JP2008187163A - 半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法に用いられる研磨装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法に用いられる研磨装置 Download PDF

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Abstract

【課題】Cu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の溶解レートを100nm/min以上にし、ひいてはCu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の化学機械的研磨レートを向上することができる半導体装置の製造方法及び研磨装置の提供。
【解決手段】本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁膜上にCu及びCu合金のいずれかからなる配線材料を堆積する堆積工程と、前記堆積された配線材料を研磨液を用いて化学機械的研磨する研磨工程とを含む半導体装置の製造方法であって、前記研磨工程において、前記研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定し、前記測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、高集積化したLSI配線を備える半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法に用いられる研磨装置に関し、特に、高信頼かつ微細なCu配線を備える半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法に用いられる研磨装置に関する。
微細化及び高速化するCMOS LSI用配線材料として、低抵抗で且つエレクトロマイグレーション耐性が高いCu配線が適用されている。Cu配線は従来のAl配線とは異なりドライエッチングによる加工が困難であることから、絶縁膜に開口部(配線用溝(トレンチ)及びビアホール)を形成するダマシン法及びデュアルダマシン法(トレンチとビアホールを一体形成)が開発され、これらの方法によりCu配線が形成される(例えば、特許文献1及び2)。
例えば、最小ビアホール・トレンチ径が90nmの配線構造の配線形成方法について簡単に示す。配線1層部(層間厚)が440nm、最小ビアホール・トレンチ径が90nmの配線構造を、シングルダマシン法、あるいはデュアルダマシン法にて形成する(図2A)。その後、Cuが絶縁膜上に拡散するのを防ぐために、バリアメタルを形成し(図2B)、電極として機能するCuシードをPVD法(スパッタ法)、あるいはCVD法にて形成する(図2C)。バリアメタル厚は約5〜20nm、Cuシードは約40〜120nmとする。その後、硫酸銅めっき液にて電解めっきを行い、膜厚0.4〜2μm程度になるまでCuプレートを成膜してビアホール・トレンチにCuを埋め込む(図2D)。その後、化学反応を利用したCu溶解(ケミカル)と、物理的な研磨(メカニカル)との2つの要素からなる化学機械的研磨(CMP)にて余分なCu層を研磨する(図2E)。その後、配線層をキャップ膜を用いてキャップし、1つの層を形成する(図2F)。以後はこれを繰り返し、多層構造を作成する。
化学機械的研磨(CMP)にてCu膜を研磨して配線を形成する際、スループットの向上やコストの観点から、Cu膜の研磨レートの向上が大きな課題となる。また、研磨レートの変動によって発生する不良、歩留まりの低下、腐食等の欠陥を抑制するために安定した研磨技術が必要となる。
しかしながら、過酸化水素水(H)や過硫酸アンモニウム(APS)を酸化剤として含むスラリーを研磨液として用いた場合、過酸化水素水(H)を含むスラリーについてはアルカリ性でCu膜の研磨レートが低下し(図3で示すように、pH=3での研磨レートが220.7nm/minであるのに対し、pH=9での研磨レートが0〜1nm/minであり)、過硫酸アンモニウム(APS)を含むスラリーについては酸性でCu膜の研磨レートが低下する(図3で示すように、pH=9での研磨レートが73.9nm/minであるのに対し、pH=3での研磨レートが19.7nm/minである)。そこで、スラリーのpHを制御することによりCu膜の研磨レートを制御しようと試みたが、単にスラリーのpHを制御するだけでは、Cu膜の研磨レートが低下してしまうことがあった。
なお、スラリーの酸化還元電位、電気伝導度、及び砥粒濃度等を範囲内に管理して、スラリーの研磨性能を維持することが既になされている(例えば、特許文献3)。
特開2004−63996号公報 特開2004−363464号公報 特開2003−136406号公報
