JP2006325253A - 画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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貴志 藤田
Ryosuke Iguchi
良介 井口
Yuji Akiyama
勇治 秋山
Manabu Yamazoe
学 山添
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Abstract

【課題】 主要なる記憶色が不十分に再現されることがあった。
【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明はモニタに表示された画像に応じた画像データをプリンタによりプリントするための画像処理方法であって、前記画像中の第一のカラー画像データに対し、第一の調整を実施し、前記画像中の前記第一のカラー画像データとは異なる第二のカラー画像データに対し、前記第一の調整とは異なる第二の調整を実施し、前記第一の調整は、前記モニタの色再現範囲を超えてかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータに前記第一のカラー画像データを変換する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像処理方法およびプログラムに関するものである。
近年、インクジェット印刷技術の発展にともない、高画素のデジタルカメラとインクジェット印刷方式などの印刷技術とを用いることにより、従来と比較してより良好な印刷出力画像を得ることができるようになりつつある。
しかしながら、デジタル化したフォト画像を印刷出力する場合、出力される画像の画質にはまだ改善すべき点がある。数値的に忠実なカラーマッチングを行っても、必ずしも得られた画像の色再現が好ましいと感じられるとは限らず、如何に記憶色を再現するかということが重要となりつつある。
たとえば、従来ではモニタに対するカラーマッチングを行った際に、モニタによる色再現領域を越えない範囲で色再現を行っており、プリンタが本来出せる色再現を最大限には使っていなかった。そのため、プリンタやメディアによっては風景、人物写真などで主要となる記憶色が好ましい色としては不充分な色で再現されることもあった。
特開昭62−281067公報
しかし、鮮やかにするほうが好ましい色もあれば、肌色のように自然なままのほうが好ましい色もある。このように全ての色を一律に変化させれば良いわけではなく、鮮やかにしたい色となるべく変化を抑えたい色との両立は難しい。すなわち、忠実な再現による色、かつ好ましい色を再現する際には、対象とする色の色相、彩度、明度の関係を考慮しつつ変換する必要があった。
そこで本発明は、画像データをモニタの色再現範囲を超えてかつプリンタが再現できる範囲内のデータに変換することで、出力画像の画質を向上させることにある。
そのために本発明では、モニタに表示された画像に応じた画像データをプリンタによりプリントするための画像処理方法であって、
前記画像中の第一のカラー画像データに対し、第一の調整を実施し、前記画像中の前記第一のカラー画像データとは異なる第二のカラー画像データに対し、前記第一の調整とは異なる第二の調整を実施し、前記第一の調整は、前記モニタの色再現範囲を超えてかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータに前記第一のカラー画像データを変換する。
以上の構成によれば、モニタの色再現範囲を超えてかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータへの変換が可能となりより好ましい色に再現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムの概略構成を示すブロック図である。本システムは、概略、ホストコンピュータ100、プリンタ106およびモニタ105を有して構成されるものである。ホストコンピュータ100には、例えばインクジェット方式のプリンタ106が双方向通信可能に接続されている。
ホストコンピュータ100は、OS(オペレーティングシステム)102を有し、また、このOS100による管理下においてそれぞれの処理を行う、ワードプロセッサ、表計算、フォトレタッチ、画像処理、インターネットブラウザ等のアプリケーション101、このアプリケーションによって発行され、出力画像を示す各種描画命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、グラフィックス描画命令)を処理して印刷データを作成するプリンタドライバ103および同様にアプリケーション101が発行する各種描画命令群を処理してモニタ106に表示を行うディスプレイドライバ104を同様のソフトウエアとして有している。
