JP6710154B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
従来の基板処理装置として、前面から後面の気流形成用の排気口に向って横方向の気流が形成されたローディングエリア内において、熱処理炉の下方側のアンロード位置にあるウエハボートと排気口との間に、アンロードにより高温に加熱された雰囲気を吸引排気するための熱排気用の排気口が形成された排気ダクトを設けた熱処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この熱処理装置では、排気ダクトとの間でウエハボートを挟むように、ウエハボート24に冷却ガスを供給する供給口90aを有する冷却ガスノズル90、91が設けられている(図11、図12参照)。
このような熱処理装置によれば、アンロードされた高温状態のウエハボート近傍の雰囲気は排気ダクトから排気されるため、上方側への熱拡散が抑えられ、横方向の気流がウエハボート及びウエハ群に供給されて、熱処理後のウエハを降温させることができる。また、アンロードされたウエハは、排気ダクトからの排気に加え、冷却ガスノズルから吹き付けられる冷却ガスにより冷却されるため、アンロードされたウエハの冷却時間が短縮され、ウエハの生産性を向上させることができる。
特開2012−169367号公報
しかしながら、特許文献1に記載の基板処理装置では、冷却ガスノズルからウエハに吹き付けられる冷却ガスにより、ローディングエリア内に浮遊するパーティクル(有機物等のごみや塵等)が舞い上がり、ウエハ上に載って異常成長が起こり、生産性が低下するという問題があった。
なお、冷却ガスノズルを設けずに、吸気ダクトによる吸気だけ行うことも可能であるが、この場合、ウエハの冷却が十分に行われず冷却時間を短くすることができない。また、吸気ダクトの吸引力を増加させることも可能であるが、この場合は、ローディングエリア内に乱流が発生し、冷却ガスを吹き付けたときと同様に、異常成長による生産性の低下が問題となる。
そこで、本発明は、冷却ガスを吹き付けずに、ウエハの冷却時間を短くすることができる基板処理装置及び基板の冷却方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る基板処理装置は、処理容器と、複数の基板を保持して、前記処理容器にロード及びアンロードされる基板保持具と、前記処理容器からアンロードされたアンロード位置における前記基板保持具の周囲に対向して配置され、吸気口を備え吸気ダクトとを有し、前記吸気ダクトは、前記吸気ダクトの本体を構成する固定ダクト部と、前記固定ダクト部に収容され、前記吸気口を構成する可動ダクト部とを有し、前記アンロード位置で前記吸気口を前記基板保持具に近づけるように前記可動ダクト部を駆動する制御部を有する。
本発明によれば、冷却ガスを吹き付けずに、ウエハの冷却時間を短くすることができる。
本発明の実施形態に係る熱処理装置を概略的に示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る熱処理装置のウエハボートの一例の拡大図である。 本発明の実施形態に係る熱処理装置の吸気ダクトとウエハボートの位置関係を示す縦断面図である。 図3を上方から見た図である。 図3の状態における吸気ダクトの一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る熱処理装置において吸気ダクトの吸気口をウエハボートに近づけた状態を示す縦断面図である。 図6を上方から見た図である。 図6の状態における吸気ダクトの一例を示す斜視図である。 吸気ダクトをウエハボートに近づける前の状態における気流の速度分布を示す図である。 吸気ダクトをウエハボートに近づけた状態における気流の速度分布を示す図である。 従来の熱処理装置を概略的に示す縦断面図である。 図11を上方から見た図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。図1は、本発明の実施形態に係る熱処理装置10を概略的に示す縦断面図である。図1に示すように、熱処理装置10は、載置台(ロードポート)12と、筐体18と、制御部50とを有する。
載置台(ロードポート)12は、筐体18の前部に設けられている。筐体18は、ローディングエリア(作業領域)20及び熱処理炉40を有する。ローディングエリア20は、筐体18内の下方に設けられており、熱処理炉40は、筐体18内であってローディングエリア20の上方に設けられている。また、ローディングエリア20と熱処理炉40との間には、ベースプレート19が設けられている。
