JP5075364B2 - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に対し単色のインクを吐出するための複数のノズルを形成してなる当該ノズル列が複数配設される記録ユニットを少なくとも1つ有し、記録媒体と記録ユニットとの相対移動によって画像記録が行われる画像記録装置に関し、更に詳しくは、ノズル列を有する複数の短尺の記録ヘッド、若しくは複数のノズル列を配列することによって長尺の記録ユニット(ラインヘッド)を構成する画像記録装置による画像記録の補正技術に関する。
複数のノズルを形成してなる当該ノズル列の各ノズル列からインクを吐出して記録媒体上に画像記録を行う画像記録装置による記録方法としては、インクジェット記録法が知られている。このようなインクジェット記録法は、インク液室と、それに連通したノズルが形成された記録ヘッドを用いて、画像情報(画像データ)に応じてインク液室内のインクに圧力を加えることにより、インク小滴をノズルから飛翔させ、紙やフィルム等の記録媒体に付着させて画像記録を行っている。
記録ヘッドは、画像記録の高速化の要求を満足するために、記録素子(吐出ノズル)の多数化、またノズル列の長尺化の傾向がある。
このようなノズル列の長尺化要求を満足する画像記録装置としては、記録媒体の一つの辺全域に亘り複数の吐出ノズルを配列(形成)する、いわゆるラインヘッドを用いた構成が知られている。
このラインヘッドを用いるフルライン型画像記録装置は、記録媒体とラインヘッドとを、当該ラインヘッドのノズル(記録素子)の配列方向と略直交する方向に相対的に移動するだけで、記録媒体の全面に画像記録を行うことができる。このため、ラインヘッドを用いるフルライン型画像記録装置では、シリアル型画像記録装置のように、記録ヘッドを有するキャリッジの移動や記録媒体の間欠的な搬送等を必要としない簡易な動作で、迅速に画像記録を行うことができる。
しかし、ラインヘッドには、短尺な記録ヘッドに比べコストが高い、歩留りが悪い、信頼性が低い等の欠点がある。
これらの課題を解決するインクジェット画像記録装置としては、記録媒体の幅以上の長さに亘り複数のノズルが形成されてなる複数のノズル列、又はそのノズル列を有する短尺記録ヘッドを、ノズル列の配列方向に複数配列したラインヘッドを用いる構成が知られている。このようなインクジェット画像記録装置は、短尺記録ヘッドによるコスト、歩留り、及び信頼性等の利点、さらにはラインヘッドによる高速画像記録の利点が生かされる。
また、このようなインクジェット画像記録装置は、ラインヘッドのノズル列と記録媒体との相対移動(記録媒体の移動)を一般にモータを用いて略一定速で行い、ラインヘッドを構成するノズル列による複数ノズルを画像データに基づいてそれぞれ駆動させることにより、記録媒体上にドット記録(画像記録)を行う。
なお、記録媒体とラインヘッドとの相対位置検出及び移動速度制御には、一般にエンコーダが用いられている。
ここで、インクジェット画像記録装置が画像記録を行う記録媒体が例えばロール紙等の連続シートの場合では、ロール紙の搬送速度が一定速度となるまでに、長時間の助走時間を必要とする。
このロール紙の搬送速度を短時間(少ない助走距離)で一定速度にするためには、大きな搬送駆動力が必要となり、装置の大型化及びコスト高が問題となる。
また、装置の大型化及びコスト高を回避するためにロール紙の搬送速度が一定速度となるまでの助走時間を多く設定する方法では、画像記録を行えないロール紙等の先頭部分における領域を増加させるためランニングコスト高を招くと共に、助走時間が長くなった分画像記録のスループットが低下するといった問題が生じる。
また、前述したシリアル型画像記録装置では、キャリッジの移動範囲の両端において、キャリッジを一旦停止させてから逆方向に移動させるため、移動範囲の両端側領域を加速減速領域とし、この両端側領域の間を一定速領域としている。従って、シリアル型画像記録装置では、一定速領域の間だけを記録領域とするため、一定速領域の両側における加速減速領域への移動に要する時間だけ画像記録時間が長くなると共に、加速減速領域のスペースを確保する分だけ装置が大型化するという問題がある。
従って、記録媒体がロール紙等の連続シートであるインクジェット画像記録装置では、記録ヘッドと記録媒体の相対移動の一定速領域のみならず加速領域あるいは減速領域においても画像記録を行うことが望まれる。
一方、インクジェット画像記録装置が備えるエンコーダは、記録媒体に対して記録ヘッドのノズル列よりインク滴を吐出させる際のタイミング(記録タイミング)を生成する機能を有する。
エンコーダの高分解能化は、装置のコスト高を招くため、記録タイミング生成に使用されるエンコーダによる当該エンコーダ出力の解像度は、記録するドット密度よりも低いのが一般的である。この解像度は、dpi(dot/inch)の単位で表され、例えばエンコーダ出力が150dpiであるとき記録密度が600dpi〜1200dpi程度となる。このように、記録密度は、エンコーダ出力の解像度よりも高くなるため、このエンコーダ出力から記録タイミングを生成するには、何らかの方法でエンコーダ出力をてい倍化する必要がある。
特許文献1には、この種の従来技術の一例として、吐出されたインク滴が記録媒体方向へ飛翔する時のキャリッジの移動による慣性移動を考慮しつつ、キャリッジの速度によって生じる位置補正量を求める構成のシリアル型インクジェット記録装置が開示されている。
図12は、特許文献1に開示されている位置補正量の算出の仕方を模式図で示している。
同図では、ノズル列1から記録媒体2方向へ飛翔する際のインク滴3が、ノズル列1と記録媒体2との相対移動によって位置ずれする様子が示されている。
ノズル列1は、相対移動方向(x方向)に移動速度Vsで移動しながら、インク滴3が速度Vdで記録媒体方向(z方向)に噴射(吐出)する。インク滴3は、それらの合成ベクトル方向に飛翔される。従って、ノズル列1と記録媒体2との間の距離をGとすれば、インク吐出位置に対するインク着弾位置のx方向のずれ量dxは、(1)式で示される。
dx=(G/Vd)×Vs・・・(1)
また、特許文献1の技術では、記録ヘッドの位置検出を行うための構成として、キャリッジの変位を検出するエンコーダと、エンコーダの出力パルスを計数して第1の位置情報を得る第1のカウンタと、エンコーダの出力パルスまたは第1の位置情報を分割したパルスを計数して第2の位置情報を得る第2のカウンタと、を有する構成としている。
よって、この特許文献1のインクジェット記録装置では、キャリッジの速度が変化(加速減速)しても適切な位置補正量を得ることができ、かつ、エンコーダ出力のてい倍信号を発生させ、エンコーダ周波数よりも高周波な記録タイミング信号を生成させることができる。
特開2004−34650号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術(記録タイミング信号の生成)は、単一の記録ヘッドを備える構成しか考慮していない。従って、特許文献1に開示される画像記録では、例えば複数の短尺記録ヘッドによりラインヘッドを構成、更にはこのラインヘッドをインク色毎に備える構成において、記録ヘッド毎の噴射特性の差(噴射方向の差)や、複数の短尺記記録ヘッドの取付け位置の差(取付け誤差)による記録濃度変化を考慮しての補正を前提とした画像記録を行うことができない。
特に、単色のインクを吐出するための短尺記録ヘッドを複数配設する構成のインクジェット記録装置では、それぞれ噴射特性の異なる記録ヘッドを多数備えることになるので、記録ヘッド毎の噴射特性の差や、複数の短尺記記録ヘッドの取付け誤差による記録濃度変化を考慮しての画像記録が必須となる。
