JP2903143B2 - 熱交換装置用ドレン容器の保温装置 - Google Patents

熱交換装置用ドレン容器の保温装置

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  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂コンデンシン
グタイプの熱交換装置のドレン排出経路に設けられるド
レン容器の凍結を防止する為の保温装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の温水暖房システムの熱交換装置
(A) では、図1に示すように、熱交換器(1) 及びこれと
放熱装置(U) との間の温水循環経路が冬季に凍結しない
ようにする為に、この熱交換装置(A) の運転停止時に、
前記温水循環経路の通水管が所定温度以下になると、循
環ポンプ(P) を作動させて水を循環させる凍結防止運転
を行う構成が採用されている。
【0003】一方、図2に示すように、最近では、熱交
換効率を向上させる為に、バーナ(B) からの燃焼排気が
露点以下になるまで熱交換器(1) に吸熱させる形式の所
謂、コンデンシングタイプの熱交換装置(A) が実現され
ている。このコンデンシングタイプの熱交換装置(A) で
は、前記熱交換器(1) の通水管やフィンに積極的に結露
水(ドレン)が生成され、このドレンの量も多いことか
ら、この熱交換装置(A) には、前記ドレンを装置外に排
出する為のドレン排出経路が具備されている。そして、
前記ドレンには、バーナ(B) の燃焼により生じる窒素酸
化物等の酸性の腐食成分が含まれていることから、この
腐食成分を除去する為に、前記ドレン排出経路に、前記
ドレンを一時的に貯留させて中和剤と反応させる為のド
レン容器(2) が設けられている。このものでは、前記ド
レンがドレン容器(2) に貯留されている間に、このドレ
ン容器(2) 内の中和剤と化学反応することにより、上記
腐食成分が中和されるものとなる。
【0004】このコンデンシングタイプの熱交換装置
(A) でも、上記した従来の凍結防止運転の採用により、
熱交換器(1) や温水循環経路の凍結は防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このコンデ
ンシングタイプの熱交換装置(A) では、ドレン容器(2)
内に一時的に貯留されるドレンは、前記ドレン容器(2)
内では循環しないから、このドレン容器(2) 内の凍結を
防止できない。請求項1の発明は、前記ドレン容器(2)
の凍結を防止できる熱交換装置用ドレン容器の保温装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[請求項1の発明]この請求項1の発明は、『バーナの
燃焼排気が露点以下になるまで熱交換させてドレンを生
成するようにした熱交換器(1) を具備する熱交換装置
(A) のドレン排出経路に、前記ドレンを一時的に貯留さ
せて中和剤と反応させる為のドレン容器(2) を設け、こ
のドレン容器(2) には、これを加熱する為のヒータ(H)
を添設し、気温若しくは熱交換器(1) につながる通水管
内の水温又はドレン容器(2) の温度を検知する温度検知
手段(S) と、この温度検知手段(S) の検知温度が設定温
度以下となった時に前記ヒータ(H) を作動状態とする制
御手段(R) とを設け、前記設定温度をドレン容器(2) 内
のドレンの凍結防止に適する温度に設定した』ことを特
徴とする。
【0007】このものでは、温度検知手段(S) の検知温
度が設定温度以下になると、制御手段(R) からの出力信
号により、ドレン容器(2) に添設されたヒータ(H) が作
動状態となる。これにより、前記ドレン容器(2) が加熱
される。前記設定温度は、ドレン容器(2) 内のドレンの
凍結防止に適する温度に設定されているから、前記加熱
によって、ドレン容器(2) 内は、ドレンが凍結しない状
態に保温される。 [請求項2の発明]この請求項2の発明は、『上記設定
温度を、ドレン容器(2) 内のドレンの凍結防止に適し且
つドレン容器(2) 内の中和剤の反応促進に適する温度に
設定した』ことを特徴とする。このものでは、ドレン容
