JP2006240251A - 液滴吐出型記録装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】高解像度の印字を行う場合にも、高精度な目盛を必要とせず、精度のよいインク吐出タイミングを測ることができるインクジェット記録装置。
【解決手段】矩形波5Aは、150dpiの解像度の印字をする際の内部クロックによる出力波形である。矢印5ATで示される当該矩形波5Aの周期は、搬送ベルトが150dpiの解像度の印字間隔を移動する平均時間と一致する。一方、矩形波5Bは、600dpiの解像度の印字をする際の内部クロックによる出力波形である。矢印5BTで示される当該矩形波5Bの周期は、前記平均時間の(150/600)倍である。このように、印字解像度にかかわらず、搬送ベルトが低解像度の印字間隔を移動する平均時間を基にインク吐出の内部クロックを生成することができ、低解像度の間隔を移動する平均時間からでも、高解像度の印字が行える。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録用紙を密着保持した搬送ベルトを搬送して、当該搬送ベルトに対峙された記録ヘッドから解像度に応じた間隔で前記記録用紙に液滴を吐出することで印字を行う液滴吐出型記録装置に関する。
従来、インクジェットプリンタ等の液滴吐出型記録装置は、記録用紙にインクを吐出して印字を行うインクジェット記録ヘッドと、記録用紙をインクジェット記録ヘッドへ搬送するための搬送手段とを有している。このようなインクジェットプリンタにおいて、記録用紙の所定位置に印字を行うためには、インクジェット記録ヘッドからのインク吐出と、記録用紙の搬送とを同期させる必要がある。
しかし、搬送手段を構成する搬送ローラ、プーリ、及びギヤ等の部品形状のばらつきにより、プリンタ毎に記録用紙の搬送速度が異なることがある。さらに、記録用紙は給紙部により供給されて、搬送手段を構成する搬送ベルトに受け渡されるが、搬送ベルトの位置により搬送速度が変動し、記録用紙の搬送速度に変化が生じることがある。
そこで、例えば、搬送ベルトに等間隔のスリットを設け、センサにて該スリットを検出して、クロックを生成し、該クロックに同期して印字する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、搬送ベルトに設けられた等間隔のスリットを、エンコーダにて読み取り、該エンコーダからの出力信号のパルスに同期させて、インクジェット記録ヘッドのドライブ、及びインク吐出を行い、記録用紙に印字する技術も提案されている(特許文献2参照)。
また、搬送ベルト上にインク吐出基準となる目盛を設け、該目盛検出信号に同期して吐出制御を行う技術も提案されている(特許文献3参照)。
特開平11−170623号公報 特開2004−17458公報 特開2004−155563公報
しかしながら、前述した特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に記載される技術においては、スリット、又は目盛は、印字解像度と同等の解像度である必要がある。このため、印字解像度が高解像度になるほど、スリット、又は目盛を高精度化する必要がある。
また、スリット、又は目盛からの出力信号には、スリット、又は目盛の配設誤差、ロールの偏心、用紙搬送ベルトの厚み変動、及びスリップ等の誤差成分が含まれているために、誤差が発生する場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、高解像度の印字を行う場合にも、高精度なスリット、又は目盛を必要とせず、さらに装置に依存する誤差を抑制して、精度のよい液滴吐出タイミングを測ることができる液滴吐出型記録装置を得ることを目的とする。
