JP5130258B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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本発明は、コージェネレーションシステムに関する。
発電運転に伴って発生する発電熱で加熱した温水を貯湯タンクに貯湯しておき、貯湯タンクに貯湯しておいた温水を利用して給湯するコージェネレーションシステムが知られている。この種のコージェネレーションシステムを新たに設置する場合や、メンテナンスや長期不使用に備えて貯湯タンク内の水を抜いた後に再度運転する場合等には、運転開始前に貯湯タンクや配管内に水を張る必要がある。
貯湯タンクや配管類に水を張る際に、配管類の途中に設置されている流量センサや電磁弁等の部品が破損してしまうことがあった。
この問題に対応するために、特許文献1に、水張り運転時の給水流量を、予め定めておいた許容給水流量以下に制限する技術が開示されている。
特開2004−263934号公報
しかしながら、水張り運転時の許容給水流量を予め定めておいても、流量センサや電磁弁等の要素部品を破損させてしまうことがあった。
その一つの原因は、コージェネレーションシステム内の配管類の長さや配設形状が、コージェネレーションシステムの設置環境毎に異なることにある。配管類を水が流れる場合には、水の粘性によって流量センサ等の動作速度が許容速度未満に抑制されるのに対し、配管類を空気が流れる場合には、流量センサ等が空回りし、その動作速度が許容速度以上に上昇するといった現象が生じやすい。また、水張り運転時には、通常、配管類から空気を追出して水を張るために、配管類に設けられているバルブを開けてから給水する。バルブを開けておいても、空気が抜けにくい場合には、追い出される空気量以上のペースで給水されることがあり、その場合には配管を流れてバルブから放出される空気が加圧されてしまう。水張り運転時の許容給水流量を予め定めておいても、コージェネレーションシステムの配管類から空気が抜けにくい環境にあると、加圧された空気が流量センサ等を通過する際に流量センサ等を空回りさせ、流量センサ等を故障させてしまうことがある。
それを避けるためには、配管類から最も空気が抜けにくい環境を前提にして水張り運転時の許容給水流量を決める必要があるが、そうすると、今度は水張り運転に不必要に長時間を要する場合が頻発するといった問題が生じる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、コージェネレーションシステムを構成する貯湯タンクや配管に水を張る際に、流量センサや電磁弁といった要素部品の破損を防止でき、しかも水張り運転のために不必要に長時間を要するといった問題が生じないコージェネレーションシステムを提供することを目的とする。
本発明のコージェネレーションシステムは、発電装置と、貯湯タンクと、熱回収用熱交換器と、発電装置と熱回収用熱交換器との間で熱媒体を循環させる熱媒循環経路と、貯湯タンクと熱回収用熱交換器との間で温水を循環させる熱回収循環経路と、貯湯タンクに給水する給水経路と、貯湯タンクに給水する給水流量を調整する給水流量調整弁と、貯湯タンク内の圧力を検出可能な圧力センサと、貯湯タンクと外部を連通する外部経路と、該外部経路を開閉する外部経路開閉弁と、制御装置を備え、前記制御装置は、前記圧力センサが検出する圧力が所定値を上回るときに前記給水流量調整弁の開度を小さくする制御を行い、前記貯湯タンクへの給水開始時に前記外部経路開閉弁を開く制御を行うとともに、前記貯湯タンクへの給水開始時に前記圧力センサが検出する圧力が前記所定値を上回る場合に、前記給水流量調整弁を一時的に開弁しない制御を行うことを特徴とする。
本発明のコージェネレーションシステムの一つの形態は、発電装置と、貯湯タンクと、熱回収用熱交換器と、発電装置と熱回収用熱交換器との間で熱媒体を循環させる熱媒循環経路と、貯湯タンクと熱回収用熱交換器との間で温水を循環させる熱回収循環経路と、貯湯タンクに給水する給水経路と、貯湯タンクに給水する給水流量を調整する給水流量調整弁と、貯湯タンク内の圧力を検出可能な圧力センサと、制御装置を備えている。この制御装置は、前記圧力センサが検出する圧力が所定値を上回るときに前記給水流量調整弁の開度を小さくする制御を行う。ここに言う圧力センサは、圧力を検知可能なセンサを広く含み、例えば、圧力に応じてオンオフする圧力スイッチも含まれる。また、ここに言う所定値とは、貯湯タンク内の圧力の許容最大値を言い、貯湯タンク内の圧力がこの値を超えるとコージェネレーションシステムの各要素部品を破損するおそれが大きくなる値を言う。
上記システムによれば、圧力センサで貯湯タンク内の圧力を検出し、所定値を上回る場合には給水流量を制限する。そのため、貯湯タンクまたは配管内の空気が、要素部品が破損される圧力にまで加圧される前に給水流量を制限することができ、要素部品の破損を確実に防止できるようになる。従って、経路を形成する配管の長さや配管の構造に拘らず、更に配管の曲がりや折れ等の有無にも拘らず、経路内の要素部品の破損を防止できる。
一方、要素部品の破損が起こらない範囲内での最大の給水流量で給水を行うことができるようになるため、貯湯タンクへの水張りの時間が不必要に長時間となることもない。
上記コージェネレーションシステムでは、貯湯タンクと外部を連通する外部経路と、その外部経路を開閉する外部経路開閉弁をさらに備えており、前記制御装置が、前記貯湯タンクへの給水開始時に前記外部経路開閉弁を開く制御を行うことが好ましい。
上記システムによれば、貯湯タンクへの給水開始時に前記外部経路開閉弁を開くことで貯湯タンク内の空気を外部経路開閉弁から外部に逃がしながら給水することができ、要素部品の破損を一層防止しやすくなる。
