JP4135226B2 - プリンタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ装置に関する。詳しくは、表示デバイスに表示される画像とプリンタ装置により印画される画像の色調やコントラストの差異が極力抑えらたプリンタ装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より自然画像に代表される画像データを印画する方法として、以下に示すような方法が多用されている。
【0003】
先ず、第1の方法としては、プリンタ装置が接続されている汎用コンピュータに、画像データを入力する入力デバイスを接続し、各入力デバイスからコンピュータに読み込まれた画像データにコンピュータ上で所定の処理を行って印画データとし、これをプリンタ装置に入力して印画する方法が挙げられる。上記各入力デバイスとしては、リムーバブルメディアの記録再生装置であるリムーバブルメディアドライブや、NTSC(National Television System Committee)映像信号入力基板、銀塩写真用フィルムスキャナー、デジタル静止画カメラ等が挙げられる。
【0004】
また、第2の方法としては、デジタル静止画カメラや原稿読み取りスキャナーといった各入力デバイスとプリンタ装置を汎用コンピュータを介することなく直接接続し、各入力デバイスから印画データをプリンタ装置に入力して印画する方法が挙げられる。
【0005】
上記第1の方法について具体的に述べる。この場合、図17に示すように、ホストコンピュータ(以下、コンピュータと称する。)1001とプリンタ装置1002、入力デバイス1003により主に構成されることとなる。
【0006】
上記入力デバイス1003としては、前述のリムーバブルメディア(読み出し専用の光ディスク、例えばいわゆるCD−ROMや、書き換え可能な光磁気ディスク、例えばいわゆるMD−DATA等)ドライブや、映像信号(NTSC、PAL(Phase Alternation by Line)、RGB、S端子信号等)入力装置、デジタル静止画カメラ、銀塩写真用フィルム(35mmフィルム、画像に関連した磁気情報も有する例えばいわゆるAPSフィルム等)スキャナー、原稿読み取りスキャナー等が挙げられる。
【0007】
また、上記プリンタ装置1002としては、実際に印画を行うプリントヘッド1004とこれを駆動するためのヘッド駆動回路1005を備えたものが挙げられる。
【0008】
そして、上記コンピュータ1001は、上記入力デバイス1003からの画像データを入力するためのインターフェース1006と上記画像データを印画データとして処理するためのデータ処理部1007、上記印画データ1007をプリンタ装置1002に出力するための双方向プリンタインターフェース1008により主に構成される。上記データ処理部1007には、各種の入力デバイス1003を制御するこれら入力デバイスに適合したデバイスドライバとプリンタ装置1002を制御するプリンタ装置1002に適合したプリンタドライバ、さらに画像データの入力、加工、プリント出力を制御するアプリケーションソフトウエアを備えており、これらのソフトウエアは当該データ処理部1007を利用してデータ処理を実行するようになされている。
【0009】
また、上記コンピュータ1001には、マンマシンインターフェースとして表示デバイス1009、マウスやキーボードといった外部からの指示を入力する入力手段である指示デバイス1010も備えられている。さらには、上記コンピュータ1001には、入力デバイス1003から入力された画像データを保存しておくためのハードディスク等からなる画像メモリ1011も備えられている。
【0010】
そして、上記入力デバイス1003をコンピュータ1001内のインターフェース1006に接続し、コンピュータ1001内の双方向プリンタインターフェース1008をプリンタ装置1002に接続することにより、これらが接続されることとなる。
【0011】
実際に印画を行う場合には、以下に示すような動作が行われる。すなわち、コンピュータ1001のアプリケーションソフトウエアと画像データの入力デバイス1003に対応したデバイスドライバを動作させることで、画像データを入力するためのインターフェース1006を経由して各入力デバイス1003を駆動し、コンピュータ1001の制御のもと、各入力デバイス1003に画像データを読み取らせる。そして、この画像データをインターフェース1006を介してコンピュータ1001に入力する。
【0012】
次に、指示デバイス1010により外部から入力された指示に基づいて、データ処理部1007のアプリケーションソフトウエアはコンピュータ1001に入力された画像データに対して、使用者が所望する画像編集加工処理を実行する。画像データ処理が伴う場合には、コンピュータ1001内のデータ処理部1007により演算処理を行うことで、要求されるデータ処理が行われる。
【0013】
このように使用者の所望する画像編集加工処理が行われ、印画する画像が決定されると、印画動作が開始される。すなわち、アプリケーションソフトウエアはプリンタドライバを制御し、印画するための各データ処理をデータ処理部1007において実行し、プリンタ装置1002に出力可能な印画データに変換する。なお、このとき、コンピュータ1001は双方向プリンタインターフェース1008を介してプリンタ装置1002の状態を把握している。
【0014】
そして、上記のようにして変換生成された印画データは、プリンタ制御命令として構成され、双方向プリンタインターフェース1008を介してプリンタ装置1002に送出される。次に、プリンタ装置1002側では受け取ったプリンタ制御命令に含まれる印画データに基づいて、ヘッド駆動回路1005によりプリントヘッド1004を駆動し、記録媒体上に印画画像を形成して印画を行う。
【0015】
上述の動作におけるデータ処理の具体例としては、図18に示すような処理方法が挙げられる。なお、図18中データの流れを示す線に付随する斜線は8bit/色のデータであることを示す。コンピュータ1001の画像データ入力部1012に入力されたRGBの画像データは、画像データ処理部1013に送られ、必要に応じて処理がなされる。このとき、必要に応じて画像メモリ1011内に画像ファイル1011aとして保持される。そして、RGBの画像データは画像データ処理部1013からプリンタ装置1002を制御するプリンタドライバ1014へと送られる。
【0016】
上記プリンタドライバ1014は、RGBの画像データをCMY印画データに変換するRGB−CMY変換部1015、必要に応じて色の補正を行う色補正部1016、CMYの他に黒を抽出する黒抽出下色除去部1017、プリンタ装置に特有な特性を補正する出力ガンマ補正及び階調修正部1018、エッジ処理等を行うシャープネス修正部1019により主に構成される。
【0017】
すなわち、画像データ処理部1013からプリンタドライバ1014に送られたRGBの画像データは、先ずCMY印画データに変換され、色補正された後、黒も含む印画データに変換され(図18中においては、黒の印画データをKとして示す。)、プリンタ装置に特有な特性を補正し、エッジ処理等なされた状態で、プリンタ装置1002へと送出される。なお、このとき、プリンタ装置1002として印画ドットの有無で画像を再現するインクジェットプリンタ装置等の二値プリンタ装置を使用する場合には、プリンタドライバ1014のシャープネス修正部1019の後に二値化部を挿入する必要があり、プリンタ装置1002として印画ドット内で階調を表現する昇華型プリンタ装置等のプリンタ装置を使用する場合には、不要である。
【0018】
上記プリンタ装置1002内には、プリンタ装置の状態に合わせて出力特性の補正を行うと共に、プリンタ装置に起因するばらつきを抑える出力特性変換部1020と、前述のヘッド駆動回路1005、プリントヘッド1004が備えられている。
【0019】
従って、プリンタドライバ1014からプリンタ装置1002に送られたCMYKの印画データは、出力特性変換部1020を介して、前述のヘッド駆動回路1005、プリントヘッド1004へと順次送られ、印画がなされる。
【0020】
一方の第2の方法についても述べる。上記第2の方法においては、図19に示すように、入力デバイスであるデジタル静止画カメラ1021とプリンタ装置1022により主に構成されることとなる。
【0021】
上記デジタル静止画カメラ1021は、被写体を撮影する画像撮影部1023と外部からの指示を入力するシャッター等の指示デバイス1024と撮影した画像を一時保存する画像メモリ1025と必要とされるデータ処理を行う画像データ処理部1026と撮影した画像を表示する表示デバイス1027等により主に構成される。
【0022】
一方のプリンタ装置1022は、プリンタ装置の状態に合わせて出力特性の補正を行う出力特性変換回路1028、プリントヘッド1030を駆動するためのヘッド駆動回路1029、実際に印画を行うプリントヘッド1030等により主に構成される。
【0023】
そして、このデジタル静止画カメラ1021からプリンタ装置1022へのデータの転送方法としては、これらをワイヤー接続し、デジタル静止画カメラ1021により生成された画像データ、或いは画像データを印画データに変換した後、デジタル信号のまま或いは画像データをアナログ映像信号に変換してワイヤーにより転送する方法、IrーDA等を利用してワイヤレスで転送する方法等が挙げられる。
【0024】
実際に印画を行う場合には、以下に示すような動作が行われる。上記デジタル静止画カメラ1021においては、撮影の準備状態、すなわち使用者がシャッターを押して撮影を開始する以前から画像撮影部1023より被写体の画像信号が入力されており、この画像信号に対して画像データ処理部1026が画像撮影部1023の特性や撮影条件に対する補正処理を行っている。そして、このように補正された画像が表示デバイス1027に表示され、使用者は被写体の被写範囲と構図等の確認をすることができる。表示デバイス1027の代わりに、或いはこれと共に光学式ファインダーを有する場合には、このファインダーを使用しても使用者は上記確認を行うことが可能である。
【0025】
続いて、使用者がシャッター等の指示デバイス1024を操作すると、撮影動作が開始される。シャッター等により撮影開始の指示を出すことにより、画像撮影部1023から入力され、画像データ処理部1026により画像撮影部1023の特性や撮影条件に対する補正処理がなされた画像データが画像メモリ1025に保存される。保存の際、必要に応じてデータ圧縮を行うが、これは画像データ処理部1026により行えば良い。
【0026】
次に、画像メモリ1025により保存されている画像の印画を行おうとする場合には、使用者はキー等の指示デバイス1024を操作してプリント動作を起動する。プリント動作が起動されると、画像データ処理部1026は画像メモリ1025中の所定の画像データを読み出し、必要に応じて画像データを伸長し、プリンタ装置1022に出力するための変換を行う。
【0027】
そして、デジタル静止画カメラ1021とプリンタ装置1022とのインターフェース方式に応じて、デジタル画像データまたはアナログ映像信号として、ワイヤー或いはワイヤレス接続によりデータをプリンタ装置1022に転送する。
【0028】
プリンタ装置1022側においては、プリント時のプリント出力条件に応じた各補正及び変換が出力特性変換回路1028で行われ、このデータを元にヘッド駆動回路1029により駆動されたプリントヘッド1030により記録媒体上に印画が行われる。
【0029】
使用者が画像データに対して、編集加工合成処理を行う場合には、デジタル静止画カメラ1021内の画像データ処理部1026で表示デバイス1027に表示される画像を確認しながら指示デバイス1024により指示を入力して所望の処理を実行すれば良く、画像データの処理はデジタル静止画カメラ1021内において行われることとなる。
【0030】
上述の動作におけるデータ処理の具体例としては、図20に示すような処理方法が挙げられる。なお、図20中データの流れを示す線に付随する斜線は8bit/色のデータであることを示す。デジタル静止画カメラ1021の画像撮影部1023で得られたRGBの画像データは、画像データ処理部1026に送られ、必要に応じて処理がなされる。このとき、必要に応じて画像メモリ1025内に保持される。そして、RGBの画像データは画像データ処理部1026から画像データ出力部1031を介してプリンタ装置1022へと送られる。
【0031】
上記プリンタ装置1022は、前述の出力特性変換回路1028、ヘッド駆動回路1029、プリントヘッド1030の他に、先に図18中に示したプリンタドライバ1014と同様の機構を有する。
【0032】
すなわち、上記プリンタ装置1022は、デジタル静止画カメラ1021からの画像データが入力される画像データ入力部1032を有し、これに接続してRGBの画像データをCMY印画データに変換するRGB−CMY変換部1033、必要に応じて色の補正を行う色補正部1034、CMYの他に黒を抽出する黒抽出下色除去部1035(図20中においては、黒の印画データをKとして示す。)、プリンタ装置に特有な特性を補正する出力ガンマ補正及び階調修正部1036、エッジ処理等を行うシャープネス修正部1037も有する。
【0033】
すなわち、画像データ入力部1032に入力されたRGBの画像データは、先ずCMY印画データに変換され、色補正された後、黒も含む印画データに変換され、プリンタ装置に特有な特性を補正し、エッジ処理等なされた状態で、出力特性変換回路1028へと送出される。なお、このとき、プリンタ装置1022として印画ドットの有無で画像を再現するインクジェットプリンタ装置等の二値プリンタ装置を使用する場合には、シャープネス修正部1037の後に二値化部を挿入する必要があり、プリンタ装置1022として印画ドット内で階調を表現する昇華型プリンタ装置等のプリンタ装置を使用する場合には、不要である。
【0034】
従って、CMYKの印画データは、出力特性変換回路1028を介して、前述のヘッド駆動回路1029、プリントヘッド1030へと順次送られ、印画がなされる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような方式で印画を行うと、以下に示すような不都合が生じる。
【0036】
先ず、第1の方法においては、各周辺機器を揃え、これらをコンピュータに接続した後、各周辺機器に適合するデバイスドライバをコンピュータに組み込む必要があり、非常に煩雑である。また、使用者が所望する画像入力・編集・加工・合成・補正・印画といった処理を行うのに適したアプリケーションソフトウエアをコンピュータにインストールする必要もあり、さらには上記アプリケーションソフトウエアにより周辺機器を制御可能なようにアプリケーションソフトウエア及びデバイスドライバの設定を行う必要があり、非常に煩雑である。さらにまた、アプリケーションソフトウエアが制御できない周辺機器に対しては、これら周辺機器を制御するアプリケーションソフトウエアが別途必要となり、使用者は複数のアプリケーションソフトウエアを取り扱い、さらにその両者間で画像データを転送させなければならず、作業が非常に煩雑である。
【0037】
また、コンピュータとして、いわゆるデスクトップ型やタワー型のコンピュータを使用すると、周辺機器との接続を行うためには、広い設置面積が必要となり、取り扱いも煩雑である。
【0038】
また、上記アプリケーションソフトウエアにおいては、市販されている一般的な画像の入力装置並びにプリンタ装置に対応するため、汎用的な入出力機能を有し、実行する処理機能に関しても扱う画像データを限定せずに一般的な画像全般を取り扱うことの可能な汎用的な各種機能を備えているため、さらにこれらの各種機能は基本的に使用者の指示に基づいて実行する構成を採っているため、その使用方法及び機能の内容や操作方法が困難を極め、一般的な使用者には使いこなすことが困難である。
【0039】
従来、このような汎用コンピュータを使用した場合の表示デバイスとしてのCRTや液晶モニターへの画像の表示及び接続したプリンタ装置による記録紙上への画像の印画においては、それぞれの表示特性・印画特性を考慮した補正をそれぞれのデバイスドライバ及びプリンタドライバ内で行っているが、これらは全く独立に行われており、再現画像がそれぞれの手段で最も良好な状態で表示及び印画されるように調整されて補正されている。
【0040】
さらに、汎用コンピュータを使用した方法では、その汎用コンピュータのOS(Operation System)の制御管理範囲内において特定の接続される表示デバイスやプリンタ装置を想定することができないため、接続される装置の種類に関係なく一様に決めた画質となるような補正は出来ずに、あくまで実際に接続された表示デバイス並びにプリンタ装置に対応したデバイスドライバ及びプリンタドライバが独自に決めた画質となるようにそれぞれにおいて補正しており、結果的に実際に接続された表示デバイスの表示画像と実際に接続されたプリンタ装置による印画画像の画質とが一致しないという不都合が発生している。
【0041】
