JP2005081780A - 印刷装置、印刷方法およびプログラム - Google Patents

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    • B41J11/425Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering for a variable printing material feed amount

Abstract

【課題】高画質な印刷を実現する。
【解決手段】発明は、印刷領域に対して搬送方向上流側に位置し、前記印刷領域に向かって媒体を搬送方向に搬送する搬送部材を備え、所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、を行うことが可能な印刷装置であって、前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択する制御部を有することを特徴とする。本発明によれば、紙の後端が搬送部材を通過するか否かを判別して印刷処理を選択することにより、高画質な印刷を実現することができる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、紙などの媒体に印刷を行うための印刷装置、印刷方法およびプログラムに関する。
所定の搬送量にて紙を搬送し、紙に画像を印刷する第1の印刷処理と、この第1の印刷処理の搬送量と異なる搬送量にて紙を搬送し、紙に画像を印刷する第2の印刷処理と、を行うことが可能な印刷装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平11−268344号公報
印刷領域に対して搬送方向上流側に位置する搬送部材によって紙を搬送する場合、印刷の途中で紙の後端が搬送部材を通過するか否かによって、印刷される画像の品質が異なる。一方、印刷の途中で搬送量を変えるか否かによって、印刷される画像の品質が異なる。
本発明は、紙の後端が搬送部材を通過するか否かを判別して印刷処理を選択することにより、高画質な印刷を実現することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、印刷領域に対して搬送方向上流側に位置し、前記印刷領域に向かって媒体を搬送方向に搬送する搬送部材を備え、所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、を行うことが可能な印刷装置であって、前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択する制御部を有することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、紙の後端が搬送部材を通過するか否かを判別して印刷処理を選択することにより、高画質な印刷を実現することができる。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
印刷領域に対して搬送方向上流側に位置し、前記印刷領域に向かって媒体を搬送方向に搬送する搬送部材を備え、
所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、
前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、
を行うことが可能な印刷装置であって、
前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択する制御部を有することを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、高画質な印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第1の位置よりも搬送方向下流側にあるならば、前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第1印刷処理を選択することが望ましい。これにより、第1の印刷処理のみを行っても、印刷が終了したときに媒体の後端が搬送部材を通過しないので、一定の搬送量にて印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第1の位置よりも搬送方向上流側にあり、第2の位置よりも搬送方向下流側にあるならば、前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第2印刷処理を選択することが望ましい。これにより、第1の印刷処理のみを行うと印刷途中で媒体の後端が搬送部材を通過するが、印刷途中で第2の印刷処理に移行すれば、印刷を終了したときに媒体の後端が搬送部材を通過しない。この結果、高画質な印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第2の位置よりも搬送方向上流側にあるならば、前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第1印刷処理を選択することが望ましい。いずれの印刷処理を行っても紙の後端が搬送部材を通過してしまうので、搬送量を変えずに一定の搬送量にて印刷を行うことによって、画質の極端な劣化を抑えることができる。
かかる印刷装置であって、前記搬送方向に並ぶ複数のノズルを更に有し、前記第1の位置は、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過するときに、前記搬送方向最下流のノズルと対向する前記媒体上の位置であることが望ましい。これにより、媒体の後端が搬送部材を通過するか否かを判別することができる。
かかる印刷装置であって、前記第2の位置とは、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過するときに、前記搬送方向最上流のノズルと対向する前記媒体上の位置であることが望ましい。これにより、媒体の後端が搬送部材を通過するか否かを判別することができる。
かかる印刷装置であって、前記第2の印刷処理は、前記媒体上に形成するドットの搬送方向の間隔と等しい搬送量にて、前記媒体を搬送することが望ましい。これにより、高画質な印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記第1の印刷処理は、インターレース印刷処理であることが望ましい。これにより、媒体の後端が搬送ローラを通過しやすくなるが、状況に応じて印刷処理を選択することによって、高画質な印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記媒体上における前記画像の後端の位置は、前記媒体の大きさに基づいて、決定されることが望ましい。
かかる印刷装置であって、前記搬送部材よりも前記搬送方向上流側に、前記媒体の後端を検出するセンサを更に有し、前記媒体上における前記画像の後端の位置は、前記センサの検出結果に基づいて、決定されることが望ましい。これにより、実際の紙の大きさに応じて、紙の後端が搬送部材を通過するタイミングが見極められるので、印刷処理の選択を正しく行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記印刷領域よりも前記搬送方向下流側に、前記媒体を搬送方向に搬送する排紙部材を更に有し、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過した後、前記排紙部材が、前記媒体を搬送方向に搬送することが望ましい。これにより、媒体の後端が搬送部材を通過した後、排紙部材のみによって媒体が搬送されることになる。
かかる印刷装置であって、前記排紙部材は、前記搬送部材と形状が異なることが望ましい。このような場合、媒体の後端が搬送部材を通過する前後に搬送状態の変化が大きくなり、画質の劣化が目立つことになる。
印刷領域に対して搬送方向上流側に位置する搬送部材を用い、
所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、
前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、
を選択し、前記媒体に印刷を行う印刷方法であって、
前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択することを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、高画質な印刷を行うことができる。
印刷領域に対して搬送方向上流側に位置する搬送部材を備えた印刷装置に、
所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、
