JP2007136676A - 印刷装置及び印刷ヘッド - Google Patents

印刷装置及び印刷ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2007136676A
JP2007136676A JP2005329131A JP2005329131A JP2007136676A JP 2007136676 A JP2007136676 A JP 2007136676A JP 2005329131 A JP2005329131 A JP 2005329131A JP 2005329131 A JP2005329131 A JP 2005329131A JP 2007136676 A JP2007136676 A JP 2007136676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
light
nozzle row
dark
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005329131A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Okita
賢二 音喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005329131A priority Critical patent/JP2007136676A/ja
Publication of JP2007136676A publication Critical patent/JP2007136676A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】各色の濃インクノズル列と淡インクノズル列との並ぶ順序を工夫することにより、明度のむらの発生を低減する。
【解決手段】本発明の印刷装置は、媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドとを備えている。この印刷装置の印刷ヘッドは、第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている。
【選択図】図22

Description

本発明は、印刷装置及び印刷ヘッドに関する。
インクジェットプリンタ等では、移動する複数のノズルからインク滴を吐出して紙にドットを形成するドット形成処理と、紙を搬送方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、ドット列(ラスタライン)を紙上の搬送方向に複数並べることによって、印刷画像を紙上に印刷している。インクジェットプリンタのヘッドには各色の濃淡インクのインク滴を吐出するため、色ごとにノズル列が設けられている。
特開2001−171154号公報
ドット形成処理に使用するインクには濃インクと淡インクとを有するインクがある。1回のドット形成処理において濃インクと淡インクとの両方を使用することがある。
2色以上のインク滴を重ねてドットを形成する場合、インク滴が着弾する順番によりドットの発色や明度が異なる。最初に紙に着弾するインク滴は広い範囲に広がり紙に染み込み、その後に着弾するインク滴は最初のインク滴に重なり最初のインク滴より広がりが少なく、先行して着弾するインク滴のほうがその後のインク滴よりも目立つためである。
双方向印刷を行うと、往路で形成されるドットと復路で形成されるドットとで、ドットを形成する2色以上のインク滴が着弾する順番が異なり、ドットの発色や明度が異なる。そして、往路で形成されるラスタラインが連続して並んで形成されたり、復路で形成されるラスタラインが連続して並んで形成されたりすると、ドットの発色や明度の違いが目立つようになり、バンド状の明度のむらが発生することがある。
そこで、本発明は、各色の濃インクノズル列と淡インクノズル列との並ぶ順序を工夫することにより、明度のむらの発生を低減することを目的とする。
本発明を達成するための主たる発明は、
媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドであって、
第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている
印刷ヘッドと、
を備える印刷装置。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドであって、
第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている
印刷ヘッドと、
を備える印刷装置。
このような印刷装置によれば、往路と復路において形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能になる。
前記第1色及び前記第2色のそれぞれの前記濃インクノズル列及び前記淡インクノズル列の間に第3色のインクを吐出するノズル列が配置されている請求項1に記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、第3色のインクを使用した場合の各印刷領域の明度のむらを軽減することが可能となる。
前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列、前記第1濃インクノズル列の順に配置されている請求項1または2に記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、往路と復路において形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能となる。
前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第1濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列の順に配置されている請求項1または2に記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、往路と復路において形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能となり、ヘッドの傾きの影響を軽減することも可能となる。
前記第1色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて、前記第2色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて前記媒体にドットを形成する請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、2色以上のインク滴からドットを形成して、往路と復路で形成されるドットの明度を同程度にして、往路と復路の各印刷領域の明度のむらを軽減することを可能とする。
前記印刷ヘッドを前記交差方向に双方向に移動して双方向印刷を行う請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、往路と復路で形成される各印刷領域を高速に形成して、各印刷領域の明度のむらを軽減してヘッドの傾きの影響も低減することが可能となる。
移動中の前記印刷ヘッドの複数の前記ノズルからインク滴を吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成処理と、前記媒体を搬送する搬送処理とを交互に繰り返し、前記媒体に複数のドット列を並べて形成する制御部を備え、
前記制御部は、1回の前記ドット形成処理によって、濃淡インクを有する第1色及び第2色のインクを使用する請求項1から6のいずれかに記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、第1色及び第2色の濃淡インクの4色のインクを用いて、往路と復路で形成されるドットの明度を同程度にして、各印刷領域の明度のむらを軽減することを可能にする。
前記第1色のノズル列はシアンであり、前記第2色のノズル列はマゼンタである請求項1から7のいずれかに記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、マゼンタとシアンの2色の濃淡インクを使用して、往路と復路の各印刷領域の明度のむらを軽減することを可能にする。
グレーの画像の印刷を行うことができる請求項1から8のいずれかに記載の印刷装置。
このような印刷装置によれば、2色以上の濃淡インクを使用して往路と復路で形成される各印刷領域の明度のむらを軽減することを可能にする。
媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドであって、
第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている
印刷ヘッドと、
を備え、
第1色及び第2色のそれぞれの濃インクノズル列及び淡インクノズル列のほぼ中央に第3色のインクを吐出するノズル列が配置されて、
前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列、前記第1濃インクノズル列の順に配置されて、
前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第1濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列の順に配置されて、
前記第1色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて、前記第2色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて前記媒体にドットを形成し、
前記印刷ヘッドを前記交差方向に双方向に移動して双方向印刷を行い、
移動中の前記印刷ヘッドの複数の前記ノズルからインク滴を吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成処理と、前記媒体を搬送する搬送処理とを交互に繰り返し、前記媒体に複数のドット列を並べて形成する制御部を備え、
前記制御部は、1回の前記ドット形成処理によって、濃淡インクを有する第1色及び第2色のインクを使用し、
前記第1色のノズル列はシアンであり、前記第2色のノズル列はマゼンタであり、
グレーの画像の印刷を行うことができる
印刷装置。
このような印刷装置によれば、往路と復路において形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能となり、ヘッドの傾きの影響を軽減することができる。
第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている
印刷ヘッド。
このような印刷ヘッドによれば、往路と復路において形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能となり、ヘッドの傾きの影響を軽減することができる。
媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドであって、
第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
前記第1色の濃インク滴と淡インク滴とが着弾する順と、前記第2色の濃インク滴と淡インク滴とが着弾する順とが逆になる
印刷ヘッドと、
を備える印刷装置。
このような印刷装置によれば、往路と復路において形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能となる。
