JP4736442B2 - 印刷システム、印刷方法、プログラム及び印刷装置 - Google Patents

印刷システム、印刷方法、プログラム及び印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は、印刷システム、印刷方法プログラム及び印刷装置に関する。
媒体(紙・布・OHP用紙など)に余白なく印刷画像を印刷する「縁なし印刷」が可能なインクジェットプリンタが増えてきている。このようなプリンタは、媒体よりも広い範囲にインクを吐出して、縁なし印刷を実現している。また、このようなプリンタでは、媒体を支持する支持部材にインクが着弾して媒体の裏面が汚れることを防止するため、支持部材には凸部と凹部が設けられており、媒体に着弾しないインクが凹部に着弾するように、ノズルからインクが吐出される。
特開2002−13584号公報
縁なし印刷では、媒体の端部を印刷するときに、インクが媒体から外れるおそれがある。そこで、媒体の端部を印刷するときには、媒体に着弾しないインクが凹部に着弾するようにするため、凹部と対向するノズルを使用する。このように媒体の端部を印刷する場合、使用可能なノズルが制限され、使用可能なノズル数が減るため、ドット形成動作の際にドットを形成できる範囲が減ってしまう。
一方、インクジェットプリンタは、媒体を搬送する搬送動作と、移動するノズルからインクを吐出して媒体にドットを形成するドット形成動作とを交互に繰り返して、媒体に印刷画像を印刷する。そして、ドット形成動作の際にドットを形成できる範囲が減ると、搬送動作の際の搬送量を少なくする必要がある。つまり、媒体の端部を印刷する場合、媒体の中央部を印刷する場合と比較して、搬送動作の搬送量を少なくする必要がある。
しかし、少ない搬送量の搬送動作を無駄に続けてしまうと、印刷時間が遅くなる。
本発明は、できるだけ搬送量が多くなるように媒体を搬送し、印刷時間を早めることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、(A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、(B)前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、(C)前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルと搬送方向に関して同じ位置に設けられ、前記媒体の有無を検出するセンサと、(D)(D1)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記凸部と対向するノズル及び凹部に対向するノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN1、ドット列の間隔をD、ノズルピッチをk×D、1つのドット列を形成するノズルの数をMとしたとき、N1/Mが整数であり、N1/Mがkと互いに素の関係であり、前記第1搬送量が(N1/M)×Dである第1印刷処理を行うとともに、前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、凸部と対向するノズルからはインクを吐出せず凹部に対向するノズルからインクを吐出する前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN2としたとき、N2/Mが整数であり、N2/Mがkと互いに素の関係であり、前記第2搬送量が(N2/M)×Dである第2印刷処理を行うコントローラであって、(D2)前記ドット形成動作の際に前記センサの検出結果に基づいて前記媒体が有ることを検出できなくなったとき、前記センサよりも前記搬送方向の下流側に前記端部が位置することを検出し、このときのドット形成動作を含めてk×M回のドット形成動作を前記第2印刷処理にて行うことによって、前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列であって前記センサの位置よりも下流側に形成すべきドット列を形成して印刷処理を終了するコントローラと、(E)を備える印刷システムであって、(F)前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置が定められており、各前記搬送動作の搬送量の累積に基づいて各前記ドット形成動作におけるノズルの位置と前記下端最下流位置との相対的な位置関係が求められ、(G)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記最上流ノズルが、前記下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置するとき、そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行い、その後に前記第2印刷処理を行うことにし、(H)前記端部が検出されてから前記印刷処理が終了されるまでの搬送量の合計よりも、前記第3搬送動作の後における前記凸部と対向するノズルが前記下端最下流位置から前記搬送方向に下流側に離れて位置するような前記第3搬送量で、前記第3搬送動作を行うことによって、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成することを特徴とする印刷システムである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
(A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、
(B)前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、
(C)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理を行うコントローラであって、
前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理を行うコントローラと、
(D)を備える印刷システムであって、
(E)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルが、前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置する場合であって、
そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行い、その後に前記第2印刷処理を行っても、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成できる場合、
前記コントローラは、そのドット形成動作の後に前記第3搬送動作を行う
ことを特徴とする印刷システム。
このような印刷システムによれば、印刷終了を早めることができる。
かかる印刷システムであって、前記端部を検出するためのセンサを更に備え、前記コントローラは、前記センサの検出結果に基づいて前記端部を検出した後、前記媒体を前記搬送方向に搬送する搬送動作と前記ドット形成動作とを所定回数繰り返し、印刷処理を終了することが望ましい。これにより、印刷終了を早めることができる。
かかる印刷システムであって、前記第3搬送動作の後における前記凸部と対向するノズルが、前記端部が検出されてから前記印刷処理が終了されるまでの搬送量の合計よりも、前記下端最下流位置から前記搬送方向に下流側に離れて位置する場合、前記コントローラは、前記そのドット形成動作の後に前記第3搬送動作を行うことが好ましい。これにより、印刷終了を早めることができる。
かかる印刷システムであって、前記センサは、前記媒体の有無を検出するセンサであり、前記コントローラが、ドット形成動作の際に前記センサの検出結果に基づいて前記媒体が有ることを検出できなくなったとき、前記センサよりも前記搬送方向の下流側に前記端部が位置することを検出することが好ましい。これにより、簡易なセンサで媒体の下端を検出することができる。
かかる印刷システムであって、前記センサが前記端部を検出したときの前記センサの位置よりも前記搬送方向の下流側に形成すべきドット列を、前記所定回数の前記ドット形成動作により形成することが好ましい。これにより、下端に余白を作らずに印刷画像を印刷することができる。
かかる印刷システムであって、前記センサは、前記搬送方向に関して前記最上流ノズルと同じ位置に設けられていることが好ましい。これにより、下端検出結果をドット形成動作に反映させることが可能になる。
かかる印刷システムであって、前記媒体が最も搬送方向上流寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最上流位置と前記下端最下流位置との間に形成すべきドット列は、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成されることが望ましい。これにより、凸部にインクを着弾させずに、印刷を行うことができる。
かかる印刷システムであって、前記第3搬送量が前記第1搬送量と等しいことが望ましい。これにより、印刷画像の画質が全体的に均質になる。
かかる印刷システムであって、前記第3搬送動作の後、前記第2搬送動作を行う前に、前記第2搬送量よりも多い第4搬送量で前記媒体を搬送する第4搬送動作が行われることが望ましい。これにより、印刷終了を早めることができる。
かかる印刷システムであって、前記第3搬送量は、前記第4搬送量と等しいことが望ましい。これにより、印刷画像の画質が全体的に均質になる。
かかる印刷システムであって、前記第3搬送量は前記第4搬送量よりも多いことが望ましい。これにより、第1印刷処理による印刷された印刷画像と、第2印刷処理により印刷された印刷画像との間の画質の差が目立たなくなる。
かかる印刷システムであって、前記媒体に形成される前記ドット列の間隔をD、前記ノズルの間隔をk×D、前記第1搬送量をn1×D、前記第2搬送量をn2×D、としたとき、n1をkで割ったときの余りが、n2をkで割ったときの余りに等しいことが望ましい。これにより、印刷画像の画質を向上できる。
かかる印刷システムであって、前記第3搬送量をn3×Dとしたとき、n3をkで割ったときの余りが、n1をkで割ったときの余りに等しいことが望ましい。これにより、印刷画像の画質を向上できる。
(A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、
前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、
を備えるプリンタを準備する工程と、
(B)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理を行う工程と、