本発明は、記録用紙を密着保持した搬送ベルトを搬送して、当該搬送ベルトに対峙された記録ヘッドから解像度に応じた間隔で前記記録用紙に液滴を吐出することで印字を行う液滴吐出型記録装置において、前記搬送に応じて出力されるパルス信号に基づいて前記搬送ベルトの搬送状態を検出するパルスエンコーダと、前記パルスエンコーダが検出した搬送状態に基づいて前記搬送ベルトの搬送速度の平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均値に基づいて、前記液滴吐出タイミングの基準となる基準クロックを生成する基準クロック生成手段と、指定される解像度に応じて前記基準クロックを分周して、前記解像度に応じた印字クロックを生成する印字クロック生成手段と、前記印字クロックにより前記記録ヘッドによる液滴吐出を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録用紙を搬送するために、該記録用紙を密着保持した搬送ベルトが搬送される。そして、パルスエンコーダが、前記搬送に応じて出力されるパルス信号に基づいて前記搬送ベルトの搬送状態を検出する。そして、平均値算出手段が、前記パルスエンコーダが検出した搬送状態に基づいて前記搬送ベルトの搬送速度の平均値を算出する。
ところで、前記記録用紙には、前記搬送ベルトに対峙された記録ヘッドから解像度に応じた間隔で前記記録用紙に液滴を吐出することで、解像度に応じた印字が行われる。
本発明では、まず、基準クロック生成手段が、前記平均値に基づいて、前記液滴吐出タイミングの基準となる基準クロックを生成する。続いて、印字クロック生成手段が、指定される解像度に応じて前記基準クロックを分周して、前記解像度に応じた印字クロックを生成する。そして、制御手段が、前記印字クロックにより前記記録ヘッドによる液滴吐出を制御する。
例えば、2次元的に液滴吐出を行って、異なるタイミングで吐出された液滴同士が隣り合う記録ヘッドを用いる機構で、局所的に搬送速度が変動する区間がある場合には、隣り合って吐出された液滴同士の位置に大きなズレが発生してしまう。しかし、本発明のように、平均値をもとに基準クロックを生成することで、変動が分散され、突発的なズレの発生を防ぐことができ、画質への悪影響を抑制することができる。
また、平均値に基づいて生成された基準クロックが、例えば低解像度印字に適用される間隔のクロックであったとしても、分周されることで、高解像度の印字にも適用でき、且つ印字画質への影響が少ない。
さらに、本発明においては、周期的に発生する、基準値よりも前記搬送速度が速い範囲と遅い範囲の境界を区間の区切りとして、前記平均値算出手段が、前記区間毎に平均値を算出することを特徴とする。
搬送速度の変動は、搬送ベルトの偏心によるものが大部分であり、基準値よりも速い速度と遅い速度が交互に現れるようになっている。つまり、速い速度と遅い速度との各々の基準クロックを生成して液滴吐出を制御することにより、搬送速度の変動をキャンセルすることができる。
本発明は、搬送ベルトの実動作をトレースし、さらに該実動作を基に基準クロックを生成することで、精度のよいクロックを生成することができる。
また、本発明においては、前記パルスエンコーダが、前記搬送ベルトの搬送方向と直交する方向に複数設けられており、前記平均値算出手段が、各々のパルスエンコーダの検出に基づいて平均値を算出することを特徴とする。
搬送ベルトの搬送方向と直交する方向の異なる位置に設けられたエンコーダから求まるそれぞれの平均値は、搬送ベルトの振動、及び波打ちなどにより各々異なる。このような、搬送方向と直交する方向における差異分を考慮することで、印字精度をさらにあげることができる。
以上説明した如く、本発明は、高解像度の印字を行う場合にも、高精度なスリット、又は目盛を必要とせず、さらに装置に依存する誤差を抑制して、精度のよい液滴吐出タイミングを測ることができる液滴吐出型記録装置を得るという優れた効果を有する。
図1で示すように、インクジェットプリンタ10は、記録媒体の一例である用紙Pが収容される給紙トレイ12と、この給紙トレイ12から供給された用紙Pに画像を記録する記録部14と、記録部14において用紙Pを搬送する搬送手段16と、記録部14によって画像が記録された用紙Pを収容する排紙トレイ18とを有している。
また、用紙Pの搬送路の適宜位置には、搬送ロール対20が配設されており、給紙トレイ12から記録部14へ、さらに記録部14から排紙トレイ18へ用紙Pを搬送するようになっている。
