JPH0926290A - 温水暖房システム - Google Patents

温水暖房システム

Info

Publication number
JPH0926290A
JPH0926290A JP7179044A JP17904495A JPH0926290A JP H0926290 A JPH0926290 A JP H0926290A JP 7179044 A JP7179044 A JP 7179044A JP 17904495 A JP17904495 A JP 17904495A JP H0926290 A JPH0926290 A JP H0926290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
hot water
pipe
heating system
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7179044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2964066B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Sudo
義裕 須藤
Kazuo Yagi
和男 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Rinnai Corp filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP7179044A priority Critical patent/JP2964066B2/ja
Publication of JPH0926290A publication Critical patent/JPH0926290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2964066B2 publication Critical patent/JP2964066B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】バーナの燃焼排気が露点以下になるまで熱交換
させてドレンを生成するようにした熱交換器(1) を具備
する熱交換装置(A) と、暖房用の放熱装置(U) と前記熱
交換器(1) との間に形成した温水循環経路と、この温水
循環経路にこれの水量を所定に維持する為に設けたシス
ターン(3) とからなり、前記熱交換装置(A) に、前記ド
レンを装置外に排出する為のドレン排出経路(K) を設け
た温水暖房システムにおいて、システム外の排水系の配
管が金属管であってもこの配管がドレンにより腐食しな
いようにすること。 【構成】熱交換装置(A) のドレン排出経路(K) と、シス
ターン(3) のオーバーフロー管(31)とを合流接続したこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水暖房システ
ム、特に、温水循環型の温水暖房システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】上記温水暖房システムとして、図1に示
すものがある。このものは、熱交換装置(A) の熱交換器
(1) と暖房用の放熱装置(U) との間に温水循環経路を形
成し、この温水循環経路にシスターン(3) 及び循環ポン
プ(P) を介装したものであり、前記熱交換器(1) で加熱
された温水は、この温水循環経路により放熱装置(U) に
供給されて暖房用熱源して使用された後、再び熱交換器
(1) に帰還して加熱される。前記シスターン(3) には、
温水の膨張により所定水位以上となったときの余剰水を
排水する為のオーバーフロー管(31)が設けられ、このシ
スターン(3) 内には、低水位検知センサー(3a)と高水位
検知センサー(3b)が備えられている。そして、蒸発等に
より水位が降下して前記低水位検知センサー(3a)が出力
したときに、このシスターン(3) に設けた給水管(32)か
ら給水を開始し、前記高水位検知センサー(3b)が出力し
たときに給水を停止する構成としている。これにより、
前記温水循環経路内の水量が常時一定に維持されると共
にこの温水循環経路内の水の体積膨張が吸収される。
【0003】一方、図2に示すように、最近、熱交換効
率を向上させる為に、バーナ(B) からの燃焼排気が露点
以下になるまで熱交換器(1) に吸熱させる形式の所謂、
コンデンシングタイプの熱交換装置(A) が実現されてお
り、この熱交換装置(A) を上記温水暖房システムに採用
