JP7482748B2 - 浴室システム - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽に入浴した入浴者の異常状態の発生を未然に防止する浴室システムに関する。
浴槽に入浴した入浴者が必要以上の長時間に亘って入浴を継続すると、入浴者が気を失う、熱中症を発症する等の異常状態を生じる虞があり、そのような異常状態の発生を未然に防止する必要がある。
このような浴室システムの従来例として、浴槽内の入浴者が異常状態となり得る入浴状態を検出する生体情報センサを設けて、入浴者が異常状態となり得る入浴状態であると判定した際に、浴槽に足し水を行うものがある。
生体情報センサとしては、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサが例示されている。つまり、人感センサで検出された浴槽の入浴者の位置情報に基づき、入浴者の動きが一定時間以上無いことが検出されたときに、入浴者が異常状態となり得る入浴状態と判定する。心拍数センサによって検出された入浴者の心拍数が、所定の心拍数以上となるときに、入浴者が異常状態となり得る入浴状態と判定する。血圧センサによって検出された入浴者の血圧が、所定の血圧以上となるときに、入浴者が異常状態となり得る入浴状態と判定する。心電図センサによって検出された入浴者の心電図から読み取れる情報が、ある一定の条件を満たした場合に、入浴者が異常状態となり得る所定の入浴状態と判定する、ことが記載されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、特許文献1には、別の実施形態として、閾値以上の温度の湯が貯留されている浴槽に入浴する入浴者が、入浴を所定時間に亘って継続した場合には、リモコンのスピーカーから注意喚起を促す情報を出力し、その後、設定時間が経過しても、入浴が継続される場合には、浴槽に足し水を行うことが記載されている。
特開2018-165609号公報
特許文献1の如く、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサからなる生体情報センサを用いて、入浴者が異常状態となり得る入浴状態を判定すれば、浴槽に足し水を行うことにより、浴槽に入浴する入浴者が異常状態であることを解消することになるが、人感センサ、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサからなる生体情報センサを浴室内や浴室に設置することは、全体構成が複雑になる不都合がある。
また、特許文献1の如く、閾値以上の温度の湯が貯留されている浴槽に入浴する入浴者が、入浴を所定時間継続していることを判定すれば、浴槽に入浴する入浴者が異常状態に至る前の入浴を停止すべき入浴停止状態であることを判定できることになるが、単に、閾値以上の温度の湯が貯留されている浴槽に入浴する入浴者が、入浴を所定時間継続することを判定するだけでは、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態であることを適切に判定することができない虞がある。
つまり、高齢者と若齢者とによって、危険となる湯の温度と入浴時間との関係が異なる等、危険となる湯の温度と入浴時間との関係は人によって異なるため、単に、浴槽に貯留されている湯の温度と入浴する時間とを監視するだけでは、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態であることを適切に判定できないため、異常状態になることを未然に防止できない虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、簡素な構成にて、浴槽に入浴した入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態であることを適切に判定して、浴槽内の入浴者に対して注意を促すことができる浴室システムを提供する点にある。
本発明の浴室システムは、浴槽内の浴槽水が循環される浴槽水循環回路と、当該浴槽水循環回路を通して浴槽水を循環させる浴槽水循環ポンプと、前記浴槽水循環回路内を流れる浴槽水の温度を検出する温度センサと、前記浴槽の水位を検出する水位検出部と、前記浴槽内の入浴者に対して注意を促す報知部と、運転制御部とが設けられ、
前記運転制御部が、前記水位検出部にて検出される前記水位の上昇に基づいて前記浴槽内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別すると、その判別時点及びその判別時点から設定経過時間が経過する毎の時点において、前記浴槽水循環ポンプを作動させて前記温度センサの検出温度を取得する温度検出処理、及び、当該温度検出処理により取得した前記検出温度の前記設定経過時間が経過する間での温度低下量が設定低下条件を満たすと前記報知部を作動させる温度低下量監視式報知処理を実行する点にある。
すなわち、運転制御部が、浴槽の水位を検出する水位検出部にて検出される水位の上昇に基づいて浴槽内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別すると、その判別時点及びその判別時点から設定経過時間が経過する毎の時点において、浴槽水循環ポンプを作動させて、浴槽水循環回路内を流れる浴槽水の温度を検出する温度センサの検出温度を取得する温度検出処理を実行することになる。
つまり、この温度検出処理により、浴槽内に入浴者が入浴した時点やその時点から設定経過時間が経過する毎の時点において、浴槽内の湯水の温度が、浴槽水循環回路内を流れる浴槽水の温度を検出する温度センサの検出温度として取得されることになる。
