JP2008179260A - モータリトラクタの制御方法、モータリトラクタ及びシートベルト装置 - Google Patents

モータリトラクタの制御方法、モータリトラクタ及びシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モータリトラクタのクラッチ解除時におけるモータの作動音を低減することができるモータリトラクタの制御方法、モータリトラクタ及びシートベルト装置を提供する。
【解決手段】本発明のモータリトラクタ1は、乗員を拘束するウェビングベルト2を巻き取るスプール3と、所定の信号に基づいて駆動されるモータ4と、モータ4の動力をスプール3に伝達可能にするクラッチ機構を有する動力伝達手段5と、モータ4の駆動を制御する制御装置6と、制御装置6に接続されモータ4を駆動させる信号を発信する各種センサー7a〜7dと、モータ4に電流を供給する電源8とを備えており、前記制御装置6は、モータ4を逆転させてクラッチ機構の動力伝達を解除する場合に、クラッチ機構に生じている負荷に応じて、モータ4の回転数又は駆動時間を変化させるようにプログラミングされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両等のウェビングベルトを巻き取るモータを備えたモータリトラクタの制御方法、モータリトラクタ及びシートベルト装置に関し、特に、モータとスプールの動力伝達機構のクラッチ解除時におけるモータの作動音を低減することができるモータリトラクタの制御方法、モータリトラクタ及びシートベルト装置に関する。
車両の座席に着座した乗員を長尺帯状のウェビングベルトで拘束するシートベルト装置は、座席又は車体に設置されたリトラクタ(巻取装置)を備えている。リトラクタは、ウェビングベルトが巻き取られるスプール(巻取軸)と、ウェビングベルトの巻取方向にスプールを付勢するスプリングとを備えている。
また、近年のリトラクタは、車両の急旋回や急制動時に乗員の身体を拘束したり、乗員とウェビングベルトの弛みを積極的に除去したりするためのモータを備えているものも存在している。このモータリトラクタでは、モータの駆動力をスプールに伝達し、ウェビングベルトの巻取方向にスプールを一定量回転させてウェビングベルトの張力を一時的に上昇させるようにしている。ここで、スプールとモータの駆動軸とが常に機械的に連結されていると、通常時におけるウェビングベルトの巻き取りや引き出しに支障をきたしたり、モータに無用な負荷をかけたりすることから、モータの駆動軸とスプールとの間にクラッチ機構を設けているのが一般的である。
ここで、図6は、モータリトラクタの動力伝達機構を示した図であり、(A)はクラッチOFF時の状態、(B)はクラッチON時の状態を示している。図6に示したモータリトラクタの動力伝達機構は、スプールと同軸に連結されたキャリア100と、キャリア100に回転可能に接続された3つのプラネタリギア101と、プラネタリギア101と噛合する内歯を有するインターナルギア102と、キャリア100と同軸かつ回転可能に接続されるとともに3つのプラネタリギア101と噛合する小径の第1サンギア103a及び第1サンギア103aと一体に回転する大径の第2サンギア103bとからなるサンギア103と、第2サンギア103bと噛合する第1クラッチギア104a及び第1クラッチギア104aと一体に回転する第2クラッチギア104bからなるクラッチギア104と、第2クラッチギア104bと噛合する第1アイドルギア105a及び第1アイドルギア105と噛合する第2アイドルギア105bとからなるアイドルギア105と、第2アイドルギア105bに噛合するモータギア106と、モータギアを駆動するモータ107と、クラッチギア104に係止されるクラッチスプリング108と、クラッチスプリング108の揺動によりインターナルギア102の外歯に係合又は離脱可能なパウル109と、を備えている。
図6(A)は、クラッチOFF、すなわち、パウル109がインターナルギア102の外歯に係合していない状態である。したがって、インターナルギア102は自由に回転できる状態になっている。よって、通常時にウェビングベルトを巻き取ったり引き出したりする場合に、スプールが回転すると連動してキャリア100も回転する。すると、3つのプラネタリギア101がスプールの駆動軸回りに公転し、プラネタリギア101と噛合するインターナルギア102も連動して回転する。その結果、スプールは無用な負荷がかかることなく回転することができる。
