JP2008185208A - 配管支持装置及びこれを備えた空気調和装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、配管の振動特性変化に対応するように振動減衰力を調節することができ、配管の振動減衰効果を従来より向上させることができる配管支持装置及びこれを備えた空気調和装置を提供するためのものである。
【解決手段】本発明の配管支持装置は、配管と離隔した状態で配管の周囲に固定される固定部材と、配管を相互位置の異なる複数の方向から各々押圧する複数の押圧スプリングと、複数の押圧スプリングの押圧力を各々別途に調節するために固定部材に締結された複数の圧力調節ねじとを含む。
【選択図】図２

Description

本発明は、配管支持装置及びこれを備えた空気調和装置に関し、より詳しくは、配管を防振可能に支持することができる配管支持装置及びこれを備えた空気調和装置に関する。

一般的な空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒の流れのために圧縮機に連結される配管を備える。ところが、このような空気調和装置は、圧縮機の振動が配管を通じて機器の外部に伝達できるため、配管等の振動抑制のための対策が必要であった。

従来は、圧縮機と連結された配管を複数の方向に数回ベンディングさせて配管の長さを延長する方式により配管を通じた振動伝達を減らすこともした。

しかしながら、このような方法は、配管の長さの増加によって材料費が増加する問題があり、振動の低減のための配管形状の開発にも多くの時間と努力を必要とした。

他の方法には、大韓民国登録特許公報１０−５９８５６３号に開示されたように、圧縮機から延びた配管を防振可能な支持装置を用いて固定することもした。

これは、配管を通じて伝えられる振動がゴム材質の支持装置により減衰できるようにすることで、圧縮機から発生した振動が他の部品やハウジングに伝達できないようにしたものである。

しかしながら、このような配管支持装置は、配管の振動をある程度減少させることはできるが、その形態や振動減衰範囲が調節できないので、圧縮機の振動特性が変わる場合、振動を減衰することに限界があった。すなわち、このような配管支持装置は、振動の減衰範囲が限定されるため、圧縮機の運転条件が変わるとか圧縮機の仕様変更などにより配管に伝えられる振動特性が変わる場合、振動減衰効果が格段に低下されることができた。
大韓民国登録特許公報１０−５９８５６３号

本発明は、このような問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は、配管の振動特性の変化に対応するように振動減衰力が調節できる配管支持装置及びこれを備えた空気調和装置を提供することにある。

本発明の他の目的は、配管の振動減衰効果を従来より向上させることができるようにする配管支持装置及びこれを備えた空気調和装置を提供するものである。

このような目的を達成するための本発明に係る配管支持装置は、配管と離隔した状態で前記配管の周囲に固定される固定部材と、前記配管を相互位置の異なる複数の方向から各々押圧する複数の押圧スプリングと、前記複数の押圧スプリングの押圧力を各々別途に調節するために前記固定部材に締結された複数の圧力調節ねじと、を含むことを特徴とする。

また、前記固定部材は、その内部を前記配管が貫通するように両側に貫通孔が形成された四角ボックス形態からなることを特徴とする。

また、本発明は、前記固定部材の内部の前記配管の外面に固定され、前記固定部材の内面と離隔した支持部材を更に含み、前記複数の押圧スプリングは、前記配管の長手方向に前記支持部材を押圧する第１押圧スプリングと、前記第１押圧スプリングの押圧方向と交差する方向に前記配管を押圧する第２押圧スプリングと、前記第１及び第２押圧スプリングの押圧方向と各々交差する方向に前記配管を押圧する第３押圧スプリングと、を含むことを特徴とする。

また、前記複数の圧力調節ねじは、前記第１押圧スプリングの押圧力の調節のために前記固定部材の第１面に締結された第１圧力調節ねじと、前記第２押圧スプリングの押圧力の調節のために前記固定部材の第２面に締結された第２圧力調節ねじと、前記第３押圧スプリングの押圧力の調節のために前記固定部材の第３面に締結された第３圧力調節ねじと、を含むことを特徴とする。

また、本発明は、前記支持部材と接する前記第１押圧スプリングの端部に結合された第１支持キャップと、前記配管の外面と接する前記第２及び第３押圧スプリングの端部に各々結合された第２及び第３支持キャップと、を更に含むことを特徴とする。

また、前記第１乃至第３支持キャップは防振可能な弾性材質であることを特徴とする。

また、前記第２及び第３支持キャップは、前記配管から離脱を防止するための内曲面を各々含むことを特徴とする。

また、本発明は、前記固定部材を周辺の固定物に固定するために前記固定部材に各々設けられ、相互離隔した複数の固定部と、前記複数の固定部に各々締結される複数の固定ねじと、を含むことを特徴とする。