記録部14は、用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に並設された、インクを吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッド22K、22C、22M、22Yを有する。なお、そのインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクが使用可能である。なお、以下の説明では、各色を区別する場合に符号に各色に対応する頭文字を付加し、特に区別しない場合には各色に対応する頭文字を省略して説明する。
該インクジェット記録ヘッド22は、インクジェットプリンタ10での画像記録が想定される用紙Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。つまり、該インクジェット記録ヘッド22は、シングルパス印字が可能な所謂Full Width Array(FWA)となっている。また、該インクジェット記録ヘッド22は、サーマル方式や圧電方式等の公知の手段によって、インク滴が吐出されるように構成されている。
給紙トレイ12中の用紙Pは、給紙ロール24によって1枚ずつ取り出され、搬送ロール対20によって、記録部14へ送られるようになっている。
搬送手段16は、用紙搬送方向下流側に配置された第1のベルト搬送ロール26Aと、上流側に配置された第2のベルト搬送ロール26Bに巻回され、用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド22に対面させるための無端ベルト状の搬送ベルト28を有している。該搬送ベルト28は図示の矢印A方向(時計方向)に循環駆動(回転)するように構成されている。
第2のベルト搬送ロール26Bの下流側には、搬送ベルト28の裏面側から搬送ベルト28に従動する帯電ロール30が配設されている。搬送ベルト28は、該帯電ロール30によって帯電される(電荷が与えられる)ことにより、用紙P2を搬送ベルト28に静電吸着させて搬送できるようになっている構成である。なお、用紙Pが搬送ベルト28に密着保持される構成であればよく、本実施の形態のように静電吸着である必要はない。
また、搬送ベルト28のインクジェット記録ヘッド22とは反対側となる下部には、第3のベルト搬送ロール26Cが裏面側から搬送ベルト28に従動している。
また、図2に示すように、前記搬送ベルト28は、片側の縁に第1のスリット部32を有している。該第1のスリット部32は、搬送ベルト28と一体に移動可能となっている。第1のスリット部32には、前記矢印Aで示す方向に等間隔に配置された複数のスリット33が設けられている。本実施の形態においては、スリット33の間隔は、150dpiの解像度の印字間隔と同じである。
前記第1のスリット部32の近傍には、第1のエンコーダセンサ34が設けられており、所定位置に固定されている。前記第1のエンコーダセンサ34は、搬送ベルト28が移動し、第1のスリット部32の各スリット33が所定位置を通過したことを検出して、信号を出力するようになっている。
さらに、前記搬送ベルト28の近傍には、ホームポジションと予め定められた搬送ベルト28の所定箇所(図示せず)が所定位置を通過したことを検出するホームセンサ36が設けられている。該ホームセンサ36は検出を行うと、信号を出力するようになっている。
図3に示すように、前記ホームセンサ36は、ホームセンサ割込許可部38と接続している。ホームセンサ割込許可部38は、ホームセンサ36が出力する信号のCPU割り込みを許可するようになっている。さらに、ホームセンサ36は、搬送ベルト28の搬送時間の計測を開始可能状態にする計測開始部40と接続している。ホームセンサ36は、搬送ベルト28の所定位置を検出すると、計測開始部40にも信号を送信するようになっている。
前記計測開始部40は、リードフラグ(図示せず)を備えている。また、計測開始部40は、エンコーダ割込許可部42、信号カウンタ44、及びタイマカウンタ46と接続している。前記リードフラグは、計測開始部40が、エンコーダ割込許可部42にCPU割り込みを可能にさせて、信号カウンタ44、及びタイマカウンタ46の各々をクリアするとオンとなるようになっている。
前記ホームセンサ36から信号を受信した際にリードフラグがオフであった場合は、前記計測開始部40は、エンコーダ割込許可部42に前記第1のエンコーダセンサ34からの信号割り込みを可能にさせて、信号カウンタ44、及びタイマカウンタ46の各々をクリアして、リードフラグをオンとするようになっている。