本発明は、従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、Cu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の溶解レートを100nm/min以上にし、ひいてはCu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の化学機械的研磨レートを向上することができる半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法に用いられる研磨装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、前記課題に鑑み、鋭意検討を行った結果、以下の知見を得た。即ち、過酸化水素水(H)や過硫酸アンモニウム(APS)を酸化剤として含むスラリーの酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御すると、Cu膜の溶解レートを100nm/min以上にすることができる(後述する図8及び図9)という知見である。また、酸化還元電位(ORP)が400mV vs Ag/AgCl付近又は700mV vs Ag/AgCl付近のスラリーをCu膜の溶解に使用した場合は、Cu膜の溶解に使用した後のスラリーは、CuイオンとCu膜中の不純物との反応等の影響により、酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲から外れてしまう可能性があり(後述する表1)、スラリーの酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御する必要があるという知見である。
本発明は、本発明者等の前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、後述する付記に列挙した通りである。
本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁膜上にCu又はCu合金からなる配線材料を堆積する堆積工程と、前記堆積された配線材料を研磨液を用いて化学機械的研磨する研磨工程とを含む半導体装置の製造方法であって、前記研磨工程において、前記研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定し、前記測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御することを特徴とする。
該半導体装置の製造方法においては、絶縁膜上にCu及びCu合金のいずれかからなる配線材料が堆積されるので、絶縁膜上に配線材料を形成することができる。また、堆積された配線材料が研磨液を用いて化学機械的研磨されるので、堆積された配線材料のうち不要部分を除去することができる。また、研磨液の酸化還元電位(ORP)が測定され、測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御されるので、Cu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の溶解レートを100nm/min以上にし、ひいてはCu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の化学機械的研磨レートを向上することができる。
本発明の研磨装置は、絶縁膜上に堆積されたCu又はCu合金からなる配線材料を研磨液を用いて化学機械的研磨する研磨装置であって、前記研磨液を貯蔵する研磨液タンクと、前記研磨液タンク内の研磨液を配線材料に供給する研磨液供給手段と、前記研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定する測定手段と、前記測定手段で測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液を供給する薬液供給手段と、を備えることを特徴とする。
該研磨装置においては、研磨液供給手段により、研磨液タンク内の研磨液が配線材料に供給されるので、堆積された配線材料を化学機械的研磨して不要部分を除去することができる。また、薬液供給手段により、測定手段で測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液が供給されるので、効率よく研磨液の酸化還元電位(ORP)を調節することができる。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、Cu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の溶解レートを100nm/min以上にし、ひいてはCu及びCu合金のいずれかからなる配線材料の化学機械的研磨レートを向上することができる半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法に用いられる研磨装置を提供することができる。
(半導体装置の製造方法)
本発明の半導体装置の製造方法は、堆積工程と、研磨工程とを含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程を含む。
−半導体装置−
図1に、半導体装置の概略断面図を示す。シリコンからなる半導体基板101の表層部に、シャロートレンチアイソレーション(STI)構造の素子分離絶縁膜102が形成され、活性領域が画定されている。この活性領域内に、MOSトランジスタ103が形成されている。MOSトランジスタ103は、ソース領域103A、ドレイン領域103B、ゲート絶縁膜103C、及びゲート電極103Dを有する。
半導体基板101の上に形成されたMOSトランジスタ103を覆うように、酸化シリコンからなる層間絶縁膜104(例えば、厚さ300nm)、及びSiOCからなる保護膜106(例えば、厚さ50nm)が形成されている。