また、本発明に係る空気調和装置は、熱交換器、送風装置、圧縮機を含み、前記圧縮機と連結された配管を防振可能に支持する配管支持装置を含む空気調和装置であって、前記配管支持装置は、前記配管と離隔した状態で前記配管の周囲に固定される固定部材と、前記配管を相互位置の異なる複数の方向から各々押圧する複数の押圧スプリングと、前記複数の押圧スプリングの押圧力を各々別途に調節するために前記固定部材に締結された複数の圧力調節ねじと、を含むことを特徴とする。

以上、詳述したように、本発明に係る配管支持装置は、各圧力調節ねじを締めたり外したりして、各押圧スプリングの押圧力が別途に調節できるため、配管の振動特性の変化に対応するように振動減衰力を調節することができる。したがって、振動減衰効果を従来より向上させることができるだけでなく、圧縮機の運転条件や仕様が変わって配管の振動特性が変わる場合にも最適の振動減衰効果を発揮することができる。

以下、本発明に係る好ましい実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。

図１は、本発明に係る配管支持装置が適用された空気調和装置の室外機を示す図である。この空気調和装置の室外機は、内部空間が隔壁１１により熱交換室１２と機械室１３とに区画されたキャビネット１０を備える。

熱交換室１２内には室外空気と熱交換のための室外熱交換器１４と、室外空気の送風のための送風装置１５が設けられる。機械室１３内には冷媒を圧縮して室外熱交換器１４に供給する圧縮機１６が設けられる。圧縮機１６は通常的な空気調和装置の室内熱交換器（図示していない）を経た低圧冷媒を吸入して高圧に圧縮させた後、室外熱交換器１４に供給する。このような圧縮機１６は、冷媒の流れのための配管１８を通じて室外熱交換器１４及び室内熱交換器と連結される。

圧縮機１６が動作する時に生じる振動は圧縮機１６と連結された配管１８に伝えられる。したがって、圧縮機１６と連結された配管１８には、図１に示すように、振動減衰のための配管支持装置２０が設けられる。 配管支持装置２０は、キャビネット１０の底板１９に固定されて配管１８を防振可能に支持することによって、配管１８の振動を減衰させる。配管１８の振動がキャビネット１０や内部の他の部品に伝えられないようにしたものである。

このような配管支持装置２０は、図２乃至図４に示すように、キャビネット１０の底板１９に固定される固定部材２１、複数の方向から配管１８を押圧するように固定部材２１の内側に設けられた複数の押圧スプリング３１、３２、３３、固定部材２１の内部の配管１８の外面に結合された支持部材２２、そして、各押圧スプリング３１、３２、３３の押圧力の調節のために固定部材２１に締結された複数の圧力調節ねじ４１、４２、４３を含む。

固定部材２１は、図２と図３に示すように、下部が開放された四角ボックス形態である。固定部材２１の両側には配管１８がその内部が貫通できるように貫通孔２３、２４が形成される。貫通孔２３、２４は配管１８が固定部材２１と離隔した状態で貫通できるように配管１８の外径より大きく形成される。これは、固定部材２１が配管１８と離隔状態で配管１８の周囲が包囲できるようにしたものである。固定部材２１の下部には固定部材２１が固定できるように相互離隔した位置に複数の固定部２５が設けられる。また、各固定部２５には固定ねじ２７の締結のためのねじ締結孔２６が形成される。これは、配管支持装置２０を設置する際、各固定部２５に固定ねじ２７を締結して固定部材２１がキャビネット底板１９に固定できるようにしたものである。

固定部材２１の内部の支持部材２２は、円板型で設けられて、中心部が配管１８の外面に固定される。支持部材２２の周りは、図３及び図４に示すように、固定部材２１の内面と離隔される。支持部材２２は、配管１８の外面に熔接により固定されるとか、固定ねじ（図示していない）の締結により通常のクランプ形態で結合されることができる。

複数の押圧スプリング３１、３２、３３は、配管１８の長手方向に支持部材２２を押圧する第１押圧スプリング３１、第１押圧スプリング３１の押圧方向と交差する方向に配管１８の外面を押圧する第２押圧スプリング３２、そして、第１及び第２押圧スプリングの３１、３２の押圧方向と各々交差する方向に配管１８の外面を押圧する第３押圧スプリング３３を含む。これは、図２に示すように、各押圧スプリング３１、３２、３３が相互直交するＸ、Ｙ、Ｚ方向から配管１８が押圧できるようにしたものである。

