JP2008192856A - 電気化学セルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、新規な電気化学セルの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の電気化学セルの製造方法はつぎの工程を有している。すなわち、最初に、対極フィルムの上に枠状の封止部を圧着して形成する。つぎに、封止部の内側にゾル状ゲル前駆体、またはゲル溶液を形成する。つぎに、封止部の内側にゲル電解質膜を形成する。つぎに、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、封止部に付ける。つぎに、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する。つぎに、ゲル電解質膜の一部を溶融する。つぎに、作用極フィルムおよび対極フィルムを切断することより、単一の電気化学セルを作製する。ここで、作用極フィルムと対極フィルムは、柔軟性を有している。電気化学セルは、電子ペーパー、電気二重層キャパシタ、色素増感太陽電池、リチウムイオン電池、または調光ガラスなどに適用できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、電気化学セルの製造方法に関する。
近年、電子ペーパー、電気二重層キャパシタ、色素増感太陽電池、リチウムイオン電池、または調光ガラスなどの電気化学セルが注目されている。電気化学セルにおいては、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HFP)ゲル電解質膜を電極フィルムの間に挟むことによりセルを作製する方法がある。
図9は、従来の電気化学セルの例として、色素増感太陽電池の構成を示したものである。作用極フィルム5としては、例えばガラス上に酸化チタン電極を形成したものが用いられる。対極フィルム1としては、例えばガラス上に白金電極を形成したものが用いられる。作用極フィルム5と対極フィルム1の間には、例えばPVdF−HFPゲルからなるゲル電解質膜4を挟みこんでいる。このゲル電解質膜4の周囲には封止部2が配置されている。
PVdF−HFPゲルは固形分50%においてもイオン伝導度が大きく損なわれないという優れた性質を持っている。PVdF−HFPゲルを用いて実験室レベルでは、硬い作用極フィルムおよび硬い対極フィルムを用いた電気化学セルが報告されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照。)。
特開2003−16833号公報 小山昇 監修「ポリマーバッテリーの最新技術」シーエムシー
しかしながら、上述した従来の電気化学セルは、ゲル電解質膜と作用極フィルム上に形成された電極との密着性、ならびに、ゲル電解質膜と対極フィルム上に形成された電極との密着性を確保することができないという問題点がある。ゲル電解質膜にはタックがなく、ゲル電解質膜と電極との密着性が確保できないからである。
また、上述した従来の電気化学セルは、ゲル電解質膜と作用極フィルム上に設けられた電極との間に、ならびに、ゲル電解質膜と対極フィルム上に設けられた電極との間に、気泡が発生するのを防止することが困難であるという問題点がある。
これら2つの問題点は、例えば、電子ペーパーのようなディスプレイ用途を想定した場合、非常に深刻であり、ぜひとも解決すべき課題である。
一方、上述した従来の電気化学セルは、硬い作用極フィルムと硬い対極フィルムを用いている。したがって、ロールツーロール(Roll to Roll)方式による生産に不向きであり、大量生産ができないという問題点がある。
これを解決するためには、柔軟性のある作用極フィルム、および柔軟性のある対極フィルムを用いて、ロールツーロール方式で生産する方法が考えられる。
しかしながら、ロールツーロール方式で生産するには、つぎのような問題点がある。ゲルを決められた形状に作製し、ロール上の決められた位置におくことができない。ゲルの電気化学セルをロールツーロール方式で生産する場合は、粘着シートで一般的に行われているような方式をそのまま適用できない。ゲルは機械的強度がないために、セル作製においてゲルは打ち抜き・加工することができない。ゲルを切断すると崩れてしまい、加工することができないからである。
一方、電気化学セルのデバイスとしての性能を向上させるために、ゲル電解質膜は均一な膜厚を有することが求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、新規な電気化学セルの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の電気化学セルの製造方法は、対極フィルムの上に枠状の封止部を形成する工程と、封止部の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、封止部に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有する。
本発明の電気化学セルの製造方法は、対極フィルムの上に、枠状の粘着剤層と枠状の封止部を形成する工程と、粘着剤層の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、粘着剤層に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有する。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明は、対極フィルムの上に枠状の封止部を形成する工程と、封止部の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、封止部に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有するので、新規な電気化学セルの製造方法を提供することができる。
本発明は、対極フィルムの上に、枠状の粘着剤層と枠状の封止部を形成する工程と、粘着剤層の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、粘着剤層に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有するので、新規な電気化学セルの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、電気化学セルの製造方法にかかる第1の発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1〜3は、電気化学セルの製造工程の一例として、電子ペーパーのセルの製造工程を示すものである。図1〜3のA〜Hのそれぞれにおいて、上に記載されているのが断面図であり、下に記載されているのが平面図である。
