JP2890176B2 - 熱交換装置の中和剤交換又は補充時期検知装置 - Google Patents

熱交換装置の中和剤交換又は補充時期検知装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換装置の中和
剤交換又は補充時期検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の熱交換装置(A) では、図1に示す
ように、熱交換効率を向上させる為に、バーナ(B) から
の燃焼排気が露点以下になるまで熱交換器(1) に吸熱さ
せる形式の所謂、コンデンシングタイプのものが実現さ
れている。このコンデンシングタイプの熱交換装置(A)
では、熱交換器(1) の通水管やフィンに積極的に結露水
(ドレン)が生成され、このドレンの量も多いことか
ら、この熱交換装置(A) には、前記ドレンを装置外に排
出する為のドレン排出経路が具備されている。そして、
前記ドレンには、バーナ(B) の燃焼により生じる窒素酸
化物等の酸性の腐食成分が含まれていることから、この
腐食成分を除去する為に、前記ドレン排出経路に、前記
ドレンを中和する為の中和剤を収容したドレン容器(2)
が設けられている。このものでは、前記ドレンがドレン
容器(2) を通過する時に、前記腐食成分が中和剤により
中和されるものとなる。そして、前記中和効果の消失時
期に合わせて中和剤を交換又は補充しなければならない
ことから、この時期を検知する為の装置が具備されてい
る。
【0003】この検知装置として、従来から、実開昭6
1−127354号に開示されるものがある。この従来
の検知装置は、図1に示すように、上記ドレン排出経路
におけるドレン容器(2) の下流側部分に分岐接続された
試薬容器(K) に、酸性度チェック用の試薬を収容したも
のである。このものでは、前記試薬容器(K) の接続端に
設けたバルブ(V) を開くと、前記試薬がドレン容器(2)
を通過したドレン排出経路のドレンと混ざることから、
前記試薬とドレンの反応による変色の有無を、前記分岐
接続部に設けた窓(W) を介して確認できる。これによ
り、ドレン容器(2) を通過したドレンに酸性成分が含ま
れているかどうか、つまり、上記中和剤の中和効果が持
続しているかどうか、が判断でき、中和剤の交換又は補
充時期を知ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
技術では、前記中和剤の交換又は補充時期を知る為に前
記チェック作業を頻繁に実施する必要があり、又、前記
チェック作業の度に、バルブ(V) の開閉操作が必要であ
るから、前記交換又は補充時期を知る為の作業が面倒で
あった。
【0005】請求項1〜3の夫々の発明は、中和剤の交
換又は補充の時期を簡便に知ることができる熱交換装置
の中和剤交換又は補充時期検知装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[請求項1の発明]この請求項1の発明は、『バーナの
燃焼排気が露点以下になるまで熱交換させてドレンを生
成するようにした熱交換器(1) を具備する熱交換装置
(A) のドレン排出経路に、前記ドレンを中和する為の中
和剤を収容したドレン容器(2) を設け、このドレン容器
(2) に、前記ドレンを貯留する貯留室(21)と、この貯留
室(21)内のドレンが所定の貯留量となった時点で前記ド
レンを一定量排出するサイフォン(22)とを設け、前記所
定の貯留量となった時点で検知信号を出力する検知手段
(S) と、前記検知信号の出力回数を累積するカウンタ
(K) と、このカウンタ(K)の累積回数が設定回数に達し
た時点で報知信号を出力する比較器(M) と、前記報知信
号によりオンとなり中和剤の交換又は補充を発音又は表
示により報知する報知手段(L) とを設けた』ことを特徴
とする。
【0007】この熱交換装置(A) を運転状態として熱交
換器(1) で生じたドレンは、ドレン容器(2) の貯留室(2
1)に流入して貯留される。そして、この貯留室(21)内の
ドレンが所定の貯留量となった時点でサイフォン(22)に
より一定量排出され、この後、同様にして貯留室(21)へ
のドレン貯留と貯留室(21)からのドレン排出とが繰り返
される。又、このドレン容器(2) を通過するドレンは、
このドレン容器(2) 内の中和剤により中和される。
【0008】そして、前記貯留室(21)内のドレンが前記