そして、運転制御部が、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量が設定低下条件を満たすと、報知部を作動させて、浴槽内の入浴者に対して注意を促す温度低下量監視式報知処理を実行することになる。
つまり、浴槽内に入浴者が入浴すると、浴槽内の湯水の熱量が入浴者に吸熱される結果、浴槽内の湯水の温度は漸次低下することになる。そして、入浴者に吸熱される浴槽内の湯水の熱量(入浴者の吸熱量)は次第に低下し、最終的には、入浴者に吸熱される浴槽内の湯水の熱量(入浴者の吸熱量)が大きく減少する吸熱減少状態に移行することになる。
ちなみに、蓄熱性が低い高齢者と蓄熱性が高い若齢者と較べると、高齢者の方が若齢者よりも吸熱が遅い傾向となるため、高齢者が若齢者よりも遅れて吸熱減少状態に移行することになる。
このような吸熱減少状態は、その状態が継続すると、入浴者が異常状態に至る可能性が高い状態であるから、吸熱減少状態は、入浴者が異常状態に至る前の入浴を停止すべき入浴停止状態に相当する。
つまり、吸熱減少状態は、高齢者、若齢者(子供を含む)にとって、異常状態に至る前の入浴を停止すべき入浴停止状態に相当することになる。
そして、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量は、入浴者に吸熱される浴槽内の湯水の熱量(入浴者の吸熱量)に相当する値であり、入浴者に吸熱される浴槽内の湯水の熱量が減少するほど減少することになる。
したがって、設定低下条件を、吸熱減少状態を判定できる条件に定めることにより、入浴者が異常状態に至る可能性が高い入浴停止状態を判定して、浴槽内の入浴者に対して注意を促すべく報知部を作動させることができるのである。
ところで、浴槽内の浴槽水が循環される浴槽水循環回路、当該浴槽水循環回路を通して浴槽水を循環させる浴槽水循環ポンプ、浴槽水循環回路内を流れる浴槽水の温度を検出する温度センサ、浴槽の水位を検出する水位検出部は、浴槽内に湯張りを行い、その後、浴槽内の湯水を追焚きするために、一般家庭等において、浴槽に対して設置される給湯装置が備える機器類である。
したがって、浴槽に対して設置される機器類を有効利用した簡素な構成にて、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態を判定して、浴槽内の入浴者に対して注意を促すことができるのである。
要するに、本発明の浴室システムの特徴構成によれば、簡素な構成にて、浴槽に入浴した入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態であることを適切に判定して、浴槽内の入浴者に対して注意を促すことができる。
本発明の浴室システムの更なる特徴構成は、前記設定低下条件が、前記温度低下量が設定低下量以下になる条件である点にある。
すなわち、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量が、設定低下量以下になると、設定低下条件が満たされたとして、浴槽内の入浴者に対して注意を促すべく報知部が作動されることになる。
そして、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量が、設定低下量以下であるということは、入浴者に吸熱される浴槽内の湯水の熱量が大きく減少する吸熱減少状態であることを適切に反映することになるから、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態であることを適切に判定できるのである。
要するに、本発明の浴室システムの更なる特徴構成によれば、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態を適切に判定できる。
本発明の浴室システムの更なる特徴構成は、前記設定低下条件が、前記温度低下量が前記判別時点から前記設定経過時間が経過する間での前記温度低下量に対して設定割合以下になる条件である点にある。
すなわち、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量が、浴槽内に入浴者が入浴したことを判別した判別時点から設定経過時間が経過する間での温度低下量に対して設定割合以下(例えば、1割以下)になると、設定低下条件が満たされたとして、浴槽内の入浴者に対して注意を促すべく報知部が作動されることになる。
そして、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量が、浴槽内に入浴者が入浴したことを判別した判別時点から設定経過時間が経過する間での温度低下量に対して設定割合以下であることは、入浴者に吸熱される浴槽内の湯水の熱量が大きく減少する吸熱減少状態であることを適切に反映することになるから、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態を適切に判定できるのである。
ちなみに、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量は、入浴者の吸熱に加えて、浴槽の湯水の温度、外気温度等の影響によっても変動する虞があるが、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量が、浴槽内に入浴者が入浴したことを判別した判別時点から設定経過時間が経過する間での温度低下量に対して設定割合以下になる条件を、設定低下条件とすれば、浴槽の湯水の温度、外気温度等の変動に拘わらず、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態であることを適切に判定し易いものとなる。
