JP2008218880A - 圧電素子およびその製造方法、液体噴射ヘッド、並びに、プリンタ - Google Patents

圧電素子およびその製造方法、液体噴射ヘッド、並びに、プリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】変位量の向上を図ることができる圧電素子を提供する。
【解決手段】本発明に係る圧電素子100は,基体1と、基体の上方に形成された下部電極4と、下部電極の上方に形成され、アモルファス状態である第1バッファ層20と、第1バッファ層の上方に形成され、塩化ナトリウム型構造の金属酸化物からなり、(100)に配向している第2バッファ層22と、第2バッファ層の上方に形成され、ペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層6と、圧電体層の上方に形成された上部電極7と,を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電素子およびその製造方法、液体噴射ヘッド、並びに、プリンタに関する。
現在、高精細、高速印刷手法として、インクジェット法が実用化されている。インク液滴を吐出させるためには、圧電体層を電極で挟んだ構造の圧電素子を用いる方法が有用である。代表的な圧電体層の材料としては、ペロブスカイト型酸化物であるチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)が挙げられる(例えば特許文献1参照)。
特開2001−223404号公報
本発明の目的は、変位量の向上を図ることができる圧電素子およびその製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記圧電素子を有する、液体噴射ヘッドおよびプリンタを提供することにある。
本発明に係る圧電素子は、
基体と、
前記基体の上方に形成された下部電極と、
前記下部電極の上方に形成され、アモルファス状態である第1バッファ層と、
前記第1バッファ層の上方に形成され、塩化ナトリウム型構造の金属酸化物からなり、(100)に配向している第2バッファ層と、
前記第2バッファ層の上方に形成され、ペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層と、
前記圧電体層の上方に形成された上部電極と、を含む。
本発明に係る圧電素子では、塩化ナトリウム型構造の金属酸化物からなり、(100)に配向している前記第2バッファ層の上方に前記圧電体層が形成されている。これにより、前記圧電体層は、前記第2バッファ層の配向を引き継いで、擬立方晶の表示で(100)に配向することができる。(100)に配向した前記圧電体層は、優れた圧電性を示すため、本発明に係る圧電素子によれば、前記圧電体層などの変位量の向上を図ることができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に形成された他の特定のもの(以下「B」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bが形成されているような場合と、A上に他のものを介してBが形成されているような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
また、本発明において、「(100)に配向」とは、(100)にすべての結晶が配向している場合と、(100)にほとんどの結晶(例えば90%以上)が配向しており、(100)に配向していない残りの結晶が(111)等に配向している場合と、を含む。即ち、「(100)に配向」とは、「(100)に優先配向」ということもできる。
本発明に係る圧電素子において、
前記圧電体層は、擬立方晶の表示で(100)に配向していることができる。
なお、本発明において、「擬立方晶」とは、結晶構造を立方晶とみなした状態をいう。
本発明に係る圧電素子において、
前記圧電体層の結晶構造は、モノクリニック構造であることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記第1バッファ層は、導体からなることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記第1バッファ層は、ホウ化コバルト鉄からなることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記金属酸化物は、酸化マグネシウムであることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記ペロブスカイト型酸化物は、一般式ABOで示され、