器(2) 内は、ドレンが凍結せず且つ中和剤の反応が促進
される状態に保温される。 [請求項3の発明]この請求項3の発明は、『熱交換装
置(A) の運転停止中は上記設定温度をドレン容器(2) 内
のドレンの凍結防止に適する温度に設定し且つ運転中は
前記ドレン容器(2) 内の中和剤の反応促進に適する温度
に設定する設定温度切替手段を設けた』ことを特徴とす
る。このものでは、熱交換装置(A) の運転時にはヒータ
(H)はドレン容器(2) 内の中和剤の反応促進に適する温
度状態に、停止時にはドレン容器(2) 内のドレン凍結防
止に適する温度状態に維持される。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、ドレン容器(2) 内は、ヒータ(H)によってドレンが
凍結しない状態に保温され、このドレン容器(2) 内のド
レン凍結が防止される。又、請求項2の発明では、ドレ
ン容器(2) 内は、ドレンが凍結せず且つ中和剤の反応が
促進される状態に保温されるから、前記のドレン凍結防
止効果に加えて、前記中和剤によるドレンからの腐食成
分除去効果が向上する。
【0009】更に、請求項3の発明では、熱交換装置
(A) の運転時にはヒータ(H) はドレン容器(2) 内の中和
剤の反応促進に適する温度状態に、停止時にはドレン容
器(2)内のドレン凍結防止に適する温度状態に維持され
るから、中和剤の反応促進温度域がドレンの凍結防止温
度域よりも高温の場合でも、ヒータ(H) が効率的に動作
し、ヒータ(H) の消費電力が抑えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 [実施の形態1]この実施の形態1は、図3に示すよう
に、所謂コンデンシングタイプの熱交換装置(A) と暖房
用の放熱装置(U) との間に温水循環経路を構成した温水
暖房システムに実施したものであり、前記温水循環経路
には、これの水量を所定に維持する為のシスターン(3)
が装備され、前記熱交換装置(A) からのドレン排出経路
には、ドレン中和機能を備えた合成樹脂製のドレン容器
(2) が挿入されている。
【0011】[各部の構成について] **熱交換装置(A) ** 上記熱交換装置(A) は、缶体(10)内に、バーナ(B) 、そ
の下方に位置し主に燃焼排気の顕熱を吸熱して熱交換す
る主熱交換器(1a)、及び、主に燃焼排気の潜熱を吸熱し
て熱交換する副熱交換器(1b)を内蔵すると共に、前記缶
体(10)の上端に連設したファン(F) から前記バーナ(B)
への燃焼用空気を供給し、バーナ(B) の燃焼排気の熱
を、前記主・副熱交換器(1a)(1b)の多数のフィンを介し
てこれらを貫通する通水管内の通水に熱交換し、前記燃
焼排気を、前記缶体(10)の下端の一側に接続した排気経
路(11)から排気する構成である。尚、副熱交換器(1b)
は、主熱交換器(1a)の下方に位置すると共に、前記主熱
交換器(1a)の排気の下流側に直列に接続されている。
又、上記バーナ(B) としては、全一次空気式のものが採
用されている。
【0012】又、前記缶体(10)の底面部は、熱交換器か
ら滴下したドレンを集める為のロート部(13)となってお
り、その下端に連設されたドレン排出管(12)が、後述の
ドレン容器(2) に挿入されている。 **ドレン容器(2) ** 上記ドレン容器(2) 内には、上記ドレン排出管(12)が上
方から挿入されたドレン流入室(23)と、このドレン流入
室(23)にその上端にて連通され且つドレンを貯留する為
の貯留室(21)と、この貯留室(21)からドレンを排出する
為のサイフォン(22)とが並設されている。そして、前記
サイフォン(22)は、貯留室(21)にその下端にて連通され
た上下方向に長い空室(25)と、この空室(25)内にこれの
底板を貫通し上方に向って挿入された中央管(26)とから
なり、この中央管(26)の上端と空室(25)の天板(25a) と
の間には、中央管(26)の径及びドレンの表面張力とドレ
ンの水位上昇スピードを考慮して空気溜りを生じさせな
い程度の間隙(例えば5mm)が形成されている。又、
前記貯留室(21)内には、ドレンを中和する為の例えば、
酸化マグネシウム、炭酸カルシウムの粒体からなる中和
剤(21a) が収容されており、この貯留室(21)の天板は、