要するに、本発明の浴室システムの更なる特徴構成によれば、入浴者が異常状態に至る前の入浴停止状態を適切に判定できる。
本発明の浴室システムは浴槽内の浴槽水が循環される浴槽水循環回路と、当該浴槽水循環回路を通して浴槽水を循環させる浴槽水循環ポンプと、前記浴槽水循環回路内を流れる浴槽水の温度を検出する温度センサと、前記浴槽の水位を検出する水位検出部と、前記浴槽内の入浴者に対して注意を促す報知部と、運転制御部とが設けられ、
前記運転制御部が、前記水位検出部にて検出される前記水位の上昇に基づいて前記浴槽内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別すると、その判別時点及びその判別時点から設定経過時間が経過する毎の時点において、前記浴槽水循環ポンプを作動させて前記温度センサの検出温度を取得する温度検出処理、及び、当該温度検出処理により取得した前記検出温度の前記設定経過時間が経過する間での温度低下量が設定低下条件を満たすと前記報知部を作動させる温度低下量監視式報知処理を実行し、
前記運転制御部が、前記入浴状態であることを判別したときの前記水位の上昇量と、前記入浴状態であることを判別した直後から設定判別時間が経過する迄における前記温度検出処理にて取得した前記検出温度の低下速度とに基づいて、前記入浴者を複数の分類に区別し、前記入浴状態が継続する入浴継続時間が、前記複数の分類の夫々について予め設定した許容入浴時間を経過すると、前記報知部を作動させる入浴時間監視式報知処理を実行する点にある。
すなわち、運転制御部が、上述の如く、温度低下量監視式報知処理により報知部を作動させることにより、入浴者は浴槽から出て入浴を停止することになる。
しかしながら、入浴者が温度低下量監視式報知処理における報知部の作動に拘わらず入浴を継続した場合や、温度低下量監視式報知処理において、何らかの条件により、設定経過時間が経過する間での温度低下量が設定低下条件を満たすことがないため、報知部が作動されないことにより、入浴者が入浴を継続する場合等、入浴者の入浴が不必要に長く継続される虞がある。
このような場合には、入浴時間監視式報知処理における報知部の作動により、入浴者に注意を促して、複数の分類の夫々に属する入浴者が複数の分類の夫々に応じて定めた許容入浴時間を超えて入浴することを適切に回避できるのである。
つまり、入浴時間監視式報知処理は、入浴状態であることを判別したときに水位検出部にて検出した水位の上昇量と、入浴状態であることを判別した直後から設定判別時間が経過する迄における温度検出処理にて取得した検出温度の低下速度とに基づいて、入浴者を複数の分類に区別することになる。
そして、入浴状態が継続する入浴継続時間が、複数の各分類の夫々について予め設定した許容入浴時間が経過すると、報知部を作動させて、入浴者に注意を促すことになるものであるから、複数の分類の夫々に属する入浴者が複数の分類の夫々に応じて定めた許容入浴時間を超えて入浴することを適切に回避できることになる。
説明を加えると、入浴状態であることを判別したときに水位検出部にて検出した水位の上昇量は、大人と子供とを比較したときに、大人の方が大きく上昇し、また、一人と二人とを比較したときに、二人の方が大きく上昇することになる。
従って、入浴状態であることを判別したときに水位検出部にて検出した水位の上昇量に基づいて、例えば、入浴者が子供一人、入浴者が大人(一人)、入浴者が大人と子供、あるいは、子供二人という形態で、入浴者を判定できることになる。
加えて、入浴状態であることを判別した直後から設定判別時間が経過する迄における温度検出処理にて取得した検出温度の低下速度は、高齢者よりも若齢者の方が速く、また、子供二人、若齢者と子供との二人、高齢者と子供との二人とを比較したときに、記載の順に、速くなる。
従って、水位検出部にて検出した水位の上昇量に基づいて、入浴者が大人(一人)であると判定したときに、検出温度の低下速度に基づいて、高齢者であるか、若齢者であるかを判定できる。同様に、水位検出部にて検出した水位の上昇量に基づいて、入浴者が大人と子供、あるいは、子供二人と判定したときに、高齢者と子供であるか、若齢者と子供であるか、子供二人であるかを判定できる。
したがって、入浴者を、例えば、高齢者が一人、若齢者が一人、高齢者と子供、若齢者と子供、子供二人の複数の分類に区別できることになる。
また、入浴状態を継続できる許容入浴時間は、高齢者や子供に較べて、若齢者を長くできるから、区別した複数の分類に応じて許容入浴時間を定めることができる。
そして、入浴状態が継続する入浴継続時間が、複数の各分類の夫々について予め設定した許容入浴時間が経過すると、報知部を作動させて、入浴者に注意を促すことができるのである。
要するに、本発明の浴室システムの更なる特徴構成によれば、複数の分類の夫々に属する入浴者が複数の分類の夫々に応じて定めた許容入浴時間を超えて入浴することを回避させることができる。
本発明の浴室システムの更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記判別時点において前記温度検出処理にて取得した前記検出温度に基づいて、当該検出温度が高くなるほど前記許容入浴時間を短くなる状態に定める点にある。
すなわち、運転制御部が、浴槽内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別した判別時点において温度検出処理にて取得した検出温度に基づいて、当該検出温度が高くなるほど許容入浴時間を短くなる状態に定めることになる。
