JP2006105467A - 給湯装置 - Google Patents

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哲郎 濱田
Hitoshi Hara
人志 原
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Abstract

【課題】熱交換器として潜熱回収型のものを用いるなど、熱交換器の大型化を図る場合であっても、装置全体の大型化および製造コストの上昇を抑制することが可能な給湯装置を提供する。
【解決手段】燃焼器1と、この燃焼器1によって発生された燃焼ガスを排気口19aに導く燃焼ガス流路18と、前記燃焼ガスと通水用の管体22b,23との熱交換を行なわせる1次熱交換部2Aおよび2次熱交換部2Bを有する熱交換器HTと、を備えており、燃焼ガス流路18として、燃焼器1の燃料燃焼領域から前記燃焼ガスを一定方向に進行可能とし、かつ1次熱交換部2Aが内部に設けられている上流域流路80aと、この上流域流路80aに対して屈曲状または湾曲状に繋がり、かつ上流域流路80aを通過した燃焼ガスの進行方向を転換させる方向転換流路80bとが形成されている、給湯装置A1であって、2次熱交換部2Bは、方向転換流路80b内に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼器によって発生させた燃焼ガスから熱交換器を用いて熱回収を行なうことにより湯を生成して供給するタイプの給湯装置、さらに詳しくは、熱交換器の効率を高くしつつ、装置全体の小型化を図ることが可能な給湯装置に関する。
周知のとおり、燃焼器を利用した給湯装置の一般的な基本構造は、燃焼器により発生させた燃焼ガスを一定の経路で流通させ、その流通過程において、熱交換器の通水用の管体(水管)と燃焼ガスとの熱交換を行なわせるようにしている。前記熱交換を終えた燃焼ガスは、排気口に導かれて排ガスとして排出される。
このような給湯装置は、他の一般的な装置・機器類と同様に、全体の小型化が要請される場合が多い。そこで、従来においては、たとえば燃焼ガス流路の一部を屈曲または湾曲させることによって、給湯装置の構成機器をスペース効率良く配置させるように工夫したものがある。たとえば、特許文献1に記載された給湯装置は、いわゆる逆燃式の給湯装置であり、この給湯装置は、燃焼器の下方に熱交換器が設けられ、またその下方には底部ケーシングの一端が配されて接続されている。この底部ケーシングの他端の上部には、消音器としての役割を果たす排気ダクトが起立した姿勢で接続されている。この逆燃式の給湯装置においては、前記燃焼器から下向きに進行して前記熱交換器を通過した燃焼ガスは、前記底部ケーシングにおいてその進行方向が上向きに転換されてから前記排気ダクトに流入する。このような構成によれば、燃焼器および熱交換機に対して排気ダクトを接近させて並べることができ、全体の大型化を抑制するのに好ましいものとなる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、前記従来の給湯装置は、底部ケーシング上に熱交換器および燃焼器の全体が積層された構造を有している。このため、前記熱交換器の熱交換性能を高めようとして、この熱交換器を大型にすると、その分だけ給湯装置全体も大型化することとなっていた。
より具体的には、前記従来の給湯装置の熱交換の効率を高める手段として、いわゆる潜熱回収型の熱交換器を用いたい場合がある。この潜熱回収型の熱交換器は、燃焼ガスの顕熱を回収する1次熱交換部に加え、燃焼ガスの潜熱を回収する2次熱交換部をも具備している。したがって、この熱交換器は、2次熱交換部を具備しない一般的な熱交換器よりも全体のサイズが大きくなるが、従来においては、この熱交換器を用いると給湯装置全体が大型化するという不具合を生じていた。
また、前記2次熱交換部によって潜熱回収を行なう際には、燃焼ガス中の水蒸気が凝縮してドレイン(凝縮水)が発生し、これが前記2次熱交換部に付着する。燃料として灯油や都市ガスなどを用いた場合、前記ドレインは、燃焼ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物などを吸収したPH3程度の強酸性となる。このため、熱交換器の2次熱交換部およびこれを囲む缶体については、1次熱交換部とは異なり、耐食性に優れた材質にすることが好ましい。ところが、このように2次熱交換部の缶体と1次熱交換部の缶体との材質を相違させるようにしてこれらを別個に製作したのでは、部品点数が多くなり、製造コストが高くなる。前記従来技術においては、このような不具合も生じていた。
特開平9−287831号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、熱交換器として潜熱回収型のものを用いるなど、熱交換器の大型化を図る場合であっても、装置全体の大型化および製造コストの上昇を抑制することが可能な給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される給湯装置は、燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスを排気口に導く燃焼ガス流路と、前記燃焼ガスと通水用の管体との熱交換を行なわせる1次熱交換部および2次熱交換部を有する熱交換器と、を備えており、前記燃焼ガス流路として、前記燃焼器の燃料燃焼領域から前記燃焼ガスを一定方向に進行可能とし、かつ前記1次熱交換部が内部に設けられている上流域流路と、この上流域流路に対して屈曲状または湾曲状に繋がり、かつ前記上流域流路を通過した燃焼ガスの進行方向を転換させる方向転換流路とが形成されている、給湯装置であって、前記2次熱交換部は、前記方向転換流路内に設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、熱交換器の2次熱交換部は、燃焼ガス流路としての方向転換流路内に設けられており、この方向転換流路内のスペースが2次熱交換部の設置に有効に利用されている。このため、前記2次熱交換部が方向転換流路の外部において嵩張らないようにすることが可能であり、2次熱交換部が設けられていることによって熱交換器の性能が高められているにも拘わらず、給湯装置全体の大型化を好適に抑制することができる。また、本発明においては、方向転換流路を形成する部材によって2次熱交換部が囲まれる構成となるため、2次熱交換部を囲む専用の部材(専用の缶体)は不要となる。したがって、部品コストの削減により、製造コストの低減化を図ることも可能となる。さらに、本発明においては、熱交換器の1次熱交換部と2次熱交換部とは、燃焼ガス流路としての上流域流路と方向転換流路とに区分けして設けられているために、たとえば1次熱交換部を燃焼ガスの顕熱回収用とし、かつ2次熱交換部を潜熱回収用とする場合、上流域流路を形成する部材をたとえば廉価な銅製とする一方、方向転換流路を形成する部材をたとえばステンレス製にするなどして、2次熱交換部の周辺部分にドレインに対する耐食性をもたせるといったことが簡単に実現可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記方向転換流路は、前記上流域流路に対して前記一定方向に並んでいることにより前記燃焼ガスが前記上流域流路から前記一定方向に進行してくる第1領域を有しており、前記2次熱交換部は、通水用の管体の少なくとも一部が前記第1領域に位置して、前記一定方向とは交差する方向に延びた姿勢に設けられた構成とされている。このような構成によれば、上流域流路から方向転換流路内に燃焼ガスが流入すると、この燃焼ガスは2次熱交換部に直ちに作用することとなる。