(C)前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理を行う工程と、
(D)を含む印刷方法であって、
(E)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルが、前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置する場合であって、
そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行い、その後に前記第2印刷処理を行っても、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成できる場合、
そのドット形成動作の後に前記第3搬送動作を行う工程、
を含むことを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、印刷終了を早めることができる。
(A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、
前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、
を備えるプリンタに、
(B)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記ノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理を行わせ、
(C)前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理を行わせる、
(D)プログラムであって、
(E)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルが、前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置する場合であって、
そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行い、その後に前記第2印刷処理を行っても、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成できる場合、
(F)プリンタに、そのドット形成動作の後に前記第3搬送動作を行わせる
ことを特徴とするプログラム。
このようなプログラムによれば、印刷終了が早くなるように、プリンタを制御できる。
===印刷システムの構成===
次に、印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザインターフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザインターフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110にはプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザインターフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
===プリンタドライバ===
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ110では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ112やアプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116などのコンピュータプログラムが動作している。ビデオドライバ112は、アプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116からの表示命令に従って、例えばユーザインターフェース等を表示装置120に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム114は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザは、アプリケーションプログラム114のユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム114により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム114は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ116に画像データを出力する。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタに出力する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。ここで、コマンドデータとは、プリンタに特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する紙上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・ラスタライズ処理などを行う。以下に、プリンタドライバ116が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、紙に印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、紙に画像を印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラム114から受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。なお、CMYKデータは、プリンタが有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ116が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンタが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタがドットを分散して形成できるように画素データを作成する。プリンタドライバ116は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理されたデータは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば720×720dpi)を有している。ハーフトーン処理されたデータは、例えば、各画素につき1ビット又は2ビットのデータから構成される。以下、ハーフトーン処理されたデータのうち、1ビットデータのものを2値データと呼び、2ビットデータのものを多値データと呼ぶ。
ラスタライズ処理は、マトリクス状の画像データを、プリンタに転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれる画素データとして、プリンタに出力される。なお、後述するように、各ノズルがいつどの画素にインクを吐出すべきかは、予め決まっている。ラスタライズ処理では、決められた画素に向かって各ノズルがインクを吐出できるような順に、マトリクス状の画素データの順番を変更する。
===プリンタの構成===
<インクジェットプリンタの構成について>
図3は、本実施形態のプリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図4は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の概略図である。また、図5は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及びコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を印刷する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙を搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙を搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に給紙するためのローラである。搬送モータ22は、紙を搬送方向に搬送するためのモータであり、例えばDCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、紙Sをプリンタの外部に排出するローラであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッドが移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモータであり、例えばDCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、複数のノズルを有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙を給紙する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙に照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。光学センサ54による紙Sの端部の検出方法については、後述する。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
コントローラ60は、印刷データに含まれるコマンドデータに従って、搬送ユニット20及びキャリッジユニット30等を制御する。また、コントローラ60は、印刷データに含まれる画素データに従って、ヘッドユニット40を制御し、画素データに応じて各ノズルからインクを吐出させる。
<ノズルについて>
図6は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するためのノズルを複数個(本実施形態では90個)備えている。各ノズルには、それぞれインクチャンバー(不図示)と、ピエゾ素子が設けられている。ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張し、ノズルからインク滴が吐出される。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向におけるドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、k=4である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯90)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯90よりも搬送方向の下流側に位置している。なお、前述の光学センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯90とほぼ同じ位置にある。