設定電解質膜厚および設定封止部膜厚を定義する。設定電解質膜厚とは、工程H(後述する)における、ゲル電解質膜4の厚さをいう。設定封止部膜厚とは、工程Hにおける、封止部2の厚さをいう。
工程Aについて説明する。工程Aでは、図1Aに示すように、対極フィルム1の上に枠状の封止部2を圧着して形成する。
対極フィルム1について説明する。
対極フィルム1としては、電極付き透明フィルム(ゼオノア、日本ゼオン社製)を用いた。この対極フィルム1は、表示極として機能するものである。
対極フィルム1の厚さは、100μmである。対極フィルム1の厚さはこの厚さに限定されない。このほか、厚さとしては、50〜5000μmの範囲内にあることが好ましい。厚さが50μm以上であると、機械的強度を持たせることができるという利点がある。厚さが5000μm以下であると、折り曲げが必要なアプリケーションに対応する折り曲げやすさを確保できるという利点がある。
対極フィルム1のベースフィルムの材質はノルボルネン樹脂である。対極フィルム1のベースフィルムの材質は、これに限定されるものではないことはもちろんである。
対極フィルム1の電極は、銀メッキの電極からなっている。電極は、この銀メッキの電極に限定されない。このほか、銀化合物、白金、金などを材質とする電極を用いることができる。
封止部2について説明する。
封止部2としては、ポリエチレン−ポリプロピレン−ポリエチレンの3層からなる3層フィルム(NHFM、愛知プラスチィック社製)を用いた。
封止部2は枠状の形状を有している。封止部2はつぎのように作製する。
カバーフィルムの上に上述の3層フィルムを形成する。この3層フィルムに枠形状の切込みを入れ、不要な部分を剥ぎ取る。3層フィルムの面のうち、カバーフィルムと反対側の面を、対極フィルム1に熱圧着する。カバーフィルムを剥がす。対極フィルム1の上に枠形状の封止部2が形成される。
なお、封止部2の作製方法は上述の方法に限定されず、他の方法も採用できることはもちろんである。
封止部2の厚さは、工程Hまでの過程を経て設定封止部膜厚になるように、決定する。
封止部2の枠の幅は、5〜50mmの範囲内にあることが好ましい。枠の幅が5mm以上であると、十分な封止ができるという利点がある。枠の幅が50mm以下であると、工程H(後述する)における、対極フィルム1および作用極フィルム5の切断に支障が生じないという利点がある。
封止部2の枠の内側部分の大きさは、工程B(後述する)におけるゾル状ゲル前駆体3(ゲル溶液7)の大きさと、このゾル状ゲル前駆体3(ゲル溶液7)の周りに形成する隙間の幅により、決定される。
封止部2の材質は、上述のポリエチレン−ポリプロピレン−ポリエチレンの3層からなる3層フィルムに限定されるものではなく、ゾル状ゲル前駆体(ゲル溶液)に侵食されないプラスチックフィルムを用いることができる。たとえば、アイモノマー樹脂、変性プロピレンなどを用いることができる。ここで、アイモノマー樹脂は、エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋した樹脂である。
対極フィルム1と封止部2の熱圧着について説明する。
熱圧着の圧力は1000N/cmであった。熱圧着の圧力はこの値に限定されない。対極フィルム1と封止部2に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、熱圧着の圧力は500〜15000N/cmの範囲にあることが好ましい。
熱圧着の温度は80℃であった。熱圧着の温度はこの値に限定されない。対極フィルム1と封止部2に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、熱圧着の温度は50〜100℃の範囲にあることが好ましい。
熱圧着の剥離強度は5N/2cmであった。熱圧着の剥離強度はこの値に限定されない。対極フィルム1と封止部2に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、熱圧着の剥離強度は0.2〜10N/2cmの範囲にあることが好ましい。
熱圧着の圧力、温度、および剥離強度が上述の範囲内にあると、後の工程で熱圧着部が剥離するのを防止できるという利点がある。
なお、剥離強度の測定には、引張試験機(テンシロン、オリエンテック社製)を用いて行った。
工程Bについて説明する。工程Bでは、図1Bに示すように、封止部2の内側にゾル状ゲル前駆体3、またはゲル溶液7を形成する。ゾル状ゲル前駆体3の場合は、ゾル状ゲル前駆体3を加熱して封止部2の内側にスクリーン印刷する。ゲル溶液7の場合は、ゲル溶液7を加熱して封止部2の内側にスクリーン印刷する。
ゾル状ゲル前駆体3の場合の工程Bについて説明する。
ゾル状ゲル前駆体3について説明する。
ゲル電解質膜に求められる条件はつぎのとおりである。すなわち、イオン伝導度が1×10−5S/cm以上であること、高温で液状となり、常温でゲル化する可逆ゲルであること、電解液を保持し、ゲル電解質膜に多少の外圧がかかっても電解液を流出させないことである。
ゾル状ゲル前駆体は、以下の成分を加熱・混合することにより製造した。
ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体 20 部
(PVdF−HFP)(Kynar2801、アトフイナジャパン社製)
電解液(γ−BL) 120 部
酸化チタン 20 部
ここで、電解液(γ−BL)の組成は以下のとおりである。
ヨウ化銀 250 mmol/L
ヨウ化ナトリウム 350 mmol/L
トリエタノールアミン 10 g/L
クマリン 5 g/L
2−メルカプトベンズイミダゾール 5 g/L
ゲル化剤PVdF−HFPの組成は、5〜50質量%の範囲内にあることが好ましい。組成が5質量%以上であると、ゲル化を容易にすることができるという利点がある。組成が50質量%以下であると、イオン伝導度を高く維持できるという利点がある。
ゲル化剤は、上述のPVdF−HFPに限定されない。このほか、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ポリアクリロニトリルなどを用いることができる。
ゾル状ゲル前駆体の製造において、ゲル化剤と電解液のほかに配合するものは、酸化チタンに限定されない。このほか、酸化アルミニウム、酸化亜鉛などを配合することができる。
スクリーン印刷機について説明する。スクリーン印刷機(LS−150、ニューロング精密工業社製)は、ゾル状ゲル前駆体を加熱できるようにする。スクリーン印刷では、予め、ゾル状ゲル前駆体を十分加熱し、さらにホットステージによりメタルマスク版を加熱する。ホットステージにヒータおよびセンサを取り付け温度コントロールできるようにする。このことによりメタルマスク版の上でゾル状ゲル前駆体がゲル化するのを防ぐことができる。
