JP2012122685A - 燃焼器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外側から給気筒内へ水が浸入したとしても、器具内の予期しない箇所で水濡れが生じたり、器具外へ水が漏出したりすることのない燃焼器具を提供すること。
【解決手段】給湯器1は、屋外から給気路7内へ浸入した水を、中和器31へと流入させる雨水管35を備えている。中和器31の内部は、中和器31内に所定量の水が溜まった際に水没する位置において互いに連通する三つの内部流路31a,31b,31cに区画された構造とされている。そして、三つの内部流路31a,31b,31cのうち、内部流路31aにドレン水管29が連通し、第二の内部流路31bに雨水管35が連通し、第三の内部流路31cに溢流管37が連通する構造とされ、これにより、中和器31の内部には、水の流通を妨げることなく、空気の流通を遮断可能なトラップ流路が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、強制給排気式の燃焼器具に関する。
従来、燃焼排気から顕熱及び潜熱を回収する潜熱回収型の燃焼器具において、排気筒を屋内側(排気の入口側)から屋外側(排気の出口側)に向かって上り勾配となるように傾斜配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような技術を採用すれば、排気筒内において窒素酸化物や硫黄酸化物を含有する酸性の凝縮水(ドレン水)が生じたとしても、そのような凝縮水は、排気方向とは逆方向(排気の入口側)へ流れることになる。また、上記従来技術において、排気筒内を排気方向とは逆方向へと流れた凝縮水は、その後、ドレン中和器へと流れ込み、酸性成分が中和されてから器具外へと排出される。したがって、このような燃焼器具であれば、酸性の凝縮水が排気筒の出口側から屋外へ流出するのを防ぐことができる。
また、燃焼器具が備える排気筒の構造に関し、強制給排気式(FF式)の燃焼器具においては、従来、屋外からの給気を行うための給気筒と、屋外への排気を行うための排気筒が、同軸となる位置に配置されたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
このような二重構造の給排気筒であれば、屋内から屋外へ給排気筒を導出するに当たって、家屋の壁には単一の導出孔を形成すればよく、給気筒と排気筒が別々になっている場合とは異なり、複数の導出孔を形成しなくても済む、という利点がある。
特許3488083号公報 実開平02−092442号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載された二重構造の給排気筒において、上記特許文献1に記載のような傾斜配置技術を採用すると、排気筒が傾斜配置されるのはもちろんのこと、排気筒と同軸構造となっている給気筒についても傾斜配置されることになる。
そのため、例えば、給気筒の入口側から雨水などが吹き込んだ場合等、給気筒内へ水が浸入した際には、給気筒内を伝って器具側へ水が流れ込み、器具内の予期しない箇所で水濡れが生じたり、器具外へ水が漏出したり、といったトラブルを招くおそれがあった。
また、このような問題は、二重構造の給排気筒に限らず、給気筒と排気筒が別々になっている器具であっても、同様に生じる可能性がある問題であり、あるいは、給気筒が傾斜配置されていなくても、同様に生じる可能性がある問題でもあった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、屋外側から給気筒内へ水が浸入したとしても、器具内の予期しない箇所で水濡れが生じたり、器具外へ水が漏出したりすることのない燃焼器具を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
請求項1に記載の燃焼器具は、燃焼室内で燃料を燃焼させるバーナと、屋外から前記燃焼室に至る給気路と、前記燃焼室から屋外に至る排気路と、前記給気路を介して前記燃焼室への給気を行うとともに、前記排気路を介して前記燃焼室からの排気を行う送風手段と、酸性の凝縮水を中和させる中和剤が内部流路内に充填された中和器と、前記排気路を介して前記燃焼室からの排気を行う際に排気温度が低下するのに伴って発生する前記凝縮水を、前記中和器へと流入させる第一流路と、屋外から前記給気路内へ浸入した水を、前記中和器へと流入させる第二流路と、前記中和器内の水を器具外へと流出させる第三流路とを備え、前記中和器の内部流路、前記第一流路、前記第二流路、及び前記第三流路、いずれかの流路上にある箇所であって当該箇所を空気が通過するのを許容したまま前記送風手段を作動させると当該箇所を通過した空気が前記第二流路経由で前記給気路へと吸引されることとなる一又は二以上の箇所には、内部に所定量の水が溜まるとともに当該溜まった水によって水の通過を妨げることなく空気の通過を阻止可能なトラップ流路が形成されていることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、排気路を介して燃焼室からの排気を行う際に排気温度が低下するのに伴って酸性の凝縮水が発生しても、この凝縮水については中和器で中和させてから器具外へと流出させているので、酸性の凝縮水がそのまま器具外へ廃棄されてしまうのを防止することができる。