図13には、単色のインクを吐出するための短尺記録ヘッドを複数配設するラインヘッドの構成例が示されている。
同図では、二点鎖線に囲まれる6個の短尺記録ヘッド11−1乃至11−6を媒体の搬送方向(Y方向)に距離dhだけ離間させて互い違いにノズル配列方向(X方向)に並べ
て配設された、単色の記録ユニット(ラインヘッド)12と、記録媒体2との位置関係が示されている。
このような記録ユニット12を有するインクジェット記録装置では、例えばカラー対応として、インク色毎に記録ユニット12を記録媒体2の搬送方向に離間させて複数配設する構成の場合、各記録ユニット12における複数のノズルが記録媒体2の所定位置に対向する記録タイミングで画像記録が行われる。
図14(a)には、図13に示されるような記録ユニット12が固定して配設された当該記録ユニット12に対し、記録媒体2が3種の相対移動速度領域(加速領域、一定速領域、及び減速領域)を有して搬送されるフルライン型画像記録装置による記録媒体2の各搬送速度が示されている。なお、同図では、加速領域の途中から記録が開始されて一定速領域まで記録が継続され、更に減速領域の途中で記録が終了された場合を示している。
また、図14(b)には、記録ユニット12のノズル列に対して記録媒体2が前述した各相対速度で移動中に、ノズル列より記録媒体2に向けてインクが飛翔された際の当該ノズル列の噴射位置(吐出位置)と記録媒体2への着弾位置とのずれが模式図で示されている。
同図では、ノズル列の噴射位置(吐出位置)と記録媒体2への着弾位置とのずれ量が、相対移動速度(記録媒体2の搬送速度)に応じて、変化することを示している。
前述した(1)式は、ノズル列が移動するシリアルスキャン型画像記録装置を例に説明したが、(1)式の速度Vsを記録媒体の搬送速度に置き換えれば、図13に示されるような記録ユニット12を固定して配設するフルライン型画像記録装置によるインク着弾位置の相対移動方向(y方向)のずれ量dyを(1)式で算出することができる。
例えば(1)式により、以下の条件でdyを算出すると、
相対移動速度Vs:1m/secで、
インク滴飛翔速度Vd:10m/secで、
ノズル列−記録媒体間距離G:2mmとすると、
求める相対移動方向(y方向)のずれ量dy:200μm、となる。
このようにして算出される相対移動方向のずれ量は、前述した各相対移動速度領域(加速領域、一定速領域、及び減速領域)のそれぞれで異なる。また、相対移動方向のずれ量は、前述したフルライン型画像記録装置によって例えば加速領域で記録した場合、単色のインクを吐出するための短尺記録ヘッドのノズル列が、記録媒体2の搬送方向の前後(上流側と下流側)に離間して配設されるため、この各配設位置の相対移動速度に応じてそれぞれ異なる。
また、前述したフルライン型画像記録装置では、図13に示されるような記録ユニット12を固定して配設する際に、この記録ユニット12の例えば各短尺記録ヘッド11−1乃至11−6の各ノズルによる噴射方向の角度を全て均一とし、且つ記録媒体2の搬送方向の前後に離間して配設される互いのノズル列端部を、例えばY方向より見て重複するように誤差なく配設するための高精度な調整機構が必要となる。
また、このような記録ユニット12を構成する短尺記録ヘッド11は、インク液室内のインクに圧力を加える方法として、電気機械変換素子であるピエゾ素子(PZT)を用いる方法、或いはサーマルインクジェットのように発熱抵抗体で生じる熱を用いるもの等がある。短尺記録ヘッド11のノズル列は、ノズル密度を150〜600dpi、ノズル数を数100ノズルという極めて微細に形成している。そのため、短尺記録ヘッド11といえども、ノズルプレートに全てのノズルを同一に加工することは極めて困難である。 また、例えばPZTを用いた短尺記録ヘッド11では、PZTの材料や加工精度によって、個々の短尺記録ヘッド11毎に各ノズルの噴射速度にばらつきが生じる虞がある。
これらの種々要因により相対移動方向(y方向)のずれ量dyは、ノズル列毎のばらつきにより10%程度生じてしまう虞がある。これにより、例えば相対移動方向(y方向)のずれ量dyが200μmの場合では、ノズル列毎のばらつきは20μmとなる。また、このようなフルライン型画像記録装置が記録解像度600dpiで記録した場合では、記録ドット間隔は約42μmであるから、ノズル列毎のばらつきにより記録ドット間隔の約1/2の距離で着弾位置がずれてしまう虞がある。
このようなノズル列毎の着弾位置ずれは、特に記録ユニット12をインク色毎に複数配設するフルライン型画像記録装置において、重色ずれによる色むらの原因となる。
本発明は、前述した問題(課題)に鑑みてなされたものであり、ノズル列毎の噴射特性のばらつきや各ノズル列の取付け位置に誤差がある場合、更には各ノズル列に対する記録媒体の相対速度が、一定速領域のみならず加速領域あるいは減速領域においても、記録媒体に対してノズル列毎の着弾ドットずれのない画像記録を可能とする画像記録装置及び画像記録方法の提供を目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の態様の一つである画像記録装置は、記録媒体に対し単色のインクを吐出するための複数のノズルを形成してなる当該ノズル列が複数配設される記録ユニットを少なくとも1つ有し、記録媒体と記録ユニットとの相対移動によって画像記録が行われる画像記録装置であって、複数のノズル列毎のそれぞれの特性を考慮した各補正パラメータを記憶するパラメータ記憶部と、補正パラメータ記憶部から読み出した当該補正パラメータを用いて、対応する複数のノズル列の記録タイミングをそれぞれ補正する記録タイミング補正部と、を備える、ことを特徴とする。
また、本発明の別の態様の一つである画像記録方法は、記録媒体に対し単色のインクを吐出するための複数のノズルを形成してなる当該ノズル列が複数配設される記録ユニットを少なくとも1つ有し、記録媒体と記録ユニットとの相対移動によって画像記録が行われる画像記録装置の画像記録方法であって、複数のノズル列毎のそれぞれの特性を考慮した各補正パラメータを用いて、対応する複数のノズル列の記録タイミングを補正し、複数のノズル列毎に補正された当該記録タイミングで画像記録を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、ノズル列毎の噴射特性のばらつきや各ノズル列の取付け位置に誤差がある場合、更には各ノズル列に対する記録媒体の相対速度が、一定速領域のみならず加速領域あるいは減速領域においても、記録媒体に対してノズル列毎の着弾ドットずれのない画像記録を可能とする画像記録装置及び画像記録方法を提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成例を示す図である。
また、図2は、カット紙等の記録媒体を想定した画像記録装置の構成要素の配置例を模式的に示した図である。
なお、図2では、カット紙等の記録媒体を想定した画像記録装置の構成要素の配置例を示しているが、本発明の実施形態はこれに限らず、カット紙等の記録媒体に代わりロール紙等の連続シートにも適用できる。
同図の画像記録装置20は、制御部21と、搬送機構22と、記録媒体検出部23と、モード設定部24と、記録ユニット25−1−1乃至25−n−mと、を少なくとも備える。
制御部21は、画像記録装置20全体の制御を司るもので、記録データ生成部26、ノズル列駆動タイミング生成部27、及び中央処理装置28を有する。
制御部21は、記録ユニット25−1−1乃至25−n−m、記録媒体43の先端位置を検出する記録媒体検出部23、画像記録モード等を設定するモード設定部24、及び記録媒体43の搬送を行う搬送機構22、にそれぞれ接続している。