することが考えられる。ところが、このコンデンシング
タイプの熱交換装置(A) では、熱交換器(1) の通水管や
フィンに積極的に結露水(ドレン)が生成され、このド
レンの量も多いことから、この熱交換装置(A)には、前
記ドレンを装置外に排出する為のドレン排出経路(K) が
具備されている。そして、このドレン排出経路(K) がシ
ステム外の排水系に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ドレン
には、バーナ(B) の燃焼により生じる窒素酸化物等の酸
性の腐食成分が含まれていることから、前記排水系の配
管が金属管の場合には、この配管が腐食し易くなるとい
う問題が残る。請求項1の発明は、『バーナの燃焼排気
が露点以下になるまで熱交換させてドレンを生成するよ
うにした熱交換器(1) を具備する熱交換装置(A) と、暖
房用の放熱装置(U) と前記熱交換器(1) との間に形成し
た温水循環経路と、この温水循環経路にこれの水量を所
定に維持する為に設けたシスターン(3) とからなり、前
記熱交換装置(A) に、前記ドレンを装置外に排出する為
のドレン排出経路(K) を設けた温水暖房システム』にお
いて、システム外の排水系の配管が金属管であってもこ
の配管がドレンにより腐食しない温水暖房システムを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[請求項1の発明]この請求項1の発明は、『熱交換装
置(A) のドレン排出経路(K) と、シスターン(3) のオー
バーフロー管(31)とを合流接続した』ことを特徴とす
る。このものでは、熱交換装置(A) のドレン排出経路
(K) とシスターン(3) のオーバーフロー管(31)とが合流
接続されているから、熱交換器(1) で生じドレン排出経
路(K) に流出したドレンは、このドレン排出経路(K) と
前記オーバーフロー管(31)との合流点より下流側にて前
記オーバーフロー管(31)を流れる排水により稀釈され
て、腐食成分の濃度が大幅に低下する。 [請求項2の発明]この請求項2の発明は、上記請求項
1の発明に於いて、『熱交換装置(A) のドレン排出経路
(K) に、ドレン中和機能を具備するドレン容器(2) を挿
入した』ことを特徴とする。このものでは、熱交換装置
(A) からドレン排出経路(K) に排出されたドレンは、ド
レン容器(2) を通過する際にこれに具備させたドレン中
和機能により中和される。 [請求項3の発明]この請求項3の発明は、上記請求項
1又は2の発明に於いて、『熱交換装置(A) のドレン排
出経路(K) にドレン容器(2) を挿入すると共に、このド
レン容器(2) はドレンの貯留水位が設定水位となった時
点で前記ドレン排出経路(K) の下流側に前記ドレンを一
定量排出するサイフォン(22)を具備する構成とし、この
サイフォン(22)の作動を検知する検知手段(S) と、この
検知手段(S) からの出力信号によってシスターン(3) に
給水しオーバーフロー管(31)に排水させる為の給水手段
(G) を作動させて設定時間経過後に作動停止させる制御
手段(R) とを設けた』ことを特徴とする。
【0006】このものでは、ドレン容器(2) のサイフォ
ン(22)が作動すると検知手段(S) からの出力信号が制御
手段(R) に入力される。この制御手段(R) は、前記信号
入力によって給水手段(G) を作動状態として設定時間経
過後に作動停止させる構成であるから、ドレン容器(2)
からドレンが排出される毎に、オーバーフロー管(31)に
排水される。 [請求項4の発明]この請求項4の発明は、上記請求項
3の発明に於いて、『前記設定時間をサイフォン(22)の
作動時間以上に設定した』ことを特徴とする。このもの
では、ドレン容器(2) からのドレン排出中、オーバーフ
ロー管(31)からの排水が継続される。
【0007】
【発明の効果】熱交換装置(A) のドレン排出経路(K) と
シスターン(3) のオーバーフロー管(31)との合流点より
下流側では、ドレンに含まれる腐食成分の濃度が大幅に
低下するから、このシステム外の排水系の配管の腐食が
防止される。又、この温水暖房システムの設置に際し
て、ドレン排出経路(K) とオーバーフロー管(31)の何れ
か一方を、これらの合流点まで設置するだけで済むか
ら、これら両者の配管をシステム外の排水管まで設置す
る場合に比べて配管が短くなる。従って、配管部品及び
配管工数の低減が可能となりコストダウンが図れる。
【0008】請求項2の発明では、ドレン排出経路(K)
に排出されたドレンがドレン容器(2) を通過する際に、
これに具備させたドレン中和機能により中和される。従
