JP2008215652A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物の熱処理に伴って発生する生成ガスや、生成ガスが冷却されて発生するいわゆる昇華物の漏出を抑制可能な熱処理装置を提供する。
【解決手段】被加熱物が配される熱処理室12と、当該熱処理室12の室温を上昇させる熱源14と、前記熱処理室12に被加熱物を出し入れ可能な換装部6とを有し、前記換装部6は、熱処理室12の外部と内部とを繋ぐ空間であり、当該換装部6に、熱処理室12の内部から外部へ流れる気流を遮ることが可能な遮断手段が熱処理室12の内部から外部に向かう方向に複数配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板等の被加熱物を熱処理する熱処理装置に関する。
従来から、下記特許文献1に開示されているような熱処理装置が液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display)、有機ELディスプレイ等のようなフラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel display)の製作に使用されている。熱処理装置は、予めガラス板等の基板(被加熱物)に対して特定の溶液を塗布して加熱乾燥させたものを熱処理室内に収容し、熱処理室内に導入される所定の温度の熱風に晒して熱処理(焼成)する装置である。
特許第2971771号公報
従来技術の熱処理装置は、被加熱物を出し入れするための開口や隙間等があり、完全な密閉状態とはなっておらず、前記した開口や隙間の近傍は比較的低温になりやすい。そのため、熱処理に伴って基板上に塗布されていた特定の溶液等が気化して発生した生成ガスは、開口や隙間の近傍で冷却されて固化し、いわゆる昇華物となる。昇華物は、粒子状やタール状になっており、熱処理装置内を汚染して被加熱物の品質を低下させてしまうばかりか、被加熱物の出し入れの際に熱処理装置の外部に漏出してしまうという問題があった。また、生成ガスが開口から流出した場合は、熱処理装置外において生成ガスが冷却されていわゆる昇華物となり、熱処理装置の周辺環境を汚染してしまうという問題があった。
通常、熱処理装置は、比較的清浄度の高いクリーンルーム等に設置されている。そのため、従来技術の熱処理装置のように昇華物が熱処理装置から漏出してしまうと、クリーンルームの清浄度までも低下させてしまうという問題があった。
上記した問題に鑑み、上記特許文献1に開示されている熱処理装置では、熱処理装置内を熱処理装置の設置雰囲気圧力よりも若干低圧な負圧状態に維持させることにより熱処理装置内の空気や生成ガスが外部に漏出してしまうのを防止する構成とされている。かかる構成とした場合、熱処理装置から昇華物が外部に排出されるという問題に対しては一定の効果を有するが、被加熱物を出し入れするための開口や隙間から流入した空気の影響によって幾分の昇華物が発生してしまうおそれがあった。
従来の熱処理装置では、開口部分にパッキン等の密閉手段を用いることにより開口部分の密閉度を上げていた。しかし、熱処理装置においては、高温の被加熱物を出し入れするため、開口部分に設置されたパッキンはいたみやすく、メンテナンスや交換が必要であり不便であった。また、従来の熱処理装置では、パッキンに対して開口を開閉するシャッター等の遮断手段を一定以上の力で押さえつける必要があり、一定以上の力を遮断手段に対して作用させることができる高価で高性能のアクチュエータを用いる必要があった。
そこで、本発明では、被加熱物の熱処理に伴って発生する生成ガスや、生成ガスが冷却されて発生するいわゆる昇華物の漏出を抑制可能な熱処理装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、被加熱物が配される熱処理室と、当該熱処理室の室温を上昇させる熱源と、前記熱処理室に被加熱物を出し入れ可能な換装部とを有し、前記換装部は、熱処理室の外部と内部とを繋ぐ空間であり、当該換装部に、熱処理室の内部から外部へ流れる気流を遮ることが可能な遮断手段が熱処理室の内部から外部に向かう方向に複数配置されていることを特徴とした。
これにより、熱処理室の内部と外部とを繋ぐ換装部を、複数の遮断手段によって多重に塞ぐことができるため、熱処理室の内部の気体が換装部を通って熱処理室の外部に漏出するおそれが少ない。その結果、生成ガスや昇華物の漏出を抑制することが可能である。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記遮断手段によって仕切られる前記換装部内の各空間のうち少なくとも熱処理室の外部と隣接する空間に、空間内の気体を吸引する気体吸引手段が設置されていることを特徴とした。
これにより、遮断手段によって仕切られた換装部内の各空間のうち少なくとも熱処理室の外部と隣接する空間に存在する気体が、気体吸引手段によって吸引されるため、従来の熱処理装置よりも効率的に換装部内に存在する気体を吸引して排気することができる。
