JP2008163542A - ポリトリメチレンテレフタレート系仮撚糸およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリトリメチレンテレフタレート系繊維で構成された仮撚加工糸であって、該加工糸の伸縮伸長率が100%以上300%以下であり、かつ熱水収縮率が5%以下であることを特徴とする仮撚加工糸。および、仮撚方法において、加撚部ヒーター出口における糸条温度が120℃以上200℃以下、2次セットヒーター温度が120℃以上200℃以下であり、次式を満足するの条件であることを特徴とする製造方法である。A×B≧70000・・・(1)A≧1500・・・(2)25≦B≦80・・・(3)(ただし、A;仮撚数(T/m)、B;2次セットヒーター内のフィード率(%))
【選択図】なし
Description
A ≧ 1500 ・・・(2)
25 ≦ B ≦ 80 ・・・(3)
(ただし、A;仮撚数(T/m)、B;2次セットヒーター内のフィード率(%))
・ 伸縮伸長率;JIS−L−1013・伸縮性試験方法に準じて伸縮伸長率の測定を行い、10回平均値を算出する。試料の前処理として、0.3mg/dの荷重下で乾熱90℃×15分の処理を行い、12時間以上放置して測定する。
・ 熱水収縮率;JIS−L−1013・熱水収縮率試験方法に準じて熱水収縮率の測定を行い、10回平均値を算出する。試料を処理する熱水の温度は98℃で行う。
ここで、サイドバイサイド型の複合繊維(原糸)は、固有粘度や共重合率等が異なる重合体を繊維の長さ方向に沿って張り合わせ、それらの弾性回復率や収縮特性の差によって、捲縮を発現するものである。固有粘度差を有するサイドバイサイド型複合の場合、紡糸、延伸時に高固有粘度側に応力が集中するため、2成分間で内部ひずみが異なる。そのため、延伸後の弾性回復率差および織物の熱処理工程での熱収縮差により高粘度側に大きく収縮し、単繊維内で歪みが生じて3次元コイル捲縮の形態をとる。
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維として、少なくとも一方がポリトリメチレンテレフタレートを主体としたポリエステル成分であるサイドバイサイド型複合繊維を用いる場合、低収縮成分(低粘度成分)には、高収縮成分であるポリトリメチレンテレフタレートとの界面接着性が良好で、製糸性が安定している繊維形成性の重合体であれば特に限定されるものではないが、力学的特性、化学的特性および原料価格を考慮すると、繊維形成能のあるポリエチレンテレフタレートが好ましい。また、粘度の異なるポリトリメチレンテレフタレートを主体としたポリエステル成分を張り合わせたものであってもよい。
また、両成分の複合比率は製糸性および繊維長さ方向のコイル寸法均質性の点で、高収縮成分:低収縮成分=70:30〜30:70(重量%)の範囲が好ましく、65:35〜45:55の範囲がより好ましい。なお、このようなサイドバイサイド型複合繊維は公知の方法によって製造することができる。ポリトリメチレンテレフタレート繊維としてサイドバイサイド型複合繊維(原糸)を用いると、上述した繊維全体のクリンプに更に仮撚加工することにより、各単繊維にミクロに、細かなクリンプを付与することができるので、極めて高いストレッチ性を発現できるのである。さらに、仮撚糸特有の嵩高性が得られるので、薄地だけでなく、ユニフォーム衣料などの厚地にも採用することができるものである。
A ≧ 1500 ・・・(2)
25 ≦ B ≦ 80 ・・・(3)
(ただし、A;仮撚数(T/m)、B;2次セットヒーター内のフィード率(%))
仮撚数1500T/m以上で仮撚することにより高い伸縮を持つ加工糸となる。仮撚数が1500T/mを下回る場合には、糸条に十分な捲縮を付与することができず、100〜300%を満たすような伸縮伸長率が得られないので好ましくない。仮撚加工方法としては、一般に用いられるピンタイプ、フリクションディスクタイプ、ニップベルトタイプ、エアー加撚タイプ等、いかなる方法によるものでもよい。
伸縮伸長率;JIS−L−1013の伸縮性試験方法に準じて伸縮伸長率の測定を行い、10回平均値を算出した。試料の前処理として、0.3mg/dの荷重下で乾熱90℃×15分の処理を行い、12時間以上放置して測定した。
熱水収縮率;JIS−L−1013の熱水収縮率試験方法に準じて熱水収縮率の測定を行い、10回平均値を算出した。試料を処理する熱水の温度は98℃で行った。
仮撚り数:検撚機を用いて測定した。