って、前記ドレン容器(2) より下流側への腐食成分の流
出が低減され、上記稀釈による腐食成分の濃度低下効果
がより一層向上する。請求項3の発明では、ドレン容器
(2) からドレンが排出される毎に、オーバーフロー管(3
1)に排水されるから、上記したドレン稀釈が効率的に実
施される。
【0009】請求項4の発明では、ドレン容器(2) から
のドレン排出中、オーバーフロー管(31)からの排水が継
続されるから、上記ドレン稀釈効果がより一層向上す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 [実施の形態1]この実施の形態1は、図3に示すよう
に、所謂コンデンシングタイプの熱交換装置(A) と暖房
用の放熱装置(U) との間に温水循環経路を構成した温水
暖房システムに実施したものであり、前記温水循環経路
には、これの水量を所定に維持すると共にこの温水循環
経路内の水の体積膨張を吸収する為のシスターン(3) が
装備され、前記熱交換装置(A) からのドレン排出経路
(K) には、ドレン中和機能を備えたドレン容器(2) が挿
入されている。
【0011】[各部の構成について] **熱交換装置(A) ** 上記熱交換装置(A) は、缶体(10)内に、バーナ(B) 、そ
の下方に位置し主に燃焼排気の顕熱を吸熱して熱交換す
る主熱交換器(1a)、及び、主に燃焼排気の潜熱を吸熱し
て熱交換する副熱交換器(1b)を内蔵すると共に、前記缶
体(10)の上端に連設したファン(F) から前記バーナ(B)
へ燃焼用空気を供給し、バーナ(B) の燃焼排気の熱を、
前記主・副熱交換器(1a)(1b)の多数のフィンを介してこ
れらを貫通する通水管内の通水に熱交換し、前記燃焼排
気を、前記缶体(10)の下端の一側に接続した排気経路(1
1)から排気する構成である。尚、副熱交換器(1b)は、主
熱交換器(1a)の下方に位置すると共に、前記主熱交換器
(1a)の排気の下流側に直列に接続されている。又、上記
バーナ(B) としては、全一次空気式のものが採用されて
いる。
【0012】又、前記缶体(10)の底面部は、熱交換器か
ら滴下したドレンを集める為のロート部(13)となってお
り、その下端に連設されたドレン排出管(12)が、後述の
ドレン容器(2) に挿入されている。 **ドレン容器(2) ** 上記ドレン容器(2) 内には、上記ドレン排出管(12)が上
方から挿入されたドレン流入室(23)と、このドレン流入
室(23)にその上端にて連通され且つドレンを貯留する為
の貯留室(21)と、この貯留室(21)からドレンを排出する
為のサイフォン(22)とが並設されている。そして、前記
サイフォン(22)は、貯留室(21)にその下端にて連通され
た上下方向に長い空室(25)と、この空室(25)内にこれの
底板を貫通し上方に向って挿入された中央管(26)とから
なり、この中央管(26)の上端と空室(25)の天板(25a) と
の間には、中央管(26)の径及びドレンの表面張力とドレ
ンの水位上昇スピードを考慮して空気溜りを生じさせな
い程度の間隙(例えば5mm)が形成されている。又、
前記貯留室(21)内には、ドレンを中和する為の例えば、
酸化マグネシウム、炭酸カルシウムの流体からなる中和
剤(21a) が収容されており、この貯留室(21)の天板は、
前記空室(25)の天板(25a) よりも高く設定されると共
に、前記中和剤を交換又は補充する際に開閉される蓋板
(27)が具備されている。この蓋板(27)には、大気開放用
の透孔(24)が設けられている。更に、前記中央管(26)
は、下方に延長形成されて、後述のシスターン(3) のオ
ーバーフロー管(31)の途中に合流接続されている。
【0013】そして、前記貯留室(21)内には、前記空室
(25)の天板(25a) 以下の高さに配置され、サイフォン(2
2)による後述のドレン排出動作が開始されるときの貯留
水位を検知する第1水位スイッチ(S1)、及び、前記空室
(25)の天板(25a) よりも高い位置に熱交換装置(A) の通
水管(10a) に水漏れが発生したときの異常水位を検知す
る第2水位スイッチ(S2)が設けられている。又、このド
レン容器(2) の底板には、このドレン容器(2) の温度を
検知する温度センサー(S3)と、このドレン容器(2) の内
部を加熱する為のヒータ(H) が添設されている。尚、前
記第1・第2水位スイッチ(S1)(S2)、温度センサー(S3)
及びヒータ(H) は、後述の制御装置(C)に接続されてい
る。
【0014】**シスターン(3) 及び放熱装置(U) ** 上記シスターン(3) は、上記温水循環経路における放熱
