JP2005246642A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】凹凸に湾曲した記録媒体に対し、適切な往復記録時のレジ調整を行うことが可能な記録装置及びその制御方法の提供。
【解決手段】主走査方向に沿って凹凸に湾曲した記録媒体に、第1の方向においてインクの吐出タイミングを一定に保ちながら記録を行い、第2の方向においてインクの吐出タイミングをずらしながら記録を行うテストパターンを複数記録し、記録されたテストパターンのうち直線的であるか又は色むらが少ないテストパターンの選択を受け付け、受け付けたパターンに対応する第2の方向における吐出タイミングのずれに関連する情報を記憶し、その情報に基づいて、第2の方向に走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行う。
【選択図】図10
【解決手段】主走査方向に沿って凹凸に湾曲した記録媒体に、第1の方向においてインクの吐出タイミングを一定に保ちながら記録を行い、第2の方向においてインクの吐出タイミングをずらしながら記録を行うテストパターンを複数記録し、記録されたテストパターンのうち直線的であるか又は色むらが少ないテストパターンの選択を受け付け、受け付けたパターンに対応する第2の方向における吐出タイミングのずれに関連する情報を記憶し、その情報に基づいて、第2の方向に走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行う。
【選択図】図10
Description
本発明は、記録装置及びその制御方法に関する。
例えばパーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリ等における情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
プリンタの記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能、カラー化が容易、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又その構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドをキャリッジに搭載すると共に用紙等の記録媒体の送り方向と交差する方向に往復走査しながら記録を行うシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般的に広く用いられている。
その中で、記録速度を向上させるために、キャリッジを記録媒体に対して移動させる際の往路と復路との両方で記録ヘッドからインクを吐出させて記録を行う、往復記録あるいは双方向記録と呼ばれる記録方法が多く採用されている。
さらに、近年は、記録速度をより向上させるために、記録ヘッドには記録素子であるノズルを多数集積配列する多ノズルヘッドと称する記録ヘッドが採用される傾向にある。
図4は、記録ヘッドの移動速度(走査速度)とインク滴の着弾位置との関係を示す図である。不図示のキャリッジに搭載された記録ヘッド301が、図中Aで示す方向に基準速度Vで移動している場合について考察する。記録ヘッド301と記録媒体305との間隔がdであり、記録ヘッド301が307で示す位置でインク滴303を吐出速度Vdで記録媒体305に向かって吐出すると、インク滴303は基準速度Vと吐出速度Vdとをベクトル合成した速度及び方向に飛翔する。インク滴303の記録媒体305上の着弾位置は、記録ヘッド301が実際にインク滴303を吐出した位置307に対して、移動方向Aにδで示す距離だけずれて、306で示す位置となる。
往復記録を行う場合について考えると、Aで示した方向を記録ヘッド301の往路の移動方向とすると、復路の移動方向はAと反対のBで示す方向となる。ここで、往路において記録ヘッド301がインク滴303を吐出した位置307と同じ位置で復路においてインクを吐出した場合、インク滴303は位置307について往路の着弾位置306と反対方向に距離δだけずれた位置310に着弾することとなる。結果として、往路と復路で同じ位置でインク滴を吐出しても、306と310との距離、すなわち、2×δだけ記録媒体上で着弾位置がずれることになる。
このような往路と復路での着弾位置のずれをなくすために、インクジェットプリンタでは、通常は記録ヘッドが定速で移動する領域でインク滴が吐出されることを利用して、往路での吐出位置307に対応したタイミング307に対して、復路では1つ前のタイミング311に所定の遅延時間(ディレイ)312を加えたタイミング313でインク滴を吐出するように制御して、往復記録でのレジストレーション調整(以下、単に「レジ調整」とも称する)を行っている。
従来の記録装置における往復記録でのレジ調整を行う技術として、往復走査方向に垂直な縦直線パターン、または往復走査方向に平行なライン状パターンによるテストパターンを往走査方向と復走査方向で記録して行うものがある。(特許文献1参照。)。
以下、図5により従来の往復記録での直線パターンによるレジ調整について、説明する。
図5の(A)、(B)は、夫々、両方向の間に記録媒体の送りが介在するタイプの両方向印字を行う場合の往路と復路の往路印字データ(A)と復路印字データ(B)である。
