JP2002314828A - 色補正装置および色補正方法、並びに色補正方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

色補正装置および色補正方法、並びに色補正方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002314828A
JP2002314828A JP2001115935A JP2001115935A JP2002314828A JP 2002314828 A JP2002314828 A JP 2002314828A JP 2001115935 A JP2001115935 A JP 2001115935A JP 2001115935 A JP2001115935 A JP 2001115935A JP 2002314828 A JP2002314828 A JP 2002314828A
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color correction
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Manabu Komatsu
小松  学
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意のカラー画像情報に対して、文書内にお
ける色違いなどの不具合が目立つことなく、かつ、背景
色上の文字や線画の見やすさの2つの品質を両立した複
合ドキュメント画像を得ること。 【解決手段】 任意のカラー画像情報を、任意のカラー
画像出力装置における色再現範囲内の色に補正する色補
正装置において、カラー画像情報の描画オブジェクトの
タイプとその内容を判別するオブジェクト認識部21
と、描画オブジェクトのタイプおよびその内容に応じ
て、色再現範囲外の色を色再現範囲内の色に圧縮写像す
る方向を連続的に制御して色補正を行なう色補正部22
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意のカラー画像
信号を、色再現範囲が制限されたカラー画像出力装置の
色に補正する際に、特に、入力された画像を描画オブジ
ェクトのタイプおよびその内容に応じて高品位に色補正
する色補正装置および色補正方法、並びに色補正方法を
コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真プリンタ、インクジェ
ットプリンタの色再現範囲(color gamut:
色域)は、テレビジョンやCRTディスプレイなどの色
再現範囲に比べて狭い範囲にある。通常、デバイスが表
現可能な色の再現範囲は、異なっているため、入力され
た色のうち画像出力装置では出力できない色を再現可能
な色に置き換える写像圧縮処理を行なっている。このた
め、従来から、入力カラー画像が有する色再現範囲と画
像形成装置の色再現範囲が異なる場合に対応する、いわ
ゆるカラーマネージメントシステムを実現するための多
くの色補正方法がある。
【0003】たとえば、特開平4−40072号公報に
は、均等色空間やHVC色空間(明度、色相、彩度に関
する情報からなる色空間)上で、出力先の色再現範囲の
外であるか否かを判定し、色再現範囲外の場合、明度と
色相が同じである彩度が最大の値に修正して出力する色
補正方式について開示されている。
【0004】また、特開平7−327141号公報に
は、先に明度成分について、入出力系の再現明度の比に
応じて圧縮してから彩度成分を圧縮して色再現範囲内の
色画像データに変換する旨の技術が開示されている。
【0005】スキャナやホストコンピュータから画像デ
ータを受け取り、デジタルカラー複写機などの画像形成
装置が色再現できる色に一律の圧縮写像と色変換を実行
して画像データを送り、デジタルカラー複写機などの画
像形成装置で出力する場合、ホストコンピュータのモニ
タ上で表示される複合ドキュメントの色を、最適に色再
現することは困難であった。
【0006】たとえば、ページ記述言語(PDL)によ
って、異なるタイプのオブジェクトを組み合わせて、モ
ノクロとカラーの両方の写真、グラフィック、テキスト
などの複合ドキュメントが作成可能となったことで、写
真の出力やモニタ表示に合わせて色再現範囲への圧縮写
像を実行すると、同じドキュメント内のテキストやグラ
フィックが色あせて見えて、インパクトがなくなってし
まったり、反対にビジネスグラフィックに合わせて、高