前記Aは、鉛(Pb)を含み、
前記Bは、ジルコニウム(Zr)およびチタン(Ti)を含むことができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記下部電極は、結晶からなることができる。
なお、本発明において、「結晶」とは、単結晶と、多結晶と、を含む。
本発明に係る圧電素子において、
前記下部電極は、白金族金属からなることができる。
本発明に係る圧電素子において、
前記第1バッファ層は、前記下部電極の直接上に形成されており、
前記第2バッファ層は、前記第1バッファ層の直接上に形成されており、
前記圧電体層は、前記第2バッファ層の直接上に形成されていることができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、上述の圧電素子を有する。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、
圧力室に通じるノズル孔を有するノズル板と、
前記ノズル板の上方に形成された上述した圧電素子と、を含み、
前記圧力室は、前記基体の有する基板の開口部から構成されることができる。
本発明に係るプリンタは、上述の圧電素子を有する。
本発明に係るプリンタは、
上述した液体噴射ヘッドを有するヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを往復動させるヘッドユニット駆動部と、
前記ヘッドユニットおよび前記ヘッドユニット駆動部を制御する制御部と、を含むことができる。
本発明に係る圧電素子の製造方法は、
前記基体の上方に下部電極を形成する工程と、
前記下部電極の上方に、アモルファス状態の第1バッファ層を形成する工程と、
前記第1バッファ層の上方に、塩化ナトリウム型構造の金属酸化物からなるように、(100)に配向する第2バッファ層を形成する工程と、
前記第2バッファ層の上方に、ペロブスカイト型酸化物からなるように圧電体層を形成する工程と、
前記圧電体層の上方に上部電極を形成する工程と、を含む。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. まず、本実施形態に係る圧電素子100について説明する。図1は、圧電素子100を概略的に示す断面図である。
圧電素子100は、図1に示すように、基体1と、駆動部54と、を含む。基体1は、基板52と、弾性板55と、を有することができる。
基板52としては、例えば(110)単結晶シリコン基板(面方位<110>)を用いることができる。基板52は、開口部521を有する。開口部521は、例えばインクジェット式記録ヘッドの圧力室となることができる。開口部521の形状は、例えば、幅65μm、長さ1mm、高さ80μmの直方体である。
弾性板55は、基板52上に形成されている。弾性板55は、例えば、エッチングストッパ層30と、エッチングストッパ層30上に形成された弾性層32と、を有することができる。エッチングストッパ層30は、例えば酸化シリコン(SiO)からなる。エッチングストッパ層30の厚さは、例えば1μmである。弾性層32は、例えば酸化ジルコニウム(ZrO)からなる。弾性層32の厚さは、例えば1μmである。なお、図示しないが、弾性板55は、エッチングストッパ層30を有しないこともできる。
駆動部54は、弾性板55上に形成されている。駆動部54は、弾性板55を屈曲させることができる。駆動部54は、弾性板55(より具体的には弾性層32)上に形成された下部電極4と、下部電極4上に形成された第1バッファ層20と、第1バッファ層20上に形成された第2バッファ層22と、第2バッファ層22上に形成された圧電体層6と、圧電体層6上に形成された上部電極7と、を有する。駆動部54の主要部は、例えば開口部521の上に形成されており、駆動部54の一部(より具体的には下部電極4)は、例えば基板52の上にも形成されている。
下部電極4は、圧電体層6に電圧を印加するための一方の電極である。下部電極4は、例えば、結晶(単結晶および多結晶)からなることができる。下部電極4は、例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)などの白金族金属からなることができる。下部電極4としては、例えば、1種類の白金族金属の単層、複数種類の白金族金属が積層されたものなどを用いることができる。より具体的には、下部電極4としては、例えば、多結晶の白金(Pt)層(厚さ150nm)の上に多結晶のイリジウム(Ir)層(厚さ10nm)が積層されたものなどを用いることができる。