<光学センサ54について>
図7A〜図7Cは、光学センサ54による紙Sの端部の検出の説明図である。これらの図は、上方から見た図である。キャリッジ31の下面にあるヘッド41や光学センサ54の位置は、図中に点線で示されている。
図7Aは、光学センサ54による紙Sの上端の検出の説明図である。紙を給紙する前に、コントローラ60は、キャリッジ31を紙Sに対して図に示す位置に移動させる。キャリッジ31を移動した後、コントローラ60は、紙Sを搬送方向へ搬送する。そして、紙Sを搬送方向へ搬送する間、コントローラ60は、光学センサ54により、紙の有無を検出する。光学センサ54の検出結果が「紙なし」の状態から「紙あり」の状態へ変化したとき、コントローラ60は、光学センサ54の位置(本実施形態の場合、搬送方向最上流側のノズル(ノズル♯90)の位置)に紙の上端が位置することを検出する。
図7Bは、光学センサ54による紙Sの側端の検出の説明図である。ノズルからインクを吐出する前、キャリッジ31は、紙Sと対向しない位置(この説明図では、図の右側)に位置している。コントローラ60は、キャリッジ31を紙Sに向かって移動させ、ヘッド41が紙Sと対向するときにノズルからインクを吐出し、紙Sにドットを形成する。キャリッジ31を移動方向に移動する間、コントローラ60は、光学センサ54により、紙の有無を検出する。光学センサ54の検出結果が「紙なし」の状態から「紙あり」の状態へ変化したとき、コントローラ60は、光学センサ54の位置に紙Sの側端(この説明図では紙Sの右端)が位置することを検出する。また、光学センサ54の検出結果が「紙あり」の状態から「紙なし」の状態へ変化したとき、コントローラ60は、光学センサ54の位置に紙Sの側端(この説明図では紙Sの左端)が位置することを検出する。
図7Cは、光学センサ54による紙Sの下端の検出の説明図である。プリンタは、紙Sに印刷をするとき、紙Sを搬送方向に搬送する搬送動作と、移動するノズルからインクを吐出するドット形成動作とを交互に繰り返す。このドット形成動作の際に、図7Bで説明したように、紙Sの側端を検出している。但し、ドット形成動作の後の搬送動作の結果、図7Cに示すように、紙Sの下端が光学センサ54よりも搬送方向下流側に位置する場合、ドット形成動作の際に紙Sの側端を検出できなくなる。このように、前回のドット形成動作の際に紙Sの側端が検出でき、次のドット形成動作の際に紙Sの側端が検出できなくなった場合、コントローラ60は、光学センサ54の位置と光学センサ54から搬送量分だけ下流側の位置との間に紙Sの下端があることを検出する。このため、紙Sの下端の位置の検出精度は搬送量に応じて変わることになる。
===基本的な印刷動作===
<インターレース印刷>
図8A及び図8Bは、インターレース印刷の説明図である。図8Aは、パス1〜パス4におけるヘッド(又はノズル群)の位置とドットの形成の様子を示し、図8Bは、パス1〜パス6におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。
説明の都合上、複数あるノズル群のうちの一つのノズル群のみを示し、ノズル群のノズル数も少なくしている(ここでは8個)。図中の黒丸で示されるノズルは、インクを吐出可能なノズルである。一方、白丸で示されるノズルは、インクを吐出不可のノズルである。また、説明の便宜上、ヘッド(又はノズル群)が紙に対して移動しているように描かれているが、同図はヘッドと紙との相対的な位置を示すものであって、実際には紙が搬送方向に移動されている。また、説明の都合上、各ノズルは数ドット(図中の丸印)しか形成していないように示されているが、実際には、移動方向に移動するノズルから間欠的にインク滴が吐出されるので、移動方向に多数のドットが並ぶことになる。このドットの列をラスタラインともいう。黒丸で示されるドットは、最後のパスで形成されるドットであり、白丸で示されるドットは、それ以前のパスで形成されたドットである。なお、「パス」とは、移動するノズルからインクを吐出して、ドットを形成する動作(ドット形成動作)をいう。各パスは、紙を搬送方向に搬送する動作(搬送動作)と交互に行われる。
「インターレース印刷」とは、kが2以上であって、1回のパスで記録されるラスタラインの間に記録されないラスタラインが挟まれるような印刷方法を意味する。例えば、図8A及び図8Bにおける印刷方法では、1回のパスで形成されるラスタラインの間に、3本のラスタラインが挟まれている。
インターレース印刷では、紙が搬送方向に一定の搬送量Fで搬送される毎に、各ノズルが、その直前のパスで記録されたラスタラインのすぐ上のラスタラインを記録する。このように搬送量を一定にして記録を行うためには、(1)インクを吐出可能なノズル数N(整数)はkと互いに素の関係にあること、(2)搬送量FはN・Dに設定されること、が条件となる。
同図では、ノズル群は搬送方向に沿って配列された8個のノズルを有する。ノズル群のノズルピッチkは4なので、インターレース印刷を行うための条件である「Nとkが互いに素の関係」を満たすため、全てのノズルは用いずに、7個のノズル(ノズル♯1〜ノズル♯7)を用いる。また、7個のノズルが用いられるため、紙は搬送量7・Dにて搬送される。その結果、180dpi(4・D)のノズルピッチのノズル群を用いて、720dpi(=D)のドット間隔にて紙にドットが形成される。なお、実際のノズル数(90個)は7個よりも多いので、実際の搬送量(89・D)は7・Dよりも多くなる。
インターレース印刷の場合、ノズルピッチ幅の連続するラスタラインが完成するためには、k回のパスが必要となる。例えば、180dpiのノズルピッチのノズル群を用いて720dpiのドット間隔にて連続する4つのラスタラインが完成するためには、4回のパスが必要となる。同図によれば、パス3のノズル♯2が形成したラスタライン(図中の矢印で示されるラスタライン)よりも搬送方向上流側に、連続的なラスタラインがドット間隔Dにて形成されることが示されている。
<フルオーバーラップ印刷>
図9A及び図9Bは、フルオーバーラップ印刷の説明図である。図9Aは、パス1〜パス8におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示し、図9Bは、パス1〜パス11におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。
「フルオーバーラップ印刷」とは、ラスタラインを複数のノズルで形成する印刷方法を意味する。例えば、図9A及び図9Bにおける印刷方法では、各ラスタラインは、2つのノズルで形成されている。
フルオーバーラップ印刷では、紙が搬送方向に一定の搬送量Fで搬送される毎に、各ノズルが、数ドットおきに間欠的にドットを形成する。そして、他のパスにおいて、他のノズルが既に形成されている間欠的なドットを補完するように(ドットの間を埋めるように)ドットを形成することにより、1つラスタラインが複数のノズルにより形成される。このようにM回のパスにて1つのラスタラインが形成される場合、「オーバーラップ数M」と定義する。
図9A及び図9Bでは、各ノズルは、1ドットおきに間欠的にドットが形成されるので、パス毎に奇数番目の画素又は偶数番目の画素にドットが形成される。そして、1つのラスタラインが2つのノズルにより形成されているので、オーバーラップ数M=2になる。
オーバーラップ印刷において、搬送量を一定にして記録を行うためには、(1)N/Mが整数であること、(2)N/Mはkと互いに素の関係にあること、(3)搬送量Fが(N/M)・Dに設定されること、が条件となる。
図9A及び図9Bでは、ノズル群は搬送方向に沿って配列された8つのノズルを有する。しかし、ノズル群のノズルピッチkは4なので、オーバーラップ印刷を行うための条件である「N/Mとkが互いに素の関係」を満たすために、全てのノズルを用いることはできない。そこで、8つのノズルのうち、6つのノズルを用いてオーバーラップ印刷が行われる。また、6つのノズルが用いられるため、紙は搬送量3・Dにて搬送される。その結果、例えば、180dpi(4・D)のノズルピッチのノズル群を用いて、720dpi(=D)のドット間隔にて紙にドットが形成される。
1つのラスタラインがM個のノズルにより形成される場合、ノズルピッチ分のラスタラインが完成するためには、k×M回のパスが必要となる。例えば、図9A及び図9Bでは、1つのラスタラインが2つのノズルにより形成されているので、4つのラスタラインが完成するためには、8回のパスが必要となる。同図によれば、パス3のノズル♯4及びパス7のノズル♯1が形成したラスタライン(図中の矢印で示されるラスタライン)よりも搬送方向上流側に、連続的なラスタラインがドット間隔Dにて形成されることが示されている。
図9A及び図9Bでは、パス1では各ノズルが奇数画素にドットを形成し、パス2では各ノズルが偶数画素にドットを形成し、パス3では各ノズルが奇数画素にドットを形成し、パス4では各ノズルが偶数画素にドットを形成する。つまり、前半の4回のパスでは、奇数画素−偶数画素−奇数画素−偶数画素の順にドットが形成される。そして、後半の4回のパス(パス5〜パス8)では、前半の4回のパスと逆の順にドットが形成され、偶数画素−奇数画素−偶数画素−奇数画素の順にドットが形成される。なお、パス9以降のドットの形成順は、パス1からのドット形成順と同様である。
<部分オーバーラップ印刷>
図10A及び図10Bは、部分オーバーラップ印刷の説明図である。図10Aは、パス1〜パス4におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示し、図10Bは、パス1〜パス6におけるドットの形成の様子を示している。
部分オーバーラップ印刷では、ノズル群の搬送方向上流側の端部に位置するノズル及びノズル群の搬送方向下流側の端部に位置するノズルの2つのノズルが、ノズル群の中央部に位置する1つのノズルと同じ機能を果たす。例えば、図10A及び図10Bでは、ノズル♯1やノズル♯8は、ノズル♯2〜ノズル♯7と比較して、半分のドットしか形成しない。但し、図10A及び図10Bにおいてインクを吐出可能なノズルの数は、図8A及び図8Bにおいてインクを吐出可能なノズルの数と比較して、多くなる。
部分オーバーラップ印刷では、搬送方向上流側の端部に位置するノズルが、間欠的にドットを形成する。そして、他のパスにおいて、搬送方向下流側の端部に位置するノズルが、既に形成されている間欠的なドットを補完するように(ドットの間を埋めるように)、ドットを形成する。これにより、端部に位置する2つのノズルが、中央部に位置する1つのノズルと同じ機能を果たす。例えば、図10A及び図10Bでは、あるパスでノズル♯8が1ドットおきにドットを形成した後、他のパスでノズル♯1がドットの間を埋めるようにドットを形成して、1つのラスタラインを完成させている。
