JP2008149624A - 吐出タイミング調整方法、吐出タイミング調整装置、及び、プログラム - Google Patents

吐出タイミング調整方法、吐出タイミング調整装置、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のヘッドから吐出される液体滴の吐出タイミングを適切に調整できるようにすること。
【解決手段】第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を第1ノズル列及び第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、垂直方向に並ぶ第1ノズル列及び第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、媒体に調整用パターンを形成するステップと、調整用パターンに基づいて、第1ノズル列及び第2ノズル列の吐出タイミングの調整量を決定するステップと、を含む吐出タイミング調整方法に関する。この調整用パターンは、前述の垂直方向に所定の距離離して複数形成される。また、各調整用パターンに基づいて決定される調整量の平均に基づいて、吐出タイミングを調整する。
【選択図】図11

Description

本発明は、吐出タイミング調整方法、吐出タイミング調整装置、及び、プログラムに関する。
ノズル列の垂直方向に並ぶように配置された2つのヘッドを備えたプリンタがある。これら2つのヘッドは、ノズルピッチの半分の距離だけ一方のヘッドの位置をノズル列方向にずらして配置される。そうすることによって、ノズル列方向に2倍の解像度を実現する。このように配置されたヘッドを使用して印刷を行うためには、2つのヘッドから吐出される液体滴の着弾位置を搬送方向について調整しておく必要がある。
搬送方向の着弾位置を調整するために、第1ヘッドと第2ヘッドとの液体滴の吐出タイミングを少しずつ変化させた調整用パターンが印刷される。そして、最適な液体滴の吐出タイミングを選択して調整するという方法が用いられている。
特開平10−329381号公報
しかしながら、用紙を搬送するためのローラに偏心などがあると、用紙の搬送時において搬送量の変動を生ずる。そして、この偏心による搬送量の変動は搬送誤差を生じさせる。
調整用のパターンを形成して、これに基づいて液体滴の吐出タイミングの調整を行うと、搬送誤差を生じているときのパターンに基づいて液体滴の吐出タイミングを調整することとなる。搬送誤差は、定常的な成分と周期的に変動する成分との重ね合わせからなる。周期的に変動する成分については、どれだけの量が生じているのかをパターンの記録時において特定するのが困難である。そうすると、搬送誤差に含まれる未知の変動的な成分の影響のため吐出タイミングを適切に調整することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数のヘッドから吐出される液体滴の吐出タイミングを適切に調整できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、前記垂直方向に並ぶ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、前記媒体に調整用パターンを形成するステップと、
前記調整用パターンに基づいて、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の前記吐出タイミングの調整量を決定するステップと、
を含む吐出タイミング調整方法であって、
前記調整用パターンは、前記垂直方向に所定の距離離して複数形成され、
各前記調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて、前記吐出タイミングを調整する
ことを特徴とする吐出タイミング調整方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、前記垂直方向に並ぶ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、前記媒体に調整用パターンを形成するステップと、
前記調整用パターンに基づいて、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の前記吐出タイミングの調整量を決定するステップと、
を含む吐出タイミング調整方法であって、
前記調整用パターンは、前記垂直方向に所定の距離離して複数形成され、
各前記調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて、前記吐出タイミングを調整する
ことを特徴とする吐出タイミング調整方法。
このようにすることで、複数のヘッドから吐出される液体滴の吐出タイミングを適切に調整できる。
かかる吐出タイミング調整方法であって、前記所定の距離は、前記相対位置を変化させるための回転部材を半回転させたときの周長であることが望ましい。また、前記調整用パターンは偶数個形成され、該偶数個の調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて前記吐出タイミングを調整することが望ましい。また、前記回転部材は前記媒体を前記垂直方向に搬送させるための搬送ローラであって、前記相対位置は前記搬送ローラが回転させられ前記媒体が搬送されることで変化させられることが望ましい。また、前記回転部材は前記第1ノズル列及び第2ノズル列を前記垂直方向に移動させるためのローラであって、前記相対位置は前記ローラが回転させられ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列が移動させられることで変化させられることとしてもよい。
また、前記第1ノズル列方向について前記第1ノズル列のノズルが前記第2ノズル列のノズル間の中央にくるように配置されることが望ましい。また、前記調整用パターンは、前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングがノズルごとに変化させられることで、前記第1ノズル列からの液体滴の着弾位置に対して前記第2ノズル列からの液体滴の着弾位置が前記垂直方向に変化させられて形成されることが望ましい。また、前記調整用パターンは、前記第1ノズル列の所定の数のノズルから吐出された液体滴と前記第2ノズル列の所定の数のノズルから吐出された液体滴とが前記第1ノズル列の方向について交互に着弾するようにして形成されることが望ましい。
このようにすることで、複数のヘッドから吐出される液体滴の吐出タイミングを適切に調整することができる。
第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、前記垂直方向に並ぶ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、前記媒体に調整用パターンを形成する記録装置と、
前記調整用パターンに基づいて、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の前記吐出タイミングの調整量を入力させる入力装置と、
を備える吐出タイミング調整装置であって、
前記調整用パターンは、前記垂直方向に所定の距離離して複数形成され、
さらに、各前記調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて、前記吐出タイミングを求める演算部を備える、吐出タイミング調整装置。
このようにすることで、複数のヘッドから吐出される液体滴の吐出タイミングを適切に調整することができる。
吐出タイミング調整装置を動作させるためのプログラムであって、
第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、前記垂直方向に並ぶ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、前記媒体に調整用パターンを形成するステップと、
前記調整用パターンに基づいて、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の前記吐出タイミングの調整量を決定するステップと、
を含み、
前記調整用パターンは、前記垂直方向に所定の距離離して複数形成され、
各前記調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて、前記吐出タイミングを調整する、ことを前記吐出タイミング調整装置に行わせるプログラム。
このようにすることで、複数のヘッドから吐出される液体滴の吐出タイミングを適切に調整することができる。
===全体構成について===
図1は、印刷システムの全体構成のブロック図である。この印刷システム100は、プリンタ1、コンピュータ110、表示装置120、及び入力装置130を備えている。第1実施形態において、プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷するインク吐出型のラインプリンタである。このプリンタ1の構成については、後に詳述する。
