JP6429581B2 - 風呂装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
このような間接加熱方式の風呂装置の効率は、従来『定格(最大)出力で連続運転した際の投入熱量にて出力熱量を除算する』形態で算出されていたが、近年、より実際の使用状態に即した効率(例えば、断続運転をも含む状態で算出される効率)での評価を行うことが検討されている。
更に、上記特許文献1に開示の風呂装置にあっては、追焚き運転の停止後に、熱媒循環回路側の熱媒が保有する熱を有効に利用すべく、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプの停止操作に関し、熱量回収との関係で、どのように実行するのかについては、開示されておらず、改善の余地があった。
図4に基づいて説明を加えると、風呂装置にて追焚きスイッチがONされると、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプが作動状態となった後、燃焼式加熱装置へ燃料ガスが投入され熱媒が加熱し昇温され、第1熱交換器(顕熱熱交換器及び潜熱熱交換器)の出力が発生すると共に、第2熱交換器での予熱及び受熱が発生し、浴槽に貯留される浴槽水を昇温する、追焚き運転が実行される。当該追焚き運転における燃焼式加熱装置での熱量投入は、浴槽から第2熱交換器への戻り浴槽水の温度である浴槽水戻り温度が目標湯張り温度に到達した時点(図4でT2で示される時点)で停止されるのであるが、例えば、当該時点の近傍で、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプも停止されると、T2の時点以降では、図4に示されるように、第1熱交換器(顕熱熱交換器及び潜熱熱交換器)及び第2熱交換器での交換熱量が急激に低下するため、熱媒循環回路側に保有される熱量が、浴槽への出力熱量として有効に利用されていないことを見出した。
熱媒加熱用の燃焼式加熱装置と、前記燃焼式加熱装置の燃焼により熱媒を加熱する第1熱交換器と、熱媒循環ポンプにて圧送される熱媒を循環する熱媒循環回路と、浴槽水循環ポンプにて圧送される浴槽水を浴槽を介して循環する浴槽水循環回路と、前記熱媒循環回路を通流する熱媒と前記浴槽水循環回路を通流する浴槽水とを熱交換させて浴槽水を加熱する第2熱交換器とを備えた風呂装置であって、その特徴構成は、
運転を制御する運転制御部を備え、
当該運転制御部が、前記燃焼式加熱装置の作動状態で、前記熱媒循環ポンプを作動させ前記熱媒循環回路に熱媒を循環させると共に前記浴槽水循環ポンプを作動させ前記浴槽水循環回路に浴槽水を循環させて、浴槽水を追焚きする追焚き運転を完了するときで、前記燃焼式加熱装置を停止した後に、前記第2熱交換器における熱媒から浴槽水への単位時間当たりでの回収熱量関連値である瞬時回収熱量関連値を導出すると共に、導出される前記瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記熱媒循環ポンプ及び前記浴槽水循環ポンプを停止するものであり、
前記運転制御部は、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器出口での浴槽水の温度を検出する浴槽水出温度検出手段にて検出される浴槽水往き温度と、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器入口での浴槽水の温度を検出する浴槽水入温度検出手段にて検出される浴槽水戻り温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する、
又は、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器への熱媒入温度を検出する熱媒入温度検出手段にて検出される熱媒入温度と、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器からの熱媒出温度を検出する熱媒出温度検出手段にて検出される熱媒出温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する点にある。
また、上記目的を達成するための本発明に係る風呂装置の制御方法は、