部分オーバーラップ印刷でも、前述のインターレース印刷と同様に、一定の搬送量Fの搬送動作が、各パスと交互に行われる。このように搬送量を一定にして印刷を行うためには、(1)延べノズル数N’がkと互いに素の関係にあること、(2)搬送量FがN’・Dに設定されること、が条件となる。ここで、「延べノズル数N’」は、中央部のノズルを「1」とカウントし、半分のドットしか形成しないノズルを「0.5」としてカウントしたときの、合計ノズル数である。例えば、図10A及び図10Bでは、延べノズル数N’は「7」になる。
上記の部分オーバーラップ印刷は、前述のインターレース印刷を変形したものである。但し、前述のフルオーバーラップを変形させても良い。
図11A及び図11Bは、別の部分オーバーラップ印刷の説明図である。ここでは、ノズル群の中央部に位置するノズル♯3〜ノズル♯6は、前述のフルオーバーラップ印刷の場合と同様に、ドットを形成する。一方、ノズル群の端部に位置するノズル(ノズル♯1、ノズル♯2、ノズル♯7及びノズル♯8)は、中央部に位置するノズルの半分のドットしか形成しない。また、前述のフルオーバーラップ印刷の場合とは異なり、全てのノズル(ノズル♯1〜ノズル♯8)からインクを吐出している。
このように、フルオーバーラップ印刷において部分オーバーラップ印刷を行うためには、(1)N’/Mが整数であること、(2)N’/Mはkと互いに素の関係にあること、(3)搬送量Fが(N’/M)・Dに設定されること、が条件となる。なお、図11A及び図11Bでは、延べノズル数N’は「6」になる。
<印刷方法の表記方法について>
図12は、図8Aのインターレース印刷を別の表記方法で記載した図である。図中の太線の升目は、ノズルの位置を示している。また、升目の中の番号は、その位置に対応するノズルのノズル番号を示している。図8Aの矢印で示されるラスタラインは、図12の矢印の位置のノズルにより形成される。
以下の実施形態の説明からは、紙面の都合上、このように印刷方法を表記する。
===縁なし印刷===
<印刷領域について>
紙の端部に余白を形成せずに印刷を行う「縁なし印刷」と呼ばれる印刷方法がある。この縁なし印刷によれば、紙の前面に画像を印刷することができるので、近年人気を集めている。
図13は、縁なし印刷の概略説明図である。同図において、内側の実線の四角形は、紙Sの大きさを示している。また、外側の点線の四角形は、インクを吐出する領域を示している。紙Sよりも広い領域にインクを吐出することにより、紙に余白を形成せずに画像を印刷することが可能になる。
但し、インクを吐出する範囲(点線の四角形)が紙の大きさ(実線の四角形)よりも大きいため、縁なし印刷をする際に、紙に着弾しないインク(以下、「紙外着弾インク」という)が発生する。紙外着弾インクがプラテン24に着弾すると、次の紙が搬送されたときに、その紙の裏面をインクで汚してしまう。
そこで、縁なし印刷を行うプリンタでは、プラテン24に溝が設けられており、この溝に紙外着弾インクが着弾するようになっている。
<紙の側端の縁なし印刷>
図14Aは、縁なし印刷時のインクの吐出の説明図である。図14Bは、縁なし印刷時のインクの着弾の説明図である。両図とも、搬送方向から見た図である。ここでは説明の都合上、複数あるノズル群のうちの一つのノズル群のみを示している。
縁なし印刷を行うプリンタのプラテン24は、突起242(凸部やリブともいう)と、溝部244(凹部ともいう)と、吸収部材246とを備えている。
突起242は、プラテン24が紙Sを支持する際に、紙と接触する部材である。この突起242は、紙が溝部244に接しないように、構成される。また、この突起242は、規定サイズの紙の側端に位置しないように、設けられている。
溝部244は、プラテン24に設けられた窪みである。溝部244は、突起242に対して凹んでいるため、溝部244がインクによって汚れても、紙の裏面を汚さない。このため、縁なし印刷時に紙幅よりも広い領域にインクが吐出されても、紙外着弾インクが溝部244に着弾するので、紙の裏面を汚さない。
吸収部材246は、インクを吸収するための部材であり、例えば吸水性のスポンジ等から構成される。この吸収部材246は、溝部244に設けられている。そして、縁なし印刷時に溝部244に着弾する紙外着弾インクを吸収する。吸収部材246がインクを吸収することにより、打ち漏らしたインクの離散を防いでいる。プリンタは幅の異なる複数の紙に印刷可能なので、印刷可能な規定サイズの紙幅に合わせて、その紙に対応する打ち漏らし領域に吸収部材246が設けられている。
図に示されるように、紙幅よりも広い範囲にインクが吐出されることにより、紙Sの側端に余白ができないように画像を印刷することが可能になる。また、紙外着弾インクは溝部244の吸収部材246に着弾するので、紙外着弾インクで紙の裏面が汚れることを防止できる。
<紙の上端の縁なし印刷>
図15A及び図15Bは、紙の上端の縁なし印刷時のインクの吐出の説明図である。両図とも、キャリッジ31の移動方向から見た図である。ここでは説明の都合上、ノズル群のノズル数を少なくしている(ここでは13個)。
ノズル♯1〜ノズル♯5は、搬送方向下流側の溝部244Aと対向する位置に設けられている。このため、ノズル♯1〜ノズル♯5から吐出されたインクは、仮に紙Sに着弾しなくても、溝部244Aに着弾する。ノズル♯6〜ノズル♯8は、突起242と対向する位置に設けられている。このため、ノズル♯6〜ノズル♯8から吐出されたインクは、紙Sに着弾しないとき、突起242に着弾するおそれがある。ノズル♯9〜ノズル♯13は、搬送方向上流側の溝部244Bと対向する位置に設けられている。このため、ノズル♯9〜ノズル♯13から吐出されたインクは、仮に紙Sに着弾しなくても、溝部244Bに着弾する。
ところで、紙Sを搬送する際に、紙Sの傾きや構造的なばらつき等により、紙Sの上端の位置に誤差が生じる。図中において、紙Sが最も搬送方向下流側に寄る場合の紙Sの位置を点線で表し、紙Sが最も搬送方向上流側に寄る場合の紙Sの位置を実線で表している。
搬送誤差を考慮すると紙Sの上端が突起242上に位置するおそれがある場合(図15Aの状態)、全てのノズルからインクが吐出されると、突起242にインクが着弾するおそれがある。このため、このような場合には、プリンタは、ノズル♯1〜ノズル♯5のみからインクを吐出して、紙の上端を縁なし印刷する。なお、インクを吐出可能なノズル数が少なくなると、インターレース印刷で印刷するときに、搬送量が少なくなる。
一方、搬送誤差を考慮しても紙Sの上端が溝部244A上(又は溝部244Aよりも搬送方向下流側)に位置する場合(図15Bの状態)、全てのノズルからインクが吐出されても、突起242にインクは着弾しない。このため、このような場合には、プリンタは、全てのノズルからインクを吐出して、紙の上端を縁なし印刷することが可能である。これにより、吐出可能なノズル数が多くなるので、搬送量も多くできる。
ところで、搬送誤差があっても紙Sの上端に余白ができないようにするため、図中の点線で示される紙Sの上端から図中の実線で示される紙Sの上端までの範囲にも、インクが吐出される。そして、この範囲にインクを吐出するノズルは、ノズル♯1〜ノズル♯5のみである。仮に、この範囲にノズル♯6〜ノズル♯8がインクを吐出すると、突起242にインクが着弾するおそれがあるからである。
<紙の下端の縁なし印刷>
図16A及び図16Bは、紙の下端の縁なし印刷時のインクの吐出の説明図である。両図とも、キャリッジ31の移動方向から見た図である。ここでも説明の都合上、ノズル群のノズル数も少なくしている(ここでは13個)。なお、紙Sを搬送する際に、紙Sの傾きや構造的なばらつき等により、紙Sの上端の位置に誤差が生じる。図中において、紙Sが最も搬送方向下流側に寄る場合の紙Sの位置を実線で表し、紙Sが最も搬送方向上流側に寄る場合の紙Sの位置を点線で表している。
搬送誤差を考慮しても紙Sの下端が溝部244B上(又は溝部244Bよりも搬送方向上流側)に位置する場合(図16Aの状態)、全てのノズルからインクを吐出しても、突起242にインクは着弾しない。このため、このような場合には、プリンタは、全てのノズルからインクを吐出して、紙Sの下端を縁なし印刷することが可能である。
一方、搬送誤差を考慮すると紙Sの下端が突起242上に位置するおそれがある場合(図16Bの状態)、全てのノズルからインクを吐出すると、突起242にインクが着弾するおそれがある。このため、このような場合には、プリンタは、ノズル♯9〜ノズル♯13のみからインクを吐出して、紙Sの下端を縁なし印刷する。なお、インクを吐出可能なノズル数が少なくなると、インターレース印刷で印刷するときに、搬送量が少なくなる。
ところで、搬送誤差があっても紙Sの下端に余白ができないようにするため、図中の点線で示される紙Sの下端から図中の実線で示される紙Sの下端までの範囲にも、インクが吐出される。そして、この範囲にインクを吐出するノズルは、ノズル♯9〜ノズル♯13のみである。仮に、この範囲にノズル♯6〜ノズル♯8がインクを吐出すると、突起242にインクが着弾するおそれがあるからである。
===下端印刷開始タイミング1(モデル例)===
図17A〜図17Cには、3種類の印刷方法における、各パスのノズルの位置と紙の下端の位置との相対的な位置関係が示されている。図中の横方向に引かれた実線は、紙Sの下端が最も搬送方向下流側に位置する場合の紙Sの下端の位置を示している。つまり、この実線は、図16Aや図16Bにおいて実線で示される紙Sの下端の位置を示している。以下、この実線の位置のことを「下端最下流位置」という。また、図中の横方向に引かれた点線は、紙Sの下端が最も搬送方向上流側に位置する場合の紙Sの下端の位置を示している。つまり、この点線は、図16Aや図16Bにおいて点線で示される紙Sの下端の位置を示している。以下、この実線の位置のことを「下端最上流位置」という。
言い換えると、紙Sの下端は、下端最下流位置と下端最上流位置との間のどこかに位置する。このため、下端最下流位置よりも搬送方向下流側(図中の上側)では、搬送誤差を考慮しても、紙Sが確実に存在する。つまり、下端最下流位置よりも搬送方向上流側でインクを吐出する場合には、いずれのノズルからインクを吐出しても、紙Sに着弾する(いずれのノズルからインクを吐出しても良い)。また、下端最下流位置から下端最上流位置までの間では、搬送誤差に応じて、紙Sが存在するところと、紙Sが存在しないところがある。このため、下端最下流位置から下端最上流位置までの間に向かってインクを吐出する場合には、溝部244Bと対向するノズル♯9〜ノズル♯13のみが用いられる。また、下端最上流位置よりも搬送方向上流側(図中の下側)では、搬送誤差を考慮しても、紙Sは確実に存在しない。つまり、下端最上流位置よりも搬送方向上流側には、インクを吐出する必要がない。
