JP3104324B2 - 掛算回路 - Google Patents
掛算回路Info
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- JP3104324B2 JP3104324B2 JP24926191A JP24926191A JP3104324B2 JP 3104324 B2 JP3104324 B2 JP 3104324B2 JP 24926191 A JP24926191 A JP 24926191A JP 24926191 A JP24926191 A JP 24926191A JP 3104324 B2 JP3104324 B2 JP 3104324B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掛算回路に関し、特
に、アナログ信号の掛算回路に関する。
に、アナログ信号の掛算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の掛算回路は図2に示すようなダブ
ルバランスミキサが一般的である。
ルバランスミキサが一般的である。
【0003】図2において、トランジスタQ1、Q2で
構成される差動増幅回路に信号v2が入力され、トラン
ジスタQ3、Q4で構成される差動増幅回路に信号v1
と信号v1 の逆相の信号−v1 の差信号すなわち2v1
の信号が入力され、トランジスタQ5、Q6で構成され
る差動増幅回路に信号−v1 と信号−v1 の逆相の信号
v1 の差信号すなわち−2v1 の信号が入力され、出力
として、トランジスタQ3とトランジスタQ5の共通コ
レクタから取り出す。
構成される差動増幅回路に信号v2が入力され、トラン
ジスタQ3、Q4で構成される差動増幅回路に信号v1
と信号v1 の逆相の信号−v1 の差信号すなわち2v1
の信号が入力され、トランジスタQ5、Q6で構成され
る差動増幅回路に信号−v1 と信号−v1 の逆相の信号
v1 の差信号すなわち−2v1 の信号が入力され、出力
として、トランジスタQ3とトランジスタQ5の共通コ
レクタから取り出す。
【0004】次に式を使って掛算回路となることを説明
する。
する。
【0005】トランジスタQ1のコレクタ電流i1 、ト
ランジスタQ2のコレクタ電流i2はそれぞれ
ランジスタQ2のコレクタ電流i2はそれぞれ
【数1】
【数2】 となる。また、トランジスタQ3のコレクタ電流i3 、
トランジスタQ5のコレクタ電流i5 はそれぞれ
トランジスタQ5のコレクタ電流i5 はそれぞれ
【数3】
【数4】 となり、負荷抵抗R1を流れる出力電流i0 は、
【数5】 となる。信号v1 、v2 による変化量Δi0 は、
【数6】 となる。ここでgm2 、gm3 は、それぞれ
【数7】 であるから
【数8】
【数9】 となり、負荷抵抗R1の両端から出力信号を取り出すと
Δvoは
Δvoは
【数10】 となり、入力信号v1 、v2 の掛算出力が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の掛算回路では、掛算回路の定電流源I1を、双差動
増幅回路によって、変化量を負荷に伝達させて、掛算動
作を行っていた為に、掛算出力としては定電流源I1、
負荷抵抗R1の値に依存してしまい、掛算出力を大きく
とる為には定電流源I1、負荷抵抗R1を大きくとる必
要がある。
来の掛算回路では、掛算回路の定電流源I1を、双差動
増幅回路によって、変化量を負荷に伝達させて、掛算動
作を行っていた為に、掛算出力としては定電流源I1、
負荷抵抗R1の値に依存してしまい、掛算出力を大きく
とる為には定電流源I1、負荷抵抗R1を大きくとる必
要がある。
【0007】これは、負荷抵抗R1での直流的な電圧降
下が大きくなるので、直流的なオフセット電圧も大きく
なってしまう。
下が大きくなるので、直流的なオフセット電圧も大きく
なってしまう。
【0008】通常この種の掛算回路は、PLLを構成す
る位相比較回路として使用されるが、この場合掛算回路
の出力DCオフセットは、次段につながる電圧制御発振
回路のフリーラン周波数の変動に影響を及ぼすという課
題があった。
る位相比較回路として使用されるが、この場合掛算回路
の出力DCオフセットは、次段につながる電圧制御発振
回路のフリーラン周波数の変動に影響を及ぼすという課
題があった。
【0009】また、負荷抵抗R1での直流的な電圧降下
が大きいということは、電源電圧を大きくする必要があ
り、少なくとも3(VBE+α)+R1×I1は必要であ
る為に、電源電圧を5Vとするには、掛算出力は1Vp
p以上はとれない等の課題があった。