彩度に色補正してしまうと、写真イメージの色が損なわ
れたり、背景色に選んだ色も高濃度になるため、背景色
上の文字が読み難くなってしまうという問題点があっ
た。
【0007】そこで、このような問題を解決するため
に、たとえば、特開平9−282471号公報では、ペ
ージ記述言語における画像のタイプ(文字、図形、ラス
タ画像データ)に基づき、画素毎の特徴を判定し、その
判定にしたがって中間調処理、ガンマ補正、フィルタ処
理、マスキング処理などの各プリント品質に関わる処理
を施す色補正装置が開示されている。
【0008】また、特開平9−193477号公報で
は、印刷データの内容を参照し、オブジェクト毎に色補
正に関する属性を判別して、判別された属性に対応する
色補正関数を選択するカラー印刷装置が開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示される従来の技術にあっては、上記のような従来技術
を用いた色補正処理を実行して、画像形成装置などで画
像を出力すると、文字の高濃度出力と背景色上の文字の
見やすさが両立可能となるものの、たとえば、アプリケ
ーションソフトで文字修飾などを実行すると、文字情報
の一部がグラフィックとして送られてしまうため、同色
の文字で構成された文書内で色違いが生じるという問題
点があった。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、任意のカラー画像情報に対して、文書内における
色違いなどの不具合が目立つことなく、かつ、背景色上
の文字や線画の見やすさの2つの品質を両立した複合ド
キュメント画像を得ることを第1の目的とする。
【0011】また、文書内における色違いなどの不具合
をできる限り抑えることができる描画オブジェクトの色
に対する色再現範囲内への圧縮方向を決定するための方
法を提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる色補正装置にあっては、任意の
カラー画像情報を、任意のカラー画像出力装置における
色再現範囲内の色に補正する色補正装置において、前記
カラー画像情報の描画オブジェクトのタイプとその内容
を判別する判別手段と、前記描画オブジェクトのタイプ
およびその内容に応じて、色再現範囲外の色を前記色再
現範囲内の色に圧縮写像する方向を連続的に制御して色
補正を行なう色補正手段と、を備えたものである。
【0013】この発明によれば、任意のカラー画像情報
を、任意のカラー画像出力装置における色再現範囲内の
色に補正する色補正装置において、判別手段により、描
画オブジェクトのタイプとその内容を判別し、色補正手
段が、その判別された描画オブジェクトのタイプおよび
その内容に応じて、色再現範囲外の色を色再現範囲内の
色に圧縮写像する方向を連続的に制御することにより、
文書内における色違いなどの不具合が目立つことなく、
かつ、背景色上の文字や線画の見やすさを両立させるこ
とが可能になる。
【0014】また、請求項2にかかる色補正装置にあっ
ては、前記描画オブジェクトのタイプおよびその内容
は、少なくとも、文字のサイズ、線の太さのうち1つが
含まれるものである。
【0015】この発明によれば、請求項1の色補正装置
において、描画オブジェクトの内容には、少なくとも文
字のサイズ、線の太さのうち一つが含まれるようにする
ことにより、文書内における色違いなどの不具合をでき
る限り抑えることが可能になる。
【0016】また、請求項3にかかる色補正装置にあっ
ては、前記圧縮写像する方向は、色相一定で、かつ色相
毎に定めた範囲内とするものである。
【0017】この発明によれば、請求項1の色補正装置
において、圧縮写像する方向の制御を、色相一定で、か
つ、色相毎に定めた範囲内で実行することにより、文書
内における色違いなどの不具合をできる限り抑えること
が可能になる。
【0018】また、請求項4にかかる色補正方法にあっ
ては、任意のカラー画像情報を、任意のカラー画像出力
装置における色再現範囲内の色に補正する色補正方法に
おいて、前記カラー画像情報の描画オブジェクトのタイ
プとその内容を判別する判別工程と、前記判別工程によ
る描画オブジェクトのその内容に応じて、色再現範囲外
の色を前記色再現範囲内の色に圧縮写像する方向を連続
的に変更する色圧縮方向変更工程と、を含むものであ
る。
【0019】この発明によれば、任意のカラー画像情報
を、任意のカラー画像出力装置における色再現範囲内の
