JP3989163B2 - 給湯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼排気ガスと熱交換して温水を得る給湯器、特に燃焼排気ガスの排気潜熱までも回収するようにした給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
給湯器の一例として、燃焼排気ガスの排気潜熱を利用したものが提案されている。この潜熱回収型の給湯器は、燃焼室の下部に配設された燃焼バーナと、燃焼バーナの上方に配設された熱交換器と、熱交換器の流入側に接続された給水流路と、熱交換器の流出側に接続された出湯流路とを具備している。燃焼室内にはドレンパンが配設され、熱交換器の主熱交換器部がドレンパンの下側(燃焼バーナ側)に位置し、その副熱交換器部がドレンパンの上側(燃焼バーナと反対側)に位置している。
【0003】
この給湯器においては、加熱すべき水は給水流路を通して熱交換器の副熱交換器部に供給される。燃焼バーナからの燃焼排気ガスは燃焼室内を上方に流れて外部に排出され、熱交換器の副熱交換器部及び主熱交換器部を通して流れる水は、燃焼排気ガスとの熱交換によって暖められて温水となり、温水が主熱交換器部から出湯流路を通して下流側に送給される。この温水生成時、副熱交換器部において燃焼排気ガスが過冷却される傾向にあり、過冷却されると、燃焼排気ガス中の水蒸気が凝縮して副熱交換器部に付着し、これが滴下してドレンパンに捕集され、捕集された凝縮水はドレン流路を通して排出される。ドレン流路には中和器が設けられており、凝縮水は中和器にて中和された後に外部に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような給湯器では、次の通りの解決すべき問題が存在する。一般に、凝縮水は強い酸性を呈し、この凝縮水によって熱交換器の副熱交換器部に腐食が発生するおそれがある。万一、副熱交換器部の腐食が進んだ場合、腐食部にて水漏れが生じ、漏れた水が凝縮水とともにドレンパンに集められ、ドレン流路を通して排出される。つまり、副熱交換器部に水漏れが生じても、凝縮水とともにドレン流路を介して排出されるため、この水漏れが使用者にはわからない。しかも、副熱交換器部での腐食が更に進んで水漏れ水量が多くなると、ドレンパンに捕集される水量が多くなって、凝縮水を含む水がドレンパンから溢れ、排気路閉塞の原因となり、燃焼バーナにおける燃焼状態が悪化するおそれがある。また、ドレンパンに溜まった水は強い酸性を呈する故に、他の部品に悪影響を与え、これら部品が腐食し易くなる。
【0005】
本発明の目的は、副熱交換器において水漏れが発生した場合、この水漏れを確実に検知することができる熱交換器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、燃焼室に配設された燃焼バーナと、燃焼バーナからの燃焼排気ガスを利用して水を加熱するための熱交換器と、熱交換器に加熱すべき水を供給するための給水流路と、熱交換器にて加熱された水を出湯するための出湯流路とを具備する給湯器であって、
前記熱交換器は、燃焼排気ガスの流れ方向上流側に位置する主熱交換器部と、この燃料排気ガスの流れ方向下流側に位置する副熱交換器部とを有しており、
前記燃焼室内には前記副熱交換器部にて生じた凝縮水を受け止めるためのドレンパンが配設されており、
前記ドレンパンには凝縮水を排出するためのドレン手段が設けられ、また前記ドレンパン又は前記ドレン手段に関連して水漏れ検知手段が設けられ、前記水漏れ検知手段は、通過水量を制限する流量制限部と、前記流量制限部にて通過制限された水を検知するための水検知センサと、相互に連通された複数個の上部溜め部と、前記複数個の上部溜め部の下側に配設され、これらからの凝縮水が流れる下部溜め部と、を含み、前記下部溜め部に前記流量制限部が設けられているとともに、前記複数個の上部溜め部のうちの特定上部溜め部に前記水検知センサが設けられており、
前記副熱交換器部にて凝縮した水は前記ドレンパンに捕集され、前記ドレンパンから前記ドレン手段を通して排出され、前記ドレンパンに捕集される水が多くなると、前記水漏れ検知手段の前記流量制限部にて水の通過量が制限され、前記水検知センサはこの溜まった水を検知することを特徴とする。
【0007】