装置(U) から熱交換装置(A) に至る復路に設けられ、こ
のシスターン(3) の下流側には、循環ポンプ(P) が設け
られている。このシスターン(3) は、その貯留水位が所
定以上となったときの余剰水を排水する為のオーバーフ
ロー管(31)、及び、このシスターン(3)に水道水を給水
する為の給水管(32)を具備した構成である。前記給水管
(32)には、既述請求項3に記載の給水手段(G) としての
電磁弁(G1)が設けられている。又、このシスターン(3)
内には、低水位検知センサー(3a)及び高水位検知センサ
ー(3b)が設けられ、蒸発等によってこのシスターン(3)
内の水位が所定水位以下になると前記低水位検知センサ
ー(3a)がそれを検知して前記電磁弁(G1)を開弁すること
により給水し、前記高水位検知センサー(3b)の水位検知
により前記電磁弁(G 1)を閉弁することにより給水停止す
る構成となっている。尚、前記高水位検知センサー(3b)
の検知水位は、上記オーバーフロー管(31)からオーバー
フロー排水されるときの水位と略一致させている。この
シスターン(3) での水量維持機能によって温水循環経路
の循環水量が確保されると共にこの温水循環経路内の水
の体積膨張が吸収される。又、このシスターン(3) によ
り、前記温水循環経路内に混入した空気が除去される。
【0015】更に、前記オーバーフロー管(31)の途中に
は、上記中央管(26)が合流接続されている。上記ドレン
排出管(12)からこの合流点に至るまでの経路が既述請求
項に記載のドレン排出経路(K) となる。又、上記放熱装
置(U) としては、上記温水循環経路に接続された放熱用
の熱交換器に送風して、暖房用温風を吹き出す構成の送
風装置や床暖房装置が採用されている。
【0016】**制御装置(C) ** この温水暖房システムは、マイクロコンピュータを組み
込んだ制御装置(C) により動作が制御されるようになっ
ており、前記制御装置(C) には、中和剤交換時期検知機
能部と、水漏れ検知機能部と、凍結防止機能部とが具備
されている。具体的には、中和剤交換時期検知機能部
は、前記マイクロコンピュータに格納された後述の中和
剤交換時期検知ルーチン(J1)、水漏れ検知機能部は、水
漏れ検知ルーチン(J2)、凍結防止機能部は、凍結防止ル
ーチン(J3)、で夫々実現されている。又、前記制御装置
(C) は、この温水暖房システムの電源投入(電源プラグ
の接続)により電気供給されるものとなっている。
【0017】[動作の実際について]次に、この温水暖
房システムの動作の実際について、図5〜図8のフロー
チャートに基づいて説明する。図5のフローチャートに
示すように、この温水暖房システムの運転スイッチ(図
示せず)をオンとすると(ステップ(52))、この温水暖
房システムが運転される(ステップ(53))と共に、後述
の中和剤交換時期検知ルーチン(J1)及び水漏れ検知ルー
チン(J2)が実行され、前記運転スイッチをオフとするま
で、継続される(ステップ(54))。又、前記運転スイッ
チをオフとすると、後述の凍結防止ルーチン(J3)が実行
される。
【0018】以下、この温水暖房システムの運転動作及
び各ルーチンについて詳述する。 **温水暖房システムの運転動作** この温水暖房システムの運転状態では、熱交換装置(A)
のファン(F) 及びバーナ(B) が作動し、これらから下方
に向って供給された燃焼排気により、先ず主熱交換器(1
a)が加熱されて、この主熱交換器(1a)で前記燃焼排気か
ら顕熱が吸収され、次いで副熱交換器(1b)で潜熱が吸収
された後、排気経路(11)から排気される。そして、上記
循環ポンプ(P) が作動することから、前記熱交換器で昇
温された温水が放熱装置(U) に供給され、この放熱装置
(U) での放熱により居室が暖房される。更に、前記放熱
により温度低下した温水は、シスターン(3) を経由して
熱交換器に帰還して再加熱される。これら一連の温水循
環により前記暖房が持続される。
【0019】そして、この運転状態では、上記副熱交換
器(1b)での潜熱吸収により燃焼排気が露点以下に冷やさ
れることから、前記副熱交換器(1b)の通水管及びフィン
に多量のドレンが発生する。このドレンは、滴下して缶
体(10)のロート部(13)により集められ、ドレン排出管(1
2)を介して、ドレン容器(2) のドレン流入室(23)に流入
する。そして、前記ドレンは、ドレン流入室(23)に満た
された後、オーバーフローして貯留室(21)に流入して貯
留される。更に、前記ドレンは、貯留室(21)内にて所定
水位となった時点で、図4ーaに示すように、サイフォ
ン(22)の空室(25)内に充満する。このとき、空室(25)の