が大きいということは、電源電圧を大きくする必要があ
り、少なくとも3(VBE+α)+R1×I1は必要であ
る為に、電源電圧を5Vとするには、掛算出力は1Vp
p以上はとれない等の課題があった。
【0010】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記諸課題を解決することを可能とした新規な掛算
回路を提供することにある。
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記諸課題を解決することを可能とした新規な掛算
回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係る掛算回路は、エミッタが共通に接続さ
れた第1、第2のトランジスタから成る第1の差動対
と、エミッタが共通に接続された第3、第4のトランジ
スタから成る第2の差動対と、エミッタが共通に接続さ
れた第5、第6のトランジスタから成る第3の差動対
と、前記第1〜第6のトランジスタと極性の異なる第
7、第8のトランジスタから成るカレントミラー回路
と、第9のトランジスタから成るエミッタフォロア回路
とを有し、前記第1の差動対の共通エミッタを第1の定
電流源に接続し、前記第1の差動対の入力に第1の信号
源を接続し、前記第1の差動対を構成する前記第1のト
ランジスタのコレクタを前記第2の差動対の共通エミッ
タに接続し、前記第1の差動対を構成する前記第2のト
ランジスタのコレクタを前記第3の差動対の共通エミッ
タに接続し、前記第2の差動対を構成する前記第3のト
ランジスタのベースと前記第3の差動対を構成する前記
第5のトランジスタのベースを同一直流電圧に重畳した
互いに逆相の第2、第3の信号源にそれぞれ接続し、前
記第2の差動対を構成する前記第3のトランジスタのコ
レクタと前記第3の差動対を構成する前記第5のトラン
ジスタのコレクタとを共通接続して前記カレントミラー
回路の入力に接続し、前記第2の差動対を構成する前記
第4のトランジスタのコレクタと前記第3の差動対を構
成する前記第6のトランジスタのコレクタとを電源電圧
に接続し、前記第2の差動対を構成する前記第4のトラ
ンジスタのベースと前記第3の差動対を構成する前記第
6のトランジスタのベースとを共通に接続して第1の抵
抗と第1のコンデンサを介して接地すると共に第2の抵
抗を介して前記エミッタフォロア回路の出力に接続し、
前記カレントミラー回路の出力を前記第1の定電流源の
1/2の値の第2の定電流源に接続すると共に前記エミ
ッタフォロア回路の入力に接続し、前記カレントミラー
回路を構成する前記第7、第8のトランジスタの共通ベ
ースを発振止めコンデンサを介して前記エミッタフォロ
ア回路の出力に接続し、前記エミッタフォロア回路の出
力を出力とすることを特徴としている。
に、本発明に係る掛算回路は、エミッタが共通に接続さ
れた第1、第2のトランジスタから成る第1の差動対
と、エミッタが共通に接続された第3、第4のトランジ
スタから成る第2の差動対と、エミッタが共通に接続さ
れた第5、第6のトランジスタから成る第3の差動対
と、前記第1〜第6のトランジスタと極性の異なる第
7、第8のトランジスタから成るカレントミラー回路
と、第9のトランジスタから成るエミッタフォロア回路
とを有し、前記第1の差動対の共通エミッタを第1の定
電流源に接続し、前記第1の差動対の入力に第1の信号
源を接続し、前記第1の差動対を構成する前記第1のト
ランジスタのコレクタを前記第2の差動対の共通エミッ
タに接続し、前記第1の差動対を構成する前記第2のト
ランジスタのコレクタを前記第3の差動対の共通エミッ
タに接続し、前記第2の差動対を構成する前記第3のト
ランジスタのベースと前記第3の差動対を構成する前記
第5のトランジスタのベースを同一直流電圧に重畳した
互いに逆相の第2、第3の信号源にそれぞれ接続し、前
記第2の差動対を構成する前記第3のトランジスタのコ
レクタと前記第3の差動対を構成する前記第5のトラン
ジスタのコレクタとを共通接続して前記カレントミラー
回路の入力に接続し、前記第2の差動対を構成する前記
第4のトランジスタのコレクタと前記第3の差動対を構
成する前記第6のトランジスタのコレクタとを電源電圧
に接続し、前記第2の差動対を構成する前記第4のトラ
ンジスタのベースと前記第3の差動対を構成する前記第
6のトランジスタのベースとを共通に接続して第1の抵
抗と第1のコンデンサを介して接地すると共に第2の抵
抗を介して前記エミッタフォロア回路の出力に接続し、
前記カレントミラー回路の出力を前記第1の定電流源の
1/2の値の第2の定電流源に接続すると共に前記エミ
ッタフォロア回路の入力に接続し、前記カレントミラー