また、遮断手段を閉じた状態において遮断手段に挟まれた換装部内の空間は、気体吸引手段によって前記空間内部の気体が吸引され、熱処理装置の設置雰囲気圧力よりも低圧な負圧状態にされている。そのため、熱処理装置の外部の気体が換装部内に流れ込むことはあるが、換装部内の気体が熱処理装置の外部に漏出するおそれがない。その結果、請求項2の発明に係る熱処理装置は、パッキン等の密閉手段を設けなくとも、換装部内の気体が熱処理装置の外部に漏出するのを防止することができる。また、パッキン等の密閉手段が不要であるため、メンテナンスや交換等の手間がかからない。
さらに、パッキン等の密閉手段が不要になることから、従来の熱処理装置のように遮断手段に一定の力を加えて、遮断手段を密閉手段に対して押さえつける必要もない。すなわち、遮断手段を作動させるエアシリンダー等のアクチュエータに求められる性能が従来よりも低いため、廉価なアクチュエータを使用することができ、熱処理装置の製造コストを抑えることができる。
上記請求項2に記載の熱処理装置は、前記遮断手段として第一遮断手段および第二遮断手段を備え、前記気体吸引手段として第一気体吸引手段および第二気体吸引手段を備えた熱処理装置であって、熱処理室の内部から外部に至るまでの換装部の途中に第一遮断手段が配置され、前記第一遮断手段に対して外側に外れた位置に第二遮断手段が配置され、熱処理室から第一遮断手段に至るまでの換装部内の空間に第一気体吸引手段が配置され、第一遮断手段および第二遮断手段によって挟まれた換装部内の空間に第二気体吸引手段が配置されるものであってもよい(請求項3)。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれかの発明において、前記複数の遮断手段が同一の動力源によって作動されることを特徴とした。
これにより、遮断手段を作動させるアクチュエータの数を減らすことができ、部品点数を減らし製造コストを抑えることができる。
請求項5の発明では、請求項3又は4の発明において、換装部には、熱処理室に対して被加熱物を出し入れするための開口が設けられており、第二遮断手段は、前記開口に対して換装部の内側に配された板状のシャッターを有し、当該シャッターを、熱処理室に対して被加熱物を出し入れ可能なように開口を開いた開状態と、熱処理室に対する被加熱物の出し入れを阻止するように開口を閉じた閉状態とに切り替え可能なものであり、前記シャッターが閉状態にある状況において、第一遮断手段および第二遮断手段によって挟まれた換装部内の空間と外部雰囲気とを連通させる外部連通部が形成されることを特徴とした。
本発明の熱処理装置では、第一遮断手段および第二遮断手段によって挟まれた換装部内の空間と外部雰囲気とが連通されている。さらに上記したように、遮断手段を閉じた状態において第一遮断手段および第二遮断手段によって挟まれた換装部内の空間は、第二気体吸引手段によって前記空間内部の気体が吸引され、熱処理装置の設置雰囲気圧力よりも低圧な負圧状態にされている。そのため、外部連通部からは前記空間内部に存在する生成ガスは漏出されず、逆に第一遮断手段および第二遮断手段によって挟まれた換装部内の空間に外気が流入されて、空間内に存在する生成ガスを希釈させることができる。
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれかの発明において、前記熱処理装置は、遮断手段によって熱処理室の内部から外部に漏出する気流を遮る遮断状態と、被加熱物を出し入れする非遮断状態との切替えができるものであって、遮断状態において遮断手段により仕切られる換装部内の隣り合う空間の間に内部連通部があることを特徴とした。
遮断手段によって仕切られる換装部内の空間、特に熱処理室の外部と隣接する空間を密閉された空間にすると、気体吸引手段によって気体が吸引され続けるため空間内の負圧状態が強くなりすぎるおそれがある。そこで、請求項6の発明に係る熱処理装置は、遮断手段によって仕切られる換装部内の隣接した空間の間に内部連通部を設けることにより、かかる空間内への気体の流入を可能にし、空間内の負圧状態が必要以上に強くなるのを防止する効果を期待しうる。
本発明では、熱処理装置内部の気体が熱処理装置の外部に漏出することを防止することができる。その結果、被加熱物の熱処理に伴って発生する生成ガスや、生成ガスが冷却されて発生するいわゆる昇華物の漏出を抑制することができる。
続いて、本発明の一実施形態である熱処理装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1において、1は本実施形態の熱処理装置である。熱処理装置1は、図2に示すように中心に熱処理室12を有し、その周りを空気調整部11によって取り囲んだ構成とされている。
熱処理室12は、図2に示すように対向するように配された2枚の仕切壁41,43の間に形成され、被加熱物たる板体Wを熱処理するための空間であり、熱処理装置1の中心をなす部分である。板体Wは、上記した液晶ディスプレイ等の製作に使用されるものであり、図3に示すように略正方形あるいは略長方形の形状を有するガラス板によって構成される基板9aの表面9b(被覆面)が膜状体9cで被覆されたものである。基板9aの裏面9dは、膜状体9c等で覆われておらず、基板9aが露出した状態になっている。
