JP3350337B2 - 分周器 - Google Patents

分周器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分周器に係り、特に
差動回路を用いて構成されるダイナミック型分周器に関
する。
【0002】
【従来の技術】高速動作に適した分周器として、差動回
路を用いたダイナミック型分周器が知られている。図4
は、1992年電子情報通信学会春季大会c−486に
開示された従来のダイナミック型分周器を示す図であ
り、差動回路を構成するエミッタ結合差動トランジスタ
対とそのコレクタ出力を入力とするエミッタフォロワと
からなる基本ゲートを2段用いてリング発振器構成とし
たものである。
【0003】すなわち、抵抗R1,R2をコレクタ負荷
とする第1のエミッタ結合差動トランジスタ対Q1,Q
2とそのコレクタ出力を入力とするトランジスタQ3,
Q4によるエミッタフォロワとで1段目の基本ゲート1
が構成され、同様に抵抗R3,R4をコレクタ負荷とす
る第2のエミッタ結合差動トランジスタ対Q5,Q6と
そのコレクタ出力を入力とするトランジスタQ7,Q8
によるエミッタフォロワとで2段目の基本ゲート2が構
成されている。
【0004】2段目の基本ゲート2のエミッタフォロワ
を構成するトランジスタQ7,Q8のエミッタ出力は、
1段目の基本ゲート1のエミッタ結合差動トランジスタ
対Q1,Q2のベースに帰還されており、1周期で信号
の位相が反転するようになっている。
【0005】1段目のエミッタ結合差動トランジスタ対
Q1,Q2および2段目のエミッタ結合差動トランジス
タ対Q3,Q4の各々の共通エミッタは、第3のエミッ
タ結合差動トランジスタ対Q9,Q10の各々のコレク
タに接続され、エミッタ結合差動トランジスタ対Q9,
Q10の共通エミッタは電流源CS1に接続されてい
る。また、エミッタフォロワを構成するトランジスタQ
3,Q4,Q7,Q8の各々のエミッタは、個別の電流
源CS3,CS4,CS7,CS8に接続されている。
【0006】そして、第3のエミッタ結合差動トランジ
スタ対Q9,Q10の各々のベースに、差動入力信号C
K,/CKが入力され、2段目の基本ゲート2のエミッ
タフォロワの出力(トランジスタQ7,Q8のエミッタ
出力)OUT,/OUTから分周された出力信号が取り
出される。
【0007】図5は、図4のダイナミック型分周器の等
価回路であり、DFは基本ゲート1,2のエミッタ結合
差動トランジスタ対により構成される差動回路、EFは
エミッタフォロワであり、基本ゲート2のエミッタフォ
ロワEFの出力は位相反転されて基本ゲート1の差動回
路の入力にフィードバックされる。
【0008】図6に、この従来のダイナミック型分周器
における分周周波数(分周すべき入力信号の周波数)に
対する入力信号パワー感度の特性を示す。ダイナミック
型分周器は通常の分周器と異なり、入力信号パワーを注
入しなくとも、ある周波数すなわちフリーラン周波数f
freerun で自励発振動作を行う。図6から分かるよう
に、フリーラン周波数ffreerun では入力信号パワー感
度が高いが、これを外れた周波数では大きな入力信号パ
ワーを必要とする。すなわち、フリーラン周波数以外の
周波数範囲では入力信号パワー感度が低下する。
【0009】従って、分周器としての使用周波数範囲を
広げるためには、フリーラン周波数を可変することが有
効である。このため、従来では図4の電流源CS1の電
流値を変えることによってフリーラン周波数を可変とす
る方法が用いられている。しかし、この方法では電流源
CS1の電流値によって出力信号振幅が変化してしま
う。言い換えれば、分周周波数によって出力信号振幅が
変化してしまうという問題があり、実用上好ましくな
い。
【0010】さらに、この従来のダイナミック型分周器
の最大分周周波数は、基本ゲート1段当たりの遅延時間
τd でほぼ決まり、1/2τd である。従って、この遅
延時間τd を短くすることが最大分周周波数を高くする
上で、すなわちより高速動作を実現する行う上で重要で
ある。しかし、この遅延時間τd は基本ゲート1段当た
りのエミッタ結合差動トランジスタ対の最小スイッチン
グ時間とエミッタフォロワの遅延時間の和であり、これ
はほぼトランジスタの性能で決まってしまうため、自ず
と限界がある。
【0011】