スクリーン印刷機におけるゾル状ゲル前駆体の加熱温度、およびメタルマスク版の加熱温度は、対極フィルム上に形成された直後のゾル状ゲル前駆体の粘度が、設定ゾル状ゲル前駆体粘度になるように決定する。設定ゾル状ゲル前駆体粘度は、後に定義する。
スクリーン印刷により、対極フィルム1の電極とゾル状ゲル前駆体3の密着性が確保できる。ゾル状前駆体が溶融状態にあるので、対極フィルム1に形成された電極の凹凸形状に対応して、ゾル状前駆体が流れ込むことができるからである。
なお、対極フィルム1の上にゾル状ゲル前駆体3を形成する方法は、上述のスクリーン印刷法に限定されないことはもちろんである。
ゾル状ゲル前駆体3の厚さは、工程Hまでの過程を経て設定電解質膜厚になるように、決定する。
ゾル状ゲル前駆体3の大きさは、図1Bの平面図において、縦の長さが25mm、横の長さが40mmである。ゾル状ゲル前駆体3の大きさはこの値に限定されない。ゾル状ゲル前駆体3の縦・横の長さは、5〜500mmの範囲内にあることが好ましい。縦・横の長さが5mm以上であると、封止部2の中にゾル状ゲル前駆体3をスクリーン印刷しやすくなるという利点がある。縦・横の長さが500mm以下であると、ゾル状ゲル前駆体3の厚さを均等に保つことができるという利点がある。
ゾル状ゲル前駆体3と封止部2の間には、0.5〜5mmの幅の隙間を設けることが好ましい。隙間の幅が0.5mm以上であると、電解液と封止部2の接触を防止できるという利点がある。隙間の幅が5mm以下であると、ゾル状ゲル前駆体3が電極フィルムに十分はさまれて密着性が保たれるという利点がある。
図1Bにおいて、ゾル状ゲル前駆体3の長手方向は左右方向になっている。ゾル状ゲル前駆体3の長手方向はこの方向に限定されない。このほか、縦方向、斜め方向などが採用できることはもちろんである。
設定ゾル状ゲル前駆体粘度を定義する。設定ゾル状ゲル前駆体粘度は、スクリーン印刷機などにより対極フィルムの上にゾル状ゲル前駆体が形成されたときに、形成された直後のゾル状ゲル前駆体の粘度である。設定ゾル状ゲル前駆体粘度は、20mPas以上であることが好ましい。設定ゾル状ゲル前駆体粘度が20mPas以上であると、ゾル状ゲル前駆体の形が崩れないという利点がある。
ゲル溶液7の場合の工程Bについて説明する。
ゲル溶液について説明する。
ゲル溶液は、以下のゲル電解質膜成分と溶媒を加熱・混合することにより製造する。
ゲル電解質膜成分
ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体 20 部
(PVdF−HFP)(Kynar2801、アトフイナジャパン社製)
電解液(γ−BL) 120 部
酸化チタン 20 部
ここで、電解液は、ゾル状ゲル前駆体の場合と同様である。
溶媒
ジメチルカーボネート(DMC) 60 部
ゲル電解質膜成分中のゲル化剤PVdF−HFP組成の好ましい範囲は、ゾル状ゲル前駆体の場合と同様である。
ゲル電解質膜成分に対する溶媒の比率は、対極フィルム上に形成された直後のゲル溶液の粘度が、設定ゲル溶液粘度になるように決定する。設定ゲル溶液粘度は、後に定義する。
ゲル化剤、その他の成分については、ゾル状ゲル前駆体の場合と同様である。
溶媒はジメチルカーボネートに限定されない。このほか、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、アセトンなどを用いることができる。溶媒は、電解液以外の有機溶媒であり、比較的沸点が低く後に加熱により揮発させて最終製品には混入しないものが好ましい。
スクリーン印刷機について説明する。スクリーン印刷機(LS−150、ニューロング精密工業株式会社製)は、ゲル溶液を加熱できるようにする。スクリーン印刷では、予め、ゲル溶液を十分加熱しさらにホットステージによりメタルマスク版を加熱する。ホットステージにヒータおよびセンサを取り付け温度コントロールできるようにする。このことによりメタルマスク版の上でゲル溶液がゲル化するのを防ぐことができる。
スクリーン印刷機におけるゲル溶液の加熱温度、およびメタルマスク版の加熱温度は、対極フィルム上に形成された直後のゲル溶液の粘度が、設定ゲル溶液粘度になるように決定する。設定ゲル溶液粘度は、後に定義する。
対極フィルム1の上にゲル溶液7を形成する他の方法は、ゾル状ゲル前駆体の場合と同様である。ゲル溶液7の厚さは、工程Hまでの過程を経て設定電解質膜厚になるように、溶媒の蒸発を考慮して決定する。ゲル溶液7の大きさ、ゲル溶液7と封止部2の隙間の幅、およびゲル溶液7の方向は、ゾル状ゲル前駆体の場合と同様である。
設定ゲル溶液粘度を定義する。設定ゲル溶液粘度は、スクリーン印刷機などにより対極フィルムの上にゲル溶液が形成されたときに、形成された直後のゲル溶液の粘度である。設定ゲル溶液粘度は、20mPas以上であることが好ましい。設定ゲル溶液粘度が20mPas以上であると、ゲル溶液の形が崩れないという利点がある。
工程Cについて説明する。工程Cでは、図1Cに示すように、封止部2の内側にゲル電解質膜4を形成する。ゾル状ゲル前駆体の場合は、ゾル状ゲル前駆体を冷却してゲル電解質4を形成する。ゲル溶液の場合は、ゲル溶液を加熱してゲル電解質膜4を形成する。
ゾル状ゲル前駆体の場合の冷却について説明する。
冷却方法としては、ゾル状ゲル前駆体に冷風を吹き付ける方法などを採用することができる。なお、工程Cを省略することができる場合がある。たとえば、工程Cを省略した場合に、工程Cの前の工程Bと、工程Cの後の工程E(後述する)との工程間の距離が十分長い場合には、ゾル状ゲル前駆体を自然に冷却させることができる。
ゲル溶液の場合の加熱について説明する。加熱方法は、熱風を吹き付ける方法、赤外線をあてる方法などを採用することができる。
工程Dについて説明する。工程Dでは、図2Dに示すように、作用極フィルム5を用意する。
作用極フィルム5について説明する。
作用極フィルム5は、対極フィルム1に対向して位置している。作用極フィルム5としては、ITOフィルム(OTEC、王子トービー社製)を用いた。この作用極フィルム5は、表示極として機能するものである。
作用極フィルム5の厚さは、100μmである。作用極フィルム5の厚さはこの厚さに限定されない。このほか、厚さとしては、50〜5000μmの範囲内にあることが好ましい。厚さが50μm以上であると、機械的強度を持たせることができるという利点がある。厚さが5000μm以下であると、折り曲げが必要なアプリケーションに対応する折り曲げやすさを確保できるという利点がある。
作用極フィルム5のベースフィルムの材質はポリエチレンテレフタレート(PET)である。作用極フィルム5のベースフィルムの材質は、これに限定されるものではない。このほか、ポリブチレンフタレート、ポリイミド、ポリカーボネートなどを用いることができる。
作用極フィルム5の電極は、ITOの電極からなっている。電極は、このITOの電極に限定されない。このほか、透明電極膜IZO、ATOなどを用いることができる。