膜状体9cは、予め特定の溶液を基板9aの表面に塗布して加熱乾燥させる等、従来公知の手法で形成されたものである。膜状体9cは、熱処理(焼成)することにより生成ガスを発生する。生成ガスは、熱処理室12から漏出するなどして所定の固化温度以下に冷却されると、固化して昇華物と称される物質に変化する。
図2に示すように、熱処理室12の略中央部には、板体Wを載置するための載置棚70が配置されている。載置棚70は、図4に示すように、従来公知の熱処理装置において採用されているものと同様に多数の載置段71が所定の間隔で設けられたものである。図4に矢印で示すように、載置段71,71の間に形成された隙間には、板体Wを水平に抜き差しすることができる。この際、板体Wは、膜状体9cで覆われた表面9b側を上方に向け、膜状体9cが直接載置段71に触れないように載置される。載置棚70は、図示しない昇降装置に接続されており、必要に応じて熱処理室12内で上下動できる。
図2に示すように、熱処理室12の背面側には、メンテナンス時に使用する扉7が設けられている。仕切壁43は、扉7に対向する位置に固定されており、メンテナンス等を行う際に必要に応じて取り外し可能な構成とされている。
空気調整部11は、断熱材によって構成される周壁13a〜13dによって四方が包囲されている。空気調整部11は、空気を所定温度に加熱して熱処理室12内に吹き込むと共に、熱処理室12から排出された空気を上流側に循環させるためのものである。
さらに具体的に説明すると、空気調整部11は、図2に示すように熱風供給手段14(熱源)およびダクト17(第一気体吸引手段)に大別され、機器室18が隣接して設置される。熱風供給手段14は、空気等を加熱する加熱機能と、加熱された空気等を熱処理室12内に送り込む送風機能とを有する。ダクト17は、仕切壁41,43により熱処理室12と仕切られ、熱処理室12の周囲を包囲するように配された空気流路であり、熱処理室12から排出された空気を熱風供給手段14に戻す空気流路を形成するものである。
図2や図5、図6に示すように、熱処理室12の正面側(図2において載置棚70の下側、図5、図6において左側)には、図示しないロボットアーム等の移載装置によって板体W(被加熱物)を出し入れするための換装部6が設けられている。
図6に示すように、換装部6は、熱処理装置1の外部と熱処理室12の内部とを繋ぎ、仕切壁41の開口50から、取付部材19の開口19aおよび周壁13bの開口40を通って外枠部材21の開口21aに至るまでの空間である。本実施形態に係る換装部6には、取付部材19の開口19aを開閉するための内シャッター10(第一遮断手段)と、外枠部材21の開口21aを開閉するための外シャッター20(第二遮断手段)とが装着されている。
さらに具体的に説明すると、図5に示すように熱処理室12の正面側に設けられた周壁13bには、4つの開口40が形成されている。開口40は、上下方向に並ぶように形成されている。
図6に示すように周壁13bの熱処理室12側には、開口40を覆うように板状の取付部材19が装着されている。そして取付部材19の略中央には、板体Wを出し入れするための開口19aが設けられている。
周壁13bに対して平行に配されている仕切壁41には、図5および図6に示すように取付部材19の開口19aに対向する位置に開口50が設けられている。また、ダクト17は、周壁13bと仕切壁41とに橋渡すように固定された隔壁47a,47bによって上下が仕切られている。また、図2に示すように、隔壁47a,47bの両端部分は、これに対して垂直に取り付けられた隔壁48a,48bによって閉塞されている。
図5および図6に示すように、隔壁47aは各換装部6の上方側の仕切りとして設けられたものであり、隔壁47bは各換装部6の下方側の仕切りとして設けられたものである。隔壁47aおよび隔壁47bには、連通孔53a,53bがそれぞれ設けられている。そのため、換装部6内に存在する気体を、連通孔53a,53bを介してダクト17側に吸引させることができる。すなわち、ダクト17は、換装部6側から気体を吸引する気体吸引手段として機能する。
開口19aを開くために内シャッター10を倒した際、内シャッター10によって連通孔53bが塞がれないよう、図6に示すように連通孔53bは、隔壁47bの熱処理室12側であって仕切壁41の開口50近傍に配置されている。そのため、隔壁47bは、内シャッター10が倒れた際に大部分が内シャッター10の裏側に隠れるが、連通孔53bは内シャッター10によって隠されない。
図6に示すように周壁13bの外側には、開口40を覆うように外枠部材21が装着されている。外枠部材21の内部に形成されている空間は、外枠部材21と周壁13bとに橋渡すように固定された隔壁49によって上下が仕切られており、隔壁49によって仕切られた上方の空間は、排気ダクト74(第二気体吸引手段)として機能する。排気ダクト74は、内シャッター10と外シャッター20とに挟まれた換装部6内の空間16に存在する気体を吸い込んで回収するためのものであり、気体を吸引するための吸引口74aを有する。
