JP2008185296A - 温水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼ガスの一部がドレインを中和するための流通経路を経由して外部に排出されることを適切に防止することが可能な温水装置を提供する。
【解決手段】燃焼器11により発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことによって湯水加熱を行なう熱交換器HEを有し、かつ前記燃焼ガスを排気口13aに導くための燃焼ガス流路19を形成している温水装置本体部1と、ドレイン用の流入口60aおよび排出口60bを有し、かつ前記熱回収に伴って発生した酸性のドレインが流入口60aから内部に流入するように設けられ、このドレインを中和させてから排出口60bより排出させる中和器6とを備えている、温水装置A1であって、温水装置本体部1から中和器6の流入口60aにドレインを導く配管部3Aには、前記ドレインが所定の水位以上に滞留することにより、燃焼ガス流路19から進行してくる燃焼ガスを遮断可能な水封構造部Bが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼ガスから熱回収を行なう際に発生する酸性のドレイン(凝縮水)を中和するための中和器を備えた温水装置に関する。
温水装置の具体例としては、特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された温水装置は、燃焼器により発生された燃焼ガスから水管を有する熱交換器によって顕熱および潜熱を回収し、湯水加熱を行なうように構成されている。燃焼ガスから潜熱回収を行なうと、酸性のドレインが発生するが、このドレインは熱交換器の下方に排出されてドレイン用の中和器に流入するように構成されている。前記中和器は、たとえば炭酸カルシウムなどの中和剤が容器内に収容されたものであり、酸性のドレインは、この中和器内を通過することによって中和処理され、その後この中和器の排出口から外部に排出される。したがって、ドレインが酸性のまま廃棄されることが回避され、環境保護に良い。
しかしながら、前記したような温水装置においては、次に述べるように、未だ改善すべき点があった。
すなわち、温水装置には、燃焼ガスを一定の経路で流通させて排気口に導くための燃焼ガス流路が形成されており、ドレインはこの燃焼ガス流路内において発生する。このため、前記ドレインを燃焼ガス流路内から中和器に導くように構成した場合、前記ドレインと一緒に燃焼ガスも中和器に導かれてしまい、この燃焼ガスが中和器の排出口などから排出される虞がある。中和器の排出口などから排出される燃焼ガスの量は比較的少ないものの、このような事態を無くしたい場合がある。温水装置が室内設置型とされている場合には、そのような要請はより大きい。
特開2006−125811号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、燃焼ガスの一部がドレインを中和するための流通経路を経由して外部に排出されることを適切に防止することが可能な温水装置を提供することをその課題としている。
前記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される温水装置は、燃焼器により発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことによって湯水加熱を行なう熱交換器を有し、かつ前記燃焼ガスを排気口に導くための燃焼ガス流路を形成している温水装置本体部と、ドレイン用の流入口および排出口を有し、かつ前記熱回収に伴って発生した酸性のドレインが前記流入口から内部に流入するように設けられ、このドレインを中和させてから前記排出口より排出させる中和器と、を備えている、温水装置であって、前記温水装置本体部から前記中和器の流入口にドレインを導く配管部には、前記ドレインが所定の水位以上に滞留することにより、前記燃焼ガス流路から進行してくる燃焼ガスを遮断可能な水封構造部が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、燃焼ガス流路を流通する燃焼ガスの一部が、ドレインを導くための配管部に流入しても、この燃焼ガスの流通は水封構造部によって妨げられ、それよりも下流に進行することはない。したがって、ドレインを中和するための経路から燃焼ガスが外部に排出される虞を好適に解消することができる。とくに、前記構成によれば、中和器内に燃焼ガスが流入しないようにできるために、中和器に燃焼ガスの漏出を防止するための手段を講じる必要はなく、中和器の構成を簡易なものにし得る利点も得られる。
