JP2006019830A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のオブジェクト(人物の顔、空、緑、花等)を用い、ユーザのモニタに表示されたオブジェクトに対して、色(明度、色相、彩度等)が異なる複数の画像をインデックスプリントし、ユーザがその中から一つを選択することで、写真画像などのプリント出力の際、ユーザ個人の好みの色再現を行うことが目的である。
【解決手段】一つのオブジェクトまたはシーンに対して、複数の異なる画像処理を施して印刷し、その中から任意の一つを選択することにより、画像処理テーブルまたはパラメータを設定することを特徴とする画像処理方法。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像処理方法および画像処理装置に関し、例えば、デジタル写真などのような画像データに対して各ユーザの好みの色に印刷出力できるものである。
近年、インクジェット印刷技術の発展にともない、高画素のデジタルカメラで撮影した画像を、従来と比較して、より良好に印刷出力できるようになりつつある。
しかしながら、デジタル化したフォト画像をプリンタで印刷出力する場合、出力される画像は必ずしもユーザの好む色に印刷されるとは限らない。特に青、緑、肌色などは記憶色と呼ばれ、ユーザの好みが大きく分かれる色である。つまりこういった記憶色が微妙にずれれば、その画像の印象が大きく変わってしまうことがしばしばある。
例えば、写真に写る青空の色でも、鮮やかなシアン系の青色が好まれる場合と、深みのあるマゼンタ系の青色が好まれる場合がある。また、肌色に関しても、国や地域、世代や被写体によってユーザの好ましいとする肌色が異なる場合がある。すなわち、ただ一つのカラールックアップテーブルやカラー関数パラメータだけでは、ただ一色の印刷出力しかできず、すべてのユーザが所望する色をプリンタで表現することはなかなか難しい。
また、最近ではフォト画像をパソコンに取り込み、モニタを見ながら画像編集することがしばしばなされる。さらにはデジタルカメラで撮影した画像をテレビに接続して鑑賞することもできる。しかしそうした画像を印刷する際、モニタに表示された色と印刷物の色を合わせようと調整することは非常に難しく、ユーザ好みの色再現がなかなかできない。
これはモニタの種類や表示設定値の違いで各ユーザの見る色が大きく異なるためであり、こうした差異が、ユーザ個人が好みの色再現を行う上で弊害となる。
さらには、手本となる写真の色にプリント色を合わせたいという場合もある。この場合は、同一光源下で手本のサンプルとプリントサンプルを同一色に調整する必要がある。一方で、業務用に、色標のようにある定まった色を出力しなければならない場合もある。この場合も同様、同一光源下で例えばカラーパッチのプリントサンプルと色標とを同一色に調整しなければならない。
このような課題において、特許文献1では、ユーザによって任意の色を他の指定色に変換するように指示し、その指定情報に基づいて入力画像信号を色相分割マスキング処理などの色変換処理を行うことを提案している。
また、特許文献2では、画像データの色相及び彩度に対応させて該画像データの色相を均等色空間における右方向にマッピングすることで、表示画像の色にマッチングさせることを提案している。
ところが、特許文献1のような方法では、ユーザが無造作に選択することで階調の潰れや擬似輪郭の発生を伴うおそれがあった。また、特許文献2では、特定色を大きく変えることで、特定色以外の固定したい色まで変えてしまうといった弊害が生じる問題もあった。
特開平11−298745号公報 特開平09−270927号公報
そのため本発明では、一つのオブジェクトまたはシーンに対して、複数の異なる画像処理を施して印刷し、その中から任意の一つを選択することにより、画像処理テーブルまたはパラメータを設定することを特徴とする。
前記印刷される複数の異なる画像は、前記オブジェクトまたはシーンの明るさを表す信号、色味を表す信号、鮮やかさを表す信号のいずれかまたは全てを変化させた画像であることを特徴とする。
前記明るさを表す信号とは輝度または明度であり、色味を表す信号とは色相であり、鮮やかさを表す信号とは彩度であることを特徴とする。
前記画像処理は、複数の異なるオブジェクトまたはシーンに対してそれぞれ行うことを特徴とする。
