JP2008206038A - 分周回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作周波数範囲が広く、且つ、特別な切替え回路や制御回路を使用することなく小型で低消費電力の分周回路の提供を図る。
【解決手段】マスター回路1およびスレーブ回路2を有する分周回路であって、前記マスター回路1または前記スレーブ回路2の少なくとも一方の負荷部のインピーダンスを、周波数が高くなるに従って低くなるように構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、限定的な周波数範囲で動作するダイナミック分周回路に関し、特に、マスター回路およびスレーブ回路を有するマスタースレーブ型の分周回路に関する。
分周回路(分周器)は、入力信号周波数の整数分の一の信号を生成する基本回路であり、無線通信システム内の周波数シンセサイザICにおけるプリスケーラ部、光通信用ICにおけるクロック生成部、或いは、π/2移相器など広範に利用されている。
分周回路には、直流近くまで動作するスタティック分周回路と、限定的な周波数範囲で動作するダイナミック分周回路がある。ダイナミック分周回路は、スタティック分周回路と比較して低消費電力で高速動作が可能という特長を有しており、近年の高速化が進む無線/光通信システムへの適用例が増えてきている。
従来、マスター回路およびスレーブ回路を有するマスタースレーブ型(クロックトインバータ型とも称される)のダイナミック分周回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来のマスタースレーブ型のダイナミック分周回路において、スレーブ回路の出力はマスター回路にフィードバックされており、マスター回路またはスレーブ回路をクロックに従ってオンからオフへ、或いは、オフからオンへ切り替えることにより分周動作を行うようになっている。
また、従来、ダイナミック分周回路として正帰還回路を設ける構成も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この正帰還回路を設けたダイナミック分周回路は、動作周波数範囲を拡大することはできるものの、正帰還回路に電流を供給する必要があるため、消費電力が増大することになる。
さらに、従来、動作周波数に応じて負荷抵抗をデジタル的に切り替えるマスタースレーブ型のダイナミック分周回路も提案されている(例えば、特許文献3参照)。この場合、負荷抵抗を切り替えるための切替え回路や制御回路が必要となるため、回路規模や消費電力の増大を招いている。
特許第3350337号公報 特開2000−022521号公報 特開2000−261311号公報(図2)
図1は従来のマスタースレーブ型ダイナミック分周回路の一例を示す回路図であり、図2は図1に示す分周回路の動作を説明するための図である。図1において、参照符号100はマスター回路、200はスレーブ回路、GNDは高電位電源(接地電位:例えば、0ボルト)、Vssは低電位電源(例えば、−1.6ボルト)、CLはスレーブ回路の負荷容量、RLはスレーブ回路の負荷抵抗、そして、Vbは制御バイアス電圧を示している。また、図2(a)は高速の(動作する)場合を示し、また、図2(b)は低速の(動作しない)場合を示している。
図1に示されるように、従来のマスタースレーブ型ダイナミック分周回路の一例は、マスター回路100およびスレーブ回路200で構成され、マスター回路100は、抵抗R101〜R103、ダイオードD101,D102およびトランジスタ(nチャネル型MOSトランジスタ)T101〜T107(T108)を備え、また、スレーブ回路200は、抵抗R201〜R203、ダイオードD201,D202およびトランジスタT201〜T207を備えている。なお、図1は、負の電源電圧(Vss)で駆動される差動の分周回路を示しているが、正の電源電圧で駆動される差動の分周回路、或いは、シングルエンドの分周回路も同様である。
ここで、トランジスタT103およびT203のゲートには、差動のクロックIN(P)およびIN(N)が入力され、さらに、マスター回路100の差動対トランジスタT101,T102のゲートには、スレーブ回路200の差動出力(分周回路の出力OUT(P),OUT(N))が入力され、また、スレーブ回路200の差動対トランジスタT201,T202のゲートには、マスター回路100の差動出力が入力されている。なお、トランジスタT106〜T108,T206およびT207のゲートには、制御バイアス電圧Vbが印加されている。
まず、図2(a)に示されるように、マスタースレーブ型ダイナミック分周回路は、例えば、クロック(負論理のクロックIN(N))の電位が高レベル『H』でスレーブ回路200がオンのとき、マスター回路100の出力がスレーブ回路200に入力され、スレーブ回路200を増幅器とみたてた場合の増幅率に応じた信号がスレーブ出力(図1では、正論理のスレーブ出力OUT(P))に現れる。
次に、図2(b)に示されるように、マスタースレーブ型ダイナミック分周回路は、例えば、クロック(負論理のクロックIN(N))の電位が低レベル『L』になってスレーブ回路200がオフすると、スレーブ回路200の出力(正論理のスレーブ出力OUT(P))は時定数RL,CLに応じて減衰して行く。なお、負論理のスレーブ出力OUT(N))も時定数RL,CLに応じて減衰するのは同様であり、さらに、マスター回路100の出力に関しても同様である。
