JP4573628B2 - 排水装置 - Google Patents

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本発明は、給湯部にて発生して貯留部に貯留されるドレンを排水路を通して外部に排出させるドレン排出手段と、ドレンが前記排水路から前記貯留部側へ逆流することを阻止する逆流阻止手段と、前記貯留部に貯留される前記ドレンの貯留量を検出するドレン量検出手段と、そのドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記ドレン排出手段を制御する制御手段とが備えられ、前記制御手段が、前記ドレン量検出手段の検出情報に基づいて、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を開始させ、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を停止させるドレン排出処理を実行するように構成されている排水装置に関する。
上記構成の排水装置においては、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出開始用貯留量よりも多くなると、ドレン排出手段としての排水ポンプの排出作動を開始して貯留部に貯留されているドレンを排水路を通して外部に排出させ、ドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなると排水ポンプの排出作動を停止させるようにして、貯留部に貯留されるドレンを適切なタイミングで排出させるようにしている。そして、従来では、ドレン排出処理を実行した後は、ドレンの貯留量が前記排出開始用貯留量よりも多くなるまで待機する構成となっていた(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献には記載されていないが、前記排水路には、ドレンが排水路から貯留部側へ逆流することを阻止する逆流阻止手段、例えば、一方向のみの通流を許容し反対方向への通流を阻止する逆流防止弁あるいは排水路内の通流を断続する断続弁等が備えられることになる。これは、排水路の流動方向下手側が貯留部における排出箇所よりも高い位置になっていると、排水ポンプの作動が停止した後にドレンが貯留部側に向けて逆流することになるので、そのような逆流を防止する必要があるからである。
特開2003―343925号公報
上記従来構成においては、次のような不利があった。
すなわち、排水路の流動方向下手側箇所が貯留部における排出箇所よりも高い位置になるように配管設置されている状態で、前記逆流防止手段が故障すると、前記ドレン排出処理を実行した後にドレンが排水路から貯留部側へ逆流することになるが、上記従来構成では、ドレン排出処理の実行後は、ドレンの貯留量が前記排出開始用貯留量よりも多くなってドレン排出手段を作動させるタイミングに至るまで待機する構成となっており、前記逆流防止手段の故障等に対する対策は何ら取られていないことから、上述したような逆流するドレンの量が多ければ逆流したドレンによって貯留部内のドレンの貯留量が前記排出開始用貯留量よりも多くなる状態になり、ドレン排出手段が排出作動を開始することになる。そして、排出作動を実行した後に再度逆流が発生してしまい、ドレン排出処理とドレンの逆流とが繰り返し行われることになる。その結果、上記したような逆流を起こすような状態が長く続くと、逆流が発生していない正常な状態のときに実行する適正頻度に比べて、ドレン排出処理を実行する頻度が大となる状態が長く続いてしまう等の不利がある。
又、逆流するドレンの量が少量であれば、排出作動を停止した直後にすぐに貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなることはないが、貯留部におけるドレンの排出が完了している状態(空状態)に比べて逆流したドレンの分だけ貯留量が多い状態となっており、その上に給湯部から発生するドレンが貯留されることにより、逆流が発生していないときに比べて貯留量が前記排出開始用貯留量よりも多くなるまでの時間が短いものとなるから、この場合においても、逆流を起こすような状態が長く続くと、例えば逆流状態が発生していない正常な状態のときに実行する適正頻度に比べてドレン排出処理を実行する頻度が大となる状態が長く続いてしまう等の不利がある。
本発明の目的は、排水路から貯留部側へのドレンの逆流が発生したときに、このような逆流を起こすような状態が長く続くことを回避することが可能となる排水装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、給湯部にて発生して貯留部に貯留されるドレンを排水路を通して外部に排出させるドレン排出手段と、ドレンが前記排水路から前記貯留部側へ逆流することを阻止する逆流阻止手段と、前記貯留部に貯留される前記ドレンの貯留量を検出するドレン量検出手段と、そのドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記ドレン排出手段を制御する制御手段とが備えられ、前記制御手段が、前記ドレン量検出手段の検出情報に基づいて、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を開始させ、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を停止させるドレン排出処理を実行するように構成されている排水装置であって、前記制御手段が、前記ドレン排出処理の実行後から判別用設定時間が経過するまでの間に、前記ドレン量検出手段により前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも多くなったことを検出すると、ドレンが前記排水路から前記貯留部側に逆流している逆流状態であると判別するように構成され、前記判別用設定時間が、前記排水路から前記貯留部側へのドレンの逆流が発生していない状態で、前記給湯部にて発生するドレンが前記貯留部に流入している状態において、前記ドレン排出処理の実行後から前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも多くなるまでにかかると予測される所要時間よりも短い時間に設定されている点にある。