本発明の第2の側面により提供される温水装置は、燃焼器により発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことによって湯水加熱を行なう熱交換器を有し、かつ前記燃焼ガスを排気口に導くための燃焼ガス流路を形成している温水装置本体部と、ドレイン用の流入口および排出口を有し、かつ前記熱回収に伴って発生した酸性のドレインが前記流入口から内部に流入するように設けられ、このドレインを中和させてから前記排出口より排出させる中和器と、を備えている、温水装置であって、前記中和器の排出口に接続された配管部には、前記ドレインが所定の水位以上に滞留することにより、前記燃焼ガス流路から進行してくる燃焼ガスを遮断可能な水封構造部が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、燃焼ガス流路を流通する燃焼ガスの一部が中和器内に流入したとしても、この中和器の排出口に接続されている配管部に設けられている水封構造部によって、前記燃焼ガスがそれよりもさらに下流に進行することは阻止される。したがって、前記配管部の終端の開口部から燃焼ガスが外部に排出されるといったことはなく、ドレインを中和するための経路から燃焼ガスが排出される虞を好適に解消することができる。また、前記構成によれば、中和器の排出口に接続された配管部には、中和処理を終えた中性のドレインが流れるために、この配管部にバルブやその他の機器を設ける場合に、それらの機器に耐酸性を具備させる必要がなくなる利点も得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記水封構造部は、底部管体部と、この底部管体部の両端から上方に向けて起立した2つの起立管体部とを含んで構成されている。
このような構成によれば、水封構造部がいわゆるU字状トラップ配管と同様な構成とされており、その構成は簡易であって、その製作などが容易なものとなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記配管部のうち、前記水封構造部よりも下流位置に設けられた開閉弁を備えており、前記水封構造部にドレインが所定の水位以上に滞留していないときには、前記開閉弁によって前記配管部の流路を閉塞可能とされている。
このような構成によれば、水封構造部にドレインが充分に滞留していない状態であっても、開閉弁を利用して前記配管部の流路を閉塞することにより、燃焼ガスの進行を阻止することができる。したがって、水封構造部にドレインが充分に滞留していない状態であっても、燃焼ガスがドレイン用の流路から漏出しないようにして温水装置を好適に運転させることが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記水封構造部におけるドレインの水位を検知するためのセンサと、このセンサからの信号に基づいて前記水封構造部においてドレインが所定の水位以上に滞留しているか否かを判断し、かつドレインが前記所定の水位以上に滞留していないと判断しているときには前記開閉弁を閉状態とする制御手段と、をさらに備えている。
このような構成によれば、開閉弁の適正な開閉動作がセンサおよび制御手段を利用して的確に制御されることとなり、燃焼ガスがドレイン用の流路を経由して排出されることがより確実に防止される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御手段は、前記燃焼器が燃焼駆動中であり、かつ前記水封構造部においてドレインが所定の水位以上に滞留していると判断しているときに前記開閉弁を開状態とし、それ以外のときには前記開閉弁を閉状態とするように構成されている。
このような構成によれば、前記開閉弁は、ドレインが流通する配管部の流路を通常時は閉塞した状態にあり、燃焼器が燃焼駆動されてその際に発生するドレインを外部に排出させる必要があるときにのみ開状態となる。したがって、ドレインの排出が不当に阻止されるような不具合を回避しつつ、燃焼ガスが前記配管部を経由して外部に排出されることをより徹底して防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記水封構造部に接続された給水管を備えており、前記水封構造部におけるドレインの水位が前記所定の水位に満たないときには、前記給水管から前記水封構造部に給水を行なってその水を前記所定の水位以上に滞留させることが可能とされている。