【発明が解決するための手段】上述したように、従来の
ダイナミック型分周器では使用周波数範囲を広げるため
にフリーラン周波数を可変すると、周波数によって出力
信号振幅が変化してしまうという問題と、最大分周周波
数が基本ゲート1段当たりの遅延時間でほぼ決まり、そ
の遅延時間は基本ゲート1段当たりの差動回路のエミッ
タ結合差動トランジスタ対のスイッチング時間とエミッ
タフォロワの遅延時間の和に等しく、トランジスタの性
能で決まるため、高速化に限界があった。
【0012】本発明は、出力信号振幅を大きく変えるこ
となくフリーラン周波数を変えて使用周波数範囲の拡大
を図ると共に、基本ゲート1段当たりの遅延時間を短く
してより高速動作を可能とした分周器を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る分周器は、第1および第2の差動回路
と、これらの出力を加算する加算手段および該加算手段
の出力を入力とし第2の差動回路によって負帰還が施さ
れたバッファ回路からなり、縦続接続されかつ2段目の
バッファ回路の出力が1段目の第1の差動回路の入力に
帰還された第1および第2の基本ゲートと、第1および
第2の基本ゲートの第1の差動回路に電流を供給する共
通の第1の電流源と、この第1の電流源と第1の差動回
路との間に挿入された第3の差動回路と、第1および第
2の基本ゲートの第2の差動回路に個別に電流を供給す
る第2および第3の電流源とを備え、第3の差動回路に
差動入力信号を入力して第2の基本ゲートのバッファ回
路の出力から分周された出力信号を取り出すようにした
ことを特徴とする。
【0014】さらに具体的には、本発明に係る分周器は
コレクタ負荷を共通とする第1および第2のエミッタ結
合差動トランジスタ対と、これら第1および第2のエミ
ッタ結合差動トランジスタ対の共通コレクタ出力を入力
とし、第2のエミッタ結合差動トランジスタ対のベース
に出力が接続された第1および第2のエミッタフォロワ
とからなり、縦続接続されかつ2段目の第1および第2
のエミッタフォロワの出力が1段目の第1のエミッタ結
合差動トランジスタ対のベースに帰還された第1および
第2の基本ゲートと、第1および第2の基本ゲートの第
1のエミッタ結合差動トランジスタ対の各々の共通エミ
ッタに各々のコレクタが接続された第3のエミッタ結合
差動トランジスタ対と、この第3のエミッタ結合差動ト
ランジスタ対の共通エミッタに接続された第1の電流源
と、第1および第2の基本ゲートの第2のエミッタ結合
差動トランジスタ対の各々の共通エミッタにそれぞれ接
続された第2および第3の電流源とを備え、第3のエミ
ッタ結合差動トランジスタ対の各々のベースに差動入力
信号を入力して2段目の基本ゲートの第1および第2の
エミッタフォロワの出力から分周された差動出力信号を
取り出すようにしたことを特徴とするこのように構成さ
れる本発明の分周器では、第1および第2の基本ゲート
の各々の第1の差動回路に第3の差動回路を介して共通
の第1の電流源から供給される電流(I1 )と、第1お
よび第2の基本ゲートの各々の第2の差動回路に第2お
よび第3の電流源から供給される電流(平均電流I2
を制御することで、分周器のフリーラン周波数が大きく
変化する。この場合、電流I1 とI2 の二乗平均値を一
定に保つことにより、出力信号振幅が一定に保たれる。
【0015】また、電流I2 を大きくしてゆくことによ
り、バッファ回路であるエミッタフォロワの出力からの
負帰還量が増加して、基本ゲート1段当たりの遅延時間
を差動回路とエミッタフォロワの合計の遅延時間より小
さくすることができるため、最大分周周波数が大きく改
善される。
【0016】このように本発明では、出力信号振幅を大
きく変えることなくフリーラン周波数を変えて使用周波
数範囲の拡大を図ると共に、基本ゲート1段当たりの遅
延時間を差動回路のスイッチング時間より短くして、よ
り高速動作を可能とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る分周器の回路図である。この分周器は、二つの基本ゲ
ート10,20で全体としてリング発振器を構成したダ
イナミック型分周器であり、基本ゲート10,20は、
次のように構成される。
【0018】1段目である第1の基本ゲート10は、負
荷を共通とする第1および第2の差動回路11,12