また、ホストコンピュータ100は、上述のソフトウエアによって動作可能な各種ハードウエアとして中央演算処理装置CPU108、ハードディスクHD107、ランダムアクセスメモリ(RAM)109、リードオンリーメモリ(ROM)110等を備える。すなわち、CPU108は、上述のソフトウエアに従った処理にかかる信号処理を実行し、ハードディスクドライバによって駆動されるハードディスクHD107やROM110には、それらの各種ソフトウエアが予め格納されており、必要に応じて読み出されて用いられる。また、RAM109は、上記CPU108による信号処理実行のワークエリア等として用いられる。
図1に示される実施形態として、例えば、一般的に普及しているIBM社のAT互換機のパーソナルコンピュータにMicrosoft社のWindows(登録商標)をOSとして使用し、任意の印刷処理が可能なアプリケーションをインストールし、モニタとプリンタを接続したものを挙げることができる。
以上の構成を有したプリントシステムにおいて、ユーザーは、アプリケーション101によってモニタ105に表示された表示画像に基づき、同様にアプリケーションによる処理を介して文字などのテキストに分類されるテキストデータ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィックスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像データなどからなる画像データを作成することができる。
そして、この作成した画像データの印刷出力がユーザーによって指示されると、アプリケーション101はOS102に印刷出力要求を行うとともに、グラフィックスデータ部分をグラフィックス描画命令、イメージ画像データ部分をイメージ描画命令として構成した、出力画像を示す描画命令群をOS102に発行する。これに対し、OS102はアプリケーションの印刷出力要求を受け、その印刷を行うプリンタに対応したプリンタドライバ103に描画命令群を発行する。
プリンタドライバ103は、OS102から入力した印刷要求と描画命令群を処理しプリンタ106で印刷可能な形態の印刷データを作成してプリンタ106に転送する。この場合に、プリンタ106がラスタープリンタである場合は、プリンタドライバ103はOS102からの描画命令に対して、順次画像データ変換処理を行い、そして順次RGB24ビットページメモリにラスタライズし、すべての描画命令をラスタライズした後にRGB24ビットページメモリの内容をプリンタ106が印刷可能なデータ形式、例えばCMYKデータに変換を行いプリンタに転送する。
図2は、プリンタドライバ103で行われる処理を示す図である。プリンタドライバ103の処理は、大別して、画像データ変換処理とプリンタ用変換処理からなる。
画像データ変換処理111は、OS102から入力した描画命令群に含まれる輝度信号R、G、Bからなる色情報に対して、画像データ変換処理を行う。詳しくは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の色情報に対して後述の変換処理を施し、そのデータに対して画像データ変換処理を行う。一方、プリンタ用補正処理部112は、まず画像データ変換処理111によって変換された色情報の描画命令をラスタライズし、R、G、B24ビットのページメモリにラスター画像を生成する。そして、所定の画素毎に印刷を行うプリンタの色再現性に依存したシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)データを生成し、プリンタ105に転送する。
次に、画像データ変換処理111の処理について説明する。変換処理は、イメージ描画命令で示される画像データのうち、イメージ画像に対して行う。従って、例えば画像データの中にグラフィックス画像やイメージ画像が含まれている場合は、その画像データからイメージ画像部分を抽出し、これに対して変換処理を行う。
図3は、この変換処理における主に各信号の変換を概念的に示す図であり、また図4はその処理手順を示すフローチャートである。以下、図4に示すフローチャートを主に参照してこの処理を説明する。
図4において、最初に示すステップC1において、まず入力されたRGBの画像信号データを、画像の明るさに関する成分である明度Lと色調に関する値であるa、bの各データに変換する(図3のB1)。
RGBデータからこのLabデータへの変換は所定の演算で行っても良いし、対応関係を持つルックアップテーブルを用いて変換を行っても良い。