ここで、マスタースレーブ型ダイナミック分周回路の場合、上述したように、出力信号は時定数RL,CLで減衰するため、クロック周波数が高い場合には、図2(a)に示されるように、出力信号が減衰しきる(放電し尽くす)前に次のクロック(負論理のクロックIN(N))が高レベル『H』となって正常に分周動作を行うが、クロック周波数が低い場合には、図2(b)に示されるように、次のクロック(負論理のクロックIN(N))が高レベル『H』となるころには出力信号が減衰しきって(放電し尽くして)しまい、正常に分周動作を行わない、といった現象が生じる。
このように、ダイナミック分周回路は、低消費電力で高速動作が可能であるという特長をもつ反面、負荷容量などへの充放電で状態が決まるため、容量値と回路の充放電能力によって動作周波数が規定され、一般に、その動作周波数範囲が狭いという問題がある。
なお、スタティック分周回路の場合には、前述したように、クロックが変化しても、例えば、正帰還回路により元の電位が保持される。すなわち、スタティック分周回路の場合には、正帰還回路を用いて安定動作が実現されるが、消費電力およびチップ面積が増加するという問題がある。
図3は従来のマスタースレーブ型ダイナミック分周回路の他の例を示す回路図であり、図4は図3に示す分周回路の入力感度と周波数の関係を示す図である。ここで、図3に示す回路は、前述した特許文献3に開示されたもので正の電源電圧(Vcc)で駆動される差動の分周回路であり、トランジスタとしてNPN型バイポーラトランジスタが使用されている。
図3に示されるように、従来のマスタースレーブ型ダイナミック分周回路の他の例は、マスター回路101およびスレーブ回路201で構成され、マスター回路101は、抵抗R111〜R113およびR120、並びに、トランジスタ(NPN型バイポーラトランジスタ)T111〜T113を備え、また、スレーブ回路201は、抵抗R211〜R213およびR220、並びに、トランジスタT211〜T213を備えている。なお、参照符号CSは電流源を示している。
ここで、抵抗R111〜R113は、マスター回路101における負荷手段111を構成し、また、抵抗R211〜R213は、スレーブ回路201における負荷手段211を構成している。ここで、マスター回路101およびスレーブ回路201の負荷手段111および211は、負荷の大きさが切り替えられるようになっている。
すなわち、マスター回路101の負荷手段111(スレーブ回路201の負荷手段211)において、端子VRをオープンにすることにより電源線(Vcc)と出力端子V0+(V0−)との間の負荷を、抵抗R112とR113(抵抗R212とR213)による抵抗値(例えば、負荷抵抗RL=900Ω)として電圧振幅を大きくし、低い動作周波数にも対応可能とし、さらに、端子VRを電源線(Vcc)に接続することにより電源線(Vcc)と出力端子V0+(V0−)との間の負荷を抵抗R111〜R113(抵抗R221〜R213)による抵抗値(例えば、負荷抵抗RL=500Ω)として電圧振幅を小さくし、高い動作周波数にも対応可能としている。
すなわち、図4に示されるように、図3の従来のマスタースレーブ型ダイナミック分周回路の他の例は、例えば、負荷手段111(211)による負荷抵抗RLが500Ωの場合には40GHz〜60GHzの入力信号(V2+,V2−)の分周を行うと共に、例えば、負荷手段111(211)の負荷抵抗RLが900Ωの場合には30GHz〜50GHzの入力信号の分周を行い、結果として、負荷手段111(211)を制御することで30GHz〜60GHzの範囲で分周を行うことができるようになっている。
このように、従来、負荷抵抗を切り替えて動作周波数を広くするダイナミック分周回路が知られていた。しかしながら、このダイナミック分周回路は、負荷抵抗を切り替えるための切替え回路や制御回路が必要となるため、回路規模が大きくなり、また、消費電力の増大を招くといった問題がある。
本発明は、上述した従来技術が有する課題に鑑み、動作周波数範囲が広く、且つ、特別な切替え回路や制御回路を使用することなく小型で低消費電力の分周回路の提供を目的とする。
本発明によれば、マスター回路およびスレーブ回路を有する分周回路であって、前記マスター回路または前記スレーブ回路の少なくとも一方の負荷部のインピーダンスを、周波数が高くなるに従って低くなるようにしたことを特徴とする分周回路が提供される。
前記負荷部は、入力信号が与えられるトランジスタと第1の電源線との間に直列接続された2つの負荷抵抗と、該2つの負荷抵抗の一方と並列に接続されたキャパシタと、を備えるのが好ましい。また、前記直列接続された2つの負荷抵抗の合成抵抗値は、該分周回路の動作周波数の低周波数域に適した値とされ、且つ、前記2つの負荷抵抗のうち前記キャパシタが並列接続されていない方の負荷抵抗の抵抗値は、該分周回路の動作周波数の高周波数域に適した値とされるのが好ましい。
本発明によれば、動作周波数範囲が広く、且つ、特別な切替え回路や制御回路を使用することなく小型で低消費電力の分周回路を提供することができる。