色に補正する色補正方法において、判別工程により、描
画オブジェクトのタイプとその内容を判別し、色圧縮方
向変更工程で、その描画オブジェクトのタイプおよびそ
の内容に応じて、色再現範囲外の色を前記色再現範囲内
の色に圧縮写像する方向を連続的に制御することによ
り、文書内における色違いなどの不具合が目立つことな
く、かつ、背景色上の文字や線画の見やすさを両立させ
ることが可能になる。
【0020】また、請求項5にかかる色補正方法にあっ
ては、前記描画オブジェクトのタイプおよびその内容
は、少なくとも、文字のサイズ、線の太さのうち1つが
含まれるものである。
【0021】この発明によれば、請求項4の色補正方法
において、描画オブジェクトの内容には、少なくとも文
字のサイズ、線の太さのうち一つが含まれるようにする
ことにより、文書内における色違いなどの不具合をでき
る限り抑えることが可能になる。
【0022】また、請求項6にかかる色補正方法にあっ
ては、前記圧縮写像する方向は、色相一定で、かつ色相
毎に定めた範囲内とするものである。
【0023】この発明によれば、請求項4の色補正方法
において、圧縮写像する方向の制御を、色相一定で、か
つ、色相毎に定めた範囲内で実行することにより、文書
内における色違いなどの不具合をできる限り抑えること
が可能になる。
【0024】また、請求項7にかかるコンピュータ読み
取り可能な記録媒体にあっては、前記請求項4〜6のい
ずれか1つに記載の色補正方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムを記録したものである。
【0025】この発明によれば、前記請求項4〜6のい
ずれか1つに記載の色補正方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記録することにより、コンピュータ上で請求項4〜6
のいずれか1つに記載の色補正方法を実行することが可
能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る色補正装置および色補正方法、並びに色補正方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態につい
て添付の図面を参照し、詳細に説明する。なお、本発明
はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0027】図1は、本発明の実施の形態にかかる色補
正装置を用いたシステム構成を示すブロック図である。
このシステムは、大きくは、色補正装置に対して処理対
象の画像データを供給するコンピュータ10と、後述す
る色補正動作を行なう色補正装置20と、カラー画像を
所定の作像プロセスにより記録紙に印字出力する画像形
成装置30と、から構成されている。
【0028】コンピュータ10は、オペレータから出力
命令を受け取ると、画像を撮像するなどして取り込まれ
た画像データや各種のDTP(desktop pub
lishing)ソフトで作成したモノクロとカラーの
両方の写真、グラフィック、テキストなどの複合ドキュ
メントの画像データなどを色補正装置20に送信する。
【0029】色補正装置20は、コンピュータ10から
送信された画像データを分析し、後述する色補正処理に
よって、カラー複写機などなどの画像形成装置30にお
ける色再現範囲の色に圧縮写像してから、制御信号であ
る出力色成分C(Cyan)、M(Mazenta)、
Y(Yellow)、K(Black)に色変換し、そ
の結果を画像形成装置30に転送する。そして、画像形
成装置30は送信された画像を記録紙にプリント出力す
る。
【0030】なお、色補正装置20は、カラー・プリン
タ内部に実装して色変換する場合もあれば、コンピュー
タ側内に実装される場合もある。あるいは、カラー・プ
リンタと独立に設けられたプリンタ制御装置内に実装し
て色変換してから画像データをプリンタに送るようにし
ても構わない。
【0031】さらに、この実施の形態では、ソフトウエ
アで実行することも可能であり、その場合には、コンピ
ュータ内のプログラムとして存在するプリンタ・ドライ
バで実行することができる。
【0032】色補正装置20は、少なくとも、オブジェ
クト認識部21と、入力されたカラー画像データに対
し、描画オブジェクトのタイプとその内容に応じたプリ
ンタ(画像形成装置30、以下適宜プリンタ30とい
う)の色再現範囲内への圧縮写像を行なう色補正部22
と、プリンタ30の色再現範囲内へ圧縮写像されたL*
