JP4467202B2 - 色変換装置および色変換方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意のカラー画像信号を、色再現範囲が制限された任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置および色変換方法関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ホストコンピュータを中心とするマルチメディアシステムにおいては、入力装置と出力装置の間で、画像データの色合わせ処理を行うカラーマッチングシステム(CMS)の開発が盛んである。
代表的なCMSの枠組であるApple社のColorSync(TM)は、入力装置に依存する色空間(Device Dependent Color Space)の画像信号を、装置に依存しない色空間(Device Independent Color Space)へ変換し、さらに、装置に依存しない色空間の画像信号を、出力装置に依存する色空間へ変換することで、システム上で共通のCMSを実現している。
【0003】
この変換処理のための変換特性を表すデータはプロファイルと呼ばれ、デバイスごとにホストコンピュータ内に用意され、変換の際に自動もしくは手動で選ばれたプロファイルの変換特性に応じて画像信号の色空間が変換される。
上記カラーマッチングシステムでは、装置に依存しない色空間を介して入力信号を出力信号に色変換するため測色的に一致した色再現を行うことができる。
一般に、電子写真、インクジェットプリンタの色再現範囲は、テレビジョンやCRTディスプレイ等の色再現範囲に比べて狭く、従来から、入力カラー画像が有する色再現範囲と出力装置の色再現範囲が異なる場合に対応する色補正方法があり、例えば、特開平7−288708号公報に記載の画像処理方法では、入力画像の色分布を抽出し、各色相の高彩度データと画像出力装置の色再現範囲の関係に基づいて色空間圧縮する方法を用いている。しかし、圧縮パラメータに応じた色変換を高速に実施することは困難であった。
【0004】
また、スキャナやホストコンピュータから画像データを受け取り、カラー複写機等の画像形成装置の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)に一律の色再現範囲の圧縮写像と色変換を実施して画像データ送り、カラー複写機等の画像形成装置で出力する場合、ホストコンピュータのモニタ上で表示される複合ドキュメントの色を、最適に色再現することは困難であり、例えば、ページ記述言語によって、異なるタイプのオブジェクトを組み合わせて、モノクロとカラーの両方の写真、グラフィック、テキスト等の複合ドキュメントが作成可能となったことで、写真の出力に合わせた色再現範囲の圧縮写像および色変換を実施すると、同じドキュメント内のテキストやグラフィックが色あせて見えて、インパクトがなくなってしまったり、逆にビジネスグラフィックに合わせて色再現範囲の圧縮写像および色変換を行ない、高彩度に色再現してしまうと、写真イメージの色が損なわれたり、背景色に選んだ色も高濃度になる為、背景色上の文字が読み難くなってしまうという問題が生じてきた。
【0005】
この問題を解決する為に、例えば、特開平9−282471号公報には、ページ記述言語における画像のタイプ(文字、図形、ラスタ画像データ)に基づき、画素毎の特徴を判定し、中間調処理、ガンマ補正、フィルタ処理、マスキング処理等の各プリント品質に関わる処理を施すことができる画像出力制御装置について開示されている。
また、特開平9−193477号公報には、印刷データの内容を参照し、オブジェクト毎に色補正に関する属性を判別して、判別された属性に対応する色補正関数を選択するカラー印刷装置について開示されている。しかし、この装置では、判別したオブジェクトの属性に応じた詳細な色補正の制御が混難であり、また背景色上の文字や線画の見易さを両立させることもできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来技術を用いた色変換を実施して、画像形成装置等で画像を出力する場合、様々な画像オブジェクトの属性に最適な色再現範囲の圧縮パラメータや色順応パラメータ等のカラーマッチング条件を制御しながら高速に色変換を実施することは困難であった。つまり、画像を構成する様々な印刷オブジェクトの属性(例えば、フォントのサイズや線の太さ)や性質(例えば、イメージオブジェクトの高彩度部の色分布)に応じて微妙にチューニングされた濃度で色再現しようとすると、その属性や性質に対応させるカラーマッチング条件毎の色変換パラメータを複数保持させるか、その都度、色再現範囲の圧縮や色の見えの知覚量に関する演算を実施した後、画像形成装置の制御信号に色変換しなければならなかった。
【0007】
そこで、本発明の第1の目的は、これら従来の課題を解決し、カラー画像出力装置において、入力画像を構成する画像オブジェクトに対して、文書内における色違い等の不具合が目立つことなく、かつ、背景色上の文字や線画の見やすさを両立した複合ドキュメントの色再現を比較的少ないハード量で高速に実現可能な色変換装置を提供することである(請求項1に対応)。
【0009】
また、本発明の第の目的は、入力画像を構成する画像オブジェクト、特に背景色上にある文字や線画の見えを一致させる色再現を比較的少ないハード量で高速に実現可能な色変換装置を提供することである(請求項2に対応)。
【0010】
また、本発明の第の目的は、入力画像を構成する様々な画像オブジェクト、特に背景上にある文字や線画に対しても、最適なカラー画像形成装置の色材総量制限範囲内でのカラーマッチングを比較的少ないハード量で高速に実現可能な色変換装置を提供することである(請求項3に対応)。
【0011】
また、本発明の第4〜6の目的は、入力画像を構成する背景上にあるに画像オブジェクト最適なカラーマッチング条件での色再現を高速に実現できる色変換方法を提供することである(請求項4〜6に対応)。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係わる第1の発明は、m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、かつ、前記カラーマッチング条件が前記カラー画像出力装置が有する色再現範囲外の入力色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向であり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、色変換する文字の色が有する色と、文字の色と背景色との明度差を算出し、該明度差に応じて、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に色圧縮方向を決定する色圧縮方向決定手段とを具備するものである(請求項1に対応)。
【0014】
本発明に係わる第2の発明は、m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、かつ、前記カラーマッチング条件が色順応パラメータであり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、背景色の輝度の平均値から、色順応パラメータとして背景の輝度率を決定する色順応パラメータ決定手段とを具備するものである(請求項に対応)。