熱処理炉40は、基板(ウエハW)を熱処理するための処理炉であり、例えば、全体として、縦長の形状を有して構成されてもよい。熱処理炉40は、反応管41と、ヒータ(加熱装置)42とを備える。
反応管41は、ウエハWを収容し、収容したウエハWに熱処理を施すための処理容器である。反応管41は、例えば石英製であり、縦長の形状を有しており、下端に開口43が形成されている。ヒータ(加熱装置)42は、反応管41の周囲を覆うように設けられており、反応管41内を所定の温度例えば100〜1200℃に加熱制御可能である。
熱処理炉40では、例えば、反応管41内に収容されたウエハWに処理ガスを供給し、CVD(Chemical Vapor deposition)や、ALD(Atomic Layer Deposition)等の成膜処理を行う。
ベースプレート19は、熱処理炉40の後述する反応管41を設置するための例えばSUS製のベースプレートであり、反応管41を下方から上方に挿入するための図示しない開口部が形成されている。
載置台(ロードポート)12は、筐体18内へのウエハWの搬入搬出を行うためのものである。載置台(ロードポート)12には、収納容器13が載置されている。収納容器13は、前面に図示しない蓋を着脱可能に備えた、複数枚例えば50枚程度のウエハを所定の間隔で収容する密閉型収納容器(FOUP)である。
また、載置台12の下方には、後述する移載機構27により移載されたウエハWの外周に設けられたノッチを一方向に揃えるための整列装置(アライナ)15が設けられていてもよい。
ローディングエリア(作業領域)20は、収納容器13と後述するウエハボート24との間でウエハWの移載を行い、ウエハボート24を熱処理炉40内に搬入(ロード)し、ウエハボート24を熱処理炉40から搬出(アンロード)するためのものである。ローディングエリア20には、ドア機構21、シャッター機構22、蓋体23、ウエハボート24、基台25a、25b、昇降機構26、及び移載機構27が設けられている。
ドア機構21は、収納容器13、14の蓋を取外して収納容器13、14内をローディングエリア20内に連通開放するためのものである。
シャッター機構22は、ローディングエリア20の上方に設けられている。シャッター機構22は、蓋体23を開けているときに、後述する熱処理炉40の開口43から高温の炉内の熱がローディングエリア20に放出されるのを抑制ないし防止するために開口43を覆う(又は塞ぐ)ように設けられている。
蓋体23は、保温筒28及び回転機構29を有する。保温筒28は、蓋体23上に設けられている。保温筒28は、石英からなり、ウエハボート24が蓋体23側との伝熱により冷却されることを防止し、ウエハボート24を保温するためのものである。
回転機構29は、蓋体23の下部に取り付けられている。回転機構29は、ウエハボート24を回転するためのものである。回転機構29の回転軸は蓋体23を気密に貫通し、蓋体23上に配置された図示しない回転テーブルを回転するように設けられている。
昇降機構26は、ウエハボート24のローディングエリア20から熱処理炉40に対する搬入、搬出に際し、蓋体23を昇降駆動する。そして、昇降機構26により上昇させられたウエハボート24が熱処理炉40内に搬入されているときに、蓋体23は、開口43に当接して開口43を密閉するように設けられている。そして、蓋体23に載置されているウエハボート24は、熱処理炉40内でウエハWを水平面内で回転可能に保持することができる。
図2は、ウエハボート24を拡大して示した図である。ウエハボート24は、各ウエハWを水平に保持した状態で、所定間隔を有して鉛直方向に積載して保持する基板保持手段である。ウエハボート24は、例えば石英製であり、大口径例えば直径300mmのウエハWを水平状態で上下方向に所定の間隔(ピッチ幅)で搭載するようになっている。ウエハボート24は、例えば図2に示すように、天板30と底板31の間に複数本例えば3本の支柱32を介設してなる。支柱32には、ウエハWを保持するための爪部33が設けられている。また、支柱32と共に補助柱34が適宜設けられていてもよい。
図3は、本発明の実施形態に係る熱処理装置10の吸気ダクトとウエハボートの位置関係を示す。図4は、図3を上方から見た状態を示す。図5は、図3の状態における吸気ダクトの一例を示す。
図3に示されるように、ローディングエリア20内には、吸気ダクトとして上段ダクト60、中段ダクト61、下段ダクト62からなる3つのダクトと、排気ファン70〜75と、FFU(ファン・フィルタ・ユニット)80、81とを有する。また、図1と同様に、蓋体23、保温筒28、ウエハボート24が示されている。