天板(25a) から中央管(26)までの間隙に前記ドレンが充
満して、前記中央管(26)の上端開口をドレンの表面張力
により閉塞した状態となる。この後、前記ドレンの表面
張力による閉塞状態が壊れて中央管(26)内に流入する。
これにより、前記空室(25)及び貯留室(21)内のドレンが
中央管(26)内に吸引されるものとなり、ドレン容器(2)
から排出される。そして、図4ーbに示すように、前記
貯留室(21)内のドレンが少なくなって、前記空室(25)に
透孔(24)を介して空気が侵入した時点で、中央管(26)内
への吸引負圧が消失して、前記ドレン排出が終了する
(図4ーcの状態)。従って、このドレン容器(2) で
は、貯留室(21)内のドレンが上記所定の貯留量となる度
に、サイフォン(22)により一定量が排出される。
【0020】更に、上記中央管(26)の下流端が、シスタ
ーン(3) のオーバーフロー管(31)の途中に合流接続され
ているから、前記ドレン容器(2) から排出されたドレン
は、前記中央管(26)からオーバーフロー管(31)の下流側
部分に流れ込み、このシステム外の排水管に流出する。
このものでは、前記ドレンは、シスターン(3) からのオ
ーバーフロー排水により稀釈され、前記ドレン中の腐食
成分の濃度が大幅に低下するものとなる。しかも、前記
ドレン排出経路には上記ドレン容器(2) が設けられ、前
記ドレンが、上記貯留室(21)に一時的に貯留されている
間に、これに収容された中和剤により、酸性の腐食成分
が中和されるものとなる。従って、上記稀釈効果がより
一層向上するものとなる。更に、この温水暖房システム
では、前記中央管(26)をオーバーフロー管(31)との合流
部まで設置するだけで済む。従って、上記中央管(26)を
システム外の排水管まで延長設置する場合に比べて配管
が短くなり、配管部品及び配管工数が低減される。尚、
この実施の形態では、ドレン排出経路(K) に上記ドレン
容器(2) を設けたが、このドレン容器(2) を設けない構
成としてもよい。
【0021】**中和剤交換時期検知ルーチン(J1)** 中和剤交換時期検知ルーチン(J1)では、図6のフローチ
ャートに示すように、上記サイフォン動作が開始される
ときのドレン水位により第1水位スイッチ(S1)がオンと
なると(ステップ(61))、変数(I) に1を加える(ステ
ップ(62))。これを繰り返すことにより、前記第1水位
スイッチ(S1)から出力される検知信号の出力回数が累積
される。そして、前記変数(I) が設定値となると、つま
り、前記累積回数が設定回数に達すると、この制御装置
(C) から報知信号が出力されて、この報知信号によりL
ED(L1)を点灯させ、これにより、中和剤交換が表示さ
れる(ステップ(63)、(64))。尚、中和剤を交換した
後、リセットスイッチ(図示せず)を押すと、前記交換
信号が消失せしめられて前記LED(L1)が消灯し、前記
変数(I) が0に戻される。(ステップ(65)、(66)、(6
7))。尚、前記変数(I)は、図5のフローチャートに示
すように、制御装置(C) の電源投入直後、0に設定され
ている(ステップ(51))。
【0022】このものでは、前記累積回数によりドレン
容器(2) へのドレン通過総量、つまり、これによる中和
剤の使用度合いが判断できることから、上記累積回数を
判断することにより、中和剤の交換時期が適切にわかる
ものとなる。 **水漏れ検知ルーチン(J2)** この水漏れ検知ルーチン(J2)では、図7のフローチャー
トに示すように、主熱交換器(1a)及び副熱交換器(1b)の
水漏れの有無が監視されている。つまり、上記貯留室(2
1)内のドレン貯留量が通常よりも多くなって、上記第2
水位スイッチ(S 2)がオンとなると(ステップ(71))、こ
のオン信号を確認して制御装置(C) から水漏れ信号が出
力されて(ステップ(72))、この水漏れ信号により熱交
換器の水漏れを表示するLED(L2)が点灯せしめられ
る。尚、このLED(L2)が点灯して、前記熱交換器の修
理を実施した後に、リセットスイッチ(図示せず)を押
すと、前記表示信号が消失して前記LED(L2)が消灯す
る(ステップ(73)、(74))。
【0023】このものでは、前記熱交換器に水漏れがあ
った場合、貯留室(21)内のドレン貯留量が、一時的に、
通常のサイフォン動作貯留量(上記第1水位スイッチ(S
1)がオンとなる貯留量)よりも多い貯留量となることか
ら、このときの水位を、前記第2水位スイッチ(S2)によ
り検知することにより、前記水漏れがわかるものとな
る。
【0024】**凍結防止ルーチン(J3)** この凍結防止ルーチン(J3)では、図8のフローチャート