また、その際には、通水用の管体が延びる方向と燃焼ガスが通過する方向とは互いに交差する方向となり、伝熱効率が良い。このようなことから、2次熱交換部の熱交換効率を高くすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記燃焼ガス流路として、前記方向転換流路に対して屈曲状または湾曲状に繋がった下流域流路が形成されており、前記方向転換流路は、前記下流域流路に対して前記一定方向に並んでいることにより前記燃焼ガスを前記下流域流路に向けて前記一定方向とは反対方向に進行させる第2領域を有しており、前記2次熱交換部の管体は、前記方向転換流路の前記第1領域から前記第2領域に至る範囲にわたって、前記一定方向とは交差する方向に延びた姿勢に設けられた構成とされている。このような構成によれば、2次熱交換部の管体の長さが長くされていることによってその伝熱面積が増大するばかりか、前記第2領域においても管体が延びる方向と燃焼ガスの進行方向とは直交する方向となるため、熱交換の効率がより高められる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2領域には、前記燃焼ガスがこの第2領域のうちの前記2次熱交換部の管体が設けられていない領域を通過して前記下流域流路に向けて進行することを抑制する燃焼ガス用ストッパ手段が設けられている。このような構成によれば、方向転換流路の第2領域において多くの燃焼ガスを2次熱交換部の管体に作用させることが可能となり、熱交換の効率が高められる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記方向転換流路内の前記第1領域とその下流領域との間を仕切るとともに、燃焼ガス通過用の隙間を前記方向転換流路内の前記上流域流路とは反対寄りの位置に形成する仕切り手段を備えており、前記上流域流路から前記第1領域に進行してきた燃焼ガスが前記2次熱交換部の設置部分を前記一定方向に通過する前に前記第1領域の下流領域に進行することを前記仕切り手段によって抑制するように構成されている。このような構成によれば、上流域流路から方向転換流路の第1領域に流入した燃焼ガスが、2次熱交換部に作用しないまま第1領域の下流に無駄に流れないようにし、多くの燃焼ガスを2次熱交換部に作用させることができる。したがって、熱交換効率がさらに高められる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記方向転換流路は、前記第1領域と前記第2領域との間に挟まれた中間領域を有し、前記方向転換流路には、前記第1領域と前記中間領域との間を仕切る第1の仕切り手段、前記中間領域と前記第2領域との間を仕切る第2の仕切り手段、および前記中間領域を複数の中間領域に仕切る1または複数の中間仕切り手段が設けられているとともに、これらの仕切り手段は、燃焼ガス通過用の複数の隙間を前記一定方向において互い違い状に配置させるように形成しており、前記燃焼ガスは、前記第1領域、前記複数の中間領域、および前記第2領域を前記一定方向またはこれとは反対方向に進行方向を変えながら順次進行するように構成されている。このような構成によれば、燃焼ガスは、方向転換流路の第1領域、複数の中間領域、および第2領域を蛇行するようにして順次進行することとなり、その実質的な流路長を長くとることができる。もろろん、前記各領域を燃焼ガスが進行する方向は、2次熱交換部の管体と交差する方向であり、伝熱性がよい。したがって、熱交換効率がさらに高められる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記2次熱交換部の通水用の管体は、前記一定方向と交差する方向に延びており、前記方向転換流路には、前記方向転換流路を前記一定方向と交差する方向において複数の領域に仕切り、かつそれぞれに前記通水用の管体が貫通している複数の仕切り手段が設けられており、これら複数の仕切り手段は、燃焼ガス通過用の複数の隙間を前記一定方向において互い違い状に配置させるように形成しており、前記燃焼ガスは、前記複数の領域を前記一定方向またはこれとは反対方向に進行方向を変えながら順次進行するように構成されている。このような構成によれば、燃焼ガスは、方向転換流路内の複数の領域を蛇行するようにして順次進行することとなり、その実質的な流路長が長くなる。前記複数の領域内においては、燃焼ガスの進行方向と管体が延びる方向とは交差する方向であるため、伝熱性もよい。したがって、熱交換効率を高めるのにさらに好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記2次熱交換部は、U字管を用いて構成されており、このU字管は、入水用および出湯用の一対の開口部を有する基端部が固定端とされ、かつ先端部がこのU字管の長手方向への変位を許容する自由端または可動支持端となるように支持されている。このような構成によれば、U字管が熱膨張や収縮を行なう際に大きな応力が発生しないようにすることができることは勿論のこと、U字管の基端部を方向転換流路の形成部材に支持させるだけでU字管の全体または略全体を方向転換流路内に配置することができ、前記方向転換流路の形成部材に多くの加工を施すことなく、2次熱交換部を容易に製作することが可能となる。また、U字管の長さを変更するだけで、熱交換の効率を簡単に増減調整することもでき、熱交換器の設計が容易となる。さらに、U字管の入水用および出湯用の一対の開口部は接近しているために、これらに入水および出湯を行なわせるためのヘッダ部を設ける場合、このヘッダ部の構造やこれに接続される配管構造を簡易にすることもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記U字管は、このU字管の一対の直状管体部が前記一定方向に並ぶ姿勢とされて、前記一定方向と交差する方向に間隔を隔てて複数並んでおり、かつ互いに隣り合うU字管どうしが前記一定方向において段差を生じるように設けられている。このような構成によれば、複数のU字管をスペース効率良く並べて配置するとともに、各U字管に対して燃焼ガスを効率良く作用させることが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記U字管には、複数枚のプレート状のフィンが装着され、かつこれらのフィンには、前記一定方向と交差する方向に突出した複数の凸状部が設けられている。このような構成によれば、フィンに燃焼ガスが作用すること、およびとくにこのフィンの凸状部にも燃焼ガスが効率良く作用することにより、2次熱交換部の熱交換の効率がさらに高められる。また、前記凸状部を千鳥配列に設けたり、あるいは前記U字管と前記凸状部とを千鳥配列にするなどして、燃焼ガスがそれらに効率良く作用するように工夫することも可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記U字管は、前記基端部の方が前記先端部よりも高さが低くなるように傾斜している。このような構成によれば、たとえば給湯装置を長期間不使用とするなどの理由から、U字管内の水を抜く際に、この水が前記傾斜に沿って水管の基端部側に流れるために、その水抜きが簡単に行なえることとなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記燃焼器は、燃料を下向きに燃焼させる逆燃式とされ、前記燃焼器の下方に配された缶体と、この缶体の下方に位置し、かつこの缶体の下部に接続された底部ケーシングと、この底部ケーシング上に起立するようにしてこの底部ケーシングに接続された排気用ダクトと、を備えており、前記缶体、前記底部ケーシング、および前記排気用ダクトのそれぞれの内部は、一連に繋がっていることにより前記燃焼ガス流路となっており、前記底部ケーシングの内部は、前記方向転換流路であって、前記缶体内を下向きに進行してきた燃焼ガスをUターンさせて前記排気用ダクトに上向きに進入させるようになっており、前記1次熱交換部は、前記缶体内に設けられている一方、前記2次熱交換部は、前記底部ケーシング内に設けられている。