コンピュータ110は、CPU113、メモリ114、インタフェース112、及び記録再生装置140を備えている。CPU113は、プリンタドライバなどの様々なプログラムを実行し、例えば後述するプリンタ1に印刷させる画像について画像処理を行う。メモリ114は、プリンタドライバなどのプログラムやデータを記憶する。インタフェース112は、USBやパラレルインタフェースなどのプリンタ1に接続するためのインタフェースである。記録再生装置140は、CD−ROMドライブやハードディスクドライブであって、プログラムやデータを記憶するための装置である。
コンピュータ110は、インタフェース112を介してプリンタ1と通信可能に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。
コンピュータ110には、プリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザインタフェースを表示させ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。
<プリンタの構成について>
図2Aは、プリンタ1の断面図である。また、図2Bは、プリンタ1の用紙Sの搬送処理を説明するための斜視図である。以下に、図1も参照しつつ、ラインプリンタの基本的な構成について説明する。
プリンタ1は、用紙搬送機構20、ヘッドユニット40、検出器群50、ASIC60、及び駆動信号生成回路70を有する。プリンタ1は、コンピュータ110から印刷データを受信する。そして、受信したデータに基づいてプリンタ1のASIC60がプリンタ1の各部(用紙搬送機構20、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70)を制御し、用紙Sに画像を印刷する。
プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されている。検出器群50は、検出結果をASIC60に出力する。そして、ASIC60は、この検出結果に基づいて、各部を制御する。
用紙搬送機構20は、媒体(例えば、用紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ(不図示)と、上流側の搬送ローラ23A及び下流側の搬送ローラ23Bと、ベルト24とを有する。給紙ローラ21は、用紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ内に給紙するためのローラである。下流側の搬送ローラ23Bには不図示の搬送モータが接続されている。搬送モータが回転すると、下流側の搬送ローラ23Bが回転する。そうすると、ベルト24がこれにあわせて回転し、また上流側の搬送ローラ23Aも回転する。不図示の搬送モータの回転はASIC60により制御される。上流側の搬送ローラ23Aには、ばね29が取り付けられている。そして、上流側の搬送ローラ23Aは水平方向に微小変位を可能とし、ベルト24のたわみが生じないようにしている。
給紙ローラ21によって給紙された用紙Sは、ベルト24によって、印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。ベルト24が用紙Sを搬送することによって、用紙Sがヘッドユニット40に対して搬送方向に移動する。印刷可能な領域を通過した用紙Sは、ベルト24によって外部へ排紙される。尚、搬送中の用紙Sは、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインク滴を吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、搬送中の用紙Sに対してインク滴を吐出することによって、用紙Sにドットを形成し、画像を用紙Sに印刷する。このプリンタ1はラインプリンタであり、ヘッドユニット40は後述するように第1ヘッド410〜第8ヘッド480の8つのヘッドを有している。このヘッドユニット40の構成については、後に詳述する。
検出器群50には、ロータリー式エンコーダ(不図示)等が含まれる。ロータリー式エンコーダは、上流側搬送ローラ23Aや下流側搬送ローラ23Bの回転量を検出する。ロータリー式エンコーダの検出結果に基づいて、ASIC60は、用紙Sの搬送量を検出することができる。そして、用紙Sの所定量の搬送を制御することができるようになっている。
ASIC60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。ASIC60は、プリンタ1内のインタフェース部61に接続され、コンピュータ110と通信可能になっている。ASIC60は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理を行う機能を有する。また、プログラム及びデータを記憶するメモリを含んでいる。そして、メモリに格納されているプログラムに従って、各機構を制御する。
駆動信号生成回路70は、インク滴をノズルから吐出させるために、後述するヘッド内のピエゾ素子417に印加される駆動信号を生成する回路である。駆動信号生成回路70は、ASIC60から出力された波形データに基づいて、駆動信号をヘッドユニット40に出力する。駆動信号とは、所定の周期Tの間に複数の駆動パルスを含む信号である。駆動パルスは、選択的にピエゾ素子417に印加されインク滴を吐出させるためのパルスである。駆動信号は駆動信号生成回路70から繰り返し生成され出力される。
<ヘッドユニットの構成について>
再度図1を参照すると、ヘッドユニット40の各ヘッドにはヘッド制御部HCが含まれている。そして、ヘッド制御部HCの制御により各ノズルのピエゾ素子417に印加される駆動パルスが選択されるようになっている。そして、駆動パルスがピエゾ素子417に印加されることにより、個々のノズルからインク滴が吐出されるようになっている。ヘッド制御部HCは、ASIC60によって制御される。そうすることで、ASIC60によってノズルごとの吐出タイミングを変化させることができるようになっている。
図3はヘッドユニット40の8つのヘッドの詳細な配置を説明するための図である。図において、第1ヘッド410〜第8ヘッド480をプリンタ1の上部から見た図となっている。プリンタ1の上部から見た場合、これらのノズルは他の要素に阻まれて見ることができない。しかし、ここでは、第1ヘッド410〜第8ヘッドのノズルの関係が理解しやすいように、ノズルの位置が実線で描かれている。
ヘッドユニット40には、第1ヘッド410〜第8ヘッド480の8つのヘッドが含まれている。これらのヘッドは、ノズル列方向の垂直方向が用紙の搬送方向になるように配置されている。そして、それぞれのヘッドには、4色のインク滴を吐出できるように4列のノズル列が含まれている。各ノズル列におけるノズル間の距離(ノズルピッチP)は、1/180インチである。また、各色について180個のノズルと、このノズルからインク滴を吐出させるためのピエゾ素子417が含まれている。ピエゾ素子417は、一つ一つノズルに独立したものが取り付けられている。
ここでは、搬送方向に並べられた2つのヘッドがお互いに用紙の搬送方向の垂直方向(紙幅方向)にノズルピッチの1/2(P/2)だけずれるように配置されている。例えば、第1ヘッド410と第2ヘッド420について参照すると、第1ヘッド410に対して第2ヘッド420は紙幅方向にP/2だけずらして配置されている。具体的には、第1ヘッド410のノズル#1が第2ヘッド420のノズル#1とノズル#2の間に入るように配置されている。すなわち、第1ヘッド410のノズルが第2ヘッド420のノズル間の中央にくるように配置される。このようにすることで、紙幅方向に関して第1ヘッド及び第2ヘッドを用いて360dpiの解像度を実現可能としている。
同様にして、第4ヘッド440は、第3ヘッド430に対して紙幅方向(図の左側に)にP/2だけずれて配置されている。また、第6ヘッド460は、第5ヘッド450に対して紙幅方向(図の左側に)にP/2だけずれて配置されている。また、第8ヘッド480は、第7ヘッド470に対して紙幅方向(図の左側に)にP/2だけずれて配置されている。つまり、ノズル列方向について、第3ヘッド430のノズルが第4ヘッド440のノズル間の中央にくるように配置される。同様に、ノズル列方向について、第5ヘッド450のノズルが第6ヘッド460のノズル間の中央にくるように配置され、第7ヘッド470のノズルが第8ヘッド480のノズル間の中央にくるように配置される。
第3ヘッド430は、第1ヘッド410に対して搬送方向の下流側に配置されている。そして、紙幅方向に関して第1ヘッド410のノズル#180と第3ヘッド430のノズル#1とのノズルピッチがPとなるように配置されている。同様にして、第7ヘッド470は第5ヘッド450に対して搬送方向の下流側に配置されている。そして、紙幅方向に関して第5ヘッド450のノズル#180と第7ヘッド470のノズル#1とのノズルピッチがPとなるように配置されている。第1ヘッド410と第5ヘッド450は搬送方向に関して同じ位置に配置され、第3ヘッド430と第7ヘッド470は搬送方向に関して同じ位置に配置される。
