JP2014185807A - 潜熱回収型の熱源機および中和器 - Google Patents

潜熱回収型の熱源機および中和器 Download PDF

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【課題】水封される前のドレン排出路を通じて排気が外部へ漏れ出ることを防止できる潜熱回収型の熱源機を提供する。
【解決手段】潜熱回収型の熱源機3は、燃焼部4、燃焼部4の排気から顕熱および潜熱を回収する熱交換器6、7と、熱交換器6、7で生じたドレンを回収するドレン回収部11と、ドレン回収部11で回収されたドレンを外部へ排出するドレン排出路13と、ドレン排出路13の途中に設けられた水封部(中和器)20と、水封部20の下流に設けられた貯水部23と、貯水部23の出口を封鎖し、所定値を超える水圧で封鎖を解除する封鎖部30とを有する。器具設置後の燃焼で生じるドレンで水封部21が水封される前は封鎖部30の封鎖で排ガス漏れが防止され、水封完了後は封鎖が自動的に解除されてドレンの排出が確保される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼排気から顕熱および潜熱を回収する潜熱回収型の熱源機およびドレンの中和器に関する。
バーナーで加熱された空気(燃焼排気)から主に顕熱を回収する顕熱回収用熱交換器の下流に、排気の潜熱をさらに回収する潜熱回収用熱交換器を設けて熱回収効率を高めるように構成された潜熱回収型の給湯機などの熱源機がある。
このような潜熱回収型の熱源機では、排気に含まれる水蒸気が潜熱回収時に結露して凝縮水(ドレン)が生じる。このドレンは、排気中の窒素酸化物や硫黄酸化物を吸収して酸性となる。そのため、潜熱回収型の熱源機では、ドレンを回収し、中和器で中和した後、ドレン排出口から排水するようになっている。
通常、中和器は、水封構造を備えた容器の中に中和剤を入れて構成される。中和器にドレンが貯まって水封された状態では、排気が中和器を通ってドレン排出口から外部へ漏れ出ることはない。しかし、工場出荷時は中和器は乾燥した状態にされており、内部にドレンがなく、水封されていないので、熱源機を設置した後、そのまま最初の運転を行うと、排気が中和器を通って外部へ漏れ出てしまう。ドレン排出口から漏れた排気は、周囲の者に不快感を与えるだけでなく、結露すると酸性のドレンを発生させるので、パイプシャフトなどに熱源機が設置されて、配管やガスメータなどが近くにあると、これらを腐食させてしまう。
そこで、設置後の運転開始前に作業者が中和器に水を入れて水封状態を確保する、といった作業を設置手順に規定することが行われる。
また、特許文献1には、給水管から分岐させた注水配管を中和器に接続し、該注水配管の途中に設けた電磁弁を開くことで中和器へ注水できるようにした給湯機が開示されている。この給湯機では中和器の水封が確保されるまで燃焼を禁止するように制御している。
なお、下記特許文献2には、潜熱回収用熱交換器を通る水管がドレンによって腐食されて孔が開いた場合でも、この孔から漏れた水がドレンパンに回収され中和器を通って排水されてしまうので腐食に気付かないという課題を解決するために、中和器の上流側のドレン配管の途中に、該ドレン配管を流れる水の量を検出する水量センサを設けた給湯機が開示されている。この水量センサは、底部に絞りを有する溜め空間と、溜め空間内で上下するフロートと、フロートの位置を検出するセンサとを有して構成される。
特開2009−109085号公報 特開2002−147847号公報
設置後の運転開始前に作業者が中和器に水を入れることを設置手順に規定しても、作業者のミスや懈怠によりこの作業が実施されない恐れがある。一方、特許文献1に開示されたように注水配管や電磁弁を設けると、熱源機の製造コストが嵩む。