工程Eについて説明する。工程Eでは、図2Eに示すように、作用極フィルム5を、対極フィルム1に対向させて、封止部2に付ける。作用極フィルム5と封止部2、および対極フィルム1と封止部2は、ローラにより熱圧着される。ゲル電解質膜4は、作用極フィルム5と対極フィルム1の間に挟まれる。封止部2は、ゲル電解質膜4の周囲を封止する。
熱圧着装置は上側にローラ6を設置してある。このように上側にローラ6が設置してあるので、ゲル電解質膜4と作用極フィルム5との間に気泡ができるのを防止できる。ラミネートによりエアーを押し出しながら貼り合わせることにより気泡発生を防止することができる。
熱圧着装置の下側は、ローラでもよく、平面をなす部材であってもよい。
熱圧着の圧力は1000N/cmであった。熱圧着の圧力はこの値に限定されない。作用極フィルム5、封止部2、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、熱圧着の圧力は500〜15000N/cmの範囲にあることが好ましい。
熱圧着の温度は80℃であった。熱圧着の温度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、封止部2、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、熱圧着の温度は50〜100℃の範囲にあることが好ましい。
封止部2を介しての、作用極フィルム5と対極フィルム1の熱圧着の剥離強度は5N/2cmであった。熱圧着の剥離強度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、封止部2、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、熱圧着の剥離強度は0.2〜10N/2cmの範囲にあることが好ましい。
熱圧着の圧力、温度、および剥離強度が上述の範囲内にあると、後の工程で熱圧着部が剥離するのを防止できるという利点がある。
工程Fについて説明する。工程Fでは、図2Fに示すように、対極フィルム1と封止部2、および作用極フィルム5と封止部2を溶着する。溶着は、加熱手段により行う。
対極フィルム1と封止部2、および作用極フィルム5と封止部2の溶着について説明する。
熱圧着装置は、図2Fの平面図に示すように、ヒータ9の熱圧着領域が封止部2の領域に一致している。このように一致させることにより、ヒータ9の加熱によりゲル電解質膜4が溶融するのを防止できる。したがって、作用極フィルム5と封止部2の間、または対極フィルム1と封止部2の間から、溶融したゲル電解質が流出することを防止できる。
熱圧着装置のヒータ9は、図2Fに示すように上方向から圧接している。圧接の方向はこれに限定されない。このほか、下方向または上下両方向から圧接してもよい。
熱圧着の圧力は5000N/cmであった。熱圧着の圧力はこの値に限定されない。作用極フィルム5、封止部2、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合、熱圧着の圧力は1000〜15000N/cmの範囲にあることが好ましい。
熱圧着の温度は140℃であった。熱圧着の温度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、封止部2、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合、熱圧着の温度は120〜180℃の範囲にあることが好ましい。
熱圧着により、封止部2は全部溶融する。熱圧着により、作用極フィルム5と封止部2の密封性、ならびに、対極フィルム1と封止部2の密封性が確保できる。熱圧着により、封止部2が溶融するので、電極の凹凸部に流入しやすくなるからである。
封止部2を介しての、作用極フィルム5と対極フィルム1の剥離強度は13N/2cmであった。熱圧着の剥離強度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、封止部2、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、熱圧着の剥離強度は13N/2cm以上の範囲にあることが好ましい。
熱圧着の圧力、温度、および剥離強度が上述の範囲内にあると、封止部2の形が崩れることなく十分に接着できるという利点がある。
工程Gについて説明する。工程Gでは、図3Gに示すように、ゲル電解質膜4の一部を溶融する。
図3Gに示すように、ヒータ10の加熱領域はゲル電解質膜4の領域に一致している。このように一致させることにより、ゲル電解質膜4を均一に加熱することができる。この結果、ゲル電解質膜4を均一な膜厚にすることができ、電気化学セルのデバイスとしての性能を向上させることができる。
圧力は5000N/cmであった。圧力はこの値に限定されない。作用極フィルム5、ゲル電解質膜4、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合、圧力は1000〜15000N/cmの範囲にあることが好ましい。
加熱温度は140℃であった。加熱温度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、ゲル電解質膜4、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合、加熱温度は120〜180℃の範囲にあることが好ましい。
図3Gに示すように、ヒータ10は上方向から圧接する。これにより、ゲル電解質膜4の上側の一部が溶融する。作用極フィルム5の電極とゲル電解質膜4の密着性が確保できる。作用極フィルム5が柔軟性を有するので、外から圧力をかけることにより、作用極フィルム5の電極をゲル電解質膜に押し当てることができる。
工程Hについて説明する。工程Hでは、図3Hに示すように、作用極フィルム5および対極フィルム1を切断することより、単一の電気化学セルを作製する。
図3Hの左側にように、作用極フィルム5と封止部2に対して、対極フィルム1を長くして切断することにより、対極フィルム1の電極を露出させる。また、図3Hの右側にように、対極フィルム1と封止部2に対して、作用極フィルム5を長くして切断することにより、作用極フィルム5の電極を露出させる。
このように、電極を露出させる理由は、後の工程において、異方性導電膜(ACF)により、対極フィルム1の電極とフレキシブル基板、ならびに、作用極フィルム5の電極とフレキシブル基板を圧着して電気的に接続させるためである。
設定電解質膜厚は、100μmである。設定電解質膜厚は、この値に限定されない。設定電解質膜厚は30〜500μmの範囲にあることが好ましい。設定電解質膜厚が30μm以上であると、電子ペーパーのような表示素子としての機能を果たすという利点がある。設定電解質膜厚が500μm以下であると、電解質膜の電気化学的特性である内部抵抗が大きくなるのを防止できるという利点がある。