===印刷システムの構成===
次に、印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザーインターフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザーインターフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110にはプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザーインターフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
なお、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ1を意味するが、広義にはプリンタ1とコンピュータ110とのシステムを意味する。
===プリンタドライバ===
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ110では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ112やアプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ112は、アプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116からの表示命令に従って、例えばユーザーインターフェース等を表示装置120に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム114は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザーは、アプリケーションプログラム114のユーザーインターフェースを介して、アプリケーションプログラム114により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム114は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ116に画像データを出力する。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタに出力する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。ここで、コマンドデータとは、プリンタに特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する紙上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・ラスタライズ処理などを行う。以下に、プリンタドライバ116が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、紙に印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、紙に画像を印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラム114から受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。なお、CMYKデータは、プリンタが有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ116が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンタが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタがドットを分散して形成できるように画素データを作成する。プリンタドライバ116は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理されたデータは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば360×360dpi)を有している。ハーフトーン処理された画像データは、例えば、各画素につき1ビット又は2ビットの画素データから構成される。
ラスタライズ処理は、マトリクス状の画像データを、プリンタに転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれる画素データとして、プリンタに出力される。
<プリンタドライバの設定について>
図3は、プリンタドライバのユーザーインターフェースの説明図である。このプリンタドライバのユーザーインターフェースは、ビデオドライバ112を介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置130を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
ユーザーは、この画面上から、印刷モードを選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された印刷モードに応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバは、選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷に用いられる印刷用紙を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷用紙として、普通紙や光沢紙を選択することができる。紙の種類(紙種)が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバは、選択された紙種に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバは、ユーザーインターフェースを介して設定された条件に従って、画像データを印刷データに変換する。なお、ユーザーは、この画面上から、プリンタドライバの各種の設定を行うことができるほか、カートリッジ内のインクの残量を知ること等もできる。
===プリンタの構成===
<インクジェットプリンタの構成について>
図4は、本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。また、図5は、本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。また、図6は、本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンタは、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群50から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙を搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙を搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙を搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙を搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッドが移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙を給紙する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙の先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙の搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙の先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙の先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙に照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出する。光学センサ54は、光学的に紙の端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御手段)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
<印刷動作について>
図7は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
印刷命令受信(S001):まず、コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
給紙処理(S002):給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
ドット形成処理(S003):ドット形成処理とは、移動方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を移動方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッドからインクを吐出させる。ヘッドから吐出されたインク滴が紙上に着弾すれば、紙上にドットが形成される。移動するヘッドからインクが断続的に吐出されるので、紙上には移動方向に沿った複数のドットからなるドット列が形成される。
搬送処理(S004):搬送処理とは、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータを駆動し、搬送ローラを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
排紙判断(S005):コントローラ60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う。印刷中の紙に印刷すべきデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷すべきデータがなくなるまで、ドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。
排紙処理(S006):印刷中の紙に印刷すべきデータがなくなれば、コントローラ60は、排紙ローラを回転させることにより、その紙を排紙する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
印刷終了判断(S007):次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
===参考例の濃インク及び淡インクのノズル配列===
図8は参考例のヘッドの下面におけるノズルの配列を示す透視図である。
図8は、紙Sと対向するヘッド41の下面を背面から見た場合の図である。このヘッド41を下面から直接見たときノズル列の配列は図8と逆になる。この透視図では、ヘッド41の左側から、ライトライトブラックインクノズル列LLK、ライトマゼンタインクノズル列Lm、ライトシアンインクノズル列Lc、ライトブラックインクノズル列Lk、ブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、及びイエローインクノズル列Yが形成されている。