複数の圧力調節ねじ４１、４２、４３は、第１押圧スプリング３１の押圧力の調節のために固定部材２１の第１面２１ａに締結された第１圧力調節ねじ４１、第２押圧スプリング３２の押圧力の調節のために固定部材２１の第２面２１ｂに締結された第２圧力調節ねじ４２、そして、第３押圧スプリング３３の押圧力の調節のために固定部材２１の第３面２１ｃに締結された第３圧力調節ねじ４３を含む。各圧力調節ねじ４１、４２、４３は、ねじ部４１ａ、４２ａ、４３ａが固定部材２１の内部に進入して各押圧スプリング３１、３２、３３の端部を支持し、取っ手部４１ｂ、４２ｂ、４３ｂが固定部材２１の外側に位置する。したがって、使用者が各圧力調節ねじ４１、４２、４３の取っ手部４１ｂ、４２ｂ、４３ｂを締めたり外したりすると、各圧力調節ねじ４１、４２、４３は各押圧スプリング３１、３２、３３の長手方向に進退するので、各押圧スプリング３１、３２、３３の押圧力を調節することができる。

また、配管支持装置２０は、支持部材２１と接する第１押圧スプリング３１の端部に結合された第１支持キャップ５１、配管１８の外面と接する第２及び第３押圧スプリング３２、３３の端部に各々結合された第２及び第３支持キャップ５２、５３を備える。このような支持キャップ５１、５２、５３は、軟質の樹脂やゴムのような弾性材質からなる。これは、各押圧スプリング３１、３２、３３が配管１８または支持部材２２と接触する部分で金属性の騒音が生じることを防止すると共に、配管１８から伝えられる振動の減衰効果をより向上させることができるようにしたものである。また、第２支持キャップ５２と第３支持キャップ５３は、配管１８の振動などにより、支持キャップ５２、５３が配管１８の外面から離脱しないようにするために、配管１８と接する端部が内曲面５２ａ、５３ａからなる。

このような配管支持装置２０は、図２に示すように、第１乃至第３押圧スプリング３１、３２、３３が配管１８を各々Ｘ、Ｙ、Ｚ方向から支持するため、圧縮機１６から配管１８に伝えられる多様な形態の振動を減衰させて抑制することができ、配管１８を安定的に支持することができる。

一方、圧縮機１６の運転条件が変わる場合には、配管１８に伝えられる振動特性（振動周波数など）が変わることができる。しかしながら、本発明の配管支持装置２０は、このような場合にも各押圧スプリング３１、３２、３３の押圧力を調節することによって、振動を效果的に減衰させることができる。すなわち、Ｘ軸方向の振動が大きい場合には第１圧力調節ねじ４１を締めたり外したりして第１押圧スプリング３１の押圧力を調節することができ、Ｙ軸方向の振動が大きい場合には、第２圧力調節ねじ４２を締めたり外したりして第２押圧スプリング３２の押圧力を調節することができる。同様に、Ｚ軸方向の振動が大きい場合には第３圧力調節ねじ４３を締めたり外したりして第３押圧スプリング３３の押圧力を調節することができる。

このように、本発明の配管支持装置２０は、配管１８の振動特性に対応するように、使用者が各圧力調節ねじ４１、４２、４３を締めたり外したりして各押圧スプリング３１、３２、３３の押圧力が別途に調節できるため、配管１８の振動特性が変わる場合にも最適の振動減衰効果を発揮することができる。また、この配管支持装置２０は、各押圧スプリング３１、３２、３３の押圧力が調節できるため、適用される圧縮機１６の仕様が他の空気調和装置の配管だけでなく、配管の太さの異なる場合にも適用することができ、同一な振動減衰効果を発揮することができる。

図１は、一例として、配管支持装置２０が空気調和装置の配管１８に適用された場合を示す図であるが、本発明の配管支持装置２０は、これに限るのでなく、振動が発生する各種設備で配管を防振可能に支持する用途に使用することができる。

本発明に係る配管支持装置が適用された空気調和装置を示す斜視図である。 本発明に係る配管支持装置の構成を示す斜視図である。 図２のIII−III’線に従う断面図である。 図２のIV−IV’線に従う断面図である。

符号の説明

１０ キャビネット
１２ 熱交換室
１３ 機械室
１４ 熱交換器
１５ 送風装置
１６ 圧縮機
１８ 配管
２０ 配管支持装置
２１ 固定部材
２２ 支持部材
２３、２４ 貫通孔
３１ 第１押圧スプリング
３２ 第２押圧スプリング
３３ 第３押圧スプリング
４１ 第１圧力調節ねじ
４２ 第２圧力調節ねじ
４３ 第３圧力調節ねじ
５１ 第１支持キャップ
５２ 第２支持キャップ
５３ 第３支持キャップ

Claims (16)

