を包含しつつも、基準色の含有率が所定の条件を満たすように適切な大きさの仮想色再現範囲を決定している。
特開2000−50092号公報 特許第3513334号公報 特開2005−269200号公報 特開2002−252785号公報 特開2004−153340号公報 特開2005−295047号公報
特許文献2の方式では、複数の出力デバイスの色再現範囲を解析し、全ての出力デバイスが再現可能な共通の色再現範囲を用いて色再現を行っているが、色再現範囲の狭い出力デバイスに合わせることになり、各出力デバイスの色再現能力を十分に活かすことができない(図33(a))。
また、特許文献3の方式では、良好な色再現を有する出力デバイスをリファレンスとしているが、リファレンスとしている出力デバイスよりも色再現範囲が広い出力デバイスに対しては、やはり色再現能力を活かし切れない。
一方、特許文献4〜6の方式では、複数機種の出力デバイスの色再現範囲を包含する仮想的な色再現範囲を用いて共通のガマット処理を行った後、各出力デバイスの色再現範囲に色変換しているが、この方式では、仮想的な色再現範囲と出力デバイスの色再現範囲の大きさや形状が乖離し、結局、共通色再現範囲から出力デバイスへの色変換方式に依存して色味が統一されない(図33(b))。
このように、従来方式では、共通の色再現情報と出力デバイスの色再現範囲の形状や大きさが異なる場合に、期待通りの色再現が得られず、また、色再現目標色を定義するための仮想色再現範囲と出力デバイスの色再現範囲との形状や大きさが著しく異なり、色再現目標色と出力デバイスに最適な出力色が大きく異なってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、入力画像データを任意の出力デバイスで出力する場合に、出力デバイスの色再現能力に応じて統一された色再現を得ることのできる画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
即ち、請求項1〜7においては、
(1)色再現範囲の大きさや形状が異なる出力デバイス群に対して出力デバイスの色再現能力を活かしつつ、各出力デバイスの色味を統一することができる色再現範囲定義方法を提供することにある。
(2)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、適切な大きさの標準色再現範囲を設定できる色再現範囲定義方法を提供することにある。
(3)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、出力デバイスの色再現範囲と形状が類似した曲面構造の色再現範囲を設定できる色再現範囲定義方法を提供することにある。
(4)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、出力デバイスの色再現範囲と形状が類似した色再現範囲を簡易に設定できる色再現範囲定義方法を提供することにある。
(5)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、出力デバイスの色再現範囲と形状が類似した滑らかな色再現範囲を設定できる色再現範囲定義方法を提供することにある。
(6)色再現範囲の大きさや形状が異なる出力デバイス群に対して出力デバイスの色再現能力を活かしつつ、共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一することができる色再現装置を提供することにある。
(7)標準色再現範囲よりも出力デバイスの色再現範囲の方が広い場合でも、出力デバイスの色再現能力を損ねることのない色再現が実現できる色変換方法を提供することにある。
(8)標準色再現範囲よりも出力デバイスの色再現範囲の方が広い場合でも、出力デバイスの色再現能力を損ねることなく、出力デバイスの色味を統一することができる色変換方法を提供することにある。
(9)マッピング・パラメータの最適化処理が確実に収束するための最適化手順を提供することにある。
(10)標準色再現範囲と出力デバイスの色再現範囲の包含関係に基づいて、適切に色味が一致した色再現を実現できる色変換方法を提供することにある。
請求項8〜15においては、
(11)色再現領域の大きさや形状が異なる出力デバイス群に対して出力デバイスの色再現能力を活かしつつ、共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一することができる色変換装置、色変換方法を提供することにある。
(12)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、想定している色再現領域の大きさが異なる複数の共通色再現目標から高速に共通の色再現目標を選択することができる色変換装置を提供することにある。
(13)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、想定している色再現領域の大きさが異なる複数の共通色再現目標から高精度に共通の色再現目標を選択することができる色変換装置を提供することにある。
(14)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、想定している色再現領域の大きさが異なる複数の共通色再現目標から出力デバイスの色再現領域と類似した共通の色再現目標を選択する方法を提供することにある。
(15)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、出力デバイスの色再現領域と類似した共通の色再現目標を参照しながら、出力デバイスの色再現領域に色域マッピングが可能な装置を提供することにある。
(16)共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一する色変換装置において、想定している色再現領域の大きさが異なる複数の共通色再現目標から出力デバイスの色再現領域と類似した共通の色再現目標を選択する装置を提供することにある。
本発明は、入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理装置において、複数の出力デバイスに対応する複数の色再現範囲の中間的な大きさで、かつ形状が類似した標準色再現範囲に対する色再現目標色を記憶した記憶手段と、前記記憶手段を参照して前記入力色信号を前記出力デバイスが再現可能な色信号に変換する色変換手段とを具備することを最も主要な特徴とする。
実施例1〜5:
(1)入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する際に、前記複数の仮想色再現領域のデータと前記出力デバイスの色再現領域のデータとを比較して仮想色再現領域を選択し、前記選択された仮想色再現領域に対応する目標色データを用いて、入力色信号を仮想色再現領域内の色信号に変換し、前記色変換された色信号を前記出力デバイスの色再現領域内の色信号に変換しているため、色再現領域の大きさや形状が異なる出力デバイス群に対して出力デバイスの色再現能力を活かしつつ、共通の色再現目標に沿って各出力デバイスの色味を統一することができる
(2)R、G、B、C、M、Yのデバイス非依存な色空間の座標値を用いて、出力デバイスの色再現領域に類似した仮想色再現領域を選択しているため、高速に色再現領域を選択できる。
(3)明度及び色相を分割した分割空間に対する最大彩度値を保持しているため、凸形状の色再現領域を持つ出力デバイスであっても、色味を統一することができる。
(4)出力デバイスの色再現領域を完全に包含、かつ仮想色再現領域と出力デバイスの色再現領域の対応するデータとの色差の統計値に基づいて仮想色再現領域を選択しているため、仮想色再現領域に色域圧縮した後、出力デバイスの色再現領域に圧縮を行っても、出力デバイスの色再現能力を100%活かした色再現を行うことができる。
(5)選択された仮想色再現領域に対応する目標色データを用いて、入力色信号に対するガマット圧縮パラメータを決定し、前記ガマット圧縮パラメータ及び出力デバイスの色再現領域データを用いてデバイスの色再現領域内の色信号に変換する色変換するようにしているため、出力デバイスの色再現領域よりも狭い仮想色再現領域を用いても、出力デバイスの色再現能力を100%生かした色再現を行うことができる。
(6)選択された仮想色再現領域に対応する目標色データを用いて、入力色信号に対する圧縮方向を決定しているため、出力デバイスの色再現領域よりも狭い仮想色再現領域を用いても、出力デバイスの色再現能力を100%生かした色再現を行うことができる。