所定の貯留量となる度に、検知手段(S) から検知信号が
出力され、この出力回数がカウンタ(K) にて累積され
る。そして、この累積回数が設定回数に達した時点で比
較器(M) から出力された報知信号により報知手段(L) が
オンとなり中和剤の交換又は補充が発音又は表示により
報知される。
【0009】このものでは、前記累積回数によりドレン
容器(2) へのドレン通過総量、つまり、これによる中和
剤の使用度合いが判断できることから、前記累積回数を
判断することにより、中和剤の交換又は補充時期が適切
にわかる。 [請求項2の発明]この請求項2の発明は、『バーナの
燃焼排気が露点以下になるまで熱交換させてドレンを生
成するようにした熱交換器(1) を具備する熱交換装置
(A) のドレン排出経路に、前記ドレンを中和する為の中
和剤を収容したドレン容器(2) を設け、前記熱交換装置
(A) の1運転毎に前記熱交換器(1) の熱交換時間を計測
するタイマー(T) と、このタイマー(T) の計測時間を累
積する累積手段(R) と、この累積手段(R) の累積時間が
設定時間に達した時点で報知信号を出力する比較器(M)
と、前記報知信号によりオンとなり中和剤の交換又は補
充を発音又は表示により報知する報知手段(L) とを設け
た』ことを特徴とする。
【0010】このものでは、タイマー(T) により、熱交
換装置(A) の1運転毎に前記熱交換器(1) の熱交換時間
が計測され、この計測時間が累積手段(R) により累積さ
れる。そして、この累積時間が設定時間に達した時点で
比較器(M) から報知信号が出力され、この報知信号によ
り報知手段(L) がオンとなって、中和剤交換又は補充が
発音又は表示により報知される。このものでは、前記運
転時間により、ドレン発生量、つまり、中和剤の使用度
合いが判断できるから、前記運転時間を判断することに
より中和剤の交換又は補充時期が適切にわかる。 [請求項3の発明]この請求項3の発明は、『バーナの
燃焼排気が露点以下になるまで熱交換させてドレンを生
成するようにした熱交換器(1) を具備する熱交換装置
(A) のドレン排出経路に、前記ドレンを中和する為の中
和剤を収容したドレン容器(2) を設け、前記熱交換装置
(A) のバーナへのガス供給量を計測してその計測値を出
力するガス量計測手段(G) と、前記計測値を累積する累
積手段(R) と、この累積手段(R) の累積値が設定値に達
した時点で報知信号を出力する比較器(M) と、前記報知
信号によりオンとなり中和剤の交換又は補充を発音又は
表示により報知する報知手段(L) とを設けた』ことを特
徴とする。
【0011】このものでは、熱交換装置(A) のバーナへ
のガス供給量がガス量計測手段(G)により計測されて、
これから出力される計測値が累積手段(R) で累積され
る。そして、この累積値が設定値に達した時点で比較器
(M) から報知信号が出力され、この報知信号により報知
手段(L) がオンとなって中和剤交換又は補充が発音又は
表示により報知される。このものでは、ガス供給量によ
り、バーナの発生熱量、そして、ドレン発生量が判断さ
れて、中和剤の使用度合いがわかるから、前記ガス供給
量により中和剤の交換又は補充時期が適切にわかる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3の夫
々の発明では、中和剤の交換又は補充の時期を知る為の
操作が不要であって、中和剤が使用限界に達すると自動
的に報知されるから、前記交換又は補充の時期が簡便に
わかる。又、上記した何れの発明でも、既述した従来の
技術のような検査試薬を用いないから、前記検査試薬の
交換や補充等のメンテナンスが不要であり、この点で
も、簡便なものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 [実施の形態1]実施の形態1は、図2に示すように、
所謂コンデンシングタイプの熱交換装置(A) と暖房用の
放熱装置(U) との間に温水循環経路を構成した温水暖房
システムに実施したものであり、前記熱交換装置(A) か
らのドレン排出経路には、ドレンを中和する為の中和剤
を収容したドレン容器(2) が設けられている。尚、前記
温水循環経路には、これの水量を所定に維持する為のシ
スターン(3) が介装されている。
【0014】[各部の構成について] **熱交換装置(A) ** 上記熱交換装置(A) は、缶体(10)内に、バーナ(B) 、そ