このような構成によれば、温水装置の運転初期など、ドレインが水封構造部に充分に存在しないときには、ドレインに代えて、給水管から供給される水を利用して水封構造部に水封性能を具備させることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記温水装置本体部の排気口に接続された屋外排気用のダクトを備えており、前記温水装置本体部を屋内に設置したときに熱回収後の燃焼ガスを前記排気ダクトを介して屋外に排気させることが可能な屋内設置型温水装置として構成されている。
このような構成においては、温水装置本体部を屋内に設置して好適に使用することが可能であり、燃焼ガスがドレインの流路を経由して屋内に流出しないようにすることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明が適用された温水装置の一実施形態を示している。本実施形態の温水装置A1は、屋内設置型の温水装置として構成されており、温水装置本体部1、中和器6、配管部3A、この配管部3Aに形成された水封構造部B、制御部4、外装ケース7、および屋外排気用のダクト16を備えている。
温水装置本体部1は、缶体10、燃焼器11、熱交換器HE、底部ケーシング12、および消音器13を具備している。燃焼器11は、燃料パイプ14を介して外部から供給されてくる灯油などの燃料オイルを噴霧または気化させて下向きに燃焼させる逆燃方式のものである。缶体10内には、その上部から送風ファン15によって燃焼用空気が下向きに供給される。缶体10、底部ケーシング12、および消音器13の内部は、一連に繋がった燃焼ガス流路19であり、燃焼器11によって発生された燃焼ガスは、缶体10内を下向きに進行して底部ケーシング12内に流入した後に消音器13内に進入し、排気口13aに到達する。この排気口13aには、屋外排気用のダクト16が接続されており、この温水装置A1の外装ケース7およびその内部に収容されている部分が屋内に設置された場合、このダクト16を利用して燃焼ガスが屋外にガイドされ、排気される。
熱交換器HEは、燃焼器11の下方に配されており、燃焼ガスから顕熱を回収するための1次熱交換部2Aと、潜熱を回収するための2次熱交換部2Bとを有している。これら2つの熱交換部2A,2Bは、たとえば複数のフィン20a,20bを有する水管21a,21bを具備して構成されている。外装ケース7の側壁には、入水口22aおよび出湯口22bが設けられており、外部から入水口22aに供給された水は、給水管23aを通過して水管21b,21aに送られて加熱され、その後この加熱された湯水は出湯管23bを通過して出湯口22bに到達し、この出湯口22bから所望の給湯先に供給される。
2次熱交換部2Bによって潜熱回収がなされたときには、燃焼ガス中の水蒸気が凝縮し、燃焼ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物などの成分を含んだ酸性のドレイン(凝縮水)が発生する。このドレインは、2次熱交換部2Bから底部ケーシング12内に流れ落ち、その底部に設けられている排出口12aに流れ込むようになっている。
配管部3Aは、ドレインを中和器6に導くための部分であり、この配管部3Aの両端は、排出口12aおよび中和器6の流入口60aに接続されている。水封構造部Bは、配管部3Aを構成する管体の一部分を略U字状に形成することにより構成されており、排出口12aに上端が接続された第1の起立管体部30a、その下端に一端部が繋がった底部管体部30b、およびこの底部管体部30bの他端部から上向きに起立した第2の起立管体部30cを有している。これらの部分は1本の管体に曲げ加工を施して形成してもよいが、複数の管体を連結して構成してもよい。底部管体部30bは、半円弧状などのエルボ管を用いて構成することもできる。排出口12aから配管部3A内にドレインが流入すると、このドレインは水封構造部Bに滞留することとなり、第1および第2の起立管体部30a,30cに滞留したドレインは、排出口12aからの燃焼ガスの進行を阻止し得る水頭圧を発揮するようになっている。第2の起立管体部30cの上端には、逆U字状の管体部31が連設され、第2の起立管体部30c内のドレインが所定の高さH1を超えると、管体部31側にオーバフローして中和器6に流入するようになっている。