前記空室(25)の天板(25a) より高く設定されると共に、
前記中和剤を交換又は補充する際に開閉される蓋板(27)
が具備されている。この蓋板(27)には、大気開放用の透
孔(24)が設けられている。更に、前記中央管(26)は、下
方に延長形成されて、後述のシスターン(3) のオーバー
フロー管(31)の途中に合流接続されている。
【0013】前記貯留室(21)内には、前記空室(25)の天
板(25a) 以下の高さに配置され、サイフォン(22)による
後述のドレン排出動作が開始されるときの貯留水位を検
知する第1水位スイッチ(S1)、及び、前記空室(25)の天
板(25a) よりも高い位置に熱交換装置(A) の通水管(10
a) に水漏れが発生したときの異常水位を検知する第2
水位スイッチ(S2)が設けられている。又、このドレン容
器(2) の底板には、このドレン容器(2) の温度を検知す
る温度センサー(S3)と、このドレン容器(2) の内部を加
熱する為のヒータ(H) が添設されている。尚、前記第1
・第2水位スイッチ(S1)(S2)、温度センサー(S3)及びヒ
ータ(H) は、後述の制御装置(C) に接続されている。
【0014】**シスターン(3) 及び放熱装置(U) ** 上記シスターン(3) は、上記温水循環経路における放熱
装置(U) から熱交換装置(A) に至る復路に設けられ、こ
のシスターン(3) の下流側には、循環ポンプ(P) が設け
られている。そして、このシスターン(3) の胴部には、
オーバーフロー管(31)、及び、ボールタップ等の自動給
水装置(図示せず)の給水管(32)が接続され、このシス
ターン(3) 内の貯留水位が設定水位よりも大幅に高くな
ると、前記オーバーフロー管(31)から余剰分が排水さ
れ、前記貯留水位が低くなると、前記温水循環経路の循
環水量が一定に維持される。又、前記オーバーフロー管
(31)の途中に上記中央管(26)の下流端が接続されてい
る。又、前記オーバーフロー管(31)の途中に上記中央管
(26)の下流端が接続されている。
【0015】又、この実施の形態では、上記放熱装置
(U) として、上記温水循環経路に接続された放熱用の熱
交換器に送風して暖房用温風を吹き出す送風装置や床暖
房装置が採用されている。 **制御装置(C) ** この温水暖房システムは、マイクロコンピュータを組み
込んだ制御装置(C) により動作が制御されるようになっ
ており、前記制御装置(C) には、ドレン容器(2) の凍結
を防止する為の凍結防止機能部が具備され、具体的に
は、制御プログラムにおける後述の凍結防止ルーチン(J
3)で実現されている。尚、前記制御プログラムには、中
和剤の交換時期を検知する為の中和剤交換時期検知ルー
チン(J1)、及び、熱交換器の水漏れを検知する為の水漏
れ検知ルーチン(J2)、も格納されている。これらルーチ
ンは、主プログラムにより呼び出されるサブルーチンと
して構成されている。又、前記制御装置(C) は、この温
水暖房システムの電源投入(電源プラグの接続)により
電気接続される。
【0016】[動作の実際について]次に、この温水暖
房システムの動作の実際について、図5及び図6のフロ
ーチャートに基づいて説明する。図5のフローチャート
に示すように、この温水暖房システムの運転スイッチ
(図示せず)をオンとすると(ステップ(52))、この温
水暖房システムが運転される(ステップ(53))と共に、
後述の中和剤交換時期検知ルーチン(J1)及び水漏れ検知
ルーチン(J2)が実行され、前記運転スイッチをオフとす
るまで、これらが順次繰り返して実行される(ステップ
(54))。又、前記運転スイッチをオフとすると、後述の
凍結防止ルーチン(J3)が実行される。
【0017】以下、この温水暖房システムの運転動作及
び各ルーチンについて詳述する。 **温水暖房システムの運転動作** この温水暖房システムの運転状態では、熱交換装置(A)
のファン(F) 及びバーナ(B) が作動し、これらから下方
に向って供給された燃焼排気により、先ず主熱交換器(1
a)が加熱されて、この主熱交換器(1a)で前記燃焼排気か
ら顕熱が吸収され、次いで副熱交換器(1b)で潜熱が吸収
された後、排気経路(11)から排気される。そして、上記