つまり、複数の分類の夫々において、入浴状態を継続できる許容入浴時間は、浴槽の湯温が高くなるほど短くなるものであるから、浴槽内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別した判別時点において温度検出処理にて取得した検出温度に基づいて、当該検出温度が高くなるほど許容入浴時間を短くなる状態に定めることにより、入浴時間監視式報知処理において報知部を作動させるタイミングを、浴槽の湯温の高低に応じた適切なタイミングにして、一層適切なタイミングにて注意を促すことができる。
要するに、本発明の浴室システムの更なる特徴構成によれば、浴槽の湯温の高低に応じた適切なタイミングにて、入浴者に注意を促すことができる。
本発明の浴室システムの更なる特徴構成は、前記運転制御部は、前記温度低下量監視式報知処理において、前記入浴者に吸熱される前記浴槽内の湯水の熱量に相当し且つ当該熱量が減少するほど減少する値である前記温度低下量が前記設定低下条件を満たすと、前記入浴者が吸熱減少状態に移行したものとして前記報知部を作動させる点にある。
風呂給湯装置の全体構成を示す概略図である。 入浴状態における検出温度の変化を示す図である。 体積及び低下速度と入浴者パターンとの関係を示す表である。 入浴者パターンと許容入浴時間との関係を示す表である。 運転制御部の制御作動を示すフローチャートである。
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(風呂給湯装置の全体構成)
図1に示すように、風呂給湯装置(浴室システムの一例)は、給湯栓Dに湯水を供給する一般給湯機能、浴槽Yに湯水を供給する湯張機能、及び、浴槽Yに貯留されている浴槽水を追焚きする追焚機能を有する給湯器Aを備えている。
給湯器Aは、ケーシングCAの内側に設けた缶体1の内部に、供給される燃料ガスを燃焼させる燃焼バーナ2と、この燃焼バーナ2の燃焼により湯水を加熱するフィンチューブ型の熱交換器として、給湯熱交換器N1と追焚熱交換器N2(浴槽水加熱部の一例)とを備え、缶体1の下部に、燃焼バーナ2に燃焼用空気を通風するためのモータ駆動型の送風ファン4を備えている。
燃焼バーナ2の近くには、燃焼バーナ2に点火させるための点火用イグナイタ5と、着火したか否かを検出するフレームロッド6が設けられている。
燃焼バーナ2への燃料ガス供給路Gには、元ガス電磁弁25、燃料ガス供給量を変更調節するガス比例弁26が設けられている。
給湯熱交換器N1は、入水路としての給水路7から供給される水を目標温度に加熱して出湯路8に出湯させるように構成されている。
追焚熱交換器N2は、給湯器Aに設けた入路配管Liから供給される浴槽Yからの浴槽水を加熱して、給湯器Aに設けた出路配管Loに流出させるように構成されている。
給湯熱交換器N1の給湯側吸熱管路12及び追焚熱交換器N2の追焚側吸熱管路13には、伝熱フィン14が共用される状態で装着され、これら二つの給湯熱交換器N1及び追焚熱交換器N2が、燃焼バーナ2の燃焼ガス流路Sに流路長手方向に並べて設けられている。
追焚熱交換器N2は、浴槽Yの浴槽水が循環される浴槽水循環回路Bにて浴槽Yに接続されている。この浴槽水循環回路Bは、浴槽Y内の浴槽水を流出させる風呂戻り配管9と、浴槽Y内に湯水を流入させる風呂往き配管10とを浴槽Yの風呂アダプタFに接続し、風呂戻り配管9と入路配管Liとを戻り継手3aを介して接続し、風呂往き配管10と出路配管Loとを往き継手3bを介して接続する形態で構成されている。
つまり、入路配管Li及び出路配管Loと追焚熱交換器N2の追焚側吸熱管路13とが、浴槽水循環回路Bにおける器内循環路部分として構成され、風呂戻り配管9と風呂往き配管10とが、浴槽水循環回路Bにおける器外循環路部分として構成されている。
給湯器Aの内部の入路配管Liに、浴槽水循環回路Bを通して浴槽水を循環させる浴槽水循環ポンプ28が設けられ、この浴槽水循環ポンプ28を作動させることにより、浴槽Yと追焚熱交換器N2との間で浴槽Y内の浴槽水を循環させながら、浴槽水を追焚きするように構成されている。
出湯路8には、給水路7からの水をバイパスして供給するバイパス路15が、給湯熱交換器N1からの出湯量とバイパス路15からのバイパス水量との混合比率を変更調節自在なミキシングバルブ16を介して接続され、このミキシングバルブ16にて混合された後の湯水が、給湯器Aの外部の給湯路17aを通して給湯栓Dから給湯され、また、給湯器Aの内部において出湯路8から分岐する湯張り路17bを通して浴槽Yに給湯(湯張り)されるように構成されている。
給水路7のバイパス路15との接続箇所よりも上流側には、入水温度を検出する入水温サーミスタ19と、通水量を検出する水量センサ20とが備えられている。
出湯路8におけるミキシングバルブ16よりも上流側箇所には、給湯熱交換器N1から出湯される湯水温度を検出する出口湯温サーミスタ21が備えられている。
出湯路8におけるミキシングバルブ16よりも下流側箇所には、ミキシングバルブ16で混合された後の湯水の温度を検出する給湯温サーミスタ22、給湯量が燃焼バーナ2による加熱能力を越えるような場合に給湯量を抑制する水比例バルブ23、浴槽Yへの給湯中に給湯栓Dが開操作されたことを検出するために、給湯栓Dへの通水量が設定量以上であるか否かを検出する割込センサ24が、湯水流れ方向に沿って順次並ぶ状態で備えられている。
入路配管Liには、上述の浴槽水循環ポンプ28、設定量以上の通水があることを検出するとON作動する水流検出センサとしての水流スイッチ29、入路配管Li内の湯水の温度を入路側検出温度として検出する入路側湯温サーミスタ30が備えられている。
出路配管Loには、追焚熱交換器N2にて加熱された後の出路配管Lo内の湯水の温度を出路側検出温度として検出する出路側湯温サーミスタ34が備えられている。