第2ヘッド420は、第3ヘッド430に対して搬送方向の下流側に配置されている。第4ヘッド440は、第2ヘッド420に対して搬送方向のさらに下流側に配置される。そして、これらのヘッドは、紙幅方向に関して第2ヘッド420のノズル#180と第4ヘッド440のノズル#1とのノズルピッチがPとなるように配置されている。同様にして、これらのヘッドは、第8ヘッド480が第6ヘッド460に対して搬送方向の下流側に配置されている。そして、紙幅方向に関して第6ヘッド460のノズル#180と第8ヘッドのノズル#1とのノズルピッチがPとなるようにずれて配置されている。第2ヘッド420と第6ヘッド460は搬送方向に関して同じ位置に配置され、第4ヘッド440と第8ヘッド480は搬送方向に関して同じ位置に配置される。
このように配置することで、搬送方向に搬送される用紙に対して第1ヘッド410から第8ヘッド480を利用して、紙幅方向に関して360dpiの印刷を行うことができるようになっている。
図4は、搬送される用紙上にインク滴が吐出される様子を示す図である。図において、用紙が搬送方向に搬送されつつ、第1ヘッド410と第2ヘッド420によってインク滴が吐出され画像が形成されていく様子が示されている。尚、ここでは、説明を簡単にするために第1ヘッド410と第2ヘッド420のみを示した。図には示されていないが、同様に、第3ヘッド430と第4ヘッド440によって用紙の紙幅方向の所定の範囲について画像が形成可能である。また、第5ヘッド450と第6ヘッドとの組み合わせにより用紙の紙幅方向の所定の範囲について画像が形成可能である。また、第7ヘッド470と第8ヘッド480との組み合わせにより用紙の紙幅方向の所定の範囲について画像が形成可能である。
第1ヘッド410と第2ヘッド420は、用紙の搬送方向について重なるように配置されている。前述の通り、個々のヘッドのノズルピッチは180dpiである。これら2つのヘッドのノズルはお互いのノズル間に入るように配置される。そして、これによって360dpiを実現するためには、第1ヘッド410によって吐出されたインク滴の着弾位置と第2ヘッド420によって吐出されたインク滴の着弾位置とが、用紙の搬送方向について一致するように吐出タイミングを調整する必要がある。吐出タイミングの調整については、例えば、次のような調整用パターンを使用することが考えられる。
<参考例の調整用パターン>
図5は、2つのヘッドから吐出されるインク滴によって形成される調整用パターンを説明するための図である。図には、説明を簡単にするために第1ヘッド410と第2ヘッド420のみが示されている。ここでは、図示を省略したが、第3ヘッド430と第4ヘッド440との組み合わせ、第5ヘッド450と第6ヘッド460との組み合わせ、及び、第7ヘッド470と第8ヘッド480との組み合わせによっても同様の調整用パターンを形成できる。
各ヘッドは、ブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、及び、イエローインクノズル列Yを有する。ここでは、ブラックインクノズル列Kのみを使用するものとして説明を行う。尚、第1ヘッド410のブラックインクノズル列Kは第1ノズル列に相当し、第2ヘッド420のブラックインクノズル列Kは第2ノズル列に相当する。
ヘッドの搬送方向下流側に調整用パターンが示されている。調整用パターンは、第1ヘッド410と第2ヘッド420の各ノズルからのインク滴の吐出によって形成される。図の調整用パターンにおいて、実線で示されているラインが第1ヘッド410によって形成された調整用パターン(第1ラインという)であり、破線で示されているラインが第2ヘッド420によって形成された調整用パターン(第2ラインという)である。第2ラインは第1ラインと区別するために破線で描かれているが、実際は実線で描かれる。このように、第1ラインと第2ラインが紙幅方向に交互に並ぶように調整パターンが構成される。
第1ラインは、紙幅方向に一列に並ぶように形成されるように吐出タイミングが調整されている。一方、第2ラインは、用紙の搬送方向に少しずつずれるようにして形成される。このようにするために、第2ヘッド420の各ノズルからの吐出タイミングが少しずつずらされている。また、第2ラインの隣には数字が表示されている。この数字は、その数字の左側の第2ラインが、プリンタによって第1ラインに対して何μm用紙の搬送方向の上流にずらすようにして形成されようとしたかを示す調整量である。例えば「+20」と記載されているのは、プリンタ1によって第1ラインに対して20μm上流側に第2ラインが形成されるように吐出タイミングが制御されたことを示している。この調整量は、変化させられた吐出タイミングを示す調整量であるともいえる。これらの調整量は、実際に用紙上に記録されないが、説明の便宜上、図に示されている。
製品が設計通りに作られていれば、調整量が「0」の第2ラインは、第1ラインと用紙の搬送方向について一致するはずである。しかしながら、プリンタ1の各部の誤差により、調整量が「0」の第2ラインが第1ラインと搬送方向について一致しない場合がある。そのため、この調整用パターンの調整量が参照され、インク滴の吐出タイミングが調整されることによって、第1ヘッド410から吐出されたインク滴の着弾位置と第2ヘッド420から吐出されたインク滴の着弾位置とが一致するようになる。
例えば、図の場合、調整量が「−10」のとき、第1ラインと第2ラインとが搬送方向において一致している。よって、第2ヘッド420から吐出されるインク滴は、10μm下流側に着弾するように吐出タイミングを早めるように再調整することで、第1ヘッド410からのインク滴の着弾位置と第2ヘッド420からのインク滴の着弾位置とを搬送方向について一致させるようにすることができる。
<偏心により発生する搬送誤差>
図6は、プリンタ1の搬送ローラ23Bの偏心を説明するための図である。既述の通り、搬送ローラ23Bは、不図示の搬送モータが回転することによって回転させられる。そして、搬送ローラ23Bが回転させられることでベルト24が移動させられる。この搬送ローラ23Bは、第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を変化させる回転部材に相当する。
搬送ローラ23Bは、品質のばらつきによって偏心している場合がある。搬送ローラ23Bが偏心する場合、搬送ローラ23の周面の場所に応じて、回転中心までの距離が異なることとなる。そして、搬送ローラの回転量が同じであっても、搬送ローラ23Bの周面の場所に応じて、搬送量が異なることとなる。
第1ヘッド410と第2ヘッド420は搬送方向について所定の距離(ヘッド間距離とする)をおいて配置されていた。よって、用紙の搬送方向に関して同じ位置にインク滴を着弾させるためには、第1ヘッド410からのインク滴の吐出から第2ヘッド420からのインク滴の吐出までの間にヘッド間距離分の搬送が行われることとなる。しかしながら、上述のような搬送ローラ23Bの偏心を有する場合、搬送量が変動することになる。そうすると、第1ラインを形成してから第2ラインを形成するまでの間の搬送も搬送量の変動を含み、搬送誤差を生じさせる。すると、搬送誤差を含む状況で形成された調整用パターンに基づいて液体吐出タイミングの調整を行っても、正確な吐出タイミングの調整を行うことができないこととなる。
図7A及び図7Bは、搬送ローラ23Bに偏心がないときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図である。ここでは、説明の簡単のために、調整量が「0」についての第1ラインと第2ラインを例に説明する。
図7Aにおいて、第1ヘッドからインク滴が吐出され第1ラインが形成されている。次に用紙の搬送が行われる。そして、図7Bにおいて、第1ラインと第2ラインが搬送方向において一致するように搬送ローラ23Bが所定の角度αだけ回転したときに第2ヘッドからインク滴が吐出され第2ラインが形成されている。ここでは、搬送ローラ23Bに偏心がなく、インク滴の吐出タイミングが適切に調整されている。よって、調整量「0」のときの第1ラインと第2ラインとが、搬送方向について一致するような位置に形成される。
図7C及び図7Dは、搬送ローラ23Bに偏心を有するときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図である。ここでは、搬送ローラ23Bに偏心を生じているものとする。
図7Cにおいて、第1ヘッドからインク滴が吐出されて第1ラインが形成される。次に用紙の搬送が行われる。このとき搬送ローラ23Bは角度αだけ回転させられる。そして、図7Dにおいて、第2ヘッドによって第2ライン(調整量が「0」のときの)が形成される。しかしながら、搬送ローラ23Bの偏心により搬送誤差E0’を生じ、第1ラインと第2ラインは搬送方向について形成される位置がずれている。
