JP5185733B2 - 熱利用設備及び熱源機 - Google Patents
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Description
この種の潜熱回収まで行える熱源機では、潜熱回収に伴って発生するドレンの処理が必要となる(特許文献1)。新築の住宅では、このドレン用の配管を設けることは可能となるが、既設の住宅では、新たに配管を設けるには障害がある。
上記のように、浴槽用戻り路内にドレン配管を挿入する場合、この配管は二重構造となるが、内管は循環流れには使用されないので、熱源機と浴槽との間の循環流れについて抵抗(負荷)となる。即ち、ドレン配管を内挿することで、抵抗が増大する。
結果、例えば、熱源機と浴槽との間の距離が殆どない場合は、ドレン配管を内挿する場合も必要以上の回転速度を選択していることとなり、好ましくない。
また、同様の問題は、潜熱回収をしない熱交換器を備えた熱源機と浴槽等との間に設けられる循環路に設置する循環ポンプについても発生する。
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプであり、
前記熱交換器として潜熱回収式の熱交換器を備え、前記熱源機から排出されるドレンを前記浴槽側の排水口に導くドレン排水管を設け、前記ドレン排水管の一部が、前記浴槽用循環路内を介して前記浴槽側の排水口に導かれており、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する探索手段を設け、
通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索手段により探索される下限流量回転速度以上に設定する設定手段を備えたことにある。
この熱利用設備では、循環路に循環ポンプとして回転速度可変型のポンプを備え、その循環ポンプの回転速度を適切に決定するものとする。即ち、熱源機と熱消費端末又は浴槽との間或いはそれらの両方の間で、循環路の配管を完了した段階で、探索手段が、循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する。この下限流量回転速度は、例えば、循環路を流れる湯水の最低必要量、熱消費端末の適切な運転に必要な流量或いは浴槽内の湯水の追焚を所定の時間で行うのに必要な流量等に対する回転速度となる。そして、探索手段が、この下限流量回転速度を探索して、設定手段が、この下限流量回転速度を基準に、この値以上の回転速度を、通常運転時の前記循環ポンプの回転速度とすることで、循環路の路長に対応して、或いはドレン排水管を浴槽用循環路内に内挿する構成を採用する場合に対応して、適切な循環ポンプの回転速度を設定できる。
この構成を採用することで、浴槽用循環路に於ける追焚時の浴槽内の湯水の循環を、適正に追焚用循環ポンプの回転速度で実行でき、浴槽用循環路の路長に適合した運転を行える。
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプであり、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する探索手段を設け、
通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索手段により探索される下限流量回転速度以上に設定する設定手段を備え、
前記浴槽用循環路を流れる湯水の流量が所定値以上である場合にふろ水流有りとする有り信号を、前記所定値未満である場合にふろ水流無しとする無し信号を出力する出力手段を備えるとともに、当該出力手段の出力に従って、浴槽内に残湯が有るか否かを判定する残湯循環判定手段を備え、前記残湯循環判定手段による残湯循環判定時に、前記探索手段による下限流量回転速度の探索が実行されることにある。
当該構成によれば、特に、浴槽用循環路を流れる湯水の流量が所定値以上である場合にふろ水流有りとする有り信号を、所定値未満である場合にふろ水流無しとする無し信号を出力する出力手段を備えるとともに、当該出力手段の出力に従って、浴槽内に残湯が有るか否かを判定する残湯循環判定手段を備え、前記残湯循環判定手段による残湯循環判定時に、前記探索手段による下限流量回転速度の探索が実行される構成を採用すると、残湯循環判定と、循環ポンプに回転速度の決定を同じ動作で行える。
熱交換器を備え、前記熱交換器と熱消費端末又は浴槽との間に湯水の循環路を形成可能に構成されるとともに、
形成された循環路に関して、加熱された湯水を往き路を介して前記熱消費端末又は浴槽に供給し、前記熱消費端末又は浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻す循環ポンプを備えた熱源機であって、
前記循環ポンプが回転速度可変型のポンプであり、
前記形成される循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプであり、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する探索手段を設け、
通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索手段により探索される下限流量回転速度以上に設定する設定手段を備え、