特許文献2に開示された水量センサは、ドレンが流れないときはフロートが下がって絞りに蓋をするので、中和器が水封されていない状態において排気が絞りから中和器を通って外部へ漏れ出ることを防ぐ役割を果たす。しかし、ドレンパンに貯まったゴミや土埃などがドレンと共にドレン配管へ流入すると、絞りが直ぐに詰まってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、水封される前のドレン排出路を通じて排気が外部へ漏れ出ることを防止することのできる潜熱回収型の熱源機およびドレンの中和器を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]燃焼部と、
前記燃焼部の排気から顕熱および潜熱を回収する熱交換器と、
前記熱交換器で生じたドレンを回収するドレン回収部と、
前記ドレン回収部で回収されたドレンを外部へ排出するドレン排出路と、
前記ドレン排出路の途中に設けられた水封部と、
前記ドレン排出路の途中であって前記水封部の下流に設けられた貯水部と、
前記貯水部の出口を封鎖すると共に、所定値以上の水圧で前記封鎖を解除する封鎖部と、
を有する
ことを特徴とする潜熱回収型の熱源機。
上記発明および下記[5]に記載の発明では、水封部が水封されていない状態のままで設置後に熱源機の運転が開始されても、水封部の下流に設けた貯水部の出口を封鎖部が封鎖しているので、排気がドレン排出路を通じて外部へ流出することが阻止される。また、水封完了後は、水封部から溢れ出たドレンが貯水部に貯まるとその水圧で封鎖部30による封鎖が自動的に解除されるので、ドレン排出路を通じたドレンの排水が確保される。
[2]前記水封部は、中和剤が入れられて、前記ドレンを中和する中和器の機能を果たす
ことを特徴とする[1]に記載の潜熱回収型の熱源機。
上記発明および下記[5]に記載の発明では、水封部は中和器の機能を兼ねる。
[3]前記所定値は、前記燃焼部での排気圧力の最大値に室内負圧を加算した圧力より大きく、かつ、前記貯水部の最大水位での水頭圧未満である
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の潜熱回収型の熱源機。
上記発明および下記[6]に記載の発明では、排気圧力に室内のドアの開け閉め等による負圧が加わった場合でも封鎖状態が維持されると共に、貯水部が満水になる前に封鎖が解除される。
[4]前記封鎖部は、閉じるように付勢された、繰り返し開閉可能な開閉弁である
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の潜熱回収型の熱源機。
上記発明および下記[7]に記載の発明では、封鎖部が繰り返し開閉する構造なので、設置後の最初の運転におけるドレン排出路からの排ガス漏れのほか、凍結予防のために水抜きをした後の運転においてもドレン排出路からの排ガス漏れを防止することができる。
[5]燃焼部と、前記燃焼部の排気から顕熱および潜熱を回収する熱交換器と、前記熱交換器で生じたドレンを回収するドレン回収部と、前記ドレン回収部で回収されたドレンを外部へ排出するドレン排出路とを備えた潜熱回収型の熱源機の前記ドレン排出路に介装される中和器であって、
中和剤が入れられる水封部と、
前記水封部から溢れたドレンを貯水する貯水部と、
前記貯水部の出口を封鎖すると共に、所定値以上の水圧で前記封鎖を解除する封鎖部と、
を有する
ことを特徴とする中和器。
[6]前記所定値は、前記燃焼部での排気圧力の最大値に室内負圧を加算した圧力より大きく、かつ、前記貯水部の最大水位での水頭圧未満である
ことを特徴とする[5]に記載の中和器。
[7]前記封鎖部は、閉じるように付勢された、繰り返し開閉可能な開閉弁である
ことを特徴とする[5]または[6]に記載の中和器。
本発明に係る潜熱回収型の熱源機および中和器によれば、水封される前のドレン排出路を通じて排気が外部へ漏れ出ることを防止できると共に、水封完了後は自動的に封鎖が解除されてドレンの排水が確保される。