図6(B)は、クラッチON、すなわち、パウル109がインターナルギア102の外歯に係合している状態である。したがって、インターナルギア102は時計回りに回転できない状態になっている。この状態でモータ107を駆動させてモータギア106を図の矢印方向(反時計回り)に回転させると、アイドルギア105を介してクラッチギア104を図の矢印方向(時計回り)に回転させることができる。クラッチギア104の回転に伴い、第1クラッチギア104aと噛合する第2サンギア103bが図の矢印方向(反時計回り)に回転し、連動して第1サンギア103aも同じ方向に回転すると、第1サンギア103aと噛合するプラネタリギア101に動力が伝達される。ここで、プラネタリギア101は図の矢印方向(時計回り)に回転し、インターナルギア102にも時計回りの駆動力を伝達しようとするが、インターナルギア102は時計回りに回転することができないため、プラネタリギア101は反時計回りに公転することとなり、キャリア100も図の矢印方向(反時計回り)に回転する。その結果、モータ107の駆動力がキャリア107(スプール)に伝達され、ウェビングベルトを巻き取ることができる。
図6に示した動力伝達機構では、クラッチギア104、クラッチスプリング108及びパウル109によりクラッチ機構が構成されている。このようなクラッチ機構において、クラッチのON/OFF(パウル109の係合/離脱)の切替は、モータ107を正転(反時計周り)又は逆転(時計回り)させることによって行う。モータ107を正転させると、クラッチギア104は時計回りに回転し、クラッチスプリング108を時計回りに揺動させることができ、パウル109をインターナルギア102の外歯に係合させることができ、クラッチをON状態にすることができる。また、モータ107を逆転させれば、クラッチスプリング108を反時計回りに揺動させることができ、パウル109をインターナルギア102の外歯から離脱させることができ、クラッチをOFF状態にすることができる。このようなクラッチ機構を備えたモータリトラクタには他にも種々の形態が考えられており、例えば、特許文献1〜4に記載されたものが開示されている。
特開2001−347923号公報、図2及び図3 特開2005−42775号公報、図2〜図4 特開2005−28970号公報、図2及び図3 特開2005−145086号公報、図4
上述したモータリトラクタのモータ107は、ECU(電子制御ユニット)に接続されており、駐車状態から運転状態を経て再び駐車状態に戻るまでの間、ECUが受信した信号に応じて駆動されるように構成されている。ここで、図7は、モータリトラクタのモータの作動状態の一例を示す図であり、縦軸はモータ回転数、横軸は時間を示している。図7に示すように、モータリトラクタのモータ107は、駐車状態から運転状態を経て再び駐車状態に戻るまでの間において、ドアOPEN時、バックルON時、急旋回/急制動時、バックルOFF時、ドアOPEN時に作動する。これらのうち、ドアOPEN時、バックルON時、バックルOFF時、ドアOPEN時は、モータ107の回転数が低いモード1で作動し、急旋回/急制動時は、モータ107の回転数が高いモード2で作動する。モード1は、乗員とウェビングベルトの間に生じる弛みを除去したり(バックルON時)、ウェビングベルト格納時に生じる弛みを除去したり(ドアOPEN時、バックルOFF時、ドアOPEN時)するためのものであるため、モータ107の回転数をそれほど高くする必要がない。一方、モード2は、ウェビングベルトの引き出しを防いで乗員をしっかりと座席に拘束する必要があるため、モータ107の回転数を高くしている。
モード1及びモード2において、ウェビングベルトの弛み除去が終了した場合や乗員の拘束を解除する場合には、モータ107を停止するとともに、クラッチを解除する必要がある。クラッチONの状態のままでは、通常のウェビングベルトの引き出しや巻き取りができなくなってしまうためである。このクラッチを解除する場合、モータ107を逆転させてクラッチスプリング108を反時計回りに回転させ、パウル109とインターナルギア102の外歯との係合を解除するのが一般的である(図6参照)。このクラッチ解除処理は、図7に示すように、モード1及びモード2において同じ制御が行われており、モード1であるか、モード2であるかに関わらず、同じ回転数で同じ時間だけモータ107を逆転させている。
例えば、図6に示したクラッチ機構では、クラッチを解除するためにモータ107を逆転させた場合に、動力伝達機構全体の保持力が低下することとなる。モード2においては、ウェビングベルトに引き出し方向の高い張力が生じており、キャリア100(スプール)には逆転方向の強いトルクが生じている。したがって、モータ107の逆転とともにキャリア100(スプール)も逆転することとなり、クラッチの解除に十分な回転数と十分な時間を要することとなる。そのため、上述したクラッチ解除時のモータ制御は、モード2の場合を基準として設定されている。
ところで、クラッチ解除時にモータ107を逆転させるということは、必然的にモータ107の作動音が発生し、乗員に不快感を与えるという問題が生ずる。かかる問題を解決するために、例えば、特許文献3に記載された発明では、緊急状態を回避した後にロック及びクラッチを解除する場合において、クラッチ解除電流をロック解除電流よりも小さくしてモータの作動音を小さくするようにしている。
