JP2007013377A - 画像処理方法、画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像データが示す色の彩度を変換する画像処理方法において、印刷用紙、印刷モードによって異なる出力装置の色再現域の解析によって、出力装置の色再現域に適した彩度変換を可能にする画像処理方法、画像処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】 モデルパターンとなる印刷モードにおける出力装置の色再現域とデフォルトの色再現域の解析結果に基づいて彩度変換曲線を数種類予め作成し、また、前記解析結果に基づいて閾値を設定し、対象印刷モードにおける出力装置の色再現域に対するデフォルトの色再現域の最大彩度の割合と閾値を比較し、比較結果に基づいて前記作成した彩度変換曲線の中から、対象印刷モードにおいて最適な彩度変換曲線を選択することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像処理方法および画像処理装置に関し、例えば、デジタル写真画像などのような画像データに対して画質を向上させるための画像処理方法、画像処理装置及びプログラムに関するものである。
近年、インクジェット印刷技術の発展にともない、高画素のデジタルカメラとインクジェット印刷方式などの印刷技術とを用いることにより、従来と比較してより良好な印刷出力画像を得ることができるようになりつつある。
例えば特許文献1のように、入力画像データに応じて適切に色相、彩度、明度の変換条件を設定することにより、色鮮やかで好ましい色再現のプリントを可能にし、特に風景、人物写真などで主要となる記憶色に近づいた、あるいは強調した色に再現することで、出力画像の画質を向上させることを可能とする提案がなされている。
上記提案は、画像データが示す画像の色相、彩度、明度に関する成分の値を独立に変化させることを特徴とする画像処理方法である。具体的には、色相に関しては色相角の値に応じて色相の変化量が異なり、彩度に関しては色相角の値かつ彩度の値に応じて彩度の変化量が異なり,明度に関しては色相角に応じて明度の変化量が異なることを特徴とするものである。
図1に、この変換処理の手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して処理手順を説明する。
色相、彩度、明度変換を行うにあたって、最初にRGBの画像信号データを、CIEL空間における画像の明るさに関する成分である明度Lと色調に関する値であるa,bの各データに変換する(ステップC1)。
次に明度Lと色調に関する値a,bから、画像データにおける各画素の色相値H、彩度Sを求める。その算出式は以下の様に表わされる。
H=tan−1(a/b)・・・(式1)
S=(a2+b2)1/2・・・(式2)
この色相H、彩度S、明度Lを、変換曲線を用いて変換することによって、変換処理を行う。色相Hを色相に応じて色相変換量が異なる色相曲線に基づいて目標の色相に変換し(ステップC2)、各色相において定められた彩度変換曲線において彩度を変換する(ステップC3)。次に、色相に応じて明度Lの値が異なる明度変換曲線を用いて明度Lデータの変換を行う(ステップC4)。ステップC2、ステップC3、ステップC4の変換後のa’、b’データ、明度L’データを求め(ステップC5)、RGB信号に変換する(ステップC6)。そのRGB信号をR’G’B’とする。
上記提案における彩度の変換条件の設定では、具体的には複数の色相に分割し、各々の色相における彩度の変換定義を示す彩度変換曲線を作成する。この彩度変換曲線の変換量は色相方向、彩度方向に一律ではなく、下記理由によりそれぞれ変換量が異なっている。
図2に所定色相における彩度の変換度合いを示す彩度変換曲線の例を示す。
(1)S2では彩度が0に近いところから彩度を大幅に上げ、高彩度の領域では低彩度領域に比べると彩度の上げ幅を抑えている。例えば緑色のようなより鮮やかな色が好まれる色の場合、S2のように設定することにより、無彩色に近いつまり、枯れたような色をした草木でも鮮やかな草木の色に変換することができる。
(2)S3では中彩度の領域では彩度を大幅に上げ、0に近い低彩度の部分と最大彩度の部分は滑らかにつないでいる。例えば青空のようなより鮮やかな色が好まれる色の場合、S3のように設定することにより白い雪など0に近い低彩度の部分は彩度の変化を抑えることができ、かつ青空のようにより鮮やかな色が好まれる色は大幅に彩度を上げ、鮮やかな青空を再現することができる。
(3)S4では低彩度の領域では彩度の上げ幅を抑え、高彩度の領域では極力彩度を上げている。例えばオレンジ色、黄色のように低彩度領域は人肌を表わし、高彩度部分は夕焼けや果物などより鮮やかにすることが好まれる色の場合、S4のように設定することにより、人肌は変化を抑え自然な色合いを保ち、かつ夕焼けや果物はより鮮やかな好ましい色に変換できる。
つまり彩度変換曲線は、鮮やかな色彩が好まれる色の彩度は大幅に変換を行い、その結果、出力装置が再現できる色再現域を有効に使い、好ましい色への変換が可能となる。逆に彩度を変換すると画像に弊害(不自然な色、階調の潰れ)が生じる部分には彩度の変換を行わないか、あるいは上げ幅を抑える。