【0015】
本発明に係わる第の発明は、m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、かつ、前記カラーマッチング条件が複数の色材により画像を形成するカラー画像出力装置の色材総量制限値であり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値から、文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値に応じて、前記色材総量制限値を決定する色材総量制限値決定手段とを具備することを特徴としている(請求項に対応)。
【0016】
本発明に係わる第の発明は、m次元の色空間で表される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換方法において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルを予め設定し、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換方法であって、前記カラーマッチング条件が前記カラー画像出力装置が有する色再現範囲外の入力色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向であり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、色変換する文字の色が有する色と、文字の色と背景色との明度差を算出し、該明度差に応じて、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に色圧縮方向を決定することにより求められることを特徴としている(請求項に対応)。
【0017】
本発明に係わる第の発明は、m次元の色空間で表される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換方法において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルを予め設定し、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換方法であって、前記カラーマッチング条件が色順応パラメータであり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該抽出した背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、背景色の輝度の平均値から、色順応パラメータとして背景の輝度率を決定することにより求められることを特徴としている(請求項に対応)。
【0018】
本発明に係わる第の発明は、m次元の色空間で表される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換方法において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルを予め設定し、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換方法であって、前記カラーマッチング条件が複数の色材により画像を形成するカラー画像出力装置の色材総量制限値であり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該抽出した背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値から、文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値に応じて、前記色材総量制限値を決定することにより求められることを特徴としている(請求項に対応)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。
(画像処理システムの構成)
図1は、本発明の第1の実施例を示す色変換装置1のブロック構成図である。
図1において、101は色変換装置210をコントロールするためのコンピュータである。コンピュータ101は、オペレータから出力命令を受け取ると、画像を撮像するなどして取り込まれた画像データや各種DTPソフトで作成したモノクロとカラーの両方の写真、グラフィック、テキスト等の複合ドキュメントの画像データなどを色変換装置210に送信する。
【0020】
色変換装置210はコンピュータ101から送信された画像データを分析し、カラー複写機等の画像形成装置に制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)への後述する色変換処理を実行し、その結果を画像形成装置301に転送する。そして、画像形成装置301は送信された画像をプリントする。
色変換装置210は、カラー・プリンタ内部に実装して色変換する場合もあれば、コンピュータ101側内に実装する場合もある。また、カラー・プリンタと独立に設けられたプリンタコントローラ内に実装して色変換してから画像データをプリンタに送るようにしても構わない。
更に、本実施例では、ソフトウエアで実行することも可能であり、その場合には、コンピュータ内のプログラムとして存在するプリンタ・ドライバで実行することができる。
【0021】
(色変換装置1の構成)
図1において、色変換装置210は、画像オブジェクト種別判定手段201と、入力された画像データに対して、画像オブジェクトの属性や性質、具体的には、イメージオブジェクトにおける高彩度部の色分布に応じて、画像形成装置301が有する色再現範囲への圧縮率を決定する色圧縮率決定手段215と、入力色信号と色圧縮率決定手段215で設定された色圧縮率から、画像形成装置301用の制御信号(CMYK)への変換を行なう色変換手段202と、ページ記述言語(PDL)等で記述された描画命令に従って、印刷画像(イメージデータ)へ展開、合成、γ変換、中間調処理等を実施する描画手段203と、色圧縮率決定手段215における色分布検出時の入力データや、描画手段203で描画された1ページ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶手段(格納バッファ)204とを備えている。
【0022】
勿論、本発明の色変換装置210は、画像表示装置の特性とプリンタの特性に合わせて表示画像に忠実なプリンタ出力を得るための色変換手段202や機種毎に対応した解像度を変換する解像度変換手段などで構成していても構わない。
尚、この色変換装置に入力される画像データは、より具体的にはRGB(緑、青、赤)の階調データとなっており、また、各色成分の階調数は8bit=256階調が一般的であるが、L*a*b*などの入力や、階調数についても、64或いは512などの場合でも構わない。
【0023】
(色変換装置1の動作)
次に、図1における色変換装置210の動作について説明する。
