JP2008042835A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力系の色域と出力系の色域が大きく異なる場合の色変換処理において、主観評価に基づく期待色に応じて、出力機器の色域境界付近で、高彩度側と低彩度側の色変換が滑らかに繋がるような連続性を確保する。
【解決手段】領域判定部2は、入力データ1を、領域判定を行うための色空間に変換し、画像出力機器の色域のどの領域に含まれるかを判定し、判定情報を色変換パラメータ選択部3に送る。色変換パラメータ選択部3は、判定情報に従って色変換パラメータを選択し、色変換部4では、選択された色変換パラメータを用いて色変換を行い、画像出力機器における画像形成用の色信号を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特性が異なる入出力装置と、色処理装置とからなる処理形態を構成し、入力色信号を出力色信号に色変換する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体に関し、例えば、ディスプレイ、スキャナ、デジタルカメラ、カラープリンタ、カラーファクス、カラーハードコピーなどの色変換装置や、パソコン、ワークステーション上で稼動するカラープリンタ用ソフトウェア等に好適な技術に関する。
入力されたカラー画像データを出力機器の色域に圧縮する方法として、色差最小や、明度保存、彩度保存など様々な方法が提案されている。
例えば、入力系と出力系の色差を最小にする色域の圧縮方法(特許文献1を参照)がある。特許文献1では、出力系の色域が入力系の色域と異なる場合、ΔL、ΔC及びΔHをそれぞれ明度差、彩度差及び色相差とし、KL、KC、KHをそれぞれ所定の定数とした色差式
ΔE={(ΔL/KL)^2+(ΔC/KC)^2+(ΔH/KH)^2}^(1/2)
の値を最小にする方向に、出力系の色域外の色信号を色域圧縮する色域圧縮手段を備え、入力系の色信号に、より似ていると認識される出力系の色信号を生成する。
また、官能評価手法により予め求めた重み係数による重み付け色差を最小にするように色域を圧縮する方法(特許文献2を参照)がある。特許文献2では、色域内外判定工程で、CMYKプリンタの色域内か否かを判定し、色域外の場合には、LCH重み係数算出工程において、LCH重み代表点決定工程で、例えば官能評価手法によって求めたLCH重み代表点から、入力された色信号に対応するLCH重み係数を算出し、それを用いて色域圧縮を行うことで、色空間の部分空間毎に最適な方向(明度方向、彩度方向、色相方向)へ変換を行う。
さらに、彩度をできるだけ保存する色域の圧縮方法(特許文献3を参照)もある。特許文献3では、任意のカラー画像出力デバイスにおけるカラー画像情報を、色再現範囲が異なる任意のカラー画像出力デバイスの制御信号に変換する色変換装置において、相対的に明度レンジを合わせる明度変換処理を行う明度変換部と、明度変換処理を行っても再現できない色に対して、カラーマッチングの目標となる画像出力デバイスの色相毎の最高彩度に対応する明度変換処理後の明度を基準として、明度に応じて各色相毎に圧縮する方向を制御して色再現範囲内の色へ圧縮する色変換部とを備えることで、高彩度の潰れが少ない色再現範囲の対応付けを含む色補正が可能である。
入力色信号を出力色信号の色域内に圧縮する他の方法として、色相方向の色相環の階調連続性を保持するような方法(特許文献4を参照)もある。
特開平10−84487号公報 特開2001−111852号公報 特開2000−22978号公報 特開2004−64111号公報 参考URL(http://www.cam.hi−ho.ne.jp/strong_warriors/teacher/chapter06.html)
ところで、例えば、sRGB色空間内の色信号が入力され、出力系が一般的な電子写真方式やインクジェット方式のプリンタの場合、出力系の方が色域の広い領域が存在し、出力モードによっては入力色信号よりも彩度を高くした方が好ましく色再現される場合がある。このような場合には、上記した特許文献1の技術では、必ずしも好ましい色再現ができないという問題がある。
また、特許文献2では、色域内外判定工程によって入力色信号が出力系の色域の内外を判定し、色域外の色信号に対してのみLCH重み係数を用いて色域圧縮処理を行うため、出力系の色域の境界部での連続性が損なわれる可能性がある。特許文献3では、出力デバイスによる再現色の好ましさが考慮されておらず、必ずしも好ましい色に再現できない可能性がある。さらに、特許文献4では、色相環の連続性を保持する許容色相角を定める関数を定義して階調の連続性を保持しているが、期待される色みと離れた出力信号が得られる可能性がある。
本発明は上記した課題に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、入力系の色域と出力系の色域が大きく異なる場合の色変換処理においても、主観評価に基づく期待色に応じて、出力機器の色域境界付近で、高彩度側と低彩度側の色変換が滑らかに繋がるような連続性を確保する画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
即ち、