<参考例>
図17Aは、参考例の印刷方法の説明図である。参考例の印刷方法では、通常のインターレース印刷により紙の下端を縁なし印刷する。この場合、インクを吐出可能なノズル数が13個なので、搬送量は13・D(=13/720インチ)になる。但し、この印刷方法では、下端最下流位置から下端最上流位置までの間に向かってノズル♯6〜ノズル♯8がインクを吐出するので、突起242に紙外着弾インクが着弾し、紙の裏面を汚すおそれがある。
<第1比較例>
図17Bは、第1比較例の印刷方法の説明図である。第1比較例の印刷方法では、プリンタは、原則として全てのノズルからインクを吐出するインターレース印刷を行う。但し、仮に通常の搬送量で紙Sを搬送すると、ノズル群の最上流ノズルが下端最下流位置よりも搬送方向上流側に位置するならば、プリンタは、通常の搬送量で紙を搬送せず、下端印刷時の搬送量で紙Sを搬送する。そして、これ以降の搬送動作では、下端印刷時の搬送量にて紙Sが搬送される。
具体的には、パスnまでは、最上流ノズルであるノズル♯13が下端最下流位置よりも搬送方向下流側に位置する。このため、プリンタは、パスnまでは通常の搬送量(13・D(=13/720インチ))で紙Sを搬送する。但し、パスnの終了後、通常の搬送量(13・D(=13/720インチ))で紙Sを搬送すると、ノズル♯13が下端最下流位置よりも搬送方向上流側に位置する(図17Aのパスn+1と同じ状態)。このため、パスnとパスn+1との間に行われる搬送動作では、プリンタは、5・D(=5/720インチ)にて紙を搬送する。そして、これ以降の搬送動作では、プリンタは、5・Dにて紙Sを搬送する。
この比較例の印刷方法によれば、下端最下流位置から下端最上流位置までの間に向かってインクを吐出するノズルは、溝部244Bと対向するノズル♯9〜ノズル♯13のみである。このため、紙外着弾インクが突起242に着弾して紙Sの裏面を汚すこともない。
<第2比較例>
図17Cは、第2比較例の印刷方法の説明図である。第2比較例の印刷方法は、前述の第1比較例とほぼ同様に実行される。但し、第2比較例では、コントローラ60は、光学センサ54による下端の検出結果に応じて、インクを吐出する領域やパスの回数を変更する。ここでは、仮に、図中の太線で示される位置に、紙Sの下端があるものとする。
この第2比較例の場合、光学センサ54は、パスn+2のときには紙Sの側端を検出するが、パスn+3のときには紙Sの側端を検出しない。このため、コントローラ60は、パスn+3のときに、紙Sの下端が光学センサ54の位置(ノズル♯13の位置)よりも下流側に位置することを、検出する。
そこで、コントローラ60は、パスn+3のときのノズル♯13の位置よりも搬送方向上流側に位置するラスタラインを形成しないように、インクの吐出を制御する。例えば、コントローラ60は、パスn+4においてノズル♯12及びノズル♯13からインクを吐出しないようにする。これにより、紙外着弾インクを減らすことができる。
また、コントローラ60は、紙Sの下端を検出したとき、検出したときのパスを含めて4回のパスで印刷を終了する。具体的には、パスn+3において紙Sの下端を検出した後、コントローラ60は、パスn+6を終えたらパスn+7を行わずに印刷を終了する。パスn+7を行わなくても、紙Sの下端への印刷が終了しているからである。また、パスn+7を行わないことにより、紙Sへの印刷終了を早めることができるからである。
なお、この第2比較例では、紙Sの下端を検出した後、プリンタは3回の搬送動作を行っている。言い換えると、紙Sの下端を検出した後、合計15・D(=5・D×3回)の搬送を行う。この3回分の搬送動作の総搬送量のことを、以下、「下端処理必要搬送量」と呼ぶ。
<本実施形態1>
上記の比較例によれば、パスn以降の搬送動作から下端印刷時の搬送量(5・D)にて紙Sが搬送される。但し、下端印刷時の搬送量は通常の印刷時の搬送量(13・D)よりも短いため、印刷終了までに時間がかかってしまう。
特に、第2比較例のように、光学センサ54が紙Sの下端を検出することによって印刷終了のパスが決定される場合、光学センサ54が紙Sの下端を検出するまでの間に短い搬送量の搬送動作を繰り返すと、光学センサ54が紙Sの下端を検出するまでに時間がかかり、その結果、印刷終了までに時間がかかってしまう。
そこで、本実施形態では、以下のようにして、紙Sの下端を印刷している。
図18Aは、本実施形態の第1の説明図である。前述の第1比較例と本実施形態とを比較すると、パスnとパスn+1との間に行われる搬送動作の搬送量が異なる。
本実施形態では、プリンタは、搬送量が13・Dの通常のインターレース印刷を行う。但し、仮に通常の搬送量で紙Sを搬送すると、突起242と対向するノズルのうちの最上流側ノズルと下端最下流位置との距離が、下端処理必要搬送量よりも短くなるならば、プリンタは、通常の搬送量で紙Sを搬送せず、下端印刷時の搬送量で紙Sを搬送する。そして、これ以降の搬送動作では、下端印刷時の搬送量にて紙Sが搬送される。
以下、具体的に説明する。ここでは、突起242と対向するノズルとはノズル♯6〜ノズル♯8であり、これらのノズルのうちの最上流側ノズルとはノズル♯8である。また、下端処理必要搬送量とは、15・D(3回分の下端印刷時の搬送動作の総搬送量)である。
パスnのとき、ノズル♯8は、下端最下流位置から28・D〜29・Dだけ離れた位置にある。つまり、パスnのとき、ノズル♯8は、下端最下流位置よりも28・Dより離れた位置にある。このため、仮にパスnとパスn+1の間の搬送動作で通常の搬送量(13・D)で紙を搬送しても、ノズル♯8と下端最下流位置との距離(15・D〜16・D)は、下端処理必要搬送量(15・D)よりも離れている。したがって、プリンタは、パスnとパスn+1の間に行われる搬送動作では、通常の搬送量(13・D)にて紙Sを搬送する。
次に、パスn+1のとき、ノズル♯8は、下端最下流位置から15・D〜16・Dだけ離れた位置にある。このため、仮にパスn+1とパスn+2の間の搬送動作で通常の搬送量で紙Sを搬送すると、ノズル♯8と下端最下流位置との距離が下端処理必要搬送量よりも短くなる。したがって、プリンタは、パスn+1とパスn+2との間に行われる搬送動作では、下端印刷時の搬送量(5・D)にて紙Sを搬送する。
図18A(本実施形態)と図17B(第1比較例)とを比較すると、本実施形態の方が、下端最下流位置と下端最上流位置との間の領域への印刷処理を早く終えることができる。つまり、第1比較例ではパスn+7まで行う必要があるが、本実施形態ではパスn+6まで行えばよいので、本実施形態の方が第1比較例よりも1回のパス分だけ印刷終了を早めることができる。
図18Bは、本実施形態の第2の説明図である。この実施形態では、第2比較例と同様に、コントローラ60は、光学センサ54による下端の検出結果に応じて、インクを吐出する領域やパスの回数を変更する。但し、前述の第2比較例と本実施形態とを比較すると、下端印刷開始タイミングが比較例とは異なるため、パスnとパスn+1との間に行われる搬送動作の搬送量が異なる。
本実施形態の場合、光学センサ54は、パスnのときには紙Sの側端を検出するが、パスn+1のときには紙Sの側端を検出しない。このため、コントローラ60は、パスn+1のときに、紙Sの下端が光学センサ54の位置(ノズル♯13の位置)よりも下流側に位置することを検出する。
そこで、コントローラ60は、パスn+1のときのノズル♯13の位置よりも搬送方向上流側に位置するラスタラインを形成しないように、インクの吐出を制御する。具体的には、コントローラ60は、パスn+2においてノズル♯12及びノズル♯13からインクを吐出しないようにし、パスn+3においてノズル♯11〜ノズル♯13からインクを吐出しないようにし、パスn+4においてノズル♯10及びノズル♯11からインクを吐出しないようにする。これにより、紙外着弾インクを減らすことができる。
そして、コントローラ60は、紙Sの下端を検出したときのパスを含めて、4回のパスで印刷を終了する。具体的には、パスn+1において紙Sの下端を検出した後、コントローラ60は、パスn+4を終えたら印刷を終了する。これにより、紙Sへの印刷終了を早めることができる。
図18B(本実施形態)と図17C(第2比較例)とを比較すると、本実施形態の方が、紙Sの下端の印刷を早く終了できる。つまり、第2比較例ではパスn+6まで行う必要があるが、本実施形態ではパスn+4まで行えばよいので、本実施形態の方が第2比較例よりも2回のパス分だけ印刷終了を早めることができる。
このように、本実施形態では、パスnとパスn+1との間の搬送動作において、プリンタは、下端処理時の短い搬送量(5・D)ではなく、通常の搬送量(13・D)にて、紙Sを搬送する。このため、光学センサ54が紙Sの下端を検出するまでの間、短い搬送量の搬送動作を繰り返さずに済む。この結果、紙Sの下端の位置次第により、飛躍的に印刷終了を早めることができる。例えば、図18A(本実施形態)と図17B(第1比較例)とを比較すると1回のパス分だけ印刷終了が早められるが、図18B(本実施形態)と図17C(第2比較例)とを比較すると2回のパス分も印刷終了が早められる。なお、紙Sの下端の位置が図18Cに示される位置の場合、本実施形態は、第2比較例と比較して、1回のパス分だけ印刷終了が早められる。
ところで、本実施形態では、通常の搬送量をn1・D(n1=13)としたとき、n1をk(=4)で割ったときの余りが1になる。このため、通常の印刷処理では、次のパスのノズルの位置が、前のパスのノズルの位置に対して、ラスタライン1つ分だけ搬送方向上流側に位置するようになる。例えば、図18Aでは、パスn−1のノズル♯10がパスn−2のノズル♯13に対してラスタライン1つ分だけ搬送方向上流側に位置し、パスnのノズル♯7〜ノズル♯10がパスn−1のノズル♯10〜ノズル♯13に対してラスタライン1つ分だけ搬送方向上流側に位置することが示されている。同様に、本実施形態では、下端処理時の搬送量をn2・D(n2=5)としたとき、n2をkで割ったときの余りが1になる。
このように、本実施形態では、n1をk(=4)で割ったときの余りが、n2をkで割ったときの余りと等しい。この結果、下端印刷処理時のラスタラインの形成順序が、通常印刷時のラスタラインの形成順序とほぼ等しくなる。これにより、通常印刷により形成される印刷画像と下端印刷により形成される印刷画像との間の画質の差が小さくなり、印刷画像全体の画質が向上する。
さらに、本実施形態では、パスnからパスn+1の間の搬送動作の搬送量をn3・D(n3=13)としたとき、n3をkで割ったときの余りが、n1をkで割ったときの余りに等しくなっている。これにより、印刷画像全体の画質が向上する。