ローディングエリア20内のウエハボート24がアンロードして下降した位置(以下アンロード位置という)の周囲には、ウエハボート24の側面に対向するように、上段ダクト60、中段ダクト61及び下段ダクト62(以下、ダクト60〜62という場合がある)が設けられる。ダクト60〜62は、アンロードして下降した状態のウエハボート24の高さの範囲を分割し、各々の高さ領域をカバーするように、上段、中段、下段と分割して配置されている。
ダクト60〜62は、総て吸気ダクトとして構成され、ウエハボート24に保持されて加熱されたウエハWの熱を吸引し、ウエハWを冷却するための冷却機構として機能する。
吸気ダクトを、このような上端、下端及び中間に配置された3つの吸気ダクトで構成することにより、各ダクトの寸法、吸引力等の条件を変えることができる。そのため、アンロードの際に移動するウエハボート24の温度が異なる領域に合わせて、条件が異なるダクトを適宜配置することができるので、ウエハWを効率よく冷却することができる。
なお、ダクト60〜62は、3段に分割される3段構成に限られず、上段ダクト60と下段ダクト62とでウエハボート24の高さの範囲を総てカバーする2段構成であってもよいし、中段ダクト61が更に複数に分割された4段以上の構成であってもよい。ダクト60〜62の分割数も、用途に応じて適宜変更することができる。
上段ダクト60、中段ダクト61及び下段ダクト62は、図3、図4に示すように、中段ダクト61の吸気口61bと下段ダクト62の吸気口62bとが同じ平面位置に配置され、上段ダクト60の吸気口60bが異なる位置に配置されている。なお、上段ダクト60、中段ダクト61及び下段ダクト62は、ウエハボート24の近傍に設けられる限り、水平面上での配置位置は問わない。したがって、上段ダクト60の吸気口60bと中段ダクト61の吸気口61bとが上面視したときに同じ位置に設けてもよいし、上段ダクト60の吸気口60bと中段ダクト61の吸気口61bを同じ平面位置に配置し、下段ダクト62の吸気口62bを異なる位置に設けてもよい。
ウエハボート24のアンロード時には、回転機構29によりウエハボート24は回転しながら下降してくるので、このようにダクト60〜62をウエハボート24の周囲の異なる位置に配置することにより、ウエハWをムラなく均一に冷却することができる。また、空いたスペースを利用して最も好ましい位置に配置することができる。
上段ダクト60は、排気ファン70、71、72、74に連通し、中段ダクト61は排気ファン71、72、74に連通し、下段ダクト62は排気ファン73、75に連通して、それぞれ排気される。このうち排気ファン71、72、74は、上段ダクト60と中段ダクト61とが合流した合流ダクト63に設けられている。
排気ファン70〜75は、ダクト60〜62を介して熱を排気するための排気手段である。排気ファン70〜75は、ダクト60〜62に連通して設けられるが、各排気ファン70〜72により、排気範囲が異なる。また、排気ファン70〜75の配置は一例であり、ダクト60〜62の総てに連通する排気ファンを1つ以上設けるようにしてもよい。排気ファン70〜75は、ダクト60〜62のうち、少なくとも2つと連通する共通の排気ファン70〜75が設けられていれば、種々の配置構成とすることができる。なお、排気ファン70〜75には、二重反転ファンを用いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。また、これら排気ファンは、用途に応じて種々の位置に配置することができる。
合流ダクト63と下段ダクト62とは、図示しない合流ダクトに最終的に合流し、該合流ダクトが、必要に応じて、FFU80、81に接続される。FFU80、81は、ファンとフィルタが一体化したユニットであり、排気ファン75で吸引したガスをFFU80、81の内部に設けられた図示しないフィルタで清浄化し、更に排気ファン75で外部へ吹き出す。つまり、排気ファン75は、吸引したガスを清浄化してローディングエリア20内に水平方向に供給する気流を形成している。
上段ダクト60、中段ダクト61及び下段ダクト62は、本体60a、61a、62aと、吸気口60b、61b、62bをそれぞれ備える(図5参照)。本体60a、61a、62aは各ダクトの固定ダクト部を構成し、吸気口60b、61b、62bを収容される。吸気口60b、61b、62bは各ダクトの可動ダクトを構成し、本体60a、61a、62aをガイドとして可動することができる。