上記コージェネレーションシステムでは、制御装置が、貯湯タンクへの給水開始時に圧力センサが検出する圧力が所定値を上回る場合に、給水流量調整弁を一時的に開弁しない制御を行うことが好ましい。ここに言う給水流量調整弁を一時的に開弁しない制御とは、給水開始時に所定値を上回った圧力がその所定値を下回るまでの間は開弁せず、圧力がその所定値を下回った場合に開弁するように制御する場合、と、所定時間が経過するまでの間は開弁せず、所定時間経過後に開弁するように制御する場合、のいずれであってもよい。
水張り運転は、コージェネレーションシステムの設置直後に実施されるため、不測の事態が起きやすい。給水開始時に貯湯タンク内の圧力が高いといった事態もありえる。
上記システムによれば、給水開始時の貯湯タンク内の圧力が所定値を上回る場合には、給水流量調整弁は一時的に開弁しない。水張り運転のための給水を一時的に止めることができ、その間に貯湯タンク内の空気を外部経路開閉弁から逃がすことができる。要素部品の破損が起き易かった状況下においても、確実に要素部品の破損を防止できるようになる。
上記コージェネレーションシステムでは、報知手段をさらに備え、前記制御装置は、前記圧力センサが検出する圧力が前記所定値を上回るときに、前記報知手段を作動させる制御を行うことが好ましい。
上記システムによれば、貯湯タンク内の圧力が所定値以上になった場合に作動する報知手段により、使用者が貯湯タンク内の圧力が高いことを知ることができる。使用者が、過圧逃がし弁等の外部と連通した開閉弁を手動で開く等して貯湯タンク内の空気を迅速に外部に逃がすことができれば、給水流量を大きくして更に効率よく水張りを行うことができるようになる。
コージェネレーションシステムの系統図。 注水運転中の水の流れを説明するための図。 注水運転における処理を示すフローチャート。
以下に説明する実施例の技術的特徴を列挙する。
(特徴1) 外部経路は貯湯タンクからの溢水をシスターンに供給するシスターン給水経路であり、外部経路開閉弁はシスターン給水経路を開閉するシスターン給水弁である。
(特徴2) 外部経路は貯湯タンクの温水を浴槽に供給するための湯張り経路であり、外部経路開閉弁は湯張り経路を開閉する湯張り弁である。
(第1実施例)
本発明のコージェネレーションシステムの第1実施例について説明する。
図1は、本実施例に係るコージェネレーションシステムの構成を示す図である。図1に示すように、コージェネレーションシステムは、発電ユニット150と、給湯ユニット10と、熱負荷108を備えている。発電ユニット150は、いわゆる燃料電池である。
コントローラ146は、制御プログラムを記憶している。コントローラ146には、リモコン148の操作信号と、以下で説明する各流量センサの検出信号と、各サーミスタの検出信号等が入力される。コントローラ146は、入力された信号と、記憶している制御プログラムに基づいて、以下に説明する各種ポンプ、各種弁、バーナ等の動作を制御する。リモコン148は、コントローラ146に接続されている。リモコン148には、水張りスイッチ、運転スイッチ、給湯温度設定スイッチ、風呂追い焚きスイッチ、風呂湯張りスイッチ等の各種スイッチ149a〜149dが設けられている。さらに、本実施例のリモコン148には、利用者向けの文字情報等を表示するディスプレイ190、報知音声を出力するスピーカー191が設けられている。
貯湯タンク14には、タンク上サーミスタ15と、第1タンクサーミスタ16と、第2タンクサーミスタ18と、第3タンクサーミスタ20と、第4タンクサーミスタ22が設けられている。各サーミスタ15、16、18、20、22は、縦方向にほぼ均等に配置され、貯湯タンク14内の温水温度を、それぞれの位置において検出する。各サーミスタ15、16、18、20、22の検出信号は、コントローラ146に出力される。
貯湯タンク14の底部には、貯湯タンク14に水道水を給水する給水経路24が接続されている。給水経路24には、減圧弁26、給水サーミスタ28、給水流量センサ30、給水流量サーボ32、混合サーボ34、圧力センサ200、止水弁35が設けられている。減圧弁26は、給水経路24の上流端近傍に配置されている。
減圧弁26は給水圧力を調整するものである。減圧弁26により、本来高圧である水道水の給水圧力が、貯湯タンク14が破損しない程度の給水圧力に減圧される。
給水サーミスタ28は、給水される水道水の温度を検出する。給水流量センサ30は、給水される水道水の流量を検出する。給水サーミスタ28の検出信号と給水流量センサ30の検出信号はコントローラ146に出力される。給水流量サーボ32と混合サーボ34は、いずれもステッピングモータを内蔵しており、これが駆動されることによって開度が調整されて流量を変化させる。給水流量サーボ32は、給水される水道水の流量を調整する。給水流量サーボ32の開度はコントローラ146によって制御される。
混合サーボ34は、給水経路24と混合経路36の接続部に配置されている。混合サーボ34については後で詳述する。
圧力センサ200は、貯湯タンク14内に水張りを行う際の貯湯タンク14内の圧力を検出する。本実施例では、圧力センサ200は、給水経路24中に設けられているが、この位置に設けられていても貯湯タンク14内の圧力を検出できる。圧力センサ200は、貯湯タンク14内の圧力を検出できる位置であれば任意の位置に設けることができる。圧力センサ200の検出信号はコントローラ146に出力される。
止水弁35は手動で開閉させる弁であり、通常運転中は常時開いておく弁である。この止水弁35は、メンテナンスの際に、貯湯タンク14内の水を全て排出させないようにする場合に閉じる弁である。
給水経路24中、混合サーボ34と止水弁35の間に排水経路38が接続されている。排水経路38には圧力開放経路42が接続されている。圧力開放経路42はコージェネレーションシステムの外部に開放されている。排水経路38には排水弁40が介装されている。排水弁40の開閉は手動で行う。排水弁40が開かれると、貯湯タンク14内の温水が排水経路38を経て排水される。