ちなみに、入路側湯温サーミスタ30は、浴槽水循環回路Bを通して浴槽Yから追焚熱交換器N2(浴槽水加熱部の一例)に向けて流動する浴槽水の温度を検出する温度センサとして機能することになり、入路側検出温度は、浴槽水循環回路Bを通して浴槽Yから追焚熱交換器N2に向けて流動する浴槽水の浴槽水温度に相当する。
湯張り路17bが、出湯路8における水比例バルブ23と割込センサ24との間から分岐して、入路配管Liにおける浴槽水循環ポンプ28よりも下流側箇所に接続されている。湯張り路17bには、湯張り電磁弁36、逆流防止用ホッパ37、及び、逆止弁38が湯水流動方向に沿って並ぶ状態で設けられている。
また、逆流防止用ホッパ37の内部の残湯を排出する排出管路42が、入路配管Liにおける浴槽水循環ポンプ28よりも上流側箇所に接続され、この排出管路42には、排水電磁弁39が備えられている。ちなみに、本実施形態では、逆流防止用ホッパ37は、周知であるので、詳細な説明は省略する。
また、上述した浴槽Yの風呂アダプタFには、浴槽Yの水位を検出する圧力式の水位検出センサE(水位検出部の一例)が設けられている。この水位検出センサEの検出情報は、後述する湯張運転を行うときに目標湯張水位である否かの検出に用いられることになる。
また、水位検出センサEの検出情報は、湯張運転を実行した後において、入浴者が浴槽Y内に入浴した入浴状態や入浴者の体積を判別する情報として利用されることになり、その詳細は後述する。
(運転制御について)
給湯器Aには、運転を指令する運転スイッチR1や湯張りスイッチR2等を備えたリモコンRと、このリモコンRから入力される指令情報に基づいて給湯器Aの各部の作動を制御する運転制御部Hとが備えられている。
リモコンRは、台所等の浴室外や、浴室内に備えられることになるが、図1においては、浴室内に備えられるリモコンRを例示する。
リモコンRには、給湯栓Dに湯水を供給する一般給湯運転制御における一般給湯用目標温度や、浴槽Yに湯水を供給する湯張運転制御及び浴槽Yの浴槽水を追焚きする追焚運転制御における目標湯張温度を設定する温度設定部R3が備えられ、また、図示は省略するが、浴槽Yに湯水を供給する湯張運転制御において目標湯張水位を設定する水位設定部が備えられることになる。
さらに、リモコンRは、音声により、湯張り終了情報や、浴槽Y内の入浴者に対して注意を促す注意情報などを報知する報知部Jが備えられている。
運転制御部Hは、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
そして、運転制御部Hは、運転スイッチR1が入り操作された状態において、給湯栓Dが開かれて給水路7を通して湯水が流動することが水量センサ20にて検出されると、一般給湯運転制御を実行することになる。この一般給湯運転制御では、燃焼バーナ2を燃焼させ、そして、給湯温サーミスタ22にて検出される温度が一般給湯用目標温度になるように、燃焼バーナ2の燃焼量やミキシングバルブ16の混合比率を調整する制御を実行するが、その詳細は周知であるので、本実施形態では、燃焼バーナ2の燃焼量の調整制御やミキシングバルブ16の混合比率の調整制御についての詳細な説明は省略する。
運転制御部Hは、運転スイッチR1が入り操作された状態で湯張りスイッチR2が入り操作されると、目標湯張り温度の湯水を目標湯張水位に達するまで湯張り路17bを通して給湯する湯張運転制御を実行し、その後、湯張りスイッチR2が切り操作されるまでの間は、設定追焚用時間(例えば、3分)おきに追焚運転制御を実行するように構成されている。
ちなみに、湯張運転制御は、給湯栓Dが開かれていないときに実行され、割込センサ24にて給湯栓Dが開かれていることが検出されると停止される。
湯張運転制御は、湯張り電磁弁36を開いて、目標湯張温度に加熱された湯水を湯張り路17b及び浴槽水循環回路Bを通して浴槽Yに給湯する制御を実行することになる。
この湯張運転制御では、一般給湯運転制御と同様に、給湯温サーミスタ22にて検出される温度が目標湯張温度になるように、燃焼バーナ2の燃焼量やミキシングバルブ16の混合比率を調整する制御を実行することになるが、その詳細は周知であるので、本実施形態では、燃焼バーナ2の燃焼量の調整制御やミキシングバルブ16の混合比率の調整制御についての詳細な説明は省略する。
追焚運転制御は、浴槽水循環ポンプ28を作動させて浴槽水循環回路Bを通して浴槽水を循環させ、且つ、入路側湯温サーミスタ30にて検出される入路側検出温度(浴槽水温度)が目標湯張温度になるまで、追焚熱交換器N2を加熱作動させた状態で浴槽水循環ポンプ28の作動を継続する制御を実行する。
尚、追焚運転制御においては、浴槽水循環ポンプ28を作動させたときに、水流スイッチ29にて設定量以上の通水が検出されたときに、燃焼バーナ2の燃焼を開始し、そして、出路側湯温サーミスタ34にて検出される出路側検出温度が追焚用温度(例えば、60℃)になるように、燃焼バーナ2の燃焼量が制御されることになる。
(入浴監視処理について)
運転制御部Hが、湯張りスイッチR2が入り操作されて、湯張運転制御及び追焚運転制御を実行した後において、湯張りスイッチR2が切り操作されると、その後、設定監視時間(例えば、4時間)が経過する間は、入浴監視処理を行うように構成されている。
つまり、使用者は、浴室に入るときには、湯張りスイッチR2を切り操作して、追焚運転制御を停止させることになる。
運転制御部Hが、入浴監視処理として、水位検出センサEにて検出される水位の上昇に基づいて浴槽Y内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別すると、その判別時点及びその判別時点から設定経過時間K(例えば、1分)が経過する毎の時点において、浴槽水循環ポンプ28を作動させて入路側湯温サーミスタ30の検出温度を取得する温度検出処理を実行する。