に示すように、温度センサー(S3)による検知温度が第1
設定温度(E1)以下になると、ヒータ(H) をオンとする
(ステップ(81)、(82))。そして、このヒータ(H) の加
熱により、前記検知温度が第2設定温度(E2)以上になる
と、上記ヒータ(H) をオフ状態に戻す(ステップ(83)、
(84))。
【0025】このものでは、前記ヒータ(H) によりドレ
ン容器(2) が所定の温度範囲内に維持されるから、この
ドレン容器(2) の凍結が防止されると共に、このドレン
容器(2) 内の中和剤の反応低下が防止される。尚、図示
していないが、上記シスターン(3) への給水動作を実施
する為の制御プログラムが、上記した図5の制御プログ
ラム以外に設けられている。 [実施の形態2]この実施の形態2は、図9及び図10
に示すように、上記実施の形態1の制御プログラムに、
以下の給水制御ルーチン(J4)を追加したものである。
【0026】前記給水制御ルーチン(J4)は、図9に示す
ように、上記運転スイッチがオンのときに実行される。
この給水制御ルーチン(J4)では、図10に示すように、
先ず、上記電磁弁(G1)の開閉制御状態を表すフラグ(F)
が「0」かどうかが判別される(ステップ(91))。フラ
グ(F) が「0」の場合(電磁弁(G1)が閉弁状態のとき)
には、上記サイフォン動作が開始されるときの貯留水位
を検知する第1水位スイッチ(S1)が「オン」かどうかが
判定され(ステップ(92))、「オン」のとき、つまり、
サイフォン動作が開始されたときには、マイコン内蔵の
タイマー(T) をリセットして時間計測を開始すると共
に、電磁弁(G1)を開弁し、上記フラグ(F)を「1」に更
新する(ステップ(93)、(94)、(95))。前記開弁により
給水管(32)からシスターン(3) に給水される。この後、
前記タイマー(T) の計測時間(T1)が設定時間(T0)に達す
るまで前記給水が継続され(ステップ(96))、前記設定
時間(T0)に達した時点で電磁弁(G1)を閉弁し、フラグ
(F) を「0」に更新する。前記設定時間(T0)は、サイフ
ォン(22)の作動時間(例えば7秒)よりも少し大きく
(例えば10秒)設定してある。尚、このものでは、上
記高水位センサー(3b)の検知水位とオーバーフロー水位
とが略一致しており、前記給水開始とほぼ同時に前記シ
スターン(3) からオーバーフロー排水が行われるように
している。又、この給水制御ルーチン(J4)による前記給
水状態では、既述の高水位センサー(3b)からの水位検知
を無視する構成としている。
【0027】このものでは、サイフォン動作とほぼ同時
にオーバーフロー排水が行われ、前記ドレン排出が終了
した時点では前記オーバーフロー排水が継続しているか
ら、上記したドレン稀釈が確実且つ効率的に実施される
ものとなる。尚、上記高水位センサー(3b)の検知水位を
オーバーフロー水位よりも低く設定し、上記給水開始か
らオーバーフロー排水が行われるまでに少し時間差があ
るものでもよい。
【0028】この実施の形態では、上記第1水位スイッ
チ(S1)が既述請求項3に記載の検知手段(S) 、上記ステ
ップ(92)〜(94)、(96)、(97)が制御手段となる。尚、上
記した何れの実施の形態でも、上記システム外の排水管
まで延びるオーバーフロー管(31)の途中にドレン排出経
路(K) を合流接続したが、これを、前記排水管まで延び
るドレン排出経路(K) の途中にオーバーフロー管(31)を
合流接続してもよい。この場合、図11に示すように、
前記ドレン排出経路(K) に上記実施の形態と同様のドレ
ン容器(2) を挿入し、その貯留室(21)に前記オーバーフ
ロー管(31)を接続した構成が採用できる。尚、同図に示
すように、中和剤(21a) をドレン流入室(23)に収容して
もよい。このものでは、ドレンが貯留室(21)内に貯留さ
れている間に、オーバーフロー管(31)からのオーバーフ
ロー水により稀釈されるから、この稀釈効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術における温水暖房システムの説明図
【図2】同上
【図3】本願発明実施の形態1における温水暖房システ
ムの説明図
【図4】これのドレン容器(2) のサイフォン(22)の動作
説明図
【図5】制御装置(C) の制御プログラムを示すフローチ
ャート
【図6】これの中和剤交換時期検知ルーチン(J1)を示す
フローチャート
【図7】これの水漏れ検知ルーチン(J2)を示すフローチ
ャート
【図8】これの凍結防止ルーチン(J3)を示すフローチャ
ート
【図9】実施の形態2における制御プログラムを示すフ
ローチャート