前記形成される浴槽用循環路を流れる湯水の流量が所定値以上である場合にふろ水流有りとする有り信号を、前記所定値未満である場合にふろ水流無しとする無し信号を出力する出力手段を備えるとともに、当該出力手段の出力に従って、浴槽内に残湯が有るか否かを判定する残湯循環判定手段を備え、前記残湯循環判定手段による残湯循環判定時に、前記探索手段による下限流量回転速度の探索が実行される熱源機。
前記循環ポンプの回転速度を設定するに、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索し、通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索される下限流量回転速度以上に設定するものとなる。
さらに上記目的を達成することができる循環ポンプの回転速度設定方法の第2特徴構成は、熱交換器を備えた熱源機と熱消費端末又は浴槽との間に、湯水の循環路を備え、前記循環路に備えられる循環ポンプにより、加熱された湯水が往き路を介して前記熱消費端末又は浴槽に供給されるとともに、前記熱消費端末又は浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻され、前記循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプである熱利用設備に、前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプを採用し、
前記循環ポンプの回転速度を設定するに、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索し、通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索される下限流量回転速度以上に設定すると共に、前記形成される浴槽用循環路を流れる湯水の流量が所定値以上である場合にふろ水流有りとする有り信号を、前記所定値未満である場合にふろ水流無しとする無し信号を出力する出力手段の出力に従って、浴槽内に残湯が有るか否かを判定する残湯循環判定手段による残湯循環判定時に、下限流量回転速度の探索が実行される熱利用設備に備えられるものとなる。
風呂設備は、湯水加熱用の潜熱回収式の熱交換器(以下、潜熱回収熱交換器と記載する場合がある)N2を備えた熱源機Gと、その熱源機Gにて加熱された湯水を浴槽Yに供給する浴槽用湯水管Pと、前記熱源機Gから排出されるドレンを前記浴槽側の排水口Dに導くドレン排水管4等を備えて構成されている。ちなみに、前記排水口Dは、浴槽Yが設置された浴室の床面に設けられている。
図1に示すように、前記熱源機Gは、一般家庭用の水道管に接続された給水路1からの水をガス燃焼式のバーナg1によって加熱して、加熱後の湯水を先端に給湯栓2を備えた給湯路3に供給する給湯用動作部A、ガス燃焼式のバーナg2によって、熱消費端末Tに循環供給する湯水を加熱したり浴槽Yの湯水を追焚きする温水循環用動作部B、熱源機Gの運転を制御する運転制御部C、メインリモコンR1、及び、浴室リモコンR2等を備えて構成されている。
熱消費端末Tとして、例えば、浴室暖房乾燥機、床暖房装置等が設けられる。メインリモコンR1は炊事場の近く等に設けられ、浴室リモコンR2は前記浴室内に設けられる。
給湯用動作部A及び温水循環用動作部Bはいずれも、前記潜熱回収熱交換器N2に加えて主熱交換器N1を備えて構成され、それら主熱交換器N1及び潜熱回収熱交換器N2は、バーナg1,g2から排気路5に向かう燃焼排ガス流動方向において潜熱回収熱交換器N2が下手側に位置する状態で、その燃焼排ガス流動方向に沿って並べて設けられている。
そして、潜熱回収熱交換器N2にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの潜熱により湯水を加熱し、主熱交換器N1にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの顕熱により、前記潜熱回収熱交換器N2にて加熱された湯水を加熱するように構成されている。
そして、ドレン排水ポンプ9により、ドレンタンク8に貯留されているドレンが前記ドレン排水管4を通して送出されて、前記排水口Dから排出されることになる。
前記給湯路3と前記給水バイパス路15との接続箇所には、主熱交換器N1からの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17が設けられ、前記給湯路3における前記給水バイパス路15の接続箇所よりも上流側には、主熱交換器N1から送出される湯水の温度を検出する出湯サーミスタ16が設けられ、前記給湯路3における前記給水バイパス路15の接続箇所よりも下流側には、上流側から順に、前記ミキシング弁17により混合された後の湯水の温度を検出する給湯サーミスタ18、湯水の量を調整する水比例弁19、一般給湯の割込みを検出する割込み水量センサ20が設けられている。
そして、温水循環ポンプ24の通流作用により、湯水が、温水循環用往き路22及び温水循環用戻り路21を通して潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1と熱消費端末Tとにわたって循環されることになり、潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1にて加熱された湯水が熱消費端末Tに循環供給されるように構成されている。
この追焚用熱交換器28の湯水出口部と浴槽Yに装備された循環アダプタ30とが浴槽用往き路31にて接続され、その循環アダプタ30と追焚用熱交換器28の湯水入口部とが浴槽用戻り路32にて接続され、その浴槽用戻り路32に、浴槽Yの湯水を吸引して追焚用熱交換器28に送出するように追焚用循環ポンプ33が設けられている。