保護膜106及び層間絶縁膜104を貫通するビアホールが形成されると、その底面にドレイン領域103Bの表面の一部が露出する。このビアホール内に、タングステン(W)からなる導電プラグ105Bが形成される。導電プラグ105Bとビアホールの内面との間に、TiNからなるバリアメタル層105A(例えば、厚さ25nm)が形成されている。以上の構造は、周知のフォトリソグラフィ、エッチング、化学気相成長(CVD)、化学機械研磨(CMP)等により形成することができる。
保護膜106の上に、層間絶縁膜107が形成されている。層間絶縁膜107には、その底面まで達し、導電プラグ105Bの上方を通過する配線溝が形成され、この配線溝内に第1層目の配線108Bが形成される。配線108Bは、バリアメタル108Aで層間膜への拡散を防がれる。また、配線108Bは、銅および銅合金からなり、導電プラグ105Bに接続される。層間絶縁膜107の上に、キャップ膜109、ビア層の層間絶縁膜110、、エッチングストッパ膜111、及び配線層の層間絶縁膜112がこの順番に積層されている。
配線層の層間絶縁膜112と、ビア層の層間絶縁膜110にデュアルダマシン法により、配線溝、ビアホールが形成される。配線溝はエッチングストッパ膜111の上面まで達する。ビアホールは、配線溝の底面に開口するとともに、エッチングストッパ膜111を貫通して下層の配線108Bの上面まで達する。配線溝及びビアホール内に、銅または銅合金からなる導電部材113C、Bが充填されている。配線溝に充填された導電部材113Cは、第1層目の配線108Bに接続されている。また、導電部材(配線・ビア)は、バリアメタル113Aで層間膜への拡散を防止されている。なお、配線108B及び導電部材113Cは、後述する研磨工程において、酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御された研磨液で研磨されることにより形成される。
配線層の層間絶縁膜112の上に、キャップ膜114が積層され、以後、キャップ膜109〜配線層113B、Cまでの構造が繰り返し堆積され、積層配線が構成される。
多層配線を積層し、層間絶縁膜115を堆積し、下層配線層と繋がるように、絶縁膜に導電プラグ116B(例えば、Wからなるもの)、バリアメタル116A(例えば、TiNからなるもの)を形成、その上に、PAD117(例えば、Alからなるもの)を形成し、層間絶縁膜118、119(500nm程度)でカバーをすることで、半導体装置が形成される。
−堆積工程−
前記堆積工程としては、絶縁膜上にCu及びCu合金のいずれかからなる配線材料を堆積すること以外には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記絶縁膜としては、その形状、構造、大きさ、材質等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記絶縁膜の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、SiO、SiOF、Si−H含有SiO、多孔質シリカ膜、カーボン含有SiO膜(SiOC)、メチル基含有SiO(MSQ)、多孔質MSQ、高分子膜(ポリイミド系膜、パリレン系膜、テフロン(登録商標)系膜等)、アモルファスカーボン(Fドープ)等の低誘電率(Low−K)材料が挙げられる。
前記配線材料としては、Cu及びCu合金のいずれかからなるものであれば、その形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−研磨工程−
前記研磨工程としては、堆積された配線材料が研磨液を用いて化学機械的研磨され、測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液が供給され、薬液の供給量が研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御されること以外には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複数の研磨工程からなり、各研磨工程で用いる研磨液の酸化還元電位、pH、及び組成等を異なるようにしてもよい。なお、化学機械的研磨は、図4に示すように酸化剤や溶解剤によるCu膜の溶解(化学的(ケミカル)要素)と、砥粒による物理的研磨(機械的(メカニカル)要素)とからなる。
なお、堆積された配線材料の化学機械的研磨に用いられる前の研磨液の酸化還元電位(ORP)と、前記化学機械的研磨に用いられた後の研磨液の酸化還元電位(ORP)とを測定することが好ましい。
前記研磨液としては、堆積された配線材料を化学機械的研磨できれば、組成等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、酸化剤としての過硫酸アンモニウム(APS)や過酸化水素(H)等、溶解剤(錯化剤)としてのクエン酸三アンモニウムやリンゴ酸等、界面活性剤、防食剤としてのベンゾトリアゾール(BTA)やベンゾイミダゾール等、及び砥粒等を含む。
前記薬液としては、化学機械的研磨に用いられる研磨液の酸化還元電位(ORP)の値を調整できるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、成分が研磨液と同一である薬液や、硫黄化合物(メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム等)、鉄化合物(Fe3+を解離するもの等)等を含む薬液等が挙げられる。