本発明に従えば、燃焼室にドレンパンが配設され、熱交換器の副熱交換器部にて凝縮した凝縮水がドレンパンに捕集される。捕集された凝縮水はドレン手段を介して排出される。このドレンパン又はドレン手段に関連して水漏れ検知手段が設けられ、水漏れ検知手段は流量制限部と水検知センサを含んでいる。副熱交換器部にて凝縮した凝縮水の量は少なく、この場合、ドレンパンに捕集される水は流量制限部にて通過制限されることなくドレン手段を通して排出される。一方、副熱交換器部にて水漏れが発生するとドレンパンに捕集される水量が多くなる。この場合、ドレンパンからの水は流量制限部にて流量制限を受け、捕集された水がこの流量制限部に溜まるようになる。水検知センサはこの溜まった水を検知し、流量制限部に溜まった水を検知することによって、副熱交換器部にて水漏れが発生したことを知ることができる。また、水漏れ検知手段は相互に連通された複数個の上部溜め部とこれらの下側に配設された下部溜め部から構成され、特定上部溜め部に水検知センサが設けられている。ドレンパンからの凝縮水は所定の上部溜め部に流入される。かく流入した凝縮水は、この上部溜め部から下部溜め部に流れ、下部溜め部の流量制限部にて下流側に流れる凝縮水の通過水量が制限される。凝縮水が流入する上部溜め部が不純物(例えば錆等)等によって詰まると、この上部溜め部に流入した凝縮水は他の上部溜め部に流れ、この他の上部溜め部から下部溜め部に流れ、下部溜め部の流量制限部にて同様に凝縮水の通過水量が制限される。このように上部溜め部が詰まると、他の上部溜め部を通して下部溜め部に流れるので、詰まりによる不都合を解消して長期にわたって使用することができる。一方、ドレンパンからの凝縮水の量が多くなると、下部溜め部にて通過水量が制限されるので、複数個の上部溜め部の全てに凝縮水が溜まるようになり、そして特定上部溜め部に溜まった凝縮水が所定量になると、水検知センサは溜まった水を検知し、これによって副熱交換器部に水漏れが発生したことを知ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う給湯器の各種実施形態について説明する。図1は、本発明に従う給湯器の一実施形態を簡略的に示す図であり、図2は、図1の給湯器のドレン手段の一部を示す部分断面図であり、図3は、図1の給湯器の制御の一部を示すフローチャートであり、図4は、給湯器の第1変形形態の一部を示す部分断面図であり、図5は、給湯器の第2変形形態の一部を示す部分断面図であり、図6は、水漏れ検知手段の変形形態を示す断面図である。
【0012】
図1において、図示の給湯器は給湯ハウジング2を有し、この給湯ハウジング2内に燃焼室4が形成されている。燃焼室4の上端部には横方向(図1において左方)に延びる排気流路6が形成されている。燃焼室4の下部には燃焼バーナ8が配設されている。燃焼バーナ8にはガス供給流路10が接続され、このガス供給流路10にはガス開閉弁12が設けられている。従って、ガス開閉弁12が開状態になると、ガス供給流路10を通して燃料用ガスが燃焼バーナ8に供給され、燃焼バーナ8にて燃焼して燃焼排気ガスが生成され、生成された燃焼排気ガスは燃焼室4内を上方に流れ、排気流路6を通して外部に排出される。
【0013】
燃焼室4内の燃焼バーナ8の上方には熱交換器14及びドレンパン16が配設されている。ドレンパン16はプレート状であり、熱交換器14の上下方向中間部に配置され、熱交換器14は、このドレンパン16の下側(燃焼バーナ8側)に位置する主熱交換器部18と、ドレンパン16の上側(燃焼バーナ8と反対側)に位置する副熱交換器部20から構成されている。
熱交換器14の流入側、この実施形態では副熱交換器部20の上端部に、例えば給水パイプから構成される給水流路22が接続され、この給流路22に流入側開閉弁24が配設されている。また、熱交換器14の流出側、この実施形態では主熱交換器部18の下端部に、例えば出湯パイプから構成される出湯流路26が接続され、給流路22と出湯流路26との間にバイパス流路28が接続され、このバイパス流路28に水流スイッチ29が設けられている。流入側開閉弁24が開放されると、水道管の如き給水源(図示せず)からの水は、給水流路22を通して熱交換器14の副熱交換器部20に供給され、副熱交換器部20を通して流れる間に燃焼排気ガスの潜熱を吸収し、また主熱交換器部18を通して流れる間に燃焼排気ガスの顕熱を吸収して温水となり、暖められた温水が出湯流路26を通して温水機器、例えば床暖房装置、浴槽等に供給される。
【0014】
ドレンパン16には、凝縮水を排出するためのドレン手段30が設けられている。ドレン手段30は例えばドレンパイプ32(図2参照)から構成されるドレン流路34を備え、このドレン流路34に中和器36が配設されている。ドレンパン16は一角部に向けて下方に傾斜しており、ドレン流路34はドレンパン16のこの一角部下面に接続されている。中和器36は箱状の本体ハウジング38を備え、この本体ハウジング38内に炭化カルシウム(CaCO)等の中和剤が収容されている。