ところで、再度図7C及び図7Dを参照すると、図には搬送ローラ23Bの円周上に基準点Pが示されている。ここでは、第1ヘッドが第1ラインを形成するためにインク滴を吐出するときの基準点Pの円周上の位置を回転位置X(rad)(Xは変数)とする。尚、回転位置Xの始点である0の位置は、円周上の頂部とする。そして、左回転するごとに変数Xの値は増加する。また、基準点Pが回転位置Xのときにおいて第1ラインを形成し、その後に第2ラインを形成したときに生ずる搬送誤差E’を、回転位置Xにおける搬送誤差E’と定義する。
例えば、説明の簡単のために、回転位置Xが0のときにおいて第1ラインが形成されたとする(図7C)。その後、所定の搬送が行われ、第2ラインが形成される(図7D)。そして、図に示すような搬送誤差E0’が生じたとする。このとき、基準点Pの回転位置X=0のときの搬送誤差がE0’ということになる。
図7E及び図7Fは、搬送ローラ23Bに偏心を有するときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図(その2)である。図7Eにおいて、回転位置Xがある回転位置βであるときに第1ラインが形成されたとする。その後、所定の搬送が行われ、第2ラインが形成される(図7F)。そして、図に示すような搬送誤差E1’が生じたとする。このとき、基準点Pの回転位置X=βのときの搬送誤差がE1’ということになる。偏心により生ずる搬送誤差E’は、回転位置Xの関数となっている。
図7Gは、偏心により生ずる搬送誤差と回転位置Xとの関係を示すグラフである。横軸は基準点Pの回転位置Xであり、縦軸は搬送ローラ23Bの偏心により生ずる搬送誤差E’である。基準点Pの回転位置Xが変化することによって(第1ラインの媒体上の形成位置によって)搬送誤差E’は変化する。そして、この搬送誤差E’は、図に示すようなサインカーブを描くような値を示す。
<実際の搬送誤差について>
図8は、基準点Pの回転位置Xと搬送誤差Eとの関係を説明するためのグラフである。横軸は、基準点Pの回転位置Xを示し、縦軸は、搬送誤差Eを示す。実際の搬送誤差Eは、定常的な成分と周期的に変動する成分との重ね合わせからなる。周期的な成分は、搬送ローラ23Bの1回転が1周期として現れる。これは、前述の搬送ローラ23Bの偏心により発生する搬送誤差E’であり、これを搬送誤差のAC成分とする。一方、定常的な成分は、たとえ搬送ローラ23Bに偏心を生じていない場合であっても、前述のようにプリンタ1の各部に誤差を有することにより生じたり、第2ヘッドのインク滴の吐出タイミングがずれていることにより生じたりするものである。
搬送誤差EのAC成分は、上述のとおり搬送ローラ23Bの偏心により生ずるものであり、最大振幅がDのサインカーブを描くものとなっている。この搬送誤差のAC成分の振動中心はeとなっている。仮に、搬送ローラ23Bに偏心が生じておらず、搬送誤差のAC成分がない場合、搬送誤差はeだけ生じることとなる。偏心が生じていないときにおいて、搬送誤差のeが0になるように第2ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを調整することで、調整量が0のときの第1ラインと第2ラインを常に一致させることができる。
搬送ローラ23Bに偏心が生じており搬送誤差にAC成分を含む場合であっても、搬送誤差の振動中心値(=定常成分値)eが0になるように第2ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを調整することが望ましい。以下、その理由について説明する。
図9Aは、仮に、図8の点Aのときの搬送誤差が0となるようにインク滴の吐出タイミングを調整したときの搬送誤差を示すグラフである。図には、回転位置Xがa〜cのときの搬送誤差が示されている。図を参照すると、回転位置X=aのときにおいて搬送誤差が0であるものの、回転位置Xを増加させX=aからX=bへと変化していくにつれて徐々に搬送誤差が生じるようになってしまう。特に回転位置X=bのときにおける搬送誤差Eは2Dを有してしまうことになる。
図9Bは、仮に、図8の点Aのときの搬送誤差が0となるようにインク滴の吐出タイミングを調整したときの調整用パターンを示す。図において示されている2つの調整用パターンは、回転位置X=aのときにおける調整用パターンに基づいて吐出タイミングが調整された後に形成された調整用パターンである。つまり、この2つの調整用パターンは、回転位置X=aのときにおいて、調整量「0」の第1ラインと第2ラインとが一致するように調整されている。
図の左側の調整用パターンは、回転位置X=aのときにおいて形成されたものである。そして、右側の調整用パターンは回転位置X=bのときにおいて形成されたものである。ここでは、当然のことながら、左側の調整用パターンにおいて搬送誤差は0(調整量「0」の第1ラインと第2ラインが一致している)である。しかしながら、右側の調整用パターンにおいて搬送誤差を生ずることとなる。その量は2Dとなる。
図10Aは、仮に、図8の点Cのときの搬送誤差が0となるように吐出タイミングを調整したときの搬送誤差を示すグラフである。図には、回転位置Xがa〜cのときの搬送誤差が示されている。図を参照すると、回転位置X=cのときにおいて搬送誤差が0であり、最大振幅となる点Aのとき及び点Bのときにおいて、搬送誤差が共にDを有するようになっている。
図10Bは、仮に、図8の点Cのときの搬送誤差が0となるように吐出タイミングを調整したときの調整用パターンを示す。図において示されている3つの調整用パターンは、回転位置X=cのときにおける調整用パターンに基づいて吐出タイミングが調整された後に形成された調整用パターンである。つまり、この3つの調整用パターンは、回転位置X=cのときにおいて、調整量「0」の第1ラインと第2ラインとが一致するように調整されている。
図の左側の調整用パターンは、回転位置X=cのときにおいて形成されたものである。図の中央の調整用パターンは、回転位置X=aのときにおいて形成されたものである。図の右側の調整用パターンは、回転位置X=bのときにおいて形成されたものである。ここでは、当然のことながら、左側の調整用パターンにおいて搬送誤差は0(調整量「0」の第1ラインと第2ラインとが一致している)である。しかしながら、その他の2つの調整用パターンでは、その分搬送誤差が生ずることとなる。その量はともにDである。
点Aのとき又は点Bのときにおける搬送誤差が0となるようにインク滴の吐出タイミングを調整した場合、第1ラインと第2ラインとの最大のずれ量は2Dとなる。一方、点Cのときにおける搬送誤差が0となるようにインク滴の吐出タイミングを調整した場合の第1ラインと第2ラインとの最大のずれ量はDとなる。よって点Cのときにおける搬送誤差が0(振動中心が0)となるようにインク滴の吐出タイミングを調整するほうが最大のずれ量が小さくなるため望ましい。
調整用パターンを形成するときにおいて搬送誤差のAC成分が0であるとき(点Cのとき)を知ることができれば、回転位置X=cに対応するときにおいて調整用パターンを形成して吐出タイミングを調整することができる。しかしながら、調整用パターンの形成時においてどのときが回転位置X=cに対応するのかを容易に知ることができないという問題がある。よって、次に説明する第1実施形態では、回転位置X=cに対応するときを知ることが難しい場合であっても、搬送誤差の振動中心を0とするようにインクの吐出タイミングを調整できる手法を提供している。
===第1実施形態===
<原理の説明>
図11Aは、搬送ローラ23Bの回転位置と、搬送誤差との関係を説明するための図である。横軸は基準点Pの回転位置Xであり、縦軸は回転位置Xにおける搬送誤差Eである。図において、調整用パターン1が、搬送誤差が振動中心eから+dのときに記録されたとする。そして、そこから搬送ローラ23Bがπだけ回転したときに調整用パターン2が記録されたものとする。搬送誤差Eはサインカーブを描く。また、搬送誤差の周期は搬送ローラの周長と同じである。よって、搬送ローラ23Bがπだけ回転したときに形成される調整用パターン2は、搬送誤差が振動中心eから−dのときに記録されることとなる。つまり、調整用パターン1と調整用パターン2における搬送誤差は、両者の平均をとることで振動中心eの値を得ることができるような搬送誤差となっている。言い換えると、回転位置がπ離れたもの同士の搬送誤差の平均をとることで搬送誤差のAC成分を相殺することができるといえる。
図11Bは、図11Aに対応する調整用パターンを説明するための図である。調整用パターン1は搬送誤差が振動中心から+dのときに記録されている。調整用パターン2は、搬送誤差が振動中心から−dのときに記録されている。図によると、搬送誤差が振動中心から+dのときにおいて、調整量「+20」の第1ラインと第2ラインが一致している。また、搬送誤差が振動中心から−dのときにおいて、調整量「0」の第1ラインと第2ラインが一致している。つまり、搬送ローラ23Bの偏心による搬送誤差の影響のため、調整用パターン1と調整用パターン2とでは、第1ラインと第2ラインの一致する調整量が異なっている。