また、外枠部材21には取付部材19の開口19aに対向する位置に、開口21aが設けられている。すなわち、熱処理装置1の正面側には、外枠部材21の開口21aから、周壁13bの開口40および取付部材19の開口19aを通って、仕切壁41の開口50へと繋がる換装部6が形成されている。
本実施形態に係る換装部6には、取付部材19の開口19aを開閉するための内シャッター10と、外枠部材21の開口21aを開閉するための外シャッター20とが装着されている。内シャッター10は、取付部材19の内側(熱処理室12側)に装着されており、隔壁47aおよび隔壁47bに設けられた連通孔53a,53bは、内シャッター10よりも熱処理室12側に位置している。また、外シャッター20は、外枠部材21の内側(熱処理室12側)に装着されている。なお、取付部材19の開口19aよりも下方位置には、所定幅の隙間45(内部連通部)が形成されている。
内シャッター10および外シャッター20は、例えばエアシリンダーやモータなどのアクチュエータによって作動する構成とされており、上下にスライドするものや、内側あるいは外側に向けて開くもの等から適宜選択することができる。本実施形態の内シャッター10および外シャッター20は、図6に二点鎖線で示すように、アクチュエータの動力によって熱処理室12側に向けて倒れて開口19aおよび開口21aを開くことが可能な構成とされている。
以下、図面を参照しながら内シャッター10および外シャッター20の作動機構について説明する。図7に示すように、内シャッター10は、開口19aを塞ぐシャッター板22aを備えており、外シャッター20は、開口21aを塞ぐシャッター板22bを備えている。シャッター板22a,22bは、それぞれが塞ぐ開口19a,21aに対応した平面視が略短冊形の部材である。
内シャッター10および外シャッター20は、リンク機構を介してエアシリンダー8に接続されている。エアシリンダー8は、図1に示すように周壁13bの外側、換装部6の側方に取り付けられている。
さらに具体的には、図7に示すようにシャッター板22a,22bの長手方向(幅方向)両側面には、側板23a,23bがそれぞれ固定されている。側板23a,23bは、端部に軸孔26a,26bを有し、この軸孔26a,26bがシャッター板22a,22bの下端部に相当する位置に固定されている。側板23a,23bは、軸孔26a,26bに挿通された支軸30a,30bと一体化されている。そのため、シャッター板22a,22bは、支軸30a,30bの回転に連動して回動する。
図6に示すように内シャッター10の支軸30aは、換装部6の周壁13bとダクト17との境界近傍の領域に固定されている2つの軸受(図示せず)によって回転自在に支持されており、外シャッター20の支軸30bは、外枠部材21の開口21a内側(換装部6側)に固定されている2つの軸受(図示せず)によって回転自在に支持されている。
図1に示すように周壁13bの外側であって換装部6の一方の側方には、エアシリンダー8が配置されており、図7に示すようにエアシリンダー8が配置された側に突出した支軸30a,30bの端部には、第一連結板31a,31bが取り付けられている。第一連結板31a,31bは、支軸30a,30bが挿通される軸挿通孔32a,32bと、エアシリンダー8および後述の第二連結板61との連結に使用されるピン34a,34bを挿通するためのピン挿通孔35a,35bとを有する。第一連結板31aと第一連結板31bとは同一の形状であり、第一連結板31aの軸挿通孔32aとピン挿通孔35aとの間隔は、第一連結板31bの軸挿通孔32bとピン挿通孔35bとの間隔と同一である。
支軸30a,30bは、図7に示すように第一連結板31a,31bの軸挿通孔32a,32bに差し込まれて、第一連結板31a,31bに対して相対回転不能な状態にされている。また上述のように、支軸30a,30bは、側板23a,23bを介してシャッター板22a,22bと一体化されている。すなわち、内シャッター10は、第一連結板31aおよびシャッター板22a、支軸30aが一体的に組み合わされて構成されており、外シャッター20は、第一連結板31bおよびシャッター板22b、支軸30bが一体的に組み合わされて構成されている。そのため、支軸30a,30bの回動に連動してシャッター板22a,22bと第一連結板31a,31bとが一定の位置関係を維持したまま一体的に回動する。
本実施形態に係る熱処理装置1では、図7に示すように内シャッター10を構成する第一連結板31aと外シャッター20を構成する第一連結板31bとが第二連結板61によって連結されてリンク機構を構成している。第二連結板61は、所定の長さの細長い板であり、その両端にピン挿通孔62a,62bを有する。第二連結板61のピン挿通孔62a,62b間の長さは、換装部6の所定位置に取り付けられた支軸30a,30b間と同一の長さである。