各ノズル列は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個備えている。説明の便宜上、図には4つのノズルのみ示している。しかし、ノズルを180個備えることも可能である。
各ノズル列の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが360dpi(1/360インチ)である場合、k=2である。
各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
図に示すように、各ノズル列のノズル#1から#4は紙の搬送方向において揃うようにノズル列は配列されている。
<双方向印刷について>
図9A及び図9Bは、双方向印刷の説明図である。図9Aは、ヘッドの1回のパス(以下、「往路」)におけるヘッド(及びノズル)の位置とドットが形成される領域を示し、図9Bは、ヘッドの次のパス(以下、「復路」)におけるヘッドの位置とドットが形成される領域を示している。
説明の都合上、複数あるノズル列のうちのマゼンタとシアンの2色の濃インクノズル列と淡インクノズル列(マゼンタインクノズル列M、シアンインクノズル列C、ライトシアンインクノズル列Lc、ライトマゼンタインクノズル列Lm)のみを示している。また、説明の都合上、ノズルが形成した1つのドット(図中の丸印)しか示されていないが、実際には、移動方向に移動するノズルから間欠的にインク滴が吐出されるので、移動方向に多数のドットが並ぶことになる。このドットの列をラスタラインともいう。図では複数のラスタラインが形成された領域を斜線で示している。
図9A及び図9Bで行っている双方向印刷では、複数(ここでは4個)の連続するラスタラインを1回のパスで形成する。そして、各パスの間に搬送動作が行われる。そして、各パスと搬送動作とが交互に繰り返されることにより、画像片が搬送方向につなぎ合わされて、印刷画像が形成される。「パス」とは、移動するノズルからインクを吐出して、ドットを形成する処理(ドット形成処理)をいう。図9Aでは、形成されるラスタラインの最初のドットしか図示していないが、1回のパスで形成されるラスタラインは複数のドットで形成される。
この双方向印刷では、搬送方向のドット間隔Dは、ノズルピッチと同じになり、本実施形態では180dpiである。なお、ノズル数が180個の場合、1回のパスで180本のラスタラインから構成される画像片が形成され、各パスの間に行われる搬送動作の搬送量は180Dになる。
図9Aに示すように、1回目の往路のパスではヘッド41が図の左から右へ移動する。ここではマゼンタインクノズル列M、シアンインクノズル列C、ライトシアンインクノズル列Lc、及びライトマゼンタインクノズル列Lmでドットを形成する。ノズル列の配列により、マゼンタインクノズル列M、シアンインクノズル列C、ライトシアンインクノズル列Lc、ライトマゼンタインクノズル列Lmの順でノズル#1〜#4からインクが吐出される。そして、紙にマゼンタインク滴M、シアンインク滴C、ライトシアンインク滴Lc、及びライトマゼンタインク滴Lmが重なるように着弾して、ドット(M、C、Lc、Lm)が形成される。太い線で示されるドット(M、C、Lc、Lm)は濃インクのマゼンタインク滴(M)とシアンインク滴(C)が淡インクのライトシアンインク滴(Lc)とライトマゼンタインク滴(Lm)よりも先に着弾されるドットである。
図9Bに示すように、2回目の復路のパスではヘッド41が図の右から左へ移動する。ここでは、ノズル列の配列により、ライトマゼンタインクノズル列Lm、ライトシアンインクノズル列Lc、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列Mの順でノズル#1〜#4からインクが吐出される。そして、紙にライトマゼンタインク滴Lm、ライトシアンインク滴Lc、シアンインク滴C、マゼンタインク滴Mが重なるように着弾して、ドット(Lm、Lc、C、M)が形成される。点線で示されるドット(Lm、Lc、C、M)は淡インクのライトマゼンタインク滴(Lm)とライトシアンインク滴(Lc)が濃インクのシアンインク滴(C)とマゼンタインク滴(M)よりも先に着弾されるドットである。
このように、各ノズル列を用いて双方向印刷を行う際に2色以上のインクでドットが形成されると、そのドットを形成するインクに関して、ノズル列の配列の影響により、1回目のパスでインクが吐出されて着弾する色順と、2回目のパスでインクが吐出されて着弾する色順とは逆になる。
<濃インク及び淡インクで形成されるドットの発色について>
まず、往路で形成されるドットについて説明する。図10Aは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図10Bは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。
図10Aでは、先に着弾する2色の濃インクを斜線で示している。4色でドットを形成する場合、往路のパスと復路のパスでインクが着弾する色順が異なる場合があるが、それは次のような影響を及ぼす。
ヘッドの往路のパスでは、図10A及び図10Bに示すように、先行して紙Sに着弾するマゼンタインク滴Mは、広い範囲に広がり紙に染み込む。次に紙Sに着弾するシアンインク滴Cは、マゼンタインク滴Mの少なくとも一部に重なり染み込み、マゼンタインク滴Mよりは広がらない。また、その次に紙Sに着弾するライトシアンインク滴Lcは、シアンインク滴Cの少なくとも一部に重なり染み込む。更に、最後に紙Sに着弾するライトマゼンタインク滴Lmはライトシアンインク滴Lcの少なくとも一部に重なり染み込む。
よって、先行して着弾したインク滴のほうがその後に着弾するインク滴よりも発色が目立つことになる。そして、先行して着弾したマゼンタインク滴M及びシアンインク滴Cはライトシアンインク滴Lc及びライトマゼンタインク滴Lmよりも目立って発色する。このように、インクが着弾する順番により、ドットの発色が異なる傾向がある。
図11Aは、ヘッドの往路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す断面図である。図11Bは、ヘッドの往路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図11A及び図11Bでは、濃インク滴を斜線で示している。
ここで、図11Aに示すように、マゼンタの濃淡インクでドットを形成すると、先行してマゼンタインク滴Mが着弾して、その後にライトマゼンタインク滴Lmが着弾する。このため、先行するマゼンタインク滴Mの方が目立つことになる。また、図11Bに示すように、シアンの濃淡インクでドットを形成すると、先行してシアンインク滴Cが着弾して、その後にライトシアンインク滴Lcが着弾する。このため、先行するシアンインク滴Cの方が目立つことになる。
つまり、往路で2色以上のインクで形成されるドットは、マゼンタもシアンも濃インクが目立つことになり、淡インクは目立ちにくくなる。
次に復路で形成されるドットについて説明する。図12Aは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図12Bは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。図12A及び図12Bでは、2色の濃インクを斜線で示している。
ヘッドの復路のパスでは、図12A及び図12Bに示すように、先行して紙Sに着弾するライトマゼンタインク滴Lmは、広い範囲に広がり紙に染み込む。次に紙Sに着弾するライトシアンインク滴Lcは、マゼンタインク滴Mの少なくとも一部に重なり染み込み、ライトマゼンタインク滴Lmよりは広がらない(図12Bを参照)。また、その次に紙Sに着弾するシアンインク滴Cは、ライトシアンインク滴Lcの少なくとも一部に重なり染み込む。更に、最後に紙Sに着弾するマゼンタインク滴Mはシアンインク滴Cの少なくとも一部に重なり染み込む。よって、先行して着弾したインク滴のほうがその後に着弾するインク滴よりも発色が目立つことになる。
そして、先行して着弾したライトマゼンタインク滴Lm及びライトシアンインク滴Lcはシアンインク滴C及びマゼンタインク滴Mよりも目立って発色する。
図13Aは、ヘッドの復路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図13Bは、ヘッドの復路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図13A及び図13Bでは、濃インク滴を斜線で示している。
ここで、図13Aに示すように、マゼンタの濃淡インクでドットを形成すると、先行してライトマゼンタインク滴Lmが着弾して、その後にマゼンタインク滴Mが着弾する。このため、先行するライトマゼンタインク滴Lmの方が目立つことになる。また、図13Bに示すように、シアンの濃淡インクでドットを形成すると、先行してライトシアンインク滴Lcが着弾して、その後にシアンインク滴Cが着弾する。このため、先行するライトシアンインク滴Lcのほうが目立つことになる。
つまり復路で2以上のインクで形成されるドットは、マゼンタもシアンも淡インクが目立つことになり、濃インクは目立たなくなることになる。
以上の説明をまとめると、往路ではマゼンタもシアンも濃インクが目立つのに対し、復路ではマゼンタもシアンも淡インクが目立つことになる。
<参考例の問題点について>
色の明度、すなわち明るさとは、ある色の相対的な明るさや暗さを示している。通常、明度は、黒の0%から白の100%の範囲になる。ここで、濃インクと淡インクとでは色の明るさが異なっている。淡インクの方が明るく見えて、濃インクの方が暗く見える。
前述したように、先行して着弾するインク滴は広い面積に着弾するため目立つことになる。このため、明度に関しては、最初に着弾したインク滴が濃インクであるときのほうが、淡インクであるときよりも暗く見えることとなる。また、最初に着弾したインク滴が淡インクであるときのほうが、濃インクであるときよりも明るく見えることとなる。
図14は、ヘッドの往路と復路において、マゼンタの濃淡インク及びシアンの濃淡インクで形成されるドットの明度を示す図である。
マゼンタの濃淡インクで形成されるドットは、ヘッドの往路において形成されると暗く、ヘッドの復路において形成されると明るい。同様に、シアンの濃淡インクで形成されるドットも、ヘッドの往路において形成されると暗く、ヘッドの復路において形成されると明るい。つまり、マゼンタの濃淡インク及びシアンの濃淡インクにより、往路で形成されるドットは暗く、復路で形成されるドットは明るい。
このため、往路及び復路において印刷される領域にマゼンタの濃淡インクで形成されるドットとシアンの濃淡インクで形成されるドットが共に存在すると、暗いドットで印刷される往路の領域は、明るいドットで印刷される復路の領域よりも暗くなる。
つまり、図9Aに示すように往路では濃インクのマゼンタインク滴Mとシアンインク滴Cが先に着弾するので、ドットの明度は低く、印刷領域は暗い。一方、図9Bに示すように復路では淡インクのライトマゼンタインク滴Lmとライトシアンインク滴Lcが先に着弾するので、ドットの明度は高く、印刷領域は明るい。このように往路の印刷領域が暗く、復路の印刷領域が明るい場合、印刷領域の明度の差が大きい。
このように、ヘッドが双方向に移動して双方向印刷を行うとき、往路と復路の印刷領域の明度の差が大きいと、各印刷領域の段差が目立ってしまい、明度のむらが生じてしまう。
===第1実施形態の濃インク及び淡インクのノズル配列について===
本実施形態では、双方向印刷においてヘッドの往路と復路で印刷される領域の明度の差を小さくして、印刷された画像に明度のむらを発生しにくくする。