しかしながら、特許文献3に記載された発明は、図7に示すモード2の場合のみを想定しており、同様の制御をモード1に適用したとしてもモード1に最適な制御とはならない。また、モード1の作動頻度の方がモード2の作動頻度よりも多いこと、モード1ではモード2ほどパウル109とインターナルギア102の外歯が強く噛み合っていない(クラッチ機構に生じている負荷が低い)こと等に鑑みれば、モード1に適した制御方法を確立する必要がある。
本発明は上述した問題点に鑑み創案されたものであり、モータリトラクタのクラッチ解除時におけるモータの作動音を低減することができるモータリトラクタの制御方法、モータリトラクタ及びシートベルト装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、乗員を拘束するウェビングベルトを巻き取るスプールと、所定の信号に基づいて駆動されるモータと、該モータの動力を前記スプールに伝達可能にするクラッチ機構と、を備えたモータリトラクタの制御方法であって、前記モータを駆動させて前記クラッチ機構の動力伝達を解除する場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷に応じて、前記モータの回転数又は駆動時間を変化させる、ことを特徴とするモータリトラクタの制御方法が提供される。
前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合と比較して、前記モータの回転数を低くするようにしてもよいし、前記モータの駆動時間を短くするようにしてもよいし、前記モータの回転数を低くするとともに前記モータの駆動時間を短くするようにしてもよい。ここで、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合とは、前記ウェビングベルトの弛みを除去するために前記モータを駆動させる第1モードであり、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合とは、急旋回、急制動等の緊急時に乗員を拘束するために前記モータを駆動させる第2モードであることが好ましい。また、前記モータの回転数を、徐々に、段階的に又はそれらの組合せの態様で変化させるようにしてもよい。
また、本発明によれば、乗員を拘束するウェビングベルトを巻き取るスプールと、所定の信号に基づいて駆動されるモータと、該モータの動力を前記スプールに伝達可能にするクラッチ機構と、前記モータの駆動を制御する制御装置と、を備えたモータリトラクタにおいて、前記モータを駆動させて前記クラッチ機構の動力伝達を解除する場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷に応じて、前記モータの回転数又は駆動時間を変化させるようになっている、ことを特徴とするモータリトラクタが提供される。
前記制御装置において、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合と比較して、前記モータの回転数が低く設定されていてもよいし、前記モータの駆動時間が短く設定されていてもよいし、前記モータの回転数が低く設定されているとともに前記モータの駆動時間が短く設定されていてもよい。ここで、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合とは、前記ウェビングベルトの弛みを除去するために前記モータを駆動させる第1モードであり、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合とは、急旋回、急制動等の緊急時に乗員を拘束するために前記モータを駆動させる第2モードであることが好ましい。また、前記モータの回転数が、徐々に、段階的に又はそれらの組合せの態様で変化するように設定されていてもよい。
さらに、本発明によれば、乗員を拘束するウェビングベルトと、該ウェビングベルトを引き出し可能に巻き取るモータリトラクタと、前記ウェビングベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体構造物に固定され前記タングと係合可能なバックルとを備えたシートベルト装置において、前記モータリトラクタは、段落0016乃至段落0017に記載した制御方法を行うモータリトラクタである、ことを特徴とするシートベルト装置が提供される。
上述した本発明のモータリトラクタの制御方法、モータリトラクタ及びシートベルト装置によれば、モータリトラクタのモータを駆動させてクラッチ機構の動力伝達を解除する場合に、ウェビングベルトの張力が低い時には、モータの回転数を低く又は駆動時間を短く設定することができ、ウェビングベルトの張力が高い時には、モータの回転数を高く又は駆動時間を長く設定することができ、ウェビングベルトの張力に応じたクラッチ解除時のモータ制御を行うことができる。したがって、ウェビングベルトの張力が低い場合(例えば、クラッチ解除前のモータの回転数が低い場合)におけるモータの回転数又は駆動時間を従来の制御方法よりも抑えることができ、モータの作動音を低減することができる。