第1特徴構成によれば、制御手段は、ドレン量検出手段の検出情報に基づいて、貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別するとドレン排出手段の排出作動を開始させてドレンを排水路を通して外部に排出させ、貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別するとドレン排出手段の排出作動を停止させるドレン排出処理を実行する。つまり、前記給湯部にて発生するドレンが貯留部に流入して貯留部におけるドレンの貯留量が増加して、ドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなるとドレン排出処理を実行してドレンを排水路を通して外部に排出させることになる。そして、このようなドレン排出処理を実行することにより、貯留部内のドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも少ない状態に維持されることになる。
ところで、制御手段が前記ドレン排出処理を実行したときに、ドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別してドレン排出手段の排出作動を停止させるとき、ドレン量検出手段にて検出されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを検出してから、その検出結果に基づいて制御手段がドレン排出手段の排出作動を停止させるように制御しても、排水路を通して流動しているドレンが行き過ぎて、貯留部内のドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少ない貯留量になる。
図面を参照しながら具体例を用いて説明すると、図3(c)に示すようにドレン排出手段の排出作動を実行することにより貯留部内のドレン貯留量が減少していき、図3(d)に示すように排出停止用貯留量よりも少なくなったことを検出してドレン排出手段の排出作動を停止させると、図3(e)に示すように排水路を流動するドレンが行き過ぎて、ドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも所定の行き過ぎ量(ΔV)だけ少ない貯留量になる。
そこで、制御手段は、ドレン排出処理の実行後(図3(e)に示す状態)から判別用設定時間が経過するまでの間に、ドレン量検出手段により貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも多くなったこと(図3(f)参照)を検出すると、ドレンが排水路から貯留部側に逆流している逆流状態であると判別するのである。
説明を加えると、前記判別用設定時間として、逆流が発生していない正常状態、すなわち、給湯部にて発生するドレンのみが貯留部に流入している状態において、前記ドレン排出処理の実行後からドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも多くなるまでにかかると予測される所要時間よりも短い時間に設定しておくと、ドレン排出処理の実行後から判別用設定時間が経過するまでの間にドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも多くなると、ドレンが排水路から貯留部側に逆流している逆流状態であると判別することが可能となる。
図3に示す具体例で説明を加えると、逆流が発生していない正常状態において、貯留部内の貯留量が排出停止用貯留量よりも所定の行き過ぎ量(ΔV)だけ少ない貯留量になっている状態から、ドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも多くなるまでの間の所要時間は、行き過ぎ量(ΔV)を給湯部にて発生する単位時間あたりのドレンの発生量(Q)で割った値に対応することになる。そこで、前記判別用設定時間として、例えば、逆流が発生していない正常時における所要時間よりも短い時間を設定しておくと、ドレンが排水路から貯留部側に逆流している逆流状態であると判別することが可能となる。
そして、逆流状態が発生していることを判別したときには、例えば、報知作動を実行して機器使用者に逆流状態が発生していることを報知することで修理等の後処理を行う等の対策を取ることができ、逆流を起こすような状態が長く続くことを回避することが可能となる。
従って、排水路から貯留部側へのドレンの逆流が発生したときに、このような逆流を起こすような状態が長く続くことを回避することが可能となる排水装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、前記制御手段が、前記給湯部の作動状態に基づいて単位時間あたりのドレン発生量を予測するように構成され、且つ、その予測した単位時間あたりのドレン発生量が多いほど短くなる状態で、前記判別用設定時間を設定するように構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、給湯部の作動状態に基づいて単位時間あたりのドレン発生量を予測して、その予測したドレン発生量に応じて前記判別用設定時間を変更設定することで、そのときの給湯部の作動状態に対応した適切な判別用設定時間によって逆流状態が発生しているか否かを適正に判別することが可能となる。
説明を加えると、給湯部にて発生するドレンの発生量は、給湯部の作動状態、例えば湯水を加熱するときの加熱量の大きさ等に応じて変化するものである。そこで、前記判別用設定時間を、常に一定の時間例えば、ドレン発生量が最も多いと想定される給湯部の作動状態に対応する判別用設定時間に設定しておくと、ドレン発生量が少ない場合には、逆流が発生していてもドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも多くなるまでに時間が長くかかり、逆流状態であるか否かを適正に判別することができないものとなるおそれがある。そこで、上記構成では、予測したドレン発生量に応じて判別用設定時間を変更設定する構成とすることで、実際のドレン発生量に応じた適切な判別用設定時間が設定されることになり、逆流が発生しているか否かを適正に判別することが可能となるのである。