配管部3Aには、開閉弁50、および水位センサ51も設けられている。開閉弁50は、遠隔制御が可能なたとえば電磁開閉弁であり、管体部31の下流側に設けられている。水位センサ51は、第2の起立管体部30c内においてドレインの液面レベル(封水深)が所定の水位H2にあるか否かを検知するためのものである。もちろん、水位H2は、水封構造部Bに滞留したドレインが燃焼ガスの進行を阻止可能な水頭圧を発揮し得る水位であり、たとえば50〜60mm程度、あるいはそれ以上である。好ましくは、この水位H2は、第2の起立管体部30c内に滞留されるドレインの最高水位である高さH1よりも低い高さとされている。本実施形態とは異なり、たとえば水位センサによってドレインの液面が高さH1以上であるか否かを検出させるようにした場合には、第2の起立管体部30c内のドレインの液面が高さH1を超える都度オーバフローしてその液面高さが振れ、水位検出動作にハンチングを生じる不具合がある。これに対し、本実施形態の構成によれば、そのようなハンチングを適切に防止することが可能である。
水封構造部Bには、給水管23aから分岐した分岐給水管230の一端が接続されている。この分岐給水管230には、制御部4によって遠隔制御される開閉弁52が設けられており、この開閉弁52を開状態とすることにより、給水管23aを流れている水を水封構造部Bに流入させて滞留させることができるようになっている。
中和器6は、たとえば耐酸性を有する合成樹脂製の容器60内に、粒状の炭酸カルシウムなどの中和剤61が収容されたものである。ドレインが流入口60aから容器60内に流入すると、このドレインは中和剤61との接触によって中和され、流出口60bに到達する。流出口60bに到達したドレインは、適当な配管部69を介して外装ケース7の側壁に設けられたドレイン排出口68に導かれて、外装ケース7の外部に排出されるようになっている。
制御部4は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成されている。この制御部4は、燃焼器11やファン15の駆動制御など、所望温度の湯水を加熱生成するのに必要な制御を実行する他、水位センサ51からの信号に基づいて開閉弁50を開閉する制御なども実行する。その詳細については、後述する。
次に、温水装置A1の作用について説明する。
まず、この温水装置A1の運転時には、燃焼器11によって発生された燃焼ガスから熱交換器HEによって顕熱および潜熱が回収され、水管21b,21a内を順次流通する湯水が効率良く加熱される。潜熱回収に伴って熱交換器HEにおいて発生したドレインは、底部ケーシング12内に流れ落ちた後に、配管部3Aを通過して中和器6内に流入する。次いで、この中和器6によって中和されたドレインは、外装ケース7の側壁の排出口68から外部に排出される。この排出口68にホース(図示略)などを接続しておき、中和されたドレインを浴室やその他の排水口に導いて廃棄させるようにしてもよい。
ドレインが配管部3Aに流入した場合、既述したとおり、この配管部3Aの水封構造部Bにはドレインが滞留する。その結果、底部ケーシング12内の燃焼ガスが排出口12aから配管部3A内に流入しようとしても、この燃焼ガスの進行は水封構造部Bのドレインによって阻止される。したがって、燃焼ガスが中和器6内に流入したり、あるいはドレイン用の排出口68まで到達するといったことが無くなり、これらの部分から燃焼ガスが排出されることが好適に防止される。図3を参照して後述する実施形態では、中和器6内に流入した燃焼ガスがこの中和器6の各部から外部に漏出しないように、中和器6に気密性をもたせておく必要がある。これに対し、本実施形態においては、中和器6内に燃焼ガスが流入しないために、そのような必要はない。
次に、制御部4によって開閉弁50を制御する動作手順の一例について、図2に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
制御部4は、水管21a,21bにおいて一定量以上の湯水の流通が無く、燃焼器11を燃焼駆動させる必要がないときには、開閉弁50を閉状態に維持させておく(S1:YES,S2)。一方、燃焼器11を燃焼駆動させる必要が生じ、燃焼器11において燃焼駆動が行なわれた場合には、水位センサ51からの出力信号の有無を判断する(S1:NO,S4,S5:YES,S6)。そして、水位センサ51からの出力信号があり、水封構造部Bにドレインが所定の水位H2以上に滞留していると判断できる場合には、開閉弁50が開状態とされる(S6:YES,S7)。このように開閉弁50を開状態にしておけば、燃焼器11の燃焼駆動時において次々と発生するドレインを中和器6内に適切に流入させていくことができる。もちろん、ドレインが所定の水位H2以上にあれば、燃焼ガスは水封構造部Bによって好適に遮断される。