熱媒加熱用の燃焼式加熱装置と、前記燃焼式加熱装置の燃焼により熱媒を加熱する第1熱交換器と、熱媒循環ポンプにて圧送される熱媒を循環する熱媒循環回路と、浴槽水循環ポンプにて圧送される浴槽水を浴槽を介して循環する浴槽水循環回路と、前記熱媒循環回路を通流する熱媒と前記浴槽水循環回路を通流する浴槽水とを熱交換させて浴槽水を加熱する第2熱交換器とを備えた風呂装置の制御方法であって、その特徴構成は、
前記燃焼式加熱装置の作動状態で、前記熱媒循環ポンプを作動させ前記熱媒循環回路に熱媒を循環させると共に前記浴槽水循環ポンプを作動させ前記浴槽水循環回路に浴槽水を循環させて、浴槽水を追焚きする追焚き運転を完了するときで、前記燃焼式加熱装置を停止した後に、前記第2熱交換器における熱媒から浴槽水への単位時間当たりでの回収熱量関連値である瞬時回収熱量関連値を導出する瞬時回収熱量関連値導出工程と、
前記瞬時回収熱量関連値導出工程にて導出される前記瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記熱媒循環ポンプ及び前記浴槽水循環ポンプを停止する流体循環制御工程とを有し、
前記瞬時回収熱量関連値導出工程では、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器出口での浴槽水の温度を検出する浴槽水出温度検出手段にて検出される浴槽水往き温度と、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器入口での浴槽水の温度を検出する浴槽水入温度検出手段にて検出される浴槽水戻り温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する、
又は、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器への熱媒入温度を検出する熱媒入温度検出手段にて検出される熱媒入温度と、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器からの熱媒出温度を検出する熱媒出温度検出手段にて検出される熱媒出温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する点にある。
更に、追焚き運転を完了するときで燃焼式加熱装置を停止した後に、追焚き運転時において加熱された熱媒循環回路の熱媒と浴槽水とを熱交換器する第2熱交換器において、熱媒から浴槽水への単位時間当たりでの回収熱量関連値である瞬時回収熱量関連値を導出すると共に、当該瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプを停止するから、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプの停止する時点を、第2熱交換器にて熱媒から浴槽水へ回収される熱量が一定値未満となった時点以降、即ち、熱媒循環回路を循環する熱媒が保有する熱量の大半が浴槽水循環回路を循環する浴槽水側へ移動した時点以降とすることができ、効率を効果的に改善できる。
尚、熱媒循環回路の熱媒が保有する熱量を浴槽水の側へ適切に移動させて効率を改善する観点からは、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプを停止する時点は、瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降であれば、どの時点でも構わないが、遅くとも瞬時回収熱量関連値が零となる時点には、双方を停止するものとする。
また、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプの駆動電力をも含めた効率を改善する意味からは、双方を瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点で停止することが好ましい。
即ち、第2熱交換器における浴槽水の入温度及び出温度を監視し、瞬時回収熱量関連値を導出し、それに基づいて、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプの作動状態を制御するという比較的簡易な制御によって、効率を改善できる。
前記運転制御部は、前記浴槽水循環ポンプを停止する時点を、前記熱媒循環ポンプを停止する時点と同時か、又はそれよりも遅い時点とする点にある。