図6は、本発明の実施形態に係る熱処理装置10において吸気ダクトの吸気口をウエハボートに近づけた状態を示す。図7は、図6を上方から見た状態を示す。図8は、図6の状態における吸気ダクトの一例を示す。なお、図6及び図5の矢印は、吸気ダクトが作動している際の気流である。
図3〜図8に示すように、吸気口60b、61b、62bを可動させることにより、ウエハボート24に対して吸気口60b、61b、62bを近づけたり、遠ざけたりすることができる。そのため、吸気ダクトを作動させる際に、吸気口をウエハボートに近づけることにより、冷却ガスを吹き付けなくても、ウエハの冷却時間を短くすることができる。また、吸気ダクトの吸引力を増加させなくても、所望の吸気を行うことができる。したがって、ローディングエリア20内で乱流が発生し、浮遊するパーティクル(有機物等のごみや塵等)が巻き上げられることによるウエハの異常成長を防ぐことができる。
また、本例では、図3〜図8に示すように、ウエハボート24のアンロード位置でcb、61b、62bがウエハボート24に近づくように吸気口60b、61b、62bが駆動するようになっている。吸気口60b、61b、62bが駆動は、図3、図6に示す制御部50で制御される。
また、吸気口60b、61b、62bの駆動は、図示しない駆動機構により行うことができる。このような駆動機構としてはエアシリンダ等を用いることができる。また、該駆動機構の制御は制御部50により制御することができる。なお、吸気口60b、61b、62bがウエハボート24に近づく際の吸気口60b、61b、62bとウエハボート24との距離は、制御部50により任意に制御される。
これにより、吸気口60b、61b、62bがウエハボート24のロード及びアンロードの際の障害にならないように制御することができる。例えば、ウエハボート24の底部にはウエハWが保持される領域の径寸法よりも大きい径寸法の蓋体23が設けられているが、吸気口60b、61b、62bが常時ウエハボート24に近づいた状態では、ウエハボート24のロード及びアンロードされる際に吸気口60b、61b、62bがウエハボート24の蓋体23に当たりロード及びアンロードの妨げとなる。
これに対して、本例のように、ウエハボート24のアンロード位置のときに吸気口60b、61b、62bをウエハボート24に近づけられるように可動することができれば、吸気口60b、61b、62bがウエハボート24のロード及びアンロードの際の妨げになるのを防ぐことができる。
また、各ダクトは60〜62は、吸気口60b、61b、62bにフランジFが設けられている(図5、図8参照)。フランジFは、吸気口60b、61b、62bの高さ方向に延びる板状であり、吸気口60b、61b、62bの幅方向の両端に形成されている。このようなフランジFを設けると、吸気ダクトがウエハWの熱を吸引する際に、フランジFがガイドとなり気流が吸気口60b、61b、62bに集まりやすくなる。そのため、ウエハWの冷却を効率良く行うことができる。
なお、フランジFは、吸気口60b、61b、62bの外側に固定されたままでも良いし、吸気口60b、61b、62bの内側に収容された状態から吸気口60b、61b、62bが駆動する際に外側に吸気口60b、61b、62bの外側に飛び出すように構成してもよい。
さらに、各ダクトは60〜62は、吸気口60b、61b、62bの内部に、高さ方向に吸気口60b、61b、62bの内部空間を仕切る仕切壁P1、P2、P3が設けられている。このような複数の仕切壁の存在により、吸気口60b、61b、62bの内部空間は複数の空間に仕切られる。吸気口60b、61b、62bの内部空間は1つの空間で構成しても良いが、吸気の経路が吸気口の上下で異なる傾向がある。そこで、このような仕切壁を設けて吸気口60b、61b、62bの内部空間を複数の空間に区切ることにより、各空間によりウエハWの熱がムラなく吸引され、ウエハボート24の高さ方向に各ウエハWの熱が均一に吸引されるため、各ウエハWの冷却を効率よく行うことができる。
なお、本例では、3つの仕切壁P1、P2、P3により、吸気口60b、61b、62bの内部空間が4つの空間に仕切られているが、仕切壁の数はウエハの枚数等の条件に応じで必要な空間の数に任意に定めることができる。
上段ダクト60、中段ダクト61及び下段ダクト62は、ウエハボート24の高さの範囲を分割してカバーするように設けられるが、高さ方向において、重なる領域があってもよい。例えば、上段ダクト60の吸気口60bと中段ダクト61の吸気口61bは、同じ平面位置で重なるように設けられているので、両者は明確に高さ領域が区分されるが、対向して配置される下段ダクト62の吸気口62bは、中段ダクト61の吸気口61bがカバーする高さ領域と一部重なるように設けられていてもよい。つまり、中段ダクト61の吸気口61bの下部と、下段ダクト62の吸気口62bの上部とは、高さ方向において互いに一部重なっていてもよい。