記録データ生成部26は、ホストコンピュータ等の上位装置34から転送される画像データを一時保管し、この画像データを前述した図13に示されるような、各ノズル列の配置に対応させた各分割画像データを生成する。また、記録データ生成部26は、記録媒体43の搬送方向の下流側に配置される各ノズル列に対応した分割画像データに対し、記憶遅延処理の情報を対応づけする。
なお、記録媒体43の搬送方向の下流側に配置される各ノズル列は、前述した図13の短尺記録ヘッド11−2,11−4,11−6の各ノズル列に相当し、それぞれ対応づけされる記憶遅延処理の基礎情報が短尺記録ヘッド11−1,11−3,11−5の各ノズル列と、短尺記録ヘッド11−2,11−4,11−6の各ノズル列と、の間隔dhに相当する。
なお、記録データ生成部26の詳細な説明は、後述する。
ノズル列駆動タイミング生成部27は、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mへの駆動タイミングを生成して、この生成された駆動タイミングで各ノズル列駆動部32−1−1乃至32−n−mに対して記録指示を通知することにより、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mによるインク吐出を制御する。中央処理装置28は、制御部21による画像信号処理と、画像記録装置20全体の統括制御を行う。
搬送機構22は、記録媒体43を載置保持する搬送部材29と、記録媒体43を搬送部材29に載置して搬送方向に沿って搬送させる際、記録媒体43の搬送情報を生成する搬送情報生成部30と、搬送部材29を駆動する搬送機構駆動部31と、を備える。
搬送機構22は、例えば記録媒体43を載置する搬送部材29における無端ベルトをローラ42a,42bに架設する構成とする。ローラ42aには、搬送情報生成部30における例えばロータリエンコーダが設けられ、無端ベルトの移動量に対応したパルス信号を発生させて制御部21へ通知させる。また、ローラ42bには、搬送機構駆動部31における例えばモータが設けられ、制御部21の指令により無端ベルトが駆動される構成とする。
これにより搬送機構22は、制御部21の指令に基づいて記録媒体43を搬送部材29上に載置保持して、記録ユニット25−1−1乃至25−n−mのノズル列下方へと搬送する。
記録媒体検出部23は、搬送経路内を搬送されるカット紙等の記録媒体43の位置を検出するもので、例えばラインセンサ(CCDセンサ:charge-coupled device sensor)で構成され、記録媒体43の搬送方向における端部検出情報及び記録媒体43の搬送方向に直交する両側端部の検出情報を制御部21へ通知する。
また、記録媒体検出部23は、記録媒体43がカット紙等ではないロール紙等の連続シートの場合、当該連続シートの搬送距離(移動量)に応じてパルス信号を生成する例えばロータリエンコーダで構成され、連続シートの移動情報を制御部21へ通知する。
モード設定部24は、画像記録装置20全体用の入力操作パネルの一部分として設けられたり、若しくはそれとは別構成の入力操作パネルとして設けられたりする。あるいはこのモード設定部24は、画像データを含む画像記録に関する諸条件(ジョブ情報)を画像記録装置20に対して通知する、外部機器における例えばホストコンピュータ等の上位装置34における操作画面上に、プログラムを用いて設けてもよい。
オペレータは、このモード設定部24から操作指示を入力することにより、記録速度モードの選択や記録媒体43の厚さ情報など、本実施形態の補正に係る画像記録モードを画像記録装置20に設定する。そして画像記録装置20は、設定される画像記録モードに基づいて、最適な記録タイミング補正パラメータの選択や演算を行う。
なお、記録タイミング補正の詳細については、後述する。
記録ユニット25−1−1乃至25−n−mは、画像記録に関する諸条件(ジョブ情報)及び画像データを上位装置34から通知を受けた制御部21の制御指示により、記録媒体43に対して画像記録を行う画像記録部を構成している。記録ユニット25−1−1乃至25−n−mは、複数のノズル列33−1−1乃至33−n−mと、この複数のノズル列33−1−1乃至33−n−mの複数のノズルに対してそれぞれ駆動を行うノズル列駆動部32−1−1乃至32−n−mと、を有する。記録ユニット25−1−1乃至25−n−m及びノズル列駆動部32−1−1乃至32−n−mの符号n,mは、共に2以上の整数で、nが記録ユニット(ラインヘッド)を構成するノズル列の個数に相当し、mが画像記録装置20のインク色の色数に相当する。
記録ユニット25−1−1乃至25−n−mは、記録素子(ノズル)において、インク液室内のインクに圧力を加える、例えば電気機械変換素子であるピエゾ素子(PZT)を有する構成の複数のノズル列、又は同様のピエゾ素子(PZT)を有する構成の複数の短尺記録ヘッドからラインヘッドを構成する。
記録ユニット25−1−1乃至25−n−mのラインヘッドにおける具体的構成としては、例えば複数のノズル列の互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に対し略直交方向に直線状に配設、又は複数のノズル列の互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設する。また、記録ユニット25−1−1乃至25−n−mのラインヘッドにおける具体的構成としては、例えばノズル列を有する複数の短尺記録ヘッドの互いに隣接するノズル列の端部同士を、記録媒体43の搬送方向に対し略直交方向に直線状に配設、又はノズル列を有する複数の短尺記録ヘッドの互いに隣接するノズル列の端部同士を、記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設する。
記録ユニット25−1−1乃至25−n−mのラインヘッドによる画像記録では、上位装置34から制御部21に通知された画像データにおける1乃至nライン(nは2以上の整数)画像データを、ラインヘッドを構成するノズル列毎の画像データに分割された当該分割画像データに基づいて行われる。
本実施形態の構成例では、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の4色のインクに対応した各ラインヘッドのノズル列33−1−1乃至33−n−mにおける複数のノズルから各色インクを吐出して画像記録を行う。
このように4色のラインヘッドを配設した際のノズル列33−1−1乃至33−n−mは、例えば単色における1つのラインヘッドを前述した図13の示されるような構成とした場合、総ノズル列数nは24個となり、総色数mは4色となる。
このように4色のラインヘッドを配設した構成の画像記録装置20では、各色ラインヘッドのノズル列33−1−1乃至33−24−4に対応する8種の記録タイミングを、制御部21が、前述した記録媒体検出部23からの通知情報をトリガ情報とする搬送情報生成部30におけるロータリエンコーダのパルス信号に基づいて生成する。
画像機器35は、画像記録装置20に接続され、記録媒体43上の画像を読み込んで、当該画像の位置検出等を行うスキャナを含む外部機器であり、例えば制御部21の指示によって、自己にセットされた記録媒体43上に記録された画像の位置情報を制御部21に通知する。
なお、図1では、画像記録装置20と画像機器35とを別構成の機器としているが、本発明の実施形態はこれに限らず、画像記録装置20内に画像機器35を設け、当該画像機器35の検出結果に基づいて画像記録装置20が補正パラメータを算出する構成としてもよい。
次に、図3を用いて制御部21の記録データ生成部26の動作について説明する。