内シャッター10は、内シャッター10を構成する第一連結板31aのピン挿通孔35aと第二連結板61の一方のピン挿通孔62aとにピン34aを挿通することにより、第二連結板61に対して相対回転可能な状態に連結されている。また、外シャッター20は、外シャッター20を構成する第一連結板31bのピン挿通孔35bと第二連結板61の他方のピン挿通孔62bとにピン34bを挿通することにより、第二連結板61に対して相対回転可能な状態に連結されている。
また、外シャッター20は、図7に示すように、第一連結板31bのピン挿通孔35bに挿通されたピン34bによってエアシリンダー8の伸縮軸8aの先端部分に対しても相対回転可能な状態で連結されている。
上記したリンク機構についてさらに詳しく説明すると、図8に示すように第一連結板31a,31bおよび第二連結板61、支軸30a,30bを結ぶ仮想線によって平行四辺形が形成されるように構成されている。
また、支軸30a,30bは、図示しない軸受により換装部6に対して相対位置を変えることなく回転自在に支持されている。そのため、第一連結板31a,31bを、双方が同一の姿勢になるように回動させることができ、第二連結板61を、水平姿勢を維持したまま上下動させることができる。
その結果、図7(a),図8(a)に示すようにエアシリンダー8の伸縮軸8aが伸び、第一連結板31bのピン34b側が下方に押される力Fが働くと、第一連結板31bが反時計回りに回動し、支軸30bも回動する。ここで、上記したように、第一連結板31bおよびシャッター板22bは支軸30bを介して一体化されている。そのため、エアシリンダー8の伸縮軸8aが伸びると、第一連結板31bが回動し、シャッター板22bが立ち上がる。
また、上記したように、外シャッター20の第一連結板31bと内シャッター10の第一連結板31aとは第二連結板61を介して連結されており、互いに同一の姿勢を維持して回動する。そのため、外シャッター20の第一連結板31bが回動して姿勢を変えると、内シャッター10の第一連結板31aも回動して外シャッター20の第一連結板31bと同一の姿勢をとることになる。また、内シャッター10の第一連結板31aおよびシャッター板22aは、支軸30aを介して一体化されている。そのため、第一連結板31aが回動すると、シャッター板22aも立ち上る。
これにより、外枠部材21の開口21aがシャッター板22bによって閉塞されると同時に取付部材19の開口19aがシャッター板22aによって閉塞される。すなわち、熱処理装置1の換装部6は、内シャッター10および外シャッター20により二重に閉じられた状態となる。
一方、図7(a)のようにシャッター板22bによって開口21aが塞がれ、シャッター板22aによって開口19aが塞がれた状態においてエアシリンダー8の伸縮軸8aが縮むと、外シャッター20の第一連結板31bのピン挿通孔35b側を上方に引き上げる力F’が働く。これにより、外シャッター20の第一連結板31bおよび内シャッター10の第一連結板31aが時計回りに回動し、図7(b),図8(b)に示すように、シャッター板22aおよびシャッター板22bが熱処理室12側に倒れて、換装部6が開かれた状態となる。
続いて、本実施形態の熱処理装置1の動作について、図面を参照しながら詳細に説明する。熱処理装置1は、上下方向に並べて設けられた4つの換装部6の外シャッター20および内シャッター10を所定の順番で開いていき、外シャッター20および内シャッター10が開いた換装部6を介して板体Wを熱処理室12内に配された載置棚70に対して抜き差しする、いわゆるタクト方式を採用したものである。板体Wの抜き差しに際して、載置棚70は、図示しない昇降装置によって熱処理室12内で昇降し、板体Wを抜き差しすべき載置段71と、換装部6との位置合わせがなされる。
本実施形態の熱処理装置1は、板体Wの抜き差しに際して、各換装部6に設けられた内シャッター10および外シャッター20によって開口19a,21aを開閉し、あわせて連通孔53a,53bおよび吸引口74aから換装部6内の気体を吸引することによって、熱処理室12の内側から外側に向かって熱処理室12内に存在する気体や昇華物が漏出するのを防止する。
さらに具体的に説明すると、板体Wの抜き差しを行わないとき、本実施形態の熱処理装置1は、換装部6の内シャッター10および外シャッター20が閉じられた状態にある。このとき、熱処理室12内に存在する気体が、換装部6内に流れ込んだとしても、内シャッター10および外シャッター20によって換装部6の開口は二重に塞がれている。このため、換装部6内の気体は熱処理装置1の外部に漏出し難い。
そして、換装部6内に存在する気体のうち、内シャッター10よりも熱処理室12側の空間15に存在する気体の大半は、図6の矢印に示すように連通孔53a,53bから吸引されて排気される。連通孔53a,53bは、仕切壁41の開口50近傍に配置されているため、熱処理室12から換装部6に流入する気体を上流で吸引して、換装部6に対して熱処理室12から気体が流入するのを低減させることができる。