以下、本発明に係る分周回路の実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図5は本発明に係る分周回路の第1実施例を示す回路図である。図5において、参照符号1はマスター回路、2はスレーブ回路、GNDは高電位電源(接地電位:例えば、0ボルト)、Vssは低電位電源(例えば、−1.6ボルト)、そして、Vbは制御バイアス電圧を示している。
図5に示されるように、本第1実施例の分周回路は、マスター回路1およびスレーブ回路2で構成され、マスター回路1は、抵抗R11〜R15、ダイオードD11,D12、キャパシタC11,C12およびトランジスタ(nチャネル型MOSトランジスタ)T11〜T17(T18)を備え、また、スレーブ回路2は、抵抗R21〜R25、ダイオードD21,D22およびトランジスタT21〜T27を備えている。なお、図5は、負の電源電圧(Vss)で駆動される差動の分周回路を示しているが、正の電源電圧で駆動される差動の分周回路、或いは、シングルエンドの分周回路も同様である。
前述した図1に示す従来の分周回路との比較から明らかなように、本第1実施例の分周回路は、マスター回路1において、抵抗R12とトランジスタT11のドレインとの間に、並列接続された抵抗R14およびキャパシタC11を挿入すると共に、抵抗R13とトランジスタT12のドレインとの間に、並列接続された抵抗R15およびキャパシタC12を挿入している。
さらに、本第1実施例の分周回路は、スレーブ回路2において、抵抗R22とトランジスタT21のドレインとの間に、並列接続された抵抗R24およびキャパシタC21を挿入すると共に、抵抗R23とトランジスタT22のドレインとの間に、並列接続された抵抗R25およびキャパシタC22を挿入している。なお、抵抗R12,R13,R22,R23の抵抗値は、前述した図1の分周回路における抵抗R102,R103,R202,R203の抵抗値と同一またはやや低い値とされている。
ここで、マスター回路1において、差動対トランジスタの第1のトランジスタT11と第1の電源線(接地線:GND)との間に設けられた第1のマスター回路用負荷部は、第1のトランジスタT11と第1の電源線GNDとの間に直列接続された2つのマスター回路用負荷抵抗R12,R14、および、該2つのマスター回路用負荷抵抗の一方R14と並列に接続されたマスター回路用負荷キャパシタC11を備え、また、差動対トランジスタの第2のトランジスタT12と第1の電源線GNDとの間に設けられた第2のマスター回路用負荷部は、第2のトランジスタT12と第1の電源線GNDとの間に直列接続された2つのマスター回路用負荷抵抗R13,R15、および、該2つのマスター回路用負荷抵抗の一方R15と並列に接続されたマスター回路用負荷キャパシタC12を備えている。
同様に、スレーブ回路2において、差動対トランジスタの第3のトランジスタT21と第1の電源線GNDとの間に設けられた第1のスレーブ回路用負荷部は、第3のトランジスタT21と第1の電源線GNDとの間に直列接続された2つのスレーブ回路用負荷抵抗R22,R24、および、該2つのマスター回路用負荷抵抗の一方R24と並列に接続されたスレーブ回路用負荷キャパシタC21を備え、また、差動対トランジスタの第4のトランジスタT22と第1の電源線GNDとの間に設けられた第2のスレーブ回路用負荷部は、第4のトランジスタT22と第1の電源線GNDとの間に直列接続された2つのスレーブ回路用負荷抵抗R23,R25、および、該2つのマスター回路用負荷抵抗の一方R25と並列に接続されたマスター回路用負荷キャパシタC22を備えている。
さらに、前述した図1に示す分周回路と同様に、トランジスタT13およびT23のゲートには、差動のクロックIN(P)およびIN(N)が入力され、また、マスター回路1の差動対トランジスタT11,T12のゲートには、スレーブ回路2の差動出力(分周回路の出力OUT(P),OUT(N))が入力され、そして、スレーブ回路2の差動対トランジスタT21,T22のゲートには、マスター回路1の差動出力が入力されている。なお、トランジスタT16〜T18,T26およびT27のゲートには、制御バイアス電圧Vbが印加されている。ここで、例えば、第1のマスター回路用負荷部(他も同様)において、並列接続した抵抗R14およびキャパシタC11と、抵抗R12との接続を入れ替えることができるのはいうまでもない。
図6は図5に示す分周回路の負荷抵抗と周波数の関係を示す図であり、また、図7は図5に示す分周回路の入力感度と周波数の関係を従来の分周回路におけるものと比較して示す図である。
図6に示されるように、本第1実施例の分周回路によれば、高周波数域において、キャパシタC11(C12,C21,C22)は、抵抗R14(R15,R24,R25)を短絡してあたかも抵抗R12(R13,R22,R23)のみからなる負荷であるかのように作用する。一方、低周波数域において、キャパシタC11(C12,C21,C22)のインピーダンスが高くなり、抵抗R12(R13,R22,R23)と抵抗R14(R15,R24,R25)の和(合成抵抗:R12+R14)の負荷が接続されるように作用する。
ここで、マスター回路およびスレーブ回路の負荷容量はそれぞれほぼ一定と考えられるため、上記のような負荷構成とすることによって、本第1実施例の分周回路は、高周波数域で時定数を小さくすると共に、低周波数となるに従って時定数が増加するように、低周波数域での充放電時間が延ばしてクロックがオフする時の信号電位変化が小さくなるようにして、動作帯域を広げるようになっている。