このような構成によれば、2次熱交換部を利用して燃焼ガスの潜熱回収を行なわせた場合に、この潜熱回収に伴って発生するドレイン(凝縮水)は、燃焼ガス流路のうち、最も低い底部ケーシング内において発生させることができる。燃焼ガス流路の高い部分においてドレインを多く発生させたのでは、このドレインが流れ落ちて燃焼ガス流路内の広い領域を汚染するが、前記構成によれば、そのような虞れを無くし、また前記ドレインの捕集も容易となる。もちろん、前記構成では、底部ケーシング上に熱交換器の1次熱交換部を囲む缶体と燃焼器とが積層して設けられているとともに、これらの横には排気用ダクトが起立して設けられた構造となるため、それら各部がスペース効率良く配置され、全体の大型化を抑制するのにより好適である。
本発明の第2の側面によって提供される給湯装置は、燃料を下向きに燃焼させる燃焼器と、この燃焼器の下方に配された缶体と、この缶体の下方に位置し、かつこの缶体の下部に接続された底部ケーシングと、この底部ケーシング上に起立するようにしてこの底部ケーシングに接続された排気用ダクトと、前記缶体、前記底部ケーシング、および前記排気用ダクトの内部に一連に繋がって形成され、かつ前記燃焼器の燃料燃焼領域から前記缶体内を下向きに進行した燃焼ガスが前記底部ケーシング内においてUターンさせられることにより前記排気用ダクトに上向きに進入するようにされた燃焼ガス流路と、前記燃焼ガスと通水用の管体との熱交換を行なわせる1次熱交換部および2次熱交換部を有する熱交換器と、を備えている、給湯装置であって、前記1次熱交換部は、前記缶体内に設けられており、前記2次熱交換部は、少なくともその一部分が前記缶体内部の直下に位置するようにして前記底部ケーシング内に設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、熱交換器の2次熱交換部は、底部ケーシング内に設けられており、この底部ケーシング内のスペースが2次熱交換部の設置に有効に利用されている。このため、前記2次熱交換部が底部ケーシングの外部において嵩張らないようにすることが可能であり、2次熱交換部が設けられていることによって熱交換器の性能が高められているにも拘わらず、給湯装置全体の大型化を適切に抑制することができる。また、2次熱交換部は、底部ケーシングによって囲まれる構造となるため、2次熱交換部を囲むための専用の部材を別途設ける必要はなくなる。すなわち、底部ケーシングは、燃焼ガスをUターンさせるように流通させる役割を果たすことに加えて、2次熱交換部を囲む熱交換器用の缶体としての役割をも果たすこととなる。したがって、その構造は合理的であり、部品コストを少なくして製造コストの低減化を図ることも可能となる。さらに、本発明においては、2次熱交換部を利用して燃焼ガスの潜熱を回収させる場合には、この底部ケーシング内においてドレインを発生させることができるために、燃焼ガス流路の上部などの広い範囲がドレインによって汚染される虞れを無くし、またドレイン回収も容易となる。このため、熱交換器を潜熱回収型に構成するのに最適となる。さらに、本発明によれば、燃焼器によって発生された燃焼ガスがその後下向きに進行する過程において、1次熱交換部および2次熱交換部を順次円滑に進行していくこととなる。したがって、その際の熱交換の効率も良好にすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記底部ケーシングは、前記2次熱交換部において発生したドレインを受けて一定箇所に集めることが可能な底板部を有しており、かつこの底板部によって集められたドレインがドレイン用中和処理手段に導かれる構成とされている。このような構成によれば、底部ケーシングの底板部とは別に、ドレインを集めるための専用の部材を用いる必要がなく、ドレインの捕集を合理的に行なうことができる。また、ドレインは、既述したとおり、一般的には強酸性であるが、これが中和処理されることにより、水質汚染などを適切に防止することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る給湯装置の一実施形態を示している。本実施形態の給湯装置A1は、燃焼器1、熱交換器HT、底部ケーシング3、消音器19、ドレイン処理装置B、およびこれら全体を覆う外装ケース90を具備している。消音器19は、本発明でいう排気用ダクトの一例に相当する。
燃焼器1は、灯油などのオイルを燃料とし、かつこの燃料を噴霧ノズル10から下向きに噴射させて、点火プラグ12によって着火させて燃焼させる逆燃方式のものであり、熱交換器HTを形成する缶体20上に載設された缶体11内の上部に噴霧ノズル10が設けられた構成を有している。この噴霧ノズル10には、オイルタンク(図示略)から燃料供給部15を介して燃料オイルが供給される。燃料供給部15は、電磁ポンプ、電磁弁15a、およびオイル供給用配管15bなどを有している。缶体11上には、缶体11内に燃焼用空気を下向きに送り込む送風ファン13が設けられており、前記燃焼用空気は、噴霧ノズル10の周囲およびその下方領域にわたって設けられた燃焼筒14内に進入するようになっている。燃焼筒14は、その周壁に複数の通気孔を有しており、この燃焼筒14内において前記燃焼用空気を旋回流として、噴霧されたオイルと燃焼用空気との混合を促進する役割を果たす。
底部ケーシング3は、略直方体状であり、缶体20および消音器19のそれぞれを支持するようにそれらの下方に配され、かつそれらの底部と接続されている。この底部ケーシング3の上部の一端寄り領域および他端寄り領域には、缶体20の底部開口部および消音器19の底部開口部と連通する連通開口部81a,81bが設けられている。この構造により、缶体20、底部ケーシング3、および消音器19のそれぞれの内部は、一連に繋がった燃焼ガス流路8となっており、燃焼器1によって発生された燃焼ガスは、缶体20内を下向きに進行して底部ケーシング3内に流入した後に、Uターンするように上向きに方向転換して消音器19内に流入し、消音器19の上部の排気口19aから排ガスとして外部に排出される。したがって、本実施形態の燃焼ガス流路8においては、缶体20の内部が上流域流路80a、底部ケーシング3の内部が方向転換流路80b、消音器19の内部が下流域流路80cとなっている。この給湯装置A1においては、燃焼器1を支持する缶体20と消音器19とを互いに接近させて並べるようにして底部ケーシング3上に纏めて載設しているために、これらの相互間ならびに外装ケース90の内部に大きなデッドスペースが形成されないようにして、それらをスペース効率良く合理的に組み付けた構成とすることができる。
熱交換器HTは、1次熱交換部2Aと2次熱交換部2Bとを有している。1次熱交換部2Aは、燃焼ガスの顕熱回収用であり、缶体20内の底部寄り領域に設けられている。この1次熱交換部2Aは、たとえば従来の一般的な熱交換器の水管構造と同様な構造であり、複数のフィン24を有する管体22bが缶体20に対して略水平方向に貫通した構造とされている。