最近では、カラーマネージメントシステムと称される色管理手法が採用されている。この手法においては、画像データの入力装置、表示デバイス、プリンタ装置の測色値的一致を目的としており、入力装置から入力した画像データをその入力装置に特有な補正を行いながら標準的な色度座標に変換し、その色度座標上の画像データを表示デバイスに特有な補正を行って表示し、また、プリンタ装置に特有な補正を行って印画するものであり、特定の観察条件下(以下、標準観察条件と称する。)でそれぞれの測色値を一致させるだけであった。
【0042】
従って、この方法においては、この標準観察条件以外の条件は対象外となり、また、画像の表現手段によって測色値が一致した画像を見ても画像から受ける印象は全く異なるという人間が本来持っている特性を考慮できていない。このような現象は色以外の特性でも発生しており、例えば画像の鮮鋭度等の特性においても発生している。
【0043】
すなわち、各デバイスから入力された画像データに表示出力特性及び印画出力特性に対応した補正のみを独立して行って、それが測色的に一致しても、これに基づいた実際の表示画像と印画画像を観察者が観察して同一印象を受ける画像と認識することは難しく、観察者が所望するような画質の画像を得ることは困難である。
【0044】
一方、上記第2の方法においては、画像入力・編集・加工・合成・補正・印画といった処理は、入力デバイスの機能に依存しており、処理能力が限られている。また、入力デバイスによって可能な処理が大きく異なり、操作手順等も変更されてしまうため、使用者にとっては非常に使いづらいという不都合が生じている。また、現状では入力デバイスとして銀塩写真用フィルムスキャナーを使用することはできず、銀塩写真用フィルムの画像の印画が望まれている。さらに、現状では入力デバイスとプリンタ装置は1対1の関係で接続されており、複数の入力デバイスからの画像データを処理して印画することは不可能である。
【0045】
上記第2の方法においては、入力デバイスとプリンタ装置は機能的に別のものであり、画像の表示出力機能が付いている入力デバイスは、その表示出力特性に適した補正を行い、一方のプリンタ装置はプリンタ装置独自でその印画特性に適した補正を行っている。このため、結果的に表示デバイスの表示画像とプリンタ装置による印画画像の画質とが一致しないという不都合が発生している。
【0046】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、種々の作業が容易に行われ、且つ必要とされる設置面積も小さく、取り扱いも容易なプリンタ装置であり、表示デバイスに表示される画像とプリンタ装置により印画される画像の色調やコントラストの差異が極力抑えられて、視覚的に同等の画質を有する画像の印画を可能とするプリンタ装置を提供することを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係るプリンタ装置は、外部より入力されたデジタル画像データ及び/又はアナログ画像信号をアナログ・デジタル変換により第1のデジタル画像データに変換する画像データ入力部と、上記第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうか所定の判定方法で判定し、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を必要に応じて行って第2のデジタル画像データとし、当該第2のデジタル画像データを印画するための印画データに変換する印画出力処理を行う画像印画補正部と、上記印画データに基づいて記録媒体上に印画出力する画像印画部と、上記第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうか所定の判定方法で判定し、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を必要に応じて行って第3のデジタル画像データとする画像表示出力補正部と、上記第3のデジタル画像データを表示出力する画像表示出力部を有するものである。
【0048】
そして、上記本発明のプリンタ装置においては、上記画像印画補正部において、上記画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定し、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、所定の処理を行って上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内として第2のデジタル画像データとした後に、上記第2のデジタル画像データを印画するための印画データに変換する印画出力処理を行い上記画像印画部に送ることを特徴としている。
【0049】
さらに、上記本発明のプリンタ装置においては、上記画像表示出力補正部において、上記画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定し、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、所定の処理を行って上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内として第3のデジタル画像データとした後に、上記画像表示出力部に送ることを特徴としている。
【0050】
すなわち、上記本発明のプリンタ装置おいては、画像印画補正部における第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合に、第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内として第2のデジタル画像データとするための処理を行う処理方法、これらと画像表示出力補正部における第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合に、第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内として第3のデジタル画像データとするための処理を行う処理方法を適宜選択することにより、画像印画部により印画される印画画像の画質と画像表示出力部により表示出力される表示画像の画質を観察者が視覚的に同等の画質を有するものとすることが可能となると共に最適なものとすることが可能となる。
【0054】
また、上記本発明のプリンタ装置おいては、上記のように第1のデジタル画像データ内の所定の範囲を第1のデジタル画像データの画像内容によって決定される特定の画像パターンとし、第1のデジタル画像データ内の上記特定の画像パターンと一致する部分のうち予め決められた範囲内の画素データ値よりなる範囲にのみ、上述したような処理を行うようにしても良い。
【0055】
また、上記本発明のプリンタ装置においては、上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする処理方法が、上記画像印画補正部と画像表示出力補正部において異なるものとなされていても良い。
【0056】
さらに、上記本発明のプリンタ装置においては、上記画像印画補正部により生成された第2のデジタル画像データの画素データ値の彩度が、画像表示出力補正部により生成された第3のデジタル画像データの画素データ値の彩度よりも高いことが好ましい。
【0057】
そして、上記本発明のプリンタ装置においては、上記画像印画補正部と画像表示出力補正部における第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする処理方法が、可変となされていることが好ましい。
【0058】
この場合、上記判定方法が、複数種の判定方法から選択することで可変とされていること、上記処理方法が、複数種の処理方法から選択することで可変とされていること、上記判定方法が、可変パラメータの設定により可変とされていること、上記処理方法が、可変パラメータの設定により可変とされていることが好ましい。
【0059】
また、本発明のプリンタ装置が複数の動作モードを有するものとし、選択された動作モードに従って判定方法及び処理方法を選択する或いは書き換えるようにすれば良い。
【0060】
本発明に係るプリンタ装置は、画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データに対し、画像印画補正部において上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を行って第2のデジタル画像データとした後、上記第2のデジタル画像データを印画出力処理部において印画データに変換し、この印画データに基づいて画像印画部において記録媒体上に印画出力する。
【0061】
また、本発明のプリンタ装置は、これと同時に画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データに対し、画像表示出力補正部において上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を行って第3のデジタル画像データとした後、画像表示出力部において上記第3のデジタル画像データを表示出力する。
【0062】
すなわち、上記本発明のプリンタ装置においては、画像印画補正部における判定方法と処理方法、画像表示出力補正部における判定方法と処理方法を適宜選択することにより、上記画像印画部による印画画像と画像表示出力部における表示画像とが視覚的に同等な画質として表現される。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0064】
本発明に係るプリンタ装置は、図1に示すように、少なくとも、外部より入力されたデジタル画像データ及び/又はアナログ画像信号をアナログ・デジタル変換により第1のデジタル画像データに変換する画像データ入力部1と、上記第1のデジタル画像データを表示出力する画像表示出力部2と、上記第1のデジタル画像データを記録媒体上に印画する画像印画部3と、後述のように第1のデジタル画像データ内の画素データ値を判定して必要に応じて処理して、上記画像表示出力部2における表示画質を規定すると共に上記画像印画部3における印画画質を規定する特性補正部4よりなるものである。
【0065】
また、このプリンタ装置は、上記第1のデジタル画像データを編集、加工、合成、補正して編集処理された第1のデジタル画像データとするデータ加工部5を含む画像処理部6を有する。
【0066】
さらに、このプリンタ装置は、上記画像データ入力部1内に、アナログ画像信号を入力するアナログ画像信号入力手段及び/又はデジタル画像データを入力するデジタル画像データ入力手段である画像入力手段7を有する。
【0067】
さらにまた、このプリンタ装置は、外部から指示を入力する入力手段として指示デバイス8を有している。
【0068】
すなわち、上記プリンタ装置においては、画像データ入力部1内の画像入力手段7によりデジタル画像データ及び/又はアナログ画像信号を入力し、これを画像入力手段7内でアナログ・デジタル変換により第1のデジタル画像データに変換して、画像処理部6に出力する。この画像処理部6内のデータ加工部5において必要に応じて上記第1のデジタル画像データを編集、加工、合成、補正して編集処理された第1のデジタル画像データとする。続いて、上記第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データを特性補正部4を介して画像表示出力部2及び画像印画部3に出力して、画像を表示及び印画する。
【0069】
そして、このとき、上記本発明のプリンタ装置においては、特性補正部4として、上記画像表示出力部2における表示画質を規定する画像表示出力補正部として機能する表示デバイス処理部22と映像信号処理部23、上記画像印画部3における印画画質を規定する画像印画補正部として機能する印画出力処理部24を有している。
【0070】
すなわち、上記本発明のプリンタ装置においては、画像データ入力部1から入力された第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データに対し、画像印画補正部として機能する印画出力処理部24において、上記第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を行って第2のデジタル画像データとした後、上記第2のデジタル画像データを印画出力処理部24内において印画データに変換し、この印画データに基づいて画像印画部3において記録媒体上に印画出力する。
【0071】
また、本発明のプリンタ装置は、これと同時に画像データ入力部1から入力された第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データに対し、画像表示出力補正部として機能する表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23において、上記第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を行って第3のデジタル画像データとした後、画像表示出力部2において上記第3のデジタル画像データを表示出力する。
【0072】
すなわち、上記本発明のプリンタ装置においては、画像印画補正部として機能する印画出力処理部24における判定方法と処理方法、画像表示出力補正部として機能する表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23における判定方法と処理方法を適宜選択することにより、上記画像印画部3による印画画像と画像表示出力部2における表示画像とが視覚的に同等な画質として表現される。
【0073】
なお、上記本発明のプリンタ装置においては、画像印画補正部として機能する印画出力処理部24及び、画像表示出力補正部として機能する表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23において、第1のデジタル画像データ内の所定の範囲として判断される所定の範囲が、第1のデジタル画像データ全体である、或いは第1のデジタル画像データ内の画素データ値のうち予め決められた範囲内の画素データ値よりなる範囲であることが好ましい。
【0074】
さらに、上記本発明のプリンタ装置においては、上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲が、第1のデジタル画像データの画像内容によって決定されることが好ましい。
【0075】
このようにすれば、画像印画部3により印画される印画画像と画像表示出力部2により表示出力される表示画像の画質を視覚的に同等なものとすると共に最適なものとすることが可能となる。
【0076】
なお、上記のように第1のデジタル画像データ内の所定の範囲を第1のデジタル画像データの画像内容によって決定される特定の画像パターンとし、第1のデジタル画像データ内の上記特定の画像パターンと一致する部分のうち予め決められたデータ範囲内の画素データ値よりなる範囲にのみ、上述したような処理を行うようにしても良い。
【0077】
また、上記本発明のプリンタ装置においては、上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする処理方法が、上記画像印画補正部として機能する印画出力処理部24と画像表示出力補正部として機能する表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23において異なるものとなされていても良い。
【0078】
さらに、上記本発明のプリンタ装置においては、上記画像印画補正部として機能する印画出力処理部24により生成された第2のデジタル画像データの画素データ値の彩度が、画像表示出力補正部として機能する表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23により生成された第3のデジタル画像データの画素データ値の彩度よりも高いことが好ましい。
【0079】
そして、上記本発明のプリンタ装置においては、上記画像印画補正部として機能する印画出力処理部24と画像表示出力補正部として機能する表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23における第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする処理方法が、可変となされていることが好ましい。
【0080】
この場合、上記判定方法が、複数種の判定方法から選択することで可変とされていること、上記処理方法が、複数種の処理方法から選択することで可変とされていること、上記判定方法が、可変パラメータの設定により可変とされていること、上記処理方法が、可変パラメータの設定により可変とされていることが好ましい。
【0081】
また、この場合、本発明のプリンタ装置が複数の動作モードを有するものとし、選択された動作モードに従って判定方法及び処理方法を選択する或いは書き換えるようにすれば良い。
【0082】
次に、個々の構成部材について詳細に説明する。
【0083】
このプリンタ装置においては、上記画像入力手段7として、アナログ画像信号入力ポート或いはデジタル画像データ入力ポートとして機能する画像データインターフェース部9、ディスクドライブ或いはメモリドライブであるリムーバブルメディアドライブ部10、光電変換素子を備えるスキャナーであるフィルム読み取り部11、デジタル画像データ入力ポートとして機能するコンピュータインターフェース部12を備えている。