オブジェクト種別判定手段201は、複合ドキュメント等の画像データを受け取り、画像オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラスタ画像データ)を認識して、プリンタの色再現範囲内への色圧縮率の制御を行なうか否かを判定し、色変換手段202あるいは色圧縮率決定手段215へ画像データを送る。オブジェクト種別判定手段201から直接、色変換手段202へ送られる、例えば、フォント、図形等の画像データは、色変換手段202において、画像形成装置(プリンタ)301の特性に基づいた色変換により、画像形成装置(プリンタ)301の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データに変換され、描画手段203、画像記憶手段(格納バッファ)204に送られる。
【0024】
図2および図3は、いずれも図1における色変換手段のメモリマップ補間の原理説明図である。
3次元色空間であるRGB(緑、青、赤)の階調データやL*a*b*データから、出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データへの変換は、メモリマップ補間でCMYKに色変換する。メモリマップ補間とは、図2に示すように、RGB空間を入力色空間とした場合、RGB空間を同種類の立体図形(ここでは立方体)に分割し、入力の座標(RGB)における出力値Pを求めるには、前記入力の座標を含む立方体を選択し、該選択された立方体の8点の予め設定した頂点上の出力値と前記入力の前記立方体の中における位置(各頂点からの距離)に基づいて、点Pで分割された8個の小直方体の体積V1〜V8の加重平均による線形補間を実施する。ここで、本実施例の場合、出力値Qは、C、M、Y、K値にそれぞれ相当し、補間演算に使用される入力空間上の座標(RGB)には、実際の入出力(L*,a*,b*−CMYK)の関係を測定して、このデータを使用して、(L*,a*,b*,K)を入力としたCMYの組合せを最小2乗法等により最適解を求め、RGB(L*a*b*)に対するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
【0025】
オブジェクト種別判定手段201から色圧縮率決定手段215に送られるイメージ画像オブジェクトは、オブジェクト毎に色相(H)毎の最大彩度値(Ch)が検出される。
入力信号をRGBとした場合、次式のような演算、色相(H)は式(3)、最大彩度値(Ch)は式(4)によって算出される。
X = 0.4124×R+0.3576×G+0.1805×B
Y = 0.2126×R+0.7152×G+0.0722×B
Z = 0.0193×R+0.1192×G+0.9505×B (1)
L*=116(Y/Y01/3−16, (Y/Y0>0.008856)
a* =500〔(X/X01/3−(Y/Y01/3〕,(X0,Y0,Z0は基準反射面の値)
b* =200〔(Y/Y01/3−(Z/Z01/3〕, (2)
色相: H=atan2(b*,a*)×180/π
ただし、a=b=0のとき、C=0、
H < 0のとき、H = 360+H (3)
彩度: C=(a**a* + b**b*)0.5 (4)
【0026】
このイメージオブジェクト毎に算出した色相(H)毎の最大彩度値(Ch_I)と予め設定してある画像形成装置(プリンタ)301の色再現範囲である色相(H)毎の最大彩度値(Ch_P)の比を算出し、全色相の中で最大値である対象イメージオブジェクトの色圧縮率(α)として色変換手段202に送る。
色圧縮率:α=MAX(Ch_P/Ch_I) (5)
このとき色変換手段202では、4次元ルックアップテーブルの補間演算によるR、G、B、F(=α)→C、M、Y、Kの色変換が実施される。
【0027】
この補間演算は、前述のメモリマップ補間の入力にF(=α)の軸を加えた4次元の補間演算になる。具体的には、F軸(0.2<α<1.0)を8分割した空間で、入力オブジェクトに対する色圧縮率αが0.75である場合、α=0.7とα=0.8に対応する3次元(RGB)ルックアップテーブルが選択され、入力色の値P(RGB)によってそれぞれの出力値、QL(R,G,B)とQU(R,G,B)が点Pで分割された8個の小直方体の体積V1〜V8の加重平均による線形補間により求まる。
ここでは、入力値Fin(色圧縮率α=0.75)が、PLとPUの中間にある為、算出するQは、
Q=(QL(R,G,B)+QU(R,G,B))/2 (6)
となる(図3参照)。尚、本実施例の場合、出力値Qは、C、M、Y、K値にそれぞれ相当する。
【0028】
また、この4次元ルックアップテーブルには、代表のR、G、B、α(彩度の圧縮率)の組合せに対応するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
具体的には、代表格子点(RGB)に対応するL*a*b*((1)、(2)式から求まる)値を下式により色圧縮し、実際の入出力(L*,a*,b*−CMYK)の関係を測定して、このデータを使用して、(L*,a*,b*,K)を入力としたCMYの組合せを最小2乗法等により最適解を求め、RGB(L*a*b*)に対するC、M、Y、Kの値を求める。
L*‘ = L*×(Lwhite−Lblack)÷100+Lblack
a*‘ = a*×α
b*‘ = b*×α
ただし、Lwhite:プリンタの最大明度(white point)
Lblack:プリンタの最小明度(black point) (7)
ここで説明した4次元ルックアップテーブルの補間法は一例であり、実際は、演算速度を上げる為、4つの入力により形成される空間を各補間対象領域の16頂点体を、それを構成する1つの格子点を通る24個の5頂点体に分割し補間する従来技術などがあるが、ここで限定されるものではない。
【0029】
(色変換装置2の構成)
図4は、本発明の第2の実施例を示す色変換装置のブロック図である。
図4において、色変換装置220は、画像オブジェクト種別判定手段201と、入力された画像データに対して、画像オブジェクトの色と属性、具体的には、文字オブジェクトのフォントサイズや図形オブジェクトの線幅に応じて、画像形成装置301が有する色再現範囲外の色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向を決定する色圧縮方向決定手段225と、入力色信号と色圧縮方向決定手段225で設定された色圧縮方向から、画像形成装置301用の制御信号(CMYK)への変換を行なう色変換手段202と、ページ記述言語(PDL)等で記述された描画命令に従って、印刷画像(イメージデータ)へ展開、合成、γ変換、中間調処理等を実施する描画手段203と、描画手段203で描画された1ページ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶手段(格納バッファ)204とを備えている。
【0030】
(色変換装置2の動作)
次に、図4における色変換装置220の動作について説明する。
複合ドキュメント等の画像データを受け取り、オブジェクト種別判定手段201において描画オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラスタ画像データ)やその内容(種類、サイズ、色、太さ等)を認識して、画像形成装置301の色再現範囲への圧縮画像方向の制御を行なうか否かを判定し、色変換手段202へ画像データを送る。
オブジェクト種別判定手段201から直接、色変換手段202へ送られる、例えば、イメージオブジェクトや画像形成装置301の色再現範囲内にある画像データは、色変換手段202において、画像形成装置(プリンタ)301の特性に基づいた3次元ルックアップテーブルによる前述の色変換により、画像形成装置(プリンタ)301の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データに変換され、描画手段203、画像記憶手段(格納バッファ)204に送られる。