の下方に位置し主に燃焼排気の顕熱を吸熱して熱交換す
る主熱交換器(1a)、及び、主に燃焼排気の潜熱を吸熱し
て熱交換する副熱交換器(1b)を内蔵すると共に、前記缶
体(10)の上端に連設したファン(F) から前記バーナ(B)
へ燃焼用空気を供給し、バーナ(B) の燃焼排気の熱を、
前記主・副熱交換器(1a)(1b)の多数のフィンを介してこ
れらを貫通する通水管内の通水に熱交換し、前記燃焼排
気を、前記缶体(10)の下端の一側に接続した排気経路(1
1)から排気する構成である。尚、副熱交換器(1b)は、主
熱交換器(1a)の下方に位置すると共に、前記主熱交換器
(1a)の排気の下流側に直列に接続されている。又、上記
バーナ(B) としては、全一次空気式のものが採用されて
いる。
【0015】又、前記缶体(10)の底面部は、熱交換器か
ら滴下したドレンを集める為のロート部(13)となってお
り、その下端に連設されたドレン排出管(12)が、後述の
ドレン容器(2) に挿入されている。 **ドレン容器(2) ** 上記ドレン容器(2) 内には、上記ドレン排出管(12)が上
方から挿入されたドレン流入室(23)と、このドレン流入
室(23)にその上端にて連通され且つドレンを貯留する為
の貯留室(21)と、この貯留室(21)からドレンを排出する
為のサイフォン(22)とが並設されている。そして、前記
サイフォン(22)は、貯留室(21)にその下端にて連通され
た上下方向に長い空室(25)と、この空室(25)内にこれの
底板を貫通し上方に向って挿入された中央管(26)とから
なり、この中央管(26)の上端と空室(25)の天板(25a) と
の間には、中央管(26)の径及びドレンの表面張力とドレ
ンの水位上昇スピードを考慮して空気溜りを生じさせな
い程度の間隙(例えば5mm)が形成されている。又、
前記貯留室(21)内には、ドレンを中和する為の例えば、
酸化マグネシウム、炭酸カルシウムの粒体からなる中和
剤(21a) が収容されており、この貯留室(21)の天板は、
前記空室(25)の天板(25a) よりも高く設定されると共
に、前記中和剤を交換又は補充する際に開閉される蓋板
(27)が具備されている。この蓋板(27)には、大気開放用
の透孔(24)が設けられている。更に、前記中央管(26)
は、下方に延長形成されて、後述のシスターン(3) のオ
ーバーフロー管(31)の途中に合流接続されている。
【0016】そして、前記貯留室(21)内には、前記空室
(25)の天板(25a) 以下の高さに配置され、サイフォン(2
2)による後述のドレン排出動作が開始されるときの貯留
水位を検知する第1水位スイッチ(S1)、及び、前記空室
(25)の天板(25a) よりも高い位置に熱交換装置(A) の通
水管(10a) に水漏れが発生したときの異常水位を検知す
る第2水位スイッチ(S2)が設けられている。又、このド
レン容器(2) の底板には、このドレン容器(2) の温度を
検知する温度センサー(S3)と、このドレン容器(2) の内
部を加熱する為のヒータ(H) が添設されている。尚、前
記第1・第2水位スイッチ(S1)(S2)、温度センサー(S3)
及びヒータ(H) は、後述の制御装置(C)に接続されてい
る。
【0017】**シスターン(3) 及び放熱装置(U) ** 上記シスターン(3) は、上記温水循環経路における放熱
装置(U) から熱交換装置(A) に至る復路に設けられ、こ
のシスターン(3) の下流側には、循環ポンプ(P) が設け
られている。そして、このシスターン(3) の胴部には、
オーバーフロー管(31)、及び、ボールタップ等の自動給
水装置(図示せず)の給水管(32)が接続され、このシス
ターン(3) 内の貯留水位が設定水位よりも大幅に高くな
ると、前記オーバーフロー管(31)から余剰分が排水さ
れ、前記貯留水位が低くなると、前記給水管(32)から給
水される。このシスターン(3) での水量維持機能によ
り、前記温水循環経路の循環水量が一定に維持される。
又、前記オーバーフロー管(31)の途中に上記中央管(26)
の下流端が接続されている。
【0018】又、この実施の形態では、上記放熱装置
(U) として、上記温水循環経路に接続された放熱用の熱
交換器に送風して、暖房用温風を吹き出す構成の送風装
置や床暖房装置が採用されている。 **制御装置(C) ** この温水暖房システムは、マイクロコンピュータを組み
込んだ制御装置(C) により動作が制御されるようになっ
ており、前記制御装置(C) には、中和剤の交換時期を検