−その他の工程−
前記その他の工程としては、本発明の効果を害しない限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、絶縁膜上に開口部(トレンチ及びビアホール)を形成する開口部形成工程や、開口部が形成された絶縁膜上にバリアメタルを堆積するバリアメタル堆積工程や、電極として機能するCuシードをPVD法(スパッタ法)、あるいはCVD法にて形成するCuシード形成工程(図2C)や、研磨工程後に絶縁膜やバリアメタルを除去する除去工程や、絶縁膜やバリアメタルを除去した後に洗浄する洗浄工程や、配線層をキャップ膜を用いてキャップするキャップ膜形成工程(図2F)などが挙げられる。
前記バリアメタルとしては、その形状、構造、大きさ、材質等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記バリアメタルの材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Ta、Ti、W、Zr、Ru等あるいはそれらの窒化物等が挙げられる。
前記キャップ膜としては、その形状、構造、大きさ、材質等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記キャップ膜の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、SiC、SiO、SiOC、SiO+SiC、SiN等が挙げられる。
(研磨装置)
本発明の研磨装置は、研磨液を貯蔵する研磨液タンクと、研磨液タンク内の研磨液を配線材料に供給する研磨液供給手段と、研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定する測定手段と、測定手段で測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液を供給する薬液供給手段と、を備え、更に必要に応じて適宜選択した、その他の手段を備える。
例えば、研磨装置は、図5に示すように、研磨液を貯蔵する研磨液タンク1と、研磨液タンク1内の研磨液をウエハ2上に形成された配線材料に供給する研磨液供給手段3と、研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定する測定手段4,5と、測定手段4,5で測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液を供給する薬液供給手段6,7と、薬液供給手段6,7で供給される薬液の供給量を研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御する薬液供給量制御手段8とを備える。
−研磨液タンク−
前記研磨液タンク1としては、研磨液を貯蔵することができれば、その形状、構造、大きさ、材質等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−研磨液供給手段−
前記研磨液供給手段3としては、研磨液タンク1内の研磨液をウエハ2上に形成された配線材料に供給することができれば、その形状、構造、大きさ、材質等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−測定手段−
前記測定手段4,5としては、研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定することができれば、その形状、構造、大きさ、材質等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記測定手段4,5は、例えば、研磨液タンク1内の研磨液(ウエハ2上に形成された配線材料の化学機械的研磨に用いられる前の研磨液)の酸化還元電位(ORP)を測定する第1のセンサ4と、研磨液回収容器9内の研磨液(ウエハ2上に形成された配線材料の化学機械的研磨に用いられた後の研磨液)の酸化還元電位(ORP)を測定する第2のセンサ5とで構成される。
−薬液供給手段−
前記薬液供給手段6,7としては、測定手段4,5で測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液を供給することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記薬液供給手段6,7は、例えば、第1のセンサ4で測定された研磨液タンク1内の研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに、成分が研磨液と同一である(酸化還元電位のみならず、濃度やpHをも調整する)第1の薬液を研磨液タンク1内の研磨液に供給する第1の薬液供給器6と、第2のセンサ5で測定された研磨液回収容器9内の研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに、硫黄化合物及び鉄化合物のいずれかを少なくとも含む(研磨能力を向上する界面活性剤や触媒が含まれいてもよい)第2の薬液をウエハ2上に形成された配線材料に供給する第2の薬液供給器7とで構成される。
−その他の手段−