なお、パスnからパスn+1の搬送動作の搬送量を13・Dではなく例えば7・Dとしても、下端印刷時の搬送量5・Dよりは多いので、印刷終了を早めるという効果は得られる。但し、この搬送動作の搬送量を7・Dとすると、n3をkで割ったときの余りが3になるため、搬送前後のノズルの位置関係が、他と異なってしまう。この結果、通常印刷により形成される印刷画像と下端印刷により形成される印刷画像との間の画質の差が大きくなり、印刷画像全体の画質が劣化する。
===下端印刷開始タイミング2(具体例)===
前述の説明では、説明を簡略化するため、ノズル数の少ないモデル例を用いていた。しかし、実際のノズル数は90個である。そこで、以下の説明では、実際のノズル数で説明を行う。
以下の具体例では、ノズルピッチは1/180インチである。但し、ドットピッチは1440dpiであるため、k=8になる。また、原則として、1つのラスタラインは、2個のノズルにより形成される。但し、部分オーバーラップ印刷を行う場合、3個のノズルにより形成されるラスタラインが存在する。すなわち、あるラスタラインに対して2個以上のノズルが割り当てられている場合、フルオーバーラップ印刷では過剰なノズルを不吐出とし、部分オーバーラップ印刷では過剰なノズルが形成するドットを減らす。
また、以下の具体例では、下端最下流位置から下端最上流位置までの間は、48・D(=約1.5mm)である。
また、以下の具体例では、通常の印刷時の搬送動作の搬送量は、43・Dである。通常の印刷時の印刷方法がフルオーバーラップ印刷ならば、86個のノズル(ノズル♯5〜ノズル♯90)が用いられる。但し、部分オーバーラップ印刷ならば、88個又は90個のノズルを用いても良い。また、以下の具体例では、下端印刷時の搬送量は、3・Dである。なお、ノズル数が90個の場合、ノズル♯73〜ノズル♯90が、プラテン24の溝部244Bと対向している。
光学センサ54は、搬送方向の位置に関して、ノズル♯90とほぼ同じ位置にある。そして、この具体例も、光学センサ54が紙Sの下端を検出した後、そのときの光学センサ54の位置よりも搬送方向下流側に形成すべきラスタラインを形成するように、搬送動作とドット形成動作を所定回数繰り返し、印刷を終了する。
以下の具体例では、パス84までは、通常の印刷時の搬送量(43・D(=43/1440インチ))にて紙Sが搬送される。パス84の後、仮に通常印刷時の搬送量43・Dにて紙Sを搬送すると、ノズル♯90が、下端最下流位置よりも上流側に位置することになる。前述の比較例によれば、パス84以降の搬送動作では、下端印刷時の搬送量3・Dにて紙Sを搬送することになる。
いずれの具体例とも、パス84以降の搬送動作から搬送量3・Dにて紙Sを搬送する場合と比べて、印刷終了を早めることができる。また、いずれの具体例とも、通常時の印刷時の搬送量をn1・D(=43・D)とし、下端印刷時の搬送量n2・D(=3・D)としたとき、n1をk(=8)で割ったときの余りが、n2をkで割ったときの余りと等しい。このため、図中のノズルの並び方が規則正しくなっている。また、パス84の後、下端印刷を行う前の搬送量をn3・Dとしたとき、いずれの具体例とも、n3をkで割ったときの余りが、n1をkで割ったときの余りと等しくなっている。この結果、印刷画像の画質が向上する。
<具体例1>
図19は、第1具体例の説明図である。
この第1具体例では、通常印刷時の搬送量43・Dにて紙Sを搬送し、パス85を行う。また、パス85の後、27・Dにて紙Sを搬送している。そして、パス86を終えた後、下端印刷(下端印刷時の搬送量3・Dとドット形成動作とを交互に繰り返す印刷方法)を開始している。
<具体例2>
図20は、第2具体例の説明図である。
この第2具体例では、通常印刷時の搬送量よりも少なく、下端印刷時の搬送量よりも多い搬送量(35・D)にて紙Sを搬送し、パス85を行う。また、パス85の後、同じ搬送量(35・D)にて紙Sを搬送している。そして、パス86を終えた後、下端印刷(下端印刷時の搬送量3・Dとドット形成動作とを交互に繰り返す印刷方法)を開始している。
<具体例3>
図21は、第3具体例の説明図である。
この第3具体例では、段階的に搬送量を減らしている。すなわち、パス84とパス85との間に行われる搬送動作では、搬送量35・Dにて紙Sを搬送する。また、パス85とパス86との間に行われる搬送動作では、搬送量27・Dにて紙Sを搬送する。また、パス86とパス87との間に行われる搬送動作では、搬送量11・Dにて紙Sを搬送する。
===その他===
一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
(1)前述の印刷システムは、プリンタ1とコンピュータ110とを有する。プリンタは、プラテン24(支持部材の一例)であると、複数のノズルと、コントローラ60とを備えている。
プラテン24は、搬送方向に搬送される紙S(媒体の一例)と接触する突起(凸部の一例)と、紙Sとは接触しない溝部(凹部の一例)とを有する。
複数のノズルは、搬送方向に沿って並び(図6参照)、凸部と対向するノズル(図16A及び図16Bの場合、ノズル♯6〜ノズル♯8)と、凹部に対向するノズル(図16A及び図16Bの場合、ノズル♯1〜♯5及びノズル♯9〜ノズル♯13)とを含む。
前述のモデル例によれば、コントローラ60は、コンピュータ110からの印刷データに基づいて、紙Sを13・D(第1搬送量の一例)で搬送する通常の搬送動作(第1搬送動作の一例)と、ノズルからインクを吐出して紙Sにラスタライン(ドット列の一例)を形成するドット形成動作と、を繰り返す通常の印刷処理(第1印刷処理の一例)を行う。
また、コントローラは、下端(媒体の搬送方向の上流側の端部)に画像を印刷するときに、コンピュータ110からの印刷データに基づいて、5・D(第2搬送量の一例)で紙Sを搬送する搬送動作(第2搬送動作の一例)と、ドット形成動作とを交互に繰り返す下端印刷処理(第2印刷処理の一例)を行う。
比較例(図17B参照)では、パスn(あるドット形成動作の一例)の後に13・Dで搬送動作を行うと、複数のノズルのうちの搬送方向最上流に位置するノズル♯13(最上流ノズルの一例)が、下端最下流位置よりも搬送方向の上流に位置することになる場合に、5・Dの搬送量で搬送動作を行っている。
しかし、パスn以降の搬送動作から5・Dの搬送量で紙を搬送すると、印刷終了までに時間がかかってしまう。
一方、本実施形態(図18A参照)では、パスnの後に13・D(第3搬送量の一例)で紙Sを搬送する搬送動作をパスn+1を行い、その後に下端印刷を行っても、下端最下流位置よりも搬送方向上流側に形成すべきラスタラインを、ノズル♯9〜ノズル♯13のみから形成できる。そこで、本実施形態では、このような場合には、コントローラ60は、印刷データに基づいて、パスnの後に13・Dで紙Sを搬送する搬送動作を行う。これにより、比較例に比べて、印刷終了を早めることができる。
(2)前述の印刷システムでは、下端を検出するための光学センサ54(センサの一例)が更に備えられている。コントローラ60は、光学センサ54の検出結果に基づいて下端を検出した後(図7C参照)、検出したときのパスを含めて4回のパスで印刷を終了する(図18B参照)。
本実施形態では、光学センサ54が下端を検出する前に、短い搬送量の搬送動作を繰り返さないので、比較例(図17C参照)に比べて、印刷終了を早めることができる。
(3)前述のモデル例(図18A〜図18C参照)では、パスnのとき、ノズル♯8は、下端最下流位置から28・D〜29・Dだけ離れた位置にある。つまり、パスnのとき、ノズル♯8は、下端最下流位置よりも28・Dより離れた位置にある。このため、仮にパスnとパスn+1の間の搬送動作(第3搬送動作に相当する)で通常の搬送量(13・D)で紙を搬送しても、ノズル♯8は、下端処理必要搬送量15・D(下端が検出されてから印刷終了までの搬送量の合計)よりも、下端最下流位置からは双方向下流側に離れて位置している。
このような場合、パスnの後に13・Dで紙Sを搬送しても、下端最下流位置よりも搬送方向上流側に形成すべきラスタラインを、ノズル♯9〜ノズル♯13のみから形成できる。そこで、本実施形態では、このような場合には、コントローラ60は、印刷データに基づいて、パスnの後に13・Dで紙Sを搬送する搬送動作を行う。これにより、比較例に比べて、印刷終了を早めることができる。
(4)前述の光学センサ54は、直接的には紙Sの下端を検出するセンサではなく、紙Sの有無しか検出できない。但し、コントローラ60は、ドット形成動作の際に前記センサの出力が「紙なし」状態であれば、光学センサ54よりも搬送方向下流側に下端が位置することを検出できる(図7C参照)。これにより、簡易なセンサで紙Sの下端を検出することができる。
(5)前述の印刷システムでは、下端検出時の光学センサ54の位置(ノズル♯13と同じ位置)よりも搬送方向下流側のラスタラインを、3回のドット形成動作により形成している。例えば、図18Bによれば、パスn+1のときに下端が検出され、パスn+1のときのノズル♯13の位置よりも搬送方向下流側のラスタラインを、パスn+2のノズル♯11、パスn+3のノズル♯10、及び、パスn+4のノズル♯9により形成する。
これにより、下端に余白を作らずに印刷画像を印刷することができる。
(6)前述の印刷システムでは、光学センサ54は、搬送方向に関してノズル♯13と同じ位置に設けられている。仮にノズル♯1と同じ位置に設けられていると、下端検出時に既に下端が印刷領域を通過しており、下端の検出結果をドット形成動作に反映させることができない。このため、光学センサ54は、できる限り搬送方向上流側に設けることが良い。但し、光学センサ54の位置は、前述の位置に限られるものではない。例えば、ノズル♯13よりも搬送方向上流側に光学センサ54が設けられていても良い。但し、最上流側ノズルよりも上流側に光学センサ54を設けると、キャリッジ31の搬送方向の寸法が大きくなってしまう(図6参照)。
(7)前述の印刷システムでは、下端最上流位置と下端最下流位置との間に形成すべきラスタラインは、溝部244Bと対向するノズル♯9〜ノズル♯13のみから形成され、突起242と対向するノズルを用いずに形成される。この理由は、搬送誤差により下端最上流位置と下端最下流位置の間のどこに下端が位置するか不明な状態で、突起242にインクを着弾させずに縁なし印刷を実行するためである。

(8)前述のモデル例(図18A〜図18C参照)では、パスnの後の搬送量が、通常の搬送量と同じ13・Dであった。また、前述の具体例1(図19参照)では、パス84の後の搬送量が、通常の搬送量と同じ43・Dであった。
このように、通常の搬送量で紙Sを搬送すれば、通常の印刷時と同じ状態で印刷を行うことができるので、印刷画像の画質が全体的に均質になる。
(9)前述の具体例2(図20参照)及び具体例3(図21参照)では、パス84の後の35・Dの搬送動作の後、3・Dの搬送動作(第2搬送動作の一例)を行う前に、3・Dよりも多い搬送量(具体例2では35・D、具体例3では27・Dや11・D)の搬送動作(第4搬送動作の一例)が行われる。