【0084】
上記画像データインターフェース部9は、図1中外部接続機器13として示されるデジタル静止画カメラ14やデジタルビデオカメラ、原稿読み取りスキャナー等の被写体や原稿等を画像データとして処理する装置やデバイスと画像データ入出力部27を接続するインターフェース部分である。
【0085】
なお、上記画像データインターフェース部9は、物理的接続部として機能する他、外部接続機器13を制御し、デジタル化された画像データの取り込み部(デジタル画像データ入力ポート)としても機能する。上記外部接続機器13との接続方法としては、ワイヤー接続の他、赤外線及び電磁波等によるワイヤレス接続が挙げられる。
【0086】
また、上記画像データインターフェース部9においては、NTSC映像信号、PAL映像信号、RGB映像信号、S端子映像信号のようなアナログ映像信号を入力し(アナログ画像信号入力ポートとして機能し)、それをデジタル化して画像データとして生成できるようにしても良い。
【0087】
デジタルビデオカメラやアナログ映像信号のように連続した画像、すなわち動画像を入力するときには、動画像をそのまま画像表示出力部2として示す表示デバイス15又は出力ポート16に接続される外部モニタへ映像信号として出力しておき、指示デバイス8により使用者が所望の画像を選択する指示を出せば、後述のヒューマンインターフェース部28の制御により、上記画像データインターフェース部9に選択された動画像をデジタル化した静止画像である画像データとして取り込ませることも可能である。
【0088】
このようにして取り込まれた画像データは画像データ入出力部27を経由してデータ加工部5に送られるが、上記画像データは、取り込まれた順に順次送付されても、一定のデータ量からなるブロック単位で順次送付されても、或いは1枚の完全な画像データ単位で送付されても良い。
【0089】
上記リムーバブルメディアドライブ部10は、図1中外部接続機器13として示されるリムーバブルメディア17等を駆動することで画像データの読み書きを行う部分である。
【0090】
上記リムーバブルメディア17としては、磁気カード、磁気ディスクや光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリやROMやRAMから構成されるICメモリカード等が挙げられる。
【0091】
上記リムーバブルメディアドライブ部10は物理的な機構部の駆動を必要とするメディアについては、その機構の駆動制御も行うようになされている。
【0092】
このようにして取り込まれた画像データは、画像データ入出力部27を経由してデータ加工部5に送られるが、上記画像データは、取り込まれた順に順次送付されても、一定のデータ量からなるブロック単位で順次送付されても、或いは1枚の完全な画像データ単位で送付されても良い。
【0093】
また、メディア内に複数の画像データがある場合には、順次或いは各画像データを縮小した状態で画像表示出力部2として示す表示デバイス15又は出力ポート16に接続されるモニターへ映像信号として出力しておき、指示デバイス8により使用者が所望の画像を選択する指示を出すと、後述のヒューマンインターフェース部28の制御により、上記リムーバブルメディアドライブ部10が選択された画像データを画像データ入出力部27に送って、データ加工部5により所定の処理を行わせることも可能である。反対に、データ加工部5により所定の処理を行った画像データをヒューマンインターフェース部28の制御により、画像データ入出力部27を経由して上記リムーバブルメディアドライブ部10に送り、このリムーバブルメディアドライブ部10がリムーバブルメディア17に書き込んで保存することも可能である。
【0094】
上記フィルム読み取り部11は、いわゆる通常の35mmフィルムや画像に関連した磁気情報を有する例えばいわゆるAPS(Advanced PhotoSystem)フィルム、大型ロールタイプフィルム、シートタイプフィルムといった図1中外部接続機器13として示される写真用フィルム18を読み取って画像データに変換する部分である。
【0095】
すなわち、上記フィルム読み取り部11は、フィルム中の画像を読み取るCCDラインセンサー、フォトダイオード、フォトトランジスター、CCDイメージセンサー、C−MOSイメージセンサーといった光電変換素子と、この光電変換素子を駆動制御する光電変換素子駆動部、目的とする画像が光電変換素子に対応するようにフィルムを駆動制御する駆動制御部により主に構成され、光電変換素子によりフィルム中の画像は読み取られてデジタル画像データに変換される。
【0096】
このようにして取り込まれた画像データは、画像データ入出力部27を経由してデータ加工部5に送られるが、上記画像データは、取り込まれた順に順次送付されても、一定のデータ量からなるブロック単位で順次送付されても、或いは1枚の完全な画像データ単位で送付されても良い。
【0097】
また、フィルム内に複数の画像が記録されている場合には、各々読み取られた画像をそのまま或いは各画像を縮小した状態、或いは読み取り時のピッチを疎状態にした読み取り密度の低い疎読み取りを行った画像として画像表示出力部2として示す表示デバイス15又は出力ポート16に接続されるモニターへ映像信号として出力しておき、指示デバイス8により使用者が所望の画像を選択する指示を出すと、後述のヒューマンインターフェース部28の制御により、上記フィルム読み取り部11が選択された画像データを画像データ入出力部27に送って、データ加工部5により所定の処理を行わせることも可能である。なお、上述のように疎読み取りとした場合には、再度通常のピッチでの読み取りが行われる。
【0098】
このフィルム読み取り部11内において、フィルムが光電変換素子の読み取り範囲に対して傾く、或いはフィルム中の画像の構図が好適でない場合には、ヒューマンインターフェース部28の制御により、使用者の指示やソフトウエアの処理により自動的にフィルムのセッティング位置や光電変換素子の読み取り位置を修正して再度読み取らせることも可能である。
【0099】
なお、上記フィルム読み取り部11に光電変換素子の特性を補正する機能及び光電変換する際の照明の特性を補正する機能を持たせても良い。ただし、これらの補正のための処理がデジタル処理として行える場合には、フィルム読み取り部11で行わず、データ加工部5にて行うようにしても良い。
【0100】
写真用フィルム18の中でも、特にAPSフィルムを光電変換素子により読み取る場合には、フィルム読み取り部11内に磁気ヘッドも併設し、読み取り動作と同時にAPSフィルム上に記録されている撮影に関する磁気データを読み取る。この磁気データは画像データに関連した撮影データとしてヒューマンインターフェース部28の制御により、画像表示出力部2により表示したり、データ加工部5のデータ加工時に使用され、画像データとともに保存される。
【0101】
上記のような写真用フィルム18を印画する場合、従来においては、汎用コンピュータを中心としたシステムを用いていたが、本例のプリンタ装置を使用すれば、汎用コンピュータを使用することなく、容易に印画を実施することが可能である。
【0102】
上記コンピュータインターフェース部12は、図1中外部接続機器13として示されるホストコンピュータ19と画像データ入出力部27を接続するインターフェース部分であり、Bi−Centronics、IEEE−1394、USB、SCSI等の高速インターフェースが使用される。このコンピュータインターフェース部12では、各インターフェースの制御、及び各インターフェースを使用して画像データを双方向に送受信するためのコマンド及びレスポンスを含んだ各種プロトコル制御を行う。送受信される画像データは、ライン単位又はブロック単位又は面単位で取り扱われる。
【0103】
これまで、コンピュータの画像をプリンターによりプリントアウトする場合には、コンピュータ上のプリンタドライバにおいて、プリントアウトするための各種処理を行う必要があった。これに対し、上記プリンタ装置においては、データ加工部5及び特性補正部4によりこれらの処理が行われるため、ホストコンピュータ19のプリンタドライバによる処理が大幅に削減される。すなわち、ホストコンピュータ19の処理にかかる時間が短時間となり、ホストコンピュータ19はプリント以外の動作をすぐに実行することが可能となり、ホストコンピュータ19のCPU占有時間を短時間にすることも可能となる。
【0104】
また、このプリンタ装置においては、これまで述べた各種の画像入力手段7から入力された画像データにデータ加工部5により各種処理を行った結果をホストコンピュータ19に送り、ホストコンピュータ19の他のソフトウエアで各種処理を行って当該ホストコンピュータ19内に保存することも可能である。
【0105】
ここでは、画像入力手段7として4種類の手段を述べたが、これに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で必要に応じた画像入力手段7を備えていれば良い。
【0106】
次に、上記画像データ入出力部27であるが、画像入力手段7と画像処理部6内のデータ加工部5との間の画像データの転送を制御する部分である。すなわち、画像入力手段7において外部より入力されたデジタル画像データ及び/又はアナログ画像信号をアナログ・デジタル変換して得られた第1のデジタル画像データをデータ加工部5に転送する部分である。
【0107】
また、この画像データ入出力部27には、画像データの転送タイミング及び転送元と転送先との調整を図り、画像データ同士の衝突等を防止する機能も有する。更には、各種の画像入力手段から入力された画像データを同様に取り扱えるように調整する機能を有していても良い。
【0108】
上記画像データ入出力部27においては、画像入力手段7のうち、画像データインターフェース部9とフィルム読み取り部11からは画像データの受信を行い、リムーバブルメディアドライブ部10とコンピュータインターフェース部12に対しては画像データの送受信を行っている。すなわち、上記画像データ入力部1は、データ入出力部として機能している。この画像データ入力部1における画像データの送受信のタイミング、画像データの選択等の制御は、使用者の指示に従う場合には、後述のヒューマンインターフェース部28からの指示に基づいて実行され、自動的に行う場合にはデータ加工部5からの制御に基づいて実行される。
【0109】
また、本例のプリンタ装置においては、上記画像表示出力部2として、表示デバイス15とアナログ画像信号出力ポート及び/又はデジタル画像データ出力ポートである出力ポート16を有する。上記出力ポート16は外部接続となる外部モニタに接続されている。
【0110】
上記表示デバイス15は、画像データ及び後述のヒューマンインターフェース部28に関した表示をするフルカラー表示器とその駆動部により主に構成される。このような表示デバイスとしては、液晶パネルに代表されるフラットパネルディスプレイが好ましい。また、動作状態を表すLED等からなる1個以上の状態表示器も備えていても良い。
【0111】
また、上記外部からの指示を入力する入力手段である指示デバイス8としては、マウス、トラックボール、キーボード、上記表示デバイス15上に設けられたタッチパネル、ペン先で入力するペンタッチ入力パネル等が例示される。そして、後述のヒューマンインターフェース部28の制御に応じて使用者からの指示が入力される部分である。表示デバイス15上に設けられたタッチパネルやペンタッチ入力パネルでは、表示デバイス上への操作用キー画像の表示とタッチパネルやペンタッチ入力パネルの表示されたキー画像に対しての入力操作範囲が同一若しくは関連した位置となる。
【0112】
キーなどチャタリングが発生する可能性がある場合には、電気回路や制御ソフトウエアでチャタリングによる誤動作を防止する処理が行われる。また、指示デバイス8の使用方法として、出力ポート16より出力される映像信号出力により表示する外部モニタ表示画面上に指示デバイス8の表示位置を示すポインターを表示しながら、ヒューマンインターフェース部28の制御により外部モニタ上に指示受付範囲を表示し、その範囲内に指示デバイス8によるポインターを移動させ、選択することにより使用者の指示を入力することも可能である。
【0113】
そして、上記ヒューマンインターフェース部28であるが、後述の画像処理部6から出力されてきた画像データを表示デバイス15及び出力ポート16の画像表示出力部2に出力する機能と指示デバイス8からの使用者による入力指示により画像の選択や画像データの読み出しを行う機能、画像処理部6内のデータ加工部5における画像データの編集・加工・合成・補正を行う時の種々のパラメータの設定を行う機能、特性補正部4による前述の上記画像表示出力部2における表示画質を規定する判定方法及び処理方法及び/又は上記画像印画部3における印画画質を規定する判定方法及び/又は処理方法の設定を行う機能、プリント出力指示の他、使用者の指示によるプリンタ装置の制御を行う機能を有する部分である。
【0114】
上記ヒューマンインターフェース部28は、画像処理部6で処理された画像表示出力部2の表示デバイス15及び出力ポート16用の画像データに、操作に必要なキー表示やスライドボリューム表示、メニュー画面表示等を合成して表示デバイス15に出力したり、出力ポート16より外部モニタに出力する。
【0115】
このような構成であるので、表示デバイス15に表示する内容と外部モニタに表示する内容を異なるものとすることも可能である。例えば、表示デバイス15上には画像データとヒューマンインターフェース部28により合成した画像を表示し、出力ポート16には画像信号のみを出力して外部モニタに画像データのみを表示しても良い。具体的には、表示デバイス15には記録媒体の印画範囲全体を表示し、外部モニタには選択された画像データのみを表示する等が挙げられる。
【0116】
表示デバイス15及び出力ポート16に出力する内容及びこの内容に応じた受付指示・内容は、プリンタ装置の動作状況及び画像処理部6での処理内容によって決定される。
【0117】
上記画像処理部6は、前述のようにデータ加工部5と特性補正部4により主に構成されるものである。
【0118】
上記画像処理部6は、画像データ入力部1から入力された画像データが理想的な画質特性を有していない場合には、表示デバイス15や外部モニタでの表示画像、画像印画部3により印画される印画画像の画質を向上するために、データ加工部5において、入力した画像データを補正する。
【0119】
そして、データ加工部5において、指示デバイス8からの使用者の指示をヒューマンインターフェース部28を介して受け、これに基づき、画像データ入力部1からの第1のデジタル画像データに対して、所定の編集、加工、合成、補正や変換を行い、編集処理された第1のデジタル画像データとする。
【0120】
上記データ加工部5は、画像メモリ20へのアクセス制御も行うようになされており、必要に応じてデータ加工部5の制御により画像データが書き込み及び読み出されている。保存される画像データは画像処理部6内のデータ加工部5で編集・加工・合成・補正されたものであり、この画像データに関連した情報がある場合には、その関連した情報も保持される。
【0121】
上記画像メモリ20中に保持されるデータとしては、圧縮された形式のもの、可逆圧縮された形式のもの、非可逆圧縮された形式のもの等が挙げられる。どのような形式とするかは、画像処理部6で扱いやすい形式かどうか、圧縮復元を繰り返して画質の劣化を許容するか否か、画像メモリ20に保持する画像データの枚数や容量の最大値、画像メモリ20の読み出し書き込み速度等に関連して決定される。処理速度、画質の劣化、データの取り扱い等を考慮すると、圧縮しない形式で画像メモリ20中に保持することが好ましい。さらに、この圧縮しない画像データを複数枚保持出来る程度の容量を画像メモリ20中に有することが好ましい。また、画像メモリ20の一部を画像処理部6内の処理過程における画像データ用ワーキングメモリとして使用しても良い。
【0122】
上記画像メモリ20中の画像データへアクセスする際、画像データを圧縮した形で画像メモリ20中に保持する場合には、画像メモリ20に画像データを書き込む際にデータ加工部5にて画像データの圧縮処理を行ってから書き込むようにする。当然のことながら、読み出し時にはデータ加工部5で伸長処理を行うこととなる。
【0123】
また、上記データ加工部5においては、画像メモリ20へのアクセス制御も行っていることから、画像メモリ20への画像データの書き込みタイミングと画像メモリ20からの読み出しタイミングとが衝突しそうになるとき等の時分割アクセスを行ったり、どちらかのタイミングを遅延させるといった制御を行う。画像メモリ20の容量が増減できるような構造をとることで、その有効容量を検知することにより、画像メモリ20へのアドレス制御を正常に行うことができる。
【0124】
また、上記データ加工部5においては、画像データインターフェース部9及びフィルム読み取り部11において、それぞれの画像データの撮影や読み取り時にそれぞれの入力部に特徴的な補正処理が実行されない場合に、デジタル加工処理を行っても良い。
【0125】