前記給水経路24中、止水弁35の下流側からは予備循環経路180が分岐している。予備循環経路180の他端は、三方切替弁182に接続されている。
三方切替弁182には、二つの入口182a、182bと、一つの出口182cが設けられ、二つの入口182a、182bのいずれを出口182cと連通させるかを切り換えられるようにしてある。入口182aには、予備循環経路180が接続されている。入口182bには、貯湯タンク14の中程から引き出された引き出し流路184が接続されている。出口182cには、後述するバーナ循環往路76aの上流端が接続されている。
前記予備循環経路180は、通常運転中は使用しない経路であって、長期間貯湯タンク14内の水を使用しない場合等に、貯湯タンク14底部から水を引き出して三方切替弁182を介して後述のバーナ循環経路76に流入させ、水をバーナ部68で加熱して貯湯タンク14内に戻し、貯湯タンク14全体を昇温させて殺菌を行う際に使用される経路である。この場合、前記三方切替弁182は、入口182aと出口182cを連通させるように切替を行う。三方切替弁182の切替は、コントローラ146によって行われる。
貯湯タンク14の天井部には、貯湯タンク14内の温水を給湯栓44や浴槽128に給湯する給湯経路46が接続されている。給湯栓44は、浴室、洗面所、台所等にそれぞれ配設されている。給湯経路46には、貯湯タンク14側から順に、圧力逃がし弁48と、温水電磁弁50と、高温サーミスタ52と、負圧作動弁53と、出湯サーミスタ54が設けられている。
圧力逃がし弁48は、各流路内及び貯湯タンク14内の圧力が所定値以上となったときに開弁し、各流路内及び貯湯タンク14内の高圧の空気を外部に逃がすことができ、各流路内及び貯湯タンク14内の圧力が過剰に上昇することを防止する。圧力逃がし弁48の出口側は、圧力開放経路42に接続されている。圧力逃がし弁48は、上記の場合に開弁するほか、手動で開弁させることもできる。
温水電磁弁50は、コントローラ146によって開閉可能な弁である。コントローラ146は、給湯水量センサ30の検出流量に基づいて給湯の開始/終了を判断し、給湯が開始されたと判断したときに温水電磁弁50を開弁し、給湯が終了した判断したときに温水電磁弁50を閉弁する。温水電磁弁50は、常時は開弁しておき、停電時等に異常な高温出湯が起こった場合等に緊急閉弁できるようにすることもできる。
高温サーミスタ52は、混合経路36の接続位置よりも上流側の位置において、給湯経路46を流れる温水の温度を検出する。高温サーミスタ52が検出する温度は、貯湯タンク14から給湯経路46に流出した温水の温度に実質的に等しい。
負圧作動弁53は、断水時に階下給湯が行われた場合のように、給湯経路46内及び貯湯タンク14内が負圧になる場合に作動し、給湯経路46内に空気を入れて貯湯タンク14の負圧による破壊を防止する。
出湯サーミスタ54は、混合経路36の接続位置よりも下流側の位置において、給湯経路46を流れる温水の温度を検出する。出湯サーミスタ54は、貯湯タンク14からの温水と混合経路36からの水道水との混合水の温度を検出する。高温サーミスタ52と出湯サーミスタ54の検出信号は、コントローラ146に出力される。
また、給湯経路46には、先述の混合経路36が接続されている。混合経路36は、高温サーミスタ52と負圧作動弁53の間に接続されている。
給湯経路46からの温水と混合経路36からの水道水との混合比は、混合サーボ34の開度によって調整される。混合サーボ34の開度を調整することによって給湯温度を調温することができる。混合サーボ34の開度は、給水サーミスタ28の検出温度と給湯サーミスタ54の検出温度に基づいてコントローラ146によって指示される。
さらに、給湯経路46には、湯張り経路140の上流端が接続されている。湯張り経路140は、給湯経路46と後述する風呂循環経路130を連通する。湯張り経路140の上流端は、給湯サーミスタ54の下流側に接続されており、湯張り経路140の下流端は、風呂循環経路の風呂循環往路130aの風呂循環ポンプ134と風呂水流スイッチ136の間に接続されている。この湯張り経路140によって、給湯経路46から風呂循環経路130に温水が供給される。湯張り経路140には、湯張り量センサ142、湯張り弁144が介装されている。湯張り量センサ142は、湯張り経路140を通過する温水の流量を検出する。湯張り量センサ142の検出信号はコントローラ146に出力される。湯張り弁144の開閉はコントローラ146によって制御されている。本実施例では、湯張り弁144は、後述するように、貯湯タンク14への水張り運転開始時に前記圧力センサ200が検出する貯湯タンク14内の圧力が所定値以上になったときに開かれるように、コントローラ146によって制御されている。
貯湯タンク14には、貯湯タンク14と熱回収用熱交換器154との間で温水を循環させる熱回収循環経路56が設けられている。発電ユニット150には、発電ユニット150と熱回収用熱交換器154との間で熱媒体を循環させる熱媒循環経路152が設けられている。熱回収循環経路56と、熱媒循環経路152はともに熱回収用熱交換器154を通過するように配設されている。熱回収用熱交換器154は、熱媒循環経路152を流れる熱媒と、熱回収循環経路56を流れる温水との間で、熱交換(熱伝達)を行う。
熱回収循環経路56は、貯湯タンク14から熱回収用熱交換器154へ向かう熱回収循環往路56aと、熱回収用熱交換器154から貯湯タンク14へ向かう熱回収循環復路56bを備えている。
熱回収循環往路56aは、貯湯タンク14の下部(詳しくは底部)と、熱回収用熱交換器154の上流端とを接続している。熱回収循環往路56aには、熱回収循環ポンプ58と、熱回収流量センサ59と、循環往路サーミスタ60が設けられている。