図15は、第1実施形態のヘッドの下面におけるノズルの配列を示す透視図である。図15は、紙Sと対向するヘッド41の下面を背面から見た場合の図である。このヘッド41を下面から直接見たときノズル列の配列は図15と逆になる。この透視図では、ヘッド41の左側から、ブラックインクノズル列K、ライトライトブラックインクノズル列LLK、ライトシアンインクノズル列Lc、マゼンタインクノズル列M、イエローインクノズル列Y、ライトマゼンタインクノズル列Lm、シアンインクノズル列C、及びライトブラックインクノズル列Lkが形成されている。
各ノズル列は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個備えている。説明の便宜上、図には4つのノズルのみ示している。しかし、ノズルを180個備えることも可能である。
各ノズル列の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが360dpi(1/360インチ)である場合、k=2である。
各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
図に示すように、各ノズル列のノズル#1から#4は紙の搬送方向において揃うようにノズル列は配列されている。
ところで、インクジェットプリンタでは、紙に印刷画像を形成する場合、多数のドットにより印刷画像を構成する。そして、このようなインクジェットプリンタでは、紙上のドットの密度を変えることにより、印刷画像の階調を表現する。例えば、印刷画像の濃度の濃い部分では、ドットの密度が高く、印刷画像の濃度の淡い部分では、ドットの密度が低い。
印刷画像の濃度の淡い部分では、粒状感が出やすい。例えば、シアンインクのみを用いて淡いシアンの画像を印刷する場合、シアンインクによるドットがまばらに形成される結果、印刷画像は、淡いシアンと言うよりもシアンの水玉模様のようになってしまう(粒状感)。
そこで、本実施形態のヘッド41には、ブラックインクノズル列Kと、シアンインクノズル列Cと、マゼンタインクノズル列Mと、イエローインクノズル列Yとともに、ライトシアンインクノズル列Lc、ライトマゼンタインクノズル列Lm、ライトブラックインクノズル列Lk、及びライトライトブラックインクノズル列LLk、が形成されている。
ライトシアンインクは、シアンインク(濃インク)よりも濃度が淡い。シアンは補色であるレッド光を吸収する性質を持ち、ライトシアンインクにより形成されたライトシアンドット(淡ドット)は、シアンインクにより形成されたドット(濃ドット)よりも、レッド光の吸収量が少ない。このため、ライトシアンインクは、シアンインクよりも明度が高い(明るい)。
ライトマゼンタインクは、マゼンタインク(濃インク)よりも濃度が淡い。マゼンタは補色であるグリーン光を吸収する性質を持ち、ライトマゼンタインクにより形成されたドット(淡ドット)は、マゼンタインクにより形成されたドット(濃ドット)よりも、グリーン光の吸収量が少ない。このため、ライトマゼンタインクは、マゼンタインクよりも明度が高い(明るい)。
そして、本実施形態において淡いシアンの画像を印刷する場合、ライトシアンインクを用いてライトシアンドットを紙に形成する。シアンインクのみを用いた場合と比較して、ライトシアンドットにより淡いシアンの画像を表現すればドットの数が多くなるので、粒状感を軽減できる。
なお、イエローに関しては、濃度による影響が少ないので、ライトインクは用意されていない。なお、イエローは補色であるブルー光を吸収する性質を持つが、ダークイエローインクにより形成されたダークイエロードット(濃ドット)は、イエローインクにより形成されたドット(淡ドット)よりも、ブルー光の吸収量が多い。
<第1実施形態における双方向印刷について>
図16A及び図16Bは、双方向印刷の説明図である。図16Aは、ヘッドの1回のパス(以下、「往路」)におけるヘッド(及びノズル)の位置とドットが形成される領域を示し、図16Bは、ヘッドの次のパス(以下、「復路」)におけるヘッドの位置とドットが形成される領域を示している。
説明の都合上、複数あるノズル列のうちのマゼンタとシアンの2色の濃インクノズル列と淡インクノズル列(シアンインクノズル列C、ライトマゼンタインクノズル列Lm、マゼンタインクノズル列M、ライトシアンインクノズル列Lc)のみを示している。また、説明の都合上、ノズルが形成した1つのドット(図中の丸印)しか示されていないが、実際には、移動方向に移動するノズルから間欠的にインク滴が吐出されるので、移動方向に多数のドットが並ぶことになる。このドットの列をラスタラインともいう。図では複数のラスタラインが形成された領域を斜線で示している。
図16A及び図16Bで行っている双方向印刷では、複数(ここでは4個)の連続するラスタラインを1回のパスで形成する。そして、各パスの間に搬送動作が行われる。そして、各パスと搬送動作とが交互に繰り返されることにより、画像片が搬送方向につなぎ合わされて、印刷画像が形成される。「パス」とは、移動するノズルからインクを吐出して、ドットを形成する処理(ドット形成処理)をいう。図16Aでは、形成されるラスタラインの最初のドットしか図示していないが、1回のパスで形成されるラスタラインは複数のドットで形成される。
この双方向印刷では、搬送方向のドット間隔Dは、ノズルピッチと同じになり、本実施形態では180dpiである。なお、ノズル数が180個の場合、1回のパスで180本のラスタラインから構成される画像片が形成され、各パスの間に行われる搬送動作の搬送量は180Dになる。
図16Aに示すように、1回目の往路のパスではヘッド41が図の左から右へ移動する。ここではシアンインクノズル列C、ライトマゼンタインクノズル列Lm、マゼンタインクノズル列M、及びライトシアンインクノズル列Lcとでドットを形成する。ノズル列の配列により、シアンインクノズル列C、ライトマゼンタインクノズル列Lm、マゼンタインクノズル列M、ライトシアンインクノズル列Lcの順でノズル#1〜#4からインクが吐出される。そして、紙にシアンインク滴C、ライトマゼンタインク滴Lm、マゼンタインク滴M、及びライトシアンインク滴Lcが重なるように着弾して、ドット(C、Lm、M、Lc)が形成される。この1回目のパスでは4つのラスタラインが形成される。ドット(C、Lm、M、Lc)は、濃インクのシアンインク滴(C)と淡インクのライトマゼンタインク滴(Lm)が、濃インクのマゼンタインク滴(M)と淡インクのライトシアンインク滴(Lc)よりも先に着弾するドットである。
図16Bに示すように、2回目の復路のパスではヘッド41が図の右から左へ移動する。ここでは、ノズル列の配列により、ライトシアンインクノズル列Lc、マゼンタインクノズル列M、ライトマゼンタインクノズル列Lm、シアンインクノズル列Cの順でノズル#1〜#4からインクが吐出される。そして、紙にライトシアンインク滴Lc、マゼンタインク滴M、ライトマゼンタインク滴Lm、シアンインク滴Cが重なるように着弾して、ドット(Lc、M、Lm、C)が形成される。この2回目のパスでも4つのラスタラインが形成される。ドット(Lc、M、Lm、C)は淡インクのライトシアンインク滴(Lc)と濃インクのマゼンタインク滴(M)が、淡インクのライトマゼンタインク滴(Lm)と濃インクのシアンインク滴(C)よりも先に着弾するドットである。
前述のように、双方向印刷を行う際に2色以上の濃淡インクでドットが形成されると、ノズル列の配列の影響により1回目のパスで各色のインクが吐出されて着弾する順と、2回目のパスで各色のインクが吐出されて着弾する順とは逆になる。
<濃インク及び淡インクの明度のむらの軽減について>
まず、往路で形成されるドットについて説明する。図17Aは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図17Bは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。
図17Aでは、2色の濃インクを斜線で示している。4色でドットを形成する場合、往路のパスと復路のパスでインクが着弾する色順が異なる場合があるが、それは次のような影響を及ぼす。
前述したように、先行して着弾したインク滴のほうがその後に着弾するインク滴よりも発色が目立つことになる。このため、先行して着弾したシアンインク滴C及びライトマゼンタインク滴Lmはマゼンタインク滴M及びライトシアンインク滴Lcよりも目立って発色する。このように、インクが着弾する順番により、ドットの発色が異なる傾向がある。
図18Aは、ヘッドの往路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図18Bは、ヘッドの往路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図18A及び図18Bでは、濃インク滴を斜線で示している。
ここで、図18Aに示すように、マゼンタの濃淡インクでドットを形成すると、先行してライトマゼンタインク滴Lmが着弾して、その後にマゼンタインク滴Mが着弾する。このため、先行するライトマゼンタインク滴Lmの方が目立つことになる。また、図18Bに示すように、シアンの濃淡インクでドットを形成すると、先行してシアンインク滴Cが着弾して、その後にライトシアンインク滴Lcが着弾する。このため、先行するシアンインク滴Cの方が目立つことになる。
つまり、ヘッドの往路で2色以上のインクで形成されるドットは、マゼンタでは淡インク(Lm)が目立ち、シアンでは濃インク(C)が目立つことになる。
次に復路で形成されるドットについて説明する。図19Aは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図19Bは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。図19Aでは、2色の濃インクを斜線で示している。
前述したように、先行して着弾したインク滴のほうがその後に着弾するインク滴よりも発色が目立つことになる。このため、先行して着弾したマゼンタインク滴M及びライトシアンインク滴Lcはライトマゼンタインク滴Lm及びシアンインク滴Cよりも目立って発色する。
図20Aは、ヘッドの復路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図20Bは、ヘッドの復路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図20A及び図20Bでは、濃インク滴を斜線で示している。
ここで、図20Aに示すように、マゼンタの濃淡インクでドットを形成すると、先行してマゼンタインク滴Mが着弾して、その後にライトマゼンタインク滴Lmが着弾する。このため、先行するマゼンタインク滴Mの方が目立つことになる。また、図20Bに示すように、シアンの濃淡インクでドットを形成すると、先行してライトシアンインク滴Lcが着弾して、その後にシアンインク滴Cが着弾する。このため、先行するライトシアンインク滴Lcのほうが目立つことになる。
つまり、ヘッドの復路で2色以上のインクで形成されるドットは、マゼンタでは濃インク(M)が目立ち、シアンでは淡インク(Lc)が目立つことになる。
以上の説明をまとめると、往路ではシアンの濃インク滴Cとマゼンタの淡インク滴Lmが目立ち、復路ではシアンの淡インク滴Lcとマゼンタの濃インク滴Mが目立つことになる。
図21は、ヘッドの往路と復路において、マゼンタの濃淡インクで形成されるドットとシアンの濃淡インクで形成されるドットの明度を示す図である。