a*b*値をプリンタ用の制御信号に変換する色変換部2
3と、ページ記述言語(PDL)などで記述された描画
命令にしたがって、印刷画像(イメージデータ)へ展
開、合成、γ(ガンマ)変換、中間調処理などを実行す
る描画処理部24と、描画処理部24で描画された1ペ
ージ分の印刷画像を一時的に格納しておく画像記憶部
(格納バッファ)25と、を備えている。
【0033】なお、この色補正装置20に入力される画
像データは、より具体的にはRGB(緑、青、赤)の階
調データとなっており、また、各色成分の階調数は8bi
t=256階調が一般的であるが、64あるいは512
など他の階調数の場合でも構わない。
【0034】つぎに以上のように構成された色補正装置
20の動作について説明する。オブジェクト認識部21
は、複合ドキュメントなどの画像データを受け取り、描
画オブジェクトのタイプ(文字コード、図形コード、ラ
スタ画像データ)やその内容(種類、サイズ、色、太さ
など)を認識し、プリンタ30の色再現範囲内への圧縮
写像方向の制御を行なうか否かを判定し、色補正部22
へ画像データを送る。
【0035】オブジェクト認識部21から直接、色変換
部23へ送られる。たとえば、イメージオブジェクトや
図形の塗り潰し処理などの画像データは、色補正部22
において、CRTモニタの色温度、色度座標、光電変換
特性に応じて、たとえば次式のような演算によって、代
表的な均等色空間であるCIELabに変換される。
【0036】 X = 0.4124×R+0.3576×G+0.1805×B Y = 0.2126×R+0.7152×G+0.0722×B Z = 0.0193×R+0.1192×G+0.9505×B ・・・(式1)
【0037】 L* = 116(Y/Y01/3 − 16 (Y/Y0 > 0.008856) a* = 500〔(X/X01/3 − (Y/Y01/3〕 (X0,Y0,Z0は基準反射面の値) b* = 200〔(Y/Y01/3 − (Z/Z01/3〕 ・・・(式2)
【0038】図2は、色補正部22の色域圧縮を示す説
明図である。図において、符号50はプリンタ30の色
再現範囲、符号51はプリンタ最高明度、符号52はプ
リンタ最低明度、符号53は色相H1におけるプリンタ
30の最高彩度、符号54は色相H2におけるプリンタ
30の最高彩度、符号55aはモニタの圧縮前の色再現
範囲、符号55bはモニタの圧縮後の色再現範囲、符号
56はモニタ最高明度、符号57はモニタ最低明度、符
号58は色相H1におけるモニタの最高彩度である。
【0039】また同時に、図2に示す色補正処理のよう
に、Lwhite、Lblackをプリンタ30の最高明度(whit
e point)51および最低明度(black point)52とし
た次式のような入力カラー画像信号の明度成分(L*)
の圧縮処理が実行される。
【0040】 L* = L*×(Lwhite−Lblack)÷ 100 + Lblack ただし、Lwhite:プリンタの最高明度(white point) Lblack:プリンタの最低明度(black point) ・・・(式3)
【0041】さらに色補正部22では、図2に示すよう
に、明度圧縮後もプリンタ30の色再現範囲外にある色
に対しては、たとえば色差最小方向にあるプリンタ30
の色再現範囲50における最外郭の色に貼り付け処理が
実行され、通常の色補正処理が完了する。
【0042】色補正部22において色圧縮された画像デ
ータは、色変換部23において、均等色空間における色
であるL*a*b*に対する画像形成装置(プリンタ)3
0の特性に基づいた色変換により、画像形成装置(プリ
ンタ)30の制御信号である複数の出力色成分C(Cy
an)、M(Mazenta)、Y(Yellow)、
K(Black)データに変換され、描画処理部24、
画像記憶部(格納バッファ)25に送られる。
【0043】色変換部23における色変換は、メモリマ
ップ補間が使用されている。メモリマップ補間とは、図
3に示すように、L*a*b*空間を入力色空間とした場
合、L*a*b*空間を同種類の立体図形(ここでは立方
体)に分割し、入力の座標(L*a*b*)おける出力値
Pを求めるには、上記入力の座標を含む立方体を選択
し、該選択された立方体の8点の予め設定した頂点上の
出力値と前記入力の前記立方体の中における位置(各頂
点からの距離)に基づいて、線形補間を実行する。
【0044】ここで、この実施の形態の場合、出力値P