例えば、テストパターンとして、(A)と(B)を、往路方向の吐出タイミングを基準とし、往路方向を印字後記録媒体を搬送し復路方向の吐出タイミングをずらして(a)〜(e)を印字する。ここでは、往路方向と復路方向では記録媒体上での走査位置が、記録媒体の搬送分だけ異なる。この場合、正常なレジ調整ができている記録パターンが、(c)の往復走査方向に関して垂直な縦直線である。
つまり、縦8ドットの直線を横4ドットおきに、往復交互に印字することで、1つの縦直線テストパターンを形成させている。両方向の印字タイミングが縦直線テストパターンの直線性でずれていると、縦直線テストパターンの直線性が崩れた罫線であるか否かが判断できる。
同様に図6により従来の往復記録でのライン状パターンによるレジ調整について、説明する。図6の(A)、(B)は、夫々、両方向の間に記録媒体の送りが介在しないタイプの両方向印字を行う場合の往路と復路の往路印字データ(A)と復路印字データ(B)である。
例えば、テストパターンとして、(A)と(B)を、往路方向の吐出タイミングを基準とし、往路方向を印字後、記録媒体を搬送せずに復路方向の吐出タイミングをずらして(a)〜(e)を印字する。この場合、往路方向と復路方向では記録媒体上での走査位置が同一となる。この場合、正常なレジ調整ができている記録パターンが、(c)の往復走査方向に関して一様な帯状面積パターン(実質的な帯状ラインパターンの面積パターン化も実質的に同等に目視される)である。
つまり、縦ヘッドのノズル数×横4画素のブロックを往路記録走査と復路記録走査でそれぞれ補完の関係になるように50%づつ印字して100%ベタ画像を形成している。両方向の印字タイミングがライン状テストパターンの一様性でずれていると、ライン状テストパターンの一様性が崩れたベタ画像であるか否かが判断できる。
図5、図6の従来例において、操作者はテストパターンを印字終了後、この複数パターンの内最も直線性またはベタ画像一様性に優れたパターンを選択し、何らかの方法により記録装置にその選択値を入力する。その後、記録装置では選択値に対応した復路方向の吐出タイミングを補正する。
特開平7−081190号公報
しかしながら、記録媒体が記録ヘッドの走査方向に対し、凹凸無く湾曲していないとは限らない。これは記録媒体に記録されたインクによって記録媒体が膨潤して波打ち(以下コックリングとも称する)が発生し、記録ヘッドが走査する際に記録媒体に接触し、記録画像の汚れや記録ヘッドの破損が発生する恐れがあるため、予め一定の周期で記録ヘッドと反対方向に記録媒体を押さえて記録媒体を凹凸に湾曲させ、記録媒体が記録ヘッドに接触するのを防ぐことがあるからである。従って、記録媒体は、記録ヘッドからの記録媒体表面までの距離が、記録ヘッドを走査する主走査方向に沿って変位し、記録媒体自体が波打ったように、記録ヘッドによる記録位置へ搬送される。
さらに、上述したように記録媒体を押さえても、記録ヘッドや記録ヘッドを装着する記録装置の製造工程上、必ずしも全ての機器において、記録媒体の湾曲のカーブや、記録媒体と記録ヘッド間の距離が一定とは限らない。
さらに、インクを吐出するインクジェットプリンタの場合、吐出するインクは主液滴の後続としてサテライト滴が飛翔して記録媒体に着弾し、主液滴とサテライト滴を含めたトータルな液滴で記録画像を形成することが知られているが、サテライト滴の飛翔具合は、機器によって個体差があり、上述した多ノズルの記録ヘッドを搭載した記録装置個々の個体差によって、更に着弾位置がずれ、記録画像にずれを生じる場合がある。
従来例のように、パターンの記録位置を特定せずに往路方向と、復路方向でテストパターンを印字し、その中から適切なパターンを選択する方法では、凹凸に湾曲した記録媒体に記録する場合の、記録ヘッドの往復方向による記録画像のずれを補正することが出来ない。
例えば、従来例の図5の方法で例えば図7の凸部である位置310にテストパターンを記録した場合、記録ヘッド301に対するレジ調整値は、A方向のインク吐出位置Cに対し、B方向のインク吐出位置はDと補正される。その補正値で図7に示すような凹凸に湾曲している記録媒体に記録画像を記録する場合、補正する際に基準となった位置310(吐出位置と記録媒体の距離330)に対し、吐出位置と記録媒体の距離の差が一番大きくなる凹部である位置311(吐出位置と記録媒体の距離331)にA方向を基準としてドットを形成すると、A方向のインク吐出位置Eに対し、B方向のインク吐出位置がFとなり、記録結果としてA方向とB方向のドット形成位置が、距離320のずれを生じることになる。これは、従来の方法では、記録ヘッドと記録媒体の距離に応じて最適なテストパターン位置が定義されていなかったためである。
このように、従来は、凹凸に湾曲した記録媒体に対し、適切な往復記録時のレジ調整を行うことができなかった。
上記課題を解決するための本発明は、それぞれがインクを吐出する所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録素子の配列方向と交差する主走査方向に記録媒体上で往復走査させて画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッドの主走査方向に凹凸に湾曲した記録媒体に、第1の方向において前記インクの吐出タイミングを一定に保ちながら記録を行い、第2の方向において前記インクの吐出タイミングをずらしながら記録を行うことにより、テストパターンを複数記録するテストパターン記録手段と、前記複数記録されたテストパターンのうち直線的であるか又は色むらが少ないテストパターンの選択を受け付ける選択受付手段と、選択を受け付けたパターンに対応する前記第2の方向における前記吐出タイミングのずれに関連する情報を記憶する記憶手段とを備え、前記情報に基づいて前記キャリッジを前記第2の方向に走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行うことを特徴とする。