次にこのa、bデータを用いて、ステップC2において特定の色相を目標とする色相へ変換する。そしてステップC3において前記色相変換後のa、bデータの値を用いて前記色相の値かつ彩度の値に応じて彩度の変化量が異なる彩度変換曲線を定め、該彩度変換曲線に応じて彩度変換を行う(図3のB2)。次にステップC4において、色相に応じて明度Lの値が異なる明度変換曲線を用いて明度Lデータの変換を行うステップである(図3のB3)。ただし、明度変換曲線はL’=Lγのような指数関数を用いてγの値のみを変化させてもよい。C2、C3、C4の変換後のa’、b’データ、明度L’データをRGB信号に変換する(図3のB4)。そのRGB信号をR’G’B’とする。
LabからこのRGBへの変換も先の変換と同様に所定の演算で行っても良いし、対応関係を持つルックアップ・テーブルを用いて変換を行っても良い。
(色相、彩度、明度変換)
次に色相、彩度、明度の変換方法について具体的に説明する。
色相、彩度、明度変換を行うにあたって、最初にRGBの画像信号データを、画像の明るさに関する成分である明度Lと色調に関する値であるa,bの各データに変換する。
次に明度Lと色調に関する値a,bから、画像データにおける各画素の色相値H、彩度値Sを求める。その算出式は以下の様に表わされる。
H=tan−1(a/b) ・・・(式1)
S=(a+b1/2 ・・・(式2)
この色相H、彩度S、明度Lを、グラフを用いて変換することによって、変換処理を行う。この様子を図5に示す。図5はL軸、a軸、b軸を有する3次元のグラフである。ステップH1において色相Hを変化させることで色味が変化し、ステップS1において+方向に彩度Sを変化させることで鮮やかな色になり、ステップL1において−方向に明度Lを変化させることで色の明るさ(濃さ)が暗く(濃く)変化する。
本実施形態では、画像データの色相、彩度、明度を求め、特定した色相を目標の色相に変換し、変換した後の色相における後述の彩度変換曲線において彩度を変換し、変換した後の色相に応じて前記明度曲線に基づいて明度を変換する。
(色相)
次に、色相の変換方法について詳細に説明する。
まず、色相角に応じてシフト量ΔHを定める。図6は各色相毎に色相シフト量を関連づけた色相変換曲線である。図6に示すように、全色相角を均等にシフトさせるのではなく、特定色相を目標の色相へ変換するように色相変換グラフを作成し、色相の変換を行う。このように各色相それぞれの目標の色相へ設定するため、他の色に影響を与えずに局所的に色相変換を行うことができる。例えば、色相変換グラフにおいて色相120°のシフト量ΔHを+10°と設定した場合、色相120°の色全ては色相変換グラフによって130°に変換される。ただし色相の変換をする際は、色が反転しないように注意して色相のシフト量ΔHを設定する。例えば色相120°を130°に変換したとき、色相121°〜129°を必ず130°以上にシフトする。図6のH2は、黄緑色の色相を+の方向、つまり緑色の方向にシフトしていることを示す。このように設定することにより、黄緑色の草木は鮮やかな草木の色を再現することができる。H3は、青緑色の色相を−の方向、つまり緑色の方向にシフトしていることを示す。このように設定することにより、青緑色の草木は自然で鮮やかな草木の色を再現することができる。H4は、シアン色の色相を+の方向、つまりやや赤みのある青色の方向にシフトしていることを示す。このように設定することにより、深みのある鮮やかな青空を再現することができる。尚、色相の変換はグラフではなく格子点を作成する方法でもよい。
(彩度)
次に、彩度の変換方法について詳細に説明する。
ここでは、前記色相変換後の色相角に応じて彩度を変換する。図7は所定色相における彩度の変換度合いを示す彩度変換曲線である。図7に示すような彩度変換曲線を複数に分割した色相毎に作成して用いる。この時、色相に応じて彩度の変換の度合いを変える。例えば色相変換後に130°に変換された色は、130°に応じて設定した彩度変換曲線を用いて変換を行う。彩度の変換は、彩度の値に応じて異なる変化量で変換を行う。図7(1)〜(3)に例として3種類の彩度変換曲線を示す。(1)S2では彩度が0に近いところから彩度を大幅に上げ、高彩度の領域では低彩度領域に比べると彩度の上げ幅を抑えている。例えば緑色のようなより鮮やかな色が好まれる色の場合、S2のように設定することにより、無彩色に近いつまり、枯れたよう色をした草木でも鮮やかな草木の色に変換されることができる。(2)S3では中彩度の領域では彩度を大幅に上げ、0に近い低彩度の部分と最大彩度の部分は滑らかに繋いでいる。例えば青空のようなより鮮やかな色が好まれる色の場合、S3のように設定することにより白い雪など0に近い低彩度の部分は彩度の変化を抑えることができ、かつ青空のようにより鮮やかな色が好まれる色は大幅に彩度を上げ、鮮やかな青空を再現することができる。(3)S4では低彩度の領域では彩度の上げ幅を抑え、高彩度の領域では極力彩度を上げている。例えばオレンジ色、黄色のように低彩度領域は人肌を表わし、高彩度部分は夕焼けや果物などより鮮やかにすることが好まれる色の場合、S4のように設定することにより、人肌は自然な色合いを保ち、かつ夕焼けや果物はより鮮やかな好ましい色に変換できる。
