JP2008205000A - 化合物半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造歩留まりが向上し、コスト面で有利な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】
GaN系半導体をエピタキシャル成長できる基板を準備する。基板上方にGaN系半導体積層をエピタキシャル成長させる。基板上方から基板途中まで達するビアホールを完成する。ビアホールにビア配線を形成する。基板の裏面から基板を研磨してビア配線を頭出しする。研磨した基板の裏面をメタライズする。
【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体装置の製造方法に関し、特にガリウムナイトライド(GaN)系半導体装置の製造方法に関する。なお、GaN系半導体とは、GaN、もしくはGaNを組成に含んだ半導体を指す。
GaNはバンドギャップが広いという特徴から、GaN系電子デバイスに高耐圧・高速デバイスとしての応用が期待されている。GaN系電子デバイスの高周波特性の向上のためには、ソースインダクタンスの低減および放熱に有効なビア配線が必要となっている。一般的にGaN系電子デバイスに用いられているシリコンカーバイド(SiC)基板は難エッチング材料であるため、加工条件が比較的厳しい。
SiC基板中のビア配線の作製方法として、ウエハを100μm程度まで研磨した後、裏面よりビアホールをエッチングする方法がある。この手法は、ソース電極とビア配線とが直接接続されるため、グランドの安定化、放熱性に優れている。
しかし、薄く加工したウエハは反りも大きい上に割れやすく、ハンドリングが非常に難しい。このため、薄いウエハのハンドリングが可能な設備を設ける必要がある。また、SiCはガリウム砒素(GaAs)と比べると難エッチング材料であるために、レジストではドライエッチング耐性が不十分でニッケル(Ni)等のメタルマスクが必要となる。しかし、薄膜化したウエハにこのようなメッキを施すとウエハの反りがさらに大きくなる。加えて、裏面のパターニングでは、裏面用のマスクアライナーが必要で、また、パターン合わせ精度がステッパと比べると一桁以上悪い。以上のように、SiCウエハ裏面からビアホールをエッチングする方法は、製造歩留まり、コスト面でのデメリットが大きい。
特開2004−363563号公報は、導電性SiC基板上にGaN系半導体層を成長し、ウエハ表面より導電性SiC基板に達するビアホールをエッチングする方法を提案している。この方法ではステッパを用いることができるので、パターンの合わせ精度が高く、位置ずれが起こりにくい。また、数ミクロン厚のGaN層のみエッチングする場合、厚膜レジストを用いることが可能で、エッチング後の除去工程が複雑なメタルマスクは不要となる。さらに、ビア配線を形成後、SiCウエハを研磨することも可能である。これにより、製造歩留まり、コスト面の改善は可能である。
特開2004−363563号公報
導電性基板を用いた場合、ビア配線と裏面メタル(グランド)との間に抵抗成分が生じるため、グランドが不安定となる。さらに導電性基板は絶縁性基板と比べると容量成分を付加してしまうため、高周波特性に悪影響を及ぼす。
本発明の目的は、絶縁性基板を用い、ウエハ表面からビアホールを加工することが可能な化合物半導体装置の製造方法であって、良好な高周波特性を持つと共に、製造歩留まりが向上し、コスト面で有利となる化合物半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、(a)GaN系半導体をエピタキシャル成長できる基板を準備する工程と、(b)前記基板上方にGaN系半導体積層をエピタキシャル成長させる工程と、(c)前記基板上方から該基板途中まで達するビアホールを完成する工程と、(d)前記ビアホールにビア配線を形成する工程と、(e)前記基板の裏面から該基板を研磨して前記ビア配線を頭出しする工程と、(f)研磨した前記基板の裏面をメタライズする工程とを含む化合物半導体装置の製造方法が提供される。
・製造歩留まりが向上する。