本発明の第3特徴構成は、給湯部にて発生して貯留部に貯留されるドレンを排水路を通して外部に排出させるドレン排出手段と、ドレンが前記排水路から前記貯留部側へ逆流することを阻止する逆流阻止手段と、前記貯留部に貯留される前記ドレンの貯留量を検出するドレン量検出手段と、そのドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記ドレン排出手段を制御する制御手段とが備えられ、前記制御手段が、前記ドレン量検出手段の検出情報に基づいて、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を開始させ、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を停止させるドレン排出処理を実行するように構成されている排水装置であって、前記制御手段が、前記給湯部が湯水を加熱して給湯する給湯作動を実行していない状態において、前記ドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記貯留部におけるドレンの貯留量が増加していることを判別すると、ドレンが前記排水路から前記貯留部側に逆流している逆流状態であると判別するように構成されている点にある。
第3特徴構成によれば、制御手段は、ドレン量検出手段の検出情報に基づいて、貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別するとドレン排出手段の排出作動を開始させてドレンを排水路を通して外部に排出させ、貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別するとドレン排出手段の排出作動を停止させるドレン排出処理を実行する。つまり、前記給湯部が湯水を加熱して給湯する給湯作動を実行している状態であれば、その給湯作動に伴って発生するドレンが貯留部に流入して、貯留部に貯留されるドレンの貯留量が増加していく。そして、ドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなると前記ドレン排出処理を実行してドレンを排水路を通して外部に排出させることになる。このようなドレン排出処理を実行することにより、貯留部内のドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも少ない状態に維持されることになる。
そして、制御手段は、給湯部が湯水を加熱して給湯する給湯作動を実行していない状態において、ドレン量検出手段の検出情報に基づいて貯留部におけるドレンの貯留量が増加していることを判別すると、ドレンが排水路から貯留部側に逆流している逆流状態であると判別するように構成されている。
説明を加えると、前記給湯部が湯水を加熱して給湯する給湯作動を実行している状態であれば、給湯部にて発生したドレンが流入して貯留部におけるドレンの貯留量が増加するが、給湯部が前記給湯作動を実行していない状態であれば、給湯部にてドレンが発生することはないので、貯留部におけるドレンの貯留量は変化しないことになる。しかし、逆流阻止手段が故障する等の原因によりドレンが排水路から貯留部側に逆流している逆流状態が発生していると、そのことに起因して貯留部におけるドレンの貯留量が増加することになる。
つまり、上述したように、給湯部が前記給湯作動を実行していない状態において、ドレンの貯留量が増加していれば逆流状態が発生していると判別することができるのである。そして、逆流状態が発生していることを判別したときには、例えば、報知作動を実行して機器使用者に逆流状態が発生していることを報知することで修理等の後処理を行う等の対策を取ることができ、逆流を起こすような状態が長く続くことを回避することが可能となる。
従って、排水路から貯留部側へのドレンの逆流が発生したときに、このような逆流を起こすような状態が長く続くことを回避することが可能となる排水装置を提供できるに至った。
本発明の第4特徴構成は、前記ドレン量検出手段が、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出開始用貯留量より少ない状態から前記貯留量が前記排出開始用貯留量よりも多い状態になると、オフ状態からオン状態に変化する上側検知センサと、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量より多い状態から前記貯留量が前記排出停止用貯留量よりも少ない状態になると、オン状態からオフ状態に変化する下側検知センサとを備えて構成され、前記制御手段が、前記給湯部が前記給湯作動を実行していない状態において、前記上側検知センサ及び前記下側検知センサのいずれか一方がオフ状態からオン状態に変化すると、前記貯留部におけるドレンの貯留量が増加していると判別するように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、制御手段は、前記給湯部が湯水を加熱して給湯する給湯作動を実行して給湯部にてドレンが発生している状態であれば、前記上側検知センサがオフ状態からオン状態に変化するとドレン排出手段の排出作動を開始させ、前記下側検知センサがオン状態からオフ状態に変化するとドレン排出手段の排出作動を停止させるようにドレン排出処理を実行する。そして、制御手段は、前記給湯部が前記給湯作動を実行していない状態において、前記上側検知センサ及び前記下側検知センサのいずれか一方がオフ状態からオン状態に変化すると、貯留部におけるドレンの貯留量が増加していると判別して、逆流状態が発生していることを判別できることになる。
つまり、前記上側検知センサ及び前記下側検知センサという2つのオンオフ式の簡単な構成の検知センサによりドレン量検出手段を構成することができ、しかも、このような簡単な構成のドレン量検出手段を用いて逆流状態であるか否かを適正に判別することができる。