図12は、調整用パターン1と調整用パターン2における搬送誤差を説明するための図である。図では、上の時間1から時間4まで時系列順に用紙Sが搬送され調整用パターン1と調整用パターン2が記録される様子が示されている。時間1と時間3の時間間隔は、搬送ローラ23Bが半回転する時間である。すなわち、搬送ローラ23Bがπ回転するだけの時間である。ここでは、調整量が「0」のときの第1ライン及び第2ラインを例に説明する。また、ここでの搬送ローラ23Bは偏心しているものとする。尚、ここでは、図11A及び図11Bにおける調整用パターンを形成したときの回転位置とは異なる回転位置で調整用パターンを形成している。
時間1において、第1ヘッドからインク滴が吐出され調整用パターン1の第1ラインが記録される。次に、時間2において第2ヘッドからインク滴が吐出され調整用パターン1の第2ラインが記録される。しかしながら、搬送誤差E3を生じているため第1ラインと第2ラインは搬送方向において一致していない。
時間3において、第1ヘッドからインク滴が吐出され調整用パターン2の第1ラインが記録される。次に、時間4において第2ヘッドからインク滴が吐出され調整用パターン2の第2ラインが記録される。しかしながら、ここでも搬送誤差E4を生じているため第1ラインと第2ラインは搬送方向において一致していない。
調整用パターン1の第1ラインが形成されてから第2ラインが形成されるまでの搬送ローラ23Bの回転角γと、調整用パターン2の第1ラインが形成されてから第2ラインが形成されるまでの搬送ローラ23Bの回転角γは同じである。また、前述の通り、調整用パターン1と調整用パターン2は搬送ローラ23Bの半回転(π)分離れて形成される。
時間1から時間2までにおいて、搬送ローラ23Bの円周のLの部分が用紙に接することによって用紙の搬送が行われた。よって、円周のLの長さがこのときの搬送量である。このときの搬送量には搬送誤差E3を含んでいる。また、時間3から時間4までにおいて、搬送ローラ23Bの円周のMの部分が用紙に接することによって用紙の搬送が行われた。よって、円周のMの長さがこのときの搬送量である。このときの搬送量には搬送誤差E4を含んでいる。
回転位置が半周期(π)ずれたもの同士の搬送誤差は、平均するとお互いの搬送誤差のAC成分を相殺するような搬送誤差であった。よって、お互いの搬送誤差の平均をとることで、搬送ローラ23Bに偏心がない場合の搬送誤差を求めることができるようになる。つまり、搬送誤差E3とE4の平均がローラ23Bに偏心がない場合の定常的な搬送誤差ということになる。
ところで、搬送ローラ23Bに偏心がない場合、第1ラインに対する第2ラインのずれ量分インク滴の吐出タイミングを調整することで、搬送誤差の定常的な成分を除去し、第1ヘッドからのインク滴と第2ヘッドからのインク滴との着弾位置を揃えることができた。しかしながら、調整用パターンの形成のときにも搬送ローラ23Bの偏心により、搬送誤差のAC成分の影響を受ける。よって、吐出タイミングの調整時にも搬送誤差のAC成分を除去する必要がある。
これについては、上述と同様に、回転位置がπだけずれたもの同士の搬送誤差の平均を求めることでお互いの搬送誤差のAC成分を相殺した搬送誤差を求めることができるという原理に基づいて解決することができる。
再度、図11A及び図11Bを参照する。調整用パターン1は、調整量が「+20」のときにおいて第1ラインと第2ラインとが一致している。このとき、調整用パターン1の形成において振動中心eに対して+d(絶対量としてe+d)の搬送誤差を含んでいる。これに対し、調整用パターン2は、調整量が「0」のときにおいて第1ラインと第2ラインとが一致している。このとき、調整用パターン2の形成において振動中心eに対して−d(絶対量としてe−d)の搬送誤差を含んでいる。すなわち、これらの調整量は、ともに搬送誤差を含んだ上での調整量である。これらの調整用パターンは、搬送ローラ23Bのπ回転分の距離を隔てて形成されている。よって、これらの調整量の平均を求めることで調整量に含まれる搬送誤差のAC成分を相殺することができる。つまり、これらの調整量の平均を求めることで搬送誤差のAC成分を除去した調整量を求めることができる。
具体的には、調整用パターン1において適していると判定された吐出タイミングを示す調整量と、調整用パターン2において適していると判定された吐出タイミングを示す調整量との平均値を求める。そして、この求められた平均値を調整後の吐出タイミングとする。この調整量は、前述の搬送誤差の定常的な成分eである。この求められた平均値を調整後の吐出タイミングとしてプリンタ1に再設定することによって、第1ラインと第2ラインの最大のずれ量を最小にするように吐出タイミングを調整することができる。
調整用パターン1においては、調整量が「+20」で第1ラインと第2ラインとが一致していた。調整用パターン2においては、調整量が「0」で第1ラインと第2ラインとが一致していた。そうすると平均の調整量は「+10」ということになる。すると、第2ヘッドから吐出されるインク滴が10μm上流側に着弾するように吐出タイミングを遅らせるように再調整することで、適した吐出タイミングとすることができる。
図13は、4つの調整用パターンを吐出タイミングの調整に使用する場合を説明するための図である。原理は上述に示したものと同様であり、調整量の平均を求めることで搬送誤差の振動中心を0とするような吐出タイミングの調整量を求めることができる。この場合、平均値を求めるためのサンプル数が多くなるため、より精度のよい吐出タイミングの調整量を取得することができることとなる。
ところで、調整用パターンが搬送ローラ23Bのπごとの回転角において形成されるものでないときはどうであろうか。この場合、上述のような調整量の平均を求めることにより、少なくともより搬送誤差の振動中心に近い値を0とするような調整量を得ることができる。よって、調整用パターンが搬送ローラ23Bのπごとの回転角において形成されたものではないときであっても、良好な吐出タイミングの調整量を取得することができる。
第1実施形態では、上述のような原理を利用して複数の調整用パターンを使用することで吐出タイミングの調整を行っている。
<吐出タイミングの調整方法の手順>
図14は、インク滴吐出タイミングの調整方法を説明するためのフローチャートである。このインク滴吐出タイミングの調整はプリンタの製造工程において行われる。
最初に、用紙上に4つの調整用パターン1〜4が搬送ローラ23Bのπごとの回転角において形成される(S101)。
図15は、第1実施形態において形成される複数の調整用パターンとヘッドユニット40を説明するための図である。図にはヘッドユニット40と、搬送後の用紙Sが示されている。ヘッドユニット40の構成は既述のものと同様である。用紙Sを参照すると、前述の調整用パターンが用紙の搬送方向に4つ形成されている。具体的には、第1ヘッド410と第2ヘッド420によって、4つの調整用パターンが形成されている。同様に、第3ヘッド430と第4ヘッド440によって、4つの調整用パターンが形成されており、第5ヘッド450と第6ヘッド460によって、4つの調整用パターンが形成されている。また、第7ヘッド470と第8ヘッド480によって、4つの調整用パターンが形成されている。それぞれの調整用パターンは、4つのノズル列のうちのブラックノズル列Kによって形成される。
図16は、4つの調整用パターンを説明するための図である。図には、用紙Sに第1ヘッド410と第2ヘッド420によって形成された4つの調整用パターンが示されている。ここでも、用紙の搬送方向は図の上から下に向かう方向となっている。そして、図の最下部の調整用パターンから最上部の調整用パターンまで順番に調整用パターン1〜調整用パターン4としている。
これらの調整用パターンが形成されると、各調整用パターンについて搬送方向において最も一致している第1ラインと第2ラインを特定し、このときの調整量を判定する(S102)。例えば、調整用パターン1において、搬送方向について第1ラインと第2ラインとが最も一致しているものは調整量が「0」のときのラインである。よって、調整用パターン1について、搬送方向について最も吐出タイミングが良好であるのは調整量が「0」の吐出タイミングであると判定する。同様にして、調整用パターン2〜調整用パターン4についても判定を行う。図によると、調整用パターン2〜調整用パターン4のそれぞれについて、調整量は「+20」「0」「+20」と判定される。
吐出タイミングの調整量について判定を行うと、調整量の平均値を求める(S103)。図によると、それぞれの吐出タイミングについて良好であった調整量は、調整用パターン1で「0」、調整用パターン2で「+20」、調整用パターン3で「0」、調整用パターン4で「+20」であった。これらの調整量の平均を求めると+10となる。すなわち、このプリンタについては着弾位置の差を最小化するための吐出タイミングの調整量は「+10」ということになる。
吐出タイミングの調整量が得られると、得られた調整値の分だけ吐出タイミングをずらすようにインク滴の吐出タイミングの調整が行われる。これは、プリンタ1のユーザインタフェースを介して調整量の分だけ吐出タイミングを変化させることで調整するようにすることができる。また、プリンタ1に接続されたコンピュータ110を介して、プリンタ1に調整量を送信する形態とすることもできる。