回路を構成する前記第7、第8のトランジスタの共通ベ
ースを発振止めコンデンサを介して前記エミッタフォロ
ア回路の出力に接続し、前記エミッタフォロア回路の出
力を出力とすることを特徴としている。
【0012】
【実施例】次に本発明をその好ましい一実施例について
図面を参照して具体的に説明する。
図面を参照して具体的に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例を示す回路構成図
である。
である。
【0014】図1を参照するに、位相の反転した信号v
1 ,−v1 を共通のDC電圧V1に重畳し、正相入力v
1 をトランジスタQ3に、逆相入力−v1 をトランジス
タQ5にそれぞれ入力し、トランジスタQ3、Q5のコ
レクタを共通に接続してトランジスタQ7,Q8によっ
て構成されるカレントミラー回路の入力に接続し、カレ
ントミラー回路の出力をトランジスタQ9によって構成
されるエミッタフォロア回路の入力に接続する。
1 ,−v1 を共通のDC電圧V1に重畳し、正相入力v
1 をトランジスタQ3に、逆相入力−v1 をトランジス
タQ5にそれぞれ入力し、トランジスタQ3、Q5のコ
レクタを共通に接続してトランジスタQ7,Q8によっ
て構成されるカレントミラー回路の入力に接続し、カレ
ントミラー回路の出力をトランジスタQ9によって構成
されるエミッタフォロア回路の入力に接続する。
【0015】一方、トランジスタQ3、Q5とそれぞれ
差動増幅回路を構成するトランジスタQ4、Q6のベー
スは、共通に接続され、抵抗R4、コンデンサC2を介
して接地されるとともに、抵抗R3を介して、前記エミ
ッタフォロア回路の出力に接続されている。
差動増幅回路を構成するトランジスタQ4、Q6のベー
スは、共通に接続され、抵抗R4、コンデンサC2を介
して接地されるとともに、抵抗R3を介して、前記エミ
ッタフォロア回路の出力に接続されている。
【0016】また、信号v2 は、DC電圧V2に重畳さ
れてトランジスタQ1、Q2によって構成される差動増
幅回路に入力され、トランジスタQ1、Q2のコレクタ
はそれぞれトランジスタQ3、Q4の共通エミッタと、
トランジスタQ5、Q6の共通エミッタに接続されてい
る。
れてトランジスタQ1、Q2によって構成される差動増
幅回路に入力され、トランジスタQ1、Q2のコレクタ
はそれぞれトランジスタQ3、Q4の共通エミッタと、
トランジスタQ5、Q6の共通エミッタに接続されてい
る。
【0017】コンデンサC1は、発振防止のコンデンサ
である。
である。
【0018】前記カレントミラー回路の出力に接続され
る定電流源I2は、トランジスタQ1、Q2によって構
成される差動増幅回路の定電流源I1の1/2に設定さ
れる。
る定電流源I2は、トランジスタQ1、Q2によって構
成される差動増幅回路の定電流源I1の1/2に設定さ
れる。
【0019】以上により、前記エミッタフォロア回路の
出力のDC電圧は、帰還がかかって入力DC電圧V1と
なる。
出力のDC電圧は、帰還がかかって入力DC電圧V1と
なる。
【0020】これを以下に説明する。今、信号源v1 、
−v1 、v2 がない時を考えると、トランジスタQ1、
Q2のコレクタ電流は等しくI1/2となり、トランジ
スタQ3のコレクタ電流i3 とトランジスタQ5のコレ
クタ電流i5 を出力電圧Voを使って表すと次式のよう
になる。
−v1 、v2 がない時を考えると、トランジスタQ1、
Q2のコレクタ電流は等しくI1/2となり、トランジ
スタQ3のコレクタ電流i3 とトランジスタQ5のコレ
クタ電流i5 を出力電圧Voを使って表すと次式のよう
になる。
【数11】
【数12】 トランジスタQ3のコレクタ電流i3 とトランジスタ
Q5のコレクタ電流i5の和はカレントミラー回路の出
力電流I2、すなわちI1/2に等しくなる為に、次式
の数13が成り立つ。
Q5のコレクタ電流i5の和はカレントミラー回路の出
力電流I2、すなわちI1/2に等しくなる為に、次式
の数13が成り立つ。
【数13】 従って、2gm1 (V1−Vo)=0となり、gm1 ≠
0である為にVo=V1となる。
0である為にVo=V1となる。
【0021】次に掛算動作となることを説明する。
【0022】信号v2 が入力されることによってトラン
ジスタQ1、Q2のコレクタ電流i1 、i2 はそれぞれ
次式数14、数15のようになる。
ジスタQ1、Q2のコレクタ電流i1 、i2 はそれぞれ
次式数14、数15のようになる。
【数14】
【数15】 また、トランジスタQ3、Q5のコレクタ電流i3 、
i5 はそれぞれ次式数16、数17のようになる。