また、運転制御部Hが、当該温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量Wが設定低下条件を満たすと報知部Jを作動させる温度低下量監視式報知処理を実行するように構成されている。
図2には、判別時点から設定経過時間K毎に検出される検出温度の変化の一例を例示する。
図2に例示する如く、設定経過時間K毎に検出される検出温度は、判別時点の直後からしばらくの間は大きく低下し、次に、緩やかに低下し、その後、ほとんど低下しない形態で、変化することになる。
つまり、温度低下量Wが、判別時点の直後からしばらくの間は大きくなり、次に、緩やかに少なくなり、その後、ほとんど変化しない形態で、変化することになる。
温度検出処理を実行したときに、浴槽水循環ポンプ28を作動させた直後においては浴槽水循環回路Bの内部の湯水の温度(浴槽水よりも低温度)が入路側湯温サーミスタ30にて検出されることになり、浴槽水循環ポンプ28を作動させてから設定時間が経過すると、浴槽水の温度が入路側湯温サーミスタ30にて検出されることになる。
従って、温度検出処理においては、浴槽水循環ポンプ28を作動させてから設定時間が経過したときに入路側湯温サーミスタ30にて検出される温度、又は、浴槽水循環ポンプ28を作動させた後において、入路側湯温サーミスタ30にて検出される温度が設定温度以上上昇した時点の温度を、浴槽水に対応する検出温度とするように構成されている。
本実施形態においては、設定低下条件が、温度低下量Wが設定低下量以下になる条件に設定されている。
ちなみに、設定温度低下量は、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下量Wが、入浴者に吸熱される浴槽内の湯水の熱量が大きく減少する吸熱減少状態であることを判別する値に設定されることになる。
例えば、図2において、検出温度が緩やかに低下する状態からほとんど低下しない状態に変化する時点を判別する値に、設定温度低下量が設定されることになる。
尚、温度低下量Wを、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下速度や、温度検出処理により取得した検出温度の設定経過時間が経過する間での温度低下具合(負の傾き)として把握する形態で実施してもよい。
この場合、設定低下量以下になる条件が、温度低下速度については、温度低下速度に対応して定めた値以下となる条件に定められ、温度低下具合(傾き)については、例えば、その温度低下具合(負の傾き)の絶対値に対応して定めた値以下となる条件に定められることになる。
また、温度低下量監視式報知処理における報知部Jの報知内容としては、例えば、「浴槽Yから出てください」等、浴槽Y内の入浴者に対して注意を促す情報が報知されることになる。
つまり、浴槽Y内の入浴者に対して、異常状態の発生を回避するために、浴槽Yから出ることを促す情報が報知されることになる。
運転制御部Hが、入浴状態であることを判別したときにおける水位検出センサEにて検出される水位の上昇量と、上述した入浴状態であることを判別した直後から設定判別時間が経過する迄における温度検出処理にて取得した検出温度の低下速度とに基づいて、入浴者を複数の分類に区別し、入浴状態が継続する入浴継続時間が、複数の分類の夫々について予め設定した許容入浴時間を経過すると、報知部Jを作動させる入浴時間監視式報知処理を実行するように構成されている。
すなわち、許容入浴時間は、温度低下量監視式報知処理の報知部Jの作動が行われるまでに要する予測時間よりも長く設定されている。したがって、上述した温度低下量監視式報知処理の報知部Jの作動により、入浴者は浴槽Yから出ることになるが、万が一、浴槽Y内への入浴が継続されて、入浴状態が継続する入浴継続時間が、複数の各分類の夫々について予め設定した許容入浴時間を経過すると、報知部Jを作動させて、入浴者に注意を促すことになる。
入浴時間監視式報知処理の報知部Jの報知内容は、上述の温度低下量監視式報知処理の報知部Jの報知内容と同じでもよいが、例えば、「急いで浴槽Yから出てください」等、浴槽Y内の入浴者に対して強めの注意を促す情報を報知させるようにしてもよい。
本実施形態では、設定判別時間を設定経過時間と同じ時間にして、上述の検出温度の低下速度を、入浴状態であることを判別した直後における最初の温度検出処理にて取得した検出温度と、入浴状態であることを判別した直後から2回目の温度検出処理にて取得した検出温度との差を、設定経過時間にて除算して求める形態に構成されている。
尚、上述の検出温度の低下速度を求めるにあたり、設定判別時間を設定経過時間の2倍の時間として、入浴状態であることを判別した直後における最初の温度検出処理にて取得した検出温度と、入浴状態であることを判別した直後から2回目の温度検出処理にて取得した検出温度との差、及び、入浴状態であることを判別した直後から2回目の温度検出処理にて取得した検出温度と、入浴状態であることを判別した直後から3回目の温度検出処理にて取得した検出温度との差を求め、それらの差の平均値を、設定経過時間にて除算して求める形態に構成する等、上述の検出温度の低下速度を求める構成は種々変更できる。
入浴者を複数の分類に区別することについて説明を加える。
上述した入浴状態であることを判別したときに水位検出センサEにて検出する水位の上昇量は、入浴者の体積に対応する値である。
大人の体積V2は子供の体積V1より大きいため、水位の上昇量は、大人と子供とを比較したときに、大人の方が大きくなる。