知する為の中和剤交換時期検知機能部が具備されてい
る。この中和剤交換時期検知機能部は、具体的には、前
記マイクロコンピュータに格納された後述の中和剤交換
時期検知ルーチン(J1)により実現されている。尚、前記
マイクロコンピュータには、熱交換器の水漏れを監視す
る為の水漏れ検知ルーチン(J2)、及び、ドレン容器(2)
の凍結を防止する為の凍結防止ルーチン(J3)も格納され
ている。又、前記制御装置(C) は、この温水暖房システ
ムの電源投入(電源プラグの接続)により電気供給され
るものとなっている。
【0019】[動作の実際について]次に、この温水暖
房システムの動作の実際について、図4及び図5のフロ
ーチャートに基づいて説明する。図4のフローチャート
に示すように、この温水暖房システムの運転スイッチ
(図示せず)をオンとすると(ステップ(52))、この温
水暖房システムが運転される(ステップ(53))と共に、
後述の中和剤交換時期検知ルーチン(J1)及び水漏れ検知
ルーチン(J2)が実行され、前記運転スイッチをオフとす
るまで、これらが順次繰り返して実行される(ステップ
(54))。又、前記運転スイッチをオフとすると、後述の
凍結防止ルーチン(J3)が実行される。
【0020】以下、この温水暖房システムの運転動作及
び各ルーチンについて詳述する。 **温水暖房システムの運転動作** この温水暖房システムの運転状態では、熱交換装置(A)
のファン(F) 及びバーナ(B) が作動し、これらから下方
に向って供給された燃焼排気により、先ず主熱交換器(1
a)が加熱されて、この主熱交換器(1a)で前記燃焼排気か
ら顕熱が吸収され、次いで副熱交換器(1b)で潜熱が吸収
された後、排気経路(11)から排気される。そして、上記
循環ポンプ(P) が作動することから、前記熱交換器で昇
温された温水が放熱装置(U) に供給され、この放熱装置
(U) での放熱により居室が暖房される。更に、前記放熱
により温度低下した温水は、シスターン(3) を経由して
熱交換器に帰還して再加熱される。これら一連の温水循
環により前記暖房が持続される。
【0021】そして、この運転状態では、上記副熱交換
器(1b)での潜熱吸収により燃焼排気が露点以下に冷やさ
れることから、前記副熱交換器(1b)の通水管及びフィン
に多量のドレンが発生する。このドレンは、滴下して缶
体(10)のロート部(13)により集められ、ドレン排出管(1
2)を介して、ドレン容器(2) のドレン流入室(23)に流入
する。そして、前記ドレンは、ドレン流入室(23)に満た
された後、オーバーフローして貯留室(21)に流入して貯
留される。更に、前記ドレンは、貯留室(21)内にて所定
水位となった時点で、図3ーaに示すように、サイフォ
ン(22)の空室(25)内に充満する。このとき、空室(25)の
天板(25a) から中央管(26)までの間隙に前記ドレンが充
満して、前記中央管(26)の上端開口をドレンの表面張力
により閉塞した状態となる。この後、前記ドレンの表面
張力による閉塞状態が壊れて中央管(26)内に流入する。
これにより、前記空室(25)及び貯留室(21)内のドレンが
中央管(26)内に吸引されるものとなり、ドレン容器(2)
から排出される。そして、図3ーbに示すように、前記
貯留室(21)内のドレンが少なくなって、前記空室(25)に
透孔(24)を介して空気が侵入した時点で、中央管(26)内
への吸引負圧が消失して、前記ドレン排出が終了する
(図3ーcの状態)。従って、このドレン容器(2) で
は、貯留室(21)内のドレンが上記所定の貯留量となる度
に、サイフォン(22)により一定量が排出される。
【0022】更に、上記中央管(26)の下流端が、シスタ
ーン(3) のオーバーフロー管(31)の途中に合流接続され
ているから、前記ドレン容器(2) から排出されたドレン
は、前記中央管(26)からオーバーフロー管(31)の下流側
に流れ込み、このシステム外の排水管に流出する。この
ものでは、前記ドレン排出経路には上記ドレン容器(2)
が設けられ、前記ドレンが、上記貯留室(21)に一時的に
貯留されている間に、これに収容された中和剤により、
酸性の腐食成分が中和されるものとなる。しかも、ドレ
ン容器(2) から排出されたドレンは、シスターン(3) か
らのオーバーフロー排水により稀釈されることから、万
一、前記ドレン中に腐食成分が残留した場合でも、前記
腐食成分の濃度が低下するものとなる。