第1バッファ層20は、アモルファス(非晶質)状態である。第1バッファ層20は、導体からなることが好ましく、例えば金属からなることがより好ましい。具体的には、第1バッファ層20は、例えばホウ化コバルト鉄(FeCoB)からなることができる。第1バッファ層20がアモルファス状態の金属からなることにより、下部電極4の結晶配向の情報を打ち消すことができ、さらに、第1バッファ層20の最表面のラフネスが少なくなり、その上に成長させる第2バッファ層22に対して、滑らかな最表面を提供することができる。このような第1バッファ層20を下地層として用いることにより、その上に(100)配向性の強い第2バッファ層22をより薄く積層することができる。第1バッファ層20の厚さは、例えば1nmである。
第2バッファ層22は、塩化ナトリウム(NaCl)型構造の金属酸化物からなる。この金属酸化物としては、例えば酸化マグネシウム(MgO)が挙げられる。第2バッファ層22は、(100)に配向している。塩化ナトリウム型構造の金属酸化物からなる第2バッファ層22自体は、容易に(100)に配向する性質がある。これは、塩化ナトリウム型構造の(100)面の表面エネルギーが最も低いために、(100)面が膜成長時の優先配向面になるからと考えられる。この現象は、塩化ナトリウム型構造を有する酸化マグネシウム(MgO)で顕著に発現する。このような第2バッファ層22の直接上に圧電体層6を形成することにより、第2バッファ層22の配向を引き継いで、擬立方晶の表示で(100)に配向している圧電体層6を容易に得ることができる。即ち、第2バッファ層22は、圧電体層6の結晶配向性を制御する機能を有することができる。第2バッファ層22の厚さは、3nm以下であることが好ましい。これは、第2バッファ層22が3nmよりも厚くなると、所望の弾性板55の変位量が得られなくなるからである。このことについては後の実験例にて詳述する。
圧電体層6は、ペロブスカイト型酸化物の圧電材料からなる。ペロブスカイト型酸化物としては、例えば、一般式ABOで示され、該A(元素A:Aサイト)は、鉛(Pb)を含み、該B(元素B:Bサイト)は、ジルコニウム(Zr)およびチタン(Ti)を含むものが挙げられる。このペロブスカイト型酸化物としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、チタン酸ジルコン酸鉛固溶体などが挙げられる。チタン酸ジルコン酸鉛固溶体としては、例えばニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTN)などが挙げられる。また、上記Aサイトに、鉛(Pb)以外の元素、例えば、ランタン(La)、バリウム(Ba)などがさらに添加されていることもできる。
例えば、圧電体層6がチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZrTi1−x)O)からなる場合には、Zr組成xは、例えば0.5である。圧電体層6の厚さは、例えば1.0μmである。
圧電体層6は、擬立方晶の表示で(100)に配向していることができる。圧電体層6の結晶構造は、モノクリニック構造であることが望ましい。なお、本発明において、例えば、「結晶構造はモノクリニック構造である」とは、すべての結晶がモノクリニック構造である場合と、ほとんどの結晶(例えば90%以上)がモノクリニック構造であり、モノクリニック構造ではない残りの結晶がテトラゴナル構造等である場合と、を含む。また、圧電体層6の分極方向は、膜面垂直方向(圧電体層6の厚さ方向)に対して傾いているエンジニアード・ドメイン配置であることが望ましい。
上部電極7は、圧電体層6に電圧を印加するための他方の電極である。上部電極7としては、例えば、イリジウム(Ir)層(厚さ200nm)などを用いることができる。
第1バッファ層20、第2バッファ層22、圧電体層6、および上部電極7は、例えば柱状の堆積体(柱状部)5を構成することができる。柱状部5の幅(第1バッファ層20の下面の幅)は、例えば50μmであり、柱状部5の長さ(第1バッファ層20の下面の長さ)は、例えば1mmである。
2. 次に、本実施形態に係る圧電素子100の製造方法について説明する。図2は、本実施形態の圧電素子100の一製造工程を概略的に示す断面図であり、図1に示す断面図に対応している。
(1)まず、図2に示すように、基板52上に弾性板55を形成する。具体的には、例えば、基板52上の全面に、エッチングストッパ層30、弾性層32をこの順に成膜する。これにより、エッチングストッパ層30および弾性層32を有する弾性板55が形成される。エッチングストッパ層30は、例えば熱酸化法により成膜される。弾性層32は、例えばスパッタリングにより成膜される。