つまり彩度変換曲線は、派手な色が好まれる部分の彩度は必要によってはモニタ106の色再現範囲を超えて大幅に変換を行い、逆に彩度を変換すると画像に弊害(不自然な色、階調の潰れ)が生じる部分には彩度の変換を行わない。または上げ幅を抑える。その結果もモニタの色再現範囲を超えた範囲であってプリンタが再現できる色再現範囲を有効に使い好ましい色への変換が可能となる。例えば色相10°毎に彩度変換曲線を作成する場合、彩度変換曲線の数は35個になり、それぞれの間は補間処理でスムージングする。色相137°の色の彩度を変換するときは130°と140°の彩度変換曲線の間を補間処理でスムージングして彩度の変換をする。
(明度)
次に、明度の変換方法について詳細に説明する。
ここでは、前記色相変換後の色相角に応じて、たとえばγ値(L’=100×(L/100)1/γ)を変換する。図8は各色相毎に明度変換量を関連づけた明度変換曲線であり、この明度変換表線を用いて処理を施す。例えば、色相変換グラフにおいて色相120°のシフト量を+10°と設定した場合、色相120°のポイントは色相変換グラフによって130°に変換され、明度変換曲線の130°におけるγ値を用いて明度変換を行う。但しγ値は上記の式ではなく他の形態の式を用いてもよい。
このように色相、彩度、明度を変換した後のLabデータをR、G、Bの各データに戻し、変換された画像信号R’G’B’を得る。但し、色相、彩度、明度の変換をする順番を変えてもよい。
画像によって、色相、彩度、明度の変化を強めたい、弱めたいあるいは変化させたくない(変化量ゼロの)部分がある。このような色を自由に変換できる。
本実施形態による変換方法により、対象とする色の色相、彩度、明度の関係を考慮しつつ最適な色再現が得られるようにデータを変換することが可能となり、色鮮やかなで好ましい色再現のプリントを可能にし、特に風景、人物写真などで主要となる記憶色に近づいた、あるいは強調した、より好ましい色に再現することで、出力画像の画質を向上させることが可能となる。
また変換を行う際にLabデータで行ったが、変換に用いる色空間は本実施形態で説明したものに限定されず、YCCやLuvなど他の色空間を使用しても良い。
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種種変形実施可能なものとなる。
<第2の実施形態>
本実施形態は、図1に示される印刷システムを用いて、第1の実施形態と同様にOS102から入力した印刷要求と描画命令群を図2に示されるプリンタドライバによって処理し、プリンタ105で印刷可能な形態の印刷データを作成してプリンタ105に転送する。
以下、第1の実施形態と異なる処理手段についてのみ説明する。
図9は、第2の実施形態においてプリンタドライバ103で行われる処理を示す図である。第1の実施形態では、OS102から入力した描画命令群に含まれる輝度信号R、G、Bからなる色情報に対して、画像データ変換処理113を行う。しかし本実施形態では、まずこの画像データ変換処理113における、第1の実施形態で演算した結果を基に作成したR、G、Bのルックアップ・テーブルに対して後述の変換処理を行う。一方、プリンタ用変換処理部114は、まず画像データ変換処理113により変換された色情報の描画命令を順次RGB24ビットページメモリにラスタライズし、ラスター画像を生成する。そして、所定の画素毎に印刷を行うプリンタの色再現性に依存したシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)データを生成し、プリンタ105に転送する。
次に、前記画像データ変換処理113の処理内容について説明する。
先の実施形態においては、各RGBデータに対して演算処理を施して変換処理を行っていたが、本実施形態においては、あらかじめ元のRGB値と変換後のRGB値の関係を示すルックアップテーブル(画像データ変換テーブル)を作成し、この画像データ変換テーブルを用いて変換処理を行う。
画像データ変換テーブルの作成は先の実施例において図3で示した信号変換および図4のフローチャートで示した演算処理をもとにあらかじめ作成される。
画像データ変換テーブルは、画像出力の用途に応じて変換内容が異なる複数のテーブルを用意してもよく、画像データ変換処理部113は適宜最適な画像処理変換テーブルを選択し変換処理に用いる。