その追焚用循環ポンプ33の通流作用により、浴槽Yの湯水が浴槽用往き路31及び浴槽用戻り路32を通して追焚用熱交換器28に循環供給されるように構成されている。
つまり、前記温水循環用動作部Bは、前記バーナg2、前記主熱交換器N1及び前記潜熱回収熱交換器N2に加えて、前記温水循環用往き路22、前記温水循環用戻り路21、前記温水循環ポンプ24、前記温水循環バイパス路27、前記追焚用熱交換器28、前記端末用熱動弁26及び前記追焚用熱動弁29等を備えて構成されている。
前記湯張り路41における湯張り電磁弁42と湯張り逆止弁43との間の箇所には、その湯張り路41に連通する空気層形成用ホッパ44が介装されている。この空気層形成用ホッパ44には、湯水を排水する排水路45と、その排水路45を開閉する電磁式の排水弁46とが設けられ、排水路45の端部が浴槽用戻り路32における風呂2方弁36と追焚用循環ポンプ33との間の箇所に接続されている。図1において、47、48は、それぞれ往き用接続部47及び戻り用接続部48である。
次に、潜熱熱交換器N2から発生するドレンの処理について説明する。
図1及び図2に示すように、前記浴槽用往き路31は、前記追焚用熱交換器28に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39内に設けられる浴槽往き内管31aと、浴槽Yに装備された前記循環アダプタ30に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39外に設けられる浴槽往き外管31bとから構成され、前記浴槽用戻り路32は、前記追焚用熱交換器28に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39内に設けられる浴槽戻り内管32aと、前記循環アダプタ30に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39外に設けられる浴槽戻り外管32bとから構成されている。
この実施形態では、前記浴槽往き外管31bや前記浴槽戻り外管32bが、前記浴槽用湯水管Pに相当することになる。
ちなみに、図3は、前記熱源機側継手60の詳細な構成を示す図であり、図4は、前記浴槽側継手70の詳細な構成を示す図である。
前記浴槽側継手70における前記浴槽側接続部71と前記浴槽用湯水管側接続部72との間の側壁部に、前記内部通路73を外部に連通するドレン排水管挿通部74が備えられ、そのドレン排水管挿通部74に、前記ドレン排水管4を挿通した状態で水密状に封止する封止部材75が備えられている。
図3、図4に示すように、前記ドレン排水管4が、その熱源機側の端部が前記熱源機側継手60のドレン排水管挿通部64から外部に突出し且つその浴槽側の端部が前記浴槽側継手70のドレン排水管挿通部74から外部に突出する状態で、前記浴槽戻り外管32b内に位置するように設けられている。
図4に示すように、前記浴槽側継手70に関しては、この浴槽側継手70の継手本体部が、一端側の筒状の浴槽側接続部71と、他端側の筒状の浴槽用湯水管側接続部72と、それら熱源機側接続部71及び浴槽用湯水管側接続部72を連通する内部通路73とを直線状に連なる状態で備えるように構成されている。
以下、前記運転制御部Cの制御動作について簡単に説明する。
この運転制御部Cは、前記メインリモコンR1及び前記浴室リモコンR2夫々と通信可能に構成されている。
図1、図5に示すように、メインリモコンR1及び浴室リモコンR2には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ81、風呂自動運転を指令する風呂自動スイッチ82、一般給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ83、浴槽Y内の目標温度を設定する浴槽温度設定スイッチ84、浴槽Y内の目標水位を設定する水位設定スイッチ85、浴槽に追加で湯張り給湯する足し湯スイッチ86、追焚運転を指令する追焚スイッチ87、設定温度等の各種情報を表示する表示部88等が設けられている。
この湯張り運転では、浴槽用戻り路32及び浴槽用往き路31の両方を通して浴槽Yに湯水が供給されることになる。
その後、引き続いて、設定時間の間キープ運転を実行する。このキープ運転では、浴槽Yの湯水の温度が浴槽温度設定スイッチ84による設定温度になり且つ浴槽Yの水位が水位設定スイッチ85にて設定された設定水位になるように、前記湯張り運転及び前記追焚運転を実行する。
追焚スイッチ87が操作されたときの追焚運転における制御動作は、上述の湯張り運転での追焚運転における制御動作と同様であるので、説明を省略する。
以上が、通常運転に関係する本願に係る風呂設備の構成及びその運転状態であるが、以下、図1に示すように、熱源機Gと浴槽Yとの間で追焚用の循環路(浴槽用往き路31と浴槽用戻り路32とからなる)が完成した状態で、先に説明した回転速度決定手段M6が働き、循環ポンプ(追焚用循環ポンプ33)の回転速度を、現場の状況に適合して決定・設定する動作について説明する。この状況では、浴槽用戻り路32の内部にドレン排水管4が挿入されており、潜熱熱交換器N2で発生したドレンは浴室に送られ、浴室の排水口Dから排水可能となっている。循環路の流路抵抗は、ドレン排水管4が挿入されることで、挿入されない場合より大きくなっている。また、循環路の路長は確定している。