前記画像処理は、先のオブジェクトまたはシーンにおける選択結果に応じ、次のオブジェクトまたはシーンにおける画像の選択の際に、複数の異なる画像に対する画像処理の変化量を異ならせることを特徴とする。
本発明は、複数のオブジェクト(人物の顔、空、緑、花等)を用い、ユーザのモニタに表示されたオブジェクトに対して、色(明度、色相、彩度等)が異なる複数の画像をインデックスプリントし、ユーザがその中から一つを選択することで、写真画像などのプリント出力の際、ユーザ個人の好みの色再現を行う画像処理方法および画像処理装置を提供することを目的とする。
例えば、人物の顔、緑の草木、青空などといったオブジェクトまたはシーンを準備し、それぞれについて色相、彩度、明度を変化させた画像をインデックスプリントする。ユーザはインデックスプリントされた複数の画像を見比べ、または自分のモニタに表示された画像と比較し、または手本となる写真や色標と比較して各オブジェクトまたはシーンにおいて最適な色の画像を一つ選択する。
その際、第一色目として選択した肌色の色相を、例えば黄色方向にシフトした場合、もし第二色目に選択する緑色を黄色方向にシフトさせてしまうと、肌色や緑色の選択結果より黄色の領域が圧縮されて階調性が失われてしまう。また、逆に肌色を赤色方向に、緑色をシアン方向にシフトしてしまうと、今度は黄色の領域が拡張され、擬似輪郭が発生してしまう。
そこで第一色目の選択結果に応じて第二色目以降の選択肢を限定することで、階調の潰れや擬似輪郭の発生を防ぐ。例えば上記階調潰れの例では、第二色目となる緑色の選択肢のうち、黄色方向にシフトする量を最小限に制限する。または、なるべくシアン方向にシフトする選択肢を多く設けることにより、第一色目として選択した肌色の領域を保存しつつ黄色の階調性を失うことなく、緑色の選択を行うことができる。こうして、ユーザにとって簡易的で弊害のない効果的なキャリブレーションを行う。
ユーザが設定する好みの色は、プリントされたサンプルの色を見て、その画像にあった最も好ましい色を選択してもよいし、ユーザのテレビやモニタに最も近い色を選択してもよい。また、手本となる写真や色標と見比べて最も近い色を選択してもよい。
本発明は、デジタル写真などのような画像データに対して各ユーザの好みの色に印刷出力できる画像処理方法および画像処理装置を提供することにある。
なお、さらに詳細に説明すれば、本発明は下記の構成によって前記課題を解決できた。
(1)一つのオブジェクトまたはシーンに対して、複数の異なる画像処理を施して印刷し、その中から任意の一つを選択することにより、画像処理テーブルまたはパラメータを設定することを特徴とする画像処理方法。
(2)前記印刷される複数の異なる画像は、前記オブジェクトまたはシーンの明るさを表す信号、色味を表す信号、鮮やかさを表す信号のいずれかまたは全てを変化させた画像であることを特徴とする前記(1)に記載の画像処理方法。
(3)前記明るさを表す信号とは輝度または明度であり、色味を表す信号とは色相であり、鮮やかさを表す信号とは彩度であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の画像処理方法。
(4)前記画像処理は、複数の異なるオブジェクトまたはシーンに対してそれぞれ行うことを特徴とする前記(1)に記載の画像処理方法。
(5)前記画像処理は、先のオブジェクトまたはシーンにおける選択結果に応じ、次のオブジェクトまたはシーンにおける画像の選択の際に、複数の異なる画像に対する画像処理の変化量を異ならせることを特徴とする前記(1)に記載の画像処理方法。
(6)一つのオブジェクトまたはシーンに対して、複数の異なる画像処理を施して印刷し、その中から任意の一つを選択することにより、画像処理テーブルまたはパラメータを設定することを特徴とする画像処理装置。
(7)前記印刷される複数の異なる画像は、前記オブジェクトまたはシーンの明るさを表す信号、色味を表す信号、鮮やかさを表す信号のいずれかまたは全てを変化させた画像であることを特徴とする前記(6)に記載の画像処理装置。
(8)前記明るさを表す信号とは輝度または明度であり、色味を表す信号とは色相であり、鮮やかさを表す信号とは彩度であることを特徴とする前記(6)または(7)に記載の画像処理装置。
(9)前記画像処理は、複数の異なるオブジェクトまたはシーンに対してそれぞれ行うことを特徴とする前記(6)に記載の画像処理装置。
(10)前記画像処理は、先のオブジェクトまたはシーンにおける選択結果に応じ、次のオブジェクトまたはシーンにおける画像の選択の際に、複数の異なる画像に対する画像処理の変化量を異ならせることを特徴とする前記(6)に記載の画像処理装置。