なお、図3では、ノズル列33−1−1乃至33−n−mにおけるラインヘッドを前述した図13に示されるような6個のノズル列を備える構成とし、カラー画像記録対応として、このように構成されたラインヘッド4個を搬送方向に並列に配設した場合の構成を例としている。
図3に示される画像51−1は、4色のインクに対応する各ラインヘッドにより記録媒体43上に画像記録された、当該画像記録結果が示されている。
また、図3の説明では、これら4色の各ラインヘッドが記録媒体43における搬送経路の上流側より、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の順に配設されているものとし、時刻tまでの間に画像記録される(K)の画像データを52−1、(C)の画像データを52−2、(M)の画像データを52−3、及び(Y)の画像データを52−4としてそれぞれ示している。
図3に示される各色画像データ52−1乃至52−4は、当該各色画像データを6個のノズル列33に対応させてそれぞれ短冊状に分配している。例えば画像データ52−1では、(K)のラインヘッドを構成する6個のノズル列33に対応させて、画像データ52−1を画像データ53−1乃至53−6にそれぞれ分配している。
(K)のラインヘッドを構成する6個のノズル列は、この各ノズル列33−1乃至31−6を、前述した図13に示されるように、記録媒体43の搬送方向に距離dhの間隔で互い違いに配設されている。これにより、画像データ52−1の画像記録においては、記録媒体43の搬送経路上流側のノズル列で画像記録してから、記録媒体43が距離dhだけ搬送された後に記録媒体43の搬送経路下流側のノズル列で画像記録を行う必要がある。
この記録媒体43の搬送経路下流側のノズル列による画像記録では、記録媒体43の搬送速度をvとすると、記録媒体43の搬送経路上流側のノズル列が画像記録してから時間dh/vだけ遅れることになる。
従って、記録媒体43の搬送経路下流側のノズル列における画像データ53−2、53−4及び53−6は、記録媒体43の搬送経路上流側のノズル列における画像データ53−1、53−3及び53−5に対して時間dh/vだけ遅れている。
また、画像データ52−1に対応する(K)のラインヘッドと画像データ52−2に対応する(C)のラインヘッドとは、記録媒体43の搬送方向に距離dhyの間隔で並列に配設されている。これにより、(C)のラインヘッドによる画像記録は、(K)のラインヘッドによる記録媒体43上の画像記録後に距離dhyだけ当該記録媒体43が搬送された後に行われる。
従って、(C)のラインヘッドによる画像記録は、(K)のラインヘッドによる記録媒体43上の画像記録から時間dhy/vだけ遅れることになる。
以後同様に(M)のラインヘッドによる画像記録は、(C)のラインヘッドによる画像記録に対して、dhy/vだけ遅れ、(Y)のラインヘッドによる画像記録は、(M)のラインヘッドによる画像記録に対して、dhy/vだけ遅れる。
このように画像記録データ生成部26では、記録媒体検出部23の情報をトリガ情報とする搬送情報生成部30におけるロータリエンコーダ信号のパルス数に同期させて、ラインヘッドを構成する記録媒体43の搬送経路上流側のノズル列と、記録媒体43の搬送経路下流側のノズル列と、の間隔dhに基づく遅延処理と、各色ラインヘッドをそれぞれ並列に配設した際の間隔dhyに基づく遅延処理と、を行う。
さらに、記録データ生成部26は、前述したように上位装置34から制御部21に通知された画像データにおける1乃至nライン(nは2以上の整数)画像データを、ラインヘッドを構成するノズル列33−1−1乃至33−n−mのノズル列毎の画像データに分割する。
次に、ノズル列駆動タイミング生成部27の構成及びノズル列駆動タイミング生成部27で行われる本実施形態のノズル列駆動タイミング生成動作について説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の構成を示す図である。
ノズル列駆動タイミング生成部27には、図4に示されるように、入力信号として搬送情報生成部30におけるロータリエンコーダのエンコーダ信号が入力される。
周期検出部61は、エンコーダ信号の出力パルスの周期間に所定のクロックパルスをカウントすることによりエンコーダ信号の出力パルスの周期を検出(計時)する。パラメータ記憶部64は、各記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mが補正に用いるタイミング補正パラメータを記憶する。記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mとてい倍信号発生部63−1−1乃至63−n−mとは、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの各ノズル列にそれぞれに対応して設けられている。記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mは、対応するノズル列33−1−1乃至33−n−mへの画像データの補正に用いる補正パラメータを求めたり、パラメータ記憶部64内に記憶された補正パラメータを用いて画像データのタイミングを補正する。てい倍信号発生部63−1−1〜63−n−mは、各記録ユニット25−1−1乃至25−n−mに対して、画像記録データを記録データ生成部26から入力させると共に、それぞれ対応した駆動タイミング信号を出力する。
図5は、本発明の第1実施形態に係る画像記録装置のノズル列駆動タイミング生成部が用いるタイミング補正パラメータの決定処理を示すフローチャートである。
このタイミング補正パラメータの決定は、通常の画像記録に先立って、例えば画像記録装置の工場での製造工程や調整工程時にて行われる。そして、決定された当該タイミング補正パラメータは、前述したパラメータ記憶部64に記憶される。
第1実施形態に係る画像記録装置20は、同図の処理が開始されるとまずステップSa1において、記録媒体43とノズル列33−1−1乃至33−n−mとの相対移動度をv1として重色テスト画像を記録媒体43に画像記録する。
次に、第1実施形態に係る画像記録装置20は、ステップSa2にて、v1とは異なる相対移動速度v2で記録媒体43に重色テスト画像を画像記録する。
このステップSa1及びSa2で画像記録されるテスト画像は、相対移動方向のずれを検出するためのものなので、例えば相対移動方向に直交するノズル列33−1−1乃至33−n−mに平行な繰り返し線等のパターンとする。
次に、第1実施形態に係る画像記録装置20は、ステップSa3において、前述した画像機器35によりステップSa1、Sa2で画像記録した異なる移動速度によるテスト画像を読み込ませ、この読み込み画像による相対移動方向の画像位置情報の差から、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mに対応したタイミング補正パラメータを決定して記憶する。
このとき第1実施形態に係る画像記録装置20は、例えば前述した相対移動速度v1を実際に画像記録が行われる際の最低移動速度とし、前述した相対移動速度v2を実際に画像記録が行われる際の最高移動速度に設定すれば広範囲の移動速度領域で良好な補正効果が得られるタイミング補正パラメータを決定することができる。
図6には、前述したステップSa1及びSa2により、画像記録装置20の設計情報に基づいた初期パラメータで画像記録を行った場合のテスト画像から求まる記録媒体43と各ノズル列33−1−1乃至33−n−mとの相対移動速度と、相対移動方向の重色ずれ量と、の関係における一例が示されている。
ここでの重色ずれ量とは、例えば(K)インクを基準色として画像記録した画像と、他色インクで画像記録した重色テスト画像との相対移動方向の位置ずれ量であり、画像機器35による読み取り、又は読み取り後の画像処理から容易に求まる。