・コスト面で有利となる。
・高周波特性が良好な半導体装置を提供できる。
図1Aおよび図1Bに、実施例により作製するGaN系電子デバイスの構造を表す概略断面図を示す。図1Aに示すように、実施例により作製したGaN系電子デバイスは、成長基板として絶縁性SiC基板1を用い、その上にGaN層2(GaNバッファ層2bおよびGaN電子輸送層2tがこの順で積層され、全厚さは最大で50μm程度である。そのうちGaN電子輸送層2tは2μm程度あれば十分である)、n型AlGaN層3(電子供給兼バリアの役割を果たす層)がこの順で積層されたウエハ構造である。実施例においては、GaN電子輸送層2tおよびn型AlGaN層3を機能の観点からまとめてHEMTデバイス層と呼ぶ場合もある。n型AlGaN層3の上にはソース電極4s、ゲート電極4g、ドレイン電極4dが形成され、所謂HEMT(high electron mobility transistor)構造を構成する。ソース電極4sに接続したビア配線5lと裏面のメタル層6が、ウエハを貫通したスルーホール5sを通して直接接続されている。
なお、図1Bに示すように、ビア配線5lはスルーホール5s全体を埋める構造でも良い。配線の低抵抗化、放熱の面からはビアホールを埋める構造の方が好ましい。
(実施例1)
図2A〜図2Lの概略断面図を参照して、第1の実施例によるGaN系電子デバイスの製造方法について説明する。
図2Aに示すように、ウエハハンドリングが容易である、厚さ350μm程度のSiC基板1に後のビアホール5形成のための仮ビアホール5tを形成する。ここではドライエッチングによる穴あけ加工を説明する。まず、銅(Cu)などのシードメタルをSiC基板1表面に100nm程スパッタあるいは蒸着により形成する。次に、φ=10μm程度の仮ビアホール5tを開ける部分に厚さ3.5μmのレジストパターン10rを形成する。レジストパターン10rは、フォトリソグラフィにより形成する。具体的には、シードメタル10sの上にレジストを塗布した後、仮ビアホール5tを形成したい領域にレジストが残るように露光、現像することで形成する。その後厚さ約3μmのNi層を電気めっきする。Niめっきは、例えば50℃〜60℃の温浴槽中で、めっきレートは0.5μm/minで行う。Niめっきを施した後、レジストパターン10rを剥離し、イオンミリングで仮ビアホール5t形成部分のシードメタルを除去し、メタルマスク10を形成する。
図2Bに示すように、ICP(inductively coupled plasma)ドライエッチング装置により、SF/O混合ガスを用いて、ソースパワー0.9kW/バイアスパワー0.15kWでメタルマスク10付き絶縁性SiC基板1をエッチングする。SiCに対するエッチングレートは0.75μm/minで、SiCのNiマスクに対するエッチング選択比SiC/Niは100程度である。本実施例では約70分間エッチングを行うことにより、深さ50μm、φ=10μmの仮ビアホール5tを形成する。その後、酸を用いて、Niとシードメタルをウェットエッチングする。
図2Cに示すように、プラズマCVD(化学気相成長)装置により絶縁性SiC基板1の表面を100nm厚の絶縁材料(例えばSiO)7で被膜する。次に、成膜した絶縁材料膜7の仮ビアホール5tの表面部分および周辺部分をレジストマスク7rで覆い、絶縁材料膜7の不要部分をバッファードフッ酸(BHF)等でウェットエッチングして除去する。こうして、次に行うハイドライド気相エピタキシャル成長(HVPE)法のGaN選択成長用マスクとしての絶縁材料マスク7mを形成する。
図2Dに示すように、HVPE法でGaNバッファ層2bをエピタキシャル成長させる。HVPE法においては、850℃に加熱したるつぼ(ボート)内でガリウム(Ga)を溶解させる。そのるつぼ上に塩酸(HCl)ガスを流し、塩化ガリウム(GaCl)を生成させる。生成したGaClとアンモニア(NH)を反応させ、GaNバッファ層2bを1100℃で成長させる。GaNの成長速度は例えば1μm/minである。GaNは、絶縁材料膜7上には成長しないが横方向成長するので、絶縁材料膜7の上面で横方向成長し仮ビアホール5tを塞ぐ。GaNバッファ層2bを30分間エピタキシャル成長させることにより、絶縁材料マスク7mおよびφ=10μmの仮ビアホール5tを覆いつつ、表面が平坦なGaNバッファ層2bが形成される。