前記その他の手段としては、薬液供給手段6,7で供給される薬液の供給量を研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御する薬液供給量制御手段8や、ウエハ2上に形成された配線材料の化学機械的研磨に用いられた後の研磨液を回収する研磨液回収容器9や、研磨液回収容器9内の研磨液を廃棄する(研磨液タンク1に循環させる)廃棄(循環)手段10等が挙げられる。
−薬液供給量制御手段−
前記薬液供給量制御手段8としては、薬液供給手段6,7で供給される薬液の供給量を研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記薬液供給量制御手段8は、例えば、第1のセンサ4、第2のセンサ5、第1の薬液供給器6、及び第2の薬液供給器7に接続され、第1のセンサ4で測定された研磨液タンク1内の研磨液の酸化還元電位(ORP)の値に基づいて、研磨液タンク1に供給される第1の薬液の供給量を制御すると共に、第2のセンサ5で測定された研磨液回収容器9内の研磨液の酸化還元電位(ORP)の値に基づいて、第2の薬液がウエハ2上に形成された配線材料に供給される供給量を制御する。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実験例1)
−Cu堆積サンプルの作製−
図6に示すように、Siウエハー上にSiO膜及びTa膜(バリアメタルに相当)を成膜し、その上にCu(配線材料に相当)を500nm堆積し、Cu堆積サンプルを作製した。
−スラリーの調製−
スラリーとしては、溶解剤(錯化剤)としてのクエン酸三アンモニウムを3質量%含み、酸化剤としての過酸化水素(H)を6質量%含むスラリー1と、溶解剤(錯化剤)としてのクエン酸三アンモニウムを3質量%含み、酸化剤としての過硫酸アンモニウム(APS)を6質量%含むスラリー2とを準備した。なお、pHの調整はHSOとKOHとを用いて行った。
−浸漬実験−
図7に示すように、上述したように作製したCu堆積サンプルを、ビーカー内に注入されたスラリー1、2内にそれぞれ30秒間、60秒間浸漬し、ビーカー内に投入されたスターラーを回転させることで150rpmの流速を付与した。この浸漬後のCu膜の厚みを測定し、溶解レートを算出した。その結果を図8及び図9に示す。また、スラリー1,2について、それぞれ、浸漬実験を10回行い、浸漬前後のスラリー1,2のpH及び酸化還元電位(ORP)を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1において、「Initial」は浸漬前のスラリー1,2を示し、「1〜10」は浸漬後のスラリー1,2を示す。
図8は、スラリーの酸化還元電位(ORP)とCu膜の溶解レートとの関係を示すグラフである。なお、縦軸がCu膜の溶解レート(mm/min)を示し、横軸がスラリーの酸化還元電位(ORP)(mV vs Ag−AgCl)を示す。
図8から、スラリー1,2の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内であると、Cu膜の溶解レートを100nm/min以上にすることができることが分かった。なお、化学機械的研磨のうち化学的(ケミカル)要素のみからなっているCu膜の溶解レートを100nm/min以上にすることができれば、この化学的(ケミカル)要素に機械的(メカニカル)要素(砥粒による物理的研磨等)を加えた化学機械的研磨の研磨レートについても向上することができることは明らかである。
図9は、スラリーのpHと酸化還元電位(ORP)との関係を示すグラフである。なお、縦軸がスラリーの酸化還元電位(ORP)(mV vs Ag−AgCl)を示し、横軸がスラリーのpHを示し、図中の数字はCu膜の溶解レート(mm/min)を示す。
図9から、スラリーのpHの値にかかわらず、スラリーの酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内であると、Cu膜の溶解レートを100nm/min以上にすることができることが分かった。
また、表1より、酸化還元電位(ORP)が400mV vs Ag/AgCl付近のスラリー(スラリー1(pH3調整))又は700mV vs Ag/AgCl付近のスラリー(スラリー2(pH9調整))をCu膜の溶解に使用した場合は、Cu膜の溶解に使用した後のスラリーの酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲から外れてしまう可能性があり、スラリーの酸化還元電位(ORP)を制御する必要があることが分かった。
(実験例2)
−Referenceスラリー−
Referenceスラリー1(表1におけるスラリー1(pH3調整)のInitial、酸化還元電位(ORP)=468mV、pH=3.0)をビーカー内に注入し、該ビーカー内に注入されたReferenceスラリー1に、実験例1と同様に作製したCu堆積サンプルを30秒間浸漬し、ビーカー内に投入されたスターラーを回転させることで150rpmの流速を付与した。この浸漬後のCu膜の厚みを測定し、Cu膜の溶解レートを算出した。算出されたCu膜の溶解レートは281.8nm/minであった。その結果を図10に示す。
−浸漬後スラリー−