2次熱交換部2Bは、燃焼ガスの潜熱回収用であり、底部ケーシング3内に設けられている。この2次熱交換部2Bは、通水および伝熱用の管体として、複数枚のプレート状のフィン26を備えた複数のU字管23が用いられた構成を有している。各U字管23の一対の開口部23a,23bを有する基端部は、底部ケーシング3の一側壁30aを貫通し、この一側壁30aの外部に設けられたヘッダ部25に接続されて固定されている。これに対し、各U字管23の先端部23cは、不支持状態の自由端とされており、各U字管23はいわゆる片もち支持となっている。この支持構造は、各U字管23の熱膨張時および収縮時に大きな応力が発生しないようにするのに好適である。
複数のU字管23は、それらの一対の直状管体部23dが上下方向に並ぶ姿勢にされているとともに、図2に示すように、これら複数のU字管23の長手方向と交差する方向に適当な間隔で並ぶように設けられている。図3(a)によく表われているように、複数のU字管23は、互いに隣り合うものどうしに適当な高低段差hが生じるように段違い状に並べられている。このように設けると、複数のU字管23の上側の直状管体部23dの配列、および下側の直状管体部23dの配列は、いずれも千鳥配列となる。また、同図(a)および(b)に示すように、各フィン26には、その片面側において水平方向に突出する複数の凸状部27a,27bも設けられている。これらはプレス成形によって一斉に形成することが可能であり、たとえば次のような配列となっている。すなわち、複数の凸状部27aは、フィン26の上縁部近傍において横一例に並んでおり、最高段に位置する直状管体部23dどうし間の上方に位置している。複数の凸状部27bは、各U字管23の一対の直状管体部23dが貫通する2箇所の中間部分に位置しており、U字管23の直状管体部23dと同様な千鳥配列となっている。
このようなU字管23の配列およびフィン26の構造によれば、たとえば図3(a)の矢印n1で示すように、燃焼ガスが最高段の直状管体部23dに向けてその上方から進行すると、この燃焼ガスは矢印n2に示すようにこの直状管体部23dを挟んで2つに分かれ、次段の2つの直状管体部23dに当たるようにガイドされる。また、矢印n3に示すように、最高段の直状管体部23dの直下に廻り込んだ燃焼ガスは、フィン26の凸状部27bに当たることとなる。一方、矢印n4に示すように、燃焼ガスが凸状部27aに当たった場合には、この燃焼ガスは矢印n5に示すように2つに分かれ、それよりも下段に位置する2つの直状管体部23dに向かう。また、矢印n6に示すように、凸状部27aの直下に廻り込んだ燃焼ガスは、やはりこの凸状部27aの下方に位置する直状管体部23dに当たる。複数のU字管23の下側の直状管体部23dや複数の凸状部27bが設けられた領域においても、前記したのと同様に、燃焼ガスが1つの直状管体部23dや凸状部27bに当たると、これが他の直状管体部23dや凸状部27bに向けて流れるようにガイドされる。このようなことから、この2次熱交換部2Bにおいては、燃焼ガスがU字管23の直状管体部23dやフィン26の凸状部27a,27bに触れる度合いが非常に多くなり、2次熱交換部2Bの熱交換効率を高めることができる。
なお、フィン26は、前記した構成に限定されず、たとえば図4(a),(b)に示すような構成することもできる。すなわち、これらの図に示すフィン26は、いずれも複数のU字管23を適当な段差hで段違い状に配列させて貫通させている点については図3に示した構成と共通するが、複数の凸状部27cは、水平方向において互いに隣り合う2つの直状管体部23dどうしの間に位置するように設けられている。このような構成によれば、凸状部27cと2つの直状管体部23dとの隙間が小さく狭められるために、これらの部分に燃焼ガスが進行してきた場合に、この燃焼ガスをそれら凸状部27cや直状管体部23dに対して有効に作用させることができる。したがって、このような構成によっても、2次熱交換部2Bの熱交換効率がより高められる。
図1によく表われているように、各U字管23は、底部ケーシング3内のうち、連通開口部81aの直下領域に集中的に設けられている。この直下領域は、本発明でいう方向転換流路の第1領域の一例に相当する。各U字管23の先端部23c寄りのフィン26aの上部と底部ケーシング3の上壁部30cとの隙間部分には、この隙間部分を閉塞するための遮断板31が設けられている。この遮断板31とフィン26aとの組み合わせは、本発明でいう仕切り手段の一例に相当し、前記第1領域とその下流領域との間を仕切っている。ただし、フィン26aの下方には、燃焼ガス通過用の隙間が形成されている。これら遮断板31およびフィン26aは、缶体20内から前記直下領域に進行してきた燃焼ガスが2次熱交換部2Bを下方に通過する前に底部ケーシング3内の下流部分に向けて進行することを抑制し、2次熱交換部2Bの熱交換の効率を高めるのに役立つ。遮断板31は、たとえば底部ケーシング3の上壁部30cに固定して取り付けられているが、フィン26aには固定されておらず、U字管23の熱膨張や収縮を妨げないようになっている。本実施形態とは異なり、フィン26aとは別体の遮断板31を設ける手段に代えて、フィン26aの上部を延長して前記隙間を閉塞させた構成とすることもできる。
ヘッダ部25は、複数のU字管23の入水用および出湯用の開口部23a,23bのそれぞれに連通した一対のチャンバ25a,25bを有している。チャンバ25aは、入水口21aを有する管体に連結され、またチャンバ25bは、管体22aの上流端22a'に連結されている。本実施形態の熱交換器HTにおいては、入水口21aに外部から供給された水は、ヘッダ部25のチャンバ25aに流入した後に、複数のU字管23を通過しながら加熱されてチャンバ25bに流出する。次いで、この水は、管体22a,22bを順次流れながら加熱され、その後出湯口21bから流出して所定の給湯先に供給される。各U字管23に対して未加熱状態の低温の水を供給すれば、燃焼ガス中の水蒸気の潜熱回収の効率が高められる。ただし、本発明は、1次熱交換部2Aおよび2次熱交換部2Bに対する通水の仕方はこれに限定されるものではない。
2次熱交換部2Bを構成する複数のU字管23およびフィン26には、潜熱回収に起因するドレインが付着する。したがって、好ましくは、これらの部分は耐食性に優れたステンレスなどの材質とされている。また、底部ケーシング3の底板部34など、前記ドレインと接触する虞れのある金属部分も、好ましくは前記と同様な材質とされている。ただし、底部ケーシング3の全体あるいは底板部34などの一部分については、たとえば合成樹脂製とし、その製造コストを廉価にすることが可能である。熱交換器HTは、潜熱回収機能を備えており、燃焼ガスが底部ケーシング3の底部に進行するまでの間に燃焼ガスの温度を十分に低下させることができるからである。1次熱交換部2Aについては、ドレインに関する問題が少なく、管体22bやフィン24は熱伝導や加工性などに優れたたとえば銅または銅合金製である。各U字管23は、先端部23cよりも基端部の方が低い高さとなるように傾斜している。このような構成によれば、給湯装置A1を長期間不使用にするなどの理由から各U字管23内の水抜きを行なう場合に、前記傾斜を利用して、各U字管23内の水を前記基端部側に流れさせ、前記作業をスムーズに行なうことができる。
底部ケーシング3の底板部34は、2次熱交換部2Bから滴下してくるドレインを受ける役割をも有する。この底板部34は、受けたドレインをドレイン処理装置Bに送り込むための排出口34aを有しており、受けたドレインが排出口34aに効率良く集められるように排出口34aに接近するほど高さが低くなるように傾斜している。図面には表われていないが、底板部34は、図1の紙面と直交する方向においてもドレインを排出口34aに集め得るように傾斜している。