循環ポンプ(P) が作動することから、前記熱交換器で昇
温された温水が放熱装置(U) に供給され、この放熱装置
(U) での放熱により居室が暖房される。更に、前記放熱
により温度低下した温水は、シスターン(3) を経由して
熱交換器に帰還して再加熱される。これら一連の温水循
環により前記暖房が持続される。
【0018】そして、この運転状態では、上記副熱交換
器(1b)での潜熱吸収により燃焼排気が露点以下に冷やさ
れることから、前記副熱交換器(1b)の通水管及びフィン
に多量のドレンが発生する。このドレンは、滴下して缶
体(10)のロート部(13)により集められ、ドレン排出管(1
2)を介して、ドレン容器(2) のドレン流入室(23)に流入
する。そして、前記ドレンは、ドレン流入室(23)に満た
された後、オーバーフローして貯留室(21)に流入して貯
留される。更に、前記ドレンは、貯留室(21)内にて所定
の水位となった時点で、図4ーaに示すように、サイフ
ォン(22)の空室(25)内に充満する。このとき、空室(25)
の天板(25a) から中央管(26)までの間隙に前記ドレンが
充満して、中央管(26)の上端開口をドレンの表面張力に
より閉塞した状態となる。この後、前記ドレンの表面張
力による閉塞状態が壊れて中央管(26)内に流入し、これ
により、前記空室(25)及び貯留室(21)内のドレンが中央
管(26)内に吸引されるものとなり、ドレン容器(2) から
排出される。そして、図4ーbに示すように、前記貯留
室(21)内のドレンが少なくなって、前記空室(25)に空気
が侵入した時点で、中央管(26)内への吸引負圧が消失し
て、前記ドレン排出が終了する(図4ーcの状態)。従
って、このドレン容器(2) では、貯留室(21)内のドレン
が上記所定の貯留量となる度に、サイフォン(22)により
一定量が排出される。
【0019】更に、上記中央管(26)の下流端が、シスタ
ーン(3) のオーバーフロー管(31)の途中に合流接続され
ているから、前記ドレン容器(2) から排出されたドレン
は、前記中央管(26)からオーバーフロー管(31)の下流側
に流れ込み、このシステム外の排水管に流出する。この
ものでは、前記ドレンが、上記貯留室(21)に一時的に貯
留されている間に、これに収容された中和剤により、酸
性の腐食成分が中和されるものとなる。しかも、前記ド
レン容器(2) から排出されたドレンは、シスターン(3)
からのオーバーフロー排水により稀釈されることから、
万一前記ドレン中に腐食成分が残留しても、この腐食成
分の濃度が低下する。
【0020】**凍結防止ルーチン(J3)** この凍結防止ルーチン(J3)は、図5のフローチャートに
示すように、上記運転スイッチがオフの状態で、実行さ
れる。そして、図6のフローチャートに示すように、上
記温度センサー(S3)による検知温度が第1設定温度(E1)
(例えば3℃)以下になると、この制御装置(C) から上
記ヒータ(H) への作動信号を出力し(ステップ(81)、(8
2))、この作動信号により前記ヒータ(H) をオン動作さ
せる。これにより、ドレン容器(2) 内が加熱される。そ
して、この加熱により、前記検知温度が第2設定温度(E
2)(例えば10℃)以上になると、前記作動信号出力を
消失させ(ステップ(83)、(84))、これにより、上記ヒ
ータ(H) をオフ状態に維持する。
【0021】この温水暖房システムでは、その運転停止
状態に於いて、ドレン容器(2) が所定の温度範囲内(例
えば3〜10℃)に維持されるから、このドレン容器
(2) の凍結及び過熱が防止されている。この実施の形態
1では、上記温度センサー(S3)が、既述請求項1に記載
の温度検知手段(S) 、上記ステップ(81)、(82)を実行す
るマイクロコンピューター内の機能部が、既述請求項1
に記載の制御手段(R) となる。尚、所謂バイメタル等の
サーモスイッチにより温度を検知する構成としてもよ
く、この場合、前記サーモスイッチの温度感応変形部
が、上記温度検知手段(S) となり、前記温度感応変形部
及びこの温度感応変形部を介して流れる電流を導通・停
止させる接点部が、上記制御手段(R) となる。又、この
実施の形態1では、ドレン容器(2) 自体の温度を検知す
るものとしたが、これを、気温又は水道の水温を検知す