i5 はそれぞれ次式数16、数17のようになる。
【数16】
【数17】 尚、vo は、トランジスタQ4、Q6の共通ベースに表
される交流出力とする。
される交流出力とする。
【0023】トランジスタQ3、Q5のコレクタ電流i
3 、i5 の和はカレントミラー回路の出力電流I2すな
わちI 1/2に等しくなることにより、
3 、i5 の和はカレントミラー回路の出力電流I2すな
わちI 1/2に等しくなることにより、
【数18】 従って、上記式数18により
【数19】 i3 +i5 =(v1 −vo )gm2 +(−v1 −vo )gm3 =0 従って、(v1 −vo )gm2 =(v1 +vo )gm3
【数20】 ここでgm2 、gm3 はそれぞれ
【数21】
【数22】 これらのgm2 、gm3 を上記vo の式に代入すると
【数23】
【数24】 となる。実際の出力は抵抗R3、R4によって、増幅さ
れてエミッタフォロア回路の出力に表われる。従って最
終出力vo ′は
れてエミッタフォロア回路の出力に表われる。従って最
終出力vo ′は
【数25】 となることにより、入力信号v1 、v2 の掛算出力が得
られる。
られる。
【0024】次に、DCオフセットについて考える。
【0025】トランジスタQ1、Q2のベース電圧にΔ
V1のDCオフセット電圧があり、トランジスタQ3、
Q5のベース電圧にΔV2のDCオフセット電圧が生じ
ていたと仮定すると、トランジスタQ4、Q6の共通ベ
ース出力Voは次式の様な電圧となる。
V1のDCオフセット電圧があり、トランジスタQ3、
Q5のベース電圧にΔV2のDCオフセット電圧が生じ
ていたと仮定すると、トランジスタQ4、Q6の共通ベ
ース出力Voは次式の様な電圧となる。
【数26】 また、最終出力Vo′は、コンデンサC2によってDC
カットされている為に増幅されることなく、Voのまま
表われる為に、
カットされている為に増幅されることなく、Voのまま
表われる為に、
【数27】 となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
双差動増幅回路の出力に帰還をかける コンデンサC2によってDCカットしているために、D
Cオフセットについては 従来の掛算回路は、掛算出力を大きくとる為には、負
荷抵抗での電圧降下を大きくとる必要があったが、本発
明によればDCオフセットを大きくしてしまうという課
題を解決することができる。すなわち、DCオフセット
を軽減してかつ掛算出力を大きくとることができるとい
う効果がある。
双差動増幅回路の出力に帰還をかける コンデンサC2によってDCカットしているために、D
Cオフセットについては 従来の掛算回路は、掛算出力を大きくとる為には、負
荷抵抗での電圧降下を大きくとる必要があったが、本発
明によればDCオフセットを大きくしてしまうという課
題を解決することができる。すなわち、DCオフセット
を軽減してかつ掛算出力を大きくとることができるとい
う効果がある。
【0027】実際出力は、上は電源電圧からR2での電
圧降下、Q8のVCE(SAT)、Q9のVBEを引いた電
圧までスウィングすることができ、下は定電流源I1の
電圧までスウィングすることができる。例えば、電源電
圧を5Vとし、R2での電圧降下を0.2V、Q8のV
CE(SAT)を0.3V、Q9のVBEを0.7V、I2
の電圧を1Vとすると、スウィング幅としては、5V−
(0.2V+0.3V+0.7V+1V)=2.8Vと
広くとれる。
圧降下、Q8のVCE(SAT)、Q9のVBEを引いた電
圧までスウィングすることができ、下は定電流源I1の
電圧までスウィングすることができる。例えば、電源電
圧を5Vとし、R2での電圧降下を0.2V、Q8のV
CE(SAT)を0.3V、Q9のVBEを0.7V、I2
の電圧を1Vとすると、スウィング幅としては、5V−
(0.2V+0.3V+0.7V+1V)=2.8Vと
広くとれる。
【0028】この種の掛算回路はPLLを構成する位相
比較回路として使用することが多いが、この場合この掛
算回路でのDCオフセットは、電圧制御発振回路のフリ
ーラン周波数のばらつきを生じ、PLLのキャプチャー
レンジを大きくとる為には、掛算回路の変換ゲイン(掛
算出力)を大きくとる必要がある。従ってDCオフセッ
トが少なく、変換ゲイン(掛算出力)の大きい掛算回路
はフリーラン周波数のばらつきの少ない、キャプチャー
レンジの広いPLL回路を得ることができる。
比較回路として使用することが多いが、この場合この掛
算回路でのDCオフセットは、電圧制御発振回路のフリ
ーラン周波数のばらつきを生じ、PLLのキャプチャー
レンジを大きくとる為には、掛算回路の変換ゲイン(掛