熱回収循環ポンプ58は、熱回収循環経路56内の温水を循環させる。熱回収循環ポンプ58の動作は、コントローラ146によって制御される。熱回収流量センサ59は、熱回収循環経路56を流れている温水の流量を検出する。循環往路サーミスタ60は、熱回収循環往路56aを流れる温水の温度を検出する。熱回収流量センサ59の検出信号、及び、循環往路サーミスタ60の検出信号は、コントローラ146に出力される。
熱回収循環復路56bは、熱回収用熱交換器154の下流端と、貯湯タンク14の上部(詳しくは天井部)とを接続している。熱回収循環復路56bには、循環復路サーミスタ62と三方弁64が設けられている。
循環復路サーミスタ62は、三方弁64の上流側に配置されている。循環復路サーミスタ62は、熱回収用熱交換器154を通過した後の温水の温度を検出する。循環復路サーミスタ62の検出信号はコントローラ146に出力される。
三方弁64は、1つの入口64aと2つの出口64b,64cを有している。三方弁64の入口64aには、熱回収循環復路56bの上流側部分が接続されている。三方弁64の一方の出口64cには、熱回収循環復路56bの下流側部分が接続されている。三方弁64の他方の出口64bには、バイパス経路66の一端が接続されている。バイパス経路66の他端は、熱回収循環往路56aの途中に接続されている。三方弁64の入口64aと出口64cが連通すると、発電ユニット150と貯湯タンク14を経由する循環経路が形成され、三方弁64の入口64aと出口64bが連通すると、発電ユニット150を経由して貯湯タンク14をバイパスする(通過しない)循環経路が形成される。三方弁64の切換えはコントローラ146によって制御される。
バーナ部68は、バーナ70、潜熱熱交換器72、顕熱熱交換器74を備えている。バーナ70は、ガスを燃料として燃焼する。バーナ70で発生する燃焼排ガスの熱によって潜熱熱交換器72内の温水が予備加熱される。このときの燃焼排ガスの温度低下によって燃焼排ガス中の水蒸気が凝縮し、窒素酸化物が溶け込んだ酸性ドレンが生成される。潜熱熱交換器72で予備加熱された温水は、顕熱熱交換器74でバーナ70の燃焼熱によって再加熱される。
潜熱熱交換器72には、ドレンを排出又は回収するためのドレン経路92が接続されている。ドレン経路92は、圧力開放経路42に接続されている。ドレン経路92には、中和器94が介装されている。中和器94内には炭酸カルシウムが充填されている。酸性のドレンは、中和器94内を通過する間に、炭酸カルシウムによってpH6から7に中和される。中和されたドレンは、ドレン経路92から圧力開放経路42を通じて、外部に排出される。また、ドレン経路92の中和器94の下流側には、オーバーフロー経路98が接続しており、シスターン100から溢れた水を圧力開放経路42に流入させて外部に排出するようにしてある。
貯湯タンク14とバーナ部68はバーナ循環経路76によって接続されている。バーナ循環経路76は、貯湯タンク14からバーナ部68へ向かうバーナ循環往路76aと、バーナ部68から貯湯タンク14へ向かうバーナ循環復路76bを備えている。バーナ循環往路76aの上流端は前記三方切替弁182の出口182cに接続されている。三方切替弁182の入口182bには貯湯タンク14の中間部(第1サーミスタ16と第2サーミスタ18の中間部)から引き出された引き出し流路184が接続されている。コントローラ146によって、入口182bと出口182cが連通するように三方切替弁182を切り換えると、貯湯タンク14の中間部から温水が引き出されてバーナ循環往路76aに流入する。
バーナ循環往路76aは、前記三方切替弁182の出口182cと潜熱熱交換器72の上流端を接続している。バーナ循環往路76aには、バーナ入口サーミスタ81と、バーナ循環ポンプ80と、バーナ循環流量センサ82と、バーナ循環流量サーボ84が設けられている。バーナ入口サーミスタ81は、バーナ循環往路76aを流れる温水の温度を検出する。バーナ入口サーミスタ81の検出信号は、コントローラ146に出力される。バーナ循環ポンプ80は、バーナ循環経路76内の温水を循環させる。バーナ循環ポンプ80の動作は、コントローラ146によって制御される。バーナ循環流量センサ82は、バーナ循環経路76を流れている温水の流量を検出する。バーナ循環流量センサ82が検出する流量は、貯湯タンク14からバーナ循環往路76aに流出している温水の流量およびバーナ循環復路76bから貯湯タンク14に流入している温水の流量に実質的に等しい。バーナ循環流量センサ82の検出信号は、コントローラ146に出力される。バーナ循環流量サーボ84は内蔵のステッピングモータを駆動することによってその開度を調整することができる流量調整弁である。バーナ循環流量サーボ84の開度はコントローラ146によって制御される。コントローラ146は、バーナ循環流量サーボ84の開度を調整することによって、バーナ循環経路76を流れる温水の流量を調整する。なお、バーナ循環経路76を流れる温水の流量を調整するにあたっては、バーナ循環流量サーボ84の開度を調整することに代えて、バーナ循環ポンプ80の回転数を調整する構成としてもよい。
バーナ循環復路76bは顕熱熱交換器74の下流端と貯湯タンク14の天井部を接続している。バーナ循環復路76bは暖房用熱交換器114を通過するように配設されている。暖房用熱交換器114にはバーナ循環復路76b内の温水の熱が入力される。バーナ循環復路76bにはバーナ出口サーミスタ88と熱交換器出口サーミスタ90が設けられている。バーナ出口サーミスタ88は、バーナ部68の出口側に配置されて、バーナ部68を通過した後の温水の温度を検出する。熱交換器出口サーミスタ90は、暖房用熱交換器114の下流側に配置されて、暖房用熱交換器114を通過した後の温水の温度を検出する。バーナ出口サーミスタ88の検出信号と熱交換器出口サーミスタ90の検出信号はコントローラ146に出力される。バーナ循環復路76bの熱交換器出口サーミスタ90の下流側には、第1制御弁160が設けられている。第1制御弁160の開閉は、コントローラ146によって制御される。