本発明の第1の目的は、入力色信号を異なる色域を持つ出力色信号で色再現する際に、ユーザーにとって好ましい色で色再現すると共に、出力機器の色域の最外郭付近での連続性を考慮した色再現を行える画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、入力色信号を異なる色域を持つ出力色信号で色再現する際に、出力機器の色相毎、明度毎の最高彩度に応じて色域の最外郭付近の領域を決定する画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、入力色信号を異なる色域を持つ出力色信号で色再現する際に、出力機器の色域の最外郭を近似する多角形パッチからの距離と方向に応じて色域の最外郭付近の領域を決定する画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
本発明は、第1の色域を有する画像機器の第1の色信号を、前記第1の色域と異なる第2の色域を有する画像機器の第2の色信号に変換する画像処理装置であって、前記第1の色信号が、前記第2の色域の境界付近領域(以下、第1の領域)に含まれるか、前記第1の領域以外の高彩度側の領域(以下、第2の領域)または低彩度側の領域(以下、第3の領域)に含まれるかを判定する領域判定手段と、前記領域判定結果に応じて所定の色変換パラメータを選択する選択手段と、前記選択された色変換パラメータを用いて前記第1の色信号を前記第2の色信号に変換する色変換手段を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明によると、第2の色域に境界付近領域を設け、また、それよりも低彩度側の色差最小の色変換パラメータを用いた色変換を行う領域と、主観評価に基づく期待色に応じた色変換パラメータを用いた色変換を行う高彩度側の領域とを設け、境界付近領域は色差最小と期待色に応じた色変換パラメータとの彩度に応じた重み付け平均をとった色変換パラメータを用いた色変換を行っているため、入力色信号を異なる色域を持つ出力色信号で色再現する際に、ユーザーにとって好ましい色で色再現すると共に、出力機器の色域の最外郭付近での連続性を考慮した色再現が可能である。
本発明によると、入力色信号を異なる色域を持つ出力色信号で色再現する際に、出力機器の色域の最外郭を近似する三角パッチ群からの距離と方向に応じて色域の最外郭付近の領域判定を行うため、一部でえぐり取られたような複雑な色域形状であっても、適切に色域の境界領域判定を行い、色変換を行うことが可能である。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:
図1は、本発明の実施例に係る画像処理装置の構成を示す。図1において、1はsRGBなどの第1の画像機器の入力データ(例えば256階調)、2は入力データ1を、領域判定を行う色空間の色信号へ変換すると共に、領域判定を行う領域判定部、3は領域判定部2の判定情報に基づいて色変換パラメータを選択する色変換パラメータ選択部、4は色変換パラメータ選択部3により選択された色変換パラメータを用いて、入力データ1を第2の画像機器の画像形成用の色信号に変換する色変換部、5は色変換されたCMYなどの出力データ(例えば256階調)である。
領域判定部2は、入力データ1が入力されると、領域判定を行うための色空間(CIELABや色の見えモデルCIECAM02のJa等)に変換し、第2の画像機器の色域のどの領域に含まれるかを判定し、判定情報を色変換パラメータ選択部3に送る。色変換パラメータ選択部3は、領域判定部2より受け取った判定情報に従って、色変換パラメータを選択し、色変換部4へ送る。色変換部4では、入力データ1を、色変換パラメータ選択部3より受け取った色変換パラメータを用いて色変換を行い(例えば、色変換パラメータが3D−LUTであれば、補間演算を行い、任意の入力データに対する色変換後の色信号を算出する)、第2の画像機器の画像形成用の色信号を出力データ5として出力する。
図2は、本発明の画像処理装置の処理フローチャートを示す。まず、領域判定部2は、ネットワークインタフェースや各種記憶媒体(いずれも図示せず)経由で入力された入力データ1を領域判定を行うための知覚量空間の色信号へと変換する(ステップS1)。変換する色空間としてはCIELAB空間や色の見えモデルCIECAM02のJa空間等がある。CIELAB空間では、L*が明度、a*とb*が色みの情報を持つ。CIELAB色空間は、国際照明委員会(CIE)によって決められた色空間であるが、最近では、様々な観察条件下における色の見えを一致させるモデルとして、CIECAM97sやCIECAM02がCIEより勧告されている。このような色の見えモデルは観察条件をパラメータとして知覚量に変換することにより、より知覚的に忠実な色再現を可能にするため、期待色に応じた色再現をするという本発明の目的において、より適した色空間であると言える。
また、CIECAM02(図3)では、L*a*b*値との対応は以下のようになる。
L*⇒J又はQ
a*⇒a又はa
b*⇒b又はb
また、彩度Cや色相角hもCIELAB色空間と同様に計算される。
