JP5128427B2 - 風呂設備の運転方法及び風呂設備 - Google Patents
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Description
追焚運転では、循環ポンプを作動させて、浴槽から戻り路を介して戻された湯水を熱交換器にて加熱し、その加熱された湯水を往き路を介して浴槽に供給することにより、浴槽の湯水の温度を設定温度に制御している。
風呂自動運転では、循環路に設けられた水位検出手段等の検出情報に基づいて、浴槽の水位が設定水位となるように浴槽に湯水を供給するとともに、上述の追焚運転を行うことにより、浴槽の水位を設定水位に制御するとともに、浴槽の湯水の温度を設定温度に制御している。また、循環路における湯水の流量が所定値以上であるか否かを検出する水流検出手段が設けられている設備では、循環ポンプを作動させたときの水流検出手段の検出情報から浴槽の水位が循環路の接続箇所よりも高い位置であるか否かを判定することができる。よって、このような設備では、風呂自動運転において、循環ポンプを作動させることで浴槽の水位が循環路の接続箇所よりも高い位置であるか否かの判定を行い、その判定結果に基づいて、浴槽に残り湯が有るか無いかや浴槽の現在水位がどのような高さにあるかを確認しながら、浴槽に湯水を供給することができ、浴槽の水位を設定水位に効率よく制御できる。
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、前記通常運転を行うときには、前記循環ポンプを第1回転速度にて作動させ、前記試運転を行うときには、前記循環ポンプを前記第1回転速度よりも高速の第2回転速度にて作動させる点にある。
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、前記制御手段が、前記通常運転を行うときには、前記循環ポンプを第1回転速度にて作動させ、前記試運転を行うときには、前記循環ポンプを前記第1回転速度よりも高速の第2回転速度にて作動させるように構成されている点にある。
〔第1実施形態〕
この風呂設備は、図1に示すように、熱交換器を備えた熱源機Dと、その熱源機Dにて加熱された湯水を熱源機Dと浴槽5との間で循環させるための循環路J等を備えて構成されている。
給湯用動作部A及び追焚用動作部Bはいずれも、湯水加熱用の主熱交換器N1、及び、潜熱回収式の熱交換器(以下、潜熱回収熱交換器と記載する場合がある)N2を備えて構成される。つまり、本実施形態においては、熱交換器は、主熱交換器N1と潜熱回収熱交換器N2とから構成されている。それら主熱交換器N1及び潜熱回収熱交換器N2は、バーナg1,g2から排気路7に向かう燃焼排ガス流動方向において潜熱回収熱交換器N2が下手側に位置する状態で、その燃焼排ガス流動方向に沿って並べて設けられている。
そして、潜熱回収熱交換器N2にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの潜熱により湯水を加熱し、主熱交換器N1にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの顕熱により、潜熱回収熱交換器N2にて加熱された湯水を加熱するように構成されている。
給湯路3と給水バイパス路15との接続箇所には、主熱交換器N1からの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17が設けられ、給湯路3における給水バイパス路15の接続箇所よりも上流側には、主熱交換器N1から送出される湯水の温度を検出する出湯サーミスタ16が設けられ、給湯路3における給水バイパス路15の接続箇所よりも下流側には、上流側から順に、ミキシング弁17により混合された後の湯水の温度を検出する給湯サ−ミスタ18、湯水の量を調整する水比例弁19、一般給湯の割込みを検出する割込み水量センサ20が設けられている。
そして、追焚用循環ポンプ26の通流作用により、浴槽5内の湯水が、浴槽用往き路24及び浴槽用戻り路23を通して潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1と浴槽5とに亘って循環されることになり、潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1にて加熱された湯水が浴槽5に循環供給されるように構成されている。
メインリモコンR1及び浴室リモコンR2には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ37、風呂自動運転を指令する風呂自動スイッチ38、一般給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ39、浴槽5内の湯水の設定温度を設定する浴槽温度設定スイッチ40、追焚運転を指令する追焚運転スイッチ41等の各種スイッチが設けられている。また、図示は省略するが、設定温度等の各種情報を表示する表示部等も設けられている。