このように、下端印刷時の搬送動作よりも多い搬送量の搬送動作が行えるのであれば、印刷終了を早めるため、より多くの搬送量で搬送動作を行うことが望ましい。
(10)前述の具体例2(図20参照)では、パス84の後の搬送量35・D(第3搬送量に相当)が、パス85の後の搬送量35・D(第4搬送量に相当)に等しい。このように、2回の搬送動作の搬送量を揃えることにより、同じ状態で印刷が行われる領域が多くなるので、印刷画像の画質が全体的に均質になる。
(11)前述の具体例3(図21参照)では、パス84の後の搬送量(第3搬送量に相当)が、パス85の後の搬送量27・Dやパス86の後の搬送量11・Dよりも多い。このように、搬送量を段階的に減らしていけば、通常印刷により印刷された印刷画像と、下端印刷により印刷された印刷画像との間の画質の差が目立たなくなり、印刷画像全体の画質が向上する。
(12)ラスタラインの間隔をD(=1/720インチ)とすると、ノズルの間隔はk・D、通常印刷時の搬送量はn1・D、下端印刷時の搬送量はn2・Dと表すことができる。そして、前述のモデル例(図18A〜図18C参照)によれば、k=4であり、n1=13であり、n2=5である。また、前述の具体例1〜具体例3によれば、k=8であり、n1=43であり、n2=3である。いずれの場合も、n1をkで割ったときの余りは、n2をkで割ったときの余りに等しい。これにより、印刷画像の画質を向上させることができる。
(13)また、モデル例(図18A〜図18C)のパスnの後の搬送量もn3・Dと表すことができる(n3=13)。また、前述の具体例のパス84の後の搬送量もn3・Dと表すことができる(n3=43)。いずれの場合も、n3をkで割ったときの余りは、n1をkで割ったときの余りに等しい。これにより、印刷画像の画質を向上させることができる。
(14)前述の説明の構成要素を全て具備する必要がないことは言うまでもない。但し、各構成要素を具備すれば、それぞれの効果を奏することができるので、望ましい。
(15)前述の印刷方法によれば、プリンタを準備する工程と、通常印刷を行う工程(第1印刷処理の一例)と、下端印刷(第2印刷処理の一例)を行う工程とを含む。そして、モデル例(図18A〜図18C参照)の印刷方法によれば、パスnの後、下端印刷時の搬送量よりも多い搬送量の搬送動作(第3搬送動作の一例)を工程を含む。これにより、印刷終了を早めることができる。
(16)前述のプリンタドライバはプリンタ1に印刷データを送信し、プリンタ1は、この印刷データに基づいて、前述のモデル例の印刷や具体例1〜具体例3の印刷を実現している。つまり、前述のプリンタドライバによれば、印刷終了が早くなるように、プリンタを制御できる。
印刷システムの全体構成の説明図である。 プリンタドライバが行う処理の説明図である。 プリンタの全体構成のブロック図である。 プリンタの全体構成の概略図である。 プリンタの全体構成の横断面図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 図7Aは、光学センサ54による紙Sの上端の検出の説明図である。図7Bは、光学センサ54による紙Sの側端の検出の説明図である。図7Cは、光学センサ54による紙Sの下端の検出の説明図である。 図8A及び図8Bは、インターレース印刷の説明図である。図8Aは、パス1〜パス4におけるヘッド(又はノズル群)の位置とドットの形成の様子を示し、図8Bは、パス1〜パス6におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。 図9A及び図9Bは、フルオーバーラップ印刷の説明図である。図9Aは、パス1〜パス8におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示し、図9Bは、パス1〜パス11におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示している。 図10A及び図10Bは、部分オーバーラップ印刷の説明図である。図10Aは、パス1〜パス4におけるヘッドの位置とドットの形成の様子を示し、図10Bは、パス1〜パス6におけるドットの形成の様子を示している。 図11A及び図11Bは、別の部分オーバーラップ印刷の説明図である。 図8Aのインターレース印刷を別の表記方法で記載した図である。 縁なし印刷の概略説明図である。 図14Aは、縁なし印刷時のインクの吐出の説明図である。図14Bは、縁なし印刷時のインクの着弾の説明図である。 図15A及び図15Bは、紙の上端の縁なし印刷時のインクの吐出の説明図である。 図16A及び図16Bは、紙の下端の縁なし印刷時のインクの吐出の説明図である。 図17Aは、参考例の印刷方法の説明図である。図17Bは、第1比較例の印刷方法の説明図である。図17Cは、第2比較例の印刷方法の説明図である。 図18Aは、本実施形態の第1の説明図である。図18Bは、本実施形態の第2の説明図である。図18Cは、紙Sの下端の位置が異なる場合の本実施形態の説明図である。 第1具体例の説明図である。 第2具体例の説明図である。 第3具体例の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ(PFモータ)、
23 搬送ローラ、24 プラテン、
242 突起、244 溝部、246 吸収部材、
25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ(CRモータ)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路
100 印刷システム、110 コンピュータ、
112 ビデオドライバ、114 アプリケーションプログラム、
116 プリンタドライバ
120 表示装置、
130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 記録再生装置、
140A フレキシブルディスクドライブ装置、
140B CD−ROMドライブ装置

Claims (11)

  1. (A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、
    (B)前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、
    (C)前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルと搬送方向に関して同じ位置に設けられ、前記媒体の有無を検出するセンサと、
    (D)
    (D1)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記凸部と対向するノズル及び凹部に対向するノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN1、ドット列の間隔をD、ノズルピッチをk×D、1つのドット列を形成するノズルの数をMとしたとき、N1/Mが整数であり、N1/Mがkと互いに素の関係であり、前記第1搬送量が(N1/M)×Dである第1印刷処理を行うとともに、
    前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、凸部と対向するノズルからはインクを吐出せず凹部に対向するノズルからインクを吐出する前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN2としたとき、N2/Mが整数であり、N2/Mがkと互いに素の関係であり、前記第2搬送量が(N2/M)×Dである第2印刷処理を行うコントローラであって、
    (D2)前記ドット形成動作の際に前記センサの検出結果に基づいて前記媒体が有ることを検出できなくなったとき、前記センサよりも前記搬送方向の下流側に前記端部が位置することを検出し、このときのドット形成動作を含めてk×M回のドット形成動作を前記第2印刷処理にて行うことによって、前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列であって前記センサの位置よりも下流側に形成すべきドット列を形成して印刷処理を終了するコントローラと、
    (E)を備える印刷システムであって、
    (F)前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置が定められており、各前記搬送動作の搬送量の累積に基づいて各前記ドット形成動作におけるノズルの位置と前記下端最下流位置との相対的な位置関係が求められ、
    (G)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記最上流ノズルが、前記下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置するとき、
    そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行い、その後に前記第2印刷処理を行うことにし、
    (H)前記端部が検出されてから前記印刷処理が終了されるまでの搬送量の合計よりも、前記第3搬送動作の後における前記凸部と対向するノズルが前記下端最下流位置から前記搬送方向に下流側に離れて位置するような前記第3搬送量で、前記第3搬送動作を行うことによって、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成する
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記媒体が最も搬送方向上流寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最上流位置と前記下端最下流位置との間に形成すべきドット列は、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成される
    ことを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷システムであって、
    前記第3搬送量が前記第1搬送量と等しいことを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷システムであって、
    前記第1搬送量を(N1/M)×D、
    前記第2搬送量を(N2/M)×D、
    としたとき、
    (N1/M)をkで割ったときの余りが、(N2/M)をkで割ったときの余りに等しい
    ことを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項4に記載の印刷システムであって、
    前記第3搬送量をD・kで割ったときの余りが、(N1/M)をkで割ったときの余りに等しい
    ことを特徴とする印刷システム。