本発明の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第4特徴構成のいずれかに加えて、前記制御手段が、前記逆流状態であるとの判別が設定回数に達すると、前記逆流状態であることを報知する報知手段を作動させるように構成されている点にある。
第5特徴構成によれば、前記逆流状態であるとの判別が設定回数に達すると、前記逆流状態であることを報知する報知手段を作動させるようにしたので、その報知手段の作動によって機器使用者が前記逆流状態であることを認識することになり、逆流阻止手段の修理等の後処理を迅速に行うことによって逆流状態が長く続くことを回避することができる。そして、前記設定回数として複数回を設定しておくと、前記逆流状態であることを誤判別して報知作動するという不都合を回避しやすいものにできる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明に係る排水装置を備えた給湯装置を示している。この給湯装置は、湯水を給湯用配管を通して浴槽に供給する給湯部として、一般家庭用の水道管に接続された給水路1からの水を燃焼用バーナとしてのガス燃焼式のバーナg1によって加熱して、加熱後の湯水を先端に給湯栓2を備えた給湯路3に供給する給湯用動作部Aと、浴槽5内の湯水を燃焼用バーナとしてのガス燃焼式のバーナg2によって加熱して追焚きする追焚用動作部Bとを備えている。そして、これらの給湯用動作部A及び追焚用動作部Bはいずれも上下2段に配置した主熱交換器N1および潜熱回収熱交換器N2を備えて構成され、潜熱回収熱交換器N2にて熱交換された後の燃焼排ガスは排気路7を通して外部に排出されるように構成されている。
前記潜熱回収熱交換器N2からは、燃焼生成水つまり酸性の凝縮水であるドレンが生成するが、このドレンはドレンパン8によって集められて中和器9にて中和したのちに貯留部としてのドレンタンクDTに貯留する構成となっている。中和器9には、詳述はしないが凝縮水に対して中和作用する中和剤(例えば、炭酸カルシウム)が装填されている。
前記給湯用動作部A及び追焚用動作部Bには、各バーナg1、g2に一般家庭用の燃料ガスを供給するガス供給路Gが接続され、燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス比例弁10、燃料ガスの供給断続する断続弁11が設けられている。前記バーナg1、g2に燃焼用空気を供給する燃焼用ファン12も設けられ、バーナg1の近くには、バーナg1に対する点火動作を実行する点火用のイグナイタと着火されたか否かを検出するフレームロッドなどが設けられている。
前記給湯用動作部Aには、給水路1と、主熱交換器N1および潜熱回収熱交換器N2を通過した後に加熱後の湯水を出湯する給湯路3とが接続され、給水路1を通して供給される被加熱流体としての水が熱交換されて所望の温度の湯水が給湯路3を通して供給されるように構成されている。
前記給水路1には、給水温度を検出する給水サ−ミスタ13と給水量を検出する水量センサ14とが設けられ、給水サ−ミスタ13と水量センサ14より下流側の給水路1と給湯路3とが、熱交換器N1,N2を迂回するように給水バイパス路15を介して接続されている。さらに、給湯路3には、上流側から順に、給湯用熱交換器4からの湯水の温度を検出する給湯サ−ミスタ16と、給湯用熱交換器4からの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17と、ミキシング弁17により混合された後の湯水の温度を検出する出湯サ−ミスタ18と、湯水の量を調整する水比例弁19と、一般給湯の割込みを検出する割込み水量センサ20とが設けられている。
前記水比例弁19と割込み水量センサ20との間の給湯路3には、給湯路3からの湯水を浴槽5に供給するための風呂用の湯張り路22が分岐接続されている。前記追焚用動作部Bには、浴槽5からの浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24が接続され、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24とが循環路として構成されている。そして、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24とは、風呂アダプタ25を介して浴槽5に接続され、浴槽用戻り路23に設けられた循環ポンプ26を駆動することにより、浴槽5内の湯水を浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24を介して循環させながら、追焚用動作部Bで追焚するように構成されている。
前記浴槽用戻り路23には、上流側から順に、圧力を検出することによって浴槽5内の水位を検出する水位検出手段としての水位センサ27と、浴槽5内の湯水の温度を検出する浴槽温検出手段としての戻りサ−ミスタ28と、浴槽用戻り路23を開閉する電磁式の風呂2方弁29と、湯水循環用の循環ポンプ26と、水流スイッチ30とが設けられ、浴槽用往き路24には、浴槽用の往きサ−ミスタ31が設けられている。
前記風呂用の湯張り路22は、追焚用循環ポンプ26と水流スイッチ30との間の浴槽用戻り路23に接続されている。この湯張り路22には、上流側から湯張り路22を開閉する湯張り電磁弁32と、湯張り逆止弁33とが設けられている。前記湯張り電磁弁32と湯張り逆止弁33との間の湯張り路22には、その湯張り路22に連通する空気層形成用ホッパ34が介装されている。この空気層形成用ホッパ34には、湯水を排出する湯水排出路35と、その湯水排出路35を開閉する電磁式の排水弁36とが設けられ、湯水排出路35の端部が風呂2方弁29と循環ポンプ26との間の浴槽用戻り路23に接続されている。
この給湯装置においては、前記ドレンタンクDTに貯留されているドレンを浴室Yの洗い場Y1に向けて排出させる排水路としてのドレン配管44と、このドレン配管44を通してドレンを強制的に排出させるドレン排出手段としてのドレンポンプ45と、ドレンのドレン配管44からドレンタンクDT側への逆流を防止する逆流防止手段としての逆流防止弁46とが設けられている。前記ドレン配管44は、図1に示すように、流動方向下手側箇所がドレンタンクDTの排出箇所よりも高い位置になる状態で配設されている。