図に示すように、マゼンタの濃淡インクで形成されるドットは、ヘッドの往路において形成されると淡インク(Lm)が目立つので明るく、ヘッドの復路において形成されると濃インク(M)が目立つので暗い。一方、シアンの濃淡インクで形成されるドットは、ヘッドの往路において形成されると濃インク(C)が目立つので暗く、ヘッドの復路において形成されると淡インク(Lc)が目立つので明るい。
往路の印刷領域には、マゼンタの濃淡インクで形成される明るいドットと、シアンの濃淡インクで形成される暗いドットが存在する。このため、第1実施形態の往路の印刷領域の明度は参考例の往路の印刷領域の明度より明るい。また、復路の印刷領域には、マゼンタの濃淡インクで形成される暗いドットと、シアンの濃淡インクで形成される明るいドットが存在する。このため、第1実施形態の復路の印刷領域の明度は参考例の復路の印刷領域の明度より暗い。
従って、往路及び復路において印刷される領域にマゼンタの濃淡インクで形成されるドットとシアンの濃淡インクで形成されるドットが共に存在すると、暗いドットと明るいドットで印刷される往路の領域は、暗いドットと明るいドットで印刷される復路の領域と明度が同程度になる。
前述のように、参考例では往路と復路の各印刷領域の明度の差は大きい。一方、第1実施形態では往路と復路の各印刷領域の明度の差は小さく、往路の印刷領域と復路の印刷領域の明度は同程度となる。
このように、第1実施形態でヘッドが双方向印刷を行うとき、往路の印刷領域と復路の印刷領域の明度の差は小さく、各印刷領域の明度のむらが小さくなる。特に、シアンインク及びマゼンタインクで形成されるブルー(CM)の画像では、各印刷領域の明度の差を小さくして、画像の明度のむらを小さくすることが可能である。
<イエローインクノズル列の配置について>
前述のように、イエローは、濃度による影響が少ないので、ライトインクは用意されていない。第1実施形態では、図15に示しているようにイエローインクノズル列Yは、配置されているノズル列のほぼ中央に配置されている。
前述のように、濃淡インクでドットを形成する場合、インク滴が着弾する順番によりドットの明度が決まる。しかし、第1実施形態では、往路と復路でも1色のイエローインク滴が着弾するため、往路と復路で形成されるドットの明度は同程度になる。このため、イエローインクで形成されるドットの往路の印刷領域の明度と復路の印刷領域の明度とは同程度となる。往路の印刷領域と復路の印刷領域との明度の差はほとんど無く、各印刷領域の明度のむらはほとんど生じない。このため、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクで形成されるグレーの画像では、各印刷領域の明度の差を小さくして、画像の明度のむらを小さくすることが可能である。
===第2実施形態の濃インク及び淡インクのノズル配列について===
図22は第2実施形態のヘッドの下面におけるノズルの配列を示す透視図である。図22は、紙Sと対向するヘッド41の下面を背面から見た場合の図である。このヘッド41を下面から直接見たときノズル列の配列は図22と逆になる。この透視図では、ヘッド41の左側から、ブラックインクノズル列K、ライトライトブラックインクノズル列LLK、ライトシアンインクノズル列Lc、マゼンタインクノズル列M、イエローインクノズル列Y、シアンインクノズル列C、ライトマゼンタインクノズル列Lm、及びライトブラックインクノズル列Lkが形成されている。
各ノズル列は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個備えている。説明の便宜上、図には4つのノズルのみ示している。しかし、ノズルを180個備えることも可能である。
各ノズル列の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが360dpi(1/360インチ)である場合、k=2である。
各ノズル列のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
図に示すように、各ノズル列のノズル#1から#4は紙の搬送方向において揃うようにノズル列は配列されている。
<第2実施形態における双方向印刷について>
図23A及び図23Bは、双方向印刷の説明図である。図23Aは、ヘッドの1回のパス(以下、「往路」)におけるヘッド(及びノズル)の位置とドットが形成される領域を示し、図23Bは、ヘッドの次のパス(以下、「復路」)におけるヘッドの位置とドットが形成される領域を示している。
説明の都合上、複数あるノズル列のうちのマゼンタとシアンの2色の濃インクノズル列と淡インクノズル列(ライトマゼンタインクノズル列Lm、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、ライトシアンインクノズル列Lc)のみを示している。また、説明の都合上、ノズルが形成した1つのドット(図中の丸印)しか示されていないが、実際には、移動方向に移動するノズルから間欠的にインク滴が吐出されるので、移動方向に多数のドットが並ぶことになる。このドットの列をラスタラインともいう。図では複数のラスタラインが形成された領域を斜線で示している。
図23A及び図23Bで行っている双方向印刷では、複数(ここでは4個)の連続するラスタラインを1回のパスで形成する。そして、各パスの間に搬送動作が行われる。そして、各パスと搬送動作とが交互に繰り返されることにより、画像片が搬送方向につなぎ合わされて、印刷画像が形成される。「パス」とは、移動するノズルからインクを吐出して、ドットを形成する処理(ドット形成処理)をいう。図23Aでは、形成されるラスタラインの最初のドットしか図示していないが、1回のパスで形成されるラスタラインは複数のドットで形成される。
この双方向印刷では、搬送方向のドット間隔Dは、ノズルピッチと同じになり、本実施形態では180dpiである。なお、ノズル数が180個の場合、1回のパスで180本のラスタラインから構成される画像片が形成され、各パスの間に行われる搬送動作の搬送量は180Dになる。
図23Aに示すように、1回目の往路のパスではヘッド41が図の左から右へ移動する。ここではライトマゼンタインクノズル列Lm、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、及びライトシアンインクノズル列Lcとでドットを形成する。ノズル列の配列により、ライトマゼンタインクノズル列Lm、シアンインクノズル列C、マゼンタインクノズル列M、ライトシアンインクノズル列Lcの順でノズル#1〜#4からインクが吐出される。そして、紙にライトマゼンタインク滴Lm、シアンインク滴C、マゼンタインク滴M、及びライトシアンインク滴Lcが重なるように着弾して、ドット(Lm、C、M、Lc)が形成される。この1回目のパスでは4つのラスタラインが形成される。ドット(Lm、C、M、Lc)は淡インクのライトマゼンタインク滴(Lm)と濃インクのシアンインク滴(C)が、濃インクのマゼンタインク滴(M)と淡インクのライトシアンインク滴(Lc)よりも先に着弾するドットである。
図23Bに示すように、2回目の復路のパスではヘッド41が図の右から左へ移動する。ここでは、ノズル列の配列により、ライトシアンインクノズル列Lc、マゼンタインクノズル列M、シアンインクノズル列C、ライトマゼンタインクノズル列Lmの順でノズル#1〜#4からインクが吐出される。そして、紙にライトシアンインク滴Lc、マゼンタインク滴M、シアンインク滴C、ライトマゼンタインク滴Lmが重なるように着弾して、ドット(Lc、M、C、Lm)が形成される。この2回目のパスでも4つのラスタラインが形成される。ドット(Lc、M、C、Lm)は淡インクのライトシアンインク滴(Lc)と濃インクのマゼンタインク滴(M)が、濃インクのシアンインク滴(C)と淡インクのライトマゼンタインク滴(Lm)よりも先に着弾するドットである。
前述のように、双方向印刷を行う際に2色以上のインクでドットが形成されると、ノズル列の配列の影響により1回目のパスで各色のインクが吐出されて着弾する順と、2回目のパスで各色のインクが吐出されて着弾する順とは逆になる。
<濃インク及び淡インクの明度のむらの軽減について>
まず、往路で形成されるドットについて説明する。図24Aは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図24Bは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。
図24Aでは、2色の濃インクを斜線で示している。4色でドットを形成する場合、往路のパスと復路のパスでインクが着弾する色順が異なる場合があるが、それは次のような影響を及ぼす。
前述したように、先行して着弾したインク滴のほうがその後に着弾するインク滴よりも発色が目立つことになる。このため、先行して着弾したライトマゼンタインク滴Lm及びシアンインク滴Cはマゼンタインク滴M及びライトシアンインク滴Lcよりも目立って発色する。このように、インクが着弾する順番により、ドットの発色が異なる傾向がある。
図25Aは、ヘッドの往路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図25Bは、ヘッドの往路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図25A及び図25Bでは、濃インク滴を斜線で示している。
ここで、図25Aに示すように、マゼンタの濃淡インクでドットを形成すると、先行してライトマゼンタインク滴Lmが着弾して、その後にマゼンタインク滴Mが着弾する。このため、先行するライトマゼンタインク滴Lmの方が目立つことになる。また、図25Bに示すように、シアンの濃淡インクでドットを形成すると、先行してシアンインク滴Cが着弾して、その後にライトシアンインク滴Lcが着弾する。このため、先行するシアンインク滴Cの方が目立つことになる。
つまり、ヘッドの往路で2色以上のインクで形成されるドットは、マゼンタでは淡インク(Lm)が目立ち、シアンでは濃インク(C)が目立つことになる。
次に復路で形成されるドットについて説明する。図26Aは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図26Bは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。図26Aでは、2色の濃インクを斜線で示している。
前述したように、先行して着弾したインク滴のほうがその後に着弾するインク滴よりも発色が目立つことになる。このため、先行して着弾したライトシアンインク滴Lc及びマゼンタインク滴Mはシアンインク滴C及びライトマゼンタインク滴Lmよりも目立って発色する。
図27Aは、ヘッドの復路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図27Bは、ヘッドの復路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図27A及び図27Bでは、濃インク滴を斜線で示している。
ここで、図27Aに示すように、シアンの濃淡インクでドットを形成すると、先行してライトシアンインク滴Lcが着弾して、その後にシアンインク滴Cが着弾する。このため、先行するライトシアンインク滴Lcのほうが目立つことになる。また、図27Bに示すように、マゼンタの濃淡インクでドットを形成すると、先行してマゼンタインク滴Mが着弾して、その後にライトマゼンタインク滴Lmが着弾する。このため、先行するマゼンタインク滴Mの方が目立つことになる。
つまり、ヘッドの復路で2色以上のインクで形成されるドットでは、シアンは淡インク(Lc)が目立ち、マゼンタは濃インク(M)が目立つことになる。