なお、上記データ加工部5内においては、主に画像データがデジタル化して取り扱われる。画像データ入力部1から読み込まれたデジタル化された画像データに対し、各データの演算のビット数を入力された画像データと同じビット数のまま、各処理を続けると演算精度が次第に悪化していくので、演算の過程においては、各データのビット数を2〜4bit増やし、計算精度の悪化を可能な限り防ぐことが印画される印画画像の画質を確保する上で重要である。
【0126】
そして、画像データ入力部1から入力される第1のデジタル画像データに対して、使用者が所望の編集、加工、合成、補正を行う場合には、指示デバイス8からの指示に基づいて上記ヒューマンインターフェース部28の制御で画像表示出力部2への出力表示がなされ、使用者が所望する処理が確認される。
【0127】
第1のデジタル画像データに対して使用者が所望する処理を行って編集処理された第1のデジタル画像データを生成し、これを印画する指示がなされると、上記編集処理された第1のデジタル画像データは後述の印画出力処理部24を経由して画像印画部3に送られる。
【0128】
なお、上記画像処理部6内のデータ加工部5において実行される編集、加工、合成、補正といった処理は、後からリムーバブルメディアドライブ部10やコンピュータインターフェース部12から各処理で使用されるパラメータ及び各処理のソフトウエアを新たに追加又は更新できるような構成としておくことも可能であり、プリンタ装置に新しい機能を追加することが可能となる。
【0129】
また、画像処理部6内で編集、加工、合成、補正及び変換された画像データをリムーバブルメディアドライブ部10経由でリムーバブルメディア17内に書き込み保存することも可能である。また、コンピュータインターフェース部12経由で外部に接続されたホストコンピュータ19に画像データを送ることで、このホストコンピュータ19内の画像処理ソフトウエア及び画像をハンドリングするソフトウエアにより様々な活用が可能となる。
【0130】
上記画像処理部6は前述のデータ加工部5の他、特性補正部4も有する。上記特性補正部4は、表示デバイス処理部22、映像信号処理部23、印画出力処理部24により構成されている。
【0131】
上記表示デバイス処理部22は、第1のデジタル画像データ或いは必要に応じて処理がなされた編集処理された第1のデジタル画像データをヒューマンインターフェース部28を介して表示デバイス15に表示させるため、この表示デバイス15の特性に合わせた補正処理を行う部分である。
【0132】
また、上記映像信号処理部23は、第1のデジタル画像データ或いは必要に応じて処理がなされた編集処理された第1のデジタル画像データをヒューマンインターフェース部28を介して外部モニタ等の外部接続表示機器に表示させるため、この表示機器の特性、その表示機器に出力する標準的な映像信号の特性に合わせた補正処理を行う部分である。
【0133】
なお、これら表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23からヒューマンインターフェース部28に出力される画像データには、当該ヒューマンインターフェース部28において他のデータとの合成が行われ、合成された画像データが表示デバイス15や外部モニタに表示されることもある。この場合、使用者の指示を求める表示や文字、データ加工部5で発生したパターン等と合成することが多い。
【0134】
さらに、上記印画出力処理部24は、画像印画部3で印画するための各変換、補正処理を行い、画像印画部3へ送る部分である。通常、第1のデジタル画像データ或いは必要に応じて処理がなされた編集処理された第1のデジタル画像データは、RGB信号で各色8bit以上のデータである。ところが、画像印画部3に使用されるプリントヘッド25で使用されるインクやトナーは、CMYの3色或いはCMYKの4色であるため、上記印画出力処理部24においては、RGB信号をこれら各色に変換するとともに、各色の記録インク又はトナーの分光感度特性が理想的でないことに起因するプリントの出力の色ズレを補正する色補正処理等、プリントヘッド25、インクやトナー、記録媒体の発色特性といった記録時の環境条件に起因する変換補正処理を行う。
【0135】
また、この印画出力処理部24においては、プリントヘッド25に転送する画像データの並び順を実際にプリントヘッド25で使用する印画順に並び替えて出力する。このため、印画出力処理部24内に印画データの一時的なバッファリング用RAMを有しても良い。または、データ加工部5が画像メモリ20から画像データを読み出す場合に、プリントヘッド25での印画順に適合するように読み出しアドレスを制御しても良い。
【0136】
そして、本例のプリンタ装置においては特に、前述のように画像表示出力部2における表示画像と、画像印画部3による印画画像が視覚的に同等な画質として表現される。
【0137】
このために本例のプリンタ装置においては、第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データに対し上記画像印画部3における印画画質を規定する画素データ値の判定及び処理を印画出力処理部24において行って第2のデジタル画像データとし、また第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データに対し上記画像表示出力部2における表示画質を規定する画素データ値の判定及び処理を表示デバイス処理部22及び/又は映像信号処理部23により行って第3のデジタル画像データとしている。
【0138】
そして、本例のプリンタ装置においては、上記特性補正部4の印画出力処理部24、表示デバイス処理部22及び/又は映像信号処理部23により第2,3のデジタル画像データを生成する補正処理を平均的な観察者が好ましく感じる再現色に変換する補正とすることが好ましい。
【0139】
また、本例のプリンタ装置においては、上記印画出力処理部24、表示デバイス処理部22及び/又は映像信号処理部23により第2,3のデジタル画像データを生成する補正処理を画像データ中の特定の内容に関して平均記憶色に応じた補正を行うものとすることが好ましい。
【0140】
さらに、観察者が画像表示出力部2で出力される表示画像及び画像印画部3で印画される印画画像を観察するときの平均的光源等の観察条件を想定し、その想定条件に応じた補正を行うことが好ましい。
【0141】
この場合、画像データ中の特定のパターンを抽出したり、そのパターンに関して補正を行ったり、特定の範囲内に関して補正を行うようにしても良い。
【0142】
前述のように、本例のプリンタ装置においては、画像表示出力部2における表示画像と、画像印画部3による印画画像が視覚的に同等な画質として表現されるように補正を行っているものの、それでも観察者がこれらを観察するときに観察者が望むような画像を得ることは難しい。画像画質の種々の特性中でも、明度、色相、彩度により定義される色の再現においては、その傾向が顕著である。このことについて説明する(参考文献1:Bartleson,C.J.and Bray, C.P.:“On the Preferred Reproduction of Flesh,Blue−Sky, and Green−Grass Colors”Photogr.Sci.Eng.6,1(1962)、参考文献2:イメージングPart1 写真工業出版 昭和63年1月20日発行「画像評価の物理的側面と主観的側面」)。
【0143】
ここで、説明を簡略化するべく、被写体を何らかの入力手段で撮影し、その入力手段に特徴的な入力特性に対する適切な補正を行うことで、撮影時の被写体の測色値と等しい測色値を持つ画像データが得られたと仮定する。
【0144】
この画像データを画像表示出力部2の表示デバイス15上に表示、或いは画像印画部3で記録媒体上に印画するとき、その画像データが示す色をそのままそれぞれの出力特性に対応する補正を行った後に、表示及び印画し、いわば測色値に近い色再現をしたとしても、大部分の観察者にとっては、実際の被写体と異なる印象の薄い画質の画像しか得られない。このような現象は、観察者が実際の撮影時の被写体そのものを直接知らない場合でも、ほぼ同様に起こる。これは、個々の観察者にとって記憶している色、及び個人的な好みの色等の要因によって印画された特定画像に対する望ましい(好ましい)色が、本来の撮影時の被写体の色と異なってくるためである。
【0145】
以降、便宜上、見慣れた対象物についての観察者個人が標準的に思い浮かべる色を記憶色(Memory Color)と称し、観察者個人が対象物について好ましいと思う色を好ましい再現色(Preferred Reproduction Color)と称することとする。
【0146】
なお、上記記憶色とは、見慣れた対象物について個人が標準的に思い浮かべる色を指し、平均的な記憶色は最も印象的な色の属性と思われる方向へ色相が移動し、飽和度と明るさが増す傾向にある。また、ここで言う好ましい再現色とは、対象物に対して個人が好ましいと思う色を示し、画像内容等の画像自体の要因の他に、観察する側の要因として観察者個人の好みや観察光源の種類等がある。
【0147】
この対象物としては、観察者にとってよく見慣れたものや特に注意を向けているものが該当し、一般的に肌の色、芝生の色、青空の色等が該当する。特に肌の色に関してはその傾向が顕著であり、肌色の好ましい再現色が発生する要因としては、以下に示すようなものが挙げられる。
【0148】
1)画像自体の要因
・被写体の性別、年齢等の個人差
・背景シーンの状態
・被写体の画像全体に占める割合
・撮影時の光源等
2)観察者側の要因
・観察者の好み(年代等によって差が生じる。)
・観察光源
・観察距離等
また、上記肌色の好ましい色再現の色度座標上での特徴としては、以下に示すようなものが挙げられる。
【0149】
・白色点方向に移動する。
・許容度が色相の回転方向には低くなる。
・許容度が彩度の高くなる方向には広くなる。
【0150】
また、観察光源の種類にはあまり影響を受けないことが知られている。なお、一般に、写真画像においては、好ましいとする再現色は、記憶色とは一致しないと言われている。
【0151】
図2に、参考文献1よりCIExy色度座標上での好ましい色再現の一例を示す。特に、膚(肌)色、青空の色、草の色に関する図2中○で示す被写体の色と図2中×で示す平均記憶色と図2中●で示す好ましい再現色の関係を示している。図2は、色相と彩度についてどのように変化するかを表しており、色相は図形の辺に沿って回転し、彩度は中心部から周辺に向かって高くなっている。すなわち、図2から対象物の種類によって、被写体の色に比べて好ましい再現色や平均記憶色がずれる傾向にあることがわかる。
【0152】
また、このように色再現以外の要素でも、例えば画像の鮮鋭度等でも同様に好ましい再現方法が存在する。一例として、鮮鋭度に関しては非常に高い鮮鋭度を示す画像が好まれるとは限らず、肖像画像や図形画像では異なった鮮鋭度の画像が好まれる。従って、画像の内容によって鮮鋭度を変化させることも有効となる。
【0153】
以上述べたように、入力した画像データを表示出力及び印画特性に対応した補正のみを行って画像表示出力部から出力表示させ、また画像印画部で記録媒体上に記録しても、観察者の望む(好む)画質の画像とはならない。
【0154】
そこで、本例のプリンタ装置において、実際に表示及び印画するにあたっては、それぞれの表示、出力及び印画特性に特徴的な補正を実行することに加えて、それぞれの出力手段に適した、更には画像データの内容に従った好ましい再現のための補正を実行することが好ましい。
【0155】
すなわち、上記印画出力処理部24においては、第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする上述のような所定の処理を行って第2のデジタル画像データとしている。
【0156】
より具体的には、画像データ全体を変換したり、画像データ内の各画素のデータ値が予め設定された特定データ範囲内の場合にその画素データ値に対して選択的に変換したり、画像データ中のパターンを抽出し、そのパターンが特定のパターンであった場合に、そのパターンの範囲内の画素データ値に関して選択的に変換するようにすれば良い。
【0157】
この補正は、予め設定した方法により行うようにすれば良く、画像データ中の特定領域や特定の範囲に対し、前述のように好ましい再現色や平均記憶色等の予め設定した変換補正を行うことが印画画質を向上させる上で有効である。
【0158】
この場合、上記所定の処理は、第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データを観察者が望む画質へ変換する変換処理とされることが好ましい。
【0159】
上記所定の範囲としては、前述のように、画像データ全体、画像データ内の特定データ範囲内の各画素のデータ値よりなる部分、画像内容によって決定される部分が挙げられる。
【0160】
上記のような所定の範囲内の各画素データ値の判定及び変換処理の具体例としては、以下に示すようなものが挙げられる。
【0161】
1)入力された画像データが示す各画素データ値全てを判定の対象とし、画像データ全体の画素データ値全体に対して必要に応じて変換処理を行う。
【0162】
2)入力された画像データの各画素のデータ値が、予め決められた特定データ範囲内だと判定した場合に、その部分を抽出し、この部分の各画素データ値に対して変換処理を行う。例えば、予め肌色を補正するように設定しているとき、画像データ中のそれぞれの画像データ値が予め規定した肌色を示す範囲内に入っているとき、その画素データ値よりなる部分を抽出して変換処理を行う。
【0163】
3)入力された画像データのパターン内容を抽出して、それが予め決められた特定パターンと判定された場合に、その範囲内を選択し、必要に応じて変換処理を行う。例えば、予め肌色部分を補正するように設定している場合、画像データから目的とする部分(この場合、顔や腕等の人間の肌色部分の形状)をパターン認識して抽出し、目的のパターンだと判定した場合に、そのパターン内の各画素データ値に対して変換処理を行う。
【0164】
4)上記2)、3)を組み合わせて、例えば画像パターン内容を抽出して予め決められている特定画像パターンと一致しているかどうかを判定し、一致している場合に、この画像パターン内の各画素データ値が予め決められた所定のデータ範囲内と判定される場合にのみ、各画素データ値に対して変換処理を行っても良い。例えば、予め肌色に対応する画像パターン内の肌色範囲の各画素データ値に対して変換処理を行うとされている場合に、画像パターンの判定とその中の画素データ値の判定の両者を行うことで、パターン認識の誤りを防ぐことが可能である。
【0165】
上記印画出力処理部24において行われる変換処理としては、以下に示すようなものが挙げられる。
【0166】
a)平均的な観察者が最も好ましいと感じる再現色に変換する。一例として、人間の顔の肌色についての変換を説明すると、予め多数の人に調査し、人間の顔を記録媒体上に印画するときはどのような肌色が最も好まれるかを求め、その求めた肌色のデータ範囲を設定しておき、その画像データから判定選択した顔の肌色領域の各画素データ値を予め設定してある肌色データに変換する。勿論、判定選択した肌色にグラデーションのような変化幅がある場合には、変換後の肌色においても、そのグラデーション変化幅を同様に又は相似的に保っておかなければならないことは言うまでもない。
【0167】
b)上記a)で述べた好ましい再現色の代わりに、平均記憶色を求めてこれに応じたデータ範囲を設定しておき、この値に基づき、好ましい再現色の代わりに平均記憶色に変換する。この時、判定選択した画像内容をこの設定された平均記憶色そのものに変換する場合と、画像データの各画素データ値とこの設定値とから変換先の色を求めることがある。
【0168】
c)上記a)とb)を組合わせ、予め決められたパターン或いはデータ範囲によりa)b)の中からそれぞれ最適な方法を用いる。
【0169】
さらに、好ましい再現色若しくは平均記憶色に基づく変換に加え、観察者が画像印画部で印画される印画画像を観察するときの平均的光源の色温度及び記録媒体上の照度、並びに記録媒体の反射率等の観察条件を想定し、その想定条件に応じた補正を行うことも有効である。
【0170】
このようにして判定選択した特定領域並びに範囲に対して適した変換処理を実行する方法の一例としては、入力された画像データを一旦、図3に示すようなCIE L* * * に代表される均等色空間座標系へ変換し、その座標系で目的とする変換補正を行う。CIE L* * * のような表色系は本来3次元座標であるため、計算処理を単純化するために、その3次元空間中の原点を通る特定の平面内で変換補正することもできる。一例として図4に示すようなa* * 平面やL* 軸を通ってa* * 平面と垂直で直交する平面内で処理することも可能である。
【0171】
この3次元空間又は2次元平面内での変換の一例としては、印画出力処理部24に入力された画像データの特定領域及び範囲を占める3次元空間領域又は2次元平面領域を図5に模式的に示すような方法で変換する例が挙げられる。すなわち、図5(a)に示すように、元の空間領域Aからその一部を占める空間領域A1 に変換する方法、図5(b)に示すように、元の空間領域Bからこれとは別の空間領域B1 に変換する方法、図5(c)に示すように、元の空間領域Cから一部が重複した空間領域C1 に変換する方法が挙げられる。
【0172】