(2)次に、図2に示すように、弾性板55上に駆動部54を形成する。具体的には、まず、弾性板55上の全面に、下部電極4、第1バッファ層20、第2バッファ層22、圧電体層6、および上部電極7をこの順に成膜する。
下部電極4は、例えばスパッタリングにより成膜される。
第1バッファ層20は、例えばスパッタリングにより成膜される。
第2バッファ層22は、例えばスパッタリングにより成膜される。第2バッファ層22は、(100)に自然配向し、自己配向することができる。従って、(100)に配向した第2バッファ層22を得ることができる。第2バッファ層22の成膜直後の厚さは、3nm以下であることが好ましい。これは、第2バッファ層22が3nmよりも厚くなると、所望の弾性板55の変位量が得られなくなるからである。このことについては後の実験例にて詳述する。また、第2バッファ層22の成膜直後の厚さは、例えば0.5nm以上である。第2バッファ層22の厚さが0.5nmよりも薄いと、バッファ層としての機能を果せなくなるものと考えられる。
圧電体層6は、例えばゾルゲル法(溶液法)により成膜される。ここでは一例として、PZTからなる圧電体層6を成膜する場合について説明する。
まず、Pb、Zr、およびTiをそれぞれ含有する有機金属化合物を溶媒に溶解させた溶液(圧電材料)を、第2バッファ層22上の全面にスピンコート法等により塗布する。例えば、この溶液中のZrおよびTiをそれぞれ含有する有機金属化合物の混合比率を変えることにより、ZrとTiの組成比(Zr:Ti)を調整することができる。例えば、Zr組成=Zr/(Zr+Ti)が0.5となるように有機金属化合物を混合することができる。なお、Pbの組成についても、有機金属化合物の混合比率を変えることにより調整することができる。
次に、熱処理(乾燥工程、脱脂工程)を行うことにより、圧電体層6の前駆体層を形成することができる。乾燥工程の温度は、例えば、150℃以上200℃以下であることが好ましい。また、乾燥工程の時間は、例えば、5分以上であることが好ましい。脱脂工程では、乾燥工程後のPZT前駆体層中に残存する有機成分をNO、CO、HO等に熱分解して離脱させることができる。脱脂工程の温度は、例えば300℃程度である。
なお、前駆体層を成膜する場合には、1回で成膜せず、複数回に分けて成膜することもできる。具体的には、例えば、圧電材料の塗布、乾燥、および脱脂を複数回繰り返すことができる。
次に、前駆体層を焼成する。焼成工程では、PZT前駆体層を加熱することによって結晶化させることができる。焼成工程の温度は、例えば700℃である。焼成工程の時間は、例えば、5分以上30分以下であることが好ましい。焼成工程に用いる装置としては、特に限定されず、拡散炉やRTA(Rapid Thermal Annealing)装置などを用いることができる。なお、焼成工程は、例えば、圧電材料の塗布、乾燥、および脱脂の1サイクルごとに行っても良い。
また、例えばこの焼成工程において、第2バッファ層22の一部は、例えばその上層の圧電体層6や下層の第1バッファ層20などに吸収されることができる。その結果、第2バッファ層22は、第2バッファ層22の成膜直後の厚さよりも、薄くなることができる。
以上の工程により、圧電体層6を形成することができる。
上部電極7は、例えばスパッタリングにより成膜される。
次に、例えば上部電極7、圧電体層6、第2バッファ層22、および第1バッファ層20をパターニングして、所望の形状の柱状部5を形成することができる。その後、例えば下部電極4をパターニングしても良い。各層のパターニングには、例えばリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。下部電極4、第1バッファ層20、第2バッファ層22、圧電体層6、および上部電極7は、各層の形成ごとにパターニングされることもできるし、複数層の形成ごとに一括してパターニングされることもできる。
以上の工程により、下部電極4、第1バッファ層20、第2バッファ層22、圧電体層6、および上部電極7を有する駆動部54が形成される。
(3)次に、図1に示すように、基板52をパターニングして、開口部521を形成する。基板52のパターニングには、例えばリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。開口部521は、例えば、エッチングストッパ層30を露出させるように基板52の一部をエッチングして形成される。このエッチング工程においては、エッチングストッパ層30をエッチングのストッパとして機能させることができる。即ち、基板52をエッチングする際には、エッチングストッパ層30のエッチング速度は、基板52のエッチング速度よりも遅い。