ところで、前記第1のエンコーダセンサ34は、前記信号カウンタ44、及び前記タイマカウンタ46の各々と接続している。信号カウンタ44は、第1のエンコーダセンサ34から受信する信号をカウントするようになっている。一方、タイマカウンタ46は、第1の第1のエンコーダセンサ34から受信する信号の、ある受信から次の受信までの時間間隔(以下、差分データという)をカウントするようになっている。
前記信号カウンタ44、及び前記タイマカウンタ46の各々は、差分データ記憶部48と接続している。差分データ記憶部48は、信号カウンタ44がカウントしたある信号における差分データを記憶するようになっている。
前記差分データ記憶部48は、平均時間算出部50と接続している。平均時間算出部50は、以下の(1)式に示されるように、信号カウンタ44がカウントした信号の数(即ち、エンコーダセンサ34が検出したスリット33の数、及び差分データ記憶部48が記憶する差分データから、各々のスリット33が検出されるまで、即ち搬送ベルト28がスリット33間隔を移動する平均時間を算出するようになっている。
Figure 2006240251
但し、
T:平均時間
Tn:差分データ
N:スリット数
である。
ところで、差分データ記憶部48の記憶する差分データを基に、時間と搬送速度との関係(以下、搬送プロファイルという。)を得ることができる。前記(1)式で求められた、平均時間の逆数は、図4の矢印4Bで示される平均速度である。そして、一般に、搬送プロファイルは、第1のスリット列32配設軸上の配設誤差、搬送ロール26の偏心、搬送ベルト28の厚み変動及びスリップ等によって、図4の矢印4Aに示すように、変動することが分かっている。
さらに、平均時間算出部50は、クロック周波数算出部52と接続している。クロック周波数算出部52は、以下の(2)式によりインク吐出の吐出クロック周波数を生成するようになっている。
C = (1/T)×(DP/DS) … (2)
但し、
C:吐出クロック周波数
DP:印字解像度
DS:スリット解像度
である。
前記第1のエンコーダセンサ34が検出したスリット33の間隔は150dpiの印字解像度の間隔であった。例えば平均時間(T)が1/2k秒であって、150dpiの解像度の印字を行う場合は、吐出クロック周波数は、以下の(3)式で求められる。
C = 2k[Hz](=(1/1/2k)×(150/150)) … (3)
また、600dpiの解像度の印字を行う場合には、吐出クロック周波数は、以下の(4)式で求められる。
C = 8k[Hz](=(1/1/2k)×(600/150)) … (4)
そして、前記クロック周波数算出部52は、内部クロック生成部54と接続している。該内部クロック生成部54は、前記(2)式で求められたクロック周波数をもつインク吐出の内部クロックを生成するようになっている。
図5(A)に示される矩形波5Aは、前記(3)式で求められたクロック周波数のクロックによる出力波形である。矢印5ATで示される当該矩形波5Aの周期は、前記平均時間と一致する。
一方、図5(B)に示される矩形波5Bは、前記(4)式で求められたクロック周波数のクロックによる出力波形である。矢印5BTで示される当該矩形波5Bの周期は、前記平均時間の(150/600)倍である。
このように、印字解像度にかかわらず、搬送ベルト28に備わるスリット部32のスリット33間を搬送されるの平均時間を基に、インク吐出の内部クロックを生成することができる。こうして、スリット33の間隔が低解像度であっても、高解像度の印字が行える。
ところで、各インクジェット記録ヘッド22は、図6に示すように、複数のノズル23が配列されており、各ノズル23が内部クロックにより同時にインクを吐出することによって、印字が行われるようになっている。なお、ノズル23の配列は、本実施の形態では、図6に示すように、2列に配列して各列を千鳥状にずらした配列とするが、これに限定されるものではない。
用紙Pは、当該インクジェット記録ヘッド22に対し、矢印6Aの方向に移動するようになっている。各ノズル23は、主走査方向(矢印6Aの方向と直行する方向)に1ドット間隔、副走査方向(矢印6Aの方向)に4ドット間隔ずれて配設されている。そして、例えば、ノズル23Aのインク吐出により形成されるドットは、ノズル23Bの吐出により形成されるドットと隣り合う位置への印字をするまでには4回の吐出、ノズル23Cの吐出により形成されるドットと隣り合う位置への印字をするまでには12回の吐出を行うようになっている。