また、第二流路を介して給気路内の水も中和器へと流入させるので、例えば、給気路内へ雨水が浸入したような場合に、その水を中和器経由で器具外へと排出することができる。したがって、第二流路となる配管については、給気路と中和器とを結ぶことができる程度の長さがあれば済み、中和器とは別に給気路から器具外へ至るほどの長い配管を設けなくてもよいので、燃焼器具内部の配管構造をコンパクトなものにすることができる。
しかも、上記のようなトラップ流路により、空気が第二流路経由で給気路へと吸引されるのを防止してあるので、給気路を介して給気を行っている状況下であっても、給気路内の水をスムーズに第二流路側へと流入させることができ、燃焼室への水の浸入を防止することができる。
請求項2に記載の燃焼器具は、請求項1に記載の燃焼器具において、前記給気路及び前記排気路は、外管の内側に内管を通してなる二重管によって構成され、前記外管の内側で前記内管の外側となる空間が前記給気路として利用され、前記内管の内側となる空間が前記排気路として利用されることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、給気路及び排気路が上記のような二重管によって構成されるので、給気路及び排気路がそれぞれ独立に設けられるものに比べ、給気路及び排気路の配置に必要なスペースを低減することができる。
請求項3に記載の燃焼器具は、請求項2に記載の燃焼器具において、前記二重管は、器具側から屋外側に向かって上り勾配となるように傾斜配置されていることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、二重管が上記のように傾斜配置されているので、排気路で凝縮水が発生しても、その凝縮水は二重管の傾斜に従って器具側へと流れる。したがって、酸性の凝縮水が二重管の屋外側端部から漏れ出すのを防止することができる。
また、二重管が上記のように傾斜配置されていると、給気路へ雨水などが浸入しやすい構造となるが、この点は、第二流路を介して給気路内の水を中和器へと流入させており、しかも、上記のようなトラップ流路により、給気路内の水をスムーズに第二流路へ流入させているので、燃焼室への水の浸入を適切に防止することができる。
請求項4に記載の燃焼器具は、請求項2又は請求項3に記載の燃焼器具において、前記内管の外面には、前記内管の外面を伝って器具側へと流れる水を、前記外管の内面へと滴下させる誘導部材が設けられ、前記外管の内面を伝って器具側へと流れる水が、前記第二流路へと流入する構造とされていることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、内管の外面を伝って器具側へと流れる水を、外管の内面へと滴下させることができるので、内管の外面を伝って器具内へ水が浸入するのを防止できる。したがって、第二流路へは外管の内面を伝う水だけを流入させれば済み、内管の外面を伝う水を第二流路へ直接導くような構造が不要となる。
請求項5に記載の燃焼器具は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃焼器具において、内部に所定量の水が溜まるU字形配管が前記第二流路の途中に設けられることにより、前記第二流路に前記トラップ流路が形成されていることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、第二流路の途中にU字形配管を設けるだけで、比較的簡単に所期の機能を発揮するトラップ流路を構成することができる。
請求項6に記載の燃焼器具は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃焼器具において、前記中和器は、内部に所定量の水が溜まる構造とされるとともに、前記中和器内に所定量の水が溜まった際に水没する位置において互いに連通する二以上の領域に区画された構造とされ、しかも、前記二以上の領域のうち、いずれかの領域に前記第二流路が連通する一方、前記第二流路が連通する領域とは異なる領域に前記第一流路及び前記第三流路が連通する構造とされることにより、前記中和器の内部流路に前記トラップ流路が形成されていることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、中和器内に所期の機能を発揮するトラップ流路が構成されているので、第一流路、第二流路、及び第三流路には、U字形配管を設けなくてもよい。