以上の工程により、図1に示すように、本実施形態の圧電素子100が形成される。
3. 本実施形態の圧電素子100では、塩化ナトリウム型構造の金属酸化物(例えばMgO)からなり、(100)に配向している第2バッファ層22の直接上に圧電体層6が形成されている。これにより、圧電体層6は、第2バッファ層22の配向を引き継いで、擬立方晶の表示で(100)に配向することができる。(100)に配向した圧電体層6は、優れた圧電性を示すため、本実施形態の圧電素子100によれば、圧電体層6や弾性板55の変位量の向上を図ることができる。このことは、後述する実験例においても確認されている。
また、本実施形態の圧電素子100では、アモルファス状態の第1バッファ層20の直接上に第2バッファ層22が形成されている。第1バッファ層20は、アモルファス状態であるため、下層(例えば下部電極4)の結晶状態の情報を打ち消すことができる。これにより、第1バッファ層20の上に形成される第2バッファ層22に対して、例えば多結晶の白金族金属からなる下部電極4の結晶状態が与える影響を抑制することができる。従って、本実施形態に係る第2バッファ層22は、アモルファス状態の第1バッファ層20の直接上に成膜されるため、例えば多結晶の白金族金属からなる下部電極4の直接上に成膜されるような場合に比べ、より一層(100)に自然配向し易くなる。その結果、圧電体層6をより一層(100)に配向させることができ、弾性板55の変位量の更なる向上を図ることができる。このことは、後述する実験例においても確認されている。
また、本実施形態の圧電素子100の第2バッファ層22は、上述したように、下部電極4の材料として例えば多結晶の白金族金属を用いても、(100)に自然配向することができる。従って、本実施形態の圧電素子100によれば、例えばゾルゲル法の焼成工程のような高温プロセスにおいても熱的に安定している白金族金属を下部電極4の材料として用いることができ、かつ、第2バッファ層22が(100)に配向することにより、圧電体層6を(100)に配向させることができる。
また、本実施形態の圧電素子100では、第1バッファ層20は、導体(例えばホウ化コバルト鉄)からなることができる。これにより、第1バッファ層20は、導電性を示すため、下部電極4と上部電極7の間に印加された電圧をほとんど低下させることなく圧電体層6に印加することができ、大きな変位量を得ることができる。
4. 次に、上述した圧電素子を有する液体噴射ヘッドについて説明する。ここでは、本実施形態に係る液体噴射ヘッド50がインクジェット式記録ヘッドである場合について説明する。
図3は、本実施形態に係る液体噴射ヘッド50を概略的に示す分解斜視図であり、通常使用される状態とは上下逆に示したものである。なお、図3では、便宜上、圧電素子100の駆動部54を簡略化して示している。
液体噴射ヘッド50は、例えば図1に示す圧電素子100と、ノズル板51と、を含む。液体噴射ヘッド50は、さらに、筐体56を有することができる。
ノズル板51は、圧力室521に通じるノズル孔511を有する。ノズル孔511からは、インクが吐出される。ノズル板51には、例えば、多数のノズル孔511が一列に設けられている。ノズル板51は、例えばステンレス鋼(SUS)製の圧延プレートである。ノズル板51は、通常使用される状態では基板52の下(図3では上)に固定される。筐体56は、ノズル板51および圧電素子100を収納することができる。筐体56は、例えば、各種樹脂材料、各種金属材料等を用いて形成される。
圧電素子100の基板52がノズル板51と弾性板55との間の空間を区画することにより、リザーバ(液体貯留部)523、供給口524、および複数のキャビティ(圧力室)521が設けられている。圧電素子100の弾性板55には、厚さ方向に貫通した貫通孔531が設けられている。リザーバ523は、外部(例えばインクカートリッジ)から貫通孔531を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。供給口524によって、リザーバ523から各キャビティ521へインクが供給される。
キャビティ521は、基板52の開口部521から構成されている。キャビティ521は、各ノズル孔511に対して1つずつ配設されている。キャビティ521は、弾性板55の変形により容積可変になっている。この容積変化によりキャビティ521からインクが吐出される。
駆動部54は、圧電素子駆動回路(図示せず)に電気的に接続され、該圧電素子駆動回路の信号に基づいて作動(振動、変形)することができる。弾性板55は、駆動部54の変形によって変形し、キャビティ521の内部圧力を瞬間的に高めることができる。