ここで、文字情報が入力された場合の色変換装置220における処理について説明する。
【0031】
図5は、図4における色変換手段の説明図である。
オブジェクト種別判定手段201で文字オブジェクトと判定されると、同時に少なくとも文字の種類、サイズ、色情報が抽出され、例えば(8)式によって、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報(S)に応じて、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に圧縮方向θを決定し(図5参照)、色変換手段202に送る。
θ=−α×S+βh
ただし、θ<γhのとき、 θ=γh
θ:明度保存圧縮方向との交差角(図5参照)
S:文字オブジェクトのサイズ情報
α:定数
βh:色相毎に定めた最大交差角
γh:色相毎に定めた最小交差角(デフォルトの圧縮方向) (8)
【0032】
このとき色変換手段202では、前述の4次元ルックアップテーブルの補間演算によるR、G、B、F(=θ)→C、M、Y、Kの色変換が実施される。
また、この4次元ルックアップテーブルには、代表のR、G、B、θ(色圧縮方向)の組合せに対応するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
具体的には、代表格子点(RGB)に対応するL*a*b*((1)、(2)式から求まる)値の中で、画像形成装置301の色再現範囲内の色は保存し、画像形成装置301の色再現範囲外の色は、θの方向(図5参照)にある同色相の画像形成装置301の色再現範囲における最外殻のL*a*b*値を求め、実際の入出力(L*,a*,b*−CMYK)の関係を測定して、このデータを使用して、(L*,a*,b*,K)を入力としたCMYの組合せを最小2乗法等により最適解を求め、RGB(L*a*b*)に対するC、M、Y、Kの値を求める。
【0033】
(色変換装置3の構成)
図6は、本発明の第3の実施例を示す色変換装置のブロック構成図である。
図6において、色変換装置230は、画像オブジェクト種別判定手段201と、入力された画像データに対して、指定された画像オブジェクトが形成される背景にある色情報を抽出する背景色情報抽出手段206と、画像オブジェクトの属性および色と画像オブジェクトが形成される背景情報に応じた画像形成装置301が有する色再現範囲外の色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向を決定する色圧縮方向決定手段235と、入力色信号と色圧縮方向決定手段235で設定された色圧縮方向から、画像形成装置301用の制御信号(CMYK)への変換を行なう色変換手段202と、ページ記述言語(PDL)等で記述された描画命令に従って、印刷画像(イメージデータ)へ展開、合成、γ変換、中間調処理等を実施する描画手段203と、描画手段203で描画された1ページ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶手段(格納バッファ)204とを備えている。
【0034】
(色変換装置3の動作)
次に、図6における色変換装置230の動作について説明する。
オブジェクト種別判定手段201は、複合ドキュメント等の画像データを受け取り、描画オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラスタ画像データ)やその内容(種類、サイズ、色、太さ等)を認識して、色変換の制御を行なうか否かを判定し、色変換手段202あるいは背景色情報抽出手段206へ画像データを送る。
【0035】
オブジェクト種別判定手段201から直接、色変換手段202へ送られる、例えば、イメージオブジェクトや図形の塗り潰し処理、または、画像形成装置301の色再現範囲内にある画像データは、色変換手段202において、画像形成装置(プリンタ)301の特性に基づいた3次元ルックアップテーブルによる前述の色変換により、画像表示となるべく一致するような画像形成装置(プリンタ)301の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データに変換され、描画手段203、画像記憶手段(格納バッファ)204に送られる。
【0036】
図7は、図6における背景色情報抽出手段の説明図である。
オブジェクト種別判定手段201から背景色情報抽出手段206へ送られる、例えば、画像形成装置301の色再現範囲外の文字情報に対応する画像データは、背景色情報抽出手段206において、描画開始アドレス、文字サイズ、文字の種類等の情報が抽出され、文字が形成される領域が算出される。背景色情報抽出手段206では、図7に示すように、画像記憶手段(格納バッファ)204に展開された画像に対して、前述の算出された領域の背景にある色情報を、領域内にある全画素のL*a*b*((1)、(2)式から求まる)の平均値(L*g,a*g,b*g)として抽出し、色圧縮方向決定手段235にデータを送る。
【0037】
色圧縮方向決定手段235では、色変換する文字の色が有する色(L*obj,a*obj,b*obj)と、文字の色と背景色との明度差(ΔL)を算出し、明度差(ΔL)に応じて、例えば(9)式によって、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に圧縮方向θを決定し(図5参照)、色変換手段202に送る。
θ=−α×ΔL+βh
ただし、θ<γhのとき、 θ=γh
θ:明度保存圧縮方向との交差角(図5参照)
ΔL:オブジェクトの色とその背景色との明度差
α:定数
βh:色相毎に定めた最大交差角
γh:色相毎に定めた最小交差角(デフォルトの圧縮方向) (9)
【0038】
これは、(L*g−L*obj)>0の場合、色変換する文字の色と背景色の共に近い明るい色であると判定した場合、同色相で高濃度の色が出力される色圧縮方向θ(色差最小 〜 彩度保存)が設定され、逆に、色変換する文字の色と背景色との明度差が大きくなるほど、モニタ表示色に近く出力される圧縮方向θ(明度保存 〜 色差最小)の色に変換されることを示している。
このとき色変換手段202では、前述の4次元ルックアップテーブルの補間演算によるR、G、B、F(=θ)→C、M、Y、Kの色変換が実施される。
【0039】
また、この4次元ルックアップテーブルには、代表のR、G、B、θ(色圧縮方向)の組合せに対応するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
具体的には、代表格子点(RGB)に対応するL*a*b*((1)、(2)式から求まる)値の中で、画像形成装置301の色再現範囲内の色は保存し、画像形成装置301の色再現範囲外の色は、θの方向(図5参照)にある同色相の画像形成装置301の色再現範囲における最外殻のL*a*b*値を求め、実際の入出力(L*,a*,b*−CMYK)の関係を測定して、このデータを使用して、(L*,a*,b*,K)を入力としたCMYの組合せを最小2乗法等により最適解を求め、RGB(L*a*b*)に対するC、M、Y、Kの値を求める。
【0040】
(色変換装置4の構成)
図8は、本発明の第4の実施例を示す色変換装置のブロック構成図である。