また、内シャッター10と外シャッター20とに挟まれた空間16に存在する気体は、図6の矢印に示すように空間16の上部に設けられた吸引口74aから吸引されて排気される。本実施形態の熱処理装置1は、吸引口74aが空間16の上部に設けられているため、熱処理に伴って特定の溶液等が気化した高温の生成ガスを効果的に吸引することができる。また、換装部6内の空間15および空間16をそれぞれ別個に排気することができるため従来よりも効率的に換装部6内に存在する気体を排気することができる。
また内シャッター10と外シャッター20とで挟まれた換装部6内の空間16は、吸引口74aから空間16内部の気体が吸引されて、熱処理装置1が設置されている雰囲気圧力よりも低圧な負圧状態になる。このとき、図6に示すように内シャッター10には、開口19aを閉じる方向に力F’が作用し、開口19aが形成されている取付部材19と内シャッター10との密着度が上がる。そのため、図6に矢印で示すような空間15から空間16に流れ込む気体の量が減少することが期待される。また外シャッター20には、開口21aを開放する方向に力Fが作用し、開口21aと外シャッター20との間に若干の隙間(外部連通部)が形成される。そのため、図6に矢印で示すような熱処理装置1の外部雰囲気から空間16内に流れ込む気体の量が増えることが期待される。
ここで、外枠部材21の開口21a近傍から換装部6の空間16内に気体が流れ込む場合は、この気流によって、換装部6内の空間16に存在する気体が熱処理装置1の外に漏出するのが防止される。すなわち、熱処理装置1の外部の気体が換装部6内に流れ込むことはあっても、換装部6内の気体が熱処理装置1の外部に漏出するおそれがない。そのため、本実施形態に係る熱処理装置1は、外枠部材21の開口21a部分にパッキン等の密閉手段を設けなくとも、空間16内の気体がシャッター板22bと外枠部材21の開口21aとの隙間から熱処理装置1の外部に漏出するのを防止することができる。
上記のように本実施形態の熱処理装置1は、パッキン等の密閉手段を設置する必要がないため、従来の熱処理装置のようにシャッターに一定の力を加えて、シャッター板をパッキンに対して押さえつける必要もない。すなわち、エアシリンダー8等のアクチュエータに求められる性能としては、少なくとも内シャッター10および外シャッター20を開閉させるだけの動力があればよく、従来よりもスペックの低いアクチュエータを使用することが可能であり、熱処理装置1の製造コストを低く抑えることができる。また、パッキン等の密閉手段が不要であるため、パッキンのメンテナンスや交換等の手間がかからない。
なお、仮に前記空間16が密閉された空間ならば、吸引口74aから気体が吸引され続けることとなるため、空間16内の負圧状態が必要以上に強くなってしまう。この場合、外シャッター20に対して、開口21aを開放する力が作用し、これに対抗する力を外シャッター20に対して作用させなければならなくなる可能性がある。そこで、本実施形態の熱処理装置1では、取付部材19に所定幅の隙間45を設けて、前記空間16に対して一定量の気体を流れ込ませ、空間16内の負圧状態が必要以上に強くなるのを防止している。また、取付部材19の開口19aの下方に隙間45を設けることとしたため、特定の溶液が気化した高温の生成ガスが過剰に空間16内に流入するのを防止できる。
前記空間16は負圧状態であるため、内シャッター10および外シャッター20が開放された際には、外枠部材21の開口21a近傍の気体を換装部6の空間16内に流れ込ませて、換装部6内の空間16に存在する生成ガスを含んだ気体を希釈させるとともに、空間16に存在する気体が熱処理装置1の外に漏出するのを防止することができる。
また、本実施形態の熱処理装置1は、内シャッター10および外シャッター20が開放状態にあるときも、熱処理室12から換装部6に漏出する気体の大半を連通孔53a,53bから排出させることができる。さらに、連通孔53a,53bおよび吸引口74aから換装部6内の気体を吸引し続けることによって、換装部6内を一定の負圧状態に維持し、熱処理室12内に存在する気体が熱処理装置1の外部に漏出するのを最小限に抑制することができる。
上記実施形態の熱処理装置1においては、換装部6側方のうち片側にのみエアシリンダー8が取り付けられる構成としたが、本発明はこのような構成に限られるものではない。例えば、大型のFPDの製作に使用される熱処理装置については、シャッターについても大型化するので、換装部6の両側にエアシリンダー8などのアクチュエータを配置する構成とすることも可能である。この場合も上記したのと同様に、内シャッター10および外シャッター20を同一のアクチュエータで開閉することが可能である。
上記実施形態の熱処理装置1は、換装部6にシャッターを2つ取り付けて構成されたが本発明はシャッターの数量に限定があるわけではなく、2以上複数のシャッターを取り付けた構成にすることができる。
上記実施形態において、排気ダクト74および吸引口74aは、内シャッター10と外シャッター20とで挟まれた換装部6内の空間16の上部に設けられたが、本発明はこのような構成に限られるわけではない。排気ダクト74および吸引口74aは、空間16の下方に設けてもよいし、上方および下方の両方に設けてもよい。