ドレイン処理装置Bは、底部ケーシング3の排出口34aからドレインを受けるように、配管部材34bを介して排出口34aと接続されている。このドレイン処理装置Bは、ドレインの中和処理と、ドレインに混入した燃料オイルやその他の夾雑物などの捕捉処理とを行なうように構成されている。より具体的には、燃焼器1において、着火不良などを生じると、噴霧ノズル10から噴霧された未燃焼の燃料オイルが底部ケーシング3内に進行し、これがドレインに混入する場合がある。このドレイン処理装置Bは、そのようにしてドレインに混入した燃料オイルを捕捉する機能をも有している。
ドレイン処理装置Bは、たとえばブロー成形された合成樹脂製の容器40を具備しており、その一部分が分離処理槽4Aとして形成され、また他の一部分が炭酸カルシウムなどの粒状の中和剤48が収容された中和処理槽4Bとされている。このドレイン処理装置Bは、底部ケーシング3の下方に形成された空間スペース91に配されていることにより、外装ケース90内の底部にスペース効率良く収容されている。図5によく表われているように、分離処理槽4Aは、略ボックス状であり、その上壁部には下向きに延びた仕切壁41Aが形成されていることにより、この分離処理槽4Aの内部は、底部どうしが連通部46Aを介して互いに連通した第1および第2のチャンバ43a,43bに仕切られている。第2のチャンバ43bには、オイル吸着フィルタ42が設けられている。このオイル吸着フィルタ42は、たとえば繊維状活性炭や、やしがら活性炭などの各種の活性炭、カポック繊維などの植物性繊維、ポリプロピレンなどの高分子ポリマの化学繊維、あるいは炭化水素の粒状体など、基本的には、オイルの吸着性に優れ、かつ水の吸着性が劣るものであれば、種々の材質のものを用いることができる。第2のチャンバ43bの上壁部には、蓋付きの開口部43b'が設けられており、この開口部43b'がオイル吸着フィルタ42の出し入れ口となっている。
分離処理槽4Aにおいては、第1のチャンバ43aの内部にその上部の流入口45aからドレインが流入すると、適当な液面高さHaにドレインが貯留され、ドレインよりも比重の小さい燃料オイルやその他の夾雑物はドレインの液面上に浮き、それらの層F1が形成される。ただし、その液面近傍には仕切壁41Aが存在するために、これら燃料オイルなどは第2のチャンバ43bに流入することが抑制され、この第1のチャンバ43a内に捕捉される。仮に、燃料オイルが連通部46Aを通過して第2のチャンバ43bに流入しても、この燃料オイルはオイル吸着フィルタ42によって吸着され、捕捉される。したがって、燃料オイルが流通口45bを通過して中和処理槽4Bに流入することが適切に防止される。ドレインよりも比重の大きい夾雑物は、沈殿物mとなる。この沈殿物mは、第2のチャンバ43bに流入する虞れがあるものの、第2のチャンバ43bの流通口45bは、底部から一定の高さHaにあるために、この沈殿物mが中和処理槽4Bに流入することは適切に阻止され、またオイル吸着フィルタ42によっても阻止される。
分離処理槽4Aの第1のチャンバ43aには、ドレインの液面レベルセンサ97や排出口47aも設けられている。液面レベルセンサ97は、第1のチャンバ43aよりも下流側に詰まりなどを生じることに起因して分離処理槽4A内のドレインの液面レベルが前記の高さHaを一定以上超えた異常高さとなったときにこれを検出するものであり、その検出信号は、この給湯装置Aの運転を制御する制御部(図示略)に送信されるようになっている。排出口47aは、たとえばこの給湯装置Aを長期間不使用とする場合に、ドレインを外部に抜き、分離処理槽4A内のドレインが冬季に凍結するといったことを回避するためのものであり、常時は、ネジ部材などの栓体47bによって閉塞されている。
中和処理槽4Bは、中和剤48を内部に投入するための蓋付きの開口部43c',43d'を上壁部に備えた略ボックス状である。ただし、その上壁部には、下向きに延びた仕切壁41Bが設けられていることにより、この中和処理槽4Bの内部は、底部どうしが連通部46Bを介して連通した第1および第2のチャンバ43c,43dに区分されている。この中和処理槽4Bは、万一分離処理槽4Aにおいて燃料オイルが確実に捕捉されず、この中和処理槽4B内に燃料オイルが流入してきた場合に、分離処理槽4Aについて述べたのと同様な原理によって、第1のチャンバ43c内に燃料オイルを捕捉するようになっている。すなわち、第1のチャンバ43cにおいては、ドレイン上に燃料オイルが浮き、これが仕切壁41Bの存在によって第2のチャンバ43dに流れることが抑制され、捕捉される。また、この中和処理槽4Bにおいて、ドレインが第1のチャンバ43cから連通部46Bを通過して第2のチャンバ43dに流れる場合、前記ドレインは仕切壁41Bの下方を潜るような経路を辿る。したがって、中和処理槽4B内におけるドレインの流路長を長くとってドレインを多くの中和剤48に触れさせ、その中和処理を効率良く行なわせる効果も得られる。
中和処理槽4Bの下流側には、この中和処理槽4Bの流出口45cからドレインを受けて外装ケース90の外部に導くドレイン流通管50が接続されており、このドレイン流通管50には、オイルセンサ5が装着されている。このオイルセンサ5は、中和処理槽4Bを通過してきたドレイン内にオイルが残存しているか否かを判断するためのものである。また、このオイルセンサ5は、後述するように、燃焼器1の燃料供給部15から燃料オイルが漏出した場合にこれを検出する機能をも有している。このオイルセンサ5は、図6に示すように、ケーシング51内にオイル膨潤物質52が収容された構成を有している。ケーシング51は、疎水性、親油性および透油性を有するたとえば多孔質の焼結樹脂製である。オイル膨潤物質52は、たとえばシリコン樹脂パウダからなる。このオイルセンサ5においては、ドレイン流通管50内を流れるドレインにオイルが混入していると、このオイルがケーシング51を透過してオイル膨潤物質52がこれを吸収する結果、このオイル膨潤物質52の体積が増加し、ケーシング51内に別途設けられている可動部材53を上昇させる。すると、その上方に設けられていた検出スイッチ54が可動部材53との接触によってオンとなり、オイル検出の旨の信号が前記制御部に入力されるようになっている。
オイルセンサ5は、ケーシング51の上部のフランジ部51aがベース部材55に接合され、かつこのベース部材55がボルト92によってドレイン流通管50の上壁部50aに固定されているが、この上壁部50aとベース部材55との間には、オイルの通過を可能とする隙間56が形成されている。この構造により、このオイルセンサ5は、燃焼器1の燃料供給部15において燃料オイル漏れが万一発生し、この燃料オイルが上壁部50a上に落下してきた場合には、この燃料オイルが隙間56を通過してケーシング51の内部に進入することにより、この燃料オイルをも検出できるようになっている。図1によく表われているように、ドレイン流通管50は、底部ケーシング3の下方からその一側方にはみ出しており、その上方の燃料供給部15において燃料オイル漏れが発生した場合には、この燃料オイルを適切に受けることができるように設けられている。好ましくは、このドレイン流通管50は、平面視において広い面積をもつように、図1の紙面と直交する方向に比較的大きな幅を有しており、また上壁部50aに燃料オイルが落下してきた場合には、この燃料オイルを隙間56に適切に導くことができるように、上壁部50aの全体または一部分は凹状とされている。さらに好ましくは、前記凹状部分は、オイルセンサ5寄りになるほどその高さが低くなるように、その上面が傾斜した構成とされている。
次に、上記した給湯装置A1の作用について説明する。
まず、燃焼器1を駆動させて灯油などの燃料を燃焼させると、その燃焼ガスは送風ファン13からの送風作用により下方に向けて進行し、1次熱交換部2Aによりその顕熱が回収される。次いで、前記燃焼ガスがなおも下向きに進行して底部ケーシング3内に進行すると、2次熱交換部2Bの配置箇所に到達し、この部分において潜熱回収がなされる。そして、2次熱交換部2Bの下方を通過した燃焼ガスは、その後消音器19内に流入し、排気口19aから排ガスとして排出される。