ここで説明したプリンタの平均の調整量は「+10」となっていた。すると、第2ヘッド420から吐出されるインク滴が10μm上流側に着弾するように吐出タイミングを遅らせるように再調整することで、適した吐出タイミングとすることができる。
ここでは、第1ヘッドと第2ヘッドの組を例にして吐出タイミングの調整方法について説明を行った。同様の方法で、第3ヘッドと第4ヘッドの組、第5ヘッドと第6ヘッドの組、第7ヘッドと第8ヘッドの組の調整を行うことができる。また、各色についても同様の方法で吐出タイミングの調整を行うことができる。
また、搬送ローラ23Bの偏心を例にとって搬送量の変動について説明を行ったが、搬送ローラ23Bを駆動するためのギヤ又は搬送モータに偏心が生じている場合にも同様の原理で吐出タイミングの調整を行うことができる。つまり、用紙を搬送するために使用される回転部材としてギヤ又は搬送モータが対応することとしてもよい。
<他のノズル構成>
ところで、用紙の紙幅方向についてより解像度を高くして印刷したい場合もありうる。次に、用紙の紙幅方向により解像度を高く印刷する場合のヘッド構成について説明する。
図17は、第1実施形態におけるヘッド構成の変形例を説明するための図である。図には、第1ヘッド410と第2ヘッド420の変形例として第1ヘッド410’’と第2ヘッド420’’が示されている。この変形例は、紙幅方向の解像度を高めて印刷を行えるようにするためのヘッド構成である。
第1ヘッド410’’は、各色2列のノズル列を有し、8つのノズル列を有する。ここでは、ブラックインクノズルKを例に説明を行う。ブラックインクノズルKは2つのノズル列からなり、奇数番号のノズル列と偶数番号のノズル列とからなる。奇数番号のノズル列と偶数番号のノズル列とはお互いに搬送方向についてずれて配置されている。偶数番号のノズルは奇数番号のノズルとの間の中央にくるように配置される。例えば、ノズル#2はノズル#1とノズル#3との間にくるように配置されている。このようにすることで、第1ヘッド410’’単独で形成できるドットのピッチは360dpiとなる。すなわち、図に示すようにノズル#1とノズル#2で構成されるノズルピッチPが360dpiとなる。
第2ヘッド420’’は第1ヘッド410’’と同様のヘッド構成である。但し、第2ヘッド420’’は、第1ヘッド410より搬送方向の垂直方向にP/2だけずらして配置されている。つまり、第1ヘッド410’’のノズル#1が第2ヘッド420’’のノズル#1とノズル#2との間にくるように配置されている。このようにすることで、第1ヘッド410’’と第2ヘッド420’’とで形成できるドットのピッチは720dpiとなっている。
尚、第1ヘッド410’’の奇数ノズル列と偶数ノズル列は用紙の搬送方向についてずれて配置されているが、これらの用紙に対するインク滴の着弾位置は用紙の搬送方向について一致するように吐出タイミングが調整されている。
また、ここでは、第1ヘッド410’’及び第2ヘッド420’’を例に説明したが、これは第3ヘッド430’’と第4ヘッド440’’との組、第5ヘッド450’’と第6ヘッド460’’との組、及び、第7ヘッド470’’と第8ヘッド480’’の組についても適用される。そして、第3ヘッド430’’のノズル#1と第1ヘッド410’’のノズル#360とのノズルピッチがP/2となるように配置される。また、第4ヘッド440’’のノズル#1と第2ヘッド420’’のノズル#360とのノズルピッチがP/2となるように配置される。第5ヘッド450’’のノズル#1と第3ヘッド430’’のノズル#360とのノズルピッチがP/2となるように配置される。第6ヘッド460’’のノズル#1と第4ヘッド440’’のノズル#360とのノズルピッチがP/2となるように配置される。第7ヘッド470’’のノズル#1と第5ヘッド450’’のノズル#360とのノズルピッチがP/2となるように配置される。第8ヘッド480’’のノズル#1と第6ヘッド460’’のノズル#360とのノズルピッチがP/2となるように配置される。
このようにすることで、用紙の紙幅方向について720dpiの印刷を行うことができるようになる。このときも、第1ヘッドと第2ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを調整する必要がある。この場合も、第1実施形態と同様の方法で、吐出タイミングの調整を行うことができる。
===第2実施形態===
<全体構成について>
図18は、第2実施形態における印刷システムのブロック図である。この印刷システム100’は、プリンタ1’、コンピュータ110、表示装置120、及び入力装置130を備えている。第2実施形態において、プリンタ1’は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷するインクジェットプリンタである。
コンピュータ110、表示装置120、及び入力装置130については、第1実施形態のものと同様であるので説明を省略する。次に、第2実施形態におけるプリンタ1’の構成について説明する。
図19Aは、第2実施形態におけるプリンタ1’の斜視図であり、図19Bは、第2実施形態におけるプリンタ1’の断面図である。以下に図18も参照しつつ、第2実施形態のプリンタであるインクジェットプリンタの基本的な構成について説明する。
第2実施形態のプリンタ1’は、用紙搬送機構20’、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40’検出器群50、ASIC60’、及び駆動信号生成回路70を有する。
用紙搬送機構20’は、媒体としての用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。そして、図19A及び図19Bに示すように、用紙搬送機構20’は、搬送モータ22’と、搬送ローラ27’と、を有する。搬送モータ22’は、用紙Sを搬送方向に搬送させるためのモータであり、その動作は、ASIC60’によって制御される。搬送ローラ27’は、用紙Sを従動ローラ26’との間に挟み込み、印刷可能な領域まで搬送するためのローラである。第1実施形態における用紙搬送機構20は連続的に一枚の用紙を搬送させていたが、第2実施形態における用紙搬送機構20’は、用紙Sを断続的に搬送する。
キャリッジ移動機構30’は、ヘッドユニット40’が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジCRの移動方向に移動させるためのものである。キャリッジ移動機構30’は、キャリッジモータ31’と、ガイド軸32’と、タイミングベルト33’と、駆動プーリー34’と、を有する。そして、キャリッジモータ31’がASIC60’によって制御されることによって、キャリッジCRの移動方向の動きが制御される。キャリッジモータ31’が動作すると、キャリッジCRがこのガイド軸32’に沿って移動する。これに伴い、ヘッドユニット40’もキャリッジの移動方向に移動する。
ヘッドユニット40’は、用紙Sにインク滴を吐出するためのものである。ヘッドユニット40’は、第1ヘッド410’と第2ヘッド420’とを有する。第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’は、インク滴を用紙Sに吐出してドットを形成させるためのものである。
第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’は、それぞれ4つのノズル列を有し、それぞれ複数のノズル(第2実施形態では各180個)を有する。第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’は、キャリッジCRに設けられているので、キャリッジCRが移動すると、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’も同じ方向に移動する。そして、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’が移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドット列が用紙Sに形成される。
検出器群50には、リニアエンコーダが含まれ、キャリッジCRの位置がASIC60’によって把握されるようになっている。そして、キャリッジCRの所定量の移動をASIC60’によって制御できるようにしている。
駆動信号生成回路70の構成については既述のものと同様であるので説明を省略する。
図20は、第2実施形態における第1ヘッド410’、第2ヘッド420’、及び用紙に印刷される複数の調整用パターンの関係を説明するための図である。