大人と子供との二人や子供二人の体積V3は、大人の体積V2より大きいため、水位の上昇量は、大人と子供との二人や子供二人と、大人(一人)とを比較したときに、大人と子供との二人や子供二人の方が大きくなる。
従って、入浴状態であることを判別したときに水位検出センサEにて検出した水位の上昇量に基づいて、例えば、入浴者が子供一人、入浴者が大人(一人)、入浴者が大人と子供、あるいは、子供二人という形態で、入浴者を3通りに判定できることになる。
加えて、入浴状態であることを判別した直後の設定判別時間内において温度検出処理にて取得した検出温度の低下速度は、高齢者の速度V2oよりも若齢者の速度V2y方が速い。
また、子供二人の速度V3c、若齢者と子供との二人の速度V3cy、高齢者と子供との二人速度V3coの順に、速くなる。
従って、水位検出センサEにて検出した水位の上昇量により、入浴者が大人(一人)であると判定したときに、検出温度の低下速度に基づいて、高齢者であるか、若齢者であるかを判定できる。同様に、水位検出部にて検出した水位の上昇量に基づいて、入浴者が大人と子供、あるいは、子供二人と判定したときに、検出温度の低下速度に基づいて、高齢者と子供であるか、若齢者と子供であるか、子供二人であるかを判定できる。
したがって、入浴者を、例えば、高齢者が一人、若齢者が一人、高齢者と子供、若齢者と子供、子供二人、子供一人の複数(6通り)の分類に区別できることになる。
図3には、入浴者の分類に相当する入浴者パターンと、入浴者の体積(水位上昇量)及び低下速度との関係を示す表を例示する。
また、入浴状態を継続できる許容入浴時間は、高齢者や子供に較べて、若齢者を長くできるから、区別した複数の分類に応じて許容入浴時間を定めることができる。
そして、本実施形態においては、運転制御部Hが、上述した判別時点において温度検出処理にて取得した検出温度(浴槽Yの湯水の温度)に基づいて、当該検出温度が高くなるほど許容入浴時間を短くなる状態に定めるように構成されている。
つまり、浴槽Yの湯水の温度(湯温)が高いほど、許容入浴時間を短くして、入浴者が異常状態を発生することを、適切に回避できるように構成されている。
図4には、入浴者の分類に相当する入浴者パターンと、湯温(浴槽Yの湯水の温度)に応じて設定される許容入浴時間との関係の一例を例示する。
尚、図4においては、湯温(浴槽Yの湯水の温度)の一例として、38℃と42℃とを例示するが、具体的には、例えば、37℃~45℃の間の各温度における許容入浴時間が、入浴者パターンの夫々について定められることになる。
ちなみに、入浴者の異常状態としての熱中症の発生リスクは、高齢者、子供、若齢者の順に高いと考えられるものであり、許容入浴時間は、その点をも考慮して定められることになる。
尚、高齢者については、湯温(浴槽Yの湯水の温度)が45℃の場合には、許容入浴時間を1分程度に設定して、高齢者が高温の湯水の浴槽Yに入浴することにより異常状態を発生することを的確に回避できるようにすることが好ましい。
次に、運転制御部Hの入浴監視処理における制御作動を、図5のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
先ず、水位検出センサEにて検出される水位の情報に基づいて、浴槽Y内に入浴者が入浴した入浴状態であるか否かを判別し(#1)、入浴状態でない場合には、入浴状態になるまで待機する。
#1にて、入浴状態であると判別したときは、水位検出センサEにて検出される水位上昇情報に基づいて、入浴者の体積が、大人の体積V2、子供の体積V1、及び、大人と子供との二人や子供二人の体積V3のいずれであるかを検知する(#2)
次に、入浴状態が継続する入浴継続時間の計測を開始し(#3)、続いて、入浴状態を判別した時点の直後である最初の温度検出処理を実行する(#4)。
その後、設定経過時間が経過するまで待機し(#5)、設定経過時間が経過すると、入浴状態を判別した時点から2回目に相当する温度検出処理を実行する(#6)。
そして、#2で検知した体積、及び、最初の温度検出処理の検出温度と2回目の温度検出処理の検出温度との差を設定経過時間にて除して求める低下速度にて、入浴者の分類(分類パターン)を設定し、かつ、最初の温度検出処理の検出温度に基づいて、許容入浴時間を設定する(#7)。
その後、入浴状態が続いているか否か、つまり入浴状態であるか否かを判別し(#8)、入浴状態でないときには、浴槽Yへの入浴が終了した状態であるとして、全ての情報をクリアして、#1の処理に移行することになる。
#8にて入浴状態であると判別したときには、次に、入浴継続時間が許容入浴時間未満であるか否かを判別し(#9)、入浴継続時間が許容入浴時間未満のときには、続いて、設定経過時間が経過したか否かを判別する(#10)。
#10の処理にて、設定経過時間が経過していないと判別したときには、#8の処理に移行し、また、#10の処理にて、設定経過時間が経過していると判別したときには、温度検出処理を実行する(#11)。
#11の温度検出処理を実行すると、続いて、温度低下量Wが設定低下量以下であるか否かを判別し(#12)、温度低下量Wが設定低下量以下でないときには、#8の処理に移行する。
#12の処理にて、温度低下量Wが設定低下量以下であると判別したときは、報知部Jを作動させる温度低下量用の報知処理を実行する(#13)。
次に、入浴継続時間が許容入浴時間未満であるか否かを判別し(#14)、入浴継続時間が許容入浴時間未満のときには、入浴状態であるか否かを判別する(#15)。
#15の処理にて、入浴状態でないと判別したときには、浴槽Yへの入浴が終了した状態であるとして、全ての情報をクリアして、#1の処理に移行することになる。