例えば相対速度Vsによって2つのノズル列Aとノズル列Bとで画像記録される画像の重色ずれ量L(Vs)は、各ノズル列A,Bのそれぞれの取付け位置誤差やノズル列毎のインク滴噴射方向角度のばらつき等、相対移動速度Vsに関係しない成分LCと相対移動速度Vsに関係する成分の和となる。
ノズル列Aのインク滴飛翔速度:VdAとし、
ノズル列Bのインク滴飛翔速度:VdBとし、
ノズル列Aと記録媒体43との距離:GAとし、
ノズル列Bと記録媒体43との距離:GBとすると、
ステップSa1の相対移動速度V1で画像記録したときのノズル列Aとノズル列Bで画像記録される画像の重色ずれ量L1は、前述した(1)式から(2)式のように求められる。
なお、ノズル列Aと記録媒体43との距離GA及びノズル列Bと記録媒体43との距離GBは、モード設定部24から入力される記録媒体43の厚さ情報から求まる。
L1=(GB/VdB−GA/VdA)×V1+LC・・・(2)
同様にステップSa2の相対移動速度V2で画像記録するときの重色ずれ量L2は、(3)式から求められる。
L2=(GB/VdB−GA/VdA)×V2+LC・・・(3)
一方、相対移動速度加速中において、相対移動速度V3にてノズル列Aで画像記録し、その後加速し相対移動速度Vsにてノズル列Bで画像記録したときの重色ずれ量L(Vs)は、(4)式から求められる。
L(Vs)=(GB/VdB)×Vs−(GA/VdA)×V3+LC・・・(4)
厳密な重色ずれ量L(Vs)は、(4)式に示されるように、相対移動速度V3を測定して記憶しておかなければ得ることができない。
しかしながら、相対移動速度V3は、例えば相対移動速度Vsでの加速度から推定するなど、種々の方法によって推定は可能である。
ここで一例として、相対移動速度の加速度が小さく、(5)式の近似により補正効果が得られる場合について説明する。
V3≒Vs ・・・(5)
(5)式の近似を行えば、(4)式は(6)式のようになる。
L(Vs)=(GB/VdB−GA/VdA)×Vs+LC・・・(6)
そして(2)、(3)、(6)式から(7)式を導くことができる。
L(Vs)=(L2−L1)/(V2−V1)×Vs
(L1V2−L2V1)/(V2−V1)・・・(7)
(7)式のように相対移動速度Vsで画像記録したときの重色ずれ量L(Vs)は、ステップSa3にて、テスト画像を画像機器35で読み取ることで測定されるL1、L2から容易に推測することができる。
タイミング補正パラメータは、(7)式により重色ずれ補正を行うための係数を算出し、パラメータ記憶部64に記憶させる。
そして、ノズル列駆動タイミング生成部27は、画像記録時において、各記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mに、パラメータ記憶部64に記憶されたタイミング補正パラメータ(重色ずれ補正を行うための係数)と、周期検出部61で検出した相対移動速度Vsを用いて補正量を演算させる。
なお、相対移動速度Vsに対するタイミング補正量は、予め演算してテーブルにしておき、パラメータ記憶部64に記憶させておいてもよい。
以上説明においては、説明の簡略化のために、(5)式の近似で補正効果が得られる場合について説明したが、相対移動速度の加速度が大きい場合には、相対移動速度の加速度が一定である等の仮定を行うことで、(4)式のノズル列Aで画像記録した時の相対移動速度V3が仮定に応じた精度で推測でき、それにより補正効果を得ることができる。
タイミング補正量は、(4)式に示されるように、ノズル列Aと記録媒体43との距離GA及びノズル列Bと記録媒体43との距離GBにより変化する。
しかし、タイミング補正量は、記録速度領域によって補正式を変更することで最適な補正値が得られる場合もある。これにより、タイミング補正量は、記録媒体43の厚さ情報や記録速度の情報を画像記録モードとして、モード設定部24から設定入力することができる。そして、タイミング補正量は、設定入力された画像記録モードに応じて補正量を変更することができる。
従って、ノズル列駆動タイミング生成部27は、画像記録モードに対応する複数のタイミング補正パラメータをパラメータ記憶部64に記憶し、モード設定部24からオペレータが操作指示入力した記録速度モードの選択や記録媒体43の厚さ情報などを有する画像記録モードに基づいて、最適なタイミング補正パラメータの選択や演算を行うことができる。
図7は、相対移動速度の加速領域での動作を説明しており、基準位置信号であるエンコーダパルス、補正周期信号、補正周期信号の6てい倍信号を示した図である。
図7では、相対移動速度すなわち記録媒体43の搬送速度の加速領域での動作を説明しており、最下段は、基準位置信号であり例えば150dpiのエンコーダパルスを示している。また、図7では、中段に補正周期信号を、上段に補正周期信号の6てい倍信号を示している。
同図最下段の基準位置信号は、周期検出部61が検出(計時)した周期を示しており、相対移動速度の加速領域によるものなので、周期はa1、a2、a3、a4及びa5の順に短くなっている。
同図中段の補正周期信号b1、b2、b3、b4及びb5は、最下段の基準位置信号の検出周期a1、a2、a3、a4及びa5を、前述した(1)式で算出される相対移動方向(Y方向)の飛翔によるインク着弾位置ずれを考慮して、記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mにより補正された値であり、それぞれの補正パラメータに基づいて記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mが演算した値である。
インク着弾位置の相対移動方向のずれ量dyは、前述した(1)式で説明したように、記録媒体43とノズル列33−1−1乃至33−n−mとの時間と共に変化する相対移動速度の関数であると共に、インク滴の飛翔速度Vd、及びノズル列33−1−1乃至33−n−mと記録媒体43との距離Gにより変化する。
インク滴の飛翔速度Vdは、ノズル列33−1−1乃至33−n−m毎にばらつきが生じ得る。また、ノズル列33−1−1乃至33−n−mと記録媒体43との距離Gは、ノズル列33−1−1乃至33−n−m毎にばらつきが生じ得る。さらに、ノズル列33−1−1乃至33−n−mの各ノズルによる噴射方向角度も、ノズル列33−1−1乃至33−n−m毎にばらつきが生じ得る。
本発明の第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mを各ノズル列33−1−1乃至33−n−m毎に有し、各ノズル列33−1−1乃至33−n−m毎の補正パラメータに基づいて記録タイミング補正部62−1−1乃至62−n−mが記録タイミングの補正値を算出することで、前述したノズル列毎の種々のばらつきに対応してそれぞれ記録タイミングを補正することができる。
図7中段に示されるcは、一定の遅延時間であり、周期検出部61で周期を検出(計時)した後に補正を行うために設定されており、(8)式を満たした値となる。
c>a1+最大補正量・・・(8)
また、図7の最上段には、補正周期信号の6てい倍信号を発生させる例が示されている。
各てい倍信号周期は、各てい倍信号発生部63−1−1乃至63−n−mにて、補正周期b1、b2、b3、b4及びb5をてい倍数で除算することでそれぞれ決定する。各てい倍信号発生部63−1−1乃至63−n−mは、遅延時間cでてい倍信号を発生した後、所定のクロックパルスをカウントすることにより、次のてい倍信号を発生させる。