すなわち、図7に示されるように、本第1実施例の分周回路は、例えば、前述した図3に示す従来の分周回路における切替え回路を用いることなく、高周波数域と低周波数域の負荷の値を動作周波数に応じて変化させることができ、動作周波数範囲が広く、且つ、特別な切替え回路や制御回路を使用することなく小型で低消費電力とすることができる。
なお、本第1実施例(本発明)の分周回路における負荷構成は、従来の増幅器などに用いられるアナログ回路の設計思想では発想し得ない。なぜならば、負荷抵抗に対して並列にキャパシタを接続する手法は、低域での利得跳ね上げ、すなわち、3dB帯域低下につながるため、広帯域化をねらうアナログ設計思想とは全く逆の発想だからである。
具体的に、図7に示されるように、図3および図4を参照して説明した従来のダイナミック分周回路では、例えば、負荷抵抗RLの値を900Ωおよび500Ωに切り替え、RL=500Ωで40GHz〜60GHzの周波数範囲で動作させ、且つ、RL=900Ωで30GHz〜50GHzの周波数範囲で動作させていたのに対して、本第1実施例の分周回路では、例えば、抵抗R12(R13,R22,R23),R14(R15,R24,R25)およびキャパシタC11(C12,C21,C22)の値を、それぞれR12=500Ω,R14=400Ω,C11=50fFとすることで、20GHz〜60GHzの周波数範囲(図7における曲線LL参照)が得られる。
従って、本第1実施例の分周回路によれば、特別な切替え回路や制御回路を使用することなく動作周波数範囲を30%以上広げることができる。さらに、本第1実施例の分周回路は、特別な切替え回路や制御回路が不要なため回路規模を小さくすることができ、また、正帰還回路のような電力を消費する回路が不要なので消費電力を低く抑えながら、従来回路より動作周波数範囲を広くすることが可能である。
なお、使用するトランジスタとしては、例えば、0.13μmのInP(インジウム・リン)HEMT(High Electron Mobility Transistor)である。このトランジスタの高周波特性の指標であるfTは170GHzを超えるため、60GHz程度までの分周動作が可能である。もちろん、使用するトランジスタや各抵抗およびキャパシタの値は様々に変更することができる。
図8は本発明に係る分周回路の第2実施例を示す回路図である。
図8と前述した図5との比較から明らかなように、本第2実施例の分周回路は、第1実施例の分周回路に対してキャパシタC13およびC23を追加したものである。
すなわち、第1のマスター回路用負荷部における2つのマスター回路用負荷抵抗R12,R14の接続ノードと、第2のマスター回路用負荷部における2つのマスター回路用負荷抵抗R13,R15の接続ノードとの間に追加マスター回路用負荷キャパシタC13を設けると共に、第1のスレーブ回路用負荷部における2つのスレーブ回路用負荷抵抗R22,R24の接続ノードと、第2のスレーブ回路用負荷部における2つのスレーブ回路用負荷抵抗R23,R25の接続ノードとの間に設けた追加スレーブ回路用負荷キャパシタC23を設けるようになっている。
この追加したキャパシタC13およびC23は、差動動作のために半分の容量で済むことになり、回路の占有面積を一層縮小することが可能となる。
図9は本発明に係る分周回路の第3実施例を示す回路図である。
図9と上述した図8との比較から明らかなように、本第3実施例の分周回路は、第2実施例の分周回路におけるキャパシタC11,C12およびC21,C22をそれぞれダイオードD13,D14およびD23,D24として構成し、ダイオードの拡散容量を使用するようになっている。すなわち、ダイオードは、分周回路の動作周波数において、高周波数域ではキャパシタとして機能し、また、低周波数域では高抵抗体として機能する特性を利用するものである。
図10は本発明に係る分周回路の第4実施例を示す回路図である。
図10と前述した図5との比較から明らかなように、本第4実施例の分周回路は、第1実施例の分周回路に対して、さらに、トランジスタT191〜T194,T291〜294、キャパシタC14,C15,C24,C25、および、ダイオード(バラクタ)D15,D16,D25,D26を追加したものである。
なお、本第4実施例の分周回路は、マスター回路1およびスレーブ回路2において、図5における並列接続した抵抗R14(R15,R24,R25)およびキャパシタC11(C12,C21,C22)と、抵抗R12(R13,R22,R23)との接続が入れ替えられている。
すなわち、図10に示されるように、本第4実施例の分周回路において、抵抗R14(R15,R24,R25)の電位をトランジスタT191(T192,T291,T292)によるソースフォロア回路で受け、ソースフォロア出力をバラクタ(可変容量ダイオードまたはバリキャップとも称する)D15(D16,D25,D26)に加える。バラクタD15(D16,D25,D26)は、アノードがソースフォロア出力に接続され、カソードがキャパシタC11(C12,C21,C22)と抵抗R12(R13,R22,R23)の並列回路の出力(トランジスタT11(T12,T21,T22)のドレイン)に接続されている。