本発明によれば、凹凸に湾曲した記録媒体に対し、適切な往復記録時のレジ調整を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<概要>
本発明の各実施形態において記録装置のレジ調整値を検出する方法は、主走査方向のドット形成位置を調整可能な状況において、往復記録時の一方方向のドット形成位置を基準に、もう一方方向のドット形成位置を主走査方向に徐々にずらした線形状のパッチデータまたは複数の色パッチデータを、主走査方向に垂直に少なくと2回以上繰り返して構成されるテストパターンを、記録ヘッドの主走査方向に凹凸に湾曲した記録媒体の凹と凸の間の位置に往方向と復方向を交互に繰り返して記録し、テストパターンから最も直線状または色むらが無く見えるパッチを選択することにより行う。
本発明の各実施形態において記録装置のレジ調整値を検出する方法は、主走査方向のドット形成位置を調整可能な状況において、往復記録時の一方方向のドット形成位置を基準に、もう一方方向のドット形成位置を主走査方向に徐々にずらした線形状のパッチデータまたは複数の色パッチデータを、主走査方向に垂直に少なくと2回以上繰り返して構成されるテストパターンを、記録ヘッドの主走査方向に凹凸に湾曲した記録媒体の凹と凸の間の位置に往方向と復方向を交互に繰り返して記録し、テストパターンから最も直線状または色むらが無く見えるパッチを選択することにより行う。
そして、以上のようにして得られたレジ調整値に対応した、記録ヘッドの吐出タイミングの補正は、記録データの往復記録時に、非基準となるもう一方の方向のドット形成位置をレジ調整値に対応した位置に変えることによって行う。
以下、図面を参照して本発明の記録装置に係わる実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施形態に係わる記録システムの構成を示すブロック図である。図において、情報処理装置としてのホスト100は、例えばパーソナルコンピュータとして実現されるものであり、CPU10と、メモリ11と、外部記憶装置13と、キーボード等の入力部12と、プリンタ200との間の通信のためのインターフェイス14とを備えている。CPU10は、メモリ11に格納されたプログラムに従い、種々の処理を実行するものであり、特に色処理、量子化処理等の画像処理、さらには本実施形態に関る記録特性の補正処理を実行する。これらのプログラムは外部記憶装置13に記憶され、或いは外部接続装置から供給される。ホスト100はインターフェイスを介して記録装置としてのプリンタ200と接続されており、画像処理を施した記録データをプリンタ200に送信して記録を行わせることができる。
図1は、本発明の実施形態に係わる記録システムの構成を示すブロック図である。図において、情報処理装置としてのホスト100は、例えばパーソナルコンピュータとして実現されるものであり、CPU10と、メモリ11と、外部記憶装置13と、キーボード等の入力部12と、プリンタ200との間の通信のためのインターフェイス14とを備えている。CPU10は、メモリ11に格納されたプログラムに従い、種々の処理を実行するものであり、特に色処理、量子化処理等の画像処理、さらには本実施形態に関る記録特性の補正処理を実行する。これらのプログラムは外部記憶装置13に記憶され、或いは外部接続装置から供給される。ホスト100はインターフェイスを介して記録装置としてのプリンタ200と接続されており、画像処理を施した記録データをプリンタ200に送信して記録を行わせることができる。
<プリンタ構成>
図2は、上述したプリンタ200の機械的構成を示す概略斜視図である。図2において、1は紙或いはプラスチックシート等の記録シートを示し、カセット等に複数枚が積層されることにより、記録時には給紙ローラ(不図示)によって一枚ずつ分離されて供給される。そして、一定間隔を隔てて配置され、夫々個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動される第1搬送ローラ対3及び第2搬送ローラ対4によって、記録ヘッドの走査に応じたタイミングで図中矢印A方向に所定量づつ搬送される。
図2は、上述したプリンタ200の機械的構成を示す概略斜視図である。図2において、1は紙或いはプラスチックシート等の記録シートを示し、カセット等に複数枚が積層されることにより、記録時には給紙ローラ(不図示)によって一枚ずつ分離されて供給される。そして、一定間隔を隔てて配置され、夫々個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動される第1搬送ローラ対3及び第2搬送ローラ対4によって、記録ヘッドの走査に応じたタイミングで図中矢印A方向に所定量づつ搬送される。
5は、記録シート1にインクを吐出して記録を行うためのインクジェット方式の記録ヘッドを示す。記録ヘッドに対するインク供給は、記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたインクカートリッジ(不図示)から供給され、記録ヘッド5は、吐出信号に応じて駆動されることによりそのインク吐出口よりインクを吐出する。より詳細には、記録ヘッドの各インク吐出口に対応したインク路には電気熱変換素子が設けられており、この電気熱変換素子が発生する熱エネルギーを利用してインクに気泡を発生させこの気泡の圧力によってインクを吐出するものである。この記録ヘッド5及びインクカートリッジはキャリッジ6に搭載される。キャリッジ6にはベルト7及びプーリ8a、8bを介してキャリッジモータ23の駆動力が伝達され、これにより、キャリッジ6はガイドシャフト9に沿って往復移動でき、記録ヘッドの走査を行うことが可能となる。