Cu堆積サンプルを浸漬した後の浸漬後スラリー1(表1におけるスラリー1(pH3調整)のNo.7、酸化還元電位(ORP)=398mV、pH=3.2)をビーカー内に注入し、該ビーカー内に注入された浸漬後スラリー1に、実験例1と同様に作製したCu堆積サンプルを30秒間浸漬し、ビーカー内に投入されたスターラーを回転させることで150rpmの流速を付与した。この浸漬後のCu膜の厚みを測定し、Cu膜の溶解レートを算出した。算出されたCu膜の溶解レートは102.5nm/minであった。その結果を図10に示す。
−薬液添加スラリー−
浸漬後スラリー1(表1におけるスラリー1(pH3調整)のNo.7、酸化還元電位(ORP)=398mV、pH=3.2)に、メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウムを100ppm添加して薬液添加スラリー1を調製した。この薬液添加スラリー1の酸化還元電位(ORP)及びpHを測定したところ、酸化還元電位(ORP)が435mVであり、pHが3.2であった。
さらに、薬液添加スラリー1(酸化還元電位(ORP)=435mV、pH=3.2)をビーカー内に注入し、該ビーカー内に注入された薬液添加スラリー1に、実験例1と同様に作製したCu堆積サンプルを30秒間浸漬し、ビーカー内に投入されたスターラーを回転させることで150rpmの流速を付与した。この浸漬後のCu膜の厚みを測定し、Cu膜の溶解レートを算出した。算出されたCu膜の溶解レートは271.2nm/minであった。その結果を図10に示す。
図10より、薬液添加スラリー1(酸化還元電位(ORP)=435mV、pH=3.2)は、Referenceスラリー1(表1におけるスラリー1(pH3調整)のInitial、酸化還元電位(ORP)=468mV、pH=3.0)とCu膜の溶解レートがほぼ同等であり、浸漬後スラリー1にメルカプトプロパンスルホン酸ナトリウムを適量添加することによりCu膜の溶解レートを回復できることが分かった。
(実験例3)
−Referenceスラリー−
Referenceスラリー2(表1におけるスラリー2(pH9調整)のInitial、酸化還元電位(ORP)=577mV、pH=9.0)をビーカー内に注入し、該ビーカー内に注入されたReferenceスラリー2に、実験例1と同様に作製したCu堆積サンプルを60秒間浸漬し、ビーカー内に投入されたスターラーを回転させることで150rpmの流速を付与した。この浸漬後のCu膜の厚みを測定し、Cu膜の溶解レートを算出した。算出されたCu膜の溶解レートは186.4nm/minであった。その結果を図11に示す。
−浸漬後スラリー−
Cu堆積サンプルを浸漬した後の浸漬後スラリー2(表1におけるスラリー2(pH9調整)のNo.1、酸化還元電位(ORP)=770mV、pH=8.7)をビーカー内に注入し、該ビーカー内に注入された浸漬後スラリー2に、実験例1と同様に作製したCu堆積サンプルを60秒間浸漬し、ビーカー内に投入されたスターラーを回転させることで150rpmの流速を付与した。この浸漬後のCu膜の厚みを測定し、Cu膜の溶解レートを算出した。算出されたCu膜の溶解レートは91.2nm/minであった。その結果を図11に示す。
−薬液添加スラリー−
浸漬後スラリー2(表1におけるスラリー2(pH9調整)のNo.1、酸化還元電位(ORP)=770mV、pH=8.7)に、鉄イオン(Fe3+)濃度が100ppmとなるように硫酸第2鉄(硫酸鉄(III)n水和物)を添加して薬液添加スラリー2を調製した。この薬液添加スラリー2の酸化還元電位(ORP)及びpHを測定したところ、酸化還元電位(ORP)が570mVであり、pHが8.8であった。
さらに、薬液添加スラリー2(酸化還元電位(ORP)=570mV、pH=8.8)をビーカー内に注入し、該ビーカー内に注入された薬液添加スラリー2に、実験例1と同様に作製したCu堆積サンプルを60秒間浸漬し、ビーカー内に投入されたスターラーを回転させることで150rpmの流速を付与した。この浸漬後のCu膜の厚みを測定し、Cu膜の溶解レートを算出した。算出されたCu膜の溶解レートは162.3nm/minであった。その結果を図11に示す。
図11より、薬液添加スラリー2(酸化還元電位(ORP)=570mV、pH=8.8)は、Referenceスラリー2(表1におけるスラリー2(pH9調整)のInitial、酸化還元電位(ORP)=577mV、pH=9.0)とCu膜の溶解レートがほぼ同等であり、浸漬後スラリー2に鉄イオン(Fe3+)濃度が適量となるように硫酸第2鉄(硫酸鉄(III)n水和物)を添加することによりCu膜の溶解レートを回復できることが分かった。
ここで、本発明の好ましい態様を付記すると、以下の通りである。
(付記1) 絶縁膜上にCu又はCu合金からなる配線材料を堆積する堆積工程と、前記堆積された配線材料を研磨液を用いて化学機械的研磨する研磨工程とを含む半導体装置の製造方法であって、前記研磨工程において、前記研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定し、前記測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)前記測定された前記研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに、薬液を供給し、前記研摩液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御する工程を有することを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記堆積された前記配線材料の前記化学機械的研磨に用いられる前の前記研磨液の酸化還元電位(ORP)と、前記化学機械的研磨に用いられた後の前記研磨液の酸化還元電位(ORP)とを測定する付記1から2のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 研磨液が、酸化剤、溶解剤、界面活性剤、防食剤、及び砥粒のいずれかを含む付記1から3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