図2Eに示すように、HEMTデバイス層(GaN電子輸送層2tおよびn型AlGaN層3)を有機金属気相成長(MOCVD)法により成長させる。ソースガスとしてトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、NHを用いる。キャリアガスに水素(H)と窒素(N)を用いる。ドーピングガスに水素希釈モノシラン(SiH)を用いる。基板温度は1100℃で、GaN電子輸送層2t(2μm)、シリコンをドーピングしたn−AlGaN層3(25nm)を成長させる。n−AlGaN層3/GaN電子輸送層2tの界面には2次元電子ガス(2DEG)が形成される。GaNとn−AlGaNの成長速度はそれぞれ40nm/min、4nm/minである。
図2Fに示すように、n型AlGaN層3の上にデバイス用電極を形成する。まず、レジストを塗布し、露光・現像して、レジストパターンを形成し、イオン注入もしくはドライエッチングにて、デバイス領域の素子分離を行う。その後、デバイス領域にソース電極4s、ドレイン電極4dとなるオーミック電極をそれぞれ形成する。その後、500℃〜800℃でアニール処理を施す。次に、ゲート電極4gとなるショットキー電極を形成する。これらの電極4d、4s、4gはリフトオフにより形成する。
図2Gに示すように、厚さ30μmの厚膜レジスト層を塗布した後、パターニングして基板1中の仮ビアホール5tに通じる穴を形成するためのレジストマスク8を形成する。
ICPドライエッチング装置を用いて、半導体層3、2t、2bをエッチングする。エッチングガスとして塩素(Cl)を用い、ソースパワー0.9kW/バイアスパワー0.15kWでエッチングする。このときのエッチングレートは1μm/minである。GaNバッファ層2bがエッチングされると仮ビアホール5tが現れ、仮ビアホール5tの内面を覆っているSiOマスク7mが露出する。
図2Hに示すように、仮ビアホール5tを覆っているSiO膜マスク7mもエッチングにより除去する。SiO膜マスク7mのエッチングガスとしてはCFを用い、ソースパワー0.5kW/バイアスパワー0.05kWでエッチングする。このときのエッチングレートは0.1μm/minである。こうして、レジストマスク8の開口部分の半導体層がエッチングされ、ウエハ表面から仮ビアホール(5t)と連続する穴が形成され、ビアホール5となる。
図2Iに示すように、レジストマスク8を除去した後、ビアホール5において金(Au)めっきのためのシードメタル(Auなど)をスパッタ成膜し、その上にAuめっきによるビア配線5lを形成する。Auめっきは55℃〜65℃のAuめっき槽で、めっきレート0.5μm/minで行う。めっきのAu膜厚は3μmである。ビア配線5lの材料としてAuめっきの代わりにCuめっきを用いても良い。なお、図1Bに示したようにビア配線5lが埋め込み型の場合には、ビア配線5lの表面厚さは10μmである。
図2Jに示すように、プラズマCVD装置を用いてウエハ表面を窒化珪素(SiN)膜9でパッシベーションする。
図2Kに示すように、ウエハ表面をレジストで保護した後台座に貼り付けて固定し、ウエハ裏面を研磨もしくはドライエッチングしてビア配線5lを頭出しする。ビアホール5が裏面に通じるので、裏面研磨工程後はスルーホール5sと呼ぶこととする。
図2Lに示すように、台座からウエハを外し、裏面をスパッタ、蒸着、めっき等でメタライズ(レジストはその後除去)して裏面メタル6を形成し、GaN系電子デバイスを完成させる。
(実施例2)
図3A〜図3Fの概略断面図を参照して、第2の実施例によるGaN系電子デバイスの製造方法について説明する。
まず、図2A〜図2Bに示した工程と同様の方法で、絶縁性SiC基板1に仮ビアホール5tを形成する。