尚、本発明にあっては、燃焼式加熱装置を停止した後で、熱媒循環ポンプ及び浴槽水循環ポンプを作動状態に維持するから、熱媒循環ポンプの停止時点で、熱媒循環回路側から浴槽水循環回路側への予熱量は十分に小さくなっているため、熱媒循環ポンプの停止時点から浴槽水循環ポンプの停止時点までの期間を十分に小さくできる。
前記運転制御部は、第1の前記瞬時回収熱量関連値と、当該第1の瞬時回収熱量関連値とは異なる第2の前記瞬時回収熱量関連値とを導出可能に構成され、
前記運転制御部は、第1の前記瞬時回収熱量関連値が予め設定される第1の前記瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記熱媒循環ポンプを停止すると共に、第2の前記瞬時回収熱量関連値が第1の前記瞬時回収熱量関連閾値とは異なり予め設定される第2の前記瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記浴槽水循環ポンプを停止する点にある。
風呂装置100は、暖房端末HU、LUに熱を供給すると共に浴槽10及び給湯栓33に温度調整した湯水を供給すべく、熱媒及び湯水を供給可能な熱源機Gと、当該熱源機Gの運転を制御する運転制御部Cと、その運転制御部Cに各種運転指令を指令するメインリモコンR1及び浴室リモコンR2とを備えて構成されている。
ちなみに、メインリモコンR1は炊事場の近傍に設置され、浴室リモコンR2は浴槽10が設置された浴室内に設けられている。
図1に示すように、熱源機Gは、ケーシング51により外囲されるものであり、一般家庭用の水道管に接続された給水路L2からの水をガス燃焼式の給湯用バーナg1により加熱して、加熱後の湯水を給湯栓33や浴槽10へ供給する給湯用加熱部H1と、ガス燃焼式の熱媒加熱用バーナg2により高温暖房端末HU、及び低温暖房端末LUへ循環供給する熱媒や浴槽10の内部に貯留される浴槽水を追焚きする熱媒を加熱する熱媒加熱部H2(燃焼式加熱装置の一例)とを備えて構成されている。ちなみに、高温暖房端末HUとしては浴室暖房乾燥機が、低温暖房端末LUとしては床暖房装置が設けられている。
尚、図示は省略するが、給湯用バーナg1及び熱媒加熱用バーナg2の近傍には、点火用のイグナイタ及び着火を検出するフレームロッドが設けられている。
給湯用加熱部H1及び熱媒加熱部H2には、図1に示すように、バーナg1、g2の燃焼排ガスの顕熱を主に回収する主熱交換器EX1、EX3と、潜熱を主に回収する副熱交換器EX2、EX4とを備えて構成されている。ここで、主熱交換器EX1、EX3と副熱交換器EX2、EX4とは、給湯用バーナg1及び熱媒加熱用バーナg2から排気路22へ向かう燃焼排ガスの流動方向において、副熱交換器EX2、EX4が主熱交換器EX1、EX3よりも下流側に位置する状態で配設されている。尚、本発明にあっては、熱媒加熱部H2に設けられる主熱交換器EX3と副熱交換器EX4とが第1熱交換器として機能する。
これにより、給湯用加熱部H1においては、湯水が、副熱交換器EX2にて主として給湯用バーナg1の燃焼排ガスの潜熱により加熱された後、主熱交換器EX1にて主として給湯用バーナg1の燃焼排ガスの顕熱により加熱される。また、熱媒加熱部H2においては、熱媒が、副熱交換器EX4にて主として熱媒加熱用バーナg2の燃焼排ガスの潜熱により加熱された後、主熱交換器EX3にて主として熱媒加熱用バーナg2の燃焼排ガスの顕熱により加熱される。
給水路L2が、給湯用加熱部H1の副熱交換器EX2の入口に接続され、一端に給湯栓33を有する給湯路L4の他端が、給湯用加熱部H1における主熱交換器EX1の出口に接続されている。これにより、給水路L2から供給される湯水は、副熱交換器EX2及び主熱交換器EX1にて順に加熱された後、給湯路L4を介して給湯栓33から供給される。
給湯路L4には、給水バイパス路L3の接続箇所よりも上流側に、主熱交換器EX1からの湯水温度を検出する出湯サーミスタS4が設けられ、給湯路L4における給水バイパス路L3の接続箇所よりも下流側には、上流側から順に、給湯としての湯水温度を検出する給湯サーミスタS6、湯水流量を調整可能な比例弁V9、一般給湯の割り込みを検出する割り込み検出用水量センサS9が設けられている。
また、給湯路L4と給水バイパス路L3との接続箇所には、主熱交換器EX1からの湯水流量と給水バイパス路L3からの湯水流量との混合比を調整可能なミキシング弁V11が設けられている。