設定封止部膜厚は、設定電解質膜厚と同じにした。その理由は、溶剤が含有されていないゲル電解質膜の厚み変化は小さいからである。
工程A〜Hとは別の工程で、フレキシブル基板にICチップを実装する、ドライバIC用COF(chip on flexible substrate)の接続を行う。
工程Hの後の工程で、異方性導電膜(ACF Anisotropic Conductor Film)の接続を行う。異方性導電膜には導電性粒子が入っているので、ボンダーで加熱プレスすることにより、フレキシブル基板の回路とフィルムの電極を電気的に接続することができる。
以上、工程A〜Hおよびその後の工程について説明した。これらの工程では、ロールツーロール方式で、電気化学セルを作製している。本発明の電気化学セルの作製は、このロールツーロール方式に限定されない。このほか、いわゆるバッチ方式により単一の電気化学セルを作製することもできる。
工程A〜Hの方法により、ロールツーロール方式で電気化学セルの製造ができるようになった。ロールツーロール方式でゲルの電気化学セルを製造することにより、安価に、速く大量に製造することができる。また、使用するゲルは、物理ゲルのために過酸化物などの開始剤を必要とせず、安全に製造できる。
工程A〜Hおよびその後の工程により作製された電子ペーパーについて、評価を行った。評価項目は、(1)作用極フィルムとゲル電解質膜、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の密着性、(2)作用極フィルムとゲル電解質膜の界面、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の界面における気泡の発生、(3)電子ペーパーのデバイスとしての性能である。
電子ペーパーの評価方法について説明する。
作用極フィルムとゲル電解質膜、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の密着性の評価は、つぎのように行った。デバイスを60℃で7日間放置した後に、剥がれにより白くなっていないかを目視により検査し剥離を判断した。
作用極フィルムとゲル電解質膜の界面、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の界面における気泡の発生の評価はつぎのように行った。ドットマトリックスセルにおいて、全面表示させて、黒が全面に表示するかを光学顕微鏡で検査した。
電子ペーパーのデバイスとしての性能、具体的にはゲル電解質膜のイオン伝導度(S/cm)の評価はつぎのように行った。イオン伝導度(S/cm)は交流インピーダンス法により測定した(Solatron1260)。イオン伝導度はつぎの式より算出される。
σ=l/(S×R)
ここで、l:セルの長さ、S:電極面積
評価結果について説明する。
作用極フィルムとゲル電解質膜、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の密着性については、目視により検査した結果白い部分は認められなかった。
作用極フィルムとゲル電解質膜の界面、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の界面における気泡の発生については、光学顕微鏡で検査した結果全面に黒いドットが確認できた。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜のイオン伝導度σ(S/cm)は、σ=8.9×10−5(S/cm)であった。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜を用いた電気化学セルは、ゲル電解質膜の密着性がよく、気泡の発生を防止できる。また、ゲル電解質膜は、高いイオン伝導度を有し、膜厚の均一性も優れている。電気化学セルが柔軟性を有するので、全く新しいカードのようなアプリケーションに利用することができる。また、ゲル電解質膜は化学的安定性を有している。
以上のことから、本発明を実施するための最良の形態によれば、対極フィルムの上に枠状の封止部を形成する工程と、封止部の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、封止部に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有するので、新規な電気化学セルの製造方法を提供することができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、電気化学セルの製造方法にかかる第2の発明を実施するための最良の形態について説明する。
図4は、電気化学セルの製造工程の他の例として、電子ペーパーのセルの製造工程を示すものである。図4のFにおいて、上に記載されているのが断面図であり、下に記載されているのが平面図である。
電気化学セルの製造方法において、以下に記載した事項以外は、第1の発明を実施するための最良の形態と同様である。
工程Fについて説明する。工程Fでは、図4Fに示すように、対極フィルム1と封止部2、および作用極フィルム5と封止部2を溶着する。溶着は、超音波溶着機により行う。
対極フィルム1と封止部2、および作用極フィルム5と封止部2の溶着について説明する。
超音波溶着機は、図4Fの平面図に示すように、ホーン11の接触領域が封止部2の領域に一致している。このように一致させることにより、ゲル電解質膜4の領域において、振動に基づく発熱を抑制しゲル電解質膜4が溶融するのを防止できる。したがって、作用極フィルム5と封止部2の間、または対極フィルム1と封止部2の間から、溶融したゲル電解質が流出することを防止できる。
超音波溶着により、作用極フィルム5と封止部2の密封性、ならびに、対極フィルム1と封止部2の密封性が確保できる。超音波溶着により、封止部2の表面が溶融するので、電極の凹凸部に流入しやすくなるからである。
封止部2を介しての、作用極フィルム5と対極フィルム1の剥離強度は14N/2cmであった。剥離強度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、封止部2、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、剥離強度は14N/2cm以上の範囲にあることが好ましい。剥離強度がこの範囲内にあると、作用極フィルム5と対極フィルム1の間に、十分な溶着強度を確保できるという利点がある。
本発明の電気化学セルの作製は、ロールツーロール方式に限定されず、いわゆるバッチ方式により単一の電気化学セルを作製することができることは、第1の発明を実施するための最良の形態と同様である。
工程A〜Hおよびその後の工程により作製された電子ペーパーについて、評価を行った。電子ペーパーの評価項目および評価方法は、第1の発明を実施するための最良の形態に記載された評価項目および評価方法と同様である。