次に、領域判定部2は、第1の色域を有する画像機器の入力データが第2の画像機器の色域に対して、どの領域に含まれるかを判定する(ステップS2)。第2の画像機器の色域情報は、例えば、図4、図5のように、色相角方向には1度刻み、明度方向には1刻みで、それぞれの色相角及び明度に対応した最高彩度Cの情報を持つテーブルとして保持している。図4は、色域情報テーブルの例を示す。また、図5は、等色相面内の色域情報を示し、(a)は図4の色域情報テーブルであり、(b)は、ある色相角h(=4)における色域を示す。
領域判定を行う領域として、例えば図6に示すように、第2の画像機器の色域の境界付近である『境界領域内(中彩度)』とそれ以外の高彩度側の『境界領域外(高彩度側)』、低彩度側の『境界領域外(低彩度側)』の3つを設定する。
境界領域内(中彩度)の彩度方向の幅は、例えば、入力データの彩度C1と、図4に示す色域情報テーブルにおける最高彩度値C2との彩度比R(=C1/C2)によって決める。そして、彩度比Rが0.9≦R≦1.1となる範囲を境界領域内(中彩度)と判定する。また、彩度比の範囲は、必要に応じて適切な値を設定できる。
例えば、入力データのJaから彩度Cと色相角hを求めて、J=50、C=30、h=145であったとする。入力データと同一の明度J(=50)、同一の色相角h(=145)の場合の最高彩度情報を図4の色域情報テーブルから参照し(例えばC_gamut=31とする)、彩度比Rを求める。この場合、R=C/C_gamut=30/31≒0.97であるため、境界領域内(中彩度)と判定する。彩度比RがR>1.1であれば境界領域外(高彩度側)、R<0.9であれば境界領域外(低彩度側)と判定する(ステップS2)。
また、実際にCやhの値が整数値を取るとは限らず、色域情報テーブルの明度及び色相角の刻み幅も必要に応じて変えても構わないので、入力データの色相角を挟む2つの色相角、入力データの明度を挟む2つの明度を持つ4点の最高彩度情報を用いて、線形補間等により最高彩度を求め、彩度比を算出するようにしても良い。
領域判定部2は以上のようにして領域判定を行い、入力データ1が、どの領域に含まれるかの判定情報を色変換パラメータ選択部3に送る。色変換パラメータ選択部3は、領域判定部2より受け取った判定情報に応じた、該当する領域用の色変換パラメータを選択し、色変換部4へ送る。
色変換パラメータとしては、例えば図7に示すような、3D−LUT(3次元ルックアップテーブル)をあらかじめ用意しておき、これを用いる。図7(a)は境界領域外(低彩度側)用の3D−LUTであり、第2の画像機器で忠実に色再現できる領域が多いため、第1の画像機器への入力であるRGB値と、第1の画像機器にそのRGB入力値を与えた場合に出力される色と、色差が最小となるような第2の画像機器へのCMY入力値が対応するようなテーブルになっている。
また、図7(c)は境界領域外(高彩度側)用の3D−LUTである。これは、(a)とは異なり、主観評価に基づいた期待色に応じた色変換パラメータである。期待色とは、第1の画像機器の表現しうる、第2の画像機器の色域外の色を含むような色に対し、第2の画像機器の色域内の色に置き換えて再現した場合に、どの色で再現するのが好ましいかを主観評価実験により決めた色である。例えば、第2の画像機器の色域外の色を第1の画像機器に出力し、それに対して、様々な色を第2の画像機器で出力し、どの色に再現されるのが好ましいかを決定する。これを第1の画像機器の様々な色について行い、図7(c)のようなテーブルを作成する。但し、このような主観評価実験には非常に多くの手間や時間がかかるため、テーブルを構成する色数よりも少ない色数で主観評価実験を行い、その結果から補間により(c)のようなテーブルを作成しても良い。
図7(b)は境界領域内(中彩度)用の3D−LUTである。これは例えば、前述の(a)と(c)の彩度に応じた重み付け平均で作成する。
図7の(R,G,B)=(0,0,64)の場合を例にとると、まず、RGB値をJaに変換し、色相角hと彩度Cの値h1、C1を求める。そして、図4の色域情報テーブルを参照し、同一明度J・同一色相角h1での最高彩度C2との彩度比(=C1/C2)を算出し、図8に示すような、境界領域内(中彩度)と判定される彩度比の範囲(0.9〜1.1)において、値が0〜1まで滑らかに変化するテーブル等を用い、重み付け係数βを算出する。
そして、図7(a)、(c)と重み付け係数βを用いて、例えば以下の(1)式のように(R,G,B)=(0,0,64)に対応する第2の画像機器依存の色信号を算出する。
(C,M,Y)=(1−β)*(255,255,210)+β*(245,220,185) ・・・(1)
色変換部4では、このようにして予め作成しておいた色変換パラメータを色変換パラメータ選択部3より受け取り、これを用いて入力データ1を、第2の画像機器の画像形成用の色信号である出力データ5に変換する(ステップS3)。すなわち、例えば、領域判定の結果、入力データ1が境界領域内と判定されたとき、図7(b)の色変換パラメータが選択され、例えば入力データ1(R、G、B)が(0、0、32)の場合は、色変換パラメータによって、その入力データに対応した出力データ5である、CMY=(252、248、207)に変換される。また、入力データ(R、G、B)が図7のテーブル中にない値をとる場合は、入力データが存在する空間の格子点値(CMY値)を補間演算(例えば4点補間)することにより、入力データに対応する出力データを算出する。