バーナ循環復路76bには、バーナ部68を通過した温水を、暖房用熱交換器114を経由させずに貯湯タンク14に戻すためのバイパス経路78が設けられている。バイパス経路78の上流端はバーナ循環復路76中のバーナ出口サーミスタ88と暖房用熱交換器114の入力側の間に接続されている。バイパス経路78の下流端は、バーナ循環復路76中の第1制御弁160と貯湯タンク140の天井部の間に接続されている。バイパス経路78には、第2制御弁162が設けられている。第2制御弁162の開閉は、コントローラ146によって制御される。
バーナ循環復路76bの熱交換器出口サーミスタ90と第1制御弁160の間に、第2バーナ循環復路170の一端が接続している。第2バーナ循環復路170の他端は、バーナ循環往路76aに接続している。第2バーナ循環復路170には第3制御弁164が設けられている。第3制御弁164の開閉は、コントローラ146によって制御される。
バーナ循環復路76bの熱交換器出口サーミスタ90と第1制御弁160の間に、第3バーナ循環復路172の一端が接続している。第3バーナ循環復路172の他端は、貯湯タンク14の下部に接続している。第3バーナ循環復路172には第4制御弁166が設けられている。第4制御弁166の開閉は、コントローラ146によって制御される。
第1制御弁160、第2制御弁162、第3制御弁164および第4制御弁166のうち、いずれを開いていずれを閉じるかは、コージェネレーションシステムの運転状況に応じてコントローラ146によって制御される。第1制御弁160が開かれ、他の制御弁が閉じられると、暖房用熱交換器114を通過した温水はバーナ循環復路76bを経由して貯湯タンク14の上部に流入する。第2制御弁162が開かれ、他の制御弁が閉じられると、バーナ部68を通過した温水は暖房用熱交換器114を通過せずに貯湯タンク14の上部に流入する。第3制御弁164が開かれ、他の制御弁が閉じられると、暖房用熱交換器114を通過した温水はバーナ循環復路76bから第2バーナ循環復路170を経由してバーナ循環往路76aに流入する。第4制御弁166が開かれ、他の制御弁が閉じられると、暖房用熱交換器114を通過した温水はバーナ循環復路76bから第3バーナ循環復路172を経由して貯湯タンク14の下部に流入する。前記各制御弁160〜166は、二つ以上の弁を同時に開くように制御することもできる。
前記バーナ循環往路76aのバーナ循環流量サーボ84とバーナ部68の間からは、シスターン給水経路102が分岐している。シスターン給水経路102には、シスターン給水弁106が設けられている。シスターン給水弁106は、シスターン100に貯湯タンク14からの温水を給水するときに開かれる。
シスターン100内の温水の水位は、棒状のローレベルスイッチ101aとハイレベルスイッチ101bとによって監視されている。ローレベルスイッチ101aとハイレベルスイッチ101bは、その下端が水に触れているとオン信号を出力する。ローレベルスイッチ101aとハイレベルスイッチ101bが出力したオン信号は、コントローラ146に送られる。ローレベルスイッチ101aがオン信号を出力すれば、シスターン100内の温水の水位は少なくともローレベル水位以上であると判断される。ハイレベルスイッチ101bがオン信号を出力すれば、シスターン100内の温水の水位がハイレベル水位以上であると判断される。
シスターン給水弁106の開閉は、コントローラ146によって制御されている。通常の運転時には、シスターン給水弁106は、シスターン100の水位をハイレベル水位とローレベル水位との間に維持するように、コントローラ146によって制御されている。
また、本実施例では、シスターン給水弁106は、後述するように、貯湯タンク14への水張り運転開始時、又は、水張り運転中において、前記圧力センサ200が検出する貯湯タンク14内の圧力が所定値以上になったときに開かれるように、コントローラ146によって制御されている。
本実施例のリモコン148には、利用者向けの文字情報等を表示するディスプレイ190、報知音声を出力するスピーカー191が設けられている。本実施例では、圧力センサ200が検出する貯湯タンク14内の圧力が所定値以上になった場合、利用者にその旨をディスプレイ190に表示するとともに、警告音や音声をスピーカー191から出すようにコントローラ146によって制御されている。ディスプレイ190及びスピーカー191による報知を受けて、過圧逃がし弁48や給水栓44を手動で開くよう利用者に促すことが可能となる。
本実施例では、熱負荷108として暖房装置、風呂装置、給湯装置を有している。暖房装置の端末機としては、エアコンと床暖房機を有している。図1中では、エアコンと床暖房機を暖房端末機110として示している。シスターン100と暖房端末機110は暖房循環経路112によって接続されている。暖房循環経路112は、シスターン100から暖房端末機110へ向かう暖房循環往路112aと、暖房端末機110からシスターン100へ向かう暖房循環復路112bとを備える。暖房循環往路112aは暖房用熱交換器114を通過するように配設されている。暖房循環往路112aには、暖房循環ポンプ116、暖房循環サーミスタ118が設けられている。暖房循環ポンプ116は、暖房循環経路112内の温水を循環させる。暖房循環ポンプ116は、暖房端末機110のスイッチの操作に伴って駆動される。暖房循環ポンプ116の駆動はコントローラ146によって制御される。暖房循環サーミスタ118は、暖房用熱交換器114の下流側に配置されて、暖房用熱交換器114を通過した後の温水の温度を検出する。暖房循環サーミスタ118の検出信号はコントローラ146に出力される。暖房端末機110内の暖房循環経路112には暖房熱動弁120が設けられている。暖房熱動弁120は、暖房端末機110のスイッチの操作に伴って開閉する。暖房熱動弁120の開閉はコントローラ146によって制御される。