【0015】
この給湯器においては、燃焼バーナからの燃焼排気ガスは燃焼室4内を排気流路6に向けて上方に流れるが、給水流路22を通して供給された水は上方から下方に副熱交換器部20及び主熱交換器部18を通して流れる。それ故に、主熱交換器部18にて熱交換された燃焼排気ガスの温度は例えば200℃程度であるが、副熱交換器部20にて熱交換された燃焼排気ガスの温度は例えば70℃程度となり、このようなことから、燃焼室4の上部(副熱交換器部20が配置される空間)にて水蒸気が凝縮し、副熱交換器部20の表面に結露することがある。このような凝縮水は、図1から理解されるように、ドレンパン16に捕集され、ドレンパン16からドレン流路34を通して中和器36に導かれ、中和器36内の中和剤によって中和された後ドレン流路34を通して外部に排出される。
【0016】
この給湯器では、流入側開閉弁24及びガス開閉弁12が、例えばマイクロコンピュータから構成される制御手段40によって後述する如く作動制御される。また、この実施形態では、ドレン手段30のドレン流路34に関連して、水漏れを検知するための水漏れ検知手段42が設けられており、更に給湯器は水漏れを警報するための警報ブザーの如き警報手段44を備えている。
図2を参照して水漏れ検知手段42について説明すると、この水漏れ検知手段42は、溜め空間46を規定する溜めハウジング48を備え、この溜めハウジング48の一端部に流入口50が形成された流入側接続部52が設けられ、その他端部に流出口54が形成された流出側接続部56が設けられている。流入側接続部52はドレンパン16に接続されたドレンパイプ32(ドレン流路34)に接続され、流出側接続部56は中和器36に接続されたドレンパイプ32(ドレン流路34)に接続されている。この溜めハウジング48の溜め空間46の流出開口部には、通過水量を制限するための流量制限部として機能する絞り手段58が設けられ、この絞り手段58によって流出開口が絞られ、かく絞ることによって溜め空間46から流出する水量を制限している。また、溜めハウジング48には、溜まった水を検知するための水検知センサ60が設けられ、この形態では、水検知センサ60は、溜め空間46内を水に浮いて上下動するフロート62と、このフロート62を検出する検知センサ64から構成され、検知センサ64が溜めハウジング48の上部に取り付けられている。このように構成されているので、ドレンパン16からのドレン水が多くなると、溜めハウジング48の絞り手段58によって下流側への流量が制限され、溜め空間46内にドレン水が溜まるようになる。そして、この溜まり量が多くなるにつれてフロート62が上昇し、図2に二点鎖線で示す位置まで上昇すると、検知センサ64はフロート62を検知し、検知センサ64に生成される検知信号が制御手段40に送給される。
【0017】
次に、主として図1と共に図3を参照して、上述した給湯器による給湯動作について説明する。例えば給湯器(図示せず)を開栓すると、バイパス流路28を通して水が流れ、この流れをバイパス流路28の水流スイッチ29が探知してON(開)になる(ステップS−1)と、制御手段40が給湯信号を生成し、この給湯信号によって流入側開閉弁24が開になり(ステップS−2)、更にガス開閉弁12が開となる(ステップS−3)。かくすると、加熱すべき水が給水流路22を通して熱交換器14に供給され、熱交換器14の副熱交換器部20及び主熱交換器部18を通して水が流れる。また、燃料用ガスがガス供給流路10を通して燃焼バーナ8に供給され、更に、前記給湯信号によってイグナイタ等からなる点火装置(図示せず)が作動して燃焼バーナ8に点火される。そして、燃焼バーナ8にて燃焼してその燃焼排気ガスが燃焼室4を流れて排気流路6を通して外部に排出される。熱交換器14においては、内部を流れる水と燃焼排気ガスとの間で熱交換が行われ、加熱された温水が出湯流路26を通して下流側に送給される。
【0018】
次に、上述した給湯中に水漏れ検知手段42が水漏れを検知したか否か、即ち検知センサ64が検知信号を生成したか否かが判断され(ステップS−4)、水漏れ等が発生していないと、ステップS−5に進み、給湯が終了するまで水漏れ検知が継続して行われる。そして、例えば給湯栓を閉栓すると、水流スイッチ29がOFF(閉)となって制御手段40は給湯停止信号を生成する。この給湯停止信号によって、ガス開閉弁12が閉となって燃料用ガスの供給が停止し(ステップS−6)、また、流入側開閉弁24が閉になり(ステップS−7)、これによって水の供給も停止し、かくして給湯が終了する。