この給湯装置A1において、2次熱交換部2Bは、底部ケーシング3内のスペースが有効に利用されて、この底部ケーシング3内に設けられており、底部ケーシング3の外部にはスペースを占有しない構造となっている。このため、給湯装置A1全体の小型化が図られる。また、底部ケーシング3は、2次熱交換部2Bの全体を囲っており、2次熱交換部2B用の缶体としての役割をも果たしている。本実施形態とは異なり、たとえば2次熱交換部2Bを底部ケーシング3の外部に設けようとすると、この2次熱交換部2Bを囲む缶体が必要であるが、この給湯装置A1においては、そのような缶体は不要である。したがって、部品点数の減少によるコスト低減も可能である。さらに、2次熱交換部2Bは、U字管23を用いて構成されており、その支持はいわゆる片もち支持とされているために、前記したように熱膨張や収縮時の応力緩和機能が得られるだけではなく、U字管23の支持構造も簡易となる。さらに、複数のU字管23の入水用および出湯用の開口部23a,23bについては、互いに接近させて一定の領域に集中させて配置させることができるために、それらに接続されるヘッダ部25をコンパクトかつ簡易な構造にすることもできる。その結果、給湯装置A1の製造コストがより低減される。
2次熱交換部2Bは、連通開口部81aの直下領域に設けられているために、1次熱交換部2Aを通過してきた燃焼ガスについては、この2次熱交換部2Bに対して早期に作用させることができる。また、その際の燃焼ガスの進行方向は下向きのままであるが、これに対して各U字管23はそれとは交差する方向に延びている。したがって、燃焼ガスとの熱交換を効率良く行なわせることができる。さらに、この2次熱交換部2Bにおいては、先に説明したとおり、複数のU字管23が高さ方向に段違い状に設けられていること、複数のフィン26に凸状部27が所定の配列で設けられていること、遮断板31やフィン26aによって燃焼ガスが2次熱交換部2Bを通過する以前に底部ケーシング3内の下流側に流れないようにされていることなどによっても、熱交換の効率が高められる。
2次熱交換部2Bにおいては、潜熱回収に伴って多くのドレインが発生するが、このドレインは底部ケーシング3の底板部34上に滴下し、排出口34aからドレイン処理装置Bに対して迅速に、かつ円滑に送り込まれる。このため、燃焼ガス流路の内壁の広い領域にわたってドレインが付着し、残留したままになるといったことが適切に回避される。一方、噴霧ノズル10は下向きに燃料オイルを噴射しており、燃焼器1の運転やその停止に伴って燃料への着火不良などを生じて未燃焼の燃料オイルが発生した場合、この燃料オイルは底部ケーシング3内に集められ易くなっている。これに対し、前記したように、底部ケーシング3内においては多くのドレインを集めて外部に排出することができる。したがって、底部ケーシング3内においては、ドレインを利用して未燃焼の燃料オイルを積極的に外部に排出させる作用も得られることとなり、燃焼ガス流路8内に未燃焼の燃焼オイルが溜まったままになることも抑制される。
底部ケーシング3の下方に排出されたドレインは、分離処理槽4A、中和処理槽4Bおよびドレイン流通管50を経由して外装ケース90の外部に排出される。この場合、既述したとおり、まず分離処理槽4Aの第1のチャンバ43aに燃料オイルが捕捉され、これによって捕捉されなかった残りの燃料オイルは、第2のチャンバ43bのオイル吸着フィルタ42によって捕捉される。さらには、中和処理槽4Bの第1のチャンバ43cにも捕捉される。燃料オイルとは別の夾雑物も、分離処理槽4Aに捕捉される。また、中和処理槽4Bにおいては、ドレインの中和処理がなされる。したがって、燃料オイルや夾雑物を含まず、かつ適切に中和処理がなされたドレインを外部に排出することが可能となり、環境保護の観点から好ましいものとなる。
給湯装置A1の通常の稼働状態では、たとえば燃料オイルへの着火不良などに起因して未燃焼の燃料オイルが発生しても、その量は比較的少ない。したがって、たとえば10年あるいはそれ以上の長期間にわたって給湯装置A1を使用する場合であっても、たとえばオイル吸着フィルタ42を一度も交換する必要のないいわゆるメンテナンスフリーとし、このオイル吸着フィルタ42の下流には燃料オイルが流れないようにすることが可能である。ところが、実際の使用に際しては、予測困難な要因により燃焼器1が故障するなどして、多くの燃料オイルが底部ケーシング3内に流出する異常事態の発生が想定し得る。このような事態が生じた場合には、もはやオイル吸着フィルタ42やその他の上記したオイル捕捉手段によっては燃料オイルの全量を捕捉することが困難となる場合がある。これに対し、この給湯装置A1においては、そのような事態が生じると、オイルセンサ5によってドレイン流通管50内を流れる燃料オイルが検出され、その旨の報知がなされるために、ユーザはこのことによって直ちに前記の異常を察知し、適切な処置を採ることができることとなる。また、前記燃料オイルの検出に基づき、前記燃焼器1の駆動を緊急停止させるといった制御を行なわせるようにすることもできる。なお、前記とは異なり、たとえばオイル吸着フィルタ42や分離処理槽4Aを比較的小サイズに形成し、適当な期間ごとにオイル吸着フィルタ42を交換する仕様とした場合には、前記したオイルセンサ5によるオイル検出によって、オイル吸着フィルタ42の交換時期を察知させるといった使い方も可能となる。オイルセンサ5は、既述したとおり、燃焼器1の燃料供給経路において燃料オイル漏れなどが生じた場合には、この燃料オイルをドレイン流通管50の上壁部50aによって受け、かつこれを検出できるように設けられている。したがって、この給湯装置A1においては、前記したような燃料オイルの漏れを検出する専用のセンサを別途設ける必要がなく、製造コストを低減するのにより好適である。
図7〜図9は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図7に示す構成においては、2次熱交換部2Bを構成する複数のU字管23が、前記実施形態の場合よりも長寸法とされ、それらの先端部23cが、底部ケーシング3内と消音器19内とを連通させる連通開口部81bの直下領域まで延びている。この直下領域は、本発明でいう方向転換流路の第2領域の一例に相当する。各U字管23の先端部23cと底部ケーシング3の他側壁30bとの間には、隙間33が形成されているが、他側壁30bには、隙間33の下方部分を塞ぐ遮断板32が取り付けられている。この遮断板32は、本発明でいう燃焼ガス用ストッパ手段の一例に相当する。図7においては、U字管23の先端部23cが不支持状態の自由端とされているが、これとは異なり、たとえばこのU字管23の先端部23cを遮断板32上に載せて支持させ、U字管23が熱膨張や収縮を行なうときにはこの遮断板32上において先端部23cがスライドする構成としてもかまわない。
本実施形態では、底部ケーシング3内の連通開口部81aの下方領域のみならず、連通開口部81bの下方流域においても、各U字管23に対して燃焼ガスを作用させることができる。前記下方領域においては、燃焼ガスが上向きに進行することとなり、その進行方向と各U字管23が延びる方向とは、やはり互いに交差する方向となる。したがって、やはり熱交換が好適に行なわれる。さらに、遮断板32によって燃焼ガスが隙間33を直接上向きに進行しないようにされているために、多くの燃焼ガスを各U字管23に作用させることができ、熱交換の効率がさらに高められる。