と、バッファ回路を形成する第1および第2のエミッタ
フォロワを主体として構成されている。すなわち、第1
および第2の差動回路11,12はそれぞれ第1のエミ
ッタ結合差動トランジスタ対Q11,Q12および第2
のエミッタ結合差動トランジスタ対Q13,Q14から
なり、トランジスタQ11,Q13のコレクタは負荷抵
抗R11を共通に介して電源Vccに接続され、トラン
ジスタQ12,Q14のコレクタは負荷抵抗R12を共
通に介して電源Vccに接続されている。
【0019】トランジスタQ11,Q13の共通コレク
タはトランジスタQ16のベースに接続され、トランジ
スタQ12,Q14の共通コレクタはトランジスタQ1
7のベースに接続されている。トランジスタQ16,Q
17のコレクタは電源Vccに接続されている。トランジ
スタQ16,Q17は、各々のエミッタとグラウンドG
ND間に負荷として接続された電流源CS12,CS1
3と共に第1および第2のエミッタフォロワを構成して
いる。そして、第1および第2のエミッタフォロワの出
力であるトランジスタQ16,Q17のエミッタから、
第2の差動回路12の入力である第2のエミッタ結合差
動トランジスタ対Q3,Q14のベースに負帰還が施さ
れている。
【0020】2段目である第2の基本ゲート20も第1
の基本ゲート10と全く同様に、抵抗R21,R22を
共通のコレクタ負荷とする第1および第2のエミッタ結
合差動トランジスタ対Q21,Q22からなる第1およ
び第2の差動回路21,22と、トランジスタQ26,
Q27および電流源CS22,CS23からなる第1お
よび第2のエミッタフォロワにより構成されている。
【0021】第1の基本ゲート10の出力である第1お
よび第2のエミッタフォロワを構成するトランジスタQ
16,Q17のエミッタは、出力端子対OUT,/OU
Tにそれぞれ接続されると共に、第2の基本ゲート10
の第1の差動回路21を構成するエミッタ結合差動トラ
ンジスタ対Q21,Q22のベースにそれぞれ接続され
ている。すなわち、基本ゲート10,20は縦続接続さ
れている。
【0022】また、第2の基本ゲートの出力である第1
および第2のエミッタフォロワを構成するトランジスタ
Q26,Q27のエミッタは、第1の基本ゲート10の
第1の差動回路11を構成するエミッタ結合差動トラン
ジスタ対Q12,Q11のベースにそれぞれ接続され、
負帰還が施されている。これにより、第1および第2の
基本ゲート10,20によってリング発振器が構成さ
れ、信号の位相が1周期で180°回転、すなわち反転
するようになっている。
【0023】一方、第1および第2の基本ゲート10,
20の第1の差動回路11,21を構成する第1のエミ
ッタ結合差動トランジスタ対Q11,Q12およびQ2
1,Q22の各々の共通エミッタは、第3の差動回路3
0を構成する第3のエミッタ結合差動トランジスタ対Q
15,Q25の各々のコレクタに接続され、このエミッ
タ結合差動トランジスタ対Q15,Q25の共通エミッ
タは、第1の電流源CS10に接続されている。エミッ
タ結合差動トランジスタ対Q15,Q25の各々のベー
スは、入力端子対IN,/INにそれぞれ接続される。
【0024】さらに、第1および第2の基本ゲート1
0,20の第2の差動回路12,22を構成する第2の
エミッタ結合差動トランジスタ対Q13,Q14および
Q23,Q24の各々の共通エミッタは、第2および第
3の電流源CS11,CS21にそれぞれ接続されてい
る。
【0025】次に、図2および図3を参照して本実施形
態による分周器の動作を説明する。この分周器は、上述
したように全体として2段の基本ゲート10,20がリ
ング発振器を構成しており、ある周波数(フリーラン周
波数)で自励発振を行う。ここで、入力端子対IN,/
INに差動入力信号、つまり互いに逆位相の二つの入力
信号CK,/CKを入力すると、この信号CK,/CK
の周波数によってリング発振器の発振周波数が強制的に
変化され、差動入力信号CK,/CKの周波数を1/2
分周した差動出力信号が第2の基本ゲート20のエミッ
タフォロワの出力から出力端子対OUT,/OUTへ取
り出される。この基本動作は、従来のダイナミック型分
周器と同様である。
【0026】図2に、図1の分周器の等価回路を示す。
基本ゲート10,20内のDF1およびDF2は第1お