【0019】
一方、副熱交換器部20に水漏れが発生してドレンパン16からドレン流路34を通して水漏れ検知手段42の溜めハウジング48内に流入するドレン水(凝縮水を含む水)が多くなると、溜め空間46内にドレン水が溜まるようになり、その液面の上昇に伴ってフロート62が上昇する。そして、図2に二点鎖線で示す位置まで上昇すると、検知センサ64はこのフロート62を検知して検知信号を生成する。かくすると、この検知信号が制御手段40に送給され、制御手段40は水漏れ信号を生成し、この水漏れ信号によって、ガス開閉弁12が閉になって燃焼用ガスの供給が停止する(ステップS−8)。また、流入側開閉弁24が閉になり(ステップS−9)、これによって、水漏れの生じた副熱交換器部20への水の供給も停止する。更に、警報手段44が作動し(ステップS−10)、警報音によって水漏れ等の異常が発生したことを操作者に知らせ、操作者がこの状態をリセットするまで警報音が発せられる。このように熱交換器14の副熱交換器部20にて水漏れが発生した場合、水漏れ検知手段42によって確実に検知することができ、これによって水漏れによる悪影響、例えば燃焼排気ガスの排気閉塞を防止することができる。
【0020】
このような水漏れ検知手段は、ドレン流路に設けることに代えて、例えば図4に示すように中和器に設けるようにしてもよく、或いは例えば図5に示すようにドレンパンに設けるようにしてもよい。尚、以下の説明において、図1〜図3に示す実施形態と実質上同一の部材の部材には同一の番号を付し、その説明を省略する。
図4において、この変形形態では、中和器36Aの本体ハウジング38Aの上壁には上方に突出する接続部72が設けられ、この接続部72にドレンパン16(図1参照)からのドレンパイプ32(ドレン流路34)が接続される。水漏れ検知手段42Aは、この中和器36Aの接続部72に関連して設けられる。この接続部72は、ドレン水を溜める溜めハウジングとして機能し、この接続部72の基部に絞り手段58Aが設けられ、この絞り手段58Aによって接続部72から本体ハウジング38A内に流入する水量を制限している。また、水検知センサ60Aは、上下方向に間隔をおいて配設された一対の端子74,76を有する検知センサ78から構成され、この検知センサ78は接続部72の先端側に設けられ、一対の端子74,76が接続部72内に突出している。
【0021】
このような構成の水漏れ検知手段42Aを備えた給湯器においては、ドレンパン16からのドレン水が多くなると、本体ハウジング38Aの接続部72に設けられた絞り手段58Aによって本体ハウジング38A内に流入する流量が制限され、接続部72内にドレン水が溜まるようになる。そして、この溜まり量が多くなって検知センサ78の上側の端子74までドレン水が溜まると、溜まったドレン水を介して一対の端子74,76間が電気的に導通し、かかる導通によって検知センサ78は検知信号を生成する。このように図4に示す変形形態においても、図1〜図3の実施形態と同様に、熱交換器14の副熱交換器部20の水漏れ等を検知することができる。
【0022】
また、図5に示す変形形態では、ドレンパン16Bの一角部の下端部には下方に突出する接続部82が設けられ、この接続部82に中和器36(図1参照)に接続されるドレンパイプ32(ドレン流路34)が接続される。水漏れ検知手段42Bは、このドレンパン16Bの接続部82に関連して設けられる。この接続部82は、ドレン水を溜める溜めハウジングとして機能し、この接続部82の先端部(下端部)に絞り手段58Bを構成するキャップ部材84が装着され、キャップ部材84の孔86によって接続部82からドレン流路34に流出する水量を制限している。また、水検知センサ60Bは、図4に示す検知センサ78と同様の構成の検知センサ88から構成され、この検知センサ88も接続部82内に突出する一対の端子90,92を有している。
【0023】
上述の水漏れ検知センサ42Bを備えた給湯器においては、ドレンパン16Bに捕集されるドレン水が多くなると、その接続部82に設けられたキャップ部材84によってドレンパン16Bから流出する流量が制限され、接続部82内にドレン水が溜まるようになる。そして、この溜まり量が多くなって検知センサ88の上側の端子90までドレン水が溜まると、溜まったドレン水を介して一対の端子90,92間が電気的に導通し、かかる導通によって検知センサ88は検知信号を生成する。このように図5に示す変形形態においても、図4に示す変形形態と同様に、熱交換器14の副熱交換器部20の水漏れ等を検知することができる。