このような構成のインクジェット記録ヘッド22においては、例えば局所的な吐出タイミングの変動があった場合、隣り合うノズル(23Aと23B、又は23Aと23C等)での着弾位置が大きく異なることになり、画質劣化を招いてしまう。
これに対し、本実施の形態のように、平均速度からインク吐出の内部クロックを生成することで、誤差は分散され、突発的なズレの発生は起こらず、画質に対しての影響が抑制される。
このように、本実施の形態では、高解像度の印字においても、特別な構成、制御を設けることなく、画質劣化が抑制される。
なお、本実施の形態においては、印字開始前に、前記ホームセンサ36の検出を基準として、搬送ベルト28が一周する間に前記第1のエンコーダセンサ34が前記第1のスリット部32を検出した結果に基づき、インク吐出の内部クロックを生成するようになっている。そして、以後の印字実施時には、該クロックにより制御が行われるようになっている。
次に、本実施の形態の作用を図7及び図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、図7のフローチャートを用いて、搬送プロファイル及びインク吐出の内部クロックの導出フローを説明する。
まず、ステップ100で、ホームセンサ36(以下、HS)の割り込みが許可される。続くステップ102で、リードフラグ(以下、RF)がクリアされる。
ステップ104で、HSがオンか否かが判断される。当該ステップ104の処理は、HSがオンになるまで繰り返される。HSがオンとなった場合は、ステップ106に移行する。
ステップ106では、SCNT、及びTCNTのリセット、及びエンコーダ信号割り込みの許可が行われ、RFがオンになる。RFは、第1のエンコーダセンサ34がスリット33を検出したときの信号をカウントする信号カウンタ(以下、SCNT)、及び第1のエンコーダセンサ34がスリット33を検出する間の時間を計るタイマカウンタ(以下、TCNT)がリセットされていること、及びエンコーダ信号割り込みが許可されていることを確認するフラグである。RFがオンとなるとステップ108に移行する。
ステップ108では、エンコーダセンサ34からの信号の割り込みがあったか否かが判断される。当該ステップ108の処理は、エンコーダセンサ34からの信号の割り込みがあるまで繰り返される。
前記ステップ108で、エンコーダセンサ34からの信号の割り込みがあると、ステップ110に移行する。ステップ110では、後述する信号割り込み処理が行われる。
ところで、第1のスリット部32が有するスリット33の本数は予め分かっており、例えばN本とする。ステップ112ではSCNTのカウント数がNか否か、即ち、搬送ベルト28の1周分のスリット33が検出されたか否かが判断され、クロック生成のための検出処理を終了するか否かが判断される。SCNTのカウント数がNでない場合は前記ステップ108に移行する。
SCNTのカウント数がNの場合はステップ114に移行する。ステップ114では、エンコーダセンサ34からの信号割り込みの停止、及びタイマーの停止が行われる。続くステップ116では、クロックの生成が行われる。
続いて、図8のフローチャートを用いて、エンコーダセンサ34からの信号割り込み時の処理フローを示す。
まず、ステップ120で、SCNTがゼロか否か、即ち、最初のスリット33検出か否かが判断される。SCNTがゼロの場合はステップ122に移行する。ステップ122では、タイマーがスタートする。続くステップ124では、前回の信号割り込み時のタイマー値を退避させるPreTCNTがクリアされる。
続いて、ステップ126に移行する。ステップ126では、SCNTに1が加算される。
前記ステップ120で、SCNTがゼロでなかった場合は、ステップ128に移行する。ステップ128では、TCNTに現在のタイマー値がセットされる。続くステップ130では、SCNTにおける差分データにTCNTとPreTCNTの差分がセットされる。さらに続くステップ132では、PreTCNTにTCNTの値がセットされる。
なお、図7及び図8で示すフローチャートでは、搬送ベルト28の1周分の搬送プロファイルを計測しているが、複数周分計測して、平均化するのでもよい。