暖房循環往路112aの暖房用熱交換器114の下流側であり、かつ暖房循環サーミスタ118の下流側からは、追焚き経路122が分岐している。追焚き経路122の下流端は暖房循環復路112bのシスターン100近傍に接続されている。追焚き経路122は風呂用熱交換器124を通過するように配設されている。暖房循環往路112a内の温水の熱は、風呂用熱交換器124に入力される。追焚き経路122には、追焚き熱動弁126が介装されている。追焚き熱動弁126は、風呂の追焚きスイッチの操作に伴って開閉する。追焚き熱動弁126の開閉はコントローラ146によって制御される。
風呂の浴槽128には風呂循環経路130が接続されている。風呂循環経路130は、風呂用熱交換器124を通過するように配設されている。風呂循環経路130は、浴槽128から風呂用熱交換器124へ向かう風呂循環往路130aと、風呂用熱交換器124から浴槽128へ向かう経路が風呂循環復路130bを備える。風呂循環往路130aには、風呂水位センサ132、風呂循環ポンプ134、風呂水流スイッチ136、風呂循環サーミスタ138が設けられている。風呂水位センサ132は、風呂循環経路130内の温水の水圧を検出する。風呂水位センサ132の検出信号はコントローラ146に出力される。風呂水位センサ132によって検出される水圧は、浴槽128内の温水の水位を推定するために利用される。風呂循環ポンプ134は、風呂循環経路130内の温水を循環させる。風呂循環ポンプ134は、リモコン148のスイッチの操作に伴って駆動される。風呂循環ポンプ134の駆動はコントローラ146によって制御される。風呂水流スイッチ136は、風呂循環経路130内を温水が流れるとオンとなる。風呂水流スイッチ136のオンオフ信号はコントローラ146に出力される。風呂循環サーミスタ138は、風呂用熱交換器124の上流側に配置されて、風呂用熱交換器124に入水する温水の温度を検出する。風呂循環サーミスタ138の検出信号はコントローラ146に出力される。図に示すように、風呂循環往路130aには、前記湯張り経路140が接続されており、湯張り経路140を介して給湯経路46から温水が供給されるようにしてある。
次に、本実施例のコージェネレーションシステムを新たに設置する場合や、メンテナンス等の事情によって貯湯タンク14の水を抜いた後に再度運転させる場合等において、運転開始前に貯湯タンク14内に水を張る運転(以下、本明細書中では単に「水張り運転」と呼ぶ。)について説明する。
(水張り運転)
図2、図3を参照して水張り運転について説明する。水張り運転では、図2は、水張り運転中における水の主要な流路を太線で示した図である。図3は、水張り運転のフローチャートである。図3に示すフローに沿って、水張り運転における処理の流れを説明する。
ステップS2においてコージェネレーションシステムの電源スイッチが押されて電源がオンとなると、ステップS4へ進む。ステップS4では、コントローラ146によって、リモコン148の水張り運転スイッチがオンとなったか否かが判別される。コントローラ146が、リモコン148の水張り運転スイッチが押された、即ち、水張り運転スイッチがオンになったと判断すると(S4:YES)、ステップS6に進む。一方、水張り運転スイッチがオンになったと判断しなければ(S4:NO)、コントローラ146は、水張り運転スイッチがオンになるまで同じ判別を繰り返す。
ステップS6では、コントローラ146が、水張り運転スイッチがオンとなった時点において、圧力センサ200の検出値、即ち、貯湯タンク14内の圧力が所定値以上となっているか否かを判別する。ここに言う所定値とは、貯湯タンク14内の圧力が所定の値を超えた場合、貯湯タンク14内の圧縮された空気が各流路を通過することによって、バーナ循環流量センサ82等の各種要素部品が破損するおそれのある圧力の値を言う。この時点で圧力センサ200の検出値が所定値以上であった場合(S6:YES)、ステップS8に進む。一方、圧力センサ200の検出値が所定値より小さかった場合(S6:NO)、ステップS12に進む。なお、この時点で貯湯タンク14内の圧力が所定値以上となる場合(S6:YES)とは、水張り運転スイッチが押される前に、水張り運転用の給水栓(図示しない)が全開にされていた場合のことである。この場合、次のステップS8の処理を行わなければ、高圧の水道水が急激に貯湯タンク14に流入し、貯湯タンク14内に残存していた空気が急激且つ過度に圧縮されて各種経路内の要素部品を破損させるおそれが大きい。
ステップS8では、コントローラ146は、給水流量サーボ32を全閉にする。給水流量サーボ32を全閉にすることで、貯湯タンク14への給水はストップされる。また、コントローラ146は、シスターン給水弁106と湯張り弁144を開き、圧縮された貯湯タンク14内の空気を外部に逃がす経路を設ける。シスターン給水弁106と湯張り弁144を開くことで、圧縮された空気は外部へと逃がされ、貯湯タンク14内の圧力は降下する。ステップS8の処理が行われると、ステップS10に進む。