【0024】
図6は、水漏れ検知手段の変形形態を示しており、この水漏れ検知手段は、図1及び図2に示す水漏れ検知手段42に代えて用いられる。図6を参照して、この水漏れ検知手段42Cは、ドレン水を溜める溜めハウジング102を備え、この溜めハウジング102は複数個(この形態では2個)の上部溜め部104,106と、これら上部溜め部104,106の下側に配設された下部溜め部108から構成され、各上部溜め部104,106は上部溜め空間105,107を規定し、下部溜め部108は下部溜め空間109を規定している。複数個の上部溜め部104,106の上部は接続流路110を規定する接続部112を介して接続され、上部溜め空間105,107は接続流路110を介して相互に連通している。各上部溜め部104,106の下端部には、それぞれ、流量制限部を構成する上絞り手段114,116が設けられ、上絞り手段114,116は、上部溜め空間105,107から下部溜め空間109に流れる流量を制限する。また、下部溜め部108には流量制限部を構成する下絞り手段118が設けられ、この下絞り手段118は下部溜め空間109から下流側に流れる流量を制限する。上部溜め部104,106の上絞り手段114,116と下部溜め部108の下絞り手段118とは、例えば、そこを流れる流量が実質上等しくなるように設定される。尚、上絞り手段114,116は必ずしも設ける必要はなく、不純物の下流側への流れを防止すればよい。
【0025】
この変形形態では、特定(図6において右側)の上部溜め部104には、流入側接続部120が設けられ、かかる流入側接続部120がドレンパイプ32を介してドレンパン16(図1参照)に接続される。また、下部溜め部108には流出側接続部122が設けられ、この流出側接続部122がドレンパイプ32を介して中和器36(図1参照)に接続される。更に、特定上部溜め部104の上部(接続部112の配設部位よりも上側部位)には、水検知センサを構成する検知センサ124が設けられている。この検知センサ124は、図4又は図5に示す検知センサ78,88と同一のものでよい。
【0026】
この水漏れ検知手段42Cにおいては、ドレンパイプ32を通して特定上部溜め部104の上部溜め空間105に流入するドレン水が少ないと、上部溜め空間105に流入したドレン水は上部溜め部104の上絞り手段114を通して下部溜め部108の下部溜め空間109に流れ、更に下部溜め部108の下絞り手段118を通して下流側に中和器36(図1参照)に流れる。
ドレン水に含まれた不純物(例えば錆等)によって上絞り手段114が詰まってその通過水量が低下すると、上部溜め空間105内にドレン水が溜まるようになる。そして、ドレン水が接続流路110まで溜まると、溜まった水はこの接続流路110を通して他方の上部溜め部106の上部溜め空間107に流入し、この上部溜め空間107から上絞り手段116を通して下部溜め部108の下部溜め空間109に流入し、更に下流側に流れる水量は下絞り手段118によって制限される。このように、特定の上部溜め部104の上絞り手段114が詰まっても他の上部溜め部106から下部溜め部108にドレン水が流れるので、詰まりによる通過流量の低下を回避して長期にわたって使用することができる。
【0027】
一方、特定の上部溜め部104の上部溜め空間105に流入するドレン水が多くなると、この上部溜め部104の上絞り手段114によって下流側への流量が制限され、その上部溜め空間105内にドレン水が溜まるようになる。そして、ドレン水が接続流路110まで溜まると、溜まった水はこの接続流路110を通して他方の上部溜め部106の上溜め空間107に流入し、双方の上部溜め空間105,107から上絞り手段114,116を通して下部溜め部108の下部溜め空間109に流入する。このとき、下部溜め部108から流出する水量は下絞り手段118によって制限されるので、下部溜め空間109及び他の上部溜め空間107にドレン水が溜まるようになる。このようにして特定の上部溜め部104の上部溜め空間105内のドレン水の液面が検知センサ124まで上昇すると、この検知センサ124はドレン水を検知して検知信号を生成する。このように、この水漏れ検知手段42Cを用いても上述したと同様にして水漏れを検知することができる。
【0028】
図6に示す変形形態では、相互に連通される上部溜め部104,106を並列的に2個設けているが、必要に応じて3個以上設けるようにしてもよい。