請求項7に記載の燃焼器具は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃焼器具において、前記中和器は、内部に所定量の水が溜まる構造とされるとともに、前記中和器内に所定量の水が溜まった際に水没する位置において互いに連通する三以上の領域に区画された構造とされ、しかも、前記三以上の領域のうち、第一の領域に前記第一流路が連通し、第二の領域に前記第二流路が連通し、第三の領域に前記第三流路が連通する構造とされることにより、前記中和器の内部流路に前記トラップ流路が形成されていることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、中和器内に所期の機能を発揮するトラップ流路が構成されているので、第一流路、第二流路、及び第三流路には、U字形配管を設けなくてもよい。しかも、第一流路、第二流路、及び第三流路それぞれの内圧に圧力差が生じた場合でも、高圧側となる配管から低圧側となる配管へ空気が流れるのを中和器で阻止することができる。
請求項8に記載の燃焼器具は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の燃焼器具において、屋外から前記給気路内へ浸入した水が溜まる受け皿が設けられていて、当該受け皿に溜まった水が前記第二流路へ流入するように構成されており、しかも、燃焼室内で発生した排気を前記排気路へと集める排気フードが配置されていて、前記受け皿は、前記排気フードと一体成形又は前記排気フードに接触配置されていることを特徴とする。
このように構成された燃焼器具によれば、屋外から給気路内へ浸入した水を受け皿で受けてから、第二流路へと流入させることができる。しかも、この受け皿が排気フードと一体成形又は排気フードに接触配置されているので、排気フードの熱を受け皿へと伝えることにより、排気フードの放熱を促すことができ、これにより、排気温度をより一層低下させることができる。
第一実施形態の燃焼器具の構造を示す説明図。 雨返し部材付近を拡大して示す説明図。 第二実施形態の燃焼器具の構造を示す説明図。
次に、本発明の実施形態について、一例を挙げて説明する。
[給湯器の構造]
図1に示す給湯器1は、本発明の燃焼器具の一例に相当するものである。
この給湯器1において、器具本体2の内部には燃焼室3が設けられ、この燃焼室3内の下方には、ガス供給管(図示略)を介して供給されるガスを燃焼させるバーナ5が配設されている。
また、この給湯器1は、強制給排気式(FF式)の燃焼器具であり、屋外から燃焼室3に至る給気路7と、燃焼室3から屋外に至る排気路9が構成されている。より詳しく説明すると、まず、器具本体2の上部には、給排気筒11が配設されている。
給排気筒11は、外管11aの内側に内管11bを通してなる二重管によって構成され、給湯器1側から屋外側に向かって上り勾配となるように傾斜配置されている。この給排気筒11において、外管11aの内側で内管11bの外側となる空間は、給気路7として利用され、内管11bの内側となる空間は、排気路9として利用される。
また、燃焼室3の下方には、ファン13が配設され、燃焼室3の上部には、排気フード15が設けられている。給気路7は、屋外から外管11aと内管11bのなす間隙を経由して器具本体2の内部に至り、さらにファン13を経由して燃焼室3の下部に至る経路として構成される。
排気路9は、排気フード15から内管11bを経由して屋外に至る経路として構成される。ファン13を作動させた際には、給気路7を介して燃焼室3への給気が行われ、同時に、排気路9を介して燃焼室3からの排気が行われることになる。
また、この給湯器1は、燃焼排気から顕熱及び潜熱を回収する潜熱回収型の燃焼器具でもある。そのため、燃焼室3の内部には、バーナ5での燃焼に伴う排気中から主に顕熱を回収する主熱交換器17と、主熱交換器17での熱交換に伴って温度が低下した排気中から主に潜熱を回収する副熱交換器19が設けられている。
そして、副熱交換器19への入水路をなす給水管21と、副熱交換器19から主熱交換器17への流路をなす中継管23と、主熱交換器17からの出湯路をなす出湯管25が設けられている。