ここで、第1のマスター回路用負荷部(第2のマスター回路用負荷部、並びに、第1および第2のスレーブ回路用負荷部も同様)において、抵抗R14の電位は周波数によらず一定であるため、バラクタD15のアノード電位も一定であるのに対して、バラクタD15のカソード電位は、キャパシタC11と抵抗R12の並列回路の出力が高周波数域で小さく、且つ、低周波数域で大きいため、周波数により変化する。すなわち、高周波数域ではバラクタD15の両端子間の電位差は小さく、また、低周波数域ではバラクタD15の両端子間の電位差は大きい。
従って、バラクタD15の容量は、高周波数域で小さく、且つ、低周波数域で大きくなる。すなわち、本第4実施例の分周回路では、周波数に応じて負荷容量も変化するようになっている。この本第4実施例の分周回路によれば、低周波数域では、前述した負荷抵抗の増大による効果に加えて、負荷容量の増大による効果も加わるため、時定数が上述した第1〜第3実施例よりも大きくなり、より低い周波数での動作が可能となる。
図11は本発明に係る分周回路の第5実施例を示す回路図である。
図11と上述した図10との比較から明らかなように、本第5実施例の分周回路は、抵抗R14(R24)の電位をトランジスタT191(T291)ではなくトランジスタT192(T292)によるソースフォロア回路で受け、また、抵抗R15(R25)の電位をトランジスタT192(T292)ではなくトランジスタT191(T291)によるソースフォロア回路で受けるようになっている。すなわち、バラクタD15,D16(D25,D26)のカソードが互いの差動信号側に接続されている。
このように接続にすることで、バラクタD15,D16,D25,D26の両端子間の電圧の変化が第4の実施例よりも大きくなり、低周波数域での時定数がさらに大きくなって、より一層低い周波数での分周動作が可能となる。
図12は本発明に係る分周回路の第6実施例を示す回路図である。
図12と前述した図10との比較から明らかなように、本第6実施例の分周回路は、各ソースフォロア用トランジスタT191,T192,T291,T292のゲートを高電位電源線(GND)に接続するようになっている。
すなわち、マスター回路1は、ゲートおよびドレインが第1の電源線(高電位電源線GND)に接続された第5および第6のトランジスタT191,T192と、これら第5および第6のトランジスタT191,T192の各ソースおよびマスター回路1の各差動対トランジスタT11,T12のドレインとの間に接続された第1および第2のマスター回路用バラクタD15,D16と、を備え、同様に、スレーブ回路2は、ゲートおよびドレインが第1の電源線(GND)に接続された第7および第8のトランジスタT291,T292と、これら第7および第8のトランジスタT291,T292の各ソースおよびスレーブ回路2の各差動対トランジスタT21,T22のドレインとの間に接続された第1および第2のスレーブ回路用バラクタD25,D26と、を備えている。
このような回路構成でも、バラクタD15,D16,D25,D26の容量を利用して、より低い周波数での動作を可能とするようになっている。
図13は本発明に係る分周回路の第7実施例を示す回路図である。
図13に示されるように、本第7実施例の分周回路はシングルエンドの構成とされており、マスター回路1は、トランジスタT11,T13、抵抗R12,R14およびキャパシタC11を備え、また、スレーブ回路2は、トランジスタT21,T23、抵抗R22,R24およびキャパシタC21を備えて構成されている。なお、インバータIは、シングルエンドの入力クロックINを反転してトランジスタT23のゲートへ供給するためのものである。
ここで、本第7実施例の分周回路では、高電位電源をVcc(例えば、+1.6ボルト)とされ、低電位電源をGND(接地電位:0ボルト)とされている。また、例えば、マスター回路1のマスター回路用負荷部において、並列接続された抵抗R12およびキャパシタC11が高電位電源Vccに接続され、抵抗R14がトランジスタT11のドレインに接続されているが、これは、例えば、前述した図5のように接続を逆にしてもよいのはいうまでもない。
このように、本発明は、差動構成の分周回路だけでなくシングルエンド構成の分周回路に対しても適用することができる。
以上、詳述したように、本発明によれば、特別な切替え回路や制御回路が不要なため回路規模が小さく、また、正帰還回路のような電力を消費する回路がないので消費電力を低く抑えながら、動作周波数範囲が広いダイナミック分周回路を提供することができる。具体的に、単純な1/2分周回路を想定した場合、切替え回路や制御回路は分周回路コア部とほぼ同等の面積を占有するため、例えば、図3を参照して説明した負荷を切り替えて動作周波数を拡大する従来の分周回路に比較して回路規模を50%以上低減することができる。
(付記1)
マスター回路およびスレーブ回路を有する分周回路であって、前記マスター回路または前記スレーブ回路の少なくとも一方の負荷部のインピーダンスを、周波数が高くなるに従って低くなるようにしたことを特徴とする分周回路。
(付記2)
付記1に記載の分周回路において、
前記負荷部は、入力信号が与えられるトランジスタと第1の電源線との間に直列接続された2つの負荷抵抗と、該2つの負荷抵抗の一方と並列に接続されたキャパシタと、を備えることを特徴とする分周回路。
(付記3)
付記2に記載の分周回路において、