酸化剤が、過硫酸アンモニウム(APS)及び過酸化水素(H)の少なくとも一方を含む付記4に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
溶解剤が、クエン酸三アンモニウム及びリンゴ酸の少なくとも一方を含む付記4から5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
界面活性剤が、ベンゾトリアゾール及びベンゾイミダゾールの少なくとも一方を含む付記4から6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
防食剤が、ベンゾトリアゾール及びベンゾイミダゾールの少なくとも一方を含む付記4から7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
薬液が、成分が研磨液と同一である薬液、硫黄化合物を含む薬液、鉄化合物を含む薬液のいずれかを含む付記1から8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
研磨工程において、研磨液の酸化還元電位(ORP)が400mV vs Ag/AgClより小さい場合、硫黄化合物を含む薬液を供給する付記1から9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)
研磨工程において、研磨液の酸化還元電位(ORP)が700mV vs Ag/AgClより大きい場合、鉄化合物を含む薬液を供給する付記1から10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)
絶縁膜上に堆積されたCu又はCu合金からなる配線材料を研磨液を用いて化学機械的研磨する研磨装置であって、前記研磨液を貯蔵する研磨液タンクと、前記研磨液タンク内の研磨液を配線材料に供給する研磨液供給手段と、前記研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定する測定手段と、前記測定手段で測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液を供給する薬液供給手段と、を備えることを特徴とする研磨装置。
(付記13)
研磨液は、酸化剤として、過硫酸アンモニウム(APS)及び過酸化水素(H)の少なくとも一方を含む付記12に記載の研磨装置。
(付記14)
薬液供給手段は、研磨液タンク内の研磨液に第1の薬液を供給する第1の薬液供給器と、配線材料に第2の薬液を供給する第2の薬液供給器とを有する付記12から13のいずれかに記載の研磨装置。
(付記15)
第1の薬液は、成分が研磨液と同一である付記14に記載の研磨装置。
(付記16)
第2の薬液は、硫黄化合物及び鉄化合物のいずれかを少なくとも含む付記14から15のいずれかに記載の研磨装置。
(付記17)
更に、配線材料の化学機械的研磨に用いられた研磨液を回収する研磨液回収手段を備える付記12から16のいずれかに記載の研磨装置。
(付記18)
測定手段は、研磨液タンク内の研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定する第1のセンサと研磨液回収手段により回収された研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定する第2のセンサとを有する付記17に記載の研磨装置。
(付記19)
更に、研磨液回収手段により回収された研磨液を廃棄する廃棄手段を備える付記17から18のいずれかに記載の研磨装置。
(付記20)
更に、研磨液回収手段により回収された研磨液を研磨液タンクに循環させる循環手段を備える付記17から19のいずれかに記載の研磨装置。
本発明の半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法が用いられた研磨装置は、微細配線を形成するのに好適に用いることができ、微細化及び高速化するCMOS−LSI用配線を形成するのに特に好適に用いることができる。
本発明の半導体装置の製造方法及び該半導体装置の製造方法が用いられた研磨装置は、フラッシュメモリ、DRAM、FRAM、等を初めとする各種半導体装置の製造に好適に用いることができる。