なお、上述した例では、液体噴射ヘッド50がインクジェット式記録ヘッドである場合について説明した。しかしながら、本発明の液体噴射ヘッドは、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドなどとして用いられることもできる。
5. 次に、実験例について説明する。
本実験例では、本実施形態に係る圧電素子100を有する液体噴射ヘッド50、および、比較例に係る圧電素子を有する液体噴射ヘッドを作製した。
本実施形態に係る圧電素子100の第1バッファ層20としては、ホウ化コバルト鉄(FeCoB)を用いた。また、第1バッファ層20の厚さは、1.0nmとした。本実施形態に係る圧電素子100の第2バッファ層22としては、酸化マグネシウム(MgO)を用いた。また、第2バッファ層22の厚さは、1.0nmから、1.0nmずつ、4.0nmまで変化させた。なお、第2バッファ層22の厚さは、第2バッファ層22の成膜直後、即ち、圧電体層6の成膜前の値である。
また、比較例に係る圧電素子としては、第1バッファ層および第2バッファ層の双方を有しないもの、言い換えるならば、第1バッファ層の厚さおよび第2バッファ層の厚さが0nmであるものを作製した。また、他の比較例に係る圧電素子としては、第1バッファ層を有し、第2バッファ層を有しないもの、および、第2バッファ層を有し、第1バッファ層を有しないものを作製した。
これらの実験サンプルに対してX線回折測定を行い、圧電体層の結晶の(100)面の配向度をピーク強度より求めた。なお、(100)面のピーク強度をa、(111)面のピーク強度をb、(110)面のピーク強度をcとすると、
(100)配向度(%)={a/(a+b+c)}×100
である。また、圧電体層の各面の表示は、擬立方晶の表示である。
また、これらの実験サンプルに対して、上下電極に、0Vから35Vに変化する電圧を印加して、弾性板の変位量を求めた。弾性板の変位量の測定には、レーザードップラー計を用いた。
表1に、各サンプルの圧電体層の(100)配向度、および、弾性板の変位量を示す。
Figure 2008218880
これらの測定結果から、本実施形態の圧電素子100は、比較例の圧電素子のうち、第2バッファ層を有しないもの(比較例1と6)に比べ、(100)配向度および弾性板の変位量が大きいことが分かる。特に、第2バッファ層22の厚さが1.0nm〜3.0nmのサンプル(本実施形態1〜3)では、弾性板55の変位量が400nm以上という大きな値である。従って、本実施形態の圧電素子100によれば、弾性板55の変位量の向上、即ち、圧電体層6の変位量の向上を図ることができることが確認された。
また、表1に示すように、本実施形態のサンプルと比較例のサンプルとを、第2バッファ層の厚さが同じもの同士で比較すると、本実施形態の圧電素子100は、比較例の圧電素子に比べ、(100)配向度および弾性板の変位量が増加していることが分かる。従って、本実施形態の圧電素子100によれば、第1バッファ層20を用いることにより、弾性板55の変位量の更なる向上を図ることができることが確認された。
また、表1に示すように、本実施形態に係る第2バッファ層22の厚さが3.0nmを越えると、弾性板55の変位量は、所望の値である400nmを下回ってしまう。これは、第1バッファ層20と圧電体層6との界面に残存する第2バッファ層22が厚くなり、その影響が強くなるためである。本実験例において第2バッファ層22を構成する酸化マグネシウム(MgO)は、常誘電体であり、その比誘電率は、10以下である。これに対し、本実験例において圧電体層6を構成するPZTの比誘電率は、1000程度である。従って、残存する第2バッファ層22の影響が強くなると、圧電体層6自体に十分な電圧を印加することができなくなり、変位量が低下するのである。従って、第2バッファ層22の成膜直後の厚さは、3.0nm以下であることが好ましい。これにより、第2バッファ層22の影響を低減し、圧電体層6自体に十分な電圧を印加することができ、大きな変位量を得ることができる。なお、第2バッファ層22の成膜直後の厚さが3.0nm以下であるならば、圧電素子100を形成した後の第2バッファ層22の厚さも3.0nm以下である。従って、圧電素子100の有する第2バッファ層22の厚さも3.0nm以下であることが好ましいことが分かる。
また、本実験例で得られた本実施形態に係る圧電体層6の結晶構造は、ペロブスカイト型構造であって、モノクリニック構造であることが確認された。従って、圧電体層6の分極方向は、膜面垂直方向に対して傾いているエンジニアード・ドメイン配置であることが推察できる。圧電体層6の結晶構造、および分極方向の同定には、X線散乱およびラマン散乱を用いた。