評価結果について説明する。
作用極フィルムとゲル電解質膜、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の密着性については、目視により検査した結果白い部分は認められなかった。
作用極フィルムとゲル電解質膜の界面、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の界面における気泡の発生については、光学顕微鏡で検査した結果全面に黒いドットが確認できた。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜のイオン伝導度σ(S/cm)は、σ=8.7×10−5(S/cm)であった。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜を用いた電気化学セルは、ゲル電解質膜の密着性がよく、気泡の発生を防止できる。また、ゲル電解質膜は、高いイオン伝導度を有し、膜厚の均一性も優れている。電気化学セルが柔軟性を有するので、全く新しいカードのようなアプリケーションに利用することができる。また、ゲル電解質膜は化学的安定性を有している。
以上のことから、本発明を実施するための最良の形態によれば、対極フィルムの上に枠状の封止部を形成する工程と、封止部の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、封止部に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有するので、新規な電気化学セルの製造方法を提供することができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、電気化学セルの製造方法にかかる第3の発明を実施するための最良の形態について説明する。
図5〜7は、電気化学セルの製造工程の他の例として、電子ペーパーのセルの製造工程を示すものである。図5〜7のA〜Hのそれぞれにおいて、上に記載されているのが断面図であり、下に記載されているのが平面図である。
電気化学セルの製造方法において、以下に記載した事項以外は、第1の発明を実施するための最良の形態と同様である。
設定粘着剤層膜厚を定義する。設定粘着剤層膜厚とは、工程H(後述する)における、粘着剤層12の厚さをいう。
工程Aについて説明する。工程Aでは、図5Aに示すように、対極フィルム1の上に、枠状の粘着剤層12を圧着して形成し、枠状の封止部2を圧着して形成する。なお、対極フィルム1の上に、粘着剤層12と封止部2を形成する順序は、いずれが先であってもかまわない。先に粘着剤層12を形成し、そのあとに封止部2を形成してもよいし、先に封止部2を形成し、そのあとに粘着剤層12を形成してもよい。
粘着剤層12について説明する。
粘着剤層12としては、粘着剤(G9000、ソニーケミカル社製)を用いた。この粘着剤は、無溶媒アクリル系両面粘着剤である。
粘着剤層12は枠状の形状を有している。粘着剤層12はつぎのように作製する。カバーフィルムの上に上述の粘着剤からなる膜を形成する。この粘着剤の膜に枠形状の切込みを入れ、不要な部分を剥ぎ取る。粘着剤の膜の面のうち、カバーフィルムと反対側の面を、対極フィルム1に圧着する。カバーフィルムを剥がす。対極フィルム1の上に枠形状の粘着剤層12が形成される。
なお、粘着剤層12の作製方法は上述の方法に限定されず、他の方法も採用できることはもちろんである。
粘着剤層12の厚さは、工程Hまでの過程を経て設定粘着剤層膜厚になるように、決定する。
粘着剤層12の枠の幅は、5〜20mmの範囲内にあることが好ましい。枠の幅が5mm以上であると、工程E(後述する)において、十分な接着ができるという利点がある。枠の幅が20mm以下であると、省スペースを図ることができるという利点がある。
粘着剤層12の枠の内側部分の大きさは、工程B(後述する)におけるゾル状ゲル前駆体3(ゲル溶液7)の大きさと、このゾル状ゲル前駆体3(ゲル溶液7)の周りに形成する隙間の幅により、決定される。
粘着剤層12の枠の外側と封止部2の間には、隙間を設ける。隙間の幅は、0.5〜5mmの範囲内にあることが好ましい。隙間の幅が0.5mm以上であると、粘着剤層12または封止部2を形成する場合に、位置決め精度の誤差を十分に吸収できるという利点がある。隙間の幅が5mm以下であると、省スペースを図ることができるという利点がある。
粘着剤層12の材質は、上述の粘着剤(G9000)に限定されるものではない。このほか、製品としての安定性を維持するために耐電解液性を有するものを用いることができる。
対極フィルム1と粘着剤層12の圧着について説明する。
圧着の圧力は5000N/cmであった。圧着の圧力はこの値に限定されない。対極フィルム1と粘着剤層12に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、圧着の圧力は1000〜15000N/cmの範囲にあることが好ましい。
圧着の温度は常温であった。圧着の温度はこの値に限定されない。対極フィルム1と粘着剤層12に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、圧着の温度は5〜80℃の範囲にあることが好ましい。
対極フィルム1と粘着剤層12の剥離強度は15N/2cmであった。圧着の剥離強度はこの値に限定されない。対極フィルム1と粘着剤層12に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、圧着の剥離強度は15N/2cm以上の範囲にあることが好ましい。
圧着の圧力、温度、および剥離強度が上述の範囲内にあると、十分に接着できるという利点がある。
封止部2の枠の内側部分の大きさは、上述の粘着剤層12の大きさと、この粘着剤層12の周りに形成する隙間の幅により、決定される。
工程Bについて説明する。工程Bでは、図5Bに示すように、粘着剤層12の内側にゾル状ゲル前駆体3、またはゲル溶液7を形成する。ゾル状ゲル前駆体3の場合は、ゾル状ゲル前駆体3を加熱して粘着剤層12の内側にスクリーン印刷する。ゲル溶液7の場合は、ゲル溶液7を加熱して粘着剤層12の内側にスクリーン印刷する。
ゾル状ゲル前駆体3の場合について説明する。
ゾル状ゲル前駆体3と粘着剤層12の間には隙間を設ける。この隙間の幅は、第1の発明を実施するための最良の形態に記載された工程Bおける、ゾル状ゲル前駆体3と封止部2の隙間と同様である。
ゲル溶液7の場合について説明する。
ゲル溶液7と粘着剤層12の間には隙間を設ける。この隙間の幅は、第1の発明を実施するための最良の形態に記載された工程Bおける、ゲル溶液7と封止部2の隙間と同様である。