特に、モータの回転数を低くした場合には、モータの作動音そのものを小さくすることができる。また、モータの駆動時間を短くした場合には、モータの作動音の発生時間を短くすることができる。さらに、モータの回転数を低くするとともに駆動時間を短くした場合には、モータの作動音そのものを小さくすることができるだけでなく、モータの作動音の発生時間も短くすることができる。
また、前記ウェビングベルトの弛みを除去するためにモータを駆動させる第1モードと、急旋回、急制動等の緊急時に乗員を拘束するためにモータを駆動させる第2モードとを区別して、第1モードのクラッチ解除におけるモータの回転数を低くしたり、駆動時間を短くしたりすることにより、第1モード時のモータの作動音を低減することができる。一般に、車両運転中は、第1モードの方が第2モードよりも頻繁に行われるため、作動音を低減する効果は大きく、乗員に与える不快感を大幅に低減することができる。
さらに、モータの逆転回転数を、徐々に、段階的に又はそれらの組合せの態様で変化させることにより、モータの回転数、駆動時間、クラッチ機構の負荷、乗員が感じる作動音等との関係を考慮して最適なモータの駆動制御を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図5を用いて説明する。ここで、図1は本発明のモータリトラクタを示す構成図であり、図2は本発明のモータリトラクタにおけるモータの作動状態の一例を示す図である。
図1に示すように、本発明のモータリトラクタ1は、乗員を拘束するウェビングベルト2を巻き取るスプール3と、所定の信号に基づいて駆動されるモータ4と、モータ4の動力をスプール3に伝達可能にするクラッチ機構を有する動力伝達手段5と、モータ4の駆動を制御する制御装置6と、制御装置6に接続されモータ4を駆動させる信号を発信する各種センサー7a〜7dと、モータ4に電流を供給する電源8とを備えている。ここで、動力伝達手段5の構成については、種々の形態のもの(例えば、図6参照)を採用することができるため、詳細については説明を省略する。
前記動力伝達手段5の外側には、例えば、渦巻き状のバネからなるスプリングを内蔵したスプリング手段9が設けられており、ウェビングベルト2を巻き取る方向にスプール3を付勢するようになっている。また、スプール3の動力伝達手段5と反対側の端部にはロック手段10が接続されており、衝突時等の所定減速度以上の大減速度を生じた場合に、スプール3がウェビングベルト2を引き出す方向に回転するのを阻止できるようになっている。なお、電源8は、車載されたバッテリーである。
また、前記スプール3、モータ4、動力伝達手段5及びロック手段10は、断面略コ字状のフレーム11に接続されて一体化されている。また、フレーム11のウェビングベルト2が巻き取られる部分にはフレームカバー12が接続されており、ウェビングベルト2の巻太りに対応した巻取空間が確保されている。なお、かかるモータリトラクタ1には、緊急時に作動してウェビングベルト2を巻き取って乗員を束縛する火薬式プリテンショナーを設けるようにしてもよい。
前記制御装置6は、いわゆるECU(電子制御ユニット)であり、モータ4、ドアセンサー7a、バックルセンサー7b、加速度センサー7c、車両状態検知センサー7d、電源8等に接続されており、各種センサー7a〜7dが発する信号に応じてモータ4に電源8の電流を供給し所定の回転をさせるプログラムを内蔵している。そして、本発明のモータリトラクタ1における制御装置6は、モータ4を逆転させてクラッチ機構の動力伝達を解除する場合に、クラッチ機構に生じている負荷に応じて、モータ4の回転数又は駆動時間を変化させるようにプログラミングされている。
図2に示すように、モータ4は、駐車状態から運転状態を経て再び駐車状態に戻るまでの間において、ドアOPEN時、バックルON時、急旋回/急制動時、バックルOFF時、ドアOPEN時に作動する。これらのうち、ドアOPEN時、バックルON時、バックルOFF時、ドアOPEN時は、モータ4の回転数が低い第1モード(以下、「モード1」という。)で作動し、急旋回/急制動時は、モータの回転数が高い第2モード(以下、「モード2」という。)で作動する。