  6. (A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、
    前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、
    前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルと搬送方向に関して同じ位置に設けられ、前記媒体の有無を検出するセンサと、
    を備えるプリンタを準備する工程と、
    (B)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記凸部と対向するノズル及び凹部に対向するノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN1、ドット列の間隔をD、ノズルピッチをk×D、1つのドット列を形成するノズルの数をMとしたとき、N1/Mが整数であり、N1/Mがkと互いに素の関係であり、前記第1搬送量が(N1/M)×Dである第1印刷処理を行う工程と、
    (C)前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、凸部と対向するノズルからはインクを吐出せず凹部に対向するノズルからインクを吐出する前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN2としたとき、N2/Mが整数であり、N2/Mがkと互いに素の関係であり、前記第2搬送量が(N2/M)×Dである第2印刷処理を行う工程と、
    を含み、
    (D)前記ドット形成動作の際に前記センサの検出結果に基づいて前記媒体が有ることを検出できなくなったとき、前記センサよりも前記搬送方向の下流側に前記端部が位置することを検出し、このときのドット形成動作を含めてk×M回のドット形成動作を前記第2印刷処理にて行うことによって、前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列であって前記センサの位置よりも下流側に形成すべきドット列を形成して印刷処理を終了する
    (E)印刷方法であって、
    (F)前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置が定められており、各前記搬送動作の搬送量の累積に基づいて各前記ドット形成動作におけるノズルの位置と前記下端最下流位置との相対的な位置関係が求められ、
    (G)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記最上流ノズルが、前記下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置するとき、
    そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行い、その後に前記第2印刷処理を行うことにし、
    (H)前記端部が検出されてから前記印刷処理が終了されるまでの搬送量の合計よりも、前記第3搬送動作の後における前記凸部と対向するノズルが前記下端最下流位置から前記搬送方向に下流側に離れて位置するような前記第3搬送量で、前記第3搬送動作を行うことによって、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成する
    ことを特徴とする印刷方法。
  7. 請求項6に記載の印刷方法であって、
    前記第3搬送量が前記第1搬送量と等しいことを特徴とする印刷方法。
  8. (A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、
    前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、
    前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルと搬送方向に関して同じ位置に設けられ、前記媒体の有無を検出するセンサと、
    を備えるプリンタに、
    (B)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記凸部と対向するノズル及び凹部に対向するノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN1、ドット列の間隔をD、ノズルピッチをk×D、1つのドット列を形成するノズルの数をMとしたとき、N1/Mが整数であり、N1/Mがkと互いに素の関係であり、前記第1搬送量が(N1/M)×Dである第1印刷処理を行わせ、
    (C)前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、凸部と対向するノズルからはインクを吐出せず凹部に対向するノズルからインクを吐出する前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN2としたとき、N2/Mが整数であり、N2/Mがkと互いに素の関係であり、前記第2搬送量が(N2/M)×Dである第2印刷処理を行わせ、
    (D)前記ドット形成動作の際に前記センサの検出結果に基づいて前記媒体が有ることを検出できなくなったとき、前記センサよりも前記搬送方向の下流側に前記端部が位置することを検出させ、このときのドット形成動作を含めてk×M回のドット形成動作を前記第2印刷処理にて行わせることによって、前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列であって前記センサの位置よりも下流側に形成すべきドット列を形成して印刷処理を終了させる
    (E)プログラムであって、
    (F)前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置が定められており、各前記搬送動作の搬送量の累積に基づいて各前記ドット形成動作におけるノズルの位置と前記下端最下流位置との相対的な位置関係が求められ、
    (G)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記最上流ノズルが、前記下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置するとき、
    そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行わせ、その後に前記第2印刷処理を行わせることにし、
    (H)前記端部が検出されてから前記印刷処理が終了されるまでの搬送量の合計よりも、前記第3搬送動作の後における前記凸部と対向するノズルが前記下端最下流位置から前記搬送方向に下流側に離れて位置するような前記第3搬送量で、前記第3搬送動作を行うことによって、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成させる
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記第3搬送量が前記第1搬送量と等しいことを特徴とするプログラム。
  10. (A)搬送方向に搬送される媒体と接触する凸部と、前記媒体と接触しない凹部とを有する支持部材と、
    (B)前記搬送方向に沿って並び、前記凸部に対向するノズルと前記凹部に対向するノズルとを含む複数のノズルと、
    (C)前記複数のノズルのうちの前記搬送方向の最上流に位置する最上流ノズルと搬送方向に関して同じ位置に設けられ、前記媒体の有無を検出するセンサと、
    (D)
    (D1)前記媒体を第1搬送量で搬送する第1搬送動作と、前記凸部と対向するノズル及び凹部に対向するノズルからインクを吐出して前記媒体にドット列を形成するドット形成動作と、を交互に繰り返す第1印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN1、ドット列の間隔をD、ノズルピッチをk×D、1つのドット列を形成するノズルの数をMとしたとき、N1/Mが整数であり、N1/Mがkと互いに素の関係であり、前記第1搬送量が(N1/M)×Dである第1印刷処理を行うとともに、
    前記媒体の前記搬送方向の上流側の端部に画像を印刷するときに、前記第1搬送量よりも少ない第2搬送量で搬送する第2搬送動作と、凸部と対向するノズルからはインクを吐出せず凹部に対向するノズルからインクを吐出する前記ドット形成動作とを交互に繰り返す第2印刷処理であって、インクを吐出可能なノズル数をN2としたとき、N2/Mが整数であり、N2/Mがkと互いに素の関係であり、前記第2搬送量が(N2/M)×Dである第2印刷処理を行うコントローラであって、
    (D2)前記ドット形成動作の際に前記センサの検出結果に基づいて前記媒体が有ることを検出できなくなったとき、前記センサよりも前記搬送方向の下流側に前記端部が位置することを検出し、このときのドット形成動作を含めてk×M回のドット形成動作を前記第2印刷処理にて行うことによって、前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列であって前記センサの位置よりも下流側に形成すべきドット列を形成して印刷処理を終了するコントローラと、
    (E)を備える印刷装置であって、
    (F)前記媒体が最も搬送方向下流側寄りに搬送されたときの前記端部の位置である下端最下流位置が定められており、各前記搬送動作の搬送量の累積に基づいて各前記ドット形成動作におけるノズルの位置と前記下端最下流位置との相対的な位置関係が求められ、
    (G)あるドット形成動作の後に前記第1搬送動作を行うと、前記最上流ノズルが、前記下端最下流位置よりも、前記搬送方向の上流に位置するとき、
    そのドット形成動作の後に前記第2搬送量よりも多い第3搬送量で前記媒体を搬送する第3搬送動作と前記ドット形成動作とを行い、その後に前記第2印刷処理を行うことにし、
    (H)前記端部が検出されてから前記印刷処理が終了されるまでの搬送量の合計よりも、前記第3搬送動作の後における前記凸部と対向するノズルが前記下端最下流位置から前記搬送方向に下流側に離れて位置するような前記第3搬送量で、前記第3搬送動作を行うことによって、前記下端最下流位置よりも搬送方向上流側に前記端部が位置するように搬送された前記媒体の前記下端最下流位置よりも上流側に形成すべきドット列を、前記凸部と対向するノズルを用いずに形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項10に記載の印刷装置であって、
    前記第3搬送量が前記第1搬送量と等しいことを特徴とする印刷装置。
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