以上、本発明に従う給湯器の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の実施形態では、通過水量を制限するための流量制限部として絞り手段を用いているが、この絞り手段に代えて、ドレン水が透過する水透過膜体を用い、この水透過膜体によって通過水量を制限するようにしてもよい。尚、水透過膜体を用いる場合、錆等の不純物による膜体への悪影響を防止するために、水透過膜体の上流側に細かいメッシュ状体を設けるようにしてもよい。
【0029】
また、上述した実施形態では、流入側開閉弁24を、通常時は閉じ、制御手段40からの信号で開くように構成しているので、制御手段40に異常が生じても安全側に機能する。尚、流入側開閉弁24を、通常時は開に、制御手段40からの信号で閉じるように構成してもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明の請求項1の給湯器によれば、ドレンパン又はドレン手段に関連して水漏れ検知手段が設けられ、水漏れ検知手段は流量制限部と水検知センサを含んでいるので、ドレンパンに捕集される水量が多くなると、ドレンパンからの水は流量制限部にて流量制限を受け、この流量制限部に水が溜まるようになり、水検知センサが溜まった水を検知することによって、副熱交換器部にて水漏れが発生したことを知ることができる。また、相互に連通された複数個の上部溜め部とこれら上部溜め部の下側に配設された下部溜め部から構成され、下部溜め部に流量制限部が設けられているので、一つの上部溜め部が不純物(例えば錆等)によって詰まると、この上部溜め部に流入した凝縮水は他の上部溜め部に流れ、この他の上部溜め部から下部溜め部に流れるようになり、従って、詰まりによる不都合を解消して長期にわたって使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う給湯器の一実施形態を簡略的に示す図である。
【図2】図1の給湯器のドレン手段の一部を示す部分断面図である。
【図3】図1の給湯器の制御の一部を示すフローチャートである。
【図4】給湯器の第1変形形態の一部を示す部分断面図である。
【図5】給湯器の第2変形形態の一部を示す部分断面図である。
【図6】水漏れ検知手段の変形形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 給湯ハウジング
4 燃焼室
8 燃焼バーナ
10 ガス供給流路
14 熱交換器
16,16B ドレンパン
18 主熱交換器
20 副熱交換器
22 給水流路
26 出湯流路
30 ドレン手段
34 ドレン流路
36,36A 中和器
40 制御手段
42,42A,42B,42C 水漏れ検知手段
58,58A,58B,114,116,118 絞り手段
60,60A,60B 水検知センサ
64,78,88,124 検知センサ

Claims (1)

  1. 燃焼室に配設された燃焼バーナと、燃焼バーナからの燃焼排気ガスを利用して水を加熱するための熱交換器と、熱交換器に加熱すべき水を供給するための給水流路と、熱交換器にて加熱された水を出湯するための出湯流路とを具備する給湯器であって、
    前記熱交換器は、燃焼排気ガスの流れ方向上流側に位置する主熱交換器部と、この燃料排気ガスの流れ方向下流側に位置する副熱交換器部とを有しており、
    前記燃焼室内には前記副熱交換器部にて生じた凝縮水を受け止めるためのドレンパンが配設されており、
    前記ドレンパンには凝縮水を排出するためのドレン手段が設けられ、また前記ドレンパン又は前記ドレン手段に関連して水漏れ検知手段が設けられ、前記水漏れ検知手段は、通過水量を制限する流量制限部と、前記流量制限部にて通過制限された水を検知するための水検知センサと、相互に連通された複数個の上部溜め部と、前記複数個の上部溜め部の下側に配設され、これらからの凝縮水が流れる下部溜め部と、を含み、前記下部溜め部に前記流量制限部が設けられているとともに、前記複数個の上部溜め部のうちの特定上部溜め部に前記水検知センサが設けられており、
    前記副熱交換器部にて凝縮した水は前記ドレンパンに捕集され、前記ドレンパンから前記ドレン手段を通して排出され、前記ドレンパンに捕集される水が多くなると、前記水漏れ検知手段の前記流量制限部にて水の通過量が制限され、前記水検知センサはこの溜まった水を検知することを特徴とする給湯器。
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