前記直列接続された2つの負荷抵抗の合成抵抗値は、該分周回路の動作周波数の低周波数域に適した値とされ、且つ、前記2つの負荷抵抗のうち前記キャパシタが並列接続されていない方の負荷抵抗の抵抗値は、該分周回路の動作周波数の高周波数域に適した値とされていることを特徴とする分周回路。
(付記4)
付記1に記載の分周回路において、
前記負荷部は、前記マスター回路および前記スレーブ回路の両方に設けられ、且つ、
前記マスター回路の負荷部および前記スレーブ回路の負荷部は、同様の構成とされていることを特徴とする分周回路。
(付記5)
付記4に記載の分周回路において、
該分周回路は、差動回路として構成され、
前記マスター回路の差動出力は、前記スレーブ回路の差動対トランジスタに入力され、且つ、該スレーブ回路の差動出力は、該マスター回路の差動対トランジスタにフィードバックされると共に、前記分周回路の出力とされ、
前記マスター回路に設けられた負荷部は、前記マスター回路の差動対トランジスタの第1のトランジスタと第1の電源線との間に設けられた第1のマスター回路用負荷部と、前記マスター回路の差動対トランジスタの第2のトランジスタと前記第1の電源線との間に設けられた第2のマスター回路用負荷部と、を備え、
前記スレーブ回路に設けられた負荷部は、前記スレーブ回路の差動対トランジスタの第3のトランジスタと前記第1の電源線との間に設けられた第1のスレーブ回路用負荷部と、前記スレーブ回路の差動対トランジスタの第4のトランジスタと前記第1の電源線との間に設けられた第2のスレーブ回路用負荷部と、を備えることを特徴とする分周回路。
(付記6)
付記5に記載の分周回路において、
前記第1および第2のマスター回路用負荷部は、それぞれ前記第1または第2のトランジスタと前記第1の電源線との間に直列接続された2つのマスター回路用負荷抵抗と、該2つのマスター回路用負荷抵抗の一方と並列に接続されたマスター回路用負荷キャパシタと、を備え、
前記第1および第2のスレーブ回路用負荷部は、それぞれ前記第3または第4のトランジスタと前記第1の電源線との間に直列接続された2つのスレーブ回路用負荷抵抗と、該2つのスレーブ回路用負荷抵抗の一方と並列に接続されたスレーブ回路用負荷キャパシタと、を備えることを特徴とする分周回路。
(付記7)
付記6に記載の分周回路において、
前記直列接続された2つのマスター回路用負荷抵抗の合成抵抗値、および、前記直列接続された2つのスレーブ回路用負荷抵抗の合成抵抗値は、該分周回路の動作周波数の低周波数域に適した値とされ、且つ、
前記2つのマスター回路用負荷抵抗のうち前記マスター回路用負荷キャパシタが並列接続されていない方のマスター回路用負荷抵抗の抵抗値、および、前記2つのスレーブ回路用負荷抵抗のうち前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列接続されていない方のスレーブ回路用負荷抵抗の抵抗値は、該分周回路の動作周波数の高周波数域に適した値とされていることを特徴とする分周回路。
(付記8)
付記6に記載の分周回路において、さらに、
前記第1のマスター回路用負荷部における前記2つのマスター回路用負荷抵抗の接続ノードと、前記第2のマスター回路用負荷部における前記2つのマスター回路用負荷抵抗の接続ノードとの間に設けた追加マスター回路用負荷キャパシタと、
前記第1のスレーブ回路用負荷部における前記2つのスレーブ回路用負荷抵抗の接続ノードと、前記第2のスレーブ回路用負荷部における前記2つのスレーブ回路用負荷抵抗の接続ノードとの間に設けた追加スレーブ回路用負荷キャパシタと、を備えることを特徴とする分周回路。
(付記9)
付記6に記載の分周回路において、
前記マスター回路用負荷キャパシタおよび前記スレーブ回路用負荷キャパシタを、それぞれダイオードで構成したことを特徴とする分周回路。
(付記10)
付記6に記載の分周回路において、
前記ダイオードは、バラクタであることを特徴とする分周回路。
(付記11)
付記6に記載の分周回路において、
前記マスター回路は、さらに、前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受ける第1および第2のマスター回路用ソースフォロア回路と、該第1および第2のマスター回路用ソースフォロア回路の出力が印加される第1および第2のマスター回路用バラクタと、を備え、且つ、
前記スレーブ回路は、さらに、前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受ける第1および第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路と、該第1および第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路の出力が印加される第1および第2のスレーブ回路用バラクタと、を備えることを特徴とする分周回路。
(付記12)
付記11に記載の分周回路において、
前記第1のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第1のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第2のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取り、且つ、