モード1は、図2に示す例では、(1)駐車している車両に乗車するためにドアを開けた時(ドアOPEN)、(2)乗車後にシートベルトを装着した時(バックルON)、(3)停車後にシートベルトを外した時(バックルOFF)、(4)降車のためにドアを開けた時(ドアOPEN)、にモータ4を作動するようになっている。また、モード2は、例えば、加速度センサー7cが急激な減速加速度を検知した場合や、車両状態検出センサー7dが車両の傾きや急ハンドルを検知した場合(急旋回/急制動)にモータ4を作動するようになっている。なお、モード2において、車載レーダ、ブレーキセンサー、ハンドル角センサー、車速センサー等による車両危険予知システムの信号に基づいてモータ4を作動させるようにしてもよい。
以下、モード1におけるモータリトラクタ1の制御方法について詳述する。モード1において、前記(1)のモータ作動は、降車時におけるウェビングベルト2の格納が不十分なために生じていたウェビングベルト2の弛みを除去するための処理である。このとき、ドアセンサー7aがドアOPENを検知して制御装置6に信号を発信する。また、前記(2)のモータ作動は、シートベルトを装着した時に生じる乗員とウェビングベルト2との間の弛みを除去するための処理である。このとき、バックルセンサー7bがバックルONを検知して制御装置6に信号を発信する。また、前記(3)のモータ作動は、ウェビングベルト2の格納時に生じるウェビングベルト2の弛みを除去するための処理である。このとき、バックルセンサー7bがバックルOFFを検知して制御装置6に信号を発信する。また、前記(4)のモータ作動は、降車前におけるウェビングベルト2の格納が不十分なために生じていたウェビングベルト2の弛みを除去するための処理である。このとき、ドアセンサー7aがドアOPENを検知して制御装置6に信号を発信する。
前記(1)〜(4)のモード1は、所定の回転数でモータ4を正転させた後、所定時間が経過した場合、ウェビングベルト2の格納完了が検知できた場合、ウェビングベルトの張力が一定になった場合等のいずれかの条件に達すると、モータ4を逆転させてクラッチを解除してからモータ4を停止させるようになっている。そして、このモード1ではウェビングベルト2の弛み除去が主目的であるため、図2に示すように、モータ4を正転させる回転数をモード2のように高くする必要はなく、その結果、スプール3やクラッチ機構に生ずる負荷が低くなっている。しかも、乗車中においては、一般に、モード2よりもモード1の方が作動頻度の回数が多い。そこで、本発明では、モード1のクラッチ解除処理に着目し、モード1のクラッチ解除時におけるモータ4の回転数を低くしたり、駆動時間を短くしたりするようにしている。
ここで、図3は、各モードにおけるクラッチ解除時のモータ回転数と時間の関係を示す図であり、(A)はモード2、(B)はモード1の第1実施形態を示している。なお、縦軸はモータ回転数、横軸は時間を示している。図3(A)に示すように、モード2の場合には、確実にクラッチを解除できるように、十分な回転数r21で、十分な駆動時間t21〜t22だけモータ4を逆転させている。一方、モード1の場合には、図3(B)に示すように、回転数r21よりも低い回転数r11,r12で、モード1の駆動時間t21〜t22よりも短い駆動時間t11〜t13だけモータ4を逆転させている。このとき、モータ4を逆転させることにより動力伝達機構全体の保持力が低下するため、最初に回転数r11で逆転させ、時間t12に達するまでの間に徐々に回転数をr12まで落とし、その後、時間t13に達するまでの間を一定の回転数r12でモータ4を逆転させている。このように、モード1におけるクラッチ解除処理において、モード2の場合よりもモータ4の回転数を低くすることによりモータ4の作動音そのものを小さくすることができ、モータ4の駆動時間を短くすることによりモータ4の作動音の発生時間を短くすることができる。
上述したモード1におけるクラッチ解除処理は、図3(B)に示した第1実施形態の他にも種々の形態が考えられる。ここで、図4は、モード1におけるクラッチ解除時のモータ回転数と時間の関係を示す図であり、(A)は第2実施形態、(B)は第3実施形態、(C)は第4実施形態、(D)は第5実施形態、(E)は第6実施形態、(F)は第7実施形態、(G)は第8実施形態、(H)は第9実施形態、(I)は第10実施形態、(J)は第11実施形態、(K)は第12実施形態、(L)は第13実施形態、(M)は第14実施形態、(N)は第15実施形態、(O)は第16実施形態、(P)は第17実施形態、(Q)は第18実施形態を示している。なお、図4の各図において、縦軸はモータ回転数、横軸は時間を示している。
図4(A)に示す第2実施形態は、時間t11における回転数r11がモード2の回転数r21と同じ回転数であって、駆動時間t11〜t12がモード2の駆動時間t21〜t22よりも短い場合を示している。かかる第2実施形態においては、モータ4の駆動時間が短いため、モータ4の作動音の発生時間を短くすることができる。
図4(B)に示す第3実施形態は、駆動時間t11〜t12がモード2の駆動時間t21〜t22と同じ場合であって、駆動時間t11〜t12における回転数r11が一定かつモード2の回転数r21よりも低い場合を示している。かかる第3実施形態においては、モータ4の回転数が低いため、モータ4の作動音そのものを小さくすることができる。