ジメチルテレフタル酸と1,3−プロパンジオールおよび触媒としてテトラブチルチタネート、艶消し剤として二酸化チタンを添加し、エステル化反応を行った後、重縮合反応を行いポリトリメチレンテレフタレートを得た。この方法で得たポリトリメチレンテレフタレートを通常の紡糸機により形状が丸断面で24孔の口金を用いて吐出し、未延伸糸を得た。
実施例1〜2と同じ未延伸糸、同じ仮撚加工機を用い、加撚部ヒーター温度160℃、2次セットヒーター温度160℃、加工速度300m/分、延伸倍率1.35、仮撚数3500T/m、2次セットヒーター内でのフィード率を65%で2段ヒーター仮撚加工を行い、84T−24Fの加工糸を得た。得られた仮撚加工糸の伸縮伸長率、沸騰水収縮率を測定した。この測定結果を表1に示す。
実施例1〜3と同じ未延伸糸、同じ仮撚加工機を用い、加撚部ヒーター温度160℃、加工速度300m/分、延伸倍率1.35、仮撚数2300T/mの条件で1段ヒーター仮撚加工を行い、仮撚数を表1に示す条件で作成し、84T−24Fの加工糸を得た。加撚部ヒーター出口における糸条温度は、158℃〜160℃であった。得られた仮撚加工糸の伸縮伸長率、沸騰水収縮率を測定した。この測定結果を表1に示す。
実施例1〜3と同じ未延伸糸、同じ仮撚加工機を用い、加撚部ヒーター温度160℃、2次セットヒーター温度160℃、加工速度300m/分、延伸倍率1.35、仮撚数2300T/m、2次セットヒーター内でのフィード率を表1に示す条件で2段ヒーター仮撚加工を行い、84T−24Fの加工糸を得た。加撚部ヒーター出口における糸条温度は、158℃〜160℃、2次セットヒーター出口における糸条温度は、158〜160℃であった。得られた仮撚加工糸の伸縮伸長率、沸騰水収縮率を測定した。この測定結果を表1に示す。
実施例1〜3と同じ未延伸糸、同じ仮撚加工機を用い、加撚部ヒーター温度160℃、2次セットヒーター温度160℃、加工速度300m/分、延伸倍率1.35、仮撚数1400T/m、2次セットヒーター内でのフィード率を表1に示す条件で2段ヒーター仮撚加工を行い、84T−24Fの加工糸を得た。加撚部ヒーター出口における糸条温度は、158℃〜160℃、2次セットヒーター出口における糸条温度は、158〜160℃であった。得られた仮撚加工糸の伸縮伸長率、沸騰水収縮率を測定した。この測定結果を表1に示す。
実施例4と同じ未延伸糸、同じ仮撚加工機を用い、加撚部ヒーター温度160℃、加工速度300m/分、延伸倍率1.02、仮撚数3000T/m の条件で1段ヒーター仮撚加工を行い、仮撚数を表1に示す条件で作成し、84T−24Fの加工糸を得た。加撚部ヒーター出口における糸条温度は、158℃〜160℃であった。得られた仮撚加工糸の伸縮伸長率、沸騰水収縮率を測定した。この測定結果を表1に示す。
実施例4と同じ未延伸糸、同じ仮撚加工機を用い、加撚部ヒーター温度160℃、2次セットヒーター温度160℃、加工速度300m/分、延伸倍率1.02、仮撚数3000T/m、2次セットヒーター内でのフィード率を表1に示す条件で2段ヒーター仮撚加工を行い、84T−24Fの加工糸を得た。加撚部ヒーター出口における糸条温度は、158℃〜160℃、2次セットヒーター出口における糸条温度は、158〜160℃であった。得られた仮撚加工糸の伸縮伸長率、沸騰水収縮率を測定した。この測定結果を表1に示す。
Claims (2)
- ポリトリメチレンテレフタレート繊維(一方がポリトリメチレンテレフタレートを主体としたポリエステル成分、もう一方がポリエチレンテレフタレート成分の2種類の重合体が繊維の長さ方向に沿ってサイドバイサイド型で構成された繊維を除く)で構成された仮撚糸であって、伸縮伸長率が100%以上300%以下であり、かつ熱水収縮率が5%以下であることを特徴とするポリトリメチレンテレフタレート系仮撚糸。
- ポリトリメチレンテレフタレート系仮撚糸の2段ヒーター仮撚加工による製造方法であって、加撚部ヒーターおよび2次セットヒーター出口における糸条温度が120℃以上200℃以下であり、かつ仮撚数(T/m)Aと2次セットヒーター内のフィード率(%)Bとが次式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする請求項1に記載のポリトリメチレンテレフタレート系仮撚糸の製造方法。
A × B ≧ 70000 ・・・(1)
A ≧ 1500 ・・・(2)
25 ≦ B ≦ 80 ・・・(3)
(ただし、A;仮撚数(T/m)、B;2次セットヒーター内のフィード率(%))
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