前記第1のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第1のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第2のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ることを特徴とする分周回路。
(付記13)
付記11に記載の分周回路において、
前記第1のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第2のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第1のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取り、且つ、
前記第1のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第2のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第1のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ることを特徴とする分周回路。
(付記14)
付記6に記載の分周回路において、
前記マスター回路は、さらに、ゲートおよびドレインが前記第1の電源線に接続された第5および第6のトランジスタと、該第5および第6のトランジスタの各ソースおよび前記マスター回路の各差動対トランジスタのドレインとの間に接続された第1および第2のマスター回路用バラクタと、を備え、且つ、
前記スレーブ回路は、さらに、ゲートおよびドレインが前記第1の電源線に接続された第7および第8のトランジスタと、該第7および第8のトランジスタの各ソースおよび前記スレーブ回路の各差動対トランジスタのドレインとの間に接続された第1および第2のスレーブ回路用バラクタと、を備えることを特徴とする分周回路。
本発明は、例えば、無線通信システム内の周波数シンセサイザICにおけるプリスケーラ部、光通信用ICにおけるクロック生成部、或いは、π/2移相器などの入力信号周波数の整数分の一の信号を生成する分周回路として幅広く適用することができる。
従来のマスタースレーブ型ダイナミック分周回路の一例を示す回路図である。 図1に示す分周回路の動作を説明するための図である。 従来のマスタースレーブ型ダイナミック分周回路の他の例を示す回路図である。 図3に示す分周回路の入力感度と周波数の関係を示す図である。 本発明に係る分周回路の第1実施例を示す回路図である。 図5に示す分周回路の負荷抵抗と周波数の関係を示す図である。 図5に示す分周回路の入力感度と周波数の関係を従来の分周回路におけるものと比較して示す図である。 本発明に係る分周回路の第2実施例を示す回路図である。 本発明に係る分周回路の第3実施例を示す回路図である。 本発明に係る分周回路の第4実施例を示す回路図である。 本発明に係る分周回路の第5実施例を示す回路図である。 本発明に係る分周回路の第6実施例を示す回路図である。 本発明に係る分周回路の第7実施例を示す回路図である。
符号の説明
1,100 マスター回路
2,200 スレーブ回路

Claims (10)

  1. マスター回路およびスレーブ回路を有する分周回路であって、前記マスター回路または前記スレーブ回路の少なくとも一方の負荷部のインピーダンスを、周波数が高くなるに従って低くなるようにしたことを特徴とする分周回路。
  2. 請求項1に記載の分周回路において、
    前記負荷部は、前記マスター回路および前記スレーブ回路の両方に設けられ、且つ、
    前記マスター回路の負荷部および前記スレーブ回路の負荷部は、同様の構成とされていることを特徴とする分周回路。
  3. 請求項2に記載の分周回路において、
    該分周回路は、差動回路として構成され、
    前記マスター回路の差動出力は、前記スレーブ回路の差動対トランジスタに入力され、且つ、該スレーブ回路の差動出力は、該マスター回路の差動対トランジスタにフィードバックされると共に、前記分周回路の出力とされ、
    前記マスター回路に設けられた負荷部は、前記マスター回路の差動対トランジスタの第1のトランジスタと第1の電源線との間に設けられた第1のマスター回路用負荷部と、前記マスター回路の差動対トランジスタの第2のトランジスタと前記第1の電源線との間に設けられた第2のマスター回路用負荷部と、を備え、
    前記スレーブ回路に設けられた負荷部は、前記スレーブ回路の差動対トランジスタの第3のトランジスタと前記第1の電源線との間に設けられた第1のスレーブ回路用負荷部と、前記スレーブ回路の差動対トランジスタの第4のトランジスタと前記第1の電源線との間に設けられた第2のスレーブ回路用負荷部と、を備えることを特徴とする分周回路。
  4. 請求項3に記載の分周回路において、
    前記第1および第2のマスター回路用負荷部は、それぞれ前記第1または第2のトランジスタと前記第1の電源線との間に直列接続された2つのマスター回路用負荷抵抗と、該2つのマスター回路用負荷抵抗の一方と並列に接続されたマスター回路用負荷キャパシタと、を備え、
    前記第1および第2のスレーブ回路用負荷部は、それぞれ前記第3または第4のトランジスタと前記第1の電源線との間に直列接続された2つのスレーブ回路用負荷抵抗と、該2つのスレーブ回路用負荷抵抗の一方と並列に接続されたスレーブ回路用負荷キャパシタと、を備えることを特徴とする分周回路。