図8において、色変換装置240は、画像オブジェクト種別判定手段201と、入力された画像データに対して、画像オブジェクトの色と属性、具体的には、文字オブジェクトのフォントサイズや図形オブジェクトの線幅に応じて、色順応パラメータを決定する色順応パラメータ決定手段245と、入力色信号とで設定された色順応パラメータから、画像形成装置301用の制御信号(CMYK)への変換を行なう色変換手段202と、ページ記述言語(PDL)等で記述された描画命令に従って、印刷画像(イメージデータ)へ展開、合成、γ変換、中間調処理等を実施する描画手段203と、描画手段203で描画された1ページ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶手段(格納バッファ)204とを備えている。
【0041】
(色変換装置4の動作)
次に、図8における色変換装置240の動作について説明する。
複合ドキュメント等の画像データを受け取り、オブジェクト種別判定手段201において描画オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラスタ画像データ)やその内容(種類、サイズ、色、太さ等)を認識して、色順応パラメータの制御を行なうか否かを判定し、色変換手段202へ画像データを送る。
オブジェクト種別判定手段201から直接、色変換手段202へ送られる、例えば、イメージオブジェクトの画像データは、色変換手段202において、画像形成装置(プリンタ)301の特性に基づいた3次元ルックアップテーブルによる前述の色変換により、画像形成装置(プリンタ)301の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データに変換され、描画手段203、画像記憶手段(格納バッファ)204に送られる。
ここで、文字情報が入力された場合の色変換装置240における処理について説明する。
【0042】
オブジェクト種別判定手段201で文字オブジェクトと判定されると、同時に文字の種類、サイズ、色情報が抽出され、色順応パラメータ決定手段245において、例えば(10)式によって、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報(S)に応じて、CIE TCI-31より提案されているCIECAM97s(カラ−アピアランス)モデルにおける順応視野の輝度La(cd/m2)を決定し、色変換手段202に送る。
La=−α×S×(1−Lobj/100)2+βLa
ただし、La<γLa のとき、 La=γLa
La:順応視野の輝度(cd/m2)
S:文字オブジェクトのサイズ情報
Lobj:文字オブジェクトの明度
α:定数
γLa:最小値
βLa:標準観察環境で定めたデフォルト値 (10)
このとき色変換手段202では、前述の4次元ルックアップテーブルの補間演算によるR、G、B、F(=La)→C、M、Y、Kの色変換が実施される。
【0043】
また、この4次元ルックアップテーブルには、代表のR、G、B、La(色順応パラメータ)の組合せに対応するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
具体的には、代表格子点(RGB)に対応する複数の観察環境下(色順応パラメータ)における色の見えに関する知覚量JCH(CIECAM97sモデルで定義)を求め、実際の入出力(JCH−CMYK)の関係を測定して、このデータを使用して、(J,C,H,K)を入力としたCMYの組合せを最小2乗法等により最適解を求め、RGB対するC、M、Y、Kの値を求める。
【0044】
(色変換装置5の構成)
図9は、本発明の第5の実施例を示す色変換装置のブロック構成図である。
図9において、色変換装置250は、画像オブジェクト種別判定手段201と、入力された画像データに対して、指定された画像オブジェクトが形成される背景にある色情報を抽出する背景色情報抽出手段206と、画像オブジェクトの属性および色と画像オブジェクトが形成される背景情報に応じて色順応パラメータを決定する色順応パラメータ決定手段255と、入力色信号とで設定された色順応パラメータから、画像形成装置301用の制御信号(CMYK)への変換を行なう色変換手段202と、ページ記述言語(PDL)等で記述された描画命令に従って、印刷画像(イメージデータ)へ展開、合成、γ変換、中間調処理等を実施する描画手段203と、描画手段203で描画された1ページ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶手段(格納バッファ)204とを備えている。
【0045】
(色変換装置5の動作)
次に、図9における色変換装置250の動作について説明する。
オブジェクト種別判定手段201は、複合ドキュメント等の画像データを受け取り、描画オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラスタ画像データ)やその内容(種類、サイズ、色、太さ等)を認識して、色順応パラメータの制御を行なうか否かを判定し、色変換手段202あるいは背景色情報抽出手段206へ画像データを送る。
オブジェクト種別判定手段201から直接、色変換手段202へ送られる、例えば、イメージオブジェクトの画像データは、色変換手段202において、画像形成装置(プリンタ)301の特性に基づいた3次元ルックアップテーブルによる前述の色変換により、画像形成装置(プリンタ)301の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データに変換され、描画手段203、画像記憶手段(格納バッファ)204に送られる。
【0046】
オブジェクト種別判定手段201から背景色情報抽出手段206へ送られる、例えば、文字情報に対応する画像データは、背景色情報抽出手段206において、描画開始アドレス、文字サイズ、文字の種類等の情報が抽出され、文字が形成される領域が算出される。背景色情報抽出手段206では、図7に示すように、画像記憶手段(格納バッファ)204に展開された画像に対して、前述の算出された領域の背景にある色情報を、領域内にある全画素の輝度Y((1)式から求まる)の平均値(Yave)として抽出し、色順応パラメータ決定手段255にデータを送る。
【0047】
色順応パラメータ決定手段255では、背景色の輝度の平均値Yaveから、例えば(11)式によって、CIE TCI-31より提案されているCIECAM97s(カラ−アピアランス)モデルにおける背景の輝度率Ybを決定し、色変換手段202に送る。
Yb = − α × (1−Yave/100)2+ βYb
ただし、Yb < γYb のとき、 Yb = γYb
Yb:背景の輝度率
Yave:背景色の輝度平均
α:定数
γYb:最小値
βYb:最大値 (11)
このとき色変換手段202では、前述の4次元ルックアップテーブルの補間演算によるR、G、B、F(=Yb) → C、M、Y、Kの色変換が実施される。
【0048】
また、この4次元ルックアップテーブルには、代表のR、G、B、Yb(色順応パラメータ)の組合せに対応するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