上記した実施例1では、第2の画像機器の色域の境界領域内の色変換パラメータを、色差最小のパラメータと主観評価に基づく期待色に応じた色変換パラメータの彩度に応じた重み付け平均で算出しているため、第1の画像機器と第2の画像機器とで、大きく色域の異なる場合の色変換処理においても、主観評価に基づく期待色に応じて、第2の画像機器の色域境界付近で、高彩度側と低彩度側の色変換が滑らかに繋がるような連続性を確保する色変換処理が可能である。
実施例2:
実施例2は、色域情報テーブルをポリゴンデータとして保持し、ガマットのシャドウ部がえぐり取られているような場合にも対応できる実施例である。実施例2では、第2の画像機器の色域情報の与え方と、それに伴う領域判定部2の領域判定方法が実施例1のものと異なる。全体構成は実施例1と同様である。
以下、図9、10を用いて実施例2の領域判定部2の領域判定(内外判定)処理を詳細に説明する。まず、第2の画像機器の色域情報については、図9(a)のように、画像機器の出力信号(CMY)の色信号空間上で、最外郭面を均等に分割するような格子点を設定し、最外郭面を四角形に分割する。
さらに、各々の四角形を三角形に分割する。図9では、四角形(丸付き数字1、2、7,6)を三角形(丸付き数字1、2、6)と三角形(丸付き数字2、7、6)に分割している。以下、この三角形を三角パッチと呼ぶ。このようにして、第2の画像機器の色域最外郭面を、画像機器依存の色信号上で三角パッチの集合(以下、三角パッチ群)に分割し、三角パッチ群の全ての三角パッチの頂点の組み合わせをインデックス情報とする。図10(b)は、インデックスデータを示す。
また、格子点データとして、格子点の色信号(CMY)を第2の画像機器に入力した場合に出力される色の情報を保持しておく(図10(a))。これは、例えば、格子点のCMY値を入力し、紙や表示デバイス等に実際に出力し、それを計測器で測色することにより得ても良いし、別途色予測モデルを構築し、出力結果を予測しても良い。
以上のようにして、第2の画像機器に依存する色信号空間上での色域情報を、領域判定を行うための知覚量空間(Ja空間)に写像することができる(図9(b))。
上記のような色域情報を利用し、領域判定部2は入力データのJa値に対して、領域判定を行う。まず、入力データと図10(b)の三角パッチ群のそれぞれの三角パッチの重心とのJa空間でのユークリッド距離が最小となる三角パッチを抽出する。
重心(JG/aG/bG)は、三角パッチを構成する3点の値を(J1/a1/b1)、(J2/a2/b2)、(J3/a3/b3)とすると、(2)式で求められる。
JG=(J1+J2+J3)/3
G=(a1+a2+a3)/3
G=(b1+b2+b3)/3 ・・・(2)
(2)式で求められる重心の値と、入力データとのユークリッド距離を、全ての三角パッチに対して算出し、その中から最小のものを選ぶ。
このように抽出した三角パッチに対し、入力データが三角パッチの表裏(画像機器の色域の内外)どちらにあるかの判定と、入力データと三角パッチの距離、入力データから三角パッチへおろした垂線と三角パッチとの交点を求める。
これらは、非特許文献1で解説されているような、一般的な方法を用いて計算することができ、内外判定は非特許文献1の参考URL先の『平面と点の表裏判定』、入力データと三角パッチの距離は『平面と点の距離』、三角パッチへおろした垂線と三角パッチとの交点は『平面と直線の交点』の項目と対応している。
このようにして、三角パッチへおろした垂線と三角パッチの交点H(図11)を求め、交点の彩度C_Hを求める。そして、入力データの彩度をC_inとして、実施例1における彩度比をC_in/C_Hに置き換えることで、以下、実施例1と同様の処理を行い、色変換を行うことができる。
上記した実施例2では、三角パッチ群によって色域情報を与え、領域判定を行うことで、図12に示すように、シャドウ側において色域がえぐり取られ、明度の逆転が起きているような場合であっても、適切に領域判定を行い、色変換を行うことができる。
また、本発明は、前述した実施例の処理手順や機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の処理手順や機能を実現することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の処理手順が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施例に係る画像処理装置の構成を示す。 本発明の画像処理装置の処理フローチャートを示す。 CIECAM02の知覚量空間を説明する図である。 色域情報テーブル(明度・色相角毎の最高彩度Cを保持したテーブル)の例を示す。 等色相面内の色域情報を示す。 判定を行う領域を説明する図である。 色変換パラメータの例を示す。 彩度比に応じた重み付け係数を示す。 実施例2における色域情報の与え方を説明する図である。 ポリゴンデータの例を示す。 内外判定を行う三角パッチおよびその隣接三角パッチの例を示す。 実施例1の色域情報では適切な処理が行えない例(単一色相面)を示す。
符号の説明
1 入力データ
2 領域判定部
3 色変換パラメータ選択部
4 色変換部
5 出力データ

Claims (14)