副熱交換器19では、温度低下に伴って相対湿度が上昇した排気からさらに熱を奪うため、排気中の水蒸気が凝縮し、凝縮水(ドレン水)が発生する。そのため、副熱交換器19の下方には、発生した凝縮水を受けるためにドレン受け皿27が設置されている。
このドレン受け皿27には、ドレン水管29(本発明でいう第一流路の一例に相当。)の一端が接続され、ドレン水管29の他端には中和器31が設けられている。ドレン受け皿27で受けられた凝縮水は、ドレン水管29を介して中和器31に流入する。中和器31は、窒素酸化物や硫黄酸化物を含有する酸性の凝縮水を中和するために設けられたもので、中和器31の内部には、凝縮水を中和させる中和剤が充填されている。
また、器具本体2の内部で、燃焼室3の上方には、雨水受け皿33が設けられている。この雨水受け皿33は、屋外から給気路7内へ浸入した水を受ける部分である。より詳しく説明すると、この給湯器1において、給排気筒11は上述のとおり傾斜配置されており、これにより、仮に内管11bの内部で凝縮水が発生したとしても、その凝縮水が屋外へ漏出しないようにされている。
ただし、給排気筒11に、上記のような傾きを付与すると、屋外から給気路7内(外管11aの内側で内管11bの外側となる空間)へ雨水などが浸入した場合に、雨水が給気路7を伝って器具本体2の内部に浸入することがある。
そこで、この給湯器1においては、上述の雨水受け皿33を設けてある。この雨水受け皿33には、雨水管35の一端が接続されており、雨水管35の他端は中和器31に接続されている。これにより、雨水受け皿33で受けられた雨水は、雨水管35(本発明でいう第二流路の一例に相当。)を介して中和器31に流入する。
さらに、中和器31には、中和器31内の水を器具本体2の外部へと流出させる溢流管37(本発明でいう第三流路の一例に相当。)の一端が接続されている。すなわち、中和器31には、ドレン水管29、雨水管35、及び溢流管37、以上三つの管路が接続されている。
中和器31上において、溢流管37の接続箇所は、ドレン水管29及び雨水管35の接続箇所よりも下方にあり、且つ、中和器31の上部側面にある。そのため、中和器31の内部では、水位が溢流管37の接続箇所に達するまでは、中和器31内に水が溜まり、水位が溢流管37の接続箇所に達すると、溢流管37側へ水が流出する。また、溢流管37側へ水が流出する状態になっても、ドレン水管29側及び雨水管35側へ水が流出することはない。
しかも、中和器31の内部は、中和器31内に所定量の水が溜まった際に水没する位置において互いに連通する三つの内部流路31a,31b,31cに区画された構造とされている。そして、三つの内部流路31a,31b,31cのうち、内部流路31aにドレン水管29が連通し、第二の内部流路31bに雨水管35が連通し、第三の内部流路31cに溢流管37が連通する構造とされ、これにより、中和器31の内部には、水の流通を妨げることなく、空気の流通を遮断可能なトラップ流路が形成されている。
加えて、この給湯器1においては、給排気筒11においても雨水対策が施されており、具体的には、外管11aの内部で内管11bの外面には、雨返し部材39(本発明でいう誘導部材の一例に相当。)が取り付けられている。
この雨返し部材39は、図2に拡大して示すように、内管11bの外面から給気路7の給気方向下流側に向かって徐々に径が拡大する円錐台状外周面を有する筒状部材である。このような雨返し部材39を設けておくと、屋外から給気路7内へ雨水などが、図2中に破線で示すように内管11bの外面を伝ってきたとしても、雨返し部材39に到達したところで雨返し部材39の外周面を伝い、雨水は外管11aの内周面へと誘導される。
[効果]
以上説明したように、上記給湯器1によれば、排気路9内で凝縮水が発生しても、この凝縮水については中和器31で中和させてから器具本体2の外部へと流出させることができるので、酸性の凝縮水がそのまま器具本体2の外部へ廃棄されるのを防止できる。
また、雨水管35を介して給気路7内の水も中和器31へと流入させるので、例えば、給気路7内へ雨水が浸入したような場合に、その水を中和器31経由で器具本体2の外部へと排出することができる。
したがって、雨水管35については、給気路7と中和器31とを結ぶことができる程度の長さがあれば済み、中和器31とは別に給気路7から器具本体2の外部へ至るほどの長い配管を設けなくてもよいので、給湯器1内部の配管構造をコンパクトなものにすることができる。
しかも、中和器31内には、内部流路31a,31b,31cによって構成されるトラップ流路が設けてあり、これにより、空気が雨水管35経由で給気路7へと吸引されるのを防止してある。このようなトラップ流路が設けてあれば、ファン13を作動させても、ドレン水管29、雨水管35、及び溢流管37内において余計な気流が発生するのを抑制することができる。