は、C、M、Y値にそれぞれ相当し、補間演算に使用さ
れる入力空間上の座標(L*a*b*)には、実際の入出
力(L*a*b*−CMY)の関係を測定して、このデータを
使用して最小2乗法などにより算出したL*a*b*に対
するC、M、Yの値が予め設定してある。また、CMY
信号は、たとえば次式のような演算によって、CMYK
信号に変換される。
【0045】 K = α×min(C,M,Y) C’= C − β×K M’= M − β×K Y’= Y − β×K ・・・(式4)
【0046】ここで、文字情報が入力された場合の色補
正部22における処理について、図5を参照して説明す
る。図5は、図1における色補正部22の構成を示すブ
ロック図である。色補正部22は、RGB→L*a*b*
変換部41と、明度圧縮部42と、色圧縮部43と、色
再現範囲記憶部44と、を備えている。
【0047】以上のように構成された色補正部22にお
いて、オブジェクト認識部21で文字オブジェクトと判
定されると、同時に少なくとも文字の種類、サイズ、色
情報が抽出され、色情報について、RGB→L*a*b*
変換部41では、入力された色情報を、前述の(式
1)、(式2)の演算によって、代表的な均等色空間で
あるCIELabに変換し、明度圧縮部42では、プリ
ンタ30の最高明度(white point)および最低明度(b
lack point)を参照し、前述の(式3)により、入力カ
ラー画像信号の明度成分(L*)をプリンタ30の再現
範囲に調整する処理が実行される(図2参照)。
【0048】色圧縮部43は、描画オブジェクトの色
が、前述の明度圧縮後も色再現範囲記憶部44にあるデ
ータから、プリンタ色再現範囲外にあると判定した場
合、たとえば(式5)によって、制御対象となる文字オ
ブジェクトのサイズ情報(S)に応じて、色相一定で、
かつ、明度保存の方向から彩度保存の方向の範囲内で色
相毎に圧縮方向を決定し(図4参照)、上記圧縮方向に
あるプリンタ色再現範囲における最外郭色を色再現範囲
記憶部44から選択して色変換部23へ送る。
【0049】 θ = − α × S + βh ただし、θ < γh のとき、 θ = γh θ:明度保存圧縮方向との交差角(図4参照) S:文字オブジェクトのサイズ情報 α:定数 βh:色相毎に定めた最大交差角 γh:色相毎に定めた最小交差角(デフォルトの圧縮方向) ・・・(式5)
【0050】したがって、色圧縮部43では、たとえ
ば、色変換する文字のサイズが小さい場合は、同色相で
高濃度の色が出力される圧縮方向(色差最小 〜 彩度保
存:最小は色相毎に定めた圧縮方向βh)の色に写像さ
れ、反対に、色変換する文字のサイズが大きくなるにし
たがって、モニタ表示色に近く出力される圧縮方向(明
度保存 〜 色差最小:最大は色相毎に定めたデフォルト
圧縮方向γhまで)の色に連続的に圧縮方向が変わる。
【0051】以上説明した色補正装置20では、色相毎
に定めた範囲内で圧縮写像する方向を制御しているの
で、任意の入力カラー画像情報に対して、文書内におけ
る色違いの不具合が目立つことなく、かつ、背景色上の
文字や線画の見やすさを両立した複合ドキュメント画像
の出力が可能となる。
【0052】つぎに以上説明してきた一連の色補正方法
を図6に示すフローチャートを用いて説明する。まず、
複合ドキュメントなどの画像データを受け取り、描画オ
ブジェクトの色情報(RGB)を、前述の(式1)、
(式2)の演算によって、代表的な均等色空間であるC
IELabに変換する(ステップS1)。続いて、プリ
ンタ30の最高明度(white point)および最低明度(b
lack point)を参照して前述の(式3)により、入力カ
ラー画像信号の明度成分(L*)をプリンタ30の再現
範囲に調整する処理(図2参照)を実行する(ステップ
S2)。
【0053】続いて、複合ドキュメントなどの画像デー
タを受け取り、描画オブジェクトのタイプ(文字コー
ド、図形コード、ラスタ画像データ)を認識し(ステッ
プS3)、描画オブジェクトが文字情報であるか否かを
判断する(ステップS4)。ここで文字以外のオブジェ
クトであると判断した場合(判断No)、ステップS7
にスキップして、デフォルトの色圧縮方向で決まる色圧
縮方向に基づき、プリンタの色再現範囲外にある色の色
補正(圧縮)を実行し、処理を終了する。なお、ここで
いうデフォルトの色圧縮方向とは、モニタ表示色に近く
出力できるように設定された、たとえば、色差最小方向
を基本とするものが考えられるが、色相に応じて変化す