工程Eについて説明する。工程Eでは、図6Eに示すように、作用極フィルム5を、対極フィルム1に対向させて、粘着剤層12に付ける。作用極フィルム5と粘着剤層12、および対極フィルム1と粘着剤層12は、ローラにより圧着される。ゲル電解質膜4は、作用極フィルムと対極フィルムの間に挟まれる。ゲル電解質膜4の周囲に粘着剤層12を有し、封止部2はゲル電解質膜4の周囲を封止する。
作用極フィルム5と粘着剤層12、および対極フィルム1と粘着剤層12の圧着について説明する。
圧着の圧力は5000N/cmであった。圧着の圧力はこの値に限定されない。作用極フィルム5、粘着剤層12、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、圧着の圧力は1000〜15000N/cmの範囲にあることが好ましい。
圧着の温度は常温であった。圧着の温度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、粘着剤層12、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、圧着の温度は5〜80℃の範囲にあることが好ましい。
粘着剤層12を介しての、作用極フィルム5と対極フィルム1の剥離強度は15N/2cmであった。圧着の剥離強度はこの値に限定されない。作用極フィルム5、粘着剤層12、および対極フィルム1に種々の厚さおよび材質を適用した場合に、圧着の剥離強度は15N/2cm以上の範囲にあることが好ましい。
圧着の圧力、温度、および剥離強度が上述の範囲内にあると、十分に接着できるという利点がある。この結果、本工程Eにおいては、第1の発明を実施するための最良の形態における工程E(図2E)に比較して、ゲル電解質膜4と作用極フィルム5との間に気泡ができるのをより確実に防止できる。ラミネートによりエアーを押し出しながら、粘着剤層12を用いて貼り合わせることにより気泡発生をより確実に防止することができる。
工程H(図7H)について説明する。
設定粘着剤層膜厚は設定電解質膜厚と同じにした。その理由は、溶剤が含有されていないゲル電解質膜の厚み変化は小さいからである。
本発明により作製された電気化学セルは、粘着剤層12および封止部2により二重に封止されている。したがって、第1の発明を実施するための最良の形態における電気化学セル(図3H)に比較して、密封性が向上している。
本発明の電気化学セルの作製は、ロールツーロール方式に限定されず、いわゆるバッチ方式により単一の電気化学セルを作製することができることは、第1の発明を実施するための最良の形態と同様である。
工程A〜Hおよびその後の工程により作製された電子ペーパーについて、評価を行った。電子ペーパーの評価項目および評価方法は、第1の発明を実施するための最良の形態に記載された評価項目および評価方法と同様である。
評価結果について説明する。
作用極フィルムとゲル電解質膜、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の密着性については、目視により検査した結果白い部分は認められなかった。
作用極フィルムとゲル電解質膜の界面、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の界面における気泡の発生については、光学顕微鏡で検査した結果全面に黒いドットが確認できた。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜のイオン伝導度σ(S/cm)は、σ=8.8×10−5(S/cm)であった。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜を用いた電気化学セルは、ゲル電解質膜の密着性がよく、気泡の発生を防止できる。また、ゲル電解質膜は、高いイオン伝導度を有し、膜厚の均一性も優れている。電気化学セルが柔軟性を有するので、全く新しいカードのようなアプリケーションに利用することができる。また、ゲル電解質膜は化学的安定性を有している。
以上のことから、本発明を実施するための最良の形態によれば、対極フィルムの上に、枠状の粘着剤層と枠状の封止部を形成する工程と、粘着剤層の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、粘着剤層に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有するので、新規な電気化学セルの製造方法を提供することができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、電気化学セルの製造方法にかかる第4の発明を実施するための最良の形態について説明する。
図8は、電気化学セルの製造工程の他の例として、電子ペーパーのセルの製造工程を示すものである。図8のFにおいて、上に記載されているのが断面図であり、下に記載されているのが平面図である。
電気化学セルの製造方法において、以下に記載した事項以外は、第3の発明を実施するための最良の形態と同様である。
工程F(図8)について説明する。この工程Fは、第2の発明を実施するための最良の形態に記載された工程Fと同様である。
本発明の電気化学セルの作製は、ロールツーロール方式に限定されず、いわゆるバッチ方式により単一の電気化学セルを作製することができることは、第1の発明を実施するための最良の形態と同様である。
工程A〜Hおよびその後の工程により作製された電子ペーパーについて、評価を行った。電子ペーパーの評価項目および評価方法は、第1の発明を実施するための最良の形態に記載された評価項目および評価方法と同様である。
評価結果について説明する。
作用極フィルムとゲル電解質膜、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の密着性については、目視により検査した結果白い部分は認められなかった。
作用極フィルムとゲル電解質膜の界面、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の界面における気泡の発生については、光学顕微鏡で検査した結果全面に黒いドットが確認できた。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜のイオン伝導度σ(S/cm)は、σ=8.9×10−5(S/cm)であった。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜を用いた電気化学セルは、ゲル電解質膜の密着性がよく、気泡の発生を防止できる。また、ゲル電解質膜は、高いイオン伝導度を有し、膜厚の均一性も優れている。電気化学セルが柔軟性を有するので、全く新しいカードのようなアプリケーションに利用することができる。また、ゲル電解質膜は化学的安定性を有している。