(7)仮想色再現領域と出力デバイスの色再現領域の対応するデータとの色差の統計値に基づいて仮想色再現領域を選択しているため、出力デバイスの色再現領域と最も一致する仮想の色再現領域を選択することができる。
(8)複数の仮想色再現領域のデータと前記出力デバイスの色再現領域のデータとを比較して大きさの異なる2種類の仮想色再現領域を選択し、前記選択された2種類の仮想色再現領域に対応する目標色データを結ぶライン上に色域マッピングを行うため、種々のプリンタの色味を容易に統一することができる。
実施例6〜8:
(9)仮想デバイスの色再現範囲を定義する方法において、複数のカラー画像出力デバイスに対応する色再現範囲を読み取り、前記複数の色再現範囲の中間的な大きさの標準色再現範囲Gaを定義しているため、色再現目標と出力デバイスの色再現の差異が小さくなり、色再現目標に準拠した色再現が行われているか否かを容易に確認できる。
(10)基準色再現範囲Gsを拡大・縮小して、複数の色再現範囲の平均的な大きさに略一致する標準色再現範囲Gaを作成しているため、対象とする出力デバイスに最適な大きさの標準色再現範囲を設定できる。
(11)基準色再現範囲Gsは、ソリッドカラーの分光反射率とドット面積率を用いて仮想デバイス・モデルを作成し、仮想デバイスの色再現範囲を計算して生成しているため出力デバイスに類似した滑らかな曲面構造をした標準色再現範囲をモデル化することができ、標準色再現範囲と出力デバイスの色再現範囲の差異を小さくすることができる。
(12)複数の出力デバイスの色再現範囲情報を読み取って、格子点に対応する色再現範囲データを平均して標準色再現範囲Gaを作成しているため、測色が不可能な出力デバイスがあっても標準色再現範囲をモデル化することができる。
(13)標準色再現範囲Gaの境界面を平滑化しているため、出力デバイスに類似した滑らかな境界面をした標準色再現範囲をモデル化することができる。
(14)標準色再現範囲Gaに対して色再現目標色を定義したカラープロファイルを用いて色変換を行うようにしているため、出力デバイスの色再現範囲よりも狭い仮想色再現範囲を用いても、出力デバイスの色再現能力を活かした色再現を行うことができる。
(15)標準色再現範囲に対する色再現目標色を参照して、入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する色変換方法において、前記標準色再現範囲が出力デバイスの色再現範囲より狭い場合には、前記入力色信号の一部を標準色再現範囲よりも高彩度の出力色に変換しているため、出力デバイスの色再現範囲よりも狭い仮想色再現範囲を用いても、出力デバイスの色再現能力を活かした色再現を行うことができる。
(16)入力色信号を出力デバイスの色再現範囲内の色信号に変換するガマット処理を行い、色再現目標色とガマット処理後の再現色とのずれ量を計算し、前記ずれ量が許容範囲内になるように、前記ガマット処理におけるマッピング・パラメータを修正するようにしているため、標準色再現範囲よりも出力デバイスの色再現範囲の方が広い場合でも、出力デバイスの色再現能力を損ねることなく、出力デバイスの色味を統一することができる。
(17)目標色Tよりもガマット処理後の再現色Pの方が彩度が高い場合には、負の値をとる色差式を用いているため、標準色再現範囲よりも出力デバイスの色再現範囲の方が広い場合でも、出力デバイスの色再現能力を損ねることなく、出力デバイスの色味を統一することができる。
(18)マッピング・パラメータの修正は、色相補正パラメータを最適化した後、彩度圧縮パラメータを最適化しているため、最適なマッピング・パラメータを安定的に求めることができる。
(19)標準色再現範囲に対する色再現目標色を参照して、入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する色変換方法において、前記標準色再現範囲が出力デバイスの色再現範囲より狭いか否かを判定するステップと、前記判定において、前記標準色再現範囲が出力デバイスの色再現範囲より狭い領域が存在する場合には、入力色信号を出力デバイスの色再現範囲に変換するステップと、前記判定において、前記標準色再現範囲が出力デバイスの色再現範囲を包含している場合には、標準色再現範囲上の色信号を出力デバイスの色再現範囲に変換するステップを行うようにしているため、出力デバイスの色再現範囲のばらつきが大きい場合にも色味の統一性に優れた適切な色変換を行うことができる。(20)プラグイン形式の色変換プログラムは、前記色再現目標データ及び出力デバイスプロファイルを入力するためのインターフェースを備え、本発明の色変換アルゴリズムをコンピュータに実行させているため、標準色再現範囲よりも出力デバイスの色再現範囲の方が広い場合に、出力デバイスの色再現能力を損ねることなく、複数プリンタの色味を統一することができる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:
1.画像処理システム
図1は、本発明の実施例1の画像処理システムの構成を示す。図1において、100は画
像処理装置、101はディスプレイ、102は画像入力装置、103は画像出力装置であ
る。画像入力装置102から読み込まれた画像データは、画像入力部104へ入力され、
画像処理部105に含まれる色変換装置106により色変換処理が施され、画像出力部1
07を介して、画像出力装置103へ出力される。また、画像処理装置100にはディス
プレイ101が接続され、ユーザーがプロファイルを作成するための画面を表示すること
ができる。
画像入力装置102は、画像データを入力するための装置であって、例えば、デジタルスチルカメラやスキャナなどの画像入力デバイスを用いることができる。また、一旦ハードディスクなどに保存された画像データを入力するようにしても構わない。また、画像出力装置103は、画像データをプリントアウトするための出力装置であって、例えば、カラー・プリンタやカラーファクシミリといった画像形成装置を用いることができる。
2.色変換装置の構成・動作
図2は、色変換装置の構成を示す。色変換装置106は、画像出力装置103が色再現可能な範囲を示す色再現領域情報Sdを記憶する出力デバイス特性記憶部220と、複数の仮想の色再現領域情報及び各色再現領域に対応した目標色データを記憶する色再現目標情報記憶部210と、出力デバイス特性記憶部220を参照して、色再現目標情報記憶部210に記憶されている複数の色再現領域から画像出力装置103の色再現領域と類似した色再現領域Svを選択する色再現領域選択部230と、色再現領域選択部230で選択された色再現領域情報Svを参照し、仮想の色再現範囲内へ圧縮写像を行なう第1色変換部240と、出力デバイス特性記憶部220の情報を参照して、実際のプリンタの色再現範囲内へ圧縮写像を行なうガマット圧縮部250と、ガマット圧縮部250によって変換された色信号をプリンタ用の制御信号(CMYorCMYK)に変換する第2色変換部260とを備えている。
なお、色変換装置106に入力される画像データは、より具体的にはRGB(緑、青、赤)の階調データであり、また、各色成分の階調数は8bit=256階調が一般的であるが、64或いは512など他の階調数でも構わない。
次に、色変換装置106の動作を詳細に説明する。
(色再現領域選択部230の説明)
色再現目標情報記憶部210には、仮想色再現領域情報と仮想色再現領域情報に対応する色再現目標値のテーブルが複数保持されており、色再現領域選択部230では、色再現目標情報記憶部210から画像出力装置103の色再現領域と類似した色再現領域Sを選択する。
仮想色再現領域情報の具体例について説明する。仮想色再現領域は、人工的に定義した色再現領域であって、本実施例では、仮想色再現領域をR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、W(ホワイト)、K(ブラック)の8色の定義点についてデバイスに依存しない色空間の座標値で定義するようにしている。デバイスに依存しない色空間としては、例えばL*a*b*色空間やXYZ色空間、CIECAM02色空間などが知られている。以下、本実施例では、デバイスに依存しない色空間としてL*a*b*空間を用い、色再現領域情報として明度L、彩度C、色相H座標値を保持するものとして説明する。
また、ここでは、WのL*a*b*は通常[100、0、0]であり、KのL*a*b*は通常[0、0、0]と決めることにより、色再現領域情報の定義色はR、G、B、C、M、Yの6色となる。