この給湯装置の運転状態を制御する制御手段としての運転制御部H1は、マイクロコンピュ−タを備え、室内に設置されたリモコン装置R1との間で通信可能に構成されている。リモコン装置R1には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ37、風呂自動運転を指令する自動スイッチ38、一般給湯温度を設定する温度設定スイッチ39、浴槽5内の目標水位を設定する水位設定スイッチ40、浴槽に追加で湯張り給湯する足し湯スイッチ41、追焚運転を指令する追焚スイッチ42、及び、後述するような音による報知作動を実行する報知手段としてのブザー43等が設けられている。
そして、前記ドレンタンクDTには、図1に示すように、ドレンタンクDTに貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量より少ない状態であればオフ(OFF)状態になり、貯留量が前記排出開始用貯留量よりも少ない状態から前記貯留量が排出開始用貯留量より多い状態になるとオフ(OFF)状態からオン(ON)状態に変化する上側検知センサ48と、ドレンタンクDTに貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量より少ない状態であればオフ(OFF)状態になり、貯留量が排出停止用貯留量よりも多い状態になるとオン(ON)状態になり、貯留量が排出停止用貯留量よりも多い状態から前記貯留量が排出停止用貯留量よりも少ない状態になると、オン状態からオフ状態に変化する下側検知センサ49とが備えられている。運転制御部H1は、上側検知センサ48及び下側検知センサ49の検出情報に基づいてドレンポンプ45の作動を制御するように構成されている。これらの各センサ48,49によりドレンタンクDTに貯留されるドレンの貯留量を検出するドレン量検出手段DKが構成されている。
前記運転制御部H1による制御動作について簡単に説明する。
運転制御部H1は、リモコン装置R1の運転スイッチ37が操作されると制御可能な状態になり、給湯栓2が開操作されると給湯栓2から湯水を給湯する一般給湯運転を実行する。この一般給湯運転は、給湯栓2を開いて水量センサ14による検出水量が所定量以上になると、給湯用動作部Aにおける燃焼用ファン12を駆動した後、断続弁11を開弁し、ガス比例弁10の開度を調整してイグナイタによりバーナg1に点火し、温度設定スイッチ39による設定温度、給水サ−ミスタ13による検出水温、給湯サ−ミスタ16による給湯温度、水量センサ14による検出水量などに基づいて、給湯サ−ミスタ16により検出される給湯温度が設定温度になるように、ガス比例弁10の開度、並びに、ミキシング弁17の開度を制御する。通水が検出されなくなると、ガス比例弁10と断続弁11を閉弁してバーナg1の燃焼を停止し、燃焼用ファン12も停止して一般給湯運転を終了する。
運転制御部H1は、リモコン装置R1の足し湯スイッチ41が操作されると、浴槽5の水位が設定水位になるように浴槽5に対する湯張り給湯を実行して設定水位になると給湯を停止する足し湯運転を実行する。
運転制御部H1は、リモコン装置R1の自動スイッチ38が操作されると風呂自動制御を実行する。この風呂自動制御においては先ず自動湯張りを実行する。この自動湯張りは、一般給湯運転と同様に給湯用動作部Aにより加熱制御して、設定温度の湯水を湯張り路22を介して浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24に供給して、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24の両方の経路から浴槽5内に供給する。そして、水位センサ27の検出水位が設定水位以上になると、給湯用動作部Aにより加熱を停止して浴槽5への湯張りを終了する。浴槽5への湯張りが終了すると、戻りサーミスタ28の検出温度が設定温度に対し低下していると、追焚用循環ポンプ26を駆動させ、浴槽5内の湯水とホッパ34から排出された湯水などを浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24などを介して循環させ、戻りサーミスタ28の検出温度がリモコンR1の温度設定スイッチ39による設定温度になるまで追焚用動作部により追焚加熱を行う。戻りサーミスタ28の検出温度がリモコン装置R1の温度設定スイッチ42による設定温度になると、追焚用循環ポンプ26を停止して追焚加熱を終了する。
運転制御部H1は、リモコン装置R1の追焚スイッチ42が操作されると追焚き運転を実行する。つまり、追焚用の循環ポンプ26を駆動させて浴槽5内の湯水を浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24などを介して循環させ、浴槽用の往きサ−ミスタ31の検出温度が追焚用温度(60℃)になるように追焚用動作部Bにて循環する湯水を加熱し、戻りサーミスタ28の検出温度が温度設定スイッチ42による設定温度になると追焚用の循環ポンプ26による湯水の循環作動と追焚用動作部Bにおける加熱作動を停止する。
上述したような各種の給湯用の処理を実行して、前記バーナg1、g2が燃焼して潜熱回収熱交換器N2にて熱交換が行われると、上述したようなドレンが発生して、そのドレンがドレンタンクDTに貯留されることになる。
そして、運転制御部H1は、前記ドレン量検出手段DKの検出情報に基づいて、ドレンタンクDTに貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別するとドレンポンプ45の排出作動を開始させ、ドレンタンクDTに貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別するとドレンポンプ45の排出作動を停止させるように構成されている。