しかし、デジタルフォト画像に対して適切に彩度の変換定義を設定する場合、その設定フローにはまだ改善すべき点がある。
もし色相の分割を細かく設定すれば、高精度に彩度変換を行うことができるが、彩度変換曲線を作成するための作業負荷が増える問題点がある。例えば色相10°毎に彩度変換曲線を作成する場合、彩度変換曲線の数は35個必要になる。
逆に、色相の分割を大まかに設定すれば、彩度変換曲線の作成作業負荷は少なくて済む。しかし、彩度変換曲線の設定された色相間の色相における彩度変換は、補間処理でスムージングすることにより行っているが、彩度変換曲線の設定していない色相の色については、出力画像に弊害が発生する可能性がある。
具体的には、例えば、彩度変換曲線を設定されたある2つの色相においては出力装置の色再現域の最大彩度が比較的高いが、その二色相間の色相における出力装置の色再現域の最大彩度が低い場合を考える。もし上記2つの色相においては、出力装置の色再現域の最外郭まで彩度を上げるような彩度変換曲線を設定した場合、その間の色相においては、出力装置の色再現域の最外郭を大幅に超えて彩度を上げてしまう可能性がある。
そのため、従来から色相10°毎に彩度変換曲線を作成する場合、彩度変換曲線の数は35個を設定している。
また、印刷用紙、モード(以下、印刷モード)によって出力装置の色再現域の広さが異なる。例えば、どの印刷モードにおいても高彩度部も大幅に上昇させる同一の彩度変換曲線に基づいて彩度変換を行うならば、出力装置の色再現域が広いモードにおいては画像の高彩度部の弊害は発生しなくとも、出力装置の色再現域が狭いモードにおいては弊害が発生する可能性がある。そのため、出力装置の色再現域の広さに応じて、彩度変換曲線を作成することが望ましい。しかし、印刷モードの種類は数多くあるため、出力装置の色再現域の広さに応じた彩度変換曲線を作成するためには、数多くの彩度変換曲線を作成する必要がある。
以上のことから、出力装置の色再現域に適した彩度変換曲線を、如何に簡単に効率よく定めるかが重要である。
特開2003−110868号公報
しかし、従来は、印刷モードによって出力装置の色再現域の広さに応じて、手動で彩度変換曲線を作成していたため、さらに作成作業負荷は大きかった。
前述のとおり、印刷モードによって出力装置の色再現域の広さが異なるため、各々の印刷モードの色再現域に適した彩度変換曲線を提供する必要がある。
しかし、全ての印刷モードにおいて同一の彩度変換曲線を用いて彩度を変換させるならば、色再現域の広いモードに合わせて定義した彩度変換曲線を色再現域の狭いモードで用いると、高彩度の色の明度方向、あるいは彩度方向の階調の潰れが起こる可能性がある。そのため、対象とする色の色相と彩度の関係つまり、印刷モードにおける色再現域の広さを考慮しつつ、かつ効率よく彩度変換曲線を作成すること、または印刷モードの色再現域に適した彩度変換曲線を自動的に選択する必要がある。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであって、画像データが示す色の彩度を変換する画像処理方法において、印刷用紙、印刷モードによって異なる出力装置の色再現域の解析によって、出力装置の色再現域に適した彩度変換を可能にする画像処理方法、画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
そのために本発明における画像処理方法は、画像データが示す画像の彩度の値を出力装置の色再現域の広さに応じて変化させることを特徴とする画像処理方法であって、任意の色相において、出力装置の色再現域、および入力画像データの色再現域の最大彩度から色域比を求め、出力装置の色再現域が比較的広い印刷モードの色域比を求めることにより閾値を設定し、前記色域比と前記閾値を比較し、判定することにより、最適な彩度変換曲線を選択することと、出力装置の色再現域の最大彩度値を用いて、彩度変換曲線を作成することを特徴とする。
プリンタの色再現域の広さが異なる各々の印刷モードにおいて彩度を変換する際に、対象とする色の色相と彩度の関係を考慮しつつ、対象の印刷モードにおける色再現域の広さに応じて彩度変換曲線を簡単に定義することができ、高彩度の色の明度方向、あるいは彩度方向の階調の潰れが起こる可能性がなく、それぞれの印刷モードに相応しい彩度変換を可能にする。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図3は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムの概略構成を示すブロック図である。本システムは、概略、ホストコンピュータ100、プリンタ106およびモニタ105を有して構成されるものである。ホストコンピュータ100には、例えばインクジェット方式のプリンタ106が双方向通信可能に接続されている。