図3(a)は、仮想色再現領域情報の一例を示す。図3(a)の例では、白の明度を100とし、黒の明度を0としている。実際のプリンタでは、このような白や黒を再現することはほぼ不可能であるが、このようにすることにより、出力装置の色再現領域を完全に包含する仮想色再現領域を単純な多面体で定義することができる。例えば、この8特徴点で定義される仮想色再現領域は、L*a*b*空間上に投影すると図3(b)に示すような単純な多面体で表される。仮想色再現領域は、実際の画像出力装置の色再現領域に比較して形状が単純なため、容易に階調連続性の良い目標色を設定することができる。
図4は、複数の仮想色再現領域の等色相断面におけるガマット形状を示す。図4に示すように、仮想色再現領域の形状や大きさは種々異なっている。ここで、色再現領域選択部230は、後述する方法で出力デバイスの色再現領域Sd(太線)の形状に類似した仮想の色再現領域Sv(細い実線)を選択する。
次に、色再現目標情報記憶部210に保持している色再現目標値のテーブル(入力プロファイル)について説明する。入力プロファイルは、入力色信号のRGB値とデバイスに依存しない色空間の座標値の対応関係を記述しており、本実施例では、デバイスに依存しない色空間としてL*a*b*空間を用いるものとして説明する。
入力プロファイルに記述される色再現目標値は、図5に示すように、入力RGB空間におけるn×n×nの格子点(例えば、図6のX)に対するL*a*b*値を定義した三次元ルックアップテーブルの形式で保持している。ここで、色再現目標情報記憶部210に保持している色再現目標値とは、仮想の色再現範囲に対して、手動調整を含む任意のガマット圧縮を施した色データ(図6のPx)である。ガマット圧縮方法は、階調性の保存を重視した圧縮方法や色差最小での圧縮方法など種々の方式を用いることができる。
次に、複数の仮想色再現領域から仮想色再現領域Svを選択する方法について、図7のフローチャートを用いて説明する。
色再現領域Svは、出力デバイスの色再現能力を十分に活かすために、出力デバイスの色再現領域を包含しており、かつR、G、B、C、M、Yの各色のLCH値が出力デバイスの色再現領域情報に類似した色再現領域を選択するようにする。
そこで、まず、ステップS11において、出力デバイス特性記憶部220を参照して、出力デバイスの特性データを読み取る。特性データとしては、色再現領域情報のほか記録方式やインクの種類に関する情報なども同時に読み取る。記録方式としては、電子写真方式、IJ方式などがある。
次に、ステップS13において、色再現目標情報部210を読み取って、仮想色再現領域情報S(i)や記録方式、インクの種類に関する情報を読み取る。
次に、ステップS14において、出力デバイスと仮想色再現領域の記録方式やインクの種類が一致するか否かを判定する。記録方式或いはインクの種類が一致しない場合には、ステップS13に戻り、次の仮想色再現領域情報の判定を行なう。
次に、ステップS15〜S17において、出力デバイスの色再現領域情報Sdと仮想色再現領域情報S(i)を比較する。ここでは、仮想色再現領域情報として、R、G、B、C、M、Y、W、Kの8色の定義色に対するL、C、H値が定義されているものとする。
ステップS15では、出力デバイスの8個の定義色が、仮想色再現領域の内側にあるか外側にあるかを判定する。内外判定方法としては、公知(例えば、特許第3566350号公報)の方式を用いることができる。上記判定により、8個全ての定義色が仮想色再現領域の内側にある場合には、ステップS16へ進む。外側にある定義色が存在する場合には、不適とみなして、ステップS13に戻り、次の仮想色再現領域情報の判定を行なう。
ステップS16では、仮想色再現領域と出力デバイスの色再現領域の類似度を計算する。類似度としては、出力デバイスの色再現領域の定義色と仮想色再現領域の定義色の色差を計算する。色差式としては、ΔEab、ΔE94、ΔE2000などいずれを用いても構わないし、明度差、彩度差、色相差の重みを異ならせた独自の色差式でもよい。そして、定義色R、G、B、C、M、Yの色差の総和を仮想色再現領域の類似度として求める。
上記ステップS13〜S17を繰り返して、最も類似度の小さい仮想色再現領域をSvとして選択し、仮想色再現領域Svに対応する色再現目標値を記述したプロファイルを第1色変換部240へ送信する。
(第1色変換部の説明)
第1色変換部240は、色再現領域選択部230が選択した入力プロファイルを用いて、画像入力装置102から受け取った入力画像データの色変換処理を実行する。
上記の色変換装置106による色変換処理としては、三次元ルックアップテーブル(3D−LUT)を用いたメモリマップ補間法を用いる。メモリマップ補間法は、図5に示すように、入力色空間を同種類の立体図形(ここでは立方体)に分割し、入力色信号を含む立体図形の頂点に対応付けられた出力値(=格子点出力値)を用いて出力値を求める方式である。例えば、入力座標Pおける出力値を求めるには、前記入力の座標を含む立方体を選択し、該選択された立方体の8点の予め設定した格子点パラメータを読み取り前記入力の前記立方体の中における位置(入力信号の下位mbitを参照する)に基づいて、線形補間を実施する(図8)。本実施例の場合、入力色信号は入力R(赤)、G(緑)、B(青)信号に相当し、出力Pは、L、a、b信号などに相当する。また、上記の格子点出力値としては、入力プロファイルの3D−LUTが用いられ、色変換処理によって仮想のターゲット色(L*a*b*値)に変換される。
また、上記した例では立方体補間法で説明しているが、3D−LUTを用いたメモリマップ補間法としては、4面体補間、三角柱補間、立方体補間など各種提案されており、本発明ではいずれの方式を用いても構わない。
(ガマット圧縮部の説明)
第1色変換部240でターゲット色に色変換された色データは、ガマット圧縮部250において、出力デバイスの色再現領域情報を基に実際のプリンタ(カラー画像出力装置)の色再現範囲へガマット圧縮される。
ここでは、ガマット圧縮は、出力デバイスの色再現領域内(図9のハッチング部分)に対しては忠実な色再現を行い、出力デバイスの色再現領域の外側にある色に対しては色差が最も小さくなるように出力デバイスの色再現領域の最外郭色に写像する(図9の矢印)。
また、仮想の色再現領域と出力デバイスの色再現領域が類似しているため、色差最小方式以外のガマット圧縮方式を用いたとしても、プリンタ色再現に及ぼす影響は小さくほぼ統一された色再現を実現することが可能である。
(第2色変換部の説明)
ガマット圧縮部240で出力デバイスの色再現領域内に圧縮写像された色データは、第2色変換部260において、均等色空間における色であるL*a*b*に対する画像出力装置(カラー・プリンタ)103の特性に基づいた色変換により、画像出力装置(プリンタ)103の制御信号である出力色成分C、M、Yデータに変換される。
第2色変換部260におけるデバイス非依存のL、a、b信号からC、M、Y、(K)信号への色変換は、メモリマップ補間法を使用しても良いし、ニューラルネットワークや多項式を用いた色予測式を用いて変換しても良い。
以上の色変換処理によって生成された画像データは画像出力装置103に送信され、カラーでプリントされる。上記の実施例では、ガマット圧縮部と第2色変換部を別々の処理として説明したが、両処理を連結することにより、デバイス非依存の色信号を出力デバイスの色信号へ変換する出力プロファイルをあらかじめ作成しておいても構わない。この場合には、第1色変換部で入力プロファイルを用いてデバイス非依存の色信号に変換後、第2色変換部で出力プロファイルを用いて出力信号に変換することになる。
実施例2:
上記した実施例では、色再現領域情報として8色の定義色を保持し、12面体で定義するようにしていた。しかし、図10に示すように、出力デバイスのガマット形状が凸面の場合、出力デバイスの定義色である8色が仮想色再現領域内であっても、出力デバイスの色再現領域の方が仮想色再現領域よりも大きい色領域が生じてしまう。そこで、そのような出力デバイスを対象にする場合には、更に詳細な色再現領域情報を保持するようにする。
実施例2における色再現領域情報について、図11を参照して説明する。色再現領域情報は、所定のステップで決定される色相Hiに対し、図11に示すように、ガマット境界上の色信号値のデータリストを記述したテーブルであり、予め作成してメモリに記憶させておく。図11の例では、ガマット境界上の色信号値としては、色相Hiと明度Ljに対する最高彩度Cmaxを記録する。従って、ガマットデータの信号値は、[Lj、Cmax、Hi]として多数与えられることになる。