このようにして印画出力処理部24内において、画像データ(通常は、RGB)から均等色空間座標系へ変換され、その座標系中で好ましい再現色等への変換がなされると、今度は逆に均等色空間座標系から、元の画像データの座標系(通常は、RGB)へ変換されて、次の処理へと進む。
【0173】
また、印画出力処理部24内で行われるRGBからCMYKへの変換において前述のような好ましい色再現処理を実行することも有効である。具体的には、明るい肌色へBK成分を混入するのを止めることは、肌色をきれいに表現するために好ましい処理として挙げられる。
【0174】
以上のように述べた印画出力処理部24内の判定方法及び処理方法、具体的には変換処理における処理方法や処理手順並びに処理方法で用いられる可変パラメータを可変(書き換え可能)としておくと、本プリンタ装置の仕向地等により、または想定される対象使用者を変更する場合等、工場出荷時に変更することが可能であり、好ましい。さらに、経時変化に応じて、使用者個人の好み等により使用者が任意で変更することも可能であり、好ましい。
【0175】
また、初めから変換方法(判定方法及び処理方法)を複数設定しておき、その中から使用条件により選択可能とする、或いは可変パラメータの設定により可変とすれば良い。
【0176】
さらに、画像データ入力部1での画像データの入力特性により画質に特徴的な特性が生じる場合には、その画像特性に応じて変換方法(判定方法及び処理方法)を変化させることも可能である。
【0177】
また、上記表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23において、第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データの所定の範囲の個々の画素データ値を判定し、上述したような所定の補正を行い、第3のデジタル画像データとする。
【0178】
すなわち、上記表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23においては、第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を行って第3のデジタル画像データとしている。
【0179】
より具体的には、画像データ全体を変換したり、画像データ内の各画素のデータ値が予め設定された特定データ範囲内の場合にその画素データ値に対して選択的に変換したり、画像データ中のパターンを抽出し、そのパターンが特定のパターンであった場合に、そのパターンの範囲内の画素データ値に関して選択的に変換するようにすれば良い。
【0180】
この変換は、予め設定した方法により行うようにすれば良く、画像データ中の特定領域や特定の範囲に対し、好ましい再現色や平均記憶色等の予め設定した変換補正を行うことが表示画像画質を向上させる上で有効である。
【0181】
この場合の上記所定の処理も、前述の印画出力処理部24と同様に、第1のデジタル画像データ及び/又は編集処理された第1のデジタル画像データを観察者が望む画質へ変換する変換処理とされることが好ましい。
【0182】
上記所定の範囲としては、前述のように、画像データ全体、画像データ内の特定データ範囲内の各画素のデータ値よりなる部分、画像内容によって決定される部分が挙げられる。
【0183】
上記のような所定の範囲内の各画素データ値の判定及び変換処理の具体例としては、以下に示すようなものが挙げられる。
【0184】
1)入力された画像データが示す各画素データ値全てを判定の対象とし、画像データ全体の画素データ値全体に対して変換処理を行う。
【0185】
2)入力された画像データの各画素のデータ値が、予め決められた特定データ範囲内だと判定した場合に、その部分を抽出し、この部分の各画素データ値に対して変換処理を行う。
【0186】
3)入力された画像データのパターン内容を抽出して、それが予め決められた特定パターンの場合に、その範囲内を選択し、その特定パターン内の各画素データ値に対して変換処理を行う。
【0187】
4)上記2)、3)を組み合わせて、例えば画像パターン内容を抽出して予め決められている特定画像パターンと一致しているかどうかを判定し、一致している場合に、この画像パターン内の各画素データ値が予め決められた所定のデータ範囲内と判定される場合にのみ、各画素データ値に対して変換処理を行っても良い。
【0188】
先に印画出力処理部24のところで説明したように、本例のプリンタ装置においては、使用者(観察者)が望む画像を印画することが重要である。そこで、本例のプリンタ装置においては、上記印画出力処理部24内において画像データ中の特定範囲や特定領域等の判定選択した各画素データ値に対して好ましい再現色並びに平均記憶色等の予め設定した変換処理を行っている。そして、この表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23によって処理された第3のデジタル画像データを画像表示出力部に表示画像として表示した場合に、この表示画像を使用者(観察者)が観察して記録媒体上に印画された印画画像と視覚的に同等な画質を有するものとする必要がある。そのために、上記表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23においては、印画出力処理部24内で実行される変換処理(判定及び処理)と同様に、画像データ中の特定範囲や特定領域等の判定選択した各画素データ値に対して好ましい再現色並びに平均記憶色等の予め設定した変換処理(判定及び処理)を行わなければならない。また、前述のように観察者が画像表示出力部で出力される表示画像及び画像印画部で印画される印画画像を観察するときの平均的光源等の観察条件を想定し、その想定条件に応じた補正を行うことも有効である。
【0189】
ただし、記録媒体への印画画像と表示デバイス15や外部モニタ上での表示を比較すると、同じ使用者(観察者)にとって望ましい(好ましい)画質を得るための判定選択方法及びその変換方法が異なる場合が多い。これは記録媒体上への印画というハードコピー(加法混色と減法混色の混在)からの反射光画像を観察するという特徴と、表示デバイス15と外部モニタへの表示というソフトコピー(加法混色)からの自発光画像を観察するという特徴の差によるためであり、また、それぞれの再現可能色空間範囲の差(通常、自発光デバイスの方が広い。)による影響もある。
【0190】
このため、印画出力処理部24内で実行される処理方法と、表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23で実行される処理方法は、全く同じ処理内容とはならず、それぞれの印画特性及び出力特性に適した処理を実行する必要がある。つまり、上記印画出力処理部24、表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23内では、画像データの内容の判定方法、変換処理の実行範囲の選択方法、変換方法(変換方法が可変パラメータを持つ場合の可変パラメータの値を含む。)、複数の変換処理が順次実行される場合の実行順序等が異なって実行される場合がある。
【0191】
上記表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23においても、上記印画出力処理部24と同様に、画像データの判定方法及び処理方法、具体的には変換処理における処理方法や処理手順並びに処理方法で用いられる可変パラメータを可変(書き換え可能)としておくと、本プリンタ装置の仕向地等により、または想定される対象使用者を変更する場合等、工場出荷時に変更することが可能であり、好ましい。さらに、経時変化に応じて、使用者個人の好み等により使用者が任意で変更することも可能であり、好ましい。
【0192】
また、初めから変換方法(判定方法及び処理方法)を複数設定しておき、その中から使用条件により選択可能とする、或いは可変パラメータの設定により可変とすれば良い。
【0193】
さらに、画像データ入力部1での画像データの入力特性により画質に特徴的な特性が生じる場合には、その画像特性に応じて変換方法(判定方法及び処理方法)を変化させることも可能である。
【0194】
また、画像印画部3を構成する例えばプリントヘッド25等の種類を変更した場合には、印画出力処理部24の設定を変更し、これに対応して同等の画質が得られるように表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23の設定も変更し、補正する。さらに、表示デバイス15の表示特性が変更されたり、外部モニタの種類が変更された場合には、これに対応して表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23の設定も変更し、補正する。なお、これらの設定は予め組み込まれたものであることが好ましい。
【0195】
これまで、印画出力処理部24、表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23の変換方法及び対象とする選択範囲の判定方法について別々に独立したものとして述べてきたが、これらの全部又は一部の機能が共通して使用出来る場合には、共通化することも十分可能である。
【0196】
これまで述べた例においては、記録媒体上の印画画像が使用者(観察者)にとって最も好ましいものとなるように印画画像を印画し、その印画画像と視覚的に同等な画質を有する表示画像を得ることについて述べてきたが、本発明のプリンタ装置においては、表示画像が使用者(観察者)にとって最も好ましいものとなるように表示画像を表示出力し、その表示画像と視覚的に同等な画質を有する印画画像を得ることが可能であることは言うまでもない。
【0197】
さらには、どちらか一方の画質に他方の画質を合わせるのではなく、印画画像及び表示画像の両者をそれぞれ調整し、両者の画質を視覚的に同等とし、しかも使用者(観察者)にとって望ましい画像とすることも可能であることは言うまでもない。
【0198】
すなわち、印画出力処理部24、表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23内の画像データに対する判定及び処理をそれぞれ実行し、表示画像と印画画像とが両者共に使用者(観察者)にとって望ましい画像とされ、これらが視覚的に同等な画像として認識されれば、上記の方法の何れを用いても良い。
【0199】
次に、上記画像印画部3であるが、プリントヘッド駆動部26とプリントヘッド25により主に構成される。ヒューマンインターフェース部28にて印画する画像が選択され、印画する指示がなされたときに、画像処理部6内の印画出力処理部24で印画するのに必要な変換補正処理がなされた印画データが上記プリントヘッド駆動部26に送られてくる。そして、上記プリントヘッド駆動部26においては、プリントヘッド25の駆動タイミングに合わせて、またプリントヘッド25を駆動するのに十分な駆動電圧、駆動電流、駆動波形に印画データを変換してプリントヘッド25に出力する。
【0200】
すなわち、上記プリントヘッド駆動部26の動作は、プリントヘッド25の印画に伴う印画機構の動作、プリントヘッド25の移動、記録媒体の移動、プリントヘッド25のメンテナンス処理、インクの供給等の動作と同期をとって行われる。また、印画するときの環境状態に合わせて最適な印画を行うために温度センサー等の検出素子からの入力に基づいてアナログ電気回路構成にて、それに適した補正を実行する場合もある。この補正処理をデジタル処理で実行可能な場合には、画像処理部6内の印画出力処理部24内で実行することができる。プリントヘッド駆動部26は、使用するプリントヘッド25の種類及び数、プリント機構部の構成等に合わせて構成され、動作する。
【0201】
また、上記プリントヘッド25は、実際に記録媒体上に記録インクを吐出して画像を印画する、或いは記録トナーを記録媒体上に付着させて印画する部分である。このようなプリントヘッドとしては特開平7−164656号公報又は特開平8−336990号公報に示されるようなインクジェットプリントヘッド、特に記録材飛翔型プリントヘッドや二液混合型プリントヘッドが挙げられる。また、染料拡散型サーマルヘッド、レーザービームプリンターの画像形成部、他の方式の記録ヘッドも挙げられる。
【0202】
これらの中でも特に、フルカラー中間調記録が可能な記録材飛翔型プリントヘッドや二液混合型プリントヘッドは、高画質のフルカラー印画を実現することができ、好ましく使用される。また、プリントヘッドの幅により、ラインプリントヘッド及びシリアルプリントヘッドを構成することも可能である。ラインプリントヘッドの場合、記録媒体がラインプリントヘッドに対し一方向のみに移動すれば良いので、印画時間が短縮される。シリアルプリントヘッドの場合、記録媒体とシリアルプリントヘッドが相対的に二方向に移動する必要がある。
【0203】
なお、本例においては、画像データ入力部1、画像処理部6、画像メモリ20、指示デバイス8、画像表示出力部2、画像印画部3が一体的に構成されて本体21となされている例について述べたが、上記画像データ入力部1の画像入力手段7は本体21と分割して配されていても良い。例えばフィルム読み取り部11においては、本体21と双方向のインターフェースにより接続するようにすれば良く、光電変換素子からの信号や読み取り機構の制御信号等を双方向に送受信することにより、フィルム読み取り部11を本体21内に組み込んだ場合と同等の機能を持たせることが可能である。この場合、上記インターフェースとしてIEEE−1394等のような汎用インターフェースを使用しても良い。このように汎用インターフェースを使用することで、フィルム読み取り部11の代わりに他の画像入力手段7を接続し、これらの間での通信を制御するようなソフトウエア構成をとれば、このインターフェースを介して他の画像入力手段7との間で送受信も可能となる。
【0204】
このように画像入力手段7を本体21から分割して配し、分離可能とすれば、画像入力手段7のうち必要とされる種類のみを本体と接続することが可能となり、装置の小型化もなされ、必要とされる設置面積も小さくなり、好ましい。
【0205】
上記表示デバイス15は、本体21中に組み込まれるが、本体21上で可動となされることが好ましい。例えば、筺体状の本体21上に支持部を介して保持されており、所定の範囲での回動等が可能となされた構造とされていることが好ましく、使用者の視認が容易となる。また、本体21から分割して配されていても良く、本体21との物理的或いは電気的な結合機構を有することが好ましく、使用者は本体21から離れた場所でも視認を行うことが可能となる。すなわち、表示デバイス15による表示画像の色調等の画像特性は周囲の環境の影響を受け易いが、上記のように表示デバイス15を本体21上で可動とする、或いは分割して配するようにすれば、周囲の環境の影響を受けづらい状態での視認が容易となり、好ましい。
【0206】
また、上記指示デバイス8も本体21と分割して配されていても良い。このよにすることで、使用者はプリンタ装置を遠隔操作することも可能となる。
【0207】
このようなプリントヘッドにより実際に印画を行う場合、例えば以下に示すような動作が行われる。すなわち、先ず、使用者による画像の入力を促すために、ヒューマンインターフェース部28が表示デバイス15及び/又は外部モニタに、どの画像入力手段7から画像を入力するかを選択できるような表示を行わせる。これに従って、使用者は印画を希望する画像を取り出すために、指示デバイス8を使用して各種画像入力手段7の中からアクセスする画像入力手段7を選択する。コンピュータインターフェース部12が選択される場合には、指示デバイス8の代わりにホストコンピュータ19を用いて選択することも可能である。
【0208】
次に選択された画像入力手段7は外部より入力されたアクセス可能なデジタル画像データ及び/又はアナログ画像信号をアナログ・デジタル変換により第1のデジタル画像データにして画像データ入出力部27を経由して画像処理部6に送る。
【0209】
上記第1のデジタル画像データは画像処理部6内のデータ加工部5に入力され、ここで必要に応じて画像メモリ20の中に画像データを保存するとともに、理想的な画質特性を有していない場合には、表示デバイス15や外部モニタでの表示画像、画像印画部3により印画される印画画像の画質を向上するための補正を行い、第1のデジタル画像データに特徴的な特性がある場合には、補正及び画質を向上させるための処理を行う。
【0210】
そして、上記のようにして補正された画像データを表示デバイス15や外部モニタに出力し、画像を表示する。画像データ入力部1にアクセス可能な画像データが複数ある場合には、それぞれの画像データを画像データ入力部1、画像処理部6を経て表示デバイス15或いは外部モニタに表示するようにし、使用者に対象とする画像データをヒューマンインターフェース部28の制御のもと選択するように促しても良い。そして、画像が選択されると、画像メモリ20に選択された画像データが入力されていない場合には、画像データ入力部1をアクセスして画像データが画像処理部6に取り込まれる。
【0211】
次にヒューマンインターフェース部28は選択された画像に対して編集加工処理等を行うかどうかを使用者に訊き、使用者が処理を所望する場合には処理の実施を選択し、必要な処理を行わせ、画像処理部6中において編集処理された第1のデジタル画像データを生成する。