図3Aに示すように、仮ビアホール5tが形成された絶縁性SiC基板1に塗布形絶縁材料7(例えばスピンオンガラスSOG)を1500rpmでスピンコートし、仮ビアホール5tを埋めて表面を平坦化する。このとき、SOG7の基板表面からの膜厚は例えば300nmである。SOG7を硬化させるため、300℃でベーキングする。SOG7を次に行うGaNバッファ層2b成長の際のマスクとして用いるために、仮ビアホール5t内部およびその周辺が残るようにパターニングを行う。SOG7の上に、レジストを塗布し、露光、現像するフォトリソグラフィを用いてレジストパターン7rを形成する。レジストパターン7rをエッチングマスクとして、SOG7をウェットエッチング(BHF等を用いる)する。その後、レジストリムーバーでレジストパターン7rを除去する。こうして、絶縁材料充填パターン7fを形成する。
図3Bに示すように、HVPE法でGaNバッファ層2bをエピタキシャル成長させる。HVPEの成長条件は実施例1と同様である。GaNバッファ層2bを30分間エピタキシャル成長させることにより、絶縁材料充填パターン7fを覆いつつ、表面が平坦なGaNバッファ層2bが形成される。
図3C〜図3Fに示すように、実施例1において図2E〜図2Hに示したのと同様の工程を行う(仮ビアホールの保護の方法が実施例1と実施例2とでは異なっているが、どちらの絶縁材料7もBHF等でウェットエッチング可能である)。こうして、ウエハ表面から仮ビアホール5tと連続する穴が形成され、絶縁性SiC基板1の途中まで達するビアホール5が形成される。
その後、図2I〜図2Lで示したのと同様の工程を行い、GaN系電子デバイスを完成させる。
(実施例3)
図4A〜図4Eの概略断面図を参照して、第3の実施例によるGaN系電子デバイスの製造方法について説明する。
まず、図2A〜図2Bに示した工程と同様の方法で、絶縁性SiC基板1に仮ビアホール5tを形成する。
図4Aに示すように、仮ビアホール5tが形成された絶縁性SiC基板1上に、MOCVD法を用いてGaN層2(MOCVD法のみで成長させるため1つの層と考えてよいが、機能上はGaNバッファ層とGaN電子輸送層とに分けられるであろう)を成長させる。続いて、n型AlGaN層3を25nm成長させる。MOCVDの成長条件は上記と同様である。但し、実施例1もしくは実施例2のように、GaN層2を成長させる際、横方向成長により絶縁材料パターンを塞ぐ必要がないので、電子輸送層としての役割が十分果たせる程度の厚さであれば良く、GaN層2の厚さは実施例1もしくは実施例2に比べて薄い。
図4Bに示すように、n型AlGaN層3の上から塗布形絶縁材料7(SOG等)をスピンコートし、仮ビアホール5tを埋める。その後、絶縁材料充填パターン7fを形成する。絶縁材料充填パターン7fの形成方法、膜厚等は実施例2と同様である。
図4Cに示すように、上記実施例と同様の方法で各電極(ソース電極4s、ドレイン電極4d、ゲート電極4g)を形成する。
図4Dに示すように、厚さ3μmのレジストをウエハ表面に塗布した後、露光・現像によりビアホール5形成のためのレジストパターン8を形成する。
図4Eに示すように、絶縁材料充填パターン7fをBHF等で除去した後、レジストパターン8の開口部分の半導体層3、2をドライエッチングして除去する。半導体層のエッチングには塩素を用い、ソースパワー0.1kW/バイアスパワー0.02kWの条件で行う。このときのエッチングレートは0.2μm/minである。こうして、ウエハ表面から基板1の途中まで達するビアホール5が形成される。
その後、図2I〜図2Lで示したのと同様の工程を行い、GaN系電子デバイスを完成させる。
(実施例4)
図5A〜図5Fの概略断面図を参照して、第4の実施例によるGaN系電子デバイスの製造方法について説明する。
図5Aに示すように、絶縁性SiC基板1上に、MOCVD法を用いてGaN層2(実施例3と同様、機能上は、GaNバッファ層とGaN電子輸送層とに分けられるであろう)、n−AlGaN層3を成長させる。MOCVDの成長条件は上記実施例と同様である。但し、GaN層2の厚さは実施例3と同様に、実施例1もしくは実施例2よりよりも薄い。さらに、n−AlGaN層3の上にSiN膜9bで表面保護を行う。
