JP7025742B2 - 給湯暖房機 - Google Patents
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Description
また、給湯加熱部と風呂加熱部とに加え、脱衣場に設けた床暖房や浴室に設けた温風暖房機等の暖房端末との間で湯水を循環させて脱衣場や浴室の暖房を行う暖房加熱部を備えた給湯暖房機も知られている(特許文献2)。
コントローラは、湯張り及び/又は追い焚きの実行の際、気温検出手段による検出温度が所定温度以下の場合、高温放熱器及び/又は低温放熱器を自動的に作動させて、暖房送風機からの温風の送風及び/又は床暖房を実行することを特徴とする。
尚、「湯張り及び/又は追い焚きの実行の際」とは、湯張り及び/又は追い焚きの実行中及び実行後の両方を含む。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、コントローラは、検出温度と湯張り及び/又は追い焚きの目標温度との差が所定温度以上の場合にも高温放熱器及び/又は低温放熱器を自動的に作動させることを特徴とする。
特に、ヒートショックのおそれが高い冬季等に高温放熱器及び/又は低温放熱器を確実に作動させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、コントローラは、検出温度と湯張り及び/又は追い焚きの目標温度との差が所定温度以上の場合にも高温放熱器及び/又は低温放熱器を自動的に作動させるので、検出温度と浴槽内の湯温との温度変化を小さくして湯につかる際のヒートショックのおそれを効果的に抑制することができる。
図1は、給湯暖房機の概略回路図で、給湯暖房機1は、給湯加熱部2と、暖房加熱部3と、風呂加熱部4とを備える。
まず、給湯加熱部2は、給湯燃焼室5内に、給湯バーナ6,6・・と、給湯バーナ6の燃焼排気によって内部を通過する水を加熱する給湯熱交換器7とを備え、給湯熱交換器7の入口には、給湯水量センサ9を備えて上水道から水道水を供給する給水管8が接続され、給湯熱交換器7の出口には、給湯熱交換器7で加熱された湯を出湯する出湯管10が接続されている。器具外で出湯管10に接続される配管には給湯栓11が設けられる。
よって、暖房加熱部3では、暖房循環ポンプ37の作動により、暖房熱交換器32で加熱された湯が、暖房高温往き配管33、高温放熱器34、暖房戻り配管35を介して循環すると共に、暖房低温往き配管38、低温放熱器39、暖房戻り配管35を介して循環する暖房循環経路48が形成される。高温放熱器34及び低温放熱器39には、内蔵熱動弁の動作によって湯が供給される。
風呂戻り配管54には、出湯管10から分岐されて給湯用電磁弁60,60及び落とし込み水量センサ61を備えた落とし込み管59が接続され、落とし込み管59に設けた給湯用電磁弁60,60を開弁させることで、給湯加熱部2で加熱された湯を浴槽52へ供給可能となっている。62,62は逆止弁である。こうして風呂熱交換器50、風呂往き配管53、風呂戻り配管54とにより、給湯加熱部2と接続されると共に、風呂循環ポンプ55の作動により浴槽52の湯水を循環させる風呂循環経路63が形成される。風呂往き配管53には風呂往きサーミスタ64が、風呂戻り配管54には風呂戻りサーミスタ65がそれぞれ設けられている。
出湯管10に設けられた給湯栓11が開栓されて器具内に通水され、その通水を給湯水量センサ9で検知すると、コントローラ70は、給湯ファン20を所定時間回転させて、給湯燃焼室5内に貯留している燃焼排気を排出させる(プリパージ)。その後、ガス管16の元ガス電磁弁17、各給湯切替電磁弁19を開弁させ、給湯ガス比例弁18を所定開度で開弁させて、各給湯バーナ6へガスを供給すると共に、イグナイタ21を作動させて給湯バーナ6,6・・に点火する。これにより、給湯熱交換器7を通過する水が加熱されて出湯管10へ出湯され、給湯栓11から出湯される。
そして、コントローラ70は、浴槽52へ自動的に湯張り可能となっている。以下、この自動湯張り運転について、図2のフローチャートに基づいて説明する。
給湯リモコン71又は風呂リモコン72に設けられた湯張りスイッチを押すと、コントローラ70は、S1で、出湯温度を、給湯リモコン71又は風呂リモコン72で設定された湯張り温度を目標温度(例えば40℃)に設定して湯張りを開始する。すなわち、落とし込み管59の給湯用電磁弁60を開弁して給湯加熱部2に通水させて給湯バーナ6を燃焼させ、出湯管10からの湯を、落とし込み管59及び風呂戻り配管54を介して浴槽52に供給することで行われる。
次に、S4で、ヒートショック対策が必要か否かを判別する。この判別は、室温サーミスタ73から得られる検出温度(室温)が所定温度(例えば15℃)以下である場合、及び/又は、当該検出温度と湯張りの目標温度との差が所定温度(例えば10℃)以上の場合、に必要と判断する。ここでヒートショック対策が必要でなければ、S8へ移り、風呂戻り配管54に設けた風呂戻りサーミスタ65で湯温を監視し、湯温が低下したら、暖房バーナ31を点火させて風呂加熱用配管51に高温の湯を通水させると共に、風呂循環ポンプ55を作動させ、風呂熱交換器50で風呂加熱用配管51内の湯と浴槽52の湯とを熱交換させて浴槽52の湯を追い焚きし、目標温度で保温する。