ステップS10では、コントローラ146は、ディスプレイ190に、貯湯タンク14内の圧力が所定値以上となっている旨を表示する。また、スピーカー191を作動させ、その旨を音声や警告音で報知する。ディスプレイ190及びスピーカー191による報知を受けて、過圧逃がし弁48や給水栓44を開くよう利用者に促す。利用者の操作によって過圧逃がし弁48や給水栓44が開かれれば、圧縮された空気が逃げる箇所がさらに増えるため、貯湯タンク14内の圧縮空気をより早く大量に外部に逃がすことができ、水張り運転の効率が向上する。ステップS10の処理が行われると、ステップS6に戻り、コントローラ146によって再び圧力センサ200の検出値が所定値以上か否かが判別される。ここで再び圧力センサ200の検出値が所定値以上となれば(S6:YES)、上記ステップS8、S10の処理を継続する。一方、圧力センサ200の検出値が所定値以下となっていれば(S6:NO)、開いた湯張り弁144を閉じ、ディスプレイ190及びスピーカー191による報知を終了させて、ステップS12に進むことができる。
ステップS12では、コントローラ146は、給水流量サーボ32を開いて貯湯タンク14への給水を開始するとともに、シスターン給水弁106を開いて貯湯タンク14内の空気を外部に逃がす経路を設ける。ここで開かれる給水流量サーボ32の開度は、全開とすることが水張り運転を迅速に行う上では好ましい。なお、該給水流量サーボ32が開かれたとき、水は主として図2の太線に示すように給水経路24を通って貯湯タンク14へ流入する。ただし、水の圧力が強い場合等には、これ以外の流路で貯湯タンク14に流入する場合もある。例えば、一部の水が混合サーボ34を逆流し、混合経路36、給湯経路46を介して貯湯タンク14内に流入する場合もある。また、一部の水が、予備循環経路180から三方切替弁の入口182a、入口182bを通って貯湯タンク14内に流入する場合もある。以上のようなステップS12の処理が行われることで貯湯タンク14への給水が開始される。ステップS12の処理が行われると、ステップS14に進む。
ステップS14では、コントローラ146が、貯湯タンク14への給水中において、圧力センサ200の検出値、即ち、貯湯タンク14内の圧力が所定値以上となっているか否かを判別する。このとき圧力センサ200の検出値が所定値以上であった場合(S14:YES)、ステップS16に進む。一方、圧力センサ200の検出値が所定値より小さかった場合(S14:NO)、ステップS20に進む。なお、貯湯タンク14への給水中において貯湯タンク14内の圧力が所定値以上となる場合(S14:YES)とは、単位時間当たりに貯湯タンク14に供給される水量が、単位時間当たりに貯湯タンク14から外部へ逃がされる空気量を大きく上回る場合のことである。この場合、次のステップS16の処理を行わなければ、上記と同様の理由によって各種経路内の要素部品が破損されるおそれが大きい。
ステップS16では、コントローラ146は、給水流量サーボ32の開度を小さくするように制御する。給水流量サーボ32の開度が小さくなれば、給水経路24を介して貯湯タンク14に流入する水量が小さくなる。単位時間当たりに貯湯タンク14に供給される水量が、単位時間当たりに貯湯タンク14から逃がされる空気量より大幅に多くなる状態を解消できるようになる。ステップS16の処理が行われると、ステップS18に進む。
ステップS18では、上記のステップS10と同様に、コントローラ146は、ディスプレイ190に、貯湯タンク14内の圧力が所定値以上となっている旨を表示する。また、スピーカー191を作動させ、その旨を音声や警告音で報知する。ステップS18の処理が行われると、ステップS14に戻り、コントローラ146によって再び圧力センサ200の検出値が所定値以上か否かが判別される。ここで再び圧力センサ200の検出値が所定値以上となれば(S14:YES)、上記ステップS16、S18の処理を継続する。一方、圧力センサ200の検出値が所定値以下となっていれば(S14:NO)、ディスプレイ190及びスピーカー191による報知を終了させて、ステップS20に進むことができる。
ステップS20では、コントローラ146は、シスターン100のハイレベルスイッチ101bがオンとなったか否かを判別する。コントローラ146が、ハイレベルスイッチ101bがオンとなったと判断すると(S20:YES)、ステップS22へ進む。ハイレベルスイッチ101bが未だオンとなっていないと判断すると(S20:NO)、ステップS14に戻り、給水を継続する。ここで、ハイレベルスイッチ101bがオンとなる場合(S20:YES)とは、貯湯タンク14内が水で満たされて、貯湯タンク14からあふれ出た水が各流路を満たし、さらにシスターン給水弁106からシスターン100内に流入し、ハイレベルスイッチ101bがオンになるまで満たされた状態を言う。この状態になると、コントローラ146は水張りが完了したと判断する。
ステップS22では、コントローラ146は、給水流量サーボ32を全閉にする。また、シスターン給水弁106も閉じる。ステップS22の処理が行われると、水張り運転が終了する。
(その他の運転)
本実施例のコージェネレーションシステムは、上記した水張り運転を行って貯湯タンク14及び各経路内に水張りを行った後に、蓄熱運転、給湯運転、暖房運転、風呂湯張り運転、風呂追焚き運転を開始できるようになる。図1に示す各矢印は、蓄熱運転、給湯運転、暖房運転、風呂湯張り運転、風呂追焚き運転の各運転に伴う温水(水)の流れを示している。
(その他の実施例)
第1実施例では、シスターン給水弁106と湯張り弁144の双方を開くのは水張り運転開始時点で圧力センサ200の検出値が所定値を上回った場合に限られていた。しかし、かかる場合に限られず、水張り運転開始時に、シスターン給水弁106と湯張り弁144の双方を開き、シスターン給水弁106と湯張り弁144の双方を開いた状態で水張りを行うようにしてもよい。この場合、高圧の空気を外部に一層逃がしやすくなるため、水張り運転を効率よく行うことができる。