以上の構成において、記録ヘッド5は、図中矢印β方向(主走査方向)に走査しながら吐出信号に応じて記録シート1にインクを吐出してシート1上にインクのドットを形成して記録を行うことができる。記録ヘッド5は、必要に応じてホームポジションに移動し、吐出回復装置2による回復動作を行うことにより、吐出口の目づまり等を防止したり解消する。記録ヘッド5の上記走査に同期して、搬送ローラ対3、4が駆動され、記録シート1は、矢印α方向(副走査方向)に1行分搬送される。この動作を繰り返すことによって記録シート1に画像等の記録を行うことができる。
図3は、上述したプリンタ200の制御構成を示すブロック図である。この制御系は、図3に示すように、例えばマイクロプロセッサ等のCPU20a、CPU20aの制御プログラムや各種データを格納しているROM20c、及びCPU20aのワークエリアとして使用されると共に記録データやレジ調整値などの各種データの保管等を行うRAM20b等を備えた制御部20、インターフェイス21、操作パネル22、各モータ(キャリッジ駆動用のモータ23、給紙ローラ駆動用のモータ24、第1搬送ローラ対駆動用のモータ25、第2搬送ローラ対駆動用のモータ26)を駆動するためのドライバ27、及び記録ヘッド5を駆動するためのドライバ28を有している。
以上の構成において、制御部20は、インターフェイス21を介してホスト100との間で記録データ等のデータを入出力する処理や操作パネル22から各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)を入力する処理を行う。また、制御部20は、インターフェイス21を介して各モータ23〜26を駆動させるためのON、OFF信号を出力し、また、吐出信号等をドライバ28に出力して記録ヘッドにおけるインク吐出のための駆動を制御する。
<レジ調整値設定方法>
次に、本実施形態におけるレジ調整値の設定方法とそれに基づく補正方法について説明する。
次に、本実施形態におけるレジ調整値の設定方法とそれに基づく補正方法について説明する。
図8は、プリンタ200において行われるレジ調整値を設定するための処理の一例に対応するフローチャートである。
まずステップS110において、プリンタ200のオペレーションパネル上で、ユーザからレジ調整値設定モードの選択を受け付ける。ステップS120で、レジ調整値を設定するためのテストパターンの記録をプリンタ200に行わせる。
このテストパターンデータの詳細を図16に示す。図16において、D11、D12はテストパターンを往復記録する際の記録データで、D11は往路方向に記録する場合の記録データ、D12は復路方向に記録する場合の記録データである。
図16の記録データを用いて記録するテストパターンの詳細を図17に示す。最初に、多ノズルの一部のノズルまたは全ノズルを使用して、パターンP1を記録する。パターンP1の記録順序は、例えば往路方向を基準となる方向として、まず記録データD11を往路方向に例えば9回繰り返して記録する。
続いて、記録媒体を搬送して、例えば復路方向を非基準となる方向として、記録データD12を復路方向に例えば9回繰り返して記録する。D12は、非基準方向において予め定められた吐出タイミング(復路方向における基準タイミング)に対し、タイミングを早めて記録する。多ノズルの全てのノズルを1スキャンで記録できる記録ヘッドの走査方向に対して垂直方向の領域は、D11の記録領域またはそれ以上となる。
次に、記録媒体を搬送し、パターンP2を記録する。P2はP1と同じノズルを使用して、往路方向の記録ではP1と同じ記録データをP1と同じ方法で記録する。一方、復路方向の記録は、P1のD12の吐出タイミングよりもさらに遅い吐出タイミングにおいて行う。
以降これを繰り返し、復路方向の記録タイミングを徐々にずらしながらパターンP3、P4、P5を記録する。このテストパターンデータの記録位置の詳細を図18に示す。
P1〜P5のパターンは、記録ヘッド301と記録媒体305の距離間において、距離330として最も距離間が短くなる記録媒体305の凸部である位置310と、距離331としてもっと距離間が長くなる凹部である位置311に対し、距離間がちょうど中間の距離332になる位置312にドット形成するように、基準となる方向(往路方向に相当するA方向)で記録時に吐出位置Gで記録ヘッド301がインクを吐出する。そして、非基準となる方向(復路方向に相当するB方向)では吐出位置Hの位置を徐々にずらして記録タイミングを変化させて記録する。
なお記録媒体305は、記録ヘッド301との接触を防止するために予め一定の周期で凹凸に湾曲させられているので、基準方向における吐出タイミングは、当該周期に合わせて設定すればよい。
記録された図17のパターンの中から、最も直線的に見えるパターンがユーザにより選択される。図17の場合ではP2が最も適切なパターンとなる。ステップS130では、ユーザから選択したパターンの番号の入力を受け付ける。これにより、最も直線的なパターンに対応するレジ値が決定される。ここで決定されるレジ調整値は、例えば、復路方向における基準タイミングからの時間的なずれ量として表される。このずれ量は秒数として表すこともできるし、所定の動作クロック数として表しても良い。