図5Bに示すように、SiN膜9bの上に、仮ビアホール5t形成のためのメタルマスク10を形成する。例えば、SiN膜9b上にTi/Cuシードメタルを100nm程度スパッタあるいは蒸着する。次に、形成したい仮ビアホール5t(ここではφ=100μm)に対応する部分のシードメタル上に、レジストパターン10rをフォトリソグラフィにより形成する。レジストパターン10rの膜厚はここでは約3.5μmである。次に、レジストパターン10rをマスクとして、約3μmのNiめっきを施す。Niめっきを施した後、レジストパターン10rを除去してメタルマスク10を形成する。仮ビアホール5tに対応する部分のシードメタルをミリングにより除去する。
図5Cに示すように、絶縁層9b、半導体層3、2、基板1の順に、メタルマスク10をエッチングマスクとしてドライエッチングして、基板1途中まで達する仮ビアホール5tを形成する。SiN膜9bはCFを用いてエッチングを行う。GaN系の層3、2は塩素等を用いてエッチングし、SiC基板1はSF+Oを用いてエッチングする。ビアホール5のサイズは実施例1等と同様である。
図5Dに示すように、メタルマスク10、SiN膜9bを除去する。メタルマスク10の除去は酸を用いたウェットエッチングにより行う。SiN膜9bの除去は、熱リン酸によるウェットエッチングにより行う。CFを用いたドライエッチングでも良い。
図5Eに示すように、塗布形絶縁材料7(SOGなど)を用いて、ビアホール5を一旦埋めて、絶縁材料充填パターン7fを形成する。SOG7の塗布、パターニング方法については実施例2もしくは実施例3と同様である。
図5Fに示すように、上記実施例と同様の方法で各電極(ソース電極4s、ドレイン電極4d、ゲート電極4g)を形成する。
図5Gに示すように、絶縁材料充填パターン7fをBHF等で除去し、ビアホール5を露出する。
その後、図2I〜図2Lで示したのと同様の工程を行い、GaN系電子デバイスを完成させる。
なお、穴あけ工程において、ドライエッチングの代わりに、レーザやサンドブラストによる方法を用いることもできる。レーザには例えばエキシマレーザを用いる。レーザによる穴あけ加工の場合は、マスクは特に必要としない。サンドブラストによる方法では、マスクとしてドライレジスト(フィルム状のドライレジストを貼り、フォトリソグラフィでパターニングする)を用いる。但し、サンドブラストで穴あけ加工する場合、孔径は他の方法に比べ大きく、例えばφが50μm〜150μm程度にする。
上記の実施例のいずれか1つによる方法でGaN系電子デバイスを製造することにより次のような効果が期待できる。ハンドリングが比較的容易なウエハ厚でビアホール加工が可能であるため、プロセス歩留まりが向上し、更に特殊な仕様の装置が不要なためコスト面で有利となる。また、絶縁性SiCウエハが使用できる上、ソース電極に接続したビア配線と裏面のメタルが直接接触することから、グランドの安定化、容量の低減および放熱の向上が図られ、高周波特性が向上する。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、仮ビアホール5t、ビアホール5を一時的に保護する絶縁材料として、SiOの他に、酸窒化シリコン(SiON)、SiNなどを用いても良い。
また、塗布形絶縁材料として無機塗布形絶縁材料、有機塗布形絶縁材料のどちらを用いても良い。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
図1は、実施例により作成したGaN系電子デバイスの構造を表す概略断面図である。 図2A〜図2Dは、実施例1によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図2E〜図2Hは、実施例1によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図2I〜図2Lは、実施例1によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図3A〜図3Dは、実施例2によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図3E〜図3Fは、実施例2によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図4A〜図4Cは、実施例3によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図4D〜図4Eは、実施例3によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図5A〜図5Dは、実施例4によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。 