図8に示す構成においては、底部ケーシング3内に、プレート状の3つの仕切り部材31A〜31Cが設けられている。このことにより、底部ケーシング3内は、水平方向において4つの領域a1〜a4に仕切られている。領域a1,a4は、連通開口部81a,81bの直下にそれぞれ位置しており、本発明でいう第1領域および第2領域の具体例に相当する。領域a2,a3は、領域a1,a4間に挟まれた中間領域である。仕切り部材31Aは、図1に示した遮断板31とフィン26aとの組み合わせと同様に、缶体20内から底部ケーシング3内に下向きに進行してきた燃焼ガスが2次熱交換部2Bを通過する前に底部ケーシング3内の下流に向けて流れないようにする役割を果たす。ただし、この仕切り部材31Aの下部寄りの部分は、領域a1の幅を缶体20の下部開口部の幅よりも狭めるように配されている。このことにより、2つの中間領域a2,a3の水平方向の幅が他の領域a1,a4と比較して極端に小さくならないようになっている。仕切り部材31A,31Bは、それらの下端部の下方に燃焼ガス通過用の隙間を形成している。これに対し、仕切り部材31Cは、その上端部の上方に燃焼ガス通過用の隙間を形成しており、これら計3箇所の隙間は、上下高さ方向において互い違い状の配列となっている。仕切り部材31Cは、たとえば底部ケーシング3の底板部34上において起立するようにこの底板部34に取り付けられているが、底板部34上をドレインが流れるときの支障とならないように、その下部には適当なドレイン通過用の孔部(図示略)が設けられている。本実施形態においては、2次熱交換部2BのU字管23にフィンが設けられていないが、フィンを設けた構成とすることもできる。この場合、仕切り部材31A〜31Cについては、先に述べた遮断板31とフィン26aとの組み合わせと同様に、フィンを利用して構成してもかまわない。
本実施形態によれば、缶体20内から底部ケーシング3内に流入した燃焼ガスは、まず領域a1を下向きに進行し、その底部に達すると、仕切り部材31Aの下方の隙間を通過して中間領域a2に流入し、上向きに進行する。次いで、この燃焼ガスは、中間領域a2の上部に達すると、仕切り部材31Cの上方の隙間を通過して中間領域a3に流入して下向きに進行し、その後仕切り部材31Bの下方の隙間を通過して領域a4に流入して上向きに進行し、消音器19に向かう。このように、燃焼ガスを蛇行させるようにすれば、その実質的な流路長が長くなり、U字管23への伝熱量を多くして、熱交換効率を高めることができる。もちろん、仕切り部材の数は、3つに限らず、その数を多くして、仕切り部材によって仕切られる領域の数を多くするほど、前記伝熱量を多くすることができる。
図9に示す給湯装置A2は、いわゆる正燃式であり、燃焼器1Aは上向きに燃料を燃焼させ、かつ送風ブロア13Aは、燃焼用空気を燃焼器1Aの下方から上向きに送るようになっている。燃焼器1Aの缶体11A上に載設された缶体20A内と、この缶体20A上に載設された上部ケーシング3A内とは一連に繋がった燃焼ガス流路8となっており、燃焼器1Aから上向きに進行した燃焼ガスは、上部ケーシング3A内に進入することによって、その進行方向が水平方向に変更されるようになっている。したがって、本実施形態においては、缶体20A内が本発明でいう上流域流路に相当し、また上部ケーシング3A内が本発明でいう方向転換流路に相当する。図面には示されていないが、この上部ケーシング3Aの下流部分(図面右方)には、好ましくは消音器が接続されている。
熱交換器HTの1次熱交換部2Aは、缶体20A内に設けられている。また、2次熱交換部2Bは、少なくとも各U字管23の基端部寄りの部分が、缶体20A内と上部ケーシング3A内とを連通させる連通開口部82の直上領域に位置するようにして上部ケーシング3A内に設けられている。上部ケーシング3A内には、燃焼ガスがU字管23の配置箇所を通過することなくこの上部ケーシング3A内の下流に素通りすることを抑制する遮断板31Aが設けられている。
本実施形態においては、方向転換流路としての上部ケーシング3Aの内部に2次熱交換部2Bが設けられているために、やはり先の実施形態と同様に、この2次熱交換部2Bが燃焼ガス流路8の外部において嵩張らないようにし、装置全体の小型化を図ることができる。また、2次熱交換部2Bを囲むための専用の缶体も不要となり、製造コストの低減も可能である。
本実施形態から理解されるように、本発明に係る給湯装置は、逆燃式とは異なる燃焼方式に構成することができる。図9に示した実施形態以外として、たとえば燃焼器で発生させた燃焼ガスを水平方向に進行させてから、この燃焼ガスを上向きに進行させるといったタイプの給湯装置として構成することも可能である。ただし、2次熱交換部2Bを用いて燃焼ガスの潜熱回収を行なう場合、ドレインを回収してその中和処理などを行なうことが要望される。したがって、2次熱交換部2Bの下方にドレイン受け専用の部材を配置させるようなことなく、簡易な装置構造によってそのような要望を実現する観点からすると、図1に示した実施形態のように燃焼ガス流路をUターンさせた逆燃式の構成とし、底部ケーシング3によってドレインを受けるようにすることが望ましい。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る給湯装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう方向転換流路は、燃焼ガスをUターンさせることに代えて、燃焼ガスを略L字状に屈曲または湾曲させるように形成されていてもかまわない。したがって、たとえば、図9に示した実施形態において、上部ケーシング3Aの下流部分に、消音器が水平方向に延びる姿勢で接続され、燃焼ガス流路8の全体が略L字状とされていてもかまわない。
2次熱交換部は、たとえばこの種の給湯装置において一般的に用いられている熱交換器と同様に、U字管を用いることなく構成することもできる。図1を参照して説明すると、たとえば底部ケーシング3の互いに対向する2つの側壁に通水用の管体を架け渡すようにしてそれら2つの側壁に管体を貫通させることにより、この管体の一部を底部ケーシング3内に配置させ、この部分を2次熱交換部2Bとしてもよい。ただし、底部ケーシング3に施す加工の手間を少なくし、製造の容易化などを図る観点からすると、U字管を用いることが好ましい。
燃焼器としては、灯油などの燃料オイルを噴霧燃焼させるものに代えて、たとえば燃料オイルを気化させてから燃焼させるものを用いてもよく、さらにはそれ以外のたとえばガス燃焼器など、種々の燃焼器を用いることができる。ガス燃焼器の場合、ドレイン処理装置にオイル捕捉手段を設ける必要は無い。本発明に係る給湯装置は、いわゆる瞬間式の給湯器として構成できることは勿論のこと、それ以外の風呂給湯、床暖房用の給湯、あるいは融雪用の給湯などに用いられる給湯装置として構成することもできる。
本発明に係る給湯装置の一例を示す断面図である。 図1のII−II断面図である。 (a)は、図2のIIIa−IIIa要部断面図であり、(b)は、(a)のIIIb−IIIb要部断面図である。 (a),(b)は、2次熱交換部を構成するフィン付きU字管の他の例を示す断面図である。 図1の要部断面図である。 図1の要部断面図である。 本発明に係る給湯装置の2次熱交換部の他の例を示す要部断面図である。 本発明に係る給湯装置の2次熱交換部の他の例を示す要部断面図である。 本発明に係る給湯装置の他の例を模式的に示す断面図である。
符号の説明
A1,A2 給湯装置
B ドレイン処理装置
HT 熱交換器
1 燃焼器
2A 1次熱交換部(熱交換器)
2B 2次熱交換部(熱交換器)
3 底部ケーシング
8 燃焼ガス流路
19 消音器(排気用ダクト)
20 缶体
23 U字管
23a,23b 開口部(U字管の)
23c 先端部(U字管の)