るものでもよく、この限りではない。
【0054】一方、ステップS4において、文字情報で
あると判断した場合(判断Yes)、文字サイズの情報
を検出し(ステップS5)、前述の(式5)によって定
まる明度保存圧縮方向との交差角θにより色圧縮方向を
変更し(ステップS6)、ステップS7で設定された色
圧縮方向に従った色圧縮が実施される。
【0055】なお、ステップS6、ステップS7におけ
る色圧縮は、(式6)で求まる色相Hが保存される方
向、かつ、(式5)で決定する色相毎に定めた方向の範
囲内で実行される。
【0056】 色相: H = atan2(b*,a*)× 180 / π ただし、a=b=0のとき、H=0、 H < 0のとき、H = 360+H ・・・(式6)
【0057】以上説明した図6のフローチャートの手順
(方法)により、任意の入力画像情報に対し、文書内に
おける色違いなどの不具合が目立つことなく、かつ、背
景色上の文字や線画の見やすさを両立した複合ドキュメ
ント画像の出力が得られるようになる。
【0058】ところで、これまで説明してきた色補正方
法を、プログラム化し、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体に記録し、コンピュータ上で実行することもでき
る。また、色補正方法の一部をネットワーク上に有し、
通信回線を通して実現することもできる。
【0059】すなわち、この実施の形態で説明した色補
正方法(アルゴリズム)は、あらかじめ用意されたプロ
グラムをパーソナルコンピュータやワークステーション
などのコンピュータ(CPU)で実行することにより実
現される。このプログラムは、キーボードの操作などに
より、メモリ、ハードディスク、フロッピー(登録商
標)ディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコン
ピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピ
ュータ(CPU)によって記録媒体から読み出されるこ
とによって実行される。また、必要に応じてこの色補正
の処理データを通信装置から外部装置に送受信すること
も可能である。
【0060】また、このプログラムは、上記記録媒体を
介して、インターネットなどのネットワークによってパ
ーソナルコンピュータなどのに配布することができる。
【0061】このコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を用いたシステムの具体的な構成を図7のブロック図に
示す。この画像処理システムは、コンピュータ100に
プリンタ120、スキャナ130、デジタルスチルカメ
ラ140がそれぞれ接続されている。コンピュータ10
0は、前述した色調補正処理の機能を実現するもので、
ディスブレイ101、キーボード102、マウス10
5、ブログラム読取装置103および演算処理装置10
4などで構成されている。演算処理装置104は、種々
のコマンドを実行可能なCPU106に、ROM10
7、RAM108がバスで接続されている。また、バス
には大容量記憶装置であるDlSK109と、ネットワ
ーク上の機器と通信を行うNlC110が接続されてい
る。
【0062】プログラム読取装置103は、各種のブロ
グラムコードを記録した記録媒体、すなわち、フロッピ
ーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−RO
M,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD
−RAMなど)、光磁気ディスク、メモリカードなどに
記憶されているプログラムコードを読み取る装置で、た
とえばフロッピーディスクドライブ、光ディスクドライ
ブ、光磁気ディスクドライブなどである。
【0063】記録媒体に記録されているブログラムコー
ドは、プログラム読取装置103で読み取ってDlSK
109などに格納され、このDlSK109などに格納
されたプログラムコードをCPU106によって実行す
ることにより、前述した色補正方法などを実現すること
ができるようになる。また、コンピュータ100が読み
出したプログラムコードを実行することにより、そのプ
ログラムコードの指示に基づき、コンピュータ100上
で稼動しているOS(オペレーティングシステム)やデ
バイス・ドライバなどが実際の処理の一部または全部を
行い、その処理によって前述した機能が達成される場合