上記各実施例では、圧力センサ200の検出値が所定値を超えたことを報知する手段として、リモコン148に設けられたディスプレイ190とスピーカー191を使用していた。しかし、報知する手段はこれには限られず、任意とすることができる。従って、リモコン148とは別の報知手段を設けることができる。例えば、圧力センサ200の検出値が所定値を超えた場合に、警告音を発する警告音発生装置や、発光によって利用者に放置する発光装置等を報知手段として使用することもできる。
上記各実施例では、圧力センサ200の検出値が所定値を超えた場合に、コントローラ146の制御によって開かれるのはシスターン給水弁106と湯張り弁144とに限られていた。しかし、圧力センサ200の検出値が所定値を超えた場合に開かれる弁は、これには限られず、コントローラ146で開閉を制御でき、且つ、貯湯タンクと外部を連通する経路を開閉することができる弁であれば、任意の弁とすることができる。
上記各実施例では、圧力センサ200によって常時貯湯タンク14内の圧力を検知し、検知結果の信号をコントローラ146に出力するようにしていたが、圧力センサ200に変えて、所定圧以上の圧力を検知した時点でコントローラ146にオン信号を出力する圧力スイッチを用いることもできる。その場合、コントローラ146は、圧力スイッチからのオン信号を受信した時点で、シスターン給水弁106や湯張り弁144を開く制御(図3:ステップS8参照。)や、給水流量を制限する制御(図3:ステップS16参照。)を行うこととなる。また、圧力スイッチがオンからオフに切り替わった時点で、処理を終了する制御を行うこととなる。
上記各実施例では、水張り運転開始時点において圧力センサ200の検出値が所定値を超えていた場合、圧力センサ200の検出値が所定値以下になるまで給水流量サーボ32を全閉にするようにしていた。しかし、この場合に、給水流量サーボ32を所定時間だけ全閉にし、所定時間経過後に開弁するようにすることもできる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:給湯ユニット
14:貯湯タンク
15:タンク上サーミスタ
16:第1タンクサーミスタ
18:第2タンクサーミスタ
20:第3タンクサーミスタ
22:第4タンクサーミスタ
24:給水経路
26:減圧弁
28:給水サーミスタ
30:給水流量センサ
32:給水流量サーボ
34:混合サーボ
35:止水弁
36:混合経路
38:排水経路
40:排水弁
42:圧力開放経路
44:給湯栓
46:給湯経路
48:圧力逃し弁
50:温水電磁弁
52:高温サーミスタ
54:給湯サーミスタ
56:熱回収循環経路、56a:循環往路、56b:循環復路
58:熱回収循環ポンプ
59:熱回収流量センサ
60:循環往路サーミスタ
62:循環復路サーミスタ
64:三方弁、64a:入口、64b:入口、64c:出口
66:バイパス経路
68:バーナ部
70:バーナ
72:潜熱熱交換器
74:顕熱熱交換器
76:バーナ循環経路、76a:循環往路、76b:循環復路
78:バイパス経路
80:バーナ循環ポンプ
81:バーナ入口サーミスタ
82:バーナ循環流量センサ
84:バーナ循環流量サーボ
86:バーナバイパスサーボ
88:バーナ出口サーミスタ
90:熱交換器出口サーミスタ
92:ドレン経路
94:中和器
98:オーバーフロー経路
100:シスターン
102:シスターン給水経路
104:負圧弁
106:シスターン給水弁
108:熱負荷
110:暖房端末機
112:暖房循環経路、112a:循環往路、112b:循環復路
114:暖房用熱交換器
116:暖房循環ポンプ
118:暖房循環サーミスタ
120:暖房熱動弁
122:追焚き経路
124:風呂用熱交換器
126:追焚き熱動弁
128:浴槽
130:風呂循環経路、130a:循環往路、130b:循環復路
132:風呂水位センサ
134:風呂循環ポンプ
136:風呂水流スイッチ
138:風呂循環サーミスタ
140:湯張り経路
142:湯張り量センサ
144:注湯電磁弁
146:コントローラ
148:リモコン
149a、149b、149c、149d:スイッチ
150:発電ユニット
152:熱媒循環経路
154:熱回収用熱交換器
160:第1制御弁
162:第2制御弁
164:第3制御弁
168:第4制御弁
170:第2バーナ循環経路
172:第3バーナ循環経路
180:予備循環経路
182:三方切替弁、182a:入口、182b:入口、182c:出口
184:引き出し流路
190:ディスプレイ
191:スピーカー
200:圧力センサ

Claims (2)

  1. 発電装置と、
    貯湯タンクと、
    熱回収用熱交換器と、
    発電装置と熱回収用熱交換器との間で熱媒体を循環させる熱媒循環経路と、
    貯湯タンクと熱回収用熱交換器との間で温水を循環させる熱回収循環経路と、
    貯湯タンクに給水する給水経路と、
    貯湯タンクに給水する給水流量を調整する給水流量調整弁と、
    貯湯タンク内の圧力を検出可能な圧力センサと、
    貯湯タンクと外部を連通する外部経路と、
    該外部経路を開閉する外部経路開閉弁と、
    制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記圧力センサが検出する圧力が所定値を上回るときに前記給水流量調整弁の開度を小さくする制御を行い、
    前記貯湯タンクへの給水開始時に前記外部経路開閉弁を開く制御を行うとともに、
    前記貯湯タンクへの給水開始時に前記圧力センサが検出する圧力が前記所定値を上回る場合に、前記給水流量調整弁を一時的に開弁しない制御を行う、
    ことを特徴とするコージェネレーションシステム。
  2. 報知手段をさらに備え、
    前記制御装置は、前記圧力センサが検出する圧力が前記所定値を上回るときに、前記報知手段を作動させる制御を行うことを特徴とする請求項1のコージェネレーションシステム。
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