JP5192957B2 - 風呂設備の運転方法及び熱源機 - Google Patents
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Description
ポンプ音を低減するために回転速度を下げることが対策の一つとして考えられる。しかし、従来は循環ポンプとしてその回転速度が一定である定回転速度型のものが採用されていたため、ポンプ音を低減するために回転速度を下げると、循環路にて循環される湯水の流量が少なくなる。よって、追焚運転スイッチがON操作されることによって追焚運転を行ったときに、浴槽内の湯水の温度を目標温度まで上げるのに要する時間が長くなり、入浴者に対する利便性を低下させてしまうという問題があった。
前記浴槽内の湯水の温度が設定された目標温度となるように、前記浴槽内の湯水の温度を自動調整する自動運転を実行可能な制御手段を設け、
さらに、追焚運転スイッチがON操作された時点の前記浴槽内の湯水の温度が、前記目標温度より低い場合に前記循環ポンプを運転させて追焚運転を行う前記追焚運転スイッチを備えた風呂設備の運転方法であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、
前記制御手段が、
前記追焚運転スイッチがON操作されて追焚運転を行う際には、前記循環ポンプを第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、
前記自動運転による制御として追焚運転を行う際には、
前記入水検出手段により入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度より低減した第2追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、前記入水検出手段により非入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行う点にある。
従って、本特徴構成によれば、入浴者の追焚運転に対する意思に応じて循環ポンプの回転速度を変えることができ、入浴者に対する利便性を損なわず、追焚運転時における循環ポンプのポンプ音が入浴者の不快感となるのを抑制できる。
すなわち、循環ポンプ作動時のポンプ音が入浴者に与える不快感は、入浴者が入水中の時に最も大きくなるため、入水中ではない非入水中の場合には、自動運転による制御として追焚運転を行う場合であっても、制御手段は、浴槽内の湯水の温度を設定された目標温度まで速やかに上げることを、ポンプ音を低減させることよりも優先する。このため、入浴者が浴槽内に存在しない非入水中である場合には、浴槽内の湯水の温度を速やかに目標温度まで上げることができ、入浴者の利便性を高めることができる。
バーナと前記バーナの燃焼により発生される熱を受熱する熱交換器を備え、前記熱交換器と浴槽との間に湯水の循環路を形成可能に構成されるとともに、形成された前記循環路に備えられる循環ポンプにより、前記熱交換器にて加熱された湯水が往き路を介して前記浴槽に供給されるとともに、前記浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻されるように構成され、
前記浴槽内の湯水の温度が設定された目標温度となるように、前記浴槽内の湯水の温度を自動調整する自動運転を実行可能な制御手段を設け、
さらに、追焚運転スイッチがON操作された時点の前記浴槽内の湯水の温度が、前記目標温度より低い場合に前記循環ポンプを運転させて追焚運転を行う前記追焚運転スイッチを備えたバーナ燃焼式の熱源機であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、
前記制御手段が、
前記追焚運転スイッチがON操作されて追焚運転を行う際には、前記循環ポンプを第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、
前記自動運転による制御として追焚運転を行う際には、
前記入水検出手段により入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度より低減した第2追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、前記入水検出手段により非入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行う。
本発明に係る風呂設備の運転方法を実施するための風呂設備は、熱交換器を備えた熱源機Dと、その熱源機Dにて加熱された湯水を熱源機Dと浴槽5との間で循環させるための循環路J等を備えて構成されている。ここで、熱源機Dが、本発明に係る風呂設備に用いられる熱源機となる。
図1に示すように、熱源機Dは、一般家庭用の水道管に接続された給水路1からの水をガス燃焼式のバーナg1によって加熱して、加熱後の湯水を先端に給湯栓2を備えた給湯路3に供給する給湯用動作部A、浴槽5内の湯水をガス燃焼式のバーナg2によって加熱して追焚きする追焚用動作部B、熱源機Dの運転を制御する制御手段としての運転制御部H1、メインリモコンR1、及び、浴室リモコンR2等を備えて構成されている。メインリモコンR1は炊事場の近く等に設けられ、浴室リモコンR2は浴室内に設けられる。