本発明の実施の形態に係る熱源機の概略の構成を示す図である。 中和器の構成を示す図である。 工場から出荷された熱源機を設置して最初に運転した際の中和器の状態変化を示す図である。 水封部の後室側の容器の上部に通気用細孔を設けた中和器の例を示す図である。 水封部の仕切り板に前室と後室とを連通させる通気用細孔を設けた中和器の例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る熱源機3の概略の構成を示している。熱源機3は、給水を加熱して出湯する給湯機能を備えている。熱源機3は、燃焼ガスを燃焼させるバーナー4と、バーナー4へ空気を送り込む燃焼ファン5と、バーナー4の上方に設置されてバーナー4で加熱された空気(燃焼排気)から主に顕熱を回収して給水を加熱する顕熱熱交換器6と、バーナー4からの空気の流れで顕熱熱交換器6の下流に配置され、主として排気の潜熱を回収して給水を加熱する潜熱熱交換器7を有する。
熱源機3の内部にはさらに、上記のバーナー4、顕熱熱交換器6、潜熱熱交換器7を下からこの順に並べて収めた燃焼室8と、燃焼室8の上端に連通した排気筒9が設けてある。
潜熱熱交換器7の下方には、排気の潜熱を回収することで生じた酸性の凝縮水(ドレン)を受け止めて回収するための受け皿11が設けてある。また、排気筒9の出口近傍の底部には、ドレン回収口12が設けてある。ドレン回収部(受け皿11およびドレン回収口12)で回収されたドレンはドレン排出管13を通じて排水される。このドレン排出管13の途中には水封機能とドレンを中和する機能とを備えた中和器20が設けてある。中和器20の出口28には、該出口28を封鎖すると共に、所定以上の水圧で封鎖を解除する封鎖部30が取り付けてある。なお、工場出荷時は、中和器20の内部はドレンがなく乾燥した状態にされている。
図2は、中和器20の構成をより詳細に示している。中和器20は、水封機能を果たす水封部21(図2のグレー部分)と、水封部21の流出口22に連通した貯水部23とから構成される。水封部21は、中空の容器を、下部が連通するように仕切り板24で2室(前室25と後室26)に区切った構造をなしている。
前室25の上部には、中和器20より上流側のドレン排出管13aからドレンを受け入れるドレン入口27が設けてある。ドレン入口27には、ドレン排出管13aの終端が接続される。後室26の上部には中和したドレンを排出する前述の流出口22が設けてある。この流出口22に連通する貯水部23は、流出口22から水封部21に沿って下方へ所定長だけ延設された中空筒状の縦長の容器を成すと共に、その下端には出口28が設けられている。この出口28には前述した封鎖部30の入り側が接続され、封鎖部30の出側には中和器20より下流側のドレン排出管13bの始端が接続される。
封鎖部30は、貯水部23の出口28を封鎖すると共に、出口28側から所定値(開弁圧力)以上の水圧が加わると封鎖を解除するように構成されている。図2に示す封鎖部30は、出口28を封鎖する弁体31と、弁体31を出口28に押圧するように付勢する弾性体としてのバネ32で構成される。
弁体31は出口28に当接する面がゴムなどの弾性体で形成された平板状の部材である。弁体31は、出口28の脇に一端が回動可能に軸支されており、出口28に平らな部分を当接させて出口28を封鎖する閉位置と、該閉位置から下方へ略90度回動した開位置とに変位する。バネ32は、弁体31を支持する軸と同軸に設けられたねじりバネなどで構成され、弁体31を閉位置に向けて付勢する。
封鎖部30の弁体31の開弁圧力は、バーナー4からドレン排出管13等を経由して封鎖部30へ到達する排気の圧力の最大値に室内負圧を加算した圧力より大きく、かつ、貯水部23の最大水位での水頭圧未満にされる。