以上より、各サーミスタ及び流量センサの出力に基づいて、給水バイパス路L3を通流する流量が調整される形態で、給湯温度がメインリモコンR1にて設定される目標給湯温度に調整され、給湯栓33から給湯される。
熱媒循環回路は、熱媒加熱部H2の主熱交換器EX3の出口から流出した熱媒を、熱媒と浴槽10に貯留される浴槽水とを熱交換する追焚き熱交換器EX5(第2熱交換器の一例)に通過させ熱媒加熱部H2の副熱交換器EX4の入口へ戻す追焚き回路C1と、熱媒加熱部H2の主熱交換器EX3の出口から流出した熱媒を高温暖房端末HUを通過させ熱媒加熱部H2の副熱交換器EX4の入口へ戻す高温暖房回路C2と、熱媒加熱部H2の主熱交換器EX3の出口から流出した熱媒を追焚き熱交換器EX5と高温暖房端末HUとをバイパス状態で熱媒加熱部H2の副熱交換器EX4の出口へ導く熱媒バイパス路L9と、熱媒加熱部H2の主熱交換器EX3の出口から流出した熱媒を熱媒バイパス路L9を介して低温暖房端末LUを通過させ熱媒加熱部H2の副熱交換器EX4の入口へ戻す低温暖房回路C3とを備えている。
熱媒バイパス路L9には、熱媒のバイパス流量を調整可能なバイパス用熱動弁V12が設けられ、追焚き回路C1には、追焚き熱交換器EX5を通過する熱媒流量を調整可能な追焚き用熱動弁V8が設けられ、高温暖房回路C2には、高温暖房端末HUを通過する熱媒流量を調整可能な高温暖房用熱動弁V10が設けられ、低温暖房回路C3には、低温暖房端末LUを通過する熱媒流量を調整可能な低温暖房用熱動弁V13が設けられている。
また、熱媒加熱部H2の副熱交換器EX4の出口と主熱交換器EX3の入口との間には、熱媒を副熱交換器EX4から主熱交換器EX3の側へ圧送する熱媒循環ポンプP2が設けられている。
更に、熱媒加熱部H2の主熱交換器EX3の出口には、当該出口から流出する湯水温度を検出する第1熱媒サーミスタS3が設けられると共に、図示は省略するが低温暖房端末LU及び高温暖房端末HUの内部には、自身を通過した熱媒の温度を検出する高温暖房サーミスタ及び低温暖房サーミスタが夫々備えられている。
尚、熱媒加熱部H2の副熱交換器EX4への入口には、熱媒の膨張を吸収可能な膨張タンク50が設けられている。
追焚き熱交換器EX5の湯水出口と浴槽10の側壁部下方側に装着された循環アダプタ11とが、浴槽往き路L8にて接続され、循環アダプタ11と追焚き熱交換器EX5の湯水入口とが、浴槽戻り路L7にて接続され、その浴槽戻り路L7に、浴槽10の湯水を吸引して追焚き熱交換器EX5へ送出する浴槽水循環ポンプP1が設けられている。
説明を追加すると、浴槽往き路L8が、熱源機Gの内部に位置する浴槽往き内管L8aと、熱源機Gから外部へ延出されて、循環アダプタ11の往き用接続部11aに接続される浴槽往き外管L8bとから構成され、また、浴槽戻り路L7が、熱源機Gの内部に位置する浴槽戻り内管L7aと、熱源機Gから外部へ延出されて、循環アダプタ11の戻り用接続部11bに接続される浴槽戻り外管L7bとから構成されている。
浴槽戻り路L7には、上流側から順に、浴槽戻り路L7の内部の湯水の圧力を検出することによって浴槽10内の水位を検出する水位センサS10、浴槽10から戻る浴槽水の温度を検出する浴槽戻りサーミスタS2、浴槽戻り路L7を開閉する電磁式の開閉弁V7、上述した浴槽水循環ポンプP1、及び水流スイッチ41が設けられている。
また、浴槽往き路L8には、浴槽10に供給される湯水の温度を検出する浴槽往きサーミスタS5が設けられている。
給湯路L4における比例弁V9と割り込み検出用水量センサS9との間の箇所から、給湯路L4からの湯水を浴槽10へ供給するための湯張り路L5が分岐されて、その湯張り路L5が、浴槽戻り路L7における浴槽水循環ポンプP1と水流スイッチ41との間に接続されている。当該湯張り路L5には、上流側から順に、湯張り路L5を開閉する電磁式の開閉弁V5と、湯張り路L5に連通する空気層形成用ホッパ40と、逆止弁42とが設けられている。
空気層形成用ホッパ40には、湯水を排水する排水路L6と、当該排水路L6を開閉する電磁式の排水弁V6とが設けられ、排水路L6の下流側端部が浴槽戻り路L7における開閉弁V7と浴槽水循環ポンプP1との間に接続されている。
従って、開閉弁V5を開弁すると、給湯用加熱部H1にて加熱され湯張り路L5を介して供給される湯水が、浴槽戻り路L7に供給され、浴槽戻り路L7に供給された湯水が浴槽10側と追焚き熱交換器EX5側の両側に向けて分流する形態で供給されることになる。即ち、湯張り路L5を介して供給される湯水は、浴槽往き路L8及び浴槽戻り路L7の両方を介して浴槽10に供給される。