以上の説明をまとめると、往路ではマゼンタの淡インクとシアンの濃インクが目立ち、復路ではマゼンタの濃インクとシアンの淡インクが目立つことになる。
ここで、再度図21を参照する。図21は、ヘッドの往路と復路において、マゼンタの濃淡インクで形成されるドットとシアンの濃淡インクで形成されるドットの明度を示す図である。
図に示すように、マゼンタの濃淡インクで形成されるドットは、ヘッドの往路において形成されると淡インク(Lm)が目立つので明るく、ヘッドの復路において形成されると濃インク(M)が目立つので暗い。一方、シアンの濃淡インクで形成されるドットは、ヘッドの往路において形成されると濃インク(C)が目立つので暗く、ヘッドの復路において形成されると淡インク(Lc)が目立つので明るい。
往路の印刷領域には、マゼンタの濃淡インクで形成される明るいドットと、シアンの濃淡インクで形成される暗いドットが存在する。このため、第2実施形態の往路の印刷領域の明度は参考例の往路の印刷領域の明度より明るい。また、復路の印刷領域には、マゼンタの濃淡インクで形成される暗いドットと、シアンの濃淡インクで形成される明るいドットが存在する。このため、第2実施形態の復路の印刷領域の明度は参考例の復路の印刷領域の明度より暗い。
従って、往路及び復路において印刷される領域にマゼンタの濃淡インクで形成されるドットとシアンの濃淡インクで形成されるドットが共に存在すると、暗いドットと明るいドットで印刷される往路の領域は、暗いドットと明るいドットで印刷される復路の領域と明度が同程度になる。
前述のように、参考例では往路と復路の各印刷領域の明度の差は大きい。一方、第2実施形態では往路と復路の各印刷領域の明度の差は小さく、往路の印刷領域と復路の印刷領域の明度は同程度となる。
このように、第2実施形態でヘッドが双方向印刷を行うとき、往路の印刷領域と復路の印刷領域の明度の差は小さく、各印刷領域の明度のむらが小さくなる。
<イエローインクノズル列の配置について>
前述のように、イエローは、濃度による影響が少ないので、ライトインクは用意されていない。第2実施形態では、図22に示しているようにイエローインクノズル列Yは、配置されているノズル列のほぼ中央に配置されている。
前述のように、濃淡インクでドットを形成する場合、インク滴が着弾する順番によりドットの明度が決まる。しかし、第2実施形態では、往路と復路でも1色のイエローインク滴が着弾するため、往路と復路で形成されるドットの明度は同程度になる。このため、イエローインクで形成されるドットの往路の印刷領域の明度と復路の印刷領域の明度とは同程度となる。往路の印刷領域と復路の印刷領域との明度の差はほとんど無く、各印刷領域の明度のむらはほとんど生じない。
<ヘッドの傾きの影響の軽減について>
図28Aは、移動方向及び搬送方向に垂直な方向を軸にして傾いている第1実施形態のヘッドを点線で示す透視図である。図28Bは、移動方向及び搬送方向に垂直な方向を軸にして傾いている第2実施形態のヘッドを点線で示す透視図である。図では、紙面に垂直な方向を軸にして右下に傾いているが、紙面に垂直な方向を軸にして左下に傾いていることもある。
参考例に示すように、ヘッドの中心に配置されるノズル列はヘッドの傾きの影響を受けにくいが、一方、ヘッドの外側に配置されるノズル列はヘッドの傾きの影響を受けやすい。ヘッドのやや中央に配置されているノズル列から吐出されるインク滴はヘッドの傾きが無いときに着弾する場所からあまりずれないで着弾する。一方、中央に位置するノズル列よりもヘッドの外側に配置されているノズル列から吐出されるインク滴はヘッドの傾きが無いときに着弾する場所からずれて着弾してしまう。
このように、ヘッドのやや中央に配置されているノズル列と中央に配置されているノズル列より外側に配置されているノズル列とが形成するラスタラインに画質の差がでると、全体の印刷画像の画質が低下することになる。
図28Aに示すように、第1実施形態ではマゼンタインクノズル列M及びライトマゼンタインクノズル列Lmより外側に、シアンインクノズル列C及びライトシアンインクノズル列Lcが配置されている。ここでは外側に位置するノズル列のほうがヘッドの傾きの影響を受けやすくなる。
図28Bに示すように、第2実施形態ではマゼンタの濃インクノズル列M及び淡インクノズル列Lmの交差方向の並び順と、シアンの濃インクノズル列C及び淡インクノズル列Lcの交差方向の並び順とが逆になっており、マゼンタとシアンのノズル列が交互に配置されている。このため、各色の濃淡インクのいずれかのノズル列は内側に配置され、いずれかのノズル列は外側に配置される。
仮に参考例及び第1実施形態のように、色によってノズル列の間の距離が長いノズル列と短いノズル列とがある場合、ヘッドの傾きの影響が及ぶ色のノズル列と及ばない色のノズル列とがある。第2実施形態のように、各色のノズル列の間の距離がほぼ同じであれば、どの色のノズル列もヘッドの傾きの影響を同様に受けるので、印刷画像の画質の低下を軽減することが可能になる。第2実施形態のようなノズル列の配列をヘッドに設けることにより、ヘッドの傾きの影響をより軽減することができる。
===まとめ===
(1)本実施形態の印刷装置は、紙を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、印刷ヘッドとを備えている。この印刷ヘッドは、複数のノズル列を有し、搬送方向と交差する交差方向(移動方向)に移動する。
この印刷ヘッドでは、シアンのノズル列としてシアンインクノズル列Cと、ライトシアンインクノズル列Lcとを備え、また、マゼンタのノズル列としてマゼンタインクノズル列Mと、ライトマゼンタインクノズル列Lmとを備えている。
そして、シアンインクノズル列Cとライトシアンインクノズル列Lcの交差方向(移動方向)の並び順と、マゼンタインクノズル列Mとライトマゼンタインクノズル列Lmの交差方向(移動方向)の並び順とが逆になっている。
これにより、往路と復路で形成されるドットの明度を同程度にして、往路と復路で形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能になる。また、各色のノズル列の間の距離をほぼ同じにして、ヘッドの傾きの影響を低減することができる。
(2)本実施形態の印刷装置では、第3色のインクはイエローインクである。シアンインクノズル列C及びライトシアンインクノズル列Lcと、マゼンタインクノズル列M及びライトマゼンタインクノズル列Lmとの間にイエローインクノズル列Yが配置されている。
これにより、1色のイエローインクによりドットを形成する場合、往路と復路のイエローインクのドットの明度は同じであり、イエローインクの明度のむらは生じにくい。このため、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクで形成されるグレーの画像では、各印刷領域の明度を同程度にして、画像の明度のむらを小さくすることが可能である。
(3)本実施形態の印刷装置では、ライトシアンインクノズル列Lc、マゼンタインクノズル列M、ライトマゼンタインクノズル列Lm、シアンインクノズル列Cの順に配置されている。
これにより、往路と復路で形成されるドットの明度は同程度となり、往路と復路で形成される各印刷領域の明度のむらを軽減することが可能になる。
(4)本実施形態の印刷装置では、ライトシアンインクノズル列Lc、マゼンタインクノズル列M、シアンインクノズル列C、ライトマゼンタインクノズル列Lmの順に配置されている。
これにより、往路と復路で形成されるドットの明度は同程度となり、往路と復路において形成される各印刷領域の明度のむらを軽減することが可能になる。また、各色のノズル列間の距離をほぼ同じにして、ヘッドの傾きの影響も軽減することができる。
(5)本実施形態の印刷装置では、シアンインク滴C及びライトシアンインク滴Lcを重ねて、マゼンタインク滴M及びライトマゼンタインク滴Lmを重ねて、紙にドットを形成する。
これにより、4色によりドットを形成する場合、往路と復路で形成されるドットの明度を同程度にして、各印刷領域の明度のむらを軽減することができる。
(6)本実施形態の印刷装置では、印刷ヘッドを交差方向(移動方向)に双方向に移動して双方向印刷を行う。
これにより、2色以上でドットを形成する場合、高速に印刷することができる。往路と復路で形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することができる。
(7)本実施形態の印刷装置は、印刷ヘッドの複数のノズルからインク滴を吐出して紙にドット列を形成するドット形成処理と、紙を搬送する搬送処理とを交互に繰り返し、紙に複数のドット列を並べて形成するコントローラを備えている。コントローラは、1回のドット形成処理によって、濃淡インクを有するシアン及びマゼンタのインクを使用する。
シアン及びマゼンタの濃淡インクを使用する場合、往路と復路で形成されるドットの明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することができる。
(8)本実施形態の印刷装置では、第1色のノズル列はシアンであり、第2色のノズル列はマゼンタである。
2色の濃淡インクのノズル列の配列により、往路と復路で形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することができる。このため、シアンインクとマゼンタインクで形成されるブルー(CM)の画像では、各印刷領域の明度の差を小さくして、画像の明度のむらを軽減することが可能である。
(9)本実施形態の印刷装置では、グレーの画像の印刷を行うことができる。
複数のインクを使用してドットを形成する場合、往路と復路で形成されるドットの明度の差を小さくして、往路と復路との各印刷領域の明度のむらを軽減することができる。
(10)前述の構成要素を全て含む印刷装置によれば、全ての効果を奏するので、望ましい。但し、必ずしも全ての構成要素を含む必要はない。つまり、往路と復路で形成されるドットの明度を同程度にして、往路と復路の各印刷領域の明度のむらを軽減することが可能となり、各色のノズル列の間の距離をほぼ同じにして、ヘッドの傾きの影響を低減することができる構成であれば良い。
(11)本実施形態の印刷ヘッドでは、シアンインクノズル列C、ライトシアンインクノズル列Lc、マゼンタインクノズル列M、及びライトマゼンタインクノズル列Lmを備え、シアンインクノズル列Cとライトシアンインクノズル列Lcの交差方向の並び順と、マゼンタインクノズル列Mとライトマゼンタインクノズル列Lmの交差方向の並び順とが逆になっている。
これにより、往路と復路で形成するドットの明度を同程度にして、往路と復路で形成する各印刷領域の明度のむらを軽減することが可能になる。また、各色のノズル列の間の距離をほぼ同じにして、ヘッドの傾きの影響を低減することができる。
(12)本実施形態の印刷装置は、紙を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、印刷ヘッドとを備えている。この印刷ヘッドは、複数のノズル列を有し、搬送方向と交差する交差方向(移動方向)に移動する。
この印刷ヘッドでは、シアンのノズル列としてシアンインクノズル列Cと、ライトシアンインクノズル列Lcとを備え、また、マゼンタのノズル列としてマゼンタインクノズル列Mと、ライトマゼンタインクノズル列Lmとを備えている。
そして、シアンの濃インク滴Cと淡インク滴Lcとが着弾する順と、マゼンタの濃インク滴Mと淡インク滴Lmとが着弾する順とが逆になる。
これにより、往路と復路で形成されるドットの明度を同程度にして、往路と復路で形成される各印刷領域の明度の差を小さくして、明度のむらを軽減することが可能になる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