上記熱処理装置1は、1つのエアシリンダー8によって、内シャッター10および外シャッター20を作動させる構成としたが、本発明はこのような構成に限られるわけではない。例えば、内シャッター10および外シャッター20のそれぞれが別個のアクチュエータによって作動する構成としてもよい。このような場合であっても、使用されるアクチュエータの数は増加するが、必要とされるアクチュエータの性能が低くなるため、装置全体の製造コストを抑えることが可能となる。
熱処理装置1は、上記したようにダクト17に連通孔53a,53bを設けた構成とすることにより、熱処理室12から漏出する生成ガスを含む気体を効率よく回収できるが、本発明はこれに限定されるものではなく、連通孔53a,53bを設けない構成としてもよい。
上記した熱処理装置1は、載置棚70が熱処理室12内において上下動可能な構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱処理装置1は、載置棚70が熱処理室12内において上下動しない構成であってもよい。
上記した熱処理装置1では、取付部材19の下方位置に所定幅の隙間45を設けて、前記空間16に対して一定量の気体を流れ込ませる構成としたが、本発明はこのような構成に限定されるわけではなく、シャッターによって仕切られる換装部6内の隣り合う空間の間に内部連通部があればよい。例えば、取付部材19の上方位置に隙間や孔を設けてもよいし、内シャッター10のシャッター板22aにスリット等の連通孔を設けてもよい。また、前記隙間や孔に網やフィルターを装着させることにより、昇華物が熱処理装置の外部に漏出するのを効果的に抑制することも可能である。
また、吸引口74aから気体を吸引する力が小さい場合には、空間16内の負圧状態もそれほど強くならない。そのため、このような場合には、シャッターによって仕切られる換装部6内の隣り合う空間の間に内部連通部を設ける必要もない。
また、取付部材19に隙間45を設けると、隙間45の面積によっては、空間15から空間16に流れ込む気体の量が多くなり過ぎる懸念がある。この場合、空間15から空間16に流れ込む気体には特定の溶液が気化した生成ガスが含まれているため、空間16内に生成ガスが過剰に流入して固化するおそれがある。
そこでこのような場合には、取付部材19に隙間45を設けるのではなく、図9(a)〜(h)に示すように、外シャッター20に気体流入手段を設けて、空間16の負圧状態を調整し、空間15に対して空間16が過度に低圧になるのを防止することが望ましい。
例えば、図9(a)〜(c)に示すように、気体流入手段として外シャッター20のシャッター板22bに切欠部81やスリット82、孔83等の外部連通部を設けることができる。これにより、切欠部81、スリット82または孔83を通じて、外枠部材21の開口21a近傍の気体を換装部6の空間16内に流れ込ませて、空間16内の負圧状態を調整させることができる。外枠部材21の開口21a近傍は、熱処理装置1の外部であるため、開口21a近傍に存在する気体には、生成ガスが含まれていない。そのため、開口21a近傍の気体が空間16内に多量に流入したとしても、生成ガスが固化するおそれがない。
気体流入手段は、図9(d)や(e)に示すように、外シャッター20のシャッター板22bの外枠部材21と当接する部分に設けられた突起85や当て板86であってもよい。この場合、外シャッター20を閉じた状態で、外枠部材21の開口21aと外シャッター20のシャッター板22bとの間に、突起85の高さ又は当て板86の厚さ分の隙間(外部連通部)を生じさせることができる。そのため、前記隙間を通じて、外枠部材21の開口21a近傍の気体を換装部6の空間16内に流れ込ませ、空間16内の負圧状態を調整させることができる。
図9(f)や(g)に示すように、外シャッター20のシャッター板22bを波型やジグザグ等の適当な形状にしたり、外枠部材21と当接する部分に溝88を設けたりすることにより、外シャッター20を閉じた状態で、熱処理装置1の外部と換装部6の空間16とを繋ぐ気体流路(外部連通部)が外シャッター20に形成される構成にしてもよい。これにより、前記気体流路が気体流入手段として機能することになる。すなわち前記気体流路を通じて、外枠部材21の開口21a近傍の気体を換装部6の空間16内に流れ込ませて、空間16内の負圧状態を調整させることができる。
また、取付部材19に隙間45を設けた上で、外シャッター20に上記の気体流入手段を設ける構成にしてもよい。これにより、気体流入手段を通じて、熱処理装置1の外部雰囲気の気体を換装部6の空間16内に流れ込ませ、空間16内の負圧状態を調整することができる。そのため、熱処理室12側の空間15から空間16に流れ込む気体の量を抑えることができ、空間16内に生成ガスが過剰に流入して固化するのを防止することができる。
上記実施形態において、外シャッター20の支軸30bは、図7に示すように第一連結板31bの軸挿通孔32bに差し込まれて、第一連結板31bに対して相対回転不能な状態にされているが、本発明はこのような構成に限定されるわけではない。