ガマットデータは、所定の色相ステップ、例えば色相角5°ごとに求めてもよいし、非均等なステップ幅にしてもかまわない。また、ガマットデータを求める明度Ljは、出力デバイスの最高明度Lmaxと最低明度Lminを均等に分割してもかまわないが、図11のように出力デバイスの色相Hiにおける最高彩度色が高明度側或いは低明度側のどちらかに偏っている場合、明度Liを均等にすると高明度側と低明度側でガマットデータの密度が著しく異なってしまう。そこで、ガマットデータを定義するLjのステップ(図11のΔL_high及びΔL_low)を出力デバイスの最高彩度色を境に異ならせてもよい。
以上のように作成した色再現領域情報を用いて、出力デバイスの色再現領域と仮想色再現領域との最高彩度を比較することにより、仮想色再現領域が出力デバイスの色再現領域を包含しているか否かをより正確に判定できる。
実施例3:
上記した実施例では、出力デバイスの色再現領域を包含する仮想色再現領域を選択するようにしていたが、部分的に出力デバイスの色再現領域よりも狭い仮想色再現領域を選択してもよい。図12は、実施例3で選択する仮想色再現領域を示す。図12は、色再現領域のa*b*平面図であって、図示するように、斜線部分では仮想色再現領域Svよりも出力デバイスの色再現領域の方が広くなっている。
上記の仮想色再現領域を選択する場合の色変換装置106の例について、図13を参照して説明する。図13は、実施例3の色変換装置の構成を示す。
色変換装置106は、画像出力装置103が色再現可能な範囲を示す色再現領域情報Sdを記憶する出力デバイス特性記憶部220と、複数の仮想の色再現領域情報及び各色再現領域に対応した目標色データを記憶する色再現目標情報記憶部210と、出力デバイス特性記憶部220を参照して、色再現目標情報記憶部210に記憶されている複数の色再現領域から画像出力装置103の色再現領域と類似した色再現領域Svを選択する色再現領域選択部230と、色再現領域選択部230で選択された仮想色再現領域Svと出力デバイス特性記憶部220の情報を参照して実際のプリンタの色再現範囲内への圧縮写像を行なうガマット圧縮部250と、ガマット圧縮部250によって変換された色信号をプリンタ用の制御信号(CMYorCMYK)に変換する第2色変換部260とを備えている。
色再現領域選択部230では、色再現領域情報の定義色(R、G、B、C、M、Y)が仮想色再現領域の内側か否かの判定を行わずに、色差のみを評価する。従って、平均的に色再現領域の形状が類似している仮想色再現領域を選択することになる。色差としては、6色の平均色差や最大色差でもよい。
次に、ガマット圧縮部250の処理方法について説明する。本実施例では、仮想色再現領域Svに対応した色再現目標値を参照して圧縮ベクトルを決定し、直接出力デバイスの色再現領域にマッピングを行う。図12の例では、入力色Sと目標色Aとを結ぶライン上の出力色Pにマッピングすることになる。また、入力色が出力デバイスの色再現領域内の場合には、圧縮は行わず忠実に再現する。
図14は、ガマット圧縮部250の処理方法のフローチャートを示す。まず、ステップ
S21において、仮想色再現領域Svに対応するカラープロファイルを読み取って色再現
目標値を取得する。この色再現目標値は、入力RGB空間の格子点に対するL*a*b*
値が三次元LUT形式で記述されている。
次に、ステップS22において、格子点Gi(r、g、b)のL*a*b*値を求める。例えば、入力RGB信号がsRGB信号の場合には、式1によってL*a*b*値を計算できる。
Figure 2008219791
次に、ステップS23において、ガマット圧縮ベクトルを計算する。ガマット圧縮ベクトルは格子点Gi(li、ai、bi)と格子点に割り当てられている色再現目標色Pi(lt、at、bt)を結ぶベクトルであって、(lt−li、at−ai、bt−bi)として表される。
次に、ステップS24において、出力デバイス特性記憶部220にアクセスして、色再現領域情報Sdを取得する。
そして、ステップS25で、入力信号をガマット圧縮して、出力デバイスの色再現領域内のデータに変換する。このガマット圧縮では、出力デバイス色再現領域内の入力データは忠実に再現し、出力デバイスの色再現領域外の場合には、ステップS23で算出したベクトル方向へ圧縮し、出力デバイスのガマット境界との交点へマッピングを行う。
以上の処理により、入力RGB⇒出力デバイスのLab値への三次元LUTを構築できるので、画像データを色変換する場合には、補間演算を用いて色変換を行う。
上記により、仮想色再現領域よりも出力デバイスの色再現領域の方が広い色領域があっても、出力デバイスの色再現能力を生かした色再現を行うことができる。ガマット圧縮後の第2色変換部の処理は、上述した実施例1と同様である。
実施例4:
上記した実施例では、1つの仮想色再現領域の色再現目標値のみを使用して色変換を行ったが、複数の色再現目標値を参照して色変換を行ってもよい。図15は、実施例4の色変換装置の構成を示す。図15に示すように、ガマット圧縮部250が、色再現領域選択部230で選択された2種類の仮想色再現領域情報及び出力デバイスの特性情報を用いて色域マッピングを行う以外は実施例1と同様である。
図16を用いて、複数の色再現目標値を用いたガマット圧縮方法を説明する。本実施例では、大きさの異なる2種類の仮想色再現領域(仮想色再現領域A、仮想色再現領域B)を選択し、各仮想色再現領域に設定されている目標色Aと目標色Bを結ぶライン上の出力色にガマットマッピングを行うようにしている。仮想色再現領域の選択では、出力デバイスの色再現領域を包含する仮想色再現領域Aと出力デバイスの色再現領域に内包される色再現領域Bを使うのが一般的であるが、例えば仮想色再現領域Bとして、実施例3で説明したような仮想色再現領域を用いることも可能である。
実施例5:
実施例1では、色変換装置が仮想色再現情報を保持していたが、実施例5では、コンピュータが複数の仮想色再現情報を画像出力装置へ送信し、画像出力装置が仮想色再現情報を処理する。
図17は、実施例5における色変換システムの構成例である。ここでは、ネットワーク上に複数の画像出力装置303〜306が接続されており、コンピュータ301は必要に応じて特定の画像出力装置に画像を出力する。コンピュータ301には、画像入力装置302が接続されており、任意の画像データを読み取って画像出力装置へ送信する。
上記システムにおいて、コンピュータ301は読み取った画像データにICCプロファイルを付加して、出力装置へデータ送信する機能を有している。
一般的なICCプロファイルのデータ形式を図18に示す。ICCプロファイルは、図18に示すようなデータ形式で標準化されている。ICCプロファイルは、図18に示すように、ヘッダ部と、Tagデータの存在する位置を示すTagテーブルと、Tagデータ(Tagデータの実体部分)により構成されている。ヘッダ部には、使用するCMM(色変換エンジン)の名前やデバイスの種類、標準信号の種類以外に、プロファイルの種類が記述される。このプロファイルの種類は、画像生成装置がスキャナであれば”scnr”、画像生成装置が画像表示装置(ディスプレイ)であれば”mntr”というように、画像データを生成する画像生成装置のコードデータが記述される。
また、Tag部分(Tagテーブル、Tagデータ)には、色変換に関連する種々の付
加データを必要に応じて細かく設定できるようになっており、デバイス信号をXYZ信号やLab信号などの標準信号へ変換するための色変換パラメータもTagデータとして記述される。
従来のICCプロファイルでは、色変換パラメータとして、A2B0Tag、A2B1Tag、A2B2Tagしか持つことができない。これらは、ガマット圧縮方式が異なる3種類のパラメータであって、いずれも同一の色再現領域に対するパラメータである。そこで、本実施例では、複数の色再現領域に対応した色変換パラメータを保持するようにICCプロファイルを拡張して使用する。
例えば、4種類の仮想色再現領域を用いる場合には、4種類のA2BXTagを有するプロファイルを予め作成しておき、コンピュータ301は画像出力時に上記プロファイルを送信する。また、画像出力装置側では、受け取ったプロファイルの色変換タグデータの中から、もっとも出力デバイスの色再現領域に類似した色再現領域に対応している色変換タグを判定する。そして判定の結果、選択された入力プロファイルの色変換タグ及び出力デバイスのICCプロファイルを用いて、入力RGBを出力デバイスの色信号に一括変換する三次元LUTを構築し、色変換処理を実行する。本実施例では、画像出力装置側で色再現を制御できるため、色再現範囲の異なる様々なプリンタなどの画像出力装置に出力する場合であっても、意図したとおりの色再現を得ることができる。