熱源機Gは、上述した機器類を装備するものであって、上述の説明から明らかなように、加熱した湯水を給湯栓33に供給する給湯処理、加熱した湯水を浴槽10へ供給する湯張り処理、加熱した熱媒を暖房端末HU、LUへ循環供給する端末加熱処理、及び浴槽10内の浴槽水を加熱する追焚き処理、並びにドレン排水処理を行うように構成されている。
メインリモコンR1及び浴室リモコンR2は、同様に構成されるものであり、以下、メインリモコンR1を代表にして説明する。
図1に示すように、メインリモコンR1には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチSw1、自動湯張り運転指令を指令する風呂自動スイッチSw2、給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチSw3、設定湯張り温度としての目標湯張り温度を設定する浴槽温度設定スイッチSw4、浴槽10の浴槽水の目標水位を設定する水位設定スイッチSw5、浴槽10に追加で湯張り給湯する足し湯スイッチSw6、追焚き運転指令をする追焚きスイッチSw7、設定温度等の各種情報を表示する表示部81、暖房運転の開始を指令する暖房運転スイッチSw8、及び湯張りが終了したこと等を報知する報知装置82等が設けられている。
〔追焚き運転〕
運転制御部Cは、追焚きスイッチSw7がONされ、追焚き運転、低温暖房運転、及び高温暖房運転のうち、追焚き運転のみを実行する場合、所定の温度(例えば、80℃)の熱媒を所定の流量で追焚き熱交換器EX5へ通流させるべく、熱媒循環ポンプP2を作動させ、熱媒加熱部H2を作動状態にし、追焚き用熱動弁V8を所定の開度に制御する。
このとき、運転制御部Cは、高温暖房用熱動弁V10、低温暖房用熱動弁V13、及びバイパス用熱動弁V12を全閉とする。
運転制御部Cは、暖房運転スイッチSw8がONされ、追焚き運転、低温暖房運転、及び高温暖房運転のうち、高温暖房運転のみを実行する場合、所定の温度(例えば、80℃)の熱媒を所定の流量で高温暖房端末HUへ通流させるべく、熱媒循環ポンプP2を作動させ、熱媒加熱部H2を作動状態にし、高温暖房用熱動弁V10を所定の開度に制御する。
このとき、運転制御部Cは、追焚き用熱動弁V8、低温暖房用熱動弁V13、及びバイパス用熱動弁V12を全閉とする。
〔低温暖房運転〕
運転制御部Cは、暖房運転スイッチSw8がONされ、追焚き運転、低温暖房運転、及び高温暖房運転のうち、低温暖房運転のみを実行する場合、所定の温度(例えば、60℃)の熱媒を所定の流量で低温暖房端末LUへ通流させるべく、熱媒循環ポンプP2を作動させ、熱媒加熱部H2を作動状態にし、低温暖房用熱動弁V13を所定の開度に制御すると共に、バイパス用熱動弁V12を所定の開度に制御する。
このとき、運転制御部Cは、追焚き用熱動弁V8、高温暖房用熱動弁V10を全閉とする。
本発明に係る運転制御部Cは、浴槽10への湯張り運転が完了した状態で当該湯張り運転に続いて保温運転が行われている場合、又は湯張り運転が完了してメインリモコンR1又は浴室リモコンR2の追焚きスイッチSw7が押下された場合、浴槽10に貯留される湯水を目標湯張り温度へ昇温させる追焚き運転を実行する。
当該追焚き運転に関し、運転制御部Cは、追焚き運転を完了するときで、熱媒加熱部H2の熱媒加熱用バーナG2を停止した後に、追焚き熱交換器EX2における熱媒から浴槽水への単位時間当たりの回収熱量関連値である瞬時回収熱量関連値を導出すると共に、導出した瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、熱媒循環ポンプP2及び浴槽水循環ポンプP1を停止する。
図2のグラフ図、及び図3の制御フローに基づいて説明を加えると、運転制御部Cは、追焚き運転を開始する場合、高温暖房用熱動弁V10とバイパス用熱動弁V12と低温暖房用熱動弁V13とを所定の開度に維持している状態で、熱媒循環ポンプP2を作動させ、追焚き熱交換器EX5に熱媒を通過させると共に、浴槽戻り路L7の開閉弁V7を開弁させている状態で、浴槽水循環ポンプP2を作動させ、追焚き熱交換器EX5に浴槽10に貯留されている浴槽水を通過させる(♯01)。