ホストコンピュータ100は、OS(オペレーティングシステム)102を有し、また、このOS102による管理下においてそれぞれの処理を行う、ワードプロセッサ、表計算、フォトレタッチ、画像処理、インターネットブラウザ等のアプリケーション101、このアプリケーションによって発行され、出力画像を示す各種描画命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、グラフィックス描画命令)を処理して印刷データを作成するプリンタドライバ103および同様にアプリケーション101が発行する各種描画命令群を処理してモニタ105に表示を行うディスプレイドライバ104を同様のソフトウエアとして有している。
また、ホストコンピュータ100は、上述のソフトウエアによって動作可能な各種ハードウエアとして中央演算処理装置CPU108、ハードディスクHD107、ランダムアクセスメモリ(RAM)109、リードオンリーメモリ(ROM)110等を備える。CPU108は、上述のソフトウエアに従った処理にかかる信号処理を実行し、ハードディスクドライバによって駆動されるハードディスクHD107やROM110には、それらの各種ソフトウエアが予め格納されており、必要に応じて読み出されて用いられる。また、RAM109は、上記CPU108による信号処理実行のワークエリア等として用いられる。
図3に示される実施形態として、例えば、一般的に普及しているIBM社のAT互換機のパーソナルコンピュータにMicrosoft社のWindows(登録商標)をOSとして使用し、任意の印刷処理が可能なアプリケーションをインストールし、モニタとプリンタを接続したものを挙げることができる。
以上の構成を有したプリントシステムにおいて、ユーザーは、アプリケーション101によってモニタ105に表示された表示画像に基づき、文字などのテキストに分類されるテキストデータ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィックスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像データなどからなる画像データを作成することができる。
そして、この作成した画像データの印刷出力がユーザーによって指示されると、アプリケーション101はOS102に印刷出力要求を行うとともに、グラフィックスデータ部分をグラフィックス描画命令、イメージ画像データ部分をイメージ描画命令として構成した、出力画像を示す描画命令群をOS102に発行する。これに対し、OS102はアプリケーションの印刷出力要求を受け、その印刷を行うプリンタに対応したプリンタドライバ103に描画命令群を発行する。
プリンタドライバ103は、OS102から入力した印刷出力要求と描画命令群を処理しプリンタ106において印刷可能な形態の印刷データを作成してプリンタ106に転送する。この場合に、プリンタ106がラスタープリンタである場合は、プリンタドライバ103はOS102からの描画命令に対して、順次画像データ変換処理を行い、そして順次RGB24ビットページメモリにラスタライズし、すべての描画命令をラスタライズした後にRGB24ビットページメモリの内容をプリンタ106が印刷可能なデータ形式、例えばCMYKデータに変換を行いプリンタに転送する。
図4は、プリンタドライバ103で行われる処理を示す図である。プリンタドライバ103の処理は、大別して、画像データ変換処理部とプリンタ用変換処理部からなる。
画像データ変換処理部111は、OS102から入力した描画命令群に含まれる輝度信号R、G、Bからなる色情報に対して、図1のフローチャートに従って、画像データ変換処理を行う。詳しくは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の色情報に対して前述の変換処理を施すことで、あらかじめ元のRGB値と変換後のRGB値の関係を示す3次元ルックアップテーブル(画像データ変換テーブル)を作成し、この画像データ変換テーブルを用いて画像データ変換処理を行う。
一方、プリンタ用変換処理部112は、まず画像データ変換処理部111によって変換された色情報の描画命令をラスタライズし、R、G、B24ビットのページメモリにラスター画像を生成する。そして、所定の画素毎に印刷を行うプリンタの色再現性に依存したシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)データを生成し、プリンタ106に転送する。
次に、本実施形態で行う彩度変換処理について説明する。図5は、彩度変換処理113を示す図であり、画像データ変換処理111に含まれる。図6に画像データ変換処理111のフローチャートを示す。以下、このフローャートを参照してこの処理を説明する。
プリンタの色再現域とは、任意のプリンタ、印刷モードにおいて、プリンタが再現できる色の範囲を示す。デフォルトの色再現域とは、プリンタの色再現域を、標準の作業色空間(例えば、sRGB)に収まるようにマッチングした色再現範囲を示す。