又、運転制御部H1は、前記ドレンポンプ45の排出作動を開始させた後にドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別してドレンポンプ45の作動を停止した排出終了時点から判別用設定時間が経過するまでの間に、ドレン量検出手段DKによりドレンタンクDTに貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも多くなったことを検出すると、ドレンがドレンタンクDT側に逆流している逆流状態であると判別するように構成されている。しかも、運転制御部H1は、給湯部としての給湯用動作部A及び追焚用動作部Bの作動状態に基づいて単位時間あたりのドレン発生量を予測するように構成され、且つ、その予測した単位時間あたりのドレン発生量が多いほど短くなる状態で前記判別用設定時間を設定するように構成されている。
更に、運転制御部H1は、給湯部としての給湯用動作部A及び追焚用動作部Bが湯水を加熱して給湯する給湯作動を実行していない状態において、ドレン量検出手段DKの検出情報に基づいてドレンタンクDTにおけるドレンの貯留量が増加していることを判別すると、ドレンがドレン配管44からドレンタンクDT側に逆流している逆流状態であると判別するように構成されている。そして、前記逆流状態であるとの判別が設定回数(2回)に達すると報知手段としてのブザー43を作動させて、前記逆流状態であることを音によって報知するように構成されている。
以下、運転制御部H1によるドレンを排出する場合における排出制御の具体的な処理内容について説明する。
すなわち、図2に示すように、ドレンタンクDTに設けられたドレン量検出手段DKのうちの上側検知センサ48がオフ状態からオン状態に切り換わったことを検出すると、そのとき、給湯用動作部A及び追焚用動作部Bにおける各バーナg1、g2の夫々が共に燃焼作動を実行していない非燃焼状態、すなわち、給湯用動作部A及び追焚用動作部Bの夫々が共に給湯作動を実行していない状態であるか否かを判別する(ステップ1、2)。このような給湯用動作部A及び追焚用動作部Bの夫々が共に給湯作動を実行していない状態であれば、ドレン配管44からドレンタンクDT側に逆流している状態つまり逆流状態であると判定する(ステップ3)。そして、逆流状態であるとの判別が設定回数(2回)に達すると、ブザー43による報知作動を実行する(ステップ4、5)。
説明を加えると、図4に示すように、非燃焼状態であれば給湯用動作部A及び追焚用動作部Bからドレンが発生していないから、中和器9側からドレンタンクDTに向けてドレンが流入することはないが、そのような状態であるにもかかわらず、上側検知センサ48がオフ状態からオン状態に切り換わることから、逆流防止弁46が故障してドレン配管44側からドレンタンクDTに逆流しているおそれが大であるから逆流状態であると判定するのである。
そして、バーナg1、g2のうちの少なくともいずれかが燃焼作動を行っており給湯用動作部Aと追焚用動作部Bのうちのいずれかが給湯作動を行っているときは、その燃焼作動に伴ってドレンが発生して、例えば図3(a)に示すようにドレンタンクDTに流入するので、燃焼作動を実行することによって、図3(b)に示すようにドレンタンクDTのドレン貯留量が多くなって上側検知センサ48がオフ状態からオン状態に切り換わることになる。又、上記したような燃焼作動に伴って発生したドレンが流入することだけでなく、逆流防止弁46が故障してドレン配管44側からドレンタンクDTに逆流して、ドレンタンクDTのドレン貯留量が多くなることもあるが、このようないずれの状態であっても、上側検知センサ48がオフ状態からオン状態に切り換わると、ドレンタンクDT内のドレンを排出させるようにドレンポンプ45を作動させてドレン排出を開始するのである(ステップ6)。
ドレンポンプ45の排出作動を開始すると、図3(c)に示すように、ドレンポンプ45の作動によってドレンタンクDT内のドレン貯留量が少なくなり、図3(d)に示すように、下側検知センサ49がオン状態からオフ状態に切り換わり排水が完了したことを検出すると、ドレンポンプ45の作動を停止する(ステップ7,8)。ドレンポンプ45の作動を停止すると、後述するような逆流状態を判別するための判別用設定時間に対応するタイマー時間を設定する(ステップ9)。ここでは、そのときの給湯用動作部Aや追焚用動作部Bにおける作動状態として、バーナg1、g2における燃焼量(燃料供給量)が最大燃焼量になっているときのドレン発生量に対応した判別用設定時間が初期設定される。具体例にて説明すると、給湯用動作部Aと追焚用動作部Bにおける最大燃焼量により発生するドレンの量は約100ccであり、後述するドレンの行き過ぎ量(ΔV)を例えば100ccとすると、判別用設定時間としては1分よりも短い時間が設定されることになる。
そして、タイマーによるカウントを開始し、その後、そのときの給湯用動作部Aや追焚用動作部Bにおける作動状態、すなわち、バーナg1、g2における燃焼量の変化に対応して、タイマー時間つまり判別用設定時間を変更設定するようにしている(ステップ10、11)。説明を加えると、バーナg1、g2における燃焼量を適宜検出しながら、タイマーによるカウントを開始したときから燃焼量(そのときの単位時間あたりのドレン発生量Qに対応する)の積算値を演算して、予め設定されている演算式又はマップデータ等を用いて、その燃焼量の積算値が大きいほどタイマー時間を短い時間に変更する形態で変更させるようになっている。因みに、初期設定された判別用設定時間は、最大燃焼量になっているときのドレン発生量に対応した時間であるから、ステップ11では、その初期設定された判別用設定時間よりも短い時間になるように変更されることになる。尚、このとき前記各バーナg1,g2が非燃焼状態になっており前記燃焼量が零になっていることもあるが、その場合にも非燃焼用の判別用設定時間が設定されることになる。
前記タイマーによるカウントが終了してドレンポンプ45の作動を停止してから判別用設定時間が経過するまでの間に、下側検知センサ49がオフ状態からオン状態に切り換わると(ステップ12,13)、ドレン配管44からドレンタンクDT側に逆流している状態つまり逆流状態であると判定して、逆流状態であるとの判別が設定回数(2回)に達すると、ブザー43による報知作動を実行して、タイマーのカウントをリセットする(ステップ14〜17)。