本発明によれば、記憶色と呼ばれる写真にとって重要な色を、インデックスプリントされた複数の画像の中から一つを選択することで、ユーザの好みの色を設定する。その際、先に行った選択結果に応じて次の選択肢を可変にすることで、階調の潰れや擬似輪郭の発生といった問題を生じることなく、カラールックアップテーブルまたは色処理パラメータを設定することができる。
この結果、これまで1種類の色空間しか持ち得なかったプリンタが、ユーザ毎に好まれる色をプリントすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムの概略構成を示すブロック図である。本システムは、概略、ホストコンピュータ100、プリンタ106およびモニタ105を有して構成されるものである。すなわち、ホストコンピュータ100には、例えばインクジェット方式のプリンタ106とモニタ105が双方向通信可能に接続されている。
ホストコンピュータ100は、OS(オペレーティングシステム)102を有し、また、このOS102による管理下においてそれぞれの処理を行う、ワードプロセッサ、表計算、画像処理、インターネットブラウザ等のアプリケーション101、このアプリケーションによって発行され、出力画像を示す各種描画命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、グラフィックス描画命令)を処理して印刷データを作成するプリンタドライバ103、および同様にアプリケーション101が発行する各種描画命令群を処理してモニタ105に表示を行うモニタドライバ104を同様のソフトウェアとして有している。
また、ホストコンピュータ100は、上述のソフトウェアによって動作可能な各種ハードウエアとして中央演算処理装置CPU108、ハードディスクドライバHD107、ランダムアクセスメモリ(RAM)109、リードオンリーメモリ(ROM)110等を備える。すなわち、CPU108は、上述のソフトウェアに従った処理にかかる信号処理を実行し、ハードディスクドライバ107によって駆動されるハードディスクやROM110には、それらの各種ソフトウェアが予め格納されており、必要に応じて読み出されて用いられる。また、RAM109は、上記CPU108による信号処理実行のワークエリア等として用いられる。
図1に示される実施形態として、例えば、一般的に普及しているIBM社のAT互換機のパーソナルコンピュータにMicrosoft社のWindows(登録商標)XPをOSとして使用し、任意の印刷処理が可能なアプリケーションをインストールし、モニタとプリンタを接続したものを挙げることができる。
以上の構成を有したプリントシステムにおいて、ユーザは、アプリケーション101によってモニタ105に表示された表示画像に基づき、同様にアプリケーションによる処理を介して文字などのテキストに分類されるテキストデータ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィックスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像データなどからなる画像データを作成することができる。
そして、この作成した画像データの印刷出力がユーザによって指示されると、アプリケーション101はOS102に印刷出力要求を行うとともに、グラフィックスデータ部分をグラフィックス描画命令、イメージ画像データ部分をイメージ描画命令として構成した、出力画像を示す描画命令群をOS102に発行する。これに対し、OS102はアプリケーションの印刷出力要求を受け、その印刷を行うプリンタに対応したプリンタドライバ103に描画命令群を発行する。
プリンタドライバ103は、OS102から入力した印刷要求と描画命令群を処理しプリンタ106で印刷可能な形態の印刷データを作成してプリンタ106に転送する。この場合に、プリンタ106がラスタープリンタである場合は、プリンタドライバ103はOS102からの描画命令に対して、順次画像補正処理を行い、そして順次RGB24ビットページメモリにラスタライズし、すべての描画命令をラスタライズした後にRGB24ビットページメモリの内容をプリンタ106が印刷可能なデータ形式、例えばCMYKデータに変換を行いプリンタに転送する。