図1は、本発明の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の説明図である。 図2Aは、絶縁膜に開口部を形成する開口部形成工程の説明図である。 図2Bは、バリアメタルを形成するバリアメタル形成工程の説明図である。 図2Cは、Cuシードを形成するCuシード形成工程の説明図である。 図2Dは、CuをめっきするCuめっき工程の説明図である。 図2Eは、化学機械的研磨(CMP)にて配線に余分なCu層を研磨するCMP工程の説明図である。 図2Fは、Cu配線層をキャップ膜を用いてキャップするキャップ工程の説明図である。 図3は、酸化剤として過酸化水素水(H)又は過硫酸アンモニウム(APS)を含むスラリー用いた場合におけるCu膜の研磨レートのpH依存性の説明図である。 図4は、CMP工程における化学機械的研磨の説明図である。 図5は、本発明の研磨装置の構成を示す概略説明図である。 図6は、浸漬実験に用いられるCu堆積サンプルの構成を示す概略説明図である。 図7は、浸漬実験の説明図である。 図8は、スラリーの酸化還元電位(ORP)とCu膜の溶解レートとの関係を示すグラフである。 図9は、スラリーのpHと酸化還元電位(ORP)との関係を示すグラフである。 図10は、実験例2におけるReferenceスラリー1、浸漬後スラリー1、及び薬液添加スラリー1のCu膜の研磨レートを示すグラフである。 図11は、実験例3におけるReferenceスラリー2、浸漬後スラリー2、及び薬液添加スラリー2のCu膜の研磨レートを示すグラフである。
符号の説明
1 研磨液タンク
2 ウエハ
3 研磨液供給手段
4 第1のセンサ(測定手段)
5 第2のセンサ(測定手段)
6 第1の薬液供給器(薬液供給手段)
7 第2の薬液供給器(薬液供給手段)
8 薬液供給量制御手段
9 研磨液回収容器
10 廃棄(循環)手段
101 半導体基板
102 素子分離絶縁膜
103 MOSトランジスタ
103A ソース領域
103B ドレイン領域
103C ゲート絶縁膜
103D ゲート電極
104 層間絶縁膜
105A バリアメタル層
105B 導電プラグ
106 保護膜
107 層間絶縁膜
108A バリアメタル
108B 配線
109 キャップ膜
110 層間絶縁膜
111 エッチングストッパ膜
112 層間絶縁膜
113A バリアメタル
113B 導電部材
113C 導電部材
114 キャップ膜
115 層間絶縁膜
116A バリアメタル
116B 導電プラグ
117 PAD
118 層間絶縁膜
119 層間絶縁膜

Claims (10)

  1. 絶縁膜上にCu又はCu合金からなる配線材料を堆積する堆積工程と、前記堆積された配線材料を研磨液を用いて化学機械的研磨する研磨工程とを含む半導体装置の製造方法であって、前記研磨工程において、前記研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定し、前記測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記測定された前記研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに、薬液を供給し、前記研摩液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内となるように制御する工程を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記堆積された前記配線材料の前記化学機械的研磨に用いられる前の前記研磨液の酸化還元電位(ORP)と、前記化学機械的研磨に用いられた後の前記研磨液の酸化還元電位(ORP)とを測定する請求項1から2のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  4. 研磨液が、酸化剤、溶解剤、界面活性剤、防食剤、及び砥粒のいずれかを含む請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 薬液が、成分が研磨液と同一である薬液、硫黄化合物を含む薬液、鉄化合物を含む薬液のいずれかを含む請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 研磨工程において、研磨液の酸化還元電位(ORP)が400mV vs Ag/AgClより小さい場合、硫黄化合物を含む薬液を供給する請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 研磨工程において、研磨液の酸化還元電位(ORP)が700mV vs Ag/AgClより大きい場合、鉄化合物を含む薬液を供給する請求項1から6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 絶縁膜上に堆積されたCu又はCu合金からなる配線材料を研磨液を用いて化学機械的研磨する研磨装置であって、前記研磨液を貯蔵する研磨液タンクと、前記研磨液タンク内の研磨液を配線材料に供給する研磨液供給手段と、前記研磨液の酸化還元電位(ORP)を測定する測定手段と、前記測定手段で測定された研磨液の酸化還元電位(ORP)が400〜700mV vs Ag/AgClの範囲内でないときに薬液を供給する薬液供給手段と、を備えることを特徴とする研磨装置。
  9. 薬液供給手段は、研磨液タンク内の研磨液に第1の薬液を供給する第1の薬液供給器と、配線材料に第2の薬液を供給する第2の薬液供給器とを有する請求項8に記載の研磨装置。
  10. 更に、配線材料の化学機械的研磨に用いられた研磨液を回収する研磨液回収手段を備える請求項8から9のいずれかに記載の研磨装置。

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