本実施形態の処理では、画像データが示す画像の色相、彩度、明度に関する成分の値を変化させることを特徴とする画像処理方法であって、前記色相については特定の色相を目標とする色相へ変換し、前記彩度については前記色相の値かつ彩度の値に応じて彩度の変化量が異なる彩度変換曲線を定め、該定められた彩度変換曲線に応じて彩度変換を行い、前記明度において、色相に応じて明度の値が異なる明度変換曲線を用いて明度変換を行うステップである。ただし、明度変換曲線はL’=Lγのような指数関数を用いてγの値のみを変化させてもよい。
本実施形態による変換方法においても、対象とする色の色相、彩度、明度の関係を考慮しつつ最適な色再現が得られるようにデータを変換することが可能となり、色鮮やかなで好ましい色再現のプリントを可能にし、特に風景、人物写真などで主要となる記憶色に近づいた、あるいは強調した、より好ましい色に再現することで、出力画像の画質を向上させることが可能となる。
また変換を行う際にLabデータで行ったが、変換に用いる色空間は本実施形態で説明したものに限定されず、YCCやLuvなど他の色空間を使用しても良い。
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種種変形実施可能なものとなる。
<他の実施形態>
以下別の実施形態を説明する。例えば、青緑色の草木を鮮やかな草木の色に再現する処理は風景画に好ましい処理であり、グラフィック画像上の青緑色を鮮やかにすることは、必ずしもこのましいことではない。そこでプリンタドライバにおける操作者の設定から、プリントされようとする画像がフォト、デジカメで撮像された画像の時とグラフィックの時で、第1、2の実施の形態において用いた色相、彩度、明度の変換とは異なる変換量、変換テーブルを用いる構成を以下説明する。
この実施の形態としては、操作者が図1のプリンタドライバ103の設定をモニタ105にて行った結果をプリンタドライバ103でチェックして、どのような画像が処理されようとしているかをプリンタドライバ103が認識し、画像データ変換手段111、113で用いる変換処理、変換テーブルを変更することで実現できる。この変更を行う際、プリンタドライバ103がチェックする対象は画像の種類に限らず、プリンタドライバ103上で設定されるカートリッジの種類(フォト用のカートリッジの使用の有無)、用紙の種類(光沢紙が用いられているか)、印刷品位の種類(高画質印刷が設定されているか)をチェックして実施の形態1、2のような変換処理、変換テーブルを行うかどうか制御しても良い。
また、プリンタドライバの設定で、画像認識(公知の目の存在を認識し、認識された目の周辺の肌色の存在の認識することで人の顔を認識する認識処理、海、空を含む景色の画像を海、空の青に相当する色の画像上における存在率を判断し、風景画像を特定する認識処理等)を行って、印刷する画像の種類を特定する自動印刷モードの設定が行われている場合には、この画像認識結果から第1、第2の実施の形態で説明した変換処理を行わせるように装置を制御してもてもよい。
以上の構成により、第1の実施の形態、第2の実施の形態で説明した処理をプリンタドライバの設定内容により行わせることが可能となり、印刷される画像の種類を考慮した画質の向上を実現できる。
本発明は上述のように、複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
また、前述した実施形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するための図4、図7に示すようなソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
またこの場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
以上本発明を好ましい実施形態により説明したが、本発明は上述した実施例に限ることなく、クレームに示した範囲で種々の変形が可能である。
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明はシステムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも、適用できることは言うまでもない。
以上説明したように、色相においては特定の色相を目標の色相にシフトするように設定し、彩度においては色相角の値に応じて変化量が異なり、かつ彩度の値に応じて変化量が異なるように定めて変換し、明度においては色相角の値に応じて変化量が異なるように定めて変換することにより、どの画像においても人間の記憶色に近づいたより好ましい色に再現できる。鮮やかにしたい色はより鮮やかに、色の変化を抑えたいところはそのままの色に再現できる。