特に、本発明には、以下のような形態も含まれる。
<グレーの画像データの印刷の効果について>
前述の実施形態では、マゼンタとシアンの濃淡インクを使用した場合、ヘッドの往路と復路で形成されるドットから成る各印刷領域の明度を同程度にすることができる。このため、各印刷領域の明度のむらを軽減することができる。
グレーの画像データなどでは、複数のインクを使用してドットを形成する。例えば、イエローインクやブラックインク等も使用することがある。
イエローインクを使用してドットを形成する場合、往路と復路も1色のイエローインク滴が着弾するため、往路と復路のドットの明度は同程度になり、各印刷領域の明度は同程度となる。
このため、イエローインクを使用してグレーの画像を印刷する場合、各印刷領域の明度のむらを軽減することができる。
図1は、印刷システムの全体構成の説明図である。 図2は、プリンタドライバが行う基本的処理の説明図である。 図3は、プリンタドライバのユーザーインターフェースの説明図である。 図4は、プリンタの全体構成のブロック図である。 図5は、プリンタの全体構成の概略図である。 図6は、プリンタの全体構成の横断面図である。 図7は、印刷時の処理のフロー図である。 図8は、参考例のヘッドの下面におけるノズルの配列を示す透視図である。 図9は、参考例の双方向印刷の説明図である。図9Aは、ヘッドの1回のパスにおけるヘッド(及びノズル)の位置とドットが形成される領域を示し、図9Bは、ヘッドの次のパスにおけるヘッドの位置とドットが形成される領域を示している。 図10は、参考例の往路で形成されるドットの説明図である。図10Aは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図10Bは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図11は、参考例の往路でマゼンタの濃淡インクとシアンの濃淡インクと形成されるドットの説明図である。図11Aは、ヘッドの往路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す断面図である。図11Bは、ヘッドの往路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図12は、参考例の復路で形成されるドットの説明図である。図12Aは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図12Bは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図13は、参考例の復路でマゼンタの濃淡インクとシアンの濃淡インクと形成されるドットの説明図である。図13Aは、ヘッドの復路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図13Bは、ヘッドの復路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図14は、参考例のヘッドの往路と復路において、マゼンタの濃淡インク及びシアンの濃淡インクで形成されるドットの明度を示す図である。 図15は、第1実施形態のヘッドの下面におけるノズルの配列を示す透視図である。 図16は、第1実施形態の双方向印刷の説明図である。図16Aは、ヘッドの1回のパスにおけるヘッドの位置とドットが形成される領域を示し、図16Bは、ヘッドの次のパスにおけるヘッドの位置とドットが形成される領域を示している。 図17は、第1実施形態の往路で形成されるドットの説明図である。図17Aは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図17Bは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図18は、第1実施形態の往路でマゼンタの濃淡インクとシアンの濃淡インクと形成されるドットの説明図である。図18Aは、ヘッドの往路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図18Bは、ヘッドの往路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図19は、第1実施形態の復路で形成されるドットの説明図である。図19Aは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図19Bは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図20は、第1実施形態の復路でマゼンタの濃淡インクとシアンの濃淡インクと形成されるドットの説明図である。図20Aは、ヘッドの復路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図20Bは、ヘッドの復路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図21は、第1実施形態及び第2実施形態のヘッドの往路と復路において、マゼンタの濃淡インクで形成されるドットとシアンの濃淡インクで形成されるドットの明度を示す図である。 図22は、第2実施形態のヘッドの下面におけるノズルの配列を示す透視図である。 図23は、双方向印刷の説明図である。図23Aは、ヘッドの1回のパスにおけるヘッド(及びノズル)の位置とドットが形成される領域を示し、図23Bは、ヘッドの次のパスにおけるヘッドの位置とドットが形成される領域を示している。 図24は、第2実施形態の往路で形成されるドットの説明図である。図24Aは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図24Bは、ヘッドの往路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図25は、第2実施形態の往路でマゼンタの濃淡インクとシアンの濃淡インクと形成されるドットの説明図である。図25Aは、ヘッドの往路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図25Bは、ヘッドの往路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図26は、第2実施形態の復路で形成されるドットの説明図である。図26Aは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す断面図である。図26Bは、ヘッドの復路のパスで4色のインク滴でドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図27は、第2実施形態の復路でマゼンタの濃淡インクとシアンの濃淡インクと形成されるドットの説明図である。図27Aは、ヘッドの復路のパスでシアンの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。図27Bは、ヘッドの復路のパスでマゼンタの濃淡インクでドットを形成するときの様子を示す平面図である。 図28は、移動方向及び搬送方向に垂直な方向を軸にして傾いている第1実施形態と第2実施形態のヘッドを点線で示す透視図である。図28Aは、移動方向及び搬送方向に垂直な方向を軸にして傾いている第1実施形態のヘッドを点線で示す透視図である。図28Bは、移動方向及び搬送方向に垂直な方向を軸にして傾いている第2実施形態のヘッドを点線で示す透視図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、30 キャリッジユニット、
31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、40 ヘッドユニット、
41 ヘッド、50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、
52 ロータリー式エンコーダ、53 紙検出センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、90 インクカートリッジ、
100 システム、110 コンピュータ、112 ビデオドライバ、
114 アプリケーションプログラム、116 プリンタドライバ、
120 表示装置、130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 記録再生装置、140A フレキシブルディスクドライブ装置、
140B CD−ROMドライブ装置、S 紙

Claims (12)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
    インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドであって、
    第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
    前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている
    印刷ヘッドと、
    を備える印刷装置。
  2. 前記第1色及び前記第2色のそれぞれの前記濃インクノズル列及び前記淡インクノズル列の間に第3色のインクを吐出するノズル列が配置されている請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列、前記第1濃インクノズル列の順に配置されている請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第1濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列の順に配置されている請求項1または2に記載の印刷装置。
  5. 前記第1色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて、前記第2色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて前記媒体にドットを形成する請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記印刷ヘッドを前記交差方向に双方向に移動して双方向印刷を行う請求項1から5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 移動中の前記印刷ヘッドの複数の前記ノズルからインク滴を吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成処理と、前記媒体を搬送する搬送処理とを交互に繰り返し、前記媒体に複数のドット列を並べて形成する制御部を備え、
    前記制御部は、1回の前記ドット形成処理によって、濃淡インクを有する第1色及び第2色のインクを使用する請求項1から6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 前記第1色のノズル列はシアンであり、前記第2色のノズル列はマゼンタである請求項1から7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. グレーの画像の印刷を行うことができる請求項1から8のいずれかに記載の印刷装置。
  10. 媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
    インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドであって、
    第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
    前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている
    印刷ヘッドと、
    を備え、
    前記第1色及び前記第2色のそれぞれの前記濃インクノズル列及び前記淡インクノズル列の間に第3色のインクを吐出するノズル列が配置されて、
    前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列、前記第1濃インクノズル列の順に配置されて、
    前記第1淡インクノズル列、前記第2濃インクノズル列、前記第1濃インクノズル列、前記第2淡インクノズル列の順に配置されて、
    前記第1色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて、前記第2色の濃インク滴及び淡インク滴を重ねて前記媒体にドットを形成し、
    前記印刷ヘッドを前記交差方向に双方向に移動して双方向印刷を行い、
    移動中の前記印刷ヘッドの複数の前記ノズルからインク滴を吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成処理と、前記媒体を搬送する搬送処理とを交互に繰り返し、前記媒体に複数のドット列を並べて形成する制御部を備え、
    前記制御部は、1回の前記ドット形成処理によって、濃淡インクを有する第1色及び第2色のインクを使用し、
    前記第1色のノズル列はシアンであり、前記第2色のノズル列はマゼンタであり、
    グレーの画像の印刷を行うことができる
    印刷装置。
  11. 第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
    前記第1濃インクノズル列と前記第1淡インクノズル列の前記交差方向の並び順と、前記第2濃インクノズル列と前記第2淡インクノズル列の前記交差方向の並び順とが逆になっている
    印刷ヘッド。
  12. 媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
    インクを吐出する複数のノズルが前記搬送方向に並ぶノズル列を複数有し、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する印刷ヘッドであって、
    第1色の濃インクを吐出する第1濃インクノズル列及び前記第1色の淡インクを吐出する第1淡インクノズル列と、第2色の濃インクを吐出する第2濃インクノズル列及び前記第2色の淡インクを吐出する第2淡インクノズル列とを備え、
    前記第1色の濃インク滴と淡インク滴とが着弾する順と、前記第2色の濃インク滴と淡インク滴とが着弾する順とが逆になる
    印刷ヘッドと、
    を備える印刷装置。
JP2005329131A 2005-11-14 2005-11-14 印刷装置及び印刷ヘッド Withdrawn JP2007136676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005329131A JP2007136676A (ja) 2005-11-14 2005-11-14 印刷装置及び印刷ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005329131A JP2007136676A (ja) 2005-11-14 2005-11-14 印刷装置及び印刷ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007136676A true JP2007136676A (ja) 2007-06-07

Family

ID=38200126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005329131A Withdrawn JP2007136676A (ja) 2005-11-14 2005-11-14 印刷装置及び印刷ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007136676A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131826A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2012086575A (ja) * 2012-01-04 2012-05-10 Seiko Epson Corp 液体吐出装置及び液体吐出方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6467348A (en) * 1987-07-21 1989-03-14 Xerox Corp Spot deposition method for liquid ink printing
JPH03218851A (ja) * 1989-03-24 1991-09-26 Canon Inc インクジェットカートリッジおよびそれを用いるインクジェット記録装置
JP2001180017A (ja) * 1999-12-28 2001-07-03 Canon Inc 往復走査によって記録を行なうインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2001205830A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷装置、印刷方法、および記録媒体
JP2004034472A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2004358908A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2005297421A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッド、液体カートリッジ、液体吐出装置及び画像形成装置
JP2005306048A (ja) * 2005-07-21 2005-11-04 Seiko Epson Corp 千鳥配列を有する印刷ヘッドおよびそれを用いた印刷装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6467348A (en) * 1987-07-21 1989-03-14 Xerox Corp Spot deposition method for liquid ink printing
JPH03218851A (ja) * 1989-03-24 1991-09-26 Canon Inc インクジェットカートリッジおよびそれを用いるインクジェット記録装置
JP2001180017A (ja) * 1999-12-28 2001-07-03 Canon Inc 往復走査によって記録を行なうインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2001205830A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷装置、印刷方法、および記録媒体
JP2004034472A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2004358908A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2005297421A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッド、液体カートリッジ、液体吐出装置及び画像形成装置
JP2005306048A (ja) * 2005-07-21 2005-11-04 Seiko Epson Corp 千鳥配列を有する印刷ヘッドおよびそれを用いた印刷装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131826A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2012086575A (ja) * 2012-01-04 2012-05-10 Seiko Epson Corp 液体吐出装置及び液体吐出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5066794B2 (ja) 印刷システム、印刷方法及びプログラム
JP2006192636A (ja) 液体吐出システム、液体吐出装置、液体吐出方法、プログラム、および液体吐出制御装置
JP2007136889A (ja) 印刷装置及び印刷方法
US7575299B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP4356404B2 (ja) 印刷装置、印刷方法およびプログラム
JP2006334984A (ja) 印刷制御装置、印刷方法及びプログラム
JP2007062049A (ja) 印刷方法、印刷システム及びプログラム
JP6054850B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP4655854B2 (ja) 印刷装置
JP2007136676A (ja) 印刷装置及び印刷ヘッド
JP2007055202A (ja) 印刷方法、印刷システム及びプログラム
JP2007001269A (ja) 印刷システム、プログラム及び印刷装置
JP4433803B2 (ja) 印刷装置、印刷制御装置、印刷方法、調査方法およびプログラム
JP2005040994A (ja) 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP4765266B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、およびプログラム
JP2007196490A (ja) 印刷システム、プログラム及び印刷装置
US7513587B2 (en) Printing method and printing system
JP2005193493A (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム及び印刷システム
JP2005335139A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP4561261B2 (ja) 印刷システム、印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP4529518B2 (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射方法
JP2005205849A (ja) 印刷システム、印刷方法、および、プログラム
JP2005178145A (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
JP4736442B2 (ja) 印刷システム、印刷方法、プログラム及び印刷装置
JP2007196393A (ja) 印刷方法、印刷システム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110607