#15の処理にて、入浴状態であると判別したときには、#14の処理に移行することになる。
#14の処理にて、入浴継続時間が許容入浴時間以上であると判別したときには、報知部Jを作動させる許容入浴時間用の報知処理を実行し(#16)、その後、#1の処理に移行することになる。
また、#9の処理にて、入浴継続時間が許容入浴時間以上であると判別したときには、報知部Jを作動させる許容入浴時間用の報知処理を実行し(#16)、その後、#1の処理に移行することになる。
ちなみに、許容入浴時間用の報知処理(#16)を実行することを、入浴状態でないことが判別されるまで、継続する形態で実施してもよい。
つまり、例えば、「急いで浴槽Yから出てください」等、浴槽Y内の入浴者に対して強めの注意を促す情報を報知することを、入浴者が浴槽Yから出るまで継続させるようにする形態で実施してもよい。
〔別実施形態〕
次にその他の別実施形態を説明する。
(1)上記実施形態においては、給湯熱交換器N1と追焚熱交換器N2(浴槽水加熱部の一例)とが、単一の燃焼バーナ2にて加熱される形態を例示したが、給湯熱交換器N1と追焚熱交換器N2(浴槽水加熱部の一例)との夫々に対して、各別の燃焼バーナを備える形態で実施してもよい。
(2)上記実施形態においては、追焚熱交換器N2(浴槽水加熱部の一例)が、燃焼バーナ2にて直接加熱される形態を例示したが、追焚熱交換器N2(浴槽水加熱部の一例)として、循環流動される暖房用の熱媒と熱交換する液々熱交換式の追焚熱交換器を設ける形態で実施してもよい。
(3)上記実施形態においては、設定低下条件が、温度低下量Wが設定低下量以下になる条件である場合を例示したが、設定低下条件を、温度低下量Wが判別時点から設定経過時間が経過する間での温度低下量Wに対して設定割合以下(例えば、1割以下)になる条件に設定する等、設定低下条件は種々変更できる。
(4)上記実施形態においては、水位検出部としての水位検出センサEが風呂アダプタFに設置される場合を例示したが、水位検出センサEを風呂戻り配管9に設置する等、水位検出センサEの設置箇所は種々変更できる。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
28 浴槽水循環ポンプ
30 温度検出部
B 浴槽水循環回路
E 水位検出部
H 運転制御部
J 報知部
Y 浴槽

Claims (6)

  1. 浴槽内の浴槽水が循環される浴槽水循環回路と、当該浴槽水循環回路を通して浴槽水を循環させる浴槽水循環ポンプと、前記浴槽水循環回路内を流れる浴槽水の温度を検出する温度センサと、前記浴槽の水位を検出する水位検出部と、前記浴槽内の入浴者に対して注意を促す報知部と、運転制御部とが設けられ、
    前記運転制御部が、前記水位検出部にて検出される前記水位の上昇に基づいて前記浴槽内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別すると、その判別時点及びその判別時点から設定経過時間が経過する毎の時点において、前記浴槽水循環ポンプを作動させて前記温度センサの検出温度を取得する温度検出処理、及び、当該温度検出処理により取得した前記検出温度の前記設定経過時間が経過する間での温度低下量が設定低下条件を満たすと前記報知部を作動させる温度低下量監視式報知処理を実行する浴室システム。
  2. 前記設定低下条件が、前記温度低下量が設定低下量以下になる条件である請求項1に記載の浴室システム。
  3. 前記設定低下条件が、前記温度低下量が前記判別時点から前記設定経過時間が経過する間での前記温度低下量に対して設定割合以下になる条件である請求項1に記載の浴室システム。
  4. 浴槽内の浴槽水が循環される浴槽水循環回路と、当該浴槽水循環回路を通して浴槽水を循環させる浴槽水循環ポンプと、前記浴槽水循環回路内を流れる浴槽水の温度を検出する温度センサと、前記浴槽の水位を検出する水位検出部と、前記浴槽内の入浴者に対して注意を促す報知部と、運転制御部とが設けられ、
    前記運転制御部が、前記水位検出部にて検出される前記水位の上昇に基づいて前記浴槽内に入浴者が入浴した入浴状態であることを判別すると、その判別時点及びその判別時点から設定経過時間が経過する毎の時点において、前記浴槽水循環ポンプを作動させて前記温度センサの検出温度を取得する温度検出処理、及び、当該温度検出処理により取得した前記検出温度の前記設定経過時間が経過する間での温度低下量が設定低下条件を満たすと前記報知部を作動させる温度低下量監視式報知処理を実行し、
    前記運転制御部が、前記入浴状態であることを判別したときの前記水位の上昇量と、前記入浴状態であることを判別した直後から設定判別時間が経過する迄における前記温度検出処理にて取得した前記検出温度の低下速度とに基づいて、前記入浴者を複数の分類に区別し、前記入浴状態が継続する入浴継続時間が、前記複数の分類の夫々について予め設定した許容入浴時間を経過すると、前記報知部を作動させる入浴時間監視式報知処理を実行する浴室システム。
  5. 前記運転制御部が、前記判別時点において前記温度検出処理にて取得した前記検出温度に基づいて、当該検出温度が高くなるほど前記許容入浴時間を短くなる状態に定める請求項4に記載の浴室システム。
  6. 前記運転制御部は、前記温度低下量監視式報知処理において、前記入浴者に吸熱される前記浴槽内の湯水の熱量に相当し且つ当該熱量が減少するほど減少する値である前記温度低下量が前記設定低下条件を満たすと、前記入浴者が吸熱減少状態に移行したものとして前記報知部を作動させる請求項1~5のいずれか1項に記載の浴室システム。
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