本発明の一実施形態にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施形態にかかるプリントシステムにおけるプリンタドライバの処理を示す図である。 上記プリンタドライバのうち画像データ変換処理として行われる変換処理における主に信号変換の構成を示す図である。 上記変換処理の手順を示すフローチャートである。 上記変換処理の色相H、彩度S、明度Lの模式図である。 変換処理で用いる色相変換曲線を示す図である。 変換処理で用いる彩度変換曲線を示す図である。 変換処理で用いる明度変換曲線を示す図である。 本発明の第二の実施形態にかかるプリントシステムにおけるプリンタドライバの処理を示す図である。
符号の説明
100 ホストコンピュータ
101 アプリケーション
102 ОS(オペレーティングシステム)
103 プリンタドライバ
104 モニタドライバ
105 モニタ
106 プリンタ
107 HD
108 CPU
109 RAM
110 ROM
120 画像データ変換処理
121 プリンタ用変換処理

Claims (9)

  1. モニタに表示された画像に応じた画像データをプリンタによりプリントするための画像処理方法であって、
    前記画像中の第一のカラー画像データに対し、第一の調整を実施し、
    前記画像中の前記第一のカラー画像データとは異なる第二のカラー画像データに対し、前記第一の調整とは異なる第二の調整を実施し、
    前記第一の調整は、前記モニタの色再現範囲を超えてかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータに前記第一のカラー画像データを変換することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記第一の調整とは、彩度成分の調整であり、該彩度成分の調整により前記第一のカラー画像データは、前記モニタの色再現範囲を超えかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータに変換されることを特徴とする請求項1項記載の画像処理方法。
  3. 前記調整はプリンタドライバにおけるユーザインターフェイスの設定に応じて実行されることを特徴とする請求項1項記載の画像処理方法。
  4. 前記第一の調整、第二の調整は画像処理テーブルを用いて実施されることを特徴とする請求項1項記載の画像処理方法。
  5. 前記第二の調整は、前記第一の調整に比べ、彩度成分の調整量を抑えた調整であることを特徴とする請求項1項記載の画像処理方法。
  6. モニタに表示された画像に応じた画像データをプリンタによりプリントするための画像処理方法であって、
    前記画像中の第一のカラー画像データを、前記モニタの色再現範囲を超えてかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータに変換する第一の変換を行い、
    前記画像中の前記第一のカラー画像データとは異なる第二のカラー画像データを、前記第一の変換より上げ幅を抑えた変換をする第二の変換を行うことを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記第一の変換とは、彩度成分に対する変換であり、該彩度成分の変換により前記第一のカラー画像データは、前記モニタの色再現範囲を超えかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータに変換されることを特徴とする請求項6項記載の画像処理方法。
  8. モニタに表示された画像に応じた画像データをプリンタによりプリントするための画像処理方法であって、
    前記画像中の第一のカラー画像データの彩度成分に対し、前記モニタの色再現範囲を超えてかつ前記プリンタが再現できる範囲内のデータに変換することを特徴とする画像処理方法。
  9. 画像処理装置を制御して、前記請求項1、6または請求項8に記載された処理を実施することを特徴とするプログラム。
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JP2010124281A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Kyocera Mita Corp 色調整装置、方法及びプログラム
CN111047520A (zh) * 2018-10-11 2020-04-21 卡西欧计算机株式会社 图像处理装置、图像处理方法以及记录介质

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