前記とは異なり、燃焼器11の燃焼駆動中において、水位センサ51からの出力信号がなく、水封構造部Bにドレインが所定の水位H2以上に滞留していないと判断できる場合には、開閉弁50は閉状態とされる(S5:YES,S6:NO,S2)。温水装置A1を初めて運転させるときにはドレインが水封構造部Bには存在していない。また、温水装置A1の運転を長期間停止させていた場合には、水封構造部Bのドレインが蒸発してその量が減少している場合があり、水封構造部Bにドレインが充分に存在しない場合がある。このような状況下において、燃焼器11が燃焼駆動されると、水封構造部Bによって燃焼ガスを遮断する作用が得られないこととなるが、本実施形態によれば、そのような際には開閉弁50が閉状態とされるために、この開閉弁50よりも下流側に燃焼ガスが進行することは、やはり適切に防止される。したがって、水封構造部Bにドレインが充分に滞留していない場合であっても、温水装置A1を適切に運転させることができる。
前記したような一連の動作は、制御部4による制御が強制的に終了されるようなことがない限り、繰り返して実行される(S3:NO)。前記した一連の動作手順によれば、開閉弁50は、燃焼器11が燃焼駆動し、かつ水位センサ51がオンとされている期間中にのみ開状態とされる。開閉弁50は、それ以外の期間は閉状態とされるために、燃焼ガスが配管部3Aを通過して中和器6に流入することはより徹底して防止される。水位センサ51が万一故障した場合にも、燃焼ガスの排出阻止を図ることが可能となる。また、本実施形態によれば、水封構造部Bにドレインが充分に存在し、水位センサ51がオンであったとしても、燃焼器11の燃焼駆動が終了した時点で開閉弁50は閉じられる。したがって、燃焼器11の燃焼駆動が終了した後において、燃焼ガス流路19に残存している燃焼ガスが配管部3Aを通過することも開閉弁50によって阻止し得ることとなる。
さらに、この温水装置A1においては、水封構造部Bにドレインが充分に存在しないときには、制御部4の制御により開閉弁52を開き、分岐給水管230から水封構造部Bに給水させることもできる。このことにより、水封構造部Bには、ドレインに代えて、分岐給水管230からの水を満たし、燃焼ガスを遮断可能な状態とすることができる。
図3は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図3に示す温水装置A2においては、底部ケーシング12の排出口12aと中和器6の流入口60aとが、短管状の部材67を用いて気密性を保持するように接続されている。一方、中和器6の排出口60bと外装ケーシング7の側壁の排出口68との間を繋ぐ配管部3Bには、水封構造部B、開閉弁50、および水位センサ51が設けられており、また開閉弁52を備えた分岐給水管230も接続されている。これら各部の構成は、図1に示したものと同様であり、再説明は省略する。本実施形態においては、制御部4によって開閉弁50を開閉制御する動作手順も図2に示したものと同様である。
この温水装置A2においては、燃焼ガス流路19の燃焼ガスが排出口12aから中和器6内に流入するが、この燃焼ガスはその下流の水封構造部Bにおいて遮断され、それよりも下流側には進行しないこととなる。したがって、燃焼ガスがドレイン用の排出口68から排出されることはない。もちろん、ドレインが流通する経路のうち、水封構造部Bよりも上流側に位置する中和器6などには気密性を保持させておくことにより、これらの部分から燃焼ガスが漏出することも防止することができる。この温水装置A2においては、中和器6によって中和されたドレインが配管部3Bを流れるために、配管部3Bを耐酸性を有しない安価な材質にすることができる。また、開閉弁50についても、耐酸性を具備させる必要はない。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る温水装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう水封構造部は、上述した実施形態のように、配管部の管体の一部を屈曲または湾曲した形状にすることによって構成することが可能であるが、これに代えて、たとえばドレインを適当な水位に貯留可能なタンク状のものを利用して構成することも可能である。要は、ドレインが所定の水位以上に滞留することによって燃焼ガス流路から進行してくる燃焼ガスを遮断可能な水封構造であればよい。
中和器は、酸性のドレインを中和処理する機能を有していればよい。熱交換器は、フィンパイプを利用したものに限らず、たとえばコイル状の水管を用いた構成とすることもできる。燃焼器としても、オイル燃焼器以外のたとえばガス燃焼器を用いることが可能であり、その燃焼方式も逆燃焼方式に限らない。本発明でいう温水装置とは、湯を生成する機能を備えた装置の意であり、一般給湯用、風呂給湯用、暖房用、あるいは融雪用などの各種の給湯装置、および給湯以外に用いられる湯を生成する装置を広く含む概念である。また、本発明は、屋内設置型に最適であるが、屋外に設置される温水装置にも適用できることは言うまでもない。