具体的には、代表格子点(RGB)に対応する複数の観察環境下(色順応パラメータ)における色の見えに関する知覚量JCH(CIECAM97sモデルで定義)を求め、実際の入出力(JCH−CMYK)の関係を測定して、このデータを使用して、(J,C,H,K)を入力としたCMYの組合せを最小2乗法等により最適解を求め、RGB対するC、M、Y、Kの値を求める。
【0049】
(色変換装置6の構成)
図10は、本発明の第6の実施例を示す色変換装置のブロック構成図である。
図10において、色変換装置260は、画像オブジェクト種別判定手段201と、入力された画像データに対して、画像オブジェクトの色と属性、具体的には、文字オブジェクトのフォントサイズや図形オブジェクトの線幅に応じて、色材(CMYK)の総量制限値を決定する色材総量制限値決定手段265と、入力色信号とで設定された色材総量制限値から、画像形成装置301用の制御信号(CMYK)への変換を行なう色変換手段202と、ページ記述言語(PDL)等で記述された描画命令に従って、印刷画像(イメージデータ)へ展開、合成、γ変換、中間調処理等を実施する描画手段203と、描画手段203で描画された1ページ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶手段(格納バッファ)204とを備えている。
【0050】
(色変換装置6の動作)
次に、図10における色変換装置260の動作について説明する。
複合ドキュメント等の画像データを受け取り、オブジェクト種別判定手段201において描画オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラスタ画像データ)やその内容(種類、サイズ、色、太さ等)を認識して、総量制限値の制御を行なうか否かを判定し、色変換手段202へ画像データを送る。
オブジェクト種別判定手段201から直接、色変換手段202へ送られる、例えば、イメージオブジェクトの画像データは、色変換手段202において、画像形成装置(プリンタ)301の最大色材総量制限値(例えば、300%)における特性に基づいた3次元ルックアップテーブルによる前述の色変換により、画像形成装置(プリンタ)301の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データに変換され、描画手段203、画像記憶手段(格納バッファ)204に送られる。
【0051】
ここで、文字情報が入力された場合の色変換装置240における処理について説明する。
オブジェクト種別判定手段201で文字オブジェクトと判定されると、同時に文字の種類、サイズ、色情報が抽出され、色材総量制限値決定手段265において、例えば(12)式によって、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報(S)に応じて、色材(CMYK)の総量制限値Tを決定し、色変換手段202に送る。
T=α×S+βLa
ただし、T>γT のとき、 T=γT
T:色材(CMYK)の総量制限値(%)
S:文字オブジェクトのサイズ情報
α:定数
γT:最大色材総量制限値
βT:最小色材総量制限値 (12)
【0052】
このとき色変換手段202では、前述の4次元ルックアップテーブルの補間演算によるR、G、B、F(=T)→C、M、Y、Kの色変換が実施される。 また、この4次元ルックアップテーブルには、代表のR、G、B、T(総量制限値)の組合せに対応するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
具体的には、文字の線幅が細くなるに従い、紙上にのせる色材総量小さくするように制御している。
【0053】
(色変換装置7の構成)
図11は、本発明の第7の実施例を示す色変換装置のブロック構成図である。
図11において、色変換装置270は、画像オブジェクト種別判定手段201と、入力された画像データに対して、指定された画像オブジェクトが形成される背景にある色情報を抽出する背景色情報抽出手段206と、画像オブジェクトの属性および色と画像オブジェクトが形成される背景情報に応じて色材(CMYK)の総量制限値を決定する色材総量制限値決定手段275と、入力色信号と色材総量制限値決定手段275で設定された色材総量制限値から、画像形成装置301用の制御信号(CMYK)への変換を行なう色変換手段202と、ページ記述言語(PDL)等で記述された描画命令に従って、印刷画像(イメージデータ)へ展開、合成、γ変換、中間調処理等を実施する描画手段203と、描画手段203で描画された1ページ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶手段(格納バッファ)204とを備えている。
【0054】
(色変換装置7の動作)
次に、図11における色変換装置270の動作について説明する。
オブジェクト種別判定手段201は、複合ドキュメント等の画像データを受け取り、描画オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラスタ画像データ)やその内容(種類、サイズ、色、太さ等)を認識して、総量制限値の制御を行なうか否かを判定し、色変換手段202あるいは背景色情報抽出手段206へ画像データを送る。
【0055】
オブジェクト種別判定手段201から直接、色変換手段202へ送られる、例えば、イメージオブジェクトの画像データは、色変換手段202において、画像形成装置(プリンタ)301の最大色材総量制限値(例えば、300%)における特性に基づいた3次元ルックアップテーブルによる前述の色変換により、画像形成装置(プリンタ)301の制御信号である複数の出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、K(blacK)データに変換され、描画手段203、画像記憶手段(格納バッファ)204に送られる。
【0056】
オブジェクト種別判定手段201から背景色情報抽出手段206へ送られる、例えば、文字情報に対応する画像データは、背景色情報抽出手段206において、描画開始アドレス、文字サイズ、文字の種類等の情報が抽出され、文字が形成される領域が算出される。背景色情報抽出手段206では、図7に示すように、画像記憶手段(格納バッファ)204に展開された画像に対して、前述の算出された領域の背景にある色情報を、領域内にある全画素の輝度Y((1)式から求まる)の平均値(Yave)として抽出し、色材総量制限値決定手段275にデータを送る。
【0057】
色材総量制限値決定手段275において、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報(S)と背景色の輝度の平均値Yaveから、例えば(13)式によって、文字オブジェクトのサイズ情報(S)と背景色の輝度の平均値(Yave)に応じて、色材(CMYK)の総量制限値Tを決定し、色変換手段202に送る。
T=α1×S+α2×(1−Yave/100)+βLa
ただし、T>γTのとき、 T=γT
T:色材(CMYK)の総量制限値(%)
S:文字オブジェクトのサイズ情報
Yave:背景色の輝度平均
α1、α2:定数
γT:最大色材総量制限値
βT:最小色材総量制限値 (13)
【0058】
このとき色変換手段202では、前述の4次元ルックアップテーブルの補間演算によるR、G、B、F(=T)→C、M、Y、Kの色変換が実施される。 また、この4次元ルックアップテーブルには、代表のR、G、B、T(総量制限値)の組合せに対応するC、M、Y、Kの値が予め設定してある。