るものに変更してもよい。尚、熱交換器(1) の通水管(1
0a) 及び温水循環経路内の水は、温度センサー(S3)の検
知温度が所定温度以下になったときに所定時間、循環ポ
ンプ(P)を作動させて循環させることにより、凍結が防
止される。
【0022】**中和剤交換時期検知ルーチン(J1)** 中和剤交換時期検知ルーチン(J1)は、上記サイフォン動
作が開始されるときのドレン水位によりオンとなる第1
水位スイッチ(S1)からのオン信号の出力回数を累積し、
この累積回数が設定回数に達すると、この制御装置(C)
から交換信号を出力する構成となっている。前記交換信
号出力により中和剤の交換時期を知らせるLED(L1)が
点灯する。このものでは、前記累積回数によりドレン容
器(2) へのドレン通過総量、つまり、これによる中和剤
の使用度合いが判断できることから、上記累積回数を判
断することにより、中和剤の交換時期が適切にわかる。
【0023】**水漏れ検知ルーチン(J2)** この水漏れ検知ルーチン(J2)は、上記第2水位スイッチ
(S2)からのオン信号により制御装置(C) から水漏れ信号
を出力して、この水漏れ信号により水漏れ表示用のLE
D(L2)を点灯せしめる構成となっている。このもので
は、上記熱交換器に水漏れがあった場合、貯留室(21)内
のドレン貯留量が、一時的に、通常のサイフォン動作貯
留量(上記第1水位スイッチ(S1)がオンとなる貯留量)
よりも多い貯留量となることから、このときの水位を前
記第2水位スイッチ(S2)により検知させることにより、
前記熱交換器の水漏れがわかる。 [実施の形態2]この実施の形態2は、上記実施の形態
1の構成のものに、運転中にドレン容器(2) を中和剤反
応が促進できる温度に維持する構成を追加したものであ
る。この場合、図7のフローチャートに示すように、運
転スイッチをオンとした状態で後述の中和剤反応促進ル
ーチン(J4)(サブルーチンとして構成されている)を実
行する構成が上記実施の形態1のものに追加される。
【0024】**中和剤反応促進ルーチン(J4)** 中和剤反応促進ルーチン(J4)は、図8のフローチャート
に示すように、上記温度センサー(S3)の検知温度が第3
設定温度(E3)(例えば20℃)以下になると、この制御
装置(C) から上記ヒータ(H) への作動信号を出力し(ス
テップ(85)、(86))、この作動信号により前記ヒータ
(H) をオンとしてドレン容器(2) を加熱し、これによ
り、前記検知温度が第4設定温度(E4)(例えば25℃)
以上になると、前記作動信号出力を消失させて(ステッ
プ(87)、(88))、上記ヒータ(H) をオフとする構成であ
る。このものでは、この温水暖房システムの運転中に、
ドレン容器(2) が、中和剤の反応を促進させる温度(2
0〜25℃)に維持されるから、前記運転中に熱交換器
(1) で生じてドレン容器(2) 内に流入したドレンから腐
食成分が確実に除去される。尚、運転停止時には、上記
実施の形態1と同様に、凍結防止ルーチン(J3)が実行さ
れる。この実施の形態2では、上記ステップ(52)、(8
1)、(85)を実行するマイクロコンピューター内の機能部
が既述請求項3に記載の設定温度切替手段となる。
【0025】このものでは、熱交換装置(A) の運転時に
はヒータ(H) はドレン容器(2) 内の中和剤の反応促進に
適する温度状態(20〜25℃)に、停止時にはドレン
容器(2) 内のドレン凍結防止に適する温度状態(3〜1
0℃)に維持されるから、これら2つの相違する温度状
態に対してヒータ(H) が効率的に動作し、ヒータ(H)の
消費電力が抑えられる。 [その他の実施の形態]上記した何れの実施の形態で
も、運転スイッチがオフのときに凍結防止ルーチン(J3)
を実行する構成としたが、これを、運転スイッチがオン
のときに、又は、運転スイッチのオン・オフに関係なく
実行する構成としてもよい。又、運転スイッチがオンの
ときに凍結防止ルーチン(J3)を実行する場合、上記ヒー
タ(H) の作動温度を、ドレン容器(2) 内のドレンの凍結
防止に適し且つドレン容器(2) 内の中和剤の反応促進に
適する温度に設定してもよい。通常、中和剤の反応促進
温度域は、ドレンの凍結防止温度域よりも高いから、前
記ヒータ(H) の作動温度を前記のように設定すれば(例