よび第2の差動回路(エミッタ結合差動トランジスタ
対)、EFはエミッタフォロワであり、エミッタフォロ
ワEFに第2の差動回路DF2を介して負帰還がかけら
れた形となっている。
【0027】すなわち、エミッタフォロワEFの出力は
第2の差動回路DF2の入力に帰還され、第2の差動回
路DF2の出力V2 は第1の差動回路DF1の出力V1
に逆相で加算され、この加算出力V0 がエミッタフォロ
ワEFに入力される。実際には、V1 とV2 の逆相加算
は図1において第1および第2の差動回路11,12
(21,22)の共通のコレクタ負荷である負荷抵抗R
11,R12(R21,R22)により電流で行われ、
さらに抵抗R11,R12(R21,R22)によって
電圧信号V1 −V2 =V0 に変換されることになる。
【0028】ここで、第1および第2の差動回路DF
1,DF2の出力V1 ,V2 とその加算出力(エミッタ
フォロワEFの入力)V0 の関係を図示すると、図3に
示すようになる。エミッタフォロワEFに第2の差動回
路DF2によってかけられた負帰還動作により、エミッ
タフォロワEFの入力V0 は、第1の差動回路DF1の
出力V1 に対しφだけ位相遅れを生じている。
【0029】今、負荷抵抗R11,R12,R21,R
22の抵抗値をRL、第1の電流源CS10の電流値を
2I1 、第2および第3の電流源CS11,CS12の
電流値をI2 、出力端子対OUT,/OUTより取り出
される出力信号の角周波数をω、差動回路の遅延時間を
τcs、エミッタフォロワの遅延時間をτefとすると、V
1 (t) ,V2 (t) は式(1),(2)で表される。な
お、式(1),(2)中のI1 は、第3のエミッタ結合
差動トランジスタ対Q15,Q25のコレクタに流れる
平均電流を表しており、これは第1の電流源CS10の
電流値の1/2である。
【0030】
【数1】 また、エミッタフォロワの入力V0 (t) は式(3)で与
えられる。
【0031】
【数2】 このとき、フリーラン周波数ffreerun は、式(4)の
ように表される。τdは基本ゲート1段当たりの遅延時
間である。
【0032】
【数3】 一方、図4に示した従来の分周器のフリーラン周波数f
freerun は、式(5)のように表される。
【0033】
【数4】
【0034】以上から、本発明の分周器では出力信号振
幅を大きく変えることなく、フリーラン周波数f
freerun を変えて使用周波数範囲を拡大でき、かつ高速
動作が可能となる。すなわち、従来のダイナミック型分
周器ではフリーラン周波数ffreerun は基本ゲート1段
当たりの遅延時間τd で決まり、τd は式(5)に示さ
れるように差動回路の遅延時間τcsとエミッタフォロワ
の遅延時間τefの和である。この場合、差動回路に流す
電流を変えることである程度フリーラン周波数を変える
ことは可能であるが、出力信号振幅が変化してしまう。
【0035】これに対し、本発明では式(4)に示され
るように第1の差動回路11,21に供給する電流I1
を変えることにより、フリーラン周波数ffreerun を変
えることができる。すなわち、電流I1 を大きくすれば
フリーラン周波数ffreerunは高くなり、より高速動作
が可能となる。言い換えれば、本発明ではエミッタフォ
ロワの第2の差動回路によって負帰還が施されているた
め、電流I1 を大きくし負帰還量を増大させることで、
て基本ゲート1段当たりの遅延時間τd は、差動回路の
遅延時間τcsとエミッタフォロワの遅延時間τefの和よ
り小さくなり、それだけ最大分周周波数が高くなる。具
体的には、本発明による分周器は数10GHz帯の周波
数帯域でも十分に動作することが可能である。
【0036】しかも、式(2)から分かるように、電流
1 とI2 の2乗平均値を一定に保つように電流I1
連動させて第2の差動回路の電流I2 を変えることによ
り、エミッタフォロワの入力V0 を一定に保ち、もって
分周器の出力信号振幅を一定に保持することができる。
すなわち、出力信号振幅を一定に保持しつつ、フリーラ
ン周波数を変えることができる。なお、上記実施形態で
は分周器をパイポーラトランジスタで構成したが、本発
明は電界効果トランジスタを用いた場合にも適用するこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の分周器に