ノズル列駆動タイミング生成部27は、これらのてい倍信号を記録ユニット25−1−1乃至25−n−mに対して出力することで、当該記録ユニット25−1−1乃至25−n−mに、900dpiの解像度に相当するノズル列駆動タイミングで画像記録を行わせることができる。
また、ノズル列駆動タイミング生成部27は、このてい倍信号を用いてタイミングをずらして選択的にノズル列駆動タイミングを生成することで、エンコーダ信号に対して高解像度で画像記録しない場合にも、エンコーダ信号の周期未満におけるタイミング微調整を行うことができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27によって行われる動作について説明する。
図8は、本発明の第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の動作処理を示すフローチャートである。
第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、まずステップSb1において、周期検出部61によって基準位置信号である例えば150dpiのエンコーダパルスの発生周期を検出(計時)する。
次に、第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSb2において、ステップSb1で検出したエンコーダパルスの発生周期に基づいて、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mに対応したタイミング補正パラメータをパラメータ記憶部64から読み出して計時周期補正量を決定して計時周期を補正する。このときタイミング補正パラメータは、モード設定部24に設定されている画像記録モードに対応して、パラメータ記憶部64に記憶される複数のタイミング補正パラメータの中から最適なものが選択される。
次に、第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSb3において、ステップSb2で補正した補正周期を各てい倍信号発生部63−1−1乃至63−n−mによるてい倍数で除算し、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mに対応したてい倍信号周期を決定する。
次に、第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSb4において、てい倍信号周期を計時し、各ズル列33−1−1乃至33−n−mに対応したてい倍信号を発生し、それを基準に各ズル列33−1−1乃至33−n−mの駆動タイミング信号を生成する。
次に、第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSb5において、記録データ生成部26から出力される記録データ(分配記録データ)に基づき、ステップSb4により生成された各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの駆動タイミング信号により、各ノズル列駆動部32−1−1乃至32−n−mが駆動されて画像記録が行われる。
このように本発明の第1実施形態に係る画像記録装置20によれば、ノズル列駆動タイミング生成部27が、画像記録モードに対応する複数のタイミング補正パラメータをパラメータ記憶部64に記憶し、モード設定部24からオペレータが操作指示入力した記録速度モードの選択や記録媒体43の厚さ情報などを有する画像記録モードに基づいて、最適なタイミング補正パラメータの選択や演算を行う。
これにより、本発明の第1実施形態に係る画像記録装置20によれば、各ノズル列33−1−1乃至33−n−m毎の噴射特性のばらつきや各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの取付け位置に誤差がある場合、更には各ノズル列33−1−1乃至33−n−mに対する記録媒体43の相対速度が、一定速領域のみならず加速領域あるいは減速領域においても、記録媒体43に対してノズル列33−1−1乃至33−n−m毎の着弾ドットずれのない画像記録を行うことができる。
図9は、本発明の第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の構成を示す図である。
なお、本第2実施形態の説明においては、前述した第1実施形態と共通の構成要素には同一符号を付すこととし、ここでは第1の実施形態と異なる部分のみを示して説明する。
本発明の第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、前述した本発明の第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27の構成に対し、新たに搬送情報記憶部65が追加されている点が異なる。
本発明の第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27では、ノズル列33−1−1乃至33−n−mと記録媒体43の相対移動において、随時相対移動の座標に関連付けて相対移動速度を搬送情報記憶部65に記憶する。このとき相対移動速度は、周期検出部61で検出したエンコーダの出力パルス周期から算出する。
図10は、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置のノズル列駆動タイミング生成部が用いるタイミング補正パラメータの決定処理を示すフローチャートである。
このタイミング補正パラメータの決定は、通常の画像記録に先立って、例えば画像記録装置の工場での製造工程や調整工程時に行なわれる。そして、決定された当該タイミング補正パラメータは、前述したパラメータ記憶部64に記憶される。
本第2実施形態に係る画像記録装置20は、同図の処理が開始されるとまずステップSc1において、記録媒体43とノズル列33−1−1乃至33−n−mとの相対速度が加速している相対移動加速領域での重色テスト画像を記録媒体43に画像記録する。このとき第2実施形態に係る画像記録装置20は、重色テスト画像を画像記録すると共に、随時相対移動の座標に関連付けて相対移動速度を搬送情報記憶部65に記憶してゆく。
次に、第2実施形態に係る画像記録装置20は、ステップSc2において、記録媒体43とノズル列33−1−1乃至33−n−mとの相対速度が一定である相対移動一定速度領域での重色テスト画像を記録媒体に画像記録する。このときも第2実施形態に係る画像記録装置20は、ステップSc1と同様に、重色テスト画像を画像記録すると共に、随時相対移動の座標に関連付けて相対移動速度を搬送情報記憶部65に記憶してゆく。
次に、第2実施形態に係る画像記録装置20は、ステップSc3において、記録媒体43とノズル列33−1−1乃至33−n−mとの相対速度が減速している相対移動減速領域での重色テスト画像を画像記録する。このときも第2実施形態に係る画像記録装置20は、ステップSc1、Sc2と同様に、重色テスト画像を画像記録すると共に、随時相対移動の座標に関連付けて相対移動速度を搬送情報記憶部65に記憶してゆく。
このように本決定処理では、画像記録装置20が相対移動一定速度領域だけでなく相対移動加速領域及び相対移動減速領域での重色テスト画像を画像記録すると共に、各速度領域において、随時相対移動の座標に関連付けて相対移動速度を搬送情報記憶部65にそれぞれ記憶してゆく。
次に、第2実施形態に係る画像記録装置20は、ステップSc4において、ステップSc1、Sc2、Sc3で記録したテスト画像を画像機器35に読み込ませ、この読み込み画像による相対移動方向の画像位置情報の差と各相対移動速度情報とから、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mに対応したタイミング補正パラメータを決定してパラメータ記憶部64に記憶する。