以上のことから、本発明を実施するための最良の形態によれば、対極フィルムの上に、枠状の粘着剤層と枠状の封止部を形成する工程と、粘着剤層の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、作用極フィルムを、対極フィルムに対向させて、粘着剤層に付ける工程と、対極フィルムと封止部、および作用極フィルムと封止部を溶着する工程と、ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有するので、新規な電気化学セルの製造方法を提供することができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、電気化学セルおよびその製造方法にかかる比較例について説明する。
[比較例1]
PVdF−HFPゲルからなるゲル電解質膜と、リジッド電極板を用いた電子ペーパーを作製した。リジッド電極板にロの字型の封止フィルムを貼り付け、その中に加熱溶融させたゾル状ゲル前駆体をディスペンサにより滴下させ、さらにもう1つリジッド電極板で密閉した。
作製された電子ペーパーについて、評価を行った。評価項目および評価方法は、第1の発明を実施するための最良の形態と同様である。
評価結果について説明する。
作用極フィルムとゲル電解質膜、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の密着性については、目視により検査した結果、全面のうち一部に白い部分が認められた。
作用極フィルムとゲル電解質膜の界面、ならびに対極フィルムとゲル電解質膜の界面における気泡の発生については、光学顕微鏡で検査した結果、全面のうち黒いドットが50%のみ確認できた。
PVdF−HFP系ゲルのゲル電解質膜のイオン伝導度σ(S/cm)は、1.0×10−6(S/cm)であった。
本発明により作製される電気化学セルの適用について説明する。
本発明により作製される電気化学セルの適用は、電子ペーパーに限定されない。このほか、電気二重層キャパシタ、色素増感太陽電池、リチウムイオン電池、または調光ガラス(以下、「電気二重層キャパシタなど適用例」という。)に適用することができる。
電気二重層キャパシタなど適用例の製造方法について説明する。電気二重層キャパシタなど適用例の製造方法は、原則として、上述の電子ペーパーのセルの製造方法と同様である。以下においては、電気二重層キャパシタなど適用例の製造方法のうち、上述の電子ペーパーのセルの製造方法と異なる点について説明する。
電気二重層キャパシタなど適用例の対極フィルム1の電極について、それぞれ説明する。電気二重層キャパシタの対極フィルム1の電極は、炭素電極などを用いることができる。色素増感太陽電池の対極フィルム1の電極は、白金電極、炭素電極などを用いることができる。リチウムイオン電池の対極フィルム1の電極は、炭素電極などを用いることができる。調光ガラスの対極フィルム1の電極は、炭素電極、金属酸化物電極などを用いることができる。
電気二重層キャパシタなど適用例のゾル状ゲル前駆体の電解液について、それぞれ説明する。電気二重層キャパシタのゾル状ゲル前駆体の電解液は、プロピレンカーボネートなどの非水溶媒に、4級アンモニウム塩、4級スルホニウム塩などを電解質としたものを用いることができる。色素増感太陽電池のゾル状ゲル前駆体の電解液は、非水溶媒にヨウ素とヨウ化塩を主な電解質としたものなどを用いることができる。リチウムイオン電池のゾル状ゲル前駆体の電解液は、プロピレンカーボネートなどの非水溶媒に、リチウム塩(LiPF)などを電解質としたものを用いることができる。調光ガラスのゾル状ゲル前駆体の電解液は、プロピレンカーボネートなどの非水溶媒に、ビオローゲンなどのエレクトロクロミック材料を電解質としたものなどを用いることができる。
電気二重層キャパシタなど適用例の作用極フィルム5の電極について、それぞれ説明する。電気二重層キャパシタの作用極フィルム5の電極は、炭素電極などを用いることができる。色素増感太陽電池の作用極フィルム5の電極は、酸化チタン膜に色素が胆持した電極などを用いることができる。リチウムイオン電池の作用極フィルム5の電極は、LiCoO、LiNiO、LiMnなどを用いることができる。調光ガラスの作用極フィルム5の電極は、透明導電膜(ITO)などを用いることができる。
本発明により作製される電気化学セルの適用は、電子ペーパー、電気二重層キャパシタ、色素増感太陽電池、リチウムイオン電池、または調光ガラスに限定されない。このほか、本発明により作製される電気化学セルは、その他の電池、電気化学センサなどに適用できる。
電気化学セルの製造工程の一例を示す図である(その1)。 電気化学セルの製造工程の一例を示す図である(その2)。 電気化学セルの製造工程の一例を示す図である(その3)。 電気化学セルの製造工程の他の例を示す図である。 電気化学セルの製造工程の他の例を示す図である(その1)。 電気化学セルの製造工程の他の例を示す図である(その2)。 電気化学セルの製造工程の他の例を示す図である(その3)。 電気化学セルの製造工程の他の例を示す図である。 従来の電気化学セルの構成を示す斜視図である。
符号の説明
1‥‥対極フィルム、2‥‥封止部、3‥‥ゾル状ゲル前駆体、4‥‥ゲル電解質膜、5‥‥作用極フィルム、6‥‥ローラ、7‥‥ゲル溶液、9,10‥‥ヒータ、11‥‥ホーン、12‥‥粘着剤層

Claims (6)

  1. 対極フィルムの上に枠状の封止部を形成する工程と、
    上記封止部の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、
    作用極フィルムを、上記対極フィルムに対向させて、上記封止部に付ける工程と、
    上記対極フィルムと上記封止部、および上記作用極フィルムと上記封止部を溶着する工程と、
    上記ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有する
    ことを特徴とする電気化学セルの製造方法。
  2. 溶着は、加熱手段により行う
    ことを特徴とする請求項1記載の電気化学セルの製造方法。
  3. 溶着は、超音波溶着機により行う
    ことを特徴とする請求項1記載の電気化学セルの製造方法。
  4. 対極フィルムの上に、枠状の粘着剤層と枠状の封止部を形成する工程と、
    上記粘着剤層の内側にゲル電解質膜を形成する工程と、
    作用極フィルムを、上記対極フィルムに対向させて、上記粘着剤層に付ける工程と、
    上記対極フィルムと上記封止部、および上記作用極フィルムと上記封止部を溶着する工程と、
    上記ゲル電解質膜の一部を溶融する工程を有する
    ことを特徴とする電気化学セルの製造方法。
  5. 溶着は、加熱手段により行う
    ことを特徴とする請求項4記載の電気化学セルの製造方法。
  6. 溶着は、超音波溶着機により行う
    ことを特徴とする請求項4記載の電気化学セルの製造方法。
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