6. 次に、本実施形態の圧電素子の変形例について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した図1に示す圧電素子100およびその製造方法(以下「圧電素子100の例」という)と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。図4は、本変形例の圧電素子120を概略的に示す断面図である。
圧電素子100の例では、圧電素子100を形成しても第2バッファ層22が残存している場合について説明したが、例えば図4に示すように、第2バッファ層22は、圧電素子120の形成工程(例えば圧電体層6の形成工程におけるゾルゲル法の焼成工程)において、第2バッファ層22の上下の層にすべて吸収されて、最終的に残存しなくても良い。即ち、本変形例の圧電素子120は、第2バッファ層22を有しないことができる。言い換えるならば、本変形例の圧電素子120の第2バッファ層22の厚さは、0nmであることができる。なお、第2バッファ層22の成膜直後の厚さは、例えば3.0nm以下であり、極めて薄いため、第2バッファ層22が上下層にすべて吸収されても、第2バッファ層22の構成成分が圧電体層6や第1バッファ層20などに与える影響は極めて少ない。
なお、上述した変形例は一例であって、これに限定されるわけではない。
7. 次に、上述した液体噴射ヘッドを有するプリンタについて説明する。ここでは、本実施形態に係るプリンタ600がインクジェットプリンタである場合について説明する。
図5は、本実施形態に係るプリンタ600を概略的に示す斜視図である。プリンタ600は、ヘッドユニット630と、ヘッドユニット駆動部610と、制御部660と、を含む。また、プリンタ600は、装置本体620と、給紙部650と、記録用紙Pを設置するトレイ621と、記録用紙Pを排出する排出口622と、装置本体620の上面に配置された操作パネル670と、を含むことができる。
ヘッドユニット630は、上述した液体噴射ヘッドから構成されるインクジェット式記録ヘッド(以下単に「ヘッド」ともいう)50を有する。ヘッドユニット630は、さらに、ヘッド50にインクを供給するインクカートリッジ631と、ヘッド50およびインクカートリッジ631を搭載した運搬部(キャリッジ)632と、を備える。
ヘッドユニット駆動部610は、ヘッドユニット630を往復動させることができる。ヘッドユニット駆動部610は、ヘッドユニット630の駆動源となるキャリッジモータ641と、キャリッジモータ641の回転を受けて、ヘッドユニット630を往復動させる往復動機構642と、を有する。
往復動機構642は、その両端がフレーム(図示せず)に支持されたキャリッジガイド軸644と、キャリッジガイド軸644と平行に延在するタイミングベルト643と、を備える。キャリッジガイド軸644は、キャリッジ632が自在に往復動できるようにしながら、キャリッジ632を支持している。さらに、キャリッジ632は、タイミングベルト643の一部に固定されている。キャリッジモータ641の作動により、タイミングベルト643を走行させると、キャリッジガイド軸644に導かれて、ヘッドユニット630が往復動する。この往復動の際に、ヘッド50から適宜インクが吐出され、記録用紙Pへの印刷が行われる。
制御部660は、ヘッドユニット630、ヘッドユニット駆動部610、および給紙部650を制御することができる。
給紙部650は、記録用紙Pをトレイ621からヘッドユニット630側へ送り込むことができる。給紙部650は、その駆動源となる給紙モータ651と、給紙モータ651の作動により回転する給紙ローラ652と、を備える。給紙ローラ652は、記録用紙Pの送り経路を挟んで上下に対向する従動ローラ652aおよび駆動ローラ652bを備える。駆動ローラ652bは、給紙モータ651に連結されている。
ヘッドユニット630、ヘッドユニット駆動部610、制御部660、および給紙部650は、装置本体620の内部に設けられている。
なお、上述した例では、プリンタ600がインクジェットプリンタである場合について説明したが、本発明のプリンタは、工業的な液滴吐出装置として用いられることもできる。この場合に吐出される液体(液状材料)としては、各種の機能性材料を溶媒や分散媒によって適当な粘度に調整したものなどを用いることができる。
8. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、上述した本発明の実施形態に係る圧電素子は、発振器や周波数フィルタなどに用いられる圧電振動子、デジタルカメラやカーナビゲーションシステムなどに用いられる角速度センサなどに適用されることができる。