も含まれる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる色
補正装置(請求項1)によれば、任意のカラー画像情報
を、任意のカラー画像出力装置における色再現範囲内の
色に補正する色補正装置において、描画オブジェクトの
タイプとその内容を判別する判別手段と、該描画オブジ
ェクトのタイプ及びその内容に応じて、前記色再現範囲
外の色を前記色再現範囲内の色に圧縮写像する方向を連
続的に制御する制御手段とを有しているため、文書内に
おける色違い等の不具合が目立つことなく、かつ、背景
色上の文字や線画の見やすさを両立した複合ドキュメン
ト画像が得ることができるような装置を提供することが
できる。
【0065】また、本発明にかかる色補正装置(請求項
2)によれば、請求項1において、描画オブジェクトの
内容には、少なくとも文字のサイズ、線の太さのうち一
つが含まれるようにしているため、文書内における色違
いなどの不具合をできる限り抑えることができる描画オ
ブジェクトの色に対する色再現範囲内への圧縮方向を決
定することができる。
【0066】また、本発明にかかる色補正装置(請求項
3)によれば、請求項1において、圧縮写像する方向の
制御を、色相一定で、かつ、色相毎に定めた範囲内で実
施するようにしているため、文書内における色違い等の
不具合をできる限り抑えることができる描画オブジェク
トの色に対する色再現範囲内への色圧縮方向を決定する
ことができる。
【0067】また、本発明にかかる色補正方法(請求項
4)によれば、任意のカラー画像情報を、任意のカラー
画像出力装置における色再現範囲内の色に補正する際
に、描画オブジェクトのタイプとその内容を判別し、該
描画オブジェクトのタイプおよびその内容に応じて、色
再現範囲外の色を色再現範囲内の色に圧縮写像する方向
を連続的に制御するため、文書内における色違いなどの
不具合が目立つことなく、かつ、背景色上の文字や線画
の見やすさを両立した複合ドキュメント画像が得ること
ができる。
【0068】また、本発明にかかる色補正方法(請求項
5)によれば、請求項4において、描画オブジェクトの
内容には、少なくとも文字のサイズ、線の太さのうち一
つが含まれるようにしているため、文書内における色違
いなどの不具合をできる限り抑えることができる描画オ
ブジェクトの色に対する色再現範囲内への圧縮方向を決
定することができる。
【0069】また、本発明にかかる色補正方法(請求項
6)によれば、請求項4において、圧縮写像する方向の
制御を、色相一定で、かつ、色相毎に定めた範囲内で実
施するようにしているため、文書内における色違いなど
の不具合をできる限り抑えることができる描画オブジェ
クトの色に対する色再現範囲内への色圧縮方向を決定す
ることができる。
【0070】また、本発明にかかるコンピュータ読み取
り可能な記録媒体(請求項7)によれば、描画オブジェ
クトのタイプと内容を判別する工程と、該描画オブジェ
クトのタイプ及びその内容に応じて、色再現範囲外の色
を色再現範囲内の色に圧縮写像する方向を連続的に制御
する工程と、をコンピュータに実行させるプログラムを
記録するようにしているため、文書内における色違いな
どの不具合が目立つことなく、かつ、背景色上の文字や
線画の見やすさを両立した複合ドキュメント画像が得る
ことができるプログラムをコンピュータ上で実行するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかか色補正装置を用いた
システム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる色補正部の色域圧
縮の状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる色変換部における
メモリマップ補間例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる色補正部における
色域圧縮方向を示す説明図である。
【図5】図1における色補正部22の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる色補正方法を示す
フローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態にかかる色補正方法をコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体で実現するシステム構