ふろ水流スイッチ37は、常時OFFで、所定値以上の水流が流れた場合にONする接点信号を出力する。
この処理を実行する場合、探索手段M6aは、循環ポンプ33の回転速度を、予め記憶されている、あるいは現場で入力される下限設定値(MIN値と記載)に設定し(ステップ#1)、循環ポンプ33の運転を開始する(ステップ#2)。
以上のようにして、以降の循環ポンプ33の運転において、現場の状況に適合した循環ポンプに回転速度を決定することができる。
上記の実施の形態にあっては、
循環ポンプとして回転速度可変型のポンプを採用し、循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する探索手段と、通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、探索手段により探索される下限流量回転速度以上に設定する設定手段とを設けて構成し、例えば、試験運転時に循環ポンプの回転速度として現場の状況に適合した回転速度を自動的に決定・設定する風呂設備に関して説明したが、現場の状況に適合した循環ポンプの回転速度を人為的に設定可能としてもよい。
この場合は、熱源機Gに循環ポンプ33を異なった複数の回転速度で運転できる回路及び、外部操作により当該回転速度を選択できる選択スイッチを設けておき、さらに、現状で選択されている回転速度を表示できるようにするとともに、通常使用する回転速度を外部入力できるようにしておけばよい。ふろ水流スイッチ37のON・OFF状態に関しても、この状態を外部出力できるようにしておけばよい。
(イ) 上記の実施形態にあっては、循環ポンプとして追焚用循環ポンプの回転
速度を循環路の状態に適合させて決定・設定する例を示したが、熱源機と、この熱源機から湯水が供給され、両者間で湯水が循環する循環路を構成する例としては、先に示した実施形態において、熱源機と熱消費端末との間にも循環路が形成され、この循環路に温水循環ポンプ24が配設される。従って、この温水循環ポンプとして、回転速度可変型のポンプを採用するとともに、そのポンプの回転速度を、現場の状況に合わせて、追焚用循環ポンプと同様の手法で、決定するものとしてもよい。
(ロ) 上記の実施形態にあっては、下限流量回転速度から一割づつ回転速度を上昇させたが、その割合は限られるものではなく、実質的に連続的に上昇させても良いし、他の割合で上昇させてもよい。
(ハ) 上記の実施形態にあっては、設定手段により循環ポンプの回転速度を設定するに、探索手段により探索される回転速度に対して、2割増しの回転速度を、以降使用する回転速度(即ち、通常の回転速度)としたが、この割合は、少なくともふろ水流スイッチがONすればよく、探索される回転速度以上であればよい。但し、本願に趣旨から3割増し程度が、余裕を持たせるという意味から、実質的な上限となる。
(ニ) 上記の実施形態にあっては、主に、ドレン排水管を浴槽用循環路内に挿入することにより発生する流路抵抗の増加を問題とする場合に関して説明したが、
当然に、熱源機と熱消費端末又は浴槽との距離により循環路の流路抵抗が変化する場合にも、本願の手法を採用することが好ましい。
(ホ) 上記の実施形態にあっては、熱源機を現場で据付け、試運転を行う時点で追焚用循環ポンプの回転速度を決定する例を示したが、このような回転速度の探索は、実質的に残湯循環判定を伴うため、例えば、風呂自動運転時に、その初期に残湯循環判定手段が行う残湯循環判定において、回転速度の探索・設定を同時に行ってもよい。例えば、図6に示す処理を、一ヶ月に一回行うようにしてもよい。このようにすることで、循環路の流路抵抗が変化した場合も良好に対応できる。
24 循環ポンプ
28 熱交換器
31 浴槽用循環路
32 浴槽用循環路
33 循環ポンプ
G 熱源機
M6a 探索手段
M6b 設定手段
N2 潜熱回収式の熱交換器(熱交換器)
P 浴槽用湯水管
Y 浴槽
Claims (5)
- 熱交換器を備えた熱源機と熱消費端末又は浴槽との間に、湯水の循環路を備え、前記循環路に備えられる循環ポンプにより、加熱された湯水が往き路を介して前記熱消費端末又は浴槽に供給されるとともに、前記熱消費端末又は浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻される熱利用設備であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプであり、
前記熱交換器として潜熱回収式の熱交換器を備え、前記熱源機から排出されるドレンを前記浴槽側の排水口に導くドレン排水管を設け、前記ドレン排水管の一部が、前記浴槽用循環路内を介して前記浴槽側の排水口に導かれており、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する探索手段を設け、
通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索手段により探索される下限流量回転速度以上に設定する設定手段を備えた熱利用設備。 - 熱交換器を備えた熱源機と熱消費端末又は浴槽との間に、湯水の循環路を備え、前記循環路に備えられる循環ポンプにより、加熱された湯水が往き路を介して前記熱消費端末又は浴槽に供給されるとともに、前記熱消費端末又は浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻される熱利用設備であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプであり、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する探索手段を設け、