このステップSc1乃至Sc3で画像記録されるテスト画像は、相対移動方向のずれを検出するためのものなので、例えば相対移動方向に直交するノズル列33−1−1乃至33−n−mに平行な繰り返し線等のパターンとする。
また、このテスト画像は、相対移動の座標に関連づけて目盛などの情報を付与するなどして、相対移動の座標との関連が明確なものが望ましい。
第2実施形態に係る画像記録装置20は、このテスト画像を画像機器35で読み込むことで、相対移動の座標と関連付けられた相対移動方向のずれを検出する。
第2実施形態に係る画像記録装置20は、本発明の第1実施形態に係る画像記録装置20の説明で前述したように、相対移動速度加速中において、相対移動速度V3にてノズル列Aで画像記録し、その後加速して相対移動速度Vsにてノズル列Bで画像記録する。 このときの重色ずれ量L(Vs)は、(4)式で示される。
また、(5)式に示される相対移動速度V3は、搬送情報記憶部65に記憶された相対移動の座標に関連付けられた相対移動速度を読み出すことによって求めることができる。
第2実施形態に係る画像記録装置20のノズル列駆動タイミング生成部27は、前述した第1実施形態に係る画像記録装置20のノズル列駆動タイミング生成部27の処理に対し、(5)式の近似が成り立たないような相対移動速度の加速度が大きく、かつ変動する場合にも、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの記録タイミングを高精度に補正することができる。
図11は、本発明の第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の動作処理を示すフローチャートである。
第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、まずステップSb1において、周期検出部61によって基準位置信号である例えば150dpiのエンコーダパルスの発生周期を検出(計時)する。
なお、このステップSd1の処理は、前述した図8に示されるステップSb1の処理と同じである。
次に、第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSd2において、記録媒体43に画像記録しながら、記録媒体43と各ノズル列33−1−1乃至33−n−mとの相対移動速度情報、及びそのとき用いたタイミング補正パラメータ、を相対移動座標に関連付けて搬送情報記憶部65に記憶してゆく。
次に、第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSd3において、先行して記憶されている各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの記録時における相対移動速度情報、及びタイミング補正パラメータを搬送情報記憶部65から読み出す。
次に、第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSd4において、前述したステップSd3で読み出された相対移動速度情報とタイミング補正パラメータとを用いて計時周期補正量を決定し、計時周期を補正する。
次に、第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSd5において、ステップSd4で補正した補正周期を、各てい倍信号発生部63−1−1乃至63−n−mによるてい倍数で除算し、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mに対応したてい倍信号周期を決定する。
次に、第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSd6において、てい倍信号周期を計時し、各ズル列33−1−1乃至33−n−mに対応したてい倍信号を発生し、それを基準に各ズル列33−1−1乃至33−n−mの駆動タイミング信号を生成する。
次に、第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部27は、ステップSb7において、記録データ生成部26から出力される記録データ(分配記録データ)に基づき、ステップSb4により生成された各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの駆動タイミング信号により、各ノズル列駆動部32−1−1乃至32−n−mが駆動されて画像記録が行われる。
このように本発明の第2実施形態に係る画像記録装置20によれば、ノズル列駆動タイミング生成部27が、画像記録モードに対応する複数のタイミング補正パラメータをパラメータ記憶部64に記憶し、モード設定部24からオペレータが操作指示入力した記録速度モードの選択や記録媒体43の厚さ情報などを有する画像記録モードに基づいて、最適なタイミング補正パラメータの選択や演算を行う。
これにより、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置20によれば、各ノズル列33−1−1乃至33−n−m毎の噴射特性のばらつきや各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの取付け位置に誤差がある場合、更には各ノズル列33−1−1乃至33−n−mに対する記録媒体43の相対速度が、一定速領域のみならず加速領域あるいは減速領域においても、記録媒体43に対してノズル列33−1−1乃至33−n−m毎の着弾ドットずれのない画像記録を行うことができる。
また、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置20によれば、記録媒体43に画像記録しながら、記録媒体43と各ノズル列33−1−1乃至33−n−mとの相対移動速度情報、及びそのとき用いたタイミング補正パラメータ、を相対移動座標に関連付けて搬送情報記憶部65に記憶してゆき、以降の画像記録において、この搬送情報記憶部65に記憶された情報を用いる構成としたので、前述した(5)式の近似が成り立たないような相対移動速度の加速度が大きく、かつ変動する場合にも、各ノズル列33−1−1乃至33−n−mの記録タイミングを高精度に補正することができる。
前述した本発明の第1,第2実施形態に係る画像記録装置20は、記録ユニット25−1−1乃至25−n−mを、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の4色のインク色に対応すべく4個配設した構成としたが、本発明の構成はこれに限らず、さらに異なる色のインク色に対応する記録ユニットを備える構成、あるいは3色以下のインク色に対応する記録ユニットを備える構成としてもよい。
また、前述した本発明の第1,第2実施形態に係る画像記録装置20は、記録ユニットが固定配置される、いわゆるフルライン型の画像記録装置の構成を例に説明したが、本発明の構成はこれに限らず、記録ヘッドを搭載するキャリッジの往復移動と記録媒体の搬送を交互に行うシリアルスキャン型の画像記録装置にも適用できる。
前述した本発明の第1,第2実施形態に係る画像記録装置20は、シリアルスキャン型の画像記録装置に適用された場合、前述したようなキャリッジの移動範囲の両端側領域における加速減速領域においても画像記録を可能とするので、画像記録のスループットを向上させると共に、加速減速領域のスペースを確保する必要がない分装置を小型化することがとできる。