例えば、外シャッター20のシャッター板22bの下端部に図示しないばね付き蝶番やばね付きヒンジを装着し、外シャッター20に一定以上の力が作用した場合には外シャッター20が適度に回動できる構成にしてもよい。
これにより、換装部6の空間16が、熱処理装置1の設置されている雰囲気圧力よりも低圧な負圧状態となって外シャッター20に開口21aを開放する力が作用した場合に、外シャッター20のシャッター板22bを適度に回動させて開口21aとシャッター板22bとの間に若干の隙間(外部連通部)を生じさせることができる。換装部6の空間16は負圧状態なので、シャッター板22bの回動によって隙間が生じた場合には、前記隙間から外枠部材21の開口21a近傍の気体が流れ込む。そして、空間16内に流れ込む気流によって、空間16内に存在する気体が熱処理装置1の外部に漏出するのを防止することができる。
本発明の一実施形態である熱処理装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態である熱処理装置の内部構造を示す平面図である。 (a)は板体を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(b)のB部拡大図である。 図2に示す熱処理装置において採用されている載置棚と板体との関係を示す説明図である。 図2に示す熱処理装置の要部を拡大した断面図である。 図5のC部拡大図である。 (a),(b)は、それぞれ換装部が開閉する際のシャッター板およびシリンダの動作を模式的に示す概念図である。 (a),(b)は、本実施形態に係るリンク機構を示す機構図である。 (a)〜(g)は、外シャッターの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 熱処理装置
6 換装部
8 エアシリンダー
10 内シャッター(第一遮断手段)
12 熱処理室
15 空間
16 空間
17 ダクト(第一気体吸引手段)
20 外シャッター(第二遮断手段)
21a 開口
45 隙間(内部連通部)
53a,53b 連通孔
74 排気ダクト(第二気体吸引手段)
74a 吸引口
W 板体(被加熱物)

Claims (6)

  1. 被加熱物が配される熱処理室と、当該熱処理室の室温を上昇させる熱源と、前記熱処理室に被加熱物を出し入れ可能な換装部とを有し、
    前記換装部は、熱処理室の外部と内部とを繋ぐ空間であり、
    当該換装部に、熱処理室の内部から外部へ流れる気流を遮ることが可能な遮断手段が熱処理室の内部から外部に向かう方向に複数配置されていることを特徴とする熱処理装置。
  2. 前記遮断手段によって仕切られる前記換装部内の各空間のうち少なくとも熱処理室の外部と隣接する空間に、空間内の気体を吸引する気体吸引手段が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 前記遮断手段として第一遮断手段および第二遮断手段を備え、前記気体吸引手段として第一気体吸引手段および第二気体吸引手段を備えた熱処理装置であって、
    熱処理室の内部から外部に至るまでの換装部の途中に第一遮断手段が配置され、前記第一遮断手段に対して外側に外れた位置に第二遮断手段が配置され、
    熱処理室から第一遮断手段に至るまでの換装部内の空間に第一気体吸引手段が配置され、第一遮断手段および第二遮断手段によって挟まれた換装部内の空間に第二気体吸引手段が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の熱処理装置。
  4. 前記複数の遮断手段が同一の動力源によって作動されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱処理装置。
  5. 換装部には、熱処理室に対して被加熱物を出し入れするための開口が設けられており、
    第二遮断手段は、前記開口に対して換装部の内側に配された板状のシャッターを有し、当該シャッターを、熱処理室に対して被加熱物を出し入れ可能なように開口を開いた開状態と、熱処理室に対する被加熱物の出し入れを阻止するように開口を閉じた閉状態とに切り替え可能なものであり、
    前記シャッターが閉状態にある状況において、第一遮断手段および第二遮断手段によって挟まれた換装部内の空間と外部雰囲気とを連通させる外部連通部が形成されることを特徴とする請求項3又は4に記載の熱処理装置。
  6. 前記熱処理装置は、遮断手段によって熱処理室の内部から外部に漏出する気流を遮る遮断状態と、被加熱物を出し入れする非遮断状態との切替えができるものであって、遮断状態において遮断手段により仕切られる換装部内の隣り合う空間の間に内部連通部があることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱処理装置。
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