23d 直状管体部(U字管の)
26 フィン
27a〜27c 凸状部
31 遮断板
31A〜31C 仕切り部材(仕切り手段)
32 遮断板
34 底板部(底部ケーシングの)
80a 上流域流路
80b 方向転換流路
80c 下流域流路

Claims (14)

  1. 燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスを排気口に導く燃焼ガス流路と、前記燃焼ガスと通水用の管体との熱交換を行なわせる1次熱交換部および2次熱交換部を有する熱交換器と、を備えており、
    前記燃焼ガス流路として、前記燃焼器の燃料燃焼領域から前記燃焼ガスを一定方向に進行可能とし、かつ前記1次熱交換部が内部に設けられている上流域流路と、この上流域流路に対して屈曲状または湾曲状に繋がり、かつ前記上流域流路を通過した燃焼ガスの進行方向を転換させる方向転換流路とが形成されている、給湯装置であって、
    前記2次熱交換部は、前記方向転換流路内に設けられていることを特徴とする、給湯装置。
  2. 前記方向転換流路は、前記上流域流路に対して前記一定方向に並んでいることにより前記燃焼ガスが前記上流域流路から前記一定方向に進行してくる第1領域を有しており、
    前記2次熱交換部は、通水用の管体の少なくとも一部が前記第1領域に位置して、前記一定方向とは交差する方向に延びた姿勢に設けられた構成とされている、請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記燃焼ガス流路として、前記方向転換流路に対して屈曲状または湾曲状に繋がった下流域流路が形成されており、
    前記方向転換流路は、前記下流域流路に対して前記一定方向に並んでいることにより前記燃焼ガスを前記下流域流路に向けて前記一定方向とは反対方向に進行させる第2領域を有しており、
    前記2次熱交換部の管体は、前記方向転換流路の前記第1領域から前記第2領域に至る範囲にわたって、前記一定方向とは交差する方向に延びた姿勢に設けられた構成とされている、請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記第2領域には、前記燃焼ガスがこの第2領域のうちの前記2次熱交換部の管体が設けられていない領域を通過して前記下流域流路に向けて進行することを抑制する燃焼ガス用ストッパ手段が設けられている、請求項3に記載の給湯装置。
  5. 前記方向転換流路内の前記第1領域とその下流領域との間を仕切るとともに、燃焼ガス通過用の隙間を前記方向転換流路内の前記上流域流路とは反対寄りの位置に形成する仕切り手段を備えており、
    前記上流域流路から前記第1領域に進行してきた燃焼ガスが前記2次熱交換部の設置部分を前記一定方向に通過する前に前記第1領域の下流領域に進行することを前記仕切り手段によって抑制するように構成されている、請求項2ないし4のいずれかに記載の給湯装置。
  6. 前記方向転換流路は、前記第1領域と前記第2領域との間に挟まれた中間領域を有し、
    前記方向転換流路には、前記第1領域と前記中間領域との間を仕切る第1の仕切り手段、前記中間領域と前記第2領域との間を仕切る第2の仕切り手段、および前記中間領域を複数の中間領域に仕切る1または複数の中間仕切り手段が設けられているとともに、
    これらの仕切り手段は、燃焼ガス通過用の複数の隙間を前記一定方向において互い違い状に配置させるように形成しており、前記燃焼ガスは、前記第1領域、前記複数の中間領域、および前記第2領域を前記一定方向またはこれとは反対方向に進行方向を変えながら順次進行するように構成されている、請求項3または4に記載の給湯装置。
  7. 前記2次熱交換部の通水用の管体は、前記一定方向と交差する方向に延びており、
    前記方向転換流路には、前記方向転換流路を前記一定方向と交差する方向において複数の領域に仕切り、かつそれぞれに前記通水用の管体が貫通している複数の仕切り手段が設けられており、
    これら複数の仕切り手段は、燃焼ガス通過用の複数の隙間を前記一定方向において互い違い状に配置させるように形成しており、前記燃焼ガスは、前記複数の領域を前記一定方向またはこれとは反対方向に進行方向を変えながら順次進行するように構成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の給湯装置。
  8. 前記2次熱交換部は、U字管を用いて構成されており、このU字管は、入水用および出湯用の一対の開口部を有する基端部が固定端とされ、かつ先端部がこのU字管の長手方向への変位を許容する自由端または可動支持端となるように支持されている、請求項1ないし7のいずれかに記載の給湯装置。
  9. 前記U字管は、このU字管の一対の直状管体部が前記一定方向に並ぶ姿勢とされて、前記一定方向と交差する方向に間隔を隔てて複数並んでおり、かつ互いに隣り合うU字管どうしが前記一定方向において段差を生じるように設けられている、請求項8に記載の給湯装置。
  10. 前記U字管には、複数枚のプレート状のフィンが装着され、かつこれらのフィンには、前記一定方向と交差する方向に突出した複数の凸状部が設けられている、請求項8または9に記載の給湯装置。
  11. 前記U字管は、前記基端部の方が前記先端部よりも高さが低くなるように傾斜している、請求項8ないし10のいずれかに記載の給湯装置。
  12. 前記燃焼器は、燃料を下向きに燃焼させる逆燃式とされ、
    前記燃焼器の下方に配された缶体と、この缶体の下方に位置し、かつこの缶体の下部に接続された底部ケーシングと、この底部ケーシング上に起立するようにしてこの底部ケーシングに接続された排気用ダクトと、を備えており、
    前記缶体、前記底部ケーシング、および前記排気用ダクトのそれぞれの内部は、一連に繋がっていることにより前記燃焼ガス流路となっており、
    前記底部ケーシングの内部は、前記方向転換流路であって、前記缶体内を下向きに進行してきた燃焼ガスをUターンさせて前記排気用ダクトに上向きに進入させるようになっており、
    前記1次熱交換部は、前記缶体内に設けられている一方、前記2次熱交換部は、前記底部ケーシング内に設けられている、請求項1ないし11のいずれかに記載の給湯装置。
  13. 燃料を下向きに燃焼させる燃焼器と、
    この燃焼器の下方に配された缶体と、
    この缶体の下方に位置し、かつこの缶体の下部に接続された底部ケーシングと、
    この底部ケーシング上に起立するようにしてこの底部ケーシングに接続された排気用ダクトと、
    前記缶体、前記底部ケーシング、および前記排気用ダクトの内部に一連に繋がって形成され、かつ前記燃焼器の燃料燃焼領域から前記缶体内を下向きに進行した燃焼ガスが前記底部ケーシング内においてUターンさせられることにより前記排気用ダクトに上向きに進入するようにされた燃焼ガス流路と、
    前記燃焼ガスと通水用の管体との熱交換を行なわせる1次熱交換部および2次熱交換部を有する熱交換器と、
    を備えている、給湯装置であって、
    前記1次熱交換部は、前記缶体内に設けられており、
    前記2次熱交換部は、少なくともその一部分が前記缶体内部の直下に位置するようにして前記底部ケーシング内に設けられていることを特徴とする、給湯装置。
  14. 前記底部ケーシングは、前記2次熱交換部において発生したドレインを受けて一定箇所に集めることが可能な底板部を有しており、かつこの底板部によって集められたドレインがドレイン用中和処理手段に導かれる構成とされている、請求項13に記載の給湯装置。
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