説明を加えると、上述したように、下側検知センサ49がオン状態からオフ状態に切り換わり排水が完了したことを検出すると、ドレンポンプ45の作動を停止させるが、そのとき、下側検知センサ49がオン状態からオフ状態に切り換わったことを検出して排出作動を停止させても、図3(e)に示すように、ドレンが行き過ぎてドレンタンクDT内の貯留量が下側検知センサ49がオン状態からオフ状態に切り換わるときの貯留量よりも所定の行き過ぎ量(ΔV)だけ少ない貯留量になる。因みに、この実施形態におけるドレンポンプ45は、ドレンタンクDTの容量(例えば、500cc)に相当するドレンを例えば数秒間で排出させる排出能力を有しており、前記行き過ぎ量(ΔV)は100cc程度になる。
そして、給湯用動作部Aや追焚用動作部Bにおける給湯作動に伴ってドレンタンクDTへ流入されると、ドレンタンクDT内部のドレンの貯留量は、単位時間あたりに前記ドレン発生量Q(cc/分)づつ増加していくことになるが、例えば、ドレンの逆流が生じていない状態であって、且つ、前記各バーナg1,g2の燃焼量が一定であれば、ドレンポンプ45の作動を停止してから下側検知センサ49がオフ状態からオン状態に切り換わるまでの所要時間は、前記行き過ぎ量(ΔV)を単に前記ドレン発生量Qで割った時間と略同じ時間になる。そこで、前記タイマー時間をこの所要時間よりも短い時間に設定しておくと、そのタイマー時間が経過するまでの間に下側検知センサ49がオフ状態からオン状態に切り換わると、給湯作動に伴うドレンの流入だけではなく、逆流によってドレンの貯留量が早めに増加したものであると判別することができる(図3(f)参照)。又、前記バーナg1、g2の燃焼量が変化すると前記所要時間が変化することになるから、燃焼量に応じてタイマー時間を変更させるようにしている。
ドレンタンクDT内の貯留量が下側検知センサ49がオン状態からオフ状態に切り換わるときの貯留量よりも所定の行き過ぎ量(ΔV)だけ少ない貯留量になっている状態において、給湯用動作部A及び追焚用動作部Bが給湯作動を実行していない状態、すなわち、前記各バーナg1,g2が非燃焼状態になっていることもあるが、この場合には、例えば、図5(a)に示すように給湯作動に伴ってドレンタンクDTへ流入されるドレンの流入量は零になるにもかかわらず、図5(b)に示すように下側検知センサ49がオフ状態からオン状態に切り換わったことを検出すると、ドレンの貯留量が増加して逆流状態になっていることを判別することができるのである。
タイマーによるカウントが終了してドレンポンプ45の作動を停止してから判別用設定時間が経過しても、下側検知センサ49がオフ状態からオン状態に切り換わることが検出されていなければ、逆流が発生していない正常な状態であるとして処理を終了する(ステップ13)。
この実施形態では、ステップ4及びステップ15において実行する前記逆流状態であるとの判別が設定回数に達した否かの判定にあたっては、非燃焼状態における逆流判定(ステップ3)の判定回数と、ドレン排出処理を実行後に行われる逆流判定(ステップ14)の判定回数も合算した回数が設定回数に達したか否かを判別するようにしている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、前記制御手段としての運転制御部が、前記給湯部の作動状態に基づいて単位時間あたりのドレン発生量を予測するように構成され、且つ、その予測した単位時間あたりのドレン発生量が多いほど短くなる状態で判別用設定時間を設定するように構成したが、このような構成に代えて、例えば、前記判別用設定時間として、給湯部におけるドレン発生量の最大値から定めた時間に固定する状態で設定するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、前記制御手段が前記逆流状態であるとの判別が設定回数に達すると報知手段を作動させる構成とする場合に、前記設定回数として2回を設定したが、前記設定回数として3回以上を設定するようにしてもよく、又、このように前記逆流状態であるとの判別が設定回数に達すると報知手段を作動させる構成に代えて、前記逆流状態であるとの判別が1回行われると直ちに報知手段を作動させる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、前記ドレン排出手段の排出作動を停止した排出終了時点から判別用設定時間が経過するまでの間に、ドレン量検出手段により貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも多くなったことを検出すると逆流状態であると判別するように構成され、しかも、前記給湯部が給湯作動を実行していない状態において、ドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記貯留部におけるドレンの貯留量が増加していることを判別すると逆流状態であると判別するように構成されるものを例示したが、このような構成に代えて、次のように構成してもよい。
すなわち、前記ドレン排出手段の排出作動を停止した排出終了時点から判別用設定時間が経過するまでの間に、ドレン量検出手段により貯留量に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも多くなったことを検出すると逆流状態であると判別するように構成され、前記給湯部が給湯作動を実行していない状態における、上述したような逆流状態の判別処理を実行しない構成としてもよい。具体的な制御動作としては、図2に示すフローチャートのうち、ステップ2〜5を実行しない構成である。
又、前記給湯部が給湯作動を実行していない状態において、ドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記貯留部におけるドレンの貯留量が増加していることを判別すると逆流状態であると判別するように構成され、ドレン排出手段の排出作動を停止した後における上述したような逆流状態の判別処理を実行しない構成としてもよい。具体的な制御動作としては、図2に示すフローチャートのうち、ステップ9〜17を実行しない構成である。