なお、下段ダクト62の吸気口62bは、ウエハボート24にウエハWが保持されている領域のみならず、保温筒28の部分までカバーするように設けられていてもよい。冷却対象は、正確にはウエハボート24ではなくウエハWであるが、石英からなる保温筒28は、アンロードされて反応管41から出てきても、相当の熱を保持している。よって、ウエハWの部分のみを冷却しても、保温筒28から直上の下部のウエハWが熱を貰ってしまい、ウエハWの冷却が効率良く行われない場合もあり得るので、必要に応じて、保温筒28に対向する部分にも、吸気口62bを設ける構成としてもよい。但し、保温筒28までカバーするように吸気口62bを設けることは必須では無く、用途に応じて採用してよい。
中段ダクト61及び下段ダクト62の内部には、必要に応じて1以上の開閉弁(図示せず)を設けてもよい。この開閉弁は、ダクト61、62の流路を塞ぐための開閉手段として、アンロードの開始時には、開閉弁を閉じ、ウエハボート24が下降して中段ダクト61の吸気口61bの吸引力が及ぶ範囲に達したときに開閉弁を開き、更にウエハボート24が下降して下段ダクト62の吸気口62bの吸引力が及ぶ範囲に達したときに開閉弁を開くという制御を行うように構成する。
これにより、排気ファン70〜75の吸引力を無駄に使わず、ウエハボート24が冷却効果のある範囲に達した時に中段ダクト61及び下段ダクト62の吸引動作を行わせることができる。なお、開閉弁は、ダクト61、62の流路の遮断と開放を切り替えることができれば、一般的なバルブを含む種々の開閉手段を用いることができる。また、その制御及び運転の方法は任意であり、例えば、開閉弁の開閉動作を、制御部50が開閉弁を制御して行うようにすればよい。
なお、各ダクト60〜62内には、図示しない熱交換器を設けても良い。熱交換器は、吸引した熱を冷却し、冷却したガスを各排気ファン71に供給する位置に設けるのが好ましい。これにより、更に熱吸収、冷却の効果を高めることができる。なお、熱交換器は、用途に応じて種々の熱交換器を選択して用いることができ、また配置する位置は排気ダクトの規模や数等に応じて適宜定めることができる。
また、これらの排気ファン70〜75の排気流量を調整するため、図示しないファン回転数制御ボリュームと調整弁が下段ダクト62及び合流ダクト63の端部に設けられている。このように、必要に応じて、排気流量を制御する手段を設けるようにしてもよい。
その他、ローディングエリア20の全体の排気を制御するため、図示しない調整弁、バルブ、差圧計、酸素濃度計、排気ダクト等を必要に応じて設けてもよい。ローディングエリア20内の圧力及び酸素濃度を差圧計及び酸素濃度計で計測し、バルブで定常排気の排気量を定め、調整弁で排気量の調整を行う。排気されたガスは、排気ダクトに排気され、差圧計で圧力を管理して排気設備の方に排出される。なお、これらの各機器の制御も、制御部50により行われる。
次に、本発明の実施形態に係る熱処理装置10を用いた場合の効果について説明する。図9は、吸気ダクトをウエハボートに近づける前の状態における気流の速度分布を示す。また、図10は、吸気ダクトをウエハボートに近づけた状態における気流の速度分布を示す。なお、これらの速度分布は、公知の計算方法(沼野雄志(2005)「新やさしい局排設計教室:作業環境改善技術と換気の知識」、中央労働災害防止協会)により算出したものである。
まず、図9に示されるように、上段ダクト60の吸気口60bの幅寸法を100mmとし、ウエハボート24に保持されたウエハWの径寸法を300mmとし、吸気口60bの開口部からウエハWの中心までの距離を250mmとして、上段ダクト60による吸気を行った。また、吸気ダクトの吸引条件は、ウエハWの中心を基準にした風速を、上段ダクト60で約1.0m/s、中段ダクト61で約0.8m/s、下段ダクト62で約0.5m/sとした。その結果、吸気口60bの開口部における気流の速度を100%としたとき、ウエハWの中心における気流の速度は20%であった。
これに対して、図10に示されるように、吸気口60bの開口部からウエハWの中心までの距離を175mmまで短くし、それ以外の条件は図9で示した条件と同じ条件で上段ダクト60による吸気を行った。その結果、吸気口60bの開口部における気流の速度を100%としたとき、ウエハWの中心における気流の速度は45%であった。つまり、吸気ダクトの吸気口とウエハの中心との距離を近づけることで、ウエハの冷却に必要な総風量を低減させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