また、試運転は、設備の設置時に限らず、例えば、記憶していた設定水位がリセットされたときにも行える。そして、運転制御部Uは、設定水位を記憶していないときに風呂自動スイッチ38がON操作されることにより試運転を行う。
本発明に係る風呂設備では、追焚用循環ポンプ26として回転速度可変型のポンプを採用しており、この追焚用循環ポンプ26の回転速度として、試運転を行うときの回転速度と通常運転を行うときの回転速度とが異なるように設定している。
つまり、図2のフローチャートに示すように、運転制御部Uは、設定水位を記憶していない状態で風呂自動スイッチ38がON操作されているかを確認することにより試運転を行うかを判別する。そして、運転制御部Uは、試運転を行うときには、追焚用循環ポンプ26の回転速度を第1回転速度よりも高速の第2回転速度に設定してその設定した第2回転速度にて追焚用循環ポンプ26を作動させる。また、運転制御部Uは、試運転を行わず通常運転を行うときには、追焚用循環ポンプ26の回転速度を第1回転速度に設定してその設定した第1回転速度にて追焚用循環ポンプ26を作動させる。ここで、第2回転速度は、例えば、第1回転速度の50%だけ第1回転速度よりも高速の回転速度に設定されており、第1回転速度は、例えば、使用者がポンプの振動音等を不快に感じないような範囲で極力高速の回転速度に設定されている。
図3の浴槽の水位を示した模式図及び図4のフローチャートに基づいて、試運転における動作について説明する。
運転制御部Uは、浴槽5に供給する湯水の設定供給量を例えば10リットルに設定した湯水供給処理を行ったのち、循環判定処理を行う(#1,2)。ここで、この湯水供給処理及び循環判定処理が、湯水供給・判定処理に相当する。
浴槽5の水位が循環アダプタ25の設置位置(循環路Jの接続箇所に相当する)より低いと、追焚用循環ポンプ26を作動させても循環路Jに水流が生じず水流スイッチ30がOFFのままとなる。一方、浴槽5の水位が循環アダプタ25の設置位置より高いと、追焚用循環ポンプ26を作動させると循環路Jに水流が生じて水流スイッチ30がONとなる。よって、この循環判定処理では、浴槽5の水位が循環アダプタ25の設置位置よりも低いか高いかを判定している。図4では、水流スイッチ30がONのときを「ON」と省略して示し、水流スイッチ30がOFFのときを「OFF」と省略して示す。
このようにして、運転制御部Uは、湯水供給処理及び循環判定処理を繰り返し行い、浴槽5の水位を設定水位に制御する試運転用湯張り運転を行い、そのときに検出した水位を設置した浴槽5に対応する設定水位として記憶するようにしている。
また、#7及び#13に戻り、運転制御部Hは、#7において水流スイッチ30がONとならないとき、及び、#13において現在水位が設定水位以上にならないときには、エラーとしている(#16,17)。
以下、通常運転における動作について説明する。
運転制御部Uは、通常運転として、一般給湯運転、追焚運転、風呂自動運転等を行うが、追焚運転については、上述の試運転での追焚運転と同様であるので、説明は省略する。
一般給湯運転について説明すると、運転制御部Uは、給湯栓2が開き操作されて水量センサ14による検出水量が所定量以上になると、給湯用動作部Aにおける燃焼用ファン12を駆動したのち、断続弁11を開弁してイグナイタによりバーナg1に点火し、給湯温度設定スイッチ39による設定温度、水量センサ14の検出水量、給水サ−ミスタ13の検出水温、及び、給湯サ−ミスタ18の検出温度などに基づいて、給湯サ−ミスタ18の検出温度が給湯温度設定スイッチ39による設定温度になるようにガス比例弁10の開度及びミキシング弁17の開度を調節する。水量センサ14により通水が検出されなくなると、断続弁11を閉弁してバーナg1の燃焼を停止し、燃焼用ファン12も停止して一般給湯運転を終了する。
図5のフローチャートに基づいて風呂自動運転における動作について説明する。ちなみに、湯水供給処理及び循環判定処理については、上述の試運転で説明した動作と同じであるので、詳細な説明は省略する。また、図5では、図4と同様に、水流スイッチ30がONのときを「ON」と省略して示し、水流スイッチ30がOFFのときを「OFF」と省略して示す。
また、運転制御部Uは、#26にて水流スイッチ30がOFFであると、#22に移行する。
また、運転制御部Uは、#25において水流スイッチ30がOFFであるとき、及び、#29において水流スイッチ30がOFFであるときには、浴槽5に供給する湯水の設定供給量を例えば20リットルに設定した湯水供給処理を行ったのち(#30)、#25に移行する。
この第2実施形態は、上記第1実施形態において試運転及び風呂自動運転の別実施形態である。その他の構成や動作については、上記第1実施形態と同様であるので、以下、第2実施形態における試運転及び風呂自動運転について説明する。
この第2実施形態では、メインリモコンR1や浴室リモコンR2に試運転の実行を指令する試運転スイッチを設けており、その試運転スイッチがON操作されることにより運転制御部Uが試運転を行う。また、この第2実施形態では、試運転として、湯水供給・判定処理である湯水供給処理及び循環判定処理を繰り返し行い、浴槽5の湯水量を設定湯水量に制御する試運転用湯張り運転を行うようにしている。