最初に色相指定部113aは彩度変換曲線を定めるための色相を指定する(ステップS201)。次に、色域解析部113bはプリンタの色再現域、色変換前(デフォルト)の色再現域の広さを解析して、指定した色相におけるプリンタの色再現域の最外郭彩度Sp、デフォルトの色再現域の最外郭彩度Sdを算出し、これらを基に色域比Sd/Spを算出する(ステップS202)。次に閾値判定部113cは閾値Thを設定し、閾値Thと前記色域比を比較する(ステップS203)。彩度変換データ選択部113dは前記比較結果に基づいて、彩度変換曲線を選択する。図7に彩度変換曲線のグラフを示す。パターン1は高彩度部においても彩度を上昇させている。パターン2は、パターン1と比べて高彩度部では彩度変換量を抑えている。前記色域比が閾値以下の場合は、パターン1の彩度変換曲線、色域比が閾値より大きい場合は、パターン2の彩度変換曲線を選択する(ステップS204、ステップS205)。彩度変換処理部113eは、前記選択された彩度変換曲線に基づいて、画像データ変換処理の彩度変換処理を行う(図1ステップC4)。
次に、この基準となるパターン1、パターン2の彩度変換曲線の作成方法について説明する。本実施例では、色相を90°に指定する。図7のグラフの横軸は入力彩度、縦軸は変換後彩度を示す。図8に、プリンタの色再現域とデフォルトの色再現域のCIEL*a*b*空間におけるa*b*平面図を示す。図8(a)、(b)はモデルケースである。具体的には、図8(a)はデフォルトの色再現域に比べてプリンタの色再現域が極端に広いモードにおけるa*b*平面図である。この場合のプリンタ色再現域の最外郭彩度をSph、デフォルトの色再現域の最外郭彩度をSdhとする。図8(b)は、デフォルトの色再現域に比べてプリンタの色再現域がわずかに広い(あるいは、ほぼ等しい)印刷モードおけるa*b*平面図である。この場合のプリンタ色再現域の最外郭彩度をSpl、デフォルトの色再現域の最外郭彩度をSdlとする。図7の入力彩度、出力彩度ともにSphの点701(Sph、Sph)をパターン1、入力彩度、出力彩度ともにSplの点702(Spl、Spl)をパターン2の収束点に設定する。入力彩度0からSplの50%までの範囲において、複数の点の変換後彩度を設定し、該設定した複数の点(原点、点703、点704)とパターン2の収束点702を非線形補間(例えば、スプライン補間)によって滑らかにつなぐことによって、パターン2の彩度変換曲線を作成する。パターン1については、さらに、変換前の彩度Sph/2に対する彩度変化量Smを以下の式によって定義する。
Sm=Sph/4・・・(式3)
つまり、点705の入力彩度はSph/2、出力彩度はSph*3/4である。
そして、原点、点703、点704、さらに点705、パターン1の収束点701を非線形補間によって滑らかにつなぐことによって、パターン1の彩度変換曲線を作成する。
これより、図8(a)における印刷モード(プリンタ色再現域の最外郭彩度Sph)に対応した、最適な彩度変換曲線はパターン1である。一方、図8(b)における印刷モード(プリンタ色再現域の最外郭彩度Spl)に対応した、最適な彩度変換曲線はパターン2である。
閾値の設定方法は、例えば、図8(a)における印刷モードのデフォルト色再現域の最外郭彩度Sdhを求め、色域比Sdh/Sphを閾値Thとする。これより、もし、色域比Sdh/Sphよりも小さい色再現域を持つ印刷モードがあるならば、そのモードついて彩度を変換する際は、パターン1の彩度変換曲線を用いて彩度変換しても、高彩度部においてプリンタ色再現域を超える可能性は少なくなる。
しかし、色域比Sdh/Sphよりも小さい色再現域を持つ印刷モードの場合は、図8(a)における印刷モードよりもデフォルトの色再現域に比べてプリンタの色再現域が狭い。パターン1の彩度変換曲線は、図8(a)における印刷モードにおける最適な彩度変換定義のため、Sdh/Sphよりも小さい色域比の印刷モードにおいて、パターン1の彩度変換曲線に基づいて彩度を変換すると、高彩度部においてプリンタ色再現域を超える領域が増える。これを防ぐためには、図8(b)における印刷モードに最適なパターン2の彩度変換曲線を選択し、彩度変換を行うことにより、高彩度部においてプリンタ色再現域を超える可能性を少なくすることができる。
図8(a)、(b)とも異なるSp、Sdを所持する印刷モードについて彩度変換曲線を設定する場合は、図6の処理フローに従って、色相を指定し(ステップS201)、指定した色相における色域比Sd/Spを算出し(ステップS202)、前記の閾値Thと比較する。比較結果に基づいて、前記色域比が閾値以下の場合は、パターン1、色域比が閾値より大きい場合は、パターン2の彩度変換曲線を選択する(ステップS204、ステップS205)。
本実施形態による彩度変換方法により、プリンタの色再現域の広さが異なる各々の印刷モードにおいて彩度を変換する際に、対象とする色の色相と彩度の関係を考慮しつつ、対象の印刷モードにおける色再現域の広さに応じて彩度変換曲線を簡単に定義することができ、高彩度の色の明度方向、あるいは彩度方向の階調の潰れが起こる可能性がなく、それぞれの印刷モードに相応しい彩度変換を可能にする。
また変換を行う際にLabデータで行ったが、変換に用いる色空間は本実施形態で説明したものに限定されず、YCCやLuvなど他の色空間を使用しても良い。
また、閾値の設定方法は、上記の方法に限定せず、例えば図8(a)、図8(b)における印刷モードのプリンタ色再現域の最外郭彩度SphとSplの平均値を算出し、これを閾値としてもよい。
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種種変形実施可能なものとなる。
<他の実施形態>