図4(C)に示す第4実施形態は、駆動時間t11〜t12がモード2の駆動時間t21〜t22よりも短く、駆動時間t11〜t12における回転数r11が一定かつモード2の回転数r21よりも低い場合を示している。かかる第4実施形態においては、モータ4の駆動時間が短いため、モータ4の作動音の発生時間を短くすることができるとともに、モータ4の回転数が低いため、モータ4の作動音そのものを小さくすることができる。
図4(D)に示す第5実施形態は、図3(B)に示した第1実施形態の駆動時間t11〜t13における回転数の変動を前半部分と後半部分で反転させたものである。すなわち、時間t11からt12までの間を一定の回転数r11でモータ4を逆転させ、時間t12〜時間t13までの間に徐々に回転数をr13まで上げていくようにしている。モータ4の作動音はできるだけ小さい方が好ましいため、第5実施形態では最初の回転数r11を低く設定しているが、最終的にクラッチを確実に解除するために後半でモータ4の回転数を高くしている。また、図4(F)に示す第7実施形態のように、駆動時間t11〜t12の間で回転数をr12まで徐々に上げるように設定してもよい。さらに、図4(H)に示す第9実施形態のように、時間t11における回転数r11を0に設定するようにしてもよい。また、図4(K)に示す第12実施形態のように、時間t11から時間t12の間を回転数r11で一定とし、時間t12から時間t13の間を回転数r11よりも高い回転数r12で一定とし、段階的に回転数が高くなるように設定してもよい。さらに、図4(N)に示す第15実施形態のように、時間t11から時間t12の間の回転数を徐々に回転数r12まで上げていき、時間t12から時間t13の間の回転数を一定とするように設定してもよい。
図4(E)に示す第6実施形態は、駆動時間t11〜t12がモード2の駆動時間t21〜t22よりも短く、駆動時間t11〜t12における回転数r11がモード2の回転数r21よりも低い場合であって、徐々にモータ4の回転数を低くしていく場合を示している。かかる第6実施形態では、時間t12の時に回転数r12となるように設定しているが、図4(G)に示す第8実施形態のように、時間t12における回転数を0になるように設定してもよい。また、図4(J)に示す第11実施形態のように、時間t11から時間t12の間を回転数r11で一定とし、時間t12から時間t13の間を回転数r11よりも低い回転数r12で一定とし、段階的に回転数が低くなるように設定してもよい。さらに、図4(M)に示す第14実施形態のように、時間t11から時間t12の間を回転数r11で一定とし、時間t12から時間t13の間の回転数を徐々に低くするように設定してもよい。これらの実施形態においては、駆動時間の経過に伴ってモータ4の回転数を低くしていることから、時間の経過に伴ってモータ4の作動音を小さくすることができる。これらの実施形態では、乗員がドアを開けたり、シートベルトを締めたりした後の車内が比較的静かな状態におけるモータ4の作動音を小さくすることができるため、乗員に与える不快感を効果的に低減することができる。
図4(I)に示す第10実施形態は、駆動時間t11〜t13がモード2の駆動時間t21〜t22よりも短く、駆動時間t11〜t13における回転数r12がモード2の回転数r21よりも低い場合であって、時間t11から時間t12の間で徐々に回転数を上げていき、時間t12から時間t13の間で徐々に回転数を低くしていく場合を示している。かかる第10実施形態では、時間t12の時に回転数r12となるように設定しているが、図4(L)に示す第13実施形態のように、時間11から時間t12の間を回転数r11で一定とし、時間t12から時間t13の間を回転数r12で一定とし、時間t13から時間t14の間を回転数r13で一定となるように、段階的に中間で回転数が高くなるように設定してもよい。かかる第13実施形態において、回転数r11を回転数r13よりも高く設定しているが、回転数r11を回転数r13よりも低く設定してもよい。さらに、図4(O)に示す第16実施形態のように、時間t11から時間t12の間で回転数をr12まで徐々に上げていき、時間t13から時間t14の間で回転数を徐々に落とすようにしてもよい。これらの実施形態においては、時間の経過に伴って、モータ4の作動音を徐々に大きくし徐々に小さくすることができるため、乗員に対してモータ4の作動音を気付きにくくすることができる。