ヘッドユニット40’は、キャリッジCRに含まれるように構成されている。そして、ヘッドユニット40’には、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’が含まれている。それぞれのヘッドには、4つのノズル列が含まれている。そして、それぞれのヘッドの各ノズル列には、180個のノズルと、このノズルからインク滴を吐出させるためのピエゾ素子417が含まれている。ピエゾ素子417は、一つ一つのノズルに独立したものが取り付けられている。また、ヘッド制御部HC’の制御により各ノズルのピエゾ素子417に印加される駆動パルスが選択される。そして、駆動パルスがピエゾ素子417に印加されることにより、個々のノズルからインク滴が吐出される。
ここでも、第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’をプリンタ1’の上部から見た図となっている。プリンタ1’の上部から見た場合、これらのノズルは他の要素に阻まれて見ることができない。しかし、ここでは、第1ヘッド410’のノズルと第2ヘッド420’のノズルとの関係が理解しやすいように、ノズルの位置が実線で描かれている。
これらのヘッドは、ヘッドのノズル列方向と用紙の搬送方向が一致するように配置されている。第1ヘッド410’と第2ヘッド420’は、それぞれ4色のインク滴を吐出できるようにそれぞれ4列のノズル列を有する。そして、各ノズル列に含まれるノズルは#1〜#180の180個である。各ノズル列におけるノズル間の距離(ノズルピッチP)は、1/180インチである。
第2ヘッド420’は第1ヘッド410’に対して用紙の搬送方向にノズルピッチの1/2(P/2)だけ上流側にずれるように構成されている。よって、第1ヘッド410’のノズル#1が第2ヘッド420’のノズル#1とノズル#2との間にくるように配置されている。このようにすることで、用紙の搬送方向に関して第1ヘッド410’及び第2ヘッド420’を用いて360dpiの解像度を実現可能としている。そうすると、ここでも第1ヘッド410’と第2ヘッド420’のインク滴の吐出タイミングを調整する必要がある。これは、既に説明したとおり、用紙とヘッドとの相対位置を変化させるための回転部材が偏心しているおそれがあるからである。ここでは、キャリッジCRを移動させるための駆動プーリー34が用紙とヘッドとの相対位置を変化させるための回転部材に相当する。
よって、第1実施形態と同様に調整用パターン1〜調整用パターン4を形成し、それぞれの適した吐出タイミングの調整量を判定し、判定された調整量の平均を調整後の吐出タイミングとすることで、より適した吐出タイミングを設定することができる。
===その他の実施の形態===
以上説明した技術は、紙等にインクを吐出して印刷を行う印刷方法以外にも、様々な工業用装置に適用可能である。主なものとしては、布地に模様をつけるための捺染装置(方法)、回路基板上に回路パターンを形成するための回路基板製造装置(方法)、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置(方法)、有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置(方法)等が挙げられる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、ヘッドはキャリッジに設けられていた。しかし、キャリッジに着脱可能なインクカートリッジにヘッドが設けられても良い。
===まとめ===
(1)上述の実施形態では、第1ヘッド410のノズル列(例えばブラックのノズル列)及び第2ヘッド420のノズル列(例えばブラックのノズル列)と用紙Sとの相対位置を第1ヘッド410のノズル列及び第2ヘッド420のノズル列の垂直方向に変化させつつ、ノズル列の垂直方向に並ぶ第1ヘッド410のノズル列及び第2ヘッド420のノズル列からのインク滴の吐出タイミングを変化させ、用紙Sに調整用パターンを形成するステップが行われる。このインク滴の吐出タイミングを変化させることは、インク滴の着弾位置をずらすことに対応する。
次に、調整用パターンに基づいて、第1ヘッド410のノズル列及び第2ヘッド420のノズル列の吐出タイミングの調整量を決定するステップが行われる。
そして、上述の動作において、調整用パターンは、ノズル列の垂直方向に所定の距離離して複数形成される。また、各調整用パターンに基づいて決定される調整量の平均に基づいて、吐出タイミングを調整する。
このようにすることで、複数のヘッドから吐出されるインク滴の吐出タイミングを適切に調整できる。
(2)また、前述の所定の距離は、相対位置を変化させるための回転部材を半回転させたときの周長である。
このようにすることで、最も適した吐出タイミングへと調整することができる。
(3)また、調整用パターンは偶数個形成され、この偶数個の調整用パターンに基づいて決定される調整量の平均に基づいて前記吐出タイミングを調整する。
このように調整用パターンが偶数個形成され、偶数個の調整量の平均に基づいて吐出タイミングを調整することで、搬送ローラ23Bの偏心によって生ずる搬送誤差を相殺することができる。
(4)また、前述の回転部材は用紙Sをノズル列の垂直方向に搬送させるための搬送ローラ23Bであって、前述の相対位置は搬送ローラ23Bが回転させられ用紙Sが搬送されることで変化させられる。
このようにすることで、ラインプリンタのような構成においても、複数のヘッドから吐出されるインク滴の吐出タイミングを適切に調整することができるようになる。
(5)また、前述の回転部材は第1ヘッド410’のノズル列及び第2ヘッド420’のノズル列をノズル列の垂直方向に移動させるための駆動プーリー34’であって、前述の相対位置は駆動プーリー34’が回転させられ第1ヘッド410’のノズル列及び第2ヘッド420’のノズル列が移動させられることで変化させられることとしてもよい。
このようにすることで、キャリッジが移動するタイプのインクジェットプリンタのような構成においても、複数のヘッドから吐出されるインク滴の吐出タイミングを適切に調整することができるようになる。
(6)また、第1ヘッド410のノズル列方向について第1ヘッド410のノズル列のノズルが第2ヘッド420のノズル列のノズル間の中央にくるように配置される。
このようにすることで、ノズル列方向に倍の解像度を実現することができる。
(7)また、調整用パターンは、第2ヘッド420のノズル列からのインク滴の吐出タイミングがノズルごとに変化させられることで、第1ヘッド410のノズル列からのインク滴の着弾位置に対して第2ヘッド420のノズル列からのインク滴の着弾位置がノズル列の垂直方向に変化させられて形成される。
このようにすることで、第1ヘッド410からのインク滴の着弾位置に対して第2ヘッド420からのインク滴の着弾位置が徐々に変化させられるので、変化させられて吐出されたインク滴の着弾位置に基づいて適した吐出タイミングを選択できるようになる。
(8)また、調整用パターンは、第1ヘッド410のノズル列の所定の数のノズルから吐出されたインク滴と第2ヘッド420のノズル列の所定の数のノズルから吐出されたインク滴とが第1ヘッドのノズル列の方向について交互に着弾するようにして形成される。
このようにすることで、第1ヘッドから吐出されたインク滴と第2ヘッドから吐出されたインク滴とがそれぞれ所定のノズル数の幅をもって用紙Sに着弾するので、これらの搬送方向についてのズレ量に基づいて吐出タイミングを判定することができる。
(9)また、次のような吐出タイミング調整装置があることはいうまでもない。この吐出タイミング調整装置は、記録装置と入力装置(コンピュータ110のキーボードなど)とを備える。記録装置は、第1ヘッド410のノズル列及び第2ヘッド420のノズル列と用紙Sとの相対位置を第1ヘッド410のノズル列及び第2ヘッド420のノズル列の垂直方向に変化させつつ、この垂直方向に並ぶ第1ヘッド410のノズル列及び第2ヘッド420のノズル列からのインク滴の吐出タイミングを変化させ、用紙Sに調整用パターンを形成する。入力装置は、調整用パターンに基づいて、第1ヘッド410のノズル列及び第2ヘッド420のノズル列の吐出タイミングの調整量を入力させる。
調整用パターンは、ノズル列の垂直方向に所定の距離離して複数形成される。そして、吐出タイミング調整装置は、さらに、各調整用パターンに基づいて入力される調整量の平均に基づいて、吐出タイミングを求める演算部を備える。
このようにすることで、複数のヘッドから吐出されるインク滴の吐出タイミングを適切に調整することができる。
(10)また、上述の方法をコンピュータに実行させて、上述の吐出タイミング調整装置を実現するためのプログラムがあることはいうまでもない。