運転制御部Uは、#101において水流スイッチ30がONであるときや、#106において水流スイッチ30がOFFであるときには、エラーとしている(#107,108)。
図7のフローチャートに示すように、運転制御部Uは、まず、循環判定処理を行い、水流スイッチ30がOFFであると、浴槽5に供給する湯水の設定供給量を例えば10リットルに設定した湯水供給処理を行ったのち、循環判定処理を行う(#110〜112)。そして、運転制御部Uは、#112において水流スイッチ30がOFFであると、浴槽5に残り湯が無いとして、浴槽5に供給する湯水の設定供給量を残り湯無し用の残量に設定した湯水供給処理を行い、その後、追焚運転を行って引き続いて保温運転を行う(#113〜115)。
保温運転について説明すると、運転制御部Uは、設定時間が経過するごとに、追焚用循環ポンプ26を作動させて、浴槽5内の湯水を浴槽用戻り路23及び浴槽用往き路24を通して一定時間(例えば、数十秒〜数分)循環させ、浴槽5内の湯水の温度を浴槽戻り温サ−ミスタ28により検出し、その検出した検出温度が浴槽温度設定スイッチ40により設定された設定温度より低い場合には、追焚運転を行う。
(1)上記第1及び第2実施形態では、第1回転速度及び第2回転速度を一定の回転速度としているが、第1回転速度及び第2回転速度を変更設定することもできる。例えば、追焚運転を行うときには、浴槽内の湯水の温度と浴槽温度設定スイッチ40による設定温度との温度差に基づいて、その温度差が設定温度差よりも大きい場合には第1回転速度及び第2回転速度を高速側に変更設定し、その温度差が設定温度差よりも小さい場合には第1回転速度及び第2回転速度を低速側に変更設定することもできる。
22 湯水供給手段(湯張り路)
23 戻り路(浴槽用戻り路)
24 往き路(浴槽用往き路)
26 循環ポンプ(追焚用循環ポンプ)
30 水流検出手段(水流スイッチ)
A 湯水供給手段(給湯用動作部)
D 熱源機
J 循環路
N1,N2 熱交換器
U 制御手段(運転制御部)
Claims (4)
- 熱交換器を備えた熱源機と浴槽との間に湯水の循環路を備え、前記循環路に備えられる循環ポンプにより、前記熱交換器にて加熱された湯水が往き路を介して前記浴槽に供給されるとともに、前記浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻されるように構成され、
前記循環ポンプを作動させて前記浴槽の湯水を前記循環路にて循環させる試運転と、前記循環ポンプを作動させて前記浴槽の湯水を前記循環路にて循環させる通常運転とが実行可能に構成された風呂設備の運転方法であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記通常運転を行うときには、前記循環ポンプを第1回転速度にて作動させ、前記試運転を行うときには、前記循環ポンプを前記第1回転速度よりも高速の第2回転速度にて作動させる風呂設備の運転方法。 - 熱交換器を備えた熱源機と浴槽との間に湯水の循環路を備え、前記循環路に備えられる循環ポンプにより、前記熱交換器にて加熱された湯水が往き路を介して前記浴槽に供給されるとともに、前記浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻されるように構成され、
前記循環ポンプを作動させて前記浴槽の湯水を前記循環路にて循環させる試運転と、前記循環ポンプを作動させて前記浴槽の湯水を前記循環路にて循環させる通常運転とが実行可能な制御手段が設けられている風呂設備であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記制御手段が、前記通常運転を行うときには、前記循環ポンプを第1回転速度にて作動させ、前記試運転を行うときには、前記循環ポンプを前記第1回転速度よりも高速の第2回転速度にて作動させるように構成されている風呂設備。 - 前記循環路を通して前記浴槽に湯水を供給する湯水供給手段と、
前記循環路における湯水の流量が所定値以上であるか否かを検出する水流検出手段とが設けられ、
前記制御手段が、前記試運転として、前記湯水供給手段にて前記浴槽に湯水を供給し、その湯水供給後に前記循環ポンプを作動させたときの前記水流検出手段の検出情報に基づいて、前記浴槽の水位が前記循環路の接続箇所よりも高い位置であるか否かを判定する湯水供給・判定処理を繰り返し行い、前記浴槽の水位を設定水位に制御する又は前記浴槽の湯水量を設定湯水量に制御する試運転用湯張り運転を行うように構成されている請求項2に記載の風呂設備。 - 前記制御手段が、前記試運転として、前記循環ポンプを作動させて、前記浴槽から前記戻り路を介して戻された湯水を前記熱交換器にて加熱し、その加熱された湯水を前記往き路を介して前記浴槽に供給する追焚運転を行うように構成されている請求項2又は3に記載の風呂設備。
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