具体的には、文字の線幅が細くなる、もしくは、背景色の輝度が上がるに従い、紙上にのせる色材総量小さくするように制御している。
【0059】
(記憶媒体クレームの説明)
図12は、本発明の画像処理プログラムを実行可能な情報処理装置の構成図である。
この画像処理システムは、ワークステーション400とプリンタ430が接続されている。ワークステーション400は、前述した色調補正処理の機能を実現するもので、ディスブレイ402、キーボード405、プログラム読取装置401および演算処理装置403などで構成されている。演算処理装置403は、種々のコマンドを実行可能なCPUに、ROM、RAMかバスで接続されている。
また、バスには大容量記憶装置であるDlSKと、ネットワーク上の機器と通信を行うNlCが接続されている。
【0060】
プログラム読取装置401は、各種のプログラムコードを記憶した記憶媒体、すなわち、フロツピディスク、ハードディスク、光ディスク(CD‐R0M,CD一R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD―RAMなど)、光磁気ディスク、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置で、例えばフロッピディスクドライブ、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブなどである。
【0061】
記憶媒体に記憶されているブログラムコードは、プログラム読取装置401で読みとってDlSKなどに格納され、このDlSKなどに格納されたブログラムコードをCPUによって実行することにより、前記した画像処理方法などを実現することができるようになる。また、コンピユータか読み出したブログラムコードを実行することにより、そのブログラムコードの指示に基づき、コンビュータ400上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)やデバイス・ドライバなどか実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前記した機能が達成される場合も含まれる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わる第1の発明(請求項1)では、m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、かつ、前記カラーマッチング条件が前記カラー画像出力装置が有する色再現範囲外の入力色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向であり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、色変換する文字の色が有する色と、文字の色と背景色との明度差を算出し、該明度差に応じて、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に色圧縮方向を決定する色圧縮方向決定手段とを具備しているため、入力画像を構成する画像オブジェクトに対して、文書内における色違い等の不具合が目立つことなく、かつ、背景色上の文字や線画の見やすさを両立した複合ドキュメントの色再現を比較的少ないハード量で高速に実現可能な色変換装置を提供できる。
【0067】
本発明に係わる第の発明(請求項)では、m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、かつ、前記カラーマッチング条件が色順応パラメータであり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、背景色の輝度の平均値から、色順応パラメータとして背景の輝度率を決定する色順応パラメータ決定手段とを具備しているため、入力画像を構成する画像オブジェクト、特に背景色上にある文字や線画の見えを一致させる色再現を比較的少ないハード量で高速に実現可能な色変換装置を提供できる。
【0069】
本発明に係わる第の発明(請求項)では、カラーマッチング条件が複数の色材により画像を形成するカラー画像出力装置の色材総量制限値であり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値から、文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値に応じて、前記色材総量制限値を決定する色材総量制限値決定手段とを具備しているため、入力画像を構成する様々な画像オブジェクト、特に背景上にある文字や線画に対しても、最適なカラー画像形成装置の色材総量制限範囲内でのカラーマッチングを比較的少ないハード量で高速に実現可能な色変換装置を提供できる。
【0071】
本発明に係わる第4〜6の発明(請求項4〜6)は、m次元の色空間で表される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換方法において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルを予め設定し、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換方法であって、前記カラーマッチング条件が、前記カラー画像出力装置が有する色再現範囲外の入力色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向であり、特に、請求項4では、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、色変換する文字の色が有する色と、文字の色と背景色との明度差を算出し、該明度差に応じて、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に色圧縮方向を決定することにより求められ、請求項5では、前記カラーマッチング条件が色順応パラメータであり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該抽出した背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、背景色の輝度の平均値から、色順応パラメータとして背景の輝度率を決定することにより求めら、請求項6では、前記カラーマッチング条件が複数の色材により画像を形成するカラー画像出力装置の色材総量制限値であり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該抽出した背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値から、文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値に応じて、前記色材総量制限値を決定することにより求められるようにしているため、入力画像を構成する背景上にあるに画像オブジェクト最適なカラーマッチング条件での色再現を高速に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す色変換装置のブロック図である。
【図2】図1における色変換手段のメモリマップ補間の説明図である。
【図3】同じく色変換手段のメモリマップ補間の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す色変換手段のブロック図である。