【0023】**中和剤交換時期検知ルーチン(J1)** ドレンの水位を検知する為の第1水位スイッチ(S1)の出
力回数を累積する変数(I) は、メモリーに記憶される構
成となっており、器具製造時に、前記変数(I)を0とし
てある。尚、電気的消去・書き込み可能なメモリー、例
えば、E2 PROMを使用する場合には、この温水暖房
システムの電源を切っても、前記変数(I) が記憶され
る。
【0024】さて、この中和剤交換時期検知ルーチン(J
1)では、図5のフローチャートに示すように、上記サイ
フォン動作が開始されるときのドレン水位により第1水
位スイッチ(S1)がオンとなると(ステップ(61))、変数
(I) に1を加える(ステップ(62))。これを繰り返すこ
とにより、前記第1水位スイッチ(S1)から出力される検
知信号の出力回数が累積される。そして、前記変数(I)
が設定値となると、つまり、前記累積回数が設定回数に
達すると、この制御装置(C) から報知信号が出力され
て、この報知信号によりLED(L1)を点灯させ、これに
より、中和剤の交換時期であることが表示される(ステ
ップ(63)、(64))。更に、中和剤を交換した後、リセッ
トスイッチ(図示せず)を押すと、前記報知信号が消失
せしめられて前記LED(L1)が消灯し、前記変数(I) が
0に戻される。(ステップ(65)、(66)、(67))。尚、中
和剤の交換後に蓋板(27)を閉める動作を検知し、これに
より、前記LED(L1)を消灯させ前記変数(I) を0に戻
す構成としてもよい。
【0025】このものでは、前記累積回数によりドレン
容器(2) へのドレン通過総量、つまり、これによる中和
剤の使用度合いが判断できることから、上記累積回数を
判断することにより、中和剤の交換時期が適切にわかる
ものとなる。尚、この実施の形態1は、既述請求項1の
発明に対応するものであり、上記ステップ(62)を実行す
るマイクロコンピュータ内の機能部が、請求項1に記載
のカウンタ(K) 、上記ステップ(63)、(64)を実行するマ
イクロコンピュータ内の機能部が、比較器(M) 、上記L
ED(L1)が、報知手段(L) 、上記第1水位スイッチ(S 1)
が、検知手段(S) となる。尚、報知手段(L) は、前記L
ED(L1)に限定されない。例えば、ブザー等でもよい。
又、検知手段(S) を、上記水位スイッチ以外のもの、例
えば、ドレン容器(2) 内の水位を検知する水圧計と、そ
の出力が所定レベルに達したときに信号を出力する比較
器の組み合わせに変更してもよい。
【0026】**水漏れ検知ルーチン(J2)** この水漏れ検知ルーチン(J2)は、上記第2水位スイッチ
(S2)からのオン信号により制御装置(C) から水漏れ信号
を出力して、この水漏れ信号により水漏れ表示用のLE
D(L2)を点灯せしめる構成となっている。このもので
は、上記熱交換器の通水管(10a) に水漏れがあった場
合、貯留室(21)内のドレン貯留量が、一時的に、通常の
サイフォン動作貯留量(上記第1水位スイッチ(S1)がオ
ンとなる貯留量)よりも多くなって空室(25)の天板(25
a) より高い水位となることから、このときの水位を前
記第2水位スイッチ(S2)により検知させることにより、
前記熱交換器の水漏れがわかる。
【0027】**凍結防止ルーチン(J3)** この凍結防止ルーチン(J3)は、温度センサー(S3)の検知
温度が所定温度以下になると、ヒータ(H) をオンとし、
この加熱により、前記検知温度が所定温度以上になる
と、前記ヒータ(H) をオフ状態に戻す構成となってい
る。このものでは、前記ヒータ(H) によりドレン容器
(2) が所定の温度範囲内に維持されるから、このドレン
容器(2) の凍結が防止されると共に、このドレン容器
(2) 内の中和剤の反応低下が防止される。尚、熱交換器
(1) の通水管(10a) 及び循環回路の水は、温度センサー
(S3)の検知温度が所定温度以下になったときにポンプ
(P) を作動させて、循環させることにより、凍結が防止
される。 [実施の形態2]実施の形態2は、上記実施の形態1の
温水暖房システムの制御装置(C) のマイクロコンピュー
タに格納された制御プログラムを、図6のフローチャー
トに変更したものである。以下、同図のフローチャート
に基づいて動作を説明する。
【0028】この温水暖房システムの運転スイッチをオ
ンとすると(ステップ(71))、タイマー(T) がリセット
されてこのタイマー(T) による時間計測が開始されると