たとえば、封鎖部30の弁体31の開弁圧力の下限は、封鎖部30に到達する排気圧力の最大値(約20mmH2O)に室内負圧(たとえば、ドアの開け閉めによる負圧で、約−20mmH2Oと想定される)を考慮して、20〜50mmH2O程度に設定する(室内負圧を加算した40mmH2O以上が好ましい)。また、開弁圧力の上限は貯水部23の最大水位での水頭圧より低い値に設定する。たとえば、貯水部23の最大水位での水頭圧が120mmH2Oの場合、一定の余裕を見て、開弁圧力の上限は100mmH2O程度に設定する。
水封部21の流出口22はドレン入口27より低い位置にされている。また、貯水部23は水封部21の流出口22より低くされており、流出口22から貯水部23の下端の出口28までの落差は、封鎖部30の開弁圧力より大きな水頭圧が得られるように設定される。
水封部21の前室25および後室26には、凝縮水(ドレン)を中和するための中和剤29が装填されている。中和剤29は、炭酸カルシウムなどであり、直径1cmほどの豆粒大の粒状を成している。ドレン入口27から流入したドレンは、水封部21の前室25および後室26に装填された多数の粒状の中和剤29の隙間を通る際に中和される。
次に、封鎖部30の作用について説明する。
図3は、工場から出荷された熱源機3を設置して最初に運転した際の中和器20および封鎖部30の状態変化を示している。
工場出荷時は、図3(a)に示すように、中和器20の内部は、ドレンが空で乾燥した状態にされている。この状態で運転を開始すると、排気の一部がドレン排出管13aを通じて中和器20側へ流れ込もうとするが、中和器20の出口が封鎖部30で封鎖されているので、流れ込みはほとんどなく、かつまた、ドレン排出管13bを通じて外部へ排気が流出することも阻止される。なお、封鎖部30で封鎖していなければ、排気の一部がドレン排出管13を通じて外部へ流出してしまい、背景技術の項で説明したような不具合を生じさせる。図3(a)の破線は、封鎖部30を設けない場合の排気の流れを示している。
熱源機3の運転を継続すると、ドレンが中和器20の水封部21に貯まりはじめる。そして、図3(b)に示すように、中和器20の水封部21内の水位が上昇して水封部21がドレンによって水封された状態になると、以後は、この水封によって排気がドレン排出管13を通じて外部へ流出することが阻止される。
その後さらに運転を続けてドレンが中和器20へ流入し続けると、図3(c)に示すように、水封部21の流出口22からドレンが溢れて貯水部23へ流出し、貯水部23に貯水される。さらに運転を続けると、貯水部23内の水位が上昇し、水頭圧が封鎖部30の弁体31の開弁圧力を超えると、図3(d)に示すように、弁体31が開位置に変位して封鎖部30による出口28の封鎖が解除される。これにより、貯水部23に貯まっていたドレンがドレン排出管13bを通じて外部へ排出される。
貯水部23に貯まっていたドレンが排出されると、弁体31はバネ32に付勢されて再び閉位置に戻って出口28を封鎖する。その後は、貯水部23内の水位が上昇し、その水頭圧が弁体31の開弁圧力を超えると弁体31が開き、貯水部23に貯まっていたドレンが排出され、ドレンが排出されると弁体31が閉じる、という動作が繰り返し行われる。
このように、工場出荷後に設置されて、中和器20が水封されていない状態のままで熱源機3の運転が開始されても、封鎖部30での封鎖により、排気がドレン排出管13を通じて外部へ流出することが阻止される。また、水封完了後に中和器20から溢れて貯水部23に貯まったドレンの水圧が開弁圧力を超えると封鎖部30の弁体31が開いて封鎖が自動的に解除されるので、ドレン排出管13を通じたドレンの排水が確保される。
したがって、設置後の運転開始前に作業者が中和器に水を入れて水封状態を確保する、といった作業が不要になる。また、作業者に手動で水を入れさせる場合には、中和器に水位センサを設け、水封完了前の運転を禁止したり、水の入れ忘れを警告したりする等の対策を講じるべきであるが、本実施の形態の熱源機3では封鎖部30を取り付けることで、そのような対策も一切不要になる。あるいは、給水管から分岐させた注水配管を中和器に接続し、該注水配管の途中に設けた電磁弁を開くことで中和器へ自動的に注水する、といった構成も不要になる。