成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ 20 色補正装置 21 オブジェクト認識部 22 色補正部 23 色変換部 24 描画処理部 25 画像記憶部 30 画像形成装置(プリンタ) 41 RGB→L*a*b*変換部 42 明度圧縮部 43 色圧縮部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z 5C079 Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AA27 AB12 AC07 BA02 BA09 BA18 BC19 DA01 DA02 DA17 EA04 EA06 EA12 5B021 AA01 LG07 LL01 5B050 AA10 BA05 BA16 BA20 CA06 DA10 EA01 EA09 FA03 FA05 5B057 AA11 BA01 CA01 CA06 CA08 CA12 CA16 CB01 CB06 CB08 CB12 CB16 CC04 CE17 CE18 5C077 LL01 LL19 MP05 MP08 PP32 PP33 PP36 PP37 PP65 TT02 5C079 HB01 HB03 HB08 HB11 LA05 LB13 NA06 PA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のカラー画像情報を、任意のカラー
    画像出力装置における色再現範囲内の色に補正する色補
    正装置において、 前記カラー画像情報の描画オブジェクトのタイプとその
    内容を判別する判別手段と、 前記描画オブジェクトのタイプおよびその内容に応じ
    て、色再現範囲外の色を前記色再現範囲内の色に圧縮写
    像する方向を連続的に制御して色補正を行なう色補正手
    段と、 を備えたことを特徴する色補正装置。
  2. 【請求項2】 前記描画オブジェクトのタイプおよびそ
    の内容は、少なくとも、文字のサイズ、線の太さのうち
    1つが含まれることを特徴とする請求項1に記載の色補
    正装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮写像する方向は、色相一定で、
    かつ色相毎に定めた範囲内とすることを特徴とする請求
    項1に記載の色補正装置。
  4. 【請求項4】 任意のカラー画像情報を、任意のカラー
    画像出力装置における色再現範囲内の色に補正する色補
    正方法において、 前記カラー画像情報の描画オブジェクトのタイプとその
    内容を判別する判別工程と、 前記判別工程による描画オブジェクトのその内容に応じ
    て、色再現範囲外の色を前記色再現範囲内の色に圧縮写
    像する方向を連続的に変更する色圧縮方向変更工程と、 を含むことを特徴とする色補正方法。
  5. 【請求項5】 前記描画オブジェクトのタイプおよびそ
    の内容は、少なくとも、文字のサイズ、線の太さのうち
    1つが含まれることを特徴とする請求項4に記載の色補
    正方法。
  6. 【請求項6】 前記圧縮写像する方向は、色相一定で、
    かつ色相毎に定めた範囲内とすることを特徴とする請求
    項4に記載の色補正方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項4〜6のいずれか1つに記載
    の色補正方法をコンピュータに実行させるプログラムを
    記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
JP2001115935A 2001-04-13 2001-04-13 色補正装置および色補正方法、並びに色補正方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2002314828A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8497926B2 (en) 2009-05-29 2013-07-30 Sony Corporation Information processing apparatus, method, and program

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