ここで、図2では、熱媒加熱部H2にて熱媒の加熱を開始する時期と、熱媒循環ポンプP2と浴槽水循環ポンプP1の作動を開始する時期とは、同じ時期(例えば、追焚きスイッチSw7がONした直後)であるように示しているが、熱媒循環ポンプP2及び浴槽水循環ポンプP1の作動を開始する時期を、熱媒加熱部H2にて熱媒の加熱を開始する時期よりも早い時期に設定しても構わない。
運転制御部Cは、浴槽戻りサーミスタS2にて検出される浴槽水戻り温度が、浴室リモコンR2の浴槽温度設定スイッチSw4にて設定される目標湯張り温度以上となるまでの間(図2でT1からT2までの間)、熱媒加熱部H2による熱媒加熱用バーナg2を作動させ、浴槽水戻り温度が目標湯張り温度以上となった場合(♯02:図2でT2の時点に到達した場合)、熱媒加熱部H2の熱媒加熱用バーナg2による加熱を停止する(♯03)。
ここで、運転制御部Cは、浴槽往きサーミスタS5(浴槽水出温度検出手段の一例)にて検出される浴槽往き温度から浴槽戻りサーミスタS2(浴槽水入温度検出手段の一例)にて検出される浴槽戻り温度を減算した値(図2で上側のグラフに示される値:瞬時回収熱量関連値の一例)を導出する(♯04:瞬時回収熱量関連値導出工程の一例)と共に、当該導出した値が瞬時回収熱量関連閾値ΔX(例えば、3deg)以上であるときには、熱媒循環ポンプP2及び浴槽水循環ポンプP1を作動させ続け、瞬時回収熱量関連閾値ΔX(例えば、3deg)未満となった時点(図2でT3で示す時点)以降に、熱媒循環ポンプP2及び浴槽水循環ポンプP1を停止する(♯04、♯05:流体循環状態制御工程の一例)。
この後、運転制御部Cは、追焚き用熱動弁V8を閉弁すると共に、浴槽戻り路L7に設けられる開閉弁V7を閉弁し、追焚き運転を終了する。
尚、浴槽水循環ポンプP2を停止する時点は、熱媒循環ポンプP1を停止する時点よりも、Δt(例えば、数秒〜数十秒程度)遅い時点とすることが好ましい。これにより、浴槽10に貯留される浴槽水を撹拌する形態で、全体の湯水温度を略均一にすることができる。
追焚き回路C1の追焚き熱交換器EX5の入口の熱媒入温度を測定するサーミスタ(熱媒入温度検出手段の一例)と、出口の熱媒出温度を測定するサーミスタ(熱媒出温度検出手段の一例)とを備え、運転制御部Cは、熱媒入温度から熱媒出温度を減算した値(瞬時回収熱量関連値の一例)が、瞬時回収熱量関連閾値(例えば、3deg)未満となった時点で、熱媒循環ポンプP2及び浴槽水循環ポンプP1を停止する制御を実行する。
また、熱媒循環回路C1の熱媒が保有する熱量を浴槽水の側へ適切に移動させて効率を改善する観点からは、熱媒循環ポンプP2及び浴槽水循環ポンプP1を停止する時点は、瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連値下限閾値未満となった時点以降としたが、遅くとも瞬時回収熱量関連値が零となる時点には、双方を停止するものとする。
また、熱媒循環ポンプP2及び浴槽水循環ポンプP1の駆動電力をも含めた効率を改善する意味からは、双方を瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連値下限閾値未満となった時点で停止することが好ましい。
ただし、浴槽水循環ポンプP1が停止した時点で、熱媒循環ポンプP2が停止していない場合は、熱媒循環ポンプP2を強制的に浴槽水循環ポンプP1と同時に停止する。
22 :排気路
C :運転制御部
C1 :追焚き回路
EX3 :主熱交換器
EX4 :副熱交換器
EX5 :追焚き熱交換器
G :熱源機
H2 :熱媒加熱部
P1 :浴槽水循環ポンプ
P2 :熱媒循環ポンプ
S2 :浴槽戻りサーミスタ
S5 :浴槽往きサーミスタ
Claims (4)
- 熱媒加熱用の燃焼式加熱装置と、前記燃焼式加熱装置の燃焼により熱媒を加熱する第1熱交換器と、熱媒循環ポンプにて圧送される熱媒を循環する熱媒循環回路と、浴槽水循環ポンプにて圧送される浴槽水を浴槽を介して循環する浴槽水循環回路と、前記熱媒循環回路を通流する熱媒と前記浴槽水循環回路を通流する浴槽水とを熱交換させて浴槽水を加熱する第2熱交換器とを備えた風呂装置において、
運転を制御する運転制御部を備え、
当該運転制御部が、前記燃焼式加熱装置の作動状態で、前記熱媒循環ポンプを作動させ前記熱媒循環回路に熱媒を循環させると共に前記浴槽水循環ポンプを作動させ前記浴槽水循環回路に浴槽水を循環させて、浴槽水を追焚きする追焚き運転を完了するときで、前記燃焼式加熱装置を停止した後に、前記第2熱交換器における熱媒から浴槽水への単位時間当たりでの回収熱量関連値である瞬時回収熱量関連値を導出すると共に、導出される前記瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記熱媒循環ポンプ及び前記浴槽水循環ポンプを停止するものであり、