図4(P)に示す第17実施形態は、図4(L)に示した第13実施形態の前半部分と図4(O)に示す第16実施形態の後半部分とを組み合わせたものであり、時間t11から時間t12の間を回転数r11で一定とし、時間t13から時間t14の間の回転数をr12から徐々に落とすようにしている。また、図4(Q)に示す第18実施形態は、図4(L)に示した第13実施形態の後半部分と図4(O)に示す第16実施形態の前半部分とを組み合わせたものであり、時間t11から時間t12の間で回転数をr12まで徐々に上げていき、時間t13から時間t14の間の回転数をr13で一定とするようにしている。これらの実施形態においても、時間の経過に伴って、モータ4の作動音を徐々に大きくし徐々に小さくすることができるため、乗員に対してモータ4の作動音を気付かせにくくすることができる。
図3及び図4に示したように、本発明では、モータの回転数、駆動時間、クラッチ機構に生じている負荷、乗員が感じる作動音等との関係を考慮して、モータ4の回転数及び駆動時間を種々の形態に設定することができ、最適なモータ4の駆動制御を実現することができる。図4に示した実施形態の他に、徐々に回転数を上げたり落としたりする場合に曲線的に回転数を変化させてもよいし、段階的に回転数を上げたり落としたりする場合に段階の数を増やすようにしてもよい。また、図2に示したモード1の各作動タイミングに応じて、モータ4の回転数及び駆動時間の形態を変化させるようにしてもよい。例えば、降車する前のドアOPEN時のモード1では、乗員は車両から降車してしまうため、駆動時間の後半部分でモータ4の回転数が高くなるように設定すれば、乗員が感じるモータ4の作動音を効果的に低減することができる。また、乗車する前のドアOPEN時のモード1では、最初、乗員は車両に乗車していないため、駆動時間の前半部分でモータ4の回転数を高くなるように設定すれば、乗員が感じるモータ4の作動音を効果的に低減することができる。
上述した実施形態では、モード1におけるクラッチ解除処理時のモータ4の回転数及び駆動時間を予め制御装置6に内蔵されるプログラムに組み込んでいる場合について説明したが、例えば、クラッチ解除前のモード1の回転数とモード2の回転数との間に閾値を設定し、クラッチ解除前の回転数が閾値よりも高い場合に図3(A)に示したクラッチ解除処理を行い、クラッチ解除前の回転数が閾値よりも低い場合に図3(B)又は図4に示したクラッチ解除処理を行うようにしてもよい。また、ウェビングベルト2の張力を検出するテンション検出センサーを設け、テンション検出センサーの出力が所定の閾値よりも高い場合に図3(A)に示したクラッチ解除処理を行い、テンション検出センサーの出力が所定の閾値よりも低い場合に図3(B)又は図4に示したクラッチ解除処理を行うようにしてもよい。
次に、上述したモータリトラクタ1を用いたシートベルト装置について説明する。ここで、図5は本発明のシートベルト装置の全体模式図である。図5に示すように、本発明のシートベルト装置51は、乗員を拘束するウェビングベルト2と、ウェビングベルト2を引き出し可能に巻き取るモータリトラクタ1と、ウェビングベルト2に摺動可能に支持されたタング52と、タング52と係合可能なバックル53とを備え、モータリトラクタ1には、図1に示したものを採用している。すなわち、モータリトラクタ1は、ウェビングベルト2を巻き取るスプール3と、所定の信号に基づいて駆動されるモータ4と、モータ4の動力をスプール3に伝達可能にするクラッチ機構を有する動力伝達手段5と、モータ4の駆動を制御する制御装置6と、制御装置6に接続されモータ4を駆動させる信号を発信する各種センサー7a〜7dと、モータ4に電流を供給する電源8とを備え、制御装置6は、上述した方法でモータ4の回転数及び駆動時間を制御し、動力伝達手段5のクラッチ機構を解除するようにプログラミングされている。このモータリトラクタ1及びその制御方法の詳細については、既に述べたとおりであるので、重複した説明を省略する。なお、モータリトラクタ1は車両シート54内に収容されており、ウェビングベルト2は車体(図示せず)に固定されたガイドアンカー55に掛け回されるとともに先端がベルトアンカー56により車体又は車両シート54に接続されている。
かかるシートベルト装置51に上述したモータリトラクタ1を採用することにより、モータ4の作動音が少ないシートベルト装置51を提供することができる。なお、ウェビングベルト2、タング52、バックル53、車両シート54、ガイドアンカー55及びベルトアンカー56の設置場所や具体的な形状は、図示したものに限られず、その機能を果たすことができる設置場所及び形状であればよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、モード1のモータ作動は図2に示した場合に限定されない等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