共に、この温水暖房システムが運転される(ステップ(7
2)、(73))。そして、変数(I) (累積時間)と前記タイ
マー(T) の計測時間(T1)の和を変数(X) として記憶する
と共に、この変数(X) が設定時間以上になったかどうか
が判断される。この動作は、前記運転スイッチをオフと
するまで継続される(ステップ(77))。又、前記変数
(X) が設定時間以上になると、報知信号が出力され(ス
テップ(74)、(75)、(76))、この報知信号出力により、
LED(L1)が点灯する。尚、上記実施の形態1では、変
数(I) を、上記累積回数としたが、この実施の形態2で
は、1運転当たりの前記計測時間(T1)を累積した累積時
間を変数(I) として記憶している(ステップ(79))。そ
して、前記変数(I) に、その運転時の計測時間(T1)を加
えた値を、前記変数(X) として記憶し、これを設定時間
と比較している(前記ステップ(74)、(75))。これらス
テップ(74)、(79)を実行するマイクロコンピュータ内の
機能部が、既述請求項2に記載の累積手段(R) となる。
又、上記ステップ(75)、(76)を実行するマイクロコンピ
ュータ内の機能部が、既述請求項2に記載の比較器(M)
となる。
【0029】尚、この実施の形態2でも、上記実施の形
態1と同様の水漏れ検知ルーチン(J 2)及び凍結防止ルー
チン(J3)が実行され、又、中和剤交換又は補充後のリセ
ット動作も、上記実施の形態1と同様である。このもの
では、前記運転時間により、ドレン発生量、つまり、中
和剤の使用度合いが判断できるから、前記運転時間を測
定することにより中和剤の交換時期が適切にわかるもの
となる。尚、運転時間とドレン発生量は、正確には比例
しないが、運転中必ずドレンが発生すると想定して設定
時間を決めることにより中和剤の交換の遅れが生じるこ
とはない。 [実施の形態3]実施の形態3は、上記実施の形態1の
制御プログラムにおける中和剤交換時期検知ルーチン(J
1)のみを、図7のフローチャートに示す制御プログラム
に変更したものである。
【0030】この実施の形態3では、上記実施の形態1
と同様、図4のフローチャートに示す制御が実行され
る。そして、中和剤交換時期検知ルーチン(J1)では、熱
交換装置(A) のバーナ(B) へのガス供給経路に設けた流
量センサー(図示せず)により計測される単位時間当り
の計測値(ガス流量(G1))が累積され(この実施の形態
では、1秒毎に累積)、この累積値が変数(I) として記
憶される(ステップ(81)、(82))。そして、前記変数
(I) が設定値より大きくなると、この制御装置(C)から
報知信号を出力し(ステップ(83)、(84))、LED(L1)
が点灯する。このものでは、前記ステップ(81)、(82)を
実行するマイクロコンピュータ内の機能部が、既述請求
項3に記載の累積手段(R) となり、前記ステップ(83)、
(84)を実行するマイクロコンピュータ内の機能部が、既
述請求項3に記載の比較器(M) となる。又、上記流量セ
ンサーが、ガス量計測手段(G) となる。尚、前記流量セ
ンサーを、流量カウンターに変更し、これからの信号出
力回数を累積する構成としてもよい。
【0031】このものでは、ガス供給量、つまり、バー
ナの発生熱量により、ドレン発生量が判断されて、中和
剤の使用度合いがわかるから、前記ガス供給量により中
和剤の交換時期が適切にわかるものとなる。尚、このガ
ス供給量も、実施の形態2の運転時間と同様、ドレン発
生量に正確に比例しないが、交換時期の目安としては十
分である。
【0032】尚、上記した何れの実施の形態に於いて
も、ドレン容器(2) を、図8に示すように、通水性を有
する交換又は補充用カートリッジ(2a)に、中和剤を収容
し、この交換又は補充用カートリッジ(2a)を、ドレン容
器(2) 内に、取り外し可能に挿入装着した構成としても
よい。この場合、同図に示すように、交換又は補充用カ
ートリッジ(2a)を貯留室(21)に収容した構成が採用でき
る。この交換又は補充用カートリッジ(2a)を用いたもの
では、交換又は補充用カートリッジ(2a)ごと中和剤を交
換又は補充できるから、中和剤交換又は補充作業が容易
且つ迅速に行えるものとなる。
【0033】又、上記実施の形態では、中和剤を交換す
るものとしたが、中和剤の種類によっては、これを補充
する態様でもよいことは言うまでもない。更に、上記実
施の形態では、温水暖房システムで説明したが、給湯器