S140では、決定されたレジ調整値がプリンタ200のRAM20bの所定領域に格納される。
<レジ調整方法>
図11は、プリンタ200の記録動作の際に行われるレジ調整時のCPU20aにおける処理の一例を示すフローチャートである。
図11は、プリンタ200の記録動作の際に行われるレジ調整時のCPU20aにおける処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS210では、ホスト100のGUI上から記録データの記録操作指示、またはプリンタ200のオペレーションパネルから記録データの記録操作指示を受け付ける。
ステップS220では、プリンタ200のRAM20bに格納されたレジ調整値が取得される。次いで、ステップS230で、非基準側方向(例えば、復路方向)の吐出タイミングをステップS220で取得したレジ調整値に対応した補正をかけ、ステップS210で記録操作指示がなされた記録データの記録動作を実行する。
例えば、図17のテストパターンにおいて、P2に対応するレジ調整値を使用した場合、図18に示す位置312に記録ヘッドの走査方向に垂直な直線状の記録データを記録すると、図12に示すような記録結果となる。
一方、図18に示す位置310に記録データを記録すると、位置312に記録した場合に対し、距離321だけのずれで記録され、位置311に記録データを記録すると、位置312に記録した場合に対し、距離322だけのずれで記録される。
なお、上述の実施形態では、記録ヘッドの記録方向の基準を往路方向、非基準を復路方向としたが、基準を復路方向、非基準を往路方向としても構わない。また、図16のD11を往路方向、D12を復路方向の記録データとしたが、D12を往路方向、D11を復路方向の記録データとしても構わない。
更に、記録データD11およびD12によって、テストパターンは記録ヘッドの主走査方向に垂直な直線状のパターンが2回繰り返して構成されるが、2回以上繰り返して構成されても構わない。更にまた、記録データD11およびD12の縦横サイズは14x16で構成されているが、そのサイズは14x16以下または以上でも構わず、縦横サイズの比率が異なっても構わない。
以上のように本実施形態においては、記録媒体305が有する一定の周期の凹凸に対応させて記録された基準方向におけるパターンと、ずれを生じないようなパターンを形成する非基準方向における吐出タイミングを選択して、レジ調整値を設定することができる。これにより、記録媒体の湾曲にも着目してテストパターンを記録して調整値を決定し、適切なレジ調整処理が行え、凹凸に湾曲した記録媒体における往復記録時のインク着弾位置のずれを軽減することができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、記録媒体305を搬送してパターンの記録を行ったが、本実施形態のように記録媒体を搬送せずにパターンを記録しても構わない。以下、本実施形態における記録媒体の搬送を伴わないテストパターンの記録方法について説明する。
第1の実施の形態では、記録媒体305を搬送してパターンの記録を行ったが、本実施形態のように記録媒体を搬送せずにパターンを記録しても構わない。以下、本実施形態における記録媒体の搬送を伴わないテストパターンの記録方法について説明する。
本実施形態において、搬送を伴わないテストパターンの記録時に形成されるパターンには、直線状のパターンと帯状のパターンとがある。直線状のテストパターンデータの詳細を図9に示す。
図9において、D1、D2はテストパターンを往復記録する際の記録データで、D1は往路方向に記録する場合の記録データ、D2は復路方向に記録する場合の記録データである。図9の記録データを用いて記録するテストパターンの詳細を図10に示す。
最初に、多ノズルの一部のノズルまたは全ノズルを使用して、パターンP11を記録する。パターンP11の記録順序は、例えば往路方向を基準となる方向として、まず記録データD1を往路方向に例えば9回繰り返して記録する。続いて、記録媒体305を搬送せずに、例えば復路方向を非基準となる方向として、記録データD2を復路方向に例えば9回繰り返して記録する。D2は、非基準方向としての予め定められた吐出タイミング(復路方向における基準タイミング)に対し、タイミングを早めて記録する。多ノズルの全てのノズルを1スキャンで記録できる記録ヘッドの走査方向に対して垂直方向の領域は、D1の記録領域またはそれ以上となる。
次に、記録媒体を搬送し、パターンP12を記録する。P12はP11と同じノズルを使用して、P11と同じ記録データをP11と同じ方法で記録する。復路方向の記録は、P11のD2の吐出タイミングよりも遅くする。これを繰り返し、復路方向の記録タイミングを徐々に変化させて、パターンP13、P14、P15を記録する。
次に、帯状のテストパターンデータの詳細を図19に示す。図19において、D21及びD22はテストパターンを往復記録する際の記録データで、D21は往路方向に記録する場合の記録データ、D22は復路方向に記録する場合の記録データである。
図19の記録データを用いて記録するテストパターンの詳細を図20に示す。最初に、多ノズルの一部のノズルまたは全ノズルを使用して、パターンP21を記録する。