なお、図3(b)に示す状態(水封完了時)から図3(c)に示す状態へと水封部21内のドレンの水位が上昇すると、出側(後室26側)のドレンの水面から封鎖部30(あるいは貯水部23に貯まったドレンの水面)に至るまでの空間の容積が次第に減少して内圧が上昇する。内圧が過度に上昇すると、それ以上、水位が上昇しなくなってしまう。
そこで、水封部21の後室26側の最高水位時の水面から貯水部23に貯まり得る最高水位時の水面までの間の空間を形成する部分の容器を、僅かに通気性が確保されるように、完全な気密に構成しないようにしている。たとえば、上記部分の容器が気密にならないように隙間を設けたり、通気用の細孔を設けたりする。なお、水封部21の後室26側の最高水位時の水面より低い箇所や貯水部23の最高水位時の水面より低い箇所に通気用の細孔や隙間を設けると、その部分からドレンが漏れ出たり、通気用の細孔より水位が高くなると空気を逃がすことができなくなったりする。
図4は、水封部21の後室26側の容器の上部に通気用細孔44を設けた例を示している。この通気用細孔44は熱源機3の本体内に開口されている。水封完了前の熱源機3の運転中は、通気用細孔44を通じて、極めて僅かであるが、排ガスが外部へ漏れることになる。そこで、図4に示すような位置に通気用細孔44を設ける場合は、熱源機3は屋外設置式であることが望ましい。また、通気用細孔44は熱源機3の本体内に開口されているので、たとえば、熱源機3がパイプシャフトに設けられた場合でも、通気用細孔44からの排ガスが直接、パイプシャフト内に流れ出ないので、パイプシャフト内のガス管等を腐食させることがない。
一方、熱源機3が屋内設置式の場合には、通気用細孔44を通じて、排ガスが室内に僅かでも漏れないようにすることが望ましい。そこで、通気用細孔44を熱源機3の排気経路に開放する。たとえば、図5に示すように、最高水位より高い位置の仕切り板24に前室25と後室26とを連通させる通気用細孔45を形成すると、通気用細孔45を通じた排ガスの出口が排気経路に開放されることになる。この構成では、水封完了前の熱源機3の運転中に排ガスが外部に漏れ出ることはない。また、水封完了後は、中和器20内の水位が上昇する際に後室26内の空気が通気用細孔45を通じて前室25側へ移動し、ドレン排出管13aおよび排気筒9を通じて外部へ排出される。
なお、仕切り板24に通気用細孔45を設ける代わりに、たとえば、図4の通気用細孔44を設け、該通気用細孔44の出口を管等でドレン入口27あるいはドレン排出管13aに連通させるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の熱源機3では、水封部21の下流に設けた貯水部23の出口に、該出口を封鎖すると共に所定値以上の水圧で封鎖を解除する封鎖部30を取り付けたので、水封部21が水封される前の運転でドレン排出管13を通じて排気が外部へ漏れ出ることが防止される。また、水封完了後は、水封部21から溢れ出たドレンが貯水部23に一定以上貯まるとその水圧で封鎖部30の封鎖が自動的に解除されるので、中和器20から溢れるドレンを、ドレン排出管13bを通じて円滑に排出することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態で示した封鎖部30は例示であり、貯水部23の出口28を封鎖すると共に、所定値以上の水圧で封鎖を解除する機能を果たせば他の構成であってもよい。たとえば、実施の形態では、封鎖部30を繰り返し開閉可能な開閉弁としたが、1度、封鎖を解除したら、再度、封鎖状態に戻らない構成であってもよい。たとえば、所定以上の水圧がかかると封鎖部30の一部が、折れる、破れるなどで破壊されて封鎖が解除される構成であってもかまわない。