以下に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、この第2の実施の形態において、上記第1の実施形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略する。
前述したように、搬送プロファイルは、図9(A)の矢印9Aに示すように矢印9Mで示す平均速度を中心として、変動することが分かっている。
そこで、第2の実施の形態では、測定された搬送プロファイルに対応した複数の基準クロックを生成する。即ち、矢印9Aで示される搬送速度が矢印9Mで示される平均速度を基準に、連続して搬送速度が速い期間(矢印9T1、及び矢印9T3で示される期間)、又は遅い期間(矢印9T2で示される期間)をそれぞれ期間として区別して、各々の期間毎の平均時間及び基準クロックを生成する。
図9(B)の矢印9BT1で示される周期は、前記矢印9T1で示す期間における平均時間である。同様に、矢印9BT2で示される周期は矢印9T2で示す期間における平均時間、矢印9BT3で示される周期は矢印9T3で示す期間における平均時間、矢印9BT4で示される周期は矢印9T4で示す期間における平均時間である。そして、矩形波9Bは、解像度150dpiにて印字を行う際の内部クロックによる出力波形を示している。
さらに、図9(C)の矢印9CT1で示される周期は、前記矢印9T1で示す期間における平均時間を均等分した均等平均時間である。同様に、矢印9CT2で示される周期は矢印9T2で示す期間における平均時間を均等分した均等平均時間、矢印9CT3で示される周期は矢印9T3で示す期間における平均時間を均等分した均等平均時間、矢印9CT4で示される周期は矢印9T4で示す期間における平均時間を均等分した均等平均時間である。そして、矩形波9Cは、解像度600dpiにて印字を行う際の内部クロックによる出力波形を示している。
こうして、各期間毎に基準クロックを切換えることにより、搬送ベルトの偏心を考慮する。
なお、搬送速度が平均速度よりも速い期間のクロック周波数(以下、クロック周波数Fという。)と搬送速度が平均速度よりも遅い期間クロック周波数(以下、クロック周波数Sという。)との差が大きい場合には、矢印9Mで示す平均搬送速度における平均時間に基づくクロック周波数(以下、クロック周波数Mという。)を算出し、クロック周波数F→クロック周波数M→クロック周波数S→クロック周波数M→クロック周波数S→クロック周波数M→クロック周波数F…というサイクルとなるクロックを生成にしてもよい。
このように、搬送ベルト28の偏心により、搬送プロファイルが変動することを利用して、搬送速度が平均速度よりも速い期間及び遅い期間のそれぞれの平均速度に基づいたクロックを生成することで、速度変動のノイズをさらにキャンセルすることができる。
以下に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、この第3の実施の形態において、上記第1の実施形態及び上記第2の実施形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略する。
図10に示されるように、第3の実施の形態の搬送ベルト28は、第1のスリット部32が配される側と反対側の縁に第2のスリット部60及び第2のエンコーダセンサ62を有している。
第2のエンコーダセンサ62は、第1のエンコーダセンサ34が第1のスリット部32のスリット33を検出するように、第2のスリット部60のスリット33検出する。そして、第2のエンコーダセンサ62の検出に基づいて、搬送プロファイルの作成、及びクロックの生成をするようになっている。
図11に示される矩形波11Aは、第1のエンコーダセンサ34の検出により生成された内部クロックによる出力波形である。一方、矩形波11Bは、第2のエンコーダセンサ62の検出により生成された内部クロックによる出力波形である。
ここで、矩形波11Aと矩形波11Bとでは、矢印11Cで示すタイミングで位相のずれが生じている。このような場合には、前記矩形波11A(又は、矩形波11B)と、当該位相ずれを平均した矢印11Eで示す位相分がずれた矩形波11Dを出力する、新たなクロックが生成されるようになっている。