パターンP21の記録順序は、例えば往路方向を基準となる方向として、まず記録データD21を往路方向に例えば9回繰り返して記録する。続いて、記録媒体を搬送せずに、例えば復路方向を非基準となる方向として、記録データD22を復路方向に例えば9回繰り返して記録する。D22は、非基準方向としての予め定められた吐出タイミング(復路方向における基準タイミング)に対し、タイミングを早めて記録される。多ノズルの全てのノズルを1スキャンで記録できる記録ヘッドの走査方向に対して垂直方向の領域は、D21、D22の記録領域またはそれ以上となる。
次に、記録媒体を搬送し、パターンP22を記録する。P22はP21と同じノズルを使用して、P21と同じ記録データをP21と同じ方法で記録する。復路方向の記録は、P21のD22の吐出タイミングよりも遅くする。これを繰り返し、復路方向の記録タイミングを徐々に変化させて、パターンP23、P24、P25を記録する。
このように記録された図10及び図20のパターンの中から、最も直線的または最もベタが一様的に見えるパターンが選択され、レジ調整値が決定される。テストパターン以外の構成、および作用効果は第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[第3の実施の形態]
上述の第1および第2の実施形態においては、記録ヘッド301のキャンスピード(走査速度)が一定の場合を説明したが、本実施形態のように記録ヘッドのスキャンスピードを変化させ、スピードに応じてレジ調整値に補正をかけても構わない。以下、本実施形態におけるレジ調整値を補正してレジ調整する方法について説明する。
上述の第1および第2の実施形態においては、記録ヘッド301のキャンスピード(走査速度)が一定の場合を説明したが、本実施形態のように記録ヘッドのスキャンスピードを変化させ、スピードに応じてレジ調整値に補正をかけても構わない。以下、本実施形態におけるレジ調整値を補正してレジ調整する方法について説明する。
<レジ調整方法>
図13は、プリンタ200の記録動作の際に行われるレジ調整時のCPU20aにおける処理の一例を示すフローチャートである。
図13は、プリンタ200の記録動作の際に行われるレジ調整時のCPU20aにおける処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS310で、ホスト100のGUI上からの記録データの記録操作指示、またはプリンタ200のオペレーションパネルからの記録データの記録操作指示を受け付ける。
次にステップS320で、プリンタ200のRAM20bに格納されたレジ調整値を取得する。ステップS330では、S310で指定された記録データを記録する際の記録ヘッド301のスキャンスピードに対応して、取得したレジ調整値を補正する。
この補正は、記録ヘッド301に格納されているスキャンスピード毎に予め与えられる補正値を用いて行う。例えば、デフォルトのスキャンスピードV1に対して、変更後のスキャンスピードをV2とすると、スキャンスピードがV1の場合には、S320で取得されたレジ調整値をそのまま利用することができるので補正は行われないが、V2の場合には、予め与えられたレジ調整値の補正値Ar1を用いて補正を行う。この補正値Ar1は、スキャンスピードがV1からV2に増加することに伴って短くなる吐出タイミング(吐出タイミングの短縮分)を表しており、レジ調整値が秒数で表される場合には短縮分が秒数で表され、レジ調整値がクロック数で表される場合には、短縮分がクロック数で表される。
ステップS340では、非基準側方向の吐出タイミングを補正後のレジ調整値に設定して記録データの記録を行う。
本実施形態では、スキャンスピードが変更された場合であっても、レジ調整値も変更されたスキャンスピードに対応して調節して、記録を行うことができる。レジ調整値情報の補正方法以外の構成、および作用効果は第1および第2の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[第4の実施の形態]
本実施形態では、テストパターンを記録ヘッド301のスキャンスピード毎に記録し、レジ調整値情報をスキャンスピード毎に決定する。
本実施形態では、テストパターンを記録ヘッド301のスキャンスピード毎に記録し、レジ調整値情報をスキャンスピード毎に決定する。
まず、本実施形態におけるレジ調整値の決定方法を説明する。図14は、プリンタ200において行われるレジ調整値決定処理の一例に対応するフローチャートである。
まず、ステップS410において、ユーザから、プリンタ200のオペレーションパネルを利用したレジ調整値決定モードの選択を受け付ける。続くステップS420では、レジ調整値を決定するためのパターンとして、図10のテストパターン一式を、予め定められた複数の異なるスキャンスピードにおいて同一ページまたは復数ページに記録する。
ステップS430では、各スキャンスピードで記録された図10のパターン中で、ユーザからスキャンスピード毎に各々最も直線的に見えるパターンの選択を受け付ける。これにより、選択されたパターンに対応するレジ調整値が決定され、ステップS440では、決定されたレジ調整値がプリンタ200のRAM20bの所定領域に、各スキャンスピード毎に格納される。
<レジ調整方法>
図15は、プリンタ200の記録動作の際に行われるレジ調整時のCPU20aにおける処理の一例を示すフローチャートである。