通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索手段により探索される下限流量回転速度以上に設定する設定手段を備え、
前記浴槽用循環路を流れる湯水の流量が所定値以上である場合にふろ水流有りとする有り信号を、前記所定値未満である場合にふろ水流無しとする無し信号を出力する出力手段を備えるとともに、当該出力手段の出力に従って、浴槽内に残湯が有るか否かを判定する残湯循環判定手段を備え、前記残湯循環判定手段による残湯循環判定時に、前記探索手段による下限流量回転速度の探索が実行される熱利用設備。 - 熱交換器を備え、前記熱交換器と熱消費端末又は浴槽との間に湯水の循環路を形成可能に構成されるとともに、
形成された循環路に関して、加熱された湯水を往き路を介して前記熱消費端末又は浴槽に供給し、前記熱消費端末又は浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻す循環ポンプを備えた熱源機であって、
前記循環ポンプが回転速度可変型のポンプであり、
前記形成される循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプであり、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索する探索手段を設け、
通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索手段により探索される下限流量回転速度以上に設定する設定手段を備え、
前記形成される浴槽用循環路を流れる湯水の流量が所定値以上である場合にふろ水流有りとする有り信号を、前記所定値未満である場合にふろ水流無しとする無し信号を出力する出力手段を備えるとともに、当該出力手段の出力に従って、浴槽内に残湯が有るか否かを判定する残湯循環判定手段を備え、前記残湯循環判定手段による残湯循環判定時に、前記探索手段による下限流量回転速度の探索が実行される熱源機。 - 熱交換器を備えた熱源機と熱消費端末又は浴槽との間に、湯水の循環路を備え、前記循
環路に備えられる循環ポンプにより、加熱された湯水が往き路を介して前記熱消費端末又は浴槽に供給されるとともに、前記熱消費端末又は浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻され、前記循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプであり、前記熱交換器として潜熱回収式の熱交換器を備え、前記熱源機から排出されるドレンを前記浴槽側の排水口に導くドレン排水管を設け、前記ドレン排水管の一部が、前記浴槽用循環路内を介して前記浴槽側の排水口に導かれている熱利用設備に、前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプを採用し、
前記循環ポンプの回転速度を設定するに、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索し、通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索される下限流量回転速度以上に設定する熱利用設備に備えられる循環ポンプの回転速度設定方法。 - 熱交換器を備えた熱源機と熱消費端末又は浴槽との間に、湯水の循環路を備え、前記循
環路に備えられる循環ポンプにより、加熱された湯水が往き路を介して前記熱消費端末又は浴槽に供給されるとともに、前記熱消費端末又は浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻され、前記循環路が前記熱交換器と前記浴槽との間に形成される浴槽用循環路であり、前記循環ポンプが、浴槽内の湯水の追焚運転時に働く追焚用循環ポンプである熱利用設備に、前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプを採用し、
前記循環ポンプの回転速度を設定するに、
前記循環ポンプの回転速度を下限設定値から上昇させるとともに、当該回転速度の上昇過程において、前記循環路を流れる湯水の流量が所定値以上となる循環ポンプの回転速度を下限流量回転速度として探索し、通常運転時の前記循環ポンプの回転速度を、前記探索される下限流量回転速度以上に設定すると共に、前記形成される浴槽用循環路を流れる湯水の流量が所定値以上である場合にふろ水流有りとする有り信号を、前記所定値未満である場合にふろ水流無しとする無し信号を出力する出力手段の出力に従って、浴槽内に残湯が有るか否かを判定する残湯循環判定手段による残湯循環判定時に、下限流量回転速度の探索が実行される熱利用設備に備えられる循環ポンプの回転速度設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008220092A JP5185733B2 (ja) | 2008-08-28 | 2008-08-28 | 熱利用設備及び熱源機 |
Applications Claiming Priority (1)
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