第1実施形態における印刷システムの全体構成のブロック図である。 図2Aは、プリンタ1の断面図であり、図2Bは、プリンタ1の用紙Sの搬送処理を説明するための斜視図である。 ヘッドユニット40の8つのヘッドの詳細な配置を説明するための図である。 搬送される用紙上に液体滴が吐出される様子を示す図である。 2つのヘッドから吐出されるインク滴によって形成される調整用パターンを説明するための図である。 プリンタ1の搬送ローラ23Bの偏心を説明するための図である。 搬送ローラ23Bに偏心がないときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図である。 搬送ローラ23Bに偏心がないときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図である。 搬送ローラ23Bに偏心を有するときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図である。 搬送ローラ23Bに偏心を有するときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図である。 搬送ローラ23Bに偏心を有するときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図(その2)である。 搬送ローラ23Bに偏心を有するときにおいて、第1ヘッドが第1ラインを形成してから第2ヘッドが第2ラインを形成する様子を説明するための図(その2)である。 偏心により生ずる搬送誤差と回転位置Xとの関係を示すグラフである。 Pの回転位置Xと搬送誤差Eとの関係を説明するためのグラフである。 図9Aは、仮に、図8の点Aのときの搬送誤差が0となるように吐出タイミングを調整したときの搬送誤差を示すグラフである。 図9Bは、仮に、図8の点Aのときの搬送誤差が0となるように吐出タイミングを調整したときの調整用パターンを示す。 図10Aは、仮に、図8の点Cのときの搬送誤差が0となるように吐出タイミングを調整したときの搬送誤差を示すグラフである。 図10Bは、仮に、図8の点Cのときの搬送誤差が0となるように吐出タイミングを調整したときの調整用パターンを示す。 図11Aは、搬送ローラ23Bの回転位置と、搬送誤差との関係を説明するための図であり、図11Bは、図11Aに対応する調整用パターンを説明するための図である。 調整用パターン1と調整用パターン2における搬送誤差を説明するための図である。 4つの調整用パターンを吐出タイミングの調整に使用する場合を説明するための図である。 インク滴吐出タイミングの調整方法を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態において形成される複数の調整用パターンとヘッドユニット40を説明するための図である。 4つの調整用パターンを説明するための図である。 第1実施形態におけるヘッド構成の変形例を説明するための図である。 第2実施形態における印刷システムのブロック図である。 図19Aは、第2実施形態におけるプリンタ1’の斜視図であり、図19Bは、第2実施形態におけるプリンタ1’の断面図である。 第2実施形態における第1ヘッド410’、第2ヘッド420’、及び用紙に印刷される複数の調整用パターンの関係を説明するための図である。
符号の説明
1 プリンタ、100 印刷システム、110 コンピュータ、120 表示装置、
130 入力装置、113 CPU、114 メモリ、112 インタフェース、
140 記録再生装置、20 用紙搬送機構、40 ヘッドユニット、
50 検出器群、60 ASIC、70 駆動信号生成回路、21 給紙ローラ、
23A 上流側搬送ローラ、23B 下流側搬送ローラ、24 ベルト、
417 ピエゾ素子、410 第1ヘッド、420 第2ヘッド、
430 第3ヘッド、440 第4ヘッド、450 第5ヘッド、
460 第6ヘッド、470 第7ヘッド、480 第8ヘッド、
HC ヘッド制御部、S 用紙

Claims (10)

  1. 第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、前記垂直方向に並ぶ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、前記媒体に調整用パターンを形成するステップと、
    前記調整用パターンに基づいて、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の前記吐出タイミングの調整量を決定するステップと、
    を含む吐出タイミング調整方法であって、
    前記調整用パターンは、前記垂直方向に所定の距離離して複数形成され、
    各前記調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて、前記吐出タイミングを調整する
    ことを特徴とする吐出タイミング調整方法。
  2. 請求項1に記載の吐出タイミング調整方法であって、
    前記所定の距離は、前記相対位置を変化させるための回転部材を半回転したときの周長である、吐出タイミング調整方法。
  3. 請求項1又は2に記載の吐出タイミング調整方法であって、
    前記調整用パターンは偶数個形成され、該偶数個の調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて前記吐出タイミングを調整する、吐出タイミング調整方法。
  4. 請求項2に記載の吐出タイミング調整方法であって、
    前記回転部材は前記媒体を前記垂直方向に搬送させるための搬送ローラであって、前記相対位置は前記搬送ローラが回転させられ前記媒体が搬送されることで変化させられる、吐出タイミング調整方法。
  5. 請求項2に記載の吐出タイミング調整方法であって、
    前記回転部材は前記第1ノズル列及び第2ノズル列を前記垂直方向に移動させるためのローラであって、前記相対位置は前記ローラが回転させられ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列が移動させられることで変化させられる、吐出タイミング調整方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の吐出タイミング調整方法であって、
    前記第1ノズル列方向について前記第1ノズル列のノズルが前記第2ノズル列のノズル間の中央にくるように配置される、吐出タイミング調整方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の吐出タイミング調整方法であって、
    前記調整用パターンは、前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングがノズルごとに変化させられることで、前記第1ノズル列からの液体滴の着弾位置に対して前記第2ノズル列からの液体滴の着弾位置が前記垂直方向に変化させられて形成される、吐出タイミング調整方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の吐出タイミング調整方法であって、
    前記調整用パターンは、前記第1ノズル列の所定の数のノズルから吐出された液体滴と前記第2ノズル列の所定の数のノズルから吐出された液体滴とが前記第1ノズル列の方向について交互に着弾するようにして形成される、吐出タイミング調整方法。
  9. 第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、前記垂直方向に並ぶ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、前記媒体に調整用パターンを形成する記録装置と、
    前記調整用パターンに基づいて、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の前記吐出タイミングの調整量を入力させる入力装置と、
    を備える吐出タイミング調整装置であって、
    前記調整用パターンは、前記垂直方向に所定の距離離して複数形成され、
    さらに、各前記調整用パターンに基づいて入力される前記調整量の平均に基づいて、前記吐出タイミングを求める演算部を備える、吐出タイミング調整装置。
  10. 吐出タイミング調整装置を動作させるためのプログラムであって、
    第1ノズル列及び第2ノズル列と媒体との相対位置を前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の垂直方向に変化させつつ、前記垂直方向に並ぶ前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列からの液体滴の吐出タイミングを変化させ、前記媒体に調整用パターンを形成するステップと、
    前記調整用パターンに基づいて、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の前記吐出タイミングの調整量を決定するステップと、
    を含み、
    前記調整用パターンは、前記垂直方向に所定の距離離して複数形成され、
    各前記調整用パターンに基づいて決定される前記調整量の平均に基づいて、前記吐出タイミングを調整する、ことを前記吐出タイミング調整装置に行わせるプログラム。
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