その後、S6で、暖房端末の作動によってヒートショック対策が不要となっているか否かを判別する。これは、室温サーミスタ73から得られる検出温度が所定温度(例えば15℃)を超えている、及び/又は、検出温度と湯張りの目標温度との差が所定温度(例えば10℃)未満となっている場合、に不要と判断される。ここで依然としてヒートショック対策が必要であれば、S5へ戻り、そのまま暖房端末の作動を継続する。
その後、S8で、風呂戻り配管54に設けた風呂戻りサーミスタ65で湯温を監視し、湯温が低下したら、暖房バーナ31を点火させると共に、風呂循環ポンプ55を作動させ、浴槽52の湯を循環させて追い焚きし、目標温度で保温する。
この保温制御中にもS4でヒートショック対策が必要か否かを判別し、ヒートショック対策が必要になったらS5以下でヒートショック対策が不要となるまで暖房端末を作動させ、ヒートショック対策が不要であればS8で保温制御を継続する。
また、コントローラ70は、浴槽52に溜めた冷水を自動的に追い焚き(沸かし上げ)可能となっており、この場合も、同様にヒートショック対策が行われる。以下、この自動追い焚き運転を、図3のフローチャートに基づいて説明する。
給湯リモコン71又は風呂リモコン72に設けられた追い焚きスイッチを押すと、コントローラ70は、S11で、追い焚き温度を、給湯リモコン71又は風呂リモコン72で設定された目標温度(例えば40℃)に設定して追い焚きを開始する。すなわち、暖房バーナ31を点火させると共に、風呂循環ポンプ55を作動させ、浴槽52の湯を循環させながら風呂熱交換器50で追い焚きを行う。
次に、S14で、ヒートショック対策が必要か否かを判別する。この判別も、室温サーミスタ73から得られる検出温度(室温)が所定温度(例えば15℃)以下である場合、及び/又は、当該検出温度と追い焚きの目標温度との差が所定温度(例えば10℃)以上の場合、に必要と判断する。両温度条件が揃った場合とすることもできる。ここでヒートショック対策が必要でなければ、S18へ移って目標温度で保温する。
その後、S16で、図2のS6と同様に、暖房端末の作動によってヒートショック対策が不要となっているか否かを判別する。ここで依然としてヒートショック対策が必要であれば、S15へ戻り、そのまま暖房端末の作動を継続する。
特にここでは、コントローラ70は、室温サーミスタ73の検出温度が所定温度(15℃)以下の場合に暖房端末を作動させることで、ヒートショックのおそれが高い冬季等に確実に暖房端末を作動させることができる。
また、コントローラ70は、室温サーミスタ73の検出温度と湯張り及び追い焚きの目標温度との差が所定温度(10℃)以上の場合に暖房端末を作動させるので、検出温度と浴槽52内の湯温との温度変化を小さくして湯につかる際のヒートショックのおそれを効果的に抑制することができる。
また、湯張り及び/又は追い焚きの実行後に限らず、湯張り及び/又は追い焚きの実行中に、室温サーミスタ等による浴槽外の検出温度に基づいて、暖房端末の作動を制御させても差し支えない。
さらに、暖房端末の作動制御の契機となる検出温度は、脱衣場の室温に限らず、浴室の室温や他の部屋の室温、外気温等であってもよい。暖房端末を作動させる検出温度や目標温度との差も上記形態に限らず、適宜変更可能である。
また、給湯加熱部及び暖房加熱部の熱交換器は、一次熱交換器と二次熱交換器とを備えた潜熱回収型であっても差し支えない。暖房加熱部と風呂加熱部も、上記形態では暖房熱交換器と風呂熱交換器とをそれぞれ別個に設けているが、1つの熱交換器を暖房熱交換器と風呂熱交換器とに兼用して風呂循環経路と暖房循環経路とを並列に接続し、経路の切替によって浴槽と暖房端末とに湯水の循環をそれぞれ行うようにしてもよい。
Claims (2)
- 給湯バーナと、前記給湯バーナの燃焼排気によって内部を通過する水を加熱する給湯熱交換器とを備える給湯加熱部と、
暖房バーナと、前記暖房バーナの燃焼排気によって内部を通過する湯水を加熱する暖房熱交換器とを備え、前記暖房熱交換器と、暖房送風機用の高温放熱器及び/又は床暖房用の低温放熱器との間に暖房循環経路を形成する暖房加熱部と、
前記給湯加熱部と接続されて浴槽との間に風呂循環経路を形成し、前記浴槽への湯張りと、前記暖房バーナの燃焼に伴う前記浴槽内の湯水の追い焚きとを実行可能な風呂加熱部と、
前記浴槽外の気温を検出する気温検出手段と、
前記給湯バーナ及び前記暖房バーナの燃焼を制御して、前記給湯加熱部から前記浴槽への湯張り及び/又は前記風呂加熱部での前記浴槽内の湯水の追い焚きを実行すると共に、前記高温放熱器及び/又は前記低温放熱器の作動を制御するコントローラと、を含んでなる給湯暖房機であって、
前記コントローラは、前記湯張り及び/又は前記追い焚きの実行の際、前記気温検出手段による検出温度が所定温度以下の場合、前記高温放熱器及び/又は前記低温放熱器を自動的に作動させて、前記暖房送風機からの温風の送風及び/又は前記床暖房を実行することを特徴とする給湯暖房機。 - 前記コントローラは、前記検出温度と前記湯張り及び/又は前記追い焚きの目標温度との差が所定温度以上の場合にも前記高温放熱器及び/又は前記低温放熱器を自動的に作動させることを特徴とする請求項1に記載の給湯暖房機。
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