本発明に係る温水装置の一例を模式的に示す断面図である。 図1に示す温水装置における制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る温水装置の他の例を模式的に示す断面図である。
符号の説明
A1,A2 温水装置
B 水封構造部
HE 熱交換器
1 温水装置本体部
3A,3B 配管部
4 制御部(制御手段)
6 中和器
11 燃焼器
13a 排気口
16 屋外排気用のダクト
19 燃焼ガス流路
30a,30c 第1および第2の起立管体部(水封構造部の起立管体部)
30b 底部管体部(水封構造部の)
50 開閉弁
51 水位センサ(センサ)
60a 流入口(中和器の)
60b 流入口(中和器の)
230 分岐給水管(給水管)

Claims (8)

  1. 燃焼器により発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことによって湯水加熱を行なう熱交換器を有し、かつ前記燃焼ガスを排気口に導くための燃焼ガス流路を形成している温水装置本体部と、
    ドレイン用の流入口および排出口を有し、かつ前記熱回収に伴って発生した酸性のドレインが前記流入口から内部に流入するように設けられ、このドレインを中和させてから前記排出口より排出させる中和器と、
    を備えている、温水装置であって、
    前記温水装置本体部から前記中和器の流入口にドレインを導く配管部には、前記ドレインが所定の水位以上に滞留することにより、前記燃焼ガス流路から進行してくる燃焼ガスを遮断可能な水封構造部が設けられていることを特徴とする、温水装置。
  2. 燃焼器により発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことによって湯水加熱を行なう熱交換器を有し、かつ前記燃焼ガスを排気口に導くための燃焼ガス流路を形成している温水装置本体部と、
    ドレイン用の流入口および排出口を有し、かつ前記熱回収に伴って発生した酸性のドレインが前記流入口から内部に流入するように設けられ、このドレインを中和させてから前記排出口より排出させる中和器と、
    を備えている、温水装置であって、
    前記中和器の排出口に接続された配管部には、前記ドレインが所定の水位以上に滞留することにより、前記燃焼ガス流路から進行してくる燃焼ガスを遮断可能な水封構造部が設けられていることを特徴とする、温水装置。
  3. 前記水封構造部は、底部管体部と、この底部管体部の両端から上方に向けて起立した2つの起立管体部とを含んで構成されている、請求項1または2に記載の温水装置。
  4. 前記配管部のうち、前記水封構造部よりも下流位置に設けられた開閉弁を備えており、
    前記水封構造部にドレインが所定の水位以上に滞留していないときには、前記開閉弁によって前記配管部の流路を閉塞可能とされている、請求項1ないし3のいずれかに記載の温水装置。
  5. 前記水封構造部におけるドレインの水位を検知するためのセンサと、
    このセンサからの信号に基づいて前記水封構造部においてドレインが所定の水位以上に滞留しているか否かを判断し、かつドレインが前記所定の水位以上に滞留していないと判断しているときには前記開閉弁を閉状態とする制御手段と、
    をさらに備えている、請求項4に記載の温水装置。
  6. 前記制御手段は、前記燃焼器が燃焼駆動中であり、かつ前記水封構造部においてドレインが所定の水位以上に滞留していると判断しているときに前記開閉弁を開状態とし、それ以外のときには前記開閉弁を閉状態とするように構成されている、請求項5に記載の温水装置。
  7. 前記水封構造部に接続された給水管を備えており、
    前記水封構造部におけるドレインの水位が前記所定の水位に満たないときには、前記給水管から前記水封構造部に給水を行なってその水を前記所定の水位以上に滞留させることが可能とされている、請求項1ないし6のいずれかに記載の温水装置。
  8. 前記温水装置本体部の排気口に接続された屋外排気用のダクトを備えており、前記温水装置本体部を屋内に設置したときに熱回収後の燃焼ガスを前記排気ダクトを介して屋外に排気させることが可能な屋内設置型温水装置として構成されている、請求項1ないし7のいずれかに記載の温水装置。
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