なお、凍結予防の水抜きを考慮すると、封鎖部30は、繰り返し開閉可能に構成することが好ましい。すなわち、凍結予防のために中和器20内のドレンが排出されると、工場出荷時と同様に中和器20の水封部21は水封されていない状態になるので、水抜き後の運転時にドレン排出管13から排気が漏れるのを防ぐには、水抜きされた状態で封鎖部30が再び封鎖状態に戻ることが好ましい。
実施の形態では水封部21に中和剤29を入れて、水封部21を中和器20として兼用するようにしたが、ドレンを中和する中和器と水封部を別々に設けてもかまわない。
実施の形態では、水封部21と貯水部23とを一体とした中和器20を例示したが、水封部21の下流であれば、水封部21からある程度離れた場所に貯水部23が設けられてもよい。なお、貯水部23は水封部21の流出口22より下方に位置するように設けられる。
本発明は、水封部21と貯水部23と該貯水部23の出口28に取り付けた封鎖部30とを含む中和器として構成されてもよい。
熱源機3は、給湯機に限定されず暖房機や乾燥機などでもよい。
3…熱源機
4…バーナー
5…ファン
6…顕熱熱交換器
7…潜熱熱交換器
8…燃焼室
9…排気筒
11…受け皿
12…ドレン回収口
13、13a、13b…ドレン排出管
20…中和器
21…水封部
22…流出口
23…貯水部
24…仕切り板
25…前室
26…後室
27…ドレン入口
28…出口
29…中和剤
30…封鎖部
31…弁体
32…バネ
44…通気用細孔
45…通気用細孔

Claims (7)

  1. 燃焼部と、
    前記燃焼部の排気から顕熱および潜熱を回収する熱交換器と、
    前記熱交換器で生じたドレンを回収するドレン回収部と、
    前記ドレン回収部で回収されたドレンを外部へ排出するドレン排出路と、
    前記ドレン排出路の途中に設けられた水封部と、
    前記ドレン排出路の途中であって前記水封部の下流に設けられた貯水部と、
    前記貯水部の出口を封鎖すると共に、所定値以上の水圧で前記封鎖を解除する封鎖部と、
    を有する
    ことを特徴とする潜熱回収型の熱源機。
  2. 前記水封部は、中和剤が入れられて、前記ドレンを中和する中和器の機能を果たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の潜熱回収型の熱源機。
  3. 前記所定値は、前記燃焼部での排気圧力の最大値に室内負圧を加算した圧力より大きく、かつ、前記貯水部の最大水位での水頭圧未満である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の潜熱回収型の熱源機。
  4. 前記封鎖部は、閉じるように付勢された、繰り返し開閉可能な開閉弁である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の潜熱回収型の熱源機。
  5. 燃焼部と、前記燃焼部の排気から顕熱および潜熱を回収する熱交換器と、前記熱交換器で生じたドレンを回収するドレン回収部と、前記ドレン回収部で回収されたドレンを外部へ排出するドレン排出路とを備えた潜熱回収型の熱源機の前記ドレン排出路に介装される中和器であって、
    中和剤が入れられる水封部と、
    前記水封部から溢れたドレンを貯水する貯水部と、
    前記貯水部の出口を封鎖すると共に、所定値以上の水圧で前記封鎖を解除する封鎖部と、
    を有する
    ことを特徴とする中和器。
  6. 前記所定値は、前記燃焼部での排気圧力の最大値に室内負圧を加算した圧力より大きく、かつ、前記貯水部の最大水位での水頭圧未満である
    ことを特徴とする請求項5に記載の中和器。
  7. 前記封鎖部は、閉じるように付勢された、繰り返し開閉可能な開閉弁である
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の中和器。
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