前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、
を実行させることが可能なプログラムであって、
前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択する機能を前記印刷装置に実現させることを特徴とするプログラム。
このようなプログラムによれば、印刷装置に高画質な印刷を実現させることができる。
===印刷システムの構成===
次に、印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザインタフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザインタフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110にはプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
なお、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ1を意味するが、広義にはプリンタ1とコンピュータ110とのシステムを意味する。
===プリンタドライバ===
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ110では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ112やアプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ112は、アプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116からの表示命令に従って、例えばユーザインターフェース等を表示装置120に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム114は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザは、アプリケーションプログラム114のユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム114により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム114は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ116に画像データを出力する。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタに出力する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。ここで、コマンドデータとは、プリンタに特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する紙上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・ラスタライズ処理などを行う。以下に、プリンタドライバ116が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、紙に印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、紙に画像を印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラム114から受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。なお、CMYKデータは、プリンタが有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ116が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンタが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタがドットを分散して形成できるように画素データを作成する。プリンタドライバ116は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理されたデータは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば720×720dpi)を有している。ハーフトーン処理されたデータは、例えば、各画素につき1ビット又は2ビットのデータから構成される。以下、ハーフトーン処理されたデータのうち、1ビットデータのものを2値データと呼び、2ビットデータのものを多値データと呼ぶ。
ラスタライズ処理は、マトリクス状の画像データを、プリンタに転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれる画素データとして、プリンタに出力される。
<プリンタドライバの設定について>
図3は、プリンタドライバのユーザインターフェースの説明図である。このプリンタドライバのユーザインターフェースは、ビデオドライバ112を介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置130を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
ユーザーは、この画面上から、印刷モードを選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された印刷モードに応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷に用いられる印刷用紙を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷用紙として、普通紙や光沢紙を選択することができる。紙の種類(紙種)が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバは、選択された紙種に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバは、ユーザインターフェースを介して設定された条件に従って、画像データを印刷データに変換する。なお、ユーザーは、この画面上から、プリンタドライバの各種の設定を行うことができるほか、カートリッジ内のインクの残量を知ること等もできる。
===プリンタの構成===
<インクジェットプリンタの構成について>
図4は、本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。また、図5は、本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。また、図6は、本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンタは、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群50から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙を搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙を搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙を搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙を搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、走査方向という)に移動(走査移動)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、走査方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッドが走査方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を走査方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が走査方向に移動すると、ヘッド41も走査方向に移動する。そして、ヘッド41が走査方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、走査方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の走査方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙を給紙する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙に照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら紙の端部の位置を検出する。光学センサ54は、光学的に紙の端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御手段)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
<印刷動作について>
図7は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
まず、コントローラ60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
次に、コントローラ60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、走査方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を走査方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッドからインクを吐出させる。ヘッドから吐出されたインク滴が紙上に着弾すれば、紙上にドットが形成される。
次に、コントローラ60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータを駆動し、搬送ローラを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
次に、コントローラ60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う(S005)。印刷中の紙に印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。印刷中の紙に印刷するためのデータがなくなれば、コントローラ60は、その紙を排紙する。コントローラ60は、排紙ローラを回転させることにより、印刷した紙を外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S006)。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
<ノズルについて>
図8は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。また、光学センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
===印刷方式===
<通常印刷方式(インターレース印刷方式)について1>
まず、通常の印刷方式(インターレース印刷方式)について、説明する。ここで、『インターレース印刷方式』とは、1回のパスで記録されるラスタラインの間に記録されないラスタラインが挟まれるような印刷方式を意味する。また、『パス』とは、ノズルが走査方向に1回走査移動することをいう。『ラスタライン』とは、走査方向に並ぶ画素の列であり、走査ラインともいう。また、『画素』とは、インク滴を着弾させドットを記録する位置を規定するために、被印刷体上に仮想的に定められた方眼状の桝目である。
図9A及び図9Bは、通常のインターレース印刷の説明図である。なお、説明の便宜上、ヘッド(又はノズル群)が紙に対して移動しているように描かれているが、同図はヘッドと紙との相対的な位置を示すものであって、実際には紙が搬送方向に移動されている。また、本来、搬送方向に並ぶノズル数は180個であるが、説明を簡単にするため、ここではノズル数を8個とする。また、ヘッドは複数のノズル群を有しているが、説明を簡単にするため、ここではヘッドの1つのノズル群について説明を行う。
同図において、黒丸で示されたノズルはインクを吐出可能なノズルであり、白丸で示されたノズルはインクを吐出不可なノズルである。図9Aは、パス1〜パス4におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示し、図9Bは、パス1〜パス6におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。
インターレース印刷では、紙が搬送方向に一定の搬送量Fで搬送される毎に、各ノズルが、その直前のパスで記録されたラスタラインのすぐ上のラスタラインを記録する。このように搬送量を一定にして記録を行うためには、インクを吐出可能なノズル数N(整数)はkと互いに素の関係にあり、搬送量FはN・Dに設定される。
同図では、ヘッドは搬送方向に沿って配列された8つのノズルを有する。しかし、ノズルピッチkは4なので、インターレース印刷を行うための条件である「Nとkが互いに素の関係」を満たすために、全てのノズルを用いることはできない。そこで、8つのノズルのうち、7つのノズルを用いてインターレース印刷が行われる。また、7つのノズルが用いられるため、紙は搬送量7・Dにて搬送される。その結果、例えば、180dpi(4・D)のノズルピッチのノズル群を用いて、720dpi(=D)のドット間隔にて紙にドットが形成される。
同図は、最初のラスタラインはパス3のノズル♯3が形成し、2番目のラスタラインはパス2のノズル♯5が形成し、3番目のラスタラインはパス1のノズル♯7が形成し、4番目のラスタラインはパス4のノズル♯2が形成し、連続的なラスタラインが形成される様子を示している。なお、パス3以降では、7つのノズル(♯2〜♯8)がインクを吐出し、紙が一定の搬送量F(=7・D)にて搬送されて、連続的なラスタラインがドット間隔Dにて形成される。
<通常印刷方式(インターレース印刷方式)について2>
上記の説明では、説明を簡単にするため、ノズルの数は8個であった。しかし、実際のノズル数は、180個である。この場合のインターレース印刷方式について、説明する。
図10Aは、実際のインターレース印刷の説明図である。同図では、ヘッドと紙との相対的な位置を示している。ここでは、ヘッドは搬送方向に沿って配列された180個のノズルを有する。しかし、ノズルピッチkは4なので、インターレース印刷を行うための条件である「Nとkが互いに素の関係」を満たすために、全てのノズルを用いることはできない。そこで、180個のノズルのうち、179個のノズルを用いてインターレース印刷が行われる。また、179個のノズルが用いられるため、紙は搬送量179・Dにて搬送される。
あるパスにおいて、ヘッド41Aは、走査方向に移動しながらインクを吐出して、紙の領域1にドット(ラスタライン)を形成する。次に、紙が179・D(=179/720インチ)にて搬送され、紙に対してヘッドが図中のヘッド41Bの位置に相対的に移動する。次のパスにおいて、ヘッド41Bは、走査方向に移動しながらインクを吐出して、紙の領域1及び領域2にドット(ラスタライン)を形成する。ここでは、このような動作を、ヘッド41Eが紙にドットを形成するまで続けるものとする。
図10Bは、ヘッド41Eが紙にドットを形成した後の各領域のドット形成状況の説明図である。同図において、白丸は、ドットが形成されていない画素を示している。また、黒丸は、ドットが形成された画素を示している。
領域1では、ヘッド41A〜ヘッド41Dによって、4回のパスによってドット(ラスタライン)が形成されている。また、領域2では、ヘッド41B〜ヘッド41Eによって、4回のパスによってドットが形成されている。このように、4回のパスを経過した領域では、その領域内の全ての画素に、ドットが形成されている。領域3では、ヘッド41C〜41Eによって、3回のパスによってドットが形成されている。このように、3回のパスを経過した領域では、4つのラスタラインのうちの3つのラスタラインの画素に、ドットが形成されている。領域4では、ヘッド41D及び41Eによって、2回のパスによってドットが形成されている。このように、2回のパスを経過した領域では、4つのラスタラインのうちの2つのラスタラインの画素に、ドットが形成されている。領域5では、41Eによって、1回のパスによってドットが形成されている。このように、1回のパスを経過した領域では、4つのラスタラインのうちの1つのラスタラインの画素に、ドットが形成されている。なお、領域6では、まだドットが形成されていない状態である。
このように、インターレース印刷では、ヘッドが1度走査しただけでは(1回のパスだけでは)、そのヘッドに対向する領域の全ての画素にドットが形成されるというわけではない。具体的には、ある領域の全ての画素にドットが形成されるには、k回のパスを経過する必要がある。そして、ある領域の全ての画素にドットが形成されたとき、その領域は、ヘッド41の搬送方向下流側の約1/4の部分と対向する位置まで搬送されている。
<印刷画像の劣化について1>
図11は、印刷画像の後端付近において、搬送量を少なくした印刷処理(以下、後端印刷処理と呼ぶ)を行ったときの様子の説明図である。なお、本来、搬送方向に並ぶノズル数は180個であるが、説明を簡単にするため、ここではノズル数を8個とする。
既に説明した通り、インターレース印刷では、7つのノズルが用いられる場合、紙は搬送量7・Dにて搬送される。しかし、後端印刷処理では、印刷画像の後端付近において、インターレース印刷時の搬送量よりも少ない搬送量にて、紙Sが搬送される。具体的には、印刷画像の後端付近を印刷する際に、搬送ユニットは、最下流ノズルが最終ラスタラインの4番目のラスタラインと対向するように紙を搬送量2・Dにて搬送し、その後、紙を搬送量Dにて搬送する。これにより、後端印刷処理では、最終ラスタライン(紙上の画像の搬送方向最上流のラスタライン)は、搬送方向最上流ノズルによって形成される。
インターレース印刷時及び後端印刷処理時において、搬送ユニットが理想的な搬送量にて紙を搬送すれば、紙上に形成される画像に劣化は生じない。しかし、搬送ユニットの現実の搬送量は、搬送ローラと紙との間の滑り等の影響により、理想的な搬送量と異なっている。そして、理想的な搬送量と現実の搬送量とのズレ量は、搬送量が異なれば、異なることになる。したがって、印刷途中で搬送量が変わると、このズレ量が変わってくる。これにより、搬送量を変える前に印刷された画像と、搬送量を変えた後に印刷される画像との間において、走査方向に延びる縞が発生し、画像が劣化する。
したがって、高画質な印刷を行うためには、印刷途中で搬送量を変えない方がよい。
<印刷画像の劣化について2>
図12Aは、通常の搬送処理時の説明図である。図12Bは、紙の後端が搬送ローラを通過した後の搬送処理時の説明図である。同図において、既に説明された構成要素については同じ符号を付しているので、説明を省略する。
印刷領域の搬送方向上流側に位置する搬送ローラ23(上流側ローラ)及び印刷領域の搬送方向下流側に位置する排紙ローラ25(下流側ローラ)は、同期して回転している。そして、通常の搬送処理時では、紙Sは、搬送ローラ23及び排紙ローラ25の2つのローラによって搬送される。
しかし、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過する前後の搬送状態は、異なっている。例えば、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過した後は、紙Sは排紙ローラ25のみによって搬送されるので、2つのローラによって紙が搬送されている状態(通常の搬送の状態)とは異なる状態となる。また、搬送ローラ23と排紙ローラ25の形状(例えば、半径や断面形状)は異なる。また、排紙ローラ25に対向して設けられるローラは、印刷面との接触を少なくするため、搬送ローラ23側の従動ローラとは異なる形状になっている。また、通常の搬送の際に紙に皺ができないようにするため、排紙ローラ25側の搬送速度は搬送ローラ23側の搬送速度よりも若干速くなるように設計されている。これらの要因によって、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過した後の搬送状態は、通常の搬送状態と異なることになる。また、排紙ローラは紙との接触面積が少ないので、排紙ローラのみを用いた搬送動作では、安定した搬送ができない。
この結果、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過した後に形成されるドットは、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過する前に形成されるドットに対して、搬送方向にずれている。これにより、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過する前に印刷された画像と、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過した後に印刷された画像との間において、走査方向に延びる縞が発生し、画像が劣化する。
したがって、高画質な印刷を行うためには、紙Sの後端が搬送ローラ23を通過しないように印刷することが望ましい。
以下に説明する本実施形態の印刷方法では、画像劣化の要因をできるだけなくなるように、紙に画像を印刷している。
===印刷方式の選択===
<印刷方式の選択方法の流れ>
図13は、本実施形態の印刷方式の選択方法のフロー図である。図14Aは、搬送ローラとノズルとの位置関係の説明図である。図14Bは、紙上の判定領域と通過領域の説明図である。
まず、判定領域と通過領域について説明する。判定領域とは、図14Bに示す通り、紙の後端までL1+L2以下の領域である。また、通過領域とは、図14Bに示す通り、紙の後端までL1以下の領域である。ここで、L1とは、図14Aに示す通り、搬送ローラ23と従動ローラが紙を挟む位置から、ノズル♯180と対向する位置(ノズル♯180から吐出されたインクが着弾する位置)までの間の距離である。また、L2とは、図14Aに示す通り、ノズル♯1からノズル♯180までの間の距離である。この位置関係から明らかな通り、ノズル♯180を通過領域に対向させると、紙の後端は、搬送ローラを通過する。また、ノズル♯1を判定領域に対向させると、紙の後端は、搬送ローラを通過する。
本実施形態の印刷方式の選択は、プリンタドライバがハーフトーン処理を行った後、プリンタドライバがラスタライズ処理を行う際に、行われる。そして、印刷方式に応じてプリンタに転送すべき画素データの順が決まるので、プリンタドライバは、選択された印刷方式に基づいて、印刷データに含まれる搬送コマンドと画素データとを生成し、印刷データをプリンタに出力する。なお、プリンタは、コンピュータからの搬送コマンドに応じて、所定の搬送量にて搬送ユニットに紙を搬送させる。また、プリンタは、コンピュータからの画素データに応じて、各ノズルからインクを吐出させる。
プリンタドライバは、コンピュータ本体のCPUやメモリ等のハードウェア資源を活用し、以下に説明する処理を実行する。つまり、プリンタドライバは、以下に説明する処理をコンピュータ本体に実行させるためのプログラムを備えている。
まず、プリンタドライバは、最終ラスタラインの紙上の位置を算出する(S101)。ここでは、プリンタドライバは、紙の大きさに関する情報と、ハーフトーン処理された画素データの大きさに関する情報に基づいて、最終ラスタラインの紙上の位置を算出する。例えば、図15に示すように、紙の搬送方向の長さの情報PLと、画像の搬送方向の長さの情報Hと、先端の余白情報Tと、に基づいて、最終ラスタラインの紙上の位置Lを算出することができる。なお、紙の大きさに関する情報は、プリンタドライバを設定するときにユーザーが紙の大きさを入力するので、この入力結果に基づいて定められる。例えば、A4サイズの紙が選択されれば、紙の搬送方向の長さは、297mmである。
次に、プリンタドライバは、最終ラスタラインが判定領域に位置するか否かを判定する(S101)。この判定は、算出された最終ラスタラインの紙上の位置に基づいて、行われる。具体的には、プリンタドライバは、算出された最終ラスタラインの紙上の位置L(図15)と、L1+L2(図14B)とを比較する。
最終ラスタラインが判定領域になければ(S102でNO)、印刷完了までの間、インターレース印刷が選択される(S103)。つまり、画像の後端を印刷するときであっても、後端印刷処理は行われず、終始インターレース印刷が行われ、インターレース印刷によって紙上の画像が全て印刷される。
最終ラスタラインが判定領域にあれば、次に、プリンタドライバは、最終ラスタラインが通過領域に位置するか否かを判定する(S104)。この判定は、前述の算出された最終ラインの紙上の位置に基づいて、行われる。具体的には、プリンタドライバは、算出された最終ラスタラインの紙上の位置L(図15)と、L1(図14B)とを比較する。
最終ラスタラインが通過領域になければ(S104でNO)、インターレース印刷後、後端印刷処理が行われる。これにより、インターレース印刷後、画像の後端を紙上に形成する際に、前述の後端印刷処理が行われる。
最終ラスタラインが通過領域にあれば(S104でYES)、インターレース印刷が選択される。つまり、画像の後端を印刷するときであっても、後端印刷処理は行われず、終始インターレース印刷が行われ、インターレース印刷によって紙上の画像が全て印刷される。
<本実施形態の効果1>
図16Aは、前述のS103によって、インターレース印刷が選択されたときの印刷の様子の説明図である。図中の紙Sの斜線部分は、紙上に形成される画像の領域を示している。また、図中のヘッドの斜線部分は、斜線部分に位置するノズルからインクが吐出されることを示している。この場合、紙が一定の搬送量(179・D)にて搬送されて、紙に画像が印刷されている。印刷が終了したとき、最終ラスタラインは、ヘッド41Eの搬送方向下流側の約1/4の部分と対向している。すなわち、印刷が終了したとき、ノズル♯1は、判定領域よりも下流側に位置している。
つまり、この場合、紙の後端が搬送ローラ23を通過していない状態で、紙に画像が形成されている。また、紙の搬送量が変わることなく、一定の搬送量にて印刷が行われている。したがって、高画質な印刷が可能である。
図16Bは、比較例の説明図である。仮に、図16Bに示すように後端印刷処理を行って、画像の後端を印刷する場合について説明する。この場合も、図16Aの場合と同様に、紙の後端が搬送ローラ23を通過していない状態で、紙に画像が形成されている。しかし、印刷の途中で搬送量が変化しているため、ヘッド41Aが紙に形成したラスタラインと、ヘッド41B〜ヘッド41Eが紙に形成したラスタラインとの間にズレが生じ、走査方向に延びる縞が発生し、画像が劣化する。
したがって、図16Aのように印刷される画像は、図16Bのように印刷される画像よりも高画質である。
<本実施形態の効果2>
図17Aは、前述のS105によって、インターレース印刷後、前述の後端印刷処理が行われたときの印刷の様子の説明図である。この場合、ヘッドが図中のヘッド41Aに位置するまでの間、インターレース印刷によって画像が印刷されるので、紙が一定の搬送量にて搬送されている。そして、画像の後端を印刷するときに、インターレース印刷方式から後端印刷処理に切り替わり、紙が少ない搬送量にて搬送されている。この場合、最終ラスタラインが♯180によって形成されるので、印刷が終了したとき、ノズル♯180は、搬送方向に関して、最終ラスタラインと同じ位置にある。すなわち、印刷が終了したとき、ノズル♯180は、通過領域よりも下流側に位置している。
つまり、この場合、紙の後端が搬送ローラ23を通過していない状態で、紙に画像が形成されている。したがって、高画質な印刷が可能である。
図17Bは、比較例の説明図である。仮に、図17Bに示すようにインターレース印刷を行って、画像の後端を印刷する場合について説明する。この場合、紙は一定の搬送量にて搬送される。しかし、印刷が終了したとき、ヘッドは、紙Sに対して、ヘッド41Eに位置する。すなわち、ノズル♯180は、通過領域と対向する位置にある。つまり、比較例の場合、画像を印刷する途中において、紙の後端が搬送ローラを通過している。紙の後端が搬送ローラを通過した後、紙は排紙ローラ25のみによって搬送されているため、紙が安定して搬送されないので、画質が劣化する。
したがって、後端印刷処理による搬送量の変化の影響よりも、紙の後端が搬送ローラを通過した事による影響の方が、画質の劣化の要因として大きい場合、図17Aのように印刷される画像は、図17Bのように印刷される画像よりも高画質である。
<本実施形態の効果3>
図18Aは、前述のS106によって、後端印刷処理を行わずに、インターレース印刷を続けたときの印刷の様子の説明図である。この場合、紙が一定の搬送量(179・D)にて搬送されて、紙に画像が印刷されている。印刷が終了したとき、最終ラスタラインは、ヘッド41Eの搬送方向下流側の約1/4の部分と対向している。すなわち、印刷が終了したとき、ノズル♯180は、通過領域に位置している。そのため、画像を印刷する途中において、紙の後端が搬送ローラを通過している。そのため、画像の後端において、画質が低下することとなる。但し、この場合、紙の搬送量が変わることなく、一定の搬送量にて印刷が行われている。このため、画質の極端な劣化を抑えることができる。
図18Bは、比較例の説明図である。仮に、図18Bに示すように後端印刷処理を行って、画像の後端を印刷する場合について説明する。この場合も、図18Aの場合と同様に、画像を印刷する途中において、紙の後端が搬送ローラを通過する。更にこの場合、画像を印刷する途中において、紙の搬送量が変化している。つまり、この場合、2つの画像劣化の要因が重なり、画質が極端に劣化する。
したがって、図18Aのように印刷される画像は、図18Bのように印刷される画像よりも高画質である。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、記録装置、液体の吐出装置、印刷方法、記録方法、液体の吐出方法、印刷システム、記録システム、コンピュータシステム、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体、表示画面、画面表示方法、印刷物の製造方法、等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<インターレース印刷について1>
前述の実施形態では、通常の印刷は、インターレース印刷によって行われていた。しかし、通常の印刷処理は、上記のインターレース印刷に限られるものではない。例えば、以下に説明するオーバーラップ印刷でも良い。
図19A及び図19Bは、ノズルの数が8個の場合のオーバーラップ印刷の説明図である。前述のインターレース印刷では、一つのラスタラインは一つのノズルにより形成されていた。一方、オーバーラップ印刷では、例えば、一つのラスタラインが、二つ以上のノズルにより形成されている。
オーバーラップ印刷では、紙が搬送方向に一定の搬送量Fで搬送される毎に、各ノズルが、数ドットおきに間欠的にドットを形成する。そして、他のパスにおいて、他のノズルが既に形成されている間欠的なドットを補完するようにドットを形成することにより、1つラスタラインが複数のノズルにより完成する。このようにM回のパスにて1つのラスタラインが完成する場合、オーバーラップ数Mと定義する。同図では、各ノズルは、1ドットおきに間欠的にドットが形成されるので、パス毎に奇数番目の画素又は偶数番目の画素にドットが形成される。そして、1つのラスタラインが2つのノズルにより形成されているので、オーバーラップ数M=2になる。なお、前述のインターレース印刷の場合、オーバーラップ数M=1になる。
オーバーラップ印刷において、搬送量を一定にして記録を行うためには、(1)N/Mが整数であること、(2)N/Mはkと互いに素の関係にあること、(3)搬送量Fが(N/M)・Dに設定されること、が条件となる。
同図では、ノズル群は搬送方向に沿って配列された8つのノズルを有する。しかし、ノズル群のノズルピッチkは4なので、オーバーラップ印刷を行うための条件である「N/Mとkが互いに素の関係」を満たすために、全てのノズルを用いることはできない。そこで、8つのノズルのうち、6つのノズルを用いてオーバーラップ印刷が行われる。また、6つのノズルが用いられるため、紙は搬送量3・Dにて搬送される。その結果、例えば、180dpi(4・D)のノズルピッチのノズル群を用いて、720dpi(=D)のドット間隔にて紙にドットが形成される。また、1つのパスにおいて、各ノズルは走査方向に1ドットおきに間欠的にドットを形成する。図中において、走査方向に2つのドットが描かれているラスタラインは既に完成されている。例えば、図19Aにおいて、最初のラスタラインから6番目のラスタラインまでは、既に完成されている。1つのドットが描かれているラスタラインは、1ドットおきに間欠的にドットが形成されているラスタラインである。例えば、7番目や10番目のラスタラインは、1ドットおきに間欠的にドットが形成されている。なお、1ドットおきに間欠的にドットが形成された7番目のラスタラインは、パス9のノズル♯1が補完するようにドットを形成することによって、完成される。
なお、パス7以降では、6つのノズル(♯3〜♯8)がインクを吐出し、紙が一定の搬送量F(=3・D)にて搬送されて、連続的なラスタラインがドット間隔Dにて形成される。
図20Aは、ノズルの数が180個の場合のオーバーラップ印刷の説明図である。図20Bは、各領域のドット形成状況の説明図である。ノズルの数が180個の場合、178個のノズルが用いられ、紙は一定の搬送量89・Dにて搬送される。
オーバーラップ印刷でも、ヘッドが1度走査しただけでは(1回のパスだけでは)、そのヘッドに対向する領域の全ての画素にドットが形成されるというわけではない。具体的には、ある領域の全ての画素にドットが形成されるには、8回(k×M回)のパスを経過する必要がある。そして、ある領域の全ての画素にドットが形成されたとき、その領域は、ヘッド41の搬送方向下流側の約1/8の部分と対向する位置まで搬送されている。
前述の実施形態のインターレース印刷の代わりに、上記に説明したオーバーラップ印刷を行っても、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、オーバーラップ印刷も、1回のパスで記録されるラスタラインの間に記録されないラスタラインが挟まれているので、インターレース印刷の概念に含まれる印刷方式である。
<インターレース印刷について2>
前述の実施形態では、180dpi(4・D)のノズルピッチのノズル群を用いて、インターレース印刷が行われていた。しかし、インターレース印刷は、これに限られるものではない。例えば、720dpi(D)のノズルピッチのノズル群を用いて、インターレース印刷が行われてもよい。
図21は、他のインターレース印刷の説明図である。本実施形態では、ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、720dpi(=1/720インチ)にて配列されている。紙に720dpi間隔でドットを形成するとき、k=1になる。本実施形態では、説明の簡略化のため、ノズル群は24個のノズルを有している。そして、紙は一定の間隔4・Dにて搬送されている。また、4個おきにノズルからインクを吐出し、各パスごとに、インクを吐出するノズルを変えている。
本実施形態でも、1回のパスで記録されるラスタラインの間に記録されないラスタラインが挟まれるように、インターレース印刷を行うことができる。また、本実施形態では、前述の実施形態のような「インクを吐出可能なノズル数N(整数)はkと互いに素の関係」等の制約はない(但し、他の制約はある)。
<後端印刷処理について>
前述の実施形態では、画像の後端を印刷するときに、ドットピッチと等しい搬送量Dにて紙が搬送されていた。しかし、後端印刷処理における紙の搬送量は、これに限られるものではない。要するに、通常の印刷処理よりも少ない搬送量にて紙が搬送される印刷処理であれば、同様の効果を得ることができる。
例えば、画像の後端を印刷するときに、使用するノズルの数を179個から47個に減らしてインターレース印刷を行えば、搬送量が179・Dから47・Dになる。このように、使用するノズルの数を減らしてインターレース印刷を行っても、通常の印刷処理よりも少ない搬送量にて紙が搬送されるので、同様の効果を得ることができる。但し、この場合、後端印刷処理の搬送量に応じて、「判定領域」や「通過領域」の位置が異なることになる。例えば、47・Dの搬送量にて印刷を行うインターレース印刷では、「判定領域」や「通過領域」の位置は、前述の実施形態よりも、搬送方向下流側に位置する(「判定領域」や「通過領域」の範囲が広くなる)。後端印刷処理における搬送量が、前述の実施形態よりも、多いからである。
<最終ラスタラインの位置について>
前述の実施形態によれば、紙上の最終ラスタラインの位置は、紙の大きさに関する情報に基づいて、算出されていた。しかし、紙上の最終ラスタラインの位置の算出は、これに限られるものではない。
例えば、紙検出センサ53の検出結果と、紙の後端が紙検出センサ53を通過したときの残りのラスタ数と、に基づいて、最終ラスタラインの紙上の位置を算出しても良い。すなわち、紙検出センサ53から搬送ローラ23までの距離はプリンタの寸法上分かっている。そして、紙の後端が紙検出センサ53を通過した後、その距離分だけ搬送ユニットが紙を搬送すれば、紙の後端が搬送ローラを通過することになる。つまり、その紙検出センサ53の検出結果に基づいて、「判定領域」や「通過領域」が定まることになる。したがって、紙検出センサ53により定まった「判定領域」や「通過領域」の位置と最終ラスタライン位置とに基づいて、インターレース印刷を行うか、後端印刷処理を行うのかを決めればよい。
このようにすれば、プリンタドライバに入力された紙の大きさと、実際の紙の大きさとが異なっている場合でも、紙の後端が搬送ローラを通過するタイミングが見極められるので、印刷方式の選択を正しく行うことができる。
<印刷方式の選択について>
前述の実施形態によれば、インターレース印刷を行うか、後端印刷処理を行うかの判断は、コンピュータ本体にインストールされているプリンタドライバにより行われていた。しかし、印刷方式の選択を行う主体は、これに限られるものではない。
例えば、プリンタのコントローラが、印刷方式の選択を行ってもよい。
<プリンタについて>
前述の実施形態では、プリンタが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。このような分野に本技術を適用しても、液体を対象物に向かって直接的に吐出(直描)することができるという特徴があるので、従来と比較して省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンタの実施形態だったので、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。このような液体を対象物に向かって直接的に吐出すれば、省材料、省工程、コストダウンを図ることができる。
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
===まとめ===
(1)前述の実施形態では、印刷装置(広義又は狭義な意味の印刷装置)は、印刷領域に向かって紙(媒体)を搬送方向に搬送する搬送ローラ(搬送部材)を備えている。この搬送ローラは、印刷領域に対して搬送方向上流側に位置している。印刷装置は、インターレース印刷(所定の搬送量にて搬送部材が媒体を搬送し、印刷領域に位置する媒体に画像を印刷する第1の印刷処理)と、後端印刷処理(第1の印刷処理の搬送量よりも少ない搬送量にて搬送部材が媒体を搬送し、印刷領域に位置する媒体に画像を印刷する第2の印刷処理)と、を行うことが可能である。
このような印刷装置において、仮に、どのような画像もインターレース印刷のみを用いて印刷することとすると、印刷される画像が大きい場合、印刷途中で紙の後端が搬送ローラを通過し、画像が劣化してしまう。
また、このような印刷装置において、仮に、どのような印刷画像もインターレース印刷後に後端印刷処理を行うこととすると、印刷途中で紙の後端が搬送ローラを通過しない場合にも、搬送量が変化するため、画像が劣化してしまう。
そこで、前述の実施形態では、プリンタドライバ又はプリンタのコントローラ(制御部)が、紙上における最終ラスタライン(画像の後端)の位置に基づいて、インターレース印刷又は後端印刷処理を選択している。
これにより、例えば、プリンタドライバは、紙の後端が搬送ローラを通過する位置を基準として、印刷方式の選択を行うことができる。この結果、印刷装置は、高画質な印刷を行うことができる。
(2)前述の実施形態では、紙上(媒体上)における最終ラスタライン(画像の後端)の位置が、紙の後端からL1+L2の距離よりも離れた位置(第1の位置よりも搬送方向下流側)にあるならば、画像の後端を紙に印刷するときに、プリンタドライバ等は、インターレース印刷を選択する。
最終ラスタラインがこのような位置にあれば、インターレース印刷のみを用いて印刷を行っても、印刷が終了したときに紙の後端が搬送ローラを通過しないので、一定の搬送量にて印刷が行われる。これにより、高画質な印刷を行うことができる。
(3)前述の実施形態では、紙上(媒体上)における最終ラスタライン(画像の後端)の位置が、紙の後端からL1+L2の距離以下の位置(第1の位置よりも搬送方向上流側)にあり、紙の後端からL1の距離以上の位置(第2の位置よりも搬送方向下流側)にあるならば、最終ラスタラインを紙に印刷するときに、プリンタドライバ等は、後端印刷処理を選択する。
最終ラスタラインがこのような位置にあれば、インターレース印刷のみを用いて印刷を行うと、印刷途中で紙の後端が搬送ローラを通過してしまう。一方、印刷途中でインターレース印刷から後端印刷処理に移行すれば、印刷を終了したときに紙の後端が搬送ローラを通過しない。したがって、後端印刷処理による搬送量の変化の影響よりも、紙の後端が搬送ローラを通過した事による影響の方が、画質の劣化の要因として大きい場合、より高画質な印刷を行うことができる。
(4)前述の実施形態では、紙上(媒体上)における最終ラスタライン(画像の後端)の位置が、紙の後端からL1の距離以下の位置(第2の位置よりも搬送方向上流側)にあるならば、最終ラスタラインを紙に印刷するときに、プリンタドライバ等は、インターレース印刷を選択する。
最終ラスタラインがこのような位置にあれば、どの印刷処理を行っても紙の後端が搬送ローラを通過してしまうので、紙の搬送量を変えずに一定の搬送量にて印刷を行うことによって、画質の極端な劣化を抑えることができる。
(5)前述の実施形態では、印刷装置は、搬送方向に並ぶ複数のノズルを更に有していた。そして、紙の後端からL1+L2の位置(第1の位置)は、紙の後端が搬送ローラ(搬送部材)を通過するときに、ノズル♯1(搬送方向最下流のノズル)と対向する紙上の位置である。
プリンタドライバは、この位置と最終ラスタラインの位置とを比べることにより、紙の後端が搬送ローラを通過するか否かを判断することができる。
但し、第1の位置は、これに限られるものではない。例えば、前述の実施形態とは異なる後端印刷処理を行うのであれば、その搬送量や印刷方式に応じて、第1の位置は変わることになる。
(6)前述の実施形態では、紙の後端からL1の位置(第2の位置)は、紙の後端が搬送ローラを通過するときに、ノズル♯180(搬送方向最上流のノズル)と対向する紙上の位置である。
プリンタドライバは、この位置と最終ラスタラインの位置とを比べることにより、紙の後端が搬送ローラを通過するか否かを判断することができる。
但し、第2の位置は、これに限られるものではない。例えば、前述の実施形態とは異なる後端印刷処理を行うのであれば、その搬送量や印刷方式に応じて、第2の位置は変わることになる。
(7)前述の実施形態では、後端印刷処理(第2の印刷処理)は、ドットピッチ(紙上に形成するドットの搬送方向の間隔)と等しい搬送量Dにて、紙を搬送する。
これにより、印刷処理を選択する際に基準となる位置が、図14Bに示すような位置に定まる。
但し、後端印刷処理の搬送量がDに限られないことは、既に述べた通りである。
(8)前述の実施形態では、通常の印刷処理(第1の印刷処理)は、インターレース印刷処理である。つまり、通常の印刷処理は、1回のパスで記録されるラスタラインの間に記録されないラスタラインが挟まれている。このような印刷処理であるため、印刷が終了したときに、画像の後端とノズル♯180との距離が離れ、紙の後端が搬送ローラを通過しやすくなる。
但し、通常の印刷処理は、インターレース印刷に限られるものではない。例えば、通常の印刷処理が、バンド印刷(1回のパスにより、連続したラスタラインが形成される印刷方式)であっても良い。要するに、通常の印刷処理の搬送量が、後端印刷処理の搬送量よりも大きい状態ならば、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(9)前述の実施形態では、紙上における最終ラスタライン(画像の後端)の位置は、紙の大きさに基づいて、決定される。具体的には、図15に示すように、プリンタドライバは、紙の大きさPLと、画像の大きさHと、余白Tに基づいて、紙上における最終ラスタラインの位置Lを算出する。なお、紙の大きさPLに関する情報と、余白Tに関する情報は、ユーザーがプリンタドライバを設定するときに、ユーザインターフェースを介してプリンタドライバに入力される。また、画像の大きさHに関する情報は、アプリケーションソフトから受け取った画像データに基づいて、算出することができる。
(10)前述の実施形態では、搬送ローラ(搬送部材)よりも搬送方向上流側に、紙検出センサ(媒体の後端を検出するセンサ)を更に有している。そして、紙上における最終ラスタライン(画像の後端)の位置は、紙検出センサの検出結果に基づいて、決定される。
これにより、プリンタドライバに入力された紙の大きさと、実際の紙の大きさとが異なっている場合でも、紙の後端が搬送ローラを通過するタイミングが見極められるので、印刷方式の選択を正しく行うことができる。
(11)前述の実施形態では、印刷領域よりも搬送方向下流側に、紙(媒体)を搬送方向に搬送する排紙ローラ(排紙部材)を更に有している。そして、紙の後端が搬送ローラ(搬送部材)を通過した後、排紙ローラが、紙を搬送方向に搬送する。
紙の後端が搬送ローラを通過した後は、紙は排紙ローラのみによって搬送されるので、2つのローラによって紙が搬送されている状態(通常の搬送の状態)とは異なる状態となる。この結果、紙の後端が搬送ローラを通過した後に形成されるドットは、紙の後端が搬送ローラを通過する前に形成されるドットに対して、搬送方向にずれている。これにより、紙の後端が搬送ローラを通過する前に印刷された画像と、紙の後端が搬送ローラを通過した後に印刷された画像との間において、走査方向に延びる縞が発生し、画像が劣化する。
このような構成では、できるだけ、紙の後端が搬送ローラを通過しないように印刷を行うことが好ましい。前述の実施形態によれば、インターレース印刷を行うと紙の後端が搬送ローラを通過する場合でも、後端印刷処理を行えば紙の後端が搬送ローラを通過しないならば、後端印刷処理が選択されるので、画像の劣化を抑えることができる。
(12)前述の実施形態では、排紙ローラ(排紙部材)は、搬送ローラ(搬送部材)と形状が異なる。このため、紙の後端が搬送ローラを通過した後は、通常の搬送の状態とは異なる状態となり、画像が劣化する。
このような構成では、できるだけ、紙の後端が搬送ローラを通過しないように印刷を行うことが好ましい。前述の実施形態によれば、インターレース印刷を行うと紙の後端が搬送ローラを通過する場合でも、後端印刷処理を行えば紙の後端が搬送ローラを通過しないならば、後端印刷処理が選択されるので、画像の劣化を抑えることができる。
(13)前述の実施形態では、上記の全ての構成要素を含んだ印刷装置が説明されていた。但し、必ずしも上記の全ての構成要素を含む必要はない。要するに、制御部が、紙上における最終ラスタライン(画像の後端)の位置に基づいて、第1の印刷処理又は第2の印刷処理を選択していればよい。
これにより、例えば、プリンタドライバは、紙の後端が搬送ローラを通過する位置を基準として、印刷方式の選択を行うことができる。この結果、印刷装置は、高画質な印刷を行うことができる。
(14)前述の実施形態では、印刷装置だけでなく、印刷方法も開示している。
この印刷方法によれば、高画質な印刷を行うことが可能であることは言うまでもない。
(15)前述の実施形態では、印刷装置だけでなく、プログラムも開示している。このプログラムは、例えば、コンピュータ本体にインストールされているプリンタドライバ、又は、プリンタ側のメモリに格納されているプログラムである。このプログラムは、印刷領域に対して搬送方向上流側に位置する搬送ローラ(搬送部材)を備えた印刷装置(広義又は狭義の印刷装置)に、インターレース印刷(所定の搬送量にて搬送部材が媒体を搬送し、印刷領域に位置する媒体に画像を印刷する第1の印刷処理)と、後端印刷処理(第1の印刷処理の搬送量よりも少ない搬送量にて搬送部材が前記媒体を搬送し、印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理)とを実行させることが可能なプログラムである。そして、前述の実施形態では、このプログラムは、紙上(媒体上)における最終ラスタライン(画像の後端)の位置に基づいて、インターレース印刷又は後端印刷処理を選択する機能を印刷装置に実現させている。
これにより、印刷装置が紙に高画質な印刷を行うように、印刷装置を制御することができる。
印刷システムの全体構成の説明図である。 プリンタドライバが行う処理の説明図である。 プリンタドライバのユーザインターフェースの説明図である。 プリンタの全体構成のブロック図である。 プリンタの全体構成の概略図である。 プリンタの全体構成の横断面図である。 印刷時の処理のフロー図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 図9A及び図9Bは、通常のインターレース印刷の説明図である。 図10Aは、実際のインターレース印刷の説明図である。図10Bは、各領域のドット形成状況の説明図である。 後端印刷処理を行ったときの様子の説明図である。 図12Aは、通常の搬送処理時の説明図である。図12Bは、紙の後端が搬送ローラを通過した後の搬送処理時の説明図である。 図13は、本実施形態の印刷方式の選択方法のフロー図である。 図14Aは、搬送ローラとノズルとの位置関係の説明図である。図14Bは、紙上の判定領域と通過領域の説明図である。 紙上の最終ラスタラインの位置の説明図である。 図16Aは、S103によりインターレース印刷が選択されたときの印刷の様子の説明図である。図16Bは、その比較例である。 図17Aは、S105により、インターレース印刷後、前述の後端印刷処理が行われたときの印刷の様子の説明図である。図17Bは、その比較例である。 図18Aは、S106により、後端印刷処理を行わずに、インターレース印刷を続けたときの印刷の様子の説明図である。図18Bは、その比較例である。 図19A及び図19Bは、ノズルの数が8個の場合のオーバーラップ印刷の説明図である。 図20Aは、実際のオーバーラップ印刷の説明図である。図20Bは、各領域のドット形成状況の説明図である。 他のインターレース印刷の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ(PFモータ)、
23 搬送ローラ、24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ(CRモータ)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路
100 印刷システム
110 コンピュータ、
112 ビデオドライバ、 114 アプリケーションプログラム、
116 プリンタドライバ
120 表示装置、
130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 記録再生装置、
140A フレキシブルディスクドライブ装置、
140B CD−ROMドライブ装置

Claims (15)

  1. 印刷領域に対して搬送方向上流側に位置し、前記印刷領域に向かって媒体を搬送方向に搬送する搬送部材を備え、
    所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、
    前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、
    を行うことが可能な印刷装置であって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択する制御部を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第1の位置よりも搬送方向下流側にあるならば、
    前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第1印刷処理を選択することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第1の位置よりも搬送方向上流側にあり、第2の位置よりも搬送方向下流側にあるならば、
    前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第2印刷処理を選択することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2又は3に記載の印刷装置であって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第2の位置よりも搬送方向上流側にあるならば、
    前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第1印刷処理を選択することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記搬送方向に並ぶ複数のノズルを更に有し、
    前記第1の位置は、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過するときに、前記搬送方向最下流のノズルと対向する前記媒体上の位置であることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項3又は4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記第2の位置とは、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過するときに、前記搬送方向最上流のノズルと対向する前記媒体上の位置であることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置であって、
    前記第2の印刷処理は、前記媒体上に形成するドットの搬送方向の間隔と等しい搬送量にて、前記媒体を搬送することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記第1の印刷処理は、インターレース印刷処理であることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置は、前記媒体の大きさに基づいて、決定されることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記搬送部材よりも前記搬送方向上流側に、前記媒体の後端を検出するセンサを更に有し、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置は、前記センサの検出結果に基づいて、決定されることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記印刷領域よりも前記搬送方向下流側に、前記媒体を搬送方向に搬送する排紙部材を更に有し、
    前記媒体の後端が前記搬送部材を通過した後、前記排紙部材が、前記媒体を搬送方向に搬送することを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項11に記載の印刷装置であって、
    前記排紙部材は、前記搬送部材と形状が異なることを特徴とする印刷装置。
  13. 印刷領域に対して搬送方向上流側に位置し、前記印刷領域に向かって媒体を搬送方向に搬送する搬送部材を備え、
    所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、
    前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、
    を行うことが可能な印刷装置であって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択する制御部を有し、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第1の位置よりも搬送方向下流側にあるならば、前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第1印刷処理を選択し、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第1の位置よりも搬送方向上流側にあり、第2の位置よりも搬送方向下流側にあるならば、前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第2印刷処理を選択し、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置が、第2の位置よりも搬送方向上流側にあるならば、前記画像の後端を前記媒体に印刷するときに、前記制御部は、前記第1印刷処理を選択し、
    前記搬送方向に並ぶ複数のノズルを更に有し、前記第1の位置は、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過するときに、前記搬送方向最下流のノズルと対向する前記媒体上の位置であり、
    前記第2の位置とは、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過するときに、前記搬送方向最上流のノズルと対向する前記媒体上の位置であり、
    前記第2の印刷処理は、前記媒体上に形成するドットの搬送方向の間隔と等しい搬送量にて、前記媒体を搬送し、
    前記第1の印刷処理は、インターレース印刷処理であり、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置は、前記媒体の大きさに基づいて、決定され、
    前記印刷領域よりも前記搬送方向下流側に、前記媒体を搬送方向に搬送する排紙部材を更に有し、前記媒体の後端が前記搬送部材を通過した後、前記排紙部材が、前記媒体を搬送方向に搬送し、
    前記排紙部材は、前記搬送部材と形状が異なる
    ことを特徴とする印刷装置。
  14. 印刷領域に対して搬送方向上流側に位置する搬送部材を用い、
    所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、
    前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、
    を選択し、前記媒体に印刷を行う印刷方法であって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択することを特徴とする印刷方法。
  15. 印刷領域に対して搬送方向上流側に位置する搬送部材を備えた印刷装置に、
    所定の搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第1の印刷処理と、
    前記第1の印刷処理の前記搬送量よりも少ない搬送量にて前記搬送部材が前記媒体を搬送し、前記印刷領域に位置する前記媒体に画像を印刷する第2の印刷処理と、
    を実行させることが可能なプログラムであって、
    前記媒体上における前記画像の後端の位置に基づいて、前記第1の印刷処理又は前記第2の印刷処理を選択する機能を前記印刷装置に実現させることを特徴とするプログラム。
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