図2は、プリンタドライバ103で行われる処理を示す図である。プリンタドライバ103の処理は、大別して、画像補正処理とプリンタ用補正処理からなる。
画像補正処理120は、OS102から入力した描画命令群に含まれる輝度信号R、G、Bからなる色情報に対して、画像補正処理を行う。詳しくは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の色情報を基に、後述の自動階調補正処理を行う。一方、プリンタ用補正処理部121は、まず画像補正処理120によって補正された色情報の描画命令をラスタライズし、R、G、B24ビットのページメモリにラスター画像を生成する。そして、所定の画素毎に印刷を行うプリンタの色再現性に依存したシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)データを生成し、プリンタ106に転送する。
次に、画像補正処理120の処理である色選択機能について説明する。
本発明は画像における特定の色の輝度、彩度、色相を変えた複数の画像をプリントし、その中からユーザの好みと考える一つを選択する。それらの結果を元に色変換テーブルまたはパラメータを設定し、ユーザにとって最適な色がプリントできる方法、装置を提供する。
画像データは通常、RGBデータで表される。各色1BYTE、つまり256階調を有し、3色の組み合わせによって色を表現している。しかし、このRGBデータを用いるとユーザには色味の度合い、変化が直感的には分かりづらいといった面がある。そこで、3原色のRGBデータを輝度(Y)、彩度(S)、色相(H)といった3次元極座標で扱うと非常にわかりやすくなる。ここで、RGBデータからYSHデータに変換する方法を如何に説明する。
まず最初に、RGBデータを、明るさを表す輝度値(Y)と色味を表す色差値(Cb)、(Cr)に変換する。その変換式は、
Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B
Cb=B―Y
Cr=R−Y
で表される。
また、YCbCrデータより、彩度(S)、色相(H)を求める式は、
Figure 2006019830
となる。
こうして得られた、輝度(Y)、彩度(S)、色相(H)を元に画像処理を行う。この一連のデータ変換を図3に示す。また、YSHデータから以上の計算を逆算することで再びRGBデータが得られることは明白である。
まず、図4に、第一のオブジェクトとして人物の顔写真を示す。元画像(図4のE)を中心に、肌色の色相(H)のみの値を上げて肌色を黄色方向へ回転させた画像(図4のD)、肌色の色相(H)のみの値を下げて肌色を赤い方向へ回転させた画像(図4のF)、それぞれの画像(図4のD〜F)において肌色領域の輝度(Y)の値を上げた画像(図4のA〜C)の、合計6種類の画像処理を施した画像を準備し、モニタに表示する。
色相(H)を変換する度合いは、例えば色相(H)は±10°、輝度Yは+20などに設定しておく。
上記6種類の肌色が描かれた人物画像を、1枚もしくは複数枚の用紙に、並列に配置してインデックスプリントを行う。ユーザはプリントされた画像を見比べ、自分が最も好ましいと考える画像をA〜Fのうち一つ選択する。その選択結果を、モニタ105に表示された画面(図4)にて入力する。図4に示すようにチェックボックスを設け、選択画像にチェックを入れる方法でもいいし、指定欄に直接キーボードで選択記号を入力してもよい。図4では画像Aにチェックを入れることで、選択処理を行った。
次に、図5に、第二のオブジェクトとして山などの緑系統の色が写った風景写真を示す。図5においても図4と同様、元画像(図5のE)より、緑色の色相(H)のみの値を下げて緑色を黄色方向へ回転させた画像(図5のD)、緑色の色相(H)の値を上げて緑色をシアンの方向へ回転させた画像(図5のF)、それぞれの画像(図5のD〜F)において緑色領域の輝度(Y)の値を上げた画像(図5のA〜C)の、合計6種類の画像を準備し、モニタに表示する。
ここで緑色に対して色相値Hを変化させる度合いは、第一のオブジェクトである肌色の選択結果を考慮する必要がある。例えば、肌色を黄色方向へ10°回転させた画像(図4のD)を選択した場合、緑色も同様に黄色方向へ10°回転させてしまうと、肌色と緑色が非常に近づいてしまい、肌色と緑色の間にある黄色の階調が圧縮されて潰れてしまう。