前記運転制御部は、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器出口での浴槽水の温度を検出する浴槽水出温度検出手段にて検出される浴槽水往き温度と、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器入口での浴槽水の温度を検出する浴槽水入温度検出手段にて検出される浴槽水戻り温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する、
又は、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器への熱媒入温度を検出する熱媒入温度検出手段にて検出される熱媒入温度と、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器からの熱媒出温度を検出する熱媒出温度検出手段にて検出される熱媒出温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する風呂装置。 - 前記運転制御部は、第1の前記瞬時回収熱量関連値と、当該第1の瞬時回収熱量関連値とは異なる第2の前記瞬時回収熱量関連値とを導出可能に構成され、
前記運転制御部は、第1の前記瞬時回収熱量関連値が予め設定される第1の前記瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記熱媒循環ポンプを停止すると共に、第2の前記瞬時回収熱量関連値が第1の前記瞬時回収熱量関連閾値とは異なり予め設定される第2の前記瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記浴槽水循環ポンプを停止する請求項1に記載の風呂装置。 - 前記運転制御部は、前記浴槽水循環ポンプを停止する時点を、前記熱媒循環ポンプを停止する時点と同時か、又はそれよりも遅い時点とする請求項1又は2に記載の風呂装置。
- 熱媒加熱用の燃焼式加熱装置と、前記燃焼式加熱装置の燃焼により熱媒を加熱する第1熱交換器と、熱媒循環ポンプにて圧送される熱媒を循環する熱媒循環回路と、浴槽水循環ポンプにて圧送される浴槽水を浴槽を介して循環する浴槽水循環回路と、前記熱媒循環回路を通流する熱媒と前記浴槽水循環回路を通流する浴槽水とを熱交換させて浴槽水を加熱する第2熱交換器とを備えた風呂装置の制御方法において、
前記燃焼式加熱装置の作動状態で、前記熱媒循環ポンプを作動させ前記熱媒循環回路に熱媒を循環させると共に前記浴槽水循環ポンプを作動させ前記浴槽水循環回路に浴槽水を循環させて、浴槽水を追焚きする追焚き運転を完了するときで、前記燃焼式加熱装置を停止した後に、前記第2熱交換器における熱媒から浴槽水への単位時間当たりでの回収熱量関連値である瞬時回収熱量関連値を導出する瞬時回収熱量関連値導出工程と、
前記瞬時回収熱量関連値導出工程にて導出される前記瞬時回収熱量関連値が予め設定される瞬時回収熱量関連閾値未満となった時点以降に、前記熱媒循環ポンプ及び前記浴槽水循環ポンプを停止する流体循環制御工程とを有し、
前記瞬時回収熱量関連値導出工程では、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器出口での浴槽水の温度を検出する浴槽水出温度検出手段にて検出される浴槽水往き温度と、前記浴槽水循環回路で前記第2熱交換器入口での浴槽水の温度を検出する浴槽水入温度検出手段にて検出される浴槽水戻り温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する、
又は、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器への熱媒入温度を検出する熱媒入温度検出手段にて検出される熱媒入温度と、前記熱媒循環回路で前記第2熱交換器からの熱媒出温度を検出する熱媒出温度検出手段にて検出される熱媒出温度との温度差に基づいて、前記瞬時回収熱量関連値を導出する風呂装置の制御方法。
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