えば20℃)、ドレンの凍結防止と中和剤の反応促進の
両方の効果が得られる。
【0026】又、上記温度センサー(S3)による温度検知
に加えて、ドレン容器(2) の貯留室(21)内の例えば中間
水位までドレンが貯留されたときにオンとなる水位スイ
ッチ設け、これからのオン信号により上記加熱動作を実
行する構成とすれば、前記中間水位以上でのドレン貯留
状態で、ドレン容器(2) が加熱されるから、前記ドレン
貯留状態となって初めて中和剤を中和反応促進状態にで
きる。従って、消費電力を抑えつつ中和剤を効率的に使
用できる。
【0027】更に、上記した何れの実施の形態でも、ド
レン容器(2) を、サイフォン(22)を具備する構成とした
が、このドレン容器(2) は、熱交換器(1) からのドレン
を一時的に貯留できる構成であるかぎり、他の構成が採
用できる。又、上記実施の形態では、温水暖房システム
で説明したが、浴槽への湯張りや台所等のカランへの給
湯を行う給湯器に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術における温水暖房システムの説明図
【図2】これの熱交換装置(A) をコンデンシングタイプ
とした場合の説明図
【図3】本願発明実施の形態1における温水暖房システ
ムの説明図
【図4】これのドレン容器(2) のサイフォン(22)の動作
説明図
【図5】制御装置(C) の制御プログラムを示すフローチ
ャート
【図6】これの凍結防止ルーチン(J3)を示すフローチャ
ート
【図7】実施の形態2の制御プログラムの他の形態を示
すフローチャート
【図8】これの中和剤反応促進ルーチン(J4)を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
(A) ・・・熱交換装置 (1) ・・・熱交換器 (2) ・・・ドレン容器 (H) ・・・ヒータ (S) ・・・温度検知手段 (R) ・・・制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤峰 祐子 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナ イ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−183445(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/66 F24H 1/00 - 1/52 F24H 9/00 - 9/20 F28F 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナの燃焼排気が露点以下になるまで
    熱交換させてドレンを生成するようにした熱交換器(1)
    を具備する熱交換装置(A) のドレン排出経路に、前記ド
    レンを一時的に貯留させて中和剤と反応させる為のドレ
    ン容器(2) を設け、このドレン容器(2) には、これを加
    熱する為のヒータ(H) を添設し、気温若しくは熱交換器
    (1) につながる通水管内の水温又はドレン容器(2) の温
    度を検知する温度検知手段(S) と、この温度検知手段
    (S) の検知温度が設定温度以下となった時に前記ヒータ
    (H) を作動状態とする制御手段(R) とを設け、前記設定
    温度をドレン容器(2) 内のドレンの凍結防止に適する温
    度に設定した熱交換装置用ドレン容器の保温装置。
  2. 【請求項2】 上記設定温度を、ドレン容器(2) 内のド
    レンの凍結防止に適し且つドレン容器(2) 内の中和剤の
    反応促進に適する温度に設定した請求項1に記載の熱交
    換装置用ドレン容器の保温装置。
  3. 【請求項3】 熱交換装置(A) の運転停止中は上記設定
    温度をドレン容器(2) 内のドレンの凍結防止に適する温
    度に設定し且つ運転中は前記ドレン容器(2)内の中和剤
    の反応促進に適する温度に設定する設定温度切替手段を
    設けた請求項1に記載の熱交換装置用ドレン容器の保温
    装置。
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