給湯用動作部A及び追焚用動作部Bはいずれも、湯水加熱用の主熱交換器N1、及び、潜熱回収式の熱交換器(以下、潜熱回収熱交換器と記載する場合がある)N2を備えて構成される。つまり、本実施形態においては、熱交換器は、主熱交換器N1と潜熱回収熱交換器N2とから構成されている。それら主熱交換器N1及び潜熱回収熱交換器N2は、バーナg1,g2から排気路7に向かう燃焼排ガス流動方向において潜熱回収熱交換器N2が下手側に位置する状態で、その燃焼排ガス流動方向に沿って並べて設けられている。
そして、潜熱回収熱交換器N2にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの潜熱により湯水を加熱し、主熱交換器N1にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの顕熱により、潜熱回収熱交換器N2にて加熱された湯水を加熱するように構成されている。
給湯路3と給水バイパス路15との接続箇所には、主熱交換器N1からの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17が設けられ、給湯路3における給水バイパス路15の接続箇所よりも上流側には、主熱交換器N1から送出される湯水の温度を検出する出湯サーミスタ16が設けられ、給湯路3における給水バイパス路15の接続箇所よりも下流側には、上流側から順に、ミキシング弁17により混合された後の湯水の温度を検出する給湯サ−ミスタ18、湯水の量を調整する水比例弁19、一般給湯の割込みを検出する割込み水量センサ20が設けられている。
そして、追焚用循環ポンプ26の通流作用により、浴槽5内の湯水が、浴槽用往き路24及び浴槽用戻り路23を通して潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1と浴槽5とにわたって循環されることになり、潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1にて加熱された湯水が浴槽5に循環供給されるように構成されている。
次に、運転制御部H1の制御動作について説明する。
この運転制御部H1は、メインリモコンR1及び浴室リモコンR2夫々と通信可能に構成されている。
図1に示すように、メインリモコンR1及び浴室リモコンR2(但し、メインリモコンR1についてのみ図示)には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ37、風呂自動運転を指令する風呂自動スイッチ38、一般給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ39、浴槽5内の湯水の目標温度を設定する浴槽温度設定スイッチ40、浴槽5内の目標水位を設定する水位設定スイッチ(図示せず)、浴槽5に追加で湯張り給湯する足し湯スイッチ41、追焚運転を指令する追焚運転スイッチとしての追焚スイッチ42、目標温度等の各種情報を表示する表示部(図示せず)等が設けられている。
この湯張り運転では、浴槽用戻り路23及び浴槽用往き路24の両方を通して浴槽5に湯水が供給されることになる。
本実施形態においては、湯張り運転終了後に引き続いて行う上記追焚運転においては、浴槽5内の湯水の温度を設定された目標温度まで速やかに上げることができるように、後述する第1追焚回転速度で追焚用循環ポンプ26を運転するように構成されている。なお、第1追焚回転速度より低減した後述する第2追焚回転速度や、他の回転速度に設定することも可能である。
風呂自動運転における湯張り運転、及び必要であれば湯張り運転終了後に引き続き行った追焚運転が終了後のキープ運転状態においては、設定時間(例えば数分〜数十分)が経過するごとに浴槽5内の湯水の温度を検出し、その検出した浴槽5内の湯水の温度が浴槽温度設定スイッチ40による目標温度より低い場合に追焚運転が行われる。また、キープ運転状態にあるかどうかにかかわらず、追焚スイッチ42がON操作された場合にも、浴槽5内の湯水の温度を検出し、その検出した浴槽5内の湯水の温度が浴槽温度設定スイッチ40による目標温度より低い場合には追焚運転が行われる。
運転制御部H1は、まず、自動運転(キープ運転)状態にあるか否かを判定する(ステップ#01)。自動運転(キープ運転)状態である場合(ステップ#01:Yes)、追焚用循環ポンプ26の回転速度を、第2追焚回転速度に設定する(ステップ#02)。なお、第2追焚回転速度は、ポンプ音が入浴者に与える不快感を抑制できる回転速度であり、後述する第1追焚回転速度より低速の値である。第2追焚回転速度としては、例えば、第1追焚回転速度より20〜30%低減した回転速度とすることができる。次に、追焚スイッチ42がON操作されたか否かを判定し(ステップ#03)、追焚スイッチ42がON操作されていない場合は(ステップ#03:No)、自動運転(キープ運転)の上記設定時間が経過したか否かを判定する(ステップ#04)。そして、設定時間が経過していない場合(ステップ#04:No)、ステップ#01に戻る。