1. 配管を防振可能に支持する配管支持装置であって、
   前記配管と離隔した状態で前記配管の周囲に固定される固定部材と、
   前記配管を相互位置の異なる複数の方向から各々押圧する複数の押圧スプリングと、
   前記複数の押圧スプリングの押圧力を各々別途に調節するために前記固定部材に締結された複数の圧力調節ねじと、
   を含むことを特徴とする配管支持装置。
2. 前記固定部材は、その内部を前記配管が貫通するように両側に貫通孔が形成された四角ボックス形態からなることを特徴とする請求項１記載の配管支持装置。
3. 前記固定部材の内部の前記配管の外面に固定され、前記固定部材の内面と離隔した支持部材を更に含み、
   前記複数の押圧スプリングは、前記配管の長手方向に前記支持部材を押圧する第１押圧スプリングと、前記第１押圧スプリングの押圧方向と交差する方向に前記配管を押圧する第２押圧スプリングと、前記第１及び第２押圧スプリングの押圧方向と各々交差する方向に前記配管を押圧する第３押圧スプリングと、を含むことを特徴とする請求項１または２記載の配管支持装置。
4. 前記複数の圧力調節ねじは、前記第１押圧スプリングの押圧力の調節のために前記固定部材の第１面に締結された第１圧力調節ねじと、前記第２押圧スプリングの押圧力の調節のために前記固定部材の第２面に締結された第２圧力調節ねじと、前記第３押圧スプリングの押圧力の調節のために前記固定部材の第３面に締結された第３圧力調節ねじと、を含むことを特徴とする請求項３記載の配管支持装置。
5. 前記支持部材と接する前記第１押圧スプリングの端部に結合された第１支持キャップと、前記配管の外面と接する前記第２及び第３押圧スプリングの端部に各々結合された第２及び第３支持キャップと、を更に含むことを特徴とする請求項３記載の配管支持装置。
6. 前記第１乃至第３支持キャップは防振可能な弾性材質であることを特徴とする請求項５記載の配管支持装置。
7. 前記第２及び第３支持キャップは、前記配管から離脱を防止するための内曲面を各々含むことを特徴とする請求項５記載の配管支持装置。
8. 前記固定部材を周辺の固定物に固定するために前記固定部材に各々設けられ、相互離隔した複数の固定部と、前記複数の固定部に各々締結される複数の固定ねじと、を含むことを特徴とする請求項２記載の配管支持装置。
9. 熱交換器、送風装置、圧縮機を含み、前記圧縮機と連結された配管を防振可能に支持する配管支持装置を含む空気調和装置であって、
   前記配管支持装置は、前記配管と離隔した状態で前記配管の周囲に固定される固定部材と、
   前記配管を相互位置の異なる複数の方向から各々押圧する複数の押圧スプリングと、
   前記複数の押圧スプリングの押圧力を各々別途に調節するために前記固定部材に締結された複数の圧力調節ねじと、
   を含むことを特徴とする空気調和装置。
10. 前記固定部材は、その内部を前記配管が貫通するように両側に貫通孔が形成された四角ボックス形態で設けられたことを特徴とする請求項９記載の空気調和装置。
11. 前記固定部材の内部の前記配管の外面に固定され、前記固定部材の内面と離隔した支持部材を更に含み、
    前記複数の押圧スプリングは、前記配管の長手方向に前記支持部材を押圧する第１押圧スプリングと、前記第１押圧スプリングの押圧方向と交差する方向に前記配管を押圧する第２押圧スプリングと、前記第１及び第２押圧スプリングの押圧方向と各々交差する方向に前記配管を押圧する第３押圧スプリングと、を含むことを特徴とする請求項９または１０記載の空気調和装置。
12. 前記複数の圧力調節ねじは、前記第１押圧スプリングの押圧力調節のために前記固定部材の第１面に締結された第１圧力調節ねじと、前記第２押圧スプリングの押圧力調節のために前記固定部材の第２面に締結された第２圧力調節ねじと、前記第３押圧スプリングの押圧力調節のために前記固定部材の第３面に締結された第３圧力調節ねじと、を含むことを特徴とする請求項１１記載の空気調和装置。
13. 前記支持部材と接する前記第１押圧スプリングの端部に結合された第１支持キャップと、前記配管の外面と接する前記第２及び第３押圧スプリングの端部に各々結合された第２及び第３支持キャップと、を更に含むことを特徴とする請求項１１記載の空気調和装置。
14. 前記第１乃至第３支持キャップは、防振可能な弾性材質であることを特徴とする請求項１３記載の空気調和装置。
15. 前記第２及び第３支持キャップは、前記配管からの離脱を防止するための内曲面を各々含むことを特徴とする請求項１３記載の空気調和装置。
16. 前記固定部材を周辺の固定物に固定するために前記固定部材に各々設けられて、相互離隔した複数の固定部と、前記複数の固定部に各々締結される複数の固定ねじを含むことを特徴とする請求項１０記載の空気調和装置。

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