よれば第1の差動回路と共に基本ゲートを構成するバッ
ファ回路(エミッタフォロワ)に第2の差動回路によっ
て負帰還を施し、二つの基本ゲートの第1の差動回路に
共通電流源から供給する電流および第2の差動回路に個
別の電流源から供給する電流を変えることによって、出
力信号振幅を大きく変えることなくフリーラン周波数を
変えて使用周波数範囲の拡大を図ることができると共
に、基本ゲート1段当たりの遅延時間を短くして、高速
動作の可能な分周器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分周器の回路構成図
【図2】図1の分周器の等価回路図
【図3】同実施形態における第1および第2の差動回路
の出力とエミッタフォロワ入力の関係を示す図
【図4】従来の分周器の回路構成図
【図5】図4の分周器の等価回路図
【図6】図4の分周器の分周周波数に対する入力信号パ
ワー感度特性を示す図
【符号の説明】 10,20…基本ゲート 11,21…第1の差動回路 12,22…第2の差動回路 30…第3の差動回路 IN,/IN…入力端子対 OUT,/OUT…出力端子対 Q11,Q12、Q21,Q22…第1のエミッタ結合
差動トランジスタ対 Q13,Q14、Q23,Q24…第2のエミッタ結合
差動トランジスタ対 Q15,Q16、Q25,Q26…エミッタフォロワの
トランジスタ Q15,Q25…第3のエミッタ結合差動トランジスタ
対 R11,R12,R21,R22…負荷抵抗 CS10…第1の電流源 CS11,CS21…第2および第3の電流源

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の差動回路と、これらの出
    力を加算する加算手段および該加算手段の出力を入力と
    し第2の差動回路によって負帰還が施されたバッファ回
    路からなり、縦続接続されかつ2段目のバッファ回路の
    出力が1段目の第1の差動回路の入力に帰還された第1
    および第2の基本ゲートと、 第1および第2の基本ゲートの第1の差動回路に電流を
    供給する共通の第1の電流源と、 この第1の電流源と第1の差動回路との間に挿入された
    第3の差動回路と、 第1および第2の基本ゲートの第2の差動回路に個別に
    電流を供給する第2および第3の電流源とを備え、 第3の差動回路に差動入力信号を入力して第2の基本ゲ
    ートのバッファ回路の出力から分周された出力信号を取
    り出すようにしたことを特徴とする分周器。
  2. 【請求項2】コレクタ負荷を共通とする第1および第2
    のエミッタ結合差動トランジスタ対と、これら第1およ
    び第2のエミッタ結合差動トランジスタ対の共通コレク
    タ出力を入力とし、第2のエミッタ結合差動トランジス
    タ対のベースに出力が接続された第1および第2のエミ
    ッタフォロワとからなり、縦続接続されかつ2段目の第
    1および第2のエミッタフォロワの出力が1段目の第1
    のエミッタ結合差動トランジスタ対のベースに帰還され
    た第1および第2の基本ゲートと、 第1および第2の基本ゲートの第1のエミッタ結合差動
    トランジスタ対の各々の共通エミッタに各々のコレクタ
    が接続された第3のエミッタ結合差動トランジスタ対
    と、 この第3のエミッタ結合差動トランジスタ対の共通エミ
    ッタに接続された第1の電流源と、 第1および第2の基本ゲートの第2のエミッタ結合差動
    トランジスタ対の各々の共通エミッタにそれぞれ接続さ
    れた第2および第3の電流源とを備え、 第3のエミッタ結合差動トランジスタ対の各々のベース
    に差動入力信号を入力して2段目の基本ゲートの第1お
    よび第2のエミッタフォロワの出力から分周された差動
    出力信号を取り出すようにしたことを特徴とする分周
    器。
  3. 【請求項3】第1の電流源の1/2の電流値と第2およ
    び第3の電流源の電流値を両電流値の二乗平均値が一定
    となるように制御するようにしたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の分周器。
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