【図10】これの給水制御ルーチン(J4)を示すフローチ
ャート
【図11】変形例の説明図
【符号の説明】
(A) ・・・熱交換装置 (1) ・・・熱交換器 (U) ・・・放熱装置 (3) ・・・シスターン (2) ・・・ドレン容器 (K) ・・・ドレン排出経路 (31)・・・オーバーフロー管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナの燃焼排気が露点以下になるまで
    熱交換させてドレンを生成するようにした熱交換器(1)
    を具備する熱交換装置(A) と、暖房用の放熱装置(U) と
    前記熱交換器(1) との間に形成した温水循環経路と、こ
    の温水循環経路にこれの水量を所定に維持する為に設け
    たシスターン(3) とからなり、前記熱交換装置(A) に、
    前記ドレンを装置外に排出する為のドレン排出経路(K)
    を設けた温水暖房システムにおいて、 熱交換装置(A) のドレン排出経路(K) と、シスターン
    (3) のオーバーフロー管(31)とを合流接続した温水暖房
    システム。
  2. 【請求項2】 熱交換装置(A) のドレン排出経路(K)
    に、ドレン中和機能を具備するドレン容器(2) を挿入し
    た請求項1に記載の温水暖房システム。
  3. 【請求項3】 熱交換装置(A) のドレン排出経路(K) に
    ドレン容器(2) を挿入すると共に、このドレン容器(2)
    はドレンの貯留水位が設定水位となった時点で前記ドレ
    ン排出経路(K) の下流側に前記ドレンを一定量排出する
    サイフォン(22)を具備する構成とし、このサイフォン(2
    2)の作動を検知する検知手段(S) と、この検知手段(S)
    からの出力信号によってシスターン(3) に給水しオーバ
    ーフロー管(31)に排水させる為の給水手段(G) を作動さ
    せて設定時間経過後に作動停止させる制御手段(R) とを
    設けた請求項1又は2に記載の温水暖房システム。
  4. 【請求項4】 前記設定時間をサイフォン(22)の作動時
    間以上に設定した請求項3に記載の温水暖房システム。
JP7179044A 1995-07-14 1995-07-14 温水暖房システム Expired - Fee Related JP2964066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7179044A JP2964066B2 (ja) 1995-07-14 1995-07-14 温水暖房システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7179044A JP2964066B2 (ja) 1995-07-14 1995-07-14 温水暖房システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0926290A true JPH0926290A (ja) 1997-01-28
JP2964066B2 JP2964066B2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=16059147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7179044A Expired - Fee Related JP2964066B2 (ja) 1995-07-14 1995-07-14 温水暖房システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2964066B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125805A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Osaka Gas Co Ltd 熱源システム
JP2007107822A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給湯装置
JP2009011948A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Gastar Corp ドレン異物除去構造およびそのドレン異物除去構造を用いたドレン中和器
JP2009150576A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Noritz Corp 中和器を備えた温水装置