上記した実施例は、複数の仮想色再現範囲から出力デバイスの色再現範囲に近いものを選択して色処理を行う実施例である。特に、実施例3では、選択した仮想色再現範囲の色再現ターゲットを用いて、マッピング方向を決定する方式を提案している。
以下の実施例は、所定の演算により作成された標準色再現範囲を用いた色変換処理の実施例である。また、ガマット処理の改良方式も提案している。
実施例6:
1.画像処理システム
図19は、本発明の実施例6の画像処理システムの構成を示す。色変換装置106は、リファレンス・プロファイル記憶部108より、画像データの種類に対応したリファレンス・プロファイルを読み取って色変換処理を行う。色変換装置106、リファレンス・プロファイル記憶部108を除いて、他の構成要素は実施例1と同様である。
本実施例は、リファレンス・プロファイルに記述されている色再現目標値を用いて色再現を行うことにより、種々の出力デバイスの色再現を統一する実施例である。このような色再現の概念について、図21を用いて説明する。図21は、同一色相面上における入力色空間G、標準色再現範囲Ga、実プリンタの色再現範囲Gpをそれぞれ図示している。また、入力色信号Xに対して標準色再現範囲上のTxが目標色として定義されているものとする。一方、出力デバイスは機種によって色再現範囲が様々であり、図示した出力デバイスの場合には目標色Txが色再現範囲外のため再現することができない。そこで、Txとできるだけ色味が一致するように(図示したPxにより)色再現を行う。このように、色再現目標を基準に色再現を行うことで、複数の出力デバイスで比較的色味の統一された色再現を行うことができる。
2.リファレンス・プロファイルの作成方法
リファレンス・プロファイル記憶部108には、予め作成された標準色再現範囲に対応する色再現目標値を記述したリファレンス・プロファイルが複数保持されており、画像処理部105は、入力画像データのオブジェクト種別やプリント出力モードに合致したリファレンス・プロファイルを色変換装置106に送る。オブジェクトの種別としては、例えばビットマップ画像、グラフィックス、テキストなどである。
リファレンス・プロファイルには、例えば、入力RGB空間におけるn×n×nの格子点に対する目標色の色彩値(CIECAM02空間のJCaCb値やL*a*b*値など)を定義した三次元ルックアップテーブルが記述されており、例えばICCプロファイルの形式で提供することができる。
上記のリファレンス・プロファイルは、後述する色変換処理に先立って予め作成しておくものであり、その作成する手順としては、まず標準色再現範囲Gaを決定した後、標準色再現範囲に対する色再現目標色Tを決定する。以下に、具体的な作成方法の例について説明する。
(標準色再現範囲の決定方法)
本実施例においては、標準色再現範囲の大きさや形状を、できるだけ出力デバイスと類似するように決定する。標準色再現範囲が大きすぎると、色再現目標色と出力デバイスの再現色が乖離してしまい、機種による色再現のばらつきが大きくなってしまう。そのため、本実施例では標準色再現範囲を、実在する複数の出力デバイスの中間的な大きさの色再現範囲になるように作成する。
また、出力デバイスであるプリンタの色再現範囲の形状は、通常平面ではなく、曲面構造を有している。そこで、かかる曲面構造を有する色再現範囲を定義するために、本実施例では、物理モデルを用いて仮想デバイスをモデリングして色再現範囲を記述する。
ここでいう、物理モデルとは、仮想のC、M、Yインクの色特性に基づいて、C、M、
Yインクが重なった時の再現色を計算機シミュレーションで計算できるようにしたモデル式である。このようなモデル式としては、ノイゲバウアモデルやノイゲバウアモデルを改良したユールニールセンモデルなど種々のものを用いることができる。ここでは、ユールニールセンモデルを用いた例について説明する。
標準色再現範囲Gaを作成する具体的な方法について図22のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS31において、基本となるR、G、B、C、M、Y、W、Kの8色のソリッド色について分光反射率を設定する。分光反射率は、例えば、色再現を統一しようとしている複数プリンタのソリッド色の分光反射率を測定し、分光反射率を波長ごとに平均して代表的な分光反射率を定義することができる。また、JapanColorのような業界標準的なプリンタのソリッド色の分光反射率データを用いてもよい。図23は、分光反射率の例を示す。また、基本8色の色を微調整するために測色した分光反射率を手動で修正することもできる。
ソリッド色の分光反射率データの設定後、ステップS32において仮想の色再現モデルを構築する。仮想の色再現モデルとは、デバイス特性を数式モデルで記述したものであって、例えば、ユールニールセン・ノイゲバウア・モデルが代表的である。ユールニールセン・ノイゲバウア・モデルは以下の式で表される。
R(λ)=pow(ΣKi・pow(Ri(λ)、1/n)、n)
ここで、R(λ)は波長λ[nm]での混色反射率である。Ri(λ)はソリッド色iの反射率であって、ステップS31で設定した基本8色の分光反射率データを適用する。nはユールニールセンのn値と呼ばれる調整パラメータであるが、n値を変えてもガマット形状はあまり大きく変化しないので厳密に決める必要はなく、概ね1.0〜2.5の間の値に設定する。Kiはソリッド色iの各面積率で、0.0〜1.0の範囲の値である。
次に、ステップS33において、上記の色再現モデルを用いて、基準色再現範囲Gsのデータを作成する。基準色再現範囲Gsは上記の色再現モデルを用いてCMY空間の立方体表面上の格子点に対するCIECAM02色空間上のデータ(JCH値など)を求めて作成する。立方体表面の格子点は、C、M、Yの3成分のうち2成分が0又は1であるような出力値の組み合わせを用いればよい。
具体的には、シアン、マゼンタ、イエローの網点面積率を変化させた時の混色のJCaCb値(CIECAM02の色彩値)を計算し、色再現範囲の最外郭色を求めることで色再現範囲のデータが作成できる。
シアンの網点面積率をkc、マゼンタの網点面積率をkm、イエローの網点面積率をkyとすると、混色パッチにおけるC、M、Y、R、G、B、W、Kの面積率Kc、Km、Ky、Kr、Kg、Kb、Kw、KkはDemichel式を用いて以下のように求められる。
Kc=kc(1−km)(1−ky)
Km=(1−kc)km(1−ky)
Ky=(1−kc)(1−km)ky
Kr=(1−kc)kmky
Kg=kckm(1−ky)
Kb=kc(1−km)ky
Kw=(1−kc)(1−km)(1−ky)
Kk=kckykm
そして、上記のKc、Km、Ky、Kr、Kg、Kb、Kw、KkをステップS32で作成した色再現モデルに適用することで混色パッチの分光反射率が計算できる。即ち、標準色再現範囲を求めるには、Kc、Km、Ky、Kr、Kg、Kb、Kw、Kkを変化させるのではなく、網点面積率kc、km、kyを0.0から1.0まで所定の間隔で変化させて混色の分光反射率を計算することになる。
そして、混色分光反射率が計算できるとXYZ三刺激値を計算して、均等色空間上のJCaCb値に変換する。XYZ三刺激値からJCaCb値への変換はCIE Publication 159:2004に記載されている変換式を用いる。
以上の方法により、CMY色立体の格子点に対するJCaCb値を計算でき、基準色再現範囲Gsを決めることができる。
次に、標準色再現範囲と出力デバイスの平均的な色再現範囲との大きさが略一致するように、基準色再現範囲の拡大・縮小を行う(図24)。
そこで、まず、ステップS34において基準色再現範囲の体積を計算する。色再現範囲は、多数の四面体の集合体とみなせるため、四面体の体積の総和を求めることで全体の体積を計算できる。四面体の体積計算については公知のヘロンの公式を用いて計算できるため、詳細は省略する。
出力デバイスの色再現範囲の体積も同様の手法で計算し、平均体積を予め計算しておく。標準色再現範囲の体積V(Gs)と出力デバイスの平均的な色再現範囲の体積V(Gp)を計算した後、ステップS35で基準色再現範囲Gsの拡大・縮小率Rを計算する。拡大・縮小率Rは、次式により容易に計算できる。
R=√(V(Gp)/V(Gs))