本実施形態に係る圧電素子を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電素子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の液体噴射ヘッドを概略的に示す分解斜視図。 本実施形態の圧電素子の変形例を概略的に示す断面図。 本実施形態のプリンタを概略的に示す斜視図。
符号の説明
1 基体、4 下部電極、5 柱状部、6 圧電体層、7 上部電極、20 第1バッファ層、22 第2バッファ層、30 エッチングストッパ層、32 弾性層、50 液体噴射ヘッド、51 ノズル板、52 基板、54 駆動部、55 弾性板、56 筐体、100,120 圧電素子、511 ノズル孔、521 開口部(キャビティ)、523 リザーバ、524 供給口、531 貫通孔、600 プリンタ、610 ヘッドユニット駆動部、620 装置本体、621 トレイ、622 排出口、630 ヘッドユニット、631 インクカートリッジ、632 キャリッジ、641 キャリッジモータ、642 往復動機構、643 タイミングベルト、644 キャリッジガイド軸、650 給紙部、651 給紙モータ、652 給紙ローラ、660 制御部,670 操作パネル

Claims (13)

  1. 基体と、
    前記基体の上方に形成された下部電極と、
    前記下部電極の上方に形成され、アモルファス状態である第1バッファ層と、
    前記第1バッファ層の上方に形成され、塩化ナトリウム型構造の金属酸化物からなり、(100)に配向している第2バッファ層と、
    前記第2バッファ層の上方に形成され、ペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層と、
    前記圧電体層の上方に形成された上部電極と、を含む、圧電素子。
  2. 請求項1において、
    前記圧電体層は、擬立方晶の表示で(100)に配向している、圧電素子。
  3. 請求項1または2において、
    前記圧電体層の結晶構造は、モノクリニック構造である、圧電素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第1バッファ層は、導体からなる、圧電素子。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1バッファ層は、ホウ化コバルト鉄からなる、圧電素子。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記金属酸化物は、酸化マグネシウムである、圧電素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記ペロブスカイト型酸化物は、一般式ABOで示され、
    前記Aは、鉛(Pb)を含み、
    前記Bは、ジルコニウム(Zr)およびチタン(Ti)を含む、圧電素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記下部電極は、結晶からなる、圧電素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記下部電極は、白金族金属からなる、圧電素子。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記第1バッファ層は、前記下部電極の直接上に形成されており、
    前記第2バッファ層は、前記第1バッファ層の直接上に形成されており、
    前記圧電体層は、前記第2バッファ層の直接上に形成されている、圧電素子。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の圧電素子を有する、液体噴射ヘッド。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載の圧電素子を有する、プリンタ。
  13. 前記基体の上方に下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極の上方に、アモルファス状態の第1バッファ層を形成する工程と、
    前記第1バッファ層の上方に、塩化ナトリウム型構造の金属酸化物からなるように、(100)に配向する第2バッファ層を形成する工程と、
    前記第2バッファ層の上方に、ペロブスカイト型酸化物からなるように圧電体層を形成する工程と、
    前記圧電体層の上方に上部電極を形成する工程と、を含む、圧電素子の製造方法。
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