これらの結果から、本例のように、吸気ダクトを作動させる際に、吸気口をウエハボート24に近づけることにより、吸気ダクトの吸引力を増加させなくても、ウエハ上の気流の流速を高められることが判った。また、ウエハボート24の外側では、速度が高い気流の領域が狭くなるため、ローディングエリア内での乱流を抑えることができる。
このように、本発明の実施形態に係る熱処理装置10によれば、吸気口をウエハボートに近づけて吸気ダクトを作動させることにより、気流の速度が高い領域を、ウエハ上に集中させることできる。そのため、冷却ガスの吹き付けを行わずに、吸気ダクトだけでウエハを冷却する場合でも、ウエハを効率の良く冷却することができる。また、冷却ガスを吹き付けずに、ウエハを冷却することができるため、ローディングエリア内に浮遊するパーティクル(有機物等のごみや塵等)が舞い上がることによる生産性の低下を防ぐことができる。
また、本発明の実施形態に係る熱処理装置10によれば、ウエハボート24のアンロード位置で吸気口60b、61b、62bがウエハボート24に近づくように吸気口60b、61b、62bの駆動が制御されるため、ウエハボート24の底部にウエハWが保持される領域の径寸法よりも径寸法が大きい蓋体等の部材が設けられている場合でも、吸気口がウエハボートのロード及びアンロードの際の妨げになるのを防ぐことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 熱処理装置
20 ローディングエリア
24 ウエハボート
41 反応管
50 制御部
60〜62 ダクト
60a〜62a 本体
60b〜62b 吸気口
70〜75 排気ファン
W ウエハ
F フランジ
P1〜P3 仕切壁

Claims (8)

  1. 処理容器と、
    複数の基板を保持して、前記処理容器にロード及びアンロードされる基板保持具と、
    前記処理容器からアンロードされたアンロード位置における前記基板保持具の周囲に対向して配置され、吸気口を備える吸気ダクトとを有し、
    前記吸気ダクトは、
    前記吸気ダクトの本体を構成する固定ダクト部と、
    前記固定ダクト部に収容されて、前記吸気口を構成する可動ダクト部とを有し、
    前記アンロード位置で前記吸気口を前記基板保持具に近づけるように前記可動ダクト部を駆動する制御部を有する基板処理装置
  2. 前記可動ダクト部にフランジが設けられている請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記可動ダクト部には、高さ方向に前記可動ダクト部の内部を複数の空間に仕切る少なくとも1つの仕切壁を有する、請求項1または2のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  4. 前記吸気ダクトは、上端、下端及び中間に配置された3つの吸気ダクトで構成されている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記吸気ダクトのうち、少なくとも1つは、他と異なる水平位置に配置された請求項1乃至のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 処理容器から、複数の基板を保持した基板保持具をアンロードする工程と、
    前記処理容器からアンロードされたアンロード位置における前記基板保持具の周囲に対向して配置され、吸気口を備える少なくとも1つの吸気ダクトを、前記アンロード位置で前記吸気口を前記基板保持具に近づけるように駆動する工程と、
    前記吸気ダクトを作動させる工程と、を有する基板処理方法。
  7. 前記吸気ダクトは、
    前記吸気ダクトの本体を構成する固定ダクト部と、
    前記固定ダクト部に収容され、前記吸気口を構成する可動ダクト部とを有し、
    前記アンロード位置で前記吸気口を前記基板保持具に近づけるように前記可動ダクト部が駆動する、請求項に記載の基板処理方法。
  8. 前記可動ダクト部を前記基板保持具に近づけるタイミングは、前記基板保持具が前記アンロード位置に到達したタイミングである請求項に記載の基板処理方法。
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