そこで、第一のオブジェクトである肌色を黄色方向へ回転させた場合、第二のオブジェクトである緑色の色相値Hの選択肢(図5のA〜F)は、例えば黄色方向へ回転する度合いを−5°(図5のD)、シアン方向へ回転する度合いを+10°(図5のF)とする。こうすることで、黄色領域を圧縮する度合いを弱め、階調を維持することができる。
また、肌色を赤方向へ回転させた場合、緑色の色相値(H)の選択肢(図5のA〜F)は、例えば黄色方向へ回転する度合いを−15°(図5のD)、シアン方向へ回転する度合いを+10°(図5のF)とする。こうすることで、黄色領域が極端に広がって擬似輪郭が発生してしまうといった弊害を防ぐことができる。図5では画像Fにチェックを入れて選択した。
第三のオブジェクトとして空や海などの青色を選択する場合、第二のオブジェクトである緑色の選択結果に応じて、青色の選択肢を上記と同様に可変にする必要がある。例えば、緑色の色相値(H)の選択の際、シアン方向に回転した色の選択を行ったとする。次の第三のオブジェクトである青色の選択肢は、シアン方向に回転する度合いを弱め、マゼンタ方向に回転する角度を大きく取ることで、シアン領域の階調を潰さずに良好に保つことができる。
こうして複数のオブジェクト画像を用い、肌色や緑など複数の色に対して、ユーザの好む色に設定し終えたら、それらの結果を画像補正処理120に転送する。ここでは選択結果に応じてRGBデータまたはYCbCrデータで表される色空間を局所的に移動させたり、入力RGBデータに対して関数処理を行うためのパラメータを決定する。本発明では前記色空間を局所的に移動させる方法について述べる。
前記選択結果より、例えば肌色の輝度変化量、色相変化量、彩度変化量が得られる。図4においては、前記より輝度変化量+20、色相変化量−10、彩度変化量0である。それらを元に、YCbCr空間において肌色領域のみを局所的に滑らかに所望する色領域へと移動する。
まず、色相変化量、彩度変化量より、色差値CbCr平面内で肌色領域を平面移動し、その後、輝度変化量より輝度値Yを変換し、肌色領域の中心となる特定点を好ましいと設定した肌色へ移動させる。それに付随して、特定点の周りの肌色領域を、傾斜配分を設けて移動させることで、肌色ではない他の領域は移動させないようにする。または先に輝度を変換させ、その後に色相、彩度と順番に肌色領域を移動させてもよい。こうしてYCbCr色空間を局所的に移動させて、Y’Cb’Cr’色空間を得ることができる。
これら一連の作業を各色(緑、青色など)に施し、各オブジェクト毎にYCbCr空間を局所的に移動させる。
今回、肌色、緑色、青色の順番に選択処理を行ったが、重要度、デバイスによって順番を変えてもよい。また、赤色や黄色といった他の色や、白、黒といったグレー軸に関する色を用いて選択処理を行ってもよい。
ところで、YCbCr色空間において処理を行ったが、例えばRGB色空間をsRGBに基づいてL*a*b*色空間内で処理を行うこともできる。この場合、輝度の代わりに明度L*を用いることになる。
また、YCbCr色空間で輝度、色相、彩度を変える処理を行ったが、RGB色空間のままでR、G、B信号をそれぞれ独立に足す、引くといった処理を行ってもよい。
この変換後のY’Cb’Cr’色空間データをRGBデータに変換して、R’G’B’ルックアップテーブルが得られる。上記一連のデータ変換処理を図3に示す。元画像をなすRGBデータを、こうしてできたR’G’B’ルックアップテーブルを参照し、補間して、変換後の画像データを作成する。この際、補間方法は一般によく知られた立方体補間法でもいいし、四面体補間法でもよい。
また、ルックアップテーブルを用いず、上述したようにパラメータを設定して関数的に元画像のRGBデータを変換する方法も考えられる。
こうして、元画像の肌色、緑色、青色を、他の色に弊害を与えることなく、ユーザが設定した好みの色に変換し、プリントすることができる。また、他の効用として、ユーザが使用しているデジタルスチルカメラやモニタなどのデバイス固有の特性を、この処理を用いることで、プリンタ側で吸収することができる。この処理フローを図6に示す。
ユーザは、プリントされたインデックス画像を見比べて、自分の記憶色に適した一つを選択してもよいし、モニタの色にプリントの色を合わせたい場合は、モニタに画像を表示させ、インデックスプリントの中からモニタにあった一つを選択すればよい。また、手本となる写真と同等の色をプリントしたい場合は、手本となる写真とインデックスプリントを同一光源下で見比べて、インデックスプリントの中から一つを選択してもよい。さらには、業務用にカラーパッチをインデックスプリントして色標と比べて様々な色規格に沿ったプリントができるように設定してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上述のように、複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