【0212】
所望する全ての処理が行われた後、使用者がヒューマンインターフェース部28の制御で印画の実行を選択すると、編集加工等された編集処理された第1のデジタル画像データに対して画像処理部6内の印画出力処理部24で、好ましい再現色に変換する処理を行って第2のデジタル画像データを生成し、またプリント出力するために必要な処理を行って、印画データに変換し、画像印画部3のプリントヘッド駆動部26によりプリントヘッド25を駆動して、上記印画データに基づいた画像を印画する。印画動作中はプリントヘッド25の記録動作と、記録媒体の動作は同期して行われる。
【0213】
なお、編集処理された第1のデジタル画像データは画像表示出力部2に画像表示されるが、この場合も表示デバイス処理部22と映像信号処理部23において画像表示出力部2による表示画像と画像印画部3による印画画像が視覚的に同等な画質となるように、好ましい再現色に変換するといった変換処理を行う。
【0214】
次に、本例のプリンタ装置の回路構成を図6に示す。回路上も先に図1に示した構成と略々同様であり、外部接続機器13、画像入力手段7、画像データ入出力部27、画像処理部6、画像表示出力部2、指示デバイス8、画像印画部3に対応する回路を有する。すなわち、画像入力手段7に対応して画像データインターフェース回路39、リムーバブルメディアドライブ装置40、フィルム読み取り装置41、コンピュータインターフェース回路42を有し、画像データ入出力部27に対応して画像データ入出力回路31を有する。
【0215】
また、画像処理部6に対応する回路としてデータ処理回路36を有し、内部にデータ加工部、表示デバイス処理部、映像信号処理部、印画出力処理部を有する。
【0216】
さらに、指示デバイス8として、本例のプリンタ装置上に配されて使用者の入力操作を可能とする複数のキー38aや、表示デバイス15として配される液晶モニタ45a上に形成され、ペン状の先細形状の入力装置で使用者の入力操作を可能とするペンタッチ入力デバイス38bを有し、後述のヒューマンインターフェース部28に対応する回路に入力するための指示デバイスインターフェース回路38cを有する。この指示デバイスインターフェース回路38cは、チャタリング現象等に起因する誤入力を防止し、一定時間、キー38a或いはペンタッチ入力デバイス38bの同一部分が連続して押圧されると、複数回その操作がなされたものとみなし、その回数分だけ後述のヒューマンインターフェース部28に対応する回路に入力を伝達する。
【0217】
さらにまた、画像表示出力部2の表示デバイス15に対応するものとして、ここでは液晶モニタ45aが配され、画像メモリ20中の画像データが転送され、転送された画像データと後述のヒューマンインターフェース部28に対応する回路からの表示制御信号に基づき、液晶モニタ45a上に表示するメニュー画面やペンタッチ入力デバイス用操作表示画面を合成し、液晶モニタ45aに表示可能な駆動信号に変換する表示デバイス出力回路45bも有する。
【0218】
さらに、画像メモリ20から転送された画像データと後述のヒューマンインターフェース部28に対応する回路からの表示制御信号に基づき、外部モニタ上に表示するメニュー画面やペンタッチ入力デバイス用操作表示画面を合成し、外部モニタに表示可能な標準映像信号としての例えばNTSC信号に変換する映像信号出力回路46も有する。この場合、上記液晶モニタ45aと外部モニタに表示される画像は同一であっても異なっていても良い。
【0219】
さらには、画像印画部3に対応してプリントヘッド駆動回路56とプリントヘッド25を有する。そして、上記プリントヘッド25を使用して例えば記録紙といった記録媒体に印画画像を形成する際に必要な機構部の制御をする時に機構部の全体的な制御を行う後述のシステム制御CPU61によるソフトウエアからのメカ制御信号に基づき、各種モーターやクラッチ、ヘッドメンテナンス機構等を駆動すると同時に、記録媒体の動きやプリントヘッドの動きを検出する各種センサーからの入力を受け付け、これを後述のシステム制御CPU61に知らせる等の印画に必要とされる機構部の駆動及び状態検出を行う印画出力機構制御回路47を有する。
【0220】
また、このプリンタ装置においては、システムROM62やフラッシュメモリ63内の制御ソフトウエアによりワーキングRAM64を使用するシステム制御CPU61を有し、これがプリンタ装置全体の制御を行っており、前述のヒューマンインターフェース部28に対応する回路としても機能している。
【0221】
従って、これらはシステム制御バス65により接続されており、このシステム制御バス65には、上述の画像データ入出力回路31、データ処理回路36、指示デバイスインターフェース回路38c、表示デバイス出力回路45b、映像信号出力回路46、印画出力機構制御回路47、画像印画部3も接続されている。なお、これらのうち、画像データ入出力回路31、データ処理回路36、表示デバイス出力回路45b、映像信号出力回路46、画像印画部3は画像メモリ20の画像データバス66にも接続されている。
【0222】
上記フラッシュメモリ63中の制御ソフトウエアは、リムーバブルメディアドライブ装置40又はコンピュータインターフェース回路42から画像データ入出力回路31を経由して入れ替えることが可能となされていても良い。また、データ処理回路36の動作で独自に制御ソフトウエアを必要とし、データ処理回路36内にROM又は不揮発性RAMが存在しないときは、システムROM62或いはフラッシュメモリ63からデータ処理回路36内で必要とされるソフトウエアをデータ処理回路36内に転送するような構成を取ることもできる。この場合、データ処理回路36内で必要とするソフトウエアをリムーバブルメディアドライブ装置40及びコンピュータインターフェース回路42から入力して、一旦、フラッシュメモリ63若しくはワーキングRAM64に蓄え、その後、データ処理回路36に転送できるようにしておくのが好ましい。
【0223】
上記システム制御CPU61がシステムROM62やフラッシュメモリ63内の制御ソフトウエアにより実行する制御には、以下のようなものがある。先ずは、プリンタ装置全体の制御が挙げられる。この他、画像データ入出力回路31を経由して画像データインターフェース回路39、リムーバブルメディアドライブ装置40、フィルム読み取り装置41、コンピュータインターフェース回路42の駆動制御及びそれぞれの制御によって入力された画像データの取り扱いや、データ処理回路36における画像データの編集合成加工補正制御、液晶モニタ45a並びに外部モニタへの画像表示制御、キー38a、ペンタッチ入力デバイス38bからの操作指示の入力と液晶モニタ45a及び外部モニタへの出力を制御するヒューマンインターフェース制御、プリントヘッド駆動回路56、プリントヘッド25、印画出力機構制御回路47の制御をすることによる画像印画部3全体の制御等が挙げられる。
【0224】
このことから、上記システム制御CPU61による機構部制御ソフトウエア及び印画出力機構制御回路47は、ラインヘッド又はシリアルヘッドといったプリントヘッド25の形状と動作方法及び記録媒体の動作方法が変わると、そのソフトウエアの内容及び回路内容が変わる。言い換えれば、プリントヘッド25の機構構造によって制御ソフトウエアと制御回路が決定されることとなる。
【0225】
実際に印画がなされる場合には、以下のような処理がなされる。すなわち、図6中外部接続機器13から入力されたデジタル画像データ又は映像信号、デジタルデータは、画像入力手段7に対応する画像データインターフェース回路39、リムーバブルメディアドライブ装置40、フィルム読み取り装置41、コンピュータインターフェース回路42により第1のデジタル画像データに変換され、画像データ入出力部27に対応する画像データ入出力回路31に入力される。
【0226】
次に、この第1のデジタル画像データは、システム制御バス65からの入出力制御信号の制御により画像データバス66を経由してデータ処理回路36に送られる。このとき、システム制御CPU61がタイミング等を制御していることは言うまでもない。
【0227】
そして、データ処理回路36により所定の処理を行い、編集処理された第1のデジタル画像データとし、必要に応じて画像メモリ20に保存等する。この場合、所定の処理はキー38aやペンタッチ入力デバイス38bから指示デバイスインターフェース回路38cを介してデータ処理回路36に送られるが、このときも、システム制御CPU61がタイミング等を制御していることは言うまでもない。
【0228】
また、データ処理回路36により所定の処理がなされた編集処理された第1のデジタル画像データは、表示デバイス出力回路45b、映像信号出力回路46、プリントヘッド駆動回路56に送られて、画像表示及び画像印画がなされる。この場合も、システム制御CPU61がタイミング等を制御していることは言うまでもなく、これまで述べた各装置がそれぞれの機能を果たしていることは言うまでもない。
【0229】
次に、上述したデータ処理回路36の具体例について説明する。先ず、第1の例として図7に示すようなものが挙げられる。すなわち、このデータ処理回路は、独自にデータ処理CPU71、データ処理プログラムRAM72、データ処理ワーキングRAM73により主に構成されるデータ処理制御システム74を有し、また同機能を有する複数の演算回路75を有し、これら演算回路75にデータを送り、演算回路75から出力されるデータの送付先を制御するデータルータ回路76も有する。このデータルータ回路76の制御はデータ処理制御システム74が行う。さらに、先に図6に示したシステム制御CPU61からの制御をシステム制御バスインターフェース77が受け付ける。そして、上記データ処理制御システム74とデータルータ回路76、システム制御バスインターフェース77はデータ処理バス79により接続されている。さらには各演算回路75に画像データを入力及び出力させるための制御を行う画像データバスインターフェース78も有する。
【0230】
つまり、システム制御CPU61からの制御をシステム制御バスインターフェース77が受付け、データ処理CPU71に伝達するとともに、データ処理CPU71から動作状態等の情報をシステム制御CPU61に送る。
【0231】
このようなデータ処理回路では次のような手順でデータ処理が実行される。なお、ここでは、画像メモリ20中の保持されている画像データに対し、データ処理を実行し、再度画像メモリ20中に保持する動作について説明する。
【0232】
先ずシステム制御CPU61のフラッシュメモリ63或いはシステムROM62からシステム制御バスインターフェース77を経由して、実行するデータ処理ソフトウエアをデータ処理プログラムRAM72に転送する。次に、システム制御CPU61はシステム制御バスインターフェース77を経由してデータ処理の実行開始をデータ処理CPU71に指示する。データ処理CPU71は転送されたデータ処理ソフトウエアに基づいて、画像メモリ20中の処理する画像データを画像データバスインターフェース78を経由して読み出し、さらにデータルータ回路76により処理を行う複数の演算回路75のうちの特定の演算回路に入力する。各演算回路75は、データ処理ソフトウエアに基づいて、入力した画像データに対し、データ処理を実行し、実行した後の画像データをデータルータ回路76及び画像データバスインターフェース78を経由して画像メモリ20中に画像データとして書き込む。
【0233】
続けて次の演算を行う場合には、データルータ回路76を経由して、次の特定の演算回路75に入力する。このように画像メモリ20中の画像データを順次読み出して演算処理を実行し、再度画像メモリ20中に画像データとして書き込むことで、データ処理ソフトウエアに従ったデータ処理を実行する。
【0234】
画像データの処理の途中或いは全ての画像データの処理終了後に、データ処理CPU71は、システム制御バスインターフェース77を経由して、システム制御CPU61へ処理状態又は結果状態を知らせることで、システム制御CPU61は実行しているデータ処理の過程及び結果を知ることが可能となる。上記データ処理ワーキングRAM73は、システム制御CPU61から送られたデータ処理のパラメータやデータ処理CPU71の動作中の状態保持等に使用される。
【0235】
上記複数の演算回路75は同じ処理を実行するように設定されており、画像中のデータ位置によってそれぞれの演算回路75が使い分けられるようになっている。すなわち、例えば、画像中の1列目のデータは演算回路75のうち演算回路Aによって処理し、2列目のデータは演算回路75のうち演算回路Bによって処理するといったように使用される。また、列の代わりに行単位としても良い。
【0236】
また、上記複数の演算回路75はそれぞれが異なる処理を実行するように設定されていても良く、特定の演算回路75により処理されたデータをデータルータ回路76により別の処理を行う別の演算回路75に入力するようにしても良い。このようにすると、実行する処理が複数段ある場合に、画像メモリ20から読み込んだ画像データに対し、必要とされる処理を順次施した後に画像メモリ20に書き込むことが可能となり、画像メモリ20へのアクセス回数を減らすことが可能となり、好ましい。
【0237】
これら複数の演算回路75の使用方法は、予め固定しても良く、或いはデータ処理プログラムによる設定によって可変できるようにしても良い。並列接続された演算回路75の個数は要求される処理速度、それぞれの演算回路を構成する回路規模等によって選択決定される。
【0238】
データ処理回路としては、図8に示すようなものも挙げられる。図8に示すデータ処理回路は、先に図7に示したデータ処理回路から演算回路75とデータルータ回路76を除いた以外は同様の構成を有するものであるので、同一の符号を付し、説明を省略する。ただし、データ処理CPU71として高速処理が可能なものが用いられ、DSPやRISC CPUや専用データ処理CPUが用いられる。
【0239】
上記データ処理回路としては、図9に示すようなものも挙げられる。すなわち、複数個のデータ処理回路80が並列に並び、各データ処理回路80がシステム制御バスインターフェース77を経由してシステム制御CPU61による装置全体の制御システムに接続され、更に画像データバスインターフェース78を経由して画像データバス66に接続されるものである。各データ処理回路80は専用演算回路で構成する、或いは汎用演算回路と汎用演算制御回路とから構成する、汎用演算制御回路のみで構成されても良い。システム制御CPU61による制御ソフトウエアが、システム制御バスインターフェース77を経由し、各データ処理回路80に画像メモリ20中の画像データに対してデータ処理を実行するように制御を行う。各データ処理回路80は先に図7に示した演算回路75のようにデータの配列に応じて、同じ処理をさせるようにしても、異なった処理をさせるようにしても良い。
【0240】
次に、本例のプリンタ装置におけるデータ処理の流れについて図10及び図11を用いて説明する。なお、図10及び図11中データの流れを示す線に付随する斜線は8bit以上/色のデータであることを示す。先に図1及び図6を用いても説明したように、図10に示す画像入力手段7のうち、コンピュータインターフェース回路42においては外部から入力されたRGB画像データを画像データ入出力回路31に対してRGB画像データとして出力し、画像入力手段7のうち、画像データインターフェース回路39、リムーバブルメディアドライブ装置40及びフィルム読み取り装置41においては、読み取った画像データ又は映像信号を画像データ入出力回路31に対してRGB画像データとして出力する。
【0241】
次に、上記画像データ入出力回路31において、各画像入力手段7から入力された画像データを同列に扱えるように処理し、データ加工部5に出力する。
【0242】
上記データ加工部5は、図11に示すように、圧縮伸長部81、拡大縮小部82、階調修正部83、色調修正部84、輪郭強調修正部85、他修正部86、画像合成編集部87、画像加工部88により構成されるものであり、画像データ入出力回路31から入力された画像データが理想的な画質特性を有していない場合に、表示デバイス45aや外部モニタでの表示画像、画像印画部3により印画される印画画像の画質を向上するために、画像データを補正したり、画像データに特徴的な特性がある場合には、補正及び画質を向上させるための処理を行う部分である。
【0243】
上記圧縮伸長部81は、画像メモリ20中に画像データを可逆若しくは不可逆圧縮された形態で保持する場合に必要とされる。データ加工部5に入力したRGB画像データ及び各処理を施した後のRGB画像データ並びに必要に応じて各処理間のRGB画像データを圧縮して画像メモリ20中に圧縮された画像データとして保持する。また、画像メモリ20中で圧縮されて保持されている画像データを読み出して伸長し、圧縮されていないRGB画像データとして色々な処理を実行し、データ加工部5内の各部に出力する機能も有する。
【0244】
RGB画像データは、データ加工部5に入力されると、拡大縮小部82に入力される。上記拡大縮小部82は、入力された画像データが本例のプリンタ装置のデータ加工部5により取り扱うことが可能なサイズ範囲外の場合に、画像データに対して拡大或いは縮小処理を行う部分である。
【0245】