【図5】図4における色変換手段を説明する図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す色変換手段のブロック図である。
【図7】図6における背景色抽出手段を説明する図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す色変換手段のブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す色変換装置のブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施例を示す色変換手段のブロック図である。
【図11】本発明の第7の実施例を示す色変換装置のブロック図である。
【図12】本発明の画像処理プログラムを実行可能な情報処理装置の構成図である。
【符号の説明】
101…コンピュータ、201…オブジェクト種別判定手段、
210,220,230,240,250,260,270…色変換装置、
202…色変換手段、203…描画手段、204…画像記憶手段、
215…色圧縮率決定手段、301…画像形成装置(プリンタ)、
225…色圧縮方向決定手段、206…背景色情報抽出手段、
235…色圧縮方向決定手段、245…色順応パラメータ決定手段、
255…色順応パラメータ決定手段、265…色材総量制限値決定手段、
275…色材総量制限値決定手段、400…コンピュータ、
410…デジタルスチルカメラ、420…スキャナ、430…プリンタ、
401…プログラム読取装置、402…ディスプレイ、
403…演算処理装置、404…マウス、405…キーボード。

Claims (6)

  1. m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、
    かつ、前記カラーマッチング条件が前記カラー画像出力装置が有する色再現範囲外の入力色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向であり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、色変換する文字の色が有する色と、文字の色と背景色との明度差を算出し、該明度差に応じて、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に色圧縮方向を決定する色圧縮方向決定手段とを具備することを特徴とする色変換装置。
  2. m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、
    かつ、前記カラーマッチング条件が色順応パラメータであり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、背景色の輝度の平均値から、色順応パラメータとして背景の輝度率を決定する色順応パラメータ決定手段とを具備することを特徴とする色変換装置。
  3. m次元の色空間で表現される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換装置において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルとして記憶する記憶手段と、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換手段とを具備し、
    かつ、前記カラーマッチング条件が複数の色材により画像を形成するカラー画像出力装置の色材総量制限値であり、該カラーマッチング条件を求める手段として、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出する抽出手段と、前記背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値から、文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値に応じて、前記色材総量制限値を決定する色材総量制限値決定手段とを具備することを特徴とする色変換装置。
  4. m次元の色空間で表される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換方法において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルを予め設定し、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換方法であって、前記カラーマッチング条件が、前記カラー画像出力装置が有する色再現範囲外の入力色に対する色相一定平面での彩度と明度に関する色圧縮方向であり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、色変換する文字の色が有する色と、文字の色と背景色との明度差を算出し、該明度差に応じて、色相一定で、かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色相毎に色圧縮方向を決定することにより求められることを特徴とする色変換方法。
  5. m次元の色空間で表される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換方法において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルを予め設定し、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換方法であって、前記カラーマッチング条件が色順応パラメータであり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該抽出した背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、背景色の輝度の平均値から、色順応パラメータとして背景の輝度率を決定することにより求められることを特徴とする色変換方法。
  6. m次元の色空間で表される入力画像データを、任意のカラー画像出力装置の制御信号に変換する色変換方法において、カラーマッチング条件を座標軸として含む(m+n)次元座標の格子点に対応する前記カラー画像出力装置の制御信号値を(m+n)次元ルックアップテーブルを予め設定し、前記m次元色空間で表される入力色データとカラーマッチング条件を入力とする前記(m+n)次元ルックアップテーブルの補間演算により前記制御信号に色変換する色変換方法であって、前記カラーマッチング条件が複数の色材により画像を形成するカラー画像出力装置の色材総量制限値であり、該カラーマッチング条件は、所定の画像オブジェクトが形成される背景の色情報を抽出し、該抽出した背景の色情報と所定の画像オブジェクトの入力色データを用い、制御対象となる文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値から、文字オブジェクトのサイズ情報と背景色の輝度の平均値に応じて、前記色材総量制限値を決定することにより求められることを特徴とする色変換方法。
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