一方、上記ステップ#05において、非入水中であると判定された場合には(ステップ#05:No)、追焚用循環ポンプ26の回転速度を低減する必要がないと判断され、追焚用循環ポンプ26の回転速度を、上記第2追焚回転速度より高速の第1追焚回転速度に設定する(ステップ#11)。なお、第1追焚回転速度としては、浴槽5内の湯水の温度を設定された目標温度まで速やかに上げることができるような回転速度が設定されている。そして、追焚運転を行う必要があるか否かの判定(ステップ#06)に進む。
また、上記ステップ#01において自動運転(キープ運転)状態でないと判定された場合(ステップ#01:No)であって、追焚スイッチ42がON操作された場合も(ステップ#10:Yes)、浴槽5内の湯水の温度を設定された目標温度まで速やかに上げることができるように、追焚用循環ポンプ26の回転速度を、上記第1追焚回転速度に設定し(ステップ#11)、追焚運転を行う必要があるか否かの判定(ステップ#06)に進む。上記ステップ#10において追焚スイッチがON操作されていないと判定された場合は(ステップ#10:No)、処理は終了する。
(1)上記実施形態では、第1追焚回転速度及び第2追焚回転速度を一定の回転速度としているが、第1追焚回転速度及び第2追焚回転速度を変更設定することもできる。例えば、浴槽5内の湯水の温度と浴槽温度設定スイッチ40による目標温度との温度差に基づいて、その温度差が設定温度差よりも大きい場合には第1追焚回転速度及び第2追焚回転速度を高速側に変更設定し、その温度差が設定温度差よりも小さい場合には第1追焚回転速度及び第2追焚回転速度を低速側に変更設定することもできる。
23 浴槽用戻り路(戻り路)
24 浴槽用往き路(往き路)
26 追焚用循環ポンプ(循環ポンプ)
27 水位センサ(入水検出手段)
42 追焚スイッチ(追焚運転スイッチ)
D 熱源機
H1 運転制御部(制御手段)
J 循環路
N1 主熱交換器(熱交換器)
N2 潜熱回収熱交換器(熱交換器)
Claims (2)
- 熱交換器を備えたバーナ燃焼式の熱源機と浴槽との間に湯水の循環路を備え、前記循環路に備えられる循環ポンプにより、前記熱交換器にて加熱された湯水が往き路を介して前記浴槽に供給されるとともに、前記浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻されるように構成され、
前記浴槽内の湯水の温度が設定された目標温度となるように、前記浴槽内の湯水の温度を自動調整する自動運転を実行可能な制御手段を設け、
さらに、追焚運転スイッチがON操作された時点の前記浴槽内の湯水の温度が、前記目標温度より低い場合に前記循環ポンプを運転させて追焚運転を行う前記追焚運転スイッチを備えた風呂設備の運転方法であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、
前記制御手段が、
前記追焚運転スイッチがON操作されて追焚運転を行う際には、前記循環ポンプを第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、
前記自動運転による制御として追焚運転を行う際には、
前記入水検出手段により入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度より低減した第2追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、前記入水検出手段により非入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行う風呂設備の運転方法。 - バーナと前記バーナの燃焼により発生される熱を受熱する熱交換器を備え、前記熱交換器と浴槽との間に湯水の循環路を形成可能に構成されるとともに、形成された前記循環路に備えられる循環ポンプにより、前記熱交換器にて加熱された湯水が往き路を介して前記浴槽に供給されるとともに、前記浴槽から戻り路を介して前記熱交換器に戻されるように構成され、
前記浴槽内の湯水の温度が設定された目標温度となるように、前記浴槽内の湯水の温度を自動調整する自動運転を実行可能な制御手段を設け、
さらに、追焚運転スイッチがON操作された時点の前記浴槽内の湯水の温度が、前記目標温度より低い場合に前記循環ポンプを運転させて追焚運転を行う前記追焚運転スイッチを備えたバーナ燃焼式の熱源機であって、
前記循環ポンプとして回転速度可変型のポンプが採用され、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、
前記制御手段が、
前記追焚運転スイッチがON操作されて追焚運転を行う際には、前記循環ポンプを第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、
前記自動運転による制御として追焚運転を行う際には、
前記入水検出手段により入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度より低減した第2追焚回転速度で運転させて追焚運転を行い、前記入水検出手段により非入水中であると検出される場合には、前記循環ポンプを前記第1追焚回転速度で運転させて追焚運転を行うバーナ燃焼式の熱源機。
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