RGB画像データは、上記拡大縮小部82の次に階調修正部83に入力される。上記階調修正部83は、入力された画像データの階調特性ヒストグラムが著しく偏っている場合等の時、印画出力した場合に画像の画質が向上するように入力画像データの階調特性を修正する部分である。特に、被写体の撮影時に露光量が適正でない場合、画像全体が暗くなり過ぎたり、明るくなりすぎたりするため、これを修正して画像全体の階調特性を改良する部分である。また、入力画像データのガンマ特性に関しても同様に改善することが可能な場合には、ガンマ特性の修正を実行する。
【0246】
RGB画像データは、上記階調修正部83の次に色調修正部84に入力される。上記色調修正部84は、上述の階調修正部83と同様に、入力された画像データの色調特性が著しく偏っている場合等の時、印画出力した場合に画像の画質が向上するように入力画像データの色調特性を修正する部分である。全般的な色調修正の他、特定の色調、特に肌色や灰色の色調が適正な範囲から外れている場合に、その部分が適正範囲となるように修正することも可能である。
【0247】
RGB画像データは、上記色調修正部84の次に輪郭強調修正部85に入力される。上記輪郭強調修正部85は、入力された画像データの画像の輪郭がはっきりしていない、或いは強調されすぎている場合、輪郭強調の修正処理を行い、画像の輪郭を適正に修正する部分である。
【0248】
RGB画像データは、上記輪郭強調修正部85の次に他修正部86に入力される。上記他修正部86は、今まで述べた処理の他に入力された画像の画質を向上させる処理が追加された場合に実行する部分である。
【0249】
上述した例においては、入力された画像データが各処理部において順次処理される例について述べたが、これらの処理の中で不要な処理は省くようにしても良く、また処理の順番も変更可能であることは言うまでもない。
【0250】
上記のようにして各処理を受けたRGB画像データは、次に画像合成編集部87及び画像加工部88に入力される。これらは、ヒューマンインターフェース部からの使用者の指示に基づいて、入力画面に対して種々の加工処理を行い、また複数の入力画像に対しそれらを合成編集して、最終的に印画するための画像を生成する部分である。
【0251】
また、これらの部分においては、入力画像データに予め用意された画像パターンを合成することも可能である。さらには、編集作業中のヒューマンインターフェース部の制御によって、使用者が所望する画像パターンをペンタッチ入力デバイス等の指示デバイスから入力し、この画像パターンと入力された画像パターンを合成することも可能である。
【0252】
このような画像データの合成・編集・加工を実行する制御ソフトウエア及び予め用意される画像パターンは、リムーバブルメディアドライブ装置及びコンピュータインターフェース回路等から新たに入力できるような構成を取ることが可能である。
【0253】
上記表示デバイス処理部22は、表示デバイス45aが特徴的な表示出力特性を有しており、データ加工部5から出力された画像データをそのまま表示デバイス45aにより表示しても表示デバイス45aによる表示出力特性のため、高画質表示及び印画した場合と同等の画質表示とならない場合に、表示デバイス45aに特徴的な表示出力特性を補正するような処理を実行する部分である。この表示デバイス処理部22は、後述する好ましい再現処理部91、後述の出力ガンマ特性以外の必要な補正を行う出力特性補正部92、表示デバイスに特徴的な出力ガンマ特性を補正する出力ガンマ変換部93が順次配されて構成される。
【0254】
特に、表示デバイス45aの表示特性再現範囲が印画出力の特性再現範囲と異なることにより、使用者(観察者)が印画する画像の再現を表示デバイス45a上で確認し、その後印画出力の動作を開始する場合には、表示デバイス45a上の表示画像と印画出力された印画画像が異なってしまう。このような現象を避けるために印画出力した場合の印画画像と視覚的に同等な画質を有する表示画像を得るために出力特性変換を実施する。
【0255】
上記映像信号処理部23は、データ加工部5から出力された画像データをNTSC信号に代表される標準的な映像信号に変換して出力するための処理を実行する部分である。この映像信号処理部23は、後述する好ましい再現処理部94、後述の出力ガンマ特性以外の必要な補正を行う出力特性変換部95、出力ガンマ変換部96が順次配されて構成される。また、上記映像信号処理部23においては、画像データの表現可能特性範囲が標準的な映像信号で規定される表現範囲と異なる場合、画像データの表現範囲を標準的な映像信号の表現範囲に変換する処理も含む。なお、上記映像信号処理部23においては、標準的な映像信号の代わりに標準的な映像信号に準じた映像信号とすることも可能である。
【0256】
そして、上記印画出力処理部24は、データ加工部5から出力された画像データをプリントヘッド25から記録媒体上に記録するため、画像データからプリントヘッド駆動回路56に入力可能な信号(印画データ)に変換する部分である。この印画出力処理部24における処理は、LUT(ルックアップテーブル)による変換処理、或いは積和演算等が高速に実行できる演算回路を利用した演算処理、或いは高速演算処理アルゴリズムを持つソフトウエアによって実現する演算処理、或いは専用変換回路による処理等で実現される。演算処理を順次実行する場合、常時入力画像データにおける各データのビット数と同一のビット数で取り扱うと、各データの有効精度が悪化する場合が多い。この場合は、最初の画像データのビット数に対して、演算途中での各データのビット数を増加させ、最後の処理で増加したビット数を減少させることで、有効精度の悪化を避けることが可能である。
【0257】
上記印画出力処理部24は、後述の好ましい再現処理部97、RGB−CMY変換部98、色補正部99、黒抽出下色除去部100、出力ガンマ補正及び階調修正部101、シャープネス修正部102、出力特性変換部103が順次配されて構成される。なお、これは一例であり、他の構成をとっても良いことは言うまでもない。
【0258】
上記RGB−CMY変換部98は、RGB画像データをプリントヘッド25で使用するC(Cyan),M(Magenta),Y(Yellow)の各インク又はトナーの各色のデータに変換処理する部分である。濃度Log変換或いは補色変換、或いは線形マスキング変換等によって実現される。
【0259】
上記のようにして、CMY画像データに変換された画像データは、色補正部99に入力される。上記色補正部99は、CMY画像データに変換された後、CMYの各インク又はトナーの分光吸収特性が減法混色による理想的な特性と異なっていることから生じる画像印画部3による印画画像の色調(特に色相と彩度)のずれを補正する部分である。
【0260】
上記色補正部99は、LUT(ルックアップテーブル)と演算による変換、又は線形マスキング演算、非線形マスキング演算等により実現される。また、画像データの表現可能最大特性範囲とプリントヘッド25による記録媒体上の印画画像の表現可能最大範囲が異なってくる場合も多いため、画像データによる最大範囲が印画による最大範囲よりも広い場合には、そのままでは画像データの表現範囲のうち、印画の表現範囲を越えた部分の再現が出来なくなる。このため、上記色補正部99においては、この越えた部分を印画上で表現するために、画像データ全体を圧縮変換したり、或いはクリップ変換したりする必要が生じてくる。さらには、この圧縮変換、クリップ変換に伴って色調のズレが生じないような変換方法をとることもある。
【0261】
次に、CMY画像データは黒抽出下色除去部100に入力される。この黒抽出下色除去部100は、プリントヘッド25に黒色(以下、BKと称する。)のインク或いはトナーがある場合に、CMYの各データにおいて、それらがBKの成分を有する場合に、そのBK成分の部分をBKインク或いはBKトナーに置き換えるための処理を行う。その後、BKに置き換えられたCMY画像データ中の各BK成分をCMY画像データのデータ値から取り除く。
【0262】
このCMY中のBK成分のBKインクまたはトナーへの置換には色々な手法があり、全部置換する方法、所定の割合のみを置換する方法、所定の濃度以上の領域で置換する方法等様々な方法が挙げられる。このようにCMYのデータのうち、BK成分をBKインクまたはトナーにより表現することにより、CMYのそれぞれのインク又はトナーでは再現することが不充分な画像中の黒表現を充分なレベルで実現することができる。なお、BK成分のデータは図10中Kとして示すこととする。
【0263】
続いて、上記CMYK画像データは、出力ガンマ補正及び階調修正部101に入力される。上記出力ガンマ補正及び階調修正部101は、プリントヘッド25による記録媒体上への画像再現特性において、その記録インク又はトナー及び中間調再現方法により特徴的な印画出力特性を持つ場合、その印画出力特性に適した出力ガンマ補正及び階調修正を行う部分である。この出力ガンマ補正及び階調修正部101においては、元となる画像データに対し、印画した場合の階調再現が最も良くなるような変換が行われる。
【0264】
次に、上記CMYK画像データは、シャープネス修正部102に入力される。このシャープネス修正部102は、輪郭強調及びスムージング処理を行って印画画像の画質を向上する部分である。
【0265】
さらに、上記CMYK画像データは、出力特性変換部103に入力される。この出力特性変換部103は、プリントヘッド25の種類及びプリントヘッド25の駆動方法、記録媒体の種類、インク又はトナーの種類等による特徴的な補正を実行して印画画質を向上させる部分である。具体的には、印画時の環境温度補正、熱履歴補正、プリントヘッド25の各素子のばらつき補正等が挙げられる。これらの補正処理の中、プリントヘッド駆動回路56で補正するのが適しているものついては、プリントヘッド駆動回路56において補正を行えば良い。
【0266】
そして、本例のプリンタ装置においては、前述のように、表示デバイス処理部22には好ましい再現処理部91、映像信号処理部23には好ましい再現処理部94、印画出力特性部24には、好ましい再現処理部97が組み込まれている。これら好ましい再現処理部91,94,97は、表示画像或いは記録媒体上に印画した印画画像を、多数の人間が観察した場合に綺麗に感じるように変換処理を行う部分である。
【0267】
元の画像データの値が示す画像表現、特に色再現において、画像データを単に測色値的(色彩計による測色値)に等しくなるようにCMYデータに変換し、そのままプリントヘッド25によって記録媒体上に印画すると、大部分の人が色(色相、明度、彩度)の再現性に満足せず、彩度の低い、言い換えれば印象が薄い画像となってしまう。そこで、上記好ましい再現処理部97においては、データ加工部5から入力されたRGB画像データのデータ内容を解析して、特定の画像領域及びデータ範囲の画素データ値に、例えば前述の好ましい再現色若しくは平均記憶色に従った変換を行うようにしている。
【0268】
すなわち、上記印画出力処理部24においては、上記好ましい再現処理部97により予め好ましい再現色若しくは平均記憶色に従った変換を行ったRGB画像データに対して、上記のような各処理を行い、これを画像印画部3により印画して印画画像を得ていることとなる。ただし、この好ましい再現処理部97による処理を行わなければ、入力された画像データにそのまま処理が行われる。
【0269】
これと同時に本例のプリンタ装置においては、表示デバイス処理部22の好ましい再現処理部91、映像信号処理部23の好ましい再現処理部94においても、データ加工部5から入力されたRGB画像データのデータ内容を解析して、特定の画像領域及びデータ範囲の画素データ値に、例えば前述の好ましい再現色若しくは平均記憶色に従った変換を行うようにしている。
【0270】
すなわち、上記表示デバイス処理部22及び映像信号処理部23においては、上記好ましい再現処理部91,94により予め好ましい再現色若しくは平均記憶色に従った変換を行ったRGB画像データに対して、上記のような各処理を行い、これを表示デバイス45a或いは外部モニタにより表示出力して表示画像を得ていることとなる。ただし、この好ましい再現処理部91,94による処理を行わなければ、入力された画像データにそのまま処理が行われる。
【0271】
従って、本例のプリンタ装置においては、画像印画部3により印画される印画画像と表示デバイス45aや外部モニタに表示出力される表示画像はそれぞれ好ましい再現処理が行われた画像であり、これらの好ましい再現処理の内容を適宜選択することで、印画画像と表示画像を視覚的に同等な画質を有する画像とすることが可能である。
【0272】
先に、表示デバイス15或いは外部モニタにメニュー画面等を表示することについて述べたが、その具体的な表示例を操作手順に沿って述べる。これらの画像のうち、最初の画面としては、例えば図12に示すようなメニューを示す画面110が挙げられる。なお、ここでは、画面の所定の部分に直接接触することにより入力処理がなされる画面を想定している。この画面110は、図12中に示すように、外部接続機器及び画像入力手段を選択するための各名称が表示されている複数の選択キー111が表示されるとともに、画像表示領域112が主に表示されてなる。上記画像表示領域112は、選択キー111により外部接続機器及び画像入力手段を選択した場合に、選択した手段においてアクセス可能な画像113が領域内に縮小画像として表示されるものである。
【0273】
また、この画面110には、画像113を特定の条件で選択する等の場合に使用する詳細設定キー114や選択された画像113に編集や加工を行う場合に使用する編集加工補正キー115、処理を中止するためのキャンセルキー116も表示される。
【0274】
先ず、使用者が、上記表示画面において、選択キー111により外部接続機器及び画像入力手段のうちの1つを選択指定すると、これにより読み込むことが可能となる複数の画像113が画像表示領域112に表示される。このとき、上記画像113の情報に付随する情報、例えばヘッダー情報等がある場合には、各画像113に関連してその情報を表示するようにしている。
【0275】
次に、使用者が、表示されている複数の画像113から、所望の画像113を選択すると、この選択された画像113は選択されたことを示すような表示がなされる。
【0276】
また、上記詳細設定キー114を選択すると、条件の入力等が行えるようにしておき、使用者が撮影日時順等の特定条件で画像113の選択を行ったりすることが可能なようにすれば良い。
【0277】
さらに、上記編集加工補正キー115を選択すると、所定の編集、加工、合成、補正といった処理が行えるようにしておき、使用者が選択した画像113に対して所望の処理を行えるようにすれば良い。
【0278】
次に、画面として上記のように選択した画面に処理を行う画面が表示されることが好ましい。すなわち、図13(a)に示すように、画面110に選択された画像117と、処理A,処理B,処理C・・・処理Xと各処理の名称を示す複数の処理選択キー118、印画開始を指示するプリントキー119、処理を中止するためのキャンセルキー120を表示させる。
【0279】
すなわち、使用者は、処理選択キー118を選択して画像117に対して所望する処理を実施する。この場合、画像117においては、処理中であること、処理した結果の画像を表示するようにする。
【0280】
処理を画像117の中の特定の部分から開始できる場合には、処理が終了した範囲の表示を処理後の表示へと徐々に変化させていくようにすれば、処理が画像117中のどの範囲まで実行されたかが確認され、好ましい。
【0281】
上記処理を行う場合、処理としては、可変パラメータを有する処理と、このような可変部分を有しない処理が想定される。
【0282】
そこで、例えば処理Aが可変パラメータを有する処理と仮定する。このような処理を選択した場合には、例えば図13(b)に示すように、画像117と、現在行われている処理を示す処理表示部121、前の画面(図13(a)に示した画面)に戻ることが表示されてこれを選択する選択キー122、処理を中止するキャンセルキー123を有し、可変パラメータ選択部分126、処理を確定する決定キー127を有する画面110を表示すれば良い。
【0283】
上記可変パラメータ選択部分126は、図13(b)中に示すように、可変パラメータのレベルを表示するスライドボリューム表示部125と可変パラメータを上下させる調整キー124a,124bを有する。ここでは、図13(b)中向かって左側の調整キー124aを押すと可変パラメータのレベルが左側に移行し、図13(b)中向かって右側の調整キー124bを押すと可変パラメータのレベルが右側に移行する。例えば、可変パラメータを画像の明度とし、図13(b)中向かって左側の調整キー124aが明度を下げるキーとし、図13(a)中向かって右側の調整キー124bが明度を上げるキーとすると、これら調整キー124a,124bを調整してスライドボリューム表示部125のレベルを変化させることにより、画像の明度も変化して表示される。
【0284】
一方、例えば処理Bが可変パラメータを有しない処理と仮定する。このような処理を選択した場合には、例えば図13(c)に示すように、画像117と、現在行われている処理を示す処理表示部121、前の画面(図13(a)に示した画面)に戻ることが表示されてこれを選択する選択キー122、処理を中止するキャンセルキー123を有し、処理を確定する決定キー127を有する画面110を表示すれば良い。