算出力)を大きくとる必要がある。従ってDCオフセッ
トが少なく、変換ゲイン(掛算出力)の大きい掛算回路
はフリーラン周波数のばらつきの少ない、キャプチャー
レンジの広いPLL回路を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】従来における掛算回路の回路図である。
Q1〜Q9…トランジスタ I1、I2、I3…定電流源 C1、C2…コンデンサ v1 、−v1 、v2 …信号源 V1、V2、V3…定電圧源 R1、R2、R3、R4…抵抗器
Claims (1)
- 【請求項1】 エミッタが共通に接続された第1、第2
のトランジスタから成る第1の差動対と、エミッタが共
通に接続された第3、第4のトランジスタから成る第2
の差動対と、エミッタが共通に接続された第5、第6の
トランジスタから成る第3の差動対と、前記第1〜第6
のトランジスタと極性の異なる第7、第8のトランジス
タから成るカレントミラー回路と、第9のトランジスタ
から成るエミッタフォロア回路とを有し、前記第1の差
動対の共通エミッタを第1の定電流源に接続し、前記第
1の差動対の入力に第1の信号源を接続し、前記第1の
差動対を構成する前記第1のトランジスタのコレクタを
前記第2の差動対の共通エミッタに接続し、前記第1の
差動対を構成する前記第2のトランジスタのコレクタを
前記第3の差動対の共通エミッタに接続し、前記第2の
差動対を構成する前記第3のトランジスタのベースと前
記第3の差動対を構成する前記第5のトランジスタのベ
ースを同一直流電圧に重畳した互いに逆相の第2、第3
の信号源にそれぞれ接続し、前記第2の差動対を構成す
る前記第3のトランジスタのコレクタと前記第3の差動
対を構成する前記第5のトランジスタのコレクタとを共
通接続して前記カレントミラー回路の入力に接続し、前
記第2の差動対を構成する前記第4のトランジスタのコ
レクタと前記第3の差動対を構成する前記第6のトラン
ジスタのコレクタとを電源電圧に接続し、前記第2の差
動対を構成する前記第4のトランジスタのベースと、前
記第3の差動対を構成する前記第6のトランジスタのベ
ースとを共通に接続して第1の抵抗と第1のコンデンサ
を介して接地すると共に第2の抵抗を介して前記エミッ
タフォロア回路の出力に接続し、前記カレントミラー回
路の出力を前記第1の定電流源の1/2の値の第2の定
電流源に接続すると共に前記エミッタフォロア回路の入
力に接続し、前記カレントミラー回路を構成する前記第
7、第8のトランジスタの共通ベースを発振止めコンデ
ンサを介して前記エミッタフォロア回路の出力に接続
し、前記エミッタフォロア回路の出力を出力とすること
を特徴とした掛算回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24926191A JP3104324B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 掛算回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24926191A JP3104324B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 掛算回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589264A JPH0589264A (ja) | 1993-04-09 |
JP3104324B2 true JP3104324B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=17190336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24926191A Expired - Fee Related JP3104324B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 掛算回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3104324B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP24926191A patent/JP3104324B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0589264A (ja) | 1993-04-09 |
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