  1. 第1の色域を有する画像機器の第1の色信号を、前記第1の色域と異なる第2の色域を有する画像機器の第2の色信号に変換する画像処理装置であって、前記第1の色信号が、前記第2の色域の境界付近領域(以下、第1の領域)に含まれるか、前記第1の領域以外の高彩度側の領域(以下、第2の領域)または低彩度側の領域(以下、第3の領域)に含まれるかを判定する領域判定手段と、前記領域判定結果に応じて所定の色変換パラメータを選択する選択手段と、前記選択された色変換パラメータを用いて前記第1の色信号を前記第2の色信号に変換する色変換手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の領域は、前記第1の色信号の彩度と、前記第2の色域の最高彩度との比に基づいて決定されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記領域判定結果が第2の領域であるとき、前記選択手段は第2の色変換パラメータを選択し、前記領域判定結果が第3の領域であるとき、前記選択手段は第3の色変換パラメータを選択し、前記領域判定結果が第1の領域であるとき、前記選択手段は前記第2の色変換パラメータと前記第3の色変換パラメータをそれぞれ彩度に応じて重み付け平均した第1の色変換パラメータを選択することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の色変換パラメータは、主観評価に基づく期待色に応じた色変換パラメータであることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記第3の色変換パラメータは、前記第1、第2の色信号間の色差が最小となる色変換パラメータであることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の領域は、前記第2の色域の最外郭を近似する多角形パッチからの距離と方向に基づいて決定されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 第1の色域を有する画像機器の第1の色信号を、前記第1の色域と異なる第2の色域を有する画像機器の第2の色信号に変換する画像処理方法であって、前記第1の色信号が、前記第2の色域の境界付近領域(以下、第1の領域)に含まれるか、前記第1の領域以外の高彩度側の領域(以下、第2の領域)または低彩度側の領域(以下、第3の領域)に含まれるかを判定する領域判定工程と、前記領域判定結果に応じて所定の色変換パラメータを選択する選択工程と、前記選択された色変換パラメータを用いて前記第1の色信号を前記第2の色信号に変換する色変換工程を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記第1の領域は、前記第1の色信号の彩度と、前記第2の色域の最高彩度との比に基づいて決定されることを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 前記領域判定結果が第2の領域であるとき、前記選択工程は第2の色変換パラメータを選択し、前記領域判定結果が第3の領域であるとき、前記選択工程は第3の色変換パラメータを選択し、前記領域判定結果が第1の領域であるとき、前記選択工程は前記第2の色変換パラメータと前記第3の色変換パラメータをそれぞれ彩度に応じて重み付け平均した第1の色変換パラメータを選択することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  10. 前記第2の色変換パラメータは、主観評価に基づく期待色に応じた色変換パラメータであることを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  11. 前記第3の色変換パラメータは、前記第1、第2の色信号間の色差が最小となる色変換パラメータであることを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  12. 前記第1の領域は、前記第2の色域の最外郭を近似する多角形パッチからの距離と方向に基づいて決定されることを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  13. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  14. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2009302938A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像評価装置及びプログラム
JP2010268234A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Kyocera Mita Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2014042169A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Canon Inc 色処理装置およびその方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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