に適用してもよい。この場合、温水循環させないから、
上記シスターン(3) は不要であり、熱交換装置(A) から
排出されるドレンはドレン容器(2) の中央管(26)から直
接装置外の排水管に排出される。又、副熱交換器(1b)に
は、公共水道からの供給水が入水し、主熱交換器(1a)を
介して出湯する温水は、浴槽への湯張りや台所等のカラ
ンにて使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術における熱交換装置の中和剤交換又
は補充時期検知装置
【図2】本願発明実施の形態1における温水暖房システ
ムの全体説明図
【図3】これのドレン容器(2) のサイフォン(22)の動作
説明図
【図4】これの制御装置(C) の制御プログラムを示すフ
ローチャート
【図5】これの中和剤交換時期検知ルーチン(J1)を示す
フローチャート
【図6】実施の形態2の制御プログラムを示すフローチ
ャート
【図7】実施の形態3の中和剤交換時期検知ルーチン(J
1)を示すフローチャート
【図8】ドレン容器(2) の形態の変形例
【符号の説明】
(A) ・・・熱交換装置 (1) ・・・熱交換器 (2) ・・・ドレン容器 (21)・・・貯留室 (22)・・・サイフォン (S) ・・・検知手段 (K) ・・・カウンタ (M) ・・・比較器 (L) ・・・報知手段 (T) ・・・タイマー (R) ・・・累積手段 (G) ・・・ガス量計測手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28F 17/00 C02F 1/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナの燃焼排気が露点以下になるまで
    熱交換させてドレンを生成するようにした熱交換器(1)
    を具備する熱交換装置(A) のドレン排出経路に、前記ド
    レンを中和する為の中和剤を収容したドレン容器(2) を
    設け、このドレン容器(2) に、前記ドレンを貯留する貯
    留室(21)と、この貯留室(21)内のドレンが所定の貯留量
    となった時点で前記ドレンを一定量排出するサイフォン
    (22)とを設け、前記所定の貯留量となった時点で検知信
    号を出力する検知手段(S) と、前記検知信号の出力回数
    を累積するカウンタ(K) と、このカウンタ(K) の累積回
    数が設定回数に達した時点で報知信号を出力する比較器
    (M) と、前記報知信号によりオンとなり中和剤の交換又
    は補充を発音又は表示により報知する報知手段(L) とを
    設けた熱交換装置の中和剤交換又は補充時期検知装置。
  2. 【請求項2】 バーナの燃焼排気が露点以下になるまで
    熱交換させてドレンを生成するようにした熱交換器(1)
    を具備する熱交換装置(A) のドレン排出経路に、前記ド
    レンを中和する為の中和剤を収容したドレン容器(2) を
    設け、前記熱交換装置(A) の1運転毎に前記熱交換器
    (1) の熱交換時間を計測するタイマー(T) と、このタイ
    マー(T) の計測時間を累積する累積手段(R) と、この累
    積手段(R) の累積時間が設定時間に達した時点で報知信
    号を出力する比較器(M) と、前記報知信号によりオンと
    なり中和剤の交換又は補充を発音又は表示により報知す
    る報知手段(L) とを設けた熱交換装置の中和剤交換又は
    補充時期検知装置。
  3. 【請求項3】 バーナの燃焼排気が露点以下になるまで
    熱交換させてドレンを生成するようにした熱交換器(1)
    を具備する熱交換装置(A) のドレン排出経路に、前記ド
    レンを中和する為の中和剤を収容したドレン容器(2) を
    設け、前記熱交換装置(A) のバーナへのガス供給量を計
    測してその計測値を出力するガス量計測手段(G) と、前
    記計測値を累積する累積手段(R) と、この累積手段(R)
    の累積値が設定値に達した時点で報知信号を出力する比
    較器(M) と、前記報知信号によりオンとなり中和剤の交
    換又は補充を発音又は表示により報知する報知手段(L)
    とを設けた熱交換装置の中和剤交換又は補充時期検知装
    置。
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