先の実施形態においては、あらかじめ元のRGB値と変換後のRGB値の関係を示す3次元ルックアップテーブル(画像データ変換テーブル)を作成し、この画像データ変換テーブルを用いて変換処理を行っていたが、特にこの実施形態に限定せず、各RGBデータに対して演算処理を施して変換処理を行っても良い。
本発明は上述のように、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(例えば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
また、前述した実施形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するための図6、図7に示すようなソフトウエアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
またこの場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
以上本発明を好ましい実施形態により説明したが、本発明は上述した実施例に限ることなく、クレームに示した範囲で種々の変形が可能である。
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明はシステムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも、適用できることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明によれば、プリンタの色再現域の広さが異なる各々の印刷モードにおいて彩度を変換する際に、従来は、印刷モードによって出力装置の色再現域の広さに応じて手動で彩度変換曲線を作成していたため、作成作業負荷は大きかったが、対象とする色の色相と彩度の関係つまり、印刷モードにおける色再現域の広さに適した彩度変換曲線を自動的に効率よく彩度変換曲線を選択することができ、故に高彩度の色の明度方向、あるいは彩度方向の階調の潰れが起こる可能性がなく、それぞれの印刷モードに相応しい彩度変換を可能にする。
本発明の実施形態を含む色変換処理の全体の手順を示すフローチャートである。 上記色変換処理で用いる彩度変換曲線を示す概略図である。 本発明の一実施形態にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。 上記プリントシステムにおけるプリンタドライバの処理を示す図である。 上記プリンタドライバにおける画像データ変換処理のブロック図である。 上記画像データ変換処理の手順を示すフローチャートである。 上記画像データ変換処理で用いる彩度変換曲線を示すグラフである。 上記画像データ変換処理で用いるプリンタ色再現域とデフォルト色再現域を示す図である。
符号の説明
100 ホストコンピュータ
101 アプリケーション
102 OS
103 プリンタドライバ
104 ディスプレイドライバ
105 モニタ
106 プリンタ
107 HD
108 CPU
109 RAM
110 ROM

Claims (5)

  1. 画像データが示す画像の彩度の値を出力装置の任意の印刷モードにおける色再現域の広さに応じて変化させることを特徴とする画像処理方法であって、
    任意の色相において、出力装置の色再現域、および入力画像データの色再現域の最大彩度から色域比を求め、
    出力装置の色再現域が比較的広い印刷モードの色域比を求めることにより閾値を設定し、前記色域比と前記閾値を比較した結果に基づいて、最適な彩度変換曲線を可変することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記彩度変換曲線は、出力装置の色再現域の最大彩度値を用いて作成されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 画像データが示す画像の彩度の値を出力装置の任意の印刷モードにおける色再現域の広さに応じて変化させることを特徴とする画像処理装置であって、
    任意の色相において、出力装置の色再現域、および入力画像データの色再現域の最大彩度から色域比を求め、
    出力装置の色再現域が比較的広い印刷モードの色域比を求めることにより閾値を設定し、前記色域比と前記閾値を比較した結果に基づいて、最適な彩度変換曲線を可変することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記彩度変換曲線は、出力装置の色再現域の最大彩度値を用いて作成されることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の画像処理方法を実現するためのプログラム。
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CN115396643A (zh) * 2022-08-23 2022-11-25 中船重工(武汉)凌久电子有限责任公司 一种自动路由图像变换方法及系统

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