最後に、ステップS36において、基準色再現範囲Gsの拡大・縮小率で拡大・縮小することにより、色再現目標色を設定するための標準色再現範囲Gaを生成する。
以上の方法により、実際の出力デバイスのガマット形状に類似した滑らかな曲面形状を有する標準色再現範囲Gaを作成することができる。なお、上記の例では、平均体積が一致するように標準色再現範囲を決定したが、分光反射率を波長ごとに平均して構築した仮想色再現モデルの色再現範囲をそのまま標準色再現範囲としてもよい。
(目標色設定方法)
リファレンス・プロファイルに記述される色再現目標値Tは、前述したように、入力RGB空間におけるn×n×nの格子点に対するCIECAM02空間上の色彩値(=JCaCb値)を定義した三次元ルックアップテーブルの形式で保持している。ここで、色再現目標値Tは、標準色再現範囲Gaに対して、手動調整を含む任意のガマット処理を施して作成する。ガマット処理方法としては、階調性の保存を重視した圧縮方法や色差最小での圧縮方法など用途・モードに応じて種々の方式を用いてよい。
2.色変換装置の構成・動作
図20は、色変換装置106の構成を示す。色変換装置106は、入力色信号を出力デバイスの色再現範囲内のデバイス非依存色信号へ変換する第1色変換部410と、第1色変換部410で変換されたデバイス非依存の色信号を出力デバイス用の制御信号(CMYorCMYK)に変換して出力する第2色変換部420と、リファレンス・プロファイル記憶部108から読み取ったリファレンス・プロファイルを参照して第1色変換部410で用いる色変換パラメータを生成する色変換パラメータ生成部430と、出力デバイスの色再現範囲のデータを記憶する出力デバイス色再現範囲記憶部440を備えている。
なお、色変換装置に入力されるデバイス依存の入力色信号とは、より具体的にはRGB(緑、青、赤)の階調データであり、また、各色成分の階調数は8bit=256階調が一般的であるが、64或いは512など他の階調数の場合でも構わない。また、デバイス非依存の色信号には、リファレンス・プロファイルと同じCIECAM02空間を用いるものとする。
次に、色変換装置106の各処理部の動作を詳細に説明する。
出力デバイス色再現範囲記憶部440には、出力デバイスの色再現範囲を記述したデータが格納されている。一例を図25に示す。図25に示すように、所定の色相、明度における色域表面を覆う多面体(ポリゴン)の識別ID、ポリゴンを構成する頂点リスト、各頂点の出力色空間上の座標値及びデバイス非依存空間上の座標値などで表される。図25の例では、デバイス非依存色空間において明度を10分割、色相を30°おきの12分割し、分割した各明度、色相に属するポリゴンのIDを記述している。そして、各ポリゴンを構成する頂点のID番号が別のリストに登録されている。更に、頂点のID番号に対し、C、M、Y、J、Ca、Cbデータも対応付けている。実際のプリンタの色再現域を精密に記述するには、明度、色相の分割数はさらに細かくなる。
このような色域情報を予め作成しておくことにより、入力信号に対してガマット処理を行なう際に検索すべき多面体に高速にアクセスすることができる。
上述の例では、多面体を表現するデータ構造として頂点リスト及びポリゴンリストを使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、対象の色域を表現できるデータ構造であればどのようなデータ構造を用いてもよい。例えば、頂点リストとポリゴンリストを分けずに、各ポリゴンを直接3つの頂点の座標で表すようにしてもよい。
色変換パラメータ生成部430では、リファレンス・プロファイルを参照して第1色変換部410で使用する色変換パラメータを生成する。この色変換パラメータは、入力RGB空間の格子点データを出力デバイスの色再現範囲内の色彩値に変換するための三次元ルックアップテーブルである。
ここで、本実施例のガマット処理の特徴的な部分について図26を用いて説明する。図26は、標準色再現範囲及び出力デバイスの色再現範囲のa*b*平面図であって、一部を拡大して図示している。本実施例における標準色再現範囲Gaは、複数の画像出力デバイスの色再現範囲の平均的な大きさを有しているため、標準色再現範囲Gaが出力デバイスの色再現範囲Gpよりも狭い色領域が存在している(図26の斜線部)。
目標色Aは出力デバイスが再現可能な色であるが、入力色Sを目標色Aで再現してしまうと、斜線部の色が使われなくなってしまい、出力デバイスの色再現能力をフルに活用できない。そこで、本実施例では、標準色再現範囲が出力デバイスの色再現範囲よりも狭い領域が存在する場合には、標準色再現範囲外の高彩度色を積極的に用いて好印象な色再現を行うようにしている。
具体的には、入力色Sと目標色Aの関係を参照しながら、入力色Sから直接出力デバイスの色再現範囲へガマット処理を行う。図27にフローチャート図を示す。
まず、ステップS41において初期設定を行う。即ち、リファレンス・プロファイルから前述した三次元ルックアップテーブルを読み取り、格子点のRGB値及び色再現目標値をメモリにセットする。
次に、ステップS42において、ガマット処理パラメータの初期値を用いて全格子点データのガマット処理を行って、出力デバイスの色再現範囲内のJCaCb値を求める。ガマット処理方法としては、種々の方法を用いることが可能であるが、下記に一例を示す。
ガマット処理の具体的な処理方法について図28、図29を用いて説明する。まず、ステップS421において、格子点Xiの色信号値[r、g、b]をCIECAM02の明度J、彩度C、色相Hに準ずる色信号Pi(j、c、h)へ変換する。
次に、ステップS422においてPi(j、c、h)の色相hをh’に補正する。この色相補正は、主に色変わりの目立ちやすい高彩度色を色変わりの目立たない色に変換する役割を果たす。このような色相補正テーブルは、入力信号の色相hを色相h’に変換する1次元ルックアップテーブルとして構築できる。
次に、ステップS423において、出力デバイスのガマット・データを参照しながら、色相一定で彩度圧縮を行って、出力色信号Po(j’、c’、h’)を求める。
この彩度圧縮処理では、PiとPoが同一色相上にあるので、彩度圧縮処理はPi(j、c)からPo(j’、c’)への二次元的な変換を行うものと考えることができる。具体的には、Piとプリンタ色再現域内の点Mを結ぶ直線と出力デバイスの境界面との交点を求めることで、色再現範囲境界上の点への圧縮を行うことができる。このようなガマット圧縮方式としては、公知(特許第3171081号公報)の計算方法を用いることによって実現することができる。
図27に戻り、ステップS43、S44において、色再現目標値TとステップS42のガマット処理で求めた出力デバイス用の色再現Poとのずれ量を求めて色再現目標を適切に反映できているか否かを評価する。ずれ量としては、目標値Tと色再現Poとの色差を求めるのが最も単純であるが、出力デバイスの方が標準色再現範囲より広い領域で、出力デバイスの色再現範囲を有効に用いようとすると色差が大きくなるという矛盾を生じてしまう。そこで、本実施例では、以下のような修正色差式を用いることにした。
修正色差EM=Δ(P、T)×(Δs(X、P)−Δs(X、T))
ここで、Pは出力デバイスの再現色、Tは目標色、Xは入力色、Δ(x、y)は色xと色yの色差、Δs(x、y)は色xと色yの彩度差を表している。上記した式を用いることにより、目標色Tよりも再現色Pの方が高彩度である場合には、修正色差EMはマイナス値となり、色差が小さいと判定することができる。
ずれ量が求まると、ステップS44で出力デバイスの色再現Pのずれ量が目標色再現の許容範囲内に収まっているかどうかを判定する。許容範囲は、例えば、上記の修正色差の上限値を予め設定しておく。また、グレーや肌色などの人間が敏感な色に対しては許容値を厳しくするなど、色ごとに上限値を変更しても構わない。
ずれ量が許容値内に収まっている場合には、ガマット処理を終了する。許容値を超えている場合には、ステップS45において修正すべきガマット処理のマッピング・パラメータを判定する。例えば、上記のガマット処理方式の場合には、色相補正の補正値、および彩度圧縮の圧縮方向などが修正対象のマッピング・パラメータとなる。
マッピング・パラメータの修正優先順位としては、まず、色再現に対する影響範囲の広い色相補正の補正パラメータを最適化した後、目標色1点1点の圧縮方向を最適化する。更に、色相補正パラメータのうちどの色相の補正値を補正するかについては、上記で求めた修正色差の大きい色相から補正する。修正すべき処理パラメータの決定後、パラメータを修正して、ステップS42〜S46を許容範囲内になるまで処理を繰り返す。