なお、図11で示した矩形波11A及び矩形波11Bは位相のみがずれているが、周期が異なる場合は、各々の周期を平均した平均周期に基づいてクロックが生成される。
こうすることで、搬送ベルト28の振動、及び波打ち等の誤差分を平均化することができ、印字精度をあげることができる。
なお、配設するスリット部及びエンコーダセンサの組数は1組または2組に限らず、さらに増やしてもよい。その場合、それぞれの周期の平均、及び位相のずれの平均に基づいてクロックが生成される。
第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタの外観図である。 第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタにおける搬送部の概略図である。 第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタにおける制御系の構成を示す。 第1の実施の形態に係る搬送ベルトの搬送プロファイルである。 第1の実施の形態に係る内部クロックによる出力波形であり、(A)はスリット間隔の解像度(150dpi)の場合、(B)はスリット間隔よりも高解像度(600dpi)の場合である。 インクジェット記録ヘッドへの概略図である。 内部クロックの導出フローを示すフローチャートである。 エンコーダセンサの信号割り込み時の処理フローを示すフローチャートである。 (A)は第2の実施の形態に係る搬送ベルトの搬送プロファイルである。(B)及び(C)は、第2の実施の形態に係る内部クロックによる出力波形であり、(B)はスリット間隔の解像度(150dpi)の場合、(C)はスリット間隔よりも高解像度(600dpi)の場合である。 第3の実施の形態に係るインクジェットプリンタにおける搬送部の概略図である。 第3の実施の形態に係る内部クロックによる出力波形である。
符号の説明
10 インクジェットプリンタ(液滴吐出型記録装置)
14 記録部
16 搬送手段
22 インクジェット記録ヘッド(記録ヘッド)
23 ノズル
26 ベルト搬送ロール
28 搬送ベルト
32 スリット部
33 スリット
34 エンコーダセンサ(パルスエンコーダ)
36 ホームセンサ
38 ホームセンサ割込許可部
40 計測開始部
42 エンコーダ割込許可部
44 信号カウンタ
46 タイマカウンタ
48 差分データ記憶部
50 平均時間算出部(平均値算出手段)
52 クロック周波数算出部
54 内部クロック生成部(基準クロック生成手段、印字クロック生成手段、制御手段)
60 スリット部
62 エンコーダセンサ

Claims (3)

  1. 記録用紙を密着保持した搬送ベルトを搬送して、当該搬送ベルトに対峙された記録ヘッドから解像度に応じた間隔で前記記録用紙に液滴を吐出することで印字を行う液滴吐出型記録装置において、
    前記搬送に応じて出力されるパルス信号に基づいて前記搬送ベルトの搬送状態を検出するパルスエンコーダと、
    前記パルスエンコーダが検出した搬送状態に基づいて前記搬送ベルトの搬送速度の平均値を算出する平均値算出手段と、
    前記平均値に基づいて、前記液滴吐出タイミングの基準となる基準クロックを生成する基準クロック生成手段と、
    指定される解像度に応じて前記基準クロックを分周して、前記解像度に応じた印字クロックを生成する印字クロック生成手段と、
    前記印字クロックにより前記記録ヘッドによる液滴吐出を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする液滴吐出型記録装置。
  2. 周期的に発生する、基準値よりも前記搬送速度が速い範囲と遅い範囲の境界を区間の区切りとして、前記平均値算出手段が、前記区間毎に平均値を算出することを特徴とする請求項1記載の液滴吐出型記録装置。
  3. 前記パルスエンコーダが、前記搬送ベルトの搬送方向と直交する方向に複数設けられており、
    前記平均値算出手段が、各々のパルスエンコーダの検出に基づいて平均値を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液滴吐出型記録装置。
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