JP2013250023A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Gastar Corp 熱源装置
JP2016223653A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社コロナ 潜熱回収型熱源機
KR102001387B1 (ko) * 2018-12-17 2019-07-18 와써믹(주) 인공지능 기반의 온도 조절을 수행하는 온수기

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101579442B1 (ko) * 2014-07-23 2015-12-23 린나이코리아 주식회사 중화기 수위센서를 이용한 콘덴싱 보일러의 오버플로우 방지방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125805A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Osaka Gas Co Ltd 熱源システム
JP2007107822A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給湯装置
JP2009011948A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Gastar Corp ドレン異物除去構造およびそのドレン異物除去構造を用いたドレン中和器
JP2009150576A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Noritz Corp 中和器を備えた温水装置
JP2013250023A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Gastar Corp 熱源装置
JP2016223653A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社コロナ 潜熱回収型熱源機
KR102001387B1 (ko) * 2018-12-17 2019-07-18 와써믹(주) 인공지능 기반의 온도 조절을 수행하는 온수기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2964066B2 (ja) 1999-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4996130B2 (ja) 熱源装置及びその制御方法
JP2009150576A (ja) 中和器を備えた温水装置
JP4700318B2 (ja) 熱源機のドレン排出装置
JP2903141B2 (ja) 熱交換装置の水漏れ検知装置
JP2003343925A (ja) 液体排出装置
JPH0926290A (ja) 温水暖房システム
JP2006162121A (ja) 潜熱回収型温水暖房装置及び風呂給湯装置
JP2903143B2 (ja) 熱交換装置用ドレン容器の保温装置
JP2005308263A (ja) 給湯・追焚装置の不用水排出方法及びその装置
JP4870982B2 (ja) ドレン処理装置、熱源装置及びドレン処理方法
JP2002031410A (ja) 給湯器
JP2005090922A (ja) 給湯器の不用水排出方法及びその装置
JP5009713B2 (ja) 燃焼装置
JP2006090564A (ja) 潜熱回収型温水暖房装置
JP2009036480A (ja) 燃焼装置
JP4867282B2 (ja) 給湯装置
KR200176948Y1 (ko) 가스보일러용 응축수받이의 배기가스 차단장치
JP2004271102A (ja) ヒートポンプ式給湯器
KR100279883B1 (ko) 가스보일러의 보온운전 제어방법
KR200359590Y1 (ko) 목욕탕용 히트펌프 시스템
JP2002147847A (ja) 給湯器
JP2003222344A (ja) 温水暖房システム
JPH0926292A (ja) 熱交換装置の中和剤交換又は補充時期検知装置
JP4546850B2 (ja) 熱源装置のドレン排出方法及び熱源装置
JP2001090943A (ja) 燃焼異常検出装置およびこれを用いた燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070813

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees