JP2005205849A - 印刷システム、印刷方法、および、プログラム - Google Patents

印刷システム、印刷方法、および、プログラム Download PDF

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由子 星山
Hiroichi Nunokawa
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Abstract

【課題】 画像のずれが生じないように印刷を実行することができるようにする。
【解決手段】 所定の移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、搬送ユニットにより媒体を媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷システムにおいて、あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないことを特徴とする。
【選択図】 図17

Description

本発明は、印刷システム、印刷方法、および、プログラムに関する。
媒体に向けて液体を吐出して印刷をする印刷装置の1つとして、インクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、紙等の媒体に対して液体としてインクを吐出して印刷を施すようになっている。インクジェットプリンタが印刷を実行するとき、媒体搬送方向に並び所定の移動方向に移動可能な複数のノズルからインクを吐出して、所定の移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、搬送ユニットにより媒体を搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、ライン群を媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する。
特公平6−35191号公報
しかしながら、印刷すべき画像が、1つのライン群から形成できずに、次のライン群にまたがって形成されると、ライン群間の繋ぎ目に画像のずれが生じるという虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、画像のずれが生じないように印刷を実行することができるようにすることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、インクを吐出するための複数のノズルと、媒体を媒体搬送方向に搬送するための搬送ユニットとを備え、所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷システムにおいて、あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないことを特徴とする印刷システムである。
本発明の他の特徴は、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
画像のずれが生じないように印刷を実行することができるようになる。
本明細書および添付図面の記載により少なくとも以下の事項が明らかとなる。
インクを吐出するための複数のノズルと、媒体を媒体搬送方向に搬送するための搬送ユニットとを備え、所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷システムにおいて、あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないことを特徴とする印刷システム。
このような印刷システムにあっては、画像のずれが生じないように印刷を実行することができるようになる。
前記あるライン群形成動作において形成されるライン群に、前記空白ラインが存在しない場合、前記あるライン群形成動作において形成されるべきドットを全て形成することが好ましい。
このような印刷システムにあっては、前記あるライン群形成動作において形成されるライン群に、前記空白ラインが存在しない場合、前記あるライン群形成動作において形成されるべきドットを全て形成することができるようになる。
前記あるライン群形成動作において形成されるライン群より前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、前記あるライン群形成動作において形成されるドットと連続している場合、その連続しているドットが全て形成されるまで、前記あるライン群形成動作に続いてライン群形成動作を繰り返し実行することが好ましい。
このような印刷システムにあっては、前記あるライン群形成動作に続いてライン群形成動作を繰り返し実行し、連続しているドットを全て形成することができるようになる。
前記あるライン群形成動作に続いて実行されるライン群形成動作によって形成されるライン群の繋ぎ目のラインは、第1のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向上流側のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向下流側のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットによって形成されることが好ましい。
このような印刷システムにあっては、画像のずれを抑制して印刷を実行することができるようになる。
前記繋ぎ目のラインは、第1のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向最上流部のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向最下流部のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットによって形成されることが好ましい。
このような印刷システムにあっては、画像のずれを抑制して印刷を実行することができるようになる。
前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインが検出されることが好ましい。
このような印刷システムにあっては、前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインを検出できるようになる。
前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続しているか否かが判定されることが好ましい。
このような印刷システムにあっては、前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続しているか否かを判定できるようになる。
前記空白ラインが複数存在する場合、前記媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないことが好ましい。
このような印刷システムにあっては、前記空白ラインが複数存在する場合、前記媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないので、1回のライン群形成動作において形成されるライン群の数を多くすることができるようになる。
前記画像は、文字であることが好ましい。
このような印刷システムにあっては、前記画像が文字であっても画像のずれが生じないように印刷を実行することができるようになる。
第1のライン群形成動作において形成されるライン群に、前記空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、前記第1のライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、前記第1のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せずに、前記第1のライン群形成動作に続いて実行される第2のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成することが好ましい。
このような印刷システムにあっては、画像のずれを抑制して印刷を実行することができるようになる。
また、インクを吐出するための複数のノズルと、媒体を媒体搬送方向に搬送するための搬送ユニットとを備え、所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷システムにおいて、あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せず、前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインが検出され、前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続しているか否かが判定され、前記空白ラインが複数存在する場合、前記媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せず、前記画像は、文字であり、第1のライン群形成動作において形成されるライン群に、前記空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、前記第1のライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、前記第1のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せずに、前記第1のライン群形成動作に続いて実行される第2のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成することを特徴とする印刷システムも実現可能である。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷方法において、あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないことを特徴とする印刷方法も実現可能である。
このようにして実現された印刷方法は、従来方法よりも優れた方法となる。
また、インクを吐出するための複数のノズルと、媒体を媒体搬送方向に搬送するための搬送ユニットとを備え、所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷装置に、あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない機能を実現させることを特徴とするプログラムも実現可能である。
このようにして実現されたプログラムは、従来プログラムよりも優れたプログラムとなる。
===印刷装置の概要===
本発明にかかる印刷装置の一実施形態として、インクジェットプリンタ1と、コンピュータ1100とを備えた印刷システムを例にとり、その概要について説明する。
図1は、本実施形態にかかる印刷システム1000の外観構成を示した説明図である。この印刷システム1000は、インクジェットプリンタ1と、コンピュータ1100とを備えている。コンピュータ1100は、表示装置1200と、入力装置1300と、記録再生装置1400とを有している。プリンタ1は、紙や布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ1100は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置1200は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザインタフェースを表示する。入力装置1300は、例えばキーボード1300Aやマウス1300Bであり、表示装置1200に表示されたユーザインタフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置1400は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置1400AやCD−ROMドライブ装置1400Bが用いられる。
コンピュータ1100には、プリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバ1110は、表示装置1200にユーザインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ1100にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
===プリンタドライバ===
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバ1110が行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ1100では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ1102やアプリケーションプログラム1104やプリンタドライバ1110などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ1102は、アプリケーションプログラム1104やプリンタドライバ1110からの表示命令に従って、例えばユーザインターフェース等を表示装置1200に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム1104は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザは、アプリケーションプログラム1104のユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム1104により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム1104は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ1110に画像データを出力する。
プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラム1104から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタ1に出力する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。また、コマンドデータとは、プリンタ1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する媒体S上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラム1104から出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・ラスタライズ処理などを行う。以下に、プリンタドライバ1110が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラム1104から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、媒体Sに印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、紙に画像を印刷する際の解像度が180×180dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラム1104から受け取った画像データを180×180dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。なお、CMYKデータは、プリンタ1が有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ1110が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンタ1が形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタ1がドットを分散して形成できるように画素データを作成する。プリンタドライバ1110は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理されたデータは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば180×180dpi)を有している。ハーフトーン処理されたデータは、例えば、各画素につき1ビット又は2ビットのデータから構成される。以下、ハーフトーン処理されたデータのうち、1ビットデータのものを2値データと呼び、2ビットデータのものを多値データと呼ぶ。
ラスタライズ処理は、マトリクス状の画像データを、プリンタ1に転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれる画素データとして、プリンタ1に出力される。
<プリンタドライバの設定について>
図3は、プリンタドライバ1110のユーザインターフェースの説明図である。このプリンタドライバ1110のユーザインターフェースは、ビデオドライバ1102を介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置1300を用いて、プリンタドライバ1110の各種の設定を行うことができる。
ユーザーは、この画面上から、印刷条件を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷条件として、高速印刷、または、ファイン印刷を選択することができる。そして、プリンタドライバ1110は、選択された印刷条件に応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として180dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバ1110は、選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷に用いられる印刷用紙(媒体)を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷用紙として、普通紙や光沢紙を選択することができる。紙の種類(紙種)が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバ1110は、選択された紙種に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバ1110は、ユーザインターフェースを介して設定された条件に従って、画像データを印刷データに変換する。なお、ユーザーは、この画面上から、プリンタドライバ1110の各種の設定を行うことができるほか、カートリッジ内のインクの残量を知ること等もできる。
===プリンタ1の構成===
図4は、本実施形態のインクジェットプリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図5は、本実施形態のインクジェットプリンタ1の内部構成を示す斜視図である。また、図6は、本実施形態のインクジェットプリンタ1の内部構成を示す縦断面図である。以下、本実施形態のインクジェットプリンタ1の基本的な構成について説明する。
本実施形態のインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、センサ50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ1100から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ1100から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体Sに画像を形成する。プリンタ1内の状況はセンサ50によって監視されており、センサ50は、検出結果をコントローラ60に出力する。センサから検出結果を受けたコントローラは、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙など)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で媒体Sを搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、媒体を搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、図6に示すように、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された媒体Sをプリンタ1内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて媒体Sを搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、媒体Sを搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された媒体Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の媒体Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した媒体Sをプリンタ1の外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、キャリッジ移動方向という)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、図5に示すように、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、往復移動可能である。(これにより、ヘッドがキャリッジ移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31をキャリッジ移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、媒体Sにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、本発明の色インク吐出部としてノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31がキャリッジ移動方向に移動すると、ヘッド41もキャリッジ移動方向に移動する。そして、ヘッド41がキャリッジ移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、キャリッジ移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が媒体Sに形成される。
センサ50には、リニア式エンコーダ51(図5参照)、ロータリー式エンコーダ52(図6参照)、紙検出センサ53(図6参照)、および紙幅センサ54(図6参照)等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31のキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される媒体Sの先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって媒体Sを給紙する途中で、媒体Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって媒体Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは媒体Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、媒体Sの先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、媒体Sの先端の位置を検出する。紙幅センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。紙幅センサ54は、光学センサであり、発光部から媒体Sに照射された光の反射光を受光部が検出することにより、媒体Sの有無を検出する。そして、紙幅センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら媒体Sの端部の位置を検出し、媒体Sの幅を検出する。また、紙幅センサ54は、状況に応じて、媒体Sの先端も検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニット(制御手段)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ1100とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
===ヘッド41===
<ヘッドの構成について>
図7は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示したものである。ヘッド41の下面には、同図に示すように、複数の色インクのノズル群411Y、411M、411C、411Kが設けられている。本実施形態では、各色の色インク、即ち、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ごとに、それぞれイエロインクノズル群411Y、マゼンダインクノズル群411M、シアンインクノズル群411C、ブラックインクノズル群411Kとが設けられている。各ノズル群411Y、411M、411C、411Kは、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズル♯1〜♯180を複数個(本実施形態では180個)備えている。
さらに、本実施形態のヘッド41にあっては、各色のノズル群411Y、411M、411C、411Kの他に、クリアインクを媒体Sに向けて吐出するクリアインクノズル群412を備えている。このクリアインクノズル群412についても、各色のノズル群411Y、411M、411C、411Kと同様、クリアインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群411Y、411M、411C、411K、412の複数のノズル♯1〜♯180は、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。
各ノズル群411Y、411M、411C、411K、412のノズル♯1〜♯180は、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向に下流側に位置している。また、紙幅センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。各ノズル♯1〜♯180には、各ノズル♯1〜♯180を駆動してインクを吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
<ヘッドの駆動について>
図8は、ヘッドユニット40の駆動回路の説明図である。この駆動回路は、前述のユニット制御回路64内に設けられており、同図に示すように、原駆動信号発生部644Aと、駆動信号整形部644Bとを備えている。本実施形態では、このようなノズル♯1〜♯180の駆動回路が、各色の色インク及びクリアインクのノズル群、即ち、イエロインクノズル群411Y、マゼンダインクノズル群411M、シアンインクノズル群411C、ブラックインクノズル群411K、クリアインクノズル群412ごとに各々設けられ、ノズル群411Y、411M、411C、411K、412ごとに個別にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。図中に各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインク量が、インクとなって各色の各ノズル♯1〜♯180から吐出される。
原駆動信号発生部644Aは、各ノズル♯1〜♯180に共通して用いられる原信号ODRVを生成する。この原信号ODRVは、一画素分のキャリッジ移動期間内(キャリッジ31が一画素の間隔を横切る時間内)に複数のパルスを含む信号である。
駆動信号整形部644Bには、原信号発生部644Aから原信号ODRVが入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。駆動信号整形部644Bは、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原信号ODRVを整形し、駆動信号DRV(i)として各ノズル♯1〜♯180のピエゾ素子に向けて出力する。各ノズル♯1〜♯180のピエゾ素子は、駆動信号整形部644Bからの駆動信号DRVに基づき駆動される。
<ヘッドの駆動信号について>
図9は、各信号の説明のためのタイミングチャートである。すなわち、同図には、原信号ODRVと、印刷信号PRT(i)と、駆動信号DRV(i)の各信号のタイミングチャートが示されている。
原信号ODRVは、原信号発生部644Aからノズル♯1〜♯180に共通に供給される信号である。本実施形態では、原信号ODRVは、一画素分のキャリッジ移動期間内(キャリッジが一画素の間隔を横切る時間内)において、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む。なお、この原信号ODRVは、原信号発生部644Aから駆動信号整形部644Bに出力される。
印刷信号PRTは、一画素に対して割り当てられている画素データに対応した信号である。つまり、印刷信号PRTは、印刷データに含まれる画素データに応じた信号である。本実施形態では、印刷信号PRT(i)は、一画素に対して2ビットの情報を有する信号になる。なお、この印刷信号PRTの信号レベルに応じて、駆動信号整形部644Bは、原信号ODRVを整形し、駆動信号DRVを出力する。
駆動信号DRVは、印刷信号PRTのレベルに応じて原信号ODRVを遮断することによって得られる信号である。すなわち、すなわち、印刷信号PRTが1レベルのとき、駆動信号整形部644Bは、原信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとする。一方、印刷信号PRTが0レベルのとき、駆動信号整形部644Bは、原信号ODRVのパルスを遮断する。なお、駆動信号整形部644Bは、ノズル毎に設けられているピエゾ素子に駆動信号DRVを出力する。そして、ピエゾ素子は、この駆動信号DRVに応じて駆動される。
印刷信号PRT(i)が2ビットデータ「01」に対応しているとき、第1パルスW1のみが一画素区間の前半で出力される。これにより、ノズルから小さいインク滴(以下では、小インク滴とも言う)が吐出され、紙には小さいドット(小ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットデータ「10」に対応しているとき、第2パルスW2のみが一画素区間の後半で出力される。これにより、ノズルから中サイズのインク滴(以下では、中インク滴とも言う)が吐出され、紙には中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットデータ「11」に対応しているとき、第1パルスW1と第2パルスW2とが一画素区間で出力される。これにより、ノズルから大きいインク滴が吐出され、紙には大きいドット(大ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットデータ「00」に対応しているとき、第1パルスW1および第2パルスW2のいずれも一画素区間で出力されない。これにより、ノズルからは、いずれのサイズのインク滴も吐出されず、紙にはドットが形成されない。
以上説明したとおり、一画素区間における駆動信号DRV(i)は、印刷信号PRT(i)の4つの異なる値に応じて互いに異なる4種類の波形を有するように整形されている。
===印刷動作について===
図10は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
印刷命令受信(S001):コントローラ60は、コンピュータ1100からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する。この印刷命令は、コンピュータ1100から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
給紙処理(S002):まず、コントローラ60は、給紙処理を行う。給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンタ1内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
ドット形成処理(S003):次に、コントローラ60は、ドット形成処理を行う。ドット形成処理とは、キャリッジ移動方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッドからインクを吐出させる。ヘッドから吐出されたインク滴が紙上に着弾すれば、紙上にドットが形成される。
搬送処理(S004):次に、コントローラ60は、搬送処理を行う。搬送処理とは、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータを駆動し、搬送ローラを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
排紙判断(S005):次に、コントローラ60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う。印刷中の紙に印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。印刷中の紙に印刷するためのデータがなくなれば、コントローラ60は、その紙を排紙する。コントローラ60は、排紙ローラを回転させることにより、印刷した紙を外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
印刷終了判断(S006):次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
===印刷モードを決定する処理について===
<プリンタドライバの処理>
次に、プリンタドライバ1110により行われる、印刷開始から実際にプリンタ1に送信する印刷データを作成するまでの一連の処理について、図11乃至図18を参照して説明する。
図11は、プリンタドライバ1110の処理手順の概略を示したフローチャートである。図12Aは、媒体搬送方向の長さがノズル#1とノズル#180間の長さよりも小さい印刷画像を形成することを説明するための説明図である。図12Bは、媒体搬送方向の長さがノズル#1とノズル#180間の長さよりも大きい印刷画像を形成することを説明するための説明図である。図12Cは、媒体搬送方向に間隔を空けて存在する複数の印刷画像を形成することを説明するための説明図である。図13は、印刷モードを決定する処理について説明するための説明図である。図14は、印刷モードを決定する処理中において実行されるパスを挟んで隣接するドットを検出する処理について説明するための説明図である。図15は、印刷すべき画像がそれぞれ異なる場合について説明するための説明図である。図16は、印刷すべき画像が図15に示される状態3である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。図17は、印刷すべき画像が図15に示される状態4である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。図18は、印刷すべき画像が図15に示される状態5である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。
プリンタドライバ1110は、図11に示すように、まず、アプリケーションプログラムから印刷命令を受ける(S101)と、この印刷命令により印刷指示されている画像データ、例えばアプリケーションプログラム上で編集された原画像の画像データ等を取得し、当該画像データを所定の解像度、例えば、180×180dpiの解像度などで表されるRGB画像データに変換する(S102:解像度変換処理)。本実施形態では、プリンタ1は180×180dpiの解像度にて印刷を行うので、プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラムから受け取った画像データの解像度を、紙に印刷する際の解像度に等しい解像度のRGB画像データに変換する。なお、本実施形態における解像度変換処理後のRGB画像データは、256階調のRGBデータである。
次に、プリンタドライバ1110は、RGB画像データをCMYK画像データに変換する(S103:色変換処理)。本実施形態では、RGB画像データが180×180dpiの解像度であることから、色変換処理後のCMYK画像データも180×180dpiの解像度になる。なお、本実施形態における色変換処理後のCMYK画像データは、256階調のCMYKデータである。
次に、プリンタドライバ1110は、256階調のCMYK画像データを180×180dpiの解像度の2値データに変換する(S104:ハーフトーン処理)。本実施形態では、ハーフトーン処理されたデータは、各画素につき2ビットのデータが割り当てられた多値データである。すなわち、各画素には、CMYKの色毎に、「00」、「01」、「10」又は「11」の2ビットデータが割り当てられている。画素に対応するデータ(画素データ)は、その画素の色(階調)を示す情報になる。そして、画素データが「00」である画素に対応する紙上の位置には、ドットは形成されない。また、画素データが「01」である画素に対応する紙上の位置には、小ドットが形成される。また、画素データが「10」である画素に対応する紙上の位置には、中ドットが形成される。また、画素データが「11」である画素に対応する紙上の位置には、大ドットが形成される。すなわち、画素データが2ビットデータであれば、一つの画素について4つの階調を表現することができる。
このようにしてハーフトーン処理された180×180dpiの多値データを作成した後、プリンタドライバ1110は、印刷モード決定処理を実行する(S105:印刷モード決定処理)。ここで、印刷モード決定処理を実行する理由について、図12A、図12B、および、図12Cを参照して説明する。図12A、図12B、および、図12Cに示されるように、印刷画像の種類に応じて、それぞれの印刷画像を形成するための印刷方法は異なる。
例えば、図12Aに示される印刷画像の媒体搬送方向(図中においては上下方向)の長さは、ノズル#1とノズル#180間の長さよりも小さい。したがって、図12Aに示される印刷画像を形成しようとする場合、印刷画像のノズル移動方向(図中においては左右方向)と平行な領域に存在するノズルからインクを吐出するだけでよい。したがって、この場合、媒体を搬送して再びノズルからインクを吐出する処理を繰り返す必要はなく、1回のインク吐出処理だけで印刷画像を形成することが可能である。
図12Bに示される印刷画像の媒体搬送方向の長さは、ノズル#1とノズル#180間の長さよりも大きい。したがって、図12Bに示される印刷画像を形成しようとする場合、媒体搬送方向に一列に配置された複数のノズルからインクを吐出した後、媒体を搬送して再び複数のノズルからインクを吐出する処理を繰り返す必要がある。
図12Cに示される例においては、媒体搬送方向に間隔を空けて複数の印刷画像が存在している。ここで、媒体搬送方向に間隔を空けて存在する複数の印刷画像を、媒体搬送方向最下流側からそれぞれ第1の印刷画像、第2の印刷画像、第3の印刷画像と区別することにする。
#1乃至#180の全てのノズルからインクを吐出することによって、図12Cに示される印刷画像を形成しようとする場合、従来の印刷方法では、第1のパスにおいて、第1の印刷画像、第2の印刷画像、および、第3の印刷画像の媒体搬送方向下流側半分が、それぞれ形成される。そして、第2のパスにおいて、第3の印刷画像の媒体搬送方向上流側半分が、形成される。したがって、第3の印刷画像は、第1のパスと第2のパスにまたがって形成されるため、第1のパスにおいて形成された部分と、第2のパスにおいて形成された部分の繋ぎ目で印刷画像にずれが生じる。
したがって、本実施の形態においては、第1のパスにおいて、第1の印刷画像、および、第2の印刷画像が形成され、第3の印刷画像の媒体搬送方向下流側半分は形成されない。そして、第2のパスにおいて、第3の印刷画像が形成される。この場合、パス間にまたがって形成される印刷画像は存在しないので、印刷画像にずれが生じることはない。
このように、印刷画像の種類に応じて、それぞれの印刷画像を形成するための印刷方法は異なる。さらに、印刷画像が同じであっても異なる印刷方法で印刷を行うことができる場合もある。したがって本実施の形態においては、印刷方法を決定するための印刷モード決定処理を実行する必要がある。
<印刷モード決定処理について>
ここで、図13を参照して、図11のステップS105において実行される印刷モード決定処理について説明する。
印刷モード決定処理が実行されると、ステップS201において、パスを挟んで隣接するドットを検出する処理が実行される。パスを挟んで隣接するドットを検出する処理について、図14を参照して説明する。図14は、パスを挟んで隣接するドットを検出する処理について説明するための説明図である。
パスを挟んで隣接するドットを検出する処理が実行されると、ステップS301において、第1のパスの媒体搬送方向最上流部のノズルからインクが吐出されドットが形成されるか否かが判定される。第1のパスの媒体搬送方向最上流部のノズルからインクが吐出されドットが形成されるか否かについて、図15を参照して説明する。図15は、印刷すべき画像がそれぞれ異なる場合について説明するための説明図である。図15において、左部には、ノズル#1〜#180を備えたノズル群が示されている。図15において、媒体搬送方向(図中上下方向)に長辺を有する長方形は、ドットが連続した印刷すべき画像を表す。そして、長方形の内部に存在する黒丸は、ノズルからインクが吐出され媒体にドットが形成されることを表す。なお、説明の便宜上、ヘッド(または、ノズル群)が媒体に対して移動しているように描かれているが、同図はヘッドと媒体との相対的な位置関係を示すものであって、実際には媒体が搬送方向に移動されている。また、後に参照される図16、図17、および、図18においてもヘッド(または、ノズル群)が媒体に対して移動しているように描かれているが、実際には媒体が搬送方向に移動されている。
図15において、印刷すべき画像が、状態2、状態3、状態4、および、状態5である場合には、第1のパスの媒体搬送方向最上流部のノズル、すなわち、ノズル#180からインクが吐出されドットが形成されると判定される。
図15において、印刷すべき画像が、状態1である場合には、第1のパスの媒体搬送方向最上流部のノズル、すなわち、ノズル#180からインクが吐出されドットが形成されるとは判定されない。
第1のパスのノズル#180からインクが吐出されドットが形成されるか否かの判定は、印刷すべき画像(図15に示される状態1乃至状態5の画像)に対応する画像データに基づいて、プリンタドライバ1110が判定する。
ステップS301において、第1のパスの#180のノズルからインクが吐出されドットが形成されると判定された場合、処理は、ステップS302に進む。ステップS301の処理において、第1のパスの#180のノズルからインクが吐出されドットが形成されると判定される場合には、第1のパスの#180のノズルの一画素区間における印刷信号PRT(180)のうち少なくとも一つが2ビットデータ「01」、「10」、もしくは、「11」のいずれかに対応している。
ステップS302において、第1のパスの#180のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが、媒体搬送方向上流側に形成されるドットと隣接しているか否かが判定される。例えば、図15において、印刷すべき画像が、状態3、状態4、および、状態5である場合には、第1のパスの#180のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが、媒体搬送方向上流側に形成されるドットと隣接していると判定される。
この場合の判定は、印刷すべき画像(図15に示される状態1乃至状態5の画像)に対応する画像データに基づいて、プリンタドライバ1110が判定する。
ステップS302において、第1のパスの#180のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが、媒体搬送方向上流側に形成されるドットと隣接していると判定される場合には、第2のパスの#1のノズルの一画素区間における印刷信号PRT(1)のうち少なくとも一つが2ビットデータ「01」、「10」、もしくは、「11」のいずれかに対応している。
ステップS302において、第1のパスの#180のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが、媒体搬送方向上流側に形成されるドットと隣接していると判定された場合、処理は、ステップS303に進む。
ステップS303において、パスを挟んで隣接するドットがあると判断される。
ステップS301において、第1のパスの#180のノズルからインクが吐出されドットが形成されると判定されなかった場合、および、ステップS302において、第1のパスの#180のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが、媒体搬送方向上流側に形成されるドットと隣接していると判定されなかった場合、処理は、ステップS304に進む。
ステップS301において、第1のパスの#180のノズルからインクが吐出されドットが形成されると判定されなかった場合には、第1のパスの#180のノズルの一画素区間における印刷信号PRT(180)の全てが2ビットデータ「00」に対応している。
ステップS302において、第1のパスの#180のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが、媒体搬送方向上流側に形成されるドットと隣接していると判定されなかった場合は、例えば、図15において、印刷すべき画像が、状態2である場合である。
この場合の判定は、印刷すべき画像(図15に示される状態1乃至状態5の画像)に対応する画像データに基づいて、プリンタドライバ1110が判定する。
図15において、印刷すべき画像が、状態2である場合には、第2のパスの#1のノズルの一画素区間における印刷信号PRT(1)の全てが2ビットデータ「00」に対応している。
ステップS304において、パスを挟んで隣接するドットがないと判断される。
ステップS303、および、ステップS304の処理が終了した後、処理は、ステップS202に進む。
ステップS202において、パスを挟んで隣接するドットが存在するか否かが判定される。ステップS202において、パスを挟んで隣接するドットが存在しないと判定された場合、処理は、ステップS206に進む。
ステップS206において、印刷モードが、1パスで印刷を実行する印刷モードに決定される。1パスで印刷を実行する印刷モードについて説明する。1パスで印刷を実行する印刷モードは、例えば、図15の状態1、および、状態2に示されるような画像を形成する印刷モードである。図15の状態1、および、状態2に示される印刷すべき画像の媒体搬送方向の長さは、ノズル#1とノズル#180間の長さ以下である。したがって、図15の状態1、および、状態2に示される印刷すべき画像を形成しようとする場合、印刷すべき画像のノズル移動方向と平行な領域に存在するノズルからインクを吐出するだけでよい。1パスで印刷を実行する印刷モードは、このように1回のインク吐出処理で印刷すべき画像を形成する印刷モードである。
ステップS202において、パスを挟んで隣接するドットが存在すると判定された場合、処理は、ステップS203に進む。
ステップS203において、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在するか否かを判定する。例えば、図15の状態4、および、状態5に示される画像の場合には、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在するという条件が満たされている。
ステップS203において、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在すると判定されなかった場合、処理は、ステップS204に進む。
パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在するか否かの判定は、印刷すべき画像(図15に示される状態1乃至状態5の画像)に対応する画像データに基づいて、プリンタドライバ1110が判定する。
パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在するという条件が満たされた場合、パスを挟んで隣接するドットを形成するノズルの媒体搬送方向下流側に、一画素区間における印刷信号PRT(i)の全てが2ビットデータ「00」に対応するノズルが存在する。
ステップS204において、印刷モードが、オーバーラップ印刷を実行する印刷モードに決定される。ここで、オーバーラップ印刷について、図16を参照して説明する。図16は、印刷すべき画像が図15に示される状態3である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。図16において、左部には、ノズル#1〜#180を備えたノズル群が示されている。白丸で表されるノズルは、インクを吐出しないノズルであり、黒丸で表されるノズルは、インクを吐出するノズルである。
そして、図16において、媒体搬送方向(図中上下方向)に長辺を有する長方形は、ドットが連続した印刷すべき画像を表す。長方形の内部に存在する黒丸は、ノズルからインクが吐出され媒体にドットが形成されることを表す。また、図中において、丸で囲まれたAで表される記号は、第1パスにおいてノズル#180からインクが吐出され媒体にドットが形成されることを表す。そして、図中において、丸で囲まれたBで表される記号は、第2パスにおいてノズル#1からインクが吐出され媒体にドットが形成されることを表す。図16中において説明した記号、および、図形の表す意味は、以下に参照される図17、および、図18においても同じ意味を表す。
印刷すべき画像が図15に示される状態3である場合には、それぞれ異なる方法で印刷することが可能である。
例えば、図16の左部に示される図においては、図15の状態3に示される画像のうち、パスを挟んで媒体搬送方向下流部に存在する画像を第1のパスにおいて形成し、パスを挟んで媒体搬送方向上流部に存在する画像を第2のパスにおいて形成する。しかしながら、この場合、次に説明するような問題が生じる。すなわち、パスを挟んで媒体搬送方向下流部に存在する画像と、パスを挟んで媒体搬送方向上流部に存在する画像を、それぞれ、第1のパスと第2のパスにおいて独立して形成しているので、第1のパスにおいて形成される画像と、第2のパスにおいて形成される画像とで、媒体搬送方向と交差する方向(図中においては左右方向)に画像のずれが生じる。
次に、図16の右部に示される図において、図15の状態3に示される画像を、オーバーラップ方式で印刷する印刷方法について説明する。オーバーラップ方式とは、パス間の繋ぎ目のラインが、第1のパスを形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向上流側のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスを形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向下流側のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが並ぶことによって形成される印刷方式である。媒体搬送方向上流側のノズルとは、パスを形成する複数のノズルのうち、中央部(ノズル#90とノズル#91の中央部)より媒体搬送方向上流側に位置するノズルのことである。媒体搬送方向下流側のノズルとは、パスを形成する複数のノズルのうち、中央部(ノズル#90とノズル#91の中央部)より媒体搬送方向下流側に位置するノズルのことである。
図16の右部に示される図においては、画像のパスを挟む部分(パス間の繋ぎ目のライン)が、第1のパスにおける媒体搬送方向最上流部のノズル#180から吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおける媒体搬送方向最下流部のノズル#1から吐出されるインクによって形成されるドットが交互に並ぶことによって形成される。すなわち、この場合、パス間の繋ぎ目のラインは1本である。したがって、図16の左部に示される印刷方式で画像を形成する場合に比べ、図16の右部に示されるオーバーラップ方式で画像を形成する方が、第1のパスにおいて形成される媒体搬送方向下流部に存在する画像と、第2のパスにおいて形成される媒体搬送方向上流部に存在する画像とで、媒体搬送方向と交差する方向に生じる画像のずれが緩和される。なぜなら、オーバーラップ方式で画像を形成した場合、画像のパスを挟む部分(パス間の繋ぎ目のライン)が、第1のパスにおける媒体搬送方向最上流部のノズル#180から吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおける媒体搬送方向最下流部のノズル#1から吐出されるインクによって形成されるドットが交互に並ぶことによって形成されるので、画像のパスを挟む部分に形成されるずれが緩和されるからである。
ステップS203において、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在すると判定された場合、処理は、ステップS205に進む。
ステップS205において、印刷モードが、空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない印刷モードに決定される。ここで、空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない印刷モードについて、図17を参照して説明する。図17は、印刷すべき画像が図15に示される状態4である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。印刷すべき画像が図15に示される状態4である場合には、それぞれ異なる方法で印刷することが可能である。
例えば、図17の左部に示される図においては、空白ラインの媒体搬送方向下流側に形成されるべき画像の媒体搬送方向の長さは、ノズル#1とノズル#180間の長さよりも小さい。したがって、空白ラインの媒体搬送方向下流部に形成されるべき画像を形成しようとする場合、画像のノズル移動方向と平行な領域に存在するノズルからインクを吐出するだけでよい。ところが、空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべき画像の全てを、第1パスにおいて形成することは不可能である。したがって、空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるドットで、第1パスにおいて形成しきれないドットは、第2パスで形成しなければならない。この場合、パス間を挟んで形成される画像は、第1のパスにおいて形成される画像と、第2のパスにおいて形成される画像との繋ぎ目でずれが生じてしまう。
一方、図17の右部に示される図においては、空白ラインの媒体搬送方向下流部に形成されるべき画像は、画像のノズル移動方向と平行な領域に存在するノズルからインクを吐出することによって形成される。そして、空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像は、第1パスにおいて全く形成されない。空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像は、次の第2パスにおいて形成される。すなわち、空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像の一部は、第1パスにおいて、ノズル#178、ノズル#179、および、ノズル#180からインクを吐出することにより形成することもできる。しかしながら、本実施の形態においては、第1パスにおいて、ノズル#178、ノズル#179、および、ノズル#180からインクは吐出されず、空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像の一部は、形成されない。そして、空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像は、次の第2パスにおいて形成される。本実施の形態においては、このように、パスを挟んで画像が形成されることはない。したがって、パスを挟んで画像が形成され、パスを挟んだ媒体搬送方向下流側の画像と、パスを挟んだ媒体搬送方向上流側の画像との繋ぎ目において、画像のずれが生じるといったことはおこらない。
次に、パスを挟んで隣接するドットが存在し、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在する場合であって、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向上流側に形成される画像を1パスで形成できない場合の画像の形成方法について、図18を参照して説明する。このような、画像は、例えば、図15の状態5に示される画像が当てはまる。図18は、印刷すべき画像が図15に示される状態5である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。
図18の左部に示される図においては、空白ラインの媒体搬送方向下流側に形成されるべき画像の媒体搬送方向の長さは、ノズル#1とノズル#180間の長さよりも小さい。したがって、空白ラインの媒体搬送方向下流部に形成されるべき画像を形成しようとする場合、画像のノズル移動方向と平行な領域に存在するノズルからインクを吐出するだけでよい。ところが、空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべき画像の全てを、第1パスにおいて形成することは不可能である。したがって、空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるドットで、第1パスにおいて形成しきれないドットは、第2パスで形成しなければならない。そして、第2パスにおいても形成しきれないドットは、順次、次のパスで形成しなければならない。この場合、パス間を挟んで形成される画像は、パスとパスとの繋ぎ目でずれが生じてしまう。
一方、図18の右部に示される図においては、空白ラインの媒体搬送方向下流部に形成されるべき画像は、画像のノズル移動方向と平行な領域に存在するノズルからインクを吐出することによって形成される。そして、空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像は、全く形成されない。空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像は、次のパスにおいて形成される。
すなわち、空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像の一部は、第1パスにおいて、ノズル#178、ノズル#179、および、ノズル#180からインクを吐出することにより形成することもできる。しかしながら、本実施の形態においては、第1パスにおいて、ノズル#178、ノズル#179、および、ノズル#180からインクは吐出されず、空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像の一部は、形成されない。空白ラインの媒体搬送方向上流部に形成されるべき画像は、次の第2パスにおいて形成される。次の第2パスにおいて形成しきれない画像は、順次、次のパスにおいて形成される。そして、画像のパスを挟む部分(パス間の繋ぎ目のライン)は、始めのパスにおける媒体搬送方向最上流部のノズル#180から吐出されるインクによって形成されるドットと、次のパスにおける媒体搬送方向最下流部のノズル#1から吐出されるインクによって形成されるドットが交互に並ぶことによって形成される。
したがって、図18の左部に示される印刷方式で画像を形成する場合に比べ、図18の右部に示される印刷方式で画像を形成する方が、画像のパスを挟む部分に生じる画像のずれが緩和される。
以上説明した図18の右部に示される印刷方式は、図13のステップS205に示される空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない印刷モードと、図13のステップS204に示されるオーバーラップ印刷を実行する印刷モードとを組み合わせた印刷方式である。
このようにして、印刷モード決定処理が終了した後、プリンタドライバ1110は、印刷すべき画像に対応する画像データにラスタライズ処理を行い(S106)、このラスタライズ処理により作成したデータをプリンタ1に出力する(S107)。
本実施の形態においては、上述したように、プリンタドライバ1110が、アプリケーションプログラム1104から受け取った画像データに対応する画像がパスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在するか否か判断した。そして、プリンタドライバ1110は、画像データに対応する画像がパスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在すると判断した場合、プリンタ1を空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないように制御した。しかしながら、プリンタ1自身に、画像データに対応する画像がパスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在するか否か判断させるようにすることもできる。そして、プリンタ1が、画像データに対応する画像がパスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが存在すると判断した場合、プリンタ1が空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しないようにすることもできる。
さらに、本実施の形態においては、図15の状態3に示される画像を、オーバーラップ方式で印刷する場合、図16の右部に示されるように、画像のパスを挟む部分(パス間の繋ぎ目のライン)は、第1のパスにおける媒体搬送方向最上流部のノズル#180から吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおける媒体搬送方向最下流部のノズル#1から吐出されるインクによって形成されるドットが交互に並ぶことによって形成される。すなわち、この場合、パス間の繋ぎ目のラインは1本である。
しかしながら、図15の状態3に示される画像を、オーバーラップ方式で印刷する場合、印刷方法は、上述した形態に限らない。すなわち、第1のパスにおける媒体搬送方向上流側のノズル(例えば、ノズル#179、及び、ノズル#180)から吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおける媒体搬送方向下流側のノズル(例えば、ノズル#1、及び、ノズル#2)から吐出されるインクによって形成されるドットが交互に並ぶことによりドットラインを形成することもできる。この場合、パス間の繋ぎ目のラインは2本である。
また、第1のパスにおける媒体搬送方向上流側の複数のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおける媒体搬送方向下流側の複数のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットが交互に並ぶことによりドットラインを形成することもできる。この場合、パス間の繋ぎ目のラインは複数本である。
このように、パス間の繋ぎ目のラインが複数本であっても、パス間の繋ぎ目をオーバーラップ方式によって印刷することができる。ただし、パス間の繋ぎ目のラインが1本である場合には、第1のパス、及び、第2のパスにおいて、それぞれ形成されるライン群の数を多くすることができる。したがって、この場合、印刷装置が媒体に画像を形成する速度も早くなる。
さらに、図15の状態3に示される画像を、オーバーラップ方式で印刷する場合、さらに別の印刷方法で印刷を実行することもできる。すなわち、上述したオーバーラップ方式においては、パス間の繋ぎ目のラインは、1本である場合も複数本である場合も、第1のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットが交互に並ぶことにより形成された。しかしながら、パス間の繋ぎ目のラインは、第1のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットを任意の割合で並べることによって形成することもできる。
このように、パス間の繋ぎ目のラインを、第1のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットを任意の割合で並べることによって形成することの利点について説明する。例えば、ノズル#1乃至ノズル#180は、それぞれノズル径等の機械公差を有している。よって、それぞれのノズルから吐出されるインクによって形成されるドットにも大きさにずれが生じる。したがって、例えば、第1のパスにおける媒体搬送方向上流側のノズル(例えば、ノズル#179、及び、ノズル#180)から吐出されるインクによって形成されるドットの大きさの精度が高く、第2のパスにおける媒体搬送方向下流側のノズル(例えば、ノズル#1、及び、ノズル#2)から吐出されるインクによって形成されるドットの大きさの精度が低い場合、パス間の繋ぎ目のラインを、第1のパスにおける媒体搬送方向上流側のノズル(例えば、ノズル#179、及び、ノズル#180)から吐出されるインクによって形成されるドットを多めに並べ、第2のパスにおける媒体搬送方向下流側のノズル(例えば、ノズル#1、及び、ノズル#2)から吐出されるインクによって形成されるドットを少なめに並べることにより形成することもできる。このようにして、パス間の繋ぎ目のラインを形成することにより、パス間の繋ぎ目のラインを形成するドットの大きさの違いを目立たなくすることができる。
また、パス間の繋ぎ目のラインは、第1のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットをランダムに並べることによって形成することもできる。パス間の繋ぎ目のラインを、第1のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットを規則的に並べることによって形成した場合、パス間の繋ぎ目のラインには、ドット間の間隔が比較的大きい場所と、ドット間の間隔が比較的小さい場所が、規則的に現れることになる。一方、パス間の繋ぎ目のラインを、第1のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のパスにおいて吐出されるインクによって形成されるドットをランダムに並べることによって形成した場合、パス間の繋ぎ目のラインには、ドット間の間隔が比較的大きい場所と、ドット間の間隔が比較的小さい場所が、ランダムに現れることになる。この場合には、パス間の繋ぎ目のラインに現れるドット間の間隔を目立たなくすることができる。
また、本実施の形態においては、印刷されるべき画像が文字である場合を例にとって説明した。しかしながら、印刷されるべき画像は、文字に限るものではなく、例えば、自然画等であってもよいことはいうまでもない。ただし、印刷されるべき画像が文字である場合の方が、本発明による効果が顕著である。なぜなら、印刷されるべき画像が自然画等である場合は、空白ラインは存在し難い。一方、印刷されるべき画像が文字である場合は、空白ラインは存在し易い。したがって、印刷されるべき画像が文字である場合の方が、空白ラインを基準として、空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない処理を実行する本発明が適用される機会が多くなる。
さらに、本実施の形態においては、図15の状態4、および、状態5に示される画像の場合には、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが1本のみ存在している。ここで、パスを挟んで隣接するドットの媒体搬送方向下流側にドットが形成されない空白ラインが複数本存在する場合の処理について説明する。
この場合、第1のパスにおいて、媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの媒体搬送方向下流側に形成されるべき画像が形成される。したがって、1回のライン群形成動作において形成されるライン群の数を多くすることができるようになる。そして、第1のパスにおいて、媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべき画像は形成されない。媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの媒体搬送方向上流側に形成されるべき画像は、第2のパスにおいて形成される。したがって、パスを挟んで画像が形成され、パスを挟んだ媒体搬送方向下流側の画像と、パスを挟んだ媒体搬送方向上流側の画像との繋ぎ目において、画像のずれが生じるといったことはおこらない。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部または全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、被印刷体は、印刷用紙Sの他に、布やフィルムなどであってもよい。
<液体について>
本発明の液体としては、前述したインク、例えば染料インクや顔料インクに限定されるものではなく、例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液等を含む(水も含む)を適用することもできる。また、液体の成分については、溶媒として水の他に溶剤など、液体を構成するものを含む。
<媒体について>
媒体については、前述した用紙として、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、印刷対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
印刷システムの外観構成を示した説明図である。 プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。 プリンタドライバのユーザーインターフェースの説明図である。 プリンタの全体構成のブロック図である。 プリンタの全体構成の概略図である。 プリンタの全体構成の横断面図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 ヘッドユニットの駆動回路の説明図である。 各信号の説明のためのタイミングチャートである。 印刷時の処理のフロー図である。 プリンタドライバの処理手順を示すフローチャートである。 図12Aは、媒体搬送方向の長さがノズル#1とノズル#180間の長さよりも小さい印刷画像を形成することを説明するための説明図である。図12Bは、媒体搬送方向の長さがノズル#1とノズル#180間の長さよりも大きい印刷画像を形成することを説明するための説明図である。図12Cは、媒体搬送方向の長さがノズル#1とノズル#180間の長さよりも小さく、媒体搬送方向に比較的大きい間隔を有する印刷画像を形成することを説明するための説明図である。 印刷モードを決定する処理について説明するための説明図である。 印刷モードを決定する処理中において実行されるパスを挟んで隣接するドットを検出する処理について説明するための説明図である。 印刷すべき画像がそれぞれ異なる場合について説明するための説明図である。 印刷すべき画像が図15に示される状態3である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。 印刷すべき画像が図15に示される状態4である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。 印刷すべき画像が図15に示される状態5である場合に、それぞれ異なる方法で印刷することを説明するための説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、63 メモリ、
64 ユニット制御回路、644A 原駆動信号発生部、644B 駆動信号整形部、
411Y ノズル群、411M ノズル群、411C ノズル群、411K ノズル群、
412 ノズル群、
1000 印刷システム、1102 ビデオドライバ、1104 アプリケーションプログラム、 1100 プリンタドライバ、1110 コンピュータ、1200 表示装置、
1300 入力装置、1300A キーボード、1300B マウス、
1400 記録再生装置、1400A フレキシブルディスクドライブ装置、
1400B CD−ROMドライブ装置、
S 印刷用紙

Claims (13)

  1. インクを吐出するための複数のノズルと、媒体を媒体搬送方向に搬送するための搬送ユニットとを備え、
    所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷システムにおいて、
    あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、
    前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、
    そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    前記あるライン群形成動作において形成されるライン群に、前記空白ラインが存在しない場合、
    前記あるライン群形成動作において形成されるべきドットを全て形成する
    ことを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項2に記載の印刷システムにおいて、
    前記あるライン群形成動作において形成されるライン群より前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、前記あるライン群形成動作において形成されるドットと連続している場合、
    その連続しているドットが全て形成されるまで、前記あるライン群形成動作に続いてライン群形成動作を繰り返し実行する
    ことを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項3に記載の印刷システムにおいて、
    前記あるライン群形成動作に続いて実行されるライン群形成動作によって形成されるライン群の繋ぎ目のラインは、第1のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向上流側のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向下流側のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットによって形成される
    ことを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項4に記載の印刷システムにおいて、
    前記繋ぎ目のラインは、第1のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向最上流部のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットと、第2のライン群を形成する複数のノズルのうち媒体搬送方向最下流部のノズルから吐出されるインクによって形成されるドットによって形成される
    ことを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインが検出される
    ことを特徴とする印刷システム。
  7. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続しているか否かが判定される
    ことを特徴とする印刷システム。
  8. 請求項1、請求項6、請求項7のいずれかに記載の印刷システムにおいて、
    前記空白ラインが複数存在する場合、前記媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない
    ことを特徴とする印刷システム。
  9. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    前記画像は、文字である
    ことを特徴とする印刷システム。
  10. 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
    第1のライン群形成動作において形成されるライン群に、前記空白ラインが存在し、
    前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、前記第1のライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、
    前記第1のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せずに、
    前記第1のライン群形成動作に続いて実行される第2のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成する
    ことを特徴とする印刷システム。
  11. インクを吐出するための複数のノズルと、媒体を媒体搬送方向に搬送するための搬送ユニットとを備え、
    所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷システムにおいて、
    あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、
    前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、
    そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せず、
    前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインが検出され、
    前記媒体に形成される前記画像に対応する画像データに基づいて、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続しているか否かが判定され、
    前記空白ラインが複数存在する場合、前記媒体搬送方向最上流側に形成される空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せず、
    前記画像は、文字であり、
    第1のライン群形成動作において形成されるライン群に、前記空白ラインが存在し、
    前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、前記第1のライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、
    前記第1のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成せずに、
    前記第1のライン群形成動作に続いて実行される第2のライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成する
    ことを特徴とする印刷システム。
  12. 所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷方法において、
    あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、
    前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、
    そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない
    ことを特徴とする印刷方法。
  13. インクを吐出するための複数のノズルと、媒体を媒体搬送方向に搬送するための搬送ユニットとを備え、
    所定の移動方向に移動する前記複数のノズルからインクを吐出して前記媒体にドットを形成し、前記移動方向に沿う複数のドットから構成されるライン群を形成するライン群形成動作と、前記搬送ユニットにより前記媒体を前記媒体搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことによって、前記ライン群を前記媒体搬送方向に複数形成して画像を形成する印刷装置に、
    あるライン群形成動作において形成されるライン群に、所定のノズルからインクが吐出されず前記媒体にドットが形成されない空白ラインが存在し、
    前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットが、そのライン群形成動作において形成されるライン群の外部まで連続している場合、
    そのライン群形成動作において、前記空白ラインの前記媒体搬送方向上流側に形成されるべきドットを形成しない機能を実現させる
    ことを特徴とするプログラム。

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