上記処理方法により、標準色再現範囲よりも出力デバイスの色再現範囲の方が広い色領域があっても、出力デバイスの色再現能力を生かした色変換パラメータを作成できる。
第1色変換部410は、色変換パラメータ生成部430が生成した色変換パラメータを用いて、画像入力装置から受け取った入力画像データに対して色変換処理を実行する。即ち、メモリマップ補間法を用いて画像データのRGB値を出力デバイスのJCaCb値へ色変換する。
第1色変換部410で出力デバイスの色再現範囲内のJCaCb値に変換された色データは、第2色変換部420において、出力デバイス(カラー・プリンタ)103の特性に基づいた色変換により、出力デバイス(プリンタ)103の制御信号である出力色成分C、M、Yデータに変換される。
第2色変換部420におけるJ、Ca、Cb信号からC、M、Y、(K)信号への色変換についても、メモリマップ補間法を用いて変換する。
以上の色変換処理によって生成された画像データは画像出力装置103に送信され、カラーでプリントされる。また、上記の実施例では、第1色変換部と第2色変換部を別々の処理として説明したが、両処理を連結することにより、入力色信号から出力デバイスの色信号へ変換するプロファイルをあらかじめ作成しておいても構わない。
実施例7:
実施例6では、仮想のデバイス・モデルを用いて標準色再現範囲を求めた。しかし、仮想デバイス・モデルを構築するには、分光反射率の測定が必要になる。そこで、本実施例では、実在の出力デバイスの色再現範囲情報を用いて標準色再現範囲を作成する方法について説明する。但し、ここでは出力デバイスはRGBデバイスとし、デバイス内部で墨生成処理及びインク量規制処理などの処理を行ってCMYK信号に変換するものとしている。
図30は、実施例7による標準色再現範囲定義方法のフローチャートを示す。まず、ステップS51において、出力デバイスの入力信号であるRGB色空間を分割し、RGB色空間の最外郭面上の格子点データ(i、j、k)のリストを作成する。
次に、ステップS52において、格子点Kに対する出力色データ(L*、a*、b*)を全ての出力デバイスについて読み取る。出力色データは例えば、ICCプロファイルのA2B0タグなどにL*、a*、b*データが記述されている。次に、ステップS53において、読み取ったL*、a*、b*値を平均して、格子点Kに対する標準色再現範囲のL*、a*、b*データを求める。そして、ステップS52、S53を全格子点について繰り返し、標準色再現範囲を求める。
但し、上記の方法によれば、ガマット形状に凹凸が目立つため、ステップS54で標準色再現範囲の境界面の平滑化処理を行って滑らかなガマット形状に修正する。また1、2次色ラインについては、実在の出力デバイスの色再現範囲との相似性を保つために平滑化を施さないようにする。
実施例8:
上記実施例では、出力デバイスの色再現範囲の一部が標準色再現範囲Gaよりも大きいものとして、色変換パラメータを作成する方法について説明した。しかしながら、標準色再現範囲Gaは複数の出力デバイスの平均的な大きさにしているため、色再現範囲の狭い出力デバイスの場合には、標準色再現範囲Gaに完全に包含される場合がある。そのような場合には、標準色再現範囲Gaに対して定義されている色再現目標データを出力デバイスの色再現範囲にマッピングする方が目標色再現の色味に一致する出力デバイス用の色変換パラメータを高速に作成できる。
図31は、実施例8を説明するフローチャートである。まず、ステップS61において、
標準色再現範囲Gaが出力デバイスの色再現範囲Gpを包含しているか否かを判定する。包含しているか否かの判定は、出力デバイスの色再現範囲境界面上の各点について、標準色再現範囲の内外判定を行えばよい。内外判定の具体的な方法としては、公知(例えば、特許第3566350号公報)の方式を用いることができる。
そして、全ての点が標準色再現範囲内であれば、ステップS62へ進み、ガマット・マッピング処理Aを実行する。ガマット・マッピング処理Aとは、リファレンス・プロファイルを用いてガマット・マッピング処理を行った後、出力デバイスの色再現範囲へガマット・マッピング処理を行う方法である。
ステップS61で標準色再現範囲内に含まれない点が存在する場合には、ステップS63へ進み、ガマット・マッピング処理Bを実行する。ガマット・マッピング処理Bは、入力色信号を直接出力デバイスの色再現範囲内へマッピングする方法であり、実施例6の色変換パラメータ生成部430の図27で説明した方法を用いてガマット・マッピングを行う。
実施例9:
図32は、本発明をソフトウェアで実現する場合のシステム構成例を示す。この画像処理システムは、ワークステーション等のコンピュータ500とプリンタ502とディスプレイ501が接続されている。ワークステーション(コンピュータ500)は、前記した色処理方法の機能を実現するもので、ディスプレイ501、キーボード509、プログラム読取装置510および演算処理装置などで構成されている。演算処理装置は、種々のコマンドを実行可能なCPU503に、ROM505、RAM504がバスで接続されている。また、バスには大容量記憶装置であるハードディスク等のDISK506と、ネットワーク上の機器と通信を行なうNIC507が接続されている。
プログラム読取装置510は、各種のプログラムコードを記憶した記憶媒体、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−R/W、DVD−ROM、DVD−RAMなど)、光磁気ディスク、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置で、例えば、フロッピーディスクドライブ、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブなどである。
記憶媒体に記憶されているプログラムコードは、プログラム読取装置で読み取ってDISK506などに格納され、このDISK506などに格納されたプログラムコードをCPU503によって実行することにより、前記したリファレンス・プロファイルを用いた色処理方法の機能などを実現することができるようになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)やデバイス・ドライバなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前記した機能が達成される場合も含まれる。
また、上記した色処理方法はモジュール化されていてもよく、例えば、色変換パラメータ生成処理の機能と色処理部の機能を独立のモジュールとしてもよい。更に、色変換パラメータ生成処理の機能を実現するプログラムについては、プラグイン形式にすることによって置き換え可能なインターフェースを有するようにすることもできる。
本発明の実施例1の画像処理システムの構成を示す。 実施例1の色変換装置の構成を示す。 実施例1の色再現領域情報の例を示す。 仮想色再現領域を説明する図である。 入力色空間の格子点を示す。 仮想色再現領域に対する色再現目標を示す。 色再現領域選択方法のフローチャートである。 補間演算装置の構成を示す。 出力デバイスの色再現領域に対するガマット圧縮を説明する図である。 出力デバイスの色再現領域の例を示す。 実施例2の色再現領域情報の作成例を説明する図である。 実施例3における仮想色再現領域を説明する図である。 実施例3の色変換装置の構成を示す。 実施例3におけるガマット処理方法のフローチャートである。 実施例4の色変換装置の構成を示す。 実施例4のガマット圧縮を説明する図である。 実施例5の色変換システムを示す。 ICCプロファイルのデータ構造を示す。 本発明の実施例6の画像処理システムの構成を示す。 実施例6の色変換装置の構成を示す。 実施例6の色再現を説明する図である。 標準色再現範囲の作成方法のフローチャートである。 ソリッド色の分光反射率の例を示す。 基準色再現範囲の拡大・縮小処理を説明する図である。 色再現範囲データの例を示す。 標準色再現範囲と出力デバイスの色再現範囲の関係を説明する図である。 実施例6のガマット処理パラメータ作成方法のフローチャートである。 実施例6のガマット処理方法のフローチャートである。 色相補正を説明する図である。 実施例7の標準色再現範囲の作成方法のフローチャートである。 実施例8の色変換方法のフローチャートである。 本発明をソフトウェアで実現する場合のシステム構成例を示す。 従来の共通色再現の問題点を説明する図である。
符号の説明
100 画像処理装置
101 ディスプレイ