すなわち、この給湯器1は、強制給排気式(FF式)であるため、ファン13を作動させると、給気路7の内部には大気圧よりも低い負圧がかかり、これにより、屋外から給気路7内へ空気を導入している。また、雨水管35の一端は、給気路7の内部で開口する状態にあるため、この雨水管35の一端にも負圧がかかることになる。
一方、燃焼室3や排気路9の内部には大気圧よりも高い正圧がかかり、これにより、燃焼室3や排気路9内の燃焼排気を屋外へと導出している。また、ドレン水管29の一端は、燃焼室3の内部で開口する状態にあるため、このドレン水管29の一端にも正圧がかかることになる。さらに、溢流管37の他端は大気圧がかかる空間に開放されている。
そのため、ファン13を作動させた際には、ドレン水管29、雨水管35、及び溢流管37それぞれの内部には、互いに圧力差が生じることになる。このような状況で、仮に上述のようなトラップ流路が形成されていなかったとすれば、ドレン水管29側や溢流管37側から、より低圧な雨水管35側に向かって気流が生じる。その結果、雨水管35内を中和器31側から雨水受け皿33側へと流れた空気は、給気路7内へ向かって吹き出すことになり、このような気流が雨水管35内への水の流入を妨げることになる。
この点、この給湯器1の場合は、中和器31内に上述のようなトラップ流路が形成されているので、ドレン水管29、雨水管35、及び溢流管37それぞれの内部に、互いに圧力差が生じても、トラップ流路内に水位差が生じるだけで、トラップ流路を越えて空気が雨水管35側へ流入することはない。したがって、ファン13の作動に伴って給気路7を介して給気を行っている状況になっていても、空気が雨水管35内を流れることはなく、給気路7内の水をスムーズに雨水管35側へと流入させることができる。
さらに、この給湯器1では、雨返し部材39が設けてあるので、内管11bの外面を伝って給湯器1側へと流れる水を、外管11aの内面へと滴下させることができ、内管11bの外面を伝って器具内へ水が浸入するのを防止できる。したがって、雨水管35へは外管11aの内面を伝う水だけを流入させれば済み、内管11bの外面を伝う水を雨水管35へ直接導くような構造が不要となる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、中和器31の内部にトラップ流路を構成してあったが、これに限らない。具体例を挙げれば、例えば、図3に示す給湯器51は、内部に所定量の水が溜まるU字形配管53が雨水管35の途中に設けられることにより、雨水管35にトラップ流路が形成されている。また、ドレン水管29は、他端側が中和器31内に溜まった水の中に没する状態とされることで、ここにもトラップ流路が形成されている。
このように、トラップ流路を設ける位置は、上記第一実施形態のように中和器31の内部に限定されるものではなく、また、トラップ流路の具体的形態も様々であり、ドレン水管29、雨水管35、及び溢流管37それぞれの途中にU字形配管を設けて構成することもできる。
また、雨水管35を介して給気路7側へ空気が流れるのを防止するだけでよい場合は、雨水管35の途中にU字形配管を設けるだけで目的を達成することができ、その場合、ドレン水管29や溢流管37についてもトラップ流路を設けるか否かは任意である。
あるいは、雨水管35を介して給気路7側へ空気が流れるのを防止するだけでよい場合、雨水管35の途中にはU字形配管を設けず、ドレン水管29及び溢流管37それぞれの途中にU字形配管を設けても目的を達成することができる。
また、図3に示す給湯器51は、排気フード15の上面側に接する位置に、雨水受け皿55を設けてある。このように雨水受け皿55が、排気フード15に接触配置されていると、排気フード15の熱を雨水受け皿55へと伝えることにより、排気フード15の放熱を促すことができ、これにより、排気温度をより一層低下させることができる。また、雨水受け皿55へと熱が伝わると、気化した水蒸気によって給気湿度が上がるので、熱効率が向上する。なお、排気フード15の上面側に接する位置に雨水受け皿55を設ける以外には、排気フード15の上面側に雨水受け皿55を一体成形しても同様の効果を期待することができる。
さらに、上記実施形態では、本発明の燃焼器具の一例として、給湯器1を例示したが、給湯器以外の燃焼器具において、本発明の構成を採用してもよい。具体的には、ストーブ、ファンヒーター、オーブンなどの燃焼器具において、本発明の構成を採用し得る。また、その場合、燃料は、ガスに限らず、灯油などを燃料として採用することもできる。