【0285】
上記図13(b)及び図13(c)に示すような画面上で各処理を行い、使用者がこの処理を終了しても良いと確認した場合には、決定キー127を選択する。そして、印画を行う場合には、再度図13(a)に示したような画面に戻り、プリントキー119を選択して印画を行わせる。
【0286】
次に、本例のプリンタ装置における概略動作を図14、図15、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
【0287】
先ず図14中に示すように、ステップS1において、電源をONにする。これによりステップS2において先に図12に示したような処理メニューが表示される。続いてステップS3において画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の選択指示が行われるかを判定し、その指示が行われると、指示された所望のものを選択し、例えばステップS4において画像データインターフェース部を駆動する。上記画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器は前述のように複数種あるので、これに応じて、ステップS5においてはリムーバブルメディアドライブ部駆動がなされ、ステップS6においてはフィルム読み取り部駆動がなされ、ステップS7においてはコンピュータインターフェース部駆動がなされる。すなわち、ステップS3の選択に応じて、ステップS4〜S7のうちの何れかに進む。
【0288】
一方、ステップS3において画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の選択指示が行われない場合には、再度ステップS3において画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の選択指示が行われるかどうかを判定する。
【0289】
上述のように、ステップS4〜S7のうちの選択された画像入力手段或いは外部接続機器から出力された画像データは、ステップS8において表示デバイス或いは外部モニタにより画像として表示される。このとき、選択された画像入力手段或いは外部接続機器から複数の画像データが出力されると、出力された複数の画像データは表示デバイス或いは外部モニタ上に複数の縮小画像として表示される。
【0290】
次にステップS9において、画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の選択の変更を行うかどうかが判定される。画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の選択の変更の指示が行われない場合には、ステップS10において処理する画像の選択指示が行われるかを判定する。ここで言う処理は、画像処理部による編集加工補正等の処理及び画像印画部による印画処理及びそのために実行する各処理を示す。
【0291】
一方、上記表示された複数の画像の中から処理を行う画像を選択せずに、再度画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の変更指示がなされた場合には、ステップS9において再度画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の選択を行い、選択に応じて、ステップS4〜S7のうちの何れかに進む。
【0292】
上記のようにステップS10で選択された画像には、ステップS11において当該画像を選択したことが分かるような画像選択処理を行い、続いてステップS12において、選択されたことが分かるように表示する。
【0293】
そして、ステップS13において、上記のように選択された画像に対して編集加工補正等処理を実行するかどうかの指示がなされるかを判定し、実行する指示がなされた場合にはステップS14において対象とされる画像の画像データの読み込みが行われる。
【0294】
一方、ステップS10において、処理すべき画像が選択されない場合には、そのままステップS13に送られることとなる。
【0295】
また、ステップS13において編集加工補正等処理の実行の指示がなされない場合には、再度ステップS9において画像データを入力する画像入力手段或いは外部接続機器の選択を行うかどうかの指示が判定される。
【0296】
このように、ステップS9、S10、S13を順次判定することによって、画像入力手段或いは外部接続機器の選択変更の指示及び処理する画像の選択の指示及び編集加工補正等処理の実行の指示が行われるのを待つ。
【0297】
上記のように、ステップS14において編集加工補正等処理を実行する対象画像として読み込まれた画像データに対し、ステップS15において画像データの補正を行う。ここで言う補正は、画像データが理想的な画質特性を有していない場合に、表示デバイスや外部モニタでの表示画像、画像印画部により印画される印画画像の画質を向上するために行う補正である。
【0298】
このように補正がなされた後、図15に示すように、ステップS16において図13(a)に示した表示及び補正された対象画像の表示が行われる。次に、ステップS17において、プリント(印画)するかどうかの指示がなされるか判定される。
【0299】
ここで、プリント(印画)の指示がなされない場合には、各種処理の実行指示が行われるかどうかを判定する。すなわち、ステップS18において処理Aを行うかどうかが判定され、その指示がなされると、ステップS19において処理Aに関する可変パラメータの入力が促される。可変パラメータの入力がなされると、ステップS20において処理Aが実行され、ステップS21において処理Aを実行した結果の画像を画像表示出力部により表示する。上記ステップS19において処理Aに関する可変パラメータの入力が促された場合に入力がなされないと、再度処理Aに関する可変パラメータの入力がなされるまで待つ。
【0300】
上記ステップS18において処理Aの実行指示がなされないと、ステップS22において処理Bを行うかどうかが判定され、その指示がなされると、ステップS23において処理Bに関する可変パラメータの入力が促される。可変パラメータの入力がなされると、ステップS24において処理Bが実行され、ステップS25において処理Bを実行した結果の画像を画像表示出力部により表示する。上記ステップS23において処理Bに関する可変パラメータの入力が促された場合に入力がなされないと、処理Bに関する可変パラメータの入力がなされるまで待つ。
【0301】
他の処理についても同様であり、最後には、ステップS26において処理Xを行うかどうかが判定され、その指示がなされると、ステップS27において処理Xに関する可変パラメータの入力が促される。可変パラメータの入力がなされると、ステップS28において処理Xが実行され、ステップS29において処理Xを実行した結果の画像を画像表示出力部により表示する。上記ステップS27において処理Xに関する可変パラメータの入力が促された場合に入力がなされないと、処理Xに関する可変パラメータの入力がなされるまで待つ。
【0302】
このようにして選択された画像データに対し、プリントの指示、処理Aの起動指示、処理Bの起動指示・・、処理Xの起動指示がなされるかを順次判定する。
【0303】
そして、上記のように選択された或いは各処理が行われた画像データに対し再度ステップS17において、プリント(印画)の指示がなされるかどうかが判定される。複数種の処理を行う場合には、例えば処理Aを実行した画像データを戻し、ステップS17において、プリント(印画)の指示をせず、今度はステップS18において処理Aの起動指示を行わずステップS22に進んでそのまま処理Bを行い、処理Bを実行した画像データを戻すという作業を順次行い、全ての処理が行われた時点でステップS17において、プリント(印画)の指示をすれば良い。
【0304】
ステップS17において、プリント(印画)の実行の指示がなされたと判定すると、図16のステップS30において、プリント(印画)する画像を好ましい再現色に変換補正する画像データ補正が行われる。続いてステップS31においてプリント(印画)出力処理がなされ、ステップS32においてプリントアウト(印画)されて印画画像が形成される。そして、画像の印画を続行する場合には、図14に示すステップS2において再度処理メニューの表示を行い、これまで述べた動作を繰り返せば良い。
【0305】
なお、このとき、本例のプリンタ装置においては、画像表示出力部に表示出力する画像に対しても好ましい再現色に変換補正する画像データ補正が行われ、これが表示出力される。
【0306】
このように、本例のプリンタ装置においては、種々の作業が容易に行われ、取り扱いも容易である。また、画像入力手段の種類に関係なく、同一の操作で作業が行われることから、使用者が作業手順に困惑することもない。
【0307】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係るプリンタ装置においては、画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データに対し、画像印画補正部において上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を行って第2のデジタル画像データとした後、上記第2のデジタル画像データを印画出力処理部において印画データに変換し、この印画データに基づいて画像印画部において記録媒体上に印画出力する。
【0308】
また、本発明のプリンタ装置は、これと同時に画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データに対し、画像表示出力補正部において上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを所定の判定方法で判定し、上記画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、上記画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を行って第3のデジタル画像データとした後、画像表示出力部において上記第3のデジタル画像データを表示出力する。
【0309】
すなわち、上記本発明のプリンタ装置においては、画像印画補正部における判定方法と処理方法、画像表示出力補正部における判定方法と処理方法を適宜選択することにより、上記画像印画部による印画画像と画像表示出力部における表示画像とが視覚的に同等な画質として表現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ装置の構成を示す模式図である。
【図2】CIExy色度座標上での好ましい色再現の一例を示す特性図である。
【図3】CIE L* * * の均等色空間座標系を示す模式図である。
【図4】均等色空間座標系の一平面を示す模式図である。
【図5】色を変換する方法を示す模式図である。
【図6】本発明に係るプリンタ装置の構成を示す回路図である。
【図7】本発明に係るプリンタ装置のデータ処理回路の一例を示す回路図である。
【図8】本発明に係るプリンタ装置のデータ処理回路の他の例を示す回路図である。
【図9】本発明に係るプリンタ装置のデータ処理回路のさらに他の例を示す回路図である。
【図10】本発明に係るプリンタ装置のデータ処理の流れの一例を示す回路図である。
【図11】本発明に係るプリンタ装置のデータ加工部におけるデータ処理の流れを示す回路図である。
【図12】本発明に係るプリンタ装置の表示デバイス或いは外部モニタに表示される画像の一例を示す模式図である。
【図13】本発明に係るプリンタ装置の表示デバイス或いは外部モニタに表示される画像の他の例を示す模式図である。
【図14】本発明に係るプリンタ装置における概略動作の一部を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係るプリンタ装置における概略動作の一部を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係るプリンタ装置における概略動作の一部を示すフローチャートである。
【図17】従来の画像データ印画方法の一例を示す模式図である。
【図18】従来の画像データ印画方法の一例のデータの流れを示す回路図である。
【図19】従来の画像データ印画方法の他の例を示す模式図である。
【図20】従来の画像データ印画方法の他の例のデータの流れを示す回路図である。
【符号の説明】
1 画像データ入力部、2 画像表示出力部、3 画像印画部、4 特性補正部、5 データ加工部、6 画像処理部、7 画像入力手段、8 指示デバイス、15 表示デバイス、16 出力ポート、20 画像メモリ、21 本体、22 表示デバイス処理部、23 映像信号処理部、24 印画出力処理部、25プリントヘッド、26 プリントヘッド駆動部、28 ヒューマンインターフェース部

Claims (9)

  1. 外部より入力されたデジタル画像データ及び/又はアナログ画像信号をアナログ・デジタル変換により第1のデジタル画像データに変換する画像データ入力部と、
    上記第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうか所定の判定方法で判定し、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を必要に応じて行って第2のデジタル画像データとし、当該第2のデジタル画像データを印画するための印画データに変換する印画出力処理を行う画像印画補正部と、
    上記印画データに基づいて記録媒体上に印画出力する画像印画部と、
    上記第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうか所定の判定方法で判定し、上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする所定の処理を必要に応じて行って第3のデジタル画像データとする画像表示出力補正部と、
    上記第3のデジタル画像データを表示出力する画像表示出力部を有し、
    上記画像印画補正部において、上記画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定し、
    上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、所定の処理を行って上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内として第2のデジタル画像データとした後に、上記第2のデジタル画像データを印画するための印画データに変換する印画出力処理を行い上記画像印画部に送り、
    上記画像表示出力補正部において、上記画像データ入力部から入力された第1のデジタル画像データのパターンを抽出して、当該抽出されたパターンが予め決められた特定パターンと判定された場合に、当該パターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定し、
    上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の画素データ値が所定のデータ範囲内に無いと判定した場合には、所定の処理を行って上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内として第3のデジタル画像データとした後に、上記画像表示出力部に送プリンタ装置。
  2. 上記予め決められた特定パターンと判定されたパターンの範囲内の個々の画素データ値が予め決められた所定のデータ範囲内であるかどうか判定する請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と上記第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする処理方法が、上記画像印画補正部と画像表示出力補正部において異な請求項1記載のプリンタ装置。
  4. 上記画像印画補正部により生成された第2のデジタル画像データの画素データ値の彩度が、画像表示出力補正部により生成された第3のデジタル画像データの画素データ値の彩度よりも高請求項1記載のプリンタ装置。
  5. 上記画像印画補正部と画像表示出力補正部における第1のデジタル画像データのパターンの範囲内の個々の画素データ値が所定のデータ範囲内であるかどうかを判定する判定方法と上記第1のデジタル画像データ内の所定の範囲の個々の画素データ値を所定のデータ範囲内とする処理方法が、可変となされてい請求項1記載のプリンタ装置。
  6. 上記判定方法が、複数種の判定方法から選択することで可変とされてい請求項記載のプリンタ装置。
  7. 上記処理方法が、複数種の処理方法から選択することで可変とされてい請求項記載のプリンタ装置。
  8. 上記判定方法が、可変パラメータの設定により可変とされてい請求項記載のプリンタ装置。
  9. 上記処理方法が、可変パラメータの設定により可変とされてい請求項記載のプリンタ装置。
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