本発明の一実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成例を示す図である。 カット紙等の記録媒体を想定した画像記録装置の構成要素の配置例を模式的に示した図である。 6個のノズル列が互い違いに配置された記録ユニットを4色相当有した画像記録装置において、画像記録される画像記録結果と各4色の記録ユニットによる時刻tにおける画像記録の状態を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像記録装置のノズル列駆動タイミング生成部が用いるタイミング補正パラメータの決定処理を示すフローチャートである。 記録媒体と各ノズル列との相対移動速度と、相対移動方向の重色ずれ量との関係における一例が示された図である。 相対移動速度の加速領域での動作を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の動作処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像記録装置のノズル列駆動タイミング生成部が用いるタイミング補正パラメータの決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るノズル列駆動タイミング生成部の動作処理を示すフローチャートである。 特許文献1に開示されている位置補正量の算出の仕方を模式図で示した図である。 単色のインクを吐出するための短尺記録ヘッドを複数配設するラインヘッドの構成例が示された図である。 (a)は、加速領域の途中から記録が開始されて一定速領域まで記録が継続され、更に減速領域の途中で記録が終了された場合を示す図、(b)は、ノズル列に対して記録媒体2が各相対速度で移動中に、ノズル列より記録媒体に向けてインクが飛翔された際の当該ノズル列の噴射位置(吐出位置)と記録媒体への着弾位置とのずれを模式図で示した図である。
符号の説明
20 画像記録装置
21 制御部
22 搬送機構
23 記録媒体検出部
24 モード設定部
25−1−1乃至25−n−m 記録ユニット
26 記録データ生成部
27 ノズル列駆動タイミング生成部
28 中央処理装置
29 搬送部材
30 搬送情報生成部
31 搬送機構駆動部
32−1−1乃至32−n−m ノズル列駆動部
33−1−1乃至33−n−m ノズル列
34 上位装置
35 画像機器
42a,42b ローラ
61 周期検出部
62−1−1乃至62−n−m 記録タイミング補正部
63−1−1乃至63−n−m てい倍信号発生部
64 パラメータ記憶部
65 搬送情報記憶部

Claims (7)

  1. 記録媒体に対し単色のインクを吐出するための複数のノズルを形成してなる当該ノズル列が複数配設される記録ユニットを少なくとも1つ有し、記録媒体と記録ユニットとの相対移動によって画像記録が行われる画像記録装置であって、
    前記複数のノズル列毎のそれぞれの特性を考慮した各補正パラメータを記憶するパラメータ記憶部と、
    前記補正パラメータ記憶部から読み出した当該補正パラメータを用いて、対応する前記複数のノズル列の記録タイミングをそれぞれ補正する記録タイミング補正部と、
    を備え
    前記補正パラメータは、少なくとも、前記記録媒体と前記記録媒体の搬送方向に関して上流側の第1ノズル列及び下流側の第2のノズル列との相対移動度V1と、前記相対移動度V1で前記第1のノズル列及び前記第2のノズル列により画像記録したテストパターンより求まる、前記第1のノズル列による画像記録と前記第2のノズル列とによる画像記録との間のずれ量L1と、前記相対移動度V1とは異なる速度の前記記録媒体と前記第1のノズル列及び前記第2のノズル列との相対移動度V2と、前記相対移動度V2で前記第1のノズル列及び第2のノズル列により画像記録したテストパターンより求まる、前記第1のノズル列による画像記録と前記第2のノズル列による画像記録との間のずれ量L2とから算出される、所定の相対移動度のときの前記第1及び第2のノズル列間の画像記録のずれ量である
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記補正パラメータは、
    L1を前記移動速度V1での重色ずれ量とし、
    L2を前記移動速度V2での重色ずれ量とし、
    前記記録媒体と前記ノズル列との相対移動度Vsのときの重色ずれ量L(Vs)とすると、
    L(Vs)=(L2−L1)/(V2−V1)×Vs+(L1V2−L2V1)/(V2−V1)
    、の式により求められる、ことを特徴とする請求項に記載の画像記録装置。
  3. オペレータがモードを入力設定するモード設定部を更に備え、
    前記パラメータ記憶部は、前記モードに対応させて前記補正パラメータを複数組記憶し、前記記録タイミング補正部は、前記モード設定部から設定されたモードに対応する前記補正パラメータを用いて、対応する前記複数のノズル列の記録タイミングをそれぞれ補正する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 画像記録時に随時相対移動速度を相対移動の座標に関連付けて記憶する搬送情報記憶部を更に備え、
    前記記録タイミング補正部は、前記補正パラメータ記憶部から読み出した前記補正パラメータと、前記搬送情報記憶部に記憶されている情報と、を用い、対応する前記複数のノズル列の記録タイミングをそれぞれ補正する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記補正パラメータは、前記記録媒体と前記ノズル列との相対速度が加速している相対移動加速領域で画像記録されたテストパターンと、前記記録媒体と前記ノズル列との相対速度が一定である相対移動一定速度領域で画像記録されたテストパターンと、前記記録媒体と前記ノズル列との相対速度が減速している相対移動減速領域で画像記録されたテストパターンと、の相対移動方向における画像記録位置情報の差から求められる、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 記録媒体に対し単色のインクを吐出するための複数のノズルを形成してなる当該ノズル列が複数配設される記録ユニットを少なくとも1つ有し、記録媒体と記録ユニットとの相対移動によって画像記録が行われる画像記録装置の画像記録方法であって、
    前記複数のノズル列毎のそれぞれの特性を考慮した各補正パラメータを用いて、対応する前記複数のノズル列の記録タイミングを補正し、
    前記補正パラメータは、少なくとも、前記記録媒体と前記記録媒体の搬送方向に関して上流側の第1ノズル列及び下流側の第2のノズル列との相対移動度V1と、前記相対移動度V1で前記第1のノズル列及び前記第2のノズル列により画像記録したテストパターンより求まる、前記第1のノズル列による画像記録と前記第2のノズル列とによる画像記録との間のずれ量L1と、前記相対移動度V1とは異なる速度の前記記録媒体と前記第1のノズル列及び前記第2のノズル列との相対移動度V2と、前記相対移動度V2で前記第1のノズル列及び第2のノズル列により画像記録したテストパターンより求まる、前記第1のノズル列による画像記録と前記第2のノズル列による画像記録との間のずれ量L2とから算出される、所定の相対移動度のときの前記第1及び第2のノズル列間の画像記録のずれ量である
    ことを特徴とする画像記録方法。
  7. 前記複数のノズル列毎のそれぞれの特性は、当該複数のノズル列毎における前記複数のノズルによる前記インクの噴射方向の差と、前記複数のノズル列における各取付け位置の差とを含む、ことを特徴とする、請求項に記載の画像記録方法。
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