102 画像入力装置
103 画像出力装置
104 画像入力部
105 画像処理部
106 色変換装置
107 画像出力部

Claims (19)

  1. 入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理装置において、複数の出力デバイスに対応する複数の色再現範囲の中間的な大きさで、かつ形状が類似した標準色再現範囲に対する色再現目標色を記憶した記憶手段と、前記記憶手段を参照して前記入力色信号を前記出力デバイスが再現可能な色信号に変換する色変換手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 基準色再現範囲を拡大・縮小して、前記複数の色再現範囲の平均的な大きさに略一致する前記標準色再現範囲を作成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. ソリッドカラーの仮想分光反射率及びドット面積率を用いて仮想デバイス・モデルを定義し、前記定義した仮想デバイス・モデルを用いて知覚均等色空間上の色彩値を計算し、前記標準色再現範囲を作成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の出力デバイスの色再現範囲情報を読み取って、格子点に対応する色再現範囲データを平均して前記標準色再現範囲を作成し、前記作成した標準色再現範囲の境界面を平滑化することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記標準色再現範囲が前記出力デバイスの色再現範囲より狭い場合には、前記入力色信号の一部を前記標準色再現範囲よりも高彩度の出力色に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記入力色信号を前記出力デバイスの色再現範囲内の色信号に変換するガマット処理を行い、前記色再現目標色と前記ガマット処理後の再現色とのずれ量を計算し、前記ずれ量が許容範囲内になるように、前記ガマット処理におけるマッピング・パラメータを修正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記ずれ量は、前記色再現目標色よりもガマット処理後の再現色の方が彩度が高い場合には、負の値をとる色差式を用い、前記マッピング・パラメータの修正は、色相補正パラメータを最適化した後、彩度圧縮パラメータを最適化することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理装置において、複数の仮想色再現領域のデータ及び各仮想色再現領域に対応した目標色データを記憶する色再現目標情報記憶手段と、前記出力デバイスの色再現領域のデータを記憶するデバイス特性記憶手段と、前記複数の仮想色再現領域のデータと前記出力デバイスの色再現領域のデータとを比較して仮想色再現領域を選択する色再現領域選択手段と、前記選択された仮想色再現領域に対応する目標色データを用いて、前記入力色信号を仮想色再現領域内の色信号に変換する第一の色変換手段と、前記色変換された色信号を前記出力デバイスの色再現領域内の色信号に変換する第二の色変換手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  9. 前記仮想色再現領域のデータと前記出力デバイスの色再現領域のデータは、少なくともR、G、B、C、M、Yのデバイス非依存の色空間の座標値を含み、かつ明度及び色相を分割した分割空間に対する最大彩度値を保持していることを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記色再現領域選択手段は、出力デバイスの色再現領域を完全に包含し、かつ仮想色再現領域と出力デバイスの色再現領域の対応するデータとの色差の統計値に基づいて仮想色再現領域を選択することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  11. 入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理装置において、複数の仮想色再現領域のデータ及び各仮想色再現領域に対応した目標色データを記憶する色再現目標情報記憶手段と、前記出力デバイスの色再現領域のデータを記憶するデバイス特性記憶手段と、前記複数の仮想色再現領域のデータと前記出力デバイスの色再現領域のデータとを比較して仮想色再現領域を選択する色再現領域選択手段と、前記選択された仮想色再現領域に対応する目標色データを用いて、前記入力色信号に対するガマット圧縮パラメータを決定する決定手段と、前記ガマット圧縮パラメータ及び出力デバイスの色再現領域データを用いて出力デバイスの色再現領域内の色信号に変換する色変換手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記ガマット圧縮パラメータは、前記入力色信号に対する圧縮方向を示すベクトルであることを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 前記色再現領域選択手段は、仮想色再現領域と出力デバイスの色再現領域の対応するデータとの色差の統計値に基づいて仮想色再現領域を選択することを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  14. 入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理装置において、複数の仮想色再現領域のデータ及び各仮想色再現領域に対応した目標色データを記憶する色再現目標情報記憶手段と、前記出力デバイスの色再現領域のデータを記憶するデバイス特性記憶手段と、前記複数の仮想色再現領域のデータと前記出力デバイスの色再現領域のデータとを比較して大きさの異なる2種類の仮想色再現領域を選択する色再現領域選択手段と、前記選択された2種類の仮想色再現領域に対応する目標色データを取得する取得手段と、前記2種類の目標色データを結ぶラインと前記出力デバイスの色再現領域の境界面が交わる点に色域マッピングを行う色域マッピング手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  15. 入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理装置において、複数の仮想色再現領域のデータ及び各仮想色再現領域に対応した目標色データを記述したカラープロファイルを送信する送信手段と、前記出力デバイス用のカラープロファイルを参照して出力デバイスの色再現領域のデータを取得する取得手段と、前記複数の仮想色再現領域のデータから前記出力デバイスの色再現領域情報と類似する色再現領域を選択する色再現領域選択手段と、前記選択された仮想色再現領域に対応するタグ情報と出力デバイスのプロファイルを用いて、色変換パラメータを構築する色変換パラメータ構築手段と、前記色変換パラメータを用いて、前記入力色信号を色変換する色変換手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  16. 入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理方法において、複数の出力デバイスに対応する複数の色再現範囲の中間的な大きさで、かつ形状が類似した標準色再現範囲に対する色再現目標色を記憶手段に記憶し、前記記憶手段を参照して前記入力色信号を前記出力デバイスが再現可能な色信号に変換することを特徴とする画像処理方法。
  17. 入力色信号を出力デバイスが再現可能な色信号に変換する画像処理方法において、複数の仮想色再現領域のデータと前記出力デバイスの色再現領域のデータとを比較して仮想色再現領域を選択し、前記選択された仮想色再現領域に対応する目標色データを参照して、前記入力色信号を仮想色再現領域内の色信号に変換し、前記色変換された色信号を前記出力デバイスの色再現領域内の色信号に変換することを特徴とする画像処理方法。
  18. 請求項16または17に記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  19. 請求項16または17に記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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