1,51・・・給湯器、2・・・器具本体、3・・・燃焼室、5・・・バーナ、7・・・給気路、9・・・排気路、11・・・給排気筒、11a・・・外管、11b・・・内管、13・・・ファン、15・・・排気フード、17・・・主熱交換器、19・・・副熱交換器、21・・・給水管、23・・・中継管、25・・・出湯管、27・・・ドレン受け皿、29・・・ドレン水管、31・・・中和器、31a,31b,31c・・・内部流路、33,55・・・雨水受け皿、35・・・雨水管、37・・・溢流管、39・・・雨返し部材、53・・・U字形配管。

Claims (8)

  1. 燃焼室内で燃料を燃焼させるバーナと、
    屋外から前記燃焼室に至る給気路と、
    前記燃焼室から屋外に至る排気路と、
    前記給気路を介して前記燃焼室への給気を行うとともに、前記排気路を介して前記燃焼室からの排気を行う送風手段と、
    酸性の凝縮水を中和させる中和剤が内部流路内に充填された中和器と、
    前記排気路を介して前記燃焼室からの排気を行う際に排気温度が低下するのに伴って発生する前記凝縮水を、前記中和器へと流入させる第一流路と、
    屋外から前記給気路内へ浸入した水を、前記中和器へと流入させる第二流路と、
    前記中和器内の水を器具外へと流出させる第三流路と
    を備え、
    前記中和器の内部流路、前記第一流路、前記第二流路、及び前記第三流路、いずれかの流路上にある箇所であって当該箇所を空気が通過するのを許容したまま前記送風手段を作動させると当該箇所を通過した空気が前記第二流路経由で前記給気路へと吸引されることとなる一又は二以上の箇所には、内部に所定量の水が溜まるとともに当該溜まった水によって水の通過を妨げることなく空気の通過を阻止可能なトラップ流路が形成されている
    ことを特徴とする燃焼器具。
  2. 前記給気路及び前記排気路は、外管の内側に内管を通してなる二重管によって構成され、前記外管の内側で前記内管の外側となる空間が前記給気路として利用され、前記内管の内側となる空間が前記排気路として利用される
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃焼器具。
  3. 前記二重管は、器具側から屋外側に向かって上り勾配となるように傾斜配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃焼器具。
  4. 前記内管の外面には、前記内管の外面を伝って器具側へと流れる水を、前記外管の内面へと滴下させる誘導部材が設けられ、
    前記外管の内面を伝って器具側へと流れる水が、前記第二流路へと流入する構造とされている
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の燃焼器具。
  5. 内部に所定量の水が溜まるU字形配管が前記第二流路の途中に設けられることにより、前記第二流路に前記トラップ流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃焼器具。
  6. 前記中和器は、内部に所定量の水が溜まる構造とされるとともに、前記中和器内に所定量の水が溜まった際に水没する位置において互いに連通する二以上の領域に区画された構造とされ、しかも、前記二以上の領域のうち、いずれかの領域に前記第二流路が連通する一方、前記第二流路が連通する領域とは異なる領域に前記第一流路及び前記第三流路が連通する構造とされることにより、前記中和器の内部流路に前記トラップ流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃焼器具。
  7. 前記中和器は、内部に所定量の水が溜まる構造とされるとともに、前記中和器内に所定量の水が溜まった際に水没する位置において互いに連通する三以上の領域に区画された構造とされ、しかも、前記三以上の領域のうち、第一の領域に前記第一流路が連通し、第二の領域に前記第二流路が連通し、第三の領域に前記第三流路が連通する構造とされることにより、前記中和器の内部流路に前記トラップ流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃焼器具。
  8. 屋外から前記給気路内へ浸入した水が溜まる受け皿が設けられていて、当該受け皿に溜まった水が前記第二流路へ流入するように構成されており、
    しかも、燃焼室内で発生した排気を前記排気路へと集める排気フードが配置されていて、前記受け皿は、前記排気フードと一体成形又は前記排気フードに接触配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の燃焼器具。
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