図15は、プリンタ200の記録動作の際に行われるレジ調整時のCPU20aにおける処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS510で、ホスト100のGUI上からの記録データの記録操作指示、またはプリンタ200のオペレーションパネルからの記録データの記録操作指示を受け付ける。このとき、スキャンスピードの指示も併せて受け付ける。
ステップS520では、ステップS510において受け付けたスキャンスピードに対応するレジ調整値を取得する。次いで、ステップS530で、非基準側方向の吐出タイミングを取得したレジ調整値を利用して調整し、記録データの記録を行う。
レジ調整値取得およびレジ調整処理方法以外の構成、および作用効果は第1および第2の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施形態ではスキャンスピード毎に対応づけられたレジ調整値を決定し、決定されたレジ調整値を利用して記録動作を実行することができる。
なお、本明細書において、「プリント」(以下においては「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚しうるように顕在化したものであるか否かを問わず、記録媒体上に液体を付与することによって広く画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も言うものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられている紙のみならず、広く布、プラスチックフィルム、金属板等、記録ヘッドによって吐出されるインクを受容可能なものも言うものとする。
さらに「インク」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって画像、模様、パターン等の形成、または記録媒体の加工に供されうる液体を言うものとする。
なお、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
[その他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
Claims (17)
- それぞれがインクを吐出する所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを、前記記録素子の配列方向と交差する主走査方向に記録媒体上で往復走査させて画像を記録する記録装置であって、
前記記録ヘッドの主走査方向に沿って凹凸に湾曲した記録媒体に、第1の方向において前記インクの吐出タイミングを一定に保ちながら記録を行い、第2の方向において前記インクの吐出タイミングをずらしながら記録を行うことにより、テストパターンを複数記録するテストパターン記録手段と、
前記複数記録されたテストパターンのうち直線的であるか又は色むらが少ないテストパターンの選択を受け付ける選択受付手段と、
選択を受け付けたパターンに対応する前記第2の方向における前記吐出タイミングのずれに関連する情報を記憶する記憶手段と
を備え、
前記情報に基づいて前記記録ヘッドを前記第2の方向に走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行うことを特徴とする記録装置。 - 前記情報を、前記記録ヘッドを走査する速度に応じて補正する補正手段を更に備え、
前記補正手段により補正された情報に基づいて前記記録ヘッドを前記第2の方向に走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - それぞれがインクを吐出する所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを、前記記録素子の配列方向と交差する主走査方向に記録媒体上で往復走査させて画像を記録する記録装置であって、
前記記録ヘッドの主走査方向に沿って凹凸に湾曲した記録媒体に、第1の方向において前記インクの吐出タイミングを一定に保ちながら記録を行い、第2の方向において前記インクの吐出タイミングをずらしながら記録を行うことにより、前記記録ヘッドの異なる走査速度毎にテストパターンを複数記録するテストパターン記録手段と、
前記走査速度毎に、前記複数記録されたテストパターンのうち直線的であるか又は色むらが少ないテストパターンの選択を受け付ける選択受付手段と、
選択を受け付けたパターンに対応する前記第2の方向における前記吐出タイミングのずれに関連する情報を前記走査速度毎に記憶する記憶手段と
記録を行う際の前記記録ヘッドの走査速度の指定を受け付ける速度指定受付手段とを備え、
前記速度指定受付手段において受け付けた走査速度に対応する前記記憶手段が格納する情報に基づいて、前記記録ヘッドを前記第2の方向に前記走査速度で走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行うことを特徴とする記録装置。 - 前記記録媒体は、前記記録媒体自体の波打ちにより、記録ヘッドからの前記記録媒体表面までの距離が、主走査方向に沿って変位した状態で搬送されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。
- 前記第1の方向における吐出タイミングは前記記録媒体の凹凸の周期に対応して設定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録装置。
- 前記第1の方向及び第2の方向における記録は、前記記録媒体の凹と凸との間の位置になされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記録装置。