(4)上記実施形態では、前記逆流阻止手段として、一方向のみの通流を許容し反対方向への通流を阻止する逆流防止弁を用いる構成としたが、この構成に代えて、排水路内の通流を断続する電磁操作式の断続弁を用いる構成として、ドレンポンプが排出作動するときに開作動し、排出作動していないときには閉作動する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、報知手段としてブザーによる発生音にて報知する構成としたが、この構成に代えて、例えば、スピーカを用いて、「排水装置が故障しています」というような音声情報により報知する構成としてもよく、又、音による報知に限らずランプを点灯させて報知する構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、前記給湯部として、給水路を通して供給される水を潜熱回収型熱交換器にて加熱して供給する構成のものを例示したが、このような構成に限らず、例えば、貯湯タンク並びに加熱用ボイラを備えた貯湯式給湯装置において、加熱用ボイラから吹き出した湯水をドレンとして貯留するような構成としてもよい。
熱源システムの全体構成図 制御動作のフローチャート 貯留部の貯留状態を示す図 貯留部の貯留状態を示す図 貯留部の貯留状態を示す図
符号の説明
44 排水路
45 ドレン排出手段
46 逆流阻止手段
48 上側検知センサ
49 下側検知センサ
A,B 給湯部
DT 貯留部
DK ドレン量検出手段
H1 制御手段

Claims (5)

  1. 給湯部にて発生して貯留部に貯留されるドレンを排水路を通して外部に排出させるドレン排出手段と、ドレンが前記排水路から前記貯留部側へ逆流することを阻止する逆流阻止手段と、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量を検出するドレン量検出手段と、そのドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記ドレン排出手段を制御する制御手段とが備えられ、
    前記制御手段が、前記ドレン量検出手段の検出情報に基づいて、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を開始させ、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を停止させるドレン排出処理を実行するように構成されている排水装置であって、
    前記制御手段が、
    前記ドレン排出処理の実行後から判別用設定時間が経過するまでの間に、前記ドレン量検出手段により前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも多くなったことを検出すると、ドレンが前記排水路から前記貯留部側に逆流している逆流状態であると判別するように構成され、
    前記判別用設定時間が、前記排水路から前記貯留部側へのドレンの逆流が発生していない状態で、前記給湯部にて発生するドレンが前記貯留部に流入している状態において、前記ドレン排出処理の実行後から前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量よりも多くなるまでにかかると予測される所要時間よりも短い時間に設定されている排水装置。
  2. 前記制御手段が、
    前記給湯部の作動状態に基づいて単位時間あたりのドレン発生量を予測するように構成され、且つ、その予測した単位時間あたりのドレン発生量が多いほど短くなる状態で、前記判別用設定時間を設定するように構成されている請求項1記載の排水装置。
  3. 給湯部にて発生して貯留部に貯留されるドレンを排水路を通して外部に排出させるドレン排出手段と、ドレンが前記排水路から前記貯留部側へ逆流することを阻止する逆流阻止手段と、前記貯留部に貯留される前記ドレンの貯留量を検出するドレン量検出手段と、そのドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記ドレン排出手段を制御する制御手段とが備えられ、
    前記制御手段が、前記ドレン量検出手段の検出情報に基づいて、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出開始用貯留量よりも多くなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を開始させ、前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が排出停止用貯留量よりも少なくなったことを判別すると前記ドレン排出手段の排出作動を停止させるドレン排出処理を実行するように構成されている排水装置であって、
    前記制御手段が、前記給湯部が湯水を加熱して給湯する給湯作動を実行していない状態において、前記ドレン量検出手段の検出情報に基づいて前記貯留部におけるドレンの貯留量が増加していることを判別すると、ドレンが前記排水路から前記貯留部側に逆流している逆流状態であると判別するように構成されている排水装置。
  4. 前記ドレン量検出手段が、
    前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出開始用貯留量より少ない状態から前記貯留量が前記排出開始用貯留量よりも多い状態になると、オフ状態からオン状態に変化する上側検知センサと、
    前記貯留部に貯留されるドレンの貯留量が前記排出停止用貯留量より多い状態から前記貯留量が前記排出停止用貯留量よりも少ない状態になると、オン状態からオフ状態に変化する下側検知センサとを備えて構成され、
    前記制御手段が、
    前記給湯部が前記給湯作動を実行していない状態において、前記上側検知センサ及び前記下側検知センサのいずれか一方がオフ状態からオン状態に変化すると、前記貯留部におけるドレンの貯留量が増加していると判別するように構成されている請求項3記載の排水装置。
  5. 前記制御手段が、前記逆流状態であるとの判別が設定回数に達すると、前記逆流状態であることを報知する報知手段を作動させるように構成されている請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の排水装置。
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