本発明のモータリトラクタを示す構成図である。 本発明のモータリトラクタにおけるモータの作動状態の一例を示す図である。 各モードにおけるクラッチ解除時のモータ回転数と時間の関係を示す図であり、(A)はモード2、(B)はモード1の第1実施形態を示している。 モード1におけるクラッチ解除時のモータ回転数と時間の関係を示す図であり、(A)は第2実施形態、(B)は第3実施形態、(C)は第4実施形態、(D)は第5実施形態、(E)は第6実施形態、(F)は第7実施形態、(G)は第8実施形態、(H)は第9実施形態、(I)は第10実施形態、(J)は第11実施形態、(K)は第12実施形態、(L)は第13実施形態、(M)は第14実施形態、(N)は第15実施形態、(O)は第16実施形態、(P)は第17実施形態、(Q)は第18実施形態を示している。 本発明のシートベルト装置の全体模式図である。 モータリトラクタの動力伝達機構を示した図であり、(A)はクラッチOFF時の状態、(B)はクラッチON時の状態を示している。 モータリトラクタのモータの作動状態の一例を示す図である。
符号の説明
1 モータリトラクタ
2 ウェビングベルト
3 スプール
4 モータ
5 動力伝達手段
6 制御装置
7a ドアセンサー
7b バックルセンサー
7c 加速度センサー
7d 車両状態検出センサー
8 電源
9 スプリング手段
10 ロック手段
11 フレーム
12 フレームカバー
51 シートベルト装置
52 タング
53 バックル
54 車両シート
55 ガイドアンカー
56 ベルトアンカー
100 キャリア
101 プラネタリギア
102 インターナルギア
103 サンギア
104 クラッチギア
105 アイドルギア
106 モータギア
107 モータ
108 クラッチスプリング
109 パウル

Claims (8)

  1. 乗員を拘束するウェビングベルトを巻き取るスプールと、所定の信号に基づいて駆動されるモータと、該モータの動力を前記スプールに伝達可能にするクラッチ機構と、を備えたモータリトラクタの制御方法であって、
    前記モータを駆動させて前記クラッチ機構の動力伝達を解除する場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷に応じて、前記モータの回転数又は駆動時間を変化させる、ことを特徴とするモータリトラクタの制御方法。
  2. 前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合と比較して、前記モータの回転数を低くする、ことを特徴とする請求項1に記載のモータリトラクタの制御方法。
  3. 前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合と比較して、前記モータの駆動時間を短くする、ことを特徴とする請求項1に記載のモータリトラクタの制御方法。
  4. 前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合に、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合と比較して、前記モータの回転数を低くするとともに前記モータの駆動時間を短くする、ことを特徴とする請求項1に記載のモータリトラクタの制御方法。
  5. 前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも低い場合とは、前記ウェビングベルトの弛みを除去するために前記モータを駆動させる第1モードであり、前記クラッチ機構に生じている負荷が所定の値よりも高い場合とは、急旋回、急制動等の緊急時に乗員を拘束するために前記モータを駆動させる第2モードである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のモータリトラクタの制御方法。
  6. 前記モータの回転数を、徐々に、段階的に又はそれらの組合せの態様で変化させる、ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5のいずれかに記載のモータリトラクタの制御方法。
  7. 乗員を拘束するウェビングベルトを巻き取るスプールと、所定の信号に基づいて駆動されるモータと、該モータの動力を前記スプールに伝達可能にするクラッチ機構と、前記モータの駆動を制御する制御装置と、を備えたモータリトラクタにおいて、前記制御装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載されたモータリトラクタの制御方法を行う、ことを特徴とするモータリトラクタ。
  8. 乗員を拘束するウェビングベルトと、該ウェビングベルトを引き出し可能に巻き取るモータリトラクタと、前記ウェビングベルトに摺動可能に支持されたタングと、車体構造物に固定され前記タングと係合可能なバックルとを備えたシートベルト装置において、前記モータリトラクタは、請求項7に記載のモータリトラクタである、ことを特徴とするシートベルト装置。
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