図5E〜図5Gは、実施例4によるGaN系電子デバイスの製造方法を表す概略断面図である。
符号の説明
1 (絶縁性)基板
2 GaN層
2b GaNバッファ層
2t GaN電子輸送層
3 n型AlGaN層
4d ドレイン電極
4g ゲート電極
4s ソース電極
5 ビアホール
5l ビア配線
5s スルーホール
5t 仮ビアホール
6 裏面メタル層
7 絶縁材料
7f 絶縁材料充填パターン
7m 絶縁材料マスク
7r、8、10r レジストパターン
9、9b SiN膜
10 メタルマスク
10s シードメタル

Claims (5)

  1. (a)GaN系半導体をエピタキシャル成長できる基板を準備する工程と、
    (b)前記基板上方にGaN系半導体積層をエピタキシャル成長させる工程と、
    (c)前記基板上方から該基板途中まで達するビアホールを完成する工程と、
    (d)前記ビアホールにビア配線を形成する工程と、
    (e)前記基板の裏面から該基板を研磨して前記ビア配線を頭出しする工程と、
    (f)研磨した前記基板の裏面をメタライズする工程と
    を含む化合物半導体装置の製造方法。
  2. 前記工程(b)の前に、
    (x−1)前記基板上方から前記基板途中まで達する仮ビアホールを形成する工程と、
    (x−2)前記仮ビアホールおよびその周辺を覆うもしくは塞ぐ絶縁材料パターンを形成する工程と
    を含み、
    前記工程(c)は、
    (c−1)前記GaN系半導体積層を形成した前記基板上方から、前記仮ビアホールおよび前記絶縁材料パターンに通じる穴を形成する工程と、
    (c−2)前記絶縁材料パターンを除去する工程と
    を含む請求項1記載の化合物半導体装置の製造方法。
  3. 前記工程(b)の前に、
    (y−1)前記基板上方から前記基板途中まで達する仮ビアホールを形成する工程
    を含み、
    前記工程(c)の前に、
    (y−2)前記仮ビアホールを塗布形絶縁材料で埋めた後、該塗布形絶縁材料の該仮ビアホールおよびその周辺以外の部分を除去して塗布形絶縁材パターンを形成する工程と、
    (y−3)前記GaN系半導体積層の上に、デバイス用の電極を形成する工程と
    を含み、
    前記工程(c)は、
    (c−1)前記塗布形絶縁材料パターンを除去する工程と、
    (c−2)前記GaN系半導体積層のうち前記仮ビアホール表面に形成された部分を除去する工程と
    を含む請求項1記載の化合物半導体装置の製造方法。
  4. 前記工程(c)の前に、
    (z−1)前記GaN系半導体層上にSiN膜を形成する工程と、
    (z−2)前記基板上方から前記基板途中まで達する仮ビアホールを形成する工程と
    (z−3)前記SiN膜を除去する工程と、
    (z−4)前記仮ビアホールを塗布形絶縁材料で埋める工程と、
    (z−5)前記GaN系半導体積層の上に、デバイス用電極を形成する工程と
    を含み、
    前記工程(c)は、
    前記塗布形絶縁材料を除去する工程
    を含む請求項1記載の化合物半導体装置の製造方法。
  5. 前記仮ビアホールをドライエッチング、レーザ加工またはサンドブラストにより形成する請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物半導体装置の製造方法。
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