また、前述した実施形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
またこの場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施形態にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。 上記システムにおけるプリンタドライバの処理を示す図である。 上記プリンタドライバの処理のうち画像補正処理として行われる輝度、彩度、色相処理における主に信号変換の構成を示す図である。 上記システムにおける肌色を選択するインデックス画面を表す図である。 上記システムにおける緑色を選択するインデックス画面を表す図である。 上記システムの処理フローを表す図である。
符号の説明
100 ホストコンピュータ
101 アプリケーション
102 ОS(オペレーティングシステム)
103 プリンタドライバ
104 モニタドライバ
105 モニタ
106 プリンタ
107 HD
108 CPU
109 RAM
110 ROM
120 画像補正処理
121 プリンタ用補正処理

Claims (10)

  1. 一つのオブジェクトまたはシーンに対して、複数の異なる画像処理を施して印刷し、その中から任意の一つを選択することにより、画像処理テーブルまたはパラメータを設定することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記印刷される複数の異なる画像は、前記オブジェクトまたはシーンの明るさを表す信号、色味を表す信号、鮮やかさを表す信号のいずれかまたは全てを変化させた画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記明るさを表す信号とは輝度または明度であり、色味を表す信号とは色相であり、鮮やかさを表す信号とは彩度であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 前記画像処理は、複数の異なるオブジェクトまたはシーンに対してそれぞれ行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前記画像処理は、先のオブジェクトまたはシーンにおける選択結果に応じ、次のオブジェクトまたはシーンにおける画像の選択の際に、複数の異なる画像に対する画像処理の変化量を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  6. 一つのオブジェクトまたはシーンに対して、複数の異なる画像処理を施して印刷し、その中から任意の一つを選択することにより、画像処理テーブルまたはパラメータを設定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記印刷される複数の異なる画像は、前記オブジェクトまたはシーンの明るさを表す信号、色味を表す信号、鮮やかさを表す信号のいずれかまたは全てを変化させた画像であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記明るさを表す信号とは輝度または明度であり、色味を表す信号とは色相であり、鮮やかさを表す信号とは彩度であることを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像処理は、複数の異なるオブジェクトまたはシーンに対してそれぞれ行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理は、先のオブジェクトまたはシーンにおける選択結果に応じ、次のオブジェクトまたはシーンにおける画像の選択の際に、複数の異なる画像に対する画像処理の変化量を異ならせることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
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