  5. 請求項4に記載の分周回路において、
    前記直列接続された2つのマスター回路用負荷抵抗の合成抵抗値、および、前記直列接続された2つのスレーブ回路用負荷抵抗の合成抵抗値は、該分周回路の動作周波数の低周波数域に適した値とされ、且つ、
    前記2つのマスター回路用負荷抵抗のうち前記マスター回路用負荷キャパシタが並列接続されていない方のマスター回路用負荷抵抗の抵抗値、および、前記2つのスレーブ回路用負荷抵抗のうち前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列接続されていない方のスレーブ回路用負荷抵抗の抵抗値は、該分周回路の動作周波数の高周波数域に適した値とされていることを特徴とする分周回路。
  6. 請求項4に記載の分周回路において、さらに、
    前記第1のマスター回路用負荷部における前記2つのマスター回路用負荷抵抗の接続ノードと、前記第2のマスター回路用負荷部における前記2つのマスター回路用負荷抵抗の接続ノードとの間に設けた追加マスター回路用負荷キャパシタと、
    前記第1のスレーブ回路用負荷部における前記2つのスレーブ回路用負荷抵抗の接続ノードと、前記第2のスレーブ回路用負荷部における前記2つのスレーブ回路用負荷抵抗の接続ノードとの間に設けた追加スレーブ回路用負荷キャパシタと、を備えることを特徴とする分周回路。
  7. 請求項4に記載の分周回路において、
    前記マスター回路は、さらに、前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受ける第1および第2のマスター回路用ソースフォロア回路と、該第1および第2のマスター回路用ソースフォロア回路の出力が印加される第1および第2のマスター回路用バラクタと、を備え、且つ、
    前記スレーブ回路は、さらに、前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受ける第1および第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路と、該第1および第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路の出力が印加される第1および第2のスレーブ回路用バラクタと、を備えることを特徴とする分周回路。
  8. 請求項7に記載の分周回路において、
    前記第1のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第1のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第2のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取り、且つ、
    前記第1のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第1のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第2のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ることを特徴とする分周回路。
  9. 請求項7に記載の分周回路において、
    前記第1のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第2のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のマスター回路用ソースフォロア回路は、前記第1のマスター回路用負荷部における前記マスター回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各マスター回路用負荷抵抗の電位を受け取り、且つ、
    前記第1のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第2のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ると共に、前記第2のスレーブ回路用ソースフォロア回路は、前記第1のスレーブ回路用負荷部における前記スレーブ回路用負荷キャパシタが並列に接続されていない他方の前記各スレーブ回路用負荷抵抗の電位を受け取ることを特徴とする分周回路。
  10. 請求項4に記載の分周回路において、
    前記マスター回路は、さらに、ゲートおよびドレインが前記第1の電源線に接続された第5および第6のトランジスタと、該第5および第6のトランジスタの各ソースおよび前記マスター回路の各差動対トランジスタのドレインとの間に接続された第1および第2のマスター回路用バラクタと、を備え、且つ、
    前記スレーブ回路は、さらに、ゲートおよびドレインが前記第1の電源線に接続された第7および第8のトランジスタと、該第7および第8のトランジスタの各ソースおよび前記スレーブ回路の各差動対トランジスタのドレインとの間に接続された第1および第2のスレーブ回路用バラクタと、を備えることを特徴とする分周回路。
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