- 記録媒体の搬送手段を更に備え、
テストパターン記録手段における前記前記第1の方向における記録と、前記第2の方向において記録との間で、前記搬送手段により記録媒体が搬送されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記録装置。 - 前記所定のテストパターンは、吐出されたインクにより前記記録媒体上に形成されるドットの形成位置のずれを際立たせるパターンであって、前記記録媒体へのインクの着弾後時および着弾後の記録特性を視認性の良好なドットで形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録装置。
- 前記所定のテストパターンは、記録ヘッドにおいて同一の記録素子を使用して記録されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の記録装置。
- それぞれがインクを吐出する所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを、前記記録素子の配列方向と交差する主走査方向に記録媒体上で往復走査させて画像を記録する記録装置の制御方法であって、
前記記録ヘッドの主走査方向に沿って凹凸に湾曲した記録媒体に、第1の方向において前記インクの吐出タイミングを一定に保ちながら記録を行い、第2の方向において前記インクの吐出タイミングをずらしながら記録を行うことにより、テストパターンを複数記録するテストパターン記録工程と、
前記複数記録されたテストパターンのうち直線的であるか又は色むらが少ないテストパターンの選択を受け付ける選択受付工程と、
選択を受け付けたパターンに対応する前記第2の方向における前記吐出タイミングのずれに関連する情報を記憶手段に記憶させる記憶工程と
前記情報に基づいて前記記録ヘッドを前記第2の方向に走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行う記録工程と
を備えることを特徴とする記録装置の制御方法。 - 前記情報を、前記記録ヘッドを走査する速度に応じて補正する補正工程を更に備え、
前記記録工程では、前記補正工程において補正された情報に基づいて前記記録ヘッドを前記第2の方向に走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録が行われることを特徴とする請求項10に記載の記録装置の制御方法。 - それぞれがインクを吐出する所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを、前記記録素子の配列方向と交差する主走査方向に記録媒体上で往復走査させて画像を記録する記録装置の制御方法であって、
前記記録ヘッドの主走査方向に沿って凹凸に湾曲した記録媒体に、第1の方向において前記インクの吐出タイミングを一定に保ちながら記録を行い、第2の方向において前記インクの吐出タイミングをずらしながら記録を行うことにより、前記記録ヘッドの異なる走査速度毎にテストパターンを複数記録するテストパターン記録工程と、
前記走査速度毎に、前記複数記録されたテストパターンのうち直線的であるか又は色むらが少ないテストパターンの選択を受け付ける選択受付工程と、
選択を受け付けたパターンに対応する前記第2の方向における前記吐出タイミングのずれに関連する情報を前記走査速度毎に記憶手段に記憶させる記憶工程と
記録を行う際の前記記録ヘッドの走査速度の指定を受け付ける速度指定受付工程と、
前記速度指定受付工程において受け付けた走査速度に対応する前記記憶手段に格納された情報に基づいて、前記記録ヘッドを前記第2の方向に前記走査速度で走査させる際のインクの吐出タイミングを制御して画像の記録を行う記録工程
とを備えることを特徴とする記録装置の制御方法。 - 前記第1の方向における吐出タイミングは前記記録媒体の凹凸の周期に対応して設定されることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の記録装置の制御方法。
- 前記第1の方向及び第2の方向における記録は、前記記録媒体の凹と凸との間の位置になされることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の記録装置の制御方法。
- 記録媒体の搬送工程を更に備え、
テストパターン記録工程における前記前記第1の方向における記録と、前記第2の方向において記録との間で、前記搬送工程において記録媒体が搬送されることを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の記録装置の制御方法。 - 前記所定のテストパターンは、吐出されたインクにより前記記録媒体上に形成されるドットの形成位置のずれを際立たせるパターンであって、前記記録媒体へのインクの着弾後時および着弾後の記録特性を視認性の良好なドットで形成されることを特徴とする請求項10乃至15のいずれかに記載の記録装置の制御方法。
- 前記所定のテストパターンは、記録ヘッドにおいて同一の記